JPH11331120A - 搬送波周波数同期回路 - Google Patents

搬送波周波数同期回路

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JPH11331120A
JPH11331120A JP10133340A JP13334098A JPH11331120A JP H11331120 A JPH11331120 A JP H11331120A JP 10133340 A JP10133340 A JP 10133340A JP 13334098 A JP13334098 A JP 13334098A JP H11331120 A JPH11331120 A JP H11331120A
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signals
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信久 片岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OFDM復調器用の搬送波周波数同期回路と
して、フェージング伝送路においても、搬送波周波数の
同期を精度良くとれるようにすること。 【解決手段】 搬送波周波数同期回路10では、位相シ
フト検出回路111 〜11L1において、FFTプロセッ
サ97から出力された複数のパイロット信号P1〜PL
1に基づいて位相変化量をそれぞれ検出し、この検出結
果から同期確立のための周波数補正量を求める際に、各
パイロット信号P1〜PL1の受信レベルを検出して、
その検出された受信レベルの大きさに基づいて周波数補
正量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送波周波数同期回路
に関し、詳細には、直交周波数分割多重されて送信され
たマルチキャリア信号を受信して復調する復調器に適用
される搬送波周波数同期回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル無線通信でビット幅の短い高
速データを伝送しようとすると、建物などに反射して受
信機に到来する遅延波が数〜数十シンボル遅れて受信さ
れる。このため、シンボル間で干渉が生じて周波数選択
性フェージングが発生する。周波数選択性フェージング
は受信波形を著しく歪ませて伝送特性を大きく劣化させ
る。このフェージング対策の一つの方式にマルチキャリ
ア伝送と呼ばれる方式がある。
【0003】マルチキャリア伝送では、送信側において
高速データを直並列変換してビット幅の長い複数の低速
データに変換した後に複数の搬送波(サブキャリア)を
変調して送信する伝送形態がとられる。受信側では、各
サブキャリアの受信信号を復調した後に並直列変換して
復調データを得る処理が行われる。これにより、シンボ
ル間干渉の発生が阻止される。ここで、「直交周波数分
割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Mu
ltiplexing)」と呼ばれる方式は、このマルチキャリア
伝送を実現する一つの方式である。
【0004】OFDM伝送方式に関しては、文献1“O
FDMディジタル伝送方式”、中原俊二、ITUジャー
ナル、Vol.27、No.1に詳しく記されている。図9には、
上記文献1に示されているOFDM変調器とOFDM復
調器間の関係を表す一般的な構成が示されている。図9
において、8はOFDM変調器であり、9はOFDM復
調器である。OFDM変調器8は、直並列変換器81、
IFFT(逆高速フーリエ変換)プロセッサ82、D/
A変換器83a,83b、LPF(ローパスフィルタ)
84a,84b、ミクサ85a,85b、π/2移相器
86、搬送波発振器87、および、加算器88を備えて
いる。また、OFDM復調器9は、BPF(バンドパス
フィルタ)91、ミクサ92a,92b、π/2移相器
93、搬送波発振器94、LPF95a,95b、A/
D変換器96a,96b、17はFFT(高速フーリエ
変換)プロセッサ97、および、並直列変換器98を備
えている。
【0005】つづいて、OFDM伝送方式の概要を説明
する。図10には、送信シンボルのフォーマットが示さ
れている。まず、図9に示されたOFDM変調器8の構
成を用いて説明する。OFDM変調器8では、図10
(a)に示したように、直列に並んだN(Nは自然数)
個の送信シンボルC0 〜CN-1 は、直並列変換器81に
よって並列に並べ替えられる。
【0006】このとき、直列に並んだ送信シンボルの幅
をTとすると、直並列変換器81から出力される並列に
並んだシンボルの幅Tsは、図10(b)に示すよう
に、N×Tとなって、シンボル幅がN倍に広がる。ここ
で、送信シンボルCK (k=0 〜N-1)は一般的に、aK
+jbK の形で表されて、その位相と振幅が送信するデ
ータに応じて変化する。aK 、bK の値は採用する変調
方式により異なり、たとえばQPSKの場合には送信デ
ータに応じて±1のいずれかの値をとり、その位相がπ
/4、3π/4、−3π/4、−π/4の4とおりをと
る。
【0007】直並列変換器81から出力されるN個のシ
ンボルC0 〜CN-1 は、IFFTプロセッサ82によっ
て逆フーリエ変換の処理を施され、その結果、送信ベー
スバンド信号の同相成分Iと直交成分Qとが生成され
る。IFFTプロセッサ82から出力される同相成分信
号I,直交成分信号Qは、それぞれD/A変換器83
a,83bによりアナログ信号に変換された後に、LP
F84a,84bで不要な高調波成分が除去される。L
PF84a,84bからの出力信号は、それぞれミクサ
85a,85bに入力され、それぞれIF(Intermedia
te Frequency:中間周波数)信号に変換される。
【0008】LPF84aの出力信号は、ミクサ85a
において、ミクサ85aのもう一方の入力端子に入力さ
れている搬送波発振器87の出力信号と乗積される。L
PF84bの出力信号は、ミクサ85bにおいて、ミク
サ85bのもう一方の入力端子に入力されているπ/2
移相器86の出力信号と乗積される。π/2移相器86
は、搬送波発振器87の出力信号を入力して、その出力
信号の位相をπ/2だけシフトした信号を出力する。ミ
クサ85a,85bから出力された信号は加算器88で
加算される。加算器88から出力される送信IF信号
は、一般の送信機と同様に、後段の周波数変換回路(図
示せず)によって所望のRF(Radio Frequency )信号
に変換された後にアンテナ(図示せず)から送出され
る。
【0009】上述のOFDM変調器8の構成において、
D/A変換器83a,83b、LPF84a,84b、
ミクサ85a,85b、π/2移相器86、搬送波発振
器87および加算器88から構成される部分は、一般的
な変調器の直交変調部と同一構成である。したがって、
OFDM変調器8の特徴的な部分は、直並列変換器81
およびIFFTプロセッサ82である。ここで、IFF
Tプロセッサ82が行う逆フーリエ変換処理は、周波数
軸上の信号を時間軸上の信号に変換する処理である。
【0010】したがって、IFFTプロセッサ82に入
力されるN個の送信シンボルシンボルC0 〜CN-1 は、
周波数軸上に並んだN個の信号と見なすことができる。
すなわち、各N個の送信シンボルC0 〜CN-1 によって
各N個の搬送波(サブキャリア)を変調するというマル
チキャリア伝送における変調処理を、OFDM方式では
IFFTプロセッサ82によって実現している。
【0011】図11はOFDM変調器8から出力される
送信IF信号のスペクトルを表す図である。図11にお
いて、各N個の送信シンボルC0 〜CN-1 により変調さ
れた各N個のサブキャリアW0 〜WN-1 が周波数軸上に
並ぶ様子が示されている。ここで、サブキャリアの間隔
は1/Tsと小さくなるので、隣接するサブキャリア同
士がオーバーラップする点がOFDM方式の特徴であ
る。
【0012】つぎに、OFDM方式における復調動作を
図9に示した一般的なOFDM復調器9の構成を用いて
説明する。アンテナ(図示せず)によって受信されたR
F信号は、一般の受信機と同様に周波数変換回路(図示
せず)によって受信IF信号に変換される。受信IF信
号はまずBPF91に入力される。このBPF91は受
信IF信号に含まれる不要な周波数成分を除去する。
【0013】BPF91の出力信号は2分岐されて、そ
れぞれミクサ92a,92bに入力される。BPF91
から出力後に2分岐された一方の信号は、ミクサ92a
において、ミクサ92aのもう一方の入力端子に入力さ
れている搬送波発振器94の出力信号と乗積される。ミ
クサ92aの出力信号はLPF15aに入力されて不要
な高調波成分が除去されてベースバンド信号の同相成分
となる。
【0014】また、BPF91の出力後に2分岐された
もう一方の信号は、ミクサ92bにおいて、ミクサ92
bのもう一方の入力端子に入力されているπ/2移相器
93の出力信号と乗積される。π/2移相器93は搬送
波発振器94の出力信号を入力して、その出力信号の位
相をπ/2だけシフトした信号を出力する。ミクサ92
bの出力信号はLPF95bに入力され、そこで不要な
高調波成分が除去されてベースバンド信号の直交成分と
なる。LPF95a,95bの出力信号はそれぞれA/
D変換器96a,96bに入力されてディジタル信号に
変換された後、FFTプロセッサ97に入力される。
【0015】FFTプロセッサ97は、入力された同相
成分の信号Iおよび直交成分の信号Qに対してフーリエ
変換処理を行い、N個の復調シンボルC0 〜CN-1 を出
力する。FFTプロセッサ97から出力された信号すな
わち並列に並んだN個の復調シンボルは、並直列変換器
98によって直列に並んだN個の復調シンボルに変換さ
れてOFDM復調器9から出力される。
【0016】上述のOFDM復調器9の構成において、
BPF91、ミクサ92a,92b、π/2移相器9
3、搬送波発振器94、LPF95a,95bおよびA
/D変換器96a,96bから構成される部分は、一般
的な復調器の準同期検波部としてよく採用される構成と
同一である。したがって、OFDM復調器9の特徴的な
部分は、FFTプロセッサ97および並直列変換器98
である。これら2つの部分によって、OFDM変調器8
における直並列変換器81およびIFFTプロセッサ8
2で行った処理の逆の処理を行い、送信シンボルを再生
している。
【0017】すなわち、IFFTされた信号に対してF
FT処理を施せば、FFT処理後の信号はIFFTする
前の元の信号が得られるので、FFTプロセッサ97か
ら出力されるN個の復調シンボルC0 〜CN-1 は、送信
シンボルC0 〜CN-1 と一致する。すなわち、N個の変
調波を復調するというマルチキャリア伝送における復調
処理を、OFDM方式ではFFTプロセッサ97によっ
て実現している。
【0018】前述のとおり、OFDM方式では、各サブ
キャリアの周波数間隔は1/Tsであるが、一般に、こ
のサブキャリア間隔1/Tsは数kHz程度と小さい。
すると、搬送波発振器87と94の発振周波数の差(周
波数オフセット)が問題となる。搬送波周波数にオフセ
ットが存在すると、OFDM復調器9においてサブキャ
リア間で干渉が発生する。
【0019】すなわち、送信側でサブキャリアkで送信
したシンボルCK が、搬送波周波数オフセットにより、
受信側では、…k−1、k、k+1、…というように、
本来のサブキャリアkの周辺のサブキャリアにも混入し
てしまうので、複数の送信シンボルがお互いに干渉して
伝送特性が著しく劣化してしまう。したがって、OFD
M復調器9では、搬送波発振器94の発振周波数を搬送
波発振器87の発振周波数すなわち受信IF信号の搬送
波周波数に一致させるための搬送波周波数同期回路が必
要となる。
【0020】そこで、従来の搬送波周波数同期回路を説
明する。図12は、文献2“OFDMにおけるガード期
間を利用した新しい周波数同期方式の検討”、関 隆
史、多賀 昇、石川 達也、テレビジョン学会技術報
告、Vol.19、No.38 、pp. 13-18(1995)に示された、
従来の搬送波周波数同期回路を備えたOFDM復調器の
構成図である。図9に示した一般的なOFDM復調器9
と同じ部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0021】図12に示したOFDM復調器には、前述
の搬送波発振器94に替わって発振周波数を可変にする
搬送波発振器99が設けられるとともに、その搬送波発
振器99の発振周波数を制御電圧に応じて可変させる搬
送波周波数同期回路100が追加される。この搬送波周
波数同期回路100は、入力された信号を1シンボル時
間(=Ts)だけ遅延して出力する遅延回路101、A
/D変換器96a,96bの出力信号と遅延回路101
の出力信号とを入力し、これらの信号の相関値を求めて
その結果を出力する相関器102、相関器102の出力
信号を入力してその信号の位相を検出する位相検出回路
103、位相検出回路103の出力信号をシンボル周期
でサンプリングするラッチ104、および、ラッチ10
4の出力信号から不要な雑音成分を除去して出力するL
F(ループフィルタ)105を備えている。ここで、L
F105の出力信号は電圧制御搬送波発振器99の発振
周波数を制御する電圧となる。
【0022】上記相関器102は、入力信号の複素共役
を出力する共役回路102b、A/D変換器96a,9
6bの出力信号と共役回路102bの出力信号との複素
乗算を行いその結果を出力する複素乗算器102a、お
よび、複素乗算器102aの出力信号の移動平均を求め
てその結果を出力する移動平均回路102cを備えてい
る。
【0023】つぎに、上記搬送波周波数同期回路100
の動作を説明する。図12に示した搬送波周波数同期回
路100では、A/D変換器96a,96bの出力信号
(ディジタル化された受信ベースバンド信号)はそれぞ
れ2分岐されて、一方の出力信号は相関器102に入力
され、もう一方は遅延回路101に入力されて1シンボ
ル時間(=Ts)だけ遅延される。相関器102では、
共役回路102b、複素乗算器102aおよび移動平均
回路102cによって入力信号の相関が求められる。す
なわち、現在受信されているベースバンド信号と、Ts
時間前に受信されたベースバンド信号の相関が求められ
る。
【0024】上記搬送波周波数同期回路100が、送信
されるベースバンド信号に繰り返し成分が挿入されてい
ることを利用した回路であることから、ここで、送信さ
れるベースバンド信号に挿入される繰り返し成分につい
て説明を補足する。図13には、送信ベースバンド信号
波形の同相成分が示され、図14には、受信ベースバン
ド信号の遅延と相関値との関係が示されている。この同
相成分は図9に示したOFDM変調器8のD/A変換器
83aの出力信号波形であり、かつ、図12に示したO
FDM復調器におけるA/D変換器16aの出力を信号
変換したものである。
【0025】図13に示すように、送信ベースバンド信
号の先頭部分には幅がTgのガードインターバルと呼ば
れる期間があり、この期間には送信ベースバンド信号の
末尾部分の幅Tgの波形と同一波形がコピーされて挿入
されている。ガードインターバルを除く部分は有効シン
ボルと呼ばれている。ガードインターバルは、遅延波の
影響を低減する目的のために挿入されるものである。図
12に示した従来の搬送波周波数同期回路100は、こ
のガードインターバルの波形と、有効シンボルの末尾部
分の波形が同一である点を利用して搬送波周波数の同期
をとる回路である。
【0026】すなわち、受信されたガードインターバル
の部分の波形と有効シンボルの末尾部分の波形は同一で
あるから強い相関を示すので、受信ベースバンド信号を
2つに分岐して、片方をTs時間だけ遅延させて相関を
とれば、図14に示すように、Ts時間毎に大きな相関
出力を得ることができる。この相関出力には以下の説明
のように搬送波周波数オフセットの成分が含まれてい
る。従来の方式はこの成分を検出して搬送波周波数の同
期をとっている。
【0027】図14において、受信ベースバンド信号の
ガードインターバルの部分A1の信号rA1(t)を複
素数で表現すると次式(1)のように表すことができ
る。
【0028】
【数1】
【0029】ここで、ρ(t)は包絡線、θ(t)は位
相である。一方、Ts時間後に受信されるA2の部分の
信号rA2(t)は、A1の部分と同一波形が搬送波周
波数オフセットによって位相回転したものになり、次式
(2)のように表すことができる。
【0030】
【数2】
【0031】ここで、Δfは搬送波周波数オフセットで
ある。上式(1)で表される信号は搬送波周波数同期回
路100の構成における遅延回路101の出力信号に対
応し、上式(2)で表される信号はA/D変換器96
a,96bの出力信号に対応している。共役回路102
bの出力は、上式(1)の信号の複素共役信号となるの
で次式(3)となる。
【0032】
【数3】
【0033】ここで、上式(3)中の*は複素共役を表
す。複素乗算器102aの出力信号は、上式(2)およ
び(3)の積であるから、次式(4)となる。
【0034】
【数4】
【0035】上式(4)には搬送波周波数オフセットΔ
fが含まれているので、この搬送波周波数オフセットΔ
fが後段の回路で検出される。移動平均回路102c
は、ガードインターバル期間Tg分の入力信号の平均を
とるので、その移動平均回路102cの出力信号は次式
(5)で表される。
【0036】
【数5】
【0037】ここで、Yはρ(t)2 がTg時間に渡っ
て平均された値であり、ほぼ一定値となる。位相検出回
路103では上式(5)で表される信号の位相が検出さ
れる。したがって、位相検出回路24の出力信号は2π
ΔfTsとなるので、搬送波周波数オフセットΔfに比
例した信号が得られる。この2πΔfTsが搬送波周波
数同期のための誤差信号として用いられる。この誤差信
号は、図14に示したように、相関値がピークの時点で
得られるので、ラッチ104によりシンボル周期でサン
プリングされる。
【0038】ラッチ104の出力信号はLF105によ
って不要な雑音成分が除去されて電圧制御搬送波発振器
99の制御電圧として使われる。電圧制御搬送波発振器
99は、制御電圧が正電圧の場合には出力周波数を小さ
くし、逆に負電圧の場合には大きくする。よって、Δf
>0の場合には発振周波数を小さく補正し、Δf<0の
場合には大きく補正することから、上記誤差信号は補正
量を表すことになる。このようにして、搬送波周波数オ
フセットΔfが0になるように制御が行われ、搬送波周
波数の同期が確立される。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】以上の搬送波周波数回
路では、フェージングが発生した場合、受信信号のレベ
ルすなわち受信レベルが変動するため、その受信レベル
の大小は周波数毎に異なってくる。この点を図15を参
照して説明する。図15にはフェージングが発生してい
る伝送路の周波数特性と、受信されたOFDM信号のス
ペクトルとが示されている。OFDMでは、フェージン
グによって各サブキャリアの受信レベルが異なってい
る。すなわち、図15において、伝送路の周波数特性が
落ち込んでいるサブキャリアで伝送された信号(図中、
a1,a2の位置)は受信レベルが小さくなって、信頼
性が低下する。逆に、周波数特性が大きい所の信号は受
信レベルが大きくなるので、信頼性は高くなる(図中、
b1,b2,b3の位置)。
【0040】このような差異を考慮しないで搬送波周波
数の同期をとろうとすると、受信レベルの小さい信号が
同期特性に悪影響を与える。すなわち、従来の搬送波周
波数同期回路では、繰り返し送信される同一波形を用い
て搬送波周波数の同期をとっており、その際に、フェー
ジングによる受信信号レベルの大小に留意していないの
で、フェージングにより同期性能が劣化するという問題
があった。
【0041】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、OFDM復調器用の搬送波周波
数同期回路として、フェージング伝送路においても、搬
送波周波数の同期を精度良くとることが可能な搬送波周
波数同期回路を得ることを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、本発明に係る搬送波周波数同期回
路は、送信側では、搬送波周波数の同期確立のために基
準となるL1(L1は自然数)個の信号を含んだ信号を
直交周波数分割多重して搬送波信号を生成し、受信側で
は、搬送波周波数の同期確立のため、前記送信側で生成
された搬送波信号内の前記基準となるL1個の信号の状
態に応じて搬送波周波数を補正するシステムに適用さ
れ、当該システムの受信側で使用される搬送波周波数同
期回路において、前記基準となるL1個の信号が使用す
る周波数で受信された前記基準となるL1個の信号の各
受信レベルを検出する検出手段と、前記基準となるL1
個の信号間において前記検出手段で検出された受信レベ
ルの大小関係から大きい順にL2(L2は自然数、L2
≦L1)個の前記基準となる信号を選択する選択手段
と、前記選択手段で選択された前記基準となる信号に基
づいて搬送波周波数を補正する補正手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0043】この発明によれば、搬送波周波数の同期確
立のために基準となるL1個の信号が使用する周波数で
受信された基準となるL1個の信号の各受信レベルを検
出して、その検出された受信レベルの大小関係から大き
い順にL2(L2は自然数、L2≦L1)個の信号を選
択し、その選択された信号に基づいて搬送波周波数を補
正するようにしたので、フェージング下で受信レベルの
小さい受信信号が同期処理から排除され、これにより、
フェージングのある無線伝送路においても精度の高い周
波数同期をとることが可能である。
【0044】つぎの発明に係る搬送波周波数同期回路
は、送信側では、複数の送信信号を直交周波数分割多重
して搬送波信号を生成し、受信側では、搬送波周波数の
同期確立のため、前記送信側で生成された搬送波信号内
の複数の信号の状態に応じて搬送波周波数を補正するシ
ステムに適用され、当該システムの受信側で使用される
搬送波周波数同期回路において、前記送信側から送られ
てきた複数の信号に対して変調除去を行う変調除去手段
と、前記変調除去手段で変調除去された複数の信号の各
受信レベルを検出する検出手段と、前記変調除去された
複数の信号間において前記検出手段で検出された受信レ
ベルの大小関係から大きい順にL2(L2は自然数)個
の信号を選択する選択手段と、前記変調除去された複数
の信号のうちで前記選択手段で選択された信号に基づい
て搬送波周波数を補正する補正手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0045】この発明によれば、送信側から送られてき
た複数の信号に対して変調除去を行い、その変調除去さ
れた複数の信号の各受信レベルを検出して、受信レベル
の大小関係から大きい順にL2(L2は自然数)個の信
号を選択し、その選択された信号に基づいて搬送波周波
数を補正するようにしたので、フェージング下で受信レ
ベルの小さい受信信号が同期処理から排除され、フェー
ジングのある無線伝送路においても精度の高い周波数同
期をとることが可能であることはもちろん、無変調信号
となる全ての受信信号を使うので全受信電力を無駄なく
使えることから、パイロット信号の数が少なくて所望の
周波数同期精度が得られない場合に有効である。
【0046】つぎの発明に係る搬送波周波数同期回路
は、前記補正手段は、前記選択手段で選択された信号を
加算する加算器と、前記加算器の加算結果による信号の
位相を検出して搬送波周波数を補正するための補正量を
得る位相検出回路とを有したことを特徴とする。
【0047】この発明によれば、搬送波周波数を補正す
る際に、加算器では選択によって得られた信号を加算
し、位相検出回路では加算器の加算結果による信号の位
相を検出して搬送波周波数を補正するための補正量を得
るようにしたので、選択された信号だけを用いて搬送波
周波数を補正することが可能である。
【0048】つぎの発明に係る搬送波周波数同期回路
は、送信側では、搬送波周波数の同期確立のために基準
となるL1(L1は自然数)個の信号を含んだ信号を直
交周波数分割多重して搬送波信号を生成し、受信側で
は、搬送波周波数の同期確立のため、前記送信側で生成
された搬送波信号内の前記基準となるL1個の信号の状
態に応じて搬送波周波数を補正するシステムに適用さ
れ、当該システムの受信側で使用される搬送波周波数同
期回路において、前記基準となるL1個の信号が使用す
る周波数で受信された前記基準となるL1個の信号の各
受信レベルを検出する検出手段と、前記基準となるL1
個の信号のうち、前記検出手段で検出された受信レベル
が一定レベル以上の信号を抽出する抽出手段と、前記抽
出手段で抽出された前記基準となる信号に基づいて搬送
波周波数を補正する補正手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0049】この発明によれば、搬送波周波数の同期確
立のために基準となるL1個の信号が使用する周波数で
受信された基準となるL1個の信号の各受信レベルを検
出し、受信レベルが一定レベル以上の信号を抽出して、
その抽出された信号に基づいて搬送波周波数を補正する
ようにしたので、フェージング下で一定レベル以下の受
信レベルをもつ受信信号を同期処理から排除され、これ
により、フェージングのある無線伝送路においても精度
の高い周波数同期をとることが可能である。
【0050】つぎの発明に係る搬送波周波数同期回路
は、送信側では、複数の送信信号を直交周波数分割多重
して搬送波信号を生成し、受信側では、搬送波周波数の
同期確立のため、前記送信側で生成された搬送波信号内
の複数の信号の状態に応じて搬送波周波数を補正するシ
ステムに適用され、当該システムの受信側で使用される
搬送波周波数同期回路において、前記送信側から送られ
てきた複数の信号に対して変調除去を行う変調除去手段
と、前記変調除去手段で変調除去された複数の信号の各
受信レベルを検出する検出手段と、前記変調除去された
複数の信号のうち、前記検出手段で検出された受信レベ
ルが一定レベル以上の信号を抽出する抽出手段と、前記
変調除去された複数の信号のうちで前記抽出手段で抽出
された信号に基づいて搬送波周波数を補正する補正手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0051】この発明によれば、送信側から送られてき
た複数の信号に対して変調除去を行い、その変調除去さ
れた複数の信号の各受信レベルを検出して、受信レベル
が一定レベル以上の信号を抽出し、その抽出された信号
に基づいて搬送波周波数を補正するようにしたので、フ
ェージング下で一定レベル以下の受信レベルをもつ受信
信号を同期処理から排除され、フェージングのある無線
伝送路においても精度の高い周波数同期をとることが可
能であることはもちろん、無変調信号となる全ての受信
信号を使うので全受信電力を無駄なく使えることから、
パイロット信号の数が少なくて所望の周波数同期精度が
得られない場合に有効である。
【0052】つぎの発明に係る搬送波周波数同期回路
は、前記補正手段は、前記抽出手段で抽出された信号を
加算する加算器と、前記加算器の加算結果による信号の
位相を検出して搬送波周波数を補正するための補正量を
得る位相検出回路とを有したことを特徴とする。
【0053】この発明によれば、搬送波周波数の補正の
際に、加算器では抽出によって得られた信号を加算し、
位相検出回路では加算器の加算結果による信号の位相を
検出して搬送波周波数を補正するための補正量を得るよ
うにしたので、抽出された信号だけを用いて搬送波周波
数を補正することが可能である。
【0054】つぎの発明に係る搬送波周波数同期回路
は、前記抽出手段は、前記検出手段で検出された受信レ
ベルについて一定レベル以上の場合に出力をオンし、一
定レベルに満たない場合にオフするスイッチを有したこ
とを特徴とする。
【0055】この発明によれば、抽出の際には、スイッ
チにより一定レベル以上の場合に信号の出力をオンし、
一定レベルに満たない場合に信号の出力をオフするよう
にしたので、オン/オフ制御で簡単に所要の受信レベル
をもつ信号を抽出することが可能である。
【0056】つぎの発明に係る搬送波周波数同期回路
は、送信側では、搬送波周波数の同期確立のために基準
となるL1(L1は自然数)個の信号を含んだ信号を直
交周波数分割多重して搬送波信号を生成し、受信側で
は、搬送波周波数の同期確立のため、前記送信側で生成
された搬送波信号内の前記基準となるL1個の信号の状
態に応じて搬送波周波数を補正するシステムに適用さ
れ、当該システムの受信側で使用される搬送波周波数同
期回路において、前記基準となるL1個の信号が使用す
る周波数で受信された前記基準となるL1個の信号の各
受信レベルを検出する検出手段と、前記基準となるL1
個の信号それぞれに対して前記検出手段で検出された受
信レベルの大きさに応じた重みを付加する重み付け手段
と、前記重み付け手段で重み付けされた基準となる信号
に基づいて搬送波周波数を補正する補正手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0057】この発明によれば、基準となるL1個の信
号が使用する周波数で受信された基準となるL1個の信
号の各受信レベルを検出し、基準となるL1個の信号そ
れぞれに対して検出された受信レベルの大きさに応じた
重みを付加し、その重み付けされた基準となる信号に基
づいて搬送波周波数を補正するようにしたので、同期処
理時に受信レベルが小さいパイロット信号の影響を小さ
くすることができ、これにより、フェージングのある無
線伝送路においても精度の高い周波数同期をとることが
可能である。
【0058】つぎの発明に係る搬送波周波数同期回路
は、送信側では、複数の送信信号を直交周波数分割多重
して搬送波信号を生成し、受信側では、搬送波周波数の
同期確立のため、前記送信側で生成された搬送波信号内
の複数の信号の状態に応じて搬送波周波数を補正するシ
ステムに適用され、当該システムの受信側で使用される
搬送波周波数同期回路において、前記送信側から送られ
てきた複数の信号に対して変調除去を行う変調除去手段
と、前記変調除去手段で変調除去された複数の信号の各
受信レベルを検出する検出手段と、前記変調除去手段で
変調除去された複数の信号それぞれに対して前記検出手
段で検出された受信レベルの大きさに応じた重みを付加
する重み付け手段と、前記重み付け手段で重み付けされ
た信号に基づいて搬送波周波数を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0059】この発明によれば、送信側から送られてき
た複数の信号に対して変調除去を行い、その変調除去さ
れた複数の信号の各受信レベルを検出して、受信レベル
の大きさに応じた重みを付加し、その重み付けされた信
号に基づいて搬送波周波数を補正するようにしたので、
同期処理時に受信レベルが小さいパイロット信号の影響
を小さくして、フェージングのある無線伝送路において
も精度の高い周波数同期をとることが可能であることは
もちろん、無変調信号となる全ての受信信号を使うので
全受信電力を無駄なく使えることから、パイロット信号
の数が少なくて所望の周波数同期精度が得られない場合
に有効である。
【0060】つぎの発明に係る搬送波周波数同期回路
は、前記補正手段は、前記重み付け手段で重み付けされ
た信号を加算する加算器と、前記加算器の加算結果によ
る信号の位相を検出して搬送波周波数を補正するための
補正量を得る位相検出回路とを有したことを特徴とす
る。
【0061】この発明によれば、搬送波周波数の補正の
際に、加算器では重み付けで得られた信号を加算し、位
相検出回路では加算器の加算結果による信号の位相を検
出して搬送波周波数を補正するための補正量を得るよう
にしたので、各信号の重み付けに応じて搬送波周波数を
補正することが可能である。
【0062】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る搬送波周波数同期回路の好適な実施の形態を
詳細に説明する。
【0063】実施の形態1.まず、構成について説明す
る。図1は本発明の実施の形態1によるOFDM復調器
の一構成例を示すブロック図であり、同図において、1
は本実施の形態1のOFDM復調器を示している。図1
において、従来例と同一部分には同一符号を付し説明を
省略する。図1に示したOFDM復調器1は、図9のO
FDM復調器の全体構成において、搬送波周波数同期回
路100に替わる搬送波周波数同期回路10を有してい
る。この搬送波周波数同期回路10は、前述した搬送波
周波数同期回路100(図9参照)と同様に、搬送波発
振器99の電圧制御を行って搬送波周波数の同期を確立
する。この搬送波周波数同期回路10は、FFTプロセ
ッサ97の出力に接続される点で前述した搬送波周波数
同期回路100とは接続関係が異なる。
【0064】具体的に説明すると、OFDM方式では、
特定の複数のサブキャリアを用いてパイロット信号(一
般には無変調のパイロットシンボル)が伝送される場合
がある。無変調のパイロットシンボルとは、全て「0」
もしくは全て「1」のように時間的に変化しないデータ
から成るシンボルを言う。上記搬送波周波数同期回路1
0は、これら送信側から送られる複数のパイロット信号
を用いて搬送波周波数の同期をとる回路である。図1に
おいて、FFTプロセッサ97のN個の出力のうち、太
線で示したP1,P2,…、PL1までのL1個の出力
が受信パイロット信号を表している。パイロット信号の
数L1はシステムにより異なるが、通常数個から数十個
である。
【0065】上記搬送波周波数同期回路10は、例えば
図1に示したように、L1個のパイロット信号にそれぞ
れ対応してL1個設けられ、L1個の受信パイロット信
号からそれぞれの位相シフト量を検出する位相シフト検
出回路111 〜11L1、受信レベルの大きい所定数の位
相シフト量を選択する選択器12、受信パイロット信号
から選択器12が選択すべき位相シフト検出回路の出力
を指示する選択制御回路13、選択位相シフト量を加算
する加算器14、加算位相シフト量から位相を検出する
位相検出回路15、および、検出位相から雑音を除去す
るLF16から構成される。なお、各位相シフト検出回
路111 〜11L1は、該当する受信パイロット信号の位
相シフト量を検出する遅延検波回路11aと、該当する
受信パイロット信号から受信レベルを検出するレベル検
出回路11bとにより構成される。
【0066】ここで、OFDM方式の伝送フォーマット
について説明する。図2は、OFDM方式に使用される
伝送フレームのフォーマット例を示す図である。伝送フ
レームのフォーマットは、図2に示したように、ヌルシ
ンボル、データ、パイロットシンボル、データで構成さ
れている。先頭シンボルとして無変調のヌルシンボルが
挿入される。この位置は、復調シンボルC0 の位置にあ
たる。それ以降はデータが挿入される。本実施の形態1
では、パイロット信号のデータ系列は既知のため、パイ
ロットシンボルの位置は既知である。したがって、パイ
ロットシンボルの位置は復調シンボルC1 ,C4 …C
N-2 の位置にあたる。復調シンボルC1 ,C4 …CN-2
の位置にはそれぞれパイロット信号P1,P2…PL1
が該当する。
【0067】つぎに、動作について説明する。図1に示
した搬送波周波数同期回路において、各位相シフト回路
111 〜11L1には、FFTプロセッサ97から出力さ
れた各パイロット信号が入力され、パイロット信号の位
相シフト量がそれぞれ検出されるとともに、各パイロッ
ト信号のレベルが検出される。すなわち、遅延検波回路
11aでは該当する受信パイロット信号から位相シフト
量が検出され、レベル検出回路11bでは該当する受信
パイロット信号から受信レベルが検出される。
【0068】このようにして検出されたL1個の位相シ
フト量は選択器12に入力される。また、各位相シフト
検出回路111 〜11L1のレベル検出回路11bで検出
されたL1個の受信レベルは選択制御回路13に入力さ
れる。選択制御回路13は、L1個の入力信号(受信レ
ベル)のうち、検出レベルの大きい上位L2個の信号
(位相シフト量)を選択するための選択信号を選択器1
2へ出力する。ここでは、L2≦L1と設定する。
【0069】選択器12では、選択制御回路13から出
力される選択信号に従ってL2個の位相シフト量が選択
され、後段の加算器14へ出力される。加算器14で
は、入力されたL2個の信号(位相シフト量)が加算さ
れ、その加算結果が位相検出回路15へ出力される。位
相検出回路15では、加算器14の出力信号から位相が
検出され、その位相はLF16によって不要な雑音成分
が除去されて電圧制御搬送波発振器99の制御電圧とし
て使われる。
【0070】つづいて、位相シフト検出回路111 〜1
L1について具体的に説明する。各位相シフト検出回路
111 〜11L1の遅延検波回路11aに入力される各パ
イロット信号P1,P2…PL1を複素数で表すと次式
(6)のように表される。ただし、簡単のために伝送路
での重畳される雑音は除いて記述してある。
【0071】
【数6】
【0072】ここで、ρi,θiはそれぞれ受信パイロ
ット信号の包絡線と位相である。ρiは、各パイロット
信号の受信レベルを表しており、図15のようにフェー
ジングの影響があると各パイロット信号で異なる大きさ
となる。
【0073】そして、遅延検波回路11aは1シンボル
毎(Ts時間毎)に入力信号を遅延検波しその結果を出
力するので、フェージングによる位相変動が十分小さい
状態を仮定すると、遅延検波回路11aの出力信号は次
式(7)のように表される。
【0074】
【数7】
【0075】上記式(7)から分かるように、各遅延検
波回路11aの出力信号には、搬送波周波数オフセット
成分Δfが含まれている。このΔfを検出して搬送波周
波数オフセットを補正すれば良いのであるが、前述のよ
うに、ρiの大きさは各パイロット信号毎に異なる。す
ると、各パイロット毎にSN比(信号対雑音電力比)が
異なるために、検出されるΔfの精度が各パイロット毎
に異なることになる。すなわち、ρiの大きさが小さく
SN比が悪い受信パイロット信号を用いるとΔfの検出
精度が低下する。本実施の形態1の回路構成では、この
フェージングによる受信レベルの差異に留意して、なる
べく受信レベルの大きなパイロット信号のみを使用して
周波数を補正することで、フェージングのある伝送路で
も搬送波周波数の同期を高精度にとる。
【0076】そのために、各位相シフト検出回路111
〜11L1内の各レベル検出器11bは対となる遅延検波
回路11aの出力信号のレベルρi2 (i=1,2,
…,PL1)を検出する。そこで、選択制御回路13は
ρi2 (i=1,2,…,PL1)の中からレベルの大
きい上位L2個を選択して選択器12にその選択結果を
出力する。選択器12は、この選択結果に基づいて受信
レベルの大きい上位L2個のパイロット信号に対する遅
延検波結果のみを選択して出力する。ここで、L2とL
1の関係をL2≦L1に設定することにより、受信レベ
ルが小さくSN比の悪い受信パイロット信号を選択器1
2により排除することができる。そして、加算器14の
出力信号は次式(8)となる。
【0077】
【数8】
【0078】ここで、Rは選択されたL2個の遅延検波
結果の大きさρi2 を合計した値である。加算器14後
段の位相検出回路15は上式(8)で表される入力信号
から位相2πΔfTsを検出して出力するが、式(8)
の加算結果にはフェージングにより受信レベルの落ち込
んだパイロット信号が含まれていないので、位相検出回
路15の出力信号のSN比は大きく、周波数オフセット
の補正精度が高くなる。
【0079】以上説明したように、本実施の形態1によ
れば、各受信パイロット信号の位相シフトを検出する際
に、レベル検出回路によって各受信レベルを検出して、
この検出結果に基づいてSN比の大きな受信信号(パイ
ロット信号)のみを選択して同期確立を行うようにして
いるので、フェージング下で受信レベルの小さい受信信
号が同期処理から排除され、これにより、フェージング
のある無線伝送路においても精度の高い周波数同期をと
ることが可能である。
【0080】また、搬送波周波数を補正する際に、加算
器14では選択器12の選択によって得られたパイロッ
ト信号を加算し、位相検出回路15では加算器14の加
算結果によるパイロット信号の位相を検出して搬送波周
波数を補正するための補正量を得るようにしたので、選
択されたパイロット信号だけを用いて搬送波周波数を補
正することが可能である。
【0081】実施の形態2.さて、前述した実施の形態
1では、位相検出用として選択されるパイロット信号数
をL2個に固定していたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態2のように、受信レベル
に応じて使用されるパイロット信号数を変化させてもよ
い。
【0082】まず、構成について説明する。図3は本発
明の実施の形態2によるOFDM復調器の一構成例を示
すブロック図である。図3において、2は本実施の形態
2のOFDM復調器を示している。このOFDM復調器
2は、前述した実施の形態1によるOFDM復調器1と
全体的には同様の構成を採用しており、OFDM復調器
1とは搬送波周波数同期回路10から搬送波周波数同期
回路20に置き換えた部分で相違する。したがって、こ
のOFDM復調器2においては、OFDM復調器1と同
様の構成には同様の番号を付してその説明を省略する。
【0083】搬送波周波数同期回路20では、前述した
搬送波周波数同期回路10とは、位相シフト検出回路を
含めて加算器14前段の構成が相違する。すなわち、搬
送波周波数同期回路20は、加算器14の前段から選択
器12および選択制御回路13を省き、位相シフト検出
回路111 〜11L1に替わって位相シフト検出回路21
1 〜21L1だけを設けている。
【0084】位相シフト検出回路211 〜21L1は、前
述した位相シフト検出回路111 〜11L1と同様に該当
する復調出力すなわちパイロット信号出力に接続され
る。各位相シフト検出回路211 〜21L1は、例えば図
3に示したように、該当する受信パイロット信号の位相
シフト量を検出する遅延検波回路21a、該当する受信
パイロット信号から受信レベルを検出するレベル検出回
路21b、パイロット信号に関して受信レベルに応じて
パイロット信号の有効/無効を決定する制御回路21
c、および、制御回路21cの制御に従ってパイロット
信号の出力/非出力を切り替えるスイッチ21dにより
構成される。ここで、制御回路21cは、レベル検出回
路21bが検出したレベルが所定値以上である場合にス
イッチ21dをONにするための制御信号を出力し、逆
に、所定値未満である場合にはスイッチ21dをOFF
にするための制御信号を出力する。
【0085】つぎに、前述した実施の形態1と相違する
動作についてのみ説明する。図4はフェージング伝送路
で小さい受信レベルをもつ受信信号の除去方法を説明す
る図である。図4には前述した図15と同じ状態が示さ
れている。搬送波周波数同期回路20では、遅延検波回
路21aとレベル検出回路21bの動作は前述した実施
の形態1で説明した動作と同じため説明を省略する。制
御回路21cは、レベル検出回路102の出力およびス
イッチ21dの入力に接続され、レベル検出回路102
の出力信号に基づいてスイッチ21dのON/OFFを
切り替えるための制御信号を出力する。
【0086】図4において、伝送路の周波数特性が落ち
込んでいるサブキャリアで伝送された信号(図中、a
1,a2の位置)は受信レベルが小さくなる。このa
1,a2位置の部分を含めて同期確立を行う場合には、
信頼性が低下してしまうが、あらかじめ所定値としてT
Hを定めておけば、その所定値THを基準にして制御回
路21cがスイッチ21dを切り替え、受信レベルが所
定値に達しないパイロット信号(図4中、受信信号
1 ,c2)を排除することができる。スイッチ21d
の出力は加算器14に入力される。以降の処理は前述し
た実施の形態1と同一のため説明を省略する。
【0087】以上説明したように、本実施の形態2によ
れば、フェージング下で所定値以上の受信レベルをもつ
パイロット信号だけを抽出して、所定値以下の受信レベ
ルをもつパイロット信号については同期処理から排除す
るようにしたので、この場合にも前述した実施の形態1
と同様に、フェージングのある無線伝送路においても精
度の高い周波数同期をとることが可能である。
【0088】また、本実施の形態2は、伝送路特性が大
きく変化して、選択するパイロット信号数L2の値を固
定できない場合に有効である。
【0089】また、搬送波周波数の補正の際に、加算器
14では位相シフト検出回路211〜21L1の抽出によ
って得られた信号を加算し、位相検出回路15では加算
器14の加算結果による信号の位相を検出して搬送波周
波数を補正するための補正量を得るようにしたので、抽
出されたパイロット信号だけを用いて搬送波周波数を補
正することが可能である。
【0090】また、各位相シフト検出回路211 〜21
L1において、抽出の際には、スイッチ21dにより所定
値以上の場合に信号の出力をオンし、所定値に満たない
場合に信号の出力をオフするようにしたので、オン/オ
フ制御で簡単に所要の受信レベルをもつ信号を抽出する
ことが可能である。
【0091】実施の形態3.さて、前述した実施の形態
1では、位相検出用として選択されるパイロット信号数
をL2個に固定していたが、本発明はこれに限定され
ず、以下に説明する実施の形態3のように、全てのパイ
ロット信号を使用する代わりに、受信レベルに応じてパ
イロット信号に重みを付加するようにしてもよい。
【0092】まず、構成について説明する。図5は本発
明の実施の形態3によるOFDM復調器の一構成例を示
すブロック図である。図5において、3は本実施の形態
3のOFDM復調器を示している。このOFDM復調器
3は、前述した実施の形態1によるOFDM復調器1と
全体的には同様の構成を採用しており、OFDM復調器
1とは搬送波周波数同期回路10から搬送波周波数同期
回路30に置き換えた部分で相違する。したがって、こ
のOFDM復調器3においては、OFDM復調器1と同
様の構成には同様の番号を付してその説明を省略する。
【0093】搬送波周波数同期回路30では、前述した
搬送波周波数同期回路10とは、位相シフト検出回路を
含めて加算器14前段の構成が相違する。すなわち、搬
送波周波数同期回路30は、加算器14の前段から選択
器12および選択制御回路13を省き、位相シフト検出
回路111 〜11L1に替わって位相シフト検出回路31
1 〜31L1だけを設けている。
【0094】位相シフト検出回路311 〜31L1は、前
述した位相シフト検出回路111 〜11L1と同様に該当
する復調出力すなわちパイロット信号出力に接続され
る。各位相シフト検出回路311 〜31L1は、例えば図
5に示したように、該当する受信パイロット信号の位相
シフト量を検出する遅延検波回路31a、該当する受信
パイロット信号から受信レベルを検出するレベル検出回
路31b、レベル検出回路31bの出力に接続され、パ
イロット信号に関して受信レベルに応じてパイロット信
号に対する重み係数を設定する係数設定回路31c、お
よび、係数設定回路31cで設定された重み係数をパイ
ロット信号に掛け合わせる乗算器21dにより構成され
る。
【0095】つぎに、前述した実施の形態1と相違する
動作についてのみ説明する。搬送波周波数同期回路30
では、遅延検波回路31aとレベル検出回路31bの動
作は前述した実施の形態1で説明した動作と同じため説
明を省略する。係数設定回路31cは、レベル検出回路
31bの出力信号に基づいて乗算器31dにて遅延検波
回路31aの出力信号に乗積するための重み係数を設定
する。具体的には、係数設定回路31cはレベル検出回
路31bが検出した受信レベルに比例した重み係数を設
定する。すなわち、検出された受信レベルが大きい場合
には大きな重み係数を設定し、逆に検出された受信レベ
ルが小さい場合には小さな重み係数を設定する。したが
って、受信レベルの大きいパイロット信号に対する遅延
検波回路31aの出力には大きな重み係数が乗積される
が、受信レベルが小さい場合には小さな重み係数が乗積
される。これにより、加算器14においては、受信レベ
ルが小さいパイロット信号の寄与分が小さくなる。
【0096】以上により、乗算器31dでは、遅延検波
回路31aの出力信号に係数設定回路31cにより設定
された重み係数が乗算される。乗算器31dの出力は加
算器14に入力される。以降の処理は前述した実施の形
態1と同一であるため説明を省略する。
【0097】以上説明したように、本実施の形態3によ
れば、フェージング下で受信レベルの大きいパイロット
信号には大きい重みを付加し、一方、小さいパイロット
信号には小さい重みを付加するようにしたので、同期処
理時に受信レベルが小さいパイロット信号の影響が小さ
くなり、この場合にも前述した実施の形態1と同様に、
フェージングのある無線伝送路においても精度の高い周
波数同期をとることが可能である。
【0098】また、本実施の形態3は、伝送路特性が大
きく変化して、選択するパイロット信号数L2の値を固
定できない場合に有効である。
【0099】また、搬送波周波数の補正の際に、加算器
14では位相シフト検出回路311〜31L1の重み付け
で得られたパイロット信号を加算し、位相検出回路15
では加算器14の加算結果による信号の位相を検出して
搬送波周波数を補正するための補正量を得るようにした
ので、各信号の重み付けに応じて搬送波周波数を補正す
ることが可能である。
【0100】実施の形態4.さて、前述した実施の形態
1では、既知である複数のパイロット信号から同期確立
を行うようにしていたが、本発明はこれに限定されず、
以下に説明する実施の形態4のように、FFTプロセッ
サ97の全ての出力(受信信号)を使用して同期確立を
行うようにしてもよい。
【0101】まず、構成について説明する。図6は本発
明の実施の形態4による搬送波周波数同期回路の一構成
例を示すブロック図である。図6において、4は本実施
の形態4のOFDM復調器を示している。このOFDM
復調器4は、前述した実施の形態1によるOFDM復調
器1と全体的には同様の構成を採用しており、OFDM
復調器1とは搬送波周波数同期回路10から搬送波周波
数同期回路40に置き換えた部分で相違する。したがっ
て、このOFDM復調器4においては、OFDM復調器
1と同様の構成には同様の番号を付してその説明を省略
する。
【0102】搬送波周波数同期回路40では、前述した
搬送波周波数同期回路10とは、FFTプロセッサ97
の全ての出力を使用し、位相シフト検出回路111 〜1
Nの前段にそれぞれ変調除去回路411 〜41N を設
けた点が異なる。その他の部分は前述した実施の形態1
と同じなので重複する説明は省略する。なお、本実施の
形態4では、パイロット信号だけを同期処理の対象とは
せず、すべての受信信号を対象としていることから、位
相シフト検出回路は111 〜11N までのN個用意され
る。ただし、位相シフト検出回路111 〜11N に関し
て、その内部構成および機能については、前述した実施
の形態1の位相シフト検出回路と同様である。
【0103】変調除去回路411 〜41N はFFTプロ
セッサ97からの入力信号の変調成分を除去する。この
変調成分の除去方法はいろいろ考えられるが、例えば、
各サブキャリアの変調方式がBPSKであれば入力信号
を2乗、QPSKであれば入力信号を4乗すればよい。
もしくは、データ判定を行った後に、データによる受信
信号点の変移を判定データに基づいて除去する方法でも
よい。このような方法をとることにより、変調除去回路
411 〜41N の各出力信号には変調成分が含まれず、
位相シフト検出回路111 〜11N の入力信号は無変調
信号となって前述した実施の形態1と同じ処理が可能と
なる。
【0104】以上説明したように、本実施の形態4によ
れば、前述の実施の形態1と同様の構成からフェージン
グのある無線伝送路においても精度の高い周波数同期を
とることができることはもちろん、変調除去回路411
〜41N の構成を追加することにより、全ての受信信号
を使うので全受信電力を無駄なく使えることから、パイ
ロット信号の数が少なくて所望の周波数同期精度が得ら
れない場合に有効である。
【0105】実施の形態5.さて、前述した実施の形態
2では、既知である複数のパイロット信号から同期確立
を行うようにしていたが、本発明はこれに限定されず、
以下に説明する実施の形態5のように、FFTプロセッ
サ97の全ての出力(受信信号)を使用して同期確立を
行うようにしてもよい。
【0106】まず、構成について説明する。図7は本発
明の実施の形態5による搬送波周波数同期回路の一構成
例を示すブロック図である。図7において、5は本実施
の形態5のOFDM復調器を示している。このOFDM
復調器5は、前述した実施の形態2によるOFDM復調
器2と全体的には同様の構成を採用しており、OFDM
復調器2とは搬送波周波数同期回路20から搬送波周波
数同期回路50に置き換えた部分で相違する。したがっ
て、このOFDM復調器5においては、OFDM復調器
2と同様の構成には同様の番号を付してその説明を省略
する。
【0107】搬送波周波数同期回路50では、前述した
搬送波周波数同期回路20とは、FFTプロセッサ97
の全ての出力を使用し、位相シフト検出回路211 〜2
Nの前段にそれぞれ変調除去回路511 〜51N を設
けた点が異なる。その他の部分は前述した実施の形態2
と同じなので重複する説明は省略する。なお、本実施の
形態5では、パイロット信号だけを同期処理の対象とは
せず、すべての受信信号を対象としていることから、位
相シフト検出回路は211 〜21N までのN個用意され
る。ただし、位相シフト検出回路211 〜21N に関し
て、その内部構成および機能については、前述した実施
の形態2の位相シフト検出回路と同様である。
【0108】変調除去回路511 〜51N はFFTプロ
セッサ97からの入力信号の変調成分を除去する。この
変調成分の除去方法はいろいろ考えられるが、例えば、
各サブキャリアの変調方式がBPSKであれば入力信号
を2乗、QPSKであれば入力信号を4乗すればよい。
もしくは、データ判定を行った後に、データによる受信
信号点の変移を判定データに基づいて除去する方法でも
よい。このような方法をとることにより、変調除去回路
511 〜51N の各出力信号には変調成分が含まれず、
位相シフト検出回路211 〜21N の入力信号は無変調
信号となって前述した実施の形態2と同じ処理が可能と
なる。
【0109】以上説明したように、本実施の形態5によ
れば、前述の実施の形態2と同様の構成からフェージン
グのある無線伝送路においても精度の高い周波数同期を
とることができることはもちろん、変調除去回路511
〜51N の構成を追加することにより、全ての受信信号
を使うので全受信電力を無駄なく使えることから、パイ
ロット信号の数が少なくて所望の周波数同期精度が得ら
れない場合に有効である。
【0110】実施の形態6.さて、前述した実施の形態
3では、既知である複数のパイロット信号から同期確立
を行うようにしていたが、本発明はこれに限定されず、
以下に説明する実施の形態6のように、FFTプロセッ
サ97の全ての出力(受信信号)を使用して同期確立を
行うようにしてもよい。
【0111】まず、構成について説明する。図8は本発
明の実施の形態6による搬送波周波数同期回路の一構成
例を示すブロック図である。図8において、6は本実施
の形態6のOFDM復調器を示している。このOFDM
復調器6は、前述した実施の形態3によるOFDM復調
器3と全体的には同様の構成を採用しており、OFDM
復調器3とは搬送波周波数同期回路30から搬送波周波
数同期回路60に置き換えた部分で相違する。したがっ
て、このOFDM復調器6においては、OFDM復調器
3と同様の構成には同様の番号を付してその説明を省略
する。
【0112】搬送波周波数同期回路60では、前述した
搬送波周波数同期回路30とは、FFTプロセッサ97
の全ての出力を使用し、位相シフト検出回路311 〜3
Nの前段にそれぞれ変調除去回路611 〜61N を設
けた点が異なる。その他の部分は前述した実施の形態3
と同じなので重複する説明は省略する。なお、本実施の
形態6では、パイロット信号だけを同期処理の対象とは
せず、すべての受信信号を対象としていることから、位
相シフト検出回路は311 〜31N までのN個用意され
る。ただし、位相シフト検出回路311 〜31N に関し
て、その内部構成および機能については、前述した実施
の形態3の位相シフト検出回路と同様である。
【0113】変調除去回路611 〜61N はFFTプロ
セッサ97からの入力信号の変調成分を除去する。この
変調成分の除去方法はいろいろ考えられるが、例えば、
各サブキャリアの変調方式がBPSKであれば入力信号
を2乗、QPSKであれば入力信号を4乗すればよい。
もしくは、データ判定を行った後に、データによる受信
信号点の変移を判定データに基づいて除去する方法でも
よい。このような方法をとることにより、変調除去回路
611 〜61N の各出力信号には変調成分が含まれず、
位相シフト検出回路311 〜31N の入力信号は無変調
信号となって前述した実施の形態3と同じ処理が可能と
なる。
【0114】以上説明したように、本実施の形態6によ
れば、前述の実施の形態3と同様の構成からフェージン
グのある無線伝送路においても精度の高い周波数同期を
とることができることはもちろん、変調除去回路611
〜61N の構成を追加することにより、全ての受信信号
を使うので全受信電力を無駄なく使えることから、パイ
ロット信号の数が少なくて所望の周波数同期精度が得ら
れない場合に有効である。
【0115】以上、この発明を実施の形態1〜6により
説明したが、この発明の主旨の範囲内で種々の変形が可
能であり、これらをこの発明の範囲から排除するもので
はない。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送波周波数の同期確立のために基準となるL1個の信
号が使用する周波数で受信された基準となるL1個の信
号の各受信レベルを検出して、その検出された受信レベ
ルの大小関係から大きい順にL2(L2は自然数)個の
信号を選択し、その選択された信号に基づいて搬送波周
波数を補正するようにしたので、フェージング下で受信
レベルの小さい受信信号が同期処理から排除され、これ
により、フェージングのある無線伝送路においても精度
の高い周波数同期をとることが可能な搬送波周波数同期
回路が得られるという効果を奏する。
【0117】つぎの発明によれば、送信側から送られて
きた複数の信号に対して変調除去を行い、その変調除去
された複数の信号の各受信レベルを検出して、受信レベ
ルの大小関係から大きい順にL2(L2は自然数、L2
≦L1)個の信号を選択し、その選択された信号に基づ
いて搬送波周波数を補正するようにしたので、フェージ
ング下で受信レベルの小さい受信信号が同期処理から排
除され、フェージングのある無線伝送路においても精度
の高い周波数同期をとることが可能であることはもちろ
ん、無変調信号となる全ての受信信号を使うので全受信
電力を無駄なく使えることから、パイロット信号の数が
少なくて所望の周波数同期精度が得られない場合に有効
な搬送波周波数同期回路が得られるという効果を奏す
る。
【0118】つぎの発明によれば、搬送波周波数を補正
する際に、加算器では選択によって得られた信号を加算
し、位相検出回路では加算器の加算結果による信号の位
相を検出して搬送波周波数を補正するための補正量を得
るようにしたので、選択された信号だけを用いて搬送波
周波数を補正することが可能な搬送波周波数同期回路が
得られるという効果を奏する。
【0119】つぎの発明によれば、搬送波周波数の同期
確立のために基準となるL1個の信号が使用する周波数
で受信された基準となるL1個の信号の各受信レベルを
検出し、受信レベルが一定レベル以上の信号を抽出し
て、その抽出された信号に基づいて搬送波周波数を補正
するようにしたので、フェージング下で一定レベル以下
の受信レベルをもつ受信信号を同期処理から排除され、
これにより、フェージングのある無線伝送路においても
精度の高い周波数同期をとることが可能な搬送波周波数
同期回路が得られるという効果を奏する。
【0120】つぎの発明によれば、送信側から送られて
きた複数の信号に対して変調除去を行い、その変調除去
された複数の信号の各受信レベルを検出して、受信レベ
ルが一定レベル以上の信号を抽出し、その抽出された信
号に基づいて搬送波周波数を補正するようにしたので、
フェージング下で一定レベル以下の受信レベルをもつ受
信信号を同期処理から排除され、フェージングのある無
線伝送路においても精度の高い周波数同期をとることが
可能であることはもちろん、無変調信号となる全ての受
信信号を使うので全受信電力を無駄なく使えることか
ら、パイロット信号の数が少なくて所望の周波数同期精
度が得られない場合に有効な搬送波周波数同期回路が得
られるという効果を奏する。
【0121】つぎの発明によれば、搬送波周波数の補正
の際に、加算器では抽出によって得られた信号を加算
し、位相検出回路では加算器の加算結果による信号の位
相を検出して搬送波周波数を補正するための補正量を得
るようにしたので、抽出された信号だけを用いて搬送波
周波数を補正することが可能な搬送波周波数同期回路が
得られるという効果を奏する。
【0122】つぎの発明によれば、抽出の際には、スイ
ッチにより一定レベル以上の場合に信号の出力をオン
し、一定レベルに満たない場合に信号の出力をオフする
ようにしたので、オン/オフ制御で簡単に所要の受信レ
ベルをもつ信号を抽出することが可能な搬送波周波数同
期回路が得られるという効果を奏する。
【0123】つぎの発明によれば、基準となるL1個の
信号が使用する周波数で受信された基準となるL1個の
信号の各受信レベルを検出し、基準となるL1個の信号
それぞれに対して検出された受信レベルの大きさに応じ
た重みを付加し、その重み付けされた基準となる信号に
基づいて搬送波周波数を補正するようにしたので、同期
処理時に受信レベルが小さいパイロット信号の影響を小
さくすることができ、これにより、フェージングのある
無線伝送路においても精度の高い周波数同期をとること
が可能な搬送波周波数同期回路が得られるという効果を
奏する。
【0124】つぎの発明によれば、送信側から送られて
きた複数の信号に対して変調除去を行い、その変調除去
された複数の信号の各受信レベルを検出して、受信レベ
ルの大きさに応じた重みを付加し、その重み付けされた
信号に基づいて搬送波周波数を補正するようにしたの
で、同期処理時に受信レベルが小さいパイロット信号の
影響を小さくして、フェージングのある無線伝送路にお
いても精度の高い周波数同期をとることが可能であるこ
とはもちろん、無変調信号となる全ての受信信号を使う
ので全受信電力を無駄なく使えることから、パイロット
信号の数が少なくて所望の周波数同期精度が得られない
場合に有効な搬送波周波数同期回路が得られるという効
果を奏する。
【0125】つぎの発明によれば、搬送波周波数の補正
の際に、加算器では重み付けで得られた信号を加算し、
位相検出回路では加算器の加算結果による信号の位相を
検出して搬送波周波数を補正するための補正量を得るよ
うにしたので、各信号の重み付けに応じて搬送波周波数
を補正することが可能な搬送波周波数同期回路が得られ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるOFDM復調器
の一構成例を示すブロック図である。
【図2】 OFDM方式に使用される伝送フレームのフ
ォーマット例を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態2によるOFDM復調器
の一構成例を示すブロック図である。
【図4】 本実施の形態2においてフェージング伝送路
で小さい受信レベルをもつ受信信号の除去方法を説明す
る図である。
【図5】 本発明の実施の形態3によるOFDM復調器
の一構成例を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態4によるOFDM復調器
の一構成例を示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態5によるOFDM復調器
の一構成例を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態6によるOFDM復調器
の一構成例を示すブロック図である。
【図9】 従来例によるOFDM変調器とOFDM復調
器間の関係を表す一般的な構成図である。
【図10】 送信シンボルを説明する図であり、同図
(a)は直並列変換前の送信シンボルのフォーマットを
示し、同図(b)は直並列変換後の送信シンボルのフォ
ーマットを示している。
【図11】 OFDM変調器から出力される送信IF信
号のスペクトルを表す図である。
【図12】 従来例によるOFDM復調器を示すブロッ
ク図である。
【図13】 送信ベースバンド信号波形の同相成分を示
す図である。
【図14】 受信ベースバンド信号の遅延と相関値との
関係を示す図である。
【図15】 フェージング伝送路の周波数特性と受信信
号のスペクトルとの関係を説明する図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6 OFDM復調器、10,2
0,30,40,50,60 搬送波周波数同期回路、
11a,21a,31a 遅延検波回路、11b,21
b,31b レベル検出回路、111 〜11N ,211
〜21N ,311〜31N 位相シフト検出回路、12
選択器、13 選択制御回路、14 加算器、15
位相検出回路、16 LF、21c 制御回路、21d
スイッチ、係数設定回路、31d 乗算器、411
41N ,511 〜51N ,611 〜61N 変調除去回
路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側では、搬送波周波数の同期確立の
    ために基準となるL1(L1は自然数)個の信号を含ん
    だ信号を直交周波数分割多重して搬送波信号を生成し、
    受信側では、搬送波周波数の同期確立のため、前記送信
    側で生成された搬送波信号内の前記基準となるL1個の
    信号の状態に応じて搬送波周波数を補正するシステムに
    適用され、当該システムの受信側で使用される搬送波周
    波数同期回路において、 前記基準となるL1個の信号が使用する周波数で受信さ
    れた前記基準となるL1個の信号の各受信レベルを検出
    する検出手段と、 前記基準となるL1個の信号間において前記検出手段で
    検出された受信レベルの大小関係から大きい順にL2
    (L2は自然数、L2≦L1)個の前記基準となる信号
    を選択する選択手段と、 前記選択手段で選択された前記基準となる信号に基づい
    て搬送波周波数を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする搬送波周波数同期回路。
  2. 【請求項2】 送信側では、複数の送信信号を直交周波
    数分割多重して搬送波信号を生成し、受信側では、搬送
    波周波数の同期確立のため、前記送信側で生成された搬
    送波信号内の複数の信号の状態に応じて搬送波周波数を
    補正するシステムに適用され、当該システムの受信側で
    使用される搬送波周波数同期回路において、 前記送信側から送られてきた複数の信号に対して変調除
    去を行う変調除去手段と、 前記変調除去手段で変調除去された複数の信号の各受信
    レベルを検出する検出手段と、 前記変調除去された複数の信号間において前記検出手段
    で検出された受信レベルの大小関係から大きい順にL2
    (L2は自然数)個の信号を選択する選択手段と、 前記変調除去された複数の信号のうちで前記選択手段で
    選択された信号に基づいて搬送波周波数を補正する補正
    手段と、 を備えたことを特徴とする搬送波周波数同期回路。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記選択手段で選択さ
    れた信号を加算する加算器と、前記加算器の加算結果に
    よる信号の位相を検出して搬送波周波数を補正するため
    の補正量を得る位相検出回路とを有したことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の搬送波周波数同期回路。
  4. 【請求項4】 送信側では、搬送波周波数の同期確立の
    ために基準となるL1(L1は自然数)個の信号を含ん
    だ信号を直交周波数分割多重して搬送波信号を生成し、
    受信側では、搬送波周波数の同期確立のため、前記送信
    側で生成された搬送波信号内の前記基準となるL1個の
    信号の状態に応じて搬送波周波数を補正するシステムに
    適用され、当該システムの受信側で使用される搬送波周
    波数同期回路において、 前記基準となるL1個の信号が使用する周波数で受信さ
    れた前記基準となるL1個の信号の各受信レベルを検出
    する検出手段と、 前記基準となるL1個の信号のうち、前記検出手段で検
    出された受信レベルが一定レベル以上の信号を抽出する
    抽出手段と、 前記抽出手段で抽出された前記基準となる信号に基づい
    て搬送波周波数を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする搬送波周波数同期回路。
  5. 【請求項5】 送信側では、複数の送信信号を直交周波
    数分割多重して搬送波信号を生成し、受信側では、搬送
    波周波数の同期確立のため、前記送信側で生成された搬
    送波信号内の複数の信号の状態に応じて搬送波周波数を
    補正するシステムに適用され、当該システムの受信側で
    使用される搬送波周波数同期回路において、 前記送信側から送られてきた複数の信号に対して変調除
    去を行う変調除去手段と、 前記変調除去手段で変調除去された複数の信号の各受信
    レベルを検出する検出手段と、 前記変調除去された複数の信号のうち、前記検出手段で
    検出された受信レベルが一定レベル以上の信号を抽出す
    る抽出手段と、 前記変調除去された複数の信号のうちで前記抽出手段で
    抽出された信号に基づいて搬送波周波数を補正する補正
    手段と、 を備えたことを特徴とする搬送波周波数同期回路。
  6. 【請求項6】 前記補正手段は、前記抽出手段で抽出さ
    れた信号を加算する加算器と、前記加算器の加算結果に
    よる信号の位相を検出して搬送波周波数を補正するため
    の補正量を得る位相検出回路とを有したことを特徴とす
    る請求項4または5に記載の搬送波周波数同期回路。
  7. 【請求項7】 前記抽出手段は、前記検出手段で検出さ
    れた受信レベルについて一定レベル以上の場合に出力を
    オンし、一定レベルに満たない場合にオフするスイッチ
    を有したことを特徴とする請求項4,5または6に記載
    の搬送波周波数同期回路。
  8. 【請求項8】 送信側では、搬送波周波数の同期確立の
    ために基準となるL1(L1は自然数)個の信号を含ん
    だ信号を直交周波数分割多重して搬送波信号を生成し、
    受信側では、搬送波周波数の同期確立のため、前記送信
    側で生成された搬送波信号内の前記基準となるL1個の
    信号の状態に応じて搬送波周波数を補正するシステムに
    適用され、当該システムの受信側で使用される搬送波周
    波数同期回路において、 前記基準となるL1個の信号が使用する周波数で受信さ
    れた前記基準となるL1個の信号の各受信レベルを検出
    する検出手段と、 前記基準となるL1個の信号それぞれに対して前記検出
    手段で検出された受信レベルの大きさに応じた重みを付
    加する重み付け手段と、 前記重み付け手段で重み付けされた基準となる信号に基
    づいて搬送波周波数を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする搬送波周波数同期回路。
  9. 【請求項9】 送信側では、複数の送信信号を直交周波
    数分割多重して搬送波信号を生成し、受信側では、搬送
    波周波数の同期確立のため、前記送信側で生成された搬
    送波信号内の複数の信号の状態に応じて搬送波周波数を
    補正するシステムに適用され、当該システムの受信側で
    使用される搬送波周波数同期回路において、 前記送信側から送られてきた複数の信号に対して変調除
    去を行う変調除去手段と、 前記変調除去手段で変調除去された複数の信号の各受信
    レベルを検出する検出手段と、 前記変調除去手段で変調除去された複数の信号それぞれ
    に対して前記検出手段で検出された受信レベルの大きさ
    に応じた重みを付加する重み付け手段と、 前記重み付け手段で重み付けされた信号に基づいて搬送
    波周波数を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする搬送波周波数同期回路。
  10. 【請求項10】 前記補正手段は、前記重み付け手段で
    重み付けされた信号を加算する加算器と、前記加算器の
    加算結果による信号の位相を検出して搬送波周波数を補
    正するための補正量を得る位相検出回路とを有したこと
    を特徴とする請求項8または9に記載の搬送波周波数同
    期回路。
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