JPH11332431A - 魚釣り用スピニングリール - Google Patents

魚釣り用スピニングリール

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JPH11332431A
JPH11332431A JP14065298A JP14065298A JPH11332431A JP H11332431 A JPH11332431 A JP H11332431A JP 14065298 A JP14065298 A JP 14065298A JP 14065298 A JP14065298 A JP 14065298A JP H11332431 A JPH11332431 A JP H11332431A
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JP
Japan
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bail arm
rotor
operating member
arm
reel body
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JP14065298A
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Yukihisa Sato
幸久 佐藤
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベールアームが糸放出位置に置かれていると
き、作動部材によるロータへの制動力の付与及びその解
除を選択的に切り換えることができ、ロータへの制動力
の付与の解除状態において、迅速且つ円滑な操作を実現
することが可能な魚釣り用スピニングリールを提供す
る。 【解決手段】 スピニングリールは、リール本体1に回
転可能に設けられたロータ3と、これに設けられた一対
の腕部4、5の先端に回動可能に枢支されたベールアー
ムレバー6とベールアームホルダ7との間に掛け渡され
て糸巻取り位置と糸放出位置とに反転可能に設けられる
と共にこの両位置に保持可能にデッドポイントバネ力を
付勢したベールアーム8とを備えている。ベールアーム
8の糸放出位置への反転動作によってリール本体1前部
に当接可能に作動部材13、24を配置する。作動部材
13、24をリール本体1前部に当接可能な位置と当接
不能な位置とに切換保持する切換保持手段18、29を
ロータ3に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣り用スピニング
リールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、魚釣り用スピニングリールにお
いて、ロータに設けられた一対の腕部の先端には、ベー
ルアームレバー及びベールアームホルダがそれぞれ回動
可能に枢支されている。これ等腕部の何れか一方の内部
には、ベールアームレバー及びベールアームホルダの回
動開始位置と回動終了位置とを弾発的に規制するよう
に、デッドポイントバネが配置されている。ベールアー
ムレバーとベールアームホルダとの間にはベールアーム
が掛け渡されている。従って、ベールアームは、上述し
たデッドポイントバネの作用により、糸巻取り位置と糸
放出位置とに反転可能であり、同時に、これ等の位置に
選択的に保持可能である。
【0003】この種のスピニングリールはベールアーム
反転機構を備えている。このベールアーム反転機構は、
上述した腕部の何れか他方の内部に配置されるキックレ
バーを含む。このキックレバーは、糸放出位置に置かれ
たベールアームに作用するデッドポイントバネの保持力
に抗して、ベールアームに回転力を付与するもので、ベ
ールアームの糸放出位置への反転動作によって、リール
本体の前部に設けられた突起、即ち、キックボスと衝突
接触可能な位置に侵入するように構成されている。従っ
て、仕掛けの投擲後、ハンドル操作によってロータを回
転させると、キックレバーがキックボスと衝突接触し
て、ベールアームが糸放出位置から糸巻取り位置に反転
する。
【0004】しかしながら、ベールアームが糸放出位置
に置かれた状態において、ロータの回転を規制するため
の手段は設けられておらず、換言すれば、ロータは自由
に回転可能である。特に、近年では、ロータの円滑な回
転に関する要求に応えて、ベアリングの品質を改善する
と共に、その数を増加し、リールの軽快な操作性が実現
されている。その結果、ハンドルに僅かな力が付与され
た場合であっても、ロータは容易に回転する。特に、ハ
ンドルがハンドル軸に対して直交する一方向にのみ伸び
るシングル型の場合には、このハンドルの自重によって
でさえも、ロータは容易に回転する。又、ベールアーム
が糸開放位置に置かれた状態で、キャスティング動作を
行った際、ロータにはこれを回転させる慣性力が作用す
る。従って、仕掛けの投擲後、このような理由で、ロー
タが回転し、キックレバーがキックボスと衝突接触し
て、ベールアームが糸放出位置から糸巻取り位置に反転
する虞がある。このようなベールアームの反転は糸切れ
をもたらし、仕掛けの紛失等の所謂「振り落ち現象」を
生ぜしめる。
【0005】又、振り落ち現象を生じないまでも、釣り
糸の繰出し時にロータが所定の位置から回動して、ベー
ルアームが釣竿側に近接した位置に移動する虞がある。
このようなベールアームの移動は、釣り糸の繰出し中に
指先を釣り糸に接触させて、その繰出し長さを調整する
操作、所謂「サミング」を困難にする。
【0006】上述した問題を解決するために、実開昭5
6−50273号公報、実開昭57−18363号公報
及び実開平6−84857号公報には、ベールアームを
糸放出位置に切り換える際に、ベールアームレバーやベ
ールアームホルダの回動に伴って運動するキックレバー
等の作動部材を、制動部材を介してリール本体前部に当
接する技術が開示されている(以下、「先行技術1」と
いう)。
【0007】しかしながら、先行技術1においては、キ
ックレバー等の作動部材を制動部材を介してリール本体
前部に当接させているため、ベールアームが糸放出位置
に切り換えられた状態において、制動部材によってロー
タに大きな制動力が付与されるため、ハンドルを回転さ
せて、ロータを回転させるためにかなり大きな操作力が
要求され、従って、ベールアームを糸巻取り位置に復帰
させるためにも大きな操作力が要求され、その結果、迅
速且つ円滑なリールの操作が困難になる虞があった。
【0008】上述した問題に鑑み、特開平8−1545
41号公報には、上述したキックレバー等の作動部材
を、制動部材を介することなく、直接的にリール本体前
部に当接させる技術が開示されている(以下、「先行技
術2」という)。
【0009】先行技術2によれば、作動部材を制動部材
を介することなく、直接的にリール本体前部に当接させ
る構造を採用しているため、ベールアームが糸放出位置
に切り換えられた状態において、ロータに付与される制
動力を小さくすることは可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術2において、このようにベールアームが糸放出位置に
切り換えられた状態で、ロータに付与される制動力を小
さくすることはできても、この状態においては、小さい
力ではあるものの制動力が常にロータに付与されるた
め、迅速且つ円滑なリールの操作を改善することは依然
として困難であった。
【0011】本発明の目的は、ベールアームが糸放出位
置に切り換えられた状態において、作動部材によるロー
タへの制動力の付与及びその解除を使用者の好みに応じ
て選択的に切り換えることができ、ロータへの上記制動
力の付与の解除状態において、迅速且つ円滑な操作を実
現することが可能な魚釣り用スピニングリールを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、リール本体(1)の前部にハン
ドル操作によって回転可能に設けられたロータ(3)
と、該ロータ(3)に設けられた一対の腕部(4、5)
の先端に回動可能に枢支されたベールアームレバー
(6)とベールアームホルダ(7)との間に掛け渡され
て糸巻取り位置と糸放出位置とに反転可能に設けられる
と共にこの両位置に保持可能にデッドポイントバネ力を
付勢したベールアーム(8)とを備えた魚釣り用スピニ
ングリールにおいて、前記ベールアーム(8)の糸放出
位置への反転動作によってリール本体(1)前部に当接
可能に作動部材(13、24)を配置すると共に、該作
動部材(13、24)をリール本体(1)前部に当接可
能な位置と当接不能な位置とに切換保持する切換保持手
段(18、29)をロータ(3)に設けたことを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図8を参照して本
発明の第1実施形態の魚釣り用スピニングリールAを詳
述する。
【0014】図1中符号1は、リール本体であり、この
リール本体1にはハンドル軸(図示せず)が回転可能に
保持されている。このハンドル軸の一端にはハンドル2
が取り付けられ、その他端にはマスター歯車(図示せ
ず)が取り付けられる。
【0015】リール本体1の前部には、ベアリング(図
示せず)を介して軸筒(図示せず)が回転可能に取り付
けられ、この軸筒はロータ3に連結されており、その後
端にはピニオン(図示せず)が設けられている。このピ
ニオンには、上述したマスター歯車が噛み合っている。
従って、ハンドル2を回転させることによって、マスタ
ー歯車が回転すると、ロータ3も同時に回転する。
【0016】上述した軸筒内には、スプール軸(図示せ
ず)が往復摺動可能に配置されている。このスプール軸
の先端には、図1に示すように、スプール12が取り付
けられており、このスプール軸は、スプール摺動機構図
示せず)によって往復摺動する。スプール摺動機構は、
ハンドル軸の回転運動をスプール軸の往復運動に変換す
る。このスプール摺動機構は、スピニングリールにおけ
る従来のスプール摺動機構と同一であるため、その構造
の説明を省略する。
【0017】上述したロータ3は、一対の腕部4、5を
備えている。これ等腕部4、5の先端には、ベールアー
ムレバー6及びベールアームホルダ7がネジ10、11
を介してそれぞれ回動可能に取り付けられている。ベー
ルアームレバー6とベールアームホルダ7との間にはベ
ールアーム8が掛け渡されている。
【0018】上述した一対の腕部4、5のうちの一方の
腕部4の内部には、ベールアームレバー6の回動開始位
置と回動終了位置とを弾発的に規制するように、デッド
ポイントバネ9が配置されている。即ち、デッドポイン
トバネ9の一端は腕部4に連結され、その他端はベール
アームレバー6に連結されており、その弾性力によって
ベールアームレバー6はその回動開始位置及び回動終了
位置の何れかに選択的に保持される(図7及び図8参
照)。
【0019】上述したように、ベールアームレバー6及
びベールアームホルダ7にはベールアーム8が掛け渡さ
れている。従って、上述したデッドポイントバネ9によ
る弾性力は、ベールアームレバー6,ベールアームホル
ダ7及びベールアーム8の3つの部材から構成される連
結体全体に作用する。即ち、デッドポイントバネ9によ
り、ベールアームレバー6がその回動開始位置及び回動
終了位置の何れかに選択的に保持される結果、ベールア
ーム8は、ベールアームレバー6の回動開始位置に対応
する糸巻取り位置と、その回動終了位置に対応する糸放
出位置との何れかに選択的に保持される。
【0020】上述した一対の腕部4、5のうちの他方の
腕部5の内部には、作動部材13が前後方向に摺動可能
に配置されている。この作動部材13はキックレバーと
して構成されたもので、腕部5にその長さ方向に摺動可
能に支持されたアーム14と、アーム14の後端に設け
られた保持板15とを備えている。
【0021】図2及び図3から明らかなように、アーム
14の先端には、アームに対して直交する方向に伸びる
突起14aが設けられており、この突起14aは、ベー
ルアームホルダ7の内側面に形成された湾曲長溝7aに
係合している。
【0022】保持板15の一方には貫通孔15aが形成
されており、この貫通孔15aに制動体16が後方に突
出するように嵌合されている。この制動体16は、ゴ
ム、合成樹脂等から成形されたもので、半球状の頭部を
有している。又、保持板15の他方には、アーム14と
平行な方向に伸びるスプリング受け15bが設けられて
いる。
【0023】上述した作動部材13は、図2に示すよう
に腕部5にその長さ方向に摺動可能に支持されるが、そ
の支持部分とスプリング受け15bとの間には、スプリ
ング17が配置され、保持板15を後方に向けて付勢し
ている。従って、作動部材13の制動体16は、リール
本体1の前部に形成された環状部分1aの前方の面に当
接する。このスプリング17の弾発力は、上述したデッ
ドポイントバネ9の弾発力よりも小さい。
【0024】ここで、作動部材13の突起14aは、上
述したように、ベールアームホルダ7の湾曲長溝7aに
係合しているが、図5に示すように、ベールアーム8が
糸巻取り位置に置かれている場合には、突起14aが湾
曲長溝7aの後端部に係合しており、従って、ベールア
ームホルダ7は、デッドポイントバネ9の作用により、
スプリング17に抗して作動部材13を前方に引き寄
せ、その結果、制動体16はリール本体1の環状部分1
aから離隔している。
【0025】又、リール本体1の環状部分1aの上方に
は、突起1bが形成されている。作動部材13はロータ
3と共に回転するが、これが上方に位置した状態で、こ
の突起1bは保持板15と衝突接触し、スプリング17
に抗して作動部材13を前方に移動させる。
【0026】切換保持手段18は、図4乃至図6に示す
ように、腕部5の後方壁5aに揺動可能に設けられてい
る。即ち、切換保持手段18は、腕部5の後方壁5aに
回動可能に保持された軸部18aと、上記後方壁5aの
外側において、軸部18aの一端に形成された頭部18
bと、上記後方壁5aに内側において、軸部18aの他
端に、これと直交する方向に伸びるように形成された抑
止片18cとから構成されている。
【0027】抑止片18cは頭部18aの操作によって
揺動し、図6に示すように、下方に位置している場合に
は、作動部材13に固定された制動体16のリール本体
1の環状部分1aへの接触を阻止する。従って、抑止片
18cは、図4及び図5に示すように作動部材13によ
る制動が可能な状態と、図6に示すように作動部材13
による制動が不可能な状態との間を揺動可能である。
【0028】上述した抑止片18cの厚さは、制動体1
6のリール本体1の環状部分1aへの接触を阻止できれ
ば任意であるが、リール本体1の環状部分1aに形成さ
れた突起1bの突出量よりも小さい必要がある。
【0029】次に、上述した魚釣り用スピニングリール
Aの動作について説明する。
【0030】先ず、作動部材13によるロータ3への制
動力を付与する状態を保持する場合には、切換保持手段
18の頭部18bを操作して、抑止片18cをベールア
ームホルダ7のためのネジ11の軸線と平行な方向に向
ける(図1、図2、図4及び図5参照)。
【0031】図5に示すように、ベールアーム8が糸巻
取り位置に置かれている場合には、作動部材13の突起
14aがベールアームホルダ7の湾曲長溝7aの後端部
に接触しており、ベールアームホルダ7は、デッドポイ
ントバネ9の作用により、スプリング17に抗して作動
部材13を前方に引き寄せ、その結果、制動体16はリ
ール本体1の環状部分1aから離隔している。従って、
この状態においては、作動部材13による制動力はロー
タ3には付与されず、ロータ3の円滑な回転が可能であ
る。
【0032】ここで、図4に示すように、ベールアーム
8を回動させて、これを糸放出位置に置くと、ベールア
ームホルダ7の回動に起因して、そこに形成された湾曲
長溝7aが後方に移動する。従って、作動部材13の突
起14aと湾曲長溝7aに後端部との接触が解除され、
換言すれば、デッドポイントバネ9の力が作動部材13
に作用しなくなる。その結果、作動部材13はスプリン
グ17の作用により後方側に移動し、制動体16がリー
ル本体1の環状部分1aに接触する。このようにして、
ベールアーム8が糸放出位置に置かれた状態において、
ロータ3にスプリング17による制動力が付与される。
【0033】ここで、ハンドル2を操作して、上述した
制動力に抗してロータ3を回転させると、リール本体1
の突起1bが保持板15と衝突接触し、作動部材13は
スプリング17に抗して前方に移動する。この際、作動
部材14の突起14aはベールアームホルダ7の湾曲長
溝7aの先端部に接触して、ベールアームホルダ7を回
転させ、糸放出状態を解除する。その後、ベールアーム
8は、デッドポイントバネ9の作用により、糸巻取り位
置に復帰する。
【0034】次に、作動部材13によるロータ3への制
動力の付与を解除した状態を保持する場合には、図5に
示すように、ベールアーム8を糸巻取り位置においた状
態で、切換保持手段18の頭部18bを操作して、抑止
片18cを約90度揺動させる(図6参照)。
【0035】この状態において、抑止片18cは制動体
16のリール本体1の環状部分1aへの当接を阻止す
る。従って、ベールアーム8が糸巻取り位置及び糸開放
位置の何れの状態に置かれていても、作動部材13の制
動力がロータ3に作用することはなく、ロータ3の自由
な回転が許容される。
【0036】勿論、このような状態において、上述した
ように、抑止片18cの厚さは、リール本体1の突起1
bの突出量よりも小さいため、この抑止片18cが上記
突起1bによるベールアーム8の復帰作用に影響を及ぼ
すことはない。即ち、図6に示すように、ベールアーム
8が糸放出位置に置かれた状態で、ハンドル2を操作し
てロータ3を回転させると、リール本体1の突起1bが
保持板15と衝突接触し、作動部材13はスプリング1
7に抗して前方に移動する。この際、作動部材14の突
起14aはベールアームホルダ7の湾曲長溝7aの先端
部に接触して、ベールアームホルダ7を回転させ、糸放
出状態を解除する。その後、ベールアーム8は、デッド
ポイントバネ9の作用により、糸巻取り位置に復帰す
る。
【0037】上述した第1実施形態において、保持板1
5に制動体16を取り付けたものとして説明したが、保
持板15に制動体16を取り付けることなく、リール本
体1の環状部分1aに同様に環状の制動体を設け、この
制動体に保持板15を当接させる構造を採用してもよ
い。
【0038】上述した第1実施形態において、制動体1
6は、ゴム、合成樹脂等から成形されており、半球状の
頭部を有しているものとして説明したが、その材料及び
形状はこれ等に限定されるものではない。例えば、制動
体16を金属や合成樹脂等の耐摩耗性を有する材料から
成形すれば、リール本体1の環状部分1aとの接触に起
因する摩耗が防止される。
【0039】又、上述した制動体16は、必ずしも必要
ではなく、これを省略して、保持板15をリール本体1
の環状部分1aに直接的に接触させてもよい。
【0040】次に、図9乃至図13を参照して本発明の
第2実施形態の魚釣り用スピニングリールBを詳述す
る。
【0041】第1実施形態のスピニングリールAにおい
ては、デッドポイントバネ9が一方の腕部4内、作動部
材13が他方の腕部5内にそれぞれ配置されているが、
第2実施形態のスピニングリールBにおいては、上述し
たデッドポイントバネ9に対応する第1バネ力付与手段
19が腕部5内に配置され、作動部材24も同一の腕部
5内に配置されている。
【0042】第1バネ力付与手段19は、一端側に開放
されたプッシュロッド収納室20aを有する筒状体20
と、一端がこのプッシュロッド収納室20a内に摺動可
能に挿入されたプッシュロッド23と、このプッシュロ
ッド23を外側に押し出すように作用するコイルスプリ
ング22とから構成されている。
【0043】筒状体20は、ベールアームレバー6を腕
部5に取り付けるネジ11の軸線と直交する平面に沿っ
て揺動するように、ピン21を介して腕部5に回動可能
に支持されている。コイルスプリング23の一端は、プ
ッシュロッド収納室20aの底部に位置し、その他端
は、プッシュロッド23の中央部に設けられたストッパ
23bと接触している。プッシュロッド23の先端はベ
ールアームレバー6の回動中心から変位した位置に連結
されている。
【0044】従って、図11に示すように、ベールアー
レバー6が糸巻取り位置に置かれているときには、第1
バネ力付与手段19はピン21を中心として右側に揺動
した状態で、コイルスプリング23の作用により、ベー
ルアームレバー6を回動開始位置に保持する。
【0045】一方、ベールアームレバー6が糸開放位置
に置かれているときには、第1バネ力付与手段19はピ
ン21を中心として図11に示した状態から反時計方向
に揺動して、図12に示すように、コイルスプリング2
3の作用により、ベールアームレバー6を回動終了位置
に保持する。従って、第1バネ力付与手段19によっ
て、ベールアーム8は、ベールアームレバー6の回動開
始位置に対応する糸巻取り位置と、その回動終了位置に
対応する糸放出位置との何れかに選択的に保持される。
【0046】作動部材24は、腕部5の後方壁5aに、
ロータ3の回転中心軸線と直交する平面に沿って揺動す
るように、ピン25を介して取り付けられている。作動
部材24もキックレバーとして構成されたもので、一方
に上述した第1バネ力付与手段19における筒状体20
の下端における係合部20bが収められる溝24aが形
成されている。作動部材24の他方には、リール本体1
の環状部分1aの外周に当接可能な当接部24bが形成
されている。上記環状部分1aの外周の一部には、図9
に示すように、突起1bが設けられている。作動部材2
4の溝24aと当接部24bとの間の一方側には係合孔
24cが形成されている。
【0047】上述した作動部材24には、第2バネ力付
与手段26によってデッドポイントバネ力が付与され
る。第2バネ力付与手段26は、上述した第1バネ力付
与手段19と同様に構成されている。即ち、第2バネ力
付与手段26は、一端側に開放されたプッシュロッド収
納室27aを有する筒状体27と、一端がこのプッシュ
ロッド収納室27a内に摺動可能に挿入されたプッシュ
ロッド28と、このプッシュロッド28を外側に押し出
すように作用するコイルスプリング30とから構成され
ている(図13参照)。
【0048】図9及び図10に示すように、筒状体27
の後端における連結部27bは、腕部5の後方壁5aに
回動可能に支持されている。一方、コイルスプリング3
0の一端は、プッシュロッド収納室27aの底部に位置
し、その他端は、プッシュロッド28の中央部に設けら
れたストッパ28bと接触している。プッシュロッド2
8の先端は、作動部材24の係合孔24cに連結されて
いる。
【0049】上述した作動部材24の溝24aには、第
1バネ力付与手段19における筒状体20の下端におけ
る係合部20bが収められる。従って、第バネ力付与手
段19のピン21を中心とした揺動に伴って、作動部材
24は、ピン25を中心として揺動する。この際、作動
部材24には、第2バネ力付与手段26の作用によっ
て、デッドポイントバネ力が付与され、作動部材24の
当接部24bがリール本体1の環状部分1aの外周に当
接可能な位置と、当接不能な位置とに選択的に保持され
る。
【0050】切換保持手段29は、図9及び図10に示
すように、腕部5の後方壁5aに揺動可能に設けられて
いる。即ち、切換保持手段29は、腕部5の後方壁5a
に回動可能に保持された軸部29aと、上記後方壁5a
の外側において、軸部29aの一端に形成された頭部
(図示せず)と、上記後方壁5aに内側において、軸部
29aの他端に、これと直交する方向に伸びるように形
成された抑止片29bとから構成されている。
【0051】抑止片29bは頭部の操作によって揺動
し、図10に示すように、下方に位置している場合に
は、作動部材24のリール本体1の環状部分1aへの接
触を阻止する。従って、抑止片29bは、図9に示すよ
うに作動部材24による制動が可能な状態と、図10に
示すように作動部材24による制動が不可能な状態との
間を揺動可能である。
【0052】次に、上述した魚釣り用スピニングリール
Bの動作について説明する。
【0053】先ず、作動部材24によるロータ3への制
動力を付与する状態を保持する場合には、切換保持手段
29の頭部(図示せず)を操作して、抑止片29bを作
動部材24から離れる方向に向ける(図9参照)。
【0054】図11に示すように、ベールアーレバー6
が糸巻取り位置に置かれているときには、第1バネ力付
与手段19はピン21を中心として右側に揺動した状態
で、コイルスプリング23の作用により、ベールアーム
レバー6を回動開始位置に保持し、換言すれば、ベール
アーム8を糸巻取り位置に保持する。第1バネ力付与手
段19のこのような揺動に伴って、作動部材24はピン
25を中心として揺動して、図9において一点鎖線で示
す状態に置かれる。その結果、作動部材24の当接部2
4bはリール本体1の環状部分1aから離隔している。
従って、この状態においては、作動部材24による制動
力はロータ3には付与されず、ロータ3の円滑な回転が
可能である。
【0055】ここで、図12に示すように、ベールアー
ムレバー6を糸開放位置に置くように、ベールアーム8
を回動させて、これを糸放出位置に置くと、第1バネ力
付与手段19はピン21を中心として図11に示した状
態から反時計方向に揺動して、図12に示す状態に置か
れる。第1バネ力付与手段19のこのような揺動に伴っ
て、作動部材24はピン25を中心として揺動して、図
9において実線で示す状態に置かれる。その結果、作動
部材24の当接部24bは、第2バネ力付与手段26に
作用によって、リール本体1の環状部分1aに接触す
る。このようにして、ベールアーム8が糸放出位置に置
かれた状態において、ロータ3に第2バネ力付与手段2
6による制動力が付与される。
【0056】ここで、ハンドル2を操作して、上述した
制動力に抗してロータ3を回転させると、リール本体1
の突起1bが作動部材24の当接部24bと衝突接触
し、作動部材24は図9において反時計方向に揺動し
て、同図において一点鎖線で示した状態に置かれる。
【0057】作動部材24の上述した揺動に伴って、第
1バネ力付与手段19は、図12に示した状態から図1
1に示した状態に移行するように、ピン21を中心とし
て時計方向に揺動する。これにより、ベールアームレバ
ー6が回転して、糸放出状態を解除する。その後、ベー
ルアーム8は、第1バネ力付与手段19の作用により、
糸巻取り位置に復帰する。
【0058】次に、作動部材24によるロータ3への制
動力の付与を解除した状態を保持する場合には、図10
に示すように、切換保持手段29の頭部(図示せず)を
操作して、抑止片29bを約90度揺動させて、その先
端を作動部材24に当接させる。
【0059】この状態において、抑止片29bcは作動
部材24のリール本体1の環状部分1aへの当接を阻止
する。従って、ベールアーム8が糸巻取り位置及び糸開
放位置の何れの状態に置かれていても、作動部材24が
ロータ3に作用することはなく、ロータ3の自由な回転
が許容される。
【0060】上述した第2実施形態において、作動部材
24の当接部24bをリール本体1の環状部分1aに外
周に直接的に接触するように構成されたものとして説明
したが、上記当接部24bに第1実施形態におけると同
様の制動体を設けてもよい。又、当接部24bにこのよ
うな制動体を設ける代わりに、リール本体1の環状部分
1aの外周に環状の制動体を設けてもよい。
【0061】第1及び第2実施形態において、作動部材
13、24と連動する他のレバー部材やリンク部材を介
して、ロータ3に制動力を付与するように構成すること
も可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載したよ
うに、ベールアームの糸放出位置への反転動作によって
リール本体前部に当接可能に作動部材を配置すると共
に、該作動部材をリール本体前部に当接可能な位置と当
接不能な位置とに切換保持する切換保持手段をロータに
設けているので、釣り種や対象魚に応じて、ベールアー
ムの糸放出位置に置かれた状態でのロータの回転を制動
する場合と、その制動を解除して自由回転を許容する場
合とに任意に選択的に切り換えることができる。
【0063】従って、作動部材をリール本体の前部に当
接可能な位置に切り換えた際には、仕掛けの投擲後、ロ
ータが不必要に回転し、ベールアームが糸放出位置から
糸巻取り位置に反転し、振り落ち現象を生ぜしめるとい
う問題を回避することができ、同時に、サミングの障害
に関する問題も回避することができる。
【0064】又、作動部材をリール本体の前部に当接不
能な位置に切り換えた際には、ハンドル操作によって迅
速且つ軽快なロータの回転を伴って、ベールアームの糸
巻取り位置への反転が図れる。
【0065】ベールアームを糸巻取り位置に切り換えた
際には、作動部材のリール本体前部への当接が解除され
るので、ロータを従来のリールと同様にハンドル操作に
よって軽快に回転させることができる。
【0066】更に、本発明においては、ロータに切換保
持手段を設けるのみでよく、ロータの回転バランスを大
きく損なうことなく、従来のリールにも観点に適用して
実施化が図れ、切換保持手段の付設に伴うリール重量の
増大やコストアップを招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による魚釣り用スピニン
グリールの一部を断面にした正面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図1のスピニングリールにおけるリール本体
と、作動部材と、ベールアームホルダとの関係を示す分
解斜視図。
【図4】切換保持手段が作動部材に影響を与えない状態
に切り換えられ、且つ、ベールアームが糸開放位置に置
かれた状態を示す要部拡大図。
【図5】切換保持手段が作動部材に影響を与えない状態
に切り換えられ、且つ、ベールアームが糸巻取り位置に
置かれた状態を示す要部拡大図。
【図6】切換保持手段が作動部材に影響を与え得る状態
に切り換えられ、且つ、ベールアームが糸放出位置に置
かれた状態を示す要部拡大図。
【図7】ベールアームが糸巻取り位置に置かれた状態を
示す部分拡大図。
【図8】ベールアームが糸開放位置に置かれた状態を示
す部分拡大図。
【図9】本発明の第2実施形態による魚釣り用スピニン
グリールの部分側面図。
【図10】図9の要部拡大図。
【図11】本発明の第2実施形態による魚釣り用スピニ
ングリールにおいて、ベールアームレバーが糸巻取り位
置に置かれた状態における第1バネ力付与手段を示す概
略説明図。
【図12】本発明の第2実施形態による魚釣り用スピニ
ングリールにおいて、ベールアームレバーが糸放出位置
に置かれた状態における第1バネ力付与手段を示す概略
説明図。
【図13】本発明の第2実施形態による魚釣り用スピニ
ングリールにおける第2バネ力付与手段を示す概略説明
図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 ハンドル 4、5 脚部 6 ベールアームレバー 7 ベールアームホルダ 8 ベールアーム 9 デッドポイントバネ 13、24 作動部材 18、29 切換保持手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の前部にハンドル操作によっ
    て回転可能に設けられたロータと、 該ロータに設けられた一対の腕部の先端に回動可能に枢
    支されたベールアームレバーとベールアームホルダとの
    間に掛け渡されて糸巻取り位置と糸放出位置とに反転可
    能に設けられると共にこの両位置に保持可能にデッドポ
    イントバネ力を付勢したベールアームと、 を備えた魚釣り用スピニングリールにおいて、 前記ベールアームの糸放出位置への反転動作によってリ
    ール本体前部に当接可能に作動部材を配置すると共に、 該作動部材をリール本体前部に当接可能な位置と当接不
    能な位置とに切換保持する切換保持手段をロータに設け
    たことを特徴とする魚釣り用スピニングリール。
JP14065298A 1998-05-22 1998-05-22 魚釣り用スピニングリール Pending JPH11332431A (ja)

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