JPH11333663A - 工具ホルダー - Google Patents

工具ホルダー

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JPH11333663A
JPH11333663A JP15120198A JP15120198A JPH11333663A JP H11333663 A JPH11333663 A JP H11333663A JP 15120198 A JP15120198 A JP 15120198A JP 15120198 A JP15120198 A JP 15120198A JP H11333663 A JPH11333663 A JP H11333663A
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mist
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cutting
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輝雄 小坂
Sachiyuki Yamauchi
幸行 山内
Isao Kureishi
功 暮石
Yusaku Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作機における工具駆動主軸内を通って工具
先端の切刃部にミスト化されたクーラントを、迅速にか
つ確実に供給できるようにされる工具ホルダーを提供す
る。 【解決手段】 ミスト供給源から機体の工具駆動主軸内
を通じて工具の切刃部にミスト化されたクーラントを供
給できるスルースピンドルクーラントを使用する工具ホ
ルダー1Aにおいて、その軸心に設けられるミスト通路
15は、後端から工具装着部5Aまで内径が小径で一様
にされた導通部材14にて形成され、工具装着部5Aに
おいて切削工具Aの軸心に設けられた通孔までの区間を
気密に保たれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミスト供給装置か
ら切削液をミスト状にして工具刃先に円滑供給できるよ
うにされた工具ホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械による被加工物の切削加
工に際して、その加工速度を高めるために切れ味のよい
工具が用いられるが、同時に切削部における工具の刃先
を冷却すると同時に切屑を速やかに排除する必要があ
る。そのために、通常、クーラントと称される切削液や
加圧エアなどの流体を用いて、そのクーラントにより工
具の切刃部を冷却すると同時に切屑の排出を速やかに行
える方法がとられている。
【0003】このようなクーラントを切削工具の切刃部
に如何に効果的に供給するかは、作業性能に影響すると
ともに、仕上げ精度の向上にも関係することになるの
で、種々の研究がなされている。その一例として、特開
平6−134648号公報により開示されるような切削
加工装置が知られている。この切削加工装置にあって
は、切削工具の工具本体外周に工具先端の切刃部に向け
て軸線と平行に凹形状のクーラント供給溝を形成して、
工具ホルダに装着した切削工具の後端部に高圧のクーラ
ントを導入し、そのクーラントがクーラント供給溝内を
流通して工具先端の切刃部のすくい面に直接当たるよう
に噴出させる、ような構成のものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の切
削工具による切削加工の効率を高めて生産性を向上させ
るために高圧でクーラントを切削刃先部に供給する方式
は、確かに所期の目的を達成することが可能になるが、
その反面クーラントの消費量が増大し、繰り返し回収し
て使用するようにしても、その多量のクーラントを使用
することに伴う多くの廃液の処理や、切削加工工場での
作業環境の悪化は避けられないという問題点がある。特
に、廃液の処理については多くの処理費を必要とし、二
次的な費用の増加に伴い生産コストの削減が困難である
という問題がある。
【0005】そこで、最近前述のようなクーラント供給
方式をはじめいわゆる注液式のクーラントの供給に代わ
る手段として、切削液など消費量を低減して作業環境の
改善や切削液の廃液処理費の低減を図るために湿式をセ
ミドライ式に代える技術が注目されつつある。このよう
なセミドライ式のクーラントとしては、切削液をミスト
化して切削工具の切刃部に供給することが必要になる。
【0006】しかしながら、そのミスト化された切削液
を切削工具の切刃部に供給する手段が問題となる。そこ
で、本発明者達は、切削液をミスト発生装置によってミ
スト化して、工作機の工具駆動主軸内から工具ホルダー
内を通して切削工具の軸心に設けた孔を通じて切刃部に
噴出させる方式を試みたのであるが、工作機における切
削作業開始と同時にミスト化された切削液(クーラン
ト)を噴出させることが容易でなく、切削開始からクー
ラントの供給に後れが生じ、しかもその噴出にバラツキ
が発生して切削効果や切屑の排除を速やかに行わせるに
は多くの問題のあることが判った。
【0007】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、工作機における工具駆動主軸内を
通って工具先端の切刃部にミスト化されたクーラントを
迅速にかつ確実に供給できるようにされる工具ホルダー
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による工具ホルダー
は、ミスト供給源から機体の工具駆動主軸内を通じて工
具の切刃部にミスト化されたクーラントを供給して噴出
できるスルースピンドルクーラントを使用する工具ホル
ダーにおいて、軸心に設けられるミスト通路は、後端か
ら工具装着部まで内径が小径で一様にされた導通部材に
て形成されていることを特徴とするものである。
【0009】このように構成される本発明によれば、工
作機の工具駆動主軸に工具ホルダーを装着すると、その
工作機に付属されるミスト供給源から前記工具駆動主軸
内を通じて供給されるミスト化されたクーラントは、ミ
スト供給管から工具ホルダー内に設けられたミスト通路
を流動する際、そのミスト通路が形成される導通部材の
内径が小径で全長に亙り一様にされているので、流入と
同時に通路が絞られて高速で流動し、かつ回転に伴う遠
心力の影響を受けない。そのために、ミスト化された冷
却液の粒子は搬送する気流中で分離されることなく、ま
た、滞留するスペースがないので、混合状態を保持され
たまま迅速に工具ホルダー先端部に装着されている工具
内部の通孔に送り込まれて、その工具先端部に設けられ
た噴出口から切削部に噴出して冷却と切屑の排除が円滑
に行えるという作用効果を得ることができるのである。
【0010】また、前記工具ホルダーの工具装着部に
は、供給されるミスト化されたクーラントの流動圧バラ
ンス調整手段として漏出部を軸線方向に設けてあるのが
好ましい。こうすると、工具駆動主軸内から取付けられ
た工具ホルダー内のミスト通路を通り工具先端部の噴出
口より噴出されるミスト化されたクーラントが、切削作
業開始直後においてミスト供給源から高圧力で工具ホル
ダー内に送り込まれた際、その工具ホルダーを工具駆動
主軸に装着されたときにミスト通路内部に滞留している
空気を押し出す作用が、流動圧バランス調整手段として
の漏出部を通じて速やかに行われ、切削開始に遅れるこ
となくクーラントの供給が迅速に行えるという効果を奏
するのである。もちろん、流動圧バランス調整手段の働
きで以後におけるクーラントの供給バランスを自動的に
調整して切削部に対して円滑な供給が可能になる。
【0011】また、前記ミスト通路を構成する導通部材
と工具装着部とは、その導通部材先端を工具装着部に組
み込まれるコレットチャックの後端と気密に接合するよ
うに取付けられ、そのコレットチャックによる工具のシ
ャンク装着端とコレットチャックの内端面部でミスト通
路を横断する溝条が設けられ、前記ミスト通路を前記コ
レットチャックの後端から工具軸心の通孔と前記溝条か
ら前記コレットチャックの分割スリット部とに連通する
ように構成するのがよい。
【0012】こうすれば、工具ホルダーを工作機の工具
駆動主軸に取付けてミスト化されたクーラントの供給を
開始すると、この工具ホルダーのミスト通路にある空気
が高速で供給されるミスト化されたクーラントにより、
外部に通じるコレットチャックの内端面部において外部
に通じる溝条からコレットチャックの分割スリット部を
通じて排出される。以後一部のミスト化されたクーラン
トは、前記分割スリット部から外部に放出されて工具の
表面部を冷却する働きをし、継続して送り込まれるミス
ト化されたクーラントが平衡を保って切削部に対する噴
出を迅速に行わせることができる。もちろん、ミスト化
されたクーラントの供給初期において気液が分離するよ
うなことはなく、切削部に継続的に供給することができ
る。
【0013】また、前記導通部材に設けられたミスト通
路の内周面には、螺旋溝を設けるのがよい。こうする
と、ミスト通路に送り込まれるミスト化されたクーラン
トが小径の導通路内を高速で旋回流となって流動し、ミ
ストの分離が生じないまま工具先端部で噴出させること
ができる効果を奏する。
【0014】なお、工具ホルダーの全長が長いものであ
る場合、その内部に設けられる導通部材については、複
数に分割された導通部材を直列に接続してミスト通路を
形成するのがよい。こうすれば、ミスト通路となる孔径
が小さくとも製作容易となり、安価に提供することがで
きるという効果を奏する。もちろん、必要に応じて管体
を絞り加工するなどの加工手段によって1本の導通部材
とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明による工具ホルダー
の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明す
る。
【0016】図1に本発明に係る工具ホルダーの一実施
例の断面図が示されている。
【0017】この図において示される工具ホルダー1
は、マシニングセンターで使用されるものであって、ホ
ルダー本体2(以下、単に本体という)の後部には、図
示されない工具駆動主軸に取付けられる公知形状のテー
パー装着部3が形成され、軸心で後端部に装着されるエ
アブロー接続部材4内から先端部に設けられる工具装着
部5へ貫通する通孔部6にミスト通路12を形成する中
空の導通部材10が嵌設されている。
【0018】前記導通部材10は、図1に示されるよう
に、複数個の部片を直列に接続して挿入され、この具体
例においては、ホルダー本体2に穿設された通孔部6の
段付き孔形状に合わせて先端側から後端部に外径が異な
る部片11a,11b,11cを嵌め合い構造で連結し
て構成され、最後端の部片11cは通孔部6端に螺着さ
れる固定部片7にて抜け出し不能なように固定されてい
る。これら部片11a〜11cの内部に形成されたミス
ト通路12となる孔径は小径(例えば、φ3〜8mm、
以下同様)で先端から後端まで同一の寸法に揃えられて
いる。また、このような導通部材10の先端部並びに後
端部の外周にはシールリング13がそれぞれ付され、対
応する通孔部6とミスト通路12とが遮断されるように
なされている。なお、この具体例の工具装着部5におい
て、切削工具Aのシャンク部aを直接嵌合させてセット
ボルト(図示せず)により固定するような装着手段を用
いる場合、その切削工具Aのシャンク部aが挿入される
孔の内面、または切削工具Aのシャンク部a周面のいず
れかに軸線方向に、少なくとも1条のバランス調整用の
条溝5cを形成しておくのが好ましい。
【0019】このように構成された工具ホルダー1は、
工具装着部5に周知の手段で例えば軸心後端から先端に
通孔を設けられた切削工具A(例えばドリル、エンドミ
ルなど)を装着して使用に供される。
【0020】使用に際しては、この工具ホルダー1が図
示されないツールホルダーから選択されて図示されない
工具駆動主軸に装着されると、予めその工具駆動主軸の
後端部から工具ホルダー装着部まで配管されているミス
ト供給管の端部がエアブロー接続部材4の端部と合致し
て接続されるようにしておくことにより、この工具ホル
ダー1内の導通部材10後端がミスト供給管に接続され
た状態となる。
【0021】そこで、工具駆動主軸を回転させて切削工
具Aを被加工物に切削加工開始状態にするとともに、図
示されないミスト供給装置からミスト供給管を経て工具
ホルダー1内のミスト通路12にミスト化されたクーラ
ント(以下、単にクーラントという)を供給すれば、ミ
スト通路12は小径にされているので高速で流動して気
液が分離されることなく工具装着部5に送り込まれる。
しかも、クーラントの供給初期において、工具ホルダー
1のミスト通路12内に滞留していたエアは、工具装着
部5内に設けられる工具端調整部材5a内の通路5bか
ら工具装着部5に設けられたバランス調整用の条溝5c
および切削工具Aの通孔を通って速やかに外部に排除さ
れ、切削開始時にはクーラントが切削工具Aの通孔を経
て切削部に噴出されることになる。したがって、切削作
業が円滑に行われ、切刃部の損耗を低減できると共に、
切れ味の低下を防ぎ、ミスト化されたクーラントの使用
効果を高めて所期の目的を達成することができる。
【0022】次に、図2にて示されるのは工具ホルダー
の他の実施例で、全体断面図(a)、図(a)における
矢印Z側から見た図(b)である。
【0023】この実施例の工具ホルダー1Aは、本体2
Aが前記実施例のものに比べて長さの短い形状のもので
ある。なお、この工具ホルダー1Aにおける外形部につ
いては周知の形状・構造にされ、本体2Aの先端部にお
ける工具装着部5Aには公知のコレットチャックが組み
込まれたものである。したがって、前記実施例の工具ホ
ルダー1と同一構造の部分については同一の符号を付し
ている(以下同様)。
【0024】この工具ホルダー1Aでは、本体2Aの後
端部に取付けられるエアブロー接続部材4の軸心を貫通
してコレットチャック20の後端部までに設けられる通
孔部6Aには、中空の導通部材14が装着されている。
この導通部材14は、軸心部に小径のミスト通路15を
形成されて、先端部14aを本体2A内の通孔部6Aに
収まる太い径にされるとともに、中間から後端までをエ
アブロー接続部材4の軸心に形成された孔に嵌合する細
い径にされている。そして、前記先端部14aの先端面
に設けた環状溝14bにシールリング16を装着してコ
レットチャック20の爪ホルダー21後端面に接触させ
て、通孔部6Aに螺合させた固定部片7を導通部材14
の段部端面14cに押し当てられ、また後端部外周にも
シールリング16aを付して通孔部6A内でミスト通路
15が気密に保たれるようにされている。
【0025】また、工具装着部5Aにおけるコレットチ
ャック20の筒状爪22内部には、装着される切削工具
Aのシャンク部a後端と爪ホルダー21内に螺合する工
具端調整部材24の先端との間に、図2(b)で示され
るような中心に通孔17aを穿設されるとともに、縦断
する連通溝17′を一端面に付された駒片17を介在さ
せるように設けられる。その駒片17に付された連通溝
17′は、前記導通部材14のミスト通路15から工具
端調整部材24の内部通孔24aを経て切削工具Aの軸
心に設けられる通孔(図示省略)に通じるクーラントの
一部が分岐されて、コレットチャック20の筒状爪22
に形成される分割スリット部23に連通させる目的で設
けられる。なお、爪ホルダー21に付される工具端調整
部材24の先端にはシールリング18が付されて、内設
される駒片17の端面に前記シールリング18を接触さ
せて切削工具Aの軸心に設けられる通孔と前記コレット
チャック20の筒状爪22に形成される分割スリット部
23とにクーラントが流入するようにされている。
【0026】このようにされた工具ホルダー1Aによれ
ば、前記実施例の工具ホルダー1と同様に図示されない
工作機の工具駆動主軸に装着されてミスト供給管と工具
ホルダーの導通部材14の後端とが接続されてクーラン
トが供給されると、その導通部材14内のミスト通路1
5は小径にされて、かつ気密に保たれているので、高速
で流動し、気液が分離されることなく工具装着部5Aに
送り込まれる。すると、その工具装着部5Aにおいて
は、工具端調整部材24と切削工具Aのシャンク部a端
との間に介在させた駒片17の連通溝17′からコレッ
トチャック20の分割スリット部23および駒片17の
通孔17aから切削工具Aの通孔を経て、初期状態で工
具ホルダー1Aのミスト通路15および工具装着部5A
内空間に滞留していたエアが、流入するクーラントの圧
力で瞬時に排出され、迅速に工具ホルダー1A内の流通
空間がクーラントで満たされて切削工具Aの通孔を通じ
て切削部にクーラントを速やかに供給することができ
る。
【0027】また、前記工具装着部5Aにおける前記駒
片17の連通溝17′からコレットチャック20の分割
スリット部23を通じての流通経路では、ミスト通路1
5に供給されて切削工具Aの通孔から先端部へ継続的に
供給されるクーラントが所要の噴出状態以上に供給され
ると、通孔からの流出に加えて連通溝17′からも流出
され、過剰な状態になることなく圧力バランスを保って
切削部にクーラントがミストの状態を保って噴出され、
冷却並びに切屑の排出を円滑に行わせる。また、前記駒
片17の連通溝17′からコレットチャック20の分割
スリット部23を通じて流出するクーラントは、気液平
衡が崩れているも切削工具Aの周側面に沿って流動して
冷却効果を併せ発揮するので無駄はない。
【0028】次に、図3で示されるのは、工具ホルダー
の更に他の実施例で、全体断面図(a)、および導通部
材の断面図(b)である。
【0029】この実施例の工具ホルダー1Bは、その全
体構造が前記実施例のものとほぼ同様でクーラントの流
通経路において異なる構成とされている。したがって、
前記第2番目の実施例と同じ部分については同一の符号
を付してその詳細な説明は省略する。この工具ホルダー
1Bにおける外形部については周知の形状・構造にさ
れ、本体2Aの先端部における工具装着部5Aには公知
のコレットチャック20が組み込まれたものである。
【0030】この工具ホルダー1Bにおける本体2Aの
後半内部に組み込まれている導通部材14Bは、その軸
心部に小径のミスト通路15か貫通穿設されて、そのミ
スト通路15の内面に所要のリードで螺旋溝19が刻設
されている。なお、導通部材14Bは、前記第2番目の
実施例と同様に、本体2Aの内における通孔部6Aに挿
入される太い径の先端部14aと細い径の中間から後端
までとの段部端面14cに固定部材7を当接して固定保
持され、前端の環状溝14bに嵌めたシールリング16
をコレットチャック20の爪ホルダー21後端に当接さ
せて工具装着部5Aの内部(コレットチャック20の内
側)までの区間でクーラントがもれないように構成され
ている。
【0031】この実施例の工具ホルダー1Bにおいて
は、使用に際して他の実施例と同様にして工作機の工具
駆動主軸に装着され、ミスト供給操作が行われ、ミスト
供給管から接続された導通部材14Bのミスト通路15
内にクーラントが送り込まれると、クーラントの流通路
内部空間に滞留していたエアは、前記実施例の場合と同
様に高圧で流入するクーラントによってミスト通路15
から切削工具Aの通孔を通じて外部に排出される。そし
て、ミスト通路15内に流入するクーラントは、そのミ
スト通路15内面に螺旋溝19が刻設されているので、
その螺旋溝19によって積極的に旋回させられる。した
がって、クーラントは旋回流となって気液混合状態を保
ち、ミスト通路15に続く工具端調整部材24の通孔2
4aを経て切削工具Aの通孔に押し込まれ、先端部から
クーラントをミスト状態で噴出され、少量の冷却液を用
いて刃先部および切削部分の冷却と切屑の冷却排出が円
滑に行われ、所期の目的を達成することができる。
【0032】要するに、本発明の工具ホルダーにあって
は、切削加工のために工作機の工具駆動主軸に装着され
た後切削開始に移行する初期においてミスト化されたク
ーラントが供給されると、内部のクーラントの流通路に
滞留するエアが速やかに排出されてクーラントの切削部
への供給を停滞させることがなく、しかもそのクーラン
トの流通路内では流通断面を小さくして工具ホルダーの
回転による遠心力の影響を受けない状態にし、気液の分
離現象を起させず、ミストを供給源からそのままの状態
に保って切削部まで導くことができるのである。したが
って、切削部においてクーラントとして実質的な冷却液
量を極めて少ない状態で効果的に機能させることが可能
となり、言い換えれば、セミドライ式のクーラントとし
て使用可能となり、使用済み冷却液(廃液)の処理量を
最小限にとどめることが可能となって、作業環境の改善
と相俟って経済性の高い切削加工が行える有用なもので
あるといえる。
【0033】なお、前記工具ホルダーにおけるクーラン
トの通路となる部分の内面は、テフロンあるいはウレタ
ンのような水もしくはオイルと親和性のない高分子材料
でコーティングしてミストの付着が発生しにくい状態に
することで効果を高めるようにしてもよい。また、前記
第2番目の実施例において説明の工具装着部5Aに設け
られた工具端調整部材24と切削工具Aのシャンク部a
端との間に介在させる駒片17に代えて、工具端調整部
材の切削工具シャンク部に対向する端面にミスト通路と
交差する連通溝(溝条)を設けるようにしてもよい。
【0034】本実施例におけるバランス調整用の条溝5
cあるいはコレットチャックの爪分割スリット部23
は、本発明の流動圧バランス調整手段としての漏出部に
対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る工具ホルダーの一実施例
断面図である。
【図2】図2は、工具ホルダーの他の実施例で、全体断
面図(a)、および図(a)における矢印Z側から見た
図(b)ある。
【図3】図3は、工具ホルダーの更に他の実施例で、全
体断面図(a)、導通部材の断面図(b)である。
【符号の説明】
1,1A,1B 工具ホルダー 2,2A 本体 4 エアブロー接続部材 5,5A 工具装着部 5a,24 工具端調整部材 5b 工具端調整部材の通孔 5c バランス調整用の条溝 6,6A 本体内の通孔部 7 固定部片 10,14,14B 導通部材 12,15 ミスト通路 13,16,16a,18 シールリング 14a 導通部材の先端部 14b 導通部材の先端面におけ
る環状溝 14c 導通部材の段部端面 17 駒片 17′ 駒片の連通溝 19 螺旋溝 20 コレットチャック 21 爪ホルダー 22 筒状爪 23 分割スリット部 24a 工具端調整部材の通孔 A 切削工具 a シャンク部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 暮石 功 大阪府枚方市上野3丁目1−1 株式会社 小松製作所生産技術開発センタ内 (72)発明者 山本 雄策 大阪府東大阪市元町1丁目6番53号 株式 会社日研工作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミスト供給源から機体の工具駆動主軸内
    を通じて工具の切刃部にミスト化されたクーラントを供
    給できるスルースピンドルクーラントを使用する工具ホ
    ルダーにおいて、 軸心に設けられるミスト通路は、後端から工具装着部ま
    で内径が小径で一様にされた導通部材にて形成されてい
    ることを特徴とする工具ホルダー。
  2. 【請求項2】 前記工具ホルダーの工具装着部には、供
    給されるミスト化されたクーラントの流動圧バランス調
    整手段として漏出部を軸線方向に設けてあることを特徴
    とする請求項1に記載の工具ホルダー。
  3. 【請求項3】 前記ミスト通路を構成する導通部材と工
    具装着部とは、その導通部材先端を工具装着部に組み込
    まれるコレットチャックの後端と気密に接合するように
    取付けられ、そのコレットチャックによる工具のシャン
    ク装着端とコレットチャックの内端面部でミスト通路を
    横断する溝条が設けられ、前記ミスト通路を前記コレッ
    トチャックの後端から工具軸心の通孔と前記溝条から前
    記コレットチャックの分割スリット部とに連通するよう
    に構成されている請求項1に記載の工具ホルダー。
  4. 【請求項4】 前記導通部材に設けられたミスト通路の
    内周面には、螺旋溝が設けられている請求項1〜3のい
    ずれかに記載の工具ホルダー。
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