JPH11336864A - 摩擦ローラ式変速機 - Google Patents

摩擦ローラ式変速機

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JPH11336864A
JPH11336864A JP14072498A JP14072498A JPH11336864A JP H11336864 A JPH11336864 A JP H11336864A JP 14072498 A JP14072498 A JP 14072498A JP 14072498 A JP14072498 A JP 14072498A JP H11336864 A JPH11336864 A JP H11336864A
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JP
Japan
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peripheral surface
ring
inner ring
outer peripheral
shaft
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Application number
JP14072498A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Otaki
大滝  亮一
Hiroyoshi Sasagai
博義 笹外
Takashi Machida
尚 町田
Takashi Imanishi
尚 今西
Hiroyuki Ito
裕之 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型に構成でき、且つ組立後の摩耗や温度変
化に拘らず高い伝達効率を得られる構造を実現する。 【解決手段】 入力軸27の端部に、外周面を円すい凸
面とした内輪41を固定する。この内輪41の外周面
と、ホルダ29内に保持した外輪49の内周面との間
に、それぞれが円すいころ状である伝達ローラ47を挟
持する。これら各伝達ローラ47を枢支した枢軸46を
支持したキャリア45を、出力軸28に結合する。又、
上記外輪49とホルダ29との間に、皿板ばね52を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種機械装置に
組み込んで、減速或は増速しつつ回転運動を伝達する摩
擦ローラ式変速機の改良に関し、小型に構成でき、しか
も優れた伝達効率を有する構造を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】摩擦ローラ式変速機は、遊星歯車式等の
歯車式変速機に比べて、高速で運転した場合にも発生す
る騒音が小さい。この為、摩擦ローラ式変速機を電動モ
ータの出力部に組み付けて減速機として使用し、この電
動モータの回転運動を減速すると共にトルクを増大させ
る構造が、例えば特開平8−210455号公報に記載
されている。図8〜9は、この公報に記載されている、
摩擦ローラ式減速機付電動モータを示している。
【0003】電動モータ1を構成するモータケース2
は、有底円筒状のケース本体3と、このケース本体3の
一端(図8の下端)開口部を塞ぐ蓋体4とから成る。そ
して、この様なモータケース2の内側中心部に回転駆動
軸5を、回転自在に支持している。上記ケース本体3の
内周面にはステータ6を、上記回転駆動軸5の中間部外
周面でこのステータ6の内周面に対向する部分にはロー
タ7を、それぞれ固定し、上記ステータ6への通電に基
づいて、上記回転駆動軸5を回転駆動自在としている。
そして、上記蓋体4の外面(図8の下面)に、遊星ロー
ラ式減速機8を設けている。
【0004】この遊星ローラ式減速機8は、上記回転駆
動軸5の一端部(図8の下端部)で上記蓋体4の外面か
ら突出した部分を、中心ローラ9として機能させてい
る。この中心ローラ9は、上記回転駆動軸5と同心であ
り、外周面を第一の円筒面10としている。上記中心ロ
ーラ9の周囲には外輪11を、この中心ローラ9に対す
る相対回転自在に配置している。図示の例では、上記蓋
体4の外面外径寄り部分に形成した円筒壁部12の内側
に上記外輪11を内嵌すると共に、複数本の固定ボルト
21、21により上記外輪11を、上記蓋体4の下面に
固定している。即ち、図示の例では、固定の上記外輪1
1の内側で、上記中心ローラ9が回転する。この様な外
輪11の内周面は、第二の円筒面13としている。
【0005】この第二の円筒面13と上記第一の円筒面
10との間の環状空間14内には、複数本(図示の例で
は4本)の枢軸15、15の一部を挿入している。これ
ら各枢軸15、15は、それぞれ上記回転駆動軸5と平
行に配置している。又、これら各枢軸15、15の一部
で上記環状空間14の内側に位置する部分に遊星ローラ
16、16を、ラジアルニードル軸受17、17によ
り、これら各枢軸15、15に対する回転自在に支持し
ている。上記各遊星ローラ16、16の外周面は、それ
ぞれ上記第一の円筒面10及び上記第二の円筒面13に
当接する第三の円筒面18としている。更に、上記各枢
軸15、15の端部で上記環状空間14から突出した部
分を、円輪状の連結板19に結合固定している。そし
て、この連結板19の中心部に、出力軸20の基端部を
結合固定している。この出力軸20は、複数本の連結ボ
ルト22、22により上記円筒壁部12の先端部に連結
固定したカバー23の中心部に設けた円筒部24の内側
に、1対の玉軸受25、25により、回転自在に支持し
ている。
【0006】上述の様に構成される遊星ローラ式減速機
付電動モータの作用は、次の通りである。前記ステータ
6への通電に基づいて前記回転駆動軸5が回転すると、
前記中心ローラ9の第一の円筒面10と上記各遊星ロー
ラ16、16の第三の円筒面18、18との摩擦に基づ
き、これら各遊星ローラ16、16が、上記中心ローラ
9の周囲で自転しつつ公転する。この公転運動は、上記
各枢軸15、15及び上記連結板19を介して上記出力
軸20に伝達され、この出力軸20が、上記回転駆動軸
5よりも低速で回転する。
【0007】尚、遊星ローラ式減速機8の伝達効率を確
保すべく、上記第三の円筒面18、18と上記第一、第
二の円筒面10、13との滑りを防止する為には、これ
ら各円筒面18、10、13同士の当接圧を確保する必
要がある。この当接圧を確保する為に図8〜9に示した
構造の場合、焼きばめにより、上記各遊星ローラ16、
16を上記第一の円筒面10と上記第二の円筒面13と
の間の環状空間14内に圧入している。即ち、上記第二
の円筒面13を設けた外輪11を加熱してこの外輪11
を熱膨張させる事により、上記第二の円筒面13の直径
を広げた状態で、上記各遊星ローラ16、16を上記環
状空間14内に挿入する。挿入後、上記外輪11の温度
が低下して上記第二の円筒面13の直径が縮めば、上記
各円筒面18、10、13同士が、遊星ローラ式減速機
8の構成各部材9、11、16の弾性変形に基づいて、
十分に大きな圧力で当接する。
【0008】上述の様な従来から知られている遊星ロー
ラ式減速機8は、焼嵌めによる組立により、上記各円筒
面18、10、13同士の当接圧を確保している。この
為、これら各面同士の当接圧を適正値に調節する事が難
しい。しかも、仮に組立直後に適正値に調節できた場合
でも、組立後の温度変化や長期間に亙る使用に伴う摩耗
により上記各面同士の当接圧が変化し、動力の伝達ロス
が多くなる可能性がある。
【0009】これに対して、特開昭47−26565号
公報には、第一の円筒面を直径を拡縮自在な内輪の外周
面に設けると共に、この内輪の外径を、伝達すべきトル
クの大きさに応じて拡縮する、遊星ローラ式減速機が記
載されている。この様な構造によれば、伝達するトルク
に応じて遊星ローラの外周面に設けた第三の円筒面と第
一、第二の円筒面との当接圧を変化させて、遊星ローラ
式減速機の内部損失の低減を図れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特開昭47−2656
5号公報に記載された遊星ローラ式減速機の場合、内輪
の内径側に、伝達すべきトルクの大きさに応じてこの内
輪を拡縮する為のトルクカムを組み込む為、上記内輪の
直径が大きくなる。遊星ローラ式減速機の減速比を大き
くする場合には、上記内輪の外周面に設けた第一の円筒
面の外径を小さくする必要がある為、上記内輪の直径が
大きくなる事は好ましくない。言い換えれば、必要とす
る減速比を得られる遊星ローラ式減速機を限られたスペ
ースに設置する事を考えた場合には、上記内輪の内径側
にトルクカムを組み込む事は非常に困難である。本発明
は、この様な事情に鑑みて、小型に構成でき、しかも組
立後の温度変化や摩耗に拘らず各円筒面同士の当接圧を
適正値に維持して、良好な伝達効率を得られる摩擦ロー
ラ式変速機を実現すべく考えたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の摩擦ローラ式変
速機は、第一の軸と、この第一の軸と同心に配置されて
この第一の軸に対し相対回転する第二の軸と、上記第一
の軸の端部でこの第二の軸と対向する部分にこれら第
一、第二の軸と同心に固設された、外周面を円すい状凸
面とした内輪と、この内輪の周囲にこの内輪と同心に配
置され、内周面をこの内輪の外周面とほぼ同方向に傾斜
する円すい状凹面とした外輪と、この外輪の内周面と上
記内輪の外周面との間に挿入された複数本の枢軸と、こ
れら各枢軸の周囲に回転自在に支持され、それぞれの外
周面を上記外輪の内周面及び上記内輪の外周面に当接さ
せた、それぞれが円すいころ状である複数個の伝達ロー
ラと、上記複数本の枢軸の基端部を結合支持する為の第
一の支持部材と、上記外輪を支持する為の第二の支持部
材と、上記内輪と上記外輪との少なくとも一方を上記複
数個の伝達ローラに向け軸方向に押圧する弾性部材とを
備え、これら第一、第二の支持部材のうちの一方の支持
部材を上記第二の軸に結合すると共に、上記第一、第二
の支持部材のうちの他方の支持部材を固定して成る。
【0012】更に好ましくは、次の〜のうちの1乃
至複数の要件を備える。 外輪と各伝達ローラと各枢軸と第一の支持部材と
を、予め組み立てたユニットとする。 上記の条件を満たすユニットの構成部材同士が分
離するのを防止する為の、抑え部材を有する。 第一の支持部材を第二の軸に、この第二の軸と同期
した回転及びこの第二の軸の軸方向に亙る変位自在に結
合支持する。 各伝達ローラの外周面の母線の延長線は、第一、第
二の軸の中心軸上のほぼ同じ点に存在する。 弾性部材が外輪を押圧するものであり、内輪と第一
の軸を回転自在に支持した部材との間には、この内輪に
加わるスラスト荷重を支承する為のスラスト軸受を設け
る。 互いに当接する内輪の外周面と各伝達ローラの外周
面とのうちの少なくとも一方の周面、並びに各伝達ロー
ラの外周面と外輪の内周面とのうちの少なくとも一方の
周面に、大きな曲率半径を有するクラウニングを施す。 各伝達ローラの大径側端面と内輪の大径側端部に形
成した外向フランジ状の鍔部の片面とが摺接するもので
あり、これら大径側端面と片面とのうちの少なくとも一
方の面に、大きな曲率半径を有するクラウニングを施
す。 各伝達ローラを中空にする。 第一の軸と内輪とが一体である。
【0013】
【作用】上述の様に構成する本発明の摩擦ローラ式変速
機では、弾性部材が内輪と外輪との少なくとも一方を伝
達ローラに向けて押し付ける。この為、組立後の温度変
化や長期間に亙る使用に基づく摩耗に拘らず、互いに当
接する内輪の外周面と各伝達ローラの外周面との当接
部、並びに各伝達ローラの外周面と外輪の内周面との当
接部の当接圧を適正値のままに保持して、良好な伝達効
率を得られる。しかも、上記弾性部材は、内輪又は外輪
に対し軸方向にずれた位置に配置できるので、この弾性
部材を設ける事により、上記内輪及び外輪の直径が制限
される事はない。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。この摩擦ローラ式変速機は、ケース
26の内側に、第一の軸である入力軸27の端部と、第
二の軸である出力軸28の端部とを挿入すると共に、こ
れら両軸27、28の端部を回転自在に支持して成る。
上記ケース26は、各種機械装置のフレーム等の、図示
しない固定の部分に支持固定する。上記入力軸27及び
出力軸28はこの様なケース26の内側に、第二の支持
部材であるホルダ29を介して回転自在に支持してい
る。
【0015】このホルダ29は、中間筒30と、この中
間筒30の一端(図1の右端)開口部に結合固定した端
板31と、この中間筒30の他端部(図1の左端部)内
周縁部に内嵌固定した支持筒32とから成る。このうち
の中間筒30は、円輪部33と、この円輪部33の内外
両周縁から互いに逆方向に、この円輪部33に対して直
角に折れ曲がった、互いに同心の小径部34及び大径部
35とから成る。又、上記端板31は、この大径部35
の開口端部に被着結合した第二の円輪部36と、この第
二の円輪部36の内周縁部から上記円輪部33と反対側
に折れ曲がった支持筒部37とから成る。この様な端板
31は、上記第二の円輪部36の外周縁に形成した凹凸
と、上記中間筒30の大径部35の開口端縁に形成した
凹凸とを噛合させた状態で、上記中間筒30の一端開口
部に結合固定している。この状態で、上記支持筒32と
支持筒部37とは、互いに同心になる。
【0016】図示の例では、これら支持筒32及び支持
筒部37を上記ケース26の内側に、それぞれ深溝型の
玉軸受38、38により、回転自在に支持している。従
って、図示の例では、上記入力軸27と出力軸28とを
回転軸とする他、上記支持筒32及び支持筒部37も回
転軸として機能する、遊星ローラ式変速機として機能自
在である。上記入力軸27及び出力軸28のうちの入力
軸27は、上記支持筒部37の内側に、滑り軸受等の第
一のラジアル軸受39を介して回転自在に支持してい
る。又、上記出力軸28は、上記支持筒32の内側に、
やはり滑り軸受等の第二のラジアル軸受40を介して回
転自在に支持している。この様にして、上記入力軸27
と出力軸28とを互いに同心に、且つ、互いに独立した
回転自在に支持すると共に、これら両軸27、28の端
部同士を、上記ホルダ29の内側で対向させている。
【0017】この様な入力軸27と出力軸28とのう
ち、入力軸27の端部には内輪41を、この入力軸27
と一体且つ同心に固設している。図示の例ではこの内輪
41は、外周面が先端部に向かう程外径が小さくなる方
向に比較的緩く傾斜した主部42と、この主部42の大
径側端部から直径方向外方に突出した鍔部43とから成
る。これら主部42の外周面には、曲率半径が大きいク
ラウニングを施している。又、上記鍔部43の両側面の
うち、上記主部42側の片側面には、曲率半径が大きな
球面状のクラウニングを施している。更に、上記鍔部4
3の他側面と前記端板31を構成する第二の円輪部36
との間には、ニードル軸受等のスラスト軸受44を設け
ている。
【0018】一方、上記出力軸28の端部で上記ホルダ
29の内側に突出した部分には、第一の支持部材である
キャリア45の中心部を、スプライン係合させている。
従って、このキャリア45は、上記出力軸28と共に回
転するが、この出力軸28の軸方向に亙り変位自在であ
る。この様なキャリア45の外周寄り部分の片側面(図
1の右側面)の複数個所(例えば3〜4個所)には、そ
れぞれ枢軸46の基端部を支持固定している。これら各
枢軸46は、上記キャリア45に結合した基端部から先
端部に向かう程、このキャリア45の直径方向外方に向
かう方向に傾斜している。
【0019】上述の様な各枢軸46の周囲にはそれぞれ
伝達ローラ47を、ニードル軸受等の第三のラジアル軸
受48により回転自在に支持している。これら各伝達ロ
ーラ47の外周面は、上記キャリア45から離れるに従
って直径が大きくなる方向に傾斜した、円錐状の傾斜面
としている。この様な各伝達ローラ47の外周面の母線
の延長線は、前記入力軸27及び出力軸28の中心軸上
のほぼ同じ点O(図7参照)に存在する。この様な各伝
達ローラ47の外周面には、曲率半径の大きなクラウニ
ングを施して、構成各部材の製作誤差や組み付け誤差に
拘らず、上記各伝達ローラ47の外周面と前記内輪41
を構成する主部42の外周面との当接状態が均一になる
様にしている。尚、この目的の為に上記クラウニング
は、上記主部42の外周面と上記各伝達ローラ47の外
周面とのうちの少なくとも一方の面に施せば良い。
【0020】又、上記各伝達ローラ47の大径側端面に
は、曲率半径の大きな球面状のクラウニングを施してい
る。本例の摩擦ローラ式変速機の運転時に、上記大径側
端面と前記鍔部43の片側面とが摺接する場合がある
が、この場合でも、この片側面と上記各伝達ローラ47
の大径側端面とに形成したクラウニングにより、当接部
に作用する摩擦力が小さくて済む様にしている。尚、こ
の目的の為に上記クラウニングは、上記片側面と上記各
伝達ローラ47の大径側端面とのうちの少なくとも一方
の面に形成すれば良い。
【0021】又、上記各伝達ローラ47の周囲には外輪
49を、前記内輪41と同心に設けている。即ち、前記
ホルダ29の中間筒30を構成する円輪部33の内側面
(図1の右側面)の複数個所に突設した係止突部50
と、上記外輪49の基端面(図1の左端面)に形成した
係止凹部51とをがたつきなく嵌合させる事により、上
記外輪49を上記ホルダ29の内側に、このホルダ29
に対する回転を不能に、且つ、このホルダ29に対する
軸方向(図1の左右方向)に亙る変位可能に支持してい
る。この様な外輪49の内周面は、上記円輪部33から
離れるに従って直径が大きくなる方向に傾斜した、円錐
凹面状の傾斜面としている。この様な外輪49の内周面
には、曲率半径が大きいクラウニングを施して、構成各
部材の製作誤差や組み付け誤差に拘らず、上記各伝達ロ
ーラ47の外周面と上記外輪49の内周面との当接状態
が均一になる様にしている。尚、この目的の為に上記ク
ラウニングは、上記外輪49の内周面と上記各伝達ロー
ラ47の外周面とのうちの少なくとも一方の面に形成す
れば良い。従って、これら各伝達ローラ47の外周面に
のみクラウニングを施し、上記内輪41の外周面及び上
記外輪49の内周面の母線形状を直線としても良い。
【0022】又、上記円輪部33の内側面と上記外輪4
9の基端面との間には、弾性部材として、皿板ばね52
等のばねを設けて、上記外輪49を上記各伝達ローラ4
7に向け弾性的に押圧している。そして、これら各伝達
ローラ47の外周面と、上記外輪49の内周面及び前記
主部42の外周面との当接圧を、回転力の伝達を行なう
のに適正な大きさに規制している。
【0023】更に、上記外輪49には、前記に記載し
た抑え部材であるカバー53を被着固定している。この
カバー53は、金属薄板により、断面大略L字形で全体
を円環状に形成したもので、円筒部54と、この円筒部
54の端縁から直径方向内方に折れ曲がった、円輪状の
抑え板部55とを有する。上記円筒部54を上記外輪4
9に締り嵌めにより外嵌した状態で、この抑え板部55
の内周縁は、前記各枢軸46の先端面に対向する。又、
これら各枢軸46が上記各伝達ローラ47の内側から抜
け出る事は、これら各枢軸46が傾斜している事と、こ
れら各枢軸46の先端部に外向フランジ状の鍔部56が
形成されている事とにより、防止される。この為、本例
の摩擦ローラ式変速機を組み立てる場合に、上記外輪4
9と上記各伝達ローラ47と上記各枢軸46と前記キャ
リア45とを、予めユニットとして組み立て、更にこの
ユニットの構成部材49、47、46、45同士が分離
するのを防止できる。
【0024】上述の様に構成する本発明の摩擦ローラ式
変速機の使用時には、前記入力軸27と出力軸28と支
持筒32及び支持筒部37とのうちの何れかを回転不能
に固定し、残り2組の部材同士の間で回転力の伝達を行
なう。そこで、上記支持筒32及び支持筒部37を固定
し、上記入力軸27から上記出力軸28に回転力を伝達
する場合に就いて説明する。この様な状態での運転時に
は、前述の図8〜9に示した従来構造の場合と同様に、
入力軸27及び内輪41の回転に基づいて発生する上記
各伝達ローラ47の公転運動を取り出し、上記出力軸2
8を上記入力軸27よりも低速で回転させる。
【0025】即ち、図示しない電動モータ等の駆動源に
より上記入力軸27を回転駆動すると、この入力軸27
の先端部に固設した内輪41の主部42の外周面との摩
擦係合に基づき上記各伝達ローラ47が、自転しつつこ
の主部42の周囲を公転する。この公転運動は、上記各
枢軸46及びキャリア45を介して上記出力軸28に伝
達され、この出力軸28が、上記入力軸27よりも低速
且つ大きなトルクで回転する。前述の様に、上記各伝達
ローラ47の外周面の母線の延長線は、前記入力軸27
及び出力軸28の中心軸上のほぼ同じ点Oに存在する
為、上記動力の伝達時に、上記各周面同士の当接部(ト
ラクション部)でのスピンを抑え、動力の伝達損失を僅
少にできる。
【0026】上述の様にして入力軸27と出力軸28と
の間で回転力を伝達する際に、良好な伝達効率を確保す
る為には、上記各伝達ローラ47の外周面と上記主部4
2の外周面及び外輪49の内周面との当接圧を適正値に
する必要がある。本例の摩擦ローラ式変速機の場合に
は、皿板ばね52が、上記外輪49を上記各伝達ローラ
47に向けて弾性的に押し付ける。この押し付けに伴っ
て上記各伝達ローラ47は、上記入力軸27及び出力軸
28の軸方向に亙り変位する傾向になる。図示の例で
は、上記各枢軸46を介してこれら各伝達ローラ47を
支持したキャリア45を上記出力軸28に対して、前記
スプライン係合により軸方向に亙る変位自在に支持して
いる為、上記各伝達ローラ47の変位を許容して、これ
ら各伝達ローラ47の外周面と上記主部42の外周面と
の当接圧も十分に確保できる。
【0027】この様にして、上記皿板ばね52の弾力に
基づいて、上記各伝達ローラ47の外周面と上記主部4
2の外周面及び外輪49の内周面との当接圧を適正値に
する為、組立後の温度変化や長期間に亙る使用に基づく
摩耗に拘らず、互いに当接するこれら各周面同士の当接
圧を適正値のままに保持して、良好な伝達効率を得られ
る。しかも、上記皿板ばね52は、上記外輪49に対し
軸方向にずれた位置に配置できるので、この皿板ばね5
2を設ける事により、前記内輪41及び外輪52の直径
が制限される事はない。
【0028】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、内輪41の基端部と
ホルダ29を構成する端板31との間に設けるスラスト
軸受44aとして、アンギュラ型の玉軸受を使用してい
る。この為に、上記内輪41の基端部周囲に、上記スラ
スト軸受44aを構成する為の内輪57を、上記端板3
1を構成する第二の円輪部36の内側面内周縁寄り部分
に上記スラスト軸受44aを構成する為の外輪58を、
それぞれ固設し、これら内輪57と外輪58との間に複
数個の玉59、59を転動自在に設けている。この様
に、上記スラスト軸受44aとしてアンギュラ型の玉軸
受を使用する事により、このスラスト軸受44a部分で
の転がり抵抗を低減し、摩擦ローラ式変速機の内部損失
の低減を図れる。その他の構成及び作用は、上述した第
1例の場合と同様である。
【0029】次に、図3は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合には、ホルダ29を構成す
る端板31及び支持筒32を出力軸28の周囲に、中間
筒30及びこの中間筒30と一体に形成した支持筒部3
7を入力軸27の周囲に、それぞれ配置している。又、
上記端板31の直径方向中間部に段部60を形成し、こ
の段部60と、外輪49の基端部外周縁とを係合させて
いる。これら段部60及び外輪49の基端部外周縁の形
状は、円周方向に亙る凹凸形状としている。従って上記
外輪49は上記端板31の内側面に、軸方向に亙る変位
は自在であるが、この端板31に対する回転を不能にし
た状態に支持されている。その他の構成及び作用は、上
述した第2例の場合と同様である。
【0030】次に、図4は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合には、ホルダ29に対して
外輪49を、保持筒61を介して支持している。この保
持筒61の基端部外周縁には、上記ホルダ29を構成す
る端板31の直径方向中間部に形成した段部60aの一
部をかしめ付けている。従って上記保持筒61は上記端
板31の内側面に、回転及び軸方向に亙る変位不能に、
結合固定されている。そして、この様な保持筒61の内
径側に上記外輪49を、スプライン係合或はキー係合等
により、軸方向に亙る変位のみ自在に支持している。そ
して、上記外輪49の基端面と上記保持筒61の内周面
に形成した内向フランジ状の受板部62との間に、皿板
ばね52を設けている。又、ユニットの構成部材の分離
防止を図る為のカバー53は、上記保持筒61に嵌合固
定している。更に、内輪41に加わるスラスト荷重を支
承する為のスラスト軸受44bは、深溝型の玉軸受とし
ている。そして、このスラスト軸受44bを、内輪41
の基端部に固設した鍔部43aと、上記ホルダ29を構
成する中間筒30の内周縁部との間に設けている。その
他の構成及び作用は、上述した第3例の場合と同様であ
る。
【0031】次に、図5は、本発明の実施の形態の第5
例を示している。本例の場合には、保持筒61の基端面
複数個所に形成した係止凹部51とホルダ29を構成す
る中間筒30の内側面複数個所に形成した係止突部50
との係合により、上記保持筒61を上記ホルダ29内に
支持している。又、内輪41に加わるスラスト荷重を支
承する為のスラスト軸受44は、前述した第1例の如
く、ニードル軸受としている。その他の構成及び作用
は、上述した第4例の場合と同様である。
【0032】次に、図6は、本発明の実施の形態の第6
例を示している。本例の場合には、前述した第2例の如
く、内輪41の基端部とホルダ29を構成する端板31
との間に設けるスラスト軸受44aとして、アンギュラ
型の玉軸受を使用している。その他の構成及び作用は、
上述した第5例の場合と同様である。
【0033】次に、図7は、本発明の実施の形態の第7
例を示している。本例の場合には、各伝達ローラ47a
を中空にして、軽量化を図っている。その他の構成及び
作用は、前述した第1例の場合と同様である。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、小型でしかも伝達効率の良好な摩擦ローラ
式変速機を実現して、各種機械装置の小型化並びに性能
向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】同第2例を示す断面図。
【図3】同第3例を示す断面図。
【図4】同第4例を示す断面図。
【図5】同第5例を示す断面図。
【図6】同第6例を示す断面図。
【図7】同第7例を示す断面図。
【図8】従来から知られている遊星ローラ式減速機付電
動モータの断面図。
【図9】図8のA−A断面図。
【符号の説明】
1 電動モータ 2 モータケース 3 ケース本体 4 蓋体 5 回転駆動軸 6 ステータ 7 ロータ 8 遊星ローラ式減速機 9 中心ローラ 10 第一の円筒面 11 外輪 12 円筒壁部 13 第二の円筒面 14 環状空間 15 枢軸 16 遊星ローラ 17 ラジアルニードル軸受 18 第三の円筒面 19 連結板 20 出力軸 21 固定ボルト 22 連結ボルト 23 カバー 24 円筒部 25 玉軸受 26 ケース 27 入力軸 28 出力軸 29 ホルダ 30 中間筒 31 端板 32 支持筒 33 円輪部 34 小径部 35 大径部 36 第二の円輪部 37 支持筒部 38 玉軸受 39 第一のラジアル軸受 40 第二のラジアル軸受 41 内輪 42 主部 43、43a 鍔部 44、44a、44b スラスト軸受 45 キャリア 46 枢軸 47、47a 伝達ローラ 48 第三のラジアル軸受 49 外輪 50 係止突部 51 係止凹部 52 皿板ばね 53 カバー 54 円筒部 55 抑え板部 56 鍔部 57 内輪 58 外輪 59 玉 60、60a 段部 61 保持筒 62 受板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今西 尚 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 伊藤 裕之 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の軸と、この第一の軸と同心に配置
    されてこの第一の軸に対し相対回転する第二の軸と、上
    記第一の軸の端部でこの第二の軸と対向する部分にこれ
    ら第一、第二の軸と同心に固設された、外周面を円すい
    状凸面とした内輪と、この内輪の周囲にこの内輪と同心
    に配置され、内周面をこの内輪の外周面とほぼ同方向に
    傾斜する円すい状凹面とした外輪と、この外輪の内周面
    と上記内輪の外周面との間に挿入された複数本の枢軸
    と、これら各枢軸の周囲に回転自在に支持され、それぞ
    れの外周面を上記外輪の内周面及び上記内輪の外周面に
    当接させた、それぞれが円すいころ状である複数個の伝
    達ローラと、上記複数本の枢軸の基端部を結合支持する
    為の第一の支持部材と、上記外輪を支持する為の第二の
    支持部材と、上記内輪と上記外輪との少なくとも一方を
    上記複数個の伝達ローラに向け軸方向に押圧する弾性部
    材とを備え、上記第一、第二の支持部材のうちの一方の
    支持部材を上記第二の軸に結合すると共に、上記第一、
    第二の支持部材のうちの他方の支持部材を固定して成る
    摩擦ローラ式変速機。
JP14072498A 1998-05-22 1998-05-22 摩擦ローラ式変速機 Pending JPH11336864A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003048608A1 (en) * 2001-12-05 2003-06-12 Suenori Tsujimoto Speed change device
JP2006118581A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Nachi Fujikoshi Corp 遊星ローラ式動力伝達装置
CN105084181A (zh) * 2014-05-14 2015-11-25 株式会社日立制作所 行星滚轮减速机和使用它的电梯

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003048608A1 (en) * 2001-12-05 2003-06-12 Suenori Tsujimoto Speed change device
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