JPH11337745A - プラスチック光ファイバの製造装置及び製造方法 - Google Patents

プラスチック光ファイバの製造装置及び製造方法

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JPH11337745A
JPH11337745A JP10139884A JP13988498A JPH11337745A JP H11337745 A JPH11337745 A JP H11337745A JP 10139884 A JP10139884 A JP 10139884A JP 13988498 A JP13988498 A JP 13988498A JP H11337745 A JPH11337745 A JP H11337745A
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JP
Japan
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optical fiber
plastic optical
heating
melting furnace
plastic
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JP10139884A
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English (en)
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Tetsuya Nakamura
哲也 中村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より外径変動の小さなプラスチック光ファイ
バを製造することが可能なプラスチック光ファイバの製
造装置及び製造方法を提供すること。 【解決手段】 プラスチックで形成されたプリフォーム
Pを加熱溶融させ繊維状に引き伸ばすための加熱溶融炉
2の下方に、そのプラスチック光ファイバFを形成する
材料のガラス転移点よりも50℃以上低い一定温度とな
るように加熱制御された定温加熱部20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリフォームか
らの線引きによりプラスチック光ファイバを製造するプ
ラスチック光ファイバの製造装置及び製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック光ファイバの製造装置の一
つとして、例えば、特開平7−234324号公報や特
開平7−234325公報に開示の如く、線引きによる
方法を用いたものがある。
【0003】このプラスチック光ファイバ製造装置は、
図6に示すように、炉心管201の外周囲に加熱溶融ヒ
ータ202を配設するとともにそのさらに外周囲を断熱
壁203で囲うことにより形成した加熱溶融炉204を
備える。この加熱溶融炉204内にはガス供給管205
を介して窒素ガスや希ガス等の不活性ガスが送り込まれ
る。
【0004】そして、プラスチックにより形成されたプ
リフォームPを加熱溶融炉204内に一定速度で導入し
てこれを加熱溶融させ、そのプリフォームPから繊維状
にプラスチック光ファイバFを線引きして加熱溶融炉2
04の下方へ引出す構成となっている。なお、このよう
にプラスチック光ファイバFを線引きする際、その形成
材料であるポリマがそのファイバ軸方向に沿って配向さ
れる。
【0005】ところで、上述のような製造装置において
は、一般的には、引出されるプラスチック光ファイバF
の半径(r)は、加熱溶融炉204へのプリフォームP
の導入速度(V)とプリフォームPの半径(R)とプラ
スチック光ファイバFの引出速度(v)との間に、下記
式、 2r=2R(V/v)1/2 によって示される関係がある。
【0006】このため、一般的には、製造したいプラス
チック光ファイバFの半径(r)に応じてプラスチック
光ファイバFの引出速度(v)等の製造条件を決定して
いる。
【0007】しかしながら、上記式に従って、プラスチ
ック光ファイバFの引出速度(v)等の製造条件を決定
しても、製造されたプラスチック光ファイバFには外径
変動が生じる。
【0008】これは、プラスチック光ファイバFの半径
(r)は溶融ヒータ202の温度によっても左右される
こと、即ち、プリフォームPの加熱温度が一定でなけれ
ば、プラスチック光ファイバFに外径変動を生じること
が主要因と考えられる。
【0009】例えば、溶融ヒータ202の温度を±0.
5℃で制御するとともに、直径750μmのプラスチッ
ク光ファイバFとなるように引出速度(v)等の諸製造
条件を設定して、その製造を行ったところ±80μmの
外径変動が生じた。また、溶融ヒータ202の温度の制
御を±0.2℃の精度で行ったところ、±50μmの外
径変動となった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラスチッ
ク光ファイバF同士の結合やそのプラスチック光ファイ
バFをフェルールに挿入する際を考慮すると、プラスチ
ック光ファイバFの外径変動はなるべく小さいことが好
ましい。
【0011】例えば、JISのC6837規格では、全
プラスチックマルチモード光ファイバ素線において±6
%以下の外径変動となるように要求されている。つま
り、プラスチック光ファイバFの直径が750μmであ
れば±45μm以下の外径変動が要求されており、直径
が500μmであれば±30μm以下の外径変動となる
ように要求されている。
【0012】しかしながら、溶融ヒータ202の温度制
御の精度を向上させるだけでは、外径変動を十分に小さ
く抑えることはできない。
【0013】そこで、溶融ヒータ202の加熱温度の他
に、プラスチック光ファイバFの外径変動に影響を与え
る要因を解明すると、加熱溶融炉204から引出したプ
ラスチック光ファイバFの冷却工程にもその外径変動の
要因が存在することがわかった。
【0014】これは、例えば、図6の製造装置におい
て、長さ200mmの加熱溶融炉204から引出した直
後のプラスチック光ファイバFはおよそ72℃の温度を
有しており、このような温度のプラスチック光ファイバ
Fであればその粘弾性により外径変動を生ずるような変
形をするからであると考えられる。
【0015】そこで、この発明は上述したような問題を
解決すべくなされたもので、より外径変動の小さなプラ
スチック光ファイバを製造することが可能なプラスチッ
ク光ファイバの製造装置及び製造方法を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載のプラスチック光ファイバ
の製造装置は、プラスチックで形成されたプリフォーム
を加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融させ、繊維状に引
き伸ばすプラスチック光ファイバの製造装置であって、
前記加熱溶融炉の下方に、前記プラスチック光ファイバ
を形成する材料のガラス転移点よりも50℃以上低い一
定温度となるように加熱制御された定温維持手段を設
け、前記加熱溶融炉から繊維状に引出されたプラスチッ
ク光ファイバを前記定温維持手段に通して冷却するよう
にしている。
【0017】また、請求項2記載のプラスチック光ファ
イバの製造装置は、プラスチックで形成されたプリフォ
ームを加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融させ、繊維状
に引き伸ばすプラスチック光ファイバの製造装置であっ
て、前記加熱溶融炉の下方に、その加熱溶融炉からのプ
ラスチック光ファイバの引出方向に沿って複数の定温維
持手段を設け、それら各定温維持手段がプラスチック光
ファイバの引出方向の下流側に向かうに従って前記加熱
溶融炉の加熱温度よりも順次低くなる一定温度となるよ
うに加熱制御されるとともに、それらのうちの最も下流
側の定温維持手段が前記プラスチック光ファイバを形成
する材料のガラス転移点よりも50℃以上低い一定温度
となるように加熱制御され、前記加熱溶融炉から繊維状
に引出されたプラスチック光ファイバを前記複数の定温
維持手段に順次通して冷却するようにしている。
【0018】さらに、この発明の請求項3記載のプラス
チック光ファイバの製造装置は、プラスチックで形成さ
れたプリフォームを加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融
させ、繊維状に引き伸ばすプラスチック光ファイバの製
造装置であって、前記加熱溶融炉の下方に、外部雰囲気
温度よりも低い一定温度となるように冷却制御された冷
却器を設け、前記加熱溶融炉から繊維状に引出されたプ
ラスチック光ファイバを前記冷却器に通して冷却するよ
うにしている。
【0019】なお、この発明の請求項4記載のプラスチ
ック光ファイバの製造装置は、プラスチックで形成され
たプリフォームを加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融さ
せ、繊維状に引き伸ばすプラスチック光ファイバの製造
装置であって、前記加熱溶融炉から引出されたプラスチ
ック光ファイバの引出経路のうちの前記加熱溶融炉より
も下方側の経路部分を断熱性の容体により覆うことによ
り冷却室を形成し、その冷却室内に前記プラスチック光
ファイバを形成する材料のガラス転移点よりも50℃以
上低い一定温度となるように調温された冷却気体を循環
させる循環手段を設け、前記加熱溶融炉から引出された
繊維状のプラスチック光ファイバを前記冷却室に通して
冷却するようにしている。
【0020】また、この発明の請求項5記載のプラスチ
ック光ファイバの製造装置は、プラスチックで形成され
たプリフォームを加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融さ
せ、繊維状に引き伸ばすプラスチック光ファイバの製造
方法であって、前記加熱溶融炉から引出されたプラスチ
ック光ファイバを、順次そのプラスチック光ファイバを
形成する材料のガラス転移点よりも50℃以上低い一定
温度となるように調温された雰囲気内に通すことによっ
て、そのプラスチック光ファイバを冷却するようにして
いる。
【0021】さらに、この発明の請求項6記載のプラス
チック光ファイバの製造装置は、プラスチックで形成さ
れたプリフォームを加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融
させ、繊維状に引き伸ばすプラスチック光ファイバの製
造方法であって、前記加熱溶融炉から引出されたプラス
チック光ファイバを、順次外部雰囲気温度よりも低い一
定温度となるように調温された雰囲気内に通すことによ
って、そのプラスチック光ファイバを冷却するようにし
ている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる第1実施
形態のプラスチック光ファイバの製造装置について説明
する。
【0023】この製造装置は、図1に示すように、プリ
フォームPを加熱溶融させて繊維状に線引きするための
加熱溶融炉2と、その加熱溶融炉2の下方に設けられた
定温維持手段としての定温加熱部20とを備える。ここ
で、プリフォームPは、その中心軸から外周側に向かっ
て順次屈折率が低くなる屈折率分布を有する棒状の形状
に仕上げられており、このプリフォームPを加熱溶融炉
2内に一定速度で導入して加熱溶融させ、これを線引き
して下方へ引き伸ばすことにより、GI型のプラスチッ
ク光ファイバFが形成されることになる。
【0024】なお、プラスチック光ファイバFを引出す
線引張力は、プラスチック光ファイバFの材料や外径等
に依存するが、材料がポリメチルメタクリレート(PM
MA)で直径750μmに線引きする場合には、およそ
50gにするとよい。
【0025】加熱溶融炉2は、筒状の炉心管4の外周囲
に加熱ヒータ6を配設するとともに、その加熱ヒータ6
の外周囲を断熱壁8で囲うことにより構成される。
【0026】上記加熱ヒータ6は、プリフォームPを加
熱溶融可能な一定温度、即ち、プリフォームPを形成す
る材料のガラス転移点よりも高い一定温度となるように
周知の加熱制御手段によって制御される。例えば、GI
型のプラスチック光ファイバFをPMMAにより形成す
る場合には、そのPMMAのガラス転移点TGである1
00〜110℃よりも高い一定温度となるように加熱制
御される。
【0027】この際、加熱ヒータ6の加熱制御は、プリ
フォームPの加熱溶融温度をより一定に維持するため
に、ON−OFF制御ではなく、サイリスタ方式を用い
た制御等を行うのが望ましい。また、炉心管4内の温度
を制御目的値として制御を行うのではタイムラグにより
正確な制御を行うことができないため、加熱ヒータ6自
体の温度を制御目的値として制御するのが望ましい。
【0028】また、定温加熱部20は、加熱溶融炉2か
ら下方へ引出されたプラスチック光ファイバFの引出経
路を加熱溶融炉2の直下で所定長Lに亘って覆うように
配置された筒状の副炉心管24と、この副炉心管24の
外周囲に配設された副加熱ヒータ26と、その副加熱ヒ
ータ26の外周囲を囲うように配設された断熱壁28に
より構成される。
【0029】上記副加熱ヒータ26は、加熱溶融炉2か
ら引出されたプラスチック光ファイバFを形成する材料
のガラス転移点TGよりも50℃以上低い、より好まし
くは60℃以上低い一定温度TAになるように周知の加
熱制御手段によって制御される。
【0030】例えば、GI型のプラスチック光ファイバ
FをPMMAにより形成する場合には、そのPMMAの
ガラス転移点TGである100〜110℃よりも50℃
以上低い一定温度、例えば一定温度TA=50℃となる
ように制御される。また、SI型のプラスチック光ファ
イバFを製造する際には、そのクラッドを形成する材料
のガラス転移点TGを基準として加熱温度を設定すると
よい。
【0031】また、この際、加熱溶融炉2から引出され
たプラスチック光ファイバFがより所定の温度パターン
変化で冷却されるようにするためには、上記と同様の理
由により、サイリスタ方式により制御等を行うのが望ま
しく、また加熱ヒータ26自体の温度を制御目的値とし
て制御するのが望ましい。
【0032】さらに、この定温加熱部20がプラスチッ
ク光ファイバFの引出経路を覆う所要長Lは、この定温
加熱部20内を通って引出されたプラスチック光ファイ
バFがその形成材料のガラス転移点TGよりも十分に低
い温度、即ち、前記温度TA近くまで冷却されるような
長さに設定してある。
【0033】また、上記炉心管4及び副炉心管24のそ
れぞれの上部にはそれぞれの周方向に沿って均等間隔で
複数のガス供給管10,30が設けられるとともに、各
ガス供給管10,30の先端部のノズル部11,31が
各炉心管4,24の内部を向く姿勢で取付けられてい
る。そして、これらのガス供給管10,30を介して炉
心管4,24内にそれぞれ媒体ガスを導入することによ
り、各炉心管4,24内の温度の安定化が図られる。こ
の媒体ガスとしては、プラスチック光ファイバFと化学
反応を生じないものであればなんでもよく、例えば、窒
素ガスや希ガス(アルゴンガス,ヘリウムガス等)等を
用いることができる。
【0034】また、上記ガス供給管10,30からのガ
ス流入量は、レギュレータにより一定となるように制御
されている。このガス流入量は、炉心管4,24の容量
等によって決定するが、例えば、内径30mmの炉心管
4に対しては3〜20l/min程度である。また、こ
のように媒体ガスを流す目的は炉心管4,24内に外気
が流入してその内部の温度が変化することを防止する点
にあるので、炉心管4,24内部で乱流となってしまう
ほどの大流量及び噴射圧とすることは望ましくなく、そ
の内部で層流となるようにするのがよい。
【0035】このように構成された製造装置によるプラ
スチック光ファイバFの製造方法を説明すると、まず、
加熱溶融炉2内にプリフォームPを一定速度で導入し加
熱溶融して、繊維状に線引きし、線引きされたプラスチ
ック光ファイバFを加熱溶融炉2下方に引出す。次に、
加熱溶融炉2から引出されたプラスチック光ファイバF
を、定温加熱部20の副炉心管24内を通って下方へ引
出す。この際、加熱溶融炉2から引出された直後のプラ
スチック光ファイバFは、その形成材料のガラス転移点
G近い温度、即ち、定温加熱部20の加熱温度TAより
も高い温度を有しているため、定温加熱部20内を通る
際に順次所定の温度パターン変化で冷却される。そし
て、定温加熱部20の温度TA近く、即ち、前記ガラス
転移点TGよりも十分に低い温度になるまで冷却された
プラスチック光ファイバFが定温加熱部20から引出さ
れ、その後、図示省略の巻取装置に巻取収容されること
になる。
【0036】以上のように構成されたプラスチック光フ
ァイバFの製造装置によると、プラスチック光ファイバ
Fの引出方向に沿って加熱溶融炉2の下方側に、そのプ
ラスチック光ファイバFを形成する材料のガラス転移点
Gよりも50℃以上低い一定温度に加熱された定温加
熱部20を設けているため、加熱溶融炉2から引出され
たプラスチック光ファイバFはこの定温加熱部20で順
次所定の温度パターン変化で冷却されることになる(即
ち、加熱溶融炉2から引出されたプラスチック光ファイ
バFが外部の雰囲気温度等の冷却条件の変動によって左
右されることなく、同じ雰囲気温度の一定条件で順次冷
却されることになる)。従って、加熱溶融炉2から引出
された直後の粘弾性に富んでいるプラスチック光ファイ
バFがその後所定の温度パターン変化で冷却されること
になり、より外径変動の小さなプラスチック光ファイバ
Fを製造することが可能となる。
【0037】なお、実施例1として、実際に以下のよう
に構成されたプラスチック光ファイバFの製造装置によ
りプラスチック光ファイバFの製造を行った。
【0038】まず、加熱溶融炉2の加熱ヒータ6は±
0.2℃の範囲内で加熱制御を行い、定温加熱部20の
副加熱ヒータ26はPMMAの転移点TGである100
〜110℃よりも60〜70℃低いTA=40℃の一定
温度に加熱した。また、プラスチック光ファイバFの引
出経路を長さL=1000mmに亘って定温加熱部20
により覆った。なお、ガス供給管10,30からの媒体
ガスの流量は3l/minである。
【0039】そして、PMMAにより形成された直径2
0mmのプリフォームPを線速10m/minで線引き
し、直径750μmのGI型のプラスチック光ファイバ
Fを製造した。
【0040】この場合、定温加熱部20から引出された
直後のプラスチック光ファイバFの温度は、43℃とな
っており、これより下流ではプラスチック光ファイバF
がその粘弾性により変形し難い温度にまで冷却されてい
た。なお、この温度43℃は、図6に示す従来例におい
て加熱溶融炉204から引出された直後のプラスチック
光ファイバFの温度72℃よりも十分に低い温度であ
る。また、このように製造されたプラスチック光ファイ
バFの外径変動は±18μmとなっており、図6に示す
従来の製造装置により製造した場合の外径変動±50μ
mと比べても外径変動は小さくなっていることがわか
る。
【0041】次にこの発明にかかる第2実施形態のプラ
スチック光ファイバの製造装置について、図2を参照し
て説明する。
【0042】なお、この製造装置の加熱溶融炉2は、第
1実施形態のプラスチック光ファイバの製造装置におけ
る加熱溶融炉2と同様構成であるので、同一構成部分に
は同一符号を付してその説明は省略する。
【0043】この製造装置では、加熱溶融炉2の下方側
に、プラスチック光ファイバFの引出方向に沿って、そ
れぞれ定温維持手段として第1の定温加熱部40及び第
2の定温加熱部60が順次備えられた構成となってい
る。
【0044】上記各第1の定温加熱部40及び第2の定
温加熱部60は、それぞれ第1実施形態の定温加熱部2
0と同様に、加熱溶融炉2から下方へ引出されたプラス
チック光ファイバFの引出経路を順次所定長L1,L2
亘って覆うように配置された筒状の第1の副炉心管44
及び第2の副炉心管64を備えており、それら第1の副
炉心管44及び第2の副炉心管64のそれぞれの外周囲
に第1の副加熱ヒータ46及び第2の副加熱ヒータ66
が配設されるとともに、それぞれの第1の副加熱ヒータ
46及び第2の副加熱ヒータ66の外周囲を第1の断熱
壁48及び第2の断熱壁68で囲うことにより構成され
る。
【0045】また、それぞれの第1の定温加熱部40及
び第2の定温加熱部60には、第1実施形態のガス供給
管30と同様構成のガス供給管60,80が設けられて
おり、それぞれの第1の副炉心管44及び第2の副炉心
管64の内部に媒体ガスを流入させることが可能なよう
に構成されている。
【0046】そして、上記第2の副加熱ヒータ66が、
プラスチック光ファイバFを形成する材料のガラス転移
点TGよりも50℃以上低い、より好ましくは60℃以
上低い一定温度TAになるように周知の加熱制御手段に
よって制御される。
【0047】また、第1の副加熱ヒータ46は、加熱ヒ
ータ6の加熱温度よりも低い温度であって第2の副加熱
ヒータ66の加熱温度TAよりも高い一定温度TBとなる
ように加熱制御してある。
【0048】即ち、プラスチック光ファイバFの引出方
向の下流側に向かうに従って順次低くなる一定温度
A,TBとなるように、第1の副加熱ヒータ46及び第
2の副加熱ヒータ66が加熱制御された構成となってい
る。
【0049】このプラスチック光ファイバの製造装置で
は、加熱溶融炉2から引出された直後の高温のプラスチ
ック光ファイバFは、まず、第1の定温加熱部40の第
1の副炉心管44内を通り、これによりその加熱温度T
B近くまで冷却される。そして、次に、第2の低温加熱
部60の第2の副炉心管64内を通ると、さらにその加
熱温度TA近くまで冷却され、その後、図示省略の巻取
手段に巻取収容されることになる。
【0050】以上のように構成されたプラスチック光フ
ァイバの製造装置によると、上記第1実施形態の場合と
同様に、加熱溶融炉2より引出された直後の粘弾性に富
んでいるプラスチック光ファイバFが、第1の定温加熱
部40及び第2の定温加熱部60により順次所定の温度
パターン変化で冷却されるため、より外径変動の小さな
プラスチック光ファイバFを製造することが可能とな
る。
【0051】なお、この第2実施形態の製造装置は、第
1実施形態の製造装置と比べて以下に述べる利点があ
る。
【0052】即ち、第1実施形態では、加熱溶融炉2か
ら引出したプラスチック光ファイバFをガラス転移温度
Gよりも十分に低い温度に冷却するためには一定以上
の長さLに亘って定温加熱部20を設ける必要があり、
このため、必然的に副加熱ヒータ26も長くする必要が
ある。ところが、このような長寸の副加熱ヒータ26を
一定温度TAとなるように加熱制御するのには困難が伴
う。
【0053】しかしながら、この第2実施形態の製造装
置のように、加熱溶融炉2の下方側に2つの第1の定温
加熱部40及び第2の定温加熱部60を設け、加熱溶融
炉2から引出されたプラスチック光ファイバFをそれら
第1の定温加熱部40及び第2の低温加熱部60で順次
低い温度に冷却するようにしているため、個々の第1の
副加熱ヒータ46及び第2の副加熱ヒータ66の長さL
1,L2を短くすることができ、従って、それらの第1の
副加熱ヒータ46及び第2の副加熱ヒータ66を一定温
度に制御するのが簡単となるという利点である。
【0054】なお、加熱溶融炉2下方側には、さらに多
くの定温加熱部を設けてもよい。
【0055】ところで、実施例2として実際に以下のよ
うに構成されたプラスチック光ファイバFの製造装置に
よりプラスチック光ファイバFの製造を行った。
【0056】まず、加熱溶融炉2の加熱ヒータ6は±
0.2℃の範囲内で加熱制御を行い、第1の定温加熱部
40の第1の副加熱ヒータ46はTB=60℃で、第2
の定温加熱部60の第2の副加熱ヒータ66はPMMA
の転移点である100〜110℃よりも65℃〜75℃
低いTA=35℃の一定温度に加熱制御した。また、加
熱溶融炉2から引出されたプラスチック光ファイバFの
引出経路をまず第1の定温加熱部40により長さL1
300mmに亘って覆い、その下流側を第2の定温加熱
部60により長さL2=500mmに亘って覆った。
【0057】そして、PMMAにより形成された直径2
0mmのプリフォームPを線速10m/minで線引き
し、直径750μmのGI型のプラスチック光ファイバ
Fを製造した。
【0058】この場合、第2の定温加熱部60から引出
された直後のプラスチック光ファイバFの温度は45℃
となっており、プラスチック光ファイバFがその粘弾性
による変形し難い温度にまで冷却されていた。また、こ
のように製造されたプラスチック光ファイバFの外径変
動は±20μmとなっており、従来の場合の外径変動±
50μmと比べて小さくなっていることがわかった。
【0059】次に、この発明にかかる第3実施形態のプ
ラスチック光ファイバの製造装置について図3を参照し
て説明する。
【0060】なお、この製造装置の加熱溶融炉2は、第
1実施形態のプラスチック光ファイバの製造装置におけ
る加熱溶融炉2と同様構成であるので、同一構成部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】この製造装置では、加熱溶融炉2の下方側
に、外部雰囲気温度(加熱溶融炉の周囲雰囲気の温度)
よりも低い一定温度TCに冷却された冷却器80を設
け、前記加熱溶融炉2から引出されたプラスチック光フ
ァイバFが順次急速に冷却されるようにしている。
【0062】前記冷却器80は、銅パイプを蛇管状に巻
いて形成した所定長L3の冷却部82をプラスチック光
ファイバFの引出方向に沿って配設し、その冷却部82
の外周囲を断熱壁84で囲うことにより構成される。
【0063】上記冷却部82の銅パイプ内には冷媒が循
環しており、周知の冷却制御手段によってその冷却部8
2が一定温度TCに冷却制御されるように構成されてい
る。なお、この冷却制御手段は、上記第1実施形態の加
熱制御手段における場合と同様の理由により、サイリス
タ方式による制御等が好ましく、また、冷却部82自体
の温度を制御目的値として制御を行うのが好ましい。
【0064】また、この冷却器80内部には、ガス供給
管88を介して乾燥した媒体ガスが流してあり、冷却器
80内部の温度の安定化及びその内部での結露の防止を
図っている。この媒体ガスは、プラスチック光ファイバ
Fを形成する材料と化学反応を生じないものであればな
んでもよく、窒素ガスや希ガス(アルゴンガス,ヘリウ
ムガス等)等を用いることができる。
【0065】さらに、加熱溶融炉2と冷却器80との間
には、断熱隔壁90を設け、それら加熱溶融炉2及び冷
却器80が相互に熱的影響を及ぼさないようにしてい
る。
【0066】このように構成されたプラスチック光ファ
イバの製造装置では、加熱溶融炉2から引出されたプラ
スチック光ファイバFは、次に冷却器80内を通って下
方へ引出される。この際、加熱溶融炉2から引出された
直後の比較的高温のプラスチック光ファイバFは、外部
雰囲気温度(加熱溶融炉2の周囲雰囲気の温度)よりも
低い一定温度TCに冷却された冷却器80内で急速に冷
却され、プラスチック光ファイバFの形成材料のガラス
転移点TGよりもかなり低い温度になる。このように、
冷却されたプラスチック光ファイバFは、その後、図示
省略の巻取手段によって巻取収容される。
【0067】この製造装置による製造途中におけるプラ
スチック光ファイバFの温度変化について、図4を参照
しつつ説明する。なお、図4において、THは加熱溶融
炉2内の温度変化を示し、TFはプラスチック光ファイ
バF自体の温度変化を示しており、TNは冷却器80を
設けずに自然冷却させた場合のプラスチック光ファイバ
Fの温度変化を示している。また、TGはガラス転移
点、TAはガラス転移点よりも60℃低い温度(プラス
チック光ファイバFがその粘弾性により変形しにくくな
る温度)を示している。
【0068】まず、加熱溶融炉2内に導入されたプリフ
ォームPはその形成材料のガラス転移点TG以上に加熱
溶融され、繊維状に線引きされる。この加熱溶融炉2か
ら引出された直後のプラスチック光ファイバFは、ガラ
ス転移点TGよりも多少低温であるが未だ比較的高温の
状態である。そして、このプラスチック光ファイバF
は、冷却器80を通る際には、その冷却器80を通さず
に自然冷却させた場合と比較して、急速に温度TA以下
に冷却され、このように冷却されたプラスチック光ファ
イバFが冷却器80から引出される。
【0069】以上のように構成されたプラスチック光フ
ァイバの製造装置によると、プラスチック光ファイバF
の引出方向に沿って加熱溶融炉2の下方側に、外部雰囲
気温度(加熱溶融炉2の周囲雰囲気の温度)よりも低い
一定温度TCに冷却された冷却器80を設け、加熱溶融
炉2から引出された比較的高温のプラスチック光ファイ
バFを順次急速に冷却するようにしている。このため、
プラスチック光ファイバFが比較的高温でその粘弾性に
より変形し易い状態となっている時間が短時間となるた
め、加熱溶融炉2から引出された後その粘弾性により外
径に変動を生じにくくなり、より外径変動の小さなプラ
スチック光ファイバFを製造することができる。
【0070】なお、実施例3として実際に以下のように
構成されたプラスチック光ファイバFの製造装置により
プラスチック光ファイバFの製造を行った。
【0071】まず、加熱溶融炉2の加熱ヒータ6は±
0.2℃の範囲内で加熱制御を行い、その下方に長さL
3=280mmに亘って冷却器80を設け、その冷却器
80は、−40℃で一定となるように設定した。そし
て、PMMAにより形成された直径20mmのプリフォ
ームPを線速10m/minで線引きし、直径750μ
mのGI型のプラスチック光ファイバFを製造した。
【0072】この場合、冷却器80から引出された直後
のプラスチック光ファイバFの温度は42℃となってお
り、プラスチック光ファイバFの粘弾性による変形が生
じにくい温度にまで冷却されていた。また、このように
製造されたプラスチック光ファイバFの外径変動は±1
7μmとなっており、図6に示す従来の製造装置により
製造した場合の外径変動±50μmと比べても外径変動
は小さくなっていることがわかった。
【0073】また、実施例4として、10℃で一定温度
となるように設定した冷却器80を加熱溶融炉2の下方
に長さL3=400mmに亘って設けた場合についても
プラスチック光ファイバFの製造を行った。なお、冷却
部82は、直径3mmの銅パイプを蛇管状に巻いたもの
であり、その他の条件は上記実施例3の条件と同じであ
る。
【0074】この場合、冷却器80から引出された直後
のプラスチック光ファイバFの温度は48℃となってお
り、プラスチック光ファイバFの粘弾性による変形が生
じにくい温度にまで冷却されていた。また、このように
製造されたプラスチック光ファイバFの外径変動は±2
0μmとなっており、やはり従来と比較して外径変動は
小さくなっていることがわかった。
【0075】最後にこの発明にかかる第4実施形態のプ
ラスチック光ファイバの製造装置について図5を参照し
て説明する。
【0076】なお、この製造装置の加熱溶融炉2は、第
1実施形態のプラスチック光ファイバの製造装置におけ
る加熱溶融炉2と同様構成であるので、同一構成部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0077】この製造装置では、加熱溶融炉2の下方に
断熱性容体100が設けられるとともに、その側方に循
環手段として温度調整器110が設けられてなる。
【0078】断熱性容体100は、加熱溶融炉2から引
出されるプラスチック光ファイバFの引出経路のうち加
熱溶融炉2の下流側を所定長L4に亘って密封状に覆う
ように構成されており、これにより所定の冷却室Lが形
成されている。
【0079】温度調整器110は、その内部に周知の冷
却器、加熱器、送風機等を備えており、冷却ガスを冷却
又は加熱して、プラスチック光ファイバFの成形材料の
ガラス転移点TGよりも50℃以上低い、より好ましく
は60℃以上低い温度TDで一定となるように調温可能
なように構成される。
【0080】これら断熱性容体100及び温度調整器1
10は、エア送り管120及びエア戻し管122により
連結されている。エア送り管120の断熱性容体100
側の送風口121は断熱性容体100内の上部に面して
おり、また、エア戻し管122の断熱性容体100側の
吸入口123は断熱性容体100内の下部に面してい
る。
【0081】そして、温度調整器110によって一定温
度TDとなるように調温された冷却ガスは、エア送り管
120を介して断熱性容体100内の冷却室Lに送り込
まれる。その冷却ガスは、冷却室L内をその上方から下
方へ流れた後、その下方の吸入口123に吸い込まれ、
エア戻し管122を介して、再度温度調整器110内に
戻ってくる。この戻ってきた冷却ガスは温度調整器11
0で一定温度TDとなるように再度調温され、この後再
度冷却室L側に送り込まれるように構成される。
【0082】なお、循環させる気体は、プラスチック光
ファイバの材料と化学反応しないものであればなんでも
良く、窒素ガスや希ガス(アルゴンガス,ヘリウムガス
等)等を用いることができる。
【0083】以上のように構成されたプラスチック光フ
ァイバFの製造装置では、加熱溶融炉2から引出された
プラスチック光ファイバFは、断熱性容体100の冷却
室L内を通って下方へ引出される。この際、加熱溶融炉
2から引出された直後の比較的高温のプラスチック光フ
ァイバFは、順次冷却室L内の冷却ガスにより所定の温
度パターン変化で冷却されプラスチック光ファイバFの
形成材料のガラス転移点TGよりもかなり低い温度にな
る。そして、このように、急速に冷却されたプラスチッ
ク光ファイバFは、図示省略の巻取手段によって巻取収
容される。
【0084】以上のように構成されたプラスチック光フ
ァイバの製造装置によると、プラスチック光ファイバF
の引出経路のうちの加熱溶融炉2よりも下流側部分を断
熱性容体100により覆って冷却室Lを形成し、その断
熱性容体100内にプラスチック光ファイバFを形成す
る材料のガラス転移点よりも50℃以上低い一定温度T
Dの冷却ガスを循環させて、加熱溶融炉2から引出され
たプラスチック光ファイバFを順次所定の温度パターン
変化で冷却するようにしているため、加熱溶融炉2から
引出された直後の粘弾性に富むプラスチック光ファイバ
Fがその後所定の温度パターン変化で冷却されるため外
径に変動を生じにくくなり、より外径変動の小さなプラ
スチック光ファイバFを製造することができる。
【0085】特に、断熱性容体100内に外部雰囲気温
度(加熱溶融炉2の周囲雰囲気の温度)よりも低い温度
の冷却ガスを循環させると、加熱溶融炉2から引出され
たプラスチック光ファイバFが急速に冷却されるため、
よりプラスチック光ファイバFに外径の変動を生じ難く
なる。
【0086】なお、実施例5として実際に以下のように
構成された製造装置によりプラスチック光ファイバFの
製造を行った。
【0087】まず、加熱溶融炉2の加熱ヒータ6は±
0.2℃の範囲内で加熱制御を行い、その下方に長さL
4=300mmに亘って断熱性容体100を設け、その
断熱性容体100内に一定温度TD=10℃の窒素の冷
却ガスを流速3l/minで循環させた。
【0088】この場合、断熱性容体100から引出され
た直後のプラスチック光ファイバFの温度は、45℃と
なっており、プラスチック光ファイバFの粘弾性による
変形が生じ難い温度にまで冷却されていた。また、この
ように製造されたプラスチック光ファイバFの外径変動
は±21μmとなっており、図6に示す従来の製造装置
により製造した場合の外径変動±50μmと比べても外
径変動は小さくなっていることがわかった。
【0089】また、実施例6として、断熱性容体100
内に一定温度TD=−10℃に冷却された窒素の冷却ガ
スを流速3l/minで循環させた場合についても同様
にプラスチック光ファイバFを製造した。なお、その他
の条件は上記実施例5の場合と同じである。
【0090】この場合には、断熱性容体100から引出
された直後のプラスチック光ファイバFの温度は、25
℃となっており、プラスチック光ファイバFの粘弾性に
よる変形が生じ難い温度にまで冷却されていた。また、
このように製造されたプラスチック光ファイバFの外径
変動は±18μmとなっており、図6に示す従来の製造
装置により製造した場合の外径変動±50μmと比べて
も外径変動は小さくなっていることがわかった。
【0091】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
のプラスチック光ファイバの製造装置によると、加熱溶
融炉の下方に、プラスチック光ファイバを形成する材料
のガラス転移点よりも50℃以上低い一定温度に加熱さ
れた定温維持手段を設け、加熱溶融炉から繊維状に引出
されたプラスチック光ファイバを定温維持手段に通して
冷却するようにしているため、加熱溶融炉から引出され
た直後の粘弾性に富んでいるプラスチック光ファイバが
その後所定の温度パターン変化で冷却され、外径に変動
を生じにくくなり、より外径変動の小さなプラスチック
光ファイバを製造することができる。
【0092】また、この発明の請求項2記載のプラスチ
ック光ファイバの製造装置によると、加熱溶融炉の下方
に、その加熱溶融炉からのプラスチック光ファイバの引
出方向に沿って複数の定温維持手段を設け、それら各定
温維持手段がプラスチック光ファイバの引出方向の下流
側に向かうに従って加熱溶融炉の加熱温度よりも順次低
くなる一定温度に加熱制御するとともに、それらのうち
の最も下流側の定温維持手段を前記プラスチック光ファ
イバを形成する材料のガラス転移点よりも50℃以上低
い一定温度に加熱制御して、加熱溶融炉から引出された
プラスチック光ファイバをそれら複数の定温維持手段を
順次通して冷却するようにしているため、加熱溶融炉か
ら引出された直後の粘弾性に富むプラスチック光ファイ
バがその後所定の温度パターン変化で冷却され、外径に
変動を生じにくくなり、より外径変動の小さなプラスチ
ック光ファイバを製造することができる。また、個々の
定温維持手段の長さを短くすることができるため、それ
らを一定温度に加熱制御するのが容易となる。
【0093】また、この発明の請求項3記載のプラスチ
ック光ファイバの製造装置によると、プラスチック光フ
ァイバの引出方向に沿って加熱溶融炉の下流側に、外部
雰囲気温度よりも低い一定温度に冷却された冷却器を設
け、加熱溶融炉から引出されたプラスチック光ファイバ
をこの冷却器に通して冷却するようにしているため、加
熱溶融炉から引出された直後の粘弾性に富むプラスチッ
ク光ファイバが急速に冷却されて、その後の冷却条件の
変動等の影響を受けて外径に変動を生じにくくなり、よ
り外径変動の小さなプラスチック光ファイバを製造する
ことができる。
【0094】また、この発明の請求項4記載のプラスチ
ック光ファイバの製造装置によると、プラスチック光フ
ァイバの引出経路のうちの加熱溶融炉よりも下流側の経
路部分を断熱性の容体により覆うことにより冷却室を形
成し、その冷却室内にプラスチック光ファイバを形成す
る材料のガラス転移点よりも50℃以上低い一定温度の
冷却気体を循環させる循環手段を設け、前記加熱溶融炉
から引出されたプラスチック光ファイバを前記冷却室に
通して冷却するようにしているため、加熱溶融炉から引
出された直後の粘弾性に富むプラスチック光ファイバが
その後所定の温度パターン変化で冷却されるため外径に
変動を生じにくくなり、より外径変動の小さなプラスチ
ック光ファイバを製造することができる。
【0095】また、請求項5記載のプラスチック光ファ
イバの製造方法によると、加熱溶融炉から引出されたプ
ラスチック光ファイバを、順次そのプラスチック光ファ
イバを形成する材料のガラス転移点よりも50℃以上低
い一定温度となるように調温された雰囲気内に通すこと
によって、そのプラスチック光ファイバを冷却するよう
にしているため、加熱溶融炉から引出された直後の粘弾
性に富むプラスチック光ファイバがその後所定の温度パ
ターン変化で冷却され、外径に変動を生じにくくなり、
より外径変動の小さなプラスチック光ファイバを製造す
ることができる。
【0096】さらに、請求項6記載のプラスチック光フ
ァイバの製造方法によると、加熱溶融炉から引出された
プラスチック光ファイバを、順次外部雰囲気温度よりも
低い一定温度となるように調温された雰囲気内に通すこ
とによって、そのプラスチック光ファイバを冷却するよ
うにしているため、加熱溶融炉から引出された直後の粘
弾性に富むプラスチック光ファイバが急速に冷却され
て、その後の冷却条件の変動等の影響を受けて外径に変
動を生じにくくなり、より外径変動の小さなプラスチッ
ク光ファイバを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1実施形態のプラスチック
光ファイバの製造装置を示す概略図である。
【図2】この発明にかかる第2実施形態のプラスチック
光ファイバの製造装置を示す概略図である。
【図3】この発明にかかる第3実施形態のプラスチック
光ファイバの製造装置を示す概略図である。
【図4】製造装置内でのプラスチック光ファイバの温度
変化の状態を示す図である。
【図5】この発明にかかる第4実施形態のプラスチック
光ファイバの製造装置を示す概略図である。
【図6】従来のプラスチック光ファイバの製造装置を示
す概略図である。
【符号の説明】
2 加熱溶融炉 20 定温加熱部 P プリフォーム F プラスチック光ファイバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックで形成されたプリフォーム
    を加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融させ、繊維状に引
    き伸ばすプラスチック光ファイバの製造装置であって、 前記加熱溶融炉の下方に、前記プラスチック光ファイバ
    を形成する材料のガラス転移点よりも50℃以上低い一
    定温度となるように加熱制御された定温維持手段を設
    け、 前記加熱溶融炉から繊維状に引出されたプラスチック光
    ファイバを前記定温維持手段に通して冷却するようにし
    たプラスチック光ファイバの製造装置。
  2. 【請求項2】 プラスチックで形成されたプリフォーム
    を加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融させ、繊維状に引
    き伸ばすプラスチック光ファイバの製造装置であって、 前記加熱溶融炉の下方に、その加熱溶融炉からのプラス
    チック光ファイバの引出方向に沿って複数の定温維持手
    段を設け、 それら各定温維持手段がプラスチック光ファイバの引出
    方向の下流側に向かうに従って前記加熱溶融炉の加熱温
    度よりも順次低くなる一定温度となるように加熱制御さ
    れるとともに、それらのうちの最も下流側の定温維持手
    段が前記プラスチック光ファイバを形成する材料のガラ
    ス転移点よりも50℃以上低い一定温度となるように加
    熱制御され、前記加熱溶融炉から繊維状に引出されたプ
    ラスチック光ファイバを前記複数の定温維持手段に順次
    通して冷却するようにしたプラスチック光ファイバの製
    造装置。
  3. 【請求項3】 プラスチックで形成されたプリフォーム
    を加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融させ、繊維状に引
    き伸ばすプラスチック光ファイバの製造装置であって、 前記加熱溶融炉の下方に、外部雰囲気温度よりも低い一
    定温度となるように冷却制御された冷却器を設け、 前記加熱溶融炉から繊維状に引出されたプラスチック光
    ファイバを前記冷却器に通して冷却するようにしたプラ
    スチック光ファイバの製造装置。
  4. 【請求項4】 プラスチックで形成されたプリフォーム
    を加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融させ、繊維状に引
    き伸ばすプラスチック光ファイバの製造装置であって、 前記加熱溶融炉から引出されたプラスチック光ファイバ
    の引出経路のうちの前記加熱溶融炉よりも下方側の経路
    部分を断熱性の容体により覆うことにより冷却室を形成
    し、その冷却室内に前記プラスチック光ファイバを形成
    する材料のガラス転移点よりも50℃以上低い一定温度
    となるように調温された冷却気体を循環させる循環手段
    を設け、前記加熱溶融炉から引出された繊維状のプラス
    チック光ファイバを前記冷却室に通して冷却するように
    したプラスチック光ファイバの製造装置。
  5. 【請求項5】 プラスチックで形成されたプリフォーム
    を加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融させ、繊維状に引
    き伸ばすプラスチック光ファイバの製造方法であって、 前記加熱溶融炉から引出されたプラスチック光ファイバ
    を、順次そのプラスチック光ファイバを形成する材料の
    ガラス転移点よりも50℃以上低い一定温度となるよう
    に調温された雰囲気内に通すことによって、そのプラス
    チック光ファイバを冷却するようにしたプラスチック光
    ファイバの製造方法。
  6. 【請求項6】 プラスチックで形成されたプリフォーム
    を加熱溶融炉内に導入して、加熱溶融させ、繊維状に引
    き伸ばすプラスチック光ファイバの製造方法であって、 前記加熱溶融炉から引出されたプラスチック光ファイバ
    を、順次外部雰囲気温度よりも低い一定温度となるよう
    に調温された雰囲気内に通すことによって、そのプラス
    チック光ファイバを冷却するようにしたプラスチック光
    ファイバの製造方法。
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