JPH11342047A - 水密・気密性3次元構造布の製造方法 - Google Patents

水密・気密性3次元構造布の製造方法

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JPH11342047A
JPH11342047A JP16769198A JP16769198A JPH11342047A JP H11342047 A JPH11342047 A JP H11342047A JP 16769198 A JP16769198 A JP 16769198A JP 16769198 A JP16769198 A JP 16769198A JP H11342047 A JPH11342047 A JP H11342047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相対する2枚の織布を連結糸により適宜の
間隔をあけて連結して構成される3次元構造布を基布と
し、エアーデッキ等としての使用に適した水密・気密性
3次元構造布の製造方法を提供する。 【解決手段】 相対する2枚の織布1,1が多数の連
結糸2,2・・・により適宜の間隔をあけて連結された
3次元構造布を基布とし、両耳部E,Eを縫合Rしたも
のを使用し、(1)2枚の織布の表面側に合成樹脂層ま
たはゴム層3,3を積層するか、または(2)2枚の織
布の表面側に合成樹脂層またはゴム層3,3を積層し、
該2枚の織布の内面同士が織布の目を通して裏面側に浸
出した合成樹脂またはゴムにより、エアー吹き込みによ
る加圧で剥がれる程度にブロッキングするように加熱加
圧またはロート加硫することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアーデッキ、エ
アージャッキ、エアークッション、ウォーターベッド、
水嚢、土嚢、砂嚢、救命具、断熱材、遮音材等としての
使用に適した水密・気密性3次元構造布の製造方法に関
し、特に、相対する2枚の織布を連結糸により適宜の間
隔をあけて連結して構成される3次元構造布を基布とす
る水密・気密性に優れた素材(これを、本発明では「水
密・気密性3次元構造布」と称す)の製造方法に関す
る。
【0002】
【技術背景】従来、上記のような3次元構造布の表面に
空気あるいは水不透過性の被膜を形成した素材を用いた
ウォーターベッド、マットレス、クッション、枕、コン
クリート用型枠等が提案されている(特開平4−295
308号、同7−67749号、同9−151604
号、実開平4−16952号、同7−7630号公報参
照)。
【0003】これらの公報には、上記の空気あるいは水
不透過性被膜として合成樹脂やゴムが使用できる旨を記
載すると共に、合成樹脂やゴムを3次元構造布の相対す
る2枚の織布の表面に積層する方法としてコーティング
法、トッピング法等の外に、織布表面に接着剤を介して
合成樹脂シートやゴムシートをラミネートする方法等が
使用できる旨をも記載している。
【0004】コーティング法やラミネート法では、3次
元構造布の上側織布及び下側織布の表面に、良好な空気
あるいは水不透過性の被膜を形成することは可能である
が、トッピング法(カレンダーによるトッピング)で
は、トッピング工程中に、3次元構造布にシワが発生
し、3次元構造布の上側織布及び下側織布の表面に、良
好な空気あるいは水不透過性の被膜を形成することが不
可能な場合が多い。
【0005】トッピング法であっても、カレンダーロー
ルの速度調整や、ロール状の3次元構造布の巻出し速度
と、製造された水密・気密性3次元構造布のロール状へ
の巻取り速度との調整等により、良好な水密・気密性3
次元構造布が製造できることもある。しかし、良好な水
密・気密性3次元構造布ができたとしても、3次元構造
布の上側織布と下側織布との位置ズレが生じることが多
く、このような位置ズレが生じた状態で、ロール状に巻
かれて製品構造布とされる。
【0006】ロール状の製品構造布は、一般にはロール
状のまま、裁断・貼り合わせ・成型等の2次加工工程に
移送され、ロールから繰り出されて、2枚の織布が接触
した状態で(すなわち、連結糸が2枚の織布間で伸び
て、又は正常な位置からズレて、折り畳まれ、2枚の織
布間の空間が存在しない状態で)、これらの2次加工が
施される。
【0007】このとき、ロールから繰り出される製品構
造布は、上記のような位置ズレが生じた状態にあると、
裁断・貼り合わせ・成型等の2次加工が全て、上記2枚
の織布の位置が正常な位置からズレた状態で行われるこ
とになり、効率の良い2次加工が不可能であるばかり
か、得られる2次成型品にも歪みが生じ、高品質の成型
品にはならない。
【0008】しかも、上記した従来の各方法で製造され
る水密・気密性3次元構造布はいずれも、上側織布と下
側織布との位置関係が固定されておらず、連結糸の長さ
だけ上下左右の方向にズレるのが一般的である。上側織
布と下側織布とがズレたままで、上記の裁断等の2次加
工を行えば、上記のように、得られる2次成型品に歪み
が生じることは必至であり、高品質の成型品は得られな
い。
【0009】従って、歪みのない高品質な2次成型品を
得るためには、上側織布と下側織布との位置関係を正常
な状態に修正し、2次加工を行わなければならない。し
かし、上側織布と下側織布との位置関係を正常な状態に
修正することは、極めて困難であり、多大の手間が掛か
り、2次加工を効率的に行うことは不可能であった。
【0010】
【発明の目的】本発明は、以上のような種々の問題を解
決するためになされたもので、上記の水密・気密性3次
元構造布を連続生産する上で、相対する2枚の織布の位
置ズレの発生を防止して、効率的な2次加工を可能と
し、かつ高品質の2次成型品を得ることのできる水密・
気密性3次元構造布を、高効率で製造し得る方法を提供
することを目的とする。
【0011】
【発明の概要】本発明者は、上記目的を達成するために
検討を重ねた結果、予め、上記の3次元構造布の両耳部
を、相対する2枚の織布の正常な位置を確保して縫合し
ておくことにより、水密・気密性の被膜を形成する工程
において位置ズレが生じても、2次加工の際に相対する
3次元構造布の2枚の織布を容易に正常な位置に修正す
ることができ、2次加工時における前記のような問題を
回避できることを見い出した。この知見に基づき、更に
検討を重ねた結果、3次元構造布の相対する2枚の織布
が正常な位置にある間に、これら2枚の織布の表面側に
積層した合成樹脂やゴムを裏面側に適度に浸出させると
共に、浸出した合成樹脂やゴム同士を適度にブロッキン
グさせることにより、水密・気密性3次元構造布の上下
織布が2次加工工程中において全く位置ズレが生じない
ことを見い出した。
【0012】本発明は、これらの知見に基づいてなされ
たもので、相対する2枚の織布が多数の連結糸により適
宜の間隔を開けて連結された3次元構造布を基布とし、
(1)該基布の両耳部を、前記2枚の織布と連結糸との
位置合わせをして縫合し、前記2枚の織布の表面側に合
成樹脂層を積層する(以下、この方法を「第1方法」と
称す)か、(2)該基布の両耳部を、前記2枚の織布と
連結糸との位置合わせをして縫合し、前記2枚の織布の
表面側に未加硫ゴム層を積層し、ロート加硫する(以
下、この方法を「第2方法」と称す)か、(3)該基布
の両耳部を、前記2枚の織布と連結糸との位置合わせを
して縫合し、前記2枚の織布の表面側に合成樹脂層を積
層し、該2枚の織布の内面同士が、織布の目を通して裏
面側に浸出した合成樹脂により、エアー吹き込みによる
加圧で剥がれる程度にブロッキングするように加熱加圧
する(以下、この方法を「第3方法」と称す)か、ある
いは(4)該基布の両耳部を、前記2枚の織布と連結糸
との位置合わせをして縫合し、前記2枚の織布の表面側
に未加硫ゴム層を積層し、該2枚の織布の内面同士が、
織布の目を通して裏面側に浸出した未加硫ゴムにより、
エアー吹き込みによる加圧で剥がれる程度にブロッキン
グするようにロート加硫する(以下、この方法を「第4
方法」と称す)ことを特徴とする水密・気密性3次元構
造布の製造方法を要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1〜第4方法におい
て、基布となる3次元構造布は、市販のものがそのまま
使用できる。図1は、この3次元構造布の一構成例を説
明するための模式図である。図1において、1,1は相
対する2枚の織布で、これら2枚の織布が、多数の連結
糸2,2・・・により、各連結糸2,2・・・の長さ分
の間隔Lをあけて連結されている。この間隔Lの寸法
は、連結糸2,2・・・の長さを適宜選定することによ
り適宜のものに選定することができるため、所望する2
次成型品の寸法(特に、厚さ)に応じて、所望の間隔L
を有する3次元構造布を選定すればよいが、通常は、用
途に応じて、1〜50cm程度、好ましくは3〜30c
m程度から選ばれる。
【0014】基布の3次元構造布を構成する織布として
は、木綿、絹、麻、ウール、レーヨン、ビニロン、ビニ
リデン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、アラミ
ド、炭素繊維、ガラス繊維、ロックウール、金属繊維等
のあらゆる繊維からなる織布を用いることができる。
【0015】本発明の第1方法では、先ず、図1に示す
ような3次元構造布の両耳部E,Eを、相対する2枚の
織布1,1と連結糸との位置合わせをして、図2に示す
ように、オーバーロックR等により縫合する。この縫合
は、3次元構造布を織成した後に行うこともできるし、
3次元構造布の織成の際に織成と同時に行うこともでき
る。前者の3次元構造布を織成した後に両耳部E,Eを
縫合する場合は、相対する2枚の織布1,1と連結糸
2,2・・・とを位置合わせする必要があるが、後者の
3次元構造布を織成すると同時に両耳部E,Eを縫合す
る場合は、この位置合わせの必要がなく好ましい。
【0016】次いで、図2に示す両耳部E,Eが縫合さ
れた態様の3次元構造布の2枚の織布1,1の表面に合
成樹脂層3,3を積層する。この合成樹脂としては、エ
アーデッキ、エアージャッキ、エアークッション、ウォ
ーターベッド、水嚢、救命具等の2次成型品とした場合
に、成形品内部(すなわち、水密・気密性3次元構造布
の基布内部)にエアーや水等の流体を充填して成形品を
膨張することができる柔軟性を有するものを使用する。
具体的には、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、熱可塑性エラストマー等が
挙げられ、これらは架橋剤等を使用して架橋可能なもの
であってもよく、耐熱性、耐久性等の点からは、架橋可
能な合成樹脂が好ましい。
【0017】上記織布1,1表面への合成樹脂層3,3
の積層方法は、特に制限されず、合成樹脂液をドクター
ナイフコート法、ロールコート法、リバースロールコー
ト法等のコーティング法により塗布し乾燥する方法、合
成樹脂フィルムを接着剤によりラミネートするフィルム
ラミネーション法、合成樹脂を熱ロールで混練しカレン
ダーでトッピングする方法等が採用できる。
【0018】合成樹脂として架橋剤を配合した架橋可能
な合成樹脂を使用する場合は、合成樹脂を架橋させるた
めの加熱キュア工程が必要である。加熱キュアは、合成
樹脂層積層後の3次元構造布を、加熱オーブン中を通し
たり、加熱ドラムとベルトとの間に挾持する等して行う
ことができる。
【0019】合成樹脂層3,3はそれぞれ、1層として
もよいし、複数層とすることもでき、厚さは100〜3
000μm、好ましくは100〜1500μmが適して
いる。なお、合成樹脂層3,3の積層は、相対する2枚
の織布1,1のそれぞれの表面に同時に行ってもよい
し、片面ずつ行ってもよい。
【0020】以上の本発明の第1方法では、図2に示す
ように、3次元構造布の両耳部E,Eがオーバーロック
R等により縫合されているため、上記の各種の方法で織
布1,1の表面に合成樹脂を積層する工程において、2
枚の織布1,1の位置ズレによりシワが生じることはな
い。
【0021】また、このようにして得られる水密・気密
性3次元構造布をロール状に巻き取る際に、上側織布と
下側織布との位置ズレが生じることはあり得るが、この
位置ズレは、2次加工の際に、縫合されている両耳部
E,Eを幅方向に引っ張ることにより、容易に修正する
ことができる。従って、従来法のように、上側織布と下
側織布を正常な位置に修正するのに手間が掛かることが
なく、2次加工を容易に、且つ正確に行うことができ
る。
【0022】本発明の第2の方法では、上記した第1方
法の場合と同様に、図2に示す両耳部E,Eを縫合した
態様の3次元構造布を使用し、この構造布の相対する2
枚の織布1,1の表面に、未加硫ゴム層3,3を積層す
る。未加硫ゴム層3,3は、第1方法の合成樹脂層の場
合と同様に、それぞれ1層あるいは複数層とすることが
できる。未加硫ゴム層3,3の厚みはそれぞれ、100
〜3000μm、より好ましくは100〜1500μm
とするのが適している。
【0023】この未加硫ゴム層3,3の積層方法は、通
常のゴム引布の製造方法において行われている方法が採
用できる。すなわち、カレンダー加工や、押出機による
押出加工等により分出し(sheeting)した未加
硫ゴムシートを、両耳部E,Eを縫合した3次元構造布
の織布1,1の表面にトッピングする方法や、ゴムを溶
剤に溶解させたゴム溶液を該構造布の織布1,1の表面
にコーティングし、乾燥、成膜化する方法等が採用でき
る。前者の未加硫ゴムシートのトッピング方法の場合、
3次元構造布の織布1,1には、未加硫ゴムシートとの
接着性を向上させるために、予め、接着剤(ゴム系接着
剤)を塗布しておくことが好ましい。
【0024】なお、2枚の織布1,1の表面へのゴム層
3,3の形成、言い換えれば3次元構造布表面へのゴム
引きは、片面ずつ行うこともできるし、Z型カレンダー
機等により両面同時に行うこともできる。
【0025】ゴムとしては、通常のゴム引布に用いられ
るものであれば、全て適用可能である。具体的には、天
然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、
クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエ
ンゴム(NBR)、クロロスルフォン化ポリエチレン
(CSM)、イソプレンゴム(IR)、エチレンプロピ
レンゴム(EPR)、エチレンプロピレンブタジエンゴ
ム(EPDM)、アクリルゴム(ACM)、エピクロロ
ヒドリンゴム(ECO)、シリコンゴム(SiR)、フ
ッ素ゴム(FKM)、塩素化ポリエチレンゴム(CP
E)、ポリウレタンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム
(BR)、多硫化ゴム、エチレン酢酸ビニルゴム(EV
A)等を挙げることができる。中でも、クロロスルフォ
ン化ポリエチレン(CSM)は、耐熱性、耐寒性、耐候
性等に特に優れており、前記したエアーデッキ、エアー
ジャッキ、エアークッション、ウォーターベッド、水
嚢、土嚢、砂嚢、救命具、断熱材、遮音材としての使用
に特に適している。これらは、それぞれ単独で使用する
こともできるし、2種以上を混合して使用することもで
きる。また、これらのゴムには、加硫剤、加硫促進剤、
老化防止剤、その他、通常のゴム引布に用いられる各種
の添加剤を配合することもできる。
【0026】未加硫ゴム層3,3の加硫技術としては、
オープン加硫(非加圧下での加硫)、ロート加硫(回転
する加熱シリンダに巻掛けられて回転する無端ベルトの
間に挟み、連続的に加圧して行う加硫)等が考えられ
る。しかし、オープン加硫の場合は、ゴム被膜と3次元
構造布との密着性が十分にならなかったり、ゴム被膜自
体の気密性も十分でないことがある上、ゴム被膜に気泡
が発生することもある。
【0027】そこで、本発明の第2方法では、上記のよ
うな問題のないロート加硫技術を採用し、未加硫ゴム層
を形成した3次元構造布を、加熱シリンダに巻掛けられ
て回転する無端ベルト間に挟んで、連続的に加圧加硫を
行う。
【0028】このロート加硫を行う装置は、特に制限さ
れず、例えば、図3に模式的に示すような通常のロート
加硫装置20を使用することができる。図3において、
11,12,13,14はシリンダであり、これらのシ
リンダに巻掛けられて無端ベルト(スチールベルト等)
15が矢印α方向に回転している。これらのシリンダ1
1,12,13,14の全てにヒータを内蔵させて加熱
シリンダとしてもよいし、11,12,13の3つのシ
リンダ、あるいは12のシリンダのみを加熱シリンダと
することもできるし、図3に示すように、シリンダ12
の近傍部にヒータ16を設けて、この部分を加熱ゾーン
とすることもできる。
【0029】ゴムをトッピングした3次元構造布、すな
わち未加硫ゴムトッピング基布10aは、矢印β方向か
ら送られて来て、シリンダ11,12,13と無端ベル
ト15との間に挾持され、このシリンダ11,12,1
3と無端ベルト15との間を通る際に加硫が行われる。
この後、ガイドロール17を経て、所望により設けられ
るアフターキュア用の加熱炉18に送られ、製品引布1
0bとなってロール状に巻き取られる。なお、シリンダ
11,12,13と無端ベルト15との間を通る際に未
加硫ゴムトッピング基布10aに加えられる圧力は、シ
リンダ14を二重矢印γ方向に移動させることによって
調整される。
【0030】以上詳述した本発明の第2方法では、第1
方法の場合と同様に、3次元構造布の両耳部E,Eがオ
ーバーロックR等により縫合されているため、未加硫ゴ
ム層を積層する工程、あるいはロート加硫する工程にお
いて、2枚の織布1,1の位置ズレによりシワが生じる
ことはない。
【0031】また、未加硫ゴム層を積層した3次元構造
布をロール状に巻き取る際、あるいはロート加硫後の水
密・気密性3次元構造布をロール状に巻き取る際に、上
側織布と下側織布との位置ズレが生じることはあり得る
が、これらの位置ズレは、2次加工の際に、縫合されて
いる両耳部E,Eを幅方向に引っ張ることにより、容易
に修正することができる。従って、従来法のように、上
側織布と下側織布を正常な位置に修正するのに手間が掛
かることがなく、2次加工を容易に、且つ正確に行うこ
とができる。なお、未加硫ゴム層を積層した3次元構造
布をロール状に巻き取る際に、位置ズレが生じても、こ
の位置ズレは、ロート加硫の際には何ら問題とならな
い。
【0032】本発明の第3の方法では、上記した第1方
法とは異なり、先ず、図1に示すような構成の3次元構
造布の、相対する2枚の織布1,1の表面側に合成樹脂
層3,3を積層する。このときの合成樹脂の種類は、第
1方法の場合と同様のものが使用でき、積層する方法
も、第1方法の場合と同様のものが採用できる。また、
積層する合成樹脂層の数も、第1方法の場合と同様に、
1層あるいは複数層でよい。
【0033】次いで、合成樹脂を積層した3次元構造布
を、加熱ロール間や、加熱ロールとベルト(スチールベ
ルト等)の間などを通すことにより、合成樹脂を2枚の
織布の目を通して織布の裏面側に浸出させ、上側織布及
び下側織布から浸出した合成樹脂同士を、エアー吹き込
みによる加圧で剥がれる程度にブロッキングするよう
に、加熱加圧する。
【0034】このブロッキングは、図3に示したロート
加硫装置のような加熱ロール12と無端ベルト15の間
に被処理体10aを通して加熱加圧する装置を使用する
などして、被処理体10aを広い面積で加熱加圧するこ
とにより行うのが好ましい。ブロッキングの程度は、図
3に示す装置等により合成樹脂層の積層圧着が完了し、
製品水密・気密性3次元構造布10bとなった状態にお
いて、あるいは裁断や貼り合わせ等の2次加工が完了し
た状態(2次加工成型品となった状態)において、基布
すなわち3次元構造布の相対する2枚の織布1と1の隙
間(連結糸2,2・・・が存在する部分)にエアーを吹
き込んだ際の圧力で、ブロッキングしていたこれら2枚
の織布1,1が剥がれる程度である。従って、本発明の
第3方法を採用するときは、裁断や貼り合わせ等の2次
加工が完了し、2次加工成型品の品質検査のために行う
エアー吹き込みを利用して、2枚の織布1,1内面同士
の上記ブロッキングを解除するのが効率的である。
【0035】以上詳述した本発明の第3方法では、3次
元構造布の相対する2枚の織布1,1の目を通して織布
の裏面側に適度に浸出させた合成樹脂をブロッキングさ
せるため、これをロール状に巻き取る際に、上側織布と
下側織布とのズレが生ずることはない。この結果、ロー
ル状に巻き取られる製品水密・気密性3次元構造布10
bにも位置ズレは生じず、ロール状の製品水密・気密性
3次元構造布10bは、正常な状態で、2次加工工程に
送られることになる。従って、2次加工工程で位置ズレ
が起きることはなく、位置ズレの修正も不要であり、2
次加工が極めて容易に、しかも効率的に行うことができ
る。
【0036】本発明の第4方法では、上記した第2方法
とは異なり、先ず、図1に示すような構成の3次元構造
布の、相対する2枚の織布1,1の表面側に未加硫ゴム
層3,3を積層する。このときのゴムの種類は第2方法
の場合と同様のものが使用でき、積層する方法も第2方
法の場合と同様のものが採用できる。また、積層するゴ
ム層の数も、第1方法の場合と同様に、1層あるいは複
数層でよい。
【0037】次いで、ゴム層を積層した3次元構造布
を、ロート加硫装置などにより加硫する。このロート加
硫に使用する装置は、第2方法と同様に図3に示すよう
な通常の装置でよいが、ロート加硫の手法は、第2方法
と異なり、3次元構造布の相対する2枚の織布の目を通
して未加硫ゴムを織布の裏面側に浸出させて、この裏面
に浸出した未加硫ゴムにより2枚の織布内面同士が、エ
アーの吹き込みによる加圧で剥がれる程度にブロッキン
グするように行う。
【0038】このブロッキングは、加硫の初期において
生じることが好ましく、図3の装置の例で言えば、シリ
ンダ12の下部の部分で生じることが好ましい。また、
このブロッキングは、未加硫ゴムトッピング基布10a
をある程度の温度下で加圧するのみで生じ、積極的な加
熱は必ずしも必要ではない。従って、無端ベルト15と
シリンダ12の熱を利用し、これにシリンダ12部を通
る際の未加硫ゴムトッピング基布10aにある程度の圧
力(未加硫ゴムトッピング基布10aの未加硫ゴムが上
側織布及び下側織布の目を通して適度に裏面側に浸出す
る程度の圧力)が加わるように、シリンダ14の位置を
調整するのみでよい。
【0039】上記のブロッキングの程度は、図3に示す
装置等によりゴム引きが完了し、製品引布10bとなっ
た状態において、あるいは裁断や貼り合わせ等の2次加
工が完了した状態(2次加工成型品となった状態)にお
いて、基布すなわち3次元構造布の相対する2枚の織布
1と1の隙間(連結糸2,2・・・が存在する部分)に
エアーを吹き込んだ際の圧力で、ブロッキングしていた
これら2枚の織布1,1が剥がれる程度である。従っ
て、本発明の第4方法を採用するときは、上記第3方法
と同様に、裁断や貼り合わせ等の2次加工が完了し、2
次加工成型品の品質検査のために行うエアー吹き込みを
利用して、2枚の織布1,1内面同士の上記ブロッキン
グを解除するのが効率的である。
【0040】以上詳述した本発明の第4方法では、図3
に示す装置等でロート加硫を行う際に、3次元構造布の
相対する2枚の織布1,1の目を通して織布の裏面側に
適度に浸出させた未加硫ゴムをブロッキングさせるた
め、これを加硫し、ロール状に巻き取る際に、上側織布
と下側織布との位置ズレが生ずることはない。この結
果、ロール状に巻き取られる製品引布10bにも位置ズ
レは生じず、ロール状の製品引布10bは、正常な状態
で、2次加工工程に送られることになる。従って、2次
加工工程で位置ズレが起きることはなく、位置ズレの修
正も不要であり、2次加工が極めて容易に、しかも効率
的に行うことができる。
【0041】本発明の第3,第4方法における、エアー
吹き込みによる加圧で剥がれる程度のブロッキングは、
2枚の織布1,1を構成する糸の太さ、連結糸2,2・
・・の太さ、織布1,1の緯糸及び経糸の打ち込み密度
(本数/インチ)、連結糸2,2・・・の打ち込み密度
(本数/インチ)、合成樹脂やゴムの種類、加熱加圧条
件(加硫条件)などを適宜調整することにより得ること
ができる。具体的には、2枚の織布1,1を構成する糸
の太さは、70〜2000デニールの範囲内のものを使
用するのが好ましく、連結糸2,2・・・の太さも、7
0〜2000デニールのものを使用するのが好ましい。
織布1,1の緯糸及び経糸の打ち込み密度は、10〜1
00本/インチとすることが好ましく、連結糸2,2・
・・の打ち込み密度は、7本/インチ以上、好ましくは
10〜50本/インチとすることが好ましい。加熱温度
は、合成樹脂を使用する場合には120〜200℃、ゴ
ムを使用する場合には150〜220℃とすることが好
ましい。加圧圧力は、合成樹脂を使用する場合にも、ゴ
ムを使用する場合にも、ベルトゲージ圧80〜180k
g/cmとすることが好ましい。
【0042】
【実施例】実施例1(第1方法) 相対する2枚の織布1,1を、ナイロン糸(420デニ
ール)で、縦糸を38本/インチ、横糸を40本/イン
チとし、連結糸2,2・・・を、ナイロン糸(420デ
ニール)で、長さLを7cm、本数を10.5本/イン
チとして、織成した図1に示す3次元構造布を基布とし
て用い、該基布の両耳部E,Eを、図2に示すようにナ
イロン糸(420デニール)で、オーバーロックRのよ
うに縫合した。
【0043】この後、基布の相対する2枚の織布1,1
それぞれの表面に、カレンダーにより、軟質塩化ビニル
樹脂(PVC)3,3を厚み0.5mmとなるようにト
ッピングし、クーリングロールにより冷却し、図2に示
すような製品水密・気密性3次元構造布を得た。
【0044】得られた製品水密・気密性3次元構造布
は、2次加工の際に、上側織布1と下側織布1が連結糸
2,2・・・の長さLの範囲内で位置ズレを生じるもの
の、3次元構造布の両耳部E,Eが縫合Rされているの
で、縫合Rされた両耳部E,Eを把持して幅方向に引っ
張ることにより、極めて容易に位置ズレを修正すること
ができ、正確に2次加工を行うことができた。しかも、
得られた2次加工製品も、歪みのない高品質のものであ
った。
【0045】実施例2(第2方法) 実施例1と同じ基布を用い、両耳部E,Eを実施例1と
同様にして縫合し、相対する2枚の織布1,1それぞれ
の表面に、カレンダーにより、0.5mm厚に分出した
未加硫クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)シート
3,3をトッピングした。
【0046】続いて、図3に示したロート加硫装置(ア
フターキュア用の加熱炉18を除く)により、シリンダ
11,12,13,14と無端ベルト15との間の圧力
をそれぞれ、ベルトゲージ圧で80kg/cmに調整
してロート加硫を行った。なお、シリンダ11、13、
14はヒータ非内蔵型の、すなわち加熱シリンダでない
ものを用い、シリンダ12はヒータ内蔵型の、すなわち
加熱シリンダを用い、しかもシリンダ12の近傍部には
ヒータ16を設け、ここを加熱ゾーンとして加硫を行っ
た。加熱ゾーンの温度は185℃に調整した。
【0047】得られた製品水密・気密性3次元構造布
は、2次加工の際に、上側織布1と下側織布1が連結糸
2,2・・・の長さLの範囲内で位置ズレを生じるもの
の、3次元構造布の両耳部E,Eが縫合されているの
で、縫合された両耳部E,Eを把持して幅方向に引っ張
ることにより、極めて容易に位置ズレを修正することが
でき、正確に2次加工を行うことができた。しかも、得
られた2次加工製品も、歪みのない高品質のものであっ
た。
【0048】実施例3(第3方法) 実施例1と同じ基布を用い、両耳部E,Eを実施例1と
同様にして縫合し、相対する2枚の織布1,1それぞれ
の表面に、カレンダーにより、PVCを厚み0.5mm
となるようにトッピングした。続いて、ベルトゲージ圧
を130kg/cmとし、加熱ゾーンの温度を150
℃とする以外は、実施例2と同じ装置で加熱加圧を行っ
た。
【0049】得られた製品水密・気密性3次元構造布
は、2次加工の際に、上側織布1と下側織布1とは全く
位置ズレを生じないので、正確に2次加工ができ、2次
加工製品も、歪みのない高品質のものであった。
【0050】なお、2枚の織布1,1の内面同士は、織
布1,1の目を通して互いの裏面側に浸出したPVCに
よりブロッキングが発生していたが、500mm×20
00mmに裁断し、4周をPVC層−生地−PVC層の
三層構造の水密・気密性3次元構造布よりなるテープに
て気密状態に貼り合わせ、エアー吹き込み口を設ける2
次加工を行ってエアマットに成形し、該エアー吹き込み
口から、足踏み式ポンプによりエアーを吹き込んだとこ
ろ、この2枚の織布1,1の内面同士のブロッキングが
完全に剥がれる状況が観察された(具体的には、エアー
の供給がスムースになった時点で、該2次成型品を切り
欠いて内部を観察したところ、2枚の織布1,1の内面
同士のブロッキングがなくなっていることが確認され
た)。
【0051】そこで、上記の製品構造布から上記と同様
の2次成型品を作り、これに足踏み式ポンプによりエア
ーを吹き込み、2枚の織布1,1の内面同士のブロッキ
ングが剥がれる状況が観察された後(すなわち、エアー
の供給がスムースになった後)も、エアーの吹き込みを
続行した。この結果、エアマットは、内部のエアー圧が
高くなっても、連結糸2,2・・・の長さL分の間隔以
上の厚みになることはなく、エアーマットとして剛性を
有し、実用上問題のない高品質のもの(2次加工品)で
あった。
【0052】実施例4(第4方法) 実施例1と同じ基布を用い、両耳部E,Eを実施例1と
同様にして縫合し、相対する2枚の織布1,1それぞれ
の表面に、カレンダーにより、0.5mm厚に分出した
未加硫CSMシート3,3をトッピングした。続いて、
ベルトゲージ圧を130kg/cmとし、加熱ゾーン
の温度を185℃にする以外は、実施例2と同じ装置で
ロート加硫を行った。
【0053】得られた製品水密・気密性3次元構造布
は、織布1,1の表面に形成されたゴム被膜に気泡等の
肌荒れが生じておらず、美麗な状態であった。また、こ
の製品構造布は、2次加工の際に、上側織布1と下側織
布1とは全く位置ズレを生じないので、正確に2次加工
ができ、2次加工製品も、歪みのない高品質のものであ
った。
【0054】なお、2枚の織布1,1の内面同士は、織
布1,1の目を通して互いの裏面側に浸出したゴムによ
りブロッキングが発生していたが、500mm×200
0mmに裁断し、4周をゴム層−生地−ゴム層の三層構
造のゴム引布よりなるテープにて気密状態に貼り合わ
せ、エアー吹き込み口を設ける2次加工を行ってエアマ
ットに成形し、該エアー吹き込み口から、足踏み式ポン
プによりエアーを吹き込んだところ、この2枚の織布
1,1の内面同士のブロッキングが完全に剥がれる状況
が観察された(具体的には、エアーの供給がスムースに
なった時点で、該2次成型品を切り欠いて内部を観察し
たところ、2枚の織布1,1の内面同士のブロッキング
がなくなっていることが確認された)。
【0055】そこで、上記の製品構造布から上記と同様
の2次成型品を作り、これに足踏み式ポンプによりエア
ーを吹き込み、2枚の織布1,1の内面同士のブロッキ
ングが剥がれる状況が観察された後(すなわち、エアー
の供給がスムースになった後)も、エアーの吹き込みを
続行した。この結果、エアマットは、内部のエアー圧が
高くなっても、連結糸2,2・・・の長さL分の間隔以
上の厚みになることはなく、エアーマットとして剛性を
有し、実用上問題のない高品質のもの(2次加工品)で
あった。
【0056】実施例5(第4方法) 連結糸2,2・・・を太さ210デニールのナイロン糸
を用いる以外は、実施例1と同様にして織成した3次元
構造布を基布とし、該基布の両耳部E,Eを実施例1と
同様にして縫合し、相対する2枚の織布1,1それぞれ
の表面に、カレンダーにより、0.5mm厚に分出した
未加硫CSMシート3,3をトッピングした。続いて、
ベルトゲージ圧を100kg/cmとし、加熱ゾーン
の温度を185℃にする以外は、実施例2と同じ装置で
ロート加硫を行い、製品水密・気密性3次元構造布を得
た。
【0057】実施例6(第4方法) 実施例1と同じ基布を用い、両耳部E,Eを実施例1と
同様にして縫合し、相対する2枚の織布1,1それぞれ
の表面に、カレンダーにより、0.65mm厚に分出し
た未加硫CSMシート3,3をトッピングした。続い
て、ベルトゲージ圧を130kg/cmとし、加熱ゾ
ーンの温度を185℃にする以外は、実施例2と同じ装
置でロート加硫を行い、製品水密・気密性3次元構造布
を得た。
【0058】実施例7(第4方法) 実施例1と同じ基布を用い、両耳部E,Eを実施例1と
同様にして縫合し、相対する2枚の織布1,1それぞれ
の表面に、カレンダーにより、EPDM3,3を厚み
0.5mmとなるようにトッピングした。続いて、ベル
トゲージ圧を130kg/cmとし、加熱ゾーンの温
度を185℃にする以外は、実施例2と同じ装置でナー
ト加硫を行い、製品水密・気密性3次元構造布を得た。
【0059】以上の実施例で使用した基布の構成を表1
に纏めて示し、以上の実施例の各条件と、以上の実施例
で得た製品水密・気密性3次元構造布の外観およびブロ
ッキングの状態を観察した結果とを表2に纏めて示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2の1】
【0062】
【表2の2】
【0063】なお、表2中、 *1:ベルトゲージ圧力で、kg/cm *2:◎は肌荒れが全くない場合、×は肌荒れがある場
合を意味し、 *3:◎はブロッキングしているがエアー吹き込みによ
り容易に剥れる場合、○はブロッキングしない場合、×
は強固にブロッキングしエアー吹き込みでは容易に剥れ
ない場合を意味する。
【0064】比較例1 連結糸2,2・・・として210デニールのナイロン糸
を使用する以外は、実施例2と同様にして製品構造布を
得た。
【0065】比較例2 連結糸2,2・・・として210デニールのナイロン糸
を使用する以外は、実施例4と同様にして製品構造布を
得た。
【0066】比較例3 連結糸2,2・・・の打込本数を6本/インチとする以
外は、比較例1と同様にして製品構造布を得た。
【0067】比較例4 連結糸2,2・・・の打込本数を6本/インチとする以
外は、比較例2と同様にして製品構造布を得た。
【0068】以上の比較例で使用した基布の構成を表3
に纏めて示し、以上の比較例の各条件と、以上の比較例
で得た製品構造布の外観およびブロッキングの状態を観
察した結果とを表4に纏めて示す。
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】表2および表4から明らかなように、実施
例1,2では、得られた製品構造布は、織布1,1同士
がブロッキングしておらず、連結糸2,2・・・の長さ
の範囲で位置ズレを生じるが、基布の両耳部E,Eがオ
ーバーロックR等により縫合されているので、極めて容
易に位置ズレを修正することができ、2次加工を、上側
織布1と下側織布1との位置ズレのない状態で行うこと
ができ、歪みのない高品質な2次成型品を得ることがで
きた。
【0072】また、実施例3〜7では、得られた製品構
造布は、織布1,1同士が織布の目を通して裏面側に浸
出した合成樹脂やゴムにより、エアー吹き込みによる加
圧で剥がれる程度にブロッキングされているので、上側
織布1と下側織布1とが2次加工工程において全く位置
ズレを生ずることがなく、従って2次加工を上側織布1
と下側織布1とが位置ズレのない状態で行うことがで
き、歪みのない高品質な2次成型品を得ることができ
た。
【0073】しかも、実施例1〜7のいずれの製品構造
布も、製品表面に肌荒れはなく、水密性、気密性に優れ
た高品質のものであった。
【0074】これに対して、比較例1〜4で得られた製
品構造布は、肌荒れがあるか、ブロッキングが強固でエ
アー吹き込みによる加圧では上側織布1と下側織布1と
が剥がれず、良好な製品とは言えなかった。
【0075】
【発明の効果】本発明の第1,第2方法によれば、得ら
れる製品水密・気密性3次元構造布は、相対する織布同
士がブロッキングしておらず、連結糸の長さの範囲で位
置ズレを生じるものの、3次元構造布の両耳部が縫合さ
れているので、極めて容易に位置ズレを修正することが
でき、裁断・張り合わせ・成型などの2次加工を、上側
織布と下側織布とが位置ズレのない状態で行うことがで
き、歪みのない高品質な2次成型品を得ることができ
る。また、本発明の第3,第4方法によれば、得られる
製品水密・気密性3次元構造布は、相対する織布同士が
織布の目を通して裏面側に浸出した合成樹脂やゴムによ
り、エアー吹き込みによる加圧で剥がれる程度にブロッ
キングされているので、上側織布と下側織布とが全く位
置ズレを生ずることがなく、従って裁断・張り合わせ・
成型などの2次加工を、上側織布と下側織布との位置ズ
レのない状態で行うことができ、歪みのない高品質な2
次成型品を得ることができる。しかも、本発明の第1〜
第4のいずれの方法によっても、得られる製品水密・気
密性3次元構造布は、製品表面に肌荒れがなく、水密
性、気密性に優れる高品質のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴム引布の基布となる3次元構造布を
模式的に示す一部切欠き図である。
【図2】本発明における基布と、本発明で得られる製品
構造布とを、模式的に示す一部切欠き図である。
【図3】本発明におけるロート加硫を行うのに適したロ
ート加硫装置を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1,1 相対する2枚の織布 2 連結糸 3,3 合成樹脂層またはゴム層 E,E 3次元構造布の耳部 R オーバーロック 10a 未加硫ゴムトッピング基布 10b 製品構造布(製品引布) 11,12,13,14 シリンダ 15 無端ベルト 16 ヒータ 17 ガイドロール 18 アフタキュアー用の加熱炉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対する2枚の織布が多数の連結糸によ
    り適宜の間隔をあけて連結された3次元構造布を基布と
    し、 該基布の両耳部を、前記2枚の織布と連結糸との位置合
    わせをして縫合し、 前記2枚の織布の表面側に合成樹脂層を積層することを
    特徴とする水密・気密性3次元構造布の製造方法。
  2. 【請求項2】 相対する2枚の織布が多数の連結糸によ
    り適宜の間隔をあけて連結された3次元構造布を基布と
    し、 該基布の両耳部を、前記2枚の織布と連結糸との位置合
    わせをして縫合し、 前記2枚の織布の表面側に未加硫ゴム層を積層し、ロー
    ト加硫することを特徴とする水密・気密性3次元構造布
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 相対する2枚の織布が多数の連結糸によ
    り適宜の間隔をあけて連結された3次元構造布を基布と
    し、 該基布の両耳部を、前記2枚の織布と連結糸との位置合
    わせをして縫合し、 前記2枚の織布の表面側に合成樹脂層を積層し、 該2枚の織布の内面同士が、織布の目を通して裏面側に
    浸出した合成樹脂により、エアー吹き込みによる加圧で
    剥がれる程度にブロッキングするように加熱加圧するこ
    とを特徴とする水密・気密性3次元構造布の製造方法。
  4. 【請求項4】 相対する2枚の織布が多数の連結糸によ
    り適宜の間隔をあけて連結された3次元構造布を基布と
    し、 該基布の両耳部を、前記2枚の織布と連結糸との位置合
    わせをして縫合し、 前記2枚の織布の表面側に未加硫ゴム層を積層し、 該2枚の織布の内面同士が、織布の目を通して裏面側に
    浸出した未加硫ゴムにより、エアー吹き込みによる加圧
    で剥がれる程度にブロッキングするようにロート加硫す
    ることを特徴とする水密・気密性3次元構造布の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005193641A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Boshoku Sangyo Sogo Kenkyusho 空間布膜及びその製造方法
KR100805333B1 (ko) 2007-10-29 2008-02-20 주식회사 우성아이비 평탄성을 갖는 공기 주입식 보트 및 그의 제조방법

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JP2005193641A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Boshoku Sangyo Sogo Kenkyusho 空間布膜及びその製造方法
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