JPH1134224A - Pvc鋼板用耐食性金属蒸着フィルム - Google Patents

Pvc鋼板用耐食性金属蒸着フィルム

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JPH1134224A
JPH1134224A JP21256597A JP21256597A JPH1134224A JP H1134224 A JPH1134224 A JP H1134224A JP 21256597 A JP21256597 A JP 21256597A JP 21256597 A JP21256597 A JP 21256597A JP H1134224 A JPH1134224 A JP H1134224A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属蒸着を施した装飾PVC鋼板において、鋼
板用途に不可欠であった耐沸騰水性を向上させることが
可能なPVC鋼板用耐食性金属蒸着フィルムを提供する
ものである。 【解決手段】透明または不透明の基材プラスチックフィ
ルムの片面に耐食性金属蒸着層を設け、該耐食性金属蒸
着面上に必要に応じて着色層を設け、ついで該着色層面
に架橋型アクリルシリコン樹脂を塗布したことにより、
耐沸騰水性、耐汚染性、耐擦傷性に優れたPVC鋼板用
耐食性金属蒸着フィルムを作製することができ、課題を
達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PVC鋼板につい
て、その表面に耐沸騰水性に優れた耐食性金属蒸着フィ
ルムをラミネートし装飾PVC鋼板を製造するためのP
VC鋼板用耐食性金属蒸着フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板にPVCシートをドライラミ
ネートしPVC鋼板を製造することは一般に行われてい
た。しかし、PVC鋼板の表面に金属光沢を有する装飾
を施すことはPVCシートの耐熱性に問題があり困難で
あった。そこで金属蒸着加工を施したフィルムのフィル
ム面側をPVCシートにラミネートする方法が用いられ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来P
VC鋼板の表面に金属蒸着加工フィルムをラミネート
し、金属光沢を施す場合、選択する金属の耐汚染性、耐
擦傷性、耐食性、耐水バリアー性に問題があり、 PV
C鋼板用途に必要な耐沸騰水性(沸騰水中に2時間浸
漬)において金属蒸着膜が酸化腐食し金属光沢が消失す
るという問題があり、実用化に問題があった。そこでこ
の問題点を解決するために、透明または不透明の基材プ
ラスチックフィルムの片面に耐食性金属蒸着層を設け、
該耐食性蒸着面上に耐汚染性、耐擦傷性、耐水バリアー
性に優れたシリコン樹脂を塗布することによるPVC鋼
板用耐食性金属蒸着フィルムを提供するものである。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、透明または
不透明の基材プラスチックフィルムの片面に耐食性金属
蒸着層を設け、該耐食性金属蒸着面上にシリコン樹脂を
塗布することにより耐沸騰水性に優れたPVC鋼板用耐
食性金属蒸着フィルムを提供するものである。本発明の
透明または不透明基材プラスチックフィルムとしては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アク
リル、アクリロニトリルーブタジエン−スチレン共重合
体、塩化ビニル、ポリプロピレン等があるが、種々の金
属蒸着加工適性があり、また鋼板加工時の耐熱性があ
り、機械的強度に優れたポリエチレンテレフタレートフ
ィルムが最も効果的であり、25〜50ミクロメータの範囲か
ら選択して使用するのが好ましい。
【0005】ポリエチレンテレフタレートフィルムへ一
般に蒸着される金属には、アルミニウム、錫、金、銀、
銅、クロム、チタン、ニッケルクロム、ステンレス、亜
鉛、硫化亜鉛や金属酸化物等種々あるが、耐食性に優れ
た金属であれば、本発明の目的を達成することができ
る。本発明における耐食性金属としては、クロム、チタ
ン、ニッケルクロム、ステンレス、金、白金等が挙げら
れるが、中でもクロム金属およびクロム金属含有のクロ
ム合金が加工性、経済性、耐腐食性の上で好適である。
好適なクロム金属の場合、クロム金属蒸着層の膜厚とし
ては一般に5〜50nmの範囲が好ましく、5nm以下
では金属光沢が得られにくく、50nm以上では金属の
剛性のためクラックが発生し、金属光沢がかえって得ら
れにくい傾向にあった。耐食性金属蒸着層の形成方式と
しては、一般には真空蒸着法、スパッタリング法、イオ
ンプレーティング法等があり適宜選択することが可能で
ある。基材プラスチックフィルムであるポリエチレンテ
レフタレートフィルムに耐食性金属蒸着加工を施した蒸
着面上に必要に応じて施す着色層は、耐食性金属蒸着の
保護と加色のために形成されるものである。着色層とし
ては、該耐食性金属蒸着層との密着性の良い材料でなけ
ればならずポリエステル系樹脂、アルキド系樹脂、ウレ
タン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の熱可塑性
樹脂または熱硬化樹脂とさらには必要に応じて無機顔
料、有機顔料及び染料等の着色剤が組み合わせにより選
択使用できる。着色層の乾燥塗布厚みとしては、0.5
〜10ミクロメータの範囲が好ましく、塗布方法は、リバース
ロールコーティング、ナイフコーティング、ロールコー
ティング、グラビアコーティング、カーテンロールコー
ティング等のコーティング方式により塗布形成すること
ができる。
【0006】更にこのように形成した着色層表面に塗布
形成する耐汚染性、耐擦傷性、耐水バリアー性に優れた
シリコン樹脂としては、塗布後に最表面となる空気層界
面にポリシロキサン結合が梯子型に規則的に形成する架
橋型アクリルシリコン樹脂が好ましい(製品名 昭和電
工(株)製 LS−230)。この架橋型アクリルシリ
コン樹脂は塗布後、前工程層側にアクリル樹脂が配列す
る性質があるため、前工程層との密着性が極めて向上す
るのが特徴である。この架橋型アクリルシリコン樹脂の
硬化剤としては、耐候性に優れた無黄変型の脂肪族系ポ
リイソシアネート(製品名 住友バイエルウレタン
(株)製 スミジュールN−3500)やブチル化メラ
ミン(製品名 三井東圧(株)製 ユーバン2061)
が効果的である。この架橋型アクリルシリコン樹脂の効
果としては、耐汚染性、耐擦傷性、耐水バリアー性に優
れており、本発明の用途であるPVC鋼板の表面物性を
高めるばかりでなく、本発明の効果である耐沸騰水性を
相乗的に向上させることが可能であり重要な役割を担っ
ている。この架橋型アクリルシリコン樹脂層は乾燥塗布
厚みにおいて、1〜10ミクロメータ形成することが好まし
く、1ミクロメータ以下では効果が少なく、塗布厚みが厚くな
るほど効果が増すが、10ミクロメータ以上では効果の増大が
認められにくく、10ミクロメータ以上の厚みは不必要であ
る。塗布方式としては、リバースロールコーティング、
ナイフコーティング、ロールコーティング、グラビアコ
ーティング、カーテンロールコーティング等のコーティ
ング方式により塗布形成することができる。
【0007】このようにして作製したPVC鋼板用耐食
性金属蒸着フィルムを用いてPVCシートに透明または
不透明な基材プラスチックフィルム面側にドライラミネ
ート接着剤を塗布、PVCにラミネートし、更には鋼板
にラミネートしたところ、極めて金属光沢に優れ、更に
は耐沸騰水性、耐汚染性、耐擦傷性に優れたPVC鋼板
を製造することができた。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を用いて説
明する。
【0009】
【実施例1】25ミクロメータ厚みのヘアーライン加工ポリエ
チレンテレフタレートフィルムのヘアーライン加工面に
クロムを真空蒸着法にて約40nm蒸着し、クロム蒸着
層上に有機顔料(チバガイギー(株)製 マイクロリ
ス)を分散配合した二液アクリルウレタン樹脂塗膜を乾
燥膜厚1ミクロメータグラビアコーティングにより形成した。
更にこの着色層上に架橋型アクリルシリコン樹脂及びポ
リイソシアネート硬化剤を配合、グラビアコーティング
により塗布し、乾燥硬化後、乾燥膜厚2ミクロメータの塗膜を
形成し本発明のPVC鋼板用耐食性金属蒸着フィルムを
得た。このようにして作製したフィルムをPVCシート
にドライラミネートした後、鋼板にドライラミネートす
ることにより耐沸騰水性、耐汚染性、耐擦傷性に優れた
PVC鋼板を作製することができた。
【0010】
【実施例2】25ミクロメータ厚みのマット加工ポリエチレン
テレフタレートフィルムの片面にクロム金属を真空蒸着
法にて約30nm蒸着し、クロム蒸着面上に架橋型アク
リルシリコン樹脂及びポリイソシアネート硬化剤を配
合、リバースコーティングにより塗布し、乾燥硬化後、
乾燥膜厚5ミクロメータの塗膜を形成し、本発明のPVC鋼板
用耐食性金属蒸着フィルムを得た。こうして作製したP
VC鋼板用耐食性蒸着フィルムをPVCにドライラミネ
ートした後、鋼板に貼り合わせたところ、極めて耐沸騰
水性、耐汚染性、耐擦傷性の優れた装飾PVC鋼板を作
製することができた。
【0011】
【発明の効果】本発明は、透明または不透明の基材プラ
スチックフィルムの片面に耐食性金属蒸着層を設け、該
耐食性金属蒸着面上に着色層を設け、ついで着色層面に
架橋型アクリルシリコン樹脂を塗布したことを特徴とす
ることにより、耐沸騰水性、耐汚染性、耐擦傷性に優れ
たPVC鋼板用耐食金属蒸着フィルムを作製することが
できた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの片面に耐食性金属
    蒸着層を設け、該金属蒸着層面上にシリコン樹脂層を塗
    布形成したことを特徴とするPVC鋼板用耐食性金属蒸
    着フィルム。
  2. 【請求項2】耐食性金属蒸着層を設け、該耐食性金属蒸
    着層上に着色層を設け、該着色層上にシリコン樹脂を塗
    布形成した、請求項1記載のPVC鋼板用耐食性金属蒸
    着フィルム。
  3. 【請求項3】シリコン樹脂として、塗布後に最表面とな
    る空気層界面にポリシロキサン結合が梯子型に規則的に
    形成する架橋型アクリルシリコン樹脂である請求項1ま
    たは請求項2記載のPVC鋼板用耐食性金属蒸着フィル
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012096392A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Dainippon Printing Co Ltd パターン形成用フィルム及び金属薄膜パターンの形成方法

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