JPH11342897A - 船倉乾燥システム及びこれを備えた船舶 - Google Patents
船倉乾燥システム及びこれを備えた船舶Info
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- JPH11342897A JPH11342897A JP15471798A JP15471798A JPH11342897A JP H11342897 A JPH11342897 A JP H11342897A JP 15471798 A JP15471798 A JP 15471798A JP 15471798 A JP15471798 A JP 15471798A JP H11342897 A JPH11342897 A JP H11342897A
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Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大幅に乾燥時間を短縮し、荷役効率の高い洗
浄・清掃・乾燥作業を実施し得る船倉乾燥システム及び
これを備えた船舶を提供する。 【解決手段】 熱媒体供給源1と、この熱媒体供給源1
からの熱媒体を温風発生手段に送給する熱媒体供給手段
2と、この熱媒体送給手段2から熱媒体を受けてこれを
温風に変換する温風変換手段4とを備える。この温風変
換手段4が船倉Hに向けて温風を放出可能になってい
る。
浄・清掃・乾燥作業を実施し得る船倉乾燥システム及び
これを備えた船舶を提供する。 【解決手段】 熱媒体供給源1と、この熱媒体供給源1
からの熱媒体を温風発生手段に送給する熱媒体供給手段
2と、この熱媒体送給手段2から熱媒体を受けてこれを
温風に変換する温風変換手段4とを備える。この温風変
換手段4が船倉Hに向けて温風を放出可能になってい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船倉乾燥システム及
びこれを備えた船舶に関し、詳しくは、強制乾燥機構を
有する船倉乾燥システム及びこれを備えた船舶に関す
る。
びこれを備えた船舶に関し、詳しくは、強制乾燥機構を
有する船倉乾燥システム及びこれを備えた船舶に関す
る。
【0002】
【従来の技術】貨物船、特にばら積み船は、その積み荷
が多種多様であり、例えば、カルサインコークス、塊コ
ークス、粉コークス等のコークス類、肥料、各種建築資
材、石灰、スラグ、鋼材などを積載する。ばら積み船が
これらの積み荷を積載する場合、新たな積み荷が前の積
み荷と異なる場合が多く、前の積み荷が船倉に多少でも
残っているような場合、前の積み荷が新たな積み荷に混
在して、積み荷の品質低下をきたす等の悪影響を生じる
おそれがある。そのため、新たに積み荷を積載する際に
は、予め船倉を十分に洗浄・清掃することが要求され
る。洗浄は、通常、水洗浄によるが、水洗浄した際に、
船倉に水分が残っていると、積み荷によっては濡れ損と
いった水による悪影響を生じる場合があり、従って洗浄
後には十分な乾燥が要求されている。このような洗浄・
清掃は作業員の手作業で行われており、又、乾燥は、船
倉上部のハッチカバーを開けて、自然通風あるいは天日
乾燥により行われる。このように、ばら積み船の場合、
積み荷が代わる毎に洗浄・清掃、そして乾燥が行われて
いる。
が多種多様であり、例えば、カルサインコークス、塊コ
ークス、粉コークス等のコークス類、肥料、各種建築資
材、石灰、スラグ、鋼材などを積載する。ばら積み船が
これらの積み荷を積載する場合、新たな積み荷が前の積
み荷と異なる場合が多く、前の積み荷が船倉に多少でも
残っているような場合、前の積み荷が新たな積み荷に混
在して、積み荷の品質低下をきたす等の悪影響を生じる
おそれがある。そのため、新たに積み荷を積載する際に
は、予め船倉を十分に洗浄・清掃することが要求され
る。洗浄は、通常、水洗浄によるが、水洗浄した際に、
船倉に水分が残っていると、積み荷によっては濡れ損と
いった水による悪影響を生じる場合があり、従って洗浄
後には十分な乾燥が要求されている。このような洗浄・
清掃は作業員の手作業で行われており、又、乾燥は、船
倉上部のハッチカバーを開けて、自然通風あるいは天日
乾燥により行われる。このように、ばら積み船の場合、
積み荷が代わる毎に洗浄・清掃、そして乾燥が行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして行っている洗浄・清掃・乾燥は長時間を要し、
荷役効率は低いのが現状である。例えば、乾燥だけで
も、通常一昼夜以上を費やしていて、その間、荷役は中
断したままであり、決して効率の高いものではなかっ
た。しかも、二層甲板を有するばら積み船の場合、第二
甲板と船倉との隔壁を木製の差し板構造によって構成し
ているため、新たに積み荷を投入する際には、投入され
る積み荷によって差し板の一部がはがれて積み荷に混入
し、積み荷の品質を低下させるといった問題があった。
うにして行っている洗浄・清掃・乾燥は長時間を要し、
荷役効率は低いのが現状である。例えば、乾燥だけで
も、通常一昼夜以上を費やしていて、その間、荷役は中
断したままであり、決して効率の高いものではなかっ
た。しかも、二層甲板を有するばら積み船の場合、第二
甲板と船倉との隔壁を木製の差し板構造によって構成し
ているため、新たに積み荷を投入する際には、投入され
る積み荷によって差し板の一部がはがれて積み荷に混入
し、積み荷の品質を低下させるといった問題があった。
【0004】そこで、本発明は、従来技術の有する問題
点を解消し、荷役効率の高い洗浄・清掃・乾燥作業を実
施し得るようにし、それでいて積み荷の品質を低下させ
るようなことがない船倉乾燥システム及びこれを備えた
船舶を提供することを目的とする。
点を解消し、荷役効率の高い洗浄・清掃・乾燥作業を実
施し得るようにし、それでいて積み荷の品質を低下させ
るようなことがない船倉乾燥システム及びこれを備えた
船舶を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項記載の
発明により達成される。即ち、本発明に係る船倉乾燥シ
ステムの特徴構成は、熱媒体供給源と、この熱媒体供給
源からの熱媒体を温風発生手段に送給する熱媒体供給手
段と、この熱媒体送給手段から熱媒体を受けてこれを温
風に変換する温風変換手段とを備え、この温風変換手段
が船倉に向けて温風を放出可能になっていることにあ
る。
発明により達成される。即ち、本発明に係る船倉乾燥シ
ステムの特徴構成は、熱媒体供給源と、この熱媒体供給
源からの熱媒体を温風発生手段に送給する熱媒体供給手
段と、この熱媒体送給手段から熱媒体を受けてこれを温
風に変換する温風変換手段とを備え、この温風変換手段
が船倉に向けて温風を放出可能になっていることにあ
る。
【0006】このようになっていると、船倉内を強制乾
燥できて、乾燥時間の大幅な短縮が図れ、荷役作業の高
い効率を達成することができる。このような船倉乾燥シ
ステムを、二層甲板を有するばら積み船の第二甲板に配
置すると、第二甲板と船倉との隔壁を木製の差し板構造
に代えて強度の高い鋼板製にできる。従って、隔壁部分
の洗浄が容易となるだけでなく、船倉に投入される積み
荷との衝突によって隔壁の一部が剥落等の損傷を生じえ
ないので、積み荷の品質を低下させるようなことがな
い。のみならず、隔壁の寿命を延長でき、保守コストを
軽減できるという利点を有する。
燥できて、乾燥時間の大幅な短縮が図れ、荷役作業の高
い効率を達成することができる。このような船倉乾燥シ
ステムを、二層甲板を有するばら積み船の第二甲板に配
置すると、第二甲板と船倉との隔壁を木製の差し板構造
に代えて強度の高い鋼板製にできる。従って、隔壁部分
の洗浄が容易となるだけでなく、船倉に投入される積み
荷との衝突によって隔壁の一部が剥落等の損傷を生じえ
ないので、積み荷の品質を低下させるようなことがな
い。のみならず、隔壁の寿命を延長でき、保守コストを
軽減できるという利点を有する。
【0007】その結果、本発明により、荷役効率の高い
洗浄・清掃・乾燥作業を実施し得るようにし、それでい
て積み荷の品質を低下させるようなことがない船倉乾燥
システムを提供できた。
洗浄・清掃・乾燥作業を実施し得るようにし、それでい
て積み荷の品質を低下させるようなことがない船倉乾燥
システムを提供できた。
【0008】更に、前記熱媒体供給源が船舶の主機関で
あるか、又は船舶内に設けられた温水ボイラーであっ
て、これらのいずれかを切り換え可能になっていてもよ
い。
あるか、又は船舶内に設けられた温水ボイラーであっ
て、これらのいずれかを切り換え可能になっていてもよ
い。
【0009】このようになっていると、主機関の停止時
には温水ボイラーを熱媒体供給源として使用し、航海中
など主機関を運転している時には、温水ボイラーの運転
を停止して、もっぱら主機関の冷却水の有する廃熱を熱
源として利用できる。従って、ややもすれば未利用のま
ま放置され易い主機関の熱源を有効利用できて好まし
い。
には温水ボイラーを熱媒体供給源として使用し、航海中
など主機関を運転している時には、温水ボイラーの運転
を停止して、もっぱら主機関の冷却水の有する廃熱を熱
源として利用できる。従って、ややもすれば未利用のま
ま放置され易い主機関の熱源を有効利用できて好まし
い。
【0010】前記熱媒体供給源が、熱媒体油を媒体とす
る熱媒体ボイラーであってもよい。
る熱媒体ボイラーであってもよい。
【0011】このようになっていると、媒体として温水
を用いる場合は、100℃以上で使用すると圧力を生じ
るため、装置全体を高圧装置にしなければならないが、
無圧に近い運転ができることと、水の場合に比べて一層
高温(200℃以上の温度が容易に得られる)が得ら
れ、しかも配管の腐食のおそれがなくて好ましい。特
に、温水ボイラーを備えていない船舶の場合には、熱媒
体ボイラーを用いることができる。
を用いる場合は、100℃以上で使用すると圧力を生じ
るため、装置全体を高圧装置にしなければならないが、
無圧に近い運転ができることと、水の場合に比べて一層
高温(200℃以上の温度が容易に得られる)が得ら
れ、しかも配管の腐食のおそれがなくて好ましい。特
に、温水ボイラーを備えていない船舶の場合には、熱媒
体ボイラーを用いることができる。
【0012】更に又、前記温風変換手段により生成され
た温風を放出する手段が船倉周囲に複数配設されると共
に、前記船倉内に向けて温風を送風するようになってい
ることが好ましい。
た温風を放出する手段が船倉周囲に複数配設されると共
に、前記船倉内に向けて温風を送風するようになってい
ることが好ましい。
【0013】このようになっていると、船倉内を可能な
限り均等に送風できるので、乾燥時間が一層短縮できて
好ましい。更に、船倉内に別のファンを配置して、放出
された温風を強制的に攪拌するようにすると、乾燥ムラ
が一層軽減できて好ましい。
限り均等に送風できるので、乾燥時間が一層短縮できて
好ましい。更に、船倉内に別のファンを配置して、放出
された温風を強制的に攪拌するようにすると、乾燥ムラ
が一層軽減できて好ましい。
【0014】本発明に係る船舶の特徴構成は、請求項1
〜4のいずれか1記載の船倉乾燥システムを備えたこと
にある。上記したような船倉乾燥システムを備えた船舶
であると、荷役効率の高い洗浄・清掃・乾燥作業を実施
し得て、それでいて積み荷の品質を低下させるようなこ
とがない船舶を提供できる。
〜4のいずれか1記載の船倉乾燥システムを備えたこと
にある。上記したような船倉乾燥システムを備えた船舶
であると、荷役効率の高い洗浄・清掃・乾燥作業を実施
し得て、それでいて積み荷の品質を低下させるようなこ
とがない船舶を提供できる。
【0015】更に、本発明に係る船舶の前記温風変換手
段が船舶の第二甲板上に配置されていて、前記温風変換
手段と船倉とを仕切る隔壁が少なくともステンレス鋼を
外側にした鋼材製であると都合がよい。
段が船舶の第二甲板上に配置されていて、前記温風変換
手段と船倉とを仕切る隔壁が少なくともステンレス鋼を
外側にした鋼材製であると都合がよい。
【0016】このようになっていると、従来の技術のよ
うな木製の隔壁に比べて、隔壁の洗浄が容易であり、か
つ隔壁が高い強度を有しているので、積み荷との激しい
接触に対してもその一部が剥落することがない。しか
も、この隔壁は耐海水性を備えているので、隔壁表面に
腐食が生じてその一部が積み荷の積載時に剥落して積み
荷に混入するといったことがなく、積み荷の品質を低下
させることがないので好ましい。尚、隔壁全体をステン
レス鋼で構成してもよいが、外側だけをステンレス鋼と
し、隔壁の内側部分を材料コストの安い一般鋼にする
と、全体の製造コストが軽減できて好ましい。
うな木製の隔壁に比べて、隔壁の洗浄が容易であり、か
つ隔壁が高い強度を有しているので、積み荷との激しい
接触に対してもその一部が剥落することがない。しか
も、この隔壁は耐海水性を備えているので、隔壁表面に
腐食が生じてその一部が積み荷の積載時に剥落して積み
荷に混入するといったことがなく、積み荷の品質を低下
させることがないので好ましい。尚、隔壁全体をステン
レス鋼で構成してもよいが、外側だけをステンレス鋼と
し、隔壁の内側部分を材料コストの安い一般鋼にする
と、全体の製造コストが軽減できて好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、図面を参照
して詳細に説明する。図1、2に示すように、本実施形
態に係る船倉乾燥システムは、船舶の船尾側に配設され
ている主機関であるエンジンEの近くに配設された熱媒
体供給源たる温水ボイラー1と、この温水ボイラーから
の熱媒体である温水を船倉の左舷側と右舷側とに分岐す
る配管の途中に設けられている温水送給用の2台の、熱
媒体供給手段たる温水循環ポンプ2と、これら温水循環
ポンプ2から送給された温水を温風(以下、熱風を含む
概念で用いる)に熱交換する熱交換機3を有するファン
コイルユニット4とを備えて構成されている。このファ
ンコイルユニット4は、船倉の左舷側と右舷側に所定間
隔を隔てて各3台づつ配設されていると共に、熱交換機
3に軸流ファンが隣接されていて、この軸流ファンから
の温風が、図3に示すように、温風ダクト7を通って温
風ボックス8より船倉Hに向けて送風されるようになっ
ている。これらファンコイルユニット4は熱媒体供給源
からの熱媒体を温風に変換する温風変換手段を構成する
が、その個数に特に制限はなく、更に増やしてもよい
し、更に少ない個数であってもよいが、できるだけ船倉
内面に均等に温風を送給できるようにすることが好まし
い。
して詳細に説明する。図1、2に示すように、本実施形
態に係る船倉乾燥システムは、船舶の船尾側に配設され
ている主機関であるエンジンEの近くに配設された熱媒
体供給源たる温水ボイラー1と、この温水ボイラーから
の熱媒体である温水を船倉の左舷側と右舷側とに分岐す
る配管の途中に設けられている温水送給用の2台の、熱
媒体供給手段たる温水循環ポンプ2と、これら温水循環
ポンプ2から送給された温水を温風(以下、熱風を含む
概念で用いる)に熱交換する熱交換機3を有するファン
コイルユニット4とを備えて構成されている。このファ
ンコイルユニット4は、船倉の左舷側と右舷側に所定間
隔を隔てて各3台づつ配設されていると共に、熱交換機
3に軸流ファンが隣接されていて、この軸流ファンから
の温風が、図3に示すように、温風ダクト7を通って温
風ボックス8より船倉Hに向けて送風されるようになっ
ている。これらファンコイルユニット4は熱媒体供給源
からの熱媒体を温風に変換する温風変換手段を構成する
が、その個数に特に制限はなく、更に増やしてもよい
し、更に少ない個数であってもよいが、できるだけ船倉
内面に均等に温風を送給できるようにすることが好まし
い。
【0018】水洗浄については、船首側の船倉部分の外
側に高圧洗浄ポンプ(図示略)を備えておき、これによ
って水洗浄すれば短時間に船倉内の洗浄が可能であり、
作業員の労力が軽減できて好ましい。
側に高圧洗浄ポンプ(図示略)を備えておき、これによ
って水洗浄すれば短時間に船倉内の洗浄が可能であり、
作業員の労力が軽減できて好ましい。
【0019】水洗浄の後、上記した船倉乾燥システムを
用いて乾燥すると、ハッチカバーを開けて自然通風ある
いは天日乾燥による待機の必要がなく、強制的に船倉内
の乾燥が促進されて、乾燥時間の短縮が図れ、荷役作業
の高効率が達成できる。
用いて乾燥すると、ハッチカバーを開けて自然通風ある
いは天日乾燥による待機の必要がなく、強制的に船倉内
の乾燥が促進されて、乾燥時間の短縮が図れ、荷役作業
の高効率が達成できる。
【0020】ファンコイルユニット4は、図3に見るよ
うに、第二甲板5と第一甲板たる上甲板6の間の第二甲
板5上に設置されている。ここで熱交換された温風は、
ダクト7を通って出側に吹き出し口を備えた、温風放出
手段たる通風ボックス8から船倉Hに向けて吹き出され
る。通風ボックス8の吹き出し口は、ダンパーが設けら
れていると共に、積み荷の積まれる高さより高い位置に
配置される。尚、図3のWは海水を表し、10は船舶外
壁を示す。又、同図においては、循環ポンプからの温水
配管を省略してある。もっとも、通風ボックス8の吹き
出し口の配置高さは、積み荷が吹き出し口に入らないよ
うに、積み荷の積まれる高さより高く配置されるが、乾
燥後に吹き出し口を閉鎖できる手段を設けておけば、更
に低い位置に配置してもよい。
うに、第二甲板5と第一甲板たる上甲板6の間の第二甲
板5上に設置されている。ここで熱交換された温風は、
ダクト7を通って出側に吹き出し口を備えた、温風放出
手段たる通風ボックス8から船倉Hに向けて吹き出され
る。通風ボックス8の吹き出し口は、ダンパーが設けら
れていると共に、積み荷の積まれる高さより高い位置に
配置される。尚、図3のWは海水を表し、10は船舶外
壁を示す。又、同図においては、循環ポンプからの温水
配管を省略してある。もっとも、通風ボックス8の吹き
出し口の配置高さは、積み荷が吹き出し口に入らないよ
うに、積み荷の積まれる高さより高く配置されるが、乾
燥後に吹き出し口を閉鎖できる手段を設けておけば、更
に低い位置に配置してもよい。
【0021】一方、本実施形態におけるようなばら積み
船は、その典型的な構造として、上甲板の下方で船倉内
の中程の高さ位置に第二甲板を設けており、通常、この
部分は通路として利用されるが、この第二甲板部分と船
倉との隔壁は、船内の積載量をできるだけ多くするた
め、取り外し可能な構造になっている。その場合、第二
甲板と船倉との隔壁は木製の差し板構造であることが義
務づけられている。しかし、本実施形態のように構成す
ると、第二甲板部分は乾燥装置の装置室であって貨物倉
とはみなされなくなり、木製の差し板構造を採用する必
要はなくなって、第二甲板と船倉との隔壁は鉄製の壁板
でもよいとされた。従って、船倉側の隔壁9には、木製
の差し板に代えて、外側(船倉に面した側)をステンレ
ス鋼、内側を一般鋼とするクラッド鋼が使用されてい
る。このクラッド鋼は、具体的には、3mm厚のステン
レス鋼を9mm厚の一般鋼の片面にクラッドした構造を
有する。隔壁9に、このような鋼材を採用することによ
り、水洗浄が極めて容易となり、汚れを落とし易く、し
かも木製に比べて強度が格段に高いため、積み荷を新た
に投入する際にも、木製のように、表面層が剥落して積
み荷に混入するといったトラブルが生じない。もとよ
り、上記クラッド鋼においてステンレス鋼と一般鋼のク
ラッド率は変更可能であり、上記クラッド鋼に代えてス
テンレス鋼のみで前記隔壁9を構成してもよく、他の耐
海水性の耐蝕金属材料を用いてもよい。
船は、その典型的な構造として、上甲板の下方で船倉内
の中程の高さ位置に第二甲板を設けており、通常、この
部分は通路として利用されるが、この第二甲板部分と船
倉との隔壁は、船内の積載量をできるだけ多くするた
め、取り外し可能な構造になっている。その場合、第二
甲板と船倉との隔壁は木製の差し板構造であることが義
務づけられている。しかし、本実施形態のように構成す
ると、第二甲板部分は乾燥装置の装置室であって貨物倉
とはみなされなくなり、木製の差し板構造を採用する必
要はなくなって、第二甲板と船倉との隔壁は鉄製の壁板
でもよいとされた。従って、船倉側の隔壁9には、木製
の差し板に代えて、外側(船倉に面した側)をステンレ
ス鋼、内側を一般鋼とするクラッド鋼が使用されてい
る。このクラッド鋼は、具体的には、3mm厚のステン
レス鋼を9mm厚の一般鋼の片面にクラッドした構造を
有する。隔壁9に、このような鋼材を採用することによ
り、水洗浄が極めて容易となり、汚れを落とし易く、し
かも木製に比べて強度が格段に高いため、積み荷を新た
に投入する際にも、木製のように、表面層が剥落して積
み荷に混入するといったトラブルが生じない。もとよ
り、上記クラッド鋼においてステンレス鋼と一般鋼のク
ラッド率は変更可能であり、上記クラッド鋼に代えてス
テンレス鋼のみで前記隔壁9を構成してもよく、他の耐
海水性の耐蝕金属材料を用いてもよい。
【0022】尚、船倉Hは図2に見られるように、平面
視で長方形をなしているので、四隅の部分は特に乾燥が
遅れがちとなるが、船倉内での温風の循環度合いを高め
るため、別にファンを船倉内に配置して温風を循環させ
るようにすると、乾燥ムラがなくなり全体の乾燥が促進
されて好ましい。
視で長方形をなしているので、四隅の部分は特に乾燥が
遅れがちとなるが、船倉内での温風の循環度合いを高め
るため、別にファンを船倉内に配置して温風を循環させ
るようにすると、乾燥ムラがなくなり全体の乾燥が促進
されて好ましい。
【0023】更に、従来、航海中にハッチカバーを開放
していると、船内の温度が一般に高いことと船舶周囲の
湿度が高いことから、低温の外気に触れる船倉表面部分
に結露が生じ、特に積み荷が鋼材などの場合、この結露
が錆の原因となる。これを避けるため、船倉内の温度差
をできるだけ生じないように鋼材上にシートを掛けると
いった処置が必要になっていたが、本実施形態における
温風乾燥システムを用いて、温風を常時放出するように
すると、船倉内に温度差が生じにくいためシートを掛け
る必要がないので都合がよい。
していると、船内の温度が一般に高いことと船舶周囲の
湿度が高いことから、低温の外気に触れる船倉表面部分
に結露が生じ、特に積み荷が鋼材などの場合、この結露
が錆の原因となる。これを避けるため、船倉内の温度差
をできるだけ生じないように鋼材上にシートを掛けると
いった処置が必要になっていたが、本実施形態における
温風乾燥システムを用いて、温風を常時放出するように
すると、船倉内に温度差が生じにくいためシートを掛け
る必要がないので都合がよい。
【0024】
【実施例】船倉の内容積が、長さ約40×幅約10mの
約2215m3 を有する499総トンの一般貨物船(二
層甲板船)について、高圧洗浄ポンプを用いて船倉内を
水洗浄した後、98,000kcal/hの缶体出力を
有する真空式温水ボイラーを用いると共に、1台当たり
の風量30m3 /分のファンコイルユニットを左舷側に
3台、右舷側に3台配置して、総計約90,000kc
al/hの熱量の温風を送風した処、洗浄後、船倉の壁
面部分は約2時間程度で乾燥を完了し、船倉底面につい
ては4〜5時間で乾燥完了した。この場合、ファンコイ
ルユニットによって10℃の外気を吸い込み、熱交換機
により40℃の温風を船倉内に排出したものである。
約2215m3 を有する499総トンの一般貨物船(二
層甲板船)について、高圧洗浄ポンプを用いて船倉内を
水洗浄した後、98,000kcal/hの缶体出力を
有する真空式温水ボイラーを用いると共に、1台当たり
の風量30m3 /分のファンコイルユニットを左舷側に
3台、右舷側に3台配置して、総計約90,000kc
al/hの熱量の温風を送風した処、洗浄後、船倉の壁
面部分は約2時間程度で乾燥を完了し、船倉底面につい
ては4〜5時間で乾燥完了した。この場合、ファンコイ
ルユニットによって10℃の外気を吸い込み、熱交換機
により40℃の温風を船倉内に排出したものである。
【0025】本実施形態の船倉乾燥システムを用いて強
制乾燥することにより、ある寄港地で一旦全積み荷を下
ろすと共に船倉内を水洗浄した後、次の寄港地に回送す
る短い時間に乾燥を完了することも可能になった。
制乾燥することにより、ある寄港地で一旦全積み荷を下
ろすと共に船倉内を水洗浄した後、次の寄港地に回送す
る短い時間に乾燥を完了することも可能になった。
【0026】〔別実施の形態〕上記した実施形態では、
熱媒体供給源として温水ボイラーを用い、熱媒体として
温水を用いたが、熱媒体供給源の熱源として主機関Eの
廃熱を利用するようにしてもよい。つまり、熱媒体供給
源として船舶の主機関Eまたは前記温水ボイラー1を切
り換え自在にしておき、主機関Eの停止時には前記温水
ボイラー1を熱媒体供給源として使用し、航海中など主
機関Eを運転している時には、前記温水ボイラーの運転
を停止して、もっぱら主機関Eの冷却水の有する廃熱を
熱源として利用する。このような構成にすると、ややも
すれば未利用のまま放置され易い主機関Eの熱源を有効
利用できて好ましい。
熱媒体供給源として温水ボイラーを用い、熱媒体として
温水を用いたが、熱媒体供給源の熱源として主機関Eの
廃熱を利用するようにしてもよい。つまり、熱媒体供給
源として船舶の主機関Eまたは前記温水ボイラー1を切
り換え自在にしておき、主機関Eの停止時には前記温水
ボイラー1を熱媒体供給源として使用し、航海中など主
機関Eを運転している時には、前記温水ボイラーの運転
を停止して、もっぱら主機関Eの冷却水の有する廃熱を
熱源として利用する。このような構成にすると、ややも
すれば未利用のまま放置され易い主機関Eの熱源を有効
利用できて好ましい。
【0027】更に、上記した実施形態では、温水ボイラ
ーの温水に代えて熱媒体油(あるいは熱媒油)を用いて
もよい。媒体として温水を用いる場合、100℃以上で
使用すると圧力を生じるため、装置全体を高圧装置にし
なければならないが、熱媒体油を用いる場合、無圧に近
い運転ができることと、水の場合に比べて一層高温(2
00℃以上の温度が容易に得られる)が得られ、しかも
配管の腐食のおそれがない等の種々の利点がある。特
に、温水ボイラーを備えていない船舶の場合には、この
ような熱媒体油を用いた熱媒体ボイラーを用いると利点
が多い。熱媒体油としては、コスモ・サーモ46(コス
モ石油株式会社製の商品名)などの市販の高分子油を使
用できる。
ーの温水に代えて熱媒体油(あるいは熱媒油)を用いて
もよい。媒体として温水を用いる場合、100℃以上で
使用すると圧力を生じるため、装置全体を高圧装置にし
なければならないが、熱媒体油を用いる場合、無圧に近
い運転ができることと、水の場合に比べて一層高温(2
00℃以上の温度が容易に得られる)が得られ、しかも
配管の腐食のおそれがない等の種々の利点がある。特
に、温水ボイラーを備えていない船舶の場合には、この
ような熱媒体油を用いた熱媒体ボイラーを用いると利点
が多い。熱媒体油としては、コスモ・サーモ46(コス
モ石油株式会社製の商品名)などの市販の高分子油を使
用できる。
【図1】本発明に係る船倉乾燥システムのフローシート
【図2】本発明に係る船倉乾燥システムを備えた船舶の
平面図
平面図
【図3】本発明に係る船倉乾燥システムを備えた船舶の
部分拡大側面図
部分拡大側面図
1 熱媒体供給源 2 熱媒体送給手段 4 温風変換手段 5 第二甲板 9 隔壁 H 船倉
Claims (6)
- 【請求項1】 熱媒体供給源と、この熱媒体供給源から
の熱媒体を温風発生手段に送給する熱媒体供給手段と、
この熱媒体送給手段から熱媒体を受けてこれを温風に変
換する温風変換手段とを備え、この温風変換手段が船倉
に向けて温風を放出可能になっている船倉乾燥システ
ム。 - 【請求項2】 前記熱媒体供給源が船舶の主機関である
か又は船舶内に設けられた温水ボイラーであって、これ
らのいずれかを切り換え可能になっている請求項1記載
の船倉乾燥システム。 - 【請求項3】 前記熱媒体供給源が、熱媒体油を媒体と
する熱媒体ボイラーである請求項1記載の船倉乾燥シス
テム。 - 【請求項4】 前記温風変換手段により生成された温風
を放出する手段が船倉周囲に複数配設されると共に、前
記船倉内に向けて温風を送風するようになっている請求
項1〜3のいずれか1記載の船倉乾燥システム。 - 【請求項5】 前記請求項1〜4のいずれか1記載の船
倉乾燥システムを備えた船舶。 - 【請求項6】 前記温風変換手段が船舶の第二甲板上に
配置されていて、前記温風変換手段と船倉とを仕切る隔
壁が少なくともステンレス鋼を外側に備えた鋼材製であ
る請求項5記載の船舶。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15471798A JPH11342897A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 船倉乾燥システム及びこれを備えた船舶 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15471798A JPH11342897A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 船倉乾燥システム及びこれを備えた船舶 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11342897A true JPH11342897A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15590435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15471798A Pending JPH11342897A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 船倉乾燥システム及びこれを備えた船舶 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11342897A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014201192A (ja) * | 2013-04-04 | 2014-10-27 | 株式会社コトラシステム | 船倉内貨物の結露防止装置 |
| CN107140131A (zh) * | 2017-05-12 | 2017-09-08 | 中国海洋石油总公司 | 一种低温液货船舶循环降露系统 |
| KR20210124023A (ko) | 2020-04-03 | 2021-10-14 | 타부치 카이운 씨오., 엘티디. | 선창 건조 시스템 및 선창 건조 방법 |
| KR102763703B1 (ko) * | 2024-07-29 | 2025-02-07 | 한화시스템 주식회사 | 공조 장치 및 통합마스트 공조 방법 |
-
1998
- 1998-06-03 JP JP15471798A patent/JPH11342897A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014201192A (ja) * | 2013-04-04 | 2014-10-27 | 株式会社コトラシステム | 船倉内貨物の結露防止装置 |
| CN107140131A (zh) * | 2017-05-12 | 2017-09-08 | 中国海洋石油总公司 | 一种低温液货船舶循环降露系统 |
| CN107140131B (zh) * | 2017-05-12 | 2023-06-23 | 中国海洋石油集团有限公司 | 一种低温液货船舶循环降露系统 |
| KR20210124023A (ko) | 2020-04-03 | 2021-10-14 | 타부치 카이운 씨오., 엘티디. | 선창 건조 시스템 및 선창 건조 방법 |
| KR102763703B1 (ko) * | 2024-07-29 | 2025-02-07 | 한화시스템 주식회사 | 공조 장치 및 통합마스트 공조 방법 |
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