JPH11343531A - 強度および耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートおよび該ブレージングシートを用いるろう付け方法 - Google Patents
強度および耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートおよび該ブレージングシートを用いるろう付け方法Info
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- JPH11343531A JPH11343531A JP14731698A JP14731698A JPH11343531A JP H11343531 A JPH11343531 A JP H11343531A JP 14731698 A JP14731698 A JP 14731698A JP 14731698 A JP14731698 A JP 14731698A JP H11343531 A JPH11343531 A JP H11343531A
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Abstract
ニウム合金ブレージングシートおよびこのブレージング
シートを用いるろう付け方法がが提供される。当該ブレ
ージングシートは、ドロンカップ型熱交換器の構成部
材、ラジエータ、コンデンサなどのタンク材として好適
に使用できる。 【解決手段】 Mn:0.5〜1.8 %、Cu:0.05 〜1.2
%、Ti:0.02 〜0.3 %、Si:0.01 〜1.0 %、Fe:
0.06 〜0.8 %を含有し、残部Alおよび不純物からな
るアルミニウム合金芯材の一方の面に、Si:5〜15%、
Zn:2.5〜8.0 %を含有し、残部Alおよび不純物から
なるろう材をクラッドし、他方の面に、Si:5〜15%を
含有し、残部Alおよび不純物からなるろう材をクラッ
ドし、不活性ガス雰囲気ろう付けに適用する。真空ろう
付けに適用する場合には、ろう材にMg:0.3〜3 %を添
加したものを使用する。
Description
に優れた熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシー
ト、とくに積層型熱交換器(ドロンカップ型熱交換器)
のように中空構造を有する熱交換器の構成部材、ラジエ
ータ、ヒータコア、コンデンサのタンク材など、フッ化
物系フラックスを用いる不活性雰囲気ろう付けや真空ろ
う付けにより接合される熱交換器用部材として使用され
る強度および耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合
金ブレージングシート、および該ブレージングシートを
用いるろう付け方法に関する。
換器は、自動車用エバポレータ、インタークーラ、空冷
式のオイルクーラに広く搭載されているが、自動車軽量
化の観点からこれらの自動車用熱交換器の軽量化の要請
もますます強くなっている。従来、上記のドロンカップ
型熱交換器においては、軽量化のために、構成部材とし
て使用される両面にろう材をクラッドした3層のアルミ
ニウム合金ブレージングシートの芯材の耐食性を向上さ
せることによって薄肉化を推進してきた。
用されるブレージングシートにおいては、Al−Mn合
金からなる芯材中のFe、Siの含有量を低減し、Cu
およびMgの含有範囲を特定し、Tiを添加することに
より耐食性を向上させることが提案されている。(特開
平7−55373号公報)また、芯材にクラッドされる
アルミニウム合金ろう材にZn、In、Snなどの成分
を添加して犠牲陽極効果を与え、ブレージングシートの
耐食性を向上させることも提案されている。(特開昭4
9−53146号公報、特開昭53−30448号公
報、特開昭53−55443号公報、特開昭53−11
0152号公報)
産業機械の水冷式オイルクーラ、とくに自動車用水冷式
オイルクーラ、その他冷却水が流通する自動車用熱交換
器関連部材においては、厳しい使用環境の下での激しい
腐食が想定されるため、芯材の耐食性向上のみに期待す
るのは無理がある。ろう材にZn、In、Snなどの卑
化元素を添加する手段も、Siを7.5 〜10%程度含有す
るろう材に対しては効果が小さい。仮に卑化元素を添加
してろう材の自然電位を卑にしても、ろう付けにおいて
ろうが流動すると、材料表層部における犠牲陽極層とし
ての効果が十分でなくなる。
にZnの一部は芯材中に拡散するが、ろう付け後の冷却
が短時間であるため、拡散が十分に行われず、犠牲陽極
効果が十分に得られない。また、この材料表層部のZn
拡散層は、表層部からの腐食に対しては、表層部が芯材
に対して卑であるために犠牲陽極効果を示すが、腐食が
芯材に達し、芯材から反対側へ進行した場合には、反対
側表層部が芯材より卑となっているため、腐食が促進さ
れ貫通腐食を生じることとなる。とくにブレージングシ
ートの板厚が薄い場合には、両面の表層部を犠牲陽極層
とすることは、貫通腐食発生の点から危険である。
水と接触する熱交換器用部材における上記従来の問題点
を解消した両面にろう材をクラッドした3層構造のアル
ミニウム合金ブレージングシートを得るために、芯材の
組成、その両面にクラッドするろう材の組成およびそれ
らの組合わせとブレージングシートの強度、耐食性につ
いて、多角的に実験、検討を行った結果としてなされた
ものであり、その目的は、強度および耐食性に優れ、と
くに自動車用のドロンカップ型熱交換器の構成部材、ラ
ジエータ、ヒータ、コンデンサなどのタンク材として好
適に使用することができる熱交換器用アルミニウム合金
ブレージングシートおよび該ブレージングシートを用い
るろう付け方法を提供することにある。
めの本発明による強度および耐食性に優れた熱交換器用
アルミニウム合金ブレージングシートは、芯材の両面に
ろう材をクラッドしたアルミニウム合金ブレージングシ
ートであって、芯材は、Mn:0.5〜1.8 %、Cu:0.05
〜1.2 %、Ti:0.02 〜0.3 %、Si:0.01 〜1.0 %、
Fe:0.06 〜0.8 %を含有し、残部アルミニウムおよび
不純物からなるアルミニウム合金で構成され、芯材の一
方の面にクラッドされるろう材は、Si:5〜15%、Z
n:2.5〜8.0 %を含有し、残部アルミニウムおよび不純
物からなるアルミニウム合金、芯材の他方の面にクラッ
ドされるろう材は、Si:5〜15%を含有し、残部Alお
よび不純物からなるアルミニウム合金で構成され、不活
性ガス雰囲気ろう付けに適用されることを第1の特徴と
し、上記芯材の一方の面にクラッドされるろう材および
/または芯材の他方の面にクラッドされるろう材のMg
含有量が0.04%以下に制限されることを第2の特徴とす
る。
アルミニウム合金ブレージングシートであって、芯材
は、Mn:0.5〜1.8 %、Cu:0.05 〜1.2 %、Ti:0.0
2 〜0.3 %、Si:0.01 〜1.0 %、Fe:0.06 〜0.8 %
を含有し、残部アルミニウムおよび不純物からなるアル
ミニウム合金で構成され、芯材の一方の面にクラッドさ
れるろう材は、Si:5〜15%、Zn:2.5〜8.0 %、M
g:0.3〜2 %を含有し、残部アルミニウムおよび不純物
からなるアルミニウム合金、芯材の他方の面にクラッド
されるろう材は、Si:5〜15%、Mg:0.3〜2 %を含有
し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で
構成され、真空ろう付けに適用されることを第3の特徴
とする。
ろう材が、さらにIn:0.005〜0.1%、Sn:0.01 〜 0.
2%のうちの1種または2種を含有すること、芯材がさ
らにMg:0.1〜0.3 %を含有することを第4、第5の特
徴とする。
用いたろう付け方法は、上記のアルミニウム合金ブレー
ジングシートを用いて不活性ガス雰囲気ろう付けまたは
真空ろう付けを行い、ろう付け後の冷却過程において2
00〜550℃の温度域で5分以上保持することを第1
の特徴とし、上記のアルミニウム合金ブレージングシー
トを用いて不活性ガス雰囲気ろう付けまたは真空ろう付
けを行い、ろう付け後の平均冷却速度を70℃/分以下
とすることを第2の特徴とする。
限定理由について説明する。 (1)芯材の成分 芯材中のMnは、芯材の強度を向上させるとともに、芯
材の電位を貴にして、犠牲陽極層との電位差を大きくし
て耐食性を高めるよう機能する。好ましい含有範囲は0.
5 〜1.8 %であり、0.5 %未満ではその効果が小さく、
1.8 %を越えて含有すると、鋳造時に粗大な化合物が生
成し、圧延加工性が害される結果、健全な板材が得難
い。
に、芯材の電位を貴にし、犠牲陽極層との電位差を大き
くして、防食効果を高めるよう機能する。また、芯材中
のCuは、ろう付け加熱時にろう材中に拡散して、連続
的な濃度勾配を形成する。その結果、芯材側の電位は貴
となり、ろう材の表面側の電位は卑となって、ろう材中
に連続的な電位勾配が形成され、腐食形態を横拡がりの
全面腐食型にし、外側からの腐食に対して防食作用を付
与する。Cuの好ましい含有量は0.05〜1.2 %の範囲で
あり、0.05%未満ではその効果が小さく、1.2 %を越え
ると、芯材の耐食性が低下し、また、融点が低下して、
ろう付け時にろうとの界面で局部的な溶融が生じ、芯材
の自然電極電位より貴となって腐食を促進するおそれが
ある。
に分かれて凝固し、それらが圧延されると板厚方向に交
互に層状に分布し、Ti濃度の低い領域はTi濃度の高
い領域に比べて優先的に腐食するため腐食形態を層状に
する効果があり、芯材の耐食性を一層向上させる。Ti
の好ましい含有量は0.02〜0.3 %の範囲であり、0.02%
未満ではその効果が小さく、0.3 %を越えると鋳造時に
巨大な化合物が生成し易くなり、圧延加工性が阻害され
る。
たはMgが添加された場合にはMgとともにMg2 Si
を生成して芯材の強度を向上させる効果を有する。Si
の好ましい含有範囲は0.01〜1.0 %であり、0.01%未満
ではその効果が十分でなく、1.0 %を越えると、耐食性
を低下させ、また融点が低下して、ろう付け時にろうと
の界面で局部溶融が生じ易くなる。Siのさらに好まし
い含有量は0.01〜0.5%の範囲である。
させるよう機能する。Feの好ましい含有量は0.06〜0.
8 %の範囲であり、0.06%未満ではその効果が十分でな
く、0.8 %を越えると、結晶粒が微細となって溶融ろう
が芯材中に浸食し易くなり、耐高温サグ性が低下すると
ともに自己腐食性も増加する、Feのさらに好ましい含
有範囲は0.1 〜0.6 %である。なお、芯材中に、不純物
として、0.3 %以下のZn、0.3 %以下のCr、0.3 %
以下のZr、0.1 %以下のBが含有しても芯材の特性に
影響を与えることはない。
て芯材の強度を向上させる効果を有する。好ましい含有
範囲は0.1 〜0.3 %であり、0.3 %を越えて含有する
と、耐食性を低下させ、またフッ化物系のフラックスを
使用する不活性ガス雰囲気ろう付けの場合、Mgがフラ
ックスと反応してろう付け性が阻害されるとともに、M
gのフッ化物が生成して、ろう付け部の外観がわるくな
る。真空ろう付けの場合には、溶融ろうが芯材を浸食し
易くなる。
材の一方の面にクラッドされるろう材(A)は、Si:5
〜15%、Zn:2.5〜8.0 %を含有し、残部アルミニウム
および不純物からなるアルミニウム合金、芯材の他方の
面にクラッドされるろう材(B)は、Si:5〜15%を含
有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金
で構成される。また、真空ろう付けによる場合は、芯材
の一方の面にクラッドされるろう材(A)は、Si:5〜
15%、Zn:2.5〜8.0 %、Mg:0.3〜2 %を含有し、残
部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金、芯材の
他方の面にクラッドされるろう材(B)は、Si:5〜15
%、Mg:0.3〜2 %を含有し、残部Alおよび不純物か
らなるアルミニウム合金で構成される。
ルミニウム合金ろう材の融点を低下させ、溶融ろうの流
動性高めるよう作用する。Siの好ましい含有量は5 〜
15%の範囲であり、5 %未満ではその効果が小さく、15
%を越えて含有すると、融点が急激に高くなり、製造時
の加工性が低下する。Siのさらに好ましい含有範囲は
7 〜13%である。
の電位を卑にして犠牲陽極効果を付与し、芯材の腐食を
抑制する。Znの好ましい含有量は2.5 〜8.0 %の範囲
であり、2.5 %未満では犠牲陽極効果が十分でなく、8.
0 %を越えると、電位の卑化効果が飽和して防食効果の
増大が得られず自己腐食も激しくなる。またZnは、ろ
う付け加熱中に芯材に拡散し犠牲陽極層をより厚くする
効果を有する。真空ろう付けを行う場合であっても、ろ
う付けが閉空間で行われる場合は、Znの蒸発が抑制さ
れて材料中に残留することができる。
と同様、犠牲陽極層の電位を卑にして犠牲陽極効果を付
与し、芯材の腐食を抑制する。In、Snの好ましい含
有量は、In:0.005〜0.1 %、Sn:0.01 〜0.2 %の範
囲であり、それぞれ下限未満では効果が十分でなく、上
限を越えると、電位の卑化効果が飽和して防食効果の増
大が得られず自己腐食も激しくなる。
中に含有されるMgは、アルミニウムの酸化皮膜を破壊
し雰囲気中の酸素と結合してろう付け性を向上させる。
Mgの好ましい含有量は0.3 〜2 %の範囲であり、0.3
%未満ではその効果が不十分であり、2 %を越えると芯
材の融点を低下させ溶融し易くなる。また、蒸発したM
gがろう付け炉内に付着して発火するおそれがある。
ラックスを用いるろう付けにおいては、Mgが含有して
いると、ブレージングシートの製造過程において不可避
的に行われる熱処理などによって表面にMg酸化物が濃
縮してフラックス成分と反応し、ろうが溶融するまでに
フラックスを消耗させるため、ろう付け性が阻害され
る。従って、不純物成分としてのMgは0.04%以下に制
限するのが好ましい。また、ブレージングシートにおけ
るろう材の厚さが50μm未満では、ろうが溶融する前
に芯材中のMgがろう材の表層部に拡散し、ろう付け性
を劣化させる。なお、ろう材A、B中に、0.1 %以下の
Cu、0.3 %以下のFe、Cr、Zr、Mnなどの不純
物が含有していても本発明の効果が損なわれることはな
い。
合金ブレージングシートは、芯材およびろう材を構成す
るアルミニウム合金を、例えば半連続鋳造により造塊
し、均質化処理したのち、それぞれ所定厚さまで熱間圧
延し、ついで、各材料を組合わせ、常法に従って、熱間
圧延によりクラッド材とし、最終的に所定厚さまで冷間
圧延した後、最終的に焼鈍を行う工程を経て製造され
る。
ートを、ドロンカップ型熱交換器の構成部材、として使
用するには、ブレージングシートをプレス成形し、ろう
材A面を内側として積層して、外側に両面にAl−Si
系のろう材をクラッドしてなるアルミニウム合金フィン
材をろう付け接合して熱交換器を組立てる。ラジエー
タ、コンデンサなどのタンク材とするには、ブレージン
グシートをタンク形状にプレス成形し、ろう材A面を内
側(冷却水側)としてろう付け接合する。
スを用いる不活性ガス雰囲気ろう付け、または真空ろう
付けが適用される。ろう付け加熱により、ろう材A中の
Znを芯材中に拡散させるために、ろう付け後の冷却過
程において200〜550℃の温度域で5分以上保持す
るか、ろう付け後の平均冷却速度を70℃/分以下とす
る。
が溶融、流動して、芯材の表層部に少量しか残留しない
場合にも犠牲陽極効果が有効に発揮される。200〜5
50℃での保持時間が5分未満の場合、平均冷却速度が
70℃/分を越える場合には、ろう材に含有されるZn
が芯材中に十分に拡散しないため、十分な犠牲陽極効果
が期待できない。
ニウム合金、表2に示す組成を有するろう材A用アルミ
ニウム合金および表3に示す組成を有するろう材B用ア
ルミニウム合金を造塊し、芯材用合金については均質化
処理を行い、ろう材A、B用合金については熱間圧延し
て所定の厚さとした後、これらを組合わせて熱間圧延お
よび冷間圧延を行い、最終焼鈍を行って厚さ0.4〜
1.4mmのアルミニウム合金ブレージングシートの軟
質板(調質0)を作製した。なお、芯材の両面にクラッ
ドされたろう材A、Bの厚さはいずれも90〜100μ
mとした。
ートについて、以下の方法に従って、ろう付け後の強
度、耐食性、ろう付け性を評価した。結果を表4に示
す。 (1)ろう付け後の強度 ブレージングシートを、フッ化物系フラックスを5g/
m2 塗布して窒素ガス雰囲気中で、ろう付け温度の60
5℃(材料温度)で3分間加熱した後、または真空中
で、ろう付け温度の605℃(材料温度)で3分間加熱
した後、冷却条件を変えて冷却し、引張試験を行い引張
強さを測定した。
クスを5g/m2 塗布して窒素ガス雰囲気中で、ろう付
け温度の605℃(材料温度)に3分間加熱し、または
真空中で、ろう付け温度の605℃(材料温度)で3分
間加熱し、冷却条件を変えて冷却した後、SWAAT
(ASTM G85に準拠)試験を1000時間実施
し、ろう材B面側の耐食性を評価した。
クスを5g/m2 塗布して窒素ガス雰囲気中で、ろう付
け温度の605℃(材料温度)に3分間加熱し、または
真空中で、ろう付け温度の605℃(材料温度)で3分
間加熱し、冷却条件を変えて冷却した後、Cl- 100
ppm、SO4 2- 100ppm、HCO 3 - 100pp
m、Cu+210ppmを含む水溶液中において88℃で
8時間加熱し、その後室温まで放冷しながら16時間放
置する温度サイクルを3か月間繰り返すことにより、ろ
う材A面側の耐食性を評価した。
側となるよう、図1に示す形状にプレス成形し、このプ
レス成形板1を図2に示すように積層して、ろう材A、
B面に、フッ化物系フラックスを5g/m2 塗布して窒
素ガス雰囲気中で605℃(材料温度)に3分間加熱
し、または真空中で605℃(材料温度)で3分間加熱
してろう付けを行い、ろう付け成形物2を作製して、各
部のろう付け性を評価した。
材はいずれも、ろう付け後に140MPa以上の優れた
引張強さを示し、腐食試験における最大腐食深さは0.
3mm未満であり優れた耐食性をそなえている。ろう付
け性についても、局部溶融は認められず良好な接合部が
形成された。
ニウム合金、表6に示す組成を有するろう材A用アルミ
ニウム合金および表7に示す組成を有するろう材B用ア
ルミニウム合金を造塊し、実施例1と同じ工程に従っ
て、厚さ0.6〜1.1mmのアルミニウム合金ブレー
ジングシートの軟質板(調質0)を作製した。ろう材
A、Bの厚さはいずれも90μmとした。
て、実施例1の方法に従って、ろう付け後の引張強さを
測定し、耐食性、ろう付け性の評価を行った。結果を表
8に示す。なお、表5〜7において本発明の条件を外れ
たものには下線を付した。
は、ろう付け不良が認められたものであり、融は一部に
溶融部が認められたものである。表8にみられるよう
に、本発明の条件を外れた試験材は、ろう付け後の強
度、耐食性、ろう付け性のいずれかが劣っている。試験
材No.8はMnの含有量が多いため、鋳造時に巨大な
化合物が生成し、圧延性が阻害されて健全な板材の製造
ができなかった。試験材No.9、10は、それぞれ芯
材のMn、Cuが少ないため、ろう付け加熱後の強度が
低い。試験材No.11、12は、それぞれ芯材のC
u、Siが多いため、芯材の融点が低下し、ろう付け時
に芯材とろう材との界面において局部溶融が生じた。
れ芯材のSi、Mg、Fe量が少ないため、ろう付け後
の強度が十分でない。試験材No.14は芯材のMg量
が多いため、Mgのフッ化物が生成してろうの流動性が
劣化し、ろう付け不良が生じた。試験材No.16は芯
材のTi量が多いため、鋳造時に巨大な化合物が生成し
て圧延性が阻害され、健全な板材が製造できなかった。
試験材No.17は、芯材のTi量が少ないため、内面
側、外面側ともに腐食深さが大きい。
ため、内面側、外面側ともに腐食深さが大きく、ろうが
芯材に浸食している部分も認められた。試験材No.2
0は、ろう材AのZn量が多いため、ろうが早期に腐食
し、犠牲陽極効果が得られず、芯材に深い腐食が生じ
た。試験材No.21は、ろう材AのZn量が少ないた
め、犠牲陽極効果が十分でなく、芯材に深い腐食が生じ
た。試験材No.22は、ろう材中のMg含有量が多い
ため、フッ化物を用いるろう付けにおいてMgのフッ化
物が生成してろうの流動性が低下し、ろう付け不良が生
じた。試験材No.23は、ろう材A、BのMg量が多
いため、芯材の融点が低下し溶融が生じた。試験材N
o.24、25は、ろう材BがZn、In、Snのよう
な卑化元素を含むため、ろう材A側からの腐食が促進さ
れ、貫通腐食が生じた。
び耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金ブレージ
ングシートおよびこのブレージングシートを使用するろ
う付け方法が提供される。当該アルミニウム合金ブレー
ジングシートは、ドロンカップ型熱交換器の構成部材、
ラジエータ、コンデンサなどのタンク材として好適に使
用できる。
のろう付け性を評価するために、ろう付け成形物を作製
するために用いられるプレス成形板を示す断面図であ
る。
したろう付け成形物を示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 芯材の両面にろう材をクラッドしたアル
ミニウム合金ブレージングシートであって、芯材は、M
n:0.5〜1.8 %(重量%、以下同じ)、Cu:0.05 〜1.
2 %、Ti:0.02 〜0.3 %、Si:0.01 〜1.0 %、F
e:0.06 〜0.8%を含有し、残部アルミニウムおよび不
純物からなるアルミニウム合金で構成され、芯材の一方
の面にクラッドされるろう材は、Si:5〜15%、Zn:
2.5〜8.0%を含有し、残部アルミニウムおよび不純物か
らなるアルミニウム合金、芯材の他方の面にクラッドさ
れるろう材は、Si:5〜15%を含有し、残部Alおよび
不純物からなるアルミニウム合金で構成され、不活性ガ
ス雰囲気ろう付けに適用されることを特徴とする強度お
よび耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金ブレー
ジングシート。 - 【請求項2】 芯材の一方の面にクラッドされるろう材
および/または芯材の他方の面にクラッドされるろう材
中のMg含有量が0.04%以下であることを特徴とする請
求項1記載の強度および耐食性に優れた熱交換器用アル
ミニウム合金ブレージングシート。 - 【請求項3】 芯材の両面にろう材をクラッドしたアル
ミニウム合金ブレージングシートであって、芯材は、M
n:0.5〜1.8 %、Cu:0.05 〜1.2 %、Ti:0.02 〜0.
3 %、Si:0.01 〜1.0 %、Fe:0.06 〜0.8 %を含有
し、残部アルミニウムおよび不純物からなるアルミニウ
ム合金で構成され、芯材の一方の面にクラッドされるろ
う材は、Si:5〜15%、Zn:2.5〜8.0 %、Mg:0.3〜
2 %を含有し、残部アルミニウムおよび不純物からなる
アルミニウム合金、芯材の他方の面にクラッドされるろ
う材は、Si:5〜15%、Mg:0.3〜2 %を含有し、残部
Alおよび不純物からなるアルミニウム合金で構成さ
れ、真空ろう付けに適用されることを特徴とする強度お
よび耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金ブレー
ジングシート。 - 【請求項4】 請求項1〜3において芯材の一方の面に
クラッドされるろう材が、さらにIn:0.005〜0.1 %、
Sn:0.01 〜 0.2%のうちの1種または2種を含有する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の強度
および耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金ブレ
ージングシート。 - 【請求項5】 芯材が、さらにMg:0.1〜0.3 %を含有
することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
強度および耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金
ブレージングシート。 - 【請求項6】 請求項1〜5記載のアルミニウム合金ブ
レージングシートを用いて不活性ガス雰囲気ろう付けま
たは真空ろう付けを行い、ろう付け後の冷却過程におい
て200〜550℃の温度域で5分以上保持することを
特徴とするろう付け方法。 - 【請求項7】 請求項1〜5記載のアルミニウム合金ブ
レージングシートを用いて不活性ガス雰囲気ろう付けま
たは真空ろう付けを行い、ろう付け後の平均冷却速度を
70℃/分以下とすることを特徴とするろう付け方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14731698A JP3360026B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートのろう付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14731698A JP3360026B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートのろう付け方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11343531A true JPH11343531A (ja) | 1999-12-14 |
| JP3360026B2 JP3360026B2 (ja) | 2002-12-24 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14731698A Expired - Fee Related JP3360026B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートのろう付け方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3360026B2 (ja) |
Cited By (7)
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