JPH1134373A - サーマルヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドおよびその製造方法

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JPH1134373A
JPH1134373A JP19754197A JP19754197A JPH1134373A JP H1134373 A JPH1134373 A JP H1134373A JP 19754197 A JP19754197 A JP 19754197A JP 19754197 A JP19754197 A JP 19754197A JP H1134373 A JPH1134373 A JP H1134373A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱部の機械的強度が大であり、感熱紙等との
平滑な接触面が得られるサーマルヘッドとその製造方法
を提供する。 【解決手段】保護層3、発熱抵抗体4、電極5a、5b
および蓄熱層7とを有する。蓄熱層7を、融点が300
℃〜450℃の低融点ガラスにより形成する。発熱抵抗
体4と電極5a、5bからなる発熱部6と蓄熱層7との
間に、蓄熱層7の含有物質の拡散を防止するバリア層8
を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドと
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドは、インク等の補充が不
要である感熱紙あるいは熱転写紙の利便性を活かし、低
廉で簡易なプリンターに広く用いられている。これらの
サーマルヘッドに用いるプリンターも、最近では高画質
プリントと高速プリントが要請されている。また、熱転
写方式によるカラープリンター方式や、高画質を重視す
る写真プリントの自動化ミニラボのインデックスプリン
ター等に用いるまでに微細化し、600dpiないし1
200dpiのような高密度なサーマルヘッドも要求さ
れてきている。
【0003】しかしながら、サーマルヘッドにおいて
は、発熱抵抗体の発熱部を急速に加熱して瞬時に昇温さ
せ、素早く放熱して滲みを起こさせないという昇温・放
熱の配慮が必要になる。急速な昇温には、熱が発熱部に
集中して回りに逃げず、急速な放熱には、発熱部の熱が
素早く逃げるという、相反する熱応答特性が要求され
る。
【0004】すなわち、サーマルヘッドには、基本的に
次のような事項が要請される。 1)軽薄短小化 2)低廉化 3)A3等への大画面化 4)低消費電力化 5)高速化 6)高密度で鮮明な、いわゆる高精細な画像プリント 7)色むらのない均質な画面 8)汚れが残らないメンテナンスフリー 従来のサーマルヘッドは一般に図6に示すように構成さ
れている。図6に示すように、放熱体(ヒートシンク)
を兼ねるアルミナ基板31上に、その全面にわたって例
えば1000℃程度の融点を有するガラスからなる蓄熱
層32を設け、該蓄熱層32上に発熱抵抗体33を設け
る。34は発熱部35を形成する電極であり、電極34
と発熱抵抗体33の表面は、感熱紙36等による摩耗を
防ぐ保護層としての耐摩耗層37が形成されている。3
8はローラ、39は基板31上に接着層40を介して固
定した周辺回路を構成するIC、41は電極34とIC
39とを接続するワイヤである。
【0005】上述のように、蓄熱層32を形成する場合
は、ガラス粉末をバインダーによりペースト状にしたも
のを基板31上に塗布して焼成するが、この蓄熱層32
として高融点のガラスを使用する理由は、第1に、電極
としてアルミニウムや銅等の電気抵抗の小さい金属を用
いる場合、これらの酸化や発熱抵抗体の変質を防止する
ため、前もって焼成温度の高いガラスを焼成しておく必
要があるためである。第2に、TCR(抵抗/温度係
数)を改善するために熱処理を行う場合、発熱抵抗体3
3の熱処理温度より融点の高いガラスは前に形成してお
く必要があるためである。蓄熱層32は、凹凸のある基
板31の表面を平滑化する役目もある。
【0006】このような従来構造のサーマルヘッドの場
合、蓄熱層32としてガラスを用いているが、高速印字
を目的として、蓄熱層32にポリイミド樹脂等の耐熱性
樹脂を用いることにより、蓄熱層32における蓄熱効果
を向上させて消費電力を少なくしたものが種々に提案さ
れている。
【0007】このようにポリイミド樹脂等を用いるもの
として、特開平5−64905号公報においては、発熱
抵抗体33上に間隔をおいて電極34を形成することに
より発熱積層部42(この発熱積層部42は、前記蓄熱
層32、発熱抵抗体33、電極34および保護層37か
らなる部分を指すこととする)の表面に生じる凹部43
を解消し、感熱紙36の接触面の平滑度を得ると共に、
発熱抵抗体33のTCRを改善するための熱処理を可能
とすることを目的として、形成基材上に剥離のための犠
牲層を介して保護層37、発熱抵抗体33、電極34、
ポリイミド樹脂でなる蓄熱層32を順に形成し、その
後、基板31を接着した後、形成基材と剥離層との界面
で両者を剥離するサーマルヘッドの製造方法(以下これ
を転写方式と称す)が開示されている。
【0008】この転写方式によれば、保護層37が仮の
基板の平面上に形成されるので、感熱紙36に接触する
面が平滑となり、感熱紙36との間に空間が生じないた
め、熱効率が向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報に記
載のように、ポリイミド樹脂等の樹脂を蓄熱層32に用
いたサーマルヘッドにおいては、発熱部35における発
熱により樹脂が高温にさらされるため、軟化し、ローラ
38と保護層37との間に砂等の硬質粒子を噛み込むと
樹脂が変形するために、その噛み込んだ部分が凹む等の
損傷を生じ易いという問題点があった。
【0010】また、従来のように、蓄熱層32として高
融点ガラスを用いたものにおいては、前記公報に記載の
ような転写方式を採用してサーマルヘッドを製造するこ
とができず、従って、感熱紙36との接触面に凹部43
を生じることが避けられず、熱効率が悪くなるという問
題点があった。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑み、発熱部の機
械的強度が大であり、感熱紙等との平滑な接触面が得ら
れるサーマルヘッドとその製造方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、保護層、発熱抵抗体、電極および蓄熱層
とを有するサーマルヘッドにおいて、蓄熱層を低融点ガ
ラスにより形成したことを特徴とする(請求項1)。
【0013】本発明のサーマルヘッドにおいて用いる低
融点ガラスはその軟化点が300℃〜450℃であるこ
とが好ましい(請求項2)。
【0014】また本発明のサーマルヘッドにおいて、前
記発熱抵抗体と電極からなる発熱部と前記蓄熱層との間
に、蓄熱層の含有物質の拡散を防止するバリア層を介在
させることが好ましい(請求項3)。
【0015】また、本発明のサーマルヘッドの製造方法
は、仮の基板上に保護層を形成するステップと、前記保
護層の上に発熱抵抗体を形成するステップと、前記発熱
抵抗体を形成する前または後に、前記発熱抵抗体に接続
する電極を形成するステップと、前記発熱抵抗体をおよ
び電極の少なくとも一部を覆うように低融点ガラスから
なる蓄熱層を形成するステップと、前記仮の基板を除去
するステップとを含むことを特徴とする(請求項4)。
【0016】また、本発明のサーマルヘッドの製造方法
は、蓄熱層を形成する前に、前記発熱抵抗体と電極から
なる発熱部に蓄熱層の含有物質の拡散を防止するバリア
層を介在させるステップを挿入することを特徴とする
(請求項5)。
【0017】
【作用】本発明のサーマルヘッドは、低融点ガラスを蓄
熱層として用いることにより、比較的廉価で軟化点の低
いアルミニウムの電極を用いても、低融点ガラスの焼成
の際に電極が酸化を起こすことなく、また発熱抵抗体の
熱処置も可能となる。
【0018】本発明のサーマルヘッドの製造方法は、仮
の保護層、発熱抵抗体、電極、バリア層を形成した後に
低融点ガラスでなる蓄熱層を形成する方法であるから、
保護層の表面が平滑なものが得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明によるサーマ
ルヘッドの一実施例を発熱積層部について示す断面図、
図1(B)は全体構成を示す断面図である。図1(A)
に示すように、発熱積層部は、耐摩耗層として作用する
保護層3と、発熱抵抗体4と、発熱抵抗体4上に間隔を
おいて重ねて設けられる共通電極5aおよび個別電極5
bと、蓄熱層7と、前記電極5a、5bと発熱抵抗体4
により形成される発熱部6と前記蓄熱層7との間に介在
させて蓄熱層7からの物質の拡散を防止するバリア層8
とからなる。
【0020】前記保護層3としては、SiC系化合物、
SiB系化合物、SiO系化合物、SiON系化合物等
が用いられる。特に表面層を、摩擦係数が小さく、硬度
が高く、化学的に安定なSiBとし、発熱抵抗体4側の
裏面層を電気抵抗が高いSiO2とすることが、発熱抵
抗体4との間の電気絶縁性を確保する意味で好ましい。
この保護層3の成膜方法としては、プラズマCVD等、
従来より用いられている各方法を採用することができ
る。
【0021】前記発熱抵抗体4としては、Nb−SiO
2、Ni−Cr、Ta、あるいはTiO2、BN等を用い
ることができる。発熱抵抗体4の成膜方法としては、L
PCVD(低圧CVD)、プラズマCVD、スパッタリ
ング等を用いることができる。
【0022】また、各発熱抵抗体4は、発熱ドット毎に
形成されるようにエッチングする必要があるが、このエ
ッチング方法としては、RIE(反応性イオンエッチン
グ)等のドライエッチングを用いることが好ましいが、
ウェットエッチングを用いることも可能である。また、
ドライエッチングのエッチャー(反応性ガス)として
は、SF6、CF4、Cl2、O2等が一般的であり、これ
らを混合して用いることもできる。
【0023】前記電極5a、5bとしては、Al、C
u、Au、Ta、W、Mo等の金属の一種または複数種
を重ねて用いることができる。中でも、Alは廉価であ
って、他の層との密着性を、特別の層を介在させる必要
なく、容易に得ることができ、プロセスが簡単になり、
さらに電気抵抗が低いので、微細パターンを得やすいと
いう点において好ましい。また、成膜方法としては、蒸
着やスパッタリング等が用いられる。
【0024】これらの電極5a、5bのパターンを得る
ためのエッチング方法としては、ドライエッチングを用
いることもできるが、ウェットエッチングを用いること
が好ましい。ウェットエッチングのエッチャント(エッ
チング溶液)としては、H2SO4、HNO3等が一般的
である。特にAlのエッチングに際しては、H3PO4
242、HNO3を混合した混合液を用いることもあ
る。
【0025】前記バリア層8にはSiO2を用いる。成
膜方法としては、LPCVD、プラズマCVD、スパッ
タリング等を用いることができる。エッチング方法とし
ては、ウェットエッチング、ウェットエッチングのいず
れを用いてもよく、ウェットエッチングを行う場合は、
エッチャントとしてHFあるいHFとNH4Fとの混合
液を用いるのが一般的である。
【0026】前記蓄熱層7として、本発明においては低
融点ガラスを用いる。この低融点ガラスは、電極として
Alを用いる場合、電極の劣化、反応を防ぐ意味におい
て、軟化点が450℃以下、より好ましくは軟化点が4
00℃以下であり、また、蓄熱層7の形成後の製造工程
での加熱による軟化を防止する意味で軟化点が300℃
以上、されに好ましくは350℃である。すなわち、電
極としてAlを用いる場合、低融点ガラスの軟化点は好
ましくは300℃〜450℃、さらに好ましくは350
℃〜400℃である。
【0027】蓄熱層7の成膜方法としては、スクリーン
印刷法やディスペンサを用い、これを350℃〜400
℃で焼成する。また、この鉛ガラスの組成としては、例
えばPbO−B23系あるいはPbO−B23−ZnO
系のものを用いることが好ましい。
【0028】図1(B)は図1(A)の基本構造の発熱
積層部を踏襲したサーマルヘッドの一例を示す断面図で
ある。図1(B)において、9は駆動IC、10は外部
への配線、11は該配線10と駆動IC9とを接続する
電極、12a〜12cは駆動ICや配線10と電極5
a、5b、11との接続部、13はAlからなる放熱板
であり、該放熱板13には駆動IC9を収容するための
貫通穴13aが設けられている。14は該放熱板13を
発熱積層部に固定するエポキシ樹脂やアクリル樹脂等か
らなる接着層である。
【0029】このように、低融点ガラスを蓄熱層7とし
て用いることにより、後述の図2に示す方法により発熱
積層部を実現することができ、平滑な感熱紙接触面(印
字面)を得ることができる。また、ガラスによって蓄熱
層7を構成することにより、ポリイミド樹脂等の耐熱性
樹脂により蓄熱層を構成する場合に比較し、発熱積層部
2(保護層3、発熱抵抗体5、電極5a、5b、バリア
層8、蓄熱層7からなる部分)の強度を向上させること
ができ、砂等の硬質粒子を噛み込んだ場合においても損
傷を免れることができる。
【0030】また、本実施例においては、駆動IC9お
よび外部への配線10が印字面の反対側に配しているの
で、駆動IC9およびその電気的接続部12a〜12c
と感熱紙等との接触がなくなり、電気系の断線や短絡等
の不具合が発生する危険性を無くすることが可能とな
る。
【0031】また、駆動IC9が印字面の反対面にある
ため、駆動IC9を印字部に近接させて配置することが
でき、サーマルヘッドの大きさを従来構造に比較して大
幅に小型化することができる。また、この小型化によ
り、1枚の集合基板から得られるサーマルヘッドの個数
を増加させることができ、その結果、一度に多数分の成
膜が可能となり、サーマルヘッドの製造効率の向上が達
成でき、サーマルヘッドの低コスト化が可能となる。
【0032】図2は図1の実施例のサーマルヘッドの製
造方法を説明する工程図である。本実施例においては、
まず図2(A)に示すように、仮の基板1上に保護層3
を形成する。仮の基板1としては、安価で入手が容易な
0.7mm厚のホウケイ酸ガラス板(日本電気硝子社
製、商品名BLC)を用いた。
【0033】保護層3として、SiB層およびSiO2
層をプラズマCVDにより400℃の雰囲気で順に形成
した。SiB層の厚みは7μmとし、SiO2層の厚み
は3μmとした。
【0034】保護層3を形成後、図2(B)に示すよう
に、発熱抵抗体4となるNb−SiO2層を、300℃
〜350℃の温度において、スパッタリングにより0.
1μmの厚みに形成し、RIEにより、個々の発熱抵抗
体4に分離形成した。発熱抵抗体4のピッチは167μ
mとし、発熱抵抗体4同士の間隔を10μmとした。な
お、Nb−SiO2層とは、アモルファスのSiO2層の
中に金属NbやNbの珪化物、酸化物が混在したもので
ある。このように発熱抵抗体4を設けた後、そのTCR
を改善するために、400℃程度で熱処理を行ってもよ
い。
【0035】次に図2(C)に示すように、電極5a、
5bとしてのAl層を100℃の温度において蒸着によ
り0.5μmの厚みに形成し、H3PO4、C242
HNO3を混合した混合液をエッチャントとして用い、
共通電極5aと個別電極5bとを、これらの一部を発熱
抵抗体4上に重ねて形成し、かつ別の位置に電極11を
形成した。
【0036】次に図2(D)に示すように、バリア層8
としてのSiO2層をプラズマCVDにより0.3μm
の厚みに成膜した。そして成膜したSiO2層を、HF
をエッチャントとしてエッチングすることにより、図1
(B)のように、保護層3の反対側に駆動IC9を設け
るため、電極5b、11にフリップチップボンディング
によって接続するための穴をバリア層8に設けた。
【0037】次に、図2(E)に示すように、蓄熱層7
を形成するため、低融点のガラスフリットをバインダー
に混合したペーストをバリア層8にスクリーン印刷後、
360℃、2時間で焼成した。ガラスペーストとして
は、日本電気硝子社製、品名PLS−1301のものを
用いた。
【0038】次に駆動IC9および外部接続用配線10
の底面の半田ボールを電極5b、11に融着して駆動I
C9を発熱積層部に固定した。すなわちフリップチップ
ボンディングにより駆動IC9や配線10を固定した。
【0039】次に、駆動IC9の部分にAl板でなる放
熱板13の穴13aを合わせ、上述のように形成された
部分に放熱板13をエポキシ樹脂でなる接着剤14によ
り接着し、150℃で加熱することに硬化し、一体に固
定した。
【0040】その後、仮の基板1より下の部分を、日化
精工社製、品名ブラックマスクからなるエッチングレジ
スト(プロテクトワックスでもよい)により覆い、HF
液に浸漬して仮の基板1を溶解させた。これにより、図
2(F)に示すように、仮の基板1上に形成された平滑
な面の保護層3を露出させることができる。
【0041】なお、図2の実施例においては、仮の基板
1として安価なガラス板を使用し、仮の基板上に保護層
3を直接成膜し、仮の基板1上に各層の成膜や駆動IC
9の搭載後、仮の基板1を溶解させることにより除去し
たが、仮の基板1として高価な板材を使用する場合に
は、仮の基板1上にMgO等の犠牲層を成膜し、前述の
ように各層の成膜、駆動ICの固定後、前記犠牲層をり
ん酸等により溶解して仮の基板1を発熱積層部2から分
離し、仮の基板1を再使用するようにしてもよい。
【0042】また、電極5a、5b、11は、発熱抵抗
体4を形成した後に形成するのではなく、発熱抵抗体4
の形成前に形成してもよい。
【0043】図3(A)は本発明のサーマルヘッドの他
の実施例を発熱積層部について示す断面図であり、本実
施例は、発熱部6の真下の部分の限定された領域に、バ
リア層8を介して低融点ガラスからなる部分グレーズ層
としての蓄熱層7を設けると共に、その下に例えばエポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂等の耐熱性樹脂からなる蓄熱
層16を設けたものである。
【0044】本実施例によれば、発熱部6が樹脂層より
強度の大きなガラスでなる蓄熱層7によって支持される
ため、樹脂層のみでなる蓄熱層で構成する場合に比較し
て強度の大きなサーマルヘッドを提供することができ
る。また、樹脂でなる蓄熱層16をガラスでなる蓄熱層
7に重ねることにより、蓄熱作用が増大し、低消費電力
のサーマルヘッドが提供できる。
【0045】図3(B)の例は、前記樹脂でなる蓄熱層
16を前記駆動IC9の固定手段として兼用したもので
ある。本実施例によれば、図1(B)の実施例による効
果を奏することができる上、さらに、樹脂層16を蓄熱
層と駆動IC9の固定に兼用できるため、部品点数、工
程数が低減されるという効果が得られる。
【0046】図4は図3の発熱積層部構造を実現するた
めの製造工程図であり、図4(A)〜図4(D)の工程
は図2(A)〜図2(D)の工程と同じである。図4
(D)のようにバリア層8を形成した後、図4(E)に
示すように、前記低融点ガラスからなる蓄熱層7を、発
熱部6の紙面左右方向の長さよりやや広い範囲にわたっ
て、ガラスペーストの印刷またはディスペンサによる塗
布と、350℃〜400℃での焼成により形成した。
【0047】次に、エポキシ樹脂でなる蓄熱層16を形
成するため、図4(F)に示すように、前記低融点ガラ
スでなる蓄熱層7全体を覆うように、該樹脂を含むペー
ストを印刷し、150℃で加熱し硬化させた。
【0048】なお、図3(B)に示すように、該樹脂で
なる蓄熱層16を駆動IC9の固定に用いるため、駆動
IC9を固定する場合は、予め低融点ガラスによる蓄熱
層7を形成した後、駆動IC9を電極5b、11に半田
により固定し、その後蓄熱層16を形成する。
【0049】本実施例においては、樹脂でなる蓄熱層1
6を駆動IC9および配線10の固定に兼用したが、蓄
熱層16と固定用接着剤を別にし、予め蓄熱層7を形成
した後、蓄熱層16を駆動IC9の配置場所を避けた箇
所に設け、駆動IC9を固定するようにしてもよい。ま
た、熱応答特性を調整するため、樹脂でなる蓄熱層16
中に金属粉若しくは熱伝導率の高いセラミック粉(例え
ばAlN、Al23等)を適宜分散含有させることも可
能である。
【0050】図5は本発明の他の実施例であり、本実施
例は、前記低融点ガラスからなる蓄熱層7とポリイミド
樹脂等の耐熱性樹脂からなる耐熱層16により発熱積層
部のみでなるサーマルヘッドチップ24を形成し、該チ
ップ24は印字面より反対側にアルミナ等の絶縁性基板
17との接続部が得られるように、チップ24に電極5
a、5bから裏面に至る導体21、22を設け、該チッ
プ24と駆動IC9とを別々に、絶縁性基板17上に設
けた導体19、20に半田により固定したものである。
18は絶縁性基板17に接着した放熱板、23は駆動I
C19にモールドした樹脂である。
【0051】前記チップ24に設ける導体21、22
は、ポリイミド樹脂でなる耐熱層16にエキシマレーザ
等の方法により穴を設け、この穴にNiや半田等の導電
性を有する金属を充填することにより、形成することが
できる。
【0052】このような構造においても、前記仮の基板
を用いた製造方法を採用でき、平滑な印字面が形成でき
ると共に、蓄熱層7として低融点ガラスを用いることに
より、前記実施例と同様に強度の増大が図れる。また、
印字面と反対側の面を基板17に電気的に接続すること
により、従来のサーマルヘッドのように、配線接続箇所
(ボンディングパッド)と発熱部との間の距離を、10
mm程度まで長くする必要がなくなり、サーマルヘッド
チップ24の幅を2mm程度にまで狭くすることができ
る。このため、従来のサーマルヘッドチップ24と比較
して、同面積の集合基板から約5倍の数のサーマルヘッ
ドチップを得ることが可能となり、製造コストを大幅に
低減することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】請求項1、2によれば、サーマルヘッド
の蓄熱層を、低融点ガラスにより形成したので、比較的
廉価で融点の低いアルミニウム等の電極を用いても、低
融点ガラスの焼成の際に電極が酸化を起こすことなく、
また発熱抵抗体の熱処理も可能となる。このため、印字
面が平滑なサーマルヘッドを得ることができる。
【0054】また、耐熱性樹脂を蓄熱層に用いる場合に
比較し、機械的強度が向上し、砂等の噛み込みによる損
傷を防止することができる。
【0055】請求項3によれば、請求項1、2の効果に
加え、蓄熱層と発熱部との間にバリア層を介在させたた
め、蓄熱層を構成する低融点ガラスの含有物質が発熱部
に拡散して特性を劣化させるおそれがないという効果を
奏することができる。
【0056】請求項4のサーマルヘッドの製造方法は、
仮の基板上の保護層、発熱抵抗体、電極、バリア層を形
成した後に低融点ガラスでなる蓄熱層を形成する方法で
あるから、保護層の表面が平滑なものが得られる。
【0057】請求項5のサーマルヘッドの製造方法によ
れば、請求項4の効果に加え、蓄熱層と発熱部との間に
バリア層が形成されるため、蓄熱層を構成する低融点ガ
ラスの含有物質が発熱部に拡散して特性を劣化させるお
それがないサーマルヘッドが得られるという効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明によるサーマルヘッドの一実施
例を発熱積層部について示す断面図、(B)は(A)の
基本構成を踏襲したサーマルヘッドの全体構成の一例を
示す断面図である。
【図2】(A)〜(F)は図1(A)の実施例の製造工
程図である。
【図3】(A)は本発明によるサーマルヘッドの他の実
施例を発熱積層部について示す断面図、(B)は(A)
の基本構成を踏襲したサーマルヘッドの全体構成の一例
を示す断面図である。
【図4】(A)〜(G)は図2(A)の実施例の製造工
程図である。
【図5】本発明によるサーマルヘッドの他の実施例を示
す断面図である。
【図6】従来のサーマルヘッドの他の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1:仮の基板、3:保護層、4:発熱抵抗体、5a:共
通電極、5b:個別電極、6:発熱部、7:低融点ガラ
スでなる蓄熱層、8:バリア層、9:駆動IC、10:
外部への配線、11:電極、12a〜12c:接続部、
13:放熱板、14:接着剤、16:樹脂でなる蓄熱
層、17:絶縁性基板、18:放熱板、19、20:導
体、21、22:導体、23:モールド樹脂、24:サ
ーマルヘッドチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 潤 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ −ディ−ケイ株式会社内 (72)発明者 萩原 淳 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ −ディ−ケイ株式会社内 (72)発明者 吉田 篤志 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ −ディ−ケイ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保護層、発熱抵抗体、電極および蓄熱層を
    有するサーマルヘッドにおいて、 前記蓄熱層を低融点ガラスにより形成したことを特徴と
    するサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記低融点ガラスの軟化点が、300℃〜450℃であ
    ることを特徴とするサーマルヘッド。
  3. 【請求項3】保護層、発熱抵抗体、電極および蓄熱層を
    有するサーマルヘッドにおいて、 前記蓄熱層を、軟化点が300℃〜450℃の低融点ガ
    ラスにより形成し、 前記発熱抵抗体と電極からなる発熱部と前記蓄熱層との
    間に、蓄熱層の含有物質の拡散を防止するバリア層を介
    在させたことを特徴とするサーマルヘッド。
  4. 【請求項4】仮の基板上に保護層を形成するステップ
    と、 前記保護層の上に発熱抵抗体を形成するステップと、 前記発熱抵抗体を形成する前または後に、前記発熱抵抗
    体に接続する電極を形成するステップと、 前記発熱抵抗体をおよび電極の少なくとも一部を覆うよ
    うに低融点ガラスからなる蓄熱層を形成するステップ
    と、 前記仮の基板を除去または分離するステップとを含むこ
    とを特徴とするサーマルヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】仮の基板上に保護層を形成するステップ
    と、 前記保護層の上に発熱抵抗体を形成するステップと、 前記発熱抵抗体を形成する前または後に、前記発熱抵抗
    体に接続する電極を形成するステップと、 前記発熱抵抗体と電極からなる発熱部に蓄熱層の含有物
    質の拡散を防止するバリア層を介在させるステップと、 前記バリア層上に低融点ガラスからなる蓄熱層を形成す
    るステップと、 前記仮の基板を除去または分離するステップとを含むこ
    とを特徴とするサーマルヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110884261A (zh) * 2019-12-28 2020-03-17 厦门芯瓷科技有限公司 一种薄膜热敏打印头及其制造方法

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