JPH11345717A - 自動復帰形放圧装置 - Google Patents

自動復帰形放圧装置

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JPH11345717A
JPH11345717A JP15304298A JP15304298A JPH11345717A JP H11345717 A JPH11345717 A JP H11345717A JP 15304298 A JP15304298 A JP 15304298A JP 15304298 A JP15304298 A JP 15304298A JP H11345717 A JPH11345717 A JP H11345717A
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Masaaki Makino
昌章 牧野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作時の衝撃が少なく、大型化しても耐衝撃
性がさほど必要とされず、重量の増加を抑制できる油入
電気機器の自動復帰形放圧装置を得る。 【解決手段】 巻線の層間短絡等により油入変圧器のタ
ンクに連通したケーシング321の圧力が上昇する。こ
れを圧力検出器351にて検出してトリガ弁352を開
き、伸縮室329を大気圧に開放すると、弁部材328
はケーシング321内の油の圧力に押されて伸縮室32
9を縮小させる。弁部材328が弁座323から離れケ
ーシング321内の油を流出させ、圧力上昇を緩和す
る。比率差動継電器等が動作して油入変圧器が電路から
切り離されると、圧力が低下してトリガ弁352が閉
じ、伸縮室329はベローズ327の弾性力により復帰
伸長しようとする。復帰の速度、すなわち弁部材328
の移動速度をノズル236を通過する油の流量により調
整して、水撃現象や弁座との衝突による衝撃を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油入変圧器など
の油入電気機器に用いられる自動復帰形放圧装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油入変圧器などにおいて、コイルの層間
短絡などにより発生する内部の異常圧力を緩和するため
に放圧装置の一種である自動復帰式の放圧装置が取り付
けられる。自動復帰式の放圧装置は、動作時に不必要に
油が流出するのを防止するために用いられる。従来の自
動復帰形の放圧装置として、例えば特開昭54−125
435号公報や実開昭61−188327号公報に示さ
れた放圧装置がある。これらのものは、その開閉に際す
る弁部材の動作速度を調整して動作時の衝撃を緩和する
手段を備えておらず、急激な開閉による水撃現象や弁部
材の弁座への衝突による衝撃が発生する。以下、図7〜
図9により従来の自動復帰形の放圧装置について説明す
る。図7は放圧装置を取り付けた状態を示す取付状態
図、図8は放圧装置の構成図、図9は動作を説明するた
めの説明図である。
【0003】これらの図において、油入変圧器は、上部
に円筒状の取付用フランジ部11aが設けられた変圧器
本体11、同じく上部に取り付けられたコンサベータ1
2、取付用フランジ部11aに連通して取り付けられた
放圧装置13を有する。放圧装置13は変圧器本体11
の内部圧力が下がると自動的に復帰する自動復帰形のも
のであるが、詳細動作は後述する。
【0004】放圧装置13は、その詳細構成を図8に示
すように、取付用フランジ部11aに対向させて円筒状
の弁座部16が設けられ、そのフランジ部がボルト15
により取付用フランジ部11aに固定されている。弁座
部16の内側下端部には短柵状の支持板17が溶接され
ている。
【0005】弁部材18は円形深皿状であり、弁座部1
6に被せるように装着されており、支持板17の下方側
から支持板17を貫通して装着されたロッド19がその
内側中央部に溶接されている。なお、ロッド19は、そ
の拡大端部と支持板17との間にコイルばね20を圧縮
した状態にして、弁部材18に溶接されている。そし
て、弁座部16、支持板17、弁部材18、ロッド1
9、コイルばね20が一体とされて放圧装置13を構成
している。そして、弁座部16を取付用フランジ部11
aにボルト15にて締結することにより、変圧器本体1
1に取り付けている。
【0006】次に動作について説明する。常時は、コイ
ルばね20の復原力により弁部材18が弁座部16に押
圧され、弁座部16と弁部材18との間が油密に封止さ
れている。油入変圧器の層間短絡などの内部事故により
変圧器本体11の内圧が上昇し所定値を超えると、弁部
材18が変圧器本体11内の油から受ける力がコイルば
ね20の力にうち勝って、弁部材18が上方へ移動して
弁座部16から開離し、図9に示す状態となる。する
と、弁座部16と弁部材18との間隙から、矢印Aの如
く油が噴出することにより、変圧器本体11内の圧力の
上昇を緩和する。
【0007】他の電気的保護装置、例えば比率差動継電
器が動作して当該油入変圧器を電路から切り離すと、変
圧器本体11内の圧力が下がり、油の噴出もおさまるの
で、コイルばね20の復原力により弁部材18が元の位
置に戻り、弁座部16を封止する。すなわち、事故が納
まると自動的に復帰し、液位の高いコンサベータ12か
ら余分の油が流出しないようにしている。
【0008】従来の自動復帰形の放圧装置13は以上の
ように構成されているので、油入変圧器のタンク内の圧
力が元の状態に戻ったときに、放圧装置13からの油の
流出を停止し、コンサベータ12から油が余分に流出す
るのを防止する。従って、放圧板破壊式の放圧装置のよ
うにコンサベータ12よりも高い位置まで延長した放圧
管を設けなくてもよい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変圧器
本体11の油の圧力が急激に上昇した場合、弁部材18
に急峻な立ち上がりの大きな力が加わり弁部材18が急
速に開く。また、変圧器本体11の圧力が元の状態に戻
って弁部材18が復帰するときも弁部材18が速い速度
で動き弁座部16に衝突するとともに油の流出を急に止
める。このため、弁部材18の弁座部16への衝突およ
び油の流出が急に止められることによる水撃現象により
大きな衝撃が発生する。
【0010】このため、動作時の衝撃対策が必要とな
り、放圧装置を強固な大きなものとしなければならな
い。これに伴い、重量および価格が上昇する。また、放
圧装置の重量が増加することにより地震対策が必要とな
る場合も生じてくる。特に、大形の油入電気機器の場
合、大口径のものが必要となり、上記重量の増加や耐震
対策が問題となる。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解消し
て、動作時の衝撃が小さく大型化しても重量の増加を抑
制できる油入電気器の自動復帰形放圧装置を得ることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動復帰形放圧装置においては、油入電機
機器のタンクに連通して設けられタンクから油が流入す
る収容室を有するケーシングと、収容室に収容され弁座
に対向配置された弁部材と、ケーシングに固定された固
定部材と、対向方向に伸縮しうるようにされるとともに
一端が固定部材に固定され他端が弁部材に固定されて固
定部材と弁部材とにより油密の伸縮室を形成する伸縮部
材と、この伸縮部材を対向方向に伸長させる復帰装置
と、伸縮室と収容室とを所定の流路抵抗を有するように
絞った状態で連通する絞り連通孔部とを有する弁装置、
及び収容室内の圧力が所定値を超えたとき開いて伸縮室
を大気圧に開放して油を流出させ、収容室内の圧力が所
定値以下になったとき閉じて伸縮室からの油の流出を停
止させるトリガ装置、を備え、トリガ装置により伸縮室
が大気圧に開放されたとき収容室と伸縮室との差圧によ
り弁部材が復帰装置の力にうち勝って弁座から開離して
収容室から油を放出し、トリガ装置が閉じて伸縮室から
の油の流出が停止するとともに復帰装置により絞り連通
孔部を介して収容室から伸縮室に油を吸入しながら伸縮
部材を伸長させ弁部材を弁座に当接させて収容室からの
油の放出を停止するようにしたものである。トリガ装置
が動作して伸縮室を大気圧に開放すると収容室の圧力の
方が高くなるので、弁部材には復帰装置の力にうち勝っ
て伸縮室を縮小させようとする力が働き、弁部材は弁座
から開離する。このとき、伸縮室から流出する油の流量
を調整すれば、弁部材の速度が過度になり大きな衝撃が
発生するおそれをなくすことができる。また、トリガ装
置が閉じて伸縮室からの油の流出が停止すると、復帰装
置が絞り連通孔部を介して収容室から伸縮室に油を吸入
しながら伸縮部材を伸長させ、弁部材を弁座に当接させ
て弁装置を閉じる。絞り連通孔部を通過して伸縮室へ流
入する油の流量を調整して伸縮室が伸長復原する速度を
制御し、急激に閉じることによる水撃現象や弁部材の弁
座への衝突による衝撃を抑制する。
【0013】そして、伸縮部材は筒状に形成されるとと
もに軸方向に弾性変形して伸縮しうるようにされたベロ
ーズであり、復帰装置は少なくともベローズの弾性変形
による復原力を利用するものであることを特徴とする。
このように、ベローズの弾性変形による復原力を利用す
れば、復帰用ばね等を要せず復帰装置の構成が簡易にな
る。
【0014】さらに、絞り連通孔部は、そこを通過する
油の流量を調整する流量調整装置を有するものであるこ
とを特徴とする。流量調整装置により油の流量を調整す
れば、伸縮室の伸長復帰速度、すなわち弁部材による閉
鎖速度を調整でき、水撃現象や弁部材の弁座への衝突に
よる衝撃を適切に抑制できる。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.自動復帰形放圧装
置の開閉動作時の衝撃を緩和する手段として、弁部材の
移動速度を調整することが有効である。以下、具体的な
手段を説明する。図1〜図4は、この発明の実施の一形
態を示すものである。図1は自動復帰形放圧装置の構成
を示すもので図(a)は全体構成図、図(b)は図
(a)のB部の詳細図、図2は図1の開閉弁部分の平面
図、図3は動作を説明するための動作説明図、図4は変
圧器本体に取り付けた状態を示す取付状態図である。
【0016】図4に示すように、変圧器本体11にはそ
の側面上部に円筒状の取付用フランジ部11aが右側方
水平方向に突出して設けられ、閉止弁30を介してこの
発明の自動復帰形の放圧装置31が取り付けられてい
る。閉止弁30は、次に述べる放圧装置31を着脱する
ときに、変圧器本体11から油が流出しないようにする
ためである。放圧装置31は、図1に示すように開閉弁
32、絞り弁34、トリガ装置35で構成されている。
そして、開閉弁32には主排油管36、トリガ装置35
には副排油管37が接続され、放圧装置31の動作時に
排出される油が飛散しないようにしている。
【0017】開閉弁32は、次のように構成されてい
る。ケーシング321は閉止弁30に連通して取り付け
られており、図2の平面図に示すように箱形をしてい
る。このケーシング321の下面には、円筒状に形成さ
れた排出筒322がその先端部に一体に設けられた円環
状の弁座323をケーシング321内に突出させて油密
に溶接されている。
【0018】ケーシング321の天板下側に円環状のベ
ローズ取付座325が溶接されている。ベローズ取付座
325には、その詳細を図1(b)に示すようにその放
射方向に貫通孔325aが1ヶ所設けられ、油に対して
所定の流路抵抗を有するようにその流路断面積が選定さ
れた厚肉パイプ状の流量調整用のノズル326が緊嵌さ
れている。ノズル326は、油の流れを安定させるため
にベルマウス加工を施している。
【0019】ベローズ取付座325には、鋼板で製作さ
れた円筒状のベローズ327の一端が油密に溶接されて
いる。また、ベローズ327の他端には円板状の弁部材
328が溶接され、この発明における固定部材を兼ねる
ケーシング321の天板とベローズ取付座325とベロ
ーズ327と弁部材328とにより油密にされた伸縮室
329を形成している。ベローズ327は若干圧縮され
た状態で取り付けられており、その復原しようとする弾
性力で弁部材328を弁座323に押圧し、油が漏出し
ないように封止している。
【0020】また、伸縮室329内の固定側であるケー
シング321の天板にガイドパイプ330が溶接されて
おり、これと嵌合摺動するようにして弁部材328にガ
イド筒331が溶接されており、弁部材328が上下に
移動するときの案内をする。なお、ケーシング321の
天板、ベローズ取付座325、ベローズ327により弁
部材操作装置324を構成している。また、ノズル32
6の閉止弁30側に閉止弁30から直接ノズル326へ
油が流入しないように油流抑止板332を設けている。
【0021】そして、伸縮室329に連通して油の流量
を調整するための圧力補償形の絞り弁34と流路の開閉
を行うトリガ装置35のトリガ弁352とが直列に接続
されている。トリガ装置35は、ケーシング321に取
り付けた半導体歪ゲージ式の圧力検出器351によりケ
ーシング321内の油の圧力を検出し、所定値を超えた
ときに信号を送りトリガ弁352を開く。
【0022】なお、弁部材328の下面側の表面積をS
1、このうち弁座323に囲まれ大気圧となっている部
分の面積をS2、弁部材328の伸縮室329内側の面
積をS3、ベローズ327が圧縮されたときの復原力を
f1、弁部材328の自重をf2(厳密には、この自重
f2以外にガイド筒331等の自重も加わるがこれらは
省略している)、ケーシング321内の油の圧力をP
1、伸縮室329を大気圧に開放したときに弁部材32
8を上方に動かそうとする力Fは、次の(1)式のよう
に表される。 F=(S1−S2)P1−f1−f2 ・・・(1)
【0023】従って、ケーシング321内の圧力が高く
なってトリガ装置35が動作して伸縮室329が大気圧
に開放されると、そのときのケーシング321内の圧力
による力(S1−S2)P1がベローズ327の復元力
f1と弁部材328の自重f2との和を上回り、弁部材
328を上方に動かすFが働く。
【0024】以上のように構成された放圧装置31は、
その開閉弁32、トリガ弁352が常時は閉じられてお
り、開放された閉止弁30を介して変圧器本体11に連
通され、ケーシング321内に変圧器本体11から絶縁
用の油が流入し充満している(図4参照)。また、排出
筒322、主排油管36、副排油管37は大気に開放さ
れている。
【0025】次に、動作について説明する。コイルの層
間短絡等で変圧器本体11内の油の圧力が上昇し所定値
を超えると、圧力検出器351が信号を発してトリガ弁
352を開放する。伸縮室329は大気圧に開放されケ
ーシング321内の圧力P1よりも低くなるので、上記
(1)式のように弁部材328がケーシング321内の
圧力により受ける力が大きくなり、ベローズ327の弾
性力および弁部材328の自重にうち勝ってベローズ3
27を圧縮しながら上方へ移動し、移動にともない副排
油管37から油が排出される。なお、ベローズ327お
よび弁部材328がこの発明における復帰装置である。
【0026】このときの弁部材328の移動速度、すな
わち開閉弁32の開放速度は、副排油管37を通過して
排出される油の排出速度で決定される。油の流量は、圧
力補償形の絞り弁34にて調整する。このとき、ケーシ
ング321内の油はノズル326にて絞られながら伸縮
室329へ流入するので、ケーシング321と伸縮室3
29との差圧がほぼP1だけ確保される。また、この伸
縮室329へ流入する油の流量は、絞り弁34を通過し
て排出される油の流量に比し小さいので、主として絞り
弁34の絞り加減により弁部材328の開離速度が決定
される。そして、弁部材328が弁座323から開離す
るに伴い、図3の矢印Cのように排出筒322へ油が流
出し、変圧器本体11内の圧力の上昇を緩和する。
【0027】比率差動継電器などが動作して、変圧器本
体11の内部事故がおさまると油の圧力の上昇原因がな
くなるので、ケーシング321内の圧力も元の状態に戻
る。圧力検出器351が、ケーシング321内の圧力が
所定値以下になったことを検出してトリガ弁352を閉
じる。すると、伸縮室329内の圧力はケーシング32
1と同じ圧力になるので、ベローズ327の復原力およ
び弁部材328の自重にて弁部材328は下方へ移動す
る。
【0028】このとき、弁部材328の移動速度はノズ
ル326から伸縮室329内へ油を吸入する速度により
決定される。従って、ノズル326による絞りの程度に
より開閉弁32の閉鎖速度を調整できる。この実施の形
態では、必要に応じて流路断面積の異なるノズル326
を選んで使用するようにしている。
【0029】すなわち、開閉弁32の開放速度を主とし
て絞り弁34により、閉鎖速度をノズル326により容
易に調整制御することが可能である。そして、急激な開
閉による水撃現象や弁部材と弁座との衝突による衝撃の
発生を防止している。このように軟らかく動作させるこ
とにより、油入変圧器が大形になって、例えば排出筒3
22の直径が300mm以上となるような大口径の開閉
弁32が必要な場合であっても、それほど機械的強度を
大きくしなくてもよく、重量の増加を抑制できる。
【0030】実施の形態2.この発明は上記で説明した
構成に限られるものではなく、この発明の目的を損なわ
ない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施
の形態では伸縮室329はケーシング321と弁部材3
28とベローズ327とで形成したが、図5の構成図に
示すように弁部材328に代わる円板状の板材63を別
に設け、この板材63に円板状の弁部材628を取り付
けた開閉弁62にて放圧装置61を構成してもよい。こ
のように弁部材628を別に設ければ弁部材628を小
さくでき、弁座323との当たり面の加工も容易とな
る。
【0031】なお、弁部材は回動して弁座に当接するよ
うにしてもよい。また、ベローズ327はゴムや合成樹
脂製のものを使用してもよいし、ノズル326、絞り弁
34等の流量調整装置は、他の方式のものを使用しても
よい。さらに、トリガ装置としてケーシング321内の
圧力をパイロット圧として開閉動作するパイロット弁を
用いることもできる。
【0032】また、取り付けは、図6の取付状態図に示
すように変圧器本体11の下方の低い位置に放圧装置3
1を取り付けることも可能であり、このように低い位置
に取り付ければ放圧装置31の点検や保守が容易であ
る。なお、放圧装置31を取り外すときは閉止弁30を
閉じて油の流出を防止する。なお、油入変圧器に限らず
油入リアクトル、コンデンサその他の油入電器機器に用
いることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、次のような効果を奏する。すなわち、本発明
の自動復帰形放圧装置は、油入電機機器のタンクに連通
して設けられタンクから油が流入する収容室を有するケ
ーシングと、収容室に収容され弁座に対向配置された弁
部材と、ケーシングに固定された固定部材と、対向方向
に伸縮しうるようにされるとともに一端が固定部材に固
定され他端が弁部材に固定されて固定部材と弁部材とに
より油密の伸縮室を形成する伸縮部材と、この伸縮部材
を対向方向に伸長させる復帰装置と、伸縮室と収容室と
を所定の流路抵抗を有するように絞った状態で連通する
絞り連通孔部とを有する弁装置、及び収容室内の圧力が
所定値を超えたとき開いて伸縮室を大気圧に開放して油
を流出させ、収容室内の圧力が所定値以下になったとき
閉じて伸縮室からの油の流出を停止させるトリガ装置、
を備え、トリガ装置により伸縮室が大気圧に開放された
とき収容室と伸縮室との差圧により弁部材が復帰装置の
力にうち勝って弁座から開離して収容室から油を放出
し、トリガ装置が閉じて伸縮室からの油の流出が停止す
るとともに復帰装置により絞り連通孔部を介して収容室
から伸縮室に油を吸入しながら伸縮部材を伸長させ弁部
材を弁座に当接させて収容室からの油の放出を停止する
ようにしたものであるので、トリガ装置が動作して伸縮
室を大気圧に開放すると収容室の圧力の方が高くなり、
弁部材には復帰装置の力にうち勝って伸縮室を縮小させ
ようとする力が働き、弁部材は弁座から開離する。この
とき、伸縮室から流出する油の流量を調整すれば、弁部
材の速度が過度になり大きな衝撃が発生するおそれをな
くすことができる。また、トリガ装置が閉じて伸縮室か
らの油の流出が停止すると、復帰装置が絞り連通孔部を
介して収容室から伸縮室に油を吸入しながら伸縮部材を
伸長させ、弁部材を弁座に当接させて弁装置を閉じる。
絞り連通孔部を通過して伸縮室へ流入する油の流量を調
整して伸縮室が伸長復帰する速度を制御し、急激に閉じ
ることによる水撃現象や弁部材の弁座への衝突による衝
撃を抑制する。従って、機械的強度をそれほど大きくし
なくてよく、重量の増加を抑制でき、耐震強度も改善で
きる。
【0034】そして、伸縮部材は筒状に形成されるとと
もに軸方向に弾性変形して伸縮しうるようにされたベロ
ーズであり、復帰装置は少なくともベローズの弾性変形
による復原力を利用するものであることを特徴とするの
で、ベローズの弾性変形による復原力を利用して復帰用
ばね等を省略でき、復帰装置の構成が簡易になる。
【0035】さらに、絞り連通孔部は、そこを通過する
油の流量を調整する流量調整装置を有することを特徴と
するので、流量調整装置により油の流量を調整すること
により、伸縮室の伸長復帰速度、すなわち弁部材による
閉鎖速度を調整でき、水撃現象や弁部材の弁座への衝突
による衝撃をより適切に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態である自動復帰形の
放圧装置を示すもので、図(a)は全体構成図、図
(b)は図(a)のB部の詳細図である。
【図2】 図1の開閉弁部分の平面図である。
【図3】 図1の放圧装置の動作を説明する動作説明図
である。
【図4】 図1の放圧装置の取付状態図である。
【図5】 この発明の他の実施の形態を示す自動復帰形
の放圧装置の構成図である。
【図6】 他の取付例を示す取付状態図である。
【図7】 従来の自動復帰形の放圧装置の取付状態を示
す取付状態図である。
【図8】 従来の放圧装置の構成図である。
【図9】 従来の放圧装置の動作を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
11 変圧器本体、31 放圧装置、32 開閉弁、3
21 ケーシング、323 弁座、324 弁部材操作
装置、325a 貫通孔、326 ノズル、327 ベ
ローズ、328 弁部材、34 絞り装置、35 トリ
ガ装置、351 圧力検出器、352 トリガ弁、61
放圧装置、62 開閉弁、64 板材、628 弁部
材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油入電機機器のタンクに連通して設けら
    れ上記タンクから油が流入する収容室を有するケーシン
    グと、上記収容室に収容され弁座に対向配置された弁部
    材と、上記ケーシングに固定された固定部材と、上記対
    向方向に伸縮しうるようにされるとともに一端が上記固
    定部材に固定され他端が上記弁部材に固定されて上記固
    定部材と上記弁部材とにより油密の伸縮室を形成する伸
    縮部材と、この伸縮部材を上記対向方向に伸長させる復
    帰装置と、上記伸縮室と上記収容室とを所定の流路抵抗
    を有するように絞った状態で連通する絞り連通孔部とを
    有する弁装置、及び上記収容室内の圧力が所定値を超え
    たとき開いて上記伸縮室を大気圧に開放して油を流出さ
    せ、上記収容室内の圧力が上記所定値以下になったとき
    閉じて上記伸縮室からの油の流出を停止させるトリガ装
    置、を備え、上記トリガ装置により上記伸縮室が大気圧
    に開放されたとき上記収容室と上記伸縮室との差圧によ
    り上記弁部材が上記復帰装置の力にうち勝って上記弁座
    から開離して上記収容室から油を放出し、上記トリガ装
    置が閉じて上記伸縮室からの油の流出が停止するととも
    に上記復帰装置により上記絞り連通孔部を介して上記収
    容室から上記伸縮室に油を吸入しながら上記伸縮部材を
    伸長させ上記弁部材を上記弁座に当接させて上記収容室
    からの油の放出を停止する自動復帰形放圧装置。
  2. 【請求項2】 伸縮部材は筒状に形成されるとともに軸
    方向に弾性変形して伸縮しうるようにされたベローズで
    あり、復帰装置は少なくとも上記ベローズの弾性変形に
    よる復原力を利用するものであることを特徴とする請求
    項1に記載の自動復帰形放圧装置。
  3. 【請求項3】 絞り連通孔部は、そこを通過する油の流
    量を調整する流量調整装置を有するものであることを特
    徴とする請求項1に記載の自動復帰形放圧装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100447926C (zh) * 2006-12-08 2008-12-31 王世有 变压器用速动油压继电器
KR20220010998A (ko) * 2020-07-20 2022-01-27 영인기술(주) 변압기의 압력조절장치
CN118213159A (zh) * 2024-02-18 2024-06-18 深圳市深特变电气设备有限公司 一种油浸式配电变压器
CN120388822A (zh) * 2025-06-30 2025-07-29 国网山西省电力公司电力科学研究院 一种压力释放阀及油浸式电力变压器故障检测方法

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