JPH11346038A - 溝付き金属ベース回路基板 - Google Patents

溝付き金属ベース回路基板

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JPH11346038A
JPH11346038A JP15104698A JP15104698A JPH11346038A JP H11346038 A JPH11346038 A JP H11346038A JP 15104698 A JP15104698 A JP 15104698A JP 15104698 A JP15104698 A JP 15104698A JP H11346038 A JPH11346038 A JP H11346038A
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JP
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circuit board
metal base
grooves
base circuit
cross
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JP15104698A
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English (en)
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Mitsutoshi Sano
光俊 佐野
Kaname Iwasaki
要 岩崎
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 溝71〜78は断面鋸歯状とし、上型と
下型との一回の型押しによって前記全ての対の断面鋸歯
状溝を形成し、溝の上面と下面との対配置を溝の先端同
士を垂直方向に離隔しかつ鋸歯状溝の背部垂直辺同士を
同一の仮想垂直線に夫々近接させて平行、等間隔に配
し、点対称配置とした溝付き金属ベース回路基板。 【効果】断面鋸歯状溝の幅を従来の断面V型溝の幅より
小さくでき型押し形成における鋸歯状溝の位置精度値を
従来の約半分に向上できるから、印刷回路範囲の有効利
用が可能となり、金属ベース回路基板の再度の位置合わ
せを行なう必要がなく作業が簡便になる。又型押し形成
であるから合成樹脂絶縁層部でバリ(余分の突部)が発
生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分割容易な金属ベー
ス回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は母材として用いられる金属ベース
銅張板の断面模式図であり、図10は従来の溝付き金属
ベース回路基板の特徴を説明するための平面図であり、
図11は同じく図10のB−B断面図であり、図12は
従来技術の問題点を説明するための図11の要部拡大図
である。
【0003】従来技術を説明する前に、溝付き金属ベー
ス回路基板の母材として共通に用いられる金属ベース銅
張板を図9を用いて説明する。図9に示すように、母材
としての金属ベース銅張板1Cは、金属板10の少なく
とも片面(本図においては両面)に合成樹脂絶縁層2
1,21を介して銅箔31,31を重ねたものを積層成
形したものである。
【0004】次に従来技術の溝付き金属ベース回路基板
の特徴を説明する。特徴を簡潔に説明するために、従来
の溝付き金属ベース回路基板1Dを図10と図11に示
すように横3列、縦2列の6個の金属ベース個片回路基
板分割タイプのものとして例示する。
【0005】従来の溝付き金属ベース回路基板は上記し
た金属ベース銅張板1Cを用いて以下[ア]〜[ウ]の
手順を経て作製される。 [ア]金属ベース銅張板1Cの6個の金属ベース個片回
路基板30a〜30fの予定域の各両面に印刷回路31
a〜31f,32a〜32fを加工し、かつ銅箔31,
31を除去した端部51,52を有する個片用回路付き
金属ベース回路基板(図示せず)を形成する。
【0006】[イ]個辺用回路付き金属ベース回路基板
の端部51,52を除く位置に横向きに1本のスリット
41を貫通形成するとともに、端部51,52にガイド
穴61〜64を貫通加工し更に回路基板の外周を打ち抜
き加工してスリット付き金属ベース回路基板(図示せ
ず)を作製する。スリット41が1本という理由は[縦
方向分割列数=2列]の2という値から1を引いた値と
したためである。
【0007】[ウ]上下1対又は2対の断面V型の丸鋸
状の回転歯(図示せず)を用いて、上記スリット付き金
属ベース回路基板の両面に、スリット41に対して垂直
方向にミラー対称の4対の断面V型溝71a〜74a,
75a〜78aをV型溝同士の先端が交わらないように
切削し、図10と図11に示すような溝付き金属ベース
回路基板1Dを作製する。断面V型溝が4対であるとい
う理由は[横方向分割列数=3列]という値に1を加え
た値としたためである。
【0008】以上の[ア]〜[ウ]のようにして作製し
た溝付き金属ベース回路基板1Dの6個の金属ベース個
片回路基板30a〜30fの上面の印刷回路31a〜3
1fと下面の印刷回路32a〜32f部との所用の箇所
に電気素子等を実装した後で、4対の断面V型溝71a
〜74a,75a〜78aを対毎に折れば6個の金属ベ
ース個片回路基板30a〜30fと、端部51と、端部
52と、に分割できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11と図12を用い
て従来の溝付き金属ベース回路基板1Dの問題点を述べ
る。第1に断面V型溝72aの断面形状を見ると、Ta
を表面開口幅、θ3を先端角度、βを断面V型の丸鋸状
の回転歯を用いてV型溝を切削する際のV型溝の位置精
度、δを共通値としての最小余裕代とし、その結果とし
ての領域幅[2×P´]を印刷回路31a,31bを形
成不可の領域幅とすると、前記形成不可の領域幅[2×
P´]=[2×(β+(Ta/2)+δ)]で表され
る。従来例として、後述の作用、効果と対応できるよう
に、総厚が0.9mmの印刷回路基板に図11に示すよ
うな従来の断面V型溝71a〜78aを切削加工した場
合の具体的な数値を示すと、Ta=約0.2mm、θ3
=約45°、β=約0.3mmであり、共通値であるδ
=約0.2mmであるから、印刷回路31a,31bを
形成不可の領域幅[2×P´]=約1.2mmとなっ
て、回路形成不可の領域幅が大きくなってしまうという
問題点がある。第2に上下1対又は2対の断面V型の丸
鋸状の回転歯を用いてV型溝を切削するが、1回目のV
型溝の切削を行なうとV型溝部で広がってしまい金属ベ
ース回路基板が延びた状態になってしまうので、3対以
上のV型溝が必要な回路基板にあっては2回目以降のV
型溝の切削を行なう前に都度、金属ベース回路基板の位
置合わせをやり直さなくてはならず作業が繁雑になると
いう問題点がある。第3に丸鋸状の回転歯によってV型
溝を切削する際に合成樹脂絶縁層21でバリ(余分の突
部)が発生し易いという問題点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
みなされたものであって、本発明の溝付き金属ベース回
路基板は、金属板の少なくとも一方の面に合成樹脂絶縁
層を介して銅箔を重ねたものを積層してなる金属ベース
銅張板に、横並びにM(正整数)列かつ縦並びにN(正
整数)列の[M×N]個の金属ベース個片回路基板用の
回路を加工して回路付き金属ベース回路基板とし、前記
回路基板に[N−1]本のスリットを横向きかつ縦並び
に貫通して設けるとともに前記回路基板の両面に[M+
1]対の断面鋭角溝を縦向きかつ横並びに設けて後工程
における[M×N]個の分割を容易とした溝付き金属ベ
ース回路基板において、前記両面の[M+1]対の断面
鋭角溝を上型と下型との一回の型押しによって形成する
とともに、前記断面鋭角溝の断面形状を鋸歯状とし、前
記対をなす前記鋸歯状溝の先端同士を垂直方向に離隔し
かつ前記鋸歯状溝の背部垂直辺同士を同一の仮想垂直線
に平行かつ等間隔に形成して、前記対をなす前記鋸歯状
溝同士を点対称に配したことを特徴とする。
【0011】上記溝付き金属ベース回路基板に段差が付
いた場合には、更に別体のプレス手段を用いて平押しし
て段差を解消したものであってもよい。
【0012】更に、溝付き金属ベース回路基板の金属板
としてアルミ、アルミ合金、銅又は銅合金のいずれかを
使用してもよく、更に合成樹脂として耐熱性熱可塑性樹
脂を使用してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の溝付き金属ベース
回路基板の特徴を説明するための平面図であり、図2は
同じく図1のA−A断面図である。図3は本発明の溝付
き金属ベース回路基板の溝形成方法を示す断面模式図で
あり、図4は同じく図3の要部拡大図である。図5は本
発明の溝付き金属ベース回路基板の部分断面図であり、
図6は本発明における中間製品である段状溝付き金属ベ
ース回路基板の部分断面図である。図7は本発明の効果
を説明するための図6の要部拡大模式図である。図8は
本発明の溝付き金属ベース回路基板の一実施例を示す平
面図である。図1,2において図10,11と同一と見
做せるものには同一の番号を付した。
【0014】図9に示すように、本発明の溝付き金属ベ
ース回路基板の母材として用いられる金属ベース銅張板
1Cは、従来例で説明したものと同じく、金属板10の
少なくとも片面(本図においては両面)に合成樹脂絶縁
層21,21を介して銅箔31,31を重ねたものを積
層成形したものである。ここで金属板10としてはアル
ミ、アルミ合金、銅又は銅合金のいずれを使用してもよ
く、金属板10の厚さは0.2mm〜3.0mmの範囲
のものを使用できる。また、合成樹脂絶縁層21,21
はエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂であ
っても、又は熱可塑性樹脂であっても適用可能であり、
更には耐熱性熱可塑性樹脂が好適であり、前記耐熱性熱
可塑性樹脂としてはポリエーテルエーテルケトン樹脂、
フッ素樹脂又はポリフェニレンサルファイド等が好適で
あり、これら絶縁層21,21の厚さは0.02mm〜
0.3mmの範囲が好ましい。更に、銅箔31,31の
厚さは0.012mm〜0.105mmの範囲が好まし
い。
【0015】以下、図1〜図7を用いて本発明の溝付き
金属ベース回路基板の特徴を説明する。本発明の溝付き
金属ベース回路基板1は通常下記の[1]〜[3]の手
順で作製されるが、深めの溝を形成する場合は、[1]
〜[3]の手順に依ったとしても中間品として段差を有
する段状溝付き金属ベース回路基板1Aが形成されるこ
とがあり、この場合は[1]〜[3]の手順に更に下記
の[4]の手順を加えた下記[1]〜[4]の手順で作
製される。特徴を簡潔に説明するために、本発明の溝付
き金属ベース回路基板1を横3列、縦2列の6個の金属
ベース個片回路基板分割タイプのものとして例示する。
【0016】[1]上記した金属ベース銅張板1Cの6
個の金属ベース個片回路基板30A〜30Fの予定域の
各両面に印刷回路31A〜31F,32A〜32Fを加
工形成し、かつ銅箔31,31を除去した端部51,5
2を有する個片用回路付き金属ベース回路基板(図1,
図2においてスリット41と溝71〜78を省略したも
のと同等)を形成する。
【0017】[2]ルーターや打ち抜きプレス等を用い
て、上記個片用回路付き金属ベース回路基板の横方向
に、かつ前記端部51,52を除く位置に1本のスリッ
ト41を貫通形成するとともに、両端部51,52にガ
イド穴61〜64を貫通加工し更に外周を打ち抜き切断
加工してスリット付き金属ベース回路基板(図1,図2
において溝71〜78を省略したものと同等)を得る。
スリット41が1本ということは、スリットの本数が
[縦方向分割列数=2列]という値から1を引いた値と
することによる。仮に[縦方向分割列数=N列]であれ
ばスリットの本数は[N−1]本となる。
【00018】[3]前記スリット付き金属ベース回路
基板の両面のスリット41に対し垂直方向に、点対称の
4対の断面鋸歯状溝71〜78を上型と下型(図3の8
0A,80B)により一発で型押し形成して図1と図2
に示すような本発明の溝付き金属ベース回路基板1を作
製する。ここで、鋸歯状とは適正なV字を縦の中心線で
半割りした形状のことであり、対の鋸歯状溝71,7
5、対の鋸歯状溝72,76、対の鋸歯状溝73,77
そして対の鋸歯状溝74,78の先端同士は垂直方向に
同位か又は離れている(後述図4のL8)。断面鋸歯状
溝を4対としたのは、[横方向分割列数=3列]という
値に1を加えた値とすることによる。仮に[横方向分割
列数=M列]であれば鋸歯状溝は[M+1]対となる。
【0019】図3〜図6を用いて、上型と下型とを用い
た4対の点対称の断面鋸歯状溝の形成方法を詳細に説明
する。図3に示すように、型押し用の上型80Aと下型
80Bがプレス手段(図示せず)等に取り付けてあり、
上型80Aには4個の断面鋸歯状の突起部81〜84が
備えられており、下型80Bには4個の断面鋸歯状の突
起部85〜88が備えられている。ここで突起部81,
85、突起部82,86、突起部83,87そして突起
部84,88は夫々点対称に配されている。
【0020】図4を用いて上記点対称の意味を詳細に説
明する。図4は図3の内から突起部82,86の対のみ
を部分拡大したものである。図4の上型80Aと下型8
0Bとは平行に配され、突起部82と突起部86とは断
面形状が同一の鋸歯状であり、突起部82の背部垂直面
F82と突起部86の背部垂直面F86とは仮想垂直中
心線Yを挟んで平行かつ等間隔に近接して配される。即
ち、突起部82と突起部86とは前記仮想垂直中心線Y
上でかつ突起部82の先端と突起部86の先端との垂直
離隔距離L8の中点Zを基準点として点対称に配してあ
る。
【0021】ここで、母材である金属ベース銅張板1C
の総厚が上記金属板10の厚さ範囲である0.2mm〜
3.0mmに合わせて変化しても、前記垂直離隔距離L
8は約0.5mm以下であり、かつ図4に示す断面鋸歯
状の突起部81〜84の先端角度θ2を約25°〜50
°の範囲、好ましくは金型の寿命等を考慮して約35°
〜45°とある程度限定するから、母材である金属ベー
ス銅張板1Cの総厚が大きくなるほど断面鋸歯状溝の開
口部幅(図7のT)は大きくなるという傾向がある。
【0022】図5は本発明の溝付き金属ベース回路基板
1の部分断面を示す。溝付き金属ベース回路基板1にお
いて10は金属板、21,21は合成樹脂絶縁層、31
B,31Eは印刷回路、72,76は対の断面鋸歯状溝
である。図5において、溝付き金属ベース回路基板1の
総厚をt1、上面側と下面側との各溝深さをt11、上
面側の溝の先端と下面側の溝の先端との垂直方向離隔距
離をt12で表すと、t1=(2×t11+t12)で
ある。このように型押し後に段差を生じない場合は上記
した[1]〜[3]の手順で本発明の溝付き金属ベース
回路基板1を作製し、後工程で印刷回路31A〜31
F,32A〜32Fの所用の箇所に電気素子等を実装し
た後で、4対の断面鋸歯状溝71〜78を対毎に折れば
6個の金属ベース個片回路基板30A〜30Fと、端部
51と、端部52とに容易に分割できる。
【0023】一方、別の例として、上型80Aと下型8
0Bとを用いて比較的深い断面鋸歯状溝を型押しした
際、一発型押し加工であるため金属ベース回路基板に横
方向の逃げが効かないため段差を生じた段状溝付き金属
ベース回路基板1Aが中間製品として得られることがあ
り、図6にこの部分断面を示す。図6の段状溝付き金属
ベース回路基板1Aにおいて10は金属板、21,21
は合成樹脂絶縁層、31B,31Eは印刷回路、72
A,76Aは対の断面鋸歯状溝である。図6において、
溝付き金属ベース回路基板1Aの総厚をt1、上面側の
溝深さをt13、下面側の溝深さをt15、上面側の溝
の先端と下面側の溝の先端との垂直方向離隔距離をt1
4で表すと、t1=(t13+t14+t15)であ
る。以上のように段状溝付き金属ベース回路基板1Aが
中間製品として得られた場合は、次の[4]の平坦化工
程が追加される。
【0024】[4]上記[1]〜[3]によって得られ
た段状溝付き金属ベース回路基板1Aをこれまで説明し
た溝付け用の型押しプレス(図示せず)とは別置きの平
押しプレス(図示せず)を用いて平押しして段差を解消
して最終製品である図5に示す溝付き金属ベース回路基
板1を得る。このようにして[4]の工程を経て作製し
た溝付き金属ベース回路基板1の場合、図5におけるt
11とt12とは見掛の寸法となる。そして後工程で印
刷回路31A〜31F,32A〜32Fの所用の箇所に
電気素子等を実装した後で、4対の断面鋸歯状溝71〜
78を対毎に折れば6個の金属ベース個片回路基板30
A〜30Fと、端部51と、端部52とに容易に分割で
きる。
【0025】次に本発明の溝付き金属ベース回路基板1
の作用を述べる。図5の断面鋸歯状溝72の近傍を拡大
して示した図7等を用いて説明する。先述した[発明が
解決しようとする課題]に記した従来の問題点と対応し
易くするために、総厚が0.9mmの印刷回路基板に図
2に示すような断面鋸歯状溝71〜78を型押し形成し
た場合を示す。第1に図7において断面鋸歯状溝72の
断面形状を見ると、Tを表面開口幅、θ1を先端角度、
αを断面鋸歯状の金型突起部を用いて型押し断面鋸歯状
溝を形成する際の鋸歯状溝の位置精度、δを共通値とし
ての最小余裕代とし、その結果としての領域幅[P+
Q]を印刷回路31A,31Bを形成不可の領域幅とす
ると、前記形成不可の領域幅[P+Q]=[2×(α+
δ)+T]で表される。具体的な数値を示すと、T=約
0.17mm、θ1=約40°、α=±約0.15mm
であり、共通値であるδ=約0.2mmであるから、印
刷回路31A,31Bを回路形成不可の領域幅[P+
Q]=約0.87mm幅となり、以上のような総厚が
0.9mmの印刷回路基板の例においては、従来の回路
形成不可範囲1.2mmに対して本発明では約0.87
mmと小さくなり回路形成可能範囲が拡大して有効活用
がなされる。第2に断面鋸歯状溝は全数一発型押しであ
り、従来のような金属ベース回路基板の位置合わせのや
り直しをしないで済むので作業が簡便となる。第3に型
押しであるので鋸歯状溝を形成する際、合成樹脂絶縁層
21,21部にバリ(余分の突部)が発生しなくなる。
【0026】次に、以下図4〜6及び図8,9を用い
て、本発明の一実施例を説明する。本実施例は以下
[a]〜[e]の手順で行なった。
【0027】[a](図9参照):表面処理した約0.
8mm厚さのアルミニウム板10の両面に約50μm厚
さのポリエーテルエーテルケトン樹脂21,21を介し
て約30μm厚さの銅箔31,31を重ねたものを真空
プレス機(図示せず)によって加熱加圧積層成形して総
厚約0.9mmのアルミベース両面銅張板1Cを作製し
た。
【0028】[b](図8参照):前記アルミベース両
面銅張板1Cから72個(横9列分割×縦8列分割)分
の大きさが7.7mm×11.4mmのアルミベース個
片回路基板300……300を分割易くするために、前
記個片銅回路基板300……300の夫々両面に72個
分の回路310……310を加工し、銅回路付きアルミ
ベース回路基板(図示せず)を得た。
【0029】[c](図8参照):ルーター(図示せ
ず)を用いて、前記銅回路付きアルミベース回路基板に
[(縦8列)−1=7]本の横方向のスリット41A…
…41Aを貫通するとともに両端部51A,52Aにガ
イド穴61A〜64Aを貫通加工しさらに外周を大きさ
が約横98.9mm×縦85.1mmになるように裁断
してスリット付きアルミベース回路基板を得た。
【0030】[d](図8参照):[(横9列)+1=
10]対の断面鋸歯状突起部を備えた上型と下型とを取
り付けた溝付け用プレスを用いて(以上図示せず)、前
記スリット付きアルミベース回路基板の両面に10対の
点対称の断面鋸歯状溝70A……70Aを型押し形成
し、中間製品として断面が図6に類似した段状溝付きア
ルミベース回路基板(図示せず)を得た。
【0031】図3と図4とを転用して説明すると、この
時の金型の状況は、突起部が10対であり、各対の突起
部の背部垂直面同士の水平方向の離隔距離X=約0.0
5mm、突起部の先端角度θ2=約40°、突起部の上
型又は下型表面からの突出寸法L80=約0.45mm
であった。そして図6を仮に流用して説明すると、形成
された段状溝付きアルミベース回路基板1Aの断面鋸歯
状溝72A,76Aの状況は、先端角度θ1=約40
°、上面溝72Aの深さt13=約0.25mm、上面
溝72Aの先端と下面溝76Aの先端との離隔距離t1
4=約0.2mm、下面溝(76A)の先端と下面の最
低部との距離t15=約0.45mmであった。
【0032】[e](図6を転用して参照)…上記段状
溝付きアルミベース回路基板1Aを別置きのプレス機で
平押しプレスして(図示せず)、段差を矯正して本発明
の一実施例である図8に示すような溝付きアルミベース
回路基板1Bを作製した。
【0033】この溝付きアルミベース回路基板1Bの状
況は、図6,図7を転用しかつ図8を用いて説明する
と、10対の断面鋸歯上状溝70A……70Aの先端角
度θ1=約40°、鋸歯溝溝70A……70Aの幅T=
約0.17mm、上面側の溝深さ(見掛け上)t11=
約0.21mm、上面側溝の先端と下面側の溝の先端と
の離隔距離(見掛け上)t12=約0.48mm、上面
側の溝深さ(見掛け上)t11=約0.21mmとな
り、総厚t1=約0.9mmである。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明では、金属板の
少なくとも一方の面に合成樹脂絶縁層を介して銅箔を重
ねたものを積層してなる金属ベース銅張板に、横並びに
M(正整数)列かつ縦並びにN(正整数)列の[M×
N]個の金属ベース個片回路基板用の回路を加工して回
路付き金属ベース回路基板とし、前記回路基板に[N−
1]本のスリットを横向きかつ縦並びに貫通して設ける
とともに前記回路基板の両面に[M+1]対の断面鋭角
溝を縦向きかつ横並びに設けて後工程における[M×
N]個の分割を容易とした溝付き金属ベース回路基板に
おいて、前記両面の[M+1]対の断面鋭角溝を上型と
下型との一回の型押しによって形成するとともに、前記
断面鋭角溝の断面形状を鋸歯状とし、前記対をなす前記
鋸歯状溝の先端同士を垂直方向に離隔しかつ鋸歯状溝の
背部垂直辺同士を同一の仮想垂直線に平行かつ等間隔に
形成して、前記対をなす前記鋸歯状溝同士を点対称に配
したことを特徴とする溝付き金属ベース回路基板を提供
できるから、第1に断面鋸歯状溝の幅を従来の断面V型
溝の幅より小さくでき型押し形成における鋸歯状溝の位
置精度値を従来の約半分に向上できるから、印刷回路用
範囲の有効利用が可能となるという効果があり、第2に
複数の断面鋸歯状溝を全数一発型押しで形成できるから
金属ベース回路基板の再度の位置合わせを行なう必要が
なく作業が簡便になるという効果があり、第3に型押し
形成であるから合成樹脂絶縁部でバリ(余分の突部)が
発生しなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の溝付き金属ベース回路基板の特
徴を説明するための平面図である。
【図2】図2は同じく図1のA−A断面図である。
【図3】図3は本発明の溝付き金属ベース回路基板の溝
形成方法を示す断面模式図である。
【図4】図4は同じく図3の要部拡大図である。
【図5】図5は本発明の溝付き金属ベース回路基板の部
分断面図である。
【図6】図6は本発明における中間製品である段状溝付
き金属ベース回路基板の部分断面図である。
【図7】図7は本発明の効果を説明するための図6の要
部拡大模式図である。
【図8】図8は本発明の溝付き金属ベース回路基板の一
実施例を示す平面図である。
【図9】図9は母材として用いられる金属ベース銅張板
の断面模式図である。
【図10】図10は従来の溝付き金属ベース回路基板の
特徴を説明するための平面図である。
【図11】図11は同じく図10のB−B断面図であ
る。
【図12】図12は従来技術の問題点を説明するための
図11の要部拡大図である。
【符号の説明】
1,1B 溝付き金属ベース回路基板 1A 段状溝付き金属ベース回路基板 1C 金属ベース銅張板 10 金属板 21,21 合成樹脂絶縁層 31,31 銅箔 30A〜30F,300……300 金属ベース個片
回路基板 31A〜31F,32A〜32F,310……310
印刷回路 41,41A……41A スリット 51,52,51A,52A 端部 61〜64,61A〜64A ガイド穴 71〜78,70A……70A 断面鋸歯状溝 80A 上型 80B 下型 81〜88 突起部 F82,F86 背部垂直面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板の少なくとも一方の面に合成樹脂絶
    縁層を介して銅箔を重ねたものを積層してなる金属ベー
    ス銅張板に、横並びにM(正整数)列かつ縦並びにN
    (正整数)列の[M×N]個の金属ベース個片回路基板
    用の回路を加工して回路付き金属ベース回路基板とし、
    前記回路基板に[N−1]本のスリットを横向きかつ縦
    並びに貫通して設けるとともに前記回路基板の両面に
    [M+1]対の断面鋭角溝を縦向きかつ横並びに設けて
    後工程における[M×N]個の分割を容易とした溝付き
    金属ベース回路基板において、前記両面の[M+1]対
    の断面鋭角溝を上型と下型との一回の型押しによって形
    成するとともに、前記断面鋭角溝の断面形状を鋸歯状と
    し、前記対をなす前記鋸歯状溝の先端同士を垂直方向に
    離隔しかつ前記鋸歯状溝の背部垂直辺同士を同一の仮想
    垂直線に平行かつ等間隔に形成して、前記対をなす前記
    鋸歯状溝同士を点対称に配したことを特徴とする溝付き
    金属ベース回路基板。
  2. 【請求項2】前記溝付き金属ベース回路基板を更に別体
    のプレス手段を用いて平押してなることを特徴とする前
    記請求項1記載の溝付き金属ベース芯回路基板。
  3. 【請求項3】金属板がアルミ、アルミ合金、銅又は銅合
    金のいずれかからなることを特徴とする前記請求項1又
    は2記載の溝付き金属ベース回路基板。
  4. 【請求項4】合成樹脂が耐熱性熱可塑性樹脂であること
    を特徴とする前記請求項1乃至3記載の溝付き金属ベー
    ス回路基板。
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