JPH11348174A - 多孔質窯業系化粧板の製造方法 - Google Patents

多孔質窯業系化粧板の製造方法

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JPH11348174A
JPH11348174A JP15873698A JP15873698A JPH11348174A JP H11348174 A JPH11348174 A JP H11348174A JP 15873698 A JP15873698 A JP 15873698A JP 15873698 A JP15873698 A JP 15873698A JP H11348174 A JPH11348174 A JP H11348174A
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JP
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group
layer
mixture
nco
porous ceramic
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JP15873698A
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English (en)
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Yoshihito Ono
美仁 小野
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Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐水性、及び意匠性に優れた多孔質窯業系化
粧板。 【解決手段】 多孔質窯業系基板1上に、体質顔料
(a)、OH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはO
H基を有するポリエステル樹脂(c)、及びNCO基を
有するポリイソシアネート化合物(d)を混合した混合
物(e)を塗布し目止め層2を形成し、該目止め層2上
に、OH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはOH基
を有するポリエステル樹脂(c)、及びNCO基を有す
るポリイソシアネート化合物(d)を含有する混合物
(f)を塗布し、更に、転写法によりインキ層4を形成
した後に、該インキ層4上にウレタン樹脂層5を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内又は屋外で使
用される建設用材料に適した化粧板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多孔質窯業系の材料は不燃性であるがゆ
え、建設用材料に適している。そして、多くの場合、意
匠性を付与したり保護の為に表面には2層以上の樹脂膜
層が形成される。例えば、特開平6−321655号公
報では、表面の耐水性を完全なものとすると共に自然な
外観を付与するため、窯業系板材にシーラーを含浸させ
た上にクリヤー塗料を塗装している。
【0003】また、多孔質窯業系の材料の多くはアルカ
リ性を呈すので、その表面に樹脂膜層を形成する為に様
々な方法が提案されている。特開昭61−286281
号公報には、珪酸カルシウム等の無機質窯業系基板に湿
気硬化型ウレタンシ−ラ−を塗布し、その表面に不飽和
ポリエステルタイプの紫外線硬化型樹脂を塗布・硬化さ
せ、研磨して目止め層とし、その上にアクリルウレタン
樹脂層を形成する方法が開示されている。しかしながら
この方法は、帯電防止性を付与することが目的であり、
本発明における転写によって意匠性を付与することとは
目的が異なる。
【0004】また、特開平3−96355号公報には、
無機質窯業系基板にシーラー層と隠蔽性を有するアクリ
ルウレタン樹脂層を形成した上に、転写によるインキ層
と表面保護の為にクリヤー層を形成する方法が開示され
ている。ここで使用されるシーラー層は塗料層の密着性
を向上させるためのものであるが、耐水性の向上には効
果がない。また、ここで使用される隠蔽性を有するアク
リルウレタン樹脂層はガラス転移点が0℃以下なので、
その樹脂層は柔らかく基板に塗布しても基板の孔を被覆
し、平滑にすること(以下、目止めという)ができず、
意匠性に劣る化粧板しか得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑みなされたものであり、耐水性、及び意匠性に優れた
多孔質窯業系化粧板を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、多孔質窯
業系基板1上に、体質顔料(a)、OH基を有するアク
リル樹脂(b)若しくはOH基を有するポリエステル樹
脂(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネート化
合物(d)を混合した混合物(e)を塗布し、OH基と
NCO基とを反応せしめ隠蔽性を有するウレタン樹脂層
を硬化させて目止め層2を形成し、該目止め層2上に、
OH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはOH基を有
するポリエステル樹脂(c)、及びNCO基を有するポ
リイソシアネート化合物(d)を含有する混合物(f)
を塗布し、乾燥して成る層3を形成し、更に、該乾燥し
て成る層3上に、転写法によりインキ層4を形成した後
に、該インキ層4上に、OH基を有するアクリル樹脂
(b)若しくはOH基を有するポリエステル樹脂
(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネート化合
物(d)とを混合した混合物(g)を塗布し、該混合物
(g)中のOH基とNCO基とを反応せしめウレタン樹
脂層5を形成すると共に前記乾燥して成る層3中のOH
基とNCO基とを反応せしめることを特徴とする多孔質
窯業系化粧板の製造方法である。
【0007】第2の発明は、多孔質窯業系基板1上に、
体質顔料(a)、OH基を有するアクリル樹脂(b)若
しくはOH基を有するポリエステル樹脂(c)、及びN
CO基を有するポリイソシアネート化合物(d)を混合
した混合物(e)を塗布し、OH基とNCO基とを反応
せしめ隠蔽性を有するウレタン樹脂層を硬化させて目止
め層2を形成し、該目止め層2上に、OH基を有するア
クリル樹脂(b)若しくはOH基を有するポリエステル
樹脂(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネート
化合物(d)を含有する混合物(f)を塗布し、乾燥し
て成る層3を形成し、更に、該乾燥して成る層3上に、
転写法によりインキ層4を形成した後に、前記乾燥して
成る層3中のOH基とNCO基とを反応せしめ、その
後、該インキ層4上に、OH基を有するアクリル樹脂
(b)若しくはOH基を有するポリエステル樹脂
(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネート化合
物(d)とを混合した混合物(g)を塗布し、該混合物
(g)中のOH基とNCO基とを反応せしめウレタン樹
脂層5を形成することを特徴とする多孔質窯業系化粧板
の製造方法である。
【0008】第3の発明は、混合物(f)中に体質顔料
(a)を含有することを特徴とする第1又は第2の発明
記載の多孔質窯業系化粧板の製造方法である。
【0009】第4の発明は、多孔質窯業系基板1上に、
OH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはOH基を有
するポリエステル樹脂(c)、及びNCO基を有するポ
リイソシアネート化合物(d)を混合した混合物(h)
を塗布し、OH基とNCO基とを反応せしめてウレタン
樹脂層を硬化させて目止め層2’を形成し、該目止め層
2’上に、体質顔料(a)、OH基を有するアクリル樹
脂(b)若しくはOH基を有するポリエステル樹脂
(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネート化合
物(d)を混合した混合物(i)を塗布し、乾燥して成
る隠蔽性を有する層3’を形成し、更に、該乾燥して成
る隠蔽性を有する層3’上に、転写法によりインキ層4
を形成した後に、該インキ層4上に、OH基を有するア
クリル樹脂(b)若しくはOH基を有するポリエステル
樹脂(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネート
化合物(d)を混合した混合物(g)を塗布し、該混合
物(g)中のOH基とNCO基とを反応せしめウレタン
樹脂層5を形成すると共に前記乾燥して成る層3’中の
OH基とNCO基とを反応せしめることを特徴とする多
孔質窯業系化粧板の製造方法である。
【0010】第5の発明は、多孔質窯業系基板1上に、
OH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはOH基を有
するポリエステル樹脂(c)、及びNCO基を有するポ
リイソシアネート化合物(d)を混合した混合物(h)
を塗布し、OH基とNCO基とを反応せしめてウレタン
樹脂層を硬化させて目止め層2’を形成し、該目止め層
2’上に、体質顔料(a)、OH基を有するアクリル樹
脂(b)若しくはOH基を有するポリエステル樹脂
(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネート化合
物(d)を混合した混合物(i)を塗布し、乾燥して成
る隠蔽性を有する層3’を形成し、更に、該乾燥して成
る隠蔽性を有する層3’上に、転写法によりインキ層4
を形成した後に、前記乾燥して成る層3’中のOH基と
NCO基とを反応せしめ、その後、該インキ層4上に、
OH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはOH基を有
するポリエステル樹脂(c)、及びNCO基を有するポ
リイソシアネート化合物(d)を混合した混合物(g)
を塗布し、該混合物(g)中のOH基とNCO基とを反
応せしめウレタン樹脂層5を形成することを特徴とする
多孔質窯業系化粧板の製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、上記第1ないし第3の発明
について詳述する。本発明において使用される多孔質窯
業系基板1としては、必要に応じて石綿繊維、ガラス繊
維等を混入して補強したセメント板、スレート板、珪酸
カルシウム板、モルタル板、石膏板等が挙げられる。
【0012】本発明において目止め層2を形成するため
に使用される混合物(e)は、体質顔料(a)とOH基
を有するアクリル樹脂(b)若しくはOH基を有するポ
リエステル樹脂(c)、及びNCO基を有するポリイソ
シアネート化合物(d)を混合したものである。
【0013】本発明において体質顔料(a)は、目止
め、即ち多孔質窯業系基板1の孔を埋める機能を担うと
共に、多孔質窯業系基板1の表面を隠蔽する機能を担う
ものである。体質顔料(a)としては、酸化チタン、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、二酸化ケイ素、硫酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、
硫化亜鉛、タルク等が挙げられ、目止め効果をだすため
特に比重が大きいという点で酸化チタンが好ましい。
【0014】OH基を有するアクリル樹脂(b)として
は、オレスターQ−186(三井東圧化学(株)製
品)、ダイヤナールLR−257(三菱レイヨン(株)
製品)、ヒタロイド3008(日立化成工業(株)製
品)、デスモフェンA160(住友バイエルウレタン
(株)製品)等が挙げられ、NCO基を有するポリイソ
シアネート化合物(d)と反応して十分な強度を有する
樹脂層を形成させる為に、10〜300の水酸基価を有
し、数平均分子量が2000〜20000であることが
好ましい。
【0015】OH基を有するポリエステル樹脂(c)と
しては、フタルキッド806−70(日立化成工業
(株)製品)、デスモフェン651(住友バイエルウレ
タン(株)製品)、タケラックU−25(武田薬品工業
(株)製品)等が挙げられ、NCO基を有するポリイソ
シアネート化合物(d)と反応して十分な強度を有する
樹脂層を形成させる為に、10〜300の水酸基価を有
し、数平均分子量が2000〜20000であることが
好ましい。
【0016】NCO基を有するポリイソシアネート化合
物(d)は、OH基を有するアクリル樹脂(b)若しく
はOH基を有するポリエステル樹脂(c)と混合するも
のであり、キシレン−ジ−イソシアネート(XDI)、
トリレン−ジ−イソシアネート(TDI)、4,4−ジ
フェニルメタン−ジ−イソシアネート(MDI)、ヘキ
サメチレン−ジ−イソシアネート(HMDI)等、もし
くは、それらの変性物であり、具体的には、デュラネー
ト24A−100(旭化成工業(株)製品)、スミジュ
ールN−75(住友バイエルウレタン(株)製品)、タ
ケネートD−110N(武田薬品工業(株)製品)等が
挙げられる。OH基を有するアクリル樹脂(b)若しく
はOH基を有するポリエステル樹脂(c)と反応して十
分な強度を有する樹脂層を形成させる為に、これらNC
O基を有するポリイソシアネート化合物(d)は、1分
子中にNCO基を2〜6個有し、分子量が100〜10
00と低分子量であることが好ましい。
【0017】上記したように混合物(e)は、体質顔料
(a)、OH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはO
H基を有するポリエステル樹脂(c)、及びNCO基を
有するポリイソシアネート化合物(d)を混合するもの
であり、体質顔料(a)と、OH基を有するアクリル樹
脂(b)若しくはOH基を有するポリエステル樹脂
(c)及びNCO基を有するポリイソシアネート化合物
(d)を混合した樹脂分との比率が1:2〜4:1に、
また、樹脂分のOH基とNCO基の比率は4:6〜6:
4となるように混合することが好ましい。体質顔料
(a)によって目止め性能が付与されるので、体質顔料
(a)の比率が小さいと、目止めが十分ではなく、また
比率が大きいと、目止め層2の膜強度が低下する傾向に
ある。また樹脂分中に未反応のOH基もしくはNCO基
が残留すると目止め層2の膜強度,耐水性、及び耐アル
カリ性が低下する傾向にあるので、上記比率となるよう
に混合することが好ましい。
【0018】目止め層2は、上記混合物(e)を多孔質
窯業系基板1上に塗布し、放置あるいは40〜100℃
に加熱して乾燥させることによってOH基とNCO基と
を反応させて硬化して得ればよい。混合物(e)を乾燥
させた時の塗膜厚みは10〜80μmであることが好ま
しく、また塗布の方法としては、ロールコート法、カー
テンフロー法、スプレーコート法等が挙げられる。また
表面の凸凹をなくすことを目的として、表層より5〜2
0μm研磨することが好ましい。
【0019】本発明では、上記のようにして得られた目
止め層2の上に、OH基を有するアクリル樹脂(b)若
しくはOH基を有するポリエステル樹脂(c)、及びN
CO基を有するポリイソシアネート化合物(d)を含有
する混合物(f)を塗布し、乾燥して隠蔽性を有する層
3を形成する。該乾燥して成る層3には、次に形成する
インキ層4との十分な接着力を保持することが要求され
る。また、目止め層2の表面状態を隠蔽すべく、混合物
(f)にはさらに上述の体質顔料(a)を含有すること
も好ましい。
【0020】乾燥して成る層3を形成するために使用さ
れるOH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはOH基
を有するポリエステル樹脂(c)、NCO基を有するポ
リイソシアネート化合物(d)としては、それぞれ上記
したものを同様に用いることができる。また、体質顔料
(a)を含有する場合には、体質顔料(a)と、OH基
を有するアクリル樹脂(b)若しくはOH基を有するポ
リエステル樹脂(c)及びNCO基を有するポリイソシ
アネート化合物(d)とを混合した樹脂分との比率は、
上記目止め層2の場合に説明したと同様の理由により、
1:2〜4:1となるように混合することが好ましい。
乾燥して成る層3は、目止め層2のウレタン樹脂層を形
成する場合と同様の方法で塗布・乾燥し、乾燥塗膜厚み
が10〜50μmになるようにすればよい。この時点
で、乾燥して成る層3中のOH基とNCO基とは一部は
反応していても良いが、次に述べる理由により完全には
反応せしめないことが重要である。
【0021】多孔質窯業系基板1の孔を十分に埋め、目
止め効果及び隠蔽性を発現するために、目止め層2と乾
燥して成る層3との機能を一層で兼ね備えることも検討
した。しかし、 (1)十分な目止め効果及び隠蔽性を発現するために
は、相当に厚い層を設ける必要があるが、塗布方法との
関係で1回の塗布で必要とされる膜厚を確保することは
極めて困難である。 (2)仮に必要とされる膜厚を1回の塗布で確保できた
としても、転写方法によってインキ層4を形成する際に
は、該インキ層4との密着性を確保するために該インキ
層4と接触する層はある程度柔らかい必要があり、一
方、多孔質窯業系基板1の孔を十分に埋め、目止め効果
及び隠蔽性を発現し、さらに、その上に形成されるイン
キ層4の美観を発現するためには、インキ層4の下層と
なる層は十分に硬い必要がある。即ち、転写方法は、予
めプラスチックフィルム等の上に形成された印刷インキ
層を被転写材に接触せしめ、一般に熱と圧力を加えて被
転写材に転写する方法であるため、形成されるインキ層
4の下地となる層が柔らかいと、多孔質窯業系基板1の
表面の凸凹がそのままインキ層4の表面に反映された
り、加熱時に内の空気や水分が膨張する現象を抑えきれ
ずに、インキ層4の美観を著しく損なったりする。
【0022】つまり、転写形成されるインキ層4の下地
となる層には、ある程度の柔らかさと十分な硬さという
相反する性能が要求されるので、係る要求に応えるため
には、まず多孔質窯業系基板1の孔を十分に埋め、イン
キ層4の美観を高めるべく十分に硬化した目止め層2を
形成し、係る目止め層2上にインキ層4との密着性を確
保すべく、ある程度柔らかい層3を設ける必要がある。
このある程度柔らかい層3は、混合物(f)を指触乾燥
する程度に乾燥すれば得ることができる。
【0023】次いで、乾燥して成る層3の上に転写法に
よってインキ層4を形成する。インキ層4は、上記した
ように予めプラスチックフィルム上に形成したインキ層
4を乾燥して成る層3の上に圧接することにより転写し
て形成するものである。転写の際には、乾燥して成る層
3とインキ層4との接着力をより増す為に、乾燥して成
る層3まで形成した多孔質窯業系基板、又は圧接する転
写ロールを70〜200℃に加熱することが望ましい。
【0024】最後にインキ層4の上に、OH基を有する
アクリル樹脂(b)若しくはOH基を有するポリエステ
ル樹脂(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネー
ト化合物(d)を混合した混合物(g)を塗布し、OH
基とNCO基とを反応せしめウレタン樹脂層5を形成す
る。
【0025】OH基を有するアクリル樹脂(b)若しく
はOH基を有するポリエステル樹脂(c)、NCO基を
有するポリイソシアネート化合物(d)としては、それ
ぞれ上記したものを同様に用いることができる。また混
合物(g)には、必要に応じて適当な体質顔料を配合す
ることによってウレタン樹脂層5を半透明にすることも
できる。
【0026】混合物(g)の塗装方法は、目止め層2の
ウレタン樹脂層を形成する場合と同様であり、硬化条件
は40〜100℃が好ましく、硬化塗膜厚みは10〜6
0μmであることが好ましい。前述の乾燥して成る層3
は、ウレタン樹脂層5を形成する前か、又はウレタン樹
脂層5を形成すると共に該乾燥して成る層3中のOH基
とNCO基とを反応せしめて硬化させればよい。
【0027】次に、上記第4又は第5の発明、即ち多孔
質窯業系基板1上に、目止め層2の代わりに体質顔料
(a)を含有しない目止め層2’を形成する場合につい
て説明する。体質顔料(a)は、目止め、即ち多孔質窯
業系基板1の孔を埋める機能を担うものであることは前
記した次第であり、その機能を最も効果的に発現するた
めには、多孔質窯業系基板1に直接接触する層に含有さ
れることが好ましい。しかし、多孔質窯業系基板1に直
接接触する層に体質顔料(a)が含有されていなくと
も、インキ層4が形成される前に多孔質窯業系基板1の
孔を埋めると共に隠蔽性を確保しておくこともできる。
即ち、目止め層2’の場合は、体質顔料(a)を含有す
ることを必須とする隠蔽性を有する層3’と組み合わせ
ることによって、目止めと隠蔽の機能を確保するもので
ある。
【0028】目止め層2’を形成するための混合物
(h)に使用されるOH基を有するアクリル樹脂(b)
若しくはOH基を有するポリエステル樹脂(c)、及び
NCO基を有するポリイソシアネート化合物(d)は、
前述の目止め層2を形成するための混合物(e)に使用
されるものと同様のものが同様の割合で使用できる。ま
た、同様の塗布方法、同様の硬化条件によって目止め層
2’を形成することができうる。本発明では、上記のよ
うにして得られた目止め層2’の上に、体質顔料(a)
を含有することを必須とする以外は上述の混合物(f)
と同様の混合物(i)を上述と同様にして塗布、乾燥
し、隠蔽性を有する層3’を形成し、以下第1又は第2
の発明と同様にして順次転写法によりインキ層4を形成
し、さらにその上にウレタン樹脂層5を形成すればよ
い。
【0029】
【実施例】以下実施例に基づき本発明をより詳細に説明
する。例中、特に断りの無い限り部は重量部を意味す
る。 [実施例1]多孔質窯業系基板1として板厚3mmの
JIS A5403(F)スレート板の表面を紙やすり
で研磨したものを使用し、その表面に、OH価50のア
クリル樹脂40部と酸化チタン100部との混合物に、
ポリイソシアネート化合物を、OH基とNCO基の割合
が1:1に、また、酸化チタンと樹脂分の比率が2.
2:1になるように混合した混合物を乾燥塗膜厚み60
μmになるようにカーテンフローコートし、120℃で
20分硬化させてウレタン樹脂層を形成し、係るウレタ
ン樹脂層の表面を10μm研磨して目止め層2を形成し
た。
【0030】次いで、目止め層2の上に、OH価50の
アクリル樹脂40部と酸化チタン60部との混合物にポ
リイソシアネート化合物を、OH基とNCO基の割合が
1:1になるように混合した混合物を乾燥塗膜厚み30
μmになるようにカーテンフローコートし、80℃で1
0分乾燥させて層3を形成した。
【0031】次いで、インキ層4を有する転写フイルム
を前記乾燥して成る層3の上に160℃で圧接すること
によりインキ層4を転写・形成した。
【0032】最後に、インキ層4の上にOH価50のア
クリル樹脂とポリイソシアネート化合物を、OH基とN
CO基の割合が1:1になるように混合した混合物を乾
燥塗膜厚み40μmになるようにスプレーコートし、9
0℃で90分加熱することによって、ウレタン樹脂層5
を形成すると共に、前記乾燥して成る層3を硬化させて
多孔質窯業系化粧板を得た。
【0033】[実施例2]目止め層2において体質顔料
(a)と樹脂分との比率が5:1になるように混合した
他は実施例1と同様にして多孔質窯業系化粧板を得た。
【0034】[実施例3]目止め層2においてOH基と
NCO基の割合が2:1となるようにOH価を有するア
クリル樹脂とポリイソシアネート化合物とを混合した他
は実施例1と同様にして多孔質窯業系化粧板を得た。
【0035】[実施例4]目止め層2においてOH基と
NCO基の割合が1:2となるようにOH価を有するア
クリル樹脂とポリイソシアネート化合物とを混合した他
は実施例1と同様にして多孔質窯業系化粧板を得た。
【0036】[実施例5]目止め層2の上に、OH価5
0のアクリル樹脂とポリイソシアネート化合物を、OH
基とNCO基の割合が1:1になるように混合した混合
物を乾燥塗膜厚み20μmになるようにカーテンフロー
コートし、80℃で10分乾燥させて層3を形成した他
は実施例1と同様にして多孔質窯業系化粧板を得た。
【0037】[実施例6]インキ層4を転写・形成後
に、インキ層4まで形成した多孔質窯業系基板を50℃
で24時間加熱・乾燥して層3中のOH基とNCO基と
を反応せしめて硬化させた他は実施例1と同様にして多
孔質窯業系化粧板を得た。
【0038】[実施例7]多孔質窯業系基板1として板
厚3mmの JIS A5403(F)スレート板の表
面を紙やすりで研磨したものを使用し、その表面に、O
H価50のアクリル樹脂とポリイソシアネート化合物
を、OH基とNCO基の割合が1:1になるように混合
した混合物を乾燥塗膜厚み20μmになるようにカーテ
ンフローコートし、120℃で20分硬化させてウレタ
ン樹脂層を形成し、係るウレタン樹脂層の表面を5μm
研磨して目止め層2’を形成した。
【0039】次いで、目止め層2’の上に、OH価50
のアクリル樹脂40部と酸化チタン100部との混合物
にポリイソシアネート化合物を、OH基とNCO基の割
合が1:1になるように混合した混合物を乾燥塗膜厚み
40μmになるようにカーテンフローコートし、80℃
で10分乾燥させて層3’を形成した。
【0040】次いで、インキ層4を有する転写フイルム
を前記乾燥して成る層3’の上に160℃で圧接するこ
とによりインキ層4を転写・形成した。
【0041】最後に、インキ層4の上にOH価50のア
クリル樹脂とポリイソシアネート化合物を、OH基とN
CO基の割合が1:1になるように混合した混合物を乾
燥塗膜厚み40μmになるようにスプレーコートし、9
0℃で90分加熱することによって、ウレタン樹脂層5
を形成すると共に、前記乾燥して成る層3’を硬化させ
て多孔質窯業系化粧板を得た。
【0042】[実施例8]インキ層4を転写・形成後
に、インキ層4まで形成した多孔質窯業系基板を50℃
で24時間加熱・乾燥して層3’中のOH基とNCO基
とを反応せしめて硬化させた他は実施例7と同様にして
多孔質窯業系化粧板を得た。
【0043】[比較例1]目止め層2を形成しなかった
他は実施例1と同様にして多孔質窯業系化粧板を得た。
【0044】実施例1〜8並びに比較例1で得られた多
孔質窯業系化粧板について耐水性試験を行った結果を表
1に示す。耐水性試験は100mm×100mmの試験
片を50℃の温水中に7日間浸漬し、浸漬後の試験片の
外観並びに碁盤目密着試験による密着性(剥がれた割
合)評価した。
【0045】表1から明らかなように、実施例の目止め
層2において体質顔料(a)と樹脂分との比率、並びに
樹脂分のOH基とNCO基との比率を好ましい割合で混
合して形成した多孔質窯業系化粧板は、耐水性試験後で
も外観並びに密着性が良好であった。これに対し、実施
例の目止め層2において体質顔料(a)と樹脂分との比
率、もしくは樹脂分のOH基とNCO基との比率を好ま
しい割合で混合しないで形成した多孔質窯業系化粧板
は、耐水性試験後の外観と密着性のうちどちらか一方、
もしくは両方が若干劣っていた。また実施例において、
体質顔料(a)を混合しないで目止め層2’としたもの
は耐水性試験後の外観が若干劣っていた。さらに比較例
において、目止め層2を形成しないものは耐水性試験後
の外観が劣っていた。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明によって、屋内又は屋外用途の建
設用材料に適した耐水性に優れる性と共に意匠性にも優
れる多孔質窯業系化粧板を提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る化粧板の断面図
【符号の説明】 1:多孔質窯業系基板1 2:目止め層2又は2’ 3:混合物(f)を乾燥して成る層3、又は混合物
(i)を乾燥して成る層3’ 4:インキ層4 5:ウレタン樹脂層5

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質窯業系基板1上に、体質顔料
    (a)、OH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはO
    H基を有するポリエステル樹脂(c)、及びNCO基を
    有するポリイソシアネート化合物(d)を混合した混合
    物(e)を塗布し、OH基とNCO基とを反応せしめ隠
    蔽性を有するウレタン樹脂層を硬化させて目止め層2を
    形成し、 該目止め層2上に、OH基を有するアクリル樹脂(b)
    若しくはOH基を有するポリエステル樹脂(c)、及び
    NCO基を有するポリイソシアネート化合物(d)を含
    有する混合物(f)を塗布し、乾燥して成る層3を形成
    し、 更に、該乾燥して成る層3上に、転写法によりインキ層
    4を形成した後に、 該インキ層4上に、OH基を有するアクリル樹脂(b)
    若しくはOH基を有するポリエステル樹脂(c)、及び
    NCO基を有するポリイソシアネート化合物(d)を混
    合した混合物(g)を塗布し、該混合物(g)中のOH
    基とNCO基とを反応せしめウレタン樹脂層5を形成す
    ると共に前記乾燥して成る層3中のOH基とNCO基と
    を反応せしめることを特徴とする多孔質窯業系化粧板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 多孔質窯業系基板1上に、体質顔料
    (a)、OH基を有するアクリル樹脂(b)若しくはO
    H基を有するポリエステル樹脂(c)、及びNCO基を
    有するポリイソシアネート化合物(d)を混合した混合
    物(e)を塗布し、OH基とNCO基とを反応せしめ隠
    蔽性を有するウレタン樹脂層を硬化させて目止め層2を
    形成し、 該目止め層2上に、OH基を有するアクリル樹脂(b)
    若しくはOH基を有するポリエステル樹脂(c)、及び
    NCO基を有するポリイソシアネート化合物(d)を含
    有する混合物(f)を塗布し、乾燥して成る層3を形成
    し、 更に、該乾燥して成る層3上に、転写法によりインキ層
    4を形成した後に、 前記乾燥して成る層3中のOH基とNCO基とを反応せ
    しめ、その後、 該インキ層4上に、OH基を有するアクリル樹脂(b)
    若しくはOH基を有するポリエステル樹脂(c)、及び
    NCO基を有するポリイソシアネート化合物(d)を混
    合した混合物(g)を塗布し、該混合物(g)中のOH
    基とNCO基とを反応せしめウレタン樹脂層5を形成す
    ることを特徴とする多孔質窯業系化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 混合物(f)中に体質顔料(a)を含有
    することを特徴とする請求項1又は2記載の多孔質窯業
    系化粧板の製造方法。
  4. 【請求項4】 多孔質窯業系基板1上に、OH基を有す
    るアクリル樹脂(b)若しくはOH基を有するポリエス
    テル樹脂(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネ
    ート化合物(d)を混合した混合物(h)を塗布し、O
    H基とNCO基とを反応せしめてウレタン樹脂層を硬化
    させて目止め層2’を形成し、 該目止め層2’上に、体質顔料(a)、OH基を有する
    アクリル樹脂(b)若しくはOH基を有するポリエステ
    ル樹脂(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネー
    ト化合物(d)を混合した混合物(i)を塗布し、乾燥
    して成る隠蔽性を有する層3’を形成し、 更に、該乾燥して成る隠蔽性を有する層3’上に、転写
    法によりインキ層4を形成した後に、 該インキ層4上に、OH基を有するアクリル樹脂(b)
    若しくはOH基を有するポリエステル樹脂(c)、及び
    NCO基を有するポリイソシアネート化合物(d)を混
    合した混合物(g)を塗布し、該混合物(g)中のOH
    基とNCO基とを反応せしめウレタン樹脂層5を形成す
    ると共に前記乾燥して成る層3’中のOH基とNCO基
    とを反応せしめることを特徴とする多孔質窯業系化粧板
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 多孔質窯業系基板1上に、OH基を有す
    るアクリル樹脂(b)若しくはOH基を有するポリエス
    テル樹脂(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネ
    ート化合物(d)を混合した混合物(h)を塗布し、O
    H基とNCO基とを反応せしめてウレタン樹脂層を硬化
    させて目止め層2’を形成し、 該目止め層2’上に、体質顔料(a)、OH基を有する
    アクリル樹脂(b)若しくはOH基を有するポリエステ
    ル樹脂(c)、及びNCO基を有するポリイソシアネー
    ト化合物(d)を混合した混合物(i)を塗布し、乾燥
    して成る隠蔽性を有する層3’を形成し、 更に、該乾燥して成る隠蔽性を有する層3’上に、転写
    法によりインキ層4を形成した後に、 前記乾燥して成る層3’中のOH基とNCO基とを反応
    せしめ、その後、 該インキ層4上に、OH基を有するアクリル樹脂(b)
    若しくはOH基を有するポリエステル樹脂(c)、及び
    NCO基を有するポリイソシアネート化合物(d)を混
    合した混合物(g)を塗布し、該混合物(g)中のOH
    基とNCO基とを反応せしめウレタン樹脂層5を形成す
    ることを特徴とする多孔質窯業系化粧板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004035717A (ja) * 2002-07-03 2004-02-05 Chugoku Marine Paints Ltd 無機質基材用下地処理組成物、および該組成物を用いた無機質基材の下地処理方法
JP2014069352A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 不燃化粧板

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