JPH11348189A - 光学用プラスチックス基板 - Google Patents

光学用プラスチックス基板

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JPH11348189A
JPH11348189A JP10157081A JP15708198A JPH11348189A JP H11348189 A JPH11348189 A JP H11348189A JP 10157081 A JP10157081 A JP 10157081A JP 15708198 A JP15708198 A JP 15708198A JP H11348189 A JPH11348189 A JP H11348189A
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JP
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layer
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meth
curable
ladder polymer
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JP10157081A
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English (en)
Inventor
Rinjiro Ichikawa
林次郎 市川
Hirotoshi Terui
弘俊 照井
Hiroyuki Torisu
裕之 鳥巣
Minako Hayashi
水奈子 林
Takeshi Fujiyama
毅 藤山
Nobuyuki Furukawa
信之 古川
Takeo Teramoto
武郎 寺本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Zacros Corp
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層構造のプラスチックス基板の構成層の少
なくとも1層として特定のポリマー層を用いることによ
り耐熱性を確保して、たとえば過酷な条件下でのACF
圧着接続を行うことが可能になるようにした光学用プラ
スチックス基板を提供することを目的とする。 【解決手段】 多層構造のプラスチックス基板(1) であ
る。この基板(1) は、シロキサン単位がラダー状の構造
を有しかつ1分子当り複数個の(メタ)アクリル基を含
む(メタ)アクリル変性ポリシロキサン系ラダーポリマ
ー(x) (またはこれと(メタ)アクリル基含有イソシア
ネート系化合物(y) との組成物)から形成された活性エ
ネルギー線硬化型ラダーポリマー硬化物層(L) を少なく
とも1層含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子の液
晶セルの電極基板をはじめとする種々の光学用途に適し
た光学用プラスチックス基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学用プラスチックス基板として、本出
願人は、光等方性基材フィルム層、架橋性樹脂硬化物
層、有機または無機の耐透気性層、耐熱耐溶剤性樹脂層
などの層を有する基板に関し多数の出願を行っている。
そのうち比較的最近に公開された出願に開示の層構成
は、たとえば次の如くである。
【0003】特開平8−248400号公報には、「光
等方性基材フィルム/有機または無機の耐透気性層/硬
化性樹脂硬化物層/無機または有機の耐透気性層/耐熱
耐溶剤性樹脂層」を含む層構成の光学用積層シートが示
されている。
【0004】特開平9−29881号公報には、「耐熱
耐溶剤性樹脂層/無機の耐透気性層/有機の耐透気性層
/基材フィルム/有機の耐透気性層/無機の耐透気性層
/耐熱耐溶剤性樹脂層」、「耐熱耐溶剤性樹脂層/硬化
性樹脂硬化物層/無機の耐透気性層/有機の耐透気性層
/基材フィルム/有機の耐透気性層/無機の耐透気性層
/硬化性樹脂硬化物層/耐熱耐溶剤性樹脂層」などの層
構成を有する光学用積層シートが示されている。
【0005】特開平9−96803号公報には、「外部
側耐熱耐溶剤性層/耐透気性樹脂層/内部側硬化性樹脂
硬化物層/活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物層/内部
側硬化性樹脂硬化物層/耐透気性樹脂層/外部側耐熱耐
溶剤性層」などの層構成を有する光学用積層シートが示
されている。
【0006】特開平9−254332号公報、特開平9
−254333号公報、特開平9−254334号公報
には、両外層が硬化型樹脂硬化物層で構成され、これら
両外層で挟まれた内部側に少なくとも1層の耐透気性層
が存在する構造のプラスチックス基板が示されている。
内部側には、耐透気性層の外に基材フィルムやさらなる
硬化型樹脂硬化物層が存在してもよい。
【0007】特開平10−67064号公報には、「防
湿耐アルカリ性層/無機質薄層/硬化性樹脂硬化物層/
芯材樹脂層/硬化性樹脂硬化物層/無機質薄層/防湿耐
アルカリ性層」などの層構成を有する光学用積層シート
であって、特に芯材樹脂層が「耐透気性樹脂層/基材フ
ィルム層/耐透気性樹脂層」であるものが示されてい
る。
【0008】特開平10−82983号公報には、「硬
化性樹脂硬化物層/有機防湿層/有機防気層/光等方性
基材シート層/有機防気層/有機防湿層/硬化性樹脂硬
化物層」などの層構成を有する光学用積層シートであっ
て、有機防湿層が撥水性単位を含むポリマーの層からな
るものが示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ガラス基板に代るプラ
スチックス基板の重要性は益々高くなっているが、プラ
スチックス基板はガラス基板に比すれば、どうしても耐
熱性や表面硬度などの特性が不足することを免かれな
い。
【0010】しかるに、耐熱性や表面硬度が不足する
と、その基板に透明電極を設けて電極基板として用いる
ときに、そのパターン電極と制御用IC(TCPやFP
C)のアウターリードとの間の一括接続を両者間に異方
性導電シート(ACF)を介在させた状態で熱圧着する
ことにより行うときに、基板を構成するフィルム・シー
トの変形や反り、電極パターンにクラックが発生するこ
とによる断線などのトラブルを起こすようになる。な
お、TCPとはTape Carrier Package、FPCとはFlex
ible Printed Circuitの略である。
【0011】上に列挙した各公報の中には、このACF
圧着接続性の改良を目的としたものもいくつかあり、一
定程度の成果が得られているが、現在では接続部の端子
の線巾は 0.2mmから 0.1mmにまで狭まると共に端子数は
20本/inch を越えており、特にカラーの場合にはR、
G、Bの3本で1本の役割を果たすので、端子が極端に
細密化しており、また接続のための熱圧着条件も、従来
のヒートシール法における(120〜150)℃×(1
5〜60)秒×(10〜50)kg/cm2から、たとば16
0℃以上×(10〜60)秒×20kg/cm2以上というよ
うなACFによる圧着接続が要求されるようになってき
ているという事情がある。このように高度化する要求の
前には、さらに耐熱性および表面硬度を一段と高めて、
ACF圧着接続性の改良を図ることが強く求められてい
る。
【0012】本発明は、このような背景下において、多
層構造のプラスチックス基板の構成層の少なくとも1層
として特定のポリマー層を用いることにより耐熱性を確
保して、たとえば過酷な条件下でのACF圧着接続を行
うことが可能になるようにした光学用プラスチックス基
板を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の光学用プラスチ
ックス基板の一つは、多層構造のプラスチックス基板
(1) であって、該基板(1) が、シロキサン単位がラダー
状の構造を有しかつ1分子当り複数個の(メタ)アクリ
ル基を含む(メタ)アクリル変性ポリシロキサン系ラダ
ーポリマー(x) から形成された活性エネルギー線硬化型
ラダーポリマー硬化物層(L) を少なくとも1層含むこと
を特徴とするものである。
【0014】本発明の光学用プラスチックス基板の他の
一つは、上記において、活性エネルギー線硬化型ラダー
ポリマー硬化物層(L) が、(メタ)アクリル変性ポリシ
ロキサン系ラダーポリマー(x) と、(メタ)アクリル基
含有イソシアネート系化合物(y) との組成物から形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0016】〈活性エネルギー線硬化型ラダーポリマー
硬化物層(L) 〉活性エネルギー線硬化型ラダーポリマー
硬化物層(L) は、以下に詳述する(メタ)アクリル変性
ポリシロキサン系ラダーポリマー(x) から形成される
か、該ラダーポリマー(x) と(メタ)アクリル基含有イ
ソシアネート系化合物(y) との組成物から形成される。
【0017】(メタ)アクリル変性ポリシロキサン系ラ
ダーポリマー(x) は、シロキサン単位がラダー状の構造
を有しかつ1分子当り複数個の(メタ)アクリル基を含
むポリマーであり、典型的には、「Si−O−」による
環(たとえば8員環)が立体に配置したラダー状(はし
ご状)の骨格の複数のSiに、1分子当り2以上の(メ
タ)アクリル基と炭化水素基に代表される1または2以
上の官能基Rとが結合した化学構造を有する。官能基R
は、実質的にOH基を含まないのが通常である。(メ
タ)アクリル変性ポリシロキサン系ラダーポリマー(x)
の化学式の例は、次の化1、化2の如くであり、これら
の化合物の混合物であってもよい。化1,2中、R,
R’は炭素数1〜6の炭化水素基、Xはアクリル基また
はメタクリル基、nは1〜20の整数である。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】この(メタ)アクリル変性ポリシロキサン
系ラダーポリマー(x) は、常温で液状のノンソルベント
型の活性エネルギー線(紫外線や電子線)硬化型の樹脂
であり、それが硬化した層は耐熱性が極めて高く、35
0℃とか400℃という高温領域でも弾性率がほとんど
低下せず(ポリカーボネートは160℃程度、ポリエー
テルスルホンは250℃程度で急速に弾性率が低下)、
熱重量試験(TGA)ではN2 雰囲気下400℃でもほ
とんど分解せず、温度180℃における表面硬度も高
く、耐溶剤性も極めてすぐれている。
【0021】(メタ)アクリル基含有イソシアネート系
化合物(y) も、常温で液状のノンソルベント型の活性エ
ネルギー線(紫外線や電子線)硬化型の樹脂であり、上
記の(メタ)アクリル変性ポリシロキサン系ラダーポリ
マー(x) との相溶性が良好である。
【0022】(メタ)アクリル変性ポリシロキサン系ラ
ダーポリマー(x) に(メタ)アクリル基含有イソシアネ
ート系化合物(y) を配合した場合には、前者の耐熱性が
ほとんど損なわれず、しかも後述の有機の防気層(14)と
の密着性が大巾に改善されるので、活性エネルギー線硬
化型ラダーポリマー硬化物層(L) が有機の防気層(14)に
直接隣接している層構成のプラスチックス基板(1) を得
るときに極めて有効である。
【0023】上記ラダーポリマー(x) 100重量部に対
する上記イソシアネート系化合物(y) の配合割合は、少
量でもそれに応じた効果が得られるが、通常はラダーポ
リマー(x) 100重量部に対しイソシアネート系化合物
(y) を2〜50重量部程度、好ましくは5〜40重量部
程度配合する。後者の割合が余りに少ないときは有機の
防気層(14)に対する密着性改善効果が目立たず、後者の
割合が余りに多いときは耐熱性の点でマイナスとなる。
【0024】上記のラダーポリマー(x) またはこれとイ
ソシアネート系化合物(y) との組成物に活性エネルギー
線を照射してラダーポリマー硬化物層(L) を形成するに
際しては、溶剤は必要としないが、少量の溶剤で稀釈し
ても特に支障とはならない。
【0025】〈プラスチックス基板(1) 〉プラスチック
ス基板(1) は、上述の活性エネルギー線硬化型ラダーポ
リマー硬化物層(L) を少なくとも1層含む多層構造を有
する。
【0026】このときのプラスチックス基板(1) は、基
材フィルム層(11)、芯材層(12)、硬化型樹脂硬化物層(1
3)、有機の防気層(14)、無機の防気防湿層(15)のうちの
少なくとも1層を含む多層構造の基板である態様が重要
である。
【0027】そして本発明においては、そのうちの芯材
層(12)または/および硬化型樹脂硬化物層(13)の少なく
とも1層が、上記の活性エネルギー線硬化型ラダーポリ
マー硬化物層(L) で構成される。
【0028】基材フィルム層(11)としては、たとえば、
ポリアリレートフィルム、ポリエーテルスルホンフィル
ム、ポリスルホンフィルム、アモルファスポリオレフィ
ン(ビシクロオレフィン系ポリオレフィン、ノルボルネ
ン系樹脂)、ポリアミドイミド系樹脂フィルム、ポリイ
ミド系樹脂フィルムなどの単層または複層のフィルムが
あげられる。基材フィルム層(11)の厚みは、10〜10
00μm またはそれ以上とすることが多い。基材フィル
ム層(11)上に他の層を積層するときは、予め基材フィル
ム層(11)にコロナ放電処理、プラズマ処理、溶剤処理な
どの密着性向上処理を施しておいてもよく、アンカーコ
ーティング層(ac)を形成しておいてもよい。
【0029】芯材層(12)としては、たとえば、次に述べ
る硬化型樹脂硬化物層(13)のうちの活性エネルギー線硬
化型樹脂の層があげられる。芯材層(12)は基材フィルム
層(11)と同一であってもよいが、たとえば2枚の単層ま
たは複層フィルムの間に硬化型樹脂を介在させて硬化さ
せて芯材とするような場合は、基材フィルム層(11)とは
言いがたいことがあるので、芯材層(12)と称することに
する。芯材層(12)の厚みに特に限定はないが、5〜10
00μm またはそれ以上とすることが多い。
【0030】硬化型樹脂硬化物層(13)としては、エステ
ルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアク
リレート、シリコーンアクリレートをはじめとするノン
ソルベントタイプの種々の活性エネルギー線硬化型樹脂
の層、耐熱性を有する熱硬化性樹脂の硬化物の層、ポリ
アミドイミド系樹脂やアモルファスポリオレフィンに内
的架橋手段(架橋剤の配合)または外的架橋手段(活性
エネルギー線照射)を講じた層などが好適に用いられ
る。この硬化型樹脂硬化物層(13)は、単層のみならず複
層とすることもできる。硬化型樹脂硬化物層(13)の厚み
に特に限定はないが、1層当り1〜300μm またはそ
れ以上、殊に2〜100μm 、さらには3〜50μm と
することが多い。なおノンソルベントタイプとは、名目
的な量のソルベントを含む場合まで排除するものではな
い。
【0031】有機の防気層(14)としては、ポリビニルア
ルコールまたはその共重合変性物・グラフト物・ポリマ
ーアロイやエチレン含量15〜50モル%のエチレン−
ビニルアルコール共重合体等のビニルアルコール系樹脂
層、塩化ビニリデン系樹脂層、高アクリロニトリル系樹
脂層などがあげられ、特に最初に述べたビニルアルコー
ル系樹脂またはそれに架橋剤や耐熱性付与物質を配合し
た樹脂組成物の層が重要である。有機の防気層(14)の層
厚は、1層当り2〜30μm 程度(好ましくは5〜15
μm 程度)とすることが多い。この有機の防気層(14)
は、通常は流延法により形成される。
【0032】無機の防気防湿層(15)としては、たとえ
ば、SiO2 、SiOx 、MgO、Al23 、InO
2 、SnO2 、ZnOやこれらの2種、3種またはそれ
以上の混合物の層があげられる。酸化物だけでなく、窒
化物、炭化物、ホウ化物などを用いることもできる。こ
の無機の防気防湿層(15)は、スパッタリング法、真空蒸
着法、イオンプレーティング法、常圧プラズマ法、ゾル
−ゲル方式のコーティング法など、殊にスパッタリング
法により形成される。無機の防気防湿層(15)の層厚は、
透明性が確保できる限り任意であるが、1層当り通常は
30〜2000オングストローム程度(好ましくは50
〜500オングストローム程度)が適当である。ただ
し、コーティング法によるときは10μm 程度まで許容
される。無機の防気防湿層(15)は、防気性、防湿性、耐
熱性を有する層、透明電極形成のためのアンダー層など
としての役割を果たす。
【0033】上記各層は透明かつ光等方性を有すること
が要求されるのが常であるが、用途によっては、たとえ
ば偏光機能や位相機能を有する層など光等方性でない層
を含んでいてもよい。
【0034】隣接する層間には、必要に応じ、接着剤層
(ad)を介在させたり、アンカーコーティング層(ac)を介
在させたりすることができる。
【0035】プラスチックス基板(1) の層構成は多種多
様とすることができ、また対称型であっても非対称型で
あってもよい。対称型の層構成のうちのいくつかの例
は、下記の如くである。ここで、(11)は基材フィルム
層、(12)は芯材層、(13)は硬化型樹脂硬化物層、(14)は
有機の防気層、(15)は無機の防気防湿層、(ad)は接着剤
層である。
【0036】・(13)/(11)/(13) ・(13)/(14)/(11)/(14)/(13) ・(13)/(14)/(ad)/(14)/(13) ・(13)/(15)/(14)/(11)/(14)/(15)/(13) ・(15)/(13)/(14)/(11)/(14)/(13)/(15) ・(13)/(15)/(11)/(15)/(13) ・(15)/(13)/(11)/(13)/(15) ・(13)/(14)/(12)/(14)/(13) ・(13)/(15)/(14)/(12)/(14)/(15)/(13)
【0037】〈プラスチックス基板(1) 上に設ける層〉
上述のプラスチックス基板(1) 上には、ITOに代表さ
れる透明電極(3) を形成することができる。この場合、
透明電極(3) の密着性向上のためあるいは透明電極(3)
のパターン化工程や水洗工程におけるカール防止や信頼
性の向上のために、透明電極(3) の形成に先立ちアンダ
ーコート層(2) を形成しておくことが好ましい。このア
ンダーコート層(2) は、上述の無機の防気防湿層(15)と
同系統のものを用いることが多い。
【0038】〈用途〉本発明の光学用プラスチックス基
板は、液晶表示素子を構成する液晶セルの電極基板とし
て特に有用である。そのほか、偏光素膜の保護板、位相
差素膜の保護板、偏光板兼用の電極基板、位相板兼用の
電極基板、タッチパネル用のフィルム(偏光板の上だけ
でなく偏光板の下に積層して用いるものを含む)、CR
T用電磁波シールド板、バックライト、導光板、カラー
フィルター、光カード、光テープ、光ディスク、太陽電
池のカバー、EL基板、アクティブ素子などの用途にも
用いることができる。
【0039】〈作用〉本発明の光学用プラスチックス基
板にあっては、多層構造のプラスチックス基板(1) にお
いて、活性エネルギー線硬化型ラダーポリマー硬化物層
(L) を少なくとも1層含むようにしているが、この活性
エネルギー線硬化型ラダーポリマー硬化物層(L) の耐熱
性は極めてすぐれているので、たとえば、従来のプラス
チックス基板では到達できなかったような過酷な条件下
でのACF圧着接続性を得ることができる。
【0040】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0041】実施例1 図1は本発明の光学用プラスチックス基板の一例を示し
た説明図である。図2は図1の光学用プラスチックス基
板の使い方の一例を示した説明図である。
【0042】ポリアミドイミド系樹脂にフェノールノボ
ラック系エポキシ樹脂を樹脂分比で10:1の割合で混
合した樹脂組成物の溶剤溶液を流延し、熱風乾燥し、つ
いで温度120℃、さらに温度150〜180℃で熱処
理することにより、厚み40μm 、レターデーション値
5nmのポリアミドイミド系樹脂フィルムを得た。
【0043】このポリアミドイミド系樹脂フィルムを光
等方性の基材フィルム層(11)として用い、そのフィルム
の片面に、固形分5重量%の水溶性ポリエステルウレタ
ン系アンカーコーティング剤を流延して乾燥、キュアす
ることにより、厚み1μm のアンカーコーティング層(a
c)を形成させた。
【0044】続いてそのアンカーコーティング層(ac)の
上から、ポリビニルアルコールのアクリル酸グラフト共
重合体の濃度12重量%の水溶液にメチロールメラミン
系架橋剤(住友化学工業株式会社製の「スミテックM−
3」)を固形分の重量比で100:3の割合で配合した
組成物を流延し、70〜90℃で乾燥して、厚み8μm
の有機の防気層(14)を形成させた。同様にして、基材フ
ィルム層(11)の他の面にも厚み1μm のアンカーコーテ
ィング層(ac)および厚み8μm の有機の防気層(14)を形
成させた。これにより、(14)/(ac)/(11)/(ac)/(14)の層
構成を有する積層フィルム1が得られた。
【0045】活性エネルギー線硬化型ラダーポリマー硬
化物層(L) として、シロキサン単位がラダー状の構造を
有し、1分子当り複数個の(メタ)アクリル基を含み、
かつ官能基として炭化水素基を含むがOH基は含まない
(メタ)アクリル変性ポリシロキサン系ラダーポリマー
(x) として、先に述べた化1の構造式の化合物を主とし
かつ化2の構造式の化合物が含有されている新日鉄化学
株式会社製の「硬化型ポリシロキサン樹脂」(R,R'
はフェニル基、Xはメタクリル基)を準備した。また、
昭和電工株式会社製の(メタ)アクリル基含有イソシア
ネート系化合物(y) を準備した。そして、上記のラダー
ポリマー(x) とイソシアネート系化合物(y) とを重量比
で100:30の割合で混合し、粘度1000cps/25
℃のノンソルベントタイプの活性エネルギー線硬化型組
成物を調製した。
【0046】わずかに間隙をあけて並行に配置した1対
のロールのうちの一方のロールに上記の積層フィルム1
を供給し、また他方のロールに厚み100μm の二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる鋳型フ
ィルム(S) を供給し、続いてこれら両ロールの間隙に向
けて上記の活性エネルギー線硬化型組成物を吐出すると
共に、両ロールを互いに喰い込む方向に回転させて、積
層フィルム1と鋳型フィルム(S) との間に上記の組成物
が挟持されるようにし、ついでその挟持された状態で、
出力120W/cm、1灯、ランプ距離150mm、積算光量
1000mJ/cm2の条件で紫外線照射を行って組成物を硬
化させることにより、厚み15μm の活性エネルギー線
硬化型ラダーポリマー硬化物層(L) からなる硬化型樹脂
硬化物層(13)となし、さらに温度130℃で10分間熱
処理を行った。
【0047】これにより、積層フィルム1/硬化型樹脂
硬化物層(13)/鋳型フィルム(S) の層構成を有する積層
フィルム2が得られたので、今度はこの積層フィルム2
と別の鋳型フィルム(S) とを用いて、上記の操作を繰り
返した。これにより、鋳型フィルム(S) /硬化型樹脂硬
化物層(13)/積層フィルム1/硬化型樹脂硬化物層(13)
/鋳型フィルム(S) の層構成を有する対称型の鋳型フィ
ルム(S), (S)付き光学用積層シートが得られた。
【0048】爾後の適当な段階で鋳型フィルム(S), (S)
を剥離除去することにより得たプラスチックス基板(1)
の層構成は(13)#/(14)/(ac)/(11)/(ac)/(14)/(13)#であ
り(図1参照)、# 印を付した硬化型樹脂硬化物層(13)
#, (13)#が、活性エネルギー線硬化型ラダーポリマー硬
化物層(L) で構成されている。
【0049】次に、上記で得たプラスチックス基板(1)
の片面に、SiOx を主体とする金属酸化物からなる厚
み100オングストロームのアンダーコート層(2) (無
機の防気防湿層(15)でもある)をスパッタリング法によ
り形成してから、厚み500オングストロームのITO
層からなる透明電極(3) を形成させ、(1)/(2)/(3) の構
成となした(図2参照)。ついで常法に従い、レジスト
形成、露光、現像、エッチング、硬化レジストの除去を
行い、パターン電極とした。
【0050】このパターン電極付きの光学用積層シート
からなる基板を用いて液晶セルを作製した後、パターン
電極と制御用ICのアウタリード(TCPやFPC)と
の間の一括接続を、両者間に異方性導電シート(AC
F)を介在させた状態で180℃×20秒×20kg/cm2
という過酷な条件で熱圧着することにより行ったが、そ
の熱圧着時に導電性粒子がひしゃげないで電極基板の方
が導電性粒子の所で凹状に変形するような現象は見られ
ず(導電性粒子が電極基板にめり込むことがなく)、パ
ターン電極に割れなどの損傷欠陥を生ずることもなかっ
た。
【0051】上記の結果から、上記で得た光学用プラス
チックス基板は従来のガラス基板に近いガラスライクな
性質を有しており、液晶表示素子の液晶セルの電極基板
などとして極めて有用であることがわかる。
【0052】実施例2 図3は本発明の光学用プラスチックス基板の他の一例を
示した説明図である。
【0053】実施例1に準じて、下記の層を用い、(13)
#/(15)/(14)/(ac)/(12)#/(ac)/(14)/(15)/(13)# の層構
成のプラスチックス基板(1) を製造した。# 印の層が、
活性エネルギー線硬化型ラダーポリマー硬化物層(L) で
構成されている。
【0054】・芯材層(12):(メタ)アクリル変性ポリ
シロキサン系ラダーポリマー(x) (先に述べた化1およ
び化2の構造式を有する化合物の混合物からなる新日鉄
化学株式会社製の「硬化型ポリシロキサン樹脂」)を硬
化させた厚み350μm の活性エネルギー線硬化型ラダ
ーポリマー硬化物層(L) ((メタ)アクリル基含有イソ
シアネート系化合物(y) は配合していない) ・有機の防気層(14):実施例1と同じ(厚み10μm ) ・無機の防気防湿層(15):スパッタリング法により形成
したSiOx を主体とする金属酸化物の層(厚み50オ
ングストローム) ・硬化型樹脂硬化物層(13):上記の芯材層(12)と同じ活
性エネルギー線硬化型ラダーポリマー硬化物層(L) 、厚
みは12μm ・アンカーコーティング層(ac):実施例1と同じ(厚み
1μm )
【0055】次に、上記で得たプラスチックス基板(1)
の片面に、SiOx を主体とする金属酸化物からなる厚
み100オングストロームのアンダーコート層(2) をス
パッタリング法により形成してから、厚み500オング
ストロームのITO層からなる透明電極(3) を形成さ
せ、(1)/(2)/(3) の構成となした。ついで常法に従い、
レジスト形成、露光、現像、エッチング、硬化レジスト
の除去を行い、パターン電極とした。
【0056】このパターン電極付きの光学用積層シート
からなる基板を用いて液晶セルを作製した後、パターン
電極と制御用ICのアウタリード(TCPやFPC)と
の間の一括接続を、両者間に異方性導電シート(AC
F)を介在させた状態で180℃×20秒×20kg/cm2
という過酷な条件で熱圧着することにより行ったが、A
CF圧着接続性は良好であった。
【0057】実施例3 硬化型樹脂硬化物層(13)をノンソルベントタイプのエポ
キシアクリレート系紫外線硬化型樹脂を硬化させた層と
したほかは、実施例2を繰り返した。これにより、(13)
/(15)/(14)/(ac)/(12)#/(ac)/(14)/(15)/(13) の層構成
のプラスチックス基板(1) を製造した。# 印の層が、活
性エネルギー線硬化型ラダーポリマー硬化物層(L) で構
成されている。
【0058】実施例4 図4は本発明の光学用プラスチックス基板のさらに他の
一例を示した説明図である。
【0059】ポリエステルフィルム(PET)上に実施
例1と同じ有機の防気層(14)(厚み15μm )を形成
し、さらにその上から実施例1と同じ活性エネルギー線
硬化型ラダーポリマー硬化物層(L) ((メタ)アクリル
変性ポリシロキサン系ラダーポリマー(x) と(メタ)ア
クリル基含有イソシアネート系化合物(y) との混合物の
層、厚み15μm )からなる硬化型樹脂硬化物層(13)を
形成した。
【0060】これにより、PET/(14)/(13) の層構成の積
層フィルムが得られたので、PETを剥離除去してか
ら、その2枚を有機の防気層(14)側が対向するようにし
ながら接着剤(ad)形成用のイソシアネート系接着剤を用
いて接着した。これにより、(13)#/(14)/(ad)/(14)/(1
3)#の層構成を有するプラスチックス基板(1) が得られ
た。# 印の層が、活性エネルギー線硬化型ラダーポリマ
ー硬化物層(L) で構成されている。
【0061】
【発明の効果】本発明の光学用プラスチックス基板は、
多層構造のプラスチックス基板(1) において、耐熱性が
極めてすぐれている活性エネルギー線硬化型ラダーポリ
マー硬化物層(L) を少なくとも1層含むようにしている
ため、たとえば、従来のプラスチックス基板では到達で
きなかったような過酷な条件下でのACF圧着接続性を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学用プラスチックス基板の一例を示
した説明図である。
【図2】図1の光学用プラスチックス基板の使い方の一
例を示した説明図である。
【図3】本発明の光学用プラスチックス基板の他の一例
を示した説明図である。
【図4】本発明の光学用プラスチックス基板のさらに他
の一例を示した説明図である。
【符号の説明】
(1) …プラスチックス基板、 (11)…基材フィルム層、 (12)…芯材層、 (13)…硬化型樹脂硬化物層、 (14)…有機の防気層、 (15)…無機の防気防湿層、 (ac)…アンカーコーティング層、 (ad)…接着剤層、 (2) …アンダーコート層、 (3) …透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥巣 裕之 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 林 水奈子 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 藤山 毅 千葉県木更津市築地一番地 新日鐵化学株 式会社電子材料開発センター内 (72)発明者 古川 信之 千葉県木更津市築地一番地 新日鐵化学株 式会社電子材料開発センター内 (72)発明者 寺本 武郎 東京都中央区新川二丁目31番1号 新日鐵 化学株式会社先端材事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多層構造のプラスチックス基板(1) であっ
    て、該基板(1) が、シロキサン単位がラダー状の構造を
    有しかつ1分子当り複数個の(メタ)アクリル基を含む
    (メタ)アクリル変性ポリシロキサン系ラダーポリマー
    (x) から形成された活性エネルギー線硬化型ラダーポリ
    マー硬化物層(L) を少なくとも1層含むことを特徴とす
    る光学用プラスチックス基板。
  2. 【請求項2】多層構造のプラスチックス基板(1) であっ
    て、該基板(1) が、シロキサン単位がラダー状の構造を
    有しかつ1分子当り複数個の(メタ)アクリル基を含む
    (メタ)アクリル変性ポリシロキサン系ラダーポリマー
    (x) と、(メタ)アクリル基含有イソシアネート系化合
    物(y) との組成物から形成された活性エネルギー線硬化
    型ラダーポリマー硬化物層(L) を少なくとも1層含むこ
    とを特徴とする光学用プラスチックス基板。
  3. 【請求項3】組成物中の(メタ)アクリル変性ポリシロ
    キサン系ラダーポリマー(x) と(メタ)アクリル基含有
    イソシアネート系化合物(y) との樹脂分比が、重量比で
    100:2〜100:50である請求項2記載の光学用
    プラスチックス基板。
  4. 【請求項4】プラスチックス基板(1) が、基材フィルム
    層(11)、芯材層(12)、硬化型樹脂硬化物層(13)、有機の
    防気層(14)、無機の防気防湿層(15)のうちの少なくとも
    1層を含む多層構造の基板であって、そのうちの芯材層
    (12)または/および硬化型樹脂硬化物層(13)の少なくと
    も1層が活性エネルギー線硬化型ラダーポリマー硬化物
    層(L) で構成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の光学用プラスチックス基板。
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