JPH11348226A - 複式彫刻ヘッドを備えるグラビア彫刻機 - Google Patents
複式彫刻ヘッドを備えるグラビア彫刻機Info
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- JPH11348226A JPH11348226A JP15818098A JP15818098A JPH11348226A JP H11348226 A JPH11348226 A JP H11348226A JP 15818098 A JP15818098 A JP 15818098A JP 15818098 A JP15818098 A JP 15818098A JP H11348226 A JPH11348226 A JP H11348226A
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Landscapes
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造を簡素化して低コストのグラビア彫刻機
を提供することである。 【解決手段】 グラビア彫刻機において、テーブル3
は、シリンダGSの回転軸RAに平行な副走査方向に移
動可能である。彫刻ヘッド20A及び20Bはそれぞれ
ダイヤモンドバイト209 を有しており、当該バイト2
09 を振動させて、グラビアシリンダの表面にセルを彫
る。また、これら彫刻ヘッド20A及び20Bは、各バ
イト209 が実質的に副走査方向に並列するように、テ
ーブル3上に配置される。このような彫刻ヘッド20A
及び20Bは、テーブル3が副走査方向に移動すると、
副走査方向に並列している各バイト209 を振動させて
グラビアシリンダの表面にセルを彫刻する。
を提供することである。 【解決手段】 グラビア彫刻機において、テーブル3
は、シリンダGSの回転軸RAに平行な副走査方向に移
動可能である。彫刻ヘッド20A及び20Bはそれぞれ
ダイヤモンドバイト209 を有しており、当該バイト2
09 を振動させて、グラビアシリンダの表面にセルを彫
る。また、これら彫刻ヘッド20A及び20Bは、各バ
イト209 が実質的に副走査方向に並列するように、テ
ーブル3上に配置される。このような彫刻ヘッド20A
及び20Bは、テーブル3が副走査方向に移動すると、
副走査方向に並列している各バイト209 を振動させて
グラビアシリンダの表面にセルを彫刻する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラビア彫刻機に
関し、より特定的には、複数の彫刻ヘッドが一テーブル
上に配置されるグラビア彫刻機に関する。
関し、より特定的には、複数の彫刻ヘッドが一テーブル
上に配置されるグラビア彫刻機に関する。
【0002】
【従来の技術】グラビア彫刻機は、グラビア印刷のため
の凹版を製造する装置であって、表面に銅メッキが施さ
れた円筒状のシリンダを回転させながら、当該シリンダ
の表面にセルと呼ばれる微小な凹部を、彫刻ヘッドを用
いて形成する。彫刻ヘッドの先端には、ダイヤモンドの
針(バイト)を有するスタイラスが設けられている。彫
刻ヘッドでは、このスタイラス及びバイトが所定の周波
数で振動し、これによってバイトがセルを彫っていく。
の凹版を製造する装置であって、表面に銅メッキが施さ
れた円筒状のシリンダを回転させながら、当該シリンダ
の表面にセルと呼ばれる微小な凹部を、彫刻ヘッドを用
いて形成する。彫刻ヘッドの先端には、ダイヤモンドの
針(バイト)を有するスタイラスが設けられている。彫
刻ヘッドでは、このスタイラス及びバイトが所定の周波
数で振動し、これによってバイトがセルを彫っていく。
【0003】従来の彫刻機は複式彫刻ヘッドを備える場
合がある。大抵の場合、複式彫刻ヘッドとはダブル彫刻
ヘッドを意味する。このダブル彫刻ヘッドは、「特開平
6−1594号」公報や米国特許「第5663802
号」等に開示されている。上記米国特許に係る彫刻機
は、二組の送りねじ機構及び彫刻ヘッドを備える。送り
ねじ機構及び彫刻ヘッドからなる各組は、シリンダを挟
んで対向するように配置される。2個の彫刻ヘッドは、
各送りねじ機構によって、互いに独立して副走査方向に
移動しつつ、シリンダにおける別々の二ヶ所で同時にセ
ルを彫る。また、上記公開公報に係る彫刻機は、1個の
送りねじ機構に対し2個の彫刻ヘッドを備える。2個の
彫刻ヘッドは、物理的に異なるテーブル上に載置され、
ボールねじにおいて離れた場所に配置される。2個の彫
刻ヘッドは、送りねじ機構によって、互いに同期して副
走査方向に移動しつつ、シリンダにおける別々の二ヶ所
で同時にセルを彫る。
合がある。大抵の場合、複式彫刻ヘッドとはダブル彫刻
ヘッドを意味する。このダブル彫刻ヘッドは、「特開平
6−1594号」公報や米国特許「第5663802
号」等に開示されている。上記米国特許に係る彫刻機
は、二組の送りねじ機構及び彫刻ヘッドを備える。送り
ねじ機構及び彫刻ヘッドからなる各組は、シリンダを挟
んで対向するように配置される。2個の彫刻ヘッドは、
各送りねじ機構によって、互いに独立して副走査方向に
移動しつつ、シリンダにおける別々の二ヶ所で同時にセ
ルを彫る。また、上記公開公報に係る彫刻機は、1個の
送りねじ機構に対し2個の彫刻ヘッドを備える。2個の
彫刻ヘッドは、物理的に異なるテーブル上に載置され、
ボールねじにおいて離れた場所に配置される。2個の彫
刻ヘッドは、送りねじ機構によって、互いに同期して副
走査方向に移動しつつ、シリンダにおける別々の二ヶ所
で同時にセルを彫る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記米
国特許に係るダブル彫刻ヘッドは、二組の送りねじ機構
を必要とする。また、上記公開公報に係るダブル彫刻ヘ
ッドは、物理的に異なるテーブルを必要とする。これら
の結果、彫刻機の複雑化及び高コスト化を招くという問
題点があった。さらに、上記米国特許のように異なる2
個の送りねじ機構を用いた場合、互いの位置決め精度を
一致させる必要があり、その調整が困難という問題点も
あった。また、上記公開公報のように、テーブルを2組
設け、2個の彫刻ヘッドが同一シリンダに対して離れた
位置で彫刻する場合、送りねじ機構の真直度誤差に起因
する彫刻精度の誤差が大きいという問題点もあった。
国特許に係るダブル彫刻ヘッドは、二組の送りねじ機構
を必要とする。また、上記公開公報に係るダブル彫刻ヘ
ッドは、物理的に異なるテーブルを必要とする。これら
の結果、彫刻機の複雑化及び高コスト化を招くという問
題点があった。さらに、上記米国特許のように異なる2
個の送りねじ機構を用いた場合、互いの位置決め精度を
一致させる必要があり、その調整が困難という問題点も
あった。また、上記公開公報のように、テーブルを2組
設け、2個の彫刻ヘッドが同一シリンダに対して離れた
位置で彫刻する場合、送りねじ機構の真直度誤差に起因
する彫刻精度の誤差が大きいという問題点もあった。
【0005】それ故に、本発明の目的は、その構造を簡
素化して低コストなグラビア彫刻機を提供することであ
る。
素化して低コストなグラビア彫刻機を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、グラビア印刷のための凹版を製造するために、
回転するグラビアシリンダの表面にセルを彫るグラビア
彫刻機であって、グラビアシリンダの回転軸に平行な副
走査方向に移動可能なテーブルと、それぞれの彫刻針を
振動させて、グラビアシリンダの表面にセルを彫る複数
の彫刻ヘッドとを備え、複数の彫刻ヘッドは、各彫刻針
が実質的に副走査方向に並列するように、テーブル上に
配置されることを特徴とする。
発明は、グラビア印刷のための凹版を製造するために、
回転するグラビアシリンダの表面にセルを彫るグラビア
彫刻機であって、グラビアシリンダの回転軸に平行な副
走査方向に移動可能なテーブルと、それぞれの彫刻針を
振動させて、グラビアシリンダの表面にセルを彫る複数
の彫刻ヘッドとを備え、複数の彫刻ヘッドは、各彫刻針
が実質的に副走査方向に並列するように、テーブル上に
配置されることを特徴とする。
【0007】第1の発明では、複数の彫刻ヘッドは、同
一テーブル上に配置されており、テーブルが副走査方向
に移動すると、副走査方向に並列している各彫刻針を振
動させてグラビアシリンダの表面にセルを彫刻する。こ
のように、第1の発明によれば、彫刻ヘッドは同一テー
ブル上に配置されるので、グラビア彫刻機は、従来のよ
うに二組の送りねじ機構及びテーブルを必要としない。
これによって、その構造が簡素で低コストなグラビア彫
刻機を提供することができる。
一テーブル上に配置されており、テーブルが副走査方向
に移動すると、副走査方向に並列している各彫刻針を振
動させてグラビアシリンダの表面にセルを彫刻する。こ
のように、第1の発明によれば、彫刻ヘッドは同一テー
ブル上に配置されるので、グラビア彫刻機は、従来のよ
うに二組の送りねじ機構及びテーブルを必要としない。
これによって、その構造が簡素で低コストなグラビア彫
刻機を提供することができる。
【0008】第2の発明は第1の発明に従属しており、
各彫刻ヘッドは、略三角形の平面形状を有しており、彫
刻針を固設する一頂点部分が自由端で、当該一頂点の対
辺部分が固定端となる振動板と、振動板に接触するよう
に設けられ、当該振動板を所定の周期で押圧して当該振
動板を振動させる固体振動素子とを含み、彫刻針を設け
た一頂点部分同士が近接するようにテーブル上に配置さ
れることを特徴とする。
各彫刻ヘッドは、略三角形の平面形状を有しており、彫
刻針を固設する一頂点部分が自由端で、当該一頂点の対
辺部分が固定端となる振動板と、振動板に接触するよう
に設けられ、当該振動板を所定の周期で押圧して当該振
動板を振動させる固体振動素子とを含み、彫刻針を設け
た一頂点部分同士が近接するようにテーブル上に配置さ
れることを特徴とする。
【0009】第2の発明では、各彫刻ヘッドは、振動板
において自由端側に設けられる彫刻針を、固体振動素子
の振動を利用して振動させ、これによって、セルを彫刻
する。このように、第2の発明によれば、各彫刻ヘッド
は、従来のような大きなロータを用いた彫刻ヘッドでは
ないため、各彫刻針同士を容易に近接して配置すること
ができるようになる。
において自由端側に設けられる彫刻針を、固体振動素子
の振動を利用して振動させ、これによって、セルを彫刻
する。このように、第2の発明によれば、各彫刻ヘッド
は、従来のような大きなロータを用いた彫刻ヘッドでは
ないため、各彫刻針同士を容易に近接して配置すること
ができるようになる。
【0010】第3の発明は第1又は第2の発明に従属し
ており、隣り合う彫刻針同士の間隔は、グラビアシリン
ダ表面に形成されるセルの副走査方向への間隔の整数倍
であることを特徴とする。
ており、隣り合う彫刻針同士の間隔は、グラビアシリン
ダ表面に形成されるセルの副走査方向への間隔の整数倍
であることを特徴とする。
【0011】第3の発明のように隣り合う彫刻針同士の
間隔が選ばれると、グラビア彫刻機は、セル列がシリン
ダ表面全体にわたって副走査方向に一定の間隔を持つよ
うに彫刻することができる。
間隔が選ばれると、グラビア彫刻機は、セル列がシリン
ダ表面全体にわたって副走査方向に一定の間隔を持つよ
うに彫刻することができる。
【0012】第4の発明は第1又は第2の発明に従属し
ており、隣り合う彫刻針同士の間隔は、グラビアシリン
ダ表面に形成されるセルの副走査方向への間隔と等しい
ことを特徴とする。
ており、隣り合う彫刻針同士の間隔は、グラビアシリン
ダ表面に形成されるセルの副走査方向への間隔と等しい
ことを特徴とする。
【0013】上記第4の発明では、各彫刻ヘッドがそれ
ぞれ一列分のセルを彫刻した後に移動するテーブルの副
走査方向への移動量を、隣り合う彫刻針同士の間隔に関
連して一定にすることができる。そのため、グラビア彫
刻機における、テーブル移動のための制御が簡単にな
る。さらに、このように選ばれた彫刻針同士の間隔は当
然最小値である。そのため、テーブルの真直度誤差に起
因する彫刻位置のズレも最小にでき、より印刷品質の良
いグラビアシリンダを製造することができる。
ぞれ一列分のセルを彫刻した後に移動するテーブルの副
走査方向への移動量を、隣り合う彫刻針同士の間隔に関
連して一定にすることができる。そのため、グラビア彫
刻機における、テーブル移動のための制御が簡単にな
る。さらに、このように選ばれた彫刻針同士の間隔は当
然最小値である。そのため、テーブルの真直度誤差に起
因する彫刻位置のズレも最小にでき、より印刷品質の良
いグラビアシリンダを製造することができる。
【0014】第5の発明は第1〜第4のいずれかの発明
に従属しており、彫刻針同士の間隔を副走査方向につい
て調整する第1調整機構をさらに備える。上記第5の発
明によれば、彫刻すべき画像の解像度に応じて彫刻針間
の間隔を変化させることができる。また、隣り合う彫刻
針同士が、製造上のばらつきや取り付け誤差等により正
確に第3又は第4の発明に示す彫刻針同士の条件を満た
していなくとも、第1調整機構により調整することがで
きる。
に従属しており、彫刻針同士の間隔を副走査方向につい
て調整する第1調整機構をさらに備える。上記第5の発
明によれば、彫刻すべき画像の解像度に応じて彫刻針間
の間隔を変化させることができる。また、隣り合う彫刻
針同士が、製造上のばらつきや取り付け誤差等により正
確に第3又は第4の発明に示す彫刻針同士の条件を満た
していなくとも、第1調整機構により調整することがで
きる。
【0015】第6の発明は第1〜第5のいずれかの発明
に従属しており、彫刻針の少なくとも1つを他方に対
し、グラビアシリンダの表面に向かう方向について調整
する第2調整機構をさらに備える。上記第6の発明によ
れば、たとえ、各彫刻針のシリンダへの距離が、製造上
のばらつきや取り付け誤差等により異なっていても、第
2調整機構により調整することができる。
に従属しており、彫刻針の少なくとも1つを他方に対
し、グラビアシリンダの表面に向かう方向について調整
する第2調整機構をさらに備える。上記第6の発明によ
れば、たとえ、各彫刻針のシリンダへの距離が、製造上
のばらつきや取り付け誤差等により異なっていても、第
2調整機構により調整することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の一実施
形態に係る複式彫刻ヘッドを備えるグラビア彫刻機の構
成例を示す正面図及び上面図である。本彫刻機では、主
軸台1と、芯押し台2と、テーブル3とがベッド4の上
面に配置される。主軸台1はベッド4に対して固定され
る。主軸台1の回りセンタ5は、当該主軸台1の側部に
配置されたモータやタイミングベルト等からなる駆動機
構6が生成する回転力により回転する。回りセンタ5の
回転軸RAは、図1中一点鎖線により示される。芯押し
台2は、ベッド4の上面に設けられる一対のガイドレー
ル8上に載置され、主軸台1と対向する。芯押し台2
は、ベッド4の側部に配置されたモータ、タイミングベ
ルト及びボールねじ等からなる送りねじ機構7の駆動力
によって、上記ガイドレール8上を滑りつつ、矢印Aで
示すように主軸台1に対して近づく方向又は遠ざかる方
向にのみ移動できる。芯押し台2の止まりセンタ(押さ
えセンタ)9もまた、上記回転軸RAを有しており、シ
リンダ10によって、回転軸RAに沿って左右方向に移
動する(図1中の矢印B参照)。回りセンタ5と止まり
センタ9とは、図1中の二点鎖線で示されるグラビアシ
リンダGSを挟み込んで支持する。支持されたシリンダ
GSは、駆動機構6の回転力によって、回りセンタ5及
び止まりセンタ9の回転軸RAを中心として回転する。
なお、以下では、シリンダGSの回転方向を主走査方向
と称し、さらに回転軸RAに平行な方向を副走査方向と
称する。
形態に係る複式彫刻ヘッドを備えるグラビア彫刻機の構
成例を示す正面図及び上面図である。本彫刻機では、主
軸台1と、芯押し台2と、テーブル3とがベッド4の上
面に配置される。主軸台1はベッド4に対して固定され
る。主軸台1の回りセンタ5は、当該主軸台1の側部に
配置されたモータやタイミングベルト等からなる駆動機
構6が生成する回転力により回転する。回りセンタ5の
回転軸RAは、図1中一点鎖線により示される。芯押し
台2は、ベッド4の上面に設けられる一対のガイドレー
ル8上に載置され、主軸台1と対向する。芯押し台2
は、ベッド4の側部に配置されたモータ、タイミングベ
ルト及びボールねじ等からなる送りねじ機構7の駆動力
によって、上記ガイドレール8上を滑りつつ、矢印Aで
示すように主軸台1に対して近づく方向又は遠ざかる方
向にのみ移動できる。芯押し台2の止まりセンタ(押さ
えセンタ)9もまた、上記回転軸RAを有しており、シ
リンダ10によって、回転軸RAに沿って左右方向に移
動する(図1中の矢印B参照)。回りセンタ5と止まり
センタ9とは、図1中の二点鎖線で示されるグラビアシ
リンダGSを挟み込んで支持する。支持されたシリンダ
GSは、駆動機構6の回転力によって、回りセンタ5及
び止まりセンタ9の回転軸RAを中心として回転する。
なお、以下では、シリンダGSの回転方向を主走査方向
と称し、さらに回転軸RAに平行な方向を副走査方向と
称する。
【0017】テーブル3は、ベッド4の上面に設けられ
る一対のガイドレール11上に載置される。テーブル3
は、ガイドレール11近傍のモータ12、及びボールね
じ13等からなる送りねじ機構14が生成する駆動力に
よって、上記ガイドレール11上を滑りつつ案内され、
矢印Aで示すように、シリンダGSの表面に沿って回転
軸RAに平行な方向(副走査方向)に移動する。図3
は、このテーブル3の周辺を拡大した斜視図である。図
1〜図3において、このテーブル3上には、上記複式彫
刻ヘッドの一例であるダブル彫刻ヘッド部15と、一対
のガイドレール16と、テーブル17と、基台18と、
モータ及びボールねじ等からなる送りねじ機構19とが
配置される。ガイドレール16は、テーブル3の上面
に、回転軸RAに垂直に配置される。テーブル17は、
送りねじ機構19が生成する駆動力によって、上記ガイ
ドレール16に沿ってテーブル3上を滑りつつ、矢印C
の方向に移動する。ダブル彫刻ヘッド部15は、テーブ
ル17上に固設される基台18に配置され、これによっ
て、副走査方向だけでなく、上記支持されたシリンダG
Sに対して近づく方向又は遠ざかる方向(矢印Cの方
向)に移動する。
る一対のガイドレール11上に載置される。テーブル3
は、ガイドレール11近傍のモータ12、及びボールね
じ13等からなる送りねじ機構14が生成する駆動力に
よって、上記ガイドレール11上を滑りつつ案内され、
矢印Aで示すように、シリンダGSの表面に沿って回転
軸RAに平行な方向(副走査方向)に移動する。図3
は、このテーブル3の周辺を拡大した斜視図である。図
1〜図3において、このテーブル3上には、上記複式彫
刻ヘッドの一例であるダブル彫刻ヘッド部15と、一対
のガイドレール16と、テーブル17と、基台18と、
モータ及びボールねじ等からなる送りねじ機構19とが
配置される。ガイドレール16は、テーブル3の上面
に、回転軸RAに垂直に配置される。テーブル17は、
送りねじ機構19が生成する駆動力によって、上記ガイ
ドレール16に沿ってテーブル3上を滑りつつ、矢印C
の方向に移動する。ダブル彫刻ヘッド部15は、テーブ
ル17上に固設される基台18に配置され、これによっ
て、副走査方向だけでなく、上記支持されたシリンダG
Sに対して近づく方向又は遠ざかる方向(矢印Cの方
向)に移動する。
【0018】本彫刻機は、以上の構成により、シリンダ
GSの表面に主走査方向に沿うセル列を二列分同時に彫
刻すると、ダブル彫刻ヘッド部15を副走査方向に所定
量だけ送って次の二列のセルを彫るという動作を繰り返
す(図17及び図18参照)。つまり、シリンダGSが
一回転する毎に、二列のセルが形成される。これによっ
て、グラビア印刷のための凹版が高速に製造される。
GSの表面に主走査方向に沿うセル列を二列分同時に彫
刻すると、ダブル彫刻ヘッド部15を副走査方向に所定
量だけ送って次の二列のセルを彫るという動作を繰り返
す(図17及び図18参照)。つまり、シリンダGSが
一回転する毎に、二列のセルが形成される。これによっ
て、グラビア印刷のための凹版が高速に製造される。
【0019】図4は、図1〜図3に示す基台18上のダ
ブル彫刻ヘッド部15の構成を示す斜視図である。図4
に関する説明は、直交座標系を用いると明確になる。x
軸は副走査方向を示す。z軸は、ダブル彫刻ヘッド部1
5のシリンダGSに対する接離方向(図3の矢印C参
照)を示す。y軸は鉛直方向を示す。図4において、ダ
ブル彫刻ヘッド部15は、基台18上に、2個の彫刻ヘ
ッド20A及び20Bと、第1の微動機構21と、第2
の微動機構22と、粗動機構23とを含む。
ブル彫刻ヘッド部15の構成を示す斜視図である。図4
に関する説明は、直交座標系を用いると明確になる。x
軸は副走査方向を示す。z軸は、ダブル彫刻ヘッド部1
5のシリンダGSに対する接離方向(図3の矢印C参
照)を示す。y軸は鉛直方向を示す。図4において、ダ
ブル彫刻ヘッド部15は、基台18上に、2個の彫刻ヘ
ッド20A及び20Bと、第1の微動機構21と、第2
の微動機構22と、粗動機構23とを含む。
【0020】まず、彫刻ヘッド20Aについて、その構
成を示す斜視図(図5)及び分解斜視図(図6)を参照
して説明する。図5及び図6において、押さえ板201
の主面には放熱フィン202 が固定される。放熱フィン
202 には貫通孔203 が形成される。貫通孔203 に
は、固体振動素子の一例であるピエゾ素子204 が挿入
される。また、放熱フィン202 の端面にはスタイラス
205 が取り付けられる。このスタイラス205 は、放
熱フィン202 にネジ206 で固定される基台207 と
振動板208 とからなる。振動板208 は、基台207
から鉛直下方向に突出する直角三角形状を有し、直角部
分を構成する二辺の内、一辺部分で基台207 に固定さ
れる。振動板208 は、先端に近付くにつれて幅が狭く
なる。彫刻針としてのダイヤモンドバイト209 (以
下、単にバイトと称す)は、直角三角形の一角、つまり
振動板208 の先端部分に固設される。なお、振動板2
08の形状は三角形状に限られず、他の形状でもよい。
ただし、三角形状の振動板208 は、同一材質の場合、
他の形状の場合と比較して質量を軽くでき、その慣性モ
ーメントが小さくできる。これによって、振動板208
の固有振動数を上げることができ、彫刻ヘッド20Aを
高速に駆動することが可能となる。また、変位センサ2
010は、その先端が振動板208 の先端と所定間隔を開
けて対向し、その本体が押さえ板201 及び放熱フィン
202 を貫通するように配置される。ピエゾ素子204
の先端には、振動板208 の裏面と点接触する鋼球20
11が埋設される。ピエゾ素子204 は、彫刻信号S
1 (図13参照)が印加されると、z軸に沿う前後方向
(図5及び図6中の矢印Eの方向)に、印加された彫刻
信号S1 に基づく周期で振動する。これに伴って、振動
板208 及びバイト209 は、基台207 との接続部分
を支点として上記周期で振動する。さらに放熱フィン2
02 の上面には、ネジ孔2012が形成されるが、これに
ついては後述する。なお、上記ピエゾ素子204 に代え
て、他の固体振動素子、例えば磁歪素子を用いることも
できる。また、振動板208 を磁力により振動させるこ
ともできる。
成を示す斜視図(図5)及び分解斜視図(図6)を参照
して説明する。図5及び図6において、押さえ板201
の主面には放熱フィン202 が固定される。放熱フィン
202 には貫通孔203 が形成される。貫通孔203 に
は、固体振動素子の一例であるピエゾ素子204 が挿入
される。また、放熱フィン202 の端面にはスタイラス
205 が取り付けられる。このスタイラス205 は、放
熱フィン202 にネジ206 で固定される基台207 と
振動板208 とからなる。振動板208 は、基台207
から鉛直下方向に突出する直角三角形状を有し、直角部
分を構成する二辺の内、一辺部分で基台207 に固定さ
れる。振動板208 は、先端に近付くにつれて幅が狭く
なる。彫刻針としてのダイヤモンドバイト209 (以
下、単にバイトと称す)は、直角三角形の一角、つまり
振動板208 の先端部分に固設される。なお、振動板2
08の形状は三角形状に限られず、他の形状でもよい。
ただし、三角形状の振動板208 は、同一材質の場合、
他の形状の場合と比較して質量を軽くでき、その慣性モ
ーメントが小さくできる。これによって、振動板208
の固有振動数を上げることができ、彫刻ヘッド20Aを
高速に駆動することが可能となる。また、変位センサ2
010は、その先端が振動板208 の先端と所定間隔を開
けて対向し、その本体が押さえ板201 及び放熱フィン
202 を貫通するように配置される。ピエゾ素子204
の先端には、振動板208 の裏面と点接触する鋼球20
11が埋設される。ピエゾ素子204 は、彫刻信号S
1 (図13参照)が印加されると、z軸に沿う前後方向
(図5及び図6中の矢印Eの方向)に、印加された彫刻
信号S1 に基づく周期で振動する。これに伴って、振動
板208 及びバイト209 は、基台207 との接続部分
を支点として上記周期で振動する。さらに放熱フィン2
02 の上面には、ネジ孔2012が形成されるが、これに
ついては後述する。なお、上記ピエゾ素子204 に代え
て、他の固体振動素子、例えば磁歪素子を用いることも
できる。また、振動板208 を磁力により振動させるこ
ともできる。
【0021】彫刻ヘッド20Bは、振動板208 の形状
が反転している点及び側面にネジ孔2012(図4及び図
5には示さず)を有する点を除いて、彫刻ヘッド20A
と大略的に同様の構成を有する。そのため、彫刻ヘッド
20Bの構成において、彫刻ヘッド20Aに相当する部
分には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
が反転している点及び側面にネジ孔2012(図4及び図
5には示さず)を有する点を除いて、彫刻ヘッド20A
と大略的に同様の構成を有する。そのため、彫刻ヘッド
20Bの構成において、彫刻ヘッド20Aに相当する部
分には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0022】以上のように、各バイト209 は固体振動
素子に応じて振動し、従来のように大きなロータを用い
て振動しないため、彫刻ヘッド20A及び20Bを小型
化することができる。これによって、図7等に示すよう
に、彫刻ヘッド20A及び20が基台18上で隣接し、
かつ各バイト209 が副走査方向に近接して並列するよ
うに配置することができる。より好ましくは、上記2個
のバイト209 の先端は、それぞれから回転軸RAへの
距離(図7中、矢印F及びGで示されている)が等しく
なるように、かつこの矢印F及び矢印GがシリンダGS
の表面に対する法線をなすように配置される。さらに、
2個のバイト209 のx軸方向に関する距離(以下、バ
イト間距離d)は、彫刻線数に基づいて調節されるが、
可能な限り小さく設定される。上記のように振動板20
8 を直角三角形状に構成した理由は、図示したようにバ
イト209 を彫刻ヘッド20A及び20Bの外縁部分に
固設してこのバイト間距離dを小さくするためである。
このようにバイト間距離dを小さくすると、両彫刻ヘッ
ド20A及び20Bの副走査に関する移動真直度の誤差
を小さくすることができる。なお、上記彫刻線数とは、
通常、上記シリンダGSの表面上において、軸方向(副
走査方向)に平行な1インチ間に形成されるセル列の数
を意味する。
素子に応じて振動し、従来のように大きなロータを用い
て振動しないため、彫刻ヘッド20A及び20Bを小型
化することができる。これによって、図7等に示すよう
に、彫刻ヘッド20A及び20が基台18上で隣接し、
かつ各バイト209 が副走査方向に近接して並列するよ
うに配置することができる。より好ましくは、上記2個
のバイト209 の先端は、それぞれから回転軸RAへの
距離(図7中、矢印F及びGで示されている)が等しく
なるように、かつこの矢印F及び矢印GがシリンダGS
の表面に対する法線をなすように配置される。さらに、
2個のバイト209 のx軸方向に関する距離(以下、バ
イト間距離d)は、彫刻線数に基づいて調節されるが、
可能な限り小さく設定される。上記のように振動板20
8 を直角三角形状に構成した理由は、図示したようにバ
イト209 を彫刻ヘッド20A及び20Bの外縁部分に
固設してこのバイト間距離dを小さくするためである。
このようにバイト間距離dを小さくすると、両彫刻ヘッ
ド20A及び20Bの副走査に関する移動真直度の誤差
を小さくすることができる。なお、上記彫刻線数とは、
通常、上記シリンダGSの表面上において、軸方向(副
走査方向)に平行な1インチ間に形成されるセル列の数
を意味する。
【0023】なお、本実施形態では彫刻ヘッド20A及
び20Bは、小型化が容易でバイト間距離dを小さくで
きるという観点から固体振動素子を用いた場合を説明し
ている。しかし、彫刻ヘッド20A及び20Bは、小型
であればよく、固体振動素子を用いた場合に限られな
い。例えば、両ヘッド209 を副走査方向に並列できる
のであれば、磁気回路を用いた従来の彫刻ヘッドをテー
ブル3上に配置してもよい。
び20Bは、小型化が容易でバイト間距離dを小さくで
きるという観点から固体振動素子を用いた場合を説明し
ている。しかし、彫刻ヘッド20A及び20Bは、小型
であればよく、固体振動素子を用いた場合に限られな
い。例えば、両ヘッド209 を副走査方向に並列できる
のであれば、磁気回路を用いた従来の彫刻ヘッドをテー
ブル3上に配置してもよい。
【0024】以上の各バイト209 は、主走査方向(y
軸方向)に関する位置がほぼ同じで、副走査方向(x軸
方向)に並列して設けられているが、主走査方向にずれ
て配置されていても問題はない。すなわち、各バイト2
09 が主走査方向に所定の間隔を有していても、セルを
彫刻するタイミングを変更することにより、対応するこ
とができるからである。請求項1における「副走査方向
に実質的に並列する」というのは、各バイト209 が副
走査方向に間隔を有して配置されることだけを表し、主
走査方向に関する位置が一致していなければならないこ
とはない。
軸方向)に関する位置がほぼ同じで、副走査方向(x軸
方向)に並列して設けられているが、主走査方向にずれ
て配置されていても問題はない。すなわち、各バイト2
09 が主走査方向に所定の間隔を有していても、セルを
彫刻するタイミングを変更することにより、対応するこ
とができるからである。請求項1における「副走査方向
に実質的に並列する」というのは、各バイト209 が副
走査方向に間隔を有して配置されることだけを表し、主
走査方向に関する位置が一致していなければならないこ
とはない。
【0025】また、彫刻ヘッド20A及び20Bは、基
台18の上面から所定距離だけ離れており、浮いたよう
な状態で配置される。これによって、両彫刻ヘッド20
A及び20Bを容易かつ精密に位置決めできるようにな
る。
台18の上面から所定距離だけ離れており、浮いたよう
な状態で配置される。これによって、両彫刻ヘッド20
A及び20Bを容易かつ精密に位置決めできるようにな
る。
【0026】以上の彫刻ヘッド20Aの直上には第1の
微動機構21(図4参照)が配置される。図8は、図4
中の断面Pを矢印Dの方向から見た第1の微動機構21
を示している。図8において、第1の微動機構21は、
上記2個のバイト209 のx方向(つまり、副走査方
向)に関する相対的な位置関係を微調整する機構であっ
て、平行バネ211 と、ピエゾ素子212 と、変位セン
サ213 とを含んでいる。
微動機構21(図4参照)が配置される。図8は、図4
中の断面Pを矢印Dの方向から見た第1の微動機構21
を示している。図8において、第1の微動機構21は、
上記2個のバイト209 のx方向(つまり、副走査方
向)に関する相対的な位置関係を微調整する機構であっ
て、平行バネ211 と、ピエゾ素子212 と、変位セン
サ213 とを含んでいる。
【0027】平行バネ211 は、大略的に、四辺214
〜217 を有する矩形状の枠体からなっており、さらに
四個の弾性ヒンジ218 〜2111と、ネジ孔部2112及
び2113とを含んでいる。平行バネ211 の枠体におい
て、各角の近傍には切り欠けが二個一組ずつ形成され
る。この四組の切り欠けにより弾性ヒンジ218 〜21
11が構成される。より詳細には、弾性ヒンジ218 〜2
111は、撓ませるべき二辺215 及び217 の両端を円
弧状等に切り欠くことにより形成される。また、ネジ孔
部2112及び2113は、ネジ孔を有しており、固定され
るべき辺214 及び変位させるべき216 から枠体の内
部に向かって突出している。前述の彫刻ヘッド20Aの
ネジ孔2012とネジ孔部2113とは図9に示すようにネ
ジ止めされ、彫刻ヘッド20Aと第1の微動機構21と
が連結される。なお、ネジ孔部21 12については後述す
る。圧電素子であるピエゾ素子212 は、円筒形状を有
しており、辺214 に沿ってx軸方向に伸びるアーム2
114によって、当該辺214 に対して動かないように支
持される。さらに、ピエゾ素子212 は、その一端面に
埋設されている鋼球2115が弾性ヒンジ2111の近傍で
辺217 と点接触するように配置される。変位センサ2
13 は、静電容量式、超音波式、渦電流式又はレーザ変
位式のセンサであって、辺216 及び217 が交差する
部分の近傍に配置され、上記アーム2114によって支持
される。
〜217 を有する矩形状の枠体からなっており、さらに
四個の弾性ヒンジ218 〜2111と、ネジ孔部2112及
び2113とを含んでいる。平行バネ211 の枠体におい
て、各角の近傍には切り欠けが二個一組ずつ形成され
る。この四組の切り欠けにより弾性ヒンジ218 〜21
11が構成される。より詳細には、弾性ヒンジ218 〜2
111は、撓ませるべき二辺215 及び217 の両端を円
弧状等に切り欠くことにより形成される。また、ネジ孔
部2112及び2113は、ネジ孔を有しており、固定され
るべき辺214 及び変位させるべき216 から枠体の内
部に向かって突出している。前述の彫刻ヘッド20Aの
ネジ孔2012とネジ孔部2113とは図9に示すようにネ
ジ止めされ、彫刻ヘッド20Aと第1の微動機構21と
が連結される。なお、ネジ孔部21 12については後述す
る。圧電素子であるピエゾ素子212 は、円筒形状を有
しており、辺214 に沿ってx軸方向に伸びるアーム2
114によって、当該辺214 に対して動かないように支
持される。さらに、ピエゾ素子212 は、その一端面に
埋設されている鋼球2115が弾性ヒンジ2111の近傍で
辺217 と点接触するように配置される。変位センサ2
13 は、静電容量式、超音波式、渦電流式又はレーザ変
位式のセンサであって、辺216 及び217 が交差する
部分の近傍に配置され、上記アーム2114によって支持
される。
【0028】ところで、図10に示すような2枚の平行
バネPSで支えられた被支持体Mの微小な変位Δxは外
力Fに比例する。この第1の微動機構21にはこの原理
が応用される。つまり、ピエゾ素子212 は、逆圧電効
果により、外部からの印加電圧E1 に応じて伸縮する。
鋼球2115はピエゾ素子212 の伸びにより辺217を
押圧し、その結果、図11に示すように、二辺215 及
び217 が撓んで、平行バネ211 は元の矩形状(点線
部分参照)から平行四辺形状(実線部分参照)に変形す
る。この時、辺214 は動かないが、辺216 はx軸に
対して変位量Δx1 だけ平行移動する。これに伴って、
彫刻ヘッド20Aは、元の位置から変位量Δx1 だけx
軸方向に移動し(矢印H参照)、彫刻ヘッド20Bに近
付く。この変位量Δx1 は、上記印加電圧E1 に対して
一意である。故に、両ヘッド20 9 のx方向に関する位
置関係を、印加電圧E1 に応じて微調整できる。なお、
この印加電圧E1 は、後述する微調信号CS1 (図13
参照)として供給される。
バネPSで支えられた被支持体Mの微小な変位Δxは外
力Fに比例する。この第1の微動機構21にはこの原理
が応用される。つまり、ピエゾ素子212 は、逆圧電効
果により、外部からの印加電圧E1 に応じて伸縮する。
鋼球2115はピエゾ素子212 の伸びにより辺217を
押圧し、その結果、図11に示すように、二辺215 及
び217 が撓んで、平行バネ211 は元の矩形状(点線
部分参照)から平行四辺形状(実線部分参照)に変形す
る。この時、辺214 は動かないが、辺216 はx軸に
対して変位量Δx1 だけ平行移動する。これに伴って、
彫刻ヘッド20Aは、元の位置から変位量Δx1 だけx
軸方向に移動し(矢印H参照)、彫刻ヘッド20Bに近
付く。この変位量Δx1 は、上記印加電圧E1 に対して
一意である。故に、両ヘッド20 9 のx方向に関する位
置関係を、印加電圧E1 に応じて微調整できる。なお、
この印加電圧E1 は、後述する微調信号CS1 (図13
参照)として供給される。
【0029】この第1の微動機構21の直上には、2個
のバイト209 間の相対的な位置関係をz軸方向につい
て微調整するための第2の微動機構22(図4参照)が
配置される。図12は、図4中の矢印Dの方向から見た
第2の微動機構22を示しており、本図によって、その
構成が第1の微動機構21(図8参照)と同様であるこ
とが分かる。そのため、第2の微動機構22について
は、第1の微動機構21との相違点を中心に説明する。
のバイト209 間の相対的な位置関係をz軸方向につい
て微調整するための第2の微動機構22(図4参照)が
配置される。図12は、図4中の矢印Dの方向から見た
第2の微動機構22を示しており、本図によって、その
構成が第1の微動機構21(図8参照)と同様であるこ
とが分かる。そのため、第2の微動機構22について
は、第1の微動機構21との相違点を中心に説明する。
【0030】図12の第2の微動機構22において、弾
性ヒンジ228 〜2211は、x軸に平行な平行バネ22
1 の二辺225 及び227 の両端近傍に形成される。ま
た、z軸に平行な辺224 及び226 からはネジ孔部2
212及び2213が突出する。前述のネジ孔部2112(図
8参照)とネジ孔部2213とは図9に示すようにネジ止
めされ、第1の微動機構21と第2の微動機構22とが
連結される。なお、ネジ孔部2212については後述す
る。図12において、ピエゾ素子222 は、埋設された
鋼球2215が弾性ヒンジ228 の近傍で辺225 と点接
触するように、辺224 に固定されたアーム2214で支
持される。変位センサ223 は、辺225及び226 が
交わる部分の近傍に配置され、上記アーム2214で支持
される。
性ヒンジ228 〜2211は、x軸に平行な平行バネ22
1 の二辺225 及び227 の両端近傍に形成される。ま
た、z軸に平行な辺224 及び226 からはネジ孔部2
212及び2213が突出する。前述のネジ孔部2112(図
8参照)とネジ孔部2213とは図9に示すようにネジ止
めされ、第1の微動機構21と第2の微動機構22とが
連結される。なお、ネジ孔部2212については後述す
る。図12において、ピエゾ素子222 は、埋設された
鋼球2215が弾性ヒンジ228 の近傍で辺225 と点接
触するように、辺224 に固定されたアーム2214で支
持される。変位センサ223 は、辺225及び226 が
交わる部分の近傍に配置され、上記アーム2214で支持
される。
【0031】この第2の微動機構22でも、第1の微動
機構21と同様に、ピエゾ素子22 2 への印加電圧E2
に応じて、平行バネ221 は平行四辺形状に変形する。
この時、辺226 及びこれに固定された彫刻ヘッド20
Aは、上記印加電圧E2 に対して一意な変位量Δz1 だ
け、元の位置からz軸に沿って平行移動して(矢印I参
照)、シリンダGSに近付く。故に、両ヘッド209 の
z方向に関する位置関係を、印加電圧E2 (図13に示
す微調信号CS2 として供給される)に基づいて微調整
できる。
機構21と同様に、ピエゾ素子22 2 への印加電圧E2
に応じて、平行バネ221 は平行四辺形状に変形する。
この時、辺226 及びこれに固定された彫刻ヘッド20
Aは、上記印加電圧E2 に対して一意な変位量Δz1 だ
け、元の位置からz軸に沿って平行移動して(矢印I参
照)、シリンダGSに近付く。故に、両ヘッド209 の
z方向に関する位置関係を、印加電圧E2 (図13に示
す微調信号CS2 として供給される)に基づいて微調整
できる。
【0032】一方、彫刻ヘッド20Bの側面には、図4
及び図9に示すように、粗動機構23としての小型のx
z軸ブロックステージがネジで取り付けられる。このx
z軸ブロックステージは、彫刻ヘッド20Bをx軸又は
z軸の二方向に移動させることができる。彫刻ヘッド2
0Bの変位量は、オペレータが上記ステージのネジやダ
イヤル(図示せず)を操作することにより決まる。した
がって、上記ステージは、上記2個の微動機構21及び
22のような精密な位置決めを実行することができず、
単に彫刻ヘッド20Bの粗い位置決めを実行するだけで
ある。
及び図9に示すように、粗動機構23としての小型のx
z軸ブロックステージがネジで取り付けられる。このx
z軸ブロックステージは、彫刻ヘッド20Bをx軸又は
z軸の二方向に移動させることができる。彫刻ヘッド2
0Bの変位量は、オペレータが上記ステージのネジやダ
イヤル(図示せず)を操作することにより決まる。した
がって、上記ステージは、上記2個の微動機構21及び
22のような精密な位置決めを実行することができず、
単に彫刻ヘッド20Bの粗い位置決めを実行するだけで
ある。
【0033】ところで、図9に示すように、基台18に
は、2個の彫刻ヘッド20A及び20B等を支持するた
めの支持部材24が固定的に取り付けられる。この支持
部材24は、基台18の上面に対し、平行な取付け面2
41 (図中、左下がりの斜線部分参照)及び垂直な取付
け面242 (右下がりの斜線部分参照)を有している。
両取付け面241 及び242 にはネジ孔が形成されてい
る。取付け面241 には、ネジ孔部2212が載置された
後ネジ止めされ、支持部材24と第2の微動機構22と
が連結される。一方、取付け面242 には、上記xz軸
ブロックステージがネジ止めされ、支持部材24と連結
される。このようにして、支持部材24には、2個の彫
刻ヘッド20A及び20Bがぶら下がるような状態で配
置されることとなる。
は、2個の彫刻ヘッド20A及び20B等を支持するた
めの支持部材24が固定的に取り付けられる。この支持
部材24は、基台18の上面に対し、平行な取付け面2
41 (図中、左下がりの斜線部分参照)及び垂直な取付
け面242 (右下がりの斜線部分参照)を有している。
両取付け面241 及び242 にはネジ孔が形成されてい
る。取付け面241 には、ネジ孔部2212が載置された
後ネジ止めされ、支持部材24と第2の微動機構22と
が連結される。一方、取付け面242 には、上記xz軸
ブロックステージがネジ止めされ、支持部材24と連結
される。このようにして、支持部材24には、2個の彫
刻ヘッド20A及び20Bがぶら下がるような状態で配
置されることとなる。
【0034】なお、以上の構成の内、粗動機構23とし
てのxz軸ブロックステージは必ずしも必要ではなく、
省略してもよい。この場合、彫刻ヘッド20Bは、支持
部材24に直接固定されることとなる。このように、た
とえ彫刻ヘッド20Bが基台18に対して固定であって
も、2個の微調機構21及び22により彫刻ヘッド20
Aの位置が精密に調整される。そのため、2個のダイヤ
モンドバイト209 の相対的な位置関係の調整には何ら
問題とならない。
てのxz軸ブロックステージは必ずしも必要ではなく、
省略してもよい。この場合、彫刻ヘッド20Bは、支持
部材24に直接固定されることとなる。このように、た
とえ彫刻ヘッド20Bが基台18に対して固定であって
も、2個の微調機構21及び22により彫刻ヘッド20
Aの位置が精密に調整される。そのため、2個のダイヤ
モンドバイト209 の相対的な位置関係の調整には何ら
問題とならない。
【0035】また、以上の2個の微動機構21及び22
は、図示等からも明らかなように、ピエゾ素子212 及
び222 の伸びだけを利用して彫刻ヘッド20Aの位置
を微調整している。しかしながら、各微動機構21及び
22は、ピエゾ素子212 及び222 の縮みを利用して
彫刻ヘッド20Aの位置を微調整するようにしてもよ
い。
は、図示等からも明らかなように、ピエゾ素子212 及
び222 の伸びだけを利用して彫刻ヘッド20Aの位置
を微調整している。しかしながら、各微動機構21及び
22は、ピエゾ素子212 及び222 の縮みを利用して
彫刻ヘッド20Aの位置を微調整するようにしてもよ
い。
【0036】また、以上の説明からも明らかなように、
本彫刻機は、2個のバイト209 の相対的な位置関係を
y軸方向について調整するための機構を備えていない。
前述したように、たとえ2個のバイト209 がy軸方向
にずれていても、2個のバイト209 を非同期で振動さ
せれば(つまり、各ピエゾ素子204 に与える彫刻信号
S1 及びS2 (図13参照)のタイミング(位相)をず
らせば)、シリンダGSの表面上には、周方向に正しく
並んだセルを形成できるからである。以上のように、本
彫刻機では、y軸方向に関する調整機構は不要であり、
これによって、当該彫刻機の製造コストを抑えることが
できる。
本彫刻機は、2個のバイト209 の相対的な位置関係を
y軸方向について調整するための機構を備えていない。
前述したように、たとえ2個のバイト209 がy軸方向
にずれていても、2個のバイト209 を非同期で振動さ
せれば(つまり、各ピエゾ素子204 に与える彫刻信号
S1 及びS2 (図13参照)のタイミング(位相)をず
らせば)、シリンダGSの表面上には、周方向に正しく
並んだセルを形成できるからである。以上のように、本
彫刻機では、y軸方向に関する調整機構は不要であり、
これによって、当該彫刻機の製造コストを抑えることが
できる。
【0037】次に、本彫刻機の動作について説明する。
図13は、本彫刻機の電気的構成を示すブロック図であ
る。図13において、本彫刻機では、この彫刻機を制御
するパーソナルコンピュータ26(以下、PC26と称
す)と、彫刻データ及び彫刻条件データを生成するワー
クステーション25(以下、WS25と称す)とLAN
(Local Area Network)により通信可能に接続される。P
C26は、WS25から受け取った彫刻データ及び彫刻
条件データ(詳細は後述)をデュアルポートメモリ27
に格納する。このデュアルポートメモリ27にはダブル
彫刻ヘッド部15を制御するための制御部28が接続さ
れている。この制御部28は、典型的にはCPU(Centr
al Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Proce
ssor )で構成され、デュアルポートメモリ27から読み
出された彫刻データ及び彫刻条件データに対し所定の処
理を施す。この制御部28は、処理された彫刻データ又
は彫刻条件データを必要に応じて、D/Aコンバータ
(以下、DACと称す)29 1 〜294 に出力する。以
下では、制御部28からDAC291 、292 、29 3
及び294 への出力信号を彫刻信号S1 、彫刻信号
S2 、微調信号CS1 及び微調信号CS2 と称する。
図13は、本彫刻機の電気的構成を示すブロック図であ
る。図13において、本彫刻機では、この彫刻機を制御
するパーソナルコンピュータ26(以下、PC26と称
す)と、彫刻データ及び彫刻条件データを生成するワー
クステーション25(以下、WS25と称す)とLAN
(Local Area Network)により通信可能に接続される。P
C26は、WS25から受け取った彫刻データ及び彫刻
条件データ(詳細は後述)をデュアルポートメモリ27
に格納する。このデュアルポートメモリ27にはダブル
彫刻ヘッド部15を制御するための制御部28が接続さ
れている。この制御部28は、典型的にはCPU(Centr
al Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Proce
ssor )で構成され、デュアルポートメモリ27から読み
出された彫刻データ及び彫刻条件データに対し所定の処
理を施す。この制御部28は、処理された彫刻データ又
は彫刻条件データを必要に応じて、D/Aコンバータ
(以下、DACと称す)29 1 〜294 に出力する。以
下では、制御部28からDAC291 、292 、29 3
及び294 への出力信号を彫刻信号S1 、彫刻信号
S2 、微調信号CS1 及び微調信号CS2 と称する。
【0038】彫刻信号S1 、彫刻信号S2 、微調信号C
S1 及び微調信号CS2 は、DAC291 、292 、2
93 及び294 でアナログ信号に変換された後、増幅器
30 1 、302 、303 及び304 により増幅される。
増幅器301 及び302 が増幅したアナログの彫刻信号
S1 及びS2 は、固体振動素子としての彫刻ヘッド20
A及び20Bのピエゾ素子204 に与えられる。また、
増幅器303 及び30 4 が増幅したアナログの微調信号
CS1 及びCS2 は、圧電素子としてのピエゾ素子21
2 及び222 に与えられる。
S1 及び微調信号CS2 は、DAC291 、292 、2
93 及び294 でアナログ信号に変換された後、増幅器
30 1 、302 、303 及び304 により増幅される。
増幅器301 及び302 が増幅したアナログの彫刻信号
S1 及びS2 は、固体振動素子としての彫刻ヘッド20
A及び20Bのピエゾ素子204 に与えられる。また、
増幅器303 及び30 4 が増幅したアナログの微調信号
CS1 及びCS2 は、圧電素子としてのピエゾ素子21
2 及び222 に与えられる。
【0039】変位センサ213 及び223 は、第1の微
動機構21及び第2の微動機構22の変位量Δx1 及び
Δz1 (前述)を検出して、検出結果を示す検出信号D
ET 3 及びDET4 を生成する。生成された検出信号D
ET3 及びDET4 は、増幅器313 及び314 により
増幅され、ADC323 及び324 によりデジタル信号
に変換された後、制御部28にフィードバックされる。
制御部28は、DAC293 及び294 に出力された微
調信号CS1 及びCS2 が示す変位量と、フィードバッ
クされたDET3 及びDET4 が示す変位量Δx1 及び
Δz1 とに差がある場合、両バイト209 が適切な位置
関係を持つようにフィードバック制御する。
動機構21及び第2の微動機構22の変位量Δx1 及び
Δz1 (前述)を検出して、検出結果を示す検出信号D
ET 3 及びDET4 を生成する。生成された検出信号D
ET3 及びDET4 は、増幅器313 及び314 により
増幅され、ADC323 及び324 によりデジタル信号
に変換された後、制御部28にフィードバックされる。
制御部28は、DAC293 及び294 に出力された微
調信号CS1 及びCS2 が示す変位量と、フィードバッ
クされたDET3 及びDET4 が示す変位量Δx1 及び
Δz1 とに差がある場合、両バイト209 が適切な位置
関係を持つようにフィードバック制御する。
【0040】彫刻ヘッド20A及び20Bの変位センサ
2010は、スタイラス208 の振動量を検出して、検出
結果を示す検出信号DET1 及びDET2 を生成する。
生成された検出信号DET1 及びDET2 は、増幅器3
11 及び312 により増幅され、ADコンバータ(以
下、ADCと称す)321 及び322 によりデジタル信
号に変換された後、制御部28にフィードバックされ
る。この制御部28は、DAC291 及び292 に出力
した彫刻信号S1 及びS2 に基づく振動量と、入力され
た検出信号DET1 及びDET2 が示す振動量とに差が
ある場合、セルが適切に彫刻されるようにフィードバッ
ク制御する。
2010は、スタイラス208 の振動量を検出して、検出
結果を示す検出信号DET1 及びDET2 を生成する。
生成された検出信号DET1 及びDET2 は、増幅器3
11 及び312 により増幅され、ADコンバータ(以
下、ADCと称す)321 及び322 によりデジタル信
号に変換された後、制御部28にフィードバックされ
る。この制御部28は、DAC291 及び292 に出力
した彫刻信号S1 及びS2 に基づく振動量と、入力され
た検出信号DET1 及びDET2 が示す振動量とに差が
ある場合、セルが適切に彫刻されるようにフィードバッ
ク制御する。
【0041】シリンダGSはモータ33により回転させ
られる。この回転量は、エンコーダ34により検出され
る。また、このシリンダGSの近傍のテーブル3は、送
りネジ機構14のモータ12(図2参照)により副走査
方向に搬送される。この時のモータ12の回転量は、図
示しないエンコーダにより検出される。タイミング生成
部35は、検出された両回転量を受け取り、両回転量に
基づいてタイミング信号を生成する。この生成されたタ
イミング信号は制御部28に与えられる。また、シリン
ダGSの近傍には、その表面に彫られたセルを観察する
カメラ36が配置される。このカメラ36からの出力画
像は、画像処理装置37で解析された後、PC26に与
えられる。
られる。この回転量は、エンコーダ34により検出され
る。また、このシリンダGSの近傍のテーブル3は、送
りネジ機構14のモータ12(図2参照)により副走査
方向に搬送される。この時のモータ12の回転量は、図
示しないエンコーダにより検出される。タイミング生成
部35は、検出された両回転量を受け取り、両回転量に
基づいてタイミング信号を生成する。この生成されたタ
イミング信号は制御部28に与えられる。また、シリン
ダGSの近傍には、その表面に彫られたセルを観察する
カメラ36が配置される。このカメラ36からの出力画
像は、画像処理装置37で解析された後、PC26に与
えられる。
【0042】本彫刻機は、以上のような構成により、テ
スト彫刻を行った後、本彫刻を行い、これによって、シ
リンダGS上にセルを形成する。以下、まず最初に、テ
スト彫刻を図14に示すフローチャートを参照して説明
するが、このテスト彫刻の前に、本彫刻機は、彫刻ヘッ
ド20Bのバイト209 を基準とした彫刻ヘッド20A
のバイト209 の位置関係(初期位置)を測定してい
る。つまり、両バイト209 は、前述した設計目標に基
づいて配置されるが、製造上のばらつきや経年変化によ
りずれる場合があるので、本彫刻機は実際の両バイト2
09 の初期位置を把握しておく必要がある。本彫刻機で
は、図15に示すような、両バイト209間のx方向及
びy方向の間隔が初期位置に関する情報dx0及びdy0と
して測定され、当該初期位置情報(dx0,dy0)として
制御部28の記憶領域(図示せず)に格納される。
スト彫刻を行った後、本彫刻を行い、これによって、シ
リンダGS上にセルを形成する。以下、まず最初に、テ
スト彫刻を図14に示すフローチャートを参照して説明
するが、このテスト彫刻の前に、本彫刻機は、彫刻ヘッ
ド20Bのバイト209 を基準とした彫刻ヘッド20A
のバイト209 の位置関係(初期位置)を測定してい
る。つまり、両バイト209 は、前述した設計目標に基
づいて配置されるが、製造上のばらつきや経年変化によ
りずれる場合があるので、本彫刻機は実際の両バイト2
09 の初期位置を把握しておく必要がある。本彫刻機で
は、図15に示すような、両バイト209間のx方向及
びy方向の間隔が初期位置に関する情報dx0及びdy0と
して測定され、当該初期位置情報(dx0,dy0)として
制御部28の記憶領域(図示せず)に格納される。
【0043】そして、PC26は、テスト彫刻時になる
と、まず最初に、WS25から彫刻条件データを読み込
む(図14;ステップS1)。この彫刻条件データに
は、彫刻されるべきセルの主走査方向及び副走査方向へ
のピッチ量Pmsd 及びPssd が含まれる。ここで、本彫
刻機におけるPmsd 及びPssd について、図16を参照
して説明する。本図には、シリンダGSに彫刻されるべ
きセルが二列分だけ示されており、一方のセル列SL1
は彫刻ヘッド20Aにより彫刻され、他方のセル列SL
2 は彫刻ヘッド20Bにより彫刻される。本図のような
場合、Pmsd は、主走査方向、つまりシリンダGSの回
転方向に連続して並ぶ2個のセルの間隔を意味する。P
ssd は、副走査方向、つまりシリンダGSの回転軸RA
に沿って隣り合うセル列の間隔を意味する。以上のよう
に、Pmsd 及びPssd は、WS25から予め与えられる
場合もあるが、PC26がWS25により与えられる彫
刻線数(前述)及びセルのパラメータ(幅や深さ)に基
づいて演算により求められる場合もある。
と、まず最初に、WS25から彫刻条件データを読み込
む(図14;ステップS1)。この彫刻条件データに
は、彫刻されるべきセルの主走査方向及び副走査方向へ
のピッチ量Pmsd 及びPssd が含まれる。ここで、本彫
刻機におけるPmsd 及びPssd について、図16を参照
して説明する。本図には、シリンダGSに彫刻されるべ
きセルが二列分だけ示されており、一方のセル列SL1
は彫刻ヘッド20Aにより彫刻され、他方のセル列SL
2 は彫刻ヘッド20Bにより彫刻される。本図のような
場合、Pmsd は、主走査方向、つまりシリンダGSの回
転方向に連続して並ぶ2個のセルの間隔を意味する。P
ssd は、副走査方向、つまりシリンダGSの回転軸RA
に沿って隣り合うセル列の間隔を意味する。以上のよう
に、Pmsd 及びPssd は、WS25から予め与えられる
場合もあるが、PC26がWS25により与えられる彫
刻線数(前述)及びセルのパラメータ(幅や深さ)に基
づいて演算により求められる場合もある。
【0044】PC26に読み込まれたピッチ量Pmsd 及
びPssd は、デュアルポートメモリ27を介して制御部
28へと送られる。制御部28は、まず最初に、ピッチ
量P ssd に基づいて、彫刻ヘッド20Aの位置をx軸方
向に微調整する(図14;ステップS2)。より具体的
には、制御部28は、前述のバイド間距離dが、受け取
った副走査方向のピッチ量Pssd と一致するように、彫
刻ヘッド20Aの第1の微動機構21の変位量Δx
1 (=Pssd −dx0)をフィードバック制御する。つま
り、制御部28は、変位量Δx1 だけ彫刻ヘッド20A
(つまり、辺216(図11等参照))を変位させるた
めの微調信号CS1 を生成する。この微調信号CS
1 は、DAC293 によりDA変換され、増幅器303
により増幅された後、ピエゾ素子212 に与えられる。
圧電素子としてのピエゾ素子212 は、前述したように
印加された微調信号CS1 に応じて伸び、その結果彫刻
ヘッド20Aのバイト209 は変位量Δx1 だけ彫刻ヘ
ッド20Bのバイト209 に近付く。
びPssd は、デュアルポートメモリ27を介して制御部
28へと送られる。制御部28は、まず最初に、ピッチ
量P ssd に基づいて、彫刻ヘッド20Aの位置をx軸方
向に微調整する(図14;ステップS2)。より具体的
には、制御部28は、前述のバイド間距離dが、受け取
った副走査方向のピッチ量Pssd と一致するように、彫
刻ヘッド20Aの第1の微動機構21の変位量Δx
1 (=Pssd −dx0)をフィードバック制御する。つま
り、制御部28は、変位量Δx1 だけ彫刻ヘッド20A
(つまり、辺216(図11等参照))を変位させるた
めの微調信号CS1 を生成する。この微調信号CS
1 は、DAC293 によりDA変換され、増幅器303
により増幅された後、ピエゾ素子212 に与えられる。
圧電素子としてのピエゾ素子212 は、前述したように
印加された微調信号CS1 に応じて伸び、その結果彫刻
ヘッド20Aのバイト209 は変位量Δx1 だけ彫刻ヘ
ッド20Bのバイト209 に近付く。
【0045】変位センサ213 は、第1の微動機構21
の変位量Δx1 を検出して、上記検出信号DET3 を生
成する。この検出信号DET3 は、増幅器313 により
増幅され、ADC323 によりデジタル信号に変換され
た後、制御部28にフィードバックされる。制御部28
は、出力微調信号CS1 が示す変位量Δx1 と、入力検
出信号DET3 が示す変位量Δx1 とに差がある場合、
この差分が「0」になるような微調信号CS1 を生成し
出力する。
の変位量Δx1 を検出して、上記検出信号DET3 を生
成する。この検出信号DET3 は、増幅器313 により
増幅され、ADC323 によりデジタル信号に変換され
た後、制御部28にフィードバックされる。制御部28
は、出力微調信号CS1 が示す変位量Δx1 と、入力検
出信号DET3 が示す変位量Δx1 とに差がある場合、
この差分が「0」になるような微調信号CS1 を生成し
出力する。
【0046】制御部28は、次に、ピッチ量Pmsd 及び
初期位置情報dy0に基づいて、両彫刻ヘッド20A及び
20Bに与える彫刻信号の周波数及びそれらの出力タイ
ミングを決定する(図14;ステップS3)。ピッチ量
Pmsd は、一般的に、図16に示すように彫刻信号の一
周期(波長)を表す。故に、彫刻信号の周波数は、ピッ
チ量Pmsd により簡単に求められる。ところで、同図に
示すように、同じ濃度のセル列を、互いに正確にかみ合
うように彫刻するためには、両彫刻ヘッド20A及び2
0B向けの彫刻信号の位相差は、上記dy0が0の場合に
180度である必要がある。制御部28は、両彫刻信号
について、その位相差が180度になるように出力タイ
ミングを決定する。
初期位置情報dy0に基づいて、両彫刻ヘッド20A及び
20Bに与える彫刻信号の周波数及びそれらの出力タイ
ミングを決定する(図14;ステップS3)。ピッチ量
Pmsd は、一般的に、図16に示すように彫刻信号の一
周期(波長)を表す。故に、彫刻信号の周波数は、ピッ
チ量Pmsd により簡単に求められる。ところで、同図に
示すように、同じ濃度のセル列を、互いに正確にかみ合
うように彫刻するためには、両彫刻ヘッド20A及び2
0B向けの彫刻信号の位相差は、上記dy0が0の場合に
180度である必要がある。制御部28は、両彫刻信号
について、その位相差が180度になるように出力タイ
ミングを決定する。
【0047】制御部28は、次に、セルのテスト彫刻を
行う(ステップS4)。より具体的には、制御部28
は、テスト彫刻用の彫刻データをデュアルポートメモリ
27をから読み出して、彫刻ヘッド20A用の彫刻デー
タと彫刻ヘッド20B用のものとに分配する。制御部2
8は、各ヘッド用の彫刻データで、上記決定した周波数
のキャリー信号を変調して彫刻信号を生成する。ところ
で、分配された両ヘッド用の彫刻データは同じデータで
ある。そのため、制御部28が生成する彫刻信号は、互
いに同じ波形を有する。制御部28は、彫刻ヘッド20
A用のものを彫刻信号S1 としてDAC291 に出力
し、彫刻ヘッド20B用のものを彫刻信号S 2 としてD
AC292 に出力する。彫刻信号S1 及びS2 は、上記
決定されたタイミングで出力され、位相差180度を有
する。彫刻信号S1 及びS2 は、DAC291 及び29
2 によりDA変換され、増幅器301 及び302 により
増幅された後、彫刻ヘッド20A及び20Bの固体振動
素子としてのピエゾ素子204に与えられる。この時、
図2に示すテーブル3及び17は送りネジ機構14及び
19により、彫刻開始位置にセットされると共に、シリ
ンダGSはモータ33により回転させられている。その
ため、両バイト209 は、両ピエゾ素子204 の振動に
伴って振動し、シリンダGSの表面上に2列ずつのセル
列を彫刻していく。
行う(ステップS4)。より具体的には、制御部28
は、テスト彫刻用の彫刻データをデュアルポートメモリ
27をから読み出して、彫刻ヘッド20A用の彫刻デー
タと彫刻ヘッド20B用のものとに分配する。制御部2
8は、各ヘッド用の彫刻データで、上記決定した周波数
のキャリー信号を変調して彫刻信号を生成する。ところ
で、分配された両ヘッド用の彫刻データは同じデータで
ある。そのため、制御部28が生成する彫刻信号は、互
いに同じ波形を有する。制御部28は、彫刻ヘッド20
A用のものを彫刻信号S1 としてDAC291 に出力
し、彫刻ヘッド20B用のものを彫刻信号S 2 としてD
AC292 に出力する。彫刻信号S1 及びS2 は、上記
決定されたタイミングで出力され、位相差180度を有
する。彫刻信号S1 及びS2 は、DAC291 及び29
2 によりDA変換され、増幅器301 及び302 により
増幅された後、彫刻ヘッド20A及び20Bの固体振動
素子としてのピエゾ素子204に与えられる。この時、
図2に示すテーブル3及び17は送りネジ機構14及び
19により、彫刻開始位置にセットされると共に、シリ
ンダGSはモータ33により回転させられている。その
ため、両バイト209 は、両ピエゾ素子204 の振動に
伴って振動し、シリンダGSの表面上に2列ずつのセル
列を彫刻していく。
【0048】カメラ36は、このテスト彫刻で形成され
るセルを観察し(ステップS5)、その観察画像を画像
処理装置37に出力する。理想的には、テスト彫刻によ
り形成されるすべてのセルは、同じデータに基づいて形
成されるので同じ濃度を有さなければならない。しかし
ながら、両バイト209 のz軸方向に関する位置関係に
よって、副走査方向に隣接するセルの濃度が異なる場合
がある。画像処理装置37は、好ましくは、入力された
観察画像から、両セル列に含まれるセルの大きさを解析
して、制御部28に出力する。
るセルを観察し(ステップS5)、その観察画像を画像
処理装置37に出力する。理想的には、テスト彫刻によ
り形成されるすべてのセルは、同じデータに基づいて形
成されるので同じ濃度を有さなければならない。しかし
ながら、両バイト209 のz軸方向に関する位置関係に
よって、副走査方向に隣接するセルの濃度が異なる場合
がある。画像処理装置37は、好ましくは、入力された
観察画像から、両セル列に含まれるセルの大きさを解析
して、制御部28に出力する。
【0049】制御部28は、入力された両セル列毎のセ
ルの大きさに基づいて、両者の大きさの差が「0」にな
るように、彫刻ヘッド20Aの第2の微動機構22の変
位量Δz1 をフィードバック制御する(ステップS
6)。この時の図13に示す各部の構成については、上
述より明らかであるため、ここでは説明を省略するが、
その結果、両バイト209 のz軸方向に関する位置関係
が微調整される。
ルの大きさに基づいて、両者の大きさの差が「0」にな
るように、彫刻ヘッド20Aの第2の微動機構22の変
位量Δz1 をフィードバック制御する(ステップS
6)。この時の図13に示す各部の構成については、上
述より明らかであるため、ここでは説明を省略するが、
その結果、両バイト209 のz軸方向に関する位置関係
が微調整される。
【0050】以上のような、テスト彫刻により、両バイ
ト209 の位置関係は、全方向にわたって正確に調整さ
れたこととなる。そして、ステップS7の本彫刻が行わ
れる。図13に示すPC26は、図2に示すテーブル3
及び17は送りネジ機構14及び21により、彫刻開始
位置にセットされると共に、シリンダGSはモータ33
により回転させる。次に、PC26は、デュアルポート
メモリ27を介して、彫刻データを制御部28に送信す
る。次に、制御部28は、テスト彫刻の場合と同様に、
彫刻データに基づいて、彫刻ヘッド20A用の彫刻信号
S1 及び彫刻ヘッド20B用の彫刻信号S2 を生成し
て、各ピエゾ素子204 の駆動を制御し、その結果、シ
リンダGSにセルが彫刻される。
ト209 の位置関係は、全方向にわたって正確に調整さ
れたこととなる。そして、ステップS7の本彫刻が行わ
れる。図13に示すPC26は、図2に示すテーブル3
及び17は送りネジ機構14及び21により、彫刻開始
位置にセットされると共に、シリンダGSはモータ33
により回転させる。次に、PC26は、デュアルポート
メモリ27を介して、彫刻データを制御部28に送信す
る。次に、制御部28は、テスト彫刻の場合と同様に、
彫刻データに基づいて、彫刻ヘッド20A用の彫刻信号
S1 及び彫刻ヘッド20B用の彫刻信号S2 を生成し
て、各ピエゾ素子204 の駆動を制御し、その結果、シ
リンダGSにセルが彫刻される。
【0051】なお、本実施形態に係る彫刻機では、隣り
合う二列分のセルを同時に彫刻するため、シリンダGS
が主走査方向に一回転すると、図2等に示すテーブル3
は、図16を参照すれば明らかなように(2×Pssd )
だけ副走査方向に搬送され、次の二列分のセルが彫刻さ
れる。本彫刻機はこのような動作を繰り返す。これによ
って、シリンダGSには、一つの彫刻ヘッドの場合と比
べて、単純に二倍の速度でセルが彫刻されることとな
る。さらに、本実施形態では、上述のように副走査方向
への搬送量が一定であるため、テーブル3の副走査方向
への送り制御が簡易である。
合う二列分のセルを同時に彫刻するため、シリンダGS
が主走査方向に一回転すると、図2等に示すテーブル3
は、図16を参照すれば明らかなように(2×Pssd )
だけ副走査方向に搬送され、次の二列分のセルが彫刻さ
れる。本彫刻機はこのような動作を繰り返す。これによ
って、シリンダGSには、一つの彫刻ヘッドの場合と比
べて、単純に二倍の速度でセルが彫刻されることとな
る。さらに、本実施形態では、上述のように副走査方向
への搬送量が一定であるため、テーブル3の副走査方向
への送り制御が簡易である。
【0052】また、本彫刻において、前述の彫刻線数を
高めようとすると、バイト間距離dを小さくする必要が
ある。しかし、バイト間距離dを狭めることは物理的に
限界がある。また、彫刻する各セル列が千鳥状配列であ
る場合、各バイト209 を近接させることができない場
合がある。そこで、バイト間距離dを相対的に広く設定
して上記ピッチ量PSSD の整数倍とすることが考えられ
る。ここで、図17は、その一例としてd=3×Pssd
の場合を示している。図17において、白抜きのセル列
SL1 〜SL3 は彫刻ヘッド20Aによって彫刻され、
ハッチングを付した方のセル列SL4 〜SL6 は彫刻ヘ
ッド20Bによって彫刻される。彫刻ヘッド20A及び
20Bは、シリンダGSのn回転目(nは自然数)にセ
ル列SL 1 及びセル列SL4 を彫刻すると、テーブル3
がPssd (=d/3)だけ副走査方向に搬送された後、
(n+1)回転目にセル列SL2 及びSL5 を彫刻す
る。以降、本彫刻機は、セル列SL3 及びSL6 を彫刻
するまで、同様の動作を繰り返す。ただし、本彫刻機
は、セル列SL3 及びSL6 を彫刻した後、図17を参
照すれば明らかなように、テーブル3をバイト間距離d
の2倍だけ副走査方向に搬送しなければならない。
高めようとすると、バイト間距離dを小さくする必要が
ある。しかし、バイト間距離dを狭めることは物理的に
限界がある。また、彫刻する各セル列が千鳥状配列であ
る場合、各バイト209 を近接させることができない場
合がある。そこで、バイト間距離dを相対的に広く設定
して上記ピッチ量PSSD の整数倍とすることが考えられ
る。ここで、図17は、その一例としてd=3×Pssd
の場合を示している。図17において、白抜きのセル列
SL1 〜SL3 は彫刻ヘッド20Aによって彫刻され、
ハッチングを付した方のセル列SL4 〜SL6 は彫刻ヘ
ッド20Bによって彫刻される。彫刻ヘッド20A及び
20Bは、シリンダGSのn回転目(nは自然数)にセ
ル列SL 1 及びセル列SL4 を彫刻すると、テーブル3
がPssd (=d/3)だけ副走査方向に搬送された後、
(n+1)回転目にセル列SL2 及びSL5 を彫刻す
る。以降、本彫刻機は、セル列SL3 及びSL6 を彫刻
するまで、同様の動作を繰り返す。ただし、本彫刻機
は、セル列SL3 及びSL6 を彫刻した後、図17を参
照すれば明らかなように、テーブル3をバイト間距離d
の2倍だけ副走査方向に搬送しなければならない。
【0053】以上説明したような動作を実現するために
は、制御部28は、以下の動作を実行しなければならな
い。制御部28は、彫刻データを、彫刻ヘッド20A及
び20B用に、彫刻データを3セル列分ずつに分ける。
制御部28は、1セル列分の彫刻が終わると、テーブル
3を(d/3)だけ副走査方向に搬送し、この搬送を3
回実行する。制御部28は、各バイト209 が3セル列
ずつ彫刻した後、テーブル3を2×dだけ副走査方向に
搬送する。
は、制御部28は、以下の動作を実行しなければならな
い。制御部28は、彫刻データを、彫刻ヘッド20A及
び20B用に、彫刻データを3セル列分ずつに分ける。
制御部28は、1セル列分の彫刻が終わると、テーブル
3を(d/3)だけ副走査方向に搬送し、この搬送を3
回実行する。制御部28は、各バイト209 が3セル列
ずつ彫刻した後、テーブル3を2×dだけ副走査方向に
搬送する。
【0054】また、図19は、図18と同様にd=3×
Pssd に設定されているが、他のセル列の彫刻方法を説
明するための図である。図19において、白抜きのセル
列SL10、SL12、SL14及びSL16は彫刻ヘッド20
Aによって彫刻され、ハッチングを付した方のセル列S
L11、SL13及びSL15は彫刻ヘッド20Bによって彫
刻される。彫刻ヘッド20A及び20Bは、シリンダG
Sの1回転目にセル列SL10及びセル列SL11を彫刻す
ると、テーブル3が2×Pssd だけ副走査方向に搬送さ
れた後、シリンダGSの2回転目にセル列SL12及びS
L13を彫刻する。本彫刻機は、シリンダGSの3回転目
以降も、その1回転目及び2回転目と同様の動作を繰り
返す。図18に示すセル列の彫刻方法の場合、本彫刻機
におけるテーブル3の副走査方向への送り量は2×P
ssd で一定である。さらに、彫刻ヘッド20A及び20
Bを駆動する彫刻信号S1 及び彫刻信号S2 の出力タイ
ミング(つまり位相)も一定である。そのため、本彫刻
機は、簡単な制御でセル列を彫刻することができる。た
だし、副走査方向へのセルのピッチ量Pssd 、バイト間
距離d及びテーブル3の副走査方向への送り量2×P
ssd (一定)の条件下では、本彫刻機は、図18中点線
部分に示すように、両端のセル列に、千鳥状に隣接する
セル列を彫刻できない。
Pssd に設定されているが、他のセル列の彫刻方法を説
明するための図である。図19において、白抜きのセル
列SL10、SL12、SL14及びSL16は彫刻ヘッド20
Aによって彫刻され、ハッチングを付した方のセル列S
L11、SL13及びSL15は彫刻ヘッド20Bによって彫
刻される。彫刻ヘッド20A及び20Bは、シリンダG
Sの1回転目にセル列SL10及びセル列SL11を彫刻す
ると、テーブル3が2×Pssd だけ副走査方向に搬送さ
れた後、シリンダGSの2回転目にセル列SL12及びS
L13を彫刻する。本彫刻機は、シリンダGSの3回転目
以降も、その1回転目及び2回転目と同様の動作を繰り
返す。図18に示すセル列の彫刻方法の場合、本彫刻機
におけるテーブル3の副走査方向への送り量は2×P
ssd で一定である。さらに、彫刻ヘッド20A及び20
Bを駆動する彫刻信号S1 及び彫刻信号S2 の出力タイ
ミング(つまり位相)も一定である。そのため、本彫刻
機は、簡単な制御でセル列を彫刻することができる。た
だし、副走査方向へのセルのピッチ量Pssd 、バイト間
距離d及びテーブル3の副走査方向への送り量2×P
ssd (一定)の条件下では、本彫刻機は、図18中点線
部分に示すように、両端のセル列に、千鳥状に隣接する
セル列を彫刻できない。
【0055】また、以上の実施形態では、本彫刻機がダ
ブル彫刻ヘッドを備えるものとして説明した。しかし、
グラビア彫刻機が備える彫刻ヘッドの数はこれに限られ
ず、三個以上としてもよい。
ブル彫刻ヘッドを備えるものとして説明した。しかし、
グラビア彫刻機が備える彫刻ヘッドの数はこれに限られ
ず、三個以上としてもよい。
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る複式彫刻ヘ
ッドを備えるグラビア彫刻機の構成例を示す正面図であ
る。
ッドを備えるグラビア彫刻機の構成例を示す正面図であ
る。
【図2】図2は、図1に示すグラビア彫刻機の上面図で
ある。
ある。
【図3】図1及び図2に示すテーブル3の周囲を拡大し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図4】図1〜図3に基台18上のダブル彫刻ヘッド部
15の構成を示す斜視図である。
15の構成を示す斜視図である。
【図5】図4に示す彫刻ヘッド20A及び20Bの構成
を示す斜視図である、
を示す斜視図である、
【図6】図4に示す彫刻ヘッド20A及び20Bの構成
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図7】彫刻ヘッド20A及び20Bのバイト209 の
配置関係に関する図である。
配置関係に関する図である。
【図8】図4の断面Pを矢印Dの方向から見たときの第
1の微動機構21を示す図である。
1の微動機構21を示す図である。
【図9】図4に示すダブル彫刻ヘッド部15の分解図で
ある。
ある。
【図10】第1の微動機構21及び第2の微動機構22
の原理を示す図である。
の原理を示す図である。
【図11】第1の微動機構21の動作を示す図である。
【図12】図4中の矢印Dの方向から見た第2の微動機
構22を示す図である。
構22を示す図である。
【図13】本彫刻機の電気的構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図14】本彫刻機の動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図15】初期位置情報(dx0,dy0)を説明するため
の図である。
の図である。
【図16】Pmsd 及びPssd を説明するための図であ
る。
る。
【図17】図2等に示すテーブル3の他の搬送方法を説
明するための図である。
明するための図である。
【図18】図2等に示すテーブル3の他の搬送方法を説
明するための図である。
明するための図である。
3…テーブル 20A,20B…彫刻ヘッド 209 …ダイヤモンドバイト
Claims (6)
- 【請求項1】 グラビア印刷のための凹版を製造するた
めに、回転するグラビアシリンダの表面にセルを彫るグ
ラビア彫刻機であって、 前記グラビアシリンダの回転軸に平行な副走査方向に移
動可能なテーブルと、 それぞれの彫刻針を振動させて、前記グラビアシリンダ
の表面に前記セルを彫る複数の彫刻ヘッドとを備え、 前記複数の彫刻ヘッドは、各彫刻針が実質的に前記副走
査方向に並列するように、前記テーブル上に配置される
ことを特徴とする、グラビア彫刻機。 - 【請求項2】 各前記彫刻ヘッドは、 略三角形の平面形状を有しており、前記彫刻針を固設す
る一頂点部分が自由端で、当該一頂点の対辺部分が固定
端となる振動板と、 前記振動板に接触するように設けられ、当該振動板を所
定の周期で押圧して当該振動板を振動させる固体振動素
子とを含み、 前記彫刻針を設けた一頂点部分同士が近接するように前
記テーブル上に配置されることを特徴とする、請求項1
に記載のグラビア彫刻機。 - 【請求項3】 隣り合う前記彫刻針同士の間隔は、前記
グラビアシリンダ表面に形成されるセルの副走査方向へ
の間隔の整数倍であることを特徴とする、請求項1又は
2に記載のグラビア彫刻機。 - 【請求項4】 隣り合う前記彫刻針同士の間隔は、前記
グラビアシリンダ表面に形成されるセルの副走査方向へ
の間隔と等しいことを特徴とする、請求項1又は2に記
載のグラビア彫刻機。 - 【請求項5】 前記彫刻針同士の間隔を前記副走査方向
について調整する第1調整機構をさらに備える、請求項
1〜4のいずれかに記載のグラビア彫刻機。 - 【請求項6】 前記彫刻針の少なくとも1個を他方に対
し、前記グラビアシリンダの表面に向かう方向について
調整する第2調整機構をさらに備える、請求項1〜5の
いずれかに記載のグラビア彫刻機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15818098A JPH11348226A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 複式彫刻ヘッドを備えるグラビア彫刻機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15818098A JPH11348226A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 複式彫刻ヘッドを備えるグラビア彫刻機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11348226A true JPH11348226A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15666028
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15818098A Abandoned JPH11348226A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 複式彫刻ヘッドを備えるグラビア彫刻機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11348226A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003072017A (ja) * | 2001-09-04 | 2003-03-12 | Printing Bureau Ministry Of Finance | 印刷版面の彫刻機及び該彫刻機により彫刻した印刷版 |
| CN108068524A (zh) * | 2017-05-31 | 2018-05-25 | 广西南宁华慧光纤科技有限公司 | 一种实用的双面雕刻机 |
| CN108068523A (zh) * | 2017-05-31 | 2018-05-25 | 广西南宁华慧光纤科技有限公司 | 一种新型双面雕刻机 |
| KR102483216B1 (ko) * | 2022-07-04 | 2022-12-30 | 주식회사 유림원색 | 그라비아 친환경 수성 잉크 인쇄 롤러 조각 방법 및 장치 |
-
1998
- 1998-06-05 JP JP15818098A patent/JPH11348226A/ja not_active Abandoned
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003072017A (ja) * | 2001-09-04 | 2003-03-12 | Printing Bureau Ministry Of Finance | 印刷版面の彫刻機及び該彫刻機により彫刻した印刷版 |
| CN108068524A (zh) * | 2017-05-31 | 2018-05-25 | 广西南宁华慧光纤科技有限公司 | 一种实用的双面雕刻机 |
| CN108068523A (zh) * | 2017-05-31 | 2018-05-25 | 广西南宁华慧光纤科技有限公司 | 一种新型双面雕刻机 |
| KR102483216B1 (ko) * | 2022-07-04 | 2022-12-30 | 주식회사 유림원색 | 그라비아 친환경 수성 잉크 인쇄 롤러 조각 방법 및 장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20040305 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |