JPH11348529A - 車両用空調装置の内外気切替装置 - Google Patents

車両用空調装置の内外気切替装置

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JPH11348529A
JPH11348529A JP16534398A JP16534398A JPH11348529A JP H11348529 A JPH11348529 A JP H11348529A JP 16534398 A JP16534398 A JP 16534398A JP 16534398 A JP16534398 A JP 16534398A JP H11348529 A JPH11348529 A JP H11348529A
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学 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リップ状弾性シール材を有する内外気切替ド
アにより内外気の吸入を切替えるものにおいて、車両走
行動圧によるシール作用の悪化を抑制する。 【解決手段】 内外気切替ドア16のドア基板部16a
の周縁部表面から、内外気の吸入口側へ突出するリップ
状弾性シール材19aを備え、内外気吸入口の周縁部に
は内外気切替ドア16側へ突出する堤状部22aを形成
し、リップ状弾性シール材19aを弾性変形させて堤状
部22に圧着させる。そして、外気吸入口を通して内外
気切替ドア16に加わる車両走行動圧によってリップ状
弾性シール材19aが堤状部22のシール面22aから
離れる方向に弾性変形する部位に、リップ状弾性シール
材の弾性変形を抑制する突起部19cを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置の
内外気切替装置におけるシール構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用空調装置では、低騒音に対
する要望がますます強くなっている。このため、送風機
の吸込損失(吸入抵抗)の低減により風量アップ、低騒
音化を図っている。この送風機の吸込損失低減のために
は、送風機の吸込側に配置される内外気切替装置の内外
気の吸入口の開口面積を拡大する必要がある。
【0003】そして、この内外気吸入口の開口面積拡大
のための対策の1つとして、内外気切替ドアを通常の平
板状の板ドアとせず、ロータリ式のドアにすることが従
来、提案されている。このロータリ式ドアでは、ドア回
動方向に延びる外周壁面を有し、この外周壁面の軸方向
の両側部と回転軸との間を扇形の側板で連結した形状と
して、ドア外周側だけでなく、ドア軸方向の側方からも
内外気を吸入可能にし、これにより、内外気の吸入口開
口面積の増加を図っている。
【0004】ところで、このようなロータリ式内外気切
替ドアにおけるシール構造として、ドア操作力低減のた
めにリップシールタイプのものが提案されている。この
リップシールタイプのロータリ式ドアでは、ドア基板部
の周縁部表面から内気吸入口および外気吸入口側へ向か
って突出するリップ状(薄板状)の弾性シール材を設
け、また、内気吸入口と外気吸入口の周縁部には内外気
切替ドア側へ突出する堤状部(シール面)を形成し、内
気吸入口および外気吸入口の閉塞時には弾性シール材を
ケース側の堤状部に弾性変形させて圧着させる。これに
より、内気吸入口および外気吸入口の閉塞時のシール作
用を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らが上記した
リップ状弾性シール材を設けたロータリ式内外気切替ド
アについて試作評価したところ、車両の高速走行時に
は、外気吸入口を通して内外気切替ドアに大きな車両走
行動圧(ラム圧)が加わるので、内気モード時にリップ
状弾性シール材が走行動圧によって弾性変形して堤状部
から離れるという現象が発生し、シール作用が悪化する
ことが分かった。
【0006】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
リップ状弾性シール材を有する内外気切替ドアにより内
外気の吸入を切替えるものにおいて、車両走行動圧によ
るシール作用の悪化を抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1ないし5に記載の発明では、内外気切替ド
ア(16、17)のドア基板部(16a〜17c)の周
縁部表面から、内気吸入口(11、12)および外気吸
入口(13)側へ向かって突出するリップ状弾性シール
材(19a〜20b)を備え、内気吸入口(11、1
2)と外気吸入口(13)の周縁部には内外気切替ドア
(16、17)側へ突出する堤状部(21〜24)を形
成し、リップ状弾性シール材(19a〜20b)を弾性
変形させて堤状部(21〜24)に圧着させる車両用空
調装置の内外気切替装置において、外気吸入口(13)
を通して内外気切替ドア(16)に加わる車両走行動圧
によってリップ状弾性シール材(19a)が堤状部(2
2)から離れる方向に弾性変形する部位に、リップ状弾
性シール材(19a)の弾性変形を抑制する変形抑制部
材(19c、19e)を備えることを特徴としている。
【0008】これによると、内気モード時に、車両走行
動圧によってリップ状弾性シール材(19a)が堤状部
(22)から離れる方向に弾性変形しようとする際に、
この弾性変形を変形抑制部材(19c、19e)により
抑制することができる。そのため、内気モードの高速走
行時においても、弾性シール材(19a)が堤状部(2
2)に圧着した状態を良好に維持できる。従って、内気
モードの高速走行時におけるシール性悪化(内気中への
外気混入)を確実に防止できる。
【0009】一方、外気モード時には、弾性シール材
(19a)を変形抑制部材(19c、19e)の形成部
位とは反対側へ変形させることにより、弾性シール材
(19a)の柔軟な弾性変形特性を確保できる。そのた
め、弾性シール材(19a)が堤状部(21)に圧着し
て柔軟に弾性変形することを保証できる。その結果、変
形抑制部材(19c、19e)の存在にかかわらず、弾
性シール材(19a)を堤状部(21)に確実に圧着さ
せて、シール性を良好に発揮することができる。
【0010】上記変形抑制部材は、請求項2に記載のご
とくリップ状弾性シール材(19a)自身に一体成形し
た突起部(19c、19e)で構成できる。また、請求
項2における突起部(19c、19e)は、請求項3に
記載のごとく、リップ状弾性シール材(19a)から車
両走行動圧によるリップ状弾性シール材(19a)の変
形方向側に複数に分割して突出させた形状にすることが
できる。
【0011】また、請求項2における突起部(19e)
は、請求項4に記載のごとく、リップ状弾性シール材
(19a)と平行に、かつ、リップ状弾性シール材(1
9a)よりも低い高さ寸法で形成され、さらに、リップ
状弾性シール材(19a)の変形方向側に隣接して位置
する形状にすることができる。また、変形抑制部材は、
請求項5に記載のごとくドア基板部(16a、16c)
に一体成形した突起部で構成することができる。
【0012】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜図6は本発明の第1実施形態を
示すもので、図1、図2は車両用空調装置の通風系にお
ける内外気切替装置および送風機を含む送風機ユニット
部を示すもので、図3は図1における内外気切替部の拡
大図で、図4は図1のA−A断面図である。図1、2に
示す送風機ユニット部は、通常、自動車の車室内前部の
計器盤下方で、助手席側の部位に配置される。
【0014】10は合成樹脂製の内外気切替箱(ケー
ス)で、その下方には送風用スクロールケーシング30
が隣接して配置されており、内外気切替箱10の内部は
スクロールケーシング30のベルマウス状の吸入口31
に連通している。また、内外気切替箱10は、車室内空
気を吸入する第1内気吸入口11および第2内気吸入口
12と車室外空気を吸入する外気吸入口13とを有して
おり、外気吸入口13を中央に配置し、その両側に第
1、第2内気吸入口11、12を配置している。換言す
ると、車両前後方向において、最も後方側に第1内気吸
入口11を配置し、その前方側に外気吸入口13を配置
し、最も前方側に第2内気吸入口12を配置している。
【0015】第2内気吸入口12は内気吸入量増加のた
めの補助吸入口である。なお、本例では、第1、第2内
気吸入口11、12にそれぞれ車室内からの異物混入防
止のための内気格子部材14、15が備えられている。
そして、内外気切替箱10内に内外気切替ドア16およ
び補助内気ドア17が回動可能に収納されている。
【0016】ここで、内外気切替ドア16は第1内気吸
入口11と外気吸入口13を切替開閉し、また、補助内
気ドア17は第2内気吸入口12を開閉するものであ
り、いずれも、ロータリ式ドアからなる。ここで、ロー
タリ式ドアドア16、17を具体的に説明すると、各ド
ア16、17はドア回動方向に延びる外周壁面16a、
17aを有し、この外周壁面16a、17aの軸方向の
両側部と回転軸16b、17bとの間を扇形の側板16
c、17cで連結した形状としている。そして、外周壁
面16a、17aおよび扇形の側板16c、17cで構
成されるドア基板部の大きさを第1、第2内気吸入口1
1、12および外気吸入口13を閉塞するに必要な大き
さに設定してある。
【0017】これにより、各ドア16、17は、ドア外
周側の開口だけでなく、軸方向側方の開口をも開閉でき
る構成となっており、このように、ドア外周側および軸
方向側方の両方の開口を開閉可能なドアを本明細書では
ロータリ式ドアという。なお、外周壁面16a、17a
の形状が図示の例では平面状になっているが、外周壁面
16a、17aを回転軸16b、17bを中心とする曲
率半径の円弧状にしてもよいことはいうまでもない。
【0018】上記のごときロータリ式ドア16、17の
採用に伴って、第1、第2内気吸入口11、12の形状
は、いずれも、ロータリ式ドア16、17の外周壁面1
6a、17aに対向する部位から側板16c、17cに
対向する部位まで開口する門型に屈曲した開口形状にな
っている。これにより、内気の吸入開口面積を増加させ
て、内気モードによる最大冷房能力の向上を図ってい
る。これに対し、外気吸入口13は図2に示すように通
常の矩形状の平面開口形状になっている。
【0019】図4に示すように、ロータリ式の内外気切
替ドア16は、その左右両側の扇形の側板16c、16
cの回転中心位置から軸方向外方へ回転軸16b、16
bが突出しており、この左右の回転軸16b、16bは
内外気切替箱10の軸受穴18、18に回転自在に支持
されている。また、左右両側の扇形の側板16c、16
cの回転中心位置の内側部は補強部材16dにより連結
され、ドア16のねじれ剛性の向上を図っている。ま
た、外周壁面16aと扇形の側板16c、16cの内側
空間16eはそのまま外部へ開口しているので、この内
側空間16eを通って図4の紙面垂直方向には空気が自
由に流通可能である。内外気切替ドア16の上述した要
素16a〜16dは例えば、ポリプロピレンのような樹
脂により一体成形で簡単に製造できる。
【0020】なお、補助内気ドア17も上記内外気切替
ドア16とドア基本構造は概略同一であり、同様の作動
を行うので、具体的説明は省略する。次に、上記ロータ
リ式内外気切替ドア16および補助内気ドア17におけ
るシール構造を説明すると、ドアシール構造は、ドア操
作力低減のためにリップシールタイプになっており、ド
ア16、17のうち、ドア基板部の周縁部表面、すなわ
ち、外周壁面16a、17aおよび側板16c、17c
の周縁部表面に、リップ状(薄板状)の弾性シール材1
9a、19b、20a、20bを設けている。この弾性
シール材19a〜20bはエラストマゴムからなるもの
で、ドア基板部の樹脂材料と同系統のエラストマゴム
(例えば、ポリプロピレン系のエラストマゴム)を選択
することにより、弾性シール材19a〜20bをドア基
板部の樹脂成形時に同時に一体成形することができる。
【0021】弾性シール材19a〜20bは、ドア基板
部から第1、第2内気吸入口11、12および外気吸入
口側へ向かってリップ状(薄板状)に突出するものであ
り、図1、3、4に示すように、内外気切替ドア16の
弾性シール材19a、19bは外周壁面16aと側板1
6cの周縁部(ドア回動方向の両側端部の周縁部)に沿
って門型に形成されている。補助内気ドア17の弾性シ
ール材20a、20bも同様の門型に形成されている。
【0022】一方、第1、第2内気吸入口11、12お
よび外気吸入口13の周縁部には内外気切替ドア16、
補助内気ドア17側へ突出する堤状部21、22、2
3、24を形成している。これらの堤状部21、22、
23、24は、第1、第2内気吸入口11、12および
外気吸入口13の閉塞時には、弾性シール材19a、1
9b、20a、20bの先端部が弾性変形して圧着す
る。
【0023】従って、上記堤状部21〜24はいずれ
も、弾性シール材19a、19b、20a、20bの門
型形状に対応した門型の形状にしてある。なお、図4に
は、弾性シール材19bおよび堤状部22の門型形状を
図示している。また、各堤状部21〜24は弾性シール
材19a、19b、20a、20bの先端部が圧着する
傾斜シール面21a〜24a(図3参照)を形成してい
る。
【0024】ここで、第1内気吸入口11と外気吸入口
13との間の堤状部22、および外気吸入口13と第2
内気吸入口12との間の堤状部23には、それぞれ傾斜
方向の異なる傾斜シール面22a、22b、傾斜シール
面23a、23bを2つづつ形成している。なお、堤状
部21〜24は内外気切替箱10の樹脂製ケース体に一
体成形で形成することができる。
【0025】図1、2の上下、左右方向は、車両搭載時
における送風機ユニット部の上下、左右方向を示してお
り、ロータリ式の内外気切替ドア16および補助内気ド
ア17の回転軸16b、17bは内外気切替箱10内で
上記各吸入口11〜13の下方側の略中心部にて車両左
右方向に延びるように配置されており、各ドア16、1
7は車両前後方向に回動する。
【0026】各ドア16、17の回転軸16b、17b
の一端部は、内外気切替箱10の外部において図示しな
いドア操作機構に連結される。このドア操作機構として
は、空調制御パネル(図示せず)に設けられた内外気切
替操作部材(例えば、手動操作レバー)の手動操作力を
ケーブル、リンク機構等を介して回転軸16b、17b
に伝達して、ドア16、17を回動操作するか、あるい
は空調制御パネルの内外気切替操作部材により電気スイ
ッチを作動させて、電気的アクチュエータ(サーボモー
タ等)を作動させ、この電気的アクチュエータによりリ
ンク機構等を介して回転軸16b、17bに伝達して、
ドア16、17を回動操作するようにしてもよい。
【0027】図1において、25はエアフィルタで、コ
ルゲート(波形)状の和紙または多孔質のウレタンフォ
ーム等からなるフィルタ部材を樹脂製の枠体で支持する
ようにした構成となっている。ここで、エアフィルタ2
5の全体形状は図1に示すような平板状のものであっ
て、空気中の塵埃を取り除くものであり、必要に応じて
上記フィルタ部材に活性炭のような悪臭成分を吸着する
吸着材を付加して脱臭機能をも発揮できるようにしても
よい。
【0028】また、エアフィルタ25は、内外気切替箱
10内において、ロータリドア16、17の回転軸16
b、17bより空気下流側に配置されて、ロータリドア
16、17の回動を妨げないように配置されている。ス
クロールケーシング30は樹脂製のものであって、その
内部にはスクロール形状の中心部位に遠心式多翼ファン
(シロッコファン)からなる送風用ファン32が配置さ
れており、このファン32の回転により吸入口31から
吸入された空気が矢印Bのようにファン32の半径方向
外方へ流れるようになっている。送風用ファン32は駆
動用モータ33の回転軸34に連結されて回転する。
【0029】図2において、スクロールケーシング30
の空気出口部35には図示しない空調ユニットが連結さ
れており、この空調ユニットを通過して送風空気が周知
のごとく冷却、除湿、再加熱されて温度調整後に車室内
へ吹き出すようになっている。次に、本実施形態の作動
を説明する。まず、最初に、内外気吸入の切替に関する
基本的作動を説明する。内外気の切替は2つのロータリ
式ドア16、17の回動により行うことができ、図1、
3の実線位置は内気導入モードの状態を示している。す
なわち、内外気切替ドア16の弾性シール材19aの先
端部が堤状部22の傾斜シール面22aに弾性的に圧着
し、また、弾性シール材19bの先端部が堤状部23の
傾斜シール面23aに弾性的に圧着する。これにより、
内外気切替ドア16の外周壁面16aおよび側板16c
により外気吸入口13を全閉し、第1内気吸入口11を
全開する。
【0030】このとき、補助内気ドア17は図1、3の
実線位置に位置することより、補助内気ドア17の外周
壁面17aおよび側板17cが第2内気吸入口12の開
口面から開離して第2内気吸入口12を全開する。従っ
て、送風ファン32の作動により第1内気吸入口11と
第2内気吸入口12の両方から内気を吸入して空調ユニ
ット側へ送風できる。
【0031】次に、外気モードが選択されると、図1、
3の実線位置から内外気切替ドア16を反時計方向に所
定角度回動して、図5の位置に操作する。これにより、
内外気切替ドア16の弾性シール材19aの先端部が堤
状部21の傾斜シール面21aに弾性的に圧着し、これ
と同時に、弾性シール材19bの先端部が堤状部22の
傾斜シール面22bに弾性的に圧着する。
【0032】この結果、第1内気吸入口11を内外気切
替ドア16の外周壁面16aおよび側板16cにより全
閉し、外気吸入口13を全開する。また、補助内気ドア
17は図1、3の実線位置から時計方向に所定角度回動
することにより、図5の位置に操作される。これによ
り、補助内気ドア17の弾性シール材20a、20bの
先端部がそれぞれ堤状部23の傾斜シール面23b、堤
状部24の傾斜シール面24aに弾性的に圧着し、外周
壁面17aおよび側板17cにより第2内気吸入口12
の開口面を全閉する。
【0033】従って、送風ファン32の作動により外気
吸入口13から外気のみを吸入して空調ユニット側へ送
風できる。ところで、図1、3に示す内気導入モードに
おいて、車両高速走行時には、外気吸入口13を通して
内外気切替ドア16の弾性シール材19a、19bに大
きな車両走行動圧(ラム圧)が加わる。このとき、一方
の弾性シール材19bには堤状部23の傾斜シール面2
3aに対してより一層圧着する方向に走行動圧が加わる
ので、自己シール作用が発生する。従って、弾性シール
材19bに対しては走行動圧がシール性に何ら悪影響を
与えない。
【0034】これに反し、他方の弾性シール材19a
は、堤状部22の傾斜シール面22aから開離する方向
(図6(b)の矢印C参照)に走行動圧が加わるととも
に、弾性シール材19aが倒れやすいリップ状の形状で
あるため、車両高速走行時に弾性シール材19aが走行
動圧により弾性変形して傾斜シール面22aから開離
し、シール性を悪化させるという現象が発生し、この結
果、内気モード時に外気が混入するという不具合を生じ
る。
【0035】そこで、本実施形態では、図6に示すよう
に、弾性シール材19aに、車両走行動圧(矢印C方
向)による弾性変形を抑制するための突起部19cを設
けている。この突起部19cは弾性シール材19a自身
に一体成形されて変形抑制部材としての役割を果たすも
のであって、弾性シール材19aのうち走行動圧による
変形方向側の部位(換言すると、走行動圧による変形方
向の内側部位)に形成されている。
【0036】図6(a)は車両停止時のように、弾性シ
ール材19aに車両走行動圧が加わらない状態を示し、
図6(b)は高速走行時のように、弾性シール材19a
に車両走行動圧が矢印C方向から加わって、弾性シール
材19aが走行動圧の印加方向Cへ変形している状態を
示している。ここで、高速走行時には、走行動圧によっ
て弾性シール材19aが矢印C方向へ変形しようとする
が、弾性シール材19aのうち、変形方向側の部位に突
起部19cを形成しているため、矢印C方向への変形に
対する剛性が高くなる。
【0037】その結果、弾性シール材19aの矢印C方
向への変形を効果的に抑制できるので、内気モードの高
速走行時においても、弾性シール材19aが堤状部22
の傾斜シール面22aに圧着した状態を良好に維持でき
る。従って、内気モードの高速走行時におけるシール性
悪化(内気中への外気混入)を確実に防止できる。一
方、外気モード時には、弾性シール材19aが堤状部2
1の傾斜シール面21aに圧着するが、この際は、図6
(c)に示すように、走行動圧が弾性シール材19aを
傾斜シール面21aに圧着させる方向(矢印C方向)に
作用するので、走行動圧による自己シール作用が発生す
る。従って、走行動圧によるシール性悪化という懸念は
全くない。
【0038】また、車両停止時のように走行動圧が作用
しない場合にも、突起部19cの存在によってシール性
が妨げられることがない。すなわち、図6(c)に示す
ように、弾性シール材19aの先端部が堤状部21の傾
斜シール面21aに圧着する際に、突起部19cは弾性
シール材19aの弾性変形方向の内側でなく、外側の部
位に位置しているので、弾性シール材19aの柔軟な弾
性変形特性を確保できる。
【0039】そのため、弾性シール材19aが傾斜シー
ル面21aに圧着して柔軟に弾性変形することを保証で
きる。従って、突起部19cを設けているにもかかわら
ず、弾性シール材19aの先端部を傾斜シール面21a
に確実に圧着させて、シール性を良好に発揮することが
できる。なお、内外気切替ドア16の他方の弾性シール
材19bは内気モード時、外気モード時のいずれでも、
走行動圧が傾斜シール面22b、傾斜シール面23aに
対する圧着方向へ作用して、自己シール作用が発生する
ので、弾性シール材19bに変形抑制部材としての突起
部19cを設ける必要はない。
【0040】同様に、補助内気ドア17の弾性シール材
20aは外気モード時に走行動圧が傾斜シール面23b
に対する圧着方向へ作用するので、弾性シール材20a
に変形抑制部材としての突起部19cを設ける必要はな
い。また、補助内気ドア17の他の弾性シール材20b
には外気モード時に走行動圧が作用しないので、やは
り、突起部19cを設ける必要がない。
【0041】(第2実施形態)図7は第2実施形態であ
り、第1実施形態における突起部19cを複数(図示の
例では2個)に分割したものであり、図7(a)は内気
モード時に弾性シール材19aが矢印C方向から走行動
圧を受けているとともに弾性シール材19aが傾斜シー
ル面22aに圧着している状態を示す。図7(b)は外
気モード時に弾性シール材19aが矢印C方向から走行
動圧を受けて傾斜シール面21aに圧着している状態を
示す。このように、第2実施形態でも、第1実施形態と
同じ作用効果を発揮できる。
【0042】(第3実施形態)図8は第3実施形態であ
り、第1、第2実施形態における突起部19cを廃止
し、その代わりに、リップ状弾性シール材19aの基底
部19dからリップ状弾性シール材19aと平行に延び
る突起部19eを一体成形している。この突起部19e
は、リップ状弾性シール材19aの走行動圧による変形
方向側の部位に微小間隔を開けて隣接している。また、
突起部19eはリップ状弾性シール材19aりも低い高
さ寸法で形成されている。
【0043】図8(a)は内気モード時において、車両
停止時のように弾性シール材19aが走行動圧を受けて
いない状態を示し、図8(b)は内気モード時におい
て、車両高速走行時のように弾性シール材19aが矢印
C方向から走行動圧を受けているとともに弾性シール材
19aが傾斜シール面22aに圧着している状態を示
す。図8(c)は外気モード時に弾性シール材19aが
矢印C方向から走行動圧を受けて傾斜シール面21aに
圧着している状態を示す。
【0044】図9は第3実施形態の作用説明図であり、
図9(a)は図8(b)の使用状態における弾性シール
材19aの変形量と弾性シール材19aにかかる応力と
の関係を示すもので、弾性シール材19aが走行動圧を
受けて突起部19e側へ変形する際に、弾性シール材1
9aの変形量がL0 に到達するまでは、弾性シール材1
9aと突起部19eとの間に微小間隔が保たれる。その
ため、この間では、応力の増加に比例して変形量が増大
する。
【0045】これに対して、弾性シール材19aの変形
量がL0 を越えると、弾性シール材19aが突起部19
eの上端に当接して突起部19eにより支持されるよう
になる。この結果、弾性シール材19aの変形が突起部
19eにより抑制されるので、応力の増加に対する変形
量が急減する。これにより、走行動圧を受けても、弾性
シール材19aの先端部と傾斜シール面22aとの圧着
状態を確実に維持できる。
【0046】図9(b)は図8(c)の使用状態におけ
る弾性シール材19aの変形量と弾性シール材19aに
かかる応力との関係を示すもので、図8(c)の使用状
態では弾性シール材19aが突起部19eから離れる方
向に変形するので、弾性シール材19aの応力と変形量
とが変形量の全域で比例関係にあり、弾性シール材19
aの柔軟な弾性変形特性を確保できる。従って、突起部
19eの存在にかかわらず、弾性シール材19aの柔軟
な弾性変形により良好なシール性を発揮できる。
【0047】このように、第3実施形態においても、第
1、第2実施形態と同じ作用効果を発揮できる。 (他の実施形態)なお、第3実施形態においては、突起
部19eを弾性シール材19aに一体成形しているが、
内外気切替ドア16の外周壁面16aに突起部19eを
弾性シール材19aから切り離して一体成形してもよ
い。
【0048】また、第1〜第3実施形態においては、ロ
ータリ式内外気切替ドア16の他に、ロータリ式補助内
気ドア17を備える場合について説明したが、第2内気
吸入口12および補助内気ドア17を廃止したものにも
本発明を適用できることはもちろんである。また、第1
〜第3実施形態においては、ロータリ式内外気切替ドア
16の基板部(16a、16c)に備える弾性シール材
19aに、変形抑制部材(突起部19c、19e)を設
けているが、本発明は、平板状の内外気切替ドアにリッ
プ状の弾性シール材を設ける場合にも同様に適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する車両用空調装置の送風機ユニ
ット部の縦断面図である。
【図2】図1の概略斜視図である。
【図3】図1の内外気切替装置部分の拡大断面図であ
る。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図1に示す内外気切替ドア部分の外気モード時
の概略断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示す内外気切替ドアの
要部断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す内外気切替ドアの
要部断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す内外気切替ドアの
要部断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態の作用説明図である。
【符号の説明】
10…内外気切替箱、11、12…第1、第2内気導入
口、13…外気導入口 16…ロータリ式内外気切替ドア、17…ロータリ式補
助内気ドア、16a、17a…外周壁、16c、17c
…側板、19a〜20b…弾性シール材、21〜24…
堤状部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内気吸入口(11、12)と外気吸入口
    (13)を有する内外気切替箱(10)と、 前記内外気切替箱(10)内に配置され、前記内気吸入
    口(11、12)と前記外気吸入口(13)を切替開閉
    する内外気切替ドア(16、17)とを備え、 前記内外気切替ドア(16、17)は、前記内気吸入口
    (11、12)および前記外気吸入口(13)を閉塞す
    るに必要な大きさを有するドア基板部(16a〜17
    c)と、前記ドア基板部(16a〜17c)の周縁部表
    面から、前記内気吸入口(11、12)および前記外気
    吸入口(13)側へ向かって突出するリップ状弾性シー
    ル材(19a〜20b)とから構成されており、 前記内気吸入口(11、12)と前記外気吸入口(1
    3)の周縁部には前記内外気切替ドア(16、17)側
    へ突出する堤状部(21〜24)を形成し、 前記リップ状弾性シール材(19a〜20b)を弾性変
    形させて前記堤状部(21〜24)に圧着させる車両用
    空調装置の内外気切替装置において、 前記外気吸入口(13)を通して前記内外気切替ドア
    (16)に加わる車両走行動圧によって前記リップ状弾
    性シール材(19a)が前記堤状部(22)から離れる
    方向に弾性変形する部位に、前記リップ状弾性シール材
    (19a)の弾性変形を抑制する変形抑制部材(19
    c、19e)を備えることを特徴とする車両用空調装置
    の内外気切替装置。
  2. 【請求項2】 前記変形抑制部材は、前記リップ状弾性
    シール材(19a)自身に一体成形した突起部(19
    c、19e)からなることを特徴とする請求項1に記載
    の車両用空調装置の内外気切替装置。
  3. 【請求項3】 前記突起部(19c)は、前記リップ状
    弾性シール材(19a)から前記車両走行動圧による前
    記リップ状弾性シール材(19a)の変形方向側に複数
    に分割して突出することを特徴とする請求項2に記載の
    車両用空調装置の内外気切替装置。
  4. 【請求項4】 前記突起部(19e)は、前記リップ状
    弾性シール材(19a)と平行に、かつ、前記リップ状
    弾性シール材(19a)よりも低い高さ寸法で形成され
    ており、 さらに、前記突起部(19e)は、前記リップ状弾性シ
    ール材(19a)の変形方向側に隣接して位置している
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置の内
    外気切替装置。
  5. 【請求項5】 前記変形抑制部材は、前記ドア基板部
    (16a、16c)に一体成形した突起部からなること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置の内外気
    切替装置。
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