JPH1134893A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JPH1134893A
JPH1134893A JP9198988A JP19898897A JPH1134893A JP H1134893 A JPH1134893 A JP H1134893A JP 9198988 A JP9198988 A JP 9198988A JP 19898897 A JP19898897 A JP 19898897A JP H1134893 A JPH1134893 A JP H1134893A
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signal
gear ratio
torque
speed
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Yasuo Shimizu
康夫 清水
Shigenori Takimoto
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Honda Motor Co Ltd
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/166Means changing the transfer ratio between steering wheel and steering gear
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギヤ比が変わっても、フリクション、オイル
の粘性項、および慣性項等の作用に係わらず、充分なハ
ンドル戻りを付与することにより、違和感や摩擦感を軽
減し良好な操舵フィーリングを得ることができる可変ギ
ヤ比機構付き電動パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】 操舵トルクセンサ12とギヤ比センサ1
3と操舵速度センサ14とと車速センサ16と制御手段
17とギヤ比制御手段40と電動機駆動手段18とを備
えた電動パワーステアリング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変ギア比機構
を有するパワーステアリング装置に係り、特に充分なハ
ンドル戻りを付与することにより、軽くハンドルが切れ
るパワーステアリング装置の特性を保持したままで、往
き戻りの違和感、摩擦感を軽減し、低高速時の車両挙動
の安定を持ったフイーリングの良い操舵感を実現する可
変ギア比機構付きの電動パワーステアリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の可変ギア比機構ステアリング装置
において、ウォームセクタ、ボールナット、ラック&ピ
ニオン等の可変ギア比機構を用いて、直進付近のギヤ比
を大きく、ロック側のギヤ比を小さくすることにより車
両応答性の向上を図ったものは知られている、また従来
のパワーステアリング装置において、動力を積極的に用
いて、車速が増大するのに伴い操舵補助力を減少させて
電動機を制御するものは知られている。
【0003】従来の電動パワーステアリング装置は、例
えば車両速度(以下、車速と呼ぶ)Vに対し車速が増大
するのに伴い、ハンドルの戻り操舵時に電動機の設定速
度を減少するようにすることにより、車両の低速走行時
にはステアリング系の戻り速度を比較的大きく保ち、高
速走行時にはステアリング系の戻り速度を小さくし、車
両の挙動変化(低速走行時に鈍感、高速走行時に敏感)
を少なくしている。
【0004】また、従来の可変ギア比機構付きパワース
テアリング装置では、オーバオールステアリングレシオ
を大きくすると操舵力は小さくてすむが、ハンドル回転
数の増大により舵取りが頻繁になるので、オーバオール
ステアリングレシオを全体的に小さく取りハンドル回転
数の増大を減少させている。特性は、ロック側のギヤ比
を小さく、直進付近のギヤ比を大きくし、ロックツーロ
ック回転数を低減させつつ直進走行時にクイックになら
ぬようハンドルに余裕をもたせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変ギア比機構
付きパワーステアリング装置は、直進付近のギヤ比を大
きく、ロック側のギヤ比を小さくしてあるため、ハンド
ル角の増大とともにギヤ比を小さく設定し、また転舵輪
の転舵角の動作があまりクイックにならぬように設定し
てあるため以下のような課題がある。
【0006】可変ギア比機構付きパワーステアリング装
置は、可変ギア比機構からハンドルまでの上流側の機械
的フリクション、オイルの粘性項、および慣性項等の影
響がギヤ比により変化するので、車両の車輪による自己
復帰トルクが作用しても、ハンドルの戻りがギヤ比によ
り変化するという課題がある。特に、車両が低速走行時
には、高速走行時に比べて自己復帰トルクの作用が弱い
ので顕著となる。
【0007】また、電動機等の補助動力を積極的に用い
て、ハンドルの往き操作と戻り操作時に補助動力を作用
させても可変ギヤ機構のため、ギヤ比が変わってしまい
適当な補助動力の付与が困難であり、違和感および摩擦
感を除去することができず、操舵フイーリングの低下を
まねく課題がある。
【0008】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はギヤ比が変わっても、フリ
クション、オイルの粘性項、および慣性項等の作用に係
わらず、一定のハンドル戻りを付与し、またフイーリン
グの良い操舵感を実現することのできる可変ギア比機構
付きパワーステアリング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、可変ギ
ヤ比機構のギヤ比を検出するギヤ比検出手段を設け、制
御手段は操舵トルク検出手段からの信号とギヤ比検出手
段からの信号に基づき目標電動機電流を決定することを
特徴とする。
【0010】請求項1に係る電動パワーステアリング装
置は、可変ギヤ比機構のギヤ比を検出するギヤ比検出手
段を設け、制御手段は操舵トルク検出手段からの信号と
ギヤ比検出手段からの信号に基づき目標電動機電流を決
定するので、可変ギヤ比機構のギヤ比検出手段からの信
号に基づき目標電動機電流を決定するので、ギヤ比が変
更されても、それを加味した目標電動機電流を決定し、
操舵フイーリングの良い操舵感を実現することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、この発明は電動式パ
ワーステアリング装置のフリクション、オイルの粘性等
の作用が可変ギヤ比機構のギヤ比の変更により変化しな
いようにして、良好な操舵フイーリングを得ることがで
きる可変ギヤ比機構を有する電動パワーステアリング装
置を提供するものである。
【0012】図1はこの発明に係る電動式パワーステア
リング装置の全体構成図である。電動式パワーステアリ
ング装置1は、ハンドル2に一体的に設けられたステア
リング軸3に自在継ぎ手4a,4bを備えた連結軸4を
介してステアリングギヤボックス内に設けられた可変ギ
ヤ比機構5によって、機械的に連結され手動操舵力発生
手段6が構成される。なお、実施構造としてのギヤ比可
変機構は、特開平7−257406号公報に開示されて
いる。
【0013】ステアリング軸3の回転運動を可変ギヤ比
機構5を有したラック&ピニオン等により往復運動する
ラック軸7は、その両端にタイロッド8を介して転動輪
としての左右の前輪9が連結される。
【0014】このようにして、ハンドル2で操舵時には
直進付近のギヤ比が大きく、ロック側でギヤ比が小さな
ラック&ピニオン式の手動操舵力発生手段6を介して、
マニュアルステアリングで前輪9を転動させて車両の向
きを変えている。
【0015】手動操舵力発生手段6による操舵力を軽減
するため、操舵補助力を供給する電動機10をラック軸
7の同軸上に配置し、また同様にボールネジ機構11を
同軸上に配置し、これを介し操舵補助力を推力に変換し
てラック軸7に作用させる。
【0016】ステアリングギヤボックス内には手動トル
クを検出するための操舵トルクセンサ12、とギヤ比を
検出するためのギヤ比センサ13、ステアリング軸3の
回転速度に対応した操舵速度を検出するための操舵速度
検出センサ14をそれぞれ設け、トルク信号T、ギヤ比
信号G、操舵速度信号SVを制御手段17に供給する。
【0017】また、車の速度に対応した車速を検出する
車速センサ16を設け、車速信号Vを制御手段17に供
給する。
【0018】なお、操舵トルクセンサ12をトーション
バのトルク量の変化に対応した捩れ変位を電圧に変換す
るポテンションメータ、ギヤ比センサ13を可変ギヤと
一体化したカムとポテンションメータ、操舵速度検出セ
ンサ14をタコジェネレータ等の直流発電機、車速セン
サ16をスリットを有する回転円盤とフォトカプラ等で
構成した。
【0019】また、操舵トルクセンサ12は、操舵の回
転方向とトルク量に応じたトルク信号T、ギヤ比センサ
13は、ギヤの比率に応じたギヤ比信号G、操舵速度検
出センサ14は、操舵にともなう回転方向と操舵の回転
速度に応じた操舵速度信号SV、車速センサ16は、車
の前後方向と車速に応じた車速信号Vをそれぞれ出力す
る。
【0020】制御手段17は、操舵トルクセンサ12が
検出するトルク信号Tとギヤ比センサ13が検出するギ
ヤ比信号G、操舵速度検出センサ14が検出する操舵速
度信号SV、および車速センサ16が検出する車速信号
Vを処理して得られる電動機制御信号Co(例えば、P
WM信号)で電動機駆動手段18(例えば、FETを用
いたブリッジ回路)を介して電動機10をPWM駆動し
て、走行状態に対応した操舵補助力が得られるように構
成する。
【0021】電動機駆動手段18は、インターフェース
回路18aおよび4個のFETからなるブリッジ回路で
構成する。
【0022】図2にFETブリッジで構成した電動機駆
動手段の実施例を示す。電動機駆動手段18はインター
フェース回路18aに入力される電動機制御信号Coに
基づいて電動機10を駆動する電動機駆動信号Moを出
力する。
【0023】なお、インターフェース回路18aに入力
される電動機制御信号Coは、例えば電動機10の回転
方向を制御する方向信号と電動機10の駆動量(駆動ト
ルクと回転数)を制御するPWM信号から形成し、例え
ば電動機10を左回転させる場合、方向信号によりFE
TのQ4をオン制御し、PWM信号のデューティ比によ
りFETのQ2のゲートを制御する。また電動機10を
右回転させる場合、方向信号によりFETのQ1をオン
制御し、PWM信号のデューティ比によりFETのQ3
のゲートを制御する。
【0024】さらに、FETのQ1とQ4、またはFE
TのQ2とQ3を同時にオン制御して電動機10の入力
端子間を短絡して、電磁制動をかけるよう制御すること
もできる。また、例えば、FETブリッジと電動機10
間に低抵抗を設けて、検知する電位から電動機10に流
れる電流の検出とFET素子のチェックや電動機10等
の故障検出を行う。
【0025】図3は本発明の第1実施例に係る電動パワ
ーステアリング装置の要部ブロック構成図である。な
お、本図の構成は、操舵トルクと操舵速度とギヤ比に基
づいて電動機制御信号を制御する可変ギヤ比機構を有す
る電動パワーステアリング装置に関する。
【0026】図3において、電動パワーステアリング装
置は、操舵トルクセンサ12と、ギヤ比センサ13と、
操舵速度センサ14と、制御手段17と、電動機駆動手
段18と、電動機10とから構成する。
【0027】制御手段17は、マイクロプロセッサを基
本に構成し、ステアリングの目標信号発生手段20とフ
ィードバック制御手段19を備え、操舵トルクセンサ1
2が検出するトルク信号Tおよびギヤ比センサ13が検
出するギヤ比信号Gの絶対値に基づいてそれぞれに対応
したトルク制御量Ct、操舵速度センサ14が検出する
操舵速度信号SVおよびギヤ比信号Gに対応した回転速
度制御量Csvf、Csvrに変換するとともに、それ
ぞれトルク信号Tおよび操舵速度信号SVの方向信号か
らハンドル2の往き状態には電動機制御信号(Ct−C
svf)、戻り状態には電動機制御信号(Ct+Csv
r)を電動機制御信号Coとしてフィードバック制御手
段19に供給する。
【0028】また、制御手段17は図示しないA/D変
換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ12
が検出するトルク信号Tおよび操舵速度センサ14が検
出する操舵速度信号SVの絶対値に対応するデジタル値
に変換して、方向をDtおよびDsvのフラグとして検
出する。
【0029】さらに、フィードバック制御手段19は、
加算手段19a、PID手段19b、方向切換手段19
cとフィルタ手段19dとを備え、電動機駆動手段18
が電動機10を駆動するために適した電動機制御信号C
oに電流Iをフィードバックして、例えばPWM信号と
回転方向信号Dmに変換して出力するよう構成する。
【0030】ステアリング状態検出手段20aは、トル
ク信号の方向フラグDtおよび操舵速度信号SVの方向
フラグDsvに基づいてハンドル2の往き状態または戻
り状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻り状態
はLレベルのように状態に対応したステアリング状態信
号Ssを操舵速度制御手段21eの切換え部(SW1)
23に供給する。
【0031】なお、往き状態または戻り状態の検出は、
例えば、フラグDtとフラグDsvの符号で判断するよ
う構成し、フラグDtとフラグDsvの符号が一致する
場合(Dt=Dsv)は往き状態、フラグDtとフラグ
Dsvの符号が不一致する場合(Dt≠Dsv)は戻り
状態としてもよい。
【0032】トルク制御手段21aは、ROM等のメモ
リを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例え
ば図8のテーブル1のような操舵トルクTと対応する電
動機制御量であるトルク制御量Ct1のデータを予めメ
モリに記憶しておき、デジタル変換されたトルク信号T
入力に対応したトルク制御量Ct1を選択してトルク制
御量信号Ct1を出力する。
【0033】トルク信号Tを微分したdT/dtの信号
に、ギヤ比信号Gの2乗相当を乗したトルク制御量信号
Ct2を出力し、両方の信号Ct1とCt2との和の信
号Ctを加算手段28bに供給する。
【0034】操舵速度制御手段21eは、電動機10の
制御量である回転速度制御量Csvを、ハンドル2の往
き状態と戻り状態にそれぞれ対応してf1(SV)、f
2(SV)のデータを予めメモリに記憶しておき、デジ
タル変換された操舵速度信号SVの入力に対応して、操
舵速度制御量f1(SV)、f2(SV)にそれぞれギ
ヤ比Gを直接、または適当に補正して乗算する。そし
て、ステアリング状態検出手段20aからの信号によ
り、往き状態では、Csvf=G・f1(SV)、戻り
状態では、Csvr=−G・f2(SV)を切換え部
(SW1)23に供給する。但し、f1(SV)とf2
(SV)は図14に示すような特性を有する。
【0035】また、図4に示す可変ギヤ比機構5のギヤ
比制御手段40は、ギヤ比の目標信号発生手段40a、
加算手段40b、PID手段40c、フィードバック制
御手段40d、電動機駆動手段40eを備える。
【0036】ギヤ比の目標信号発生手段40aは、RO
M等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定
した、例えば図9のテーブル2のような車速Vと対応す
るギヤ比目標値Cgのデータを予めメモリに記憶してお
き、デジタル変換された車速V入力に対応したギヤ比目
標値Cgを選択してギヤ比制御量信号Cgを出力し、ギ
ヤ比信号Gとの偏差を0にすべく、加算手段40b、P
ID手段40cを介して、図示されない可変ギヤ比機構
5の電動機39をフィードバック制御手段40d、電動
機駆動手段40eにより制御する。
【0037】このように、制御手段17は、ギヤ比信号
Gの2乗相当に対応したトルク制御量Ct2を含んだト
ルク制御量Ctとギヤ比信号Gを直接又は適当に補正し
て乗算された回転速度制御量Csvとの差(Ct−Cs
v)の電動機制御信号Coを形成したので、舵角に、又
は車速に応じてギヤ比が変化する際、装置のフリクショ
ン、粘性項、慣性項の変化にともなうハンドル戻りの悪
化と、往き操作時の遅れ感をなくすことができる。ま
た、回転速度の悪影響による減衰不足となり、滑らかさ
の不足をなくすことができ、操舵フィーリングを向上さ
せることができる。
【0038】図5は本発明の第2実施例に係る電動式パ
ワーステアリング装置の要部ブロック構成図である。な
お、本図の構成は操舵トルク、操舵角、操舵速度および
車速に基づいて電動機制御信号を制御する電動式パワー
ステアリング装置に関する。図5において、電動式パワ
ーステアリング装置は、操舵トルクセンサ12と、操舵
速度センサ14と、操舵角センサ15と、車速センサ1
6と、制御手段27と、電動機駆動手段18と、電動機
10とから構成する。但し、全体構成図は、図1に示す
ものに操舵角センサ15を追加して設けた構成である。
【0039】なお、センサは、例えば操舵トルクセンサ
12をトーションバのトルク量の変化に対応した捩れ変
位を電圧に変換するポテンションメータ、操舵速度検出
センサ14をタコジェネレータ等の直流発電機、操舵角
検出センサ15および車速センサ16をスリットを有す
る回転円盤とフォトカプラ等で構成し、電動機駆動手段
18は図2に示すFETブリッジで構成する。
【0040】制御手段27はマイクロプロセッサを基本
に構成し、ステアリングの目標信号発生手段28、第一
の実施例と同等のフィードバック制御手段19を備え、
操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号Tと、車速
センサ16が検出する車速信号Vと、操舵角センサ15
が検出する操舵角信号Dとに基づいてトルク信号Tに対
応したトルク制御量Ctに変換し、車速信号Vと操舵角
信号Dと操舵速度センサ14が検出する操舵速度信号S
Vに基づいて操舵速度信号SVに対応した操舵速度制御
量Csv(Csvf、またはCsvr)に変換する。
【0041】トルク信号Tと操舵角信号Dと操舵速度信
号SVの方向からハンドル2に対し往き状態にはトルク
信号Tに対応したトルク制御量Ctと、操舵速度信号S
Vに対応した操舵速度制御量Csvとの差を演算し、電
動機制御信号(Ct−Csv)を電動機制御目標信号C
oとしてフィードバック制御手段19に供給する。
【0042】また、制御手段27は図示しないA/D変
換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ12
が検出するトルク信号T、操舵角センサ15が検出する
操舵角信号Dおよび操舵速度センサ14が検出する操舵
速度信号SVの絶対値に対応するデジタル値に変換し
て、方向をDt、DdおよびDsvのフラグとして検出
する。
【0043】目標信号発生手段28は、ステアリング状
態検出手段20a、トルク制御手段21aおよび操舵速
度制御手段21eから構成し、トルク制御手段21a
で、実験や理論計算等に基づいて設定した値をメモリよ
り選択して算出した目標値Ctと、操舵速度制御手段2
1eで、メモリされているテーブルから選択出力し、各
往き戻りの操舵速度制御量にギヤ比Gを直接、または適
当に補正と乗算を行い算出した操舵速度制御量Csvf
とCsvrとを用いて、ステアリング状態検出手段20
aにより、往き目標信号(Ct−Csvf)と戻り目標
信号(Ct+Csvr)を出力する。
【0044】ステアリング状態検出手段20aは、トル
ク信号Tの方向フラグDt、操舵角信号Dの方向フラグ
Ddおよび操舵速度信号SVの方向フラグDsvに基づ
いて図13の表に示すように、ハンドル2の往き状態ま
たは戻り状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻
り状態はLレベルのように状態に対応したステアリング
状態信号Ssを切換え部(SW1)23に供給する。
【0045】トルク制御手段21aは、車速応動目標ト
ルク発生手段21a1、車速舵角応動目標トルク発生手
段21a2、ギヤ比演算手段21a3、リアルタイムギ
ヤ比補正手段21a4および加減算器26により構成
し、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づ
いて設定した値を選択し、目標値Ctを算出する。図6
は、車速応動目標トルク発生手段21a1と、車速舵角
応動目標トルク発生手段21a2と、ギヤ比演算手段2
1a3と、リアルタイムギヤ比補正手段21a4とから
なるトルク制御手段21aを示す。
【0046】車速応動目標トルク発生手段21a1は、
ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて
設定した操舵トルクセンサからの信号を例えば図11の
aテーブルのような操舵トルクのトルク信号Tと車速信
号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct1
のデータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換さ
れたトルク信号T入力と車速信号Vに対応したトルク制
御量Ct1を選択して出力する。 (ただし、図11のaテーブルのトルク制御量Ct1の
値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方
向側の曲線に移行して行く。)
【0047】車速舵角応動目標トルク発生手段21a2
は、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づ
いて設定し、操舵角センサと車速センサからの信号を例
えば図11のbテーブルのような操舵角センサからの操
舵角の操舵角方向Ddと操舵角量Cdの絶対値と車速信
号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct3
のデータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換さ
れた操舵角信号D入力と車速信号V入力に対応した制御
量信号Ct3を出力する。 (ただし、図11のbテーブルのトルク制御量Ct3の
値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方
向側の曲線に移行して行く。)
【0048】ギヤ比演算手段21a3は、ROM等のメ
モリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定し、操舵
角センサと車速センサからの信号を例えば図11のcテ
ーブルのような操舵角センサからの操舵角信号D、車速
センサからの車速信号Vに基づいて、車速と操舵角によ
り、刻々と変化するギヤ比Gを算出し、リアルタイムギ
ヤ比補正手段21a4に供給する。 (ただし、図11のcテーブルのギヤ比Gの値に対応す
る曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線
に移行して行く。)
【0049】リアルタイムギヤ比補正手段21a4は、
操舵トルクセンサからのトルク信号Tの微分値dT/d
tに係数kと合せて、さらにギヤ比演算手段21a3で
算出したギヤ比Gの2乗G2を乗算し、kG2dT/dt
を出力する。
【0050】加減算器26は、車速応動目標トルク発生
手段21a1からCt1を、車速舵角応動目標トルク発
生手段21a2からCt3を、リアルタイムギヤ比補正
手段21a4からkG2dT/dtを供給され、加減算
し目標値Ctを算出する。
【0051】操舵速度制御手段21eは、図7に示すよ
うに、往き操舵速度制御手段21e1、戻り操舵速度制
御手段21e2、ギヤ比算出手段21e3、往き演算手
段21e4および戻り演算手段21e5より構成され
る。
【0052】操舵速度制御手段21eは、操舵角センサ
15、操舵速度センサ14および車速センサ16からの
信号D、SVおよびVに基づいて、往き操舵速度制御量
と、戻り操舵速度制御量と、ギヤ比とがメモリされてい
るテーブルから選択出力し、各往き戻りの操舵速度制御
量にギヤ比Gを直接、または適当に補正、乗算を行い操
舵速度制御量CsvfとCsvrとを算出する。
【0053】往き操舵速度制御手段21e1は、ROM
等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定し
たハンドル2の往き状態を操舵速度センサからの信号を
例えば図12のfテーブルのような操舵速度信号SVと
車速信号Vに対応した往き操舵速度制御量Cfを選択し
て出力する。 (ただし、図12のfテーブルの往き操舵速度制御量C
fの値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印
の方向側の曲線に移行して行く。)
【0054】戻り操舵速度制御手段21e2は、ROM
等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定し
たハンドル2の戻り状態を操舵速度センサからの信号を
例えば図12のeテーブルのような操舵速度信号SVと
車速信号Vに対応した戻り操舵速度制御量Crを選択し
て出力する。 (ただし、図12のeテーブルの戻り操舵速度制御量C
rの値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印
の方向側の曲線に移行して行く。)
【0055】ギヤ比算出手段21e3は、ROM等のメ
モリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した操舵
角センサからの信号を例えば図12のdテーブルのよう
な操舵角の操舵角信号Dと車速信号Vに対応するギヤ比
Gを出力する。 (ただし、図12のdテーブルのギヤ比Gの値に対応す
る曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線
に移行して行く。)
【0056】往き演算手段21e4は、往き操舵速度制
御手段21e1から出力された往き操舵速度制御量Cf
にギヤ比算出手段21e3から出力されたギヤ比Gを直
接、または適当に補正し、乗算して、往き操舵速度制御
量Csvf(=G・Cf)を出力する。
【0057】戻り演算手段21e5は、戻り操舵速度制
御手段21e2から出力された戻り操舵速度制御量Cr
にギヤ比算出手段21e3から出力されたギヤ比Gを直
接、または適当に補正し、乗算して、戻り操舵速度制御
量Csvr(=−G・Cr)を出力する。
【0058】切替部(SW1)23は、ソフトプログラ
ム制御のスイッチ機能を備え、ステアリング状態検出手
段20aから供給されるステアリング状態信号Ssに基
づいて、例えば往き状態を検出したHレベルの場合は信
号Csvfを選択し(SW1の実線)、また戻り状態を
検出したLレベルの場合は信号Csvrを選択して操舵
速度制御量Csvを出力し、加算器28bに供給する。
【0059】加算器28bは、ステアリング状態検出手
段20aからのステアリング状態信号Ssに基づいて選
択された、往き状態または戻り状態の操舵速度制御量C
svをトルク制御手段21aからのトルク制御量Ctか
ら減し、電動機制御目標信号Coを出力し、フィードバ
ック制御手段19に供給する。
【0060】さらに、フィードバック制御手段19は、
加算手段19a、PID手段19b、方向切換手段19
cとフィルタ手段19dとを備え、電動機駆動手段18
が電動機10を駆動するために適した電動機制御信号C
oに電流Iをフィードバックして、例えばPWM信号と
回転方向信号DMに変換して出力するよう構成する。ま
た、電動機駆動手段18は図2に示すFETブリッジで
構成し、PWM信号と回転方向信号DMから電動機10
に駆動信号Moを供給して電動機10を駆動する。
【0061】このように、制御手段27は、トルク制御
手段で操舵のトルク信号Tと車速信号Vに対応するトル
ク制御量Ct1と、操舵角信号Dと車速信号Vに対応し
た制御量信号Ct3と、車速と操舵角によるギヤ比Gを
操舵トルクセンサからのトルク信号Tの微分値dT/d
tに係数kと合せてG2を乗算したkG2dT/dtとを
加減算した(Ct1−Ct3+kG2dT/dt)を目
標値Ctとして算出し、さらに操舵速度制御手段で操舵
速度信号SVと車速信号Vに対応した往き戻りの操舵速
度制御量CfとCrを選択し、操舵角信号Dと車速信号
Vに対応するギヤ比Gを直接、または適当に補正、乗算
して、算出した往き戻りの操舵速度制御量G・Cf、−
G・Crからなる操舵速度制御量Csvをトルク制御手
段の目標値Ctから減するために、大きなギヤ比でも大
きな補正を行うので、往きには(Ct−G・Cf)、戻
りには(Ct+G・Cr)の値を得られのでギヤ比に係
わらず、また操舵速度に係わらず常に安定した電動機制
御目標信号Coを出力し、フィードバック制御手段19
に供給し、電動機10を駆動する。
【0062】但し、本実施例でも図4と同様なギヤ比制
御手段40を有する。図13は往き状態時と戻り状態時
における、これら操舵角方向信号Dd、トルク方向信号
Dtと操舵速度方向信号Dsvに対応するトルク補正方
向であり、制御モードA、Bで往き状態を表わし、制御
モードCで戻り状態を表わす。また、符号において+は
右方向、−は左方向を示す。
【0063】例えば、ステアリング状態検出手段20a
において右(+)を選択した場合には、操舵角方向信号
Ddが+、トルク方向信号Dtが+、操舵速度方向信号
Dsvが+/−の時は、往き状態に対応し、トルク補正
値は(Ct−Csvf)で制御モードはAで、浅い往き
状態を表わす。
【0064】また、操舵角方向信号Ddが+、トルク方
向信号Dtが−、操舵速度方向信号Dsvが+、トルク
補正方向+の時は、戻り状態に対応し、トルク補正値は
(Ct+Csvr)で制御モードはCで、戻り状態を表
わす。
【0065】さらに、操舵角方向信号Ddが+、トルク
方向信号Dtが−、操舵速度方向信号Dsvが−、トル
ク補正方向−の時は、往き状態に対応し、トルク補正値
は(Ct−Csvf)で制御モードはBで、往き状態を
表わす。
【0066】また、ステアリング状態検出手段20aに
おいて左(−)を選択した場合には、操舵角方向信号D
dが−ではトルク方向信号Dt、操舵速度方向信号Ds
v、トルク補正方向が全て逆になり、制御モードは変ら
ない。
【0067】次に、図5の構成の動作を動作フロー図に
基づいて説明する。図10は図5の制御手段の一実施の
形態の動作フロー図であり、ステップP0〜P23は制
御手段の各動作状態を示す。
【0068】図示しないイグニッションキーのキースイ
ッチがオン操作されると、制御手段27に電源が印加さ
れて動作が開始する。(ステップP0)まず、制御手段
27を構成するマイクロプロセッサが制御動作を開始
し、パワーオンリセット信号等の制御信号を各構成部に
送って初期リセットをかけ、イニシャライズ(ステップ
P1)を実行する。
【0069】次に、ステップP2で操舵トルクセンサ1
2が検出したアナログ値のトルク量と操舵回転方向を含
むトルク信号Tを読み込む。ステップP3でA/D変換
部等を介し、操舵トルクの作用方向と大きさが計算さ
れ、トルクの絶対値Tと操舵トルクの方向を示すフラグ
Dtに変換される。トルクの絶対値の大きさTとトルク
の方向フラグDtをメモリに記憶される。
【0070】次に、ステップP4で操舵角センサ15が
検出したディジタル値の操舵角量と操舵回転方向を含む
操舵角信号Dを読み込む。ステップP5でカウンタ部等
を介し、操舵角の作用方向と大きさが計算され、操舵角
の絶対値Dと操舵角の方向を示すフラグDdに変換され
る。操舵角の大きさDと操舵角の方向フラグDdをメモ
リに記憶される。
【0071】次に、ステップ6で操舵速度センサ14が
検出したアナログ値の操舵速度量と操舵回転方向を含む
操舵速度信号SVを読み込む。ステップP7でA/D変
換部等を介し、操舵速度の作用方向と大きさが計算さ
れ、操舵速度の値SVと操舵速度の方向を示すフラグD
svに変換される。操舵速度の大きさSVと操舵速度の
方向フラグDsvをメモリに記憶される。
【0072】次に、ステップ8で車速センサ16が検出
したディジタル値の車速量と車速方向を含む車速信号V
を読み込む。ステップP9でカウンタ部等を介し、車速
の作用方向と大きさが計算され、車速の値Cvと車速の
方向を示すフラグDvに変換される。車速の大きさCv
と車速の方向フラグDvをメモリに記憶される。
【0073】ステップP10において、トルク制御手段
21aのメモリに予め設定されたaテーブル(図11参
照)のアドレスTにあるデータCt1を呼出す。aテー
ブルには、トルク制御手段21aでトルク信号Tと車速
信号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct
1が格納されている。
【0074】ステップP11では、トルク制御手段21
aのメモリに予め設定されたbテーブル(図11参照)
のアドレスDにあるデータCt3を呼出す。bテーブル
には、トルク制御手段21aで操舵角方向Ddと操舵角
量Cdの絶対値と車速信号Vに対応する電動機制御量で
あるトルク制御量Ct3が格納されている。
【0075】ステップP12では、トルク制御手段21
aのメモリに予め設定されたcテーブル(図11参照)
のアドレスDにあるデータGを呼出す。cテーブルに
は、トルク制御手段21aで操舵角信号Dと車速信号V
に対応するギヤ比であるGが格納されている。
【0076】続いて、ステップP13では、トルク信号
Tを微分し、dT/dtに係数kを合せ、またステップ
P12で得たギヤ比Gを累算G2し、さらにこれらを乗
算してkG2dT/dtを、トルク制御手段21aのメ
モリからステップP10で得たトルク制御量Ct1と、
ステップP11で得たトルク制御量Ct3とを加算演算
して、(Ct1−Ct3+kG2dT/dt)を電動機
制御量の目標値Ctとして出力する。
【0077】ステップP14において、ステアリング状
態検出手段20aで、操舵角の方向フラグDdとトルク
の方向フラグDtとの比較が行われ、ステアリング状態
検出手段20aからの検出信号Ssにより切替部(SW
1)23で、フラグDdとフラグDtが一致する場合
(Dd=Dt)と不一致する場合(Dd≠Dt)とに切
り替え制御を行う。フラグDdとフラグDtが一致する
場合(Dd=Dt)には、ステアリング系の浅い往き操
作時と判断してステップP16に移行し、またフラグD
dとフラグDtが不一致する場合(Dd≠Dt)には、
ステップP15に移行し、再度ステアリング系の往き戻
り操作の判断を行う。
【0078】さらに、ステップP15では、ステアリン
グ状態検出手段20aで、トルクの方向フラグDtと操
舵速度の方向を示すフラグDsvの比較が行われ、ステ
アリング状態検出手段20aからの検出信号Ssにより
切替部(SW1)23で、フラグDtとフラグDsvが
一致する場合(Dt=Dsv)と不一致する場合(Dt
≠Dsv)とに切り替え制御を行う。フラグDtとフラ
グDsvが一致する場合(Dt=Dsv)は、往きの操
舵時と判断してステップP16に移行し、またフラグD
tとフラグDsvが不一致する場合(Dt≠Dsv)
は、戻りの操舵と判断してステップP20に移行する。
【0079】ステップP16では、操舵速度制御手段2
1eのメモリに予め設定されたfテーブル(図12参
照)のアドレスSVにあるデータCfを呼出す。fテー
ブルには、操舵速度制御手段21eで操舵速度角信号S
Vと車速信号Vに対応する操舵速度制御量であるCfが
格納されている。
【0080】また、ステップP17では、操舵速度制御
手段21eのメモリに予め設定されたdテーブル(図1
2参照)のアドレスDにあるデータGを呼出す。dテー
ブルには、操舵速度制御手段21eで操舵角信号Dと車
速信号Vに対応するギヤ比Gが格納されている。
【0081】ステップP18では、操舵速度制御手段2
1eのメモリから操舵速度制御量であるCfとギヤ比G
とを乗算し、その結果値(Cf*G)をCsvとして出
力する。
【0082】さらに、ステップP19では、ステップP
13で得た電動機制御量の目標値CtからステップP1
8で得た操舵速度制御量のCsvを減算して得た(Ct
−Csv)を電動機制御目標信号Coとした値を出力す
る。
【0083】また、ステップP20では、操舵速度制御
手段21eのメモリに予め設定されたeテーブル(図1
2参照)のアドレスSVにあるデータCrを呼出す。e
テーブルには、操舵速度制御手段21eで操舵速度角信
号SVと車速信号Vに対応する操舵速度制御量であるC
rが格納されている。
【0084】また、ステップP21では、操舵速度制御
手段21eのメモリに予め設定されたdテーブル(図1
2参照)のアドレスDにあるデータGを呼出す。dテー
ブルには、操舵速度制御手段21eで操舵角信号Dと車
速信号Vに対応するギヤ比Gが格納されている。
【0085】ステップP22では、操舵速度制御手段2
1eのメモリから操舵速度制御量であるCrとギヤ比G
とを乗算し、その結果値(Cr*G)をCsvとして出
力する。
【0086】さらに、ステップP23では、ステップP
13で得た電動機制御量の目標値CtからステップP2
2で得た操舵速度制御量のCsvを加算して得た(Ct
+Csv)を電動機制御目標信号Coとした値を出力す
る。なお、本実施例では、操舵速度センサ14をステア
リング軸3の回転速度を検出するタコジェネレータ等の
直流発電機を用いたが、電動機10を用いて計算により
推定しても良い。また、可変ギヤ比機構としては、特公
平4−9708号に示すものでも良い。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電動パワー
ステアリング装置は、可変ギヤ比機構のギヤ比を検出す
るギヤ比検出手段を設け、制御手段は操舵トルク検出手
段からの信号とギヤ比検出手段からの信号に基づき目標
電動機電流を決定するので、可変ギヤ比機構のギヤ比検
出手段からの信号に基づき目標電動機電流を決定するよ
うにしたので、ギヤ比の変更に伴うステアリング系の特
性変更を改善することができ、違和感がない操舵フィー
リングを向上させることができる。
【0088】よって、ギヤ比の変更に伴うステアリング
系の特性変更を改善することができ、違和感がない安定
した操舵フイーリングの向上が図れる電動パワーステア
リング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
全体構成図
【図2】FETブリッジで構成した電動機駆動手段の実
施例
【図3】本発明の第1実施例に係る電動パワーステアリ
ング装置の要部ブロック構成図
【図4】ギヤ比制御手段の要部ブロック構成図
【図5】本発明の第2実施例に係る電動パワーステアリ
ング装置の制御手段の要部ブロック構成図
【図6】本発明の第2実施例に係る電動パワーステアリ
ング装置のトルク制御手段の要部ブロック構成図
【図7】本発明の第2実施例に係る電動パワーステアリ
ング装置の操舵速度制御手段の要部ブロック構成図
【図8】操舵トルクTとトルク制御量Ct1のテーブル
【図9】車速Vとギヤ比目標値Cgのテーブル2
【図10】図5の制御手段の一実施例の動作フロー図
【図11】トルク制御手段の特性図(aテーブル、bテ
ーブル、cテーブル)
【図12】操舵速度制御手段の特性図(dテーブル、e
テーブル、fテーブル)
【図13】往き戻り状態時のトルク補正方向モード表
【図14】図3の関数f1(SV)、f2(SV)の特
性図
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホ
イール,ハンドル、3…ステアリング軸、4…連結軸、
4a,4b…自在継ぎ手、5…可変ギヤ比機構、6…手
動操舵力発生手段、7…ラック軸、8…タイロッド、9
…前輪、10…電動機、11…ボールねじ機構、12…
操舵トルクセンサ、13…ギヤ比センサ、14…操舵速
度センサ、15…操舵角センサ、16…車速センサ、1
7,27…制御手段、18…電動機駆動手段、18a…
インターフェース回路、19…フィードバック制御手
段、19a…加算器、19b…PID手段、19c…方
向切換手段、19d…フィルタ手段、20…目標信号発
生手段、20a…ステアリング状態検出手段、20b…
操舵戻り量判別手段、21a…トルク制御手段、21a
1…車速応動目標トルク発生手段、21a2…車速舵角
応動目標トルク発生手段、21a3…ギヤ比演算手段、
21a4…リアルタイムギヤ比補正手段、21e…操舵
速度制御手段、21e1…往き操舵速度制御手段、21
e2…戻り操舵速度制御手段、21e3…ギヤ比算出手
段、21e4…往き演算手段、21e5…戻り演算手
段、23…論理切替部(SW1)、26…加減算器、2
8…目標信号発生手段、28b…加算器、39…電動機
(VGS)、40…ギヤ比制御手段、40a…目標信号
発生手段(VGS)、40b…加算手段(VGS)、4
0c…PID手段(VGS)、40d…フィードバック
制御手段(VGS)、40e…電動機駆動手段(VG
S)、Co…電動機制御目標信号、Cd…操舵角制御
量、Cf,Csvf…往き回転速度制御量,往き操舵速
度制御量、Cg…ギヤ比目標値、Cr,Csvr…戻り
回転速度制御量,戻り操舵速度制御量、Csv…回転速
度制御量,操舵速度制御量、Ct、Ct1、Ct3…ト
ルク制御量、Cv…車速制御量、(Ct−Csv)…往
き電動機制御信号、(Ct−Csvf)…往きトルク補
正値、(Ct+Csv)…戻り電動機制御信号、(Ct
+Csvr)…戻りトルク補正値、D…操舵角信号、D
d…操舵角方向信号、DM…回転方向信号、Dsv…操
舵速度方向信号、Ds1…トルク補正信号、Ds3…補
正係数、Dt…操舵トルク方向信号、G…ギヤ比信号,
ギヤ比、Mo…電動機駆動信号、Q1,Q2,Q3,Q
4…FET、Ss…ステアリング状態信号、SV…操舵
速度信号、SW1…論理切替部、T…操舵トルク信号、
V…車速信号、
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電動パワーステアリング装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変ギア比機構
を有するパワーステアリング装置に係り、特に充分なハ
ンドル戻りを付与することにより、軽くハンドルが切れ
るパワーステアリング装置の特性を保持したままで、往
き戻りの違和感、摩擦感を軽減し、低高速時の車両挙動
の安定を持ったフイーリングの良い操舵感を実現する可
変ギア比機構付きの電動パワーステアリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の可変ギア比機構ステアリング装置
において、ウォームセクタ、ボールナット、ラック&ピ
ニオン等の可変ギア比機構を用いて、直進付近のギヤ比
を大きく、ロック側のギヤ比を小さくすることにより車
両応答性の向上を図ったものは知られている、また従来
のパワーステアリング装置において、動力を積極的に用
いて、車速が増大するのに伴い操舵補助力を減少させて
電動機を制御するものは知られている。
【0003】従来の電動パワーステアリング装置は、例
えば車両速度(以下、車速と呼ぶ)Vに対し車速が増大
するのに伴い、ハンドルの戻り操舵時に電動機の設定速
度を減少するようにすることにより、車両の低速走行時
にはステアリング系の戻り速度を比較的大きく保ち、高
速走行時にはステアリング系の戻り速度を小さくし、車
両の挙動変化(低速走行時に鈍感、高速走行時に敏感)
を少なくしている。
【0004】また、従来の可変ギア比機構付きパワース
テアリング装置では、オーバオールステアリングレシオ
を大きくすると操舵力は小さくてすむが、ハンドル回転
数の増大により舵取りが頻繁になるので、オーバオール
ステアリングレシオを全体的に小さく取りハンドル回転
数の増大を減少させている。特性は、ロック側のギヤ比
を小さく、直進付近のギヤ比を大きくし、ロックツーロ
ック回転数を低減させつつ直進走行時にクイックになら
ぬようハンドルに余裕をもたせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変ギア比機構
付きパワーステアリング装置は、直進付近のギヤ比を大
きく、ロック側のギヤ比を小さくしてあるため、ハンド
ル角の増大とともにギヤ比を小さく設定し、また転舵輪
の転舵角の動作があまりクイックにならぬように設定し
てあるため以下のような課題がある。
【0006】可変ギア比機構付きパワーステアリング装
置は、可変ギア比機構からハンドルまでの上流側の機械
的フリクション、オイルの粘性項、および慣性項等の影
響がギヤ比により変化するので、車両の車輪による自己
復帰トルクが作用しても、ハンドルの戻りがギヤ比によ
り変化するという課題がある。特に、車両が低速走行時
には、高速走行時に比べて自己復帰トルクの作用が弱い
ので顕著となる。
【0007】また、電動機等の補助動力を積極的に用い
て、ハンドルの往き操作と戻り操作時に補助動力を作用
させても可変ギヤ機構のため、ギヤ比が変わってしまい
適当な補助動力の付与が困難であり、違和感および摩擦
感を除去することができず、操舵フイーリングの低下を
まねく課題がある。
【0008】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はギヤ比が変わっても、フリ
クション、オイルの粘性項、および慣性項等の作用に係
わらず、一定のハンドル戻りを付与し、またフイーリン
グの良い操舵感を実現することのできる可変ギア比機構
付きパワーステアリング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、可変ギ
ヤ比機構のギヤ比を検出するギヤ比検出手段を設け、制
御手段は操舵トルク検出手段からの信号とギヤ比検出手
段からの信号に基づき目標電動機電流を決定することを
特徴とする。
【0010】請求項1に係る電動パワーステアリング装
置は、可変ギヤ比機構のギヤ比を検出するギヤ比検出手
段を設け、制御手段は操舵トルク検出手段からの信号と
ギヤ比検出手段からの信号に基づき目標電動機電流を決
定するので、可変ギヤ比機構のギヤ比検出手段からの信
号に基づき目標電動機電流を決定するので、ギヤ比が変
更されても、それを加味した目標電動機電流を決定し、
操舵フイーリングの良い操舵感を実現することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、この発明は電動式パ
ワーステアリング装置のフリクション、オイルの粘性等
の作用が可変ギヤ比機構のギヤ比の変更により変化しな
いようにして、良好な操舵フイーリングを得ることがで
きる可変ギヤ比機構を有する電動パワーステアリング装
置を提供するものである。
【0012】図1はこの発明に係る電動式パワーステア
リング装置の全体構成図である。電動式パワーステアリ
ング装置1は、ハンドル2に一体的に設けられたステア
リング軸3に自在継ぎ手4a,4bを備えた連結軸4を
介してステアリングギヤボックス内に設けられた可変ギ
ヤ比機構5によって、機械的に連結され手動操舵力発生
手段6が構成される。なお、実施構造としてのギヤ比可
変機構は、特開平7−257406号公報に開示されて
いる。
【0013】ステアリング軸3の回転運動を可変ギヤ比
機構5を有したラック&ピニオン等により往復運動する
ラック軸7は、その両端にタイロッド8を介して転動輪
としての左右の前輪9が連結される。
【0014】このようにして、ハンドル2で操舵時には
直進付近のギヤ比が大きく、ロック側でギヤ比が小さな
ラック&ピニオン式の手動操舵力発生手段6を介して、
マニュアルステアリングで前輪9を転動させて車両の向
きを変えている。
【0015】手動操舵力発生手段6による操舵力を軽減
するため、操舵補助力を供給する電動機10をラック軸
7の同軸上に配置し、また同様にボールネジ機構11を
同軸上に配置し、これを介し操舵補助力を推力に変換し
てラック軸7に作用させる。
【0016】ステアリングギヤボックス内には手動トル
クを検出するための操舵トルクセンサ12、とギヤ比を
検出するためのギヤ比センサ13、ステアリング軸3の
回転速度に対応した操舵速度を検出するための操舵速度
検出センサ14をそれぞれ設け、トルク信号T、ギヤ比
信号G、操舵速度信号SVを制御手段17に供給する。
【0017】また、車の速度に対応した車速を検出する
車速センサ16を設け、車速信号Vを制御手段17に供
給する。
【0018】なお、操舵トルクセンサ12をトーション
バのトルク量の変化に対応した捩れ変位を電圧に変換す
るポテンションメータ、ギヤ比センサ13を可変ギヤと
一体化したカムとポテンションメータ、操舵速度検出セ
ンサ14をタコジェネレータ等の直流発電機、車速セン
サ16をスリットを有する回転円盤とフォトカプラ等で
構成した。
【0019】また、操舵トルクセンサ12は、操舵の回
転方向とトルク量に応じたトルク信号T、ギヤ比センサ
13は、ギヤの比率に応じたギヤ比信号G、操舵速度検
出センサ14は、操舵にともなう回転方向と操舵の回転
速度に応じた操舵速度信号SV、車速センサ16は、車
の前後方向と車速に応じた車速信号Vをそれぞれ出力す
る。
【0020】制御手段17は、操舵トルクセンサ12が
検出するトルク信号Tとギヤ比センサ13が検出するギ
ヤ比信号G、操舵速度検出センサ14が検出する操舵速
度信号SV、および車速センサ16が検出する車速信号
Vを処理して得られる電動機制御信号Co(例えば、P
WM信号)で電動機駆動手段18(例えば、FETを用
いたブリッジ回路)を介して電動機10をPWM駆動し
て、走行状態に対応した操舵補助力が得られるように構
成する。
【0021】電動機駆動手段18は、インターフェース
回路18aおよび4個のFETからなるブリッジ回路で
構成する。
【0022】図2にFETブリッジで構成した電動機駆
動手段の実施例を示す。電動機駆動手段18はインター
フェース回路18aに入力される電動機制御信号Coに
基づいて電動機10を駆動する電動機駆動信号Moを出
力する。
【0023】なお、インターフェース回路18aに入力
される電動機制御信号Coは、例えば電動機10の回転
方向を制御する方向信号と電動機10の駆動量(駆動ト
ルクと回転数)を制御するPWM信号から形成し、例え
ば電動機10を左回転させる場合、方向信号によりFE
TのQ4をオン制御し、PWM信号のデューティ比によ
りFETのQ2のゲートを制御する。また電動機10を
右回転させる場合、方向信号によりFETのQ1をオン
制御し、PWM信号のデューティ比によりFETのQ3
のゲートを制御する。
【0024】さらに、FETのQ1とQ4、またはFE
TのQ2とQ3を同時にオン制御して電動機10の入力
端子間を短絡して、電磁制動をかけるよう制御すること
もできる。また、例えば、FETブリッジと電動機10
間に低抵抗を設けて、検知する電位から電動機10に流
れる電流の検出とFET素子のチェックや電動機10等
の故障検出を行う。
【0025】図3は本発明の第1実施例に係る電動パワ
ーステアリング装置の要部ブロック構成図である。な
お、本図の構成は、操舵トルクと操舵速度とギヤ比に基
づいて電動機制御信号を制御する可変ギヤ比機構を有す
る電動パワーステアリング装置に関する。
【0026】図3において、電動パワーステアリング装
置は、操舵トルクセンサ12と、ギヤ比センサ13と、
操舵速度センサ14と、制御手段17と、電動機駆動手
段18と、電動機10とから構成する。
【0027】制御手段17は、マイクロプロセッサを基
本に構成し、ステアリングの目標信号発生手段20とフ
ィードバック制御手段19を備え、操舵トルクセンサ1
2が検出するトルク信号Tおよびギヤ比センサ13が検
出するギヤ比信号Gの絶対値に基づいてそれぞれに対応
したトルク制御量Ct、操舵速度センサ14が検出する
操舵速度信号SVおよびギヤ比信号Gに対応した回転速
度制御量Csvf、Csvrに変換するとともに、それ
ぞれトルク信号Tおよび操舵速度信号SVの方向信号か
らハンドル2の往き状態には電動機制御信号(Ct−C
svf)、戻り状態には電動機制御信号(Ct+Csv
r)を電動機制御信号Coとしてフィードバック制御手
段19に供給する。
【0028】また、制御手段17は図示しないA/D変
換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ12
が検出するトルク信号Tおよび操舵速度センサ14が検
出する操舵速度信号SVの絶対値に対応するデジタル値
に変換して、方向をDtおよびDsvのフラグとして検
出する。
【0029】さらに、フィードバック制御手段19は、
加算手段19a、PID手段19b、方向切換手段19
cとフィルタ手段19dとを備え、電動機駆動手段18
が電動機10を駆動するために適した電動機制御信号C
oに電流Iをフィードバックして、例えばPWM信号と
回転方向信号Dmに変換して出力するよう構成する。
【0030】ステアリング状態検出手段20aは、トル
ク信号の方向フラグDtおよび操舵速度信号SVの方向
フラグDsvに基づいてハンドル2の往き状態または戻
り状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻り状態
はLレベルのように状態に対応したステアリング状態信
号Ssを操舵速度制御手段21eの切換え部(SW1)
23に供給する。
【0031】なお、往き状態または戻り状態の検出は、
例えば、フラグDtとフラグDsvの符号で判断するよ
う構成し、フラグDtとフラグDsvの符号が一致する
場合(Dt=Dsv)は往き状態、フラグDtとフラグ
Dsvの符号が不一致する場合(Dt≠Dsv)は戻り
状態としてもよい。
【0032】トルク制御手段21aは、ROM等のメモ
リを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例え
ば図8のテーブル1のような操舵トルクTと対応する電
動機制御量であるトルク制御量Ct1のデータを予めメ
モリに記憶しておき、デジタル変換されたトルク信号T
入力に対応したトルク制御量Ct1を選択してトルク制
御量信号Ct1を出力する。
【0033】トルク信号Tを微分したdT/dtの信号
に、ギヤ比信号Gの2乗相当を乗したトルク制御量信号
Ct2を出力し、両方の信号Ct1とCt2との和の信
号Ctを加算手段28bに供給する。
【0034】操舵速度制御手段21eは、電動機10の
制御量である回転速度制御量Csvを、ハンドル2の往
き状態と戻り状態にそれぞれ対応してf1(SV)、f
2(SV)のデータを予めメモリに記憶しておき、デジ
タル変換された操舵速度信号SVの入力に対応して、操
舵速度制御量f1(SV)、f2(SV)にそれぞれギ
ヤ比Gを直接、または適当に補正して乗算する。そし
て、ステアリング状態検出手段20aからの信号によ
り、往き状態では、Csvf=G・f1(SV)、戻り
状態では、Csvr=−G・f2(SV)を切換え部
(SW1)23に供給する。但し、f1(SV)とf2
(SV)は図14に示すような特性を有する。
【0035】また、図4に示す可変ギヤ比機構5のギヤ
比制御手段40は、ギヤ比の目標信号発生手段40a、
加算手段40b、PID手段40c、フィードバック制
御手段40d、電動機駆動手段40eを備える。
【0036】ギヤ比の目標信号発生手段40aは、RO
M等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定
した、例えば図9のテーブル2のような車速Vと対応す
るギヤ比目標値Cgのデータを予めメモリに記憶してお
き、デジタル変換された車速V入力に対応したギヤ比目
標値Cgを選択してギヤ比制御量信号Cgを出力し、ギ
ヤ比信号Gとの偏差を0にすべく、加算手段40b、P
ID手段40cを介して、図示されない可変ギヤ比機構
5の電動機39をフィードバック制御手段40d、電動
機駆動手段40eにより制御する。
【0037】このように、制御手段17は、ギヤ比信号
Gの2乗相当に対応したトルク制御量Ct2を含んだト
ルク制御量Ctとギヤ比信号Gを直接又は適当に補正し
て乗算された回転速度制御量Csvとの差(Ct−Cs
v)の電動機制御信号Coを形成したので、舵角に、又
は車速に応じてギヤ比が変化する際、装置のフリクショ
ン、粘性項、慣性項の変化にともなうハンドル戻りの悪
化と、往き操作時の遅れ感をなくすことができる。ま
た、回転速度の悪影響による減衰不足となり、滑らかさ
の不足をなくすことができ、操舵フィーリングを向上さ
せることができる。
【0038】図5は本発明の第2実施例に係る電動式パ
ワーステアリング装置の要部ブロック構成図である。な
お、本図の構成は操舵トルク、操舵角、操舵速度および
車速に基づいて電動機制御信号を制御する電動式パワー
ステアリング装置に関する。図5において、電動式パワ
ーステアリング装置は、操舵トルクセンサ12と、操舵
速度センサ14と、操舵角センサ15と、車速センサ1
6と、制御手段27と、電動機駆動手段18と、電動機
10とから構成する。但し、全体構成図は、図1に示す
ものに操舵角センサ15を追加して設けた構成である。
【0039】なお、センサは、例えば操舵トルクセンサ
12をトーションバのトルク量の変化に対応した捩れ変
位を電圧に変換するポテンションメータ、操舵速度検出
センサ14をタコジェネレータ等の直流発電機、操舵角
検出センサ15および車速センサ16をスリットを有す
る回転円盤とフォトカプラ等で構成し、電動機駆動手段
18は図2に示すFETブリッジで構成する。
【0040】制御手段27はマイクロプロセッサを基本
に構成し、ステアリングの目標信号発生手段28、第一
の実施例と同等のフィードバック制御手段19を備え、
操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号Tと、車速
センサ16が検出する車速信号Vと、操舵角センサ15
が検出する操舵角信号Dとに基づいてトルク信号Tに対
応したトルク制御量Ctに変換し、車速信号Vと操舵角
信号Dと操舵速度センサ14が検出する操舵速度信号S
Vに基づいて操舵速度信号SVに対応した操舵速度制御
量Csv(Csvf、またはCsvr)に変換する。
【0041】トルク信号Tと操舵角信号Dと操舵速度信
号SVの方向からハンドル2に対し往き状態にはトルク
信号Tに対応したトルク制御量Ctと、操舵速度信号S
Vに対応した操舵速度制御量Csvとの差を演算し、電
動機制御信号(Ct−Csv)を電動機制御目標信号C
oとしてフィードバック制御手段19に供給する。
【0042】また、制御手段27は図示しないA/D変
換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ12
が検出するトルク信号T、操舵角センサ15が検出する
操舵角信号Dおよび操舵速度センサ14が検出する操舵
速度信号SVの絶対値に対応するデジタル値に変換し
て、方向をDt、DdおよびDsvのフラグとして検出
する。
【0043】目標信号発生手段28は、ステアリング状
態検出手段20a、トルク制御手段21aおよび操舵速
度制御手段21eから構成し、トルク制御手段21a
で、実験や理論計算等に基づいて設定した値をメモリよ
り選択して算出した目標値Ctと、操舵速度制御手段2
1eで、メモリされているテーブルから選択出力し、各
往き戻りの操舵速度制御量にギヤ比Gを直接、または適
当に補正と乗算を行い算出した操舵速度制御量Csvf
とCsvrとを用いて、ステアリング状態検出手段20
aにより、往き目標信号(Ct−Csvf)と戻り目標
信号(Ct+Csvr)を出力する。
【0044】ステアリング状態検出手段20aは、トル
ク信号Tの方向フラグDt、操舵角信号Dの方向フラグ
Ddおよび操舵速度信号SVの方向フラグDsvに基づ
いて図13の表に示すように、ハンドル2の往き状態ま
たは戻り状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻
り状態はLレベルのように状態に対応したステアリング
状態信号Ssを切換え部(SW1)23に供給する。
【0045】トルク制御手段21aは、車速応動目標ト
ルク発生手段21a1、車速舵角応動目標トルク発生手
段21a2、ギヤ比演算手段21a3、リアルタイムギ
ヤ比補正手段21a4および加減算器26により構成
し、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づ
いて設定した値を選択し、目標値Ctを算出する。図6
は、車速応動目標トルク発生手段21a1と、車速舵角
応動目標トルク発生手段21a2と、ギヤ比演算手段2
1a3と、リアルタイムギヤ比補正手段21a4とから
なるトルク制御手段21aを示す。
【0046】車速応動目標トルク発生手段21a1は、
ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて
設定した操舵トルクセンサからの信号を例えば図11の
aテーブルのような操舵トルクのトルク信号Tと車速信
号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct1
のデータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換さ
れたトルク信号T入力と車速信号Vに対応したトルク制
御量Ct1を選択して出力する。 (ただし、図11のaテーブルのトルク制御量Ct1の
値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方
向側の曲線に移行して行く。)
【0047】車速舵角応動目標トルク発生手段21a2
は、ROM等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づ
いて設定し、操舵角センサと車速センサからの信号を例
えば図11のbテーブルのような操舵角センサからの操
舵角の操舵角方向Ddと操舵角量Cdの絶対値と車速信
号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct3
のデータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換さ
れた操舵角信号D入力と車速信号V入力に対応した制御
量信号Ct3を出力する。 (ただし、図11のbテーブルのトルク制御量Ct3の
値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方
向側の曲線に移行して行く。)
【0048】ギヤ比演算手段21a3は、ROM等のメ
モリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定し、操舵
角センサと車速センサからの信号を例えば図11のcテ
ーブルのような操舵角センサからの操舵角信号D、車速
センサからの車速信号Vに基づいて、車速と操舵角によ
り、刻々と変化するギヤ比Gを算出し、リアルタイムギ
ヤ比補正手段21a4に供給する。 (ただし、図11のcテーブルのギヤ比Gの値に対応す
る曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線
に移行して行く。)
【0049】リアルタイムギヤ比補正手段21a4は、
操舵トルクセンサからのトルク信号Tの微分値dT/d
tに係数kと合せて、さらにギヤ比演算手段21a3で
算出したギヤ比Gの2乗G2を乗算し、kG2dT/dt
を出力する。
【0050】加減算器26は、車速応動目標トルク発生
手段21a1からCt1を、車速舵角応動目標トルク発
生手段21a2からCt3を、リアルタイムギヤ比補正
手段21a4からkG2dT/dtを供給され、加減算
し目標値Ctを算出する。
【0051】操舵速度制御手段21eは、図7に示すよ
うに、往き操舵速度制御手段21e1、戻り操舵速度制
御手段21e2、ギヤ比算出手段21e3、往き演算手
段21e4および戻り演算手段21e5より構成され
る。
【0052】操舵速度制御手段21eは、操舵角センサ
15、操舵速度センサ14および車速センサ16からの
信号D、SVおよびVに基づいて、往き操舵速度制御量
と、戻り操舵速度制御量と、ギヤ比とがメモリされてい
るテーブルから選択出力し、各往き戻りの操舵速度制御
量にギヤ比Gを直接、または適当に補正、乗算を行い操
舵速度制御量CsvfとCsvrとを算出する。
【0053】往き操舵速度制御手段21e1は、ROM
等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定し
たハンドル2の往き状態を操舵速度センサからの信号を
例えば図12のfテーブルのような操舵速度信号SVと
車速信号Vに対応した往き操舵速度制御量Cfを選択し
て出力する。 (ただし、図12のfテーブルの往き操舵速度制御量C
fの値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印
の方向側の曲線に移行して行く。)
【0054】戻り操舵速度制御手段21e2は、ROM
等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定し
たハンドル2の戻り状態を操舵速度センサからの信号を
例えば図12のeテーブルのような操舵速度信号SVと
車速信号Vに対応した戻り操舵速度制御量Crを選択し
て出力する。 (ただし、図12のeテーブルの戻り操舵速度制御量C
rの値に対応する曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印
の方向側の曲線に移行して行く。)
【0055】ギヤ比算出手段21e3は、ROM等のメ
モリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した操舵
角センサからの信号を例えば図12のdテーブルのよう
な操舵角の操舵角信号Dと車速信号Vに対応するギヤ比
Gを出力する。 (ただし、図12のdテーブルのギヤ比Gの値に対応す
る曲線は車速信号Vの増大に伴って矢印の方向側の曲線
に移行して行く。)
【0056】往き演算手段21e4は、往き操舵速度制
御手段21e1から出力された往き操舵速度制御量Cf
にギヤ比算出手段21e3から出力されたギヤ比Gを直
接、または適当に補正し、乗算して、往き操舵速度制御
量Csvf(=G・Cf)を出力する。
【0057】戻り演算手段21e5は、戻り操舵速度制
御手段21e2から出力された戻り操舵速度制御量Cr
にギヤ比算出手段21e3から出力されたギヤ比Gを直
接、または適当に補正し、乗算して、戻り操舵速度制御
量Csvr(=−G・Cr)を出力する。
【0058】切替部(SW1)23は、ソフトプログラ
ム制御のスイッチ機能を備え、ステアリング状態検出手
段20aから供給されるステアリング状態信号Ssに基
づいて、例えば往き状態を検出したHレベルの場合は信
号Csvfを選択し(SW1の実線)、また戻り状態を
検出したLレベルの場合は信号Csvrを選択して操舵
速度制御量Csvを出力し、加算器28bに供給する。
【0059】加算器28bは、ステアリング状態検出手
段20aからのステアリング状態信号Ssに基づいて選
択された、往き状態または戻り状態の操舵速度制御量C
svをトルク制御手段21aからのトルク制御量Ctか
ら減し、電動機制御目標信号Coを出力し、フィードバ
ック制御手段19に供給する。
【0060】さらに、フィードバック制御手段19は、
加算手段19a、PID手段19b、方向切換手段19
cとフィルタ手段19dとを備え、電動機駆動手段18
が電動機10を駆動するために適した電動機制御信号C
oに電流Iをフィードバックして、例えばPWM信号と
回転方向信号DMに変換して出力するよう構成する。ま
た、電動機駆動手段18は図2に示すFETブリッジで
構成し、PWM信号と回転方向信号DMから電動機10
に駆動信号Moを供給して電動機10を駆動する。
【0061】このように、制御手段27は、トルク制御
手段で操舵のトルク信号Tと車速信号Vに対応するトル
ク制御量Ct1と、操舵角信号Dと車速信号Vに対応し
た制御量信号Ct3と、車速と操舵角によるギヤ比Gを
操舵トルクセンサからのトルク信号Tの微分値dT/d
tに係数kと合せてG2を乗算したkG2dT/dtとを
加減算した(Ct1−Ct3+kG2dT/dt)を目
標値Ctとして算出し、さらに操舵速度制御手段で操舵
速度信号SVと車速信号Vに対応した往き戻りの操舵速
度制御量CfとCrを選択し、操舵角信号Dと車速信号
Vに対応するギヤ比Gを直接、または適当に補正、乗算
して、算出した往き戻りの操舵速度制御量G・Cf、−
G・Crからなる操舵速度制御量Csvをトルク制御手
段の目標値Ctから減するために、大きなギヤ比でも大
きな補正を行うので、往きには(Ct−G・Cf)、戻
りには(Ct+G・Cr)の値を得られのでギヤ比に係
わらず、また操舵速度に係わらず常に安定した電動機制
御目標信号Coを出力し、フィードバック制御手段19
に供給し、電動機10を駆動する。
【0062】但し、本実施例でも図4と同様なギヤ比制
御手段40を有する。図13は往き状態時と戻り状態時
における、これら操舵角方向信号Dd、トルク方向信号
Dtと操舵速度方向信号Dsvに対応するトルク補正方
向であり、制御モードAで往き状態を表わし、制御モー
B、Cで戻り状態を表わす。また、符号において+は
右方向、−は左方向を示す。
【0063】例えば、ステアリング状態検出手段20a
において右(+)を選択した場合には、操舵角方向信号
Ddが+、トルク方向信号Dtが+、操舵速度方向信号
Dsvが+/−の時は、往き状態に対応し、トルク補正
値は(Ct−Csvf)で制御モードはAで、往き状態
を表わす。
【0064】また、操舵角方向信号Ddが+、トルク方
向信号Dtが−、操舵速度方向信号Dsvが+の時は、
浅い戻り状態に対応し、トルク補正値は(Ct+Csv
r)で制御モードはCで、浅い戻り状態を表わす。
【0065】さらに、操舵角方向信号Ddが+、トルク
方向信号Dtが−、操舵速度方向信号Dsvが−の
は、戻り状態に対応し、トルク補正値は(Ct−Csv
f)で制御モードはBで、戻り状態を表わす。
【0066】また、ステアリング状態検出手段20aに
おいて左(−)を選択した場合には、操舵角方向信号D
dが−ではトルク方向信号Dt、操舵速度方向信号Ds
v、トルク補正方向が全て逆になり、制御モードは変ら
ない。
【0067】次に、図5の構成の動作を動作フロー図に
基づいて説明する。図10は図5の制御手段の一実施の
形態の動作フロー図であり、ステップP0〜P23は制
御手段の各動作状態を示す。
【0068】図示しないイグニッションキーのキースイ
ッチがオン操作されると、制御手段27に電源が印加さ
れて動作が開始する。(ステップP0)まず、制御手段
27を構成するマイクロプロセッサが制御動作を開始
し、パワーオンリセット信号等の制御信号を各構成部に
送って初期リセットをかけ、イニシャライズ(ステップ
P1)を実行する。
【0069】次に、ステップP2で操舵トルクセンサ1
2が検出したアナログ値のトルク量と操舵回転方向を含
むトルク信号Tを読み込む。ステップP3でA/D変換
部等を介し、操舵トルクの作用方向と大きさが計算さ
れ、トルクの絶対値Tと操舵トルクの方向を示すフラグ
Dtに変換される。トルクの絶対値の大きさTとトルク
の方向フラグDtをメモリに記憶される。
【0070】次に、ステップP4で操舵角センサ15が
検出したディジタル値の操舵角量と操舵回転方向を含む
操舵角信号Dを読み込む。ステップP5でカウンタ部等
を介し、操舵角の作用方向と大きさが計算され、操舵角
の絶対値Dと操舵角の方向を示すフラグDdに変換され
る。操舵角の大きさDと操舵角の方向フラグDdをメモ
リに記憶される。
【0071】次に、ステップ6で操舵速度センサ14が
検出したアナログ値の操舵速度量と操舵回転方向を含む
操舵速度信号SVを読み込む。ステップP7でA/D変
換部等を介し、操舵速度の作用方向と大きさが計算さ
れ、操舵速度の値SVと操舵速度の方向を示すフラグD
svに変換される。操舵速度の大きさSVと操舵速度の
方向フラグDsvをメモリに記憶される。
【0072】次に、ステップ8で車速センサ16が検出
したディジタル値の車速量と車速方向を含む車速信号V
を読み込む。ステップP9でカウンタ部等を介し、車速
の作用方向と大きさが計算され、車速の値Cvと車速の
方向を示すフラグDvに変換される。車速の大きさCv
と車速の方向フラグDvをメモリに記憶される。
【0073】ステップP10において、トルク制御手段
21aのメモリに予め設定されたaテーブル(図11参
照)のアドレスTにあるデータCt1を呼出す。aテー
ブルには、トルク制御手段21aでトルク信号Tと車速
信号Vに対応する電動機制御量であるトルク制御量Ct
1が格納されている。
【0074】ステップP11では、トルク制御手段21
aのメモリに予め設定されたbテーブル(図11参照)
のアドレスDにあるデータCt3を呼出す。bテーブル
には、トルク制御手段21aで操舵角方向Ddと操舵角
量Cdの絶対値と車速信号Vに対応する電動機制御量で
あるトルク制御量Ct3が格納されている。
【0075】ステップP12では、トルク制御手段21
aのメモリに予め設定されたcテーブル(図11参照)
のアドレスDにあるデータGを呼出す。cテーブルに
は、トルク制御手段21aで操舵角信号Dと車速信号V
に対応するギヤ比であるGが格納されている。
【0076】続いて、ステップP13では、トルク信号
Tを微分し、dT/dtに係数kを合せ、またステップ
P12で得たギヤ比Gを累算G2し、さらにこれらを乗
算してkG2dT/dtを、トルク制御手段21aのメ
モリからステップP10で得たトルク制御量Ct1と、
ステップP11で得たトルク制御量Ct3とを加算演算
して、(Ct1−Ct3+kG2dT/dt)を電動機
制御量の目標値Ctとして出力する。
【0077】ステップP14において、ステアリング状
態検出手段20aで、操舵角の方向フラグDdとトルク
の方向フラグDtとの比較が行われ、ステアリング状態
検出手段20aからの検出信号Ssにより切替部(SW
1)23で、フラグDdとフラグDtが一致する場合
(Dd=Dt)と不一致する場合(Dd≠Dt)とに切
り替え制御を行う。フラグDdとフラグDtが一致する
場合(Dd=Dt)には、ステアリング系の往き操作時
と判断してステップP16に移行し、またフラグDdと
フラグDtが不一致する場合(Dd≠Dt)には、ステ
ップP15に移行し、再度ステアリング系の操作の判断
を行う。
【0078】さらに、ステップP15では、ステアリン
グ状態検出手段20aで、トルクの方向フラグDtと操
舵速度の方向を示すフラグDsvの比較が行われ、ステ
アリング状態検出手段20aからの検出信号Ssにより
切替部(SW1)23で、フラグDtとフラグDsvが
一致する場合(Dt=Dsv)と不一致する場合(Dt
≠Dsv)とに切り替え制御を行う。フラグDtとフラ
グDsvが一致する場合(Dt=Dsv)は、戻りの操
舵時と判断してステップP16に移行し、またフラグD
tとフラグDsvが不一致する場合(Dt≠Dsv)
は、浅い戻りの操舵と判断してステップP20に移行す
る。
【0079】ステップP16では、操舵速度制御手段2
1eのメモリに予め設定されたfテーブル(図12参
照)のアドレスSVにあるデータCfを呼出す。fテー
ブルには、操舵速度制御手段21eで操舵速度角信号S
Vと車速信号Vに対応する操舵速度制御量であるCfが
格納されている。
【0080】また、ステップP17では、操舵速度制御
手段21eのメモリに予め設定されたdテーブル(図1
2参照)のアドレスDにあるデータGを呼出す。dテー
ブルには、操舵速度制御手段21eで操舵角信号Dと車
速信号Vに対応するギヤ比Gが格納されている。
【0081】ステップP18では、操舵速度制御手段2
1eのメモリから操舵速度制御量であるCfとギヤ比G
とを乗算し、その結果値(Cf*G)をCsvとして出
力する。
【0082】さらに、ステップP19では、ステップP
13で得た電動機制御量の目標値CtからステップP1
8で得た操舵速度制御量のCsvを減算して得た(Ct
−Csv)を電動機制御目標信号Coとした値を出力す
る。
【0083】また、ステップP20では、操舵速度制御
手段21eのメモリに予め設定されたeテーブル(図1
2参照)のアドレスSVにあるデータCrを呼出す。e
テーブルには、操舵速度制御手段21eで操舵速度角信
号SVと車速信号Vに対応する操舵速度制御量であるC
rが格納されている。
【0084】また、ステップP21では、操舵速度制御
手段21eのメモリに予め設定されたdテーブル(図1
2参照)のアドレスDにあるデータGを呼出す。dテー
ブルには、操舵速度制御手段21eで操舵角信号Dと車
速信号Vに対応するギヤ比Gが格納されている。
【0085】ステップP22では、操舵速度制御手段2
1eのメモリから操舵速度制御量であるCrとギヤ比G
とを乗算し、その結果値(Cr*G)をCsvとして出
力する。
【0086】さらに、ステップP23では、ステップP
13で得た電動機制御量の目標値CtからステップP2
2で得た操舵速度制御量のCsvを加算して得た(Ct
+Csv)を電動機制御目標信号Coとした値を出力す
る。なお、本実施例では、操舵速度センサ14をステア
リング軸3の回転速度を検出するタコジェネレータ等の
直流発電機を用いたが、電動機10を用いて計算により
推定しても良い。また、可変ギヤ比機構としては、特公
平4−9708号に示すものでも良い。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電動パワー
ステアリング装置は、可変ギヤ比機構のギヤ比を検出す
るギヤ比検出手段を設け、制御手段は操舵トルク検出手
段からの信号とギヤ比検出手段からの信号に基づき目標
電動機電流を決定するので、可変ギヤ比機構のギヤ比検
出手段からの信号に基づき目標電動機電流を決定するよ
うにしたので、ギヤ比の変更に伴うステアリング系の特
性変更を改善することができ、違和感がない操舵フィー
リングを向上させることができる。
【0088】よって、ギヤ比の変更に伴うステアリング
系の特性変更を改善することができ、違和感がない安定
した操舵フイーリングの向上が図れる電動パワーステア
リング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
全体構成図
【図2】FETブリッジで構成した電動機駆動手段の実
施例
【図3】本発明の第1実施例に係る電動パワーステアリ
ング装置の要部ブロック構成図
【図4】ギヤ比制御手段の要部ブロック構成図
【図5】本発明の第2実施例に係る電動パワーステアリ
ング装置の制御手段の要部ブロック構成図
【図6】本発明の第2実施例に係る電動パワーステアリ
ング装置のトルク制御手段の要部ブロック構成図
【図7】本発明の第2実施例に係る電動パワーステアリ
ング装置の操舵速度制御手段の要部ブロック構成図
【図8】操舵トルクTとトルク制御量Ct1のテーブル
【図9】車速Vとギヤ比目標値Cgのテーブル2
【図10】図5の制御手段の一実施例の動作フロー図
【図11】トルク制御手段の特性図(aテーブル、bテ
ーブル、cテーブル)
【図12】操舵速度制御手段の特性図(dテーブル、e
テーブル、fテーブル)
【図13】往き戻り状態時のトルク補正方向モード表
【図14】図3の関数f1(SV)、f2(SV)の特
性図
【符号の説明】 1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホ
イール,ハンドル、3…ステアリング軸、4…連結軸、
4a,4b…自在継ぎ手、5…可変ギヤ比機構、6…手
動操舵力発生手段、7…ラック軸、8…タイロッド、9
…前輪、10…電動機、11…ボールねじ機構、12…
操舵トルクセンサ、13…ギヤ比センサ、14…操舵速
度センサ、15…操舵角センサ、16…車速センサ、1
7,27…制御手段、18…電動機駆動手段、18a…
インターフェース回路、19…フィードバック制御手
段、19a…加算器、19b…PID手段、19c…方
向切換手段、19d…フィルタ手段、20…目標信号発
生手段、20a…ステアリング状態検出手段、20b…
操舵戻り量判別手段、21a…トルク制御手段、21a
1…車速応動目標トルク発生手段、21a2…車速舵角
応動目標トルク発生手段、21a3…ギヤ比演算手段、
21a4…リアルタイムギヤ比補正手段、21e…操舵
速度制御手段、21e1…往き操舵速度制御手段、21
e2…戻り操舵速度制御手段、21e3…ギヤ比算出手
段、21e4…往き演算手段、21e5…戻り演算手
段、23…論理切替部(SW1)、26…加減算器、2
8…目標信号発生手段、28b…加算器、39…電動機
(VGS)、40…ギヤ比制御手段、40a…目標信号
発生手段(VGS)、40b…加算手段(VGS)、4
0c…PID手段(VGS)、40d…フィードバック
制御手段(VGS)、40e…電動機駆動手段(VG
S)、Co…電動機制御目標信号、Cd…操舵角制御
量、Cf,Csvf…往き回転速度制御量,往き操舵速
度制御量、Cg…ギヤ比目標値、Cr,Csvr…戻り
回転速度制御量,戻り操舵速度制御量、Csv…回転速
度制御量,操舵速度制御量、Ct、Ct1、Ct3…ト
ルク制御量、Cv…車速制御量、(Ct−Csv)…往
き電動機制御信号、(Ct−Csvf)…往きトルク補
正値、(Ct+Csv)…戻り電動機制御信号、(Ct
+Csvr)…戻りトルク補正値、D…操舵角信号、D
d…操舵角方向信号、DM…回転方向信号、Dsv…操
舵速度方向信号、Ds1…トルク補正信号、Ds3…補
正係数、Dt…操舵トルク方向信号、G…ギヤ比信号,
ギヤ比、Mo…電動機駆動信号、Q1,Q2,Q3,Q
4…FET、Ss…ステアリング状態信号、SV…操舵
速度信号、SW1…論理切替部、T…操舵トルク信号、
V…車速信号。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル舵角に対する転舵輪の転舵角の
    比を可変にする可変ギヤ比機構と、ステアリング系に操
    舵補助力を付加する電動機、ステアリング系の操舵トル
    クを検出する操舵トルク検出手段、少なくとも操舵トル
    ク検出手段からの信号に基づき目標電動機電流を決定す
    る制御手段、制御手段からの信号に基づき前記電動機を
    駆動する電動機駆動手段とからなる電動パワーステアリ
    ング装置を備えた車両において、 前記可変ギヤ比機構のギヤ比を検出するギヤ比検出手段
    を設け、前記制御手段は前記操舵トルク検出手段からの
    信号と前記ギヤ比検出手段からの信号に基づき前記目標
    電動機電流を決定することを特徴とする可変ギヤ比機構
    を備えた車両の電動パワーステアリング装置。
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