JPH11350280A - 異繊度混繊糸 - Google Patents
異繊度混繊糸Info
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- JPH11350280A JPH11350280A JP10152490A JP15249098A JPH11350280A JP H11350280 A JPH11350280 A JP H11350280A JP 10152490 A JP10152490 A JP 10152490A JP 15249098 A JP15249098 A JP 15249098A JP H11350280 A JPH11350280 A JP H11350280A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗菌性能と帯電防止性能を具備しながら、ド
ライ感、ふくらみ感等の風合いが優れた織編物用として
好適な異繊度混繊糸を提供する。 【解決手段】 単糸繊度が2.5デニール以上の太繊度
糸を20重量%以上、単糸繊度が1.5デニール以下の
細繊度糸を5重量%以上含む糸条であり、この糸条は
0.1〜5.0重量%の抗菌剤を含有している。また、
少なくとも太繊度糸は芯部にのみ帯電防止剤を含有する
芯鞘構造である。
ライ感、ふくらみ感等の風合いが優れた織編物用として
好適な異繊度混繊糸を提供する。 【解決手段】 単糸繊度が2.5デニール以上の太繊度
糸を20重量%以上、単糸繊度が1.5デニール以下の
細繊度糸を5重量%以上含む糸条であり、この糸条は
0.1〜5.0重量%の抗菌剤を含有している。また、
少なくとも太繊度糸は芯部にのみ帯電防止剤を含有する
芯鞘構造である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織編物に優れたド
ライ感とふくらみ感を与えるとともに、抗菌性能と帯電
防止性能に優れた異繊度混繊糸に関するものである。
ライ感とふくらみ感を与えるとともに、抗菌性能と帯電
防止性能に優れた異繊度混繊糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から合成繊維に種々の機能性を付与
るための検討がなされており、例えば冬期などの低湿度
下において織編物に発生する静電気障害を抑制する目的
で帯電防止性能を具備した糸条が種々検討され、すでに
実用化されている。さらに、近年、消費者の価値観の多
様化、衛生に対する意識の高まりにより、種々の機能を
有するポリエステル繊維の需要が増えており、その一環
として種々の抗菌繊維が実用化されている。特に、衣料
用途(特にインナー用途)、医療用途などでは抗菌性と
帯電防止性を有し、かつドライ感、ふくらみ感などの風
合いを併せ持つ素材が強く要望されていた。
るための検討がなされており、例えば冬期などの低湿度
下において織編物に発生する静電気障害を抑制する目的
で帯電防止性能を具備した糸条が種々検討され、すでに
実用化されている。さらに、近年、消費者の価値観の多
様化、衛生に対する意識の高まりにより、種々の機能を
有するポリエステル繊維の需要が増えており、その一環
として種々の抗菌繊維が実用化されている。特に、衣料
用途(特にインナー用途)、医療用途などでは抗菌性と
帯電防止性を有し、かつドライ感、ふくらみ感などの風
合いを併せ持つ素材が強く要望されていた。
【0003】まず、織編物に帯電防止性能を付与し、か
つドライ感やソフト感あるいはふくらみの効果を発現さ
せる方法が、例えば特開昭55−158333号公報、特開昭59
-228033 号公報などで開示されている。これらの公報に
よれば、単糸繊度を 1.5デニール以下にしたり、糸条群
間に収縮率差を付与して織編物のソフト化を計り、ふく
らみの効果を発現させている。しかし、これら細繊度糸
あるいは異収縮混繊糸からなる糸条は単糸間の繊度構成
に何等工夫がなされておらず、細繊度の効果あるいは収
縮率差だけでは十分満足のいくドライ感とふくらみ感の
ある織編物は得られなかった。
つドライ感やソフト感あるいはふくらみの効果を発現さ
せる方法が、例えば特開昭55−158333号公報、特開昭59
-228033 号公報などで開示されている。これらの公報に
よれば、単糸繊度を 1.5デニール以下にしたり、糸条群
間に収縮率差を付与して織編物のソフト化を計り、ふく
らみの効果を発現させている。しかし、これら細繊度糸
あるいは異収縮混繊糸からなる糸条は単糸間の繊度構成
に何等工夫がなされておらず、細繊度の効果あるいは収
縮率差だけでは十分満足のいくドライ感とふくらみ感の
ある織編物は得られなかった。
【0004】また、これらのドライ感とふくらみ感を満
足し、かつ帯電防止性を有する異繊度混繊糸が特開昭62
−149927号公報に開示されている。この混繊糸は、風合
いと帯電防止性の面では、ある程度の効果が認められ
る。しかし、帯電防止性を必要とする用途の多くは、近
年の衛生意識の高まりにより、抗菌性が必須となってき
ており、風合いと帯電防止性だけでは消費者ニーズに十
分応えられなくなってきている。
足し、かつ帯電防止性を有する異繊度混繊糸が特開昭62
−149927号公報に開示されている。この混繊糸は、風合
いと帯電防止性の面では、ある程度の効果が認められ
る。しかし、帯電防止性を必要とする用途の多くは、近
年の衛生意識の高まりにより、抗菌性が必須となってき
ており、風合いと帯電防止性だけでは消費者ニーズに十
分応えられなくなってきている。
【0005】一方、ポリエステル繊維などの合成繊維に
抗菌性を有する粉体を付与する方法は、これまでに多く
提案されている。その一例としては、抗菌性銀ゼオライ
トをポリエステルに混合し、溶融紡糸する方法が特開昭
59−133235号公報、特公昭63-54103号公報及び特開昭63
−175117号公報に開示されている。抗菌性ゼオライトを
含有する合成繊維は抗菌性が良好でその耐久性も優れて
いるが、このような抗菌性繊維は、そのままの状態では
帯電防止効果が不足しており、仮に帯電防止効果を付与
しようとするならば、ベースとなるチップに帯電防止性
を有するポリマーを用いるか、あるいは後加工工程にお
いて帯電防止効果を有する処理剤などを用いて繊維表面
に付与する必要がある。
抗菌性を有する粉体を付与する方法は、これまでに多く
提案されている。その一例としては、抗菌性銀ゼオライ
トをポリエステルに混合し、溶融紡糸する方法が特開昭
59−133235号公報、特公昭63-54103号公報及び特開昭63
−175117号公報に開示されている。抗菌性ゼオライトを
含有する合成繊維は抗菌性が良好でその耐久性も優れて
いるが、このような抗菌性繊維は、そのままの状態では
帯電防止効果が不足しており、仮に帯電防止効果を付与
しようとするならば、ベースとなるチップに帯電防止性
を有するポリマーを用いるか、あるいは後加工工程にお
いて帯電防止効果を有する処理剤などを用いて繊維表面
に付与する必要がある。
【0006】帯電防止性と抗菌性の両者を兼ね備えるた
めには、抗菌剤と帯電防止剤をポリマーに練り込む必要
があるが、両方とも十分な性能を付与するには、繊維に
大量に粉体を練り込む必要があり、操業性が悪いばかり
か、良好なポリエステル繊維の特性が失われ、風合いの
悪いものとなる。両者ともあるいはどちらか一方を後加
工処理する方法もあるが、後加工では洗濯により効果が
減少するという問題がある。したがって、抗菌性と帯電
防止性を兼ね備え、かつ風合いも満足できる繊維は未だ
得られていない。
めには、抗菌剤と帯電防止剤をポリマーに練り込む必要
があるが、両方とも十分な性能を付与するには、繊維に
大量に粉体を練り込む必要があり、操業性が悪いばかり
か、良好なポリエステル繊維の特性が失われ、風合いの
悪いものとなる。両者ともあるいはどちらか一方を後加
工処理する方法もあるが、後加工では洗濯により効果が
減少するという問題がある。したがって、抗菌性と帯電
防止性を兼ね備え、かつ風合いも満足できる繊維は未だ
得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解決し、抗菌性能と帯電防止性能を具備しながらも、
ドライ感とふくらみ感に優れた織編物用として好適な異
繊度混繊糸を提供することを技術的な課題とするもので
ある。
を解決し、抗菌性能と帯電防止性能を具備しながらも、
ドライ感とふくらみ感に優れた織編物用として好適な異
繊度混繊糸を提供することを技術的な課題とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究の結果、単糸繊度が異なる
異繊度混繊糸からなり、かつ太繊度糸は芯部に帯電防止
剤を有する芯鞘構造とし、抗菌剤を糸条に特定量含有さ
せ、さらに太繊度成分と細繊度成分の混合割合を適度に
設定することによって、抗菌性能と帯電防止性能を具備
し、かつ十分なドライ感とふくらみ感を有する糸条を得
ることができることを見出して本発明に到達した。
題を解決するために鋭意研究の結果、単糸繊度が異なる
異繊度混繊糸からなり、かつ太繊度糸は芯部に帯電防止
剤を有する芯鞘構造とし、抗菌剤を糸条に特定量含有さ
せ、さらに太繊度成分と細繊度成分の混合割合を適度に
設定することによって、抗菌性能と帯電防止性能を具備
し、かつ十分なドライ感とふくらみ感を有する糸条を得
ることができることを見出して本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、単糸繊度が2.5デ
ニール以上の太繊度糸を20重量%以上、単糸繊度が
1.5デニール以下の細繊度糸を5重量%以上含む糸条
であって、前記糸条は0.1〜5.0重量%の抗菌剤を
含有し、かつ、少なくとも太繊度糸は芯部にのみ帯電防
止剤を含有する芯鞘構造であることを特徴とする異繊度
混繊糸を要旨とするものである。
ニール以上の太繊度糸を20重量%以上、単糸繊度が
1.5デニール以下の細繊度糸を5重量%以上含む糸条
であって、前記糸条は0.1〜5.0重量%の抗菌剤を
含有し、かつ、少なくとも太繊度糸は芯部にのみ帯電防
止剤を含有する芯鞘構造であることを特徴とする異繊度
混繊糸を要旨とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0011】本発明の異繊度混繊糸における単糸の繊度
構成は、 2.5デニール以上の太繊度糸と 1.5デニール以
下の細繊度糸が渾然一体となって構成されていることが
必要である。すなわち、太繊度糸の存在によってハリ、
コシ、あるいはドライ感のある風合いを呈し、また、細
繊度糸の存在によってソフト感とふくらみ感あるいはド
レープ性を有する織編物が得られる。
構成は、 2.5デニール以上の太繊度糸と 1.5デニール以
下の細繊度糸が渾然一体となって構成されていることが
必要である。すなわち、太繊度糸の存在によってハリ、
コシ、あるいはドライ感のある風合いを呈し、また、細
繊度糸の存在によってソフト感とふくらみ感あるいはド
レープ性を有する織編物が得られる。
【0012】一方、太繊度糸の繊度が 2.5デニール未満
では単糸の断面積が小さいため、単糸にかかる横方向の
力、あるいは曲げ、ねじりに対して反発力が期待でき難
くなり、コシ、ハリが減少し、さらには細繊度糸との繊
度差が少ないので凹凸感がなくなって表面効果の少ない
ヌメリ感のある織編物となる。したがって、ハリ、コシ
あるいはドライ感のある織編物を得るためには、単糸繊
度は 2.5デニール以上、特に5〜7デニールの範囲にす
ることが好ましいが、太繊度糸のみで構成した糸条を織
編物にした場合、ソフト感、あるいはドレープ性が欠け
て剛直な風合いになるので好ましくない。
では単糸の断面積が小さいため、単糸にかかる横方向の
力、あるいは曲げ、ねじりに対して反発力が期待でき難
くなり、コシ、ハリが減少し、さらには細繊度糸との繊
度差が少ないので凹凸感がなくなって表面効果の少ない
ヌメリ感のある織編物となる。したがって、ハリ、コシ
あるいはドライ感のある織編物を得るためには、単糸繊
度は 2.5デニール以上、特に5〜7デニールの範囲にす
ることが好ましいが、太繊度糸のみで構成した糸条を織
編物にした場合、ソフト感、あるいはドレープ性が欠け
て剛直な風合いになるので好ましくない。
【0013】そこで、本発明における異繊度混繊糸の単
糸繊度構成は、 2.5デニール以上の太繊度糸が少なくと
も20重量%以上存在し、同時にソフト感を付与するため
に単糸繊度が 1.5デニール以下の細繊度糸を5重量%以
上存在させる必要がある。本発明において、太繊度糸の
構成比率を20重量%未満にすると、ドライ感やふくらみ
感が欠けたものとなる。また、単糸繊度が 1.5デニール
以下の細繊度糸が5重量%未満になると、太繊度糸の影
響が強くなってソフト感が欠け、剛直感が若干ある織編
物となる。なお、太繊度糸と細繊度糸の混合割合は、上
記の範囲内であれば特に限定されるものではなく、目的
とする風合いに応じて適宜変更が可能である。
糸繊度構成は、 2.5デニール以上の太繊度糸が少なくと
も20重量%以上存在し、同時にソフト感を付与するため
に単糸繊度が 1.5デニール以下の細繊度糸を5重量%以
上存在させる必要がある。本発明において、太繊度糸の
構成比率を20重量%未満にすると、ドライ感やふくらみ
感が欠けたものとなる。また、単糸繊度が 1.5デニール
以下の細繊度糸が5重量%未満になると、太繊度糸の影
響が強くなってソフト感が欠け、剛直感が若干ある織編
物となる。なお、太繊度糸と細繊度糸の混合割合は、上
記の範囲内であれば特に限定されるものではなく、目的
とする風合いに応じて適宜変更が可能である。
【0014】また、本発明においては、少なくとも太繊
度糸が図1で示すような断面の芯鞘構造であり、かつ芯
部にのみ帯電防止剤を含有していることが必要である。
織編物に帯電防止性能を付与するには異繊度混繊糸を構
成するすべての単糸に帯電防止剤を含有させることが好
ましいが、少なくとも芯鞘構造を形成しやすい太繊度糸
に含有させれば、織編物に実用上十分な帯電防止性能を
付与することができる。なお、図1において、P1は鞘
成分と芯成分の一部を構成する抗菌剤を含有するポリマ
ーであり、P2は芯成分の一部を構成する帯電防止剤あ
るいはそれを含むポリマーである。また、太繊度糸の芯
部にのみ帯電防止剤を含有させるのは、帯電防止剤が糸
条表面に露出するのを防止して、織編物にした後の染色
性、減量速度の均一化、さらには染色後の色あせを抑制
するためには好適である。
度糸が図1で示すような断面の芯鞘構造であり、かつ芯
部にのみ帯電防止剤を含有していることが必要である。
織編物に帯電防止性能を付与するには異繊度混繊糸を構
成するすべての単糸に帯電防止剤を含有させることが好
ましいが、少なくとも芯鞘構造を形成しやすい太繊度糸
に含有させれば、織編物に実用上十分な帯電防止性能を
付与することができる。なお、図1において、P1は鞘
成分と芯成分の一部を構成する抗菌剤を含有するポリマ
ーであり、P2は芯成分の一部を構成する帯電防止剤あ
るいはそれを含むポリマーである。また、太繊度糸の芯
部にのみ帯電防止剤を含有させるのは、帯電防止剤が糸
条表面に露出するのを防止して、織編物にした後の染色
性、減量速度の均一化、さらには染色後の色あせを抑制
するためには好適である。
【0015】帯電防止剤としてはポリアルキレングリコ
ール、ポリアルキレングリコールの付加体、種々の有機
スルホン酸金属塩、ホスホン酸金属塩、カルボン酸金属
塩、あるいはこれらと紡糸に供するポリマーとの共重合
物などが挙げられる。帯電防止剤は、ポリマーの重合の
段階あるいは製糸段階においてポリマーに配合すればよ
い。帯電防止剤の中でも使用するポリマーとの相溶性、
あるいは熱安定性を考慮するとポリアルキレングリコー
ル、またはポリアルキレングリコールと紡糸に供するポ
リマーとの共重合ポリマーが好適に用いられる。例え
ば、ポリアルキレングリコールを10〜50重量%共重合し
たポリエステルは、他のポリマーと製糸段階で瞬時に混
合し、芯成分として用いることができる。
ール、ポリアルキレングリコールの付加体、種々の有機
スルホン酸金属塩、ホスホン酸金属塩、カルボン酸金属
塩、あるいはこれらと紡糸に供するポリマーとの共重合
物などが挙げられる。帯電防止剤は、ポリマーの重合の
段階あるいは製糸段階においてポリマーに配合すればよ
い。帯電防止剤の中でも使用するポリマーとの相溶性、
あるいは熱安定性を考慮するとポリアルキレングリコー
ル、またはポリアルキレングリコールと紡糸に供するポ
リマーとの共重合ポリマーが好適に用いられる。例え
ば、ポリアルキレングリコールを10〜50重量%共重合し
たポリエステルは、他のポリマーと製糸段階で瞬時に混
合し、芯成分として用いることができる。
【0016】また、芯部に位置する帯電防止剤が洗濯や
ドライクリーニング時などに含まれる膨潤剤や溶剤など
により溶出するのを極力抑制するには、芯部を帯電防止
剤、あるいはその共重合ポリマーと芯部を構成するポリ
マーとの混合物で形成し、かつ、芯部内で帯電防止剤を
広く混合分散させることが好ましい。
ドライクリーニング時などに含まれる膨潤剤や溶剤など
により溶出するのを極力抑制するには、芯部を帯電防止
剤、あるいはその共重合ポリマーと芯部を構成するポリ
マーとの混合物で形成し、かつ、芯部内で帯電防止剤を
広く混合分散させることが好ましい。
【0017】なお、帯電防止剤あるいはそれを含むポリ
マーの混合比率は、帯電防止剤の持つ性能にもよるが、
例えば帯電防止剤として平均分子量1800〜8500のポリア
ルキレングリコールとポリエステルの共重合ポリマーを
用いた場合、実質的なポリアルキレングリコールの混合
比率が太繊度糸の5〜60重量%の範囲内で帯電防止効果
のある織編物が得られる。
マーの混合比率は、帯電防止剤の持つ性能にもよるが、
例えば帯電防止剤として平均分子量1800〜8500のポリア
ルキレングリコールとポリエステルの共重合ポリマーを
用いた場合、実質的なポリアルキレングリコールの混合
比率が太繊度糸の5〜60重量%の範囲内で帯電防止効果
のある織編物が得られる。
【0018】さらに、本発明の異繊度混繊糸は、織編物
に良好な抗菌性を付与するために、繊維重量の0.1〜
5.0重量%の抗菌剤を含有していることが必要であ
り、特に混繊糸を構成する単糸すべてが抗菌剤を含有し
ていることが好ましい。抗菌剤の含有量が0.1重量%
未満になると良好な抗菌性が得られず、抗菌剤の含有量
が5重量%を超えると、紡糸、延伸時に糸切れが多発し
て操業性が悪化する。
に良好な抗菌性を付与するために、繊維重量の0.1〜
5.0重量%の抗菌剤を含有していることが必要であ
り、特に混繊糸を構成する単糸すべてが抗菌剤を含有し
ていることが好ましい。抗菌剤の含有量が0.1重量%
未満になると良好な抗菌性が得られず、抗菌剤の含有量
が5重量%を超えると、紡糸、延伸時に糸切れが多発し
て操業性が悪化する。
【0019】抗菌剤の成分は特に限定されるものではな
いが、耐熱性等の製造上の問題が少なく、良好な抗菌性
を発現する無機系の抗菌剤が特に有効であり、主成分が
銀ゼオライト、リン酸ジルコニウム銀、リン酸カルシウ
ム銀、酸化亜鉛、酸化チタンであることが特に好まし
い。
いが、耐熱性等の製造上の問題が少なく、良好な抗菌性
を発現する無機系の抗菌剤が特に有効であり、主成分が
銀ゼオライト、リン酸ジルコニウム銀、リン酸カルシウ
ム銀、酸化亜鉛、酸化チタンであることが特に好まし
い。
【0020】本発明の異繊度混繊糸を構成する太繊度糸
と細繊度糸の断面形状は特に限定されるものではない
が、本発明の目的を最も効果的に達成するには、太繊度
糸を丸断面にするのが好ましい。異形断面にすると、そ
の後の加工段階で鞘割れが起こったり、アルカリ減量加
工などによって芯部の帯電防止ポリマーが表面に露出し
たり、消滅してしまうことがある。
と細繊度糸の断面形状は特に限定されるものではない
が、本発明の目的を最も効果的に達成するには、太繊度
糸を丸断面にするのが好ましい。異形断面にすると、そ
の後の加工段階で鞘割れが起こったり、アルカリ減量加
工などによって芯部の帯電防止ポリマーが表面に露出し
たり、消滅してしまうことがある。
【0021】太繊度糸と共存する細繊度糸の形状につい
ては、すべて丸断面でもよいが、その一部ないし全部を
異型断面にするとドライ感やソフト感が向上する。ま
た、太繊度糸にも細繊度糸にもいえることであるが、単
糸断面形状を2種あるいは3種と変化を持たせると、極
めて良好な風合いを呈する織編物が得られる。
ては、すべて丸断面でもよいが、その一部ないし全部を
異型断面にするとドライ感やソフト感が向上する。ま
た、太繊度糸にも細繊度糸にもいえることであるが、単
糸断面形状を2種あるいは3種と変化を持たせると、極
めて良好な風合いを呈する織編物が得られる。
【0022】本発明の異繊度混繊糸を形成するポリマー
としては、ポリエステル、ポリアミドなどが好適に用い
られるが、アルカリ減量加工による一層の風合い向上を
図るにはポリエステルが好適である。上記のポリエステ
ルとしては、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアル
キレンナフタレートがあり、具体的にはポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)が好ましい。また、少量の共重合成分を含有
していてもよく、共重合成分としては、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸成分、ア
ジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸成分、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールSのアル
キレンオキシド付加物等のグリコール成分、4−ヒドロ
キシ安息香酸、εーカプロラクトン等のヒドロキシカル
ボン酸成分が挙げられる。
としては、ポリエステル、ポリアミドなどが好適に用い
られるが、アルカリ減量加工による一層の風合い向上を
図るにはポリエステルが好適である。上記のポリエステ
ルとしては、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアル
キレンナフタレートがあり、具体的にはポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)が好ましい。また、少量の共重合成分を含有
していてもよく、共重合成分としては、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸成分、ア
ジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸成分、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールSのアル
キレンオキシド付加物等のグリコール成分、4−ヒドロ
キシ安息香酸、εーカプロラクトン等のヒドロキシカル
ボン酸成分が挙げられる。
【0023】次に、本発明の異繊度混繊糸の製法例につ
いて説明する。
いて説明する。
【0024】本発明の異繊度混繊糸は、通常の溶融紡糸
法で製造することができる。抗菌剤の繊維への配合方法
は、原料ポリマーを重合するときでもよいし、あるいは
製糸工程中のポリマー溶融時に添加し、均一に混練−分
散させる方法でもよい。中でも、製糸の段階において瞬
時に混合する方法が副反応を抑制するのに好ましく、例
えば紡糸口金より吐出直前に静止系ミキサーなどを用い
て混合する方法が好適に採用される。
法で製造することができる。抗菌剤の繊維への配合方法
は、原料ポリマーを重合するときでもよいし、あるいは
製糸工程中のポリマー溶融時に添加し、均一に混練−分
散させる方法でもよい。中でも、製糸の段階において瞬
時に混合する方法が副反応を抑制するのに好ましく、例
えば紡糸口金より吐出直前に静止系ミキサーなどを用い
て混合する方法が好適に採用される。
【0025】本発明の異繊度混繊糸を得る方法として
は、混繊糸を構成する各糸条を同一の紡糸口金あるいは
別個の紡糸口金より吐出させ、捲取時に合糸して異繊度
混繊糸となす方法が好適に採用される。また、図2
(A),(B)のような同一の紡糸口金より吐出する場
合、繊度と形状の異なる3種あるいはそれ以上の異繊度
混繊糸とすることも容易である。
は、混繊糸を構成する各糸条を同一の紡糸口金あるいは
別個の紡糸口金より吐出させ、捲取時に合糸して異繊度
混繊糸となす方法が好適に採用される。また、図2
(A),(B)のような同一の紡糸口金より吐出する場
合、繊度と形状の異なる3種あるいはそれ以上の異繊度
混繊糸とすることも容易である。
【0026】次に、本発明の異繊度混繊の一方を構成す
る太繊度糸を得る方法の一例を図3に示す紡糸口金パッ
クの概略図を用いて説明する。別々に溶融し、供給され
た抗菌剤が含有されているポリマーP1と帯電防止剤あ
るいはそれを含むポリマーP2は導入プレート1に供給
される。次いで、ポリマーP1の一部は導入プレート
1、混合プレート2、ニードルプレート3に穿孔してあ
るポリマー導入孔5A、5B、5C、紡糸口金4のポリ
マー拡散域6を経てオリフィス7より鞘部となって吐出
される。
る太繊度糸を得る方法の一例を図3に示す紡糸口金パッ
クの概略図を用いて説明する。別々に溶融し、供給され
た抗菌剤が含有されているポリマーP1と帯電防止剤あ
るいはそれを含むポリマーP2は導入プレート1に供給
される。次いで、ポリマーP1の一部は導入プレート
1、混合プレート2、ニードルプレート3に穿孔してあ
るポリマー導入孔5A、5B、5C、紡糸口金4のポリ
マー拡散域6を経てオリフィス7より鞘部となって吐出
される。
【0027】一方、帯電防止剤あるいはそれを含むポリ
マーP2の全量は導入プレート1のポリマー導入孔9に
流入し、同じくポリマー導入孔10より流入するポリマー
P1の一部とが混合プレート2に切削してある溝14に
て複合流を形成しながら混合プレート2内に埋設してな
る静止系ミキサー11に流入して混合される。
マーP2の全量は導入プレート1のポリマー導入孔9に
流入し、同じくポリマー導入孔10より流入するポリマー
P1の一部とが混合プレート2に切削してある溝14に
て複合流を形成しながら混合プレート2内に埋設してな
る静止系ミキサー11に流入して混合される。
【0028】帯電防止剤あるいはそれを含むポリマーP
2と抗菌剤を含むポリマーP1の一部との混合流はニー
ドルプレート3のポリマー拡散域12、さらにはニードル
13を経てオリフィス7より芯部となって吐出され、次い
で延伸されて芯部に帯電防止剤を含有する糸条(太繊度
糸)が得られる。
2と抗菌剤を含むポリマーP1の一部との混合流はニー
ドルプレート3のポリマー拡散域12、さらにはニードル
13を経てオリフィス7より芯部となって吐出され、次い
で延伸されて芯部に帯電防止剤を含有する糸条(太繊度
糸)が得られる。
【0029】また、図4は上記のような紡糸延伸に使用
される装置の一例であり、図において、紡糸口金パック
41から吐出された異繊度混繊の未延伸糸は、第1ローラ
ー42で引き取られ、引き続き加熱された第1ローラ42と
第2ローラ43との間で延伸された後、ワインダー44で捲
取られる。
される装置の一例であり、図において、紡糸口金パック
41から吐出された異繊度混繊の未延伸糸は、第1ローラ
ー42で引き取られ、引き続き加熱された第1ローラ42と
第2ローラ43との間で延伸された後、ワインダー44で捲
取られる。
【0030】
【作用】本発明の異繊度混繊糸は、単糸繊度が 2.5デニ
ール以上の太繊度糸を20重量%以上、 1.5デニール以下
の細繊度糸を5重量%以上含む繊維であるので、織編物
にしたときに優れたドライ感とふくらみ感を与えること
ができ、かつ、太繊度糸の芯部に帯電防止剤が含まれて
いることで、実用上必要な帯電防止効果を得ることがで
きる。さらに、異繊度混繊糸には抗菌剤が配合されてい
るため、織編物に良好な抗菌性が付与される。
ール以上の太繊度糸を20重量%以上、 1.5デニール以下
の細繊度糸を5重量%以上含む繊維であるので、織編物
にしたときに優れたドライ感とふくらみ感を与えること
ができ、かつ、太繊度糸の芯部に帯電防止剤が含まれて
いることで、実用上必要な帯電防止効果を得ることがで
きる。さらに、異繊度混繊糸には抗菌剤が配合されてい
るため、織編物に良好な抗菌性が付与される。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、実施例における特性値の測定値は次の通り
である。 (a)極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合液を溶媒と
し、温度20℃で測定した値から求めた。 (b)抗菌性の評価(統一試験法) 抗菌性は、繊維製品衛生加工協議会(SEK)の統一試
験法に準じて行った。
する。なお、実施例における特性値の測定値は次の通り
である。 (a)極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合液を溶媒と
し、温度20℃で測定した値から求めた。 (b)抗菌性の評価(統一試験法) 抗菌性は、繊維製品衛生加工協議会(SEK)の統一試
験法に準じて行った。
【0032】滅菌後クリーンベンチ内で乾燥した検体
(約18mmの正方形の試験片0.4g)に、予め高圧蒸気滅菌
し氷冷した1/20濃度のニュートリエントブロスで生菌数
を1±0.3×105 個/ml に調整した試験菌懸濁液0.2ml
を検体全体に均一に浸みるように接種し、滅菌したキャ
ップを締め付ける。これを37±1℃で1時間培養し、培
養後の生菌数の生菌数を測定する。なお、試験菌として
は黄色ブドウ状球菌(Staphylococcus aureus ATCC 653
8P)を用い、下記の方法で抗菌性の指標である静菌活性
値を算出した。 静菌活性値:LogB - LogC ただし、試験成立条件(LogB - LogA )>1.5 を満たす
ものとする。 A:標準布の接種直後に回収した菌数の平均値 B:標準布の18時間培養後に回収した菌数の平均値 C:加工布の18時間培養後に回収した菌数の平均値 標準布には、抗菌防臭加工製品の加工効果評価試験マニ
ュアルに規定のものを使用した。静菌活性値が2.2 以上
のものを抗菌性有りと判定した。 (c)帯電防止性の評価 小池機械製作所(株)製筒編み機を用いて、コース数を
8とした筒編地を作製した。これを60℃の熱湯に10分間
入れ攪拌し、繊維表面に付着している油剤を十分に除去
する。その後、この筒編を十分乾燥させ、5cm ×5cm 四
方の大きさにする。この筒編地を20℃×40%RHに保たれ
た室内に8時間以上放置し、その後穴戸商会(株)製オ
ネストメーターS-5109のターンテーブル上に筒編地を固
定する。そして、オネストメーター電極と筒編地との距
離を受電側を15mm、放電側を20mmに調整する。その後、
この筒編地に10kVの電圧を30秒間印加し、その電圧が最
初にかけた電圧の1/2(5kV)となるまでの時間を測定
し、この値を半減期(秒)とした。帯電防止性は、半減
期が20秒以下のものを帯電防止効果有りと判定した。 (d)風合いの評価 得られた混繊糸を用いて32ゲージの丸編地を作製し、こ
の編地を用いて、次のようにして評価した。ドライ感、
ふくらみ感、凹凸感、ソフト感の4項目について、それ
ぞれ10人のパネラーに10点満点で採点してもらい、それ
ぞれの項目について10人の平均点を算出し、下記の通り
評価した。 ○:平均点8点以上 △: 〃 6以上8点未満 ×: 〃 6点未満 このうち、すべての項目で○を得たもののみを合格とし
た。 (e)操業性 24時間操業したときの切糸が2錘で3回未満のものを
○、3回以上のものを×とし、○のみを合格とした。
(約18mmの正方形の試験片0.4g)に、予め高圧蒸気滅菌
し氷冷した1/20濃度のニュートリエントブロスで生菌数
を1±0.3×105 個/ml に調整した試験菌懸濁液0.2ml
を検体全体に均一に浸みるように接種し、滅菌したキャ
ップを締め付ける。これを37±1℃で1時間培養し、培
養後の生菌数の生菌数を測定する。なお、試験菌として
は黄色ブドウ状球菌(Staphylococcus aureus ATCC 653
8P)を用い、下記の方法で抗菌性の指標である静菌活性
値を算出した。 静菌活性値:LogB - LogC ただし、試験成立条件(LogB - LogA )>1.5 を満たす
ものとする。 A:標準布の接種直後に回収した菌数の平均値 B:標準布の18時間培養後に回収した菌数の平均値 C:加工布の18時間培養後に回収した菌数の平均値 標準布には、抗菌防臭加工製品の加工効果評価試験マニ
ュアルに規定のものを使用した。静菌活性値が2.2 以上
のものを抗菌性有りと判定した。 (c)帯電防止性の評価 小池機械製作所(株)製筒編み機を用いて、コース数を
8とした筒編地を作製した。これを60℃の熱湯に10分間
入れ攪拌し、繊維表面に付着している油剤を十分に除去
する。その後、この筒編を十分乾燥させ、5cm ×5cm 四
方の大きさにする。この筒編地を20℃×40%RHに保たれ
た室内に8時間以上放置し、その後穴戸商会(株)製オ
ネストメーターS-5109のターンテーブル上に筒編地を固
定する。そして、オネストメーター電極と筒編地との距
離を受電側を15mm、放電側を20mmに調整する。その後、
この筒編地に10kVの電圧を30秒間印加し、その電圧が最
初にかけた電圧の1/2(5kV)となるまでの時間を測定
し、この値を半減期(秒)とした。帯電防止性は、半減
期が20秒以下のものを帯電防止効果有りと判定した。 (d)風合いの評価 得られた混繊糸を用いて32ゲージの丸編地を作製し、こ
の編地を用いて、次のようにして評価した。ドライ感、
ふくらみ感、凹凸感、ソフト感の4項目について、それ
ぞれ10人のパネラーに10点満点で採点してもらい、それ
ぞれの項目について10人の平均点を算出し、下記の通り
評価した。 ○:平均点8点以上 △: 〃 6以上8点未満 ×: 〃 6点未満 このうち、すべての項目で○を得たもののみを合格とし
た。 (e)操業性 24時間操業したときの切糸が2錘で3回未満のものを
○、3回以上のものを×とし、○のみを合格とした。
【0033】実施例1 図2(A) に示すようにオリフィスを24孔(そのうち直径
0.4mm の孔31を4孔、直径0.2mm の孔33を4孔) を有す
る紡糸口金を作製した(残りのオリフィスの孔32の直径
は0.3mm)。この紡糸口金と図3に示す紡糸口金パックを
用いて、単糸の鞘部及び芯部の一部を構成するポリマー
P1として、東亜合成社製ノバロンを1.225 重量%配合
したPETを12g/min の吐出量で供給し、また芯部を構
成するポリマーP2(平均分子量6000のポリエチレング
リコールを25重量%配合したPET)を2.7g/minの吐出
量で供給し、紡糸温度285 ℃で図1のような芯鞘構造を
した太繊度糸4本と、細繊度糸を含むその他の18本の糸
条を紡出した。なお、糸条を構成する単糸の形状はすべ
て丸断面糸とした。
0.4mm の孔31を4孔、直径0.2mm の孔33を4孔) を有す
る紡糸口金を作製した(残りのオリフィスの孔32の直径
は0.3mm)。この紡糸口金と図3に示す紡糸口金パックを
用いて、単糸の鞘部及び芯部の一部を構成するポリマー
P1として、東亜合成社製ノバロンを1.225 重量%配合
したPETを12g/min の吐出量で供給し、また芯部を構
成するポリマーP2(平均分子量6000のポリエチレング
リコールを25重量%配合したPET)を2.7g/minの吐出
量で供給し、紡糸温度285 ℃で図1のような芯鞘構造を
した太繊度糸4本と、細繊度糸を含むその他の18本の糸
条を紡出した。なお、糸条を構成する単糸の形状はすべ
て丸断面糸とした。
【0034】この未延伸糸を、図4に示すような紡糸延
伸装置を用い、紡糸口金パック41から紡出した未延伸糸
を、紡糸速度1400m/min で一旦第1ローラー42に引き取
り、引き続き第1ローラ42の温度85℃、第2ローラ43の
温度110 ℃として第1、第2ローラ間で倍率2.60で延伸
し、次いでワインダー44で捲取り、繊度が33デニールの
異繊度混繊糸を採取した。
伸装置を用い、紡糸口金パック41から紡出した未延伸糸
を、紡糸速度1400m/min で一旦第1ローラー42に引き取
り、引き続き第1ローラ42の温度85℃、第2ローラ43の
温度110 ℃として第1、第2ローラ間で倍率2.60で延伸
し、次いでワインダー44で捲取り、繊度が33デニールの
異繊度混繊糸を採取した。
【0035】得られた糸条について、太繊度糸と細繊度
糸の単糸繊度、構成本数、糸全体の重量に対する割合、
抗菌剤の配合量、及び抗菌性、帯電性、風合いの評価結
果、操業性について表1に示す。
糸の単糸繊度、構成本数、糸全体の重量に対する割合、
抗菌剤の配合量、及び抗菌性、帯電性、風合いの評価結
果、操業性について表1に示す。
【0036】実施例1の異繊度混繊糸は、太繊度糸の単
糸繊度が3.5 デニールであり、糸全体の重量に対する太
繊度糸の割合は42.4重量%であった。また、細繊度糸の
単糸繊度は1.0 デニールであり、糸全体の重量に対する
細繊度糸の割合は12.1重量%であった。抗菌剤の配合量
は、繊維重量の1.0 重量%であった。
糸繊度が3.5 デニールであり、糸全体の重量に対する太
繊度糸の割合は42.4重量%であった。また、細繊度糸の
単糸繊度は1.0 デニールであり、糸全体の重量に対する
細繊度糸の割合は12.1重量%であった。抗菌剤の配合量
は、繊維重量の1.0 重量%であった。
【0037】その結果、表1に示したように抗菌性、帯
電性、風合い、操業性共に良好であった。
電性、風合い、操業性共に良好であった。
【0038】また、後述する実施例2〜6、比較例1〜
10の評価結果も併せて表1に示す。
10の評価結果も併せて表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】実施例2 図2(B) に示すようにオリフィスを24孔(そのうち直径
0.4mm の孔31を2孔、直径0.2mm の孔33を6孔) を有す
る紡糸口金を作製した(残りのオリフィスの孔32の直径
は0.3mm)。この紡糸口金を用い、太繊度糸の単糸繊度を
5.0 デニール、糸全体の重量に対する太繊度糸の割合を
30.3重量%とし、かつ、細繊度糸の単糸繊度を1.3 デニ
ール、糸全体の重量に対する細繊度糸の割合を7.9 重量
%とした以外は、実施例1と同様にして異繊度混繊糸を
製造した。その結果、表1に示したように実施例1と同
様、抗菌性、帯電性、風合い、操業性共に良好であっ
た。 比較例1 太繊度糸の単糸繊度を2.0 デニールとした以外は実施例
1と同様に行った。その結果、太繊度糸の単糸繊度が2.
0 デニールと2.5 デニール未満の場合は、糸全体に太繊
度糸が24.2重量%と20重量%以上存在しても、ふくらみ
や凹凸感が不十分で風合いが悪化した。
0.4mm の孔31を2孔、直径0.2mm の孔33を6孔) を有す
る紡糸口金を作製した(残りのオリフィスの孔32の直径
は0.3mm)。この紡糸口金を用い、太繊度糸の単糸繊度を
5.0 デニール、糸全体の重量に対する太繊度糸の割合を
30.3重量%とし、かつ、細繊度糸の単糸繊度を1.3 デニ
ール、糸全体の重量に対する細繊度糸の割合を7.9 重量
%とした以外は、実施例1と同様にして異繊度混繊糸を
製造した。その結果、表1に示したように実施例1と同
様、抗菌性、帯電性、風合い、操業性共に良好であっ
た。 比較例1 太繊度糸の単糸繊度を2.0 デニールとした以外は実施例
1と同様に行った。その結果、太繊度糸の単糸繊度が2.
0 デニールと2.5 デニール未満の場合は、糸全体に太繊
度糸が24.2重量%と20重量%以上存在しても、ふくらみ
や凹凸感が不十分で風合いが悪化した。
【0041】比較例2 太繊度糸の単糸繊度を3.1 デニールとした以外は実施例
2と同様に行った。その結果、太繊度糸の単糸繊度が3.
1 デニールと2.5 デニール以上でも、糸全体に対する太
繊度糸の割合が18.8重量%と20重量%未満の場合は、ド
ライ感、ふくらみ感が不十分で風合いが悪化した。
2と同様に行った。その結果、太繊度糸の単糸繊度が3.
1 デニールと2.5 デニール以上でも、糸全体に対する太
繊度糸の割合が18.8重量%と20重量%未満の場合は、ド
ライ感、ふくらみ感が不十分で風合いが悪化した。
【0042】比較例3、4 比較例3では、細繊度糸の単糸繊度を0.4 デニールとし
た以外は実施例1と同様に行った。また、比較例4で
は、細繊度糸の単糸繊度を0.7 デニールとした以外は実
施例2と同様に試験を行った。比較例3、4共に細繊度
糸のデニールは1.5 デニール以下であったが、細繊度糸
の糸全体に対する重量が5重量%未満であったので風合
いが悪化した。
た以外は実施例1と同様に行った。また、比較例4で
は、細繊度糸の単糸繊度を0.7 デニールとした以外は実
施例2と同様に試験を行った。比較例3、4共に細繊度
糸のデニールは1.5 デニール以下であったが、細繊度糸
の糸全体に対する重量が5重量%未満であったので風合
いが悪化した。
【0043】実施例3〜4、比較例5、6 糸全体に対する抗菌剤の配合量を、実施例3は0.5 重量
%、実施例4は4.0 重量%とし、比較例5は0.05重量
%、比較例6は8.0 重量%とした以外は実施例1と同様
に行った。
%、実施例4は4.0 重量%とし、比較例5は0.05重量
%、比較例6は8.0 重量%とした以外は実施例1と同様
に行った。
【0044】その結果、実施例3〜4のように抗菌剤の
配合量が0.1 〜5.0 重量%の範囲にあるときは、実施例
1と同様に良好な結果が得られた。しかし、比較例5の
ように抗菌剤の配合量が0.1 重量%未満になると抗菌性
が発現せず、また、比較例6のように抗菌剤の配合量が
5.0 重量%を超えると、操業性、風合いが悪化した。
配合量が0.1 〜5.0 重量%の範囲にあるときは、実施例
1と同様に良好な結果が得られた。しかし、比較例5の
ように抗菌剤の配合量が0.1 重量%未満になると抗菌性
が発現せず、また、比較例6のように抗菌剤の配合量が
5.0 重量%を超えると、操業性、風合いが悪化した。
【0045】実施例5〜6、比較例7〜8 糸全体に対する抗菌剤の配合量を、実施例5は0.5 重量
%、実施例6は4.0 重量%とし、比較例7は0.05重量
%、比較例8は8.0 重量%とした以外は実施例2と同様
に行った。
%、実施例6は4.0 重量%とし、比較例7は0.05重量
%、比較例8は8.0 重量%とした以外は実施例2と同様
に行った。
【0046】その結果、実施例5〜6のように抗菌剤の
配合量が0.1 〜5.0 重量%の範囲にあるときは、実施例
2と同様の良好な結果が得られた。しかし、比較例7の
ように抗菌剤の配合量が0.1 重量%未満になると抗菌性
が発現せず、また、比較例8のように配合量が5.0 重量
%を超えると、操業性、風合いが悪化した。
配合量が0.1 〜5.0 重量%の範囲にあるときは、実施例
2と同様の良好な結果が得られた。しかし、比較例7の
ように抗菌剤の配合量が0.1 重量%未満になると抗菌性
が発現せず、また、比較例8のように配合量が5.0 重量
%を超えると、操業性、風合いが悪化した。
【0047】比較例9、10 比較例9、10ともに太繊度糸の芯成分に帯電防止性を有
していない通常のPETを用い、比較例9は実施例1と
同様に、比較例10は実施例2と同様に試験を行った。そ
の結果、帯電防止性の指標である半減期がそれぞれ53
秒、66秒といずれも帯電防止性が全くなかった。
していない通常のPETを用い、比較例9は実施例1と
同様に、比較例10は実施例2と同様に試験を行った。そ
の結果、帯電防止性の指標である半減期がそれぞれ53
秒、66秒といずれも帯電防止性が全くなかった。
【0048】
【発明の効果】本発明の異繊度混繊糸は、混在する太繊
度糸と細繊度糸によって織編物に従来の合成繊維には不
足していた爽やかなドライ感や豊かなふくらみによる軽
量感を付与することができ、しかも、太繊度糸の芯部に
帯電防止剤を含有するので、低湿度下などに発生する静
電気の帯電防止機能を有し、盛夏時あるいは低湿度下に
おいても快適な着用感が得られる織編物となる。さら
に、混繊糸には抗菌剤が配合されているために良好な抗
菌性が得られ、汗、食物などのこぼし滓、高湿度下によ
る雑菌の繁殖などを抑えることができる織編物を得るこ
とが可能となる。
度糸と細繊度糸によって織編物に従来の合成繊維には不
足していた爽やかなドライ感や豊かなふくらみによる軽
量感を付与することができ、しかも、太繊度糸の芯部に
帯電防止剤を含有するので、低湿度下などに発生する静
電気の帯電防止機能を有し、盛夏時あるいは低湿度下に
おいても快適な着用感が得られる織編物となる。さら
に、混繊糸には抗菌剤が配合されているために良好な抗
菌性が得られ、汗、食物などのこぼし滓、高湿度下によ
る雑菌の繁殖などを抑えることができる織編物を得るこ
とが可能となる。
【図1】本発明の異繊度混繊糸の一方を構成する太繊度
糸の単糸断面を示す模式図である。
糸の単糸断面を示す模式図である。
【図2】(A)、(B)は、本発明の異繊度混繊糸の紡
糸に用いる紡糸口金の例を示す平面図である。
糸に用いる紡糸口金の例を示す平面図である。
【図3】本発明の異繊度混繊糸の紡糸に用いる紡糸口金
パックの一例を示す概略説明図である。
パックの一例を示す概略説明図である。
【図4】本発明の異繊度混繊糸の製造に用いる紡糸延伸
装置の例を示す概略図である。
装置の例を示す概略図である。
P1 抗菌剤を配合したポリマー P2 制電防止剤を配合したポリマー 1 導入プレート 2 混合プレート 3 ニードルプレート 4 混合口金 5A 導入プレートのポリマー導入孔 5B 混合プレートの導入孔 5C ニードルプレートの導入孔 6 紡糸口金のポリマー拡散域 7 太繊度糸のオリフィス 8 その他の糸のオリフィス 9 ポリマーP2のポリマー導入孔 10 ポリマーP1のポリマー導入孔 11 静止系ミキサー 12 ニードルプレートのポリマー拡散域 13 ニードル 14 混合プレートの切削溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 5/02 G
Claims (3)
- 【請求項1】 単糸繊度が2.5デニール以上の太繊度
糸を20重量%以上、単糸繊度が1.5デニール以下の
細繊度糸を5重量%以上含む糸条であって、前記糸条は
0.1〜5.0重量%の抗菌剤を含有し、かつ、少なく
とも太繊度糸は芯部にのみ帯電防止剤を含有する芯鞘構
造であることを特徴とする異繊度混繊糸。 - 【請求項2】 抗菌剤の主成分がリン酸ジルコニウム
銀、リン酸カルシウム銀、銀ゼオライト、酸化亜鉛、酸
化チタンのいずれかである請求項1記載の異繊度混繊
糸。 - 【請求項3】 太繊度糸の芯部が帯電防止剤としてポリ
アルキレングリコールを10〜50重量%含有したポリ
エステルである請求項1又は2記載の異繊度混繊糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10152490A JPH11350280A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | 異繊度混繊糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10152490A JPH11350280A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | 異繊度混繊糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11350280A true JPH11350280A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15541619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10152490A Pending JPH11350280A (ja) | 1998-06-02 | 1998-06-02 | 異繊度混繊糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11350280A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102839477A (zh) * | 2011-06-20 | 2012-12-26 | 仪征市星海化纤有限公司 | 一种pa250皮芯复合丝 |
| JP2022135009A (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-15 | クラレトレーディング株式会社 | 混繊糸および繊維構造物 |
| CN115262055A (zh) * | 2022-09-09 | 2022-11-01 | 石狮市富华纺织发展有限公司 | 抗菌涤纱及其生产工艺 |
| JP2024000337A (ja) * | 2022-06-20 | 2024-01-05 | セーレン株式会社 | 抗菌抗カビ性布帛 |
-
1998
- 1998-06-02 JP JP10152490A patent/JPH11350280A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102839477A (zh) * | 2011-06-20 | 2012-12-26 | 仪征市星海化纤有限公司 | 一种pa250皮芯复合丝 |
| JP2022135009A (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-15 | クラレトレーディング株式会社 | 混繊糸および繊維構造物 |
| JP2024000337A (ja) * | 2022-06-20 | 2024-01-05 | セーレン株式会社 | 抗菌抗カビ性布帛 |
| CN115262055A (zh) * | 2022-09-09 | 2022-11-01 | 石狮市富华纺织发展有限公司 | 抗菌涤纱及其生产工艺 |
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