JPH1135068A - エンドトキシン用容器 - Google Patents

エンドトキシン用容器

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JPH1135068A
JPH1135068A JP19407997A JP19407997A JPH1135068A JP H1135068 A JPH1135068 A JP H1135068A JP 19407997 A JP19407997 A JP 19407997A JP 19407997 A JP19407997 A JP 19407997A JP H1135068 A JPH1135068 A JP H1135068A
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JP
Japan
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endotoxin
container
aqueous solution
amount
ester bond
Prior art date
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Pending
Application number
JP19407997A
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English (en)
Inventor
Yuji Setoguchi
雄二 瀬戸口
Koji Kobayashi
幸司 小林
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 割れる恐れが少なく、かつ、エンドトキシン
を使用する際に、溶解した後も所定の濃度のエンドトキ
シン水溶液を得ることができるとともに、エンドトキシ
ンの吸着が少なく、濃度の経時的に安定したエンドトキ
シン水溶液を調製できるエンドトキシン用容器を提供す
る。 【解決手段】 使用時に内部に収容しようとする液量に
等しい量のエンドトキシンフリー水を収容して抽出を行
ったときの該抽出液中のエンドトキシン含量が、収容す
るエンドトキシンの5/100以下となされ、材質がエ
ステル結合を有する高分子化合物であることを特徴とす
るエンドトキシン用容器。エステル結合を有する高分子
化合物がポリエチレンテレフタレートであることを特徴
とする上記のエンドトキシン用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、エンドト
キシン標準品等のエンドトキシンが収容されるためのエ
ンドトキシン用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】エンドトキシンは、グラム陰性菌の細胞
壁外膜に存在するリポ多糖(Lipopolysacc
haride,LPS)であり、同一分子内に親水性部
分と疎水性部分を有している。このため、エンドトキシ
ン水溶液をガラスバイアルに収容すると、エンドトキシ
ンがガラスに吸着したり、ガラスバイアルから溶出する
金属イオンの影響により、エンドトキシン活性が低下す
るという問題がある。また、ポリエチレンやポリスチレ
ンのような疎水性材料の容器に収容しても、エンドトキ
シンが容器に吸着してエンドトキシン活性が低下する。
【0003】これらの問題があるため、エンドトキシン
の測定において使用されるエンドトキシン標準品として
市販されているものは、ガラスバイアルに既知量のエン
ドトキシンと、安定剤としてマンニトール、金属イオン
キレート剤とが収容された粉末状のものとなっている。
【0004】また、エンドトキシンの安定化方法につい
ては、エンドトキシンを含む水溶液にエンドトキシンに
親和性を有し、且つエンドトキシンとカブトガニの血球
成分液との反応を阻害若しくは促進する性質を有さない
水溶性の蛋白質を共存させることを特徴とする、水溶液
中のエンドトキシンの安定化方法が提案されている(特
開平7−151760号公報)。また、アミノアルコー
ル、多価アルコール、非イオン性界面活性剤、ポリスク
ロース及びキレート剤からなる群から選ばれた1種又は
2種以上を有効成分として含有するエンドトキシン安定
化剤も提案されている(特開平8−75751号公
報)。
【0005】しかしながら、これらの提案の安定化方法
を使用しても、ポリエチレンやポリスチレン製の容器で
はエンドトキシン水溶液を安定に保持できない場合があ
る。また、ガラスバイアルの場合は、これらの提案の安
定化方法を用いると、エンドトキシン水溶液を安定に保
持できるが、割れやすいという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、割れ
る恐れが少なく、かつ、エンドトキシンを使用する際
に、溶解した後も所定の濃度のエンドトキシン水溶液を
得ることができるとともに、エンドトキシンの吸着が少
なく、濃度の経時的に安定したエンドトキシン水溶液を
調製できるエンドトキシン用容器を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエンドト
キシン用容器は、使用時に内部に収容しようとする液量
に等しい量のエンドトキシンフリー水を収容して抽出を
行ったときの該抽出液中のエンドトキシン含量が、収容
するエンドトキシンの5/100以下となされ、材質が
エステル結合を有する高分子化合物であることを特徴と
する。
【0008】請求項2記載のエンドトキシン用容器は、
エステル結合を有する高分子化合物がポリエチレンテレ
フタレートであることを特徴とする請求項1記載のエン
ドトキシン用容器である。
【0009】以下、本発明について説明する。
【0010】本発明のエンドトキシン用容器は、使用時
に内部に収容しようとする液量に等しい量のエンドトキ
シンフリー水を収容して抽出を行ったときの該抽出液中
のエンドトキシン含量が、収容するエンドトキシンの5
/100以下となされている必要がある。上記のエンド
トキシン含量が、この値を超えると、この容器を所定の
濃度を有するエンドトキシン標準品のための容器として
使用すると、エンドトキシン標準品の濃度が所定の値よ
りも高くなってしまいばらつきが大きくなる。上記エン
ドトキシン含量は、好ましくは、収容するエンドトキシ
ンの3/100以下である。
【0011】上記「使用時に内部に収容しようとする液
量」とは、本発明の容器にエンドトキシンの水溶液を収
容して使用する場合であれば該水溶液の液量であり、エ
ンドトキシン水溶液を収容した後、凍結乾燥してエンド
トキシンを粉末状態としておき、使用時に水を加えて再
溶解させて使用する場合であれば、再溶解させた後の水
溶液の液量を指す。
【0012】上記の抽出条件は、上記のようにして決め
られる量のエンドトキシンフリー水を収容して、攪拌下
で37℃で1時間とする。
【0013】上記エンドトキシン含量の測定方法として
は、種々の方法があるが、本発明でいうエンドトキシン
含量の測定方法は、合成発色基質法によるものである。
なお、この合成発色基質法によるエンドトキシン含量の
測定には、生化学工業社製のエンドトキシン測定用キッ
トであるエンドスペシー(商品名)を用いることができ
る。
【0014】なお、容器中のエンドトキシンは、エンド
トキシンフリー水にて洗浄することによって減ずること
が可能である。また、十分にクリーンな雰囲気中で、本
発明の容器を成形し、十分にクリーンな雰囲気中で、開
口部を封止すればエンドトキシン含量の十分低い容器を
製造することができる。
【0015】本発明の容器の材質としては、エステル結
合を有する高分子化合物に限定される。上記エステル結
合は、高分子の主鎖、又は、側鎖にあってもよい。ま
た、以下に示す高分子化合物を製造するためのモノマー
を共重合又はブロック共重合したものでもよい。
【0016】上記、主鎖にエステル結合を有する高分子
化合物としては、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。
【0017】上記、側鎖にエステル結合を有する高分子
化合物としては、例えば、ポリアクリル酸エチル、ポリ
アクリル酸ブチル、ポリアクリル酸プロピル、ポリアク
リル酸メチル、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリメタクル酸プロピル
などが挙げられる。
【0018】これらのエステル結合を有する高分子化合
物のうちで、特に、ポリエチレンテレフタレートが好ま
しい。
【0019】これらの高分子は、エステル結合の中に、
酸素原子があるため、弱い極性がある。そのため、エン
ドトキシン分子の疎水性部分との相互作用が少ないので
エンドトキシンの吸着が少なくなるものと考えられる。
【0020】本発明の容器の形状は、特に限定されるわ
けでないが、例えば、一端が開口し他端が閉塞してなる
有底管体が好ましく、開口部は、栓体によって閉塞可能
なものが好ましい。上記有底管体の場合、そのサイズと
しては、外径5〜30mm、高さ20〜150mm程度
が好ましい。
【0021】本発明の容器の栓体としては、容器の開口
部を閉塞できるもので、かつ、エンドトキシンフリーの
ものであれば、特に限定されない。上記栓体の材質とし
ては、好ましくは、ゴム、プラスチック等である。上記
ゴムとしては、例えば、ブチルゴム、塩素化ブチルゴ
ム、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。上記プラス
チックとしては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂
のいずれもが用いられ得る。熱可塑性樹脂としては、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レンテレフタレート、スチレン−アクリロニトリル共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−
アクリル酸共重合体、スチレン−メチルメタクリレート
共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等が
挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、不飽和ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ−アクリレー
ト樹脂等が挙げられる。
【0022】本発明の容器の製造には、高分子化合物の
成形法が用いられ、例えば、押出成形、射出成形、ブロ
ー成形、インジェクションブロー成形などが用いられ
る。
【0023】本発明の容器の材質としてポリエチレンテ
レフタレートが用いられる場合、280〜330℃に加
熱したポリエチレンテレフタレートを用いて押出成形、
射出成形、ブロー成形、インジェクションブロー成形の
いずれかで行うことができる。
【0024】本発明のエンドトキシン用容器を用いて、
エンドトキシン標準品を製造する例を以下に説明する。
市販のエンドトキシン原体(例えば、E.Coli01
1、E.Coli055等)をエンドトキシンフリー水
に溶解し、所定の濃度までエンドトキシンフリー水で希
釈したものを本発明の容器に収容し、凍結乾燥してエン
ドトキシン標準品を製造する。
【0025】また、必要に応じて、エンドトキシンの安
定化剤も収容してもよい。エンドトキシンの安定化剤の
使用量は、エンドトキシンとカブトガニの血球成分液と
の反応を阻害若しくは促進しない程度が好ましい。
【0026】上記エンドトキシンの安定化剤としては、
例えば、アルブミン、免疫グロブリン、リゾチームなど
の蛋白質やアミノアルコール、多価アルコール、非イオ
ン性界面活性剤、ポリスクロース、キレート剤などが挙
げられ、これらの1種又は2種以上を併用してもよい。
【0027】上記アミノアルコールとしては、例えば、
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、2−アミ
ノエタノールが挙げられる。上記多価アルコールとして
は、例えば、ポリビニルアルコール(分子量500〜3
500)、マンニトール、キシリトール、グリセロール
などが挙げられる。上記非イオン性界面活性剤として
は、例えば、ポリオキシエチレンエーテル類(ブリジ系
界面活性剤等)、ポリオキシエチレンソルビタンアルキ
ルエステル類(ツィーン系界面活性剤等)、ポリオキシ
エチレンp−t−オクチルフェニルエーテル類(トリト
ン系界面活性剤等)、アルキルグルコシド類(n−オク
チルグルコピラノシド、n−ドデシルグルコピラノシド
等)が挙げられる。上記ポリスクロースとしては、例え
ば、フィコール400(分子量40万)、フィコール7
0(分子量7万)が挙げられる。上記キレート剤として
は、例えば、EDTA(エチレンジアミン4酢酸)、G
EDTA(ビス(2−アミノエチル)エチレングリコー
ル4酢酸;グリコールエーテルジアミノ4酢酸)、BA
PTA(アミノフェニルエチレングリコール4酢酸)、
クエン酸、クエン酸ナトリウム、NTA(ニトリロ3酢
酸)などが挙げられる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例及び比較例
を挙げることにより、本発明をさらに詳細に述べる。
【0029】実施例1 280℃に加熱したポリエチレンテレフタレート樹脂
(ヒストケミカル社製、9921)を射出成形して有底
管体状の本発明の容器(直径10mm×高さ70mm)
を製造した。
【0030】次に、上記の容器にエンドトキシンフリー
水(大塚製薬社製、注射用水)を3ml収容し、37℃
で1時間の条件で攪拌下、抽出を行った。得られた抽出
液中のエンドトキシン含量を、エンドトキシン測定試薬
であるエンドスペシー(商品名、生化学工業社製)で測
定した。その結果を表1に示した。エンドトキシン含量
は収容しようとするエンドトキシン含量〔180EU
(国際エンドトキシンユニット)/mlのエンドトキシ
ンを3ml収容する予定〕の5/100以下であった。
【0031】比較例1 ガラスバイアル(井内盛栄堂、ステリ・バイアル、容量
5ml、胴径23mm×高さ42mm)を250℃で2
時間乾熱滅菌して、エンドトキシン用容器とした。
【0032】この容器を用いて、実施例1と同様にして
エンドトキシンを抽出し、そのエンドトキシン含量を測
定した。その結果を表1に示した。エンドトキシン含量
は収容しようとするエンドトキシン含量〔180EU
(国際エンドトキシンユニット)/mlのエンドトキシ
ンを3ml収容する予定〕の5/100以下であった。
【0033】比較例2 ポリエチレン製容器(岩城硝子社製、スナップバイア
ル、容量5ml、直径18mm×高さ40mm)をエン
ドトキシンフリー水(大塚製薬社製、注射用水)で10
回洗浄し、乾燥してエンドトキシン用容器とした。
【0034】この容器を用いて、実施例1と同様にして
エンドトキシンを抽出し、そのエンドトキシン含量を測
定した。その結果を表1に示した。エンドトキシン含量
は収容しようとするエンドトキシン含量〔180EU
(国際エンドトキシンユニット)/mlのエンドトキシ
ンを3ml収容する予定〕の5/100以下であった。
【0035】
【表1】
【0036】性能試験 次に、E.Coli055(LBL社製)原体5mgを
エンドトキシンフリー水(大塚製薬社製、注射用水)で
希釈し、180EU/mlのエンドトキシン水溶液を調
製した。
【0037】実施例1で用いた容器(試験例1とす
る);実施例1と同様にして製造し、同様にしてエンド
トキシン含量を測定し、その値が収容しようとするエン
ドトキシン含量の5/100以下であった容器に、20
W/V%マンニトール(日本製薬)20μlを収容した
容器(試験例2とする);比較例1で用いた容器(比較
試験例1とする);及び比較例2で用いた容器(比較試
験例2とする)に、上記の180EU/mlのエンドト
キシン水溶液をそれぞれ3mlずつ収容し4℃で保存し
た。このように収容されたエンドトキシン水溶液の分注
直後、24時間後、48時間後のエンドトキシン活性
を、エンドトキシン測定試薬であるエンドスペシー(商
品名、生化学工業社製)で測定し、その結果を表2に示
した。
【0038】
【表2】
【0039】表2より、ガラスバイアル及びポリエチレ
ン製の容器では、保存により急激にエンドトキシン活性
が減少するため、エンドトキシン標準品を保存するため
の容器としては、不適当であることが明らかである。し
かし、本発明の容器では分注直後のエンドトキシン活性
を安定に保つことができた。
【0040】
【発明の効果】本発明のエンドトキシン用容器の構成
は、上記の通りであり、高分子化合物から製造された容
器であるので、割れる恐れが少ない。また、エンドトキ
シン標準品の容器として使用すると、収容されている乾
燥されたエンドトキシンにエンドトキシンフリー水を添
加し再溶解した後も、エンドトキシンの容器への吸着が
少なく、しかも、ガラスバイアルのように金属イオンが
溶出して、エンドトキシン測定に用いられるカブトガニ
血球成分とエンドトキシンの反応に影響を与えるような
ことがなく、更に使用時に内部に収容しようとする液量
に等しい量のエンドトキシンフリー水を収容して抽出を
行ったときの該抽出液中のエンドトキシン含量が収容す
るエンドトキシンの5/100以下となされているの
で、所定の濃度のエンドトキシン水溶液を得ることがで
きるとともに、その濃度(活性)の経時的安定性に優れ
たエンドトキシン水溶液を得ることができる。更に、エ
ンドトキシンの安定化剤を収容すると、エンドトキシン
水溶液の経時的安定性をより向上できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用時に内部に収容しようとする液量に
    等しい量のエンドトキシンフリー水を収容して抽出を行
    ったときの該抽出液中のエンドトキシン含量が、収容す
    るエンドトキシンの5/100以下となされ、材質がエ
    ステル結合を有する高分子化合物であることを特徴とす
    るエンドトキシン用容器。
  2. 【請求項2】 エステル結合を有する高分子化合物がポ
    リエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求
    項1記載のエンドトキシン用容器。
JP19407997A 1997-07-18 1997-07-18 エンドトキシン用容器 Pending JPH1135068A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015085511A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 大日本印刷株式会社 エンドトキシンフリー樹脂フィルム及びその製造方法
JP2017504615A (ja) * 2013-12-23 2017-02-09 サムヤン バイオファーマシューティカルズ コーポレイション パロノセトロンを含有する薬学組成物

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