JPH11351324A - 免震装置 - Google Patents
免震装置Info
- Publication number
- JPH11351324A JPH11351324A JP16197298A JP16197298A JPH11351324A JP H11351324 A JPH11351324 A JP H11351324A JP 16197298 A JP16197298 A JP 16197298A JP 16197298 A JP16197298 A JP 16197298A JP H11351324 A JPH11351324 A JP H11351324A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seismic isolation
- upper plate
- plate
- lower plate
- isolation device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 地震に対する上部構造物の揺れを抑えるよう
にした免震装置Aに対して、個人住宅等のように上部構
造物が軽量であっても有効に免震機能を発揮させること
ができ、しかも、構造が簡単で、小形・軽量化を図るこ
とができるようにする。 【解決手段】 上部構造物と連結される上板1と、基礎
と連結されかつ強磁性体材料からなる下板2とを備え、
上板1の下面に支持柱5を下方向に延びるように固定
し、この支持柱5の下端部に、上記下板2を引き付けか
つ該支持柱5と共に上記上板1を下板2に対して水平方
向に相対移動可能に支持する磁石6を設け、上板1が下
板2に対して相対的に水平方向に移動したときに伸びる
円筒状のゴム部材8により上板1及び下板2の外周部全
周同士を弾性的に接続する。
にした免震装置Aに対して、個人住宅等のように上部構
造物が軽量であっても有効に免震機能を発揮させること
ができ、しかも、構造が簡単で、小形・軽量化を図るこ
とができるようにする。 【解決手段】 上部構造物と連結される上板1と、基礎
と連結されかつ強磁性体材料からなる下板2とを備え、
上板1の下面に支持柱5を下方向に延びるように固定
し、この支持柱5の下端部に、上記下板2を引き付けか
つ該支持柱5と共に上記上板1を下板2に対して水平方
向に相対移動可能に支持する磁石6を設け、上板1が下
板2に対して相対的に水平方向に移動したときに伸びる
円筒状のゴム部材8により上板1及び下板2の外周部全
周同士を弾性的に接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物等の上部構
造物と基礎との間に設けられ、地震に対する該上部構造
物の揺れを抑えるようにした免震装置に関する技術分野
に属する。
造物と基礎との間に設けられ、地震に対する該上部構造
物の揺れを抑えるようにした免震装置に関する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の免震装置としては、
例えば図9に示すように、上部構造物及び基礎にそれぞ
れ連結される円形の上板a及び下板b間において天然ゴ
ム等からなるゴム層cと鋼板層dとを交互に積層した免
震支承ゴムタイプのものがよく知られている。このもの
は、積層部の鉛直剛性で上部構造物の荷重を支持し、地
震時の横揺れに対しては、ゴム層cのせん断変形と中心
部に設けた鉄や鉛のプラグeによるダンパ作用とにより
水平方向の変位と力とを吸収するようになっている。ま
た、上記プラグeの代わりに油圧機構で減衰されるよう
にしたものや、ゴム層cを高減衰のものにしてゴム自体
でダンパ機能を発揮させるようにしたものがある。この
免震支承ゴムタイプの免震装置は構造が単純であり、し
かも、施工前の設計において地震力の減衰性能を容易に
予測することができ、施工作業や施工後の維持管理も容
易であるので、大型集合住宅や病院等の大型建築物にか
なり普及されている。
例えば図9に示すように、上部構造物及び基礎にそれぞ
れ連結される円形の上板a及び下板b間において天然ゴ
ム等からなるゴム層cと鋼板層dとを交互に積層した免
震支承ゴムタイプのものがよく知られている。このもの
は、積層部の鉛直剛性で上部構造物の荷重を支持し、地
震時の横揺れに対しては、ゴム層cのせん断変形と中心
部に設けた鉄や鉛のプラグeによるダンパ作用とにより
水平方向の変位と力とを吸収するようになっている。ま
た、上記プラグeの代わりに油圧機構で減衰されるよう
にしたものや、ゴム層cを高減衰のものにしてゴム自体
でダンパ機能を発揮させるようにしたものがある。この
免震支承ゴムタイプの免震装置は構造が単純であり、し
かも、施工前の設計において地震力の減衰性能を容易に
予測することができ、施工作業や施工後の維持管理も容
易であるので、大型集合住宅や病院等の大型建築物にか
なり普及されている。
【0003】一方、個人住宅等の軽量の上部構造物にお
いて地震時の倒壊や家具、調度品の転倒及び落下を防止
するための免震装置として、例えば特開平8−3263
52号公報に示されているように、上下一対の硬質部材
間に可撓性構造体を設け、この可撓性構造体に流動部材
が充填された多数の区画室を形成することによって、簡
単な構成で地震に対する上部構造物の揺れを抑えるよう
にすることが提案されている。
いて地震時の倒壊や家具、調度品の転倒及び落下を防止
するための免震装置として、例えば特開平8−3263
52号公報に示されているように、上下一対の硬質部材
間に可撓性構造体を設け、この可撓性構造体に流動部材
が充填された多数の区画室を形成することによって、簡
単な構成で地震に対する上部構造物の揺れを抑えるよう
にすることが提案されている。
【0004】また、近年、ゴムを用いないで、ベアリン
グ等のスライド機構とダンパ機構とを組み合わせた免震
装置が知られており、このものは、例えば2つのスライ
ド機構を略十字状に結合して上部構造物を基礎に対して
水平2方向に自由に移動可能とし、このスライド機構に
ばねやオイルダンパ等を別途付加して上部構造物の揺れ
を抑えるようにしている。
グ等のスライド機構とダンパ機構とを組み合わせた免震
装置が知られており、このものは、例えば2つのスライ
ド機構を略十字状に結合して上部構造物を基礎に対して
水平2方向に自由に移動可能とし、このスライド機構に
ばねやオイルダンパ等を別途付加して上部構造物の揺れ
を抑えるようにしている。
【0005】さらに、例えば特開平9−4279号公報
に示されているように、鋼鉄製球を中央が底点となる放
物線型の円型鋼鉄製皿受台で上下より挟んだ構成とし、
鋼鉄製球が下側の皿受台を上昇する際の反力により地震
加速度を消滅させることで上部構造物の横揺れを抑える
ようにすることが提案されている。
に示されているように、鋼鉄製球を中央が底点となる放
物線型の円型鋼鉄製皿受台で上下より挟んだ構成とし、
鋼鉄製球が下側の皿受台を上昇する際の反力により地震
加速度を消滅させることで上部構造物の横揺れを抑える
ようにすることが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の免
震支承ゴムタイプのものは、上部構造物から受ける鉛直
荷重が面圧で50〜100kg/cm2 の大きさのときに期
待するせん断力と水平方向変位とを発揮するように断面
積と高さとのバランスをとってあるため、上部構造物が
軽量でかつ設置面積が小さい個人住宅等に適用すると、
断面積が小さくかつ高さが大きいものとなり、座屈を生
じ易い不安定なものとなる。このため、この免震支承ゴ
ムタイプの免震装置は、大型集合住宅や病院等の大型建
築物のみにしか採用されていないのが実状である。
震支承ゴムタイプのものは、上部構造物から受ける鉛直
荷重が面圧で50〜100kg/cm2 の大きさのときに期
待するせん断力と水平方向変位とを発揮するように断面
積と高さとのバランスをとってあるため、上部構造物が
軽量でかつ設置面積が小さい個人住宅等に適用すると、
断面積が小さくかつ高さが大きいものとなり、座屈を生
じ易い不安定なものとなる。このため、この免震支承ゴ
ムタイプの免震装置は、大型集合住宅や病院等の大型建
築物のみにしか採用されていないのが実状である。
【0007】また、上記前者の提案例(特開平8−32
6352号公報)の免震装置においては、上部構造物か
らの荷重を支持するための可撓性構造体の強度が経年劣
化により衰え、上部構造物の高さを一定に保持すること
ができないという問題がある。また、製造上、内部に複
数の区画室を設けることは困難である。
6352号公報)の免震装置においては、上部構造物か
らの荷重を支持するための可撓性構造体の強度が経年劣
化により衰え、上部構造物の高さを一定に保持すること
ができないという問題がある。また、製造上、内部に複
数の区画室を設けることは困難である。
【0008】そして、ゴムを用いないでスライド機構と
ダンパ機構とを組み合わせた免震装置においては、どの
方向からの地震力に対しても機能するようにするために
はスライド機構及びダンパ機構の構造が非常に複雑とな
り、施工に先立つ設計の困難さやコスト高が問題とな
り、普及していない。
ダンパ機構とを組み合わせた免震装置においては、どの
方向からの地震力に対しても機能するようにするために
はスライド機構及びダンパ機構の構造が非常に複雑とな
り、施工に先立つ設計の困難さやコスト高が問題とな
り、普及していない。
【0009】さらに、上記後者の提案例(特開平9−4
279号公報)の免震装置においては、地震による横揺
れに対し、鋼鉄製球が放物線型の皿受台上を移動するた
め、上部構造物が上下方向にも移動するという問題があ
る。また、振動を減衰させるための機構が重力によるも
のであるため上部構造物が自由振動に近い振動挙動を示
し、振動の収まりが悪いという問題を有している。
279号公報)の免震装置においては、地震による横揺
れに対し、鋼鉄製球が放物線型の皿受台上を移動するた
め、上部構造物が上下方向にも移動するという問題があ
る。また、振動を減衰させるための機構が重力によるも
のであるため上部構造物が自由振動に近い振動挙動を示
し、振動の収まりが悪いという問題を有している。
【0010】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、地震に対する上部構
造物の揺れを抑えるようにした免震装置に対して、その
構成を従来のものとは異ならせることによって、個人住
宅等のように上部構造物が軽量の場合にも、地震の振動
に対して上下方向の変位がなく、横方向の変位に対応し
かつ吸収して有効に免震機能を発揮させることができ、
しかも、構造が簡単で、小形・軽量化を図ることができ
るようにすることにある。
であり、その目的とするところは、地震に対する上部構
造物の揺れを抑えるようにした免震装置に対して、その
構成を従来のものとは異ならせることによって、個人住
宅等のように上部構造物が軽量の場合にも、地震の振動
に対して上下方向の変位がなく、横方向の変位に対応し
かつ吸収して有効に免震機能を発揮させることができ、
しかも、構造が簡単で、小形・軽量化を図ることができ
るようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、上板の下面に支持柱を下方向に延
びるように固定し、この支持柱の下端部に、強磁性体材
料からなる下板を引き付けかつ支持柱と共に上板を下板
に対して水平方向に相対移動可能に支持する磁石を設
け、上板が下板に対して相対的に水平方向に移動したと
きに伸びる弾性体により上板及び下板の外周部同士を弾
性的に接続するようにした。
めに、この発明では、上板の下面に支持柱を下方向に延
びるように固定し、この支持柱の下端部に、強磁性体材
料からなる下板を引き付けかつ支持柱と共に上板を下板
に対して水平方向に相対移動可能に支持する磁石を設
け、上板が下板に対して相対的に水平方向に移動したと
きに伸びる弾性体により上板及び下板の外周部同士を弾
性的に接続するようにした。
【0012】具体的には、請求項1の発明では、上部構
造物と基礎との間に設けられ、地震に対する該上部構造
物の揺れを抑えるようにした免震装置を対象とする。
造物と基礎との間に設けられ、地震に対する該上部構造
物の揺れを抑えるようにした免震装置を対象とする。
【0013】そして、上記上部構造物と連結される上板
と、上記上板の下側に対向して設けられ、上記基礎と連
結されかつ強磁性体材料からなる下板と、上記上板の外
周部以外の下面に下方向に延びるように固定された支持
柱と、上記支持柱の下端部に、上記下板を引き付けかつ
該支持柱と共に上記上板を下板に対して水平方向に相対
移動可能に支持するように設けられた磁石と、上記上板
及び下板の外周部の少なくとも一部同士を弾性的に接続
して、該上板が下板に対して相対的に水平方向に移動し
たときに伸びる弾性体とを備えているものとする。
と、上記上板の下側に対向して設けられ、上記基礎と連
結されかつ強磁性体材料からなる下板と、上記上板の外
周部以外の下面に下方向に延びるように固定された支持
柱と、上記支持柱の下端部に、上記下板を引き付けかつ
該支持柱と共に上記上板を下板に対して水平方向に相対
移動可能に支持するように設けられた磁石と、上記上板
及び下板の外周部の少なくとも一部同士を弾性的に接続
して、該上板が下板に対して相対的に水平方向に移動し
たときに伸びる弾性体とを備えているものとする。
【0014】上記の構成により、上板は下板に対して支
持柱及び磁石によって支持されているので、ゴムで支持
するのとは異なり、上部構造物の高さを安定的に維持す
ることができる。そして、地震発生時には、上板が下板
に対して水平方向に移動し、急激な振動を長周期化して
和らげる。このとき、弾性体には伸びることにより上板
を移動前の位置に復帰させる復元力が発生するので、こ
の復元力が磁石の下板を引き付ける力(磁力)と共に減
衰力として作用する。このため、上部構造物を上下移動
させることなく上部構造物の揺れを抑えることができ、
地震収束後は上板ないし上部構造物を移動前の位置に戻
すことができる。また、微小な地震動が発生したり風圧
が上部構造物に作用したりしても、磁石の下板引付け力
により上板の移動を阻止することができる。
持柱及び磁石によって支持されているので、ゴムで支持
するのとは異なり、上部構造物の高さを安定的に維持す
ることができる。そして、地震発生時には、上板が下板
に対して水平方向に移動し、急激な振動を長周期化して
和らげる。このとき、弾性体には伸びることにより上板
を移動前の位置に復帰させる復元力が発生するので、こ
の復元力が磁石の下板を引き付ける力(磁力)と共に減
衰力として作用する。このため、上部構造物を上下移動
させることなく上部構造物の揺れを抑えることができ、
地震収束後は上板ないし上部構造物を移動前の位置に戻
すことができる。また、微小な地震動が発生したり風圧
が上部構造物に作用したりしても、磁石の下板引付け力
により上板の移動を阻止することができる。
【0015】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、弾性体は、上板及び下板の外周部全周同士を接続
しかつ上板及び下板間の空間を覆う筒状のゴム部材から
なるものとする。このことにより、上板がどの方向に移
動しても、筒状ゴム部材がそれに応じて伸びて方向性の
ない安定した復元力が発生する。
いて、弾性体は、上板及び下板の外周部全周同士を接続
しかつ上板及び下板間の空間を覆う筒状のゴム部材から
なるものとする。このことにより、上板がどの方向に移
動しても、筒状ゴム部材がそれに応じて伸びて方向性の
ない安定した復元力が発生する。
【0016】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、ゴム部材で覆われた上板及び下板間の空間に、液
状の粘性材料又は粉状若しくは粒状の高分子材料からな
る減衰剤が充填されているものとする。
いて、ゴム部材で覆われた上板及び下板間の空間に、液
状の粘性材料又は粉状若しくは粒状の高分子材料からな
る減衰剤が充填されているものとする。
【0017】こうすることで、減衰剤を筒状ゴム部材の
外部に漏らすことなく、比較的大きな減衰力が容易に得
られると共に、減衰剤の材質及び使用量を変えることに
より減衰力を調節することができる。このため、磁石の
磁力を小さくすることで地震発生時に上板を下板に対し
て出来る限りスムーズに相対移動させるようにすること
ができ、上部構造物の急激な揺れをより効果的に抑える
ことができる。また、上部構造物の風圧による揺れを減
衰剤及び磁石により抑制し易くすることができる。よっ
て、上部構造物の不用意な揺れを抑制しつつ、大きな地
振動に対して確実に免震効果を発揮させることができ
る。
外部に漏らすことなく、比較的大きな減衰力が容易に得
られると共に、減衰剤の材質及び使用量を変えることに
より減衰力を調節することができる。このため、磁石の
磁力を小さくすることで地震発生時に上板を下板に対し
て出来る限りスムーズに相対移動させるようにすること
ができ、上部構造物の急激な揺れをより効果的に抑える
ことができる。また、上部構造物の風圧による揺れを減
衰剤及び磁石により抑制し易くすることができる。よっ
て、上部構造物の不用意な揺れを抑制しつつ、大きな地
振動に対して確実に免震効果を発揮させることができ
る。
【0018】請求項4の発明では、請求項2又は3の発
明において、ゴム部材は、上下両端部近傍に上下方向中
央と反対側に向かって肉厚が厚く変化する肉厚変化部を
有し、上記肉厚変化部は、薄肉部から厚肉部に向かって
滑らかに変化する形状であるものとする。
明において、ゴム部材は、上下両端部近傍に上下方向中
央と反対側に向かって肉厚が厚く変化する肉厚変化部を
有し、上記肉厚変化部は、薄肉部から厚肉部に向かって
滑らかに変化する形状であるものとする。
【0019】このことで、ゴム部材の上下両端部の肉厚
を上下方向中央部よりも厚くすることができるので、ゴ
ム部材を、上板及び下板との接合を容易かつ確実に行い
つつ所定の復元力が得られる形状にすることができる。
このとき、肉厚変化部において肉厚を急激に変化させる
と大きな段差が生じるので、上板が下板に対して相対的
に水平方向に移動したときにその肉厚変化部に応力集中
が生じてゴム部材が破断し易くなる。しかし、この発明
では、肉厚変化部を滑らかに変化する形状としているの
で、応力集中を緩和することができ、ゴム部材の肉厚変
化部での応力集中による破断を防止することができる。
を上下方向中央部よりも厚くすることができるので、ゴ
ム部材を、上板及び下板との接合を容易かつ確実に行い
つつ所定の復元力が得られる形状にすることができる。
このとき、肉厚変化部において肉厚を急激に変化させる
と大きな段差が生じるので、上板が下板に対して相対的
に水平方向に移動したときにその肉厚変化部に応力集中
が生じてゴム部材が破断し易くなる。しかし、この発明
では、肉厚変化部を滑らかに変化する形状としているの
で、応力集中を緩和することができ、ゴム部材の肉厚変
化部での応力集中による破断を防止することができる。
【0020】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、弾性体は、上板及び下板の外周部間に周方向に略
等間隔をあけて掛け渡された複数のコイルばねであるも
のとする。この発明により、上板が下板に対して水平方
向においてどの方向に移動してもコイルばね全体で略同
じ復元力を発生させることができる。
いて、弾性体は、上板及び下板の外周部間に周方向に略
等間隔をあけて掛け渡された複数のコイルばねであるも
のとする。この発明により、上板が下板に対して水平方
向においてどの方向に移動してもコイルばね全体で略同
じ復元力を発生させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の実施形態
に係る免震装置Aを示し、この免震装置Aは、建築物等
の上部構造物と基礎との間に設けられ、地震に対する該
上部構造物の揺れを抑えるようにしたものであり、個人
住宅等のように上部構造物が軽量である場合に特にその
免震効果を発揮するものである。上記免震装置Aは、上
記上部構造物と連結される円形の鉄製上板1と、この上
板1の下側に対向して設けられ、上記基礎と連結されか
つ強磁性体材料としての鉄系材料からなる円形の下板2
とを備えている。この上板1及び下板2は、該上板1及
び下板2の外周部をそれぞれ構成する外周側部材1a,
2aと、この外周側部材1a,2aの径方向内側部をそ
れぞれ構成する内周側部材1b,2bとからなり、この
上板1の両部材1a,1b及び下板2の両部材2a,2
bは互いに段差状に形成された部分にて不図示のねじ又
はボルト等によりそれぞれ同心状に強固に結合されてい
る。
基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の実施形態
に係る免震装置Aを示し、この免震装置Aは、建築物等
の上部構造物と基礎との間に設けられ、地震に対する該
上部構造物の揺れを抑えるようにしたものであり、個人
住宅等のように上部構造物が軽量である場合に特にその
免震効果を発揮するものである。上記免震装置Aは、上
記上部構造物と連結される円形の鉄製上板1と、この上
板1の下側に対向して設けられ、上記基礎と連結されか
つ強磁性体材料としての鉄系材料からなる円形の下板2
とを備えている。この上板1及び下板2は、該上板1及
び下板2の外周部をそれぞれ構成する外周側部材1a,
2aと、この外周側部材1a,2aの径方向内側部をそ
れぞれ構成する内周側部材1b,2bとからなり、この
上板1の両部材1a,1b及び下板2の両部材2a,2
bは互いに段差状に形成された部分にて不図示のねじ又
はボルト等によりそれぞれ同心状に強固に結合されてい
る。
【0022】上記上板1の内周側部材1bの下面中心部
には、下方向に延びる略円柱状の支持柱5の上端部が接
着又はボルト等により取付固定されている。この支持柱
5の下端部と下板2の上面との間には、上記下板2を引
き付ける永久磁石6が設けられている。この磁石6は、
支持柱5と略同じ径の円板状をなし、支持柱5の下端部
に接着又はボルト等により同心状に取付固定されてい
る。そして、磁石6は、その下面が鏡面状となるように
加工されていて、所定震度以上の地震が発生したとき
に、該磁石6の下板2引付け力に抗して下板2上を滑る
ようになっている。つまり、磁石6は、支持柱5と共に
上板1を下板2に対して水平方向に相対移動可能に支持
するように構成されている。
には、下方向に延びる略円柱状の支持柱5の上端部が接
着又はボルト等により取付固定されている。この支持柱
5の下端部と下板2の上面との間には、上記下板2を引
き付ける永久磁石6が設けられている。この磁石6は、
支持柱5と略同じ径の円板状をなし、支持柱5の下端部
に接着又はボルト等により同心状に取付固定されてい
る。そして、磁石6は、その下面が鏡面状となるように
加工されていて、所定震度以上の地震が発生したとき
に、該磁石6の下板2引付け力に抗して下板2上を滑る
ようになっている。つまり、磁石6は、支持柱5と共に
上板1を下板2に対して水平方向に相対移動可能に支持
するように構成されている。
【0023】上記上板1及び下板2の外周部を構成する
外周側部材1a,2aの全周同士は、該上板1及び下板
2間の空間を覆う円筒状のゴム部材8(弾性体)により
弾性的に接続されている。このゴム部材8は、上板1が
下板2に対して相対的に水平方向においてどの方向に摺
動したときにも伸びて上板1を摺動前の位置に復帰させ
る復元力を発生するようになっている。このゴム部材8
は天然ゴム若しくは合成ゴムを主体とする配合ゴム又は
そのいずれかの配合ゴムを繊維で補強した複合材からな
っている。また、このゴム部材8は、上下両端部近傍に
上下方向中央と反対に向かって肉厚が厚く変化する肉厚
変化部8a,8aを有し、上下両端部の肉厚が上下方向
中央部よりも厚く形成されている。この肉厚変化部8
a,8aは、薄肉部(上下方向中央部)から厚肉部(上
下両端部)に向かって滑らかに変化するように円弧状に
形成されて、上板1が下板2に対して水平方向に相対移
動したときに応力集中を緩和するようになっている。さ
らに、ゴム部材8の上下両端面に形成された凹部8b,
8bにおける水平面及び鉛直面全周が上板1及び下板2
の外周側部材1a,2aにおける対向面及び外側周面全
周にそれぞれ加硫接着され、上板1及び下板2間の空間
は略密閉状にされている。
外周側部材1a,2aの全周同士は、該上板1及び下板
2間の空間を覆う円筒状のゴム部材8(弾性体)により
弾性的に接続されている。このゴム部材8は、上板1が
下板2に対して相対的に水平方向においてどの方向に摺
動したときにも伸びて上板1を摺動前の位置に復帰させ
る復元力を発生するようになっている。このゴム部材8
は天然ゴム若しくは合成ゴムを主体とする配合ゴム又は
そのいずれかの配合ゴムを繊維で補強した複合材からな
っている。また、このゴム部材8は、上下両端部近傍に
上下方向中央と反対に向かって肉厚が厚く変化する肉厚
変化部8a,8aを有し、上下両端部の肉厚が上下方向
中央部よりも厚く形成されている。この肉厚変化部8
a,8aは、薄肉部(上下方向中央部)から厚肉部(上
下両端部)に向かって滑らかに変化するように円弧状に
形成されて、上板1が下板2に対して水平方向に相対移
動したときに応力集中を緩和するようになっている。さ
らに、ゴム部材8の上下両端面に形成された凹部8b,
8bにおける水平面及び鉛直面全周が上板1及び下板2
の外周側部材1a,2aにおける対向面及び外側周面全
周にそれぞれ加硫接着され、上板1及び下板2間の空間
は略密閉状にされている。
【0024】上記ゴム部材8で覆われた上板1及び下板
2間の空間には、液状の粘性材料又は粉状若しくは粒状
の高分子材料からなる減衰剤10が充填されている。
2間の空間には、液状の粘性材料又は粉状若しくは粒状
の高分子材料からなる減衰剤10が充填されている。
【0025】以上の構成からなる免震装置Aの組立方法
を図3により説明する。先ず、ゴム部材8の上下両端面
の各凹部8bに上板1及び下板2の外周側部材1a,2
aをそれぞれ嵌め込み、その各凹部8bの水平面及び鉛
直面全周を外周側部材1a,2aの対向面及び外側周面
全周にそれぞれ加硫接着する。
を図3により説明する。先ず、ゴム部材8の上下両端面
の各凹部8bに上板1及び下板2の外周側部材1a,2
aをそれぞれ嵌め込み、その各凹部8bの水平面及び鉛
直面全周を外周側部材1a,2aの対向面及び外側周面
全周にそれぞれ加硫接着する。
【0026】続いて、予め下面に支持柱5及び磁石6を
取付固定した上板1の内周側部材1bを外周側部材1a
にねじやボルト等により結合した後、天地を逆にして上
板1を下側となるようにする。
取付固定した上板1の内周側部材1bを外周側部材1a
にねじやボルト等により結合した後、天地を逆にして上
板1を下側となるようにする。
【0027】次に、ゴム部材8の内側に減衰剤10を充
填した後、上板1と同様に、下板2の内周側部材2bを
外周側部材2aにねじやボルト等により結合することに
より免震装置Aが完成する。
填した後、上板1と同様に、下板2の内周側部材2bを
外周側部材2aにねじやボルト等により結合することに
より免震装置Aが完成する。
【0028】上記免震装置Aを上部構造物を構成する柱
等と基礎との間に設ける場合、上部構造物ないし上板1
は支持柱5及び磁石6によって支持されているので、経
年変化して上部構造物の高さが変化するということはな
い。また、微少な地震動が発生したり風圧が上部構造物
に作用したりしても、減衰剤10の流動抵抗力及び磁石
6の下板2引付け力により上板1の移動を阻止すること
ができる。さらに、上板1の中心部に上部構造物の荷重
がかかるように上板1と上部構造物とを連結すれば、上
部構造物を安定して支持することができる。そして、所
定震度以上の地震が発生したときには、どの方向に地震
力を受けても磁石6が下板2上を滑って上板1及び支持
柱5は下板2に対して相対的に水平移動する。
等と基礎との間に設ける場合、上部構造物ないし上板1
は支持柱5及び磁石6によって支持されているので、経
年変化して上部構造物の高さが変化するということはな
い。また、微少な地震動が発生したり風圧が上部構造物
に作用したりしても、減衰剤10の流動抵抗力及び磁石
6の下板2引付け力により上板1の移動を阻止すること
ができる。さらに、上板1の中心部に上部構造物の荷重
がかかるように上板1と上部構造物とを連結すれば、上
部構造物を安定して支持することができる。そして、所
定震度以上の地震が発生したときには、どの方向に地震
力を受けても磁石6が下板2上を滑って上板1及び支持
柱5は下板2に対して相対的に水平移動する。
【0029】このとき、上板1が水平方向にずれるの
で、その方向にゴム部材8が変形して伸びるため、ゴム
部材8に上板1を移動前の位置に復帰させる復元力が発
生する。この復元力が減衰剤10の流動抵抗力及び磁石
6の下板2引付け力と共に減衰力として作用する。この
結果、上部構造物を上下移動させることなく水平揺れを
抑えることができ、建築物内部に設置したものが倒れる
のを防止することができる。しかも、地震収束後は上板
1ないし上部構造物を移動前の位置に戻すことができ
る。さらに、ゴム部材8の復元力はゴム部材8の材質、
大きさ、断面形状等により、減衰剤10の抵抗力は減衰
剤10の材質、使用量等により、磁石6の下板2引付け
力は磁石6の磁力、下板2の材質等によりそれぞれ変更
することができ、上部構造物の重さに応じて最適値に設
定することができる。また、ゴム部材8は、上板1が下
板2に対して水平方向においてどの方向に移動したとき
にも同じ復元力が発生するので、どの方向からの地震力
に対しても同じように機能させることができる。
で、その方向にゴム部材8が変形して伸びるため、ゴム
部材8に上板1を移動前の位置に復帰させる復元力が発
生する。この復元力が減衰剤10の流動抵抗力及び磁石
6の下板2引付け力と共に減衰力として作用する。この
結果、上部構造物を上下移動させることなく水平揺れを
抑えることができ、建築物内部に設置したものが倒れる
のを防止することができる。しかも、地震収束後は上板
1ないし上部構造物を移動前の位置に戻すことができ
る。さらに、ゴム部材8の復元力はゴム部材8の材質、
大きさ、断面形状等により、減衰剤10の抵抗力は減衰
剤10の材質、使用量等により、磁石6の下板2引付け
力は磁石6の磁力、下板2の材質等によりそれぞれ変更
することができ、上部構造物の重さに応じて最適値に設
定することができる。また、ゴム部材8は、上板1が下
板2に対して水平方向においてどの方向に移動したとき
にも同じ復元力が発生するので、どの方向からの地震力
に対しても同じように機能させることができる。
【0030】尚、上記実施形態では、ゴム部材8で覆わ
れた上板1及び下板2間の空間に減衰剤10を充填した
が、この減衰剤10は必ずしも必要ではなく、磁石6の
下板2引付け力を調整することで対応することも可能で
ある。但し、上記実施形態のように減衰剤10を用いる
と、磁石6の磁力を小さくすることで地震発生時に上板
を下板に対してより一層スムーズに相対移動させるよう
にすることができ、上部構造物の急激な揺れをより確実
に抑えることができると共に、上部構造物の風圧による
揺れを減衰剤及び磁石により容易に抑制することができ
る。
れた上板1及び下板2間の空間に減衰剤10を充填した
が、この減衰剤10は必ずしも必要ではなく、磁石6の
下板2引付け力を調整することで対応することも可能で
ある。但し、上記実施形態のように減衰剤10を用いる
と、磁石6の磁力を小さくすることで地震発生時に上板
を下板に対してより一層スムーズに相対移動させるよう
にすることができ、上部構造物の急激な揺れをより確実
に抑えることができると共に、上部構造物の風圧による
揺れを減衰剤及び磁石により容易に抑制することができ
る。
【0031】また、上記実施形態では、ゴム部材8を上
板1及び下板2の外周側部材1a,2aに接着するよう
にしたが、ボルトやねじ等によって接合するようにして
もよい。そして、ゴム部材8をより一層強固に上板1及
び下板2に接合するために、ゴム部材8の上下両端部
を、金属や繊維で補強した締付バンドにより上板1及び
下板2の外周側部材1a,2aの側周面にそれぞれ締め
付けるようにしてもよい。
板1及び下板2の外周側部材1a,2aに接着するよう
にしたが、ボルトやねじ等によって接合するようにして
もよい。そして、ゴム部材8をより一層強固に上板1及
び下板2に接合するために、ゴム部材8の上下両端部
を、金属や繊維で補強した締付バンドにより上板1及び
下板2の外周側部材1a,2aの側周面にそれぞれ締め
付けるようにしてもよい。
【0032】さらに、上記実施形態では、ゴム部材8の
上下両端部に肉厚変化部8a,8aや凹部8b,8bを
形成したが、例えば図4に示すように、ゴム部材8の肉
厚を上下両端面間で一定にして、そのゴム部材8の両端
面全周を上板1及び下板2の外周側部材1a,2aにお
ける対向面全周にそれぞれ加硫接着するようにしてもよ
く、図5に示すように、ゴム部材8の上下両端部の内周
面全周を外周側部材1a,2aの外側周面全周にそれぞ
れ加硫接着するようにしてもよい。但し、ゴム部材8の
復元力の関係から肉厚が小さくなる場合には、上記実施
形態1のような形状にした方が、必要な復元力を維持し
つつ、ゴム部材8と上板1及び下板2との接着をより確
実かつ容易に行うようにすることができる。そして、肉
厚変化部8a,8aを有していても、その肉厚変化部8
a,8aは応力集中を緩和可能な形状に形成されている
ので、ゴム部材8の肉厚変化部8a,8aでの応力集中
による破断を防止することができる。
上下両端部に肉厚変化部8a,8aや凹部8b,8bを
形成したが、例えば図4に示すように、ゴム部材8の肉
厚を上下両端面間で一定にして、そのゴム部材8の両端
面全周を上板1及び下板2の外周側部材1a,2aにお
ける対向面全周にそれぞれ加硫接着するようにしてもよ
く、図5に示すように、ゴム部材8の上下両端部の内周
面全周を外周側部材1a,2aの外側周面全周にそれぞ
れ加硫接着するようにしてもよい。但し、ゴム部材8の
復元力の関係から肉厚が小さくなる場合には、上記実施
形態1のような形状にした方が、必要な復元力を維持し
つつ、ゴム部材8と上板1及び下板2との接着をより確
実かつ容易に行うようにすることができる。そして、肉
厚変化部8a,8aを有していても、その肉厚変化部8
a,8aは応力集中を緩和可能な形状に形成されている
ので、ゴム部材8の肉厚変化部8a,8aでの応力集中
による破断を防止することができる。
【0033】また、上記実施形態では、上板1及び下板
2をそれぞれ外周側部材1a,2aと内周側部材1b,
2bとの2部材で構成された円形のものとしたが、多角
形状であってもよく、上板1及び下板2をそれぞれ1部
材で構成してもよい。但し、組立性を向上させる観点か
ら上記実施形態の如く2部材で構成した方が望ましい。
そして、支持柱5を上板1(内周側部材1b)と一体加
工してもよい。
2をそれぞれ外周側部材1a,2aと内周側部材1b,
2bとの2部材で構成された円形のものとしたが、多角
形状であってもよく、上板1及び下板2をそれぞれ1部
材で構成してもよい。但し、組立性を向上させる観点か
ら上記実施形態の如く2部材で構成した方が望ましい。
そして、支持柱5を上板1(内周側部材1b)と一体加
工してもよい。
【0034】さらに、上板1の材料は鉄以外の金属であ
ってもよく、強化プラスチック等の高剛性材料を使用し
てもよい。そして、下板2は、磁石6に引き付けられる
強磁性体材料でかつ上部構造物を支持可能であればどの
ようなものであってもよい。
ってもよく、強化プラスチック等の高剛性材料を使用し
てもよい。そして、下板2は、磁石6に引き付けられる
強磁性体材料でかつ上部構造物を支持可能であればどの
ようなものであってもよい。
【0035】また、上記実施形態では、支持柱5及び磁
石6を上板1の内周側部材1bの下面中心部に取付固定
したが、免震装置Aの平面的な大きさに余裕があれば、
上板1の外周部以外の下面つまり内周側部材1bの下面
であれば支持柱5及び磁石6をどこに取付固定してもよ
い。
石6を上板1の内周側部材1bの下面中心部に取付固定
したが、免震装置Aの平面的な大きさに余裕があれば、
上板1の外周部以外の下面つまり内周側部材1bの下面
であれば支持柱5及び磁石6をどこに取付固定してもよ
い。
【0036】さらにまた、永久磁石6の代わりに電磁石
を用いてもよいが、大きさ、配線及び電源の必要性等を
考慮すると、永久磁石6の方が望ましい。
を用いてもよいが、大きさ、配線及び電源の必要性等を
考慮すると、永久磁石6の方が望ましい。
【0037】加えて、上記実施形態では、弾性体として
ゴム部材8を用いたが、例えばコイルばねを用いること
も可能である。すなわち、図6に示すように、上板1及
び下板2の外周側部材1a,2aにおける側周面に、円
周方向に略等間隔をあけて複数のばね支持部1c,1
c,…、2c,2c,…を上下に互いに対応してそれぞ
れ設け、この上板1及び下板2の上下に対応する各ばね
支持部1c,2cに弾性体としてのコイルばね15をそ
れぞれ掛け渡す。こうすれば、ゴム部材8を用いた場合
と同様に、上板1が下板2に対して水平方向においてど
の方向に移動してもコイルばね15,15,…全体で略
同じ復元力を発生させるようにすることができる上、各
コイルばね15の復元力の調節も容易であるので、上記
実施形態において減衰剤10を使用しない場合と同様の
作用効果を得ることができる。
ゴム部材8を用いたが、例えばコイルばねを用いること
も可能である。すなわち、図6に示すように、上板1及
び下板2の外周側部材1a,2aにおける側周面に、円
周方向に略等間隔をあけて複数のばね支持部1c,1
c,…、2c,2c,…を上下に互いに対応してそれぞ
れ設け、この上板1及び下板2の上下に対応する各ばね
支持部1c,2cに弾性体としてのコイルばね15をそ
れぞれ掛け渡す。こうすれば、ゴム部材8を用いた場合
と同様に、上板1が下板2に対して水平方向においてど
の方向に移動してもコイルばね15,15,…全体で略
同じ復元力を発生させるようにすることができる上、各
コイルばね15の復元力の調節も容易であるので、上記
実施形態において減衰剤10を使用しない場合と同様の
作用効果を得ることができる。
【0038】
【実施例】次に、具体的に実施した実施例について説明
する。上記実施形態と同様にして4つの免震装置Aを作
製し、この各免震装置Aを、図7に示すように、個人住
宅(上部構造物21)の四隅に位置する各柱22とこの
各柱22に対応した各基礎23との間に設けた(尚、図
7では1つの柱22の箇所のみを示す)。この各基礎2
3は、試験のために複数のコロ(図示せず)上に設置さ
れていて、この各基礎23に対して水平方向に振動を加
えて揺らすことが可能とされている。ここで、上記各免
震装置Aの水平方向ばね定数は45kgf/cmとし、
水平方向減衰係数は34kgf・s/cmとした。ま
た、上部構造物21の重量は、一般の木造住宅と略同じ
40tとした。
する。上記実施形態と同様にして4つの免震装置Aを作
製し、この各免震装置Aを、図7に示すように、個人住
宅(上部構造物21)の四隅に位置する各柱22とこの
各柱22に対応した各基礎23との間に設けた(尚、図
7では1つの柱22の箇所のみを示す)。この各基礎2
3は、試験のために複数のコロ(図示せず)上に設置さ
れていて、この各基礎23に対して水平方向に振動を加
えて揺らすことが可能とされている。ここで、上記各免
震装置Aの水平方向ばね定数は45kgf/cmとし、
水平方向減衰係数は34kgf・s/cmとした。ま
た、上部構造物21の重量は、一般の木造住宅と略同じ
40tとした。
【0039】そして、上記各基礎23に対して水平方向
に兵庫県南部地震で観測された地震波を入力して上部構
造物21の振動減衰効果を調べた。この結果、上部構造
物21の水平方向の最大加速度は約1/4に低減し、免
震効果が十分に発揮されていることが確認された。
に兵庫県南部地震で観測された地震波を入力して上部構
造物21の振動減衰効果を調べた。この結果、上部構造
物21の水平方向の最大加速度は約1/4に低減し、免
震効果が十分に発揮されていることが確認された。
【0040】次に、上記各免震装置Aを免震床に適用し
た場合の免震効果を調べた。すなわち、図8に示すよう
に、各免震装置Aを上部構造物としての床部材26と複
数のコロ上に設置した基礎23との間の四隅に設け、そ
の基礎23に対して上記加振試験と同様の地震波を入力
した。この結果、この各免震装置Aは免震床として用い
ても十分な免震効果が得られ、建築物内部における精密
機械室や電算機室等の免震床に適用可能であることが判
った。
た場合の免震効果を調べた。すなわち、図8に示すよう
に、各免震装置Aを上部構造物としての床部材26と複
数のコロ上に設置した基礎23との間の四隅に設け、そ
の基礎23に対して上記加振試験と同様の地震波を入力
した。この結果、この各免震装置Aは免震床として用い
ても十分な免震効果が得られ、建築物内部における精密
機械室や電算機室等の免震床に適用可能であることが判
った。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明よ
ると、支持柱の下端部に、下板を引き付けかつ該支持柱
と共に上板を下板に対して水平方向に相対移動可能に支
持するように磁石を設け、上板が下板に対して相対的に
水平方向に移動したときに伸びる弾性体により上板及び
下板の外周部の少なくとも一部同士を弾性的に接続する
という簡単な構成にしたことにより、軽量の上部構造物
であっても上下変動させることなく水平振動を緩和・吸
収するという免震機能を有効に発揮させることができる
小形・軽量な免震装置が得られる。また、磁石の下板引
付け力により、上部構造物の風圧による揺れを防止する
ことができる。
ると、支持柱の下端部に、下板を引き付けかつ該支持柱
と共に上板を下板に対して水平方向に相対移動可能に支
持するように磁石を設け、上板が下板に対して相対的に
水平方向に移動したときに伸びる弾性体により上板及び
下板の外周部の少なくとも一部同士を弾性的に接続する
という簡単な構成にしたことにより、軽量の上部構造物
であっても上下変動させることなく水平振動を緩和・吸
収するという免震機能を有効に発揮させることができる
小形・軽量な免震装置が得られる。また、磁石の下板引
付け力により、上部構造物の風圧による揺れを防止する
ことができる。
【0042】請求項2の発明では、弾性体を、上板及び
下板の外周部全周同士を接続しかつ上板及び下板間の空
間を覆う筒状のゴム部材とした。また、請求項5の発明
では、弾性体を、上板及び下板の外周部間に周方向に略
等間隔をあけて掛け渡された複数のコイルばねとした。
したがって、これらの発明によると、地震力の方向に左
右されずに、減衰力や復元力を確保することができる。
下板の外周部全周同士を接続しかつ上板及び下板間の空
間を覆う筒状のゴム部材とした。また、請求項5の発明
では、弾性体を、上板及び下板の外周部間に周方向に略
等間隔をあけて掛け渡された複数のコイルばねとした。
したがって、これらの発明によると、地震力の方向に左
右されずに、減衰力や復元力を確保することができる。
【0043】請求項3の発明によると、ゴム部材で覆わ
れた上板及び下板間の空間に、液状の粘性材料又は粉状
若しくは粒状の高分子材料からなる減衰剤を充填したこ
とにより、上部構造物の風圧による不用意な揺れを抑制
し易くすると共に、大きな地振動に対しては確実に免震
効果を発揮させるようにすることができる。
れた上板及び下板間の空間に、液状の粘性材料又は粉状
若しくは粒状の高分子材料からなる減衰剤を充填したこ
とにより、上部構造物の風圧による不用意な揺れを抑制
し易くすると共に、大きな地振動に対しては確実に免震
効果を発揮させるようにすることができる。
【0044】請求項4の発明によると、ゴム部材の上下
両端部近傍を厚肉とし、上下方向中央に向けて徐々に薄
肉となるようにしたことにより、その肉厚変化部の角隅
部での応力集中を緩和しつつ所定の復元力が得られ、長
期間に亘って免震性能を確保することができる。
両端部近傍を厚肉とし、上下方向中央に向けて徐々に薄
肉となるようにしたことにより、その肉厚変化部の角隅
部での応力集中を緩和しつつ所定の復元力が得られ、長
期間に亘って免震性能を確保することができる。
【図1】本発明の実施形態に係る免震装置を示す断面図
である。
である。
【図2】免震装置の平面図である。
【図3】免震装置の組立手順を示す分解図である。
【図4】ゴム部材と上板及び下板の外周側部材との別の
接着例を示す図1相当図である。
接着例を示す図1相当図である。
【図5】ゴム部材と上板及び下板の外周側部材とのさら
に別の接着例を示す図1相当図である。
に別の接着例を示す図1相当図である。
【図6】弾性体としてコイルばねを用いた別の実施形態
を示す図1相当図である。
を示す図1相当図である。
【図7】免震装置を個人住宅に適用してその免震効果を
調べる試験の要領を示す概略図である。
調べる試験の要領を示す概略図である。
【図8】免震装置を免震床に適用してその免震効果を調
べる試験の要領を示す概略図である。
べる試験の要領を示す概略図である。
【図9】従来の免震支承ゴムタイプの免震装置を示す断
面図である。
面図である。
A 免震装置 1 上板 2 下板 5 支持柱 6 磁石 8 ゴム部材(弾性体) 10 減衰剤 15 コイルばね(弾性体) 21 上部構造物 23 基礎 26 床部材(上部構造物)
Claims (5)
- 【請求項1】 上部構造物と基礎との間に設けられ、地
震に対する該上部構造物の揺れを抑えるようにした免震
装置であって、 上記上部構造物と連結される上板と、 上記上板の下側に対向して設けられ、上記基礎と連結さ
れかつ強磁性体材料からなる下板と、 上記上板の外周部以外の下面に下方向に延びるように固
定された支持柱と、 上記支持柱の下端部に、上記下板を引き付けかつ該支持
柱と共に上記上板を下板に対して水平方向に相対移動可
能に支持するように設けられた磁石と、 上記上板及び下板の外周部の少なくとも一部同士を弾性
的に接続して、該上板が下板に対して相対的に水平方向
に移動したときに伸びる弾性体とを備えていることを特
徴とする免震装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の免震装置において、 弾性体は、上板及び下板の外周部全周同士を接続しかつ
上板及び下板間の空間を覆う筒状のゴム部材からなるこ
とを特徴とする免震装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の免震装置において、 ゴム部材で覆われた上板及び下板間の空間に、液状の粘
性材料又は粉状若しくは粒状の高分子材料からなる減衰
剤が充填されていることを特徴とする免震装置。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の免震装置におい
て、 ゴム部材は、上下両端部近傍に上下方向中央と反対側に
向かって肉厚が厚く変化する肉厚変化部を有し、 上記肉厚変化部は、薄肉部から厚肉部に向かって滑らか
に変化する形状であることを特徴とする免震装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の免震装置において、 弾性体は、上板及び下板の外周部間に周方向に略等間隔
をあけて掛け渡された複数のコイルばねであることを特
徴とする免震装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16197298A JPH11351324A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16197298A JPH11351324A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 免震装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11351324A true JPH11351324A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15745589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16197298A Withdrawn JPH11351324A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 免震装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11351324A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018096500A (ja) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | 学校法人君が淵学園 | 支承装置及び支承システム |
| CN108260313A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-07-06 | 和信精密科技(吴江)有限公司 | 一种机柜的抗震复合结构 |
| KR102218533B1 (ko) * | 2019-09-16 | 2021-02-22 | 박정민 | 건축물 기둥구조 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16197298A patent/JPH11351324A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018096500A (ja) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | 学校法人君が淵学園 | 支承装置及び支承システム |
| CN108260313A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-07-06 | 和信精密科技(吴江)有限公司 | 一种机柜的抗震复合结构 |
| KR102218533B1 (ko) * | 2019-09-16 | 2021-02-22 | 박정민 | 건축물 기둥구조 |
| WO2021054561A1 (ko) * | 2019-09-16 | 2021-03-25 | 박정민 | 건축물 기둥구조 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |