JPH11353151A - デジタル数値列の補正装置及び方法 - Google Patents

デジタル数値列の補正装置及び方法

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JPH11353151A
JPH11353151A JP10160318A JP16031898A JPH11353151A JP H11353151 A JPH11353151 A JP H11353151A JP 10160318 A JP10160318 A JP 10160318A JP 16031898 A JP16031898 A JP 16031898A JP H11353151 A JPH11353151 A JP H11353151A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正規の値から外れたデジタル数値列を正規の
値に補正することができるデジタル数値列の補正装置を
提供する。 【解決手段】 係数列和演算部34は、数値列である係
数列の和を計算する。減算器35は正規化数Nと係数列
和との差をとることによって、係数列全体として補正す
べき補正値Xを生成し、保持部36はそれを保持する。
順位付け部37は、係数列を構成する数値を大きさ順に
並び替える。加算器38,加算値設定部39,加算値供
給部40は、数値の大きい順に補正値Xに達するまで1
ずつ加算する。これによって、数値列は正規の値へと補
正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ演算装置
に用いる係数列等のデジタル数値列を正規化した後に発
生する丸め誤差を補正するためのデジタル数値列の補正
装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルフィルタ演算装置がテレ
ビジョン受像機や画像処理装置に多く用いられている。
その際、そのフィルタ演算装置にフィルタ係数列を外部
から与える形式の場合には、多くの映像機器では、フィ
ルタ演算装置に8ビット程度のデジタル数値列として係
数列を供給する。
【0003】例えば次の5つの符号付き係数列{An}
があった場合、実際にフィルタ演算装置に供給する係数
列としては、その係数列の合計がゲイン1となるような
所定の値に正規化することが必要である。係数列{A
n}を構成する係数の合計(和)をSAnとし、係数列
{An}を8ビットで正規化したものをCnとすると、
A n,Cnは以下のように表される。
【0004】 An={A0,A1,A2,A3,A4} …(1) SAn=A0+A1+A2+A3+A4 …(2) Cn={127×(A0/SAn),127×(A1/SAn), 127×(A2/SAn),127×(A3/SAn), 127×(A4/SAn)} …(3)
【0005】この(3)式より分かるように、一般的に
係数列のような数値列を正規化する際には除算や乗算を
行うので、正規化によって必ず剰余が発生し、最終的な
係数列{Cn}を構成する5つの係数の和は127とは
ならない。即ち、ここで丸め誤差が発生することとな
る。
【0006】ここで、フィルタ演算装置の構成と上記の
正規化後の丸め誤差との関連について説明する。図5は
一般的なFIRフィルタによるフィルタ演算装置の一例
を示すブロック図である。図5において、入力データは
遅延素子1〜5に順次入力されて遅延される。遅延素子
1〜5の出力はそれぞれ乗算器6〜10に入力される。
乗算器6〜10にはそれぞれ係数C0〜C4なる係数が
入力され、入力されたデータに係数を乗じて出力する。
乗算器6〜10の出力は加算器11によって加算されて
出力される。
【0007】この図5に示す構成のフィルタ演算装置で
は、乗算器6〜10に与える係数C0〜C4を、1画面
内で変化させることはない。従って、乗算器6〜10に
対し、係数列を正規化して係数C0〜C4として与えた
場合、その係数列に丸め誤差があったとしても、1画面
全体に均一に作用するので、表示される映像に対する影
響はほとんどない。
【0008】しかしながら、図6に示すような、係数巡
回型の多相フィルタを用いたフィルタ演算装置では、係
数列の丸め誤差が問題となる。図6において、入力デー
タは遅延素子21,22に順次入力されて遅延される。
遅延素子21,22の出力はそれぞれ乗算器23,24
に入力される。乗算器23,24にはそれぞれ係数1
0,11なる係数が入力され、入力されたデータに係数
を乗じて出力する。乗算器23,24出力は加算器25
によって加算されて出力される。
【0009】この図6に示す構成においては、乗算器2
3,24に与える係数h(n),k(n)なる係数の値
は、フィルタリング(画素補間)の対象とされているデ
ータ(画素)の位置(位相)に応じて変化する。換言す
れば、乗算器23,24に与える係数h(n),k
(n)の値は1画面内で変化する。乗算器23,24に
対し、係数列を正規化して係数h(n),k(n)とし
て与えた場合、その係数列に丸め誤差があると、その誤
差は表示される映像に対する影響として視覚上認識され
てしまう。
【0010】これについてさらに説明する。図7におい
て、(A)はフィルタ演算装置への入力データ、(B)
はフィルタ演算装置による画素動作を示している。図7
(A)における●は原画素(実画素)であり、○は仮想
的に示した画素である。入力データが、図7(A)に示
すように、D(0),D(1),D(2),D(3),
D(4),D(5)…であるとすると、これらの画素D
(n)によって、図7(B)に示すように、補間画素Q
(0),Q(1),Q(2),Q(3),Q(4),Q
(5),Q(6)…が生成される。
【0011】これらの補間画素Q(0)〜Q(6)の
内、例えば補間画素Q(0)〜Q(5)は、h(n)
(n=0〜4),k(n)(n=0〜4)を係数とし
て、次のように表される。
【0012】 Q(0)=D(0)×h(0)+D(1)×k(0) …(4) Q(1)=D(1)×h(1)+D(2)×k(1) …(5) Q(2)=D(2)×h(2)+D(3)×k(2) …(6) Q(3)=D(3)×h(3)+D(4)×k(3) …(7) Q(4)=D(4)×h(4)+D(5)×k(4) …(8) Q(5)=D(5)×h(0)+D(6)×k(0) …(9)
【0013】周知のように、補間画素Q(n)は、その
補間画素Q(n)を生成する左右近傍の原画素D(n)
からの距離の重みにより決定された係数を用いて生成さ
れる。このことは、フィルタ係数の設計手段そのもので
あり、ここではその説明を省略する。
【0014】原画素D(n)とD(n+1)との間を5
等分する周期で補間画素Q(n)を生成するとすると、
h(0)〜h(4),k(0)〜k(4)は以下のよう
になり、これを繰り返す。h(0)=5/5,k(0)
=0/5 h(1)=4/5,k(1)=1/5 h(2)=3/5,k(2)=2/5 h(3)=2/5,k(3)=3/5 h(4)=1/5,k(4)=4/5
【0015】そして、係数の精度を8ビット(256階
調)として書き換えると、以下のようになる。なお、丸
め処理を“→"で表すものとする。 h(0)=255,k(0)=0 h(1)=204.8→204,k(1)=51.2→
51 h(2)=153.6→153,k(2)=102.4
→102 h(3)=102.4→102,k(3)=153.6
→153 h(4)=51.2→51,k(4)=204.8→2
04
【0016】さらに、一例として、D(0)〜D(6)
をそれぞれ132,120,96,80,100,11
0,122とし、Q(n)を8ビットとして上記(4)
〜(9)式を計算すると、以下のようになる。ここで
は、丸め処理を切り捨てにて行うこととする。ここで
は、Q(n)を8ビットで表現するために、Q(n)を
256で割っている
【0017】 Q(0)=(132×255+120×0)/256=131 Q(1)=(120×204+96×51)/256=114 Q(2)=(96×153+80×102)/256=89 Q(3)=(80×102+100×153)/256=91 Q(4)=(100×51+110×204)/256=107 Q(5)=(110×255+122×0)/256=109
【0018】次に、D(0)〜D(6)を全て132と
し、Q(n)を8ビットとして上記(4)〜(9)式を
計算すると、以下のようになる。ここでも、Q(n)を
8ビットで表現するために、Q(n)を256で割って
いる。
【0019】 Q(0)=(132×255+132×0)/256=131 …(10) Q(1)=(132×204+132×51)/256=131 …(11) Q(2)=(132×153+132×102/256)=130 …(12) Q(3)=(132×102+132×153)/256=130 …(13) Q(4)=(132×51+132×204)/256=131 …(14) Q(5)=(132×255+132×0)/256=131 …(15)
【0020】ここで、(12)式及び(13)式で誤差
が発生している。しかしながら、これは係数によるもの
ではなく、単なるフィルタの演算結果の誤差である。な
ぜならば、係数の和は全て正規化しており、h(n)+
k(n)は全て255となっているからである。この種
の誤差は、演算精度を向上させれば、回避することが可
能である。
【0021】次に、係数列をサンプリング関数から求め
る例について示す。サンプリング関数は、F(x)=s
in(x)/xで表され、フィルタ演算装置の係数列の
導出に頻繁に使用される。F(x)が0〜1の値となる
部分を上記と同様に5等分する周期で補間画素Q(n)
を生成するとし、8ビット精度とすると、h(0)〜h
(4),k(0)〜k(4)は以下のようになる。
【0022】 h(0)=255,k(0)=0 h(1)=235,k(1)=55 h(2)=191,k(2)=127 h(3)=127,k(3)=191 h(4)=55,k(4)=235
【0023】このままでは、h(n)+k(n)が25
5、即ち、ゲイン1を超えるため、h(n),k(n)
をh(n)とk(n)との和で正規化すると、次のよう
になる。
【0024】 h(0)=255×255/(255+0)=255,k(0)=0×255/
(255+0)=0 h(1)=235×255/(235+55)=206,k(1)=55×25
5/(235+55)=48 h(2)=191×255/(191+127)=153,k(2)=127×
255/(191+127)=101 h(3)=127×255/(127+191)=101,k(3)=191×
255/(127+191)=153 h(4)=55×255/(235+55)=48,k(4)=235×255
/(235+55)=206
【0025】ここで再び、D(0)〜D(6)を全て1
32とし、Q(n)を8ビットとして上記(4)〜
(9)式を計算すると、以下のようになる。
【0026】 Q(0)=(132×255+132×0)/256=131 …(16) Q(1)=(132×206+132×48)/256=130 …(17) Q(2)=(132×153+132×101)/256=130 …(18) Q(3)=(132×101+132×153)/256=130 …(19) Q(4)=(132×48+132×206)/256=130 …(20) Q(5)=(132×0+132×255)/256=131 …(21)
【0027】この例でも、D(0)〜D(6)が直流成
分に相当する一定値である132としても、Q(n)の
値はばらついている。このばらつきは上述したフィルタ
の演算結果の誤差ではなく、係数を正規化した際に発生
した丸め誤差である。即ち、h(n)+k(n)は一定
値(255)にはなっていない。この種の丸め誤差は演
算精度を向上させても解消されるという保証はない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】このように、フィルタ
演算装置に用いる係数列等のデジタル数値列を正規化し
た後に発生する丸め誤差があると、画面上で線状のパタ
ーンとして認識されてしまうこととなり、映像の品位を
損なって大きな問題となる。
【0029】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、正規の値から外れたデジタル数値列を正規
の値に補正することができるデジタル数値列の補正装置
及び方法を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1)所定の正規化数で
正規化されたデジタル数値列を構成する数値を正規の値
に補正するデジタル数値列の補正装置において、前記数
値列を構成する数値の和を計算する数値列和演算部と、
前記正規化数と前記数値列和演算部によって得た数値列
和との差をとることによって、前記数値列全体として補
正すべき補正値を生成する補正値生成部と、前記数値列
を構成するいずれかの数値に前記補正値を加減算するこ
とによって、前記数値列を構成する数値を正規の値に補
正する補正部とを備えて構成したことを特徴とするデジ
タル数値列の補正装置を提供し、(2)所定の正規化数
で正規化されたデジタル数値列を構成する数値を正規の
値に補正するデジタル数値列の補正方法において、前記
数値列を構成する数値の和を計算する数値列和演算ステ
ップと、前記正規化数と前記数値列和演算ステップによ
って得た数値列和との差をとることによって、前記数値
列全体として補正すべき補正値を生成する補正値生成ス
テップと、前記数値列を構成するいずれかの数値に前記
補正値を加減算することによって、前記数値列を構成す
る数値を正規の値に補正する補正ステップとを備えて構
成したことを特徴とするデジタル数値列の補正方法を提
供するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデジタル数値列の
補正装置及び方法について、添付図面を参照して説明す
る。図1は本発明のデジタル数値列の補正装置及び方法
の一実施例を示すブロック図、図2は本発明のデジタル
数値列の補正装置及び方法を説明するための図、図3は
本発明のデジタル数値列の補正装置及び方法によるフィ
ルタ係数列の補正前の状態を示す図、図4は本発明のデ
ジタル数値列の補正装置及び方法によるフィルタ係数列
の補正後の状態を示す図である。
【0032】図1において、係数列発生部31は、係数
列Anを発生する。正規化部32は、正規化数発生部3
3からの正規化数Nに応じて、係数列Anを正規化す
る。なお、8ビットで正規化するのであれば、正規化数
Nは255となる。正規化部32の出力は、正規化後の
係数列Cnとなる。
【0033】本実施例では、前述のサンプリング関数F
(x)=sin(x)/xにより導出した係数列を例と
して説明する。h(n)とk(n)との和(ここでは2
55)で正規化した後のh(n),k(n)とh(n)
+k(n)を表1に示す。表1より、番号1〜4のh
(n)+k(n)が正規の255より1少ないことが分
かる。
【0034】
【表1】
【0035】正規化部32より出力された係数列Cn
は、係数列和演算部34及び係数列順位付け部37に入
力される。係数列和演算部34は、係数列を構成する係
数の和を演算する。演算した結果が、表1に示すh
(n)+k(n)である。係数列和演算部34の演算結
果である係数列和をSとする。減算器35には正規化数
発生部33からの正規化数N(ここでは255)と係数
列和演算部34からの係数列和Sが入力され、正規化数
Nより係数列和Sを減算する。減算器35による減算結
果は係数列補正値保持部36に入力される。
【0036】表1の例では、番号1〜4のh(n)+k
(n)が1足りないので、係数列補正値保持部36に
は、番号1〜4の係数列が入力される毎に、補正値1が
保持されることとなる。減算器35によって得られ、係
数列補正値保持部36に保持された補正値をXとする
と、補正値Xは、係数列Cn全体として補正すべき値を
意味していることなる。減算器35及び係数列補正値保
持部36は、係数列Cn全体として補正すべき補正値X
を生成する補正値生成部である。
【0037】一方、係数列順位付け部37は、入力され
た係数列Cnを構成する係数の大きさを判定して順位付
けを行うと共に、その係数を大きさ順に並び替える。大
きさ順に並べられた係数列Cnは加算器38に入力され
る。表2には、表1に示すh(n),k(n)を大きさ順
に並べた状態を示している。第1と記載した列はh
(n),k(n)の内、大きい方の係数であり、第2と
記載したは列はh(n),k(n)の内、小さい方の係
数である。ここでは、図6で説明したように、係数列は
2つの係数よりなるので、2つの係数を大きさ順に並べ
ているが、さらに多数の係数よりなる係数列でも同様に
大きさ順に並べる。
【0038】
【表2】
【0039】表2には、係数列補正値保持部36が保持
する補正値Xと、その補正値Xによって補正される係数
(h(n),k(n)のいずれか)の修正値も示してい
る。255−(h(n)+k(n))が補正値Xであ
る。なお、番号0の係数列は、補正値が0で係数を補正
する必要がないので、修正値の欄には“−"と示してい
る。
【0040】係数列補正値保持部36に保持された補正
値Xは、加算値設定部39に入力される。加算値設定部
39は、補正値Xが0であれば、加算値供給部40に0
を供給する。加算値設定部39は、補正値Xが0でなけ
れば、加算値供給部40に1を供給する。加算値供給部
40が保持する値をMとすれば、加算値供給部40は、
加算値Mとして1もしくは0を保持し、これを加算器3
8に供給する。
【0041】加算器38の結果が加算値設定部39に入
力されると、加算値設定部39は、補正値Xより1を減
じ、その1を減じた新たな補正値Xに対し、上記と同じ
動作を繰り返す。表2の例では、補正値Xはいずれも1
であるので、加算器38,加算値設定部39,加算値供
給部40によるループを一巡させることなる。補正値X
が3であれば、加算器38,加算値設定部39,加算値
供給部40によるループを3巡させ、補正値Xが5であ
れば、そのループを5巡させることなる。
【0042】以上の動作によって、係数列Cnは、その
係数列Cnを構成する係数の値の大きい順より、補正値
Xに達するまで係数毎に1ずつ係数値が補正され、h
(n)+k(n)は正規な値へと補正されることのな
る。加算器38,加算値設定部39,加算値供給部40
によるループは、係数列Cnを構成する係数を正規の値
に補正する補正部として動作している。
【0043】このように、係数の値の大きい順より係数
値を補正するのは、丸め誤差を調整する影響を最も小さ
くすることができるからである。なお、h(n),k
(n)が同一の値であれば、その順にかかわらず、いず
れを補正してもよい。
【0044】以上のように補正した結果、表1に示す係
数列は表3のようになる。表3に示すように、h(n)+
k(n)は全て255に補正され、丸め誤差が解消して
いる。
【0045】
【表3】
【0046】そして、加算器38,加算値設定部39,
加算値供給部40のループによる係数の補正が終了する
と、補正後の係数列は再配置部41に入力され、元の順
序に戻される。再配置部41からは係数が正規な値に補
正された係数列CA′が出力される。
【0047】本実施例では、係数列順位付け部37が、
係数列Cnを構成する係数の大きさを判定して順位付け
を行うと共に、その係数を大きさ順に並び替えるよにし
たので、再配置部41が必要であるが、係数列順位付け
部37がただ単に係数列Cnを構成する係数の大きさを
判定して順位付けを行うのみであれば、再配置部41は
必要ない。但し、係数を大きさ順に並び替え、加算器3
8,加算値設定部39,加算値供給部40のループによ
って係数を補正する方がより簡易である。
【0048】今までの説明では、図6に示すフィルタ演
算装置のように、乗算器23,24に与える2つの係数
h(n),k(n)が順次切り替わる例について示し
た。次に、図2を用いて、図1の構成による係数列の補
正の一般的動作について説明する。
【0049】図2において、(A)は係数列発生部31
が発生する係数列Anであり、ここでは、A0〜A5の
6タップとしている。(B)は正規化部32によって正
規化した係数列Cnである。正規化数Nを一例として2
55とする。(C)は減算器35によって得る補正値X
である。補正値Xは、N−S、即ち、正規化数Nより
(B)に示す係数列Cnの係数の合計Sを減算すること
によって得られる。なお、ここは、X=2とする。
【0050】さらに、図2において、(D)は係数列順
位付け部37による順位付けを示している。tは係数の
大きさの順を示しており、C3>C2>C1>C4>C
5>C6なる順位であるとする。ここでは、便宜上、C
0〜C5は元のままの順位で示している。(E)は加算
器38,加算値設定部39,加算値供給部40のループ
による加算を示している。まず、最も大きい係数のC3
に1が加算され、その次に大きい係数C2に1が加算さ
れる。
【0051】さらにまた、図2の(F)は再配置部41
による係数の再配置を示している。係数C0,C1,C
4,C5は元のままで、係数C2とC3のみ1が加算さ
れる。係数C0〜C5は元の順に並び替えられる。
【0052】本実施例では、加算器38によって補正値
Xに達するまで係数列を構成する係数に1ずつ加算する
構成を示した。これは、丸め処理が一般的には切り捨て
処理により行われるからである。丸め処理が切り上げに
より行われる場合には、係数より1ずつ減算して正規の
値に補正すればよい。この場合には、加算器38の代わ
りに減算器とする。即ち、本発明では、加減算器を設け
ればよい。
【0053】図3は6タップの係数列で、データを32
分割した場合のフィルタ係数列を示したものであり、本
発明による係数列の補正前の状態を示している。この状
態は、タップ0からタップ5までの6タップを合計した
値にはばらつきがある。この係数列を本発明の補正装置
及び補正方法で補正すると、図4となる。タップ0から
タップ5までの6タップを合計した値は全て64と一定
となり、正規の値に補正されている。
【0054】本実施例では、デジタル数値列の一例とし
て、フィルタ演算装置に用いるフィルタの係数列につい
て示したが、他の数値列を正規な値に補正する場合にも
用いることができることは当然である。なお、本発明
は、ハードウェアでもソフトウェアでも構成することが
できる。本発明は以上説明した本実施例に限定されるこ
とはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
変更が可能である。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のデ
ジタル数値列の補正装置及び方法は、数値列を構成する
数値の和を計算し、正規化数と数値列和との差をとるこ
とによって、数値列全体として補正すべき補正値を生成
し、数値列を構成するいずれかの数値に補正値を加減算
することによって、数値列を構成する数値を正規の値に
補正する補正部とを備えて構成したので、正規の値から
外れたデジタル数値列を正規の値に補正することができ
る。本発明の構成をフィルタ演算装置に供給する係数列
の補正に用いた場合には、画面上に現れる線状の妨害を
取り除くことができる。また、本発明の構成は簡易な構
成で実現できるので、使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明を説明するための図である。
【図3】本発明によるフィルタ係数列の補正前の状態を
示す図である。
【図4】本発明によるフィルタ係数列の補正後の状態を
示す図である。
【図5】フィルタ演算装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図6】フィルタ演算装置の他の一例を示すブロック図
である。
【図7】画素数変換の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
31 係数列発生部 32 正規化部 33 正規化数発生部 34 係数列和演算部(数値列和演算部) 35 減算器(補正値生成部) 36 係数列補正値保持部(補正値生成部) 37 係数列順位付け部 38 加算器(補正部) 39 加算値設定部(補正部) 40 加算値供給部(補正部) 41 再配置部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の正規化数で正規化されたデジタル数
    値列を構成する数値を正規の値に補正するデジタル数値
    列の補正装置において、 前記数値列を構成する数値の和を計算する数値列和演算
    部と、 前記正規化数と前記数値列和演算部によって得た数値列
    和との差をとることによって、前記数値列全体として補
    正すべき補正値を生成する補正値生成部と、 前記数値列を構成するいずれかの数値に前記補正値を加
    減算することによって、前記数値列を構成する数値を正
    規の値に補正する補正部とを備えて構成したことを特徴
    とするデジタル数値列の補正装置。
  2. 【請求項2】前記数値列を構成する数値の大きさ順を判
    別する順位付け部をさらに備え、前記補正部は、前記数
    値列を構成する数値に対し、その数値の大きさ順に前記
    補正値に達するまで1ずつ加減算することを特徴とする
    請求項1記載のデジタル数値列の補正装置。
  3. 【請求項3】前記順位付け部は、前記数値列を構成する
    数値をその数値の大きさ順に並び替えるものであり、前
    記補正部の後段に、前記順位付け部によって並び替えた
    前記数値列を元の順に並び替える再配置部をさらに備え
    ることを特徴とする請求項2記載のデジタル数値列の補
    正装置。
  4. 【請求項4】所定の正規化数で正規化されたデジタル数
    値列を構成する数値を正規の値に補正するデジタル数値
    列の補正方法において、 前記数値列を構成する数値の和を計算する数値列和演算
    ステップと、 前記正規化数と前記数値列和演算ステップによって得た
    数値列和との差をとることによって、前記数値列全体と
    して補正すべき補正値を生成する補正値生成ステップ
    と、 前記数値列を構成するいずれかの数値に前記補正値を加
    減算することによって、前記数値列を構成する数値を正
    規の値に補正する補正ステップとを備えて構成したこと
    を特徴とするデジタル数値列の補正方法。
  5. 【請求項5】前記数値列を構成する数値の大きさ順を判
    別する順位付けステップをさらに備え、前記補正ステッ
    プは、前記数値列を構成する数値に対し、その数値の大
    きさ順に前記補正値に達するまで1ずつ加減算すること
    を特徴とする請求項4記載のデジタル数値列の補正方
    法。
  6. 【請求項6】前記順位付けステップは、前記数値列を構
    成する数値をその数値の大きさ順に並び替えるものであ
    り、前記補正ステップの後段に、前記順位付けステップ
    によって並び替えた前記数値列を元の順に並び替える再
    配置ステップをさらに備えることを特徴とする請求項5
    記載のデジタル数値列の補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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