JPH1135576A - 3−アルキルフラバノノール誘導体の製造方法 - Google Patents
3−アルキルフラバノノール誘導体の製造方法Info
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- JPH1135576A JPH1135576A JP9191103A JP19110397A JPH1135576A JP H1135576 A JPH1135576 A JP H1135576A JP 9191103 A JP9191103 A JP 9191103A JP 19110397 A JP19110397 A JP 19110397A JP H1135576 A JPH1135576 A JP H1135576A
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Abstract
2 及びR3 は、ハロゲン原子若しくは炭素数1〜12の
アルコキシル基が置換していてもよい炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜12のアルコキシル基が置換し
ていてもよい炭素数1〜12のアルコキシル基、水素原
子、水酸基、シアノ基又はハロゲン原子を示す。)で表
わされる3−アルキルフラバノン誘導体に、3−アルキ
ルフラバノン誘導体に対して0.8〜1.4当量の塩基
の存在下で有機過酸化物を反応させることを特徴とす
る、次の一般式(1) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 は前記と同じものを示す)で
表わされる3−アルキルフラバノノール誘導体の製造方
法。 【効果】 工業的に有利な製造方法である。
Description
て有用な次の一般式(1)
基を示し、R2 及びR3 は、ハロゲン原子若しくは炭素
数1〜12のアルコキシル基が置換していてもよい炭素
数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ
ル基が置換していてもよい炭素数1〜12のアルコキシ
ル基、水素原子、水酸基、シアノ基又はハロゲン原子を
示す。〕で表わされる3−アルキルフラバノノール誘導
体の製造方法に関する。
上記一般式(1)で表わされる3−アルキルフラバノノ
ール誘導体の製造方法としては、例えば特開平8−15
7464号公報に記載の如く、次の反応式に従って反応
を行う方法が挙げられる。
ものを示す〕
類(4)にベンズアルデヒド類(3)を反応させて、3
−アルキルフラバノン類(2)を得、次いでこれを過酸
化水素で酸化することにより、目的とする3−アルキル
フラバノノール誘導体(1)を得る方法が開示されてい
る。
では、最終工程である3−アルキルフラバノン類(2)
の酸化において、反応系(強塩基性条件下)での安定性
に難のある過酸化水素を酸化剤として用いているため
に、これを3−アルキルフラバノン類(2)に対して大
過剰用いなければならない。また、過酸化水素は、高温
で自己分解するため、酸化を比較的低温で行わなければ
ならず、反応時間が長くなるという欠点を有するととも
に、低温では3−アルキルフラバノン類の溶媒への溶解
度が低いために、反応溶媒を大量に使用しなければなら
ないという欠点も有していた。更に、上記酸化反応を工
業的に行う場合、工業的に一般に用いられているステン
レス製反応槽を反応容器として用いると、反応中に過酸
化水素が顕著に分解するとともに、ステンレス反応槽の
腐食がおこるという問題が有り、そのため反応には、強
塩基性条件に耐えうる高価な耐アルカリグラスライニン
グ反応槽等を用いなければならなかった。このように、
上記製造方法は工業的に実施するにあたり、多くの問題
点を抱えていた。
がなく、工業的に有利に3−アルキルフラバノノール誘
導体(1)を製造する方法を提供することにある。
者は鋭意研究を行った結果、上記3−アルキルフラバノ
ン誘導体(2)に、3−アルキルフラバノン誘導体に対
して0.8〜1.4当量の塩基の存在下で有機過酸化物
を反応させることにより、目的とする3−アルキルフラ
バノノール誘導体(1)を工業的に有利に製造できるこ
とを見出し、本発明を完成した。
基を示し、R2 及びR3 は、ハロゲン原子若しくは炭素
数1〜12のアルコキシル基が置換していてもよい炭素
数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ
ル基が置換していてもよい炭素数1〜12のアルコキシ
ル基、水素原子、水酸基、シアノ基又はハロゲン原子を
示す。〕で表わされる3−アルキルフラバノン誘導体
に、該3−アルキルフラバノン誘導体に対して0.8〜
1.4当量の塩基の存在下で有機過酸化物を反応させる
ことを特徴とする、次の一般式(1)
ものを示す〕で表わされる3−アルキルフラバノノール
誘導体の製造方法を提供するものである。
ルキルフラバノン誘導体(2)及び目的化合物である3
−アルキルフラバノノール誘導体(1)は、それぞれ一
般式(2)及び(1)で表わされるものであるが、式
中、R1 、R2 及びR3 で示される炭素数1〜12のア
ルキル基としては、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の
アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ウンデシル基、ドデシル基等が挙げられる。中でも、炭
素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、
特にメチル基が好ましい。またR2 及びR3 で示される
基において炭素数1〜12のアルコキシル基としては、
炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルコキシル基、例
えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、
イソプロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、イソブチ
ルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、t−ブチルオキ
シ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチル
オキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシル
オキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基等が
挙げられる。R2 及びR3 において、ハロゲン原子とし
ては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が
挙げられる。ハロゲン原子が置換したアルキル基として
は、トリフルオロメチル基が挙げられ、アルコキシル基
が置換したアルキル基としては、メトキシメチル基が挙
げられる。またアルコキシル基が置換したアルコキシル
基としては、メトキシメトキシ基、2−エトキシエトキ
シ基、2−メトキシエトキシ基等が挙げられる。
3−アルキルフラバノノール誘導体(1)として、最も
好ましいものは、式中のR1 及びR3 がそれぞれメチル
基であり、R2 が水素原子である、3,4′−ジメチル
フラバノン、及び、3,4′−ジメチル−3−ヒドロキ
シフラバノンである。
キルフラバノン誘導体(2)には、trans体とci
s体の立体異性体が存在し、また、trans体とci
s体のそれぞれについて光学異性体が存在するが、本発
明の製造法では、これらの異性体のいずれを用いてもよ
く、これらの混合物を用いてもよい。
キルフラバノン誘導体(2)の製造方法は特に限定され
ないが、例えば、前記したように、特開平8−1574
64号公報又はJ. Med. Chem.(ジャーナル オブ メ
ディシナル ケミストリー)33巻1948頁(199
0年)に記載の方法が挙げられる。すなわち、前記反応
式に従ってo−ヒドロキシアシルベンゼン類(4)とベ
ンズアルデヒド類(3)を有機酸とアミンの存在下で縮
合するか、無機塩基の存在下で縮合させる方法が挙げら
れる。
反応を行う方法において用いる有機酸は、適当な酸性度
を持つ酸であればいずれも用いることができるが、例え
ばギ酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸等のカルボン酸
が好んで用いられ、特に酢酸が好ましい。またアミンと
しては、アルキルアミン類であればいずれも用いること
ができるが、ピペリジン、モルホリン、ピロリジン、ジ
エチルアミン等の2級アミンが好んで用いられ、特にピ
ペリジンが好ましい。o−ヒドロキシアシルベンゼン類
(4)とベンズアルデヒド類(3)の仕込比は、o−ヒ
ドロキシアシルベンゼン類(4)1モルに対して、ベン
ズアルデヒド類(3)を0.1〜10モル程度とするこ
とが好ましく、特に1.0〜1.1モル程度用いるのが
好ましい。カルボン酸及びアミンの量は、o−ヒドロキ
シアシルベンゼン類(4)1モルに対して、それぞれ、
0.01〜20モル程度用いることが好ましく、特に
0.9〜1.1モル程度用いるのが好ましい。反応溶媒
としては、反応に悪影響を及ぼさない限り特に限定され
ないが、トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン、シ
クロヘキサン等の炭化水素系溶媒;メタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール系溶媒;
テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、水、及びこれらの混合溶媒が好んで用い
られ、また、無溶媒でも反応を行うことができるが、特
にエタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
系溶媒を用いるのが好ましい。反応温度は0〜200
℃、好ましくは60〜100℃程度で、反応時間は1〜
48時間程度である。
いて行う場合は、無機塩基として、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化バリ
ウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物
等をo−ヒドロキシアシルベンゼン類(4)に対して
0.01〜20モル程度用い、その他は有機酸とアミン
存在下の反応と同様に行えばよい。
ラバノン誘導体(2)は、晶析、蒸留等の通常の精製方
法により精製した後、又は、精製することなく本発明の
製造方法に用いることができる。
ノン誘導体(2)に、3−アルキルフラバノン誘導体に
対して0.8〜1.4当量の塩基の存在下で有機過酸化
物を反応させることに特徴がある。ここで用いる有機過
酸化物としては、ヒドロパーオキシド類、ジオキシラン
類が好ましいものとして挙げられる。ここでヒドロパー
オキシド類としては、ヒドロパーオキシド結合を有する
化合物であれば、いずれも用いることができるが、t−
ブチルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシ
ド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド、p−
メンタンヒドロパーオキシド、2,5−ジメチルヘキサ
ン−2,5−ジヒドロパーオキシド、1,1,3,3−
テトラメチルブチルヒドロパーオキシド等が好ましく、
特にt−ブチルヒドロパーオキシドが好ましい。t−ブ
チルヒドロパーオキシド等のヒドロパーオキシド類は、
無水物及び含水物(t−ブチルヒドロパーオキシドの場
合は、60〜80%程度の水溶液)の何れの形態のもの
でも使用できる。
ジオキシラン、1,1,1−トリフルオロジメチルジオ
キシラン等が好ましく、また、アセトン、トリフルオロ
アセトン等のケトンとKHSO5 等の酸化剤との反応により
反応系内で発生させたものでも良い。
ラバノン誘導体(2)1モルに対して、好ましくは0.
1〜10当量、より好ましくは1〜3当量である。
在させることが必須である。ここで用いる塩基として
は、3−アルキルフラバノン誘導体(2)の3位の水素
を引き抜くことができる塩基であれば特に限定されず、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化バリウム、水酸
化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金
属水酸化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド、カリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド;
水酸化テトラブチルアンモニウム、水酸化ベンジルトリ
メチルアンモニウム、水酸化ベンジルトリブチルアンモ
ニウム等の水酸化テトラアルキルアンモニウム;水素化
ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム等の金
属水素化物;ナトリウム、カリウム、リチウム等のアル
カリ金属等、及びこれらの混合物を反応に用いることが
できる。これらの中でも、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属水酸化物が好ましく、特に水酸
化カリウムを用いた場合には、3−アルキルフラバノン
誘導体(2)の反応溶媒中での溶解度が向上して、溶媒
の使用量を少なくできることから、最も好ましい。な
お、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属水酸化物は、フレーク、ペレット等の固形物の形態で
用いても、また、水溶液の形態(水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムの場合は20〜50%程度の水溶液が市販
されている)で用いてもよい。
バノン誘導体(2)1モルに対して、好ましくは0.8
〜1.4当量、より好ましくは1.0〜1.2当量であ
る。塩基の使用量が1.4当量より多いと、目的化合物
の3−アルキルフラバノノール誘導体(1)が反応系内
で有機過酸化物及び塩基により過剰酸化反応を受けやす
くなり、更に酸化・分解されてしまい、目的物の収率が
低下する。一方、塩基の使用量が0.8当量より少ない
と、反応は完結せず、原料の3−アルキルフラバノン誘
導体(2)が多く残存し、やはり目的物の収率が低下す
る。
しては、酸化反応に悪影響を及ぼさない限り、いずれの
溶媒も使用できるが、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノー
ル、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、t−ブチルアルコール、エチレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のア
ルコール系溶媒;トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキ
サン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒;ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン等の塩素系溶媒;テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、1,2
−ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒;アセトン、ア
セトニトリル、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、
水、及びこれらの混合溶媒が用いられ、また、無溶媒で
も反応を行うことができる。これらのうち、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアル
コール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、se
c−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等のアル
コール系溶媒及びこれらのアルコール系溶媒と水との混
合溶媒が好ましく、特にイソプロピルアルコール又はイ
ソプロピルアルコールと水の混合溶媒を用いた場合に
は、原料の3−アルキルフラバノン誘導体(2)の反応
系中での溶解度が良好で、かつ、反応速度が大きいこと
から最も好ましい。
含めて2相又は3相となる場合があるが、何れの場合で
も反応を行うことができる。また、本反応では、鉄等の
遷移金属イオンが存在すると、反応に悪影響を及ぼす場
合があるので、水等の溶媒は、イオン交換水などの混入
遷移金属イオン濃度が低いものを使用することが好まし
い。本反応に添加する溶媒量は、特に制限はないが、3
−アルキルフラバノン誘導体(2)に対して、0.1〜
20重量倍程度が好ましい。なお、最も好ましい溶媒種
であるイソプロピルアルコール又はイソプロピルアルコ
ールと水の混合溶媒を用いる場合には、3−アルキルフ
ラバノン誘導体(2)に対して、溶媒は1〜8重量倍程
度が好ましい。イソプロピルアルコールと水の混合溶媒
を用いる場合のイソプロピルアルコールと水の比率は、
2:1〜10:1程度が好ましい。
場合、相間移動触媒を添加剤として加えても良い。相間
移動触媒としては硫酸水素テトラブチルアンモニウム、
臭化テトラブチルアンモニウム、塩化テトラブチルアン
モニウム、フッ化ブチルアンモニウム、ヨウ化テトラブ
チルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム、
塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、水酸化ベンジル
トリメチルアンモニウム等の4級アンモニウム塩が好ま
しい。相間移動触媒の添加量は、3−アルキルフラバノ
ン誘導体(2)に対して、好ましくは0.01〜100
モル%程度である。
の他、有機過酸化物の安定化剤、鉄等の遷移金属イオン
を捕捉するための金属キレート剤等を添加しても良い。
有機過酸化物の安定化剤としては、アセトアニリド、尿
素、尿酸、リン酸等が用いられる。金属キレート剤とし
ては、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)及びそのア
ルカリ金属塩等が用いられる。これらの添加量は、3−
アルキルフラバノン誘導体(2)に対して、0.01〜
500モル%程度が好ましい。
誘導体(2)、有機過酸化物、塩基及び溶媒の添加順序
・方法は、特に制限はないが、一般に3−アルキルフラ
バノン誘導体(2)、溶媒の混合物中に、塩基及び有機
過酸化物を添加していくことで反応を行う。なお、本反
応の進行に伴う発熱を制御するため、塩基及び有機過酸
化物の添加を0.5〜6時間程度かけてゆっくり行う、
それぞれを数回に分けて添加する、塩基及び有機過酸化
物を交互に添加する等の方法を取ることができるが、
(i)原料の3−アルキルフラバノン誘導体及び反応溶
媒を反応容器に仕込んだ後、(ii)全添加量の60〜9
0%の塩基を仕込み、(iii)有機過酸化物を滴下した
後、更に(iv)残りの塩基を添加する工程が特に好まし
い。
して用いる場合と異なり、ステンレス製反応槽を用いて
も酸化剤の顕著な分解やステンレス反応槽の腐食が起こ
らないため、工業的に一般に用いられているステンレス
製反応槽を用いることができる。用いうるステンレスの
種類に特に制限はないが、一般的に用いられるSUS3
16、SUS316L、SUS304等を使用できる。
の過酸化物を用いた反応の後処理方法に準じて行う。す
なわち、残存する有機過酸化物を水洗除去、又は、必要
に応じて亜硫酸水素ナトリウム水溶液等で分解したの
ち、晶析、クロマト等の適当な精製を行うことにより、
3−アルキルフラバノノール誘導体(1)を得ることが
できる。
ルキルフラバノール誘導体(1)は養毛・育毛料として
有用であり、高純度であるため、皮膚外用剤として、医
薬品、医薬部外品、化粧品等に有利に用いることができ
る。
は単独で用いてもよいが、更に育毛効果を増強する目的
で血行促進剤、抗菌剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、局所刺
激剤、抗炎症剤、保湿剤、抗男性ホルモン剤、毛包賦活
剤等を併用してもよい。これらは毛に直接的に作用する
ものではなく、フラバノノール誘導体(1)とは異なる
機作を有するものであるから、併用により育毛作用がよ
り強く発現される。例えば血行促進剤は毛母細胞への栄
養補給や毛母細胞からの代謝物の輸送を促進することに
より、また抗菌剤は頭皮に対する菌の作用を抑制するこ
とにより、それぞれ間接的に毛の成長を促すものであ
る。
(1)以外の有効成分は一種又は二種以上を混合して用
いるのが好ましく、また、水又は水−低級アルコール等
の溶媒に溶解して使用することが好ましい。これらの成
分は、3−アルキルフラバノノール誘導体(1)との相
乗効果及び頭皮に対する刺激感の観点から本発明の皮膚
外用剤中に0.001〜5重量%、特に0.01〜3重
量%配合するのが好ましい。
し、ローションが代表的なものであるがクリームやジェ
ルとすることもできる。液剤には更に炭酸ガスを含有せ
しめることが特に好ましい。炭酸ガスは、これが溶解し
ている溶液のpHが酸性の場合にはCO2分子として存在
し、血管拡張作用を示すことが知られている。従って、
炭酸ガスを配合した本発明の皮膚外用剤の液性はpH7以
下、特にpH4.5〜6.5に調整するのが好ましい。な
お、皮膚外用剤のpHは炭酸ガスが圧入され、これが皮膚
外用剤中に溶け込むと更に酸性度が強くなるが、最終pH
が上記範囲になるように調節すればよい。このpH調節剤
としては、例えばクエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸又
はこれらの塩、あるいはリン酸又はその塩が好適に使用
される。
には、炭酸ガスを除く他の成分を耐圧容器に入れ、これ
に高圧炭酸ガスを封入する方法、耐圧容器に炭酸水素ナ
トリウム等の炭酸塩を含ませた炭酸ガスを発生する成分
を入れ、これにpH調節剤を加えて炭酸ガスを発生させ、
直ちに密封する方法、あるいはドライアイスペレットを
容器内に入れて密封する方法等が採用されるが、特に高
圧炭酸ガスを封入する方法が好ましい。
発明の皮膚外用剤中に溶解して配合され、また一部は容
器中に気体として存在する。本発明においては炭酸ガス
が皮膚外用剤中に溶けて配合されていることが重要であ
り、この配合量は炭酸ガス濃度が60ppm以上であるこ
とが好ましく、これより少ないと十分な炭酸ガスの添加
効果は得られない。炭酸ガスの配合量の調節は、炭酸ガ
スの注入(圧入)量によって行なうことができ、一般に
は容器中の圧力が35℃の温度で1.2〜8kg/cm
2(ゲージ圧)になるようにするのが好ましい。
に、必要に応じ、本発明の効果を損なわない範囲で、通
常の化粧料に使用される油性基剤、ゲル化剤、各種乳化
剤、香料、パラヒドロキシ安息香酸エステル等の酸化防
止剤、染料等の着色剤を添加配合することができる。
任意成分を、常法に従い、混合等の操作を施すことによ
り製造することができる。
明するが本発明は、これらに限定されるものではない。
フラバノンの製造 窒素雰囲気下、10Lフラスコに2′−ヒドロキシプロ
ピオフェノン1682g(11.2mol)、4−メチル
ベンズアルデヒド1413g(11.76mol)、イソ
プロピルアルコール3364g、ピペリジン954g
(11.2mol)を仕込み、ここに酢酸673g(1
1.2mol)を約10分間かけて滴下した。滴下終了
後、更に80〜90℃で24時間攪拌した。次に、得ら
れた反応混合物を70〜75℃まで冷却してトランス−
3,4′−ジメチルフラバノンの種晶0.25gを添加
し、30〜40℃まで冷却してイオン交換水1400g
を加え、更に0〜10℃まで冷却した。析出してきた結
晶をろ取し、得られた結晶を50%イソプロピルアルコ
ール水溶液及び水で洗浄し、減圧乾燥することにより、
トランス−3,4′−ジメチルフラバノン2506g
(収率88.7%)を得た。
ル−3−ヒドロキシフラバノンの製造 1LSUS316製反応槽に、トランス−3,4′−ジ
メチルフラバノン126.16g(0.5mol)及びイ
ソプロピルアルコール189.24gを仕込み、次いで
50%水酸化カリウム水溶液44.88g(KOH:
0.4mol)を添加した。次にこの混合物に、35〜5
0℃で攪拌しながら70%t−ブチルヒドロパーオキシ
ド水溶液128.74g(1.0mol)を約4時間かけ
て滴下した。40〜50℃で1時間攪拌した後、50%
水酸化カリウム水溶液8.42g(KOH:0.15mo
l;初期添加分と合わせてKOH:0.55mol)を約1
時間かけて滴下した。滴下終了後、更に40〜50℃で
8時間攪拌した。次いで、この反応混合物を約15℃ま
で冷却した後、水252.3gを加え、更に約5℃まで
冷却した。析出してきた結晶をろ取し、得られた結晶を
水で洗浄した後、減圧乾燥することにより、トランス−
3,4′−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン粗製物
86.3g(収率64.3%;HPLC純度82.0
%)を得た。次いで、このトランス−3,4′−ジメチ
ル−3−ヒドロキシフラバノン粗製物85.7gをイソ
プロピルアルコール、水、水酸化カリウムの混合溶媒か
ら再結晶することにより、精製トランス−3,4′−ジ
メチル−3−ヒドロキシフラバノン62.0g(収率7
2.3%;HPLC純度100%)を得た。なお、反応
に用いたSUS316製反応槽の表面には、腐食はまっ
たく見られず、また、反応中のt−ブチルヒドロパーオ
キシドの発泡を伴う分解も見られなかった。
−3,4′−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノンの製
造 SUS316製テストピース(長さ50mm、幅10mm、
厚さ1mm)を備えた0.3Lガラス製反応槽に、トラン
ス−3,4′−ジメチルフラバノン2.52g(10mm
ol)、エタノール25g、及びイオン交換水60gを仕
込み、次いでこの混合物に、攪拌しながら30%過酸化
水素水6.8g(60mmol)を滴下し、40℃で48時
間攪拌した。ここで反応混合物を分析したところ、原料
が60%残存し、かつ、KIの過酸化物定性試験では過
酸化水素が残存していなかった。そこで、この反応混合
物に30%過酸化水素水22.7g(140mmol)を追
加滴下したところ、滴下後0.5〜2時間で、SUS3
16製テストピースの表面付近より、発泡を伴う過酸化
水素の分解が観測された。40℃で24時間攪拌した
後、反応混合物を再度分析したところ、原料が52%残
存し、かつ、KIの過酸化物定性試験では過酸化水素が
残存していなかった。また、反応系に共存させたSUS
316製テストピースの表面は腐食が起こり、黒褐色に
変色していた。
ル−3−ヒドロキシフラバノンの製造 SUS316製テストピース(長さ50mm、幅10mm、
厚さ1mm)を備えた1Lガラス製反応槽に、トランス−
3,4′−ジメチルフラバノン126.16g(0.5
mol)及びイソプロピルアルコール189.24gを仕
込み、次いで50%水酸化カリウム水溶液53.3g
(KOH:0.55mol)を添加した。次にこの混合物
に、35〜50℃で攪拌しながら70%t−ブチルヒド
ロパーオキシド水溶液128.74g(1.0mol)を
4分の1量ずつ約5時間で滴下し、滴下終了後、更に4
0〜50℃で7時間攪拌した。次いで、この反応混合物
を約15℃まで冷却した後、水252.3gを加え、更
に約5℃まで冷却した。析出してきた結晶をろ取し、得
られた結晶を水で洗浄した後、減圧乾燥することによ
り、トランス−3,4′−ジメチル−3−ヒドロキシフ
ラバノン粗製物86.3g(収率63.7%;HPLC
純度80.3%)を得た。以下、実施例1と同様に精製
して精製トランス−3,4′−ジメチル−3−ヒドロキ
シフラバノンを得た。なお、反応系に共存させたSUS
316製テストピースの表面には、腐食はまったく見ら
れず、また、反応中のt−ブチルヒドロパーオキシドの
発泡を伴う分解も見られなかった。
ル−3−ヒドロキシフラバノンの製造 SUS316製テストピース(長さ50mm、幅10mm、
厚さ1mm)を備えた1Lガラス製反応槽に、トランス−
3,4′−ジメチルフラバノン126.16g(0.5
mol)及びイソプロピルアルコール189.24gを仕
込み、次いで70%t−ブチルヒドロパーオキシド水溶
液128.74g(1.0mol)を添加した。次にこの
混合物に、35〜50℃で攪拌しながら、50%水酸化
カリウム水溶液53.3g(KOH:0.55mol)を
約7時間で滴下し、滴下終了後、更に40〜50℃で1
7時間攪拌した。次いで、この反応混合物を約15℃ま
で冷却した後、水252.3gを加え、更に約5℃まで
冷却した。析出してきた結晶をろ取し、得られた結晶を
水で洗浄した後、減圧乾燥することにより、トランス−
3,4′−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン粗製物
86.3g(収率66.5%;HPLC純度79.9
%)を得た。以下、実施例1と同様に精製して精製トラ
ンス−3,4′−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン
を得た。なお、反応系に共存させたSUS316製テス
トピースの表面には、腐食はまったく見られず、また、
反応中のt−ブチルヒドロパーオキシドの発泡を伴う分
解も見られなかった。
トランス−3,4′−ジメチル−3−ヒドロキシフラバ
ノンを製造した。
て有用な化合物である3−アルキルフラバノノール誘導
体(1)を工業的に有利に製造することができる。
Claims (17)
- 【請求項1】 次の一般式(2) 【化1】 〔式中、R1 は炭素数1〜12のアルキル基を示し、R
2 及びR3 は、ハロゲン原子若しくは炭素数1〜12の
アルコキシル基が置換していてもよい炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜12のアルコキシル基が置換し
ていてもよい炭素数1〜12のアルコキシル基、水素原
子、水酸基、シアノ基又はハロゲン原子を示す。〕で表
わされる3−アルキルフラバノン誘導体に、該3−アル
キルフラバノン誘導体に対して0.8〜1.4当量の塩
基の存在下で有機過酸化物を反応させることを特徴とす
る、次の一般式(1) 【化2】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同じものを示す〕
で表わされる3−アルキルフラバノノール誘導体の製造
方法。 - 【請求項2】 3−アルキルフラバノン誘導体が3,
4′−ジメチルフラバノン(一般式(2)中、R1 及び
R3 がメチル基であり、R2 が水素原子である3−アル
キルフラバノン誘導体)である請求項1記載の3−アル
キルフラバノノール誘導体の製造方法。 - 【請求項3】 有機過酸化物がヒドロパーオキシド類で
ある請求項1又は2記載の3−アルキルフラバノノール
誘導体の製造方法。 - 【請求項4】 有機過酸化物がt−ブチルヒドロパーオ
キシドである請求項1又は2記載の3−アルキルフラバ
ノノール誘導体の製造方法。 - 【請求項5】 有機過酸化物が、60〜80%t−ブチ
ルヒドロパーオキシド水溶液である請求項1又は2記載
の3−アルキルフラバノノール誘導体の製造方法。 - 【請求項6】 有機過酸化物の使用量が、3−アルキル
フラバノン誘導体に対して1〜3当量である請求項1〜
5のいずれか1項記載の3−アルキルフラバノノール誘
導体の製造方法。 - 【請求項7】 塩基がアルカリ金属水酸化物である請求
項1〜6のいずれか1項記載の3−アルキルフラバノノ
ール誘導体の製造方法。 - 【請求項8】 塩基が水酸化カリウムである請求項1〜
6のいずれか1項記載の3−アルキルフラバノノール誘
導体の製造方法。 - 【請求項9】 塩基が水酸化カリウム水溶液である請求
項1〜6のいずれか1項記載の3−アルキルフラバノノ
ール誘導体の製造方法。 - 【請求項10】 塩基が20〜50%水酸化カリウム水
溶液である請求項1〜6のいずれか1項記載の3−アル
キルフラバノノール誘導体の製造方法。 - 【請求項11】 反応溶媒としてアルコール類を用いる
請求項1〜10のいずれか1項記載の3−アルキルフラ
バノノール誘導体の製造方法。 - 【請求項12】 反応溶媒としてイソプロピルアルコー
ルを用いる請求項1〜10のいずれか1項記載の3−ア
ルキルフラバノノール誘導体の製造方法。 - 【請求項13】 反応溶媒の使用量が、3−アルキルフ
ラバノン誘導体に対して1〜8重量倍である請求項1〜
12のいずれか1項記載の3−アルキルフラバノノール
誘導体の製造方法。 - 【請求項14】 反応を30〜60℃の温度範囲で行う
請求項1〜13のいずれか1項記載の3−アルキルフラ
バノノール誘導体の製造方法。 - 【請求項15】 製造工程が、(i)原料の3−アルキ
ルフラバノン誘導体及び反応溶媒を反応容器に仕込んだ
後、(ii)全添加量の60〜90%の塩基を仕込み、
(iii)有機過酸化物を滴下した後、更に(iv)残りの
塩基を添加するものである請求項1〜14のいずれか1
項記載の3−アルキルフラバノノール誘導体の製造方
法。 - 【請求項16】 反応をステンレス製反応槽内で行う請
求項1〜15のいずれか1項記載の3−アルキルフラバ
ノノール誘導体の製造方法。 - 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項記載の
製造方法で製造した3−アルキルフラバノノール誘導体
を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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|---|---|---|---|
| JP19110397A JP4179649B2 (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | 3−アルキルフラバノノール誘導体の製造方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19110397A JP4179649B2 (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | 3−アルキルフラバノノール誘導体の製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1135576A true JPH1135576A (ja) | 1999-02-09 |
| JP4179649B2 JP4179649B2 (ja) | 2008-11-12 |
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| JP19110397A Expired - Fee Related JP4179649B2 (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | 3−アルキルフラバノノール誘導体の製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013022003A1 (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-14 | 花王株式会社 | まゆ毛又はまつ毛用乳化化粧料 |
| CN108409630A (zh) * | 2018-02-07 | 2018-08-17 | 宁波大学 | 一种水相中3-羟基-2-吲哚酮衍生物的制备方法 |
-
1997
- 1997-07-16 JP JP19110397A patent/JP4179649B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2013022003A1 (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-14 | 花王株式会社 | まゆ毛又はまつ毛用乳化化粧料 |
| JP2013053143A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-03-21 | Kao Corp | まゆ毛又はまつ毛用乳化化粧料 |
| CN108409630A (zh) * | 2018-02-07 | 2018-08-17 | 宁波大学 | 一种水相中3-羟基-2-吲哚酮衍生物的制备方法 |
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