JPH1135725A - 軟質ポリウレタンフォーム - Google Patents

軟質ポリウレタンフォーム

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JPH1135725A
JPH1135725A JP9188047A JP18804797A JPH1135725A JP H1135725 A JPH1135725 A JP H1135725A JP 9188047 A JP9188047 A JP 9188047A JP 18804797 A JP18804797 A JP 18804797A JP H1135725 A JPH1135725 A JP H1135725A
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憲幸 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリウレタンフォーム特有のヘタリ難さを維
持した上で、その使用感を綿に近づけた著しく感触の良
好な軟質ポリウレタンフォームを提供する。 【解決手段】 圧縮率75%にまで予備圧縮した後、再
度圧縮して求めた応力−圧縮率曲線において、圧縮率5
%の点における接線と、圧縮率15%の点における接線
との交叉角度θが135°以上である軟質ポリウレタン
フォーム。板状の軟質ポリウレタンフォームにおいて、
フォームの発泡セルのフォーム厚さ方向の長さaと該厚
さ方向と直交する方向の長さbとの比a/bが0.6〜
1.0である軟質ポリウレタンフォーム。 【効果】 応力−撓み曲線において顕著な座屈点が表れ
ず、良好な感触が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタンフォ
ーム特有のヘタリ難さを維持した上で、その使用感を綿
に近づけた著しく感触の良好な軟質ポリウレタンフォー
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】軟質ポリウレタンフォームは良好なクッ
ション性を有し、綿のように長期ないし繰り返し使用時
にヘタることがなく、柔らかく良好な感触を有すること
から、自動車用のシートクッションや家具のソファー
材、ブラジャーパッド、肩パッド等の衣料用として広く
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軟質ポ
リウレタンフォームは、図7に示す如く、応力−撓み曲
線において特有の座屈点を持つため、このような座屈点
のない綿とその使用感が著しく異なるものとなってい
た。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決し、ポリ
ウレタンフォーム特有のヘタリ難さを維持した上で、そ
の使用感を綿に近づけた著しく感触の良好な軟質ポリウ
レタンフォームを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の軟質ポリウレ
タンフォームは、圧縮率75%にまで予備圧縮した後、
再度圧縮して求めた応力−圧縮率曲線において、圧縮率
5%の点における接線と、圧縮率15%の点における接
線との交叉角度(以下「座屈交叉角度」と称す。)が1
35°以上であることを特徴とする。
【0006】請求項2の軟質ポリウレタンフォームは、
板状の軟質ポリウレタンフォームにおいて、フォームの
発泡セルのフォーム厚さ方向の長さaと該厚さ方向と直
交する方向の長さbとの比a/bが0.6〜1.0であ
ることを特徴とする。
【0007】このような軟質ポリウレタンフォームであ
れば、応力−撓み曲線において顕著な座屈点が表れず、
良好な感触が得られる。
【0008】なお、本発明において、応力−圧縮率曲線
は、JIS K 6401 5.4項「硬さ試験」に準
じて測定され、圧縮率75%にまで予備圧縮した後、再
度圧縮して求めた応力−圧縮率曲線、即ち、2回目の圧
縮時の応力−圧縮率曲線である。
【0009】本発明に係る座屈交叉角度とは、図1に示
す如く、応力を縦軸にとり、圧縮率を横軸とした応力−
圧縮率曲線の、圧縮率5%の点Aにおける接線LA と圧
縮率15%の点Bにおける接線LB との交叉角度のう
ち、該曲線に臨む下向きの角度θである。
【0010】また、フォームの発泡セルのフォーム厚さ
方向の長さaは、図1(a)(板状の軟質ポリウレタン
フォーム1の厚さ方向の断面図)、(b)(セルの拡大
図)に示す如く、フォーム1の発泡セル2の板厚方向の
径a(以下「板厚方向径a」と称す。)を指し、この厚
さ方向と直交する方向の長さbとはこの板厚方向の径a
に直交する方向の径b(以下「板面方向径b」と称
す。)を指す。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0012】まず、請求項1の軟質ポリウレタンフォー
ムの実施の形態を説明する。
【0013】請求項1の軟質ポリウレタンフォームは、
座屈交叉角度θが135°以上の応力−撓み特性を有す
るものである。
【0014】このような座屈交叉角度θが135°以上
の軟質ポリウレタンフォームは、例えば次のようにして
製造することができる。
【0015】即ち、従来において柔らかいポリウレタン
フォームを製造するにあたっては、一般には発泡助剤と
してのメチレンクロライドを多量に添加し、機械的にな
いし構造的に柔らかくしていたが、このような方法で
は、得られるポリウレタンフォーム本来のヘタリ難さが
損なわれる。
【0016】一方で、ウレタン反応時にイソシアネート
と水との反応で生成するウレア結合は凝集し易く、この
凝集の結果、得られるフォームが硬くなることが知られ
ている。
【0017】本発明では、イソシアネートと水の反応よ
りできるウレア結合の生成、凝集を極力抑える為に、低
レベルの水部数を用い、発泡剤としてメチレンクロライ
ド等の反応に関与しない成分を用い、あるいは反応性の
高いポリオールを使用し、更に反応性が高く分子量の小
さい低分子ポリオールを併用することにより、ポリオー
ルとイソシアネートとの反応性を高めたることで、柔ら
かい感触を高める。
【0018】ここで、反応性の高いポリオール(以下
「高反応性ポリオール」と称す。)としては、エチレン
オキシド(EO)結合を含むポリオール、サンニックス
FA703、サンニックスFA103、サンニックスF
A207、サンニックスKC264、サンニクッスFA
311、ボラノール4021J、エクセノール828等
のポリエーテル系又はポリエステル系ポリオールが挙げ
られ、その好適な分子量(MW)は1000〜800
0、水酸基価(OH価)は20〜100である。
【0019】また、反応性が高く分子量の小さい低分子
ポリオール(以下「高反応性低分子ポリオール」と称
す。)としては、ジエチレングリコール、トリメチロー
ルプロパン、T−880(タケダ)、XQ82162,
000(ダウ)等のMW50〜900、OH価500〜
3000のポリオールが挙げられる。
【0020】本発明では、上記高反応性ポリオール以外
に反応性がさほど高くない通常のポリオール(以下「そ
の他のポリオール」と称す。)を併用は単独で用いても
良く、この場合、その他のポリオールとしてはMW10
00〜8000、OH価20〜100のエクセノール3
030、エクセノール4030、アクトコールL−32
D、ボラノール3022、ボラノール3010、サンニ
ックスGP−4000等のポリオールを用いることがで
きる。
【0021】高反応性低分子ポリオールを併用する場
合、高反応性低分子ポリオールは、高反応性ポリオール
に対して25重量%以下、好ましくは2〜10重量%の
割合で用いるのが望ましい。
【0022】このようなポリオールと反応させるポリイ
ソシアネートとしては、特に制限はなく、一分子中に2
個以上のイソシアネート基を有する有機ポリイソシアネ
ートであって、脂肪族系及び芳香族ポリイソシアネート
化合物、更にこれらの変性物が包含される。脂肪族系ポ
リイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート、メチルシクロヘキ
サンジイソシアネート等が挙げられ、芳香族ポリイソシ
アネートとしては、例えば、トルエンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメリック
ジフェニルメタンジイソシアネート等が挙げられる。ま
た、これらの変性物としては、カルボジイミド変性物、
プレポリマー変性物が挙げられる。本発明において好ま
しいポリイソシアネートは、芳香族系ポリイソシアネー
ト又は芳香族系ポリイソシアネートの変性物であり、特
に好ましくはジフェニルメタンジイソシアネート、トル
エンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート等が挙げられる。
【0023】また、発泡剤としては、ポリウレタンフォ
ームの製造に使用される全ての発泡剤が使用できる。例
えば、低沸点不活性溶剤としてトリクロロフルオロメタ
ン、ジクロロジフルオロメタン等のフロン系化合物等、
メチレンクロライド、液化炭酸ガス反応によってガスを
発生するものとして水、酸アミド、ニトロアルカン等、
熱分解してガスを発生するものとして重炭酸ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム等がある。これらのうち、好まし
い発泡剤としては、メチレンクロライド、水等が挙げら
れる。
【0024】触媒としては、通常のウレタンフォームの
製造に使用される全ての触媒が使用できる。例えば、ジ
ブチルチンジラウレート、スタナスオクトエート等の錫
系触媒、トリエチルアミン、テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン等の3級アミン類等が挙げられる。
【0025】本発明のポリウレタンフォームには、更に
必要に応じて界面活性剤や、難燃剤、その他の助剤を配
合使用しても良い。界面活性剤としてはシリコーン系界
面活性剤が通常用いられる。難燃剤としては、トリス
(2−クロロエチル)フォスフェート、トリス(2,3
−ジブロモプロピル)フォスフェート等のような従来公
知の難燃剤の他、尿素、チオ尿素のような有機質粉末あ
るいは金属水酸化物、三酸化アンチモン等の無機質粉末
を用いることができる。
【0026】また、その他の助剤としては、顔料、染料
などの着色粉末、タルク、グラファイトなどの粉末、ガ
ラス短繊維、その他の無機増量剤や有機溶媒などが挙げ
られる。
【0027】請求項1のポリウレタンフォームは、必要
に応じて上記高反応性ポリオール、高反応性低分子ポリ
オール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒等を用いて
常法に従って製造することができる。なお、原料のNC
O/OH当量比は80〜120が好適である。
【0028】このようにして製造される請求項1のポリ
ウレタンフォームは、座屈交叉角度θが135°以上で
あるが、好ましくは145〜170°である。座屈交叉
角度θが135°未満では、座屈点が顕著となり、感触
の良いポリウレタンフォームを形成し得ない。
【0029】以下に、図2〜6を参照して請求項2の軟
質ポリウレタンフォームの実施の形態を説明する。
【0030】請求項2の軟質ポリウレタンフォームは、
発泡セルの形状が図2に示す板厚方向径aと板面方向径
bとの比a/b(以下「セル径比a/b」と称す。)が
0.6〜1.0と、厚さ方向に偏平なものであり、この
ようなセル形状とすることで座屈点を無くするようにし
たものである。
【0031】即ち、一般に軟質ポリウレタンフォームの
製造に際しては、重力に逆らって発泡反応が進行するた
め、図3(a)に示す如く、得られるポリウレタンフォ
ームのブロック体3のセル3Aの形状は鉛直方向に長
く、鉛直方向の径yと水平方向の径xとの比y/xは
1.2〜1.5程度となっている。
【0032】従来においては、このポリウレタンフォー
ムのブロック体3を水平方向に裁断して(図3(a)の
一点鎖線C1 ,C2 )板状のポリウレタンフォームを製
造するため、図3(b)に示す如く、得られる板状のポ
リウレタンフォーム4のセル径比a/bは1.2〜1.
5程度となる。このように、セルが板厚方向に長いポリ
ウレタンフォーム4では、座屈点が顕著に現れる。
【0033】セル径比a/bが0.6〜1.0となる請
求項2の板状のポリウレタンフォームを製造する方法と
しては、例えば、次のような方法が挙げられる。
【0034】 常法に従って製造された図3(a)に
示すポリウレタンフォームのブロック体3を、鉛直方向
に裁断し(図3の一点鎖線C3 ,C4 )、図4に示す如
く、セルが板面方向に長い板状のポリウレタンフォーム
5を製造する。 常法に従って製造された図3(a)に示すポリウレ
タンフォームのブロック体3から、常法に従って水平方
向に裁断して得られた図3(b)に示すセルが板厚方向
に長い板状のポリウレタンフォーム4を厚さ方向に熱プ
レスして図5に示すようなセルが板厚方向に長い板状の
ポリウレタンフォーム6を製造する。この場合、ポリウ
レタンフォーム4を元の厚みの30〜80%程度の厚み
となるように熱プレスすることによりセル径比a/b=
0.6〜1.0の板状のポリウレタンフォーム6を得る
ことができる。 製造条件を制御することにより、図6(a)に示す
如く、水平方向に長いセルが形成されたポリウレタンフ
ォームのブロック体7を製造し、このポリウレタンフォ
ームのブロック体7を常法に従って水平方向に裁断し
(図6(a)の一点鎖線C5 ,C6 )、図6(b)に示
す如く、セルが板面方向に長い板状のポリウレタンフォ
ーム8を製造する。図6(a)に示すように、セルが水
平方向に長いポリウレタンフォームのブロック体7を製
造する方法としては (I) コンベア角度を1.5〜90度と、クリームポイン
トとライズポイントを極端に近づける又は遠ざける (II)発泡体上面を機械的に加圧し、押し込む 等の方法が挙げられる。
【0035】このようにして得られるセル径比a/bが
0.6〜1.0の板状の軟質ポリウレタンフォームは、
一般に、その厚さ方向に圧縮して座屈交叉角度θを求め
ると座屈交叉角度θは135°以上の値を示す。
【0036】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0037】実施例1〜5,比較例1 下記原料配合にて、下記プロセス条件にて20℃で混合
発泡させて軟質ポリウレタンフォームを製造した。
【0038】原料配合(重量部) ポリイソシアネート(TDI−80):34 ポリオール:表1に示す通り 界面活性剤(SF2904):1.0 触媒(DABCO CS−90):0.20 難燃剤(クレジルジフェニルフォスフェート):10 発泡剤(メチレンクロライド):10 水:2.4プロセス条件 通常:コンベアー角度0〜2.5度,クリーム位置
(M)0.8〜1.5 改良:コンベアー角度2.5度以上,クリーム位置
(M)0.1〜0.8又は1.5〜3.0 得られた軟質ポリウレタンフォームのブロック体から厚
さ15mmの板状の軟質ポリウレタンフォームを切り出
し、この軟質ポリウレタンフォームについて座屈交叉角
度及びセル径比a/b、密度及び25%硬度を測定する
と共に、下記の方法により感触及びヘタリ難さを評価
し、結果を表1に示した。
【0039】感触 ウレタンフォームの感触を綿の感触と比較し、下記基準
で評価した。
【0040】◎:綿に非常に近い ○:綿に近い △:綿とは差を感じる ×:綿とは著しい差を感じるヘタリ難さ JIS K 6401 圧縮残留歪を測定した。圧縮残
留歪は8以下であれば合格とみなせる。
【0041】実施例6 比較例1において、得られたポリウレタンフォームのブ
ロック体から板状のポリウレタンフォームを切り出すに
当り、比較例1の裁断方向とは直交する方向に裁断して
板状のポリウレタンフォームを得、同様に評価を行って
結果を表1に示した。
【0042】実施例7,8 比較例1で得られた板状のポリウレタンフォームを熱プ
レスすることにより、初期厚さの70%(実施例7)又
は50%(実施例8)となるように圧縮したものについ
て同様に評価を行い、結果を表1に示した。
【0043】
【表1】
【0044】表1より本発明の軟質ポリウレタンフォー
ムは、感触が良好でヘタリ難い良好なポリウレタンフォ
ームであることがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の軟質ポリウ
レタンフォームによれば、ポリウレタンフォーム特有の
ヘタリ難さを維持した上で、その使用感を綿に近づけた
著しく感触の良好な軟質ポリウレタンフォームが提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る座屈交叉角度を説明する応力−圧
縮率曲線のグラフである。
【図2】図2(a)はポリウレタンフォームのセル形状
を示す模式的な断面図であり、図2(b)はセルの拡大
図である。
【図3】従来のポリウレタンフォームのセル形状を示す
模式的な断面斜視図であり、図3(a)はポリウレタン
フォームのブロック体を示し、図3(b)は板状のポリ
ウレタンフォームを示す。
【図4】本発明の板状のポリウレタンフォームを示す模
式的な断面斜視図である。
【図5】本発明の板状のポリウレタンフォームを示す模
式的な断面斜視図である。
【図6】本発明の板状のポリウレタンフォームの製造方
法の一例を示す模式的な断面斜視図であり、図6(a)
はポリウレタンフォームのブロック体を示し、図6
(b)は板状のポリウレタンフォームを示す。
【図7】ポリウレタンフォーム及び綿の応力−撓み曲線
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ポリウレタンフォーム 2,3A 発泡セル 3,7 ポリウレタンフォームのブロック体 4,5,6,8 板状のポリウレタンフォーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 憲幸 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町1番地 株式 会社ブリヂストン横浜工場内 (72)発明者 宇佐見 和義 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町1番地 株式 会社ブリヂストン横浜工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮率75%にまで予備圧縮した後、再
    度圧縮して求めた応力−圧縮率曲線において、圧縮率5
    %の点における接線と、圧縮率15%の点における接線
    との交叉角度が135°以上であることを特徴とする軟
    質ポリウレタンフォーム。
  2. 【請求項2】 板状の軟質ポリウレタンフォームにおい
    て、フォームの発泡セルのフォーム厚さ方向の長さaと
    該厚さ方向と直交する方向の長さbとの比a/bが0.
    6〜1.0であることを特徴とする軟質ポリウレタンフ
    ォーム。
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