JPH1136165A - パイル起毛編物の製造方法 - Google Patents

パイル起毛編物の製造方法

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JPH1136165A
JPH1136165A JP19103597A JP19103597A JPH1136165A JP H1136165 A JPH1136165 A JP H1136165A JP 19103597 A JP19103597 A JP 19103597A JP 19103597 A JP19103597 A JP 19103597A JP H1136165 A JPH1136165 A JP H1136165A
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JP
Japan
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pile
knitted fabric
yarns
flame
retardant
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JP19103597A
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English (en)
Inventor
Ichiro Sakabe
一郎 酒部
Jiyunji Tanzou
淳治 丹蔵
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗フラッシュバーン性を有し,静電気防止性
およびソフト感を有するパイル起毛編物の製造方法を提
供する。 【解決手段】 難燃性を有する再生セルロース系繊維を
30%以上,70%未満含む綿繊維との混紡糸をパイル
糸に用い,ポリエステル繊維を地糸に用いてパイル編物
を編成し,しかる後に起毛加工および防炎加工を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,抗フラッシュバー
ン性を有するとともに,静電気防止性およびソフト感を
有するパイル起毛編物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に起毛編物は,その保温性,着心地
感から秋冬衣料商品として幅広く用いられている。これ
らの起毛編物の製法としては,親水性繊維であるセルロ
ース系繊維からなる紡績糸を使用して編地を編成した
後,針布起毛,エメリー起毛等の方法により起毛加工を
行い,仕上げる方法が広く実用化されている。しかしな
がら,上記のセルロース系繊維からなる紡績糸を使用す
ると,起毛面を表側に使用した場合には,台所等での着
用時に火源に生地が接近した場合,瞬間的に引火して燃
え広がる,いわゆるフラッシュバーン現象が発生する危
険があり,身体や生命に関わることがある。
【0003】そこでセルロース系繊維に対する防炎加工
を施す方法も実用化されているが,それのみでは十分な
抗フラッシュバーン性が得られず,また,風合の硬化,
強力低下等の課題もあり,十分な商品は得られていない
のが実状である。欧米では,このような危険性の点か
ら,特に子供服にはこの種の起毛商品は採用されておら
ず,また,我が国においても,昨年度のPL法施行に伴
い,この種の商品に対しては敏感になっており,採用を
控えるケースも出てきている。そこで,上述の事情を考
慮して,ポリエステル繊維やアクリル繊維からなる紡績
糸を使用した起毛編地が製造されているが,これらの疎
水性繊維からなる紡績糸を使用した場合には,着脱時に
静電気が発生し,着心地を害するという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,着脱時の静電気の発生を
抑制し,かつ抗フラッシュバーン性があり,ソフトな風
合を有するパイル起毛編物を製造することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,「難燃性を有する再生セルロース系繊維
を30%以上,70%未満含む綿繊維との混紡糸をパイ
ル糸に用い,ポリエステル繊維を地糸に用いてパイル編
物を編成し,しかる後に起毛加工および防炎加工を施す
ことを特徴とするパイル起毛編物の製造方法」を要旨と
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,本発明を詳細に説明する。
本発明では,まず,パイル編物を編成するが,編成に際
して,難燃性を有する再生セルロース系繊維を30%以
上,70%未満含む綿繊維との混紡糸をパイル糸に用
い,ポリエステル繊維を地糸に用いて編成する。ここで
難燃性を有する再生セルロース系繊維は,主にリン化合
物を主成分とした難燃剤が繊維の内部に混入された再生
セルロース系繊維であって,その製造方法としては,既
存のビスコース法による湿式紡糸法でよく,耐久性防火
剤もそのほとんどがリン化合物誘導体からなっている。
繊維に混入する難燃剤は,性能の相乗効果の点からリン
化合物に窒素を含有せしめた化合物であってもよく,ま
た,アミノ基,アミド基のような窒素を含有する化合物
がリン化合物に併用されていてもよい。
【0007】再生セルロース系繊維の繊度は,セルロー
ス系繊維との混紡糸を紡績するための可紡性の点から,
0.8〜3デニールとすることが必要であり,繊維長は3
0〜51mmとする必要がある。混紡糸の製造に際して
は,リング紡績法等の公知の方法で紡績すればよいが,
難燃再生セルロース系繊維は,30%以上,70%未満
含有していることが必要であり,30%未満では,十分
な難燃性が得られず,また,70%以上では,風合,物
性,経済面で不利になる。紡績糸の番手としては,10
/1〜30/1が好ましい。10/1よりも太番手にな
ると,目付の増加,生地外観の悪化,編立の難度等の点
で問題が発生するおそれがあり,また,30/1よりも
細番手になると,秋冬商品としての十分な肉厚感が得ら
れにくくなる。
【0008】本発明では,パイル編物の地糸としてポリ
エステル繊維を用い,上記紡績糸をパイル糸として編み
込むことによって製造する。設備的な面は,従来のシン
カーパイル編機を使用することができる。編組織として
は,例えば,インレー,裏毛,シンカーパイル等の組織
を採用することができる。編地の編成後,必要に応じて
通常の精練,漂白,染色を行う。いずれの工程も従来の
通常の設備を使用して行うことができる。
【0009】この後,本発明では,得られた編物に起毛
加工および防炎加工を施す。起毛加工と防炎加工は,い
ずれの工程を先に行ってもよく,特に限定を必要としな
い。起毛加工に際しては,エメリー起毛機や針布式起毛
機を用いることができる。起毛の程度は,従来の針布起
毛による深起毛でも十分使用可能であるが,商品アイテ
ムに合わせて浅起毛〜深起毛を適宜行うとよい。
【0010】防炎加工に際しては,ジアルキルフォスフ
ォノカルボキシリック酸アミドを主成分とする防炎剤の
水溶液を用いて行い,これをセルロース系繊維中のセル
ロース分子の水酸基と直接反応またはメラミン樹脂を媒
体にセルロース分子と反応せしめる。この加工では,一
般の樹脂加工用の設備を用いて加工することができるの
で好都合である。パイル編物の防炎性能やその洗濯耐久
性を向上させる目的で,メラミン樹脂を併用してもよ
い。防炎加工工程としては,pad→dry→cure
の一般樹脂加工工程でよい。
【0011】ジアルキルフォスフォノカルボキシリック
酸アミドを主成分とする水溶液は,現在セルロース繊維
用の耐久性防炎加工剤として広く市販されており,具体
的には,チバガイギー社のピロバテックスCPや明成化
学工業のホスコン82等を挙げることができる。これら
の加工剤を所定の濃度に調整後,マングルにて絞液率1
00〜120%で絞液し,100〜120℃で乾燥後,
150〜170℃のキュアリングを行う。
【0012】防炎加工後,未固着のジアルキルフォスフ
ォノカルボキシリック酸アミドや樹脂架橋用の触媒を除
去するため,水酸化ナトリウム等を用いて通常のアルカ
リソーピングを行う。防炎機構の中でリン化合物の作用
は,化学変化(架橋結合,水素結合),脱水反応,吸
熱,断熱作用等である。リン化合物は,窒素化合物の併
用効果を狙った使用が多い。特にセルロース系繊維は,
必ずその相乗性を応用している。本発明においては,難
燃性繊維との併用故に,従来の防炎加工レベルでなくて
も,1次防炎加工の付与によって十分な性能が得られる
ことが確認できており,風合面,物性面,経済面等,そ
れぞれにおいて優位点が得られる。
【0013】
【作用】パイル部が難燃性を有する再生セルロース系繊
維を30%以上,70%未満含む綿繊維との混紡糸をパ
イル編物のパイル糸として構成される編物に対して起毛
加工と防火加工を施すと,パイル(起毛)部が難燃性及
び吸湿性を有することになるので,従来のポリエステ
ル,アクリル使いの起毛商品に見られた着脱時の静電気
の発生,また,セルロース系繊維の起毛商品に見られた
フラッシュバーン現象等の諸問題を解消し,抗フラッシ
ュバーン性を有するとともに,吸水性,静電気防止性お
よびソフト感があり,かつ物性面でも安定した起毛編物
が得られるようになる。
【0014】
【実施例】次に,本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが,実施例における布帛の性能の評価は,加
工上がりおよびJISL−0217,103法による家
庭洗濯10回後の試料について下記の方法で行った。 (1)抗フラッシュバーン性 フラッシュ試験ボーケン法(垂直法;CS−191準用
オリジナル)によりフラッシュバーン現象の有無を評価
した。 (2)風 合 感応テストにより相対的に次の4段階判定を行った。 ◎:非常に柔軟 ○:柔 軟 △:やや硬い
×:硬 い (3)静電気防止法 着用テストにより静電気の発生を相対的に次の3段階で
判定した。 ○:な し △:ややあり ×:あ り
【0015】実施例1 難燃ポリノジック繊維30%,綿繊維70%の割合にな
るように混綿した後,通常のリング紡績法により混紡糸
10/1を得た。この混紡糸をパイル糸に使用し,地糸
にポリエステル繊維75d/48fを使用して,30吋
18Gのシンカーパイル編機を用いて裏毛を編み立てた
後,通常の精練,漂白,染色加工を行った。次に,開反
した後,針布式起毛機を用いて,反物巾が180cmから
165cmになるように針布起毛加工を施した。
【0016】ここで,上記起毛編地に対して下記処方1
の防炎加工処理液を含浸し,マングルで絞液率60%に
て絞液後,100℃で2分間の乾燥を行い,続いて,1
60℃で3分間のキュアリングを行った。 処方1 ピロバテックスCP 400g/リットル (繊維反応型有機リン系防炎剤,チバガイギー社製) スミテックスレジン M−6 100g/リットル (メラミン樹脂,大日本インキ株式会社製) リン酸(75%) 35g/リットル ウルトラテックス FSA 30g/リットル (シリコン系柔軟剤,チバガイギー社製) アクチノール R100 2g/リットル (アニオン系界面活性剤,松本油脂株式会社製)
【0017】この後,炭酸ナトリウムを用いて80℃で
5分間の通常のアルカリソーピングを行い,100℃で
湯洗後,100℃で1分間乾燥し,本発明のパイル起毛
編物を得た。
【0018】本発明との比較のため,本実施例において
パイル糸に用いた混紡糸に代えて通常の綿糸10/1お
よびポリエステル紡績糸10/1をそれぞれ使用する他
は,本実施例とまったく同一の方法により比較用のパイ
ル起毛編物(それぞれ比較例1および比較例2とする)
を得た。また,本発明との比較のため,本実施例におい
て起毛後の防炎加工を省くほかは,本実施例と全く同一
の方法により比較用のパイル起毛編物(比較例3)を得
た。
【0019】本発明および比較用のパイル起毛編物の性
能を評価し,その結果を合わせて表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】表1より明らかなごとく,本発明方法によ
るパイル起毛編物は,優れた抗フラッシュバーン性を有
するとともに,静電気防止性にも優れ,かつソフトな風
合を有するものであった。
【0022】実施例2 前記実施例1において防炎加工工程を起毛加工工程の前
に行う他は,実施例1とまったく同一の方法により本発
明のパイル起毛加工編物を得た。
【0023】本発明との比較のため,本実施例において
パイル糸に用いた混紡糸に代えて通常の綿糸10/1お
よびポリエステル紡績糸10/1をそれぞれ使用する他
は,本実施例2とまったく同一の方法により比較用のパ
イル起毛編物(それぞれ比較例4および比較例5とす
る)を得た。また,本発明との比較のため,本実施例に
おいて起毛後の防炎加工を省くほかは,本実施例2と全
く同一の方法により比較用のパイル起毛編物(比較例
6)を得た。
【0024】本発明および比較用のパイル起毛編物の性
能を評価し,その結果を合わせて表2に示した。
【0025】
【表2】
【0026】表2より明らかなごとく,本発明方法によ
るパイル起毛編物は,優れた抗フラッシュバーン性を有
するとともに,静電気防止性にも優れ,かつソフトな風
合を有するものであった。
【0027】
【発明の効果】本発明方法によれば,パイル部がセルロ
ース系繊維からなる起毛編物でありながら,優れた抗フ
ラッシュバーン性および静電気防止性を有し,また,風
合も柔らかいパイル起毛編物を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性を有する再生セルロース系繊維を
    30%以上,70%未満含む綿繊維との混紡糸をパイル
    糸に用い,ポリエステル繊維を地糸に用いてパイル編物
    を編成し,しかる後に起毛加工および防炎加工を施すこ
    とを特徴とするパイル起毛編物の製造方法。
JP19103597A 1997-07-16 1997-07-16 パイル起毛編物の製造方法 Pending JPH1136165A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008900A1 (ja) * 2004-07-15 2006-01-26 Kaneka Corporation 難燃性ニット生地
CN102080292A (zh) * 2009-11-27 2011-06-01 天津天纺投资控股有限公司 天丝ptt混纺毛感面料及其加工工艺
CN102926115A (zh) * 2011-08-10 2013-02-13 孙良义 双面全棉保暖内衣面料的加工方法

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