JPH113624A - 封入接点材料および前記材料を電極に用いた封入接点 - Google Patents

封入接点材料および前記材料を電極に用いた封入接点

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JPH113624A
JPH113624A JP9154196A JP15419697A JPH113624A JP H113624 A JPH113624 A JP H113624A JP 9154196 A JP9154196 A JP 9154196A JP 15419697 A JP15419697 A JP 15419697A JP H113624 A JPH113624 A JP H113624A
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JP
Japan
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coating layer
contact
encapsulated
contact material
encapsulated contact
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Application number
JP9154196A
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English (en)
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Masashi Hirasawa
壮史 平澤
Kiyoshi Yamamoto
潔 山本
Yasukazu Ohashi
泰和 大橋
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高負荷条件でも接点寿命が長い、安価な封入
接点材料を提供する。 【解決手段】 接点基材上に厚さ0.1μm以上の被覆
層が形成され、前記被覆層がCr、Mn、Fe、Co、
Niのうちの少なくとも1元素を0.5〜50at%含
み、CまたはSiのうちの少なくとも1元素を0.5〜
50at%含み、O(酸素)を0〜40at%含み、残部が
59at%以上のCuまたはAgからなる封入接点材料。 【効果】 Cr、Mn、Fe、Co、Niなどのアーク
損傷分散元素を含み、またCまたはSiの耐溶融元素を
含むため、アーク放電が発生する高負荷条件でも良好な
接点寿命が得られる。また高価なRhやRuなどを用い
ないので安価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非酸化性雰囲気中
で開閉を行う封入型のリ−ドスイッチ、リレーなどの電
極に適した、開閉動作が長期間安定して行われ、かつ安
価な封入接点材料に関する。
【0002】
【従来の技術】封入接点は、非酸化性雰囲気としたガラ
スやプラスチック製の封入容器の中に封入接点材料が電
極として装着された構造のものである。前記封入接点材
料には、従来よりNi−Fe系合金基材上にAg、A
u、Cuなどのめっき層を形成し、その上に、高融点
で、電気伝導度、硬度、耐消耗性に優れるRhまたはR
uの層を被覆した材料が多用されている。前記Ag、A
u、Cuなどのめっき層は、接点の開閉動作時のジュー
ル熱で、被覆層のRhやRuが基材に拡散するのを防止
し、またRhまたはRuの被覆層と接点基材との密着性
を改善する作用も果たす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の封入接
点材料は、高価なRhやRuを用いるためコスト高にな
るという欠点があった。そこで、Ni−Fe系合金基材
上にCu−Ni拡散層を形成した封入接点材料が提案さ
れた。しかし、この材料はアーク放電が発生するような
高負荷条件では接点間に開閉不良が起きるため、やはり
RhやRuを被覆する必要があり、コスト的に不利であ
った。
【0004】このようなことから、本発明者等は高負荷
条件でも十分適用できる封入接点材料について鋭意研究
を行い、被覆層のベース金属(Cuなど)にCr、M
n、Fe、Co、Niなどを添加するとアークによる損
傷が分散され、またCやSiなどを添加するとベース金
属の消耗移転が抑えられ、これらにより封入接点の開閉
動作が飛躍的に向上することを見いだし、さらに研究を
進めて本発明を完成させるに至った。本発明は高負荷条
件でも開閉動作が長期間安定してなされ、かつ安価な封
入接点材料、および前記封入接点材料を電極に用いた封
入接点の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
接点基材上に厚さ0.1μm以上の被覆層が形成され、
前記被覆層が、CuまたはAgのうちの少なくとも1元
素を59at%以上、Cr、Mn、Fe、Co、Niのう
ちの少なくとも1元素を0.5〜40at%、CまたはS
iのうちの少なくとも1元素を0.5〜30at%、O
(酸素)を0〜20at%含み、残部が不可避不純物から
なることを特徴とする封入接点材料である。
【0006】請求項2記載の発明は、被覆層の厚さ方向
の各合金元素の濃度変動が±5at%以下であることを特
徴とする請求項1記載の封入接点材料である。
【0007】請求項3記載の発明は、被覆層が組成の異
なる2以上の層からなり、各層が、CuまたはAgのう
ちの少なくとも1元素を59at%以上、Cr、Mn、F
e、Co、Niのうちの少なくとも1元素を0〜40at
%、CまたはSiのうちの少なくとも1元素を0〜30
at%、O(酸素)を0〜20at%含み、残部が不可避不
純物からなることを特徴とする請求項1記載の封入接点
材料である。
【0008】請求項4記載の発明は、被覆層に、Cr、
Mn、Fe、Co、Niのうちの少なくとも1元素が被
覆層の厚さ方向に濃度勾配を有して含まれていることを
特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の封入接
点材料である。
【0009】請求項5記載の発明は、被覆層に、Cまた
はSiのうちの少なくとも1元素が被覆層の厚さ方向に
濃度勾配を有して含まれていることを特徴とする請求項
1、2、3、4のいずれかに記載の封入接点材料であ
る。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5のいずれかに記載の封入接点材料を電極に用
いたことを特徴とする封入接点である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、接点基材には、
強度と導電性を有する任意の金属材料が用いられる。例
えば、Fe、Ni、Co、Ni−Fe系合金、Co−F
e−Nb系合金、Co−Fe−V系合金、Fe−Ni−
Al−Ti系合金、Fe−Co−Ni系合金、炭素鋼、
リン青銅、洋白、黄銅、ステンレス鋼、Cu−Ni−S
n系合金、Cu−Ti系合金などが用いられる。本発明
では、接点基材上にNiなどの下地層を設けておくと、
接点基材の被覆層への拡散が抑制され、良好な接点特性
がより長期間安定して得られる。
【0012】本発明において、被覆層を構成するCuま
たはAgは、被覆層のベースとなる安価な金属元素で、
被覆層に導電性を付与する。その含有量を59at%以上
に規定する理由は、59at%未満では被覆層に要求され
る導電性が十分に得られないためである。
【0013】Cr、Mn、Fe、Co、Niは、使用中
に発生するアーク放電を接点面全体に分散させて、接点
面の形状損傷に起因する動作不良を改善する。その含有
量を0.5〜40at%に規定する理由は、0.5at%未
満ではその効果が十分に得られず、40at%を超えると
融点が低下して接点の消耗が激しくなるためである。以
後、前記Crなどの諸元素はアーク損傷分散元素と称す
る。
【0014】CまたはSiは高融点元素であり、ベース
金属(Cu、Ag)の消耗や対極への移転を抑える作用
を有する。その含有量を0.5〜30at%に規定する理
由は、0.5at%未満ではその効果が十分に得られず、
30at%を超えると、被覆層が脆くなり、表面が膜状に
剥がれ易くなるためである。以後、CまたはSiは耐溶
融元素と称する。適量のO(酸素)は、被覆層の融点と
硬度を高めて耐消耗性を向上させる。その含有量を0〜
20at%に規定した理由は、20at%を超えると被覆層
がポーラスになり、また脆くなって接点寿命が低下する
ためである。本発明では、被覆層全体の組成を請求項1
記載の範囲に規定する。本発明において、被覆層の厚さ
を0.1μm以上に規定した理由は、0.1μm未満で
は十分な接点寿命が得られないためである。
【0015】請求項2記載の発明は、被覆層の各元素の
厚さ方向の濃度のばらつきを低く抑えて、つまり被覆層
を均質化して、接点特性の経時的変動を低減させたもの
である。前記濃度のばらつきは±5at%以下において、
特にその効果が顕著となる。
【0016】請求項3記載の発明は、被覆層を組成の異
なる2以上の層により構成したもので、このように層を
2以上にすることにより、たとえば、接点基材側と接点
面側とで組成を適性に選択でき、開閉動作寿命の向上を
効率よく実現できる。
【0017】請求項4記載の発明は、アーク損傷分散元
素が、被覆層の厚さ方向に濃度勾配を有している封入接
点材料で、例えば、アーク損傷分散元素の濃度が表面側
で高くなるように勾配を付けたものは、少量のアーク損
傷分散元素でその効果が得られる。またアーク損傷分散
元素の濃度が表面側で低くなるように勾配を付けたもの
は、使用中にアーク損傷分散元素が被覆層表面に徐々に
拡散して、所要量のアーク損傷分散元素が被覆層表面に
長期に渡り保持される。
【0018】請求項5記載の発明は、耐溶融元素が、被
覆層の厚さ方向に濃度勾配を有している封入接点材料
で、例えば、耐溶融元素の濃度が表面側で高くなるよう
に勾配を付けたものは、少量の耐溶融元素で接点間のア
ーク損傷を防止できる。また耐溶融元素の濃度が表面側
で低くなるように勾配を付けたものは、使用中に耐溶融
元素が被覆層表面に徐々に拡散して、所要量の耐溶融元
素が被覆層表面に長期に渡り保持される。アーク損傷分
散元素と耐溶融元素の両方に濃度勾配を付けることによ
り、その効果が一段と向上する。本発明において、被覆
層の形成には、スパッタリング法などの気相成長法が組
成の濃度分布を容易に制御できて好便である。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5のいずれかに記載の封入接点材料を電極に用
いた封入接点で、その電極(接点材料)のアークによる
損傷が少なく、またベース金属の消耗移転が抑制されて
開閉動作が飛躍的に向上した封入接点材料である。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)Ni−48at%Fe合金板 (1×1×0.2m
m)を接点基材に用い、その上に本発明で規定した組成の
被覆層を形成して封入接点材料を作製した。先ず、前記
接点基材の表面をアセトンで5分間超音波洗浄し、更に
リン酸を用いた電解研磨により洗浄した。次にこの接点
基材を真空チャンバ内にセットし、チャンバ内を2×1
-4Pa以下まで真空排気したのち、真空ポンプのバル
ブを半開状態にして排気コンダクタンスを小さくしなが
らArガスを導入してチャンバ内を1×10-1Paに安
定させた。次に、接点基材に−400Vの電圧を印加
し、チャンバ内の高周波アンテナから0.2kWの高周
波を発生させ、Arイオンでイオンボンバード処理を行
って接点基材の表面を清浄化した。次にチャンバ内を
0.66PaのArまたはAr+O2 ガス雰囲気とし、
400℃に保持した接点基材表面に被覆層を1層に形成
した。前記被覆層はRFマグネトロンスパッタ法により
形成した。ターゲットにはベース金属元素、耐溶融元
素、アーク損傷分散元素の中からそれぞれ少なくとも1
元素を用いた。O量は雰囲気中の酸素分圧を変えること
により制御した。蒸着レートは種々に変化させた。
【0021】(比較例1)被覆層の組成を本発明の規定
値外とした他は、実施例1と同じ方法により封入接点材
料を作製した。
【0022】このようにして得られた各々の封入接点材
料を電極に用いてN2 ガス封入のリードスイッチを作製
し、これらリードスイッチの接点寿命を室温下で試験し
た。接点寿命は、電極間にアーク放電が発生する高負荷
(100V-0.5A-10Hz)下で、40Ampere Turn の駆動磁界
により開閉動作を反復させ、開閉不良が生じるまでの動
作回数(接点寿命)で現した。試験本数は各10本ずつ
とした。結果を表1、2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】表1より明かなように、本発明例品のNo.1
〜15はいずれも接点寿命が長く、かつ非常に安定してい
る。これに対し、表2に示した比較例品では、No.1〜3
は耐溶融元素が含有されていないため、No.4〜6 は損傷
分散元素が含有されていないため、No.7,8は耐溶融元素
のCが多いため、No.9,10 は被覆層の厚さが薄いため、
いずれも平均寿命が低下した。
【0026】(実施例2)被覆層を組成の異なる2以上
の層で構成した他は、実施例1と同様な方法で封入接点
材料を作製した。蒸着条件は層毎に変えた。
【0027】(比較例2)被覆層の組成を、本発明の規
定外とした他は、実施例2と同様な方法で封入接点材料
を作製した。
【0028】このようにして得られた各々の封入接点材
料を電極に用いてN2 ガス封入のリードスイッチを作製
し、これらリードスイッチの接点寿命を実施例1と同じ
方法で試験した。開閉不良が生じるまでの動作回数(接
点寿命)を表3、4に示す。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】表3より明らかなように、本発明例品の N
o.16〜22はいずれも接点寿命が長く、しかも被覆層を1
層に形成した実施例1の接点寿命よりさらに長めになっ
ている。これは被覆層を2層に形成したことにより構成
元素の各々の効果がより良好に発現されたためである。
これに対し、表4の比較例品では、 No.11は耐溶融元素
を含有していないため、 No.12は損傷分散元素を含有し
ていないため、 No.13は耐溶融元素と損傷分散元素の両
方を含有していないため、No.14,17は膜厚が薄いため、
No.15,16は耐溶融元素が多いため、いずれも接点寿命が
極端に短く、また寿命のばらつきも大きくなった。
【0032】(実施例3)被覆層の組成を厚さ方向に傾
斜させた他は、実施例1と同様な方法で封入接点材料を
作製した。被覆層の形成にあたり各元素のターゲットの
投入パワーは連続的に変化させた。
【0033】このようにして得られた各々の封入接点材
料を電極に用いてN2 ガス封入のリードスイッチを作製
し、これらリードスイッチの接点寿命を実施例1と同じ
方法で試験した。開閉不良が生じるまでの動作回数(接
点寿命)を表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】表5より明らかなように、本発明例品の N
o.23〜29はいずれも接点寿命が長く、しかも実施例1、
2の接点寿命よりさらに長めになっている。これは被覆
層の厚さ方向に組成を傾斜させたことにより構成元素の
各々の効果が極めて効率良く発現されたためである。
【0036】以上、接点サイズの基材上に被覆層を形成
する場合について説明したが、本発明は大型基材上に被
覆層を形成し、これを接点サイズにサイジングして封入
接点材料としても、同様の効果が得られる。
【0037】本発明の封入接点材料は、封入型リレー、
封入型スイッチなど様々な分野に使用できる。またベー
ス金属のCuまたはAgが大気中の硫化物と反応して接
点特性が劣化しない環境下であれば、大気中で用いる通
常のスイッチにも広く適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の封入接点
材料は、Cr、Mn、Fe、Co、Niの少なくとも1
元素を含むためアーク損傷が分散され、またCまたはS
iの少なくとも1元素を含むためベース金属(Cu、A
g)の消耗移転が抑えられ、さらにOを含有させること
により耐消耗性が一層向上し、高負荷条件でも良好な接
点寿命が得られる。また高価なRhやRuなどを用いな
いので安価である。前記封入接点材料を電極に用いた封
入接点は安価で接点寿命が長い。依って工業上顕著な効
果を奏する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点基材上に厚さ0.1μm以上の被覆
    層が形成され、前記被覆層が、CuまたはAgのうちの
    少なくとも1元素を59at%以上、Cr、Mn、Fe、
    Co、Niのうちの少なくとも1元素を0.5〜40at
    %、CまたはSiのうちの少なくとも1元素を0.5〜
    30at%、O(酸素)を0〜20at%含み、残部が不可
    避不純物からなることを特徴とする封入接点材料。
  2. 【請求項2】 被覆層の厚さ方向の各合金元素の濃度変
    動が±5at%以下であることを特徴とする請求項1記載
    の封入接点材料。
  3. 【請求項3】 被覆層が組成の異なる2以上の層からな
    り、各層が、CuまたはAgのうちの少なくとも1元素
    を59at%以上、Cr、Mn、Fe、Co、Niのうち
    の少なくとも1元素を0〜40at%、CまたはSiのう
    ちの少なくとも1元素を0〜30at%、O(酸素)を0
    〜20at%含み、残部が不可避不純物からなることを特
    徴とする請求項1記載の封入接点材料。
  4. 【請求項4】 被覆層に、Cr、Mn、Fe、Co、N
    iのうちの少なくとも1元素が被覆層の厚さ方向に濃度
    勾配を有して含まれていることを特徴とする請求項1、
    2、3のいずれかに記載の封入接点材料。
  5. 【請求項5】 被覆層に、CまたはSiのうちの少なく
    とも1元素が被覆層の厚さ方向に濃度勾配を有して含ま
    れていることを特徴とする請求項1、2、3、4のいず
    れかに記載の封入接点材料。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4、5のいずれかに
    記載の封入接点材料を電極に用いたことを特徴とする封
    入接点。
JP9154196A 1997-06-12 1997-06-12 封入接点材料および前記材料を電極に用いた封入接点 Pending JPH113624A (ja)

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