JPH1137206A - 液体封入式防振装置 - Google Patents

液体封入式防振装置

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JPH1137206A
JPH1137206A JP19254497A JP19254497A JPH1137206A JP H1137206 A JPH1137206 A JP H1137206A JP 19254497 A JP19254497 A JP 19254497A JP 19254497 A JP19254497 A JP 19254497A JP H1137206 A JPH1137206 A JP H1137206A
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Katsuhisa Yano
勝久 矢野
Masami Endo
正巳 遠藤
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Tokai Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】相反する振動吸収特性の両立を図り得る液体封
入式防振装置を提供する。 【解決手段】第1及び第2ストッパ部13〜16を有す
る主軸金具1と、主軸金具1の外側に離間して同軸状に
配設された中間金具2と、主軸金具1と中間金具2とを
一体的に連結し、その外周面に開口し周方向に配列され
た4個の凹部37a〜37dを有し、両腕状隔壁部3
3、34を結ぶ方向のばね定数が両仕切壁部35、36
を結ぶ方向のばね定数よりも大きくなるように設定され
たゴム弾性体3と、中間金具2の外側に同軸状に配設さ
れ凹部37a〜37dを液密的に覆蓋してゴム弾性体3
との間に液体Lが封入された4個の第1〜第4液室41
〜44を形成する外筒金具4とから構成され、各仕切壁
部35、36を間に挟んで相対向する第1及び第2液室
41、42どうし並びに第3及び第4液室43、44ど
うしが第1及び第2オリフィス通路5、6によって連通
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両に搭載
されるサスペンションに防振連結部材として好適に用い
られるストラットマウント等の液体封入式防振装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に搭載されるサスペンシ
ョンには路面やタイヤからの振動を低減するためにスト
ラットマウントが用いられている。このストラットマウ
ントとして、図10及び図11に示すように、主軸金具
301と、主軸金具301の外側に離間して同軸状に配
設され、軸方向両端に位置する一対のリング部321、
322と両リング部321、322間を架橋しリング部
321、322とともに周方向に配列された2個の窓部
327a、327bを形成する一対の架橋部323、3
24とからなる中間金具302と、中間金具302と主
軸金具301とを一体的に連結し、一対のリング部32
1、322と対応して軸方向両端に位置する一対の環状
側壁部331、332と、両環状側壁部331、332
に両端が連結されて軸方向の延設され、両環状側壁部3
31、332の間を二分割して環状側壁部331、33
2とともに窓部327a、327bに開口する2個の凹
部337a、337bを形成する一対の腕状隔壁部33
3、334とからなるゴム弾性体303と、中間金具3
02の外側に同軸状に配設され、凹部337a、337
bを液密的に覆蓋してゴム弾性体303との間に液体L
が封入された2個の液室341、342を形成する外筒
金具304と、主軸金具301に嵌着され両液室34
1、342内にそれぞれ突出する一対のストッパ部31
3、314を有するストッパ部材310とからなるもの
が知られている。
【0003】このストラットマウントは、例えば主軸金
具301を車体側の支持部材に固定するとともに、外筒
金具304を車輪側の取付部材に固定し、両腕状隔壁部
333、334が車両の前後方向に位置し、両液室34
1、342が車両の左右方向に位置するように配設され
る。そして、主軸金具301と外筒金具304との間に
振動が入力すると、ゴム弾性体303の弾性作用や、ゴ
ム弾性体303の弾性変形に基づいて液室341、34
2内を流動する液体Lの液柱共振作用により、その振動
が効果的に減衰される。
【0004】このような液体封入式のストラットマウン
トは、液室341、342内を流動する液体Lの液柱共
振作用を利用して、路面やタイヤから伝達される上下方
向(軸方向)の振動(ロードノイズ)を効果的に低減す
るように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ストラ
ットマウントは、軸直角方向(車両の左右方向や前後方
向)の振動が入力したときにも、ゴム弾性体303の弾
性変形により液体Lの液柱共振作用が生起される。しか
し、ストラットマウントの軸直角方向においては、結果
的に液体Lの液柱共振作用が発生していてもそれをチュ
ーニングすることは困難であった。
【0006】一方、上記ストラットマウントでは、車両
の左右方向の剛性が高い方が操縦安定性において良好で
あることが知られているが、上記ロードノイズの低減を
考慮すると、左右方向の剛性は低い方がよい。したがっ
て、相反する特性が要求されることとなるものの、この
相反する特性を両立させることは困難である。本発明は
上記実状に鑑み案出されたものであり、上記のような相
反する振動吸収特性の両立を図り得る液体封入式防振装
置を提供することを解決すべき課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、主軸金具と、該主軸金具の外側に離
間して同軸状に配設され、軸方向両端に位置する一対の
リング部と両該リング部に両端が連結されて軸対称位置
に設けられた少なくとも一対の架橋部とからなる中間金
具と、該中間金具と前記主軸金具とを一体的に連結し、
一対の前記リング部と対応して軸方向両端に位置する一
対の環状側壁部と前記架橋部と対応して軸方向に延設さ
れ両前記環状側壁部の間を二分割する一対の腕状隔壁部
と該腕状隔壁部と直交する方向の軸対称位置に設けられ
隣り合う前記腕状隔壁部及び前記環状側壁部とともに周
方向に配列された4個の凹部を形成する一対の仕切壁部
とからなり、両前記腕状隔壁部を結ぶ方向のばね定数が
両前記仕切壁部を結ぶ方向のばね定数よりも大きくなる
ように設定されたゴム弾性体と、前記中間金具の外側に
同軸状に配設され、前記ゴム弾性体の前記凹部を液密的
に覆蓋して前記ゴム弾性体との間に液体が封入された4
個の液室を形成する外筒金具と、を備え、各前記仕切壁
部を間に挟んで相対向する前記液室どうしがそれぞれオ
リフィス通路によって連通されているという手段を採用
している。
【0008】この手段によれば、ゴム弾性体の腕状隔壁
部の剛性を変化させることにより、両腕状隔壁部を結ぶ
方向のばね定数を適宜高さに容易に設定することができ
る。これにより、両腕状隔壁部が車両の左右方向に位置
するように配設することにより、良好な操縦安定性の確
保が可能となる。また、両腕状隔壁部を結ぶ方向に振動
が入力すると、仕切壁部を間に挟んで相対向する液室ど
うしの容積変化に伴い、その液室どうしを連通するオリ
フィス通路を流動する液体によりそれぞれ独立した二つ
の液柱共振作用が得られるため、ロードノイズ等の振動
を効果的に低減することが可能となる。したがって、本
発明によれば、相反する振動吸収特性の両立を図ること
ができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、一方の前記オリフィス通路のチューニング
周波数は、他方の前記オリフィス通路のチューニング周
波数によって生じる反共振の周波数に合わせてチューニ
ングされているという手段を採用している。この手段に
よれば、一方のオリフィス通路の液柱共振作用によって
生じる反共振のレベルを低減することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、前記主軸金具は、遠心方向に
突設されて前記仕切壁部とともにその両側の前記液室を
仕切り前記外筒金具との相対変位を規制するストッパ部
を有するという手段を採用している。この手段によれ
ば、主軸金具と外筒金具との間に両腕状隔壁部を結ぶ方
向の振動が入力したときに、剛体製のストッパ部は仕切
壁部のように弾性変形することなく変位するため、その
両側の液室の容積変化を大きくすることができる。これ
により、オリフィス通路を流動する液体の流動量を多く
し、液柱共振作用を促進することができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記オリフィス通路は、前記ストッパ部に
貫通して設けられているという手段を採用している。こ
の手段によれば、ストッパ部に貫通穴を形成するという
簡単な加工によりオリフィス通路を容易に設けることが
でき、かつその寸法設定(チューニング)も容易に行う
ことができる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、前記オリフィス通路は、前記
ゴム弾性体の前記仕切壁部に設けられているという手段
を採用している。この手段によれば、ゴム弾性体を加硫
成形等により形成する際に、オリフィス通路を容易に形
成することができ、かつその寸法設定(チューニング)
も容易に行うことができる。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1、請求項
2又は請求項5記載の発明において、前記中間金具の前
記架橋部は、求心方向に突出して形成され、前記主軸金
具と前記外筒金具との相対変位を規制するストッパ機能
を有するように構成されているという手段を採用してい
る。この手段によれば、中間金具の架橋部を利用してス
トッパ部を形成することにより、主軸金具の構造を簡略
化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。 〔実施形態1〕図1は本実施形態に係る液体封入式防振
装置の軸直角方向の断面図であり、図2は図1のII−II
線に相当する部分の断面図であり、図3は図1の III−
III 線に相当する部分の断面図である。
【0015】本実施形態の液体封入式防振装置は、図1
〜図3に示すように、第1及び第2ストッパ部13〜1
6を有する主軸金具1と、主軸金具1の外側に離間して
同軸状に配設された中間金具2と、主軸金具1と中間金
具2とを一体的に連結しその外周面に開口し周方向に配
列された4個の凹部37a〜37dを有するゴム弾性体
3と、中間金具2の外側に同軸状に配設され凹部37a
〜37dを液密的に覆蓋してゴム弾性体3との間に液体
Lが封入された4個の第1〜第4液室41〜44を形成
する外筒金具4と、第1液室41と第2液室42とを連
通する第1オリフィス通路5と、第3液室43と第4液
室44とを連通する第2オリフィス通路6とを主要素と
して構成されている。
【0016】主軸金具1は、金属により略パイプ状に形
成されており、その中央には軸方向に貫通する内孔11
を有する。そして、この主軸金具1には、軸対称位置で
径方向外方に突出する一対の第1ストッパ部13、14
と、第1ストッパ部13、14と位相が略90゜ずれた
軸対称位置で径方向外方に突出する一対の第2ストッパ
部15、16とが一体に形成されている。これら第1及
び第2ストッパ部13〜16は、それらの突出方向(径
方向)及び軸方向において主軸金具1と外筒金具4との
相対変位を規制するように設けられている。なお、第1
ストッパ13、14の厚さ幅は、第2ストッパ部15、
16の厚さ幅よりも大きくなるように設定されている。
また、各第2ストッパ部15、16には、後に詳述する
第1オリフィス通路5及び第2オリフィス通路6がそれ
ぞれ設けられている。
【0017】中間金具2は、金属により略円筒状に形成
され、主軸金具1の外側に離間して同軸状に配設されて
いる。この中間金具2は、軸方向両端に位置する一対の
リング部21、22と、両リング部21、22に両端が
連結され第1ストッパ部13、14と対応して軸対称位
置に設けられた一対の第1架橋部23、24と、両リン
グ部21、22に両端が連結され第2ストッパ部15、
16と対応して第1架橋部23、24と位相が略90゜
ずれた軸対称位置に設けられた一対の第2架橋部25、
26とからなる。これにより、両リング部21、22の
間には、各第1架橋部23、24とこれに隣り合う各第
2架橋部25、26とによって形成される4個の窓部2
7a〜27dが周方向に配列されている。なお、第1架
橋部23、24の幅は第1ストッパ部13、14の厚さ
幅と略同じに形成され、第2架橋部25、26の幅は第
2ストッパ部15、16の厚さ幅と略同じに形成されて
いる。
【0018】ゴム弾性体3は、ゴム材により略円筒状に
形成され、主軸金具1の外周面と中間金具2の内周面と
に加硫接着されて両者を一体的に連結している。このゴ
ム弾性体3は、中間金具2のリング部21、22と対応
して軸方向両端に位置する一対の環状側壁部31、32
と、第1ストッパ部13、14及び第1架橋部23、2
4を連結して軸方向に延設され両環状側壁部31、32
の間を二分割する一対の腕状隔壁部33、34と、第2
ストッパ部15、16及び第2架橋部25、26を連結
して腕状隔壁部33、34と位相が略90゜ずれた軸対
称位置に設けられた一対の仕切壁部35、36とからな
る。これにより、両環状側壁部31、32の間には、各
腕状隔壁部33、34とこれに隣り合う各仕切壁部3
5、36とにより形成され中間金具2の各窓部27a〜
27dに開口する4個の凹部37a〜37dが周方向に
配列されている。
【0019】そして、各仕切壁部35、36は、第2ス
トッパ部15、16の厚さ幅及び第2架橋部25、26
の幅よりも少し小さい厚さ幅で形成されている。一方、
各腕状隔壁部33、34は、第1ストッパ部13、14
の厚さ幅及び第1架橋部23、24の幅よりも少し大き
い厚さ幅で形成されており、ゴム弾性体3の両腕状隔壁
部33、34を結ぶ方向のばね定数が、両仕切壁部3
5、36を結ぶ方向のばね定数よりも大きくなるように
設定されている。即ち、両腕状隔壁部33が車両の左右
方向に位置するように配設されたときに、ゴム弾性体3
の両腕状隔壁部33、34を結ぶ方向のばね定数は、充
分な操縦安定性を確保できる程度に剛性が高くなるよう
に設定されている。
【0020】また、各仕切壁部35、36の内側端は第
2ストッパ部15、16の突出頂面に接合されており、
これにより、第2ストッパ部15、16は仕切壁部3
5、36とともにその両側の凹部37a〜37dを仕切
る仕切壁の一部分を構成している。外筒金具4は、金属
により円筒状に形成され、その内周面はシールゴム層4
0により被覆されている。この外筒金具4は、ゴム弾性
体3の各凹部37a〜37dを液密的に覆蓋するように
して中間間具2の外側に同軸状に嵌合されている。これ
により、外筒金具4とゴム弾性体3の各凹部37a〜3
7dとの間には4個の第1〜第4液室41〜44が形成
されている。第1〜第4液室41〜44には、例えば水
やアルキレングリコール、シリコンオイル等の非圧縮性
の液体Lが封入されている。
【0021】第1オリフィス通路5は、一方の第2スト
ッパ部15の中央部に厚さ方向に貫通して設けられてお
り、これにより第2ストッパ部15及び仕切壁部35を
間に挟んで相対向する第1液室41と第2液室42とを
連通している。この第1オリフィス通路5は、その長さ
距離と断面積とを適宜設定することにより、周波数が約
150Hz以下の振動(ロードノイズ)を低減するよう
にチューニングされている。
【0022】そして、第2オリフィス通路6は、他方の
第2ストッパ部16の中央部に厚さ方向に貫通して設け
られており、これにより第2ストッパ部16及び仕切壁
部36を間に挟んで相対向する第3液室43と第4液室
44とを連通している。この第2オリフィス通路6は、
その長さ距離と断面積とを第1オリフィス通路5と異な
らせて適宜設定することにより、第1オリフィス通路5
のチューニング周波数によって生じる反共振の周波数
(約210Hz)に合わせてチューニングされている。
【0023】以上のように構成された本実施形態の液体
封入式防振装置は、自動車に搭載されるサスペンション
のストラットマウントとして使用される。この場合、例
えば図4に示すように、外筒金具4、中間金具2及びゴ
ム弾性体3を保持するホルダブラケット7に収納して、
主軸金具1を車体側の支持部材に固定するとともに、外
筒金具4側のホルダブラケット7を車輪側の取付部材に
ボルト71で固定することにより取付けられる。このと
き、仕切壁部35、36が車両の前後方向に位置し、腕
状隔壁部33、34が車両の左右方向に位置するように
配設される。
【0024】これにより、本実施形態の液体封入式防振
装置は、両腕状隔壁部33、34の剛性を高くして、ゴ
ム弾性体3の両腕状隔壁部33、34を結ぶ方向のばね
定数が適宜高さに設定されていることから、良好な操縦
安定性が確保されている。また、主軸金具1の第1スト
ッパ部13、14及び第2ストッパ部15、16は、主
軸金具1と外筒金具4との間に軸方向、車両の左右方向
及び前後方向の過大な振動が入力したときに、主軸金具
1と外筒金具4との過大な相対変位を規制するようにな
っている。
【0025】そして、主軸金具1と外筒金具4との間
に、車両の左右方向(両腕状隔壁部33、34を結ぶ方
向)に振動が入力すると、仕切壁部31及び第2ストッ
パ部15を間に挟んで相対向する第1液室41と第2液
室42どうし、並びに仕切壁部32及び第2ストッパ部
16を間に挟んで相対向する第3液室43と第4液室4
4どうしの容積変化に伴い、それら液室どうしを連通す
る第1オリフィス通路5及び第2オリフィス通路6を流
動する液体Lによりそれぞれ独立した二つの液柱共振作
用が発揮される。
【0026】このとき、互いに連通する液室どうしを仕
切壁部35、36とともに仕切る第2ストッパ部15、
16が仕切壁部35、36のように弾性変形することな
く主軸金具1とともに変位するため、その両側の第1及
び第2液室41、42並びに第3及び第4液室43、4
4の容積変化が大きくなり、第1及び第2オリフィス通
路5、6を流動する液体Lの流動量が多くなることから
液柱共振作用が促進される。
【0027】これにより、周波数が約150Hz以下の
振動低減を目的としてチューニングされた第1オリフィ
ス通路5を流動する液体Lの液柱共振作用により、主軸
金具1と外筒金具4との間に路面やタイヤから伝達され
る振動(ロードノイズ)が効果的に減衰される。また、
第2オリフィス通路6は、第1オリフィス通路5の液柱
共振作用によって生じる反共振周の波数(約210H
z)に合わせてチューニングされていることから、第2
オリフィス通路6を流動する液体Lの液柱共振作用によ
り、その反共振レベルが大幅に低下される(図5参
照)。
【0028】以上のように、本実施形態の液体封入式防
振装置によれば、両腕状隔壁部33、34を結ぶ方向の
ばね定数を適宜高さに容易に設定することができること
から良好な操縦安定性を確保することができるととも
に、仕切壁部35、36を間に挟んで相対向する液室ど
うしの間を第1及び第2オリフィス通路5、6を介して
流動する液体Lの液柱共振作用により、ロードノイズ等
の振動を効果的に低減することができる。したがって、
相反する振動吸収特性の両立を図ることができる。
【0029】また、本実施形態の液体封入式防振装置
は、仕切壁部35、36を間に挟んで相対向する液室ど
うしがそれぞれ第1及び第2オリフィス通路5、6によ
り連通され、独立した二つの液柱共振作用が得られるよ
うに構成されているため、周波数の異なる二つの振動を
低減するように設定することができる。特に、本実施形
態では、第2オリフィス通路6のチューニング周波数
は、第1オリフィス通路5の液柱共振作用によって生じ
る反共振の周波数に合わせてチューニングされているた
め、第1オリフィス通路5の液柱共振作用によって生じ
る反共振のレベルを低減することができる。
【0030】また、本実施形態の液体封入式防振装置で
は、主軸金具1に設けられた第2ストッパ部15、16
は、遠心方向に突設されて仕切壁部35、36とともに
その両側の第1及び第2液室41、42並びに第3及び
第4液室43、44を仕切るように構成されているた
め、両腕状隔壁部33、34を結ぶ方向の振動が入力し
たときに、第1〜第4液室41〜44の容積変化を大き
くすることができ、これにより第1及び第2オリフィス
通路5、6を流動する液体Lの流動量を多くして液柱共
振作用を促進することができる。
【0031】また、本実施形態の液体封入式防振装置で
は、第1及び第2オリフィス通路5、6は、第2ストッ
パ部15、16に貫通して設けられているため、第2ス
トッパ部15、16の所定位置に貫通穴を形成するとい
う簡単な加工により容易に設けることができ、その寸法
設定(チューニング)も容易に行うことができる。 〔実施形態2〕図6は本実施形態に係る液体封入式防振
装置の軸直角方向の断面図であり、図7は図6の VII−
VII 線に相当する部分の断面図である。
【0032】本実施形態の液体封入式防振装置は、図6
及び図7に示すように、上記実施形態1のものと基本的
構成は同じであるが、主軸金具101には実施形態1の
第2ストッパ部15、16と同様のストッパ部115、
116を有するストッパ部材110が取付けられ、中間
金具102の架橋部123、124が実施形態1の第1
ストッパ部13、14と同様のストッパ機能を有するよ
うに構成されている点で最も異なるものである。
【0033】即ち、本実施形態の主軸金具101は、金
属により全長にわたって同径のパイプ状に形成されてお
り、この主軸金具101の中央部には、主軸金具101
の外周面に嵌着される円筒状の取付基部111と、取付
基部111の軸対称位置で径方向外方に突出する一対の
ストッパ部115、116とからなるストッパ部材11
0が取付けられている。
【0034】このストッパ部115、116は、上記実
施形態1のものと同様に、ゴム弾性体103の仕切壁部
135、136とともにその両側の第1及び第2液室1
41、142並びに第3及び第4液室143、144を
仕切るように構成されている。また、各第1ストッパ部
115、116には、上記実施形態1のものと同様に、
第1オリフィス通路105及び第2オリフィス通路10
6がそれぞれ設けられている。
【0035】そして、本実施形態の中間金具102は、
軸方向両端に位置する一対のリング部121、122
と、両リング部121、122に両端が連結されて軸対
称位置に設けられた一対の架橋部123、124とから
構成されている。架橋部123、124は、断面コの字
状に形成されて求心方向に突出しゴム弾性体103の各
腕状隔壁部133、134に埋設されている。このよう
に構成された架橋部123、124は、上記実施形態1
において主軸金具1に設けられた一対の第1ストッパ部
13、14と同様のストッパ機能を有する。
【0036】なお、本実施形態の中間金具102は、上
記実施形態1における一対の第2架橋部25、26が除
去された構成のものであるため、ゴム弾性体103の仕
切壁部135、136は、その外側端部が中間金具10
2のリング部121、122よりも外側に膨出するよう
に形成され、これにより仕切壁部135、136の外側
端面が外筒金具104の内周面に圧接してシールするよ
うに構成されている。
【0037】以上のように構成された本実施形態の液体
封入式防振装置は、上記実施形態1の場合と同様に、サ
スペンションのストラットマウントとして使用され、上
記実施形態1と同様の基本的構成に基づいて上記と同様
の作用及び効果を奏する。さらに、本実施形態の液体封
入式防振装置では、中間金具102の架橋部123、1
24がストッパ機能を有するように構成され、主軸金具
101には一対のストッパ部115、116のみが設け
られるように構成されているため、主軸金具101の構
造を簡略化することができる。
【0038】また、第2ストッパ部115、116を有
するストッパ部材110が主軸金具101と別体に形成
されているため、部品の取り扱いや製造コストの低減化
に有利となる。 〔実施形態3〕図8は本実施形態に係る液体封入式防振
装置の軸直角方向の断面図であり、図9は図8のIX−IX
線に相当する部分の断面図である。
【0039】本実施形態の液体封入式防振装置は、図8
及び図9に示すように、上記実施形態1のものと基本的
構成は同じであるが、中間金具202の第1架橋部22
3、224が実施形態1の第1ストッパ部13、14と
同様のストッパ機能を有するように構成され、中間金具
202の第2架橋部225、226が実施形態1の第2
ストッパ部15、16と同様のストッパ機能を有するよ
うに構成されている点で最も異なるものである。
【0040】即ち、本実施形態の中間金具202は、軸
方向両端に位置する一対のリング部221、222と、
両リング部221、222に両端が連結されて軸対称位
置に設けられた一対の第1架橋部223、224と、両
リング部221、222に両端が連結され第1架橋部2
23、224と位相が略90゜ずれた軸対称位置に設け
られた一対の第2架橋部225、226とからなる。
【0041】第1架橋部223、224は、断面コの字
状に形成されて求心方向に突出しゴム弾性体203の各
腕状隔壁部233、234に埋設されている。これによ
り、第1架橋部223、224は、上記実施形態1にお
いて主軸金具1に設けられた一対の第1ストッパ部1
3、14と同様のストッパ機能を有する。また、第2架
橋部225、226は、断面コの字状に形成されて求心
方向に突出しゴム弾性体203の各仕切壁部235、2
36に埋設されている。これにより、第2架橋部22
5、226は、上記実施形態1において主軸金具1に設
けられた一対の第2ストッパ部15、16と同様のスト
ッパ機能を有する。
【0042】そして、ゴム弾性体203の仕切壁部23
5、236には、その両側の第1及び第2液室241、
242並びに第3及び第4液室243、244をそれぞ
れ連通する第1及び第2オリフィス通路205、206
が設けられている。この第1及び第2オリフィス通路2
05、206は、仕切壁部235、236の外側端面に
形成された凹溝がその外側の外筒金具204で覆蓋され
ることにより形成されている。
【0043】なお、本実施形態の主軸金具201は、上
記実施形態1の主軸金具1のように第1及び第2ストッ
パ部13〜16を有しないので、金属により全長にわた
って同径のパイプ状に形成されたものが用いられてい
る。以上のように構成された本実施形態の液体封入式防
振装置は、上記実施形態1の場合と同様に、サスペンシ
ョンのストラットマウントとして使用され、上記実施形
態1と同様の基本的構成に基づいて上記と同様の作用及
び効果を奏する。
【0044】さらに、本実施形態の液体封入式防振装置
では、中間金具202の第1及び第2架橋部223〜2
26を利用して一対の第1ストッパ部113、114及
び一対の第1ストッパ部115、116が形成されてい
るため、主軸金具201の構造を実施形態2の場合より
も更に簡略化することができる。また、各仕切壁部23
5、236に設けられた第1及び第2オリフィス通路2
05、206は、ゴム弾性体303を加硫成形により形
成する際に容易に形成することができ、かつその寸法設
定(チューニング)も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る液体封入式防振装置
の軸直角方向の断面図である。
【図2】図1のII−II線に相当する部分の断面図であ
る。
【図3】図1の III−III 線に相当する部分の断面図で
ある。
【図4】本発明の実施形態1に係る液体封入式防振装置
を取付ホルダに収納した状態の軸方向の断面図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る液体封入式防振装置
における反共振レベルの低下を示すグラフである。
【図6】本発明の実施形態2に係る液体封入式防振装置
の軸直角方向の断面図である。
【図7】図6の VII−VII 線に相当する部分の断面図で
ある。
【図8】本発明の実施形態3に係る液体封入式防振装置
の軸直角方向の断面図である。
【図9】図8のIX−IX線に相当する部分の断面図であ
る。
【図10】従来の液封防振装置の軸直角方向の断面図で
ある。
【図11】従来の液封防振装置の軸方向の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、101、201、301…主軸金具 2、102、202、302…中間金具 3、103、203、303…ゴム弾性体 4、104、204、304…外筒金具 5、105、205…第1オリフィス通路 6、106、206…第2オリフィス通路 7…ホルダブラケット 13、14…第1ストッパ部 15、16…第2ストッパ部 21、22、121、122、221、222、32
1、322…リング部 23、24、223、224…第1架橋部 25、26、225、226…第2架橋部 27a〜27d、327a、327b…窓部 31、32、331、332…環状側壁部 33、34、133、134、233、234、33
3、334…腕状隔壁部 35、36、135、136、235、236…仕切壁
部 37a〜37d、337a、337b…凹部 40…シールゴム層 41、141、241…第1液室 42、142、242…第2液室 43、143、243…第3液室 44、144、244…第4液室 110、310…ストッパ部材 111…取付基部 115、116、313、314…ストッパ部 123、124、323、324…架橋部 341、342…液室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸金具と、 該主軸金具の外側に離間して同軸状に配設され、軸方向
    両端に位置する一対のリング部と両該リング部に両端が
    連結されて軸対称位置に設けられた少なくとも一対の架
    橋部とからなる中間金具と、 該中間金具と前記主軸金具とを一体的に連結し、一対の
    前記リング部と対応して軸方向両端に位置する一対の環
    状側壁部と前記架橋部と対応して軸方向に延設され両前
    記環状側壁部の間を二分割する一対の腕状隔壁部と該腕
    状隔壁部と直交する方向の軸対称位置に設けられ隣り合
    う前記腕状隔壁部及び前記環状側壁部とともに周方向に
    配列された4個の凹部を形成する一対の仕切壁部とから
    なり、両前記腕状隔壁部を結ぶ方向のばね定数が両前記
    仕切壁部を結ぶ方向のばね定数よりも大きくなるように
    設定されたゴム弾性体と、 前記中間金具の外側に同軸状に配設され、前記ゴム弾性
    体の前記凹部を液密的に覆蓋して前記ゴム弾性体との間
    に液体が封入された4個の液室を形成する外筒金具と、
    を備え、 各前記仕切壁部を間に挟んで相対向する前記液室どうし
    がそれぞれオリフィス通路によって連通されていること
    を特徴とする液体封入式防振装置。
  2. 【請求項2】 一方の前記オリフィス通路のチューニン
    グ周波数は、他方の前記オリフィス通路のチューニング
    周波数によって生じる反共振の周波数に合わせてチュー
    ニングされていることを特徴とする請求項1記載の液体
    封入式防振装置。
  3. 【請求項3】 前記主軸金具は、遠心方向に突設されて
    前記仕切壁部とともにその両側の前記液室を仕切り前記
    外筒金具との相対変位を規制するストッパ部を有するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液体封入式
    防振装置。
  4. 【請求項4】 前記オリフィス通路は、前記ストッパ部
    に貫通して設けられていることを特徴とする請求項3記
    載の液体封入式防振装置。
  5. 【請求項5】 前記オリフィス通路は、前記ゴム弾性体
    の前記仕切壁部に設けられていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の液体封入式防振装置。
  6. 【請求項6】 前記中間金具の前記架橋部は、求心方向
    に突出して形成され、前記主軸金具と前記外筒金具との
    相対変位を規制するストッパ機能を有するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求
    項5記載の液体封入式防振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7540478B2 (en) 2001-10-16 2009-06-02 Woco Avs Sas Hydroelastic ball joint
US7866639B2 (en) 2008-12-09 2011-01-11 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled cylindrical vibration-damping device
JP2016148425A (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 トヨタ自動車株式会社 液体封入制振装置

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