JPH113720A - インターコネクタ材料 - Google Patents

インターコネクタ材料

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JPH113720A
JPH113720A JP9235770A JP23577097A JPH113720A JP H113720 A JPH113720 A JP H113720A JP 9235770 A JP9235770 A JP 9235770A JP 23577097 A JP23577097 A JP 23577097A JP H113720 A JPH113720 A JP H113720A
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一剛 森
Hitoshi Miyamoto
均 宮本
Tsuneaki Matsudaira
恒昭 松平
Koichi Takenobu
弘一 武信
Fusayuki Nanjo
房幸 南條
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体電解質型電気化学セルのインターコネク
タ材料に関する。 【構成】 (La1-x Srx )(Cr1-y-z Tiy Co
z )O3 (但し、0.1≦x≦0.2,0.01≦y≦
0.1,0.01≦z≦0.05)、(La1-x'
x')(Cr1-y'-z' Tiy'Niz')O3 (但し、0.
1≦x′≦0.2,0.01≦y′≦0.05,0.0
1≦z′≦0.08)または(La1-x"Srx")(Cr
1-y"-z" Tiy"Fez")O3 (但し、0.1≦x″≦
0.2,0.01≦y″≦0.05,0.01≦z″≦
0.05)なる一般式で表わされるランタンクロマイト
質材料よりなるY2 3 安定化ZrO2 を固体電解質と
する電気化学セルのインターコネクタ材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体電解質型燃料電
池や固体電解質型水蒸気電解装置などの電気化学セルの
インターコネクタ材料として有利に適用しうるランタン
クロマイト質材料に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体電解質型燃料電池(以下、
SOFCと略称する)においては、単セルを複層化し電
圧を上げて電力を得るため、接続用材料としてのインタ
ーコネクタが使用される。インターコネクタは電気的な
接続をすると同時に高温において、酸化性ガス(空気)
と還元性ガス(燃料)を分離する役目を併せもってい
る。従って、インターコネクタ材料として、金属として
は高融点金属、酸化物としてはペロブスカイト型酸化物
であるMg,Ca,Srなどをドーピングしたランタン
クロマイトが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高融点金属でも、SO
FCの使用温度は1000℃程度と高いため、長時間の
使用においても酸化雰囲気では酸化物を形成し、表面が
絶縁体となるため、電気の導通が悪くなるため好ましく
ない。一方、酸化物であるランタンクロマイトは酸化雰
囲気中では安定であるものの導電性が低く、還元雰囲気
中では還元されて導電性などの特性が変化しやすいとい
う問題がある。そこで、導電性向上のため、Mg,C
a,Srなどのアルカリ土類金属をドーピングして使用
している。導電性はSr>Ca>Mgの順にドーピング
されたランタンクロマイトの導電率は高くなる。
【0004】次に、SOFCは固体電解質(YSZ:Y
2 3 安定化ZrO2 )及び酸素極、燃料極などの電極
及びインターコネクタの複合体であるため、インターコ
ネクタとベースとなるYSZの熱膨張係数は一致してい
る必要がある。この点からはSrをドーピングしたラン
タンクロマイトが熱膨張係数:10×10-6-1程度で
あり、固体電解質であるYSZとほぼ一致している。従
って、SOFC用のインターコネクタとしては導電率が
高く、また固体電解質であるYSZと熱膨張係数がほぼ
一致するSrをドーピングしたランタンクロマイトが使
用されている。
【0005】しかしながら、還元雰囲気での挙動をみる
と、Srをドーピングしたランタンクロマイトは還元に
よる膨張が比較的大きくインターコネクタの変形及び割
れ、電極の剥離などの原因になることが推察される。
【0006】本発明は上記技術水準に鑑み、還元膨張係
数が小さく、導電率が高く、熱膨張係数がYSZの熱膨
張係数である10.2×10-6-1に近いランタンクロ
マイト質材料よりなるインターコネクタ材料を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は(1)(La
1-x Srx )(Cr1-y-z Tiy Coz )O3 (但し、
0.1≦x≦0.2,0.01≦y≦0.1,0.01
≦z≦0.05)なる一般式で表わされるランタンクロ
マイト質材料よりなることを特徴とするY2 3安定化
ZrO2 を固体電解質とする電気化学セルのインターコ
ネクタ材料、(2)(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 (但し,0.1≦x′≦0.2,
0.01≦y′≦0.05,0.01≦z′≦0.0
8)なる一般式で表わされるランタンクロマイト質材料
よりなることを特徴とするY2 3 安定化ZrO2 を固
体電解質とする電気化学セルのインターコネクタ材料及
び(3)(La1-x"Srx") (Cr1-y"-z" Tiy"Fe
z")O3 (但し,0.1≦x″≦0.2,0.01≦
y″≦0.05,0.01≦z″≦0.05)なる一般
式で表わされるランタンクロマイト質材料よりなること
を特徴とするY2 3 安定化ZrO2 を固体電解質とす
る電気化学セルのインターコネクタ材料である。
【0008】すなわち、本発明はランタンクロマイトへ
のドーピング元素としてストロンチウム(Sr)を使用
し、さらにチタン(Ti)とコバルト(Co)、チタン
(Ti)とニッケル(Ni)またはチタン(Ti)と鉄
(Fe)を添加することにより導電性が高く、しかも熱
膨張係数も10×10-6-1程度とセラミックスとして
は比較的大きく、高温還元性雰囲気下においても酸素の
放出に伴う膨張が0.1%程度以下と非常に小さい材料
を開発したものである。
【0009】(作用)本発明はランタンクロマイト質材
料の熱膨張係数をYSZと同程度に維持したまゝ、導電
率をほとんど低下させることなく、還元時の膨張を防止
するために、ランタンクロマイトのLaの固溶元素とし
てSrを置換させたものに、Crの3価の安定化のため
に、TiとCo,TiとNiまたはTiとFeを添加す
ることにより還元時の膨張を低く抑えることを可能にし
たものである。
【0010】例えば、LaCrO3 で表されるランタン
クロマイトのLaの15%をSrに置換した場合、10
00℃における導電率は30S・cm-1と高く、また、
熱膨張係数も10×10-6-1程度とSOFCの主要構
成部材であるYSZとほぼ一致しているが、還元時にお
ける膨張が大きく、使用に問題があったが、本発明によ
り、さらにCrの一部をTiとCo,TiとNiまたは
TiとFeで置換することにより、SOFCのインター
コネクタとして要求される性質、つまり熱膨張係数をY
SZにほぼ一致させ、導電率は高く、かつ、還元時にお
ける膨張をほぼ防止しうるようにしたものである。
【0011】本発明のインターコネクタ材料は(La
1-x Srx )(Cr1-y-z Tiy Co z )O3 (但し、
0.1≦x≦0.2,0.01≦y≦0.1,0.01
≦z≦0.05)または(La1-x'Srx')(Cr
1-y'-z' Tiy'Niz')O3 (但し,0.1≦x′≦
0.2,0.01≦y′≦0.05,0.01≦z′≦
0.08)または(La1-x"Srx") (Cr1-y"-z"
y"Fez")O3 (但し,0.1≦x″≦0.2,0.
01≦y″≦0.05,0.01≦z″≦0.05)な
る組成を有するものであるが、このx,y,z値、
x′,y′,z′値またはx″,y″,z″値は還元膨
張係数が0.13%以下としてインターコネクタの曲り
や割れの許容限度におさまること、導電率を10S・c
-1以上としてインターコネクタの実用上問題ない範囲
とすること及び熱膨張係数を9.9〜10.5×10-6
-1としてYSZの熱膨張係数に近いものとするために
設定されたものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の具体的な例をあげ、本発明の
効果を明らかにする。
【0013】(例1)下記組成の酸化物、(La1-x
x )(Cr1-y-z Tiy Coz )O3 (但し、0≦x
≦0.5,0≦y≦0.2,0≦z≦0.2)を試作し
た。
【0014】原料粉末として、酸化ランタン、炭酸スト
ロンチウム、酸化クロム、酸化チタン及び酸化コバルト
を所定割合に配合した後、ボールミルを用いて混合し、
次に1300℃において10時間熱処理して、複合酸化
物粉末を得た。次に、100kg/cm2 で一軸プレス
して60mmφ×5mmt程度の円板を得た後、200
0kg/cm2 でCIP処理して成形体を得た。次に、
1500〜1700℃の各条件において焼結して焼結体
を得た。次に、円板焼結体から3×4×40mmのテス
トピースを加工し物性測定用サンプルとした。各物性測
定は次のように実施した。
【0015】〔還元膨張係数〕テストピースを水素雰囲
気中、1000℃で5時間保持した後、冷却し、長さ変
化を測定した。
【0016】〔導電率〕テストピースに4本の白金リー
ド線(間隔:約10mm)を巻きつけ、各温度において
直流4端子法により測定した。
【0017】〔熱膨張係数〕テストピースを10℃/m
inで昇温し、熱膨張を連続的に測定した。
【0018】図1は還元膨張係数のデータを示す。横軸
は前記一般式のy値を、縦軸は還元膨張係数(%)を示
す。但し、この場合、前記一般式のx値は0.2に、z
値は0に固定した。y=0の場合、還元膨張係数は0.
3%と大きいのに対し、x=0.2でもy値を0より大
きくすると還元膨張係数は小さくなる。
【0019】図2は1000℃における導電率を示す。
横軸は前記一般式のy値を、縦軸は導電率(S・c
-1)を示す。この場合も前記一般式のx値は0.2
に、z値は0に固定した。y=0の場合、導電率は37
S・cm-1と高いが、y値を0より大きくすると導電率
は小さくなっている。
【0020】図3は熱膨張係数を示す。横軸は前記一般
式のy値を、縦軸は熱膨張係数(×10-6-1)を示
す。この場合も前記一般式のx値は0.2に、z値は0
に固定した。y=0の場合、熱膨張係数は10.3×1
-6-1とYSZ(10.3×10 -6-1)とほぼ一致
しているが、y値の増加に伴い熱膨張係数は小さくな
る。
【0021】以上の結果、y値の増加、すなわちCrを
Tiで置換する量を多くすることにより還元膨張係数は
小さくなると共に、導電率は低下し、また、熱膨張係数
も小さくなることが判明した。
【0022】図4は還元膨張係数のデータを示す。横軸
は前記一般式のx値、縦軸は還元膨張係数(%)を示
す。但し、この場合、前記一般式のy値は0.1に、z
値は0に固定した。y=0.1の場合、x値の増加に伴
い還元膨張係数は大きくなる。
【0023】図5は1000℃における導電率を示す。
横軸は前記一般式のx値、縦軸は導電率(S・cm-1
である。この場合も前記一般式のy値を0.1に、z値
は0に固定した。x=0の場合、導電率は1S・cm-1
と低いが、x値を増大させると導電率は大きくなる。
【0024】図6は熱膨張係数を示す。横軸は前記一般
式のx値、縦軸は熱膨張係数(×10-6-1)を示す。
この場合も前記一般式のy値を0.1に、z値は0に固
定した。x=0の場合、熱膨張係数は7.5×10-6
-1とYSZ(10.3×10-6-1)に比べるとかなり
低い値となっているが、x値の増加に伴い熱膨張係数は
大きくなっている。
【0025】以上の結果、x値の増加、すなわち、La
をSrで置換する量を多くすることにより還元膨張係数
は大きくなるが導電率及び熱膨張係数も大きくなること
が判明した。
【0026】図7はx値を0.15に、y値を0.03
に固定(このようにx,y値を固定したのは、これまで
の解析から、比較的よい特性が得られることが分かった
からである)したときの還元膨張係数のデータを示す。
横軸は前記一般式のz値、縦軸は還元膨張係数(%)を
示す。zの値を大きくすると還元膨張係数は大きくなる
ことが判明した。
【0027】図8はx値を0.15に、y値を0.03
に固定したときの導電率のデータを示す。横軸は前記一
般式z値、縦軸は導電率(S・cm-1)を示す。z値を
大きくすると、導電率は小さくなることが判明した。
【0028】図9はx値を0.15に、y値を0.03
に固定したときの熱膨張係数のデータを示す。横軸はz
値、縦軸は熱膨張係数を示す。z値を大きくすると、熱
膨張係数は大きくなることがわかる。
【0029】SOFCなどのインターコネクタ材料とし
ての適用する場合、インターコネクタ材料は固体電解質
であるYSZと熱膨張係数がほぼ一致していると同時に
導電率が高く、また還元膨張係数が小さいことが必要で
あるが、以上の解析の結果、一般式(La1-x Srx
(Cr1-y-z Tiy Coz )O3 のx,y,z値は、
0.1≦x≦0.2,0.01≦y≦0.1,0.01
≦z≦0.05が好ましく、このうち、特に好ましい範
囲は0.13≦x≦0.17,0.02y≦0.04,
0.02≦z≦0.04であり、このうちx=0.1
5,y=0.03,z=0.03が最も好ましい。
【0030】(例2)下記組成の酸化物、(La1-x'
x')(Cr1-y'-z' Tiy'Niz')O3 (但し,0≦
x′≦0.5,0≦y′≦0.2,0≦z′≦0.2)
を試作した。
【0031】原料粉末として、酸化ランタン、炭酸スト
ロンチウム、酸化クロム、酸化チタン及び酸化ニッケル
を所定割合に配合した後、ボールミルを用いて混合し、
次に1300℃において10時間熱処理して、複合酸化
物粉末を得た。次に、100kg/cm2 で一軸プレス
して60mmφ×5mmt程度の円板を得た後、200
0kg/cm2 でCIP処理して成形体を得た。次に、
1500〜1700℃の各条件において焼結して焼結体
を得た。次に、円板焼結体から3×4×40mmのテス
トピースを加工し物性測定用サンプルとした。各物性す
なわち、還元膨張係数、導電率、熱膨張係数の測定は例
1に示した方法で行った。
【0032】図10は還元膨張係数のデータを示す。横
軸は前記一般式のy′値を、縦軸は還元膨張係数(%)
を示す。但し、この場合、前記一般式のx′値は0.2
に、z′値は0に固定した。y′=0の場合、還元膨張
係数は0.3%と大きいのに対し、x′=0.2でも
y′値を0より大きくすると還元膨張係数は小さくな
る。
【0033】図11は1000℃における導電率を示
す。横軸は前記一般式のy′値を、縦軸は導電率(S・
cm-1)を示す。この場合も前記一般式のx′値は0.
2に、z′値は0に固定した。y′=0の場合、導電率
は37S・cm-1と高いが、y′値を0より大きくする
と導電率は小さくなっている。
【0034】図12は熱膨張係数を示す。横軸は前記一
般式のy′値を、縦軸は熱膨張係数(×10-6-1)を
示す。この場合も前記一般式のx′値は0.2に、z′
値は0に固定した。y′=0の場合、熱膨張係数は1
0.3×10-6-1とYSZ(10.3×10-6-1
とほぼ一致しているが、y′値の増加に伴い熱膨張係数
は小さくなる。
【0035】以上の結果、y′値の増加、すなわちCr
をTiで置換する量を多くすることにより還元膨張係数
は小さくなると共に、導電率は低下し、また、熱膨張係
数も小さくなることが判明した。
【0036】図13は還元膨張係数のデータを示す。横
軸は前記一般式のx′値、縦軸は還元膨張係数(%)を
示す。但し、この場合、前記一般式のy′値は0.1
に、z′値は0に固定した。y′=0.1の場合、x′
値の増加に伴い還元膨張係数は大きくなる。
【0037】図14は1000℃における導電率を示
す。横軸は前記一般式のx′値、縦軸は導電率(S・c
-1)である。この場合も前記一般式のy′値を0.1
に、z′値は0に固定した。x′=0の場合、導電率は
1S・cm-1と低いが、x′値を増大させると導電率は
大きくなる。
【0038】図15は熱膨張係数を示す。横軸は前記一
般式のx′値、縦軸は熱膨張係数(×10-6-1)を示
す。この場合も前記一般式のy′値を0.1に、z′値
は0に固定した。x′=0の場合、熱膨張係数は7.5
×10-6-1とYSZ(10.3×10 -6-1)に比べ
るとかなり低い値となっているが、x′値の増加に伴い
熱膨張係数は大きくなっている。
【0039】以上の結果、x′値の増加、すなわち、L
aをSrで置換する量を多くすることにより還元膨張係
数は大きくなるが導電率及び熱膨張係数も大きくなるこ
とが判明した。
【0040】図16はx′値を0.15に、y′値を
0.03に固定(このようにx′,y′値を固定したの
は、これまでの解析から、比較的よい特性が得られるこ
とが分かったからである)したときの還元膨張係数のデ
ータを示す。横軸はz′値、縦軸は還元膨張係数(%)
を示す。この結果、z′の値を大きくすると還元膨張係
数は大きくなることが判明した。
【0041】図17はx′値を0.15に、y′値を
0.03に固定したときの導電率のデータを示す。横軸
はz′値、縦軸は導電率を示す。z′値を大きくする
と、導電率は小さくなることが判明した。
【0042】図18はx′値を0.15に、y′値を
0.03に固定したときの熱膨張係数のデータを示す。
横軸はz′値、縦軸は熱膨張係数を示す。z′値を大き
くすると、熱膨張係数は大きくなることがわかった。
【0043】SOFCなどのインターコネクタ材料とし
て適用する場合、固体電解質であるYSZと熱膨張係数
がほぼ一致していることと同時に導電率が高く、また還
元膨張係数が小さい必要があるが、一般式(La1-x'
x')(Cr1-y'-z' Tiy'Niz')O3 のx′,
y′,z′値は、0.1≦x′≦0.2,0.01≦
y′≦0.05,0.01≦z′≦0.08が好まし
く、このうち、x′=0.15,y′=0.03,z′
=0.05が最も好ましい。
【0044】(例3)下記組成の酸化物、(La1-x"
x")(Cr1-y"-z" Tiy"Fez")O3 (但し,0≦
x″≦0.5,0≦y″≦0.4,0≦z″≦0.2)
を試作した。
【0045】原料粉末として、酸化ランタン、炭酸スト
ロンチウム、酸化クロム、酸化チタン及び酸化鉄を所定
割合に配合した後、ボールミルを用いて混合し、次に1
300℃において10時間熱処理して、複合酸化物粉末
を得た。次に、100kg/cm2 で一軸プレスして6
0mmφ×5mmt程度の円板を得た後、2000kg
/cm2 でCIP処理して成形体を得た。次に、150
0〜1700℃の各条件において焼結して焼結体を得
た。次に、円板焼結体から3×4×40mmのテストピ
ースを加工し物性測定用サンプルとした。各物性すなわ
ち、還元膨張係数、導電率、熱膨張係数の測定は例1に
示した方法で行った。
【0046】図19は還元膨張係数のデータを示す。横
軸は前記一般式のy″値を、縦軸は還元膨張係数(%)
を示す。但し、この場合、前記一般式のx″値は0.2
に、z″値は0に固定した。y″=0の場合、還元膨張
係数は0.3%と大きいのに対し、x″=0.2でも
y″値を0より大きくすると還元膨張係数は小さくな
る。
【0047】図20は1000℃における導電率を示
す。横軸は前記一般式のy″値を、縦軸は導電率(S・
cm-1)を示す。この場合も前記一般式のx″値は0.
2に、z″値は0に固定した。y″=0の場合、導電率
は37S・cm-1と高いが、y″値を0より大きくする
と導電率は小さくなっている。
【0048】図21は熱膨張係数を示す。横軸は前記一
般式のy″値を、縦軸は熱膨張係数(×10-6-1)を
示す。この場合も前記一般式のx″値は0.2に、z″
値は0に固定した。y″=0の場合、熱膨張係数は1
0.3×10-6-1とYSZ(10.3×10-6-1
とほぼ一致しているが、y″値の増加に伴い熱膨張係数
は小さくなる。
【0049】以上の結果、y″値の増加、すなわちCr
をTiで置換する量を多くすることにより還元膨張係数
は小さくなると共に、導電率は低下し、また、熱膨張係
数も小さくなることが判明した。
【0050】図22は還元膨張係数のデータを示す。横
軸は前記一般式のx″値、縦軸は還元膨張係数(%)を
示す。但し、この場合、前記一般式のy″値は0.1
に、z″値は0に固定した。y″=0.1の場合、x″
値の増加に伴い還元膨張係数は大きくなる。
【0051】図23は1000℃における導電率を示
す。横軸は前記一般式のx″値、縦軸は導電率(S・c
-1)である。この場合も前記一般式のy″値を0.1
に、z″値は0に固定した。x″=0の場合、導電率は
1S・cm-1と低いが、x″値を増大させると導電率は
大きくなる。
【0052】図24は熱膨張係数を示す。横軸は前記一
般式のx″値、縦軸は熱膨張係数(×10-6-1)を示
す。この場合も前記一般式のy″値を0.1に、z″値
は0に固定した。x″=0の場合、熱膨張係数は7.5
×10-6-1とYSZ(10.3×10 -6-1)に比べ
るとかなり低い値となっているが、x″値の増加に伴い
熱膨張係数は大きくなっている。
【0053】以上の結果、x″値の増加、すなわち、L
aをSrで置換する量を多くすることにより還元膨張係
数は大きくなるが導電率及び熱膨張係数も大きくなるこ
とが判明した。
【0054】図25はx″値を0.15に、y″値を
0.03に固定(このように、x″,y″値を固定した
のは、これまでの解析から、比較的よい結果が得られる
ことが分かったからである)したときの還元膨張係数の
データを示す。横軸はz″値、縦軸は還元膨張係数
(%)を示す。この結果、z″の値を大きくすると還元
膨張係数は大きくなることが判明した。
【0055】図26はx″値を0.15に、y″値を
0.03に固定したときの導電率のデータを示す。横軸
はz″値、縦軸は導電率を示す。z″値を大きくする
と、導電率は小さくなることが判明した。
【0056】図27はx″値を0.15に、y″値を
0.03に固定したときの熱膨張係数のデータを示す。
横軸はz″値、縦軸は熱膨張係数を示す。z″値を大き
くすると、熱膨張係数は大きくなることがわかった。
【0057】SOFCなどのインターコネクタ材料とし
て適用する場合、固体電解質であるYSZと熱膨張係数
がほぼ一致していることと同時に導電率が高く、また還
元膨張係数が小さい必要があるが、一般式(La1-x"
x")(Cr1-y"-z" Tiy"Fez")O3 のx″,
y″,z″値は、0.1≦x″≦0.2,0.01≦
y″≦0.05,0.01≦z″≦0.05が好まし
く、このうち、x″=0.15,y″=0.03,z″
=0.05のものが最も好ましい。
【0058】
【発明の効果】本発明により、ランタンクロマイト(L
aCrO3 )のLaの一部をSrに置換し、さらにCr
の一部をTiとCo,TiとNiまたはTiとFeに置
換することにより、高温還元雰囲気下における膨張が防
止でき、しかも導電率及び熱膨張係数も高く保持できる
ランタンクロマイト質よりなるインターコネクタ材料が
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(La1-x Srx )(Cr1-y-z Ti
y Coz )O3 のx=0.2,z=0とし、yを変動さ
せた時の還元膨張係数の変動を示す図表。
【図2】本発明の(La1-x Srx )(Cr1-y-z Ti
y Coz )O3 のx=0.2,z=0とし、yを変動さ
せた時の導電率の変動を示す図表。
【図3】本発明の(La1-x Srx )(Cr1-y-z Ti
y Coz )O3 のx=0.2,z=0とし、yを変動さ
せた時の熱膨張係数の変動を示す図表。
【図4】本発明の(La1-x Srx )(Cr1-y-z Ti
y Coz )O3 のy=0.1,z=0とし、xを変動さ
せた時の還元膨張係数の変動を示す図表。
【図5】本発明の(La1-x Srx )(Cr1-y-z Ti
y Coz )O3 のy=0.1,z=0とし、xを変動さ
せた時の導電率の変動を示す図表。
【図6】本発明の(La1-x Srx )(Cr1-y-z Ti
y Coz )O3 のy=0.1,z=0とし、xを変動さ
せた時の熱膨張係数の変動を示す図表。
【図7】本発明の(La1-x Srx )(Cr1-y-z Ti
y Coz )O3 のx=0.15,y=0.03とし、z
を変動させた時の還元膨張係数の変動を示す図表。
【図8】本発明の(La1-x Srx )(Cr1-y-z Ti
y Coz )O3 のx=0.15,y=0.03とし、z
を変動させた時の導電率の変動を示す図表。
【図9】本発明の(La1-x Srx )(Cr1-y-z Ti
y Coz )O3 のx=0.15,y=0.03とし、z
を変動させた時の熱膨張係数の変動を示す図表。
【図10】本発明の(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 のx′=0.2,z′=0とし、
y′を変動させた時の還元膨張係数の変動を示す図表。
【図11】本発明の(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 のx′=0.2,z′=0とし、
y′を変動させた時の導電率の変動を示す図表。
【図12】本発明の(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 のx′=0.2,z′=0とし、
y′を変動させた時の熱膨張係数の変動を示す図表。
【図13】本発明の(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 のy′=0.1,z′=0とし、
x′を変動させた時の還元膨張係数の変動を示す図表。
【図14】本発明の(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 のy′=0.1,z′=0とし、
x′を変動させた時の導電率の変動を示す図表。
【図15】本発明の(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 のy′=0.1,z′=0とし、
x′を変動させた時の熱膨張係数の変動を示す図表。
【図16】本発明の(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 のx′=0.15,y′=0.03
とし、z′を変動させた時の還元膨張係数の変動を示す
図表。
【図17】本発明の(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 のx′=0.15,y′=0.03
とし、z′を変動させた時の導電率の変動を示す図表。
【図18】本発明の(La1-x'Srx')(Cr1-y'-z'
Tiy'Niz')O3 のx′=0.15,y′=0.03
とし、z′を変動させた時の熱膨張係数の変動を示す図
表。
【図19】本発明の(La1-x"Srx")(Cr1-y"-z"
Tiy"Fez")O3 のx″=0.2,z″=0とし、
y″を変動させた時の還元膨張係数の変動を示す図表。
【図20】本発明の(La1-x"Srx")(Cr1-y"-z"
Tiy"Fez")O3 のx″=0.2,z″=0とし、
y″を変動させた時の導電率の変動を示す図表。
【図21】本発明の(La1-x"Srx")(Cr1-y"-z"
Tiy"Fez")O3 のx″=0.2,z″=0とし、
y″を変動させた時の熱膨張係数の変動を示す図表。
【図22】本発明の(La1-x"Srx")(Cr1-y"-z"
Tiy"Fez")O3 のy″=0.1,z″=0とし、
x″を変動させた時の還元膨張係数の変動を示す図表。
【図23】本発明の(La1-x"Srx")(Cr1-y"-z"
Tiy"Fez")O3 のy″=0.1,z″=0とし、
x″を変動させた時の導電率の変動を示す図表。
【図24】本発明の(La1-x"Srx")(Cr1-y"-z"
Tiy"Fez")O3 のy″=0.1,z″=0とし、
x″を変動させた時の熱膨張係数の変動を示す図表。
【図25】本発明の(La1-x"Srx")(Cr1-y"-z"
Tiy"Fez")O3 のx″=0.15,y″=0.03
とし、z″を変動させた時の還元膨張係数の変動を示す
図表。
【図26】本発明の(La1-x"Srx")(Cr1-y"-z"
Tiy"Fez")O3 のx″=0.15,y″=0.03
とし、z″を変動させた時の導電率の変動を示す図表。
【図27】本発明の(La1-x"Srx")(Cr1-y"-z"
Tiy"Fez")O3 のx″=0.15,y″=0.03
とし、z″を変動させた時の熱膨張係数の変動を示す図
表。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武信 弘一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 南條 房幸 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (La1-x Srx )(Cr1-y-z Tiy
    Coz )O3 (但し,0.1≦x≦0.2,0.01≦
    y≦0.1,0.01≦z≦0.05)なる一般式で表
    わされるランタンクロマイト質材料よりなることを特徴
    とするY2 3 安定化ZrO2 を固体電解質とする電気
    化学セルのインターコネクタ材料。
  2. 【請求項2】 (La1-x'Srx')(Cr1-y'-z' Ti
    y'Niz')O3 (但し,0.1≦x′≦0.2,0.0
    1≦y′≦0.05,0.01≦z′≦0.08)なる
    一般式で表わされるランタンクロマイト質材料よりなる
    ことを特徴とするY2 3 安定化ZrO2 を固体電解質
    とする電気化学セルのインターコネクタ材料。
  3. 【請求項3】 (La1-x"Srx") (Cr1-y"-z" Ti
    y"Fez")O3 (但し,0.1≦x″≦0.2,0.0
    1≦y″≦0.05,0.01≦z″≦0.05)なる
    一般式で表わされるランタンクロマイト質材料よりなる
    ことを特徴とするY2 3 安定化ZrO2 を固体電解質
    とする電気化学セルのインターコネクタ材料。
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