JPH1137211A - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JPH1137211A
JPH1137211A JP9198309A JP19830997A JPH1137211A JP H1137211 A JPH1137211 A JP H1137211A JP 9198309 A JP9198309 A JP 9198309A JP 19830997 A JP19830997 A JP 19830997A JP H1137211 A JPH1137211 A JP H1137211A
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JP
Japan
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seismic isolation
roller
raceway surface
upper structure
isolation device
Prior art date
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Pending
Application number
JP9198309A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Otsuka
将 大塚
Kunio Hayakawa
邦夫 早川
Ikuo Shimoda
郁夫 下田
Kiyoharu Suzuki
清春 鈴木
Masaki Mochimaru
昌己 持丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oiles Industry Co Ltd
Okumura Corp
Original Assignee
Oiles Industry Co Ltd
Okumura Corp
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Publication date
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転動体を下部構造物と中間台との間および中
間台と上部構造物との間にそれぞれ配置した免震ユニッ
トを複数有する免震装置であって、中間台の動きの自由
度が高く、上載荷重によって上部構造物が撓んでも上部
構造物が中間台に当たることがなく、しかも、設置面積
の広狭に拘わらずあらゆる設置箇所に共通して使用でき
る融通性の高い安価な免震装置を提供する。 【解決手段】 4個の免震ユニットUを上部構造物の四
隅と下部構造物の間に設置する。各免震ユニットUは、
中間台40と、中間台40の上側で第1の方向に転動可
能な上部ころ50と、中間台40の下側で第1の方向に
直交する第2の方向に転動可能な下部ころ60とを備え
る。4個の免震ユニットUの中間台40は互いに分離さ
れて、独立に変位できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等による下部
構造物の振動の建造物、原子力機械、計測機器、コンピ
ュータ、陳列ケース等の上部構造物への伝達を遮断ある
いは低減すると共に、上部構造物を振動前の元の位置に
復元させることのできる免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、免震装置としては、地盤に固定し
た下部構造物と建物や陳列ケース等の上部構造物との間
に4つの免震ユニットを配置したものがある。この免震
ユニットは、上部構造物と、下部構造物と、上記上部構
造物と下部構造物との間の中間台を備え、更に、上記上
部構造物と中間台との間に第1の方向に転がる第1ころ
を配置し、上記下部構造物と中間台との間に第1の方向
と直交する第2の方向に転がる第2ころを配置してい
る。そして、上記中間台の上面には、第1の方向に転が
る第1のころが重力の作用で安定点に向けて転がるよう
に、凹の湾曲面を形成している。また、下台の上面に
は、第2の方向に転がる第2のころが重力の作用で安定
点に向けて転がるように、凹の湾曲面を形成している。
さらに、4つの免震ユニットの中間台は、共通の中間台
により形成している。
【0003】このように、直交する第1と第2の2方向
に転がり、かつ、安定点に復帰する第1ころと第2ころ
の転動で、下部構造物から上部構造物への振動の伝達を
遮断または低減し、地震が収まったときには、上記第1
ころと第2ころが安定点に復帰することにより、上部構
造物を静止位置に復帰させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
では、4つの免震ユニットの中間台は、共通の一枚の板
で構成しているので、次のような問題が生じることが判
明した。
【0005】(1)複数の免震ユニットの中間台が互い
に独立していないため、各免震ユニットにおいて、中間
台は、対応するころの転動に応じて自由に動くことがで
きない。つまり、中間台の動きの自由度が低い。
【0006】(2)上部構造物が上積荷重で撓んだ場合
に、上部構造物が中間台の中央部分に当たってしまう。
【0007】(3)中間台の大きさは免震装置の設置領
域つまり上部構造物の底面の広さに依存するため、中間
台の大きさを免震装置設置領域に応じて変える必要があ
る。したがって、ある設置箇所に使用した中間台を他の
設置箇所に使用することができず、融通性に欠ける。ま
た、免震装置の設置箇所が広大であれば、中間台の寸法
を大きくする必要があり、その分材料が多く必要で、コ
スト高の要因となる。
【0008】そこで、本発明の目的は、転動体を下部構
造物と中間台との間および中間台と上部構造物との間に
それぞれ配置した免震ユニットを複数有する免震装置で
あって、中間台の動きの自由度が高く、上載荷重によっ
て上部構造物が撓んでも上部構造物が中間台に当たるこ
とがなく、しかも、設置面積の広狭に拘わらずあらゆる
設置箇所に共通して使用できる融通性の高い安価な免震
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の免震装置は、中間台と、上記中間台と上
部構造物との間に配置されると共に第1の方向に転動可
能な第1転動体と、上記中間台と下部構造物との間に配
置されると共に上記第1の方向と交差する第2の方向に
転動可能な第2転動体とを備え、さらに、上記上部構造
物の下面または上記中間台の上面の少なくとも一方に上
記第1の方向に形成されていて、安定点を有し、この安
定点の両側において上記第1転動体を安定点に向けて重
力の作用で相対的に転動させる第1軌道面と、上記下部
構造物の上面または上記中間台の下面の少なくとも一方
に上記第2の方向に形成されていて、安定点を有し、こ
の安定点の両側において上記第2転動体を安定点に向け
て重力の作用で相対的に転動させる第2軌道面とを備え
ている免震ユニットが、互いに離間して上記下部構造物
と上記上部構造物との間に少なくとも3個配置され、上
記複数の免震ユニットの中間台は、互いに分離されて独
立に変位できるようになっていることを特徴としてい
る。
【0010】このように、上記複数の免震ユニットの中
間台を互いに分離したことにより、各中間台の自由な動
きが確保される。この中間台の自由な動きは、振動時の
ときだけではなく、上部構造物が上載荷重により撓んだ
ときにも生じ、撓んだ上部構造物が中間台の中央部分に
当たるといったことは起こらない。
【0011】また、上記複数の免震ユニットの中間台を
互いに分離したことにより、中間台の寸法が免震装置の
設置箇所の面積すなわち上部構造物の底部の面積の広狭
とは無関係になる。つまり、中間台の寸法を任意に小さ
くすることが可能である。したがって、複数の中間台を
連結する場合に比べて、中間台の材料が格段に少なくて
済み、コストが低減する。
【0012】また、中間台が互いに分離していることに
より、上記複数の免震ユニットは互いに完全に分離され
ている。したがって、免震ユニットの取り扱いが容易で
ある上、使用する免震ユニットの数の増減を自在に行
え、しかも所望の箇所に自在に設置できる。つまり、免
震ユニットの配置面での自由度が高い。なお、免震ユニ
ットの数は最少3つあれば上部構造物を下部構造物に対
して支持できるが、使用する免震ユニットの数は、支持
すべき上部構造物の面積や重量に応じて決定すればよ
い。
【0013】請求項2に記載の免震装置は、請求項1に
記載の免震装置において、上記第1軌道面の第1の方向
に沿った長さ、および、上記第2軌道面の第2の方向に
沿った長さは、地震の水平方向の振幅より大きいことを
特徴としている。
【0014】このように、上記第1軌道面の第1の方向
に沿った長さ、および、上記第2軌道面の第2の方向に
沿った長さは、地震の水平方向の振幅より大きくしてあ
るから、地震時に上記第1転動体と上記第2転動体が、
それぞれ、上記第1軌道面と上記第2軌道面を越えるこ
とがない。したがって、上記第1,第2転動体は、それ
ぞれ、地震時に第1,第2軌道面から脱輪することがな
く、地震が収まった後には上記安定点に復帰する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態で
ある免震装置を設置した免震床を有する建物30の断面
図、図2、3はそれぞれ異なる床状態での図1のII-II
線断面図、図4は床が撓んだ状態での図1のIV-IV線断
面図である。
【0016】図1において、31は壁、20は上部構造
物としての可動式の床板である。上記床板20は、図2
〜4に示すように、壁31の内側に沿って形成された固
定床33の下側においてその周縁部を上記固定床33に
重ね合わせた状態で、移動可能に設けられている。ま
た、上記床板20の下方には下部構造物としての床スラ
ブ10が設けられており、これら床板20と床スラブ1
0との間に、4つの各々互いに独立した免震ユニットU
が、上部構造物として上記床板20の下面に固定された
上台21と下部構造物として上記床スラブ10に固定さ
れた下台11とを介して設置されている。
【0017】次に各免震ユニットUの構造を図5、6、
7を参照して詳しく説明する。図5と図6に示すよう
に、免震ユニットUは、矩形の板である中間台40と、
上記中間台40と上記上台21との間に設けられた第1
転動体としての上部ころ50と、上記中間台40と上記
下台11との間に上部ころ50と直角に設けられた第2
転動体としての下部ころ60とを備えている。
【0018】上記上部ころ50と下部ころ60は、図5
と図6に示すように、同一形状、同一寸法の円柱形をし
ていて、それぞれが円周方向に各2本の溝50c,50c
と60c,60cとを持つ。
【0019】上記上台21の下面には、上部ころ50が
転動する平坦な軌道面22が形成されている。さらに、
この軌道面22上には、2本の直線状の突起21a,21
aが、上部ころ50が転動する第1の方向に形成されて
いる。
【0020】上記中間台40の上面には、一定の曲率を
持ち、中央の安定点41から両側に向かって徐々に立ち
上がる凹形の第1軌道面43が形成されている。この第
1軌道面43上には、上記突起21a,21aと対向した
位置に、2本の突起40a,40aが形成されている。こ
の凹形の第1軌道面43の両端部には上部ころ50が転
落するのを防止するストッパ44,44が設けられてい
る。
【0021】また、上記中間台40の下面には、下部こ
ろ60が転動する平坦な軌道面42が形成されている。
さらに、この軌道面42上には、下部ころ60が転動す
る方向、すなわち、上記第1の方向と直角な第2の方向
に、2本の直線状の突起40b,40bが形成されてい
る。
【0022】上記下台11の上面には、一定の曲率を持
ち、中央の安定点12から両側に向かって徐々に立ち上
がる凹形の第2軌道面13が形成されている。この第2
軌道面13上には、上記突起40b,40bと対向した位
置に2本の突起11a,11aが形成されている。さら
に、この凹形の第2軌道面13の両端部には下部ころ6
0の転落防止用のストッパ14,14が設けられてい
る。
【0023】上記上台21の突起21a,21aと中間台
40の突起40a,40aは、上部ころ50の溝50c,5
0cに嵌合し、また、中間台40の突起40b,40bと下
台11の突起11a,11aは、下部ころ60の溝60c,
60cと嵌合している。
【0024】こうして、上部ころ50と下部ころ60と
は、それぞれ、溝50c,50cと溝60c,60cとに嵌合
した状態で、中間台40と下台11の上に載置されてい
る。
【0025】そして、地震がないときには、第1転動体
としての上部ころ50は、第1軌道面43上の安定点4
1で静止している。また、第2転動体としての下部ころ
60は、第2軌道面13の安定点12で静止している。
この状態で、上記上部構造物の重量は、上部構造物の床
板20、上台21、免震ユニットUの上部ころ50、中
間台40、下部ころ60、下部構造物の下台11、床ス
ラブ10の順に鉛直下方に伝わり、鉛直方向の大荷重を
支持できる。
【0026】一方、地震時には、この地震で地盤が水平
方向に揺れ、地盤と一緒に下部構造物の一部分である床
スラブ10および下台11が水平方向に移動する。する
と、上記下部ころ60は上記下台11の第2軌道面13
と上記中間台40の軌道面43に沿って転動し、また、
上部ころ50が中間台40の第1軌道面43と上記上台
21の軌道面22に沿って転動する。これにより、上記
下部構造物を介して伝達される上記地盤の水平方向の揺
れが、上部構造物に伝わらなくなる。つまり、上記下部
ころ60の第2軌道面13に対する転動および上部ころ
50の第1軌道面43に対する転動でもって、下台11
に対して上台21が、水平方向のどの方向に相対移動も
できる。したがって、上記上部ころ50と中間台40と
下部ころ60と備えた免震ユニットは、地盤の水平方向
の揺れを略完全に吸収して上部構造物に揺れを殆んど伝
えない。
【0027】また、上部ころ50が第1軌道面43、軌
道面22上で、下部ころ60が第2軌道面13、軌道面
42上で、それぞれ転動して、下台11と上台21とを
相対的に滑らかにスライドさせるから、絶対免震に近づ
けることができる。したがって、大規模の構造物のみな
らず中,小規模の構造物に適用しても、地震の揺れが建
物に伝わるのを確実に防ぐことができる。
【0028】また、上記地震が収まった後は、上記上部
ころ50は第1軌道面43上の安定点41の両側の立ち
上がり面を往復しながら上記安定点41に戻る。同時
に、上記下部ころ60は第2軌道面13の安定点12の
両側の立ち上がり面を往復しながら上記安定点12に戻
る。したがって、上記上台21は上記下台11に対する
静止時の位置に復帰し、構造物を地盤に対する静止時の
位置に確実に復帰させることができる。
【0029】また、この免震装置は、第1軌道面43と
第2軌道面13とは互いに直交する方向に延びているこ
とから、地盤の振動が第1の方向と第2の方向の中間の
方向であっても、水平方向の全方向に亘って上台21と
下台11との相対スライドを円滑にすることができる。
【0030】また、この免震装置は、上記第1軌道面4
3および第2軌道面13は上記上部ころ50および下部
ころ60の転動する方向に一定の曲率で湾曲した曲面で
ある。したがって、上記曲面の曲率設定でもって、復元
力の大きさを所望値に設定できる。
【0031】また、この免震ユニットは、第1軌道面4
3と軌道面22上にそれぞれ第1の方向に伸びる突起4
0a,21aとを持ち、上部ころ50の溝50cと嵌合して
いる。また、第2軌道面13と軌道面42上に、それぞ
れ第2の方向に伸びる突起40b,11aとを持ち、下部
ころ60の溝60cと嵌合している。したがって、上部
ころ50は、上記溝50cに沿って第1軌道面43と軌
道面22から外れないように、また、下部ころ60は、
上記溝60cに沿って第2軌道面13と軌道面42から
外れないように案内される。
【0032】また、図7に示すように、上記第1軌道面
43上の上部ころ50が転動する距離と、第2軌道面1
3上の下部ころ60が転動する距離の最大値は、地震時
の想定最大水平振幅Lに設定されている。このように、
上部ころ50が転動する距離の最大値と、下部ころ60
が転動する距離の最大値は、地震時の想定最大水平振幅
Lに設定されていることから、上部ころ50と下部ころ
60は、中間台40の第1軌道面43や下台11の第2
軌道面13を越えて転動することがない。
【0033】さらに、第1軌道面43の端部と第2軌道
面13の端部には、それぞれ、ストッパ44,14が上
方向に設けられており、たとえ地盤が想定最大水平振幅
Lを越えて振動し、上部ころ50と下部ころ60が、そ
れぞれ、第1軌道面43と第2軌道面13を越えて転動
しようとしても、これらのストッパ44,14によって
上部ころ50または下部ころ60が、それぞれ、第1軌
道面43または第2軌道面13から逸脱するのが防止さ
れる。
【0034】上記構成の免震装置は、振動が発生してい
ない常態時においては、上記床板20側からの荷重を安
定的に支持する。ここで、床板20上に重量のあるコン
ピュータや計測機械等が設置されて、図3、4に示すよ
うに、床板20上に荷重LDがかかり、床板20が撓ん
だとする。このとき、4つの免震ユニットUの中間台4
0は互いに分離されていて、床板20の中央部や各辺の
中間部分には中間台40は存在しないので、下方に撓ん
だ床板20が中間台40に当たることはない。それ故、
上部ころ50または下部ころ60の転動が中間台40が
床板20に当たることによって妨げられるといったこと
は起こらない。しかも、図4に示すように、中間台40
は下部ころ60を支点として傾動する。このとき、この
中間台40は、他の免震ユニットの中間台40と分離さ
れているので、他の中間台40に動きを拘束されること
なく、自由に傾くことができる。
【0035】このように、上記複数の免震ユニットの中
間台を互いに分離したことにより、各中間台の自由な動
きが確保される。この中間台の自由な動きは、振動時の
ときだけではなく、上部構造物が上載荷重により撓んだ
ときにも生じ、一枚の共通の中間台のように撓んだ上部
構造物が中間台の中央部分に当たるといった現象は上記
免震装置では生じない。
【0036】また、上記複数の免震ユニットの中間台を
互いに分離したことにより、中間台の寸法が免震装置の
設置箇所の面積すなわち上部構造物の底部の面積の広狭
とは無関係になる。つまり、中間台の寸法を任意に小さ
くすることが可能である。したがって、複数の中間台を
連結する場合に比べて、中間台の材料が格段に少なくて
済み、コストが低減する。
【0037】また、中間台が互いに分離していることに
より、上記複数の免震ユニットは互いに完全に分離され
ている。したがって、免震ユニットの取り扱いが容易で
ある上、使用する免震ユニットの数の増減を自在に行
え、しかも所望の箇所に自在に設置できる。つまり、免
震ユニットの配置面での自由度が高い。なお、免震ユニ
ットの数は最低3つあれば上部構造物を下部構造物に対
して支持できるが、使用する免震ユニットの数は、支持
すべき上部構造物の面積あるいは重量に応じて決定すれ
ばよい。
【0038】本実施形態では、上記複数の免震ユニット
Uばかりでなく、複数の下台11も上台21も互いに独
立しており、従って、それぞれが小さいサイズに形成さ
れているので持ち運びが容易な上、免震装置設置時に、
それらの部材が簡単に取り扱え、作業が楽に行える。
【0039】上記構成の免震装置は、たとえば、上記下
部構造物は地盤に固定され、上記上台21は上部構造物
に固定される。そして、構造物の規模によって、上記構
成の免震ユニットを複数台だけ設置する。
【0040】なお、上記実施形態では、4個の免震ユニ
ットを使用したが、上部構造物の底部面積または重量に
よっては3個でもよいし、あるいは5個以上使用しても
よい。この場合、この免震装置は中間台が互いに完全に
独立した構成であるため、中間台の寸法を変えることな
く、免震ユニットの使用個数を増減でき、しかも、自由
に設置位置を設定できる。
【0041】また、上記実施の形態では、上記床板の下
面に固定された上台は上部構造物として、床スラブに固
定された下台は下部構造物として扱われているが、上台
と下台を免震ユニットUの一部品と見なして、それぞれ
を上記床板の下面と床スラブに固定してもよい。
【0042】また、上記実施の形態では、図5乃至図7
に示すように転動体として円柱形のころを使用したが、
図8と図9に示すように、車軸で結ばれた車輪を使用し
てもよい。図8と図9では、軌道面には、図5乃至図7
に示す溝の代わりに、転動体が転動する方向にレール軌
道が引かれている。このレール軌道は、転動体の方向性
を安定させて、転動体が横ズレを起こしたり、軌道面か
ら逸脱するのを防止する。
【0043】また、上記実施の形態では、軌道面は図1
0に示すような円弧状の一定の曲率を持つ凹形であった
が、図11に示すようなトロコイド形状であってもよ
く、あるいは図12に示すような楕円形状であってもよ
い。図10の場合には、図10の(b)に示すように、
ころはy方向に移動するに従ってz方向に円弧を描いて
変位する。この時の復元力は直線となって、ころのy方
向の移動と比例関係にある。図11の場合には、図11
の(b)に示すように、ころはy方向に移動するに従っ
てz方向にトロコイド曲線を描いて変位する。この時の
復元力は正弦状の曲線となって非線形となり、ころのy
方向の移動と共に増減し端部では復元力が消失する。ま
た、図12の場合には、図12の(b)に示すように、
ころはy方向に移動するに従ってz方向に楕円曲線を描
いて変位する。この時の復元力は、奇数次関数状の曲線
となって非線形となり、ころのy方向の移動と共に増加
する。上記図11(c)および図12(c)のように、復元
力が非線形の場合には、地震時に床スラブ10と床板2
0との揺れが共振しにくくなり、一層優れた免震効果を
発揮する。
【0044】また、上記実施の形態では、凹形の軌道面
は上台の上面と中間台の上面に形成されているが、上台
の下面と中間台の下面に形成してもよい。あるいは、上
台の下面と下台の上面に形成してもよいし、中間台の上
下面に形成してもよい。さらに、全て軌道面上、すなわ
ち、上台の下面と下台の上面と中間台の上下面とに凹形
の軌道面を形成してもよい。
【0045】また、上記実施の形態では、第1の方向と
第2の方向とは直角となっていたが、直角以外の角度で
交差していてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の免震装置は、少なくとも3個免震ユニットを備え、
各免震ユニットは、中間台と、上記中間台と上部構造物
との間に配置されると共に第1の方向に転動可能な第1
転動体と、上記中間台と下部構造物との間に配置される
と共に上記第1の方向と交差する第2の方向に転動可能
な第2転動体とを備える。さらに、上記免震ユニット
は、上記上部構造物の下面または上記中間台の上面の少
なくとも一方に上記第1の方向に形成されていて、安定
点を有し、この安定点の両側において上記第1転動体を
安定点に向けて重力の作用で相対的に転動させる第1軌
道面と、上記下部構造物の上面または上記中間台の下面
の少なくとも一方に上記第2の方向に形成されていて、
安定点を有し、この安定点の両側において上記第2転動
体を安定点に向けて重力の作用で相対的に転動させる第
2軌道面とを備えている。この免震ユニットは、互いに
離間して上記下部構造物と上記上部構造物との間に少な
くとも3個配置されている。上記複数の免震ユニットの
中間台は、互いに分離されて独立に変位できるようにな
っているので、振動時に各中間台は自由な動きを確保で
きる。また、各中間台は互いに分離し独立しているの
で、上部構造物が上載荷重により撓んだ時にも、一枚の
共通の中間台の場合のような撓んだ上部構造物が中間台
に当たるといった現象は回避できる。
【0047】また、上記複数の免震ユニットの中間台を
互いに分離したことにより、中間台の寸法は免震装置の
設置箇所の面積すなわち上部構造物の底部の面積の広狭
とは無関係になり、中間台の寸法を任意に小さくするこ
とができる。したがって、複数の中間台を連結する場合
に比べて、中間台の材料が格段に少なくて済み、コスト
を低減することができる。
【0048】また、各中間台が互いに分離していること
により、上記複数の免震ユニットは互いに完全に分離さ
れている。したがって、容易に免震ユニットの取り扱い
ができる。さらに、使用する免震ユニットの数の増減を
自在に行うことができ、しかも所望の箇所に自在に設置
できる。つまり、免震ユニットの配置面での自由度を高
くすることができる。
【0049】また、請求項2の免震装置は、請求項1に
記載の免震装置において、上記第1軌道面の第1の方向
に沿った長さ、および、上記第2軌道面の第2の方向に
沿った長さは、地震の水平方向の振幅より大きいので、
地震時に上記第1転動体と上記第2転動体が、それぞ
れ、上記第1軌道面と上記第2軌道面を越えることなく
転動できる。したがって、上記第1転動体と上記第2転
動体は、それぞれ、地震時に第1軌道面と上記第2軌道
面から逸脱することがなく、地震終息後には上記安定点
に復帰することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である免震装置を設置した
免震床を有する建物の断面図。
【図2】床板に上載荷重がかかっていないときの図1の
II-II線断面図。
【図3】床板に上載荷重がかかっているときの図1のII
-II線断面図。
【図4】床板に上載荷重がかかっているときの図1のIV
-IV線断面図。
【図5】図1の免震装置を構成する免震ユニットの一断
面を示す図1のV-V線断面図。
【図6】図1の免震装置を構成する免震ユニットの別の
断面を示す図1のVI-VI線断面図。
【図7】図5の想定最大水平振幅時の免震ユニットの断
面図。
【図8】上記免震ユニットの変形例を示す断面図。
【図9】図8の上記免震ユニットの別の断面図。
【図10】上記免震ユニットの一形状の軌道面と復元力
の関係を示す説明図。
【図11】上記免震ユニットの別の形状の軌道面と復元
力の関係を示す説明図。
【図12】上記免震ユニットのさらに別の形状の軌道面
と復元力の関係を示す説明図。
【符号の説明】
U…免震ユニット、11…下台(下部構造物)、21…上
台(上部構造物)、40…中間台、50…上部ころ(第1
転動体)、60…下部ころ(第2転動体)、43…第1軌
道面、13…第2軌道面。
フロントページの続き (72)発明者 早川 邦夫 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 下田 郁夫 東京都港区芝大門1丁目3番2号 オイレ ス工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 清春 東京都港区芝大門1丁目3番2号 オイレ ス工業株式会社内 (72)発明者 持丸 昌己 東京都港区芝大門1丁目3番2号 オイレ ス工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間台と、上記中間台と上部構造物
    との間に配置されると共に第1の方向に転動可能な第1
    転動体と、上記中間台と下部構造物との間に配置される
    と共に上記第1の方向と交差する第2の方向に転動可能
    な第2転動体とを備え、さらに、上記上部構造物の下面
    または上記中間台の上面の少なくとも一方に上記第1の
    方向に形成されていて、安定点を有し、この安定点の両
    側において上記第1転動体を安定点に向けて重力の作用
    で相対的に転動させる第1軌道面と、上記下部構造物の
    上面または上記中間台の下面の少なくとも一方に上記第
    2の方向に形成されていて、安定点を有し、この安定点
    の両側において上記第2転動体を安定点に向けて重力の
    作用で相対的に転動させる第2軌道面とを備えている免
    震ユニットが、 互いに離間して上記下部構造物と上記上部構造物との間
    に少なくとも3個配置され、上記複数の免震ユニットの
    中間台は、互いに分離されて独立に変位できるようにな
    っていることを特徴とする免震装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の免震装置において、 上記第1軌道面の第1の方向に沿った長さ、および、上
    記第2軌道面の第2の方向に沿った長さは、地震の水平
    方向の振幅より大きいことを特徴とする免震装置。
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