JPH1138021A - 走査型プローブ顕微鏡とその接近機構 - Google Patents
走査型プローブ顕微鏡とその接近機構Info
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- JPH1138021A JPH1138021A JP20996597A JP20996597A JPH1138021A JP H1138021 A JPH1138021 A JP H1138021A JP 20996597 A JP20996597 A JP 20996597A JP 20996597 A JP20996597 A JP 20996597A JP H1138021 A JPH1138021 A JP H1138021A
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Landscapes
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 市販のカンチレバーチップを利用し、構成が
簡単であって、調整が容易であり、装置設計上の構成の
自由度が高く、探針の高速な接近移動と高い精度の接近
を可能にする走査型プローブ顕微鏡の接近機構を提供す
る。 【解決手段】 探針17b を備えた測定用カンチレバー18
b とその動作を検出する光てこ式検出光学系24,25 を備
え、移動機構で試料11と測定用カンチレバーを接近さ
せ、さらに、測定用カンチレバーに対し並設された、長
形の接近監視用カンチレバー18a と、接近監視用カンチ
レバーをその共振周波数で振動させる圧電素子21と、測
定用カンチレバーの共振周波数と接近監視用カンチレバ
ーの共振周波数を加えてなる周波数の音波を発生する圧
電素子22と、検出光学系の出力信号に基づいて接近監視
用カンチレバーが試料に接触したことを検出する判定器
26を備えている。
簡単であって、調整が容易であり、装置設計上の構成の
自由度が高く、探針の高速な接近移動と高い精度の接近
を可能にする走査型プローブ顕微鏡の接近機構を提供す
る。 【解決手段】 探針17b を備えた測定用カンチレバー18
b とその動作を検出する光てこ式検出光学系24,25 を備
え、移動機構で試料11と測定用カンチレバーを接近さ
せ、さらに、測定用カンチレバーに対し並設された、長
形の接近監視用カンチレバー18a と、接近監視用カンチ
レバーをその共振周波数で振動させる圧電素子21と、測
定用カンチレバーの共振周波数と接近監視用カンチレバ
ーの共振周波数を加えてなる周波数の音波を発生する圧
電素子22と、検出光学系の出力信号に基づいて接近監視
用カンチレバーが試料に接触したことを検出する判定器
26を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型プローブ顕微
鏡とその接近機構に関し、特に、大気中で測定動作する
原子間力顕微鏡等の走査型プローブ顕微鏡でカンチレバ
ーと試料の接近を高速に行う接近機構に関する。
鏡とその接近機構に関し、特に、大気中で測定動作する
原子間力顕微鏡等の走査型プローブ顕微鏡でカンチレバ
ーと試料の接近を高速に行う接近機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の接近機構の一例が特開平6−34
1808号公報に示される。この接近機構は、走査型ト
ンネル顕微鏡で使用される接近機構であり、簡単な構成
で探針を試料に接近させることができる。この走査型ト
ンネル顕微鏡では、探針が取り付けられた保持部材に、
探針と同様に先部が試料に向かうように配置された支持
捩子棒を設け、かつ当該支持捩子棒の先部を探針先端よ
りも少し突出するようにしておく。保持部材は板バネを
介して移動用ブランケットに取り付けられている。移動
用ブランケットはレールに沿って移動し、これにより移
動機構が構成される。この移動機構の動作で探針が試料
に接近するとき、同時に支持捩子棒も試料に接近する。
支持捩子棒の先部は、探針よりも先に試料の表面に接触
する。支持捩子棒の先端が試料表面に接触すると、上記
板バネが湾曲する。板バネが湾曲すると、板バネに付設
されたセンサによって当該湾曲変形が検出され、支持捩
子棒の先部が試料表面に接触したことがわかる。その結
果、移動機構の動作が停止状態となり、探針は試料の表
面にかなり接近した状態で停止させられる。その後は、
支持捩子棒は、DCサーボモータによって、その先部が
試料表面から離れるように後退させられる。さらにその
後、探針の先端を試料表面に接近させる動作が移動機構
によって行われる。
1808号公報に示される。この接近機構は、走査型ト
ンネル顕微鏡で使用される接近機構であり、簡単な構成
で探針を試料に接近させることができる。この走査型ト
ンネル顕微鏡では、探針が取り付けられた保持部材に、
探針と同様に先部が試料に向かうように配置された支持
捩子棒を設け、かつ当該支持捩子棒の先部を探針先端よ
りも少し突出するようにしておく。保持部材は板バネを
介して移動用ブランケットに取り付けられている。移動
用ブランケットはレールに沿って移動し、これにより移
動機構が構成される。この移動機構の動作で探針が試料
に接近するとき、同時に支持捩子棒も試料に接近する。
支持捩子棒の先部は、探針よりも先に試料の表面に接触
する。支持捩子棒の先端が試料表面に接触すると、上記
板バネが湾曲する。板バネが湾曲すると、板バネに付設
されたセンサによって当該湾曲変形が検出され、支持捩
子棒の先部が試料表面に接触したことがわかる。その結
果、移動機構の動作が停止状態となり、探針は試料の表
面にかなり接近した状態で停止させられる。その後は、
支持捩子棒は、DCサーボモータによって、その先部が
試料表面から離れるように後退させられる。さらにその
後、探針の先端を試料表面に接近させる動作が移動機構
によって行われる。
【0003】上記構成では、探針を試料に接近させると
き、探針の先端よりも試料側に若干突出させた支持捩子
棒を備えることにより、先に支持捩子棒を試料に接触さ
せるようにしたので、高速の移動で探針を試料に対して
できる限り近くに接近させることができる。その後は、
支持捩子棒を後退させ、探針のみを試料表面に近付ける
ようにする。
き、探針の先端よりも試料側に若干突出させた支持捩子
棒を備えることにより、先に支持捩子棒を試料に接触さ
せるようにしたので、高速の移動で探針を試料に対して
できる限り近くに接近させることができる。その後は、
支持捩子棒を後退させ、探針のみを試料表面に近付ける
ようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の走査型ト
ンネル顕微鏡の接近機構は、探針よりも先に試料に接触
するセンサ(支持捩子棒)を設けることにより、試料に
対する探針の接近動作において、精度の高い接近および
高速な接近を行える。しかし、その図1に示されるごと
く、探針を備えた保持部材、支持捩子棒およびその関連
部分の構成が複雑となり、重量が大きくなるという問題
を有していた。さらに走査型プローブ顕微鏡として考え
るとき、通常、プローブ顕微鏡は光学顕微鏡等と組み合
わせて使用されるので、上記構成の複雑さが装置設計上
の構成の自由度を制限するという問題を有していた。
ンネル顕微鏡の接近機構は、探針よりも先に試料に接触
するセンサ(支持捩子棒)を設けることにより、試料に
対する探針の接近動作において、精度の高い接近および
高速な接近を行える。しかし、その図1に示されるごと
く、探針を備えた保持部材、支持捩子棒およびその関連
部分の構成が複雑となり、重量が大きくなるという問題
を有していた。さらに走査型プローブ顕微鏡として考え
るとき、通常、プローブ顕微鏡は光学顕微鏡等と組み合
わせて使用されるので、上記構成の複雑さが装置設計上
の構成の自由度を制限するという問題を有していた。
【0005】また原子間力顕微鏡のごときカンチレバー
を利用して構成される走査型プローブ顕微鏡の場合に
は、他の問題が提起される。市販のカンチレバーは、半
導体素子の製造技術であるバッチ処理で製造されるた
め、1つのチップに、長さの異なる複数のカンチレバー
が組み込まれているのが一般的である。ここで、長短1
組のカンチレバーが組み込まれてなるチップを想定する
とき、前述の従来の接近機構の構成を考慮して、長いカ
ンチレバーを接近用の予備的センサ、短いカンチレバー
を本来の観察用のセンサとして使えることは容易に推測
できる。しかし、このような構成を光てこ式検出光学系
を利用してなる原子間力顕微鏡に採用すると、長短の各
カンチレバーのための光学系が2組必要となる。従っ
て、構成が複雑で大がかりとなり、また装置を作動状態
にセットするための調整が面倒で使いづらいものとな
る。
を利用して構成される走査型プローブ顕微鏡の場合に
は、他の問題が提起される。市販のカンチレバーは、半
導体素子の製造技術であるバッチ処理で製造されるた
め、1つのチップに、長さの異なる複数のカンチレバー
が組み込まれているのが一般的である。ここで、長短1
組のカンチレバーが組み込まれてなるチップを想定する
とき、前述の従来の接近機構の構成を考慮して、長いカ
ンチレバーを接近用の予備的センサ、短いカンチレバー
を本来の観察用のセンサとして使えることは容易に推測
できる。しかし、このような構成を光てこ式検出光学系
を利用してなる原子間力顕微鏡に採用すると、長短の各
カンチレバーのための光学系が2組必要となる。従っ
て、構成が複雑で大がかりとなり、また装置を作動状態
にセットするための調整が面倒で使いづらいものとな
る。
【0006】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
とにあり、市販のカンチレバーチップを利用し、構成が
簡単であって、調整が容易であり、装置設計上の構成の
自由度が高く、探針の高速な接近移動と高い精度の接近
を可能にする走査型プローブ顕微鏡、およびその接近機
構を提供することにある。
とにあり、市販のカンチレバーチップを利用し、構成が
簡単であって、調整が容易であり、装置設計上の構成の
自由度が高く、探針の高速な接近移動と高い精度の接近
を可能にする走査型プローブ顕微鏡、およびその接近機
構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】第1の本発明
(請求項1に対応)に係る走査型プローブ顕微鏡は、上
記の目的を達成するために、先部に探針を備えた測定用
カンチレバー(短形カンチレバー)とこの測定用カンチ
レバーの動作を検出する検出機構(光てこ式検出光学
系)を備え、試料ステージ上の試料と、測定用カンチレ
バーのいずれか一方を移動機構(例えば試料ステージ)
で移動させて両者を接近させるように構成され、さら
に、測定用カンチレバーに対して並設された、測定用カ
ンチレバーよりも長形の接近監視用カンチレバー(長形
カンチレバー)と、接近監視用カンチレバーをその共振
周波数で振動させる加振手段と、測定用カンチレバーの
共振周波数と接近監視用カンチレバーの共振周波数を加
えてなる周波数の音波を発生する音源と、検出機構の出
力信号に基づいて接近監視用カンチレバーが試料に接触
したことを検出する判定手段を備えるように構成され
る。
(請求項1に対応)に係る走査型プローブ顕微鏡は、上
記の目的を達成するために、先部に探針を備えた測定用
カンチレバー(短形カンチレバー)とこの測定用カンチ
レバーの動作を検出する検出機構(光てこ式検出光学
系)を備え、試料ステージ上の試料と、測定用カンチレ
バーのいずれか一方を移動機構(例えば試料ステージ)
で移動させて両者を接近させるように構成され、さら
に、測定用カンチレバーに対して並設された、測定用カ
ンチレバーよりも長形の接近監視用カンチレバー(長形
カンチレバー)と、接近監視用カンチレバーをその共振
周波数で振動させる加振手段と、測定用カンチレバーの
共振周波数と接近監視用カンチレバーの共振周波数を加
えてなる周波数の音波を発生する音源と、検出機構の出
力信号に基づいて接近監視用カンチレバーが試料に接触
したことを検出する判定手段を備えるように構成され
る。
【0008】第2の本発明(請求項2に対応)に係る走
査型プローブ顕微鏡は、第1の発明において、測定用カ
ンチレバーは、振動する接近監視用カンチレバーから発
生する音波と音源から発生する音波との干渉で生じる音
波により、その共振周波数で振動する。
査型プローブ顕微鏡は、第1の発明において、測定用カ
ンチレバーは、振動する接近監視用カンチレバーから発
生する音波と音源から発生する音波との干渉で生じる音
波により、その共振周波数で振動する。
【0009】第3の本発明(請求項3に対応)に係る走
査型プローブ顕微鏡は、第1または第2の発明におい
て、判定手段は、接近監視用カンチレバーが試料に接触
したことを検出したとき、移動機構の動作を停止させ
る。
査型プローブ顕微鏡は、第1または第2の発明におい
て、判定手段は、接近監視用カンチレバーが試料に接触
したことを検出したとき、移動機構の動作を停止させ
る。
【0010】第4の本発明(請求項4に対応)に係る走
査型プローブ顕微鏡は、第1の発明において、測定用カ
ンチレバーと接近監視用カンチレバーはカンチレバーチ
ップとして一体で形成されることを特徴とする。
査型プローブ顕微鏡は、第1の発明において、測定用カ
ンチレバーと接近監視用カンチレバーはカンチレバーチ
ップとして一体で形成されることを特徴とする。
【0011】さらに本発明(請求項5に対応)に係る走
査型プローブ顕微鏡の接近機構は、それぞれ先部に探針
を備えた短形カンチレバーと長形カンチレバーを備える
カンチレバーチップと、短形カンチレバーの動作を検出
する検出機構と、カンチレバーチップと試料を接近させ
る移動機構と、カンチレバーチップに対して長形カンチ
レバーの共振周波数の振動を与え、長形カンチレバーを
振動させる加振手段と、短形カンチレバーの共振周波数
と長形カンチレバーの共振周波数を加えてなる周波数の
音波を発生する音源と、検出機構の出力信号に基づいて
長形カンチレバーが試料に接触したことを検出する判定
手段とを備える。この構成において、短形カンチレバー
は、振動する長形カンチレバーから発生する音波と音源
から発生する音波との干渉で生じる音波により、その共
振周波数で振動し、さらに判定手段は、長形カンチレバ
ーが試料に接触したことを検出機構の出力信号に基づい
て検出したとき、移動機構の動作を停止させる。
査型プローブ顕微鏡の接近機構は、それぞれ先部に探針
を備えた短形カンチレバーと長形カンチレバーを備える
カンチレバーチップと、短形カンチレバーの動作を検出
する検出機構と、カンチレバーチップと試料を接近させ
る移動機構と、カンチレバーチップに対して長形カンチ
レバーの共振周波数の振動を与え、長形カンチレバーを
振動させる加振手段と、短形カンチレバーの共振周波数
と長形カンチレバーの共振周波数を加えてなる周波数の
音波を発生する音源と、検出機構の出力信号に基づいて
長形カンチレバーが試料に接触したことを検出する判定
手段とを備える。この構成において、短形カンチレバー
は、振動する長形カンチレバーから発生する音波と音源
から発生する音波との干渉で生じる音波により、その共
振周波数で振動し、さらに判定手段は、長形カンチレバ
ーが試料に接触したことを検出機構の出力信号に基づい
て検出したとき、移動機構の動作を停止させる。
【0012】本発明による接近機構または当該接近機構
を備えた走査型プローブ顕微鏡では、測定用の短形カン
チレバーと、接近監視用の長形カンチレバーを備えるよ
うに構成し、2つのカンチレバーは所定の位置関係を保
つように好ましくは一体的に設けられる。光てこ式の検
出機構は測定用の短形カンチレバーのみに付設され、当
該検出機構は短形カンチレバーの動作を検出し、その検
出信号を判定手段に与える。短形カンチレバーおよび長
形カンチレバーと試料とを接近させるとき、短形カンチ
レバーと長形カンチレバーには振動が与えられている。
接近監視用の長形カンチレバーは加振手段によりその共
振周波数で振動しており、それ自体、当該共振周波数の
音波を発生している。他方、別途に上記音源を備えるこ
とにより、音源の発生する音波と、長形カンチレバーの
発生する音波により、短形カンチレバーの共振周波数と
一致する周波数の音波が生成され、この音波によって短
形カンチレバーは振動させられる。測定用の短形カンチ
レバーの動作は上記検出機構によって検出されるので、
短形カンチレバーがその共振周波数で振動しているか否
かも検出機構によってモニタされる。2つのカンチレバ
ーと試料が接近するとき、最初に長形カンチレバーが試
料に接触する。長形カンチレバーは、試料に接触する
と、その振動が停止する。長形カンチレバーの振動がな
くなると、必然的に短形カンチレバーの振動も停止す
る。従って、検出機構によって測定用の短形カンチレバ
ーの動作を監視していると、測定用の短形カンチレバー
と試料との接近状態を正確に知ることができ、これによ
り高速な接近および正確なかつ安全な接近を行うことが
できる。
を備えた走査型プローブ顕微鏡では、測定用の短形カン
チレバーと、接近監視用の長形カンチレバーを備えるよ
うに構成し、2つのカンチレバーは所定の位置関係を保
つように好ましくは一体的に設けられる。光てこ式の検
出機構は測定用の短形カンチレバーのみに付設され、当
該検出機構は短形カンチレバーの動作を検出し、その検
出信号を判定手段に与える。短形カンチレバーおよび長
形カンチレバーと試料とを接近させるとき、短形カンチ
レバーと長形カンチレバーには振動が与えられている。
接近監視用の長形カンチレバーは加振手段によりその共
振周波数で振動しており、それ自体、当該共振周波数の
音波を発生している。他方、別途に上記音源を備えるこ
とにより、音源の発生する音波と、長形カンチレバーの
発生する音波により、短形カンチレバーの共振周波数と
一致する周波数の音波が生成され、この音波によって短
形カンチレバーは振動させられる。測定用の短形カンチ
レバーの動作は上記検出機構によって検出されるので、
短形カンチレバーがその共振周波数で振動しているか否
かも検出機構によってモニタされる。2つのカンチレバ
ーと試料が接近するとき、最初に長形カンチレバーが試
料に接触する。長形カンチレバーは、試料に接触する
と、その振動が停止する。長形カンチレバーの振動がな
くなると、必然的に短形カンチレバーの振動も停止す
る。従って、検出機構によって測定用の短形カンチレバ
ーの動作を監視していると、測定用の短形カンチレバー
と試料との接近状態を正確に知ることができ、これによ
り高速な接近および正確なかつ安全な接近を行うことが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
を添付図面に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明に係る接近機構を備えた走
査型プローブ顕微鏡の代表的な構成例を示す。この走査
型プローブ顕微鏡は、好ましくは原子間力顕微鏡であ
り、その他に走査型トンネル顕微鏡であってもよい。さ
らに図2は、本発明に係る接近機構の要部の部分平面図
を示し、図3は当該接近機構の要部の正面図を示してい
る。
査型プローブ顕微鏡の代表的な構成例を示す。この走査
型プローブ顕微鏡は、好ましくは原子間力顕微鏡であ
り、その他に走査型トンネル顕微鏡であってもよい。さ
らに図2は、本発明に係る接近機構の要部の部分平面図
を示し、図3は当該接近機構の要部の正面図を示してい
る。
【0015】図1において11は測定対象である試料で
ある。試料11は、例えば表面に半導体デバイスが形成
されたシリコン基板であり、比較的に大きな表面積を有
する円板状のものであるとする。試料11は試料ステー
ジ12の上に配置されている。試料ステージ12は、内
部にパルスモータあるいは圧電体からなる駆動部を内蔵
し、上昇動作を行い、試料11と上方に位置する探針と
を接近させる移動機構として機能する。また試料ステー
ジ12は、下降動作を行って試料11を下降させ、試料
11と探針の間の距離を大きくすることもできる。試料
ステージ12は、顕微鏡の支持フレーム14の下部14
aに固定されている。支持フレーム14は、支柱部14
bと、試料ステージ12の上方に横方向から延設された
上部14cを備える。
ある。試料11は、例えば表面に半導体デバイスが形成
されたシリコン基板であり、比較的に大きな表面積を有
する円板状のものであるとする。試料11は試料ステー
ジ12の上に配置されている。試料ステージ12は、内
部にパルスモータあるいは圧電体からなる駆動部を内蔵
し、上昇動作を行い、試料11と上方に位置する探針と
を接近させる移動機構として機能する。また試料ステー
ジ12は、下降動作を行って試料11を下降させ、試料
11と探針の間の距離を大きくすることもできる。試料
ステージ12は、顕微鏡の支持フレーム14の下部14
aに固定されている。支持フレーム14は、支柱部14
bと、試料ステージ12の上方に横方向から延設された
上部14cを備える。
【0016】図1において15はカンチレバーチップで
ある。カンチレバーチップ15は、試料11の上方であ
って、試料に比較的接近した位置に配置される。カンチ
レバーチップ15は、ホルダ16と、その同じ辺側に設
けられた、それぞれ先端に探針17a,17bを有する
2つのカンチレバー18a,18bとからなる。図2か
ら明らかなように一方のカンチレバー18aは長く、他
方のカンチレバー18bは短くなっている。長いカンチ
レバー18aを長形カンチレバーといい、短いカンチレ
バー18bを短形カンチレバーという。長形カンチレバ
ー18aと短形カンチレバー18bの平面形状はいずれ
も好ましくは三角形状であり、その先端部の下側に探針
が設けられている。
ある。カンチレバーチップ15は、試料11の上方であ
って、試料に比較的接近した位置に配置される。カンチ
レバーチップ15は、ホルダ16と、その同じ辺側に設
けられた、それぞれ先端に探針17a,17bを有する
2つのカンチレバー18a,18bとからなる。図2か
ら明らかなように一方のカンチレバー18aは長く、他
方のカンチレバー18bは短くなっている。長いカンチ
レバー18aを長形カンチレバーといい、短いカンチレ
バー18bを短形カンチレバーという。長形カンチレバ
ー18aと短形カンチレバー18bの平面形状はいずれ
も好ましくは三角形状であり、その先端部の下側に探針
が設けられている。
【0017】上記の支持フレーム14の上部14cは、
カンチレバーチップ取付け部19と、音源取付け部20
を備えている。音源取付け部20は、カンチレバーチッ
プ取付け部19よりもさらに前方に延設されている。カ
ンチレバーチップ15は、そのホルダ16が、加振用圧
電素子21を介してカンチレバーチップ取付け部19の
下面に固定される。この取り付け状態で、カンチレバー
18a,18bは前方に延設されるように配置される。
他方、図1および図2で明らかなように、上記音源取付
け部20は、長形カンチレバー18aおよび短形カンチ
レバー18bの延設方向に対してほぼ平行になるように
位置決められている。音源取付け部20の先部の下面に
は、圧電素子22が固定される。圧電素子22は振動し
て所定周波数の音波を発生するもので、音源(スピー
カ)として作用する。音源用圧電素子22はカンチレバ
ー18a,18bに対しほぼ斜め上方に位置している。
カンチレバーチップ取付け部19と、音源取付け部20
を備えている。音源取付け部20は、カンチレバーチッ
プ取付け部19よりもさらに前方に延設されている。カ
ンチレバーチップ15は、そのホルダ16が、加振用圧
電素子21を介してカンチレバーチップ取付け部19の
下面に固定される。この取り付け状態で、カンチレバー
18a,18bは前方に延設されるように配置される。
他方、図1および図2で明らかなように、上記音源取付
け部20は、長形カンチレバー18aおよび短形カンチ
レバー18bの延設方向に対してほぼ平行になるように
位置決められている。音源取付け部20の先部の下面に
は、圧電素子22が固定される。圧電素子22は振動し
て所定周波数の音波を発生するもので、音源(スピー
カ)として作用する。音源用圧電素子22はカンチレバ
ー18a,18bに対しほぼ斜め上方に位置している。
【0018】上記カンチレバーチップ15において、短
形カンチレバー18bは測定用のカンチレバーであり、
長形カンチレバー18aは接近監視用のカンチレバーで
ある。短形カンチレバー18bと長形カンチレバー18
aは同一平面内にあり、かつ僅かに試料側の下方に向け
て配置されている。長形カンチレバー18aは短形カン
チレバー18bよりもほぼ2倍程度長いので、その探針
17aの位置は必然的に短形カンチレバー18bの探針
17bよりも下方の位置に存在し、試料11により近い
位置にある。測定用の短形カンチレバー18bには、光
てこ式検出光学系が付設される。すなわち、短形カンチ
レバー18bの背面に対してレーザ光23を照射するレ
ーザ光源24と、反射されたレーザ光23を受ける光検
出器(位置センサ)25とが配置される。光検出器25
におけるレーザ光の入射位置で短形カンチレバー18b
の位置をたわみ変形量(カンチレバーの挙動)を検出で
き、ひいては探針17bの位置を検出することができ
る。光てこ式検出光学系は、従来の走査型プローブ顕微
鏡において、通常、測定信号を検出する検出機構として
設けられているものである。一方、試料監視用の長形カ
ンチレバー18aに対しては光てこ式検出光学系は設け
られない。
形カンチレバー18bは測定用のカンチレバーであり、
長形カンチレバー18aは接近監視用のカンチレバーで
ある。短形カンチレバー18bと長形カンチレバー18
aは同一平面内にあり、かつ僅かに試料側の下方に向け
て配置されている。長形カンチレバー18aは短形カン
チレバー18bよりもほぼ2倍程度長いので、その探針
17aの位置は必然的に短形カンチレバー18bの探針
17bよりも下方の位置に存在し、試料11により近い
位置にある。測定用の短形カンチレバー18bには、光
てこ式検出光学系が付設される。すなわち、短形カンチ
レバー18bの背面に対してレーザ光23を照射するレ
ーザ光源24と、反射されたレーザ光23を受ける光検
出器(位置センサ)25とが配置される。光検出器25
におけるレーザ光の入射位置で短形カンチレバー18b
の位置をたわみ変形量(カンチレバーの挙動)を検出で
き、ひいては探針17bの位置を検出することができ
る。光てこ式検出光学系は、従来の走査型プローブ顕微
鏡において、通常、測定信号を検出する検出機構として
設けられているものである。一方、試料監視用の長形カ
ンチレバー18aに対しては光てこ式検出光学系は設け
られない。
【0019】長形カンチレバー18aと短形カンチレバ
ー18bを備える上記カンチレバーチップ15には市販
のものが使用される。図4と図5に市販のカンチレバー
チップを示し、図4は平面図、図5は側面図である。こ
のカンチレバーチップ40は両側の縁に長形カンチレバ
ー18aと短形カンチレバー18bを有している。上記
カンチレバーチップ15では、市販のカンチレバー40
の片側を省略して描いている。市販のカンチレバーチッ
プ40において、長形カンチレバー18aの長さは例え
ば200μmであり、短形カンチレバー18bの長さは
例えば100μmである。なお図1〜図3で長形カンチ
レバーや短形カンチレバーは、寸法的には図解の便宜上
誇張して描かれている。
ー18bを備える上記カンチレバーチップ15には市販
のものが使用される。図4と図5に市販のカンチレバー
チップを示し、図4は平面図、図5は側面図である。こ
のカンチレバーチップ40は両側の縁に長形カンチレバ
ー18aと短形カンチレバー18bを有している。上記
カンチレバーチップ15では、市販のカンチレバー40
の片側を省略して描いている。市販のカンチレバーチッ
プ40において、長形カンチレバー18aの長さは例え
ば200μmであり、短形カンチレバー18bの長さは
例えば100μmである。なお図1〜図3で長形カンチ
レバーや短形カンチレバーは、寸法的には図解の便宜上
誇張して描かれている。
【0020】光検出器25から出力された信号は判定器
26に入力される。判定器26での判定内容に基づいて
出力される信号は接近信号発生器27に与えられる。接
近信号発生器27から出力される信号は試料ステージ1
2内の駆動部に与えられ、試料ステージ12の昇降動作
を制御する。
26に入力される。判定器26での判定内容に基づいて
出力される信号は接近信号発生器27に与えられる。接
近信号発生器27から出力される信号は試料ステージ1
2内の駆動部に与えられ、試料ステージ12の昇降動作
を制御する。
【0021】カンチレバーチップ15のホルダ16を固
定する加振用圧電素子21は、発振器28から出力され
る周波数f1の発振信号で駆動される。周波数f1は長
形カンチレバー18aの1次共振周波数(fr1)と一致
している。また音源用圧電素子22は、発振器29から
出力される周波数f2の発振信号で駆動される。周波数
f2は、長形カンチレバー18aの1次共振周波数(f
r1)と短形カンチレバー18bの1次共振周波数
(fr2)を加算した周波数(fr1+fr2)と一致してい
る。
定する加振用圧電素子21は、発振器28から出力され
る周波数f1の発振信号で駆動される。周波数f1は長
形カンチレバー18aの1次共振周波数(fr1)と一致
している。また音源用圧電素子22は、発振器29から
出力される周波数f2の発振信号で駆動される。周波数
f2は、長形カンチレバー18aの1次共振周波数(f
r1)と短形カンチレバー18bの1次共振周波数
(fr2)を加算した周波数(fr1+fr2)と一致してい
る。
【0022】なお図1では、本発明に係る接近機構に関
連する構成部分のみを示しており、走査型プローブ顕微
鏡の測定部分、例えば。測定用の短形カンチレバーの探
針と試料との距離を一定に保つ制御系や測定データを処
理・表示する部分の図示は省略している。
連する構成部分のみを示しており、走査型プローブ顕微
鏡の測定部分、例えば。測定用の短形カンチレバーの探
針と試料との距離を一定に保つ制御系や測定データを処
理・表示する部分の図示は省略している。
【0023】次に、試料ステージ12を上昇させ、試料
11と探針17a,17bを接近させる場合の接近機構
の動作を説明する。このとき、前提として試料ステージ
12内の駆動部は接近信号発生器27から駆動信号を与
えられ、上昇動作を行っている。
11と探針17a,17bを接近させる場合の接近機構
の動作を説明する。このとき、前提として試料ステージ
12内の駆動部は接近信号発生器27から駆動信号を与
えられ、上昇動作を行っている。
【0024】加振用圧電素子21は発振器28で駆動さ
れており、周波数f1で振動を発生する。その結果、長
形カンチレバー18aはその共振周波数によって振動
し、図3に示すように長形カンチレバー18aの周囲に
周波数f1(長形カンチレバー18aの1次共振周波数
fr1)の音波31が拡散する。一方、発振器29は周波
数f2で発振動作する。音源用圧電素子22は、周波数
f2すなわち周波数fr1+fr2で駆動され、その周囲に
周波数fr1+fr2の音波32を拡散させる。
れており、周波数f1で振動を発生する。その結果、長
形カンチレバー18aはその共振周波数によって振動
し、図3に示すように長形カンチレバー18aの周囲に
周波数f1(長形カンチレバー18aの1次共振周波数
fr1)の音波31が拡散する。一方、発振器29は周波
数f2で発振動作する。音源用圧電素子22は、周波数
f2すなわち周波数fr1+fr2で駆動され、その周囲に
周波数fr1+fr2の音波32を拡散させる。
【0025】図3に示すように、長形カンチレバー18
aの周囲に周波数f1(fr1)の音波31が生じ、音源
用圧電素子22の周囲に周波数f2(fr1+fr2)の音
波32が生じている。周波数の異なる2つの音波31,
32の間では干渉が生じ、それによって周波数fr2の音
波と周波数fr1+2fr2の音波が発生することになる。
周波数fr2の音波が発生すると、この周波数は短形カン
チレバー18bの1次共振周波数であるから、短形カン
チレバー18bが当該音波で励起され、その結果周波数
fr2で振動を始める。短形カンチレバー18bの振動動
作は、付設された光てこ式検出光学系で検出される。す
なわち光検出器25は短形カンチレバー18bの振動を
検出し、出力する。判定器26は、光検出器25から出
力される信号の周波数がfr2であるか否かを判定する。
判定器26は、光検出器25の出力信号の周波数がfr2
であるときには、接近信号発生器27へ出力指示信号を
与える。接近信号発生器27は、出力指示信号を受ける
と、試料ステージ12内の駆動部に駆動信号を与えて上
昇動作を継続させる。他方、判定器26は、光検出器2
5の出力信号の周波数がfr2でないときには、接近信号
発生器27へ出力停止信号を与える。接近信号発生器2
7は、出力停止信号を受けると、試料ステージ12内の
駆動部に駆動信号を与えるのを中止し、上昇動作を停止
させる。
aの周囲に周波数f1(fr1)の音波31が生じ、音源
用圧電素子22の周囲に周波数f2(fr1+fr2)の音
波32が生じている。周波数の異なる2つの音波31,
32の間では干渉が生じ、それによって周波数fr2の音
波と周波数fr1+2fr2の音波が発生することになる。
周波数fr2の音波が発生すると、この周波数は短形カン
チレバー18bの1次共振周波数であるから、短形カン
チレバー18bが当該音波で励起され、その結果周波数
fr2で振動を始める。短形カンチレバー18bの振動動
作は、付設された光てこ式検出光学系で検出される。す
なわち光検出器25は短形カンチレバー18bの振動を
検出し、出力する。判定器26は、光検出器25から出
力される信号の周波数がfr2であるか否かを判定する。
判定器26は、光検出器25の出力信号の周波数がfr2
であるときには、接近信号発生器27へ出力指示信号を
与える。接近信号発生器27は、出力指示信号を受ける
と、試料ステージ12内の駆動部に駆動信号を与えて上
昇動作を継続させる。他方、判定器26は、光検出器2
5の出力信号の周波数がfr2でないときには、接近信号
発生器27へ出力停止信号を与える。接近信号発生器2
7は、出力停止信号を受けると、試料ステージ12内の
駆動部に駆動信号を与えるのを中止し、上昇動作を停止
させる。
【0026】次に、長形カンチレバー18aおよび短形
カンチレバー18bに対して試料11が接近していく状
態での、走査型プローブ顕微鏡における接近機構の動作
を説明する。走査型プローブ顕微鏡は大気中に設置され
ているものとする。試料ステージ12は上昇し、試料1
1はカンチレバーチップ15の長形カンチレバー18a
と短形カンチレバー18bに接近する。試料11が長形
カンチレバー18aの先端の探針17aと接触または吸
着状態になると、長形カンチレバー18aの振動は停止
する。長形カンチレバー18aの振動状態が停止する
と、周波数f1の音波31が消滅する。周波数f1の音
波31が消滅すると、音波の干渉で生じていた周波数f
r2の音波も消滅することになるので、短形カンチレバー
18bの振動が停止する。短形カンチレバー18bの振
動が停止すると、判定器26は、光検出器25の出力が
周波数fr2の信号でないことを判定し、接近信号発生器
27に出力停止信号を出力する。その結果、接近信号発
生器27は駆動信号の出力を停止し、試料ステージ12
の上昇動作(接近動作)を停止させる。長形カンチレバ
ー18aは短形カンチレバー18bよりも長いため、長
形カンチレバー18aの探針17aが試料11の表面に
接触した状態では、測定用の短形カンチレバー18bの
探針17bは試料11の表面から離れた位置にある。
カンチレバー18bに対して試料11が接近していく状
態での、走査型プローブ顕微鏡における接近機構の動作
を説明する。走査型プローブ顕微鏡は大気中に設置され
ているものとする。試料ステージ12は上昇し、試料1
1はカンチレバーチップ15の長形カンチレバー18a
と短形カンチレバー18bに接近する。試料11が長形
カンチレバー18aの先端の探針17aと接触または吸
着状態になると、長形カンチレバー18aの振動は停止
する。長形カンチレバー18aの振動状態が停止する
と、周波数f1の音波31が消滅する。周波数f1の音
波31が消滅すると、音波の干渉で生じていた周波数f
r2の音波も消滅することになるので、短形カンチレバー
18bの振動が停止する。短形カンチレバー18bの振
動が停止すると、判定器26は、光検出器25の出力が
周波数fr2の信号でないことを判定し、接近信号発生器
27に出力停止信号を出力する。その結果、接近信号発
生器27は駆動信号の出力を停止し、試料ステージ12
の上昇動作(接近動作)を停止させる。長形カンチレバ
ー18aは短形カンチレバー18bよりも長いため、長
形カンチレバー18aの探針17aが試料11の表面に
接触した状態では、測定用の短形カンチレバー18bの
探針17bは試料11の表面から離れた位置にある。
【0027】上記のごとく本実施形態による走査型プロ
ーブ顕微鏡の接近機構によれば、観察・測定用の短形カ
ンチレバー18bが試料11の表面に十分に接近する前
に、長形カンチレバー18aが先に試料11に接触し、
それによって短形カンチレバー18bの振動が停止する
ので、測定用の短形カンチレバー18bが試料11の近
傍に接近したことを知ることができ、試料ステージ12
による接近動作を迅速に停止させることができる。接近
監視用の長形カンチレバー18aが試料11に接触した
時点では、測定用の短形カンチレバー18bと試料11
の間に距離的に余裕があるので、従来に比較して測定用
の短形カンチレバーと試料を高速に接近させることがで
き、さらに正確かつ安全に接近させることができる。
ーブ顕微鏡の接近機構によれば、観察・測定用の短形カ
ンチレバー18bが試料11の表面に十分に接近する前
に、長形カンチレバー18aが先に試料11に接触し、
それによって短形カンチレバー18bの振動が停止する
ので、測定用の短形カンチレバー18bが試料11の近
傍に接近したことを知ることができ、試料ステージ12
による接近動作を迅速に停止させることができる。接近
監視用の長形カンチレバー18aが試料11に接触した
時点では、測定用の短形カンチレバー18bと試料11
の間に距離的に余裕があるので、従来に比較して測定用
の短形カンチレバーと試料を高速に接近させることがで
き、さらに正確かつ安全に接近させることができる。
【0028】前述の実施形態による接近機構では試料ス
テージ12に移動機構を設けたが、カンチレバーチップ
側に移動機構を設け、カンチレバーを試料に接近させる
ように構成できるのは勿論である。
テージ12に移動機構を設けたが、カンチレバーチップ
側に移動機構を設け、カンチレバーを試料に接近させる
ように構成できるのは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、長短の2つのカンチレバーを備えたカンチレバー
チップを利用し、短形カンチレバーを測定用として、か
つ長形カンチレバーを接近監視用として使用することに
より簡単な構成で、走査型プローブ顕微鏡の接近機構を
実現することができる。
れば、長短の2つのカンチレバーを備えたカンチレバー
チップを利用し、短形カンチレバーを測定用として、か
つ長形カンチレバーを接近監視用として使用することに
より簡単な構成で、走査型プローブ顕微鏡の接近機構を
実現することができる。
【0030】また長形カンチレバーをその共振周波数で
振動させ、所定周波数の音源を設け、その音波と長形カ
ンチレバーからの音波の干渉作用で短形カンチレバーを
振動させ、接近監視を測定用の短形カンチレバーの振動
動作をモニタすることにより、試料と短形カンチレバー
との接近状態を制御するようにしたため、構成が簡単で
あって調整が容易であり、装置設計上の構成の自由度が
高く、探針の高速な接近移動と高い精度の接近を行うこ
とができる。ひいては、トータル測定時間を短くするこ
とができる。
振動させ、所定周波数の音源を設け、その音波と長形カ
ンチレバーからの音波の干渉作用で短形カンチレバーを
振動させ、接近監視を測定用の短形カンチレバーの振動
動作をモニタすることにより、試料と短形カンチレバー
との接近状態を制御するようにしたため、構成が簡単で
あって調整が容易であり、装置設計上の構成の自由度が
高く、探針の高速な接近移動と高い精度の接近を行うこ
とができる。ひいては、トータル測定時間を短くするこ
とができる。
【図1】本発明に係る走査型プローブ顕微鏡の構成図で
ある。
ある。
【図2】カンチレバーチップと音源部分の平面図であ
る。
る。
【図3】長形カンチレバーからの音波と音源からの音波
の発生状態を示す図である。
の発生状態を示す図である。
【図4】市販のカンチレバーチップの平面図である。
【図5】市販のカンチレバーチップの側面図である。
11 試料 12 試料ステージ 14 支持フレーム 15 カンチレバーチップ 16 ホルダ 17a,17b 探針 18a 接近監視用の長形カンチレバー 18b 測定用の短形カンチレバー 21 加振用圧電素子 22 音源用圧電素子 23 レーザ光 24 レーザ光源 25 光検出器 31,32 音波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 高史 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 小野里 陽正 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 先部に探針を備えた測定用カンチレバー
とこの測定用カンチレバーの動作を検出する検出機構を
備え、試料ステージ上の試料と前記測定用カンチレバー
のうちいずれか一方を移動機構で移動させて両者を接近
させるように構成された走査型プローブ顕微鏡におい
て、 前記測定用カンチレバーに対して並設された、前記測定
用カンチレバーよりも長形の接近監視用カンチレバー
と、 前記接近監視用カンチレバーをその共振周波数で振動さ
せる加振手段と、 前記測定用カンチレバーの共振周波数と前記接近監視用
カンチレバーの共振周波数を加えてなる周波数の音波を
発生する音源と、 前記検出機構の出力信号に基づいて前記接近監視用カン
チレバーが前記試料に接触したことを検出する判定手段
を備えることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。 - 【請求項2】 前記測定用カンチレバーは、振動する前
記接近監視用カンチレバーから発生する音波と前記音源
から発生する前記音波との干渉で生じる音波により、そ
の共振周波数で振動することを特徴とする請求項1記載
の走査型プローブ顕微鏡。 - 【請求項3】 前記判定手段は、前記接近監視用カンチ
レバーが前記試料に接触したことを検出したとき、前記
移動機構の動作を停止させることを特徴とする請求項1
または2記載の走査型プローブ顕微鏡。 - 【請求項4】 前記測定用カンチレバーと前記接近監視
用カンチレバーはカンチレバーチップとして一体で形成
されることを特徴とする請求項1記載の走査型プローブ
顕微鏡。 - 【請求項5】 それぞれ先部に探針を備えた短形カンチ
レバーと長形カンチレバーを備えるカンチレバーチップ
と、 前記短形カンチレバーの動作を検出する検出機構と、 前記カンチレバーチップと試料を接近させる移動機構
と、 前記カンチレバーチップに前記長形カンチレバーの共振
周波数の振動を与え、前記長形カンチレバーを振動させ
る加振手段と、 前記短形カンチレバーの共振周波数と前記長形カンチレ
バーの共振周波数を加えてなる周波数の音波を発生する
音源と、 前記検出機構の出力信号に基づいて前記長形カンチレバ
ーが前記試料に接触したことを検出する判定手段とを備
え、 前記短形カンチレバーは、振動する前記長形カンチレバ
ーから発生する音波と前記音源から発生する前記音波と
の干渉で生じる音波により、その共振周波数で振動し、
前記判定手段は、前記長形カンチレバーが前記試料に接
触したことを前記検出機構の出力信号に基づいて検出し
たとき、前記移動機構の動作を停止させることを特徴と
する走査型プローブ顕微鏡の接近機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20996597A JPH1138021A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 走査型プローブ顕微鏡とその接近機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20996597A JPH1138021A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 走査型プローブ顕微鏡とその接近機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1138021A true JPH1138021A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16581620
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20996597A Pending JPH1138021A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 走査型プローブ顕微鏡とその接近機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1138021A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007121317A (ja) * | 2007-02-01 | 2007-05-17 | Sii Nanotechnology Inc | 微小接触式プローバー |
| KR100992144B1 (ko) | 2003-08-28 | 2010-11-10 | 삼성전자주식회사 | 원자간력 현미경 |
| US9452464B2 (en) | 2011-07-06 | 2016-09-27 | Federal-Mogul Corporation | Method of forming a tubular member |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP20996597A patent/JPH1138021A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100992144B1 (ko) | 2003-08-28 | 2010-11-10 | 삼성전자주식회사 | 원자간력 현미경 |
| JP2007121317A (ja) * | 2007-02-01 | 2007-05-17 | Sii Nanotechnology Inc | 微小接触式プローバー |
| US9452464B2 (en) | 2011-07-06 | 2016-09-27 | Federal-Mogul Corporation | Method of forming a tubular member |
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