JPH1138221A - タンタル系ブラックマスク、それを用いるカラーフィルター及び液晶ディスプレイ - Google Patents

タンタル系ブラックマスク、それを用いるカラーフィルター及び液晶ディスプレイ

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JPH1138221A
JPH1138221A JP19260097A JP19260097A JPH1138221A JP H1138221 A JPH1138221 A JP H1138221A JP 19260097 A JP19260097 A JP 19260097A JP 19260097 A JP19260097 A JP 19260097A JP H1138221 A JPH1138221 A JP H1138221A
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JP
Japan
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tantalum
black mask
antireflection film
film
light
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JP19260097A
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English (en)
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Kazuaki Yoshida
一明 吉田
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S T I TECHNOL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時の取扱が容易なブラックマスク、カラ
ーフィルター及び液晶ディスプレイを提供する。 【解決手段】 このブラックマスクは、透明基板2上に
形成され、タンタル化合物からなる第1反射防止膜3a
と、第1反射防止膜3a上に形成され、金属タンタルか
らなり、可視光を遮光する遮光膜5とを備える。第1反
射防止膜3aと遮光膜5との間には、異なる組成のタン
タル化合物からなる第2反射防止膜3b、第3反射防止
膜3cが介在してもよい。このタンタル化合物は、タン
タル酸化物、タンタル窒化物、タンタル炭化物、タンタ
ル酸化窒化物、タンタル酸化炭化物、タンタル窒化炭化
物、及びタンタル酸化窒化炭化物からなる群から選ばれ
る少なくとも1種を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラックマスク、
カラーフィルター及び液晶ディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】STN方式あるいはTFT方式のカラー
液晶ディスプレイは、液晶層に対向する位置にカラーフ
ィルターを備えている。カラーフィルターは、ブラック
マスクによって分離された着色樹脂を有しており、この
ブラックマスクの特性が液晶ディスプレイの視認性を左
右する。従来のブラックマスクは、特開平8−1793
01号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液晶ディスプレイに用
いられるカラーフィルターでは、パネルの視認性を向上
させるため、その構成要素の一つであるブラックマスク
表面での光反射率、及び可視波長領域での反射率の波長
依存性を低減させる(各波長における反射率の振れ幅を
小さくする)ことが求められる。表面反射率を低減させ
るためには、クロム化合物膜と金属クロム膜を多層化し
た膜をエッチングしてなるブラックマスクが有効であ
る。しかしながら、クロム膜のエッチング時には、クロ
ムを含んだ廃液が発生する。この廃液には特別な処理方
法が必要であるため、その取扱が困難であった。
【0004】本発明は、製造時の取扱が容易なブラック
マスク、カラーフィルター及び液晶ディスプレイを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明のブラックマスクは、透明基板上に形成さ
れ、タンタル化合物からなる第1反射防止膜と、第1反
射防止膜上に形成され、金属タンタルからなり、可視光
を遮光する遮光膜とを備えることを特徴とする。タンタ
ルはクロムに比較して取扱が容易であるとともに、上記
タンタル化合物を第1反射防止膜に用いたブラックマス
クの反射率及び反射率の波長依存性は、十分に低減する
ことができる。
【0006】本発明のブラックマスクは、第1反射防止
膜と遮光膜との間に介在し、組成が第1反射防止膜と異
なるタンタル化合物からなる第2反射防止膜を更に備え
ることとしてもよい。
【0007】本発明のブラックマスクは、第2反射防止
膜と遮光膜との間に介在し、組成が第1及び第2反射防
止膜と異なるタンタル化合物からなる第3反射防止膜を
更に備えることとしてもよい。
【0008】また、上記タンタル化合物としては、タン
タル酸化物、タンタル窒化物、タンタル炭化物、タンタ
ル酸化窒化物、タンタル酸化炭化物、タンタル窒化炭化
物、及びタンタル酸化窒化炭化物が挙げられる。
【0009】本発明に係るカラーフィルターは、このよ
うなブラックマスクと、ブラックマスクがその上に形成
された透明基板と、ブラックマスクの複数の開口内に配
置された着色樹脂とを備える。このカラーフィルター
は、ブラックマスクが開口内に配置された着色樹脂を分
離するので、着色樹脂を透過する光を分離する。透明基
板を介してブラックマスクに照射される光の反射率及び
反射率の波長依存性は小さくなるため、着色樹脂を透過
した光に対する反射光の比率を低減させることができ、
着色樹脂を透過した光の視認性を向上させることができ
る。
【0010】また、本発明に係る液晶ディスプレイは、
このカラーフィルターを備える第1基板と、複数の電極
を備える第2基板と、第1及び第2基板間に挟持され、
電極に所定の電位を印加することにより、ブラックマス
クの複数の開口に対向する領域毎にその配向を変化させ
ることができる液晶層とを備えることを特徴とする。
【0011】この液晶ディスプレイにおいては、電極に
所定の電位を印加することにより、液晶層の液晶層のブ
ラックマスクの複数の開口に対向する領域毎に配向を変
化させることができるため、液晶層に入力される光の光
量をブラックマスクの開口毎に制御することができる。
ブラックマスクの開口内には、着色樹脂が配置されてい
るので、上記領域毎に着色樹脂に対応した波長成分の光
を発することができる。この液晶ディスプレイのカラ−
フィルタ−は、着色樹脂を透過した光の視認性を向上さ
せることができため、この液晶ディスプレイに鮮明な画
像を表示することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係わ
るブラックマスクについて、ブラックマスクを有するカ
ラーフィルターを用いて説明する。なお、同一要素には
同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0013】(第1の実施形態)図1は、このカラーフ
ィルター1を示す斜視図であり、ブラックマスクBMを
備える。まず、第1の実施形態に係るブラックマスクB
Mについて説明する。カラーフィルター1は、透明ガラ
ス基板2と、透明ガラス基板2上に順次堆積された第1
反射膜防止膜3a、第2反射防止膜3b、第3反射防止
膜3c及び遮光膜5からなるブラックマスクBM(ブラ
ックマトリクス)と、ブラックマスクBM上に形成され
たオーバーコート層6と、オーバーコート層6上に形成
された透明電極7とを備える。さらに、透明ガラス基板
2の裏面側には、偏光板8が取付けられている。
【0014】第1反射防止膜3aは、タンタル酸化物、
タンタル窒化物、タンタル炭化物、タンタル酸化窒化
物、タンタル酸化炭化物、タンタル窒化炭化物、及びタ
ンタル酸化窒化炭化物からなる群の少なくとも1種を含
むが、これらの混合物を含むこととしてもよい。すなわ
ち、第1反射防止膜3aに含まれるタンタル酸化物は、
TaO2、Ta2O5等であり、第1反射防止膜3aに含
まれるタンタル窒化物は、TaN等であり、第1反射防
止膜3aに含まれるタンタル炭化物は、TaC等であ
る。
【0015】第2反射防止膜3bは、タンタル酸化物、
タンタル窒化物、タンタル炭化物、タンタル酸化窒化
物、タンタル酸化炭化物、タンタル窒化炭化物、及びタ
ンタル酸化窒化炭化物からなる群の少なくとも1種を含
むが、これらの混合物を含むこととしてもよい。第2反
射防止膜3bの組成は、第1反射防止膜3aの組成と異
なり、可視光に対する屈折率及び吸収係数が、第1反射
防止膜3aと組合わせられることにより反射防止をなす
ように設定されている。
【0016】第3反射防止膜3cは、タンタル酸化物、
タンタル窒化物、タンタル炭化物、タンタル酸化窒化
物、タンタル酸化炭化物、タンタル窒化炭化物、及びタ
ンタル酸化窒化炭化物からなる群の少なくとも1種を含
むが、これらの混合物を含むこととしてもよい。第3反
射防止膜3cの組成は、第1及び第2反射防止膜3a,
3bの組成と異なり、可視光に対する屈折率及び吸収係
数が、第1及び第2反射防止膜3a,3bと組合わせら
れることにより反射防止をなすように設定されている。
【0017】第1、第2及び第3反射防止膜3a,3
b,3cの膜厚は、反射光を低減するためには、5〜2
00nmであることが好ましく、反射光及びその波長依
存性を低減させる観点からは5〜60nmであることが
好ましい。
【0018】遮光膜5は、金属タンタルからなり、約1
00nmの厚みを有して可視光を遮光する。なお、上記
の膜3a,3b,3c,5は、その光学特性に影響を与
えない程度に多少の不純物を含んでいてもよい。また、
透明電極7はITO(Indium-Tin-Oxide)からなる。
【0019】上述の第1反射防止膜3a、第2反射防止
膜3b、第3反射防止膜3c及び遮光膜5の4層構造を
有するブラックマスクBMは、可視光に対する反射率及
び反射率の波長依存性を十分に低減することができる。
【0020】図2は、図1に示したカラーフィルター1
のX−X矢印断面図である。ブラックマスクBMは複数
の開口を有しており、隣接する3つの開口内には、それ
ぞれ異なった色の樹脂が光学フィルタとして充填されて
いる。すなわち、着色樹脂Rは、赤色に着色された樹脂
であって、フォトレジストに赤色の顔料を含有させて硬
化させたものであり、着色樹脂Gは、緑色に着色された
樹脂であって、フォトレジストに緑色の顔料を含有させ
て硬化させたものであり、着色樹脂Bは、青色に着色さ
れた樹脂であって、フォトレジストに青色の顔料を含有
させて硬化させたものである。
【0021】このカラーフィルター1は、ブラックマス
クBMが開口内に配置された着色樹脂R,G,Bを分離
するので、着色樹脂R,G,Bを透過する光を分離す
る。透明基板2を介してブラックマスクBMに照射され
る光の反射率及び反射率の波長依存性は十分に低減され
るので、着色樹脂R,G,Bを透過した光に対する反射
光の比率を低減させることができ、着色樹脂R,G,B
を透過した光の視認性を向上させることができる。
【0022】次に、上記第1の実施形態に係るカラーフ
ィルター1の製造方法について説明する。
【0023】本カラーフィルター1を製造するために
は、まず、可視光に対して透明な透明ガラス基板2を用
意し、透明基板2の表面上に、第1反射防止膜3a,第
2反射防止膜3b、第3反射防止膜3c及び遮光膜5を
順次堆積する。
【0024】第1反射防止膜3aは、反応性スパッタリ
ング法を用いて形成される。すなわち、透明基板2を図
示しないチャンバ内に配置した後、透明基板2に対向す
る位置にターゲットとして、金属タンタルを含む基板を
配置する。次に、チャンバ内を第1の圧力P1以下に減
圧した後、不活性ガス(希ガス)としてのアルゴンガス
をチャンバ内に導入し、さらに、タンタルと化合させる
ための反応ガス(酸素、窒素及び二酸化炭素中の少なく
ともいずれか1つ又はこれらの組合わせ)をチャンバ内
に導入し、チャンバ内の圧力を第2の圧力P2に保持す
る。さらに、透明基板2の温度を測定しながら、基板2
の温度を第1の温度T1に保持しつつ、第1のスパッタ
パワーW1をチャンバ内の雰囲気に加え、アルゴンプラ
ズマを発生させてターゲット基板に照射し、ターゲット
基板のタンタルをスパッタリングし、スパッタされたタ
ンタル原子又は分子とチャンバ内に導入された反応ガス
との反応によって、透明基板2上に第1反射防止膜3a
を形成する。
【0025】ここで、第1の圧力P1は、1.5Pa以
下であり、より好ましくは0.1Pa以下である。第2
の圧力P2は、0.1Pa〜2Paであるが、好ましく
は0.1Pa〜1.0Paである。なお、第1の温度T
1は、室温(約20℃)〜500℃であるが、より好ま
しくは室温〜300℃であり、さらに好ましくは室温〜
150℃である。また、第1反射防止膜3aの形成時に
投入する第1のスパッタパワーW1は、0.5〜20W
/cm2であるが、好ましくは1〜10W/cm2であ
る。この際のスパッリングの速度、時間に特に制限はな
いが、目的とする膜厚を得る時間として10秒以上1時
間以内が例示され、20秒以上30分以内が好ましく、
30秒以上20分以内がより好ましい。
【0026】第2及び第3反射防止膜3b,3cは、第
1反射防止膜3aの形成後において基板2をチャンバか
ら取り出すことなく、第1反射防止膜3aと同様の方法
を用いて形成される。
【0027】遮光膜5は、第3反射防止膜3cの形成
後、基板2をチャンバから取り出すことなく、第3反射
防止膜3c上に形成される。遮光膜5の形成において
は、まず、チャンバ内の気体を排気した後、プラズマが
発生可能な程度の圧力になるまでチャンバ内にアルゴン
ガスを導入する。次に、基板2の温度を室温程度に保持
しつつ、スパッタパワーをチャンバ内の雰囲気に加え、
アルゴンプラズマを発生させてターゲット基板に照射
し、ターゲット基板のタンタルをスパッタリングし、ス
パッタされたタンタル原子又は分子を第3反射防止膜3
c上に堆積し、金属タンタルからなる遮光膜5を形成す
る。
【0028】なお、上記反射防止膜3a,3b,3c及
び遮光膜5の製造方法として、CVD法又は蒸着法を用
いてもよい。
【0029】次に、ポジ型のフォトレジストを遮光膜5
の露出表面上に塗布した後、プリベークを行い、フォト
レジストに複数の開口を有するパターンを光照射し、フ
ォトレジストを感光させた後、フォトレジストの感光領
域を有機溶剤を用いて溶解することにより現像し、ベー
キングを行い、複数の開口を有するフォトレジスト層を
遮光膜5上に形成する。
【0030】さらに、複数の開口を有するフォトレジス
ト層をマスクとして、開口直下の遮光膜5及び反射防止
膜3c,3b,3aの領域をドライエッチング等の方法
でエッチングし、エッチングの終了後、フォトレジスト
層を有機溶剤を用いて遮光膜5上から除去し、複数の開
口を有するブラックマスクBMを形成する。なお、この
ドライエッチングに用いる反応ガスとしては、CF4ガ
ス等を用いることができる。また、本ブラックマスクの
製造時においては、エッチングの際にクロムを含んだ廃
液が生成されないため、その取扱が容易である。
【0031】次に、赤色の顔料を含むことにより、赤色
に着色されたネガ型のフォトレジストを、基板2の上方
に配置されたディスペンサからブラックマスクBM上に
供給し、ブラックマスクBMの全ての開口内に充填す
る。
【0032】しかる後、赤色フォトレジストの塗布され
た基板2をプリベークし、均一な厚みを有する赤色フォ
トレジスト層を形成する。なお、プリベークの前に、赤
色フォトレジスト層の厚みが均一になるように、基板2
を、その厚み方向を回転軸として回転させてもよい。
【0033】次に、ブラックマスクBMのマトリクス状
の配置された開口の行方向及び列方向に対して3つおき
であって、対角方向に対して隣接する開口領域上のみに
赤色フォトレジストが残留するように、赤色フォトレジ
スト層を露光し、非感光領域の赤色フォトレジストを有
機溶剤を用いて除去した後、ベーキングを行い、ブラッ
クマスクBMの所定の開口内に赤色の樹脂Rを形成す
る。
【0034】さらに、赤色のフォトレジストに代えて、
緑色に着色されたフォトレジスト及び青色に着色された
フォトレジストを用い、赤色の樹脂Rの形成工程と同様
の方法を用いて、ブラックマスクBMの所定の開口内に
緑色の樹脂G及び青色の樹脂Bを形成する。各着色樹脂
R,G,Bは、ブラックマスクBMの開口の行方向及び
列方向に対して3つおきであって、対角方向に対して隣
接するように配置されている。
【0035】次に、着色樹脂R,G,B上に、その表面
が均一になるようにオーバーコート層6を堆積し、さら
に、オーバーコート層6上に透明電極7を堆積し、最後
に透明基板2の裏面側に偏光板8を取付けて、図2に示
したカラーフィルター1が完成する。
【0036】次に、上記カラーフィルター1を用いた液
晶ディスプレイについて説明する。
【0037】図3は、この液晶ディスプレイ100を示
す斜視図である。図4は、図3に示した液晶ディスプレ
イ100のY−Y矢印断面図である。本液晶ディスプレ
イ100は、カラーフィルター1と、カラーフィルター
1の透明電極7に貼りつけられたTFT(薄膜トランジ
スタ)基板20と、TFT基板20をカラーフィルター
1とともに挟む位置に固定されたバックライト26とを
備える。
【0038】TFT基板20は、カラーフィルター1の
表面外周部を囲む遮光性樹脂からなる外枠21、外枠2
1内に充填されたネマティック液晶からなる液晶層2
2、液晶層22のブラックマスクBM開口部に対応する
領域毎に設けられた複数の画素電極23、画素電極23
がその上に形成された透明ガラス基板24及び透明ガラ
ス基板24の露出表面に形成された偏光板25を備え
る。
【0039】偏光板又は偏光膜8及び25の偏光方位は
直交しており、ポリイミド等の有機材料から構成され
る。複数の画素電極23は、TFT基板20のガラス基
板24上に形成された複数の薄膜トランジスタにそれぞ
れ接続されており、特定の画素電極23に所定の電位を
与えると、特定の画素電極23と透明電極7との間に所
定電圧が印加され、電圧に応じて形成される電界によっ
て、液晶層22の特定の画素電極23に対応する領域の
配向が変化する。
【0040】バックライト26から出射した白色光LT
1のうちの特定方向の偏光成分が、偏光板又は偏光膜2
5を通過することによって、液晶層22に入射する。入
射した偏光は、画素電極23毎に分割され、液晶層22
の配向量に応じて偏光方位が変化する。画素電極23毎
に分割された光は、カラーフィルター1の着色樹脂R,
G,Bにそれぞれ入射し、これを透過する。カラーフィ
ルター1の出射面側には、偏光板又は偏光膜8が設けら
れているため、液晶層22の配向量に応じて偏光板又は
偏光膜8を透過する光の光量が変化する。液晶層22の
配向量は、画素電極23に与えられる電位に比例するの
で、画素電極23に与える電位を制御することによっ
て、出射光LT2の光量を制御することができる。
【0041】以上、説明したように、上記実施の実施形
態に係るカラーフィルター1は、ブラックマスクBM
と、ブラックマスクBMがその上に形成された透明基板
2と、ブラックマスクBMの複数の開口内に配置された
着色樹脂R,G,Bとを備える。このカラーフィルター
1は、ブラックマスクBMが開口内に配置された着色樹
脂R,G,Bを分離するので、着色樹脂R,G,Bを透
過する光を分離する。透明基板2を介してブラックマス
クBMに照射される光の反射率及び反射率の波長依存性
は小さくなるため、着色樹脂R,G,Bを透過した光L
T2に対する反射光の比率を低減させることができ、着
色樹脂R,G,Bを透過した光の視認性を向上させるこ
とができる。
【0042】また、上記実施の形態に係る液晶ディスプ
レイ100は、カラーフィルター1と、カラーフィルタ
ー1に対向する位置に設けられた液晶層22と、所定の
電位を印加することにより、液晶層22のブラックマス
クBMの複数の開口に対向する領域毎に液晶層の配向を
変化させることができる位置に設けられた複数の電極2
3と、を備える。この液晶ディスプレイ100において
は、電極23に所定の電位を印加することにより、液晶
層22のブラックマスクBMの複数の開口に対向する領
域毎にその配向を変化させることができるため、液晶層
22に入力される光LT1の光量をブラックマスクBM
の開口毎に制御することができる。ブラックマスクBM
の開口内には、着色樹脂R,G,Bが配置されているの
で、上記領域毎に着色樹脂R,G,Bに対応した波長成
分の光を出射することができる。この液晶ディスプレイ
100のカラ−フィルタ1は、着色樹脂R,G,Bを透
過した光の視認性を向上させることができため、この液
晶ディスプレイ100に鮮明な画像を表示することがで
きる。
【0043】なお、本発明に係るブラックマスクは、上
述の実施形態に限られるものではなく、種々の変形が可
能である。
【0044】(第2の実施形態)図5は、第2の実施形
態に係るブラックマスクBMを含んだカラーフィルター
1の断面図である。このブラックマスクBMは、第1反
射防止膜3a及び遮光膜5のみから構成されている。そ
れぞれ膜3a,5の組成は、第1の実施形態のものと同
じであるが、第1反射防止膜3aの膜厚は20〜40n
mであることが好ましい。なお、それぞれの膜3a,5
は、上記第1実施形態の膜3a,5の形成方法と同一の
方法を用いて形成することができる。
【0045】(第3の実施形態)図6は、第3の実施形
態に係るブラックマスクBMを含んだカラーフィルター
1の断面図である。このブラックマスクBMは、第1反
射防止膜3a、第2反射防止膜3b及び遮光膜5のみか
ら構成されている。それぞれ膜3a,3b,5の組成
は、第1の実施形態のものと同じであるが、第1及び第
2反射防止膜3a,3bの膜厚は20〜50nmである
ことが好ましい。なお、それぞれの膜3a,3b,5
は、上記第1実施形態の膜3a,3b,5の形成方法と
同一の方法を用いて形成することができる。
【0046】なお、上記実施形態では、3層以下の反射
防止膜及び遮光膜からなるブラックマスクBMについて
説明したが、本発明に係るブラックマスクは4層以上の
反射防止膜及び遮光膜から構成してもよい。
【0047】
【実施例】上記第1乃至第3の実施形態に係るブラック
マスクBMを製造し、その反射率及び反射率の波長依存
性について測定した。
【0048】(実施例1)第1の実施形態に係るブラッ
クマスクBMは、以下の方法により製造した。まず、ガ
ラス基板2を、スパッタリング装置のチャンバ内に装着
し、チャンバ内の圧力が1.0×10-4Paになるまで
チャンバ内の雰囲気を排気した後、アルゴンガス及び酸
素ガスの混合ガスをチャンバ内の圧力が0.4Paにな
るまでチャンバ内に導入した。このチャンバに供給され
る混合ガスの流量パーセント比は、Ar:O2=2:1
である。さらに、スパッタパワーを2W/cm2にし
て、金属タンタルをターゲットとしてをスパッタリング
を行い、タンタル酸化物を含む膜厚50nmの第1反射
防止膜3aを基板2上に形成した。
【0049】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガス、窒素ガス及び酸素ガスの混合ガスを、チャン
バ内の圧力が0.4Paになるまでチャンバ内に導入し
た。このチャンバに供給される混合ガスの流量パーセン
ト比は、Ar:N2:O2=40:20:1である。しか
る後、スパッタパワーを4W/cm2に設定し、金属タ
ンタルをターゲットとしてスパッタリングを行い、タン
タル酸化物、タンタル窒化物又はタンタル酸化窒化物を
含む膜厚8nmの第2反射防止膜3bを第1反射防止膜
3a上に形成した。
【0050】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガス及び酸素ガスの混合ガスを、チャンバ内の圧力
が0.4Paになるまでチャンバ内に導入した。このチ
ャンバに供給される混合ガスの流量パーセント比は、A
r:O2=2:1である。しかる後、スパッタパワーを
4W/cm2に設定し、金属タンタルをターゲットとし
てスパッタリングを行い、タンタル酸化物からなる膜厚
30nmの第3反射防止膜3cを第2反射防止膜3b上
に形成した。
【0051】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガスを、チャンバ内の圧力が0.1Paになるまで
チャンバ内に導入した。しかる後、スパッタパワーを5
W/cm2に設定し、金属タンタルをターゲットとして
スパッタリングを行い、金属タンタルからなる膜厚10
0nmの遮光膜5を第3反射防止膜3c上に形成した。
なお、上記膜3a,3b,3c,5の形成時の基板2の
温度は、すべて室温である。しかる後、エッチングを行
い、第1の実施形態に係るブラックマスクBMを製造し
た。
【0052】(実施例2)第2の実施形態に係るブラッ
クマスクBMは、以下の方法により製造した。まず、ガ
ラス基板2を、スパッタリング装置のチャンバ内に装着
し、チャンバ内の圧力が1.0×10-4Paになるまで
チャンバ内の雰囲気を排気した後、アルゴンガス、窒素
ガス及び酸素ガスの混合ガスをチャンバ内の圧力が0.
4Paになるまでチャンバ内に導入した。このチャンバ
に供給される混合ガスの流量パーセント比は、Ar:N
2:O2=20:10:1である。さらに、スパッタパワ
ーを4W/cm2にして、金属タンタルをターゲットと
してをスパッタリングを行い、タンタル酸化物、タンタ
ル窒化物又はタンタル酸化窒化物を含む膜厚26nmの
第1反射防止膜3aを基板2上に形成した。
【0053】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガスを、チャンバ内の圧力が0.1Paになるまで
チャンバ内に導入した。しかる後、スパッタパワーを5
W/cm2に設定し、金属タンタルをターゲットとして
スパッタリングを行い、金属タンタルからなる膜厚12
0nmの遮光膜5を第1反射防止膜3a上に形成した。
なお、上記膜3a,5の形成時の基板2の温度は、すべ
て室温である。しかる後、エッチングを行い、第2の実
施形態に係るブラックマスクBMを製造した。
【0054】(実施例3)第3の実施形態に係るブラッ
クマスクBMは、以下の方法により製造した。まず、ガ
ラス基板2を、スパッタリング装置のチャンバ内に装着
し、チャンバ内の圧力が1.0×10-4Paになるまで
チャンバ内の雰囲気を排気した後、アルゴンガス及び酸
素ガスの混合ガスをチャンバ内の圧力が0.4Paにな
るまでチャンバ内に導入した。このチャンバに供給され
る混合ガスの流量パーセント比は、Ar:O2=2:1
である。さらに、スパッタパワーを2W/cm2にし
て、金属タンタルをターゲットとしてをスパッタリング
を行い、タンタル酸化物を含む膜厚46nmの第1反射
防止膜3aを基板2上に形成した。
【0055】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガス及び酸素ガスの混合ガスを、チャンバ内の圧力
が0.4Paになるまでチャンバ内に導入した。このチ
ャンバに供給される混合ガスの流量パーセント比は、A
r:O2=2:1である。しかる後、スパッタパワーを
4W/cm2に設定し、金属タンタルをターゲットとし
てスパッタリングを行い、タンタル酸化物を含む膜厚4
0nmの第2反射防止膜3bを第1反射防止膜3a上に
形成した。
【0056】次に、チャンバ内の圧力が1.0×10-4
Paになるまでチャンバ内の雰囲気を排気した後、アル
ゴンガスを、チャンバ内の圧力が0.1Paになるまで
チャンバ内に導入した。しかる後、スパッタパワーを5
W/cm2に設定し、金属タンタルをターゲットとして
スパッタリングを行い、金属タンタルからなる膜厚10
0nmの遮光膜5を第2反射防止膜3b上に形成した。
なお、上記膜3a,3b,5の形成時の基板2の温度
は、すべて室温である。しかる後、エッチングを行い、
第3の実施形態に係るブラックマスクBMを製造した。
【0057】(評価方法及び結果)実施例1、実施例2
及び実施例3に係るブラックマスクBMの形成された透
明基板2を用意し、透明基板2側から入射光を照射し
て、ブラックマスクBMからの光の反射率を測定した。
この反射率は、ガラス基板2側よりミノルタCM−20
02分光測色計を用いて測定した。
【0058】図7は、このようにして測定した入射光の
波長(nm)と反射率(%)との関係を示すグラフであ
る。実施例1に係るブラックマスクBMを透明基板2上
に形成した場合、その反射率(E1)は、波長400〜
700nmの可視領域に渡って5.5%以下であり、そ
の波長依存性も低減されている。さらに、実施例2に係
るブラックマスクBMを透明基板2上に形成した場合、
その反射率(E2)は、波長500〜600nmの可視
領域に渡って8%以下である。さらに、実施例3に係る
ブラックマスクBMを透明基板2上に形成した場合、そ
の反射率(E3)は、波長400〜700nmの可視領
域に渡って7.5%以下である。
【0059】なお、上記実施例に係るブラックマスクB
Mについて、ドライエッチング等によってブラックマス
クパターンを形成した場合、微細で良好なエッジ形状を
得ることができる。さらに、この上に赤色のレジストを
塗布後、露光、現像を行って赤色画素の形成を行い、
青、緑の画素を作製し、さらに、この上に、ITO電極
を成膜したのち、配向膜の作製、ラビング、スペーサー
の散布、ラビングした配向膜を表面に有する対向電極基
板の接着、液晶の注入、封止、偏光膜の接着等の一連の
操作を行うことにより製造された液晶ディスプレイは、
低反射で、コントラスト等の表示性能が優るものであ
る。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、製造時の取扱が容易で
その表面反射率及び反射率の波長依存性の低減されたブ
ラックマスク、鮮明が画像が得られるカラーフィルター
及び液晶ディスプレイを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーフィルターの斜視図。
【図2】図1に示したカラーフィルターのX−X矢印断
面図。
【図3】液晶ディスプレイの斜視図。
【図4】図3に示した液晶ディスプレイのY−Y矢印断
面図。
【図5】別の実施形態に係るカラーフィルターの断面
図。
【図6】別の実施形態に係るカラーフィルターの断面
図。
【図7】入射光の波長(nm)と反射率(%)との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
3a…第1反射防止膜、3b…第2反射防止膜、3c…
第3反射防止膜、5…遮光膜、BM…ブラックマスク、
1…カラーフィルター、100…液晶ディスプレイ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラックマスクにおいて、透明基板上に
    形成され、タンタル化合物からなる第1反射防止膜と、
    前記第1反射防止膜上に形成され、金属タンタルからな
    り、可視光を遮光する遮光膜と、を備えることを特徴と
    するブラックマスク。
  2. 【請求項2】 前記第1反射防止膜と前記遮光膜との間
    に介在し、組成が前記第1反射防止膜と異なるタンタル
    化合物からなる第2反射防止膜を更に備えることを特徴
    とする請求項1に記載のブラックマスク。
  3. 【請求項3】 前記第2反射防止膜と前記遮光膜との間
    に介在し、組成が前記第1及び第2反射防止膜と異なる
    タンタル化合物からなる第3反射防止膜を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のブラックマスク。
  4. 【請求項4】 前記タンタル化合物は、タンタル酸化
    物、タンタル窒化物、タンタル炭化物、タンタル酸化窒
    化物、タンタル酸化炭化物、タンタル窒化炭化物、及び
    タンタル酸化窒化炭化物からなる群から選ばれる少なく
    とも1種を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1項に記載のブラックマスク。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    ブラックマスクと、 前記ブラックマスクがその上に形成された前記透明基板
    と、 前記ブラックマスクの複数の開口内に配置された着色樹
    脂と、を備えることを特徴とするカラーフィルター。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のカラーフィルターを備
    える第1基板と、 複数の電極を備える第2基板と、 前記第1及び第2基板間に挟持され、前記電極に所定の
    電位を印加することにより、前記ブラックマスクの複数
    の開口に対向する領域毎にその配向を変化させることが
    できる液晶層と、を備えることを特徴とする液晶ディス
    プレイ。
JP19260097A 1997-07-17 1997-07-17 タンタル系ブラックマスク、それを用いるカラーフィルター及び液晶ディスプレイ Pending JPH1138221A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170122343A (ko) * 2016-04-26 2017-11-06 삼성디스플레이 주식회사 색변환 패널 및 이를 포함하는 표시 장치
WO2021056743A1 (zh) * 2019-09-24 2021-04-01 Tcl华星光电技术有限公司 显示面板及其制备方法

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