JPH1138261A - 光通信端末局用光学装置およびその製造方法 - Google Patents
光通信端末局用光学装置およびその製造方法Info
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- JPH1138261A JPH1138261A JP33244497A JP33244497A JPH1138261A JP H1138261 A JPH1138261 A JP H1138261A JP 33244497 A JP33244497 A JP 33244497A JP 33244497 A JP33244497 A JP 33244497A JP H1138261 A JPH1138261 A JP H1138261A
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- light
- wavelength
- optical
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造が容易であり、製造コストの低減を図る
ことができ、しかもコンパクト化に有利な光通信端末局
用光学装置を提供する。 【解決手段】 第1の入力端11からの多重光を平行光
束に変換する第1のCGH素子21と、該CGH素子を
経た光を波長に応じて偏向させる波長選択フィルタ23
と、該波長選択フィルタにより分離された第1の波長成
分の光を第1の出力端12に向ける第2のCGH素子2
2と、波長選択フィルタにより分離された第2の波長成
分を分岐させる分岐手段24と、分岐された一方の分岐
路27を経る第2の波長成分の光を第2の出力端18へ
向ける第3のCGH素子25と、第2の入力端17から
の第2の波長成分の光を他方の分岐路28を経て第1の
入力端11へ向けるべく、分岐手段24へ向けて案内す
る第4のCGH素子26とを設ける。
ことができ、しかもコンパクト化に有利な光通信端末局
用光学装置を提供する。 【解決手段】 第1の入力端11からの多重光を平行光
束に変換する第1のCGH素子21と、該CGH素子を
経た光を波長に応じて偏向させる波長選択フィルタ23
と、該波長選択フィルタにより分離された第1の波長成
分の光を第1の出力端12に向ける第2のCGH素子2
2と、波長選択フィルタにより分離された第2の波長成
分を分岐させる分岐手段24と、分岐された一方の分岐
路27を経る第2の波長成分の光を第2の出力端18へ
向ける第3のCGH素子25と、第2の入力端17から
の第2の波長成分の光を他方の分岐路28を経て第1の
入力端11へ向けるべく、分岐手段24へ向けて案内す
る第4のCGH素子26とを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長成分を異にす
る光信号媒体を重ね合わせた光多重通信の端末局に設け
られる光学装置およびその製造方法に関し、特に、光学
素子として、光回折現象を利用した計算機ホログラムを
組み込んだ光通信端末局用光学装置およびその製造方法
に関する。
る光信号媒体を重ね合わせた光多重通信の端末局に設け
られる光学装置およびその製造方法に関し、特に、光学
素子として、光回折現象を利用した計算機ホログラムを
組み込んだ光通信端末局用光学装置およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信容量の大きな光通信を可能と
するために、光ファイバを各家庭にまで敷設する、いわ
ゆるファイバー・ツー・ザ・ホーム(Fiber to the Hom
e)と称する計画が進められている。これによれば、例
えば1.3μmおよび1.55μmのそれぞれの波長帯
域の光が相互に重ね合わされた多重光として、各家庭の
通信端末局に送られる。
するために、光ファイバを各家庭にまで敷設する、いわ
ゆるファイバー・ツー・ザ・ホーム(Fiber to the Hom
e)と称する計画が進められている。これによれば、例
えば1.3μmおよび1.55μmのそれぞれの波長帯
域の光が相互に重ね合わされた多重光として、各家庭の
通信端末局に送られる。
【0003】通信端末局には、多重光をそれぞれの波長
の光に分離する波長分波素子と、該分波素子により分離
された一方の波長の光での双方向通信を可能とするため
に、一方の波長の光路を分割する光カプラとを備える光
学装置が設けられている。この光学装置により、多重光
は、それぞれの波長帯域の波長成分に分離された後、各
端末装置に送られる。
の光に分離する波長分波素子と、該分波素子により分離
された一方の波長の光での双方向通信を可能とするため
に、一方の波長の光路を分割する光カプラとを備える光
学装置が設けられている。この光学装置により、多重光
は、それぞれの波長帯域の波長成分に分離された後、各
端末装置に送られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の光学装
置は、波長分波素子および光カプラのいずれも、光ファ
イバを基礎にした、いわゆる光ファイバ素子から構成さ
れている。そのため、光ファイバ素子の相互の融着接続
等に手間取ることから、前記光学装置の製造は容易では
ない。また、コンパクト化は容易ではない。
置は、波長分波素子および光カプラのいずれも、光ファ
イバを基礎にした、いわゆる光ファイバ素子から構成さ
れている。そのため、光ファイバ素子の相互の融着接続
等に手間取ることから、前記光学装置の製造は容易では
ない。また、コンパクト化は容易ではない。
【0005】そのため、製造が容易であり、製造コスト
の低減を図ることができ、しかもコンパクト化に有利な
光通信端末局用光学装置およびその製造方法が望まれて
いた。
の低減を図ることができ、しかもコンパクト化に有利な
光通信端末局用光学装置およびその製造方法が望まれて
いた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、それぞれの波長を相互に異にする多重光
を用いる波長多重伝送の端末局用光学装置の光学素子と
して、基本的には、光回折現象を利用した計算機ホログ
ラムを用いることを特徴とする。計算機ホログラムは、
光学レンズに見られるようなコリメートあるいは集光機
能およびプリズムに見られるような偏向機能、さらには
回折現象を利用することによる強い波長依存性を持たせ
ることができる。特に、波長依存性を利用して、計算機
ホログラムに多重光をそれぞれの波長成分の光に光路を
分割する光路分割作用および波長分離作用をも担わせる
ことができる。
決するために、それぞれの波長を相互に異にする多重光
を用いる波長多重伝送の端末局用光学装置の光学素子と
して、基本的には、光回折現象を利用した計算機ホログ
ラムを用いることを特徴とする。計算機ホログラムは、
光学レンズに見られるようなコリメートあるいは集光機
能およびプリズムに見られるような偏向機能、さらには
回折現象を利用することによる強い波長依存性を持たせ
ることができる。特に、波長依存性を利用して、計算機
ホログラムに多重光をそれぞれの波長成分の光に光路を
分割する光路分割作用および波長分離作用をも担わせる
ことができる。
【0007】〈構成1〉本発明に係る光通信端末局用光
学装置は、互いに異なる波長の光が信号媒体として重ね
合わされた多重光を受ける第1の入力端と、該入力端に
受けた多重光から分離される第1の波長成分の光を出力
する第1の出力端と、多重光から分離される第2の波長
成分の光に関し、第1の入力端へ向けての双方向通信を
可能とする第2の一対の入力端および出力端とを備え
る。
学装置は、互いに異なる波長の光が信号媒体として重ね
合わされた多重光を受ける第1の入力端と、該入力端に
受けた多重光から分離される第1の波長成分の光を出力
する第1の出力端と、多重光から分離される第2の波長
成分の光に関し、第1の入力端へ向けての双方向通信を
可能とする第2の一対の入力端および出力端とを備え
る。
【0008】前記光学装置は、第1の入力端からの多重
光を平行光束に変換する第1の計算機ホログラムと、該
計算機ホログラムを経た多重光をそれらの波長に応じて
偏向させる波長選択フィルタと、該波長選択フィルタに
より分離された第1の波長成分の光を第1の出力端に向
ける第2の計算機ホログラムと、波長選択フィルタによ
り分離された第2の波長成分を分岐させる分岐手段と、
該分岐手段により分岐された一方の分岐路を経る第2の
波長成分の光を第2の出力端へ向ける第3の計算機ホロ
グラムと、第2の入力端からの第2の波長成分の光を他
方の分岐路、分岐手段および第1の計算機ホログラムを
経て第1の入力端へ向けるべく、分岐手段へ向けて案内
する第4の計算機ホログラムとを含むことを特徴とす
る。
光を平行光束に変換する第1の計算機ホログラムと、該
計算機ホログラムを経た多重光をそれらの波長に応じて
偏向させる波長選択フィルタと、該波長選択フィルタに
より分離された第1の波長成分の光を第1の出力端に向
ける第2の計算機ホログラムと、波長選択フィルタによ
り分離された第2の波長成分を分岐させる分岐手段と、
該分岐手段により分岐された一方の分岐路を経る第2の
波長成分の光を第2の出力端へ向ける第3の計算機ホロ
グラムと、第2の入力端からの第2の波長成分の光を他
方の分岐路、分岐手段および第1の計算機ホログラムを
経て第1の入力端へ向けるべく、分岐手段へ向けて案内
する第4の計算機ホログラムとを含むことを特徴とす
る。
【0009】〈作用1〉本発明に係る前記光学装置で
は、基本的には、少なくとも波長選択フィルタを除く光
学素子が計算機ホログラムで構成されている。第1の入
力端から入射した多重光は、第1の計算機ホログラムに
より平行光束に変換され、この平行光束は波長選択フィ
ルタにより、第1および第2の波長成分に分離される。
第1の波長成分の光は第2の計算機ホログラムを経て、
第1の出力端に案内される。波長選択フィルタにより分
離された第2の波長成分の光は、分岐手段により、分岐
される。その一方の分岐路の光は、第3の計算機ホログ
ラムにより、第2の出力端に案内される。また、双方向
通信のために第2の入力端から入力される第2の波長成
分の光は、第4の計算機ホログラムから、前記他方の分
岐路に案内され、分岐手段および第1の計算機ホログラ
ムを経て、第1の入力端へ向けて案内される。
は、基本的には、少なくとも波長選択フィルタを除く光
学素子が計算機ホログラムで構成されている。第1の入
力端から入射した多重光は、第1の計算機ホログラムに
より平行光束に変換され、この平行光束は波長選択フィ
ルタにより、第1および第2の波長成分に分離される。
第1の波長成分の光は第2の計算機ホログラムを経て、
第1の出力端に案内される。波長選択フィルタにより分
離された第2の波長成分の光は、分岐手段により、分岐
される。その一方の分岐路の光は、第3の計算機ホログ
ラムにより、第2の出力端に案内される。また、双方向
通信のために第2の入力端から入力される第2の波長成
分の光は、第4の計算機ホログラムから、前記他方の分
岐路に案内され、分岐手段および第1の計算機ホログラ
ムを経て、第1の入力端へ向けて案内される。
【0010】前記した各計算機ホログラムは、回折現象
を利用した光学素子であり、コリメート機能、集光機
能、偏向機能、光路分割作用および波長分離作用を重複
してあるいは選択的に適宜担わせることができることか
ら、コンパクトであり、しかも光ファイバとの融着接着
作業が不要となることから、これによる製造コストの増
大を招くことはなく、従来の光ファイバ光学装置に比較
して安価に製造することができる。
を利用した光学素子であり、コリメート機能、集光機
能、偏向機能、光路分割作用および波長分離作用を重複
してあるいは選択的に適宜担わせることができることか
ら、コンパクトであり、しかも光ファイバとの融着接着
作業が不要となることから、これによる製造コストの増
大を招くことはなく、従来の光ファイバ光学装置に比較
して安価に製造することができる。
【0011】計算機ホログラムに、波長分離作用を担わ
せることができることから、偏向手段として、波長分離
作用を有する透過型あるいは反射型の計算機ホログラム
を利用することができる。しかしながら、計算機ホログ
ラムによる波長分離作用では、多重光からの相互に分離
されたそれぞれの波長成分は、共に透過光または反射光
として取り出される。他方、例えば誘電体膜を利用した
WDMミラーのような誘電体フィルタ手段を波長選択フ
ィルタとして用いることにより、一方の波長成分を反射
光として取り出し、他方の波長成分を透過光として取り
出せることから、分離効率の低下を招くことなく光路の
短縮化を図ることができ、コンパクト化の上で、波長選
択フィルタとして、WDMミラーのような誘電体フィル
タを用いることが望ましい。
せることができることから、偏向手段として、波長分離
作用を有する透過型あるいは反射型の計算機ホログラム
を利用することができる。しかしながら、計算機ホログ
ラムによる波長分離作用では、多重光からの相互に分離
されたそれぞれの波長成分は、共に透過光または反射光
として取り出される。他方、例えば誘電体膜を利用した
WDMミラーのような誘電体フィルタ手段を波長選択フ
ィルタとして用いることにより、一方の波長成分を反射
光として取り出し、他方の波長成分を透過光として取り
出せることから、分離効率の低下を招くことなく光路の
短縮化を図ることができ、コンパクト化の上で、波長選
択フィルタとして、WDMミラーのような誘電体フィル
タを用いることが望ましい。
【0012】〈構成2〉また、本発明は、第1の入力端
からの多重光を平行光束に変換する第1の計算機ホログ
ラムと、該計算機ホログラムを経た多重光をそれらの波
長に応じて偏向させる波長選択フィルタと、該波長選択
フィルタにより分離された第1の波長成分の光を第1の
出力端に向ける第2の計算機ホログラムと、波長選択フ
ィルタにより分離された第2の波長成分を分岐させる分
岐手段と、該分岐手段により分岐された一方の分岐路を
経る第2の波長成分の光を第2の出力端へ向ける第3の
計算機ホログラムと、第2の入力端からの第2の波長成
分の光を他方の分岐路、分岐手段および第1の計算機ホ
ログラムを経て第1の入力端へ向けるべく、分岐手段へ
向けて案内する第4の計算機ホログラムとを含む光通信
端末局用光学装置の製造方法に関する。
からの多重光を平行光束に変換する第1の計算機ホログ
ラムと、該計算機ホログラムを経た多重光をそれらの波
長に応じて偏向させる波長選択フィルタと、該波長選択
フィルタにより分離された第1の波長成分の光を第1の
出力端に向ける第2の計算機ホログラムと、波長選択フ
ィルタにより分離された第2の波長成分を分岐させる分
岐手段と、該分岐手段により分岐された一方の分岐路を
経る第2の波長成分の光を第2の出力端へ向ける第3の
計算機ホログラムと、第2の入力端からの第2の波長成
分の光を他方の分岐路、分岐手段および第1の計算機ホ
ログラムを経て第1の入力端へ向けるべく、分岐手段へ
向けて案内する第4の計算機ホログラムとを含む光通信
端末局用光学装置の製造方法に関する。
【0013】本発明に係る前記製造方法は、透光性を有
する第1の基板に接合される透光性を有する第2の基板
の一方の面に、多数の第1および第2の計算機ホログラ
ムを互いに対をなすように集積化して形成すると共に、
第2の基板の他方の面に、波長選択フィルタを集積化し
て形成すること、透光性を有する第3の基板の、第2の
基板に対向する一方の面に、分岐手段を集積化して形成
すると共に、第3の基板の他方の面に、第3および第4
の計算機ホログラムを互いに対をなすように集積化して
形成すること、前記した第1ないし第3の基板を一体化
して積層体を形成すること、当該積層体をそれらの厚さ
方向に沿って縦割りに分割することにより、多数の光学
装置に分離することを含む。
する第1の基板に接合される透光性を有する第2の基板
の一方の面に、多数の第1および第2の計算機ホログラ
ムを互いに対をなすように集積化して形成すると共に、
第2の基板の他方の面に、波長選択フィルタを集積化し
て形成すること、透光性を有する第3の基板の、第2の
基板に対向する一方の面に、分岐手段を集積化して形成
すると共に、第3の基板の他方の面に、第3および第4
の計算機ホログラムを互いに対をなすように集積化して
形成すること、前記した第1ないし第3の基板を一体化
して積層体を形成すること、当該積層体をそれらの厚さ
方向に沿って縦割りに分割することにより、多数の光学
装置に分離することを含む。
【0014】〈作用2〉本発明に係る製造方法では、多
数の計算機ホログラムを含む光学素子を集積化すること
により、複数組の光学装置を含む積層体が形成される。
この多数の光学装置を含む積層体は、それぞれの光学装
置に分割される。従って、本発明に係る光学装置を極め
て効率的に製造することが可能となる。
数の計算機ホログラムを含む光学素子を集積化すること
により、複数組の光学装置を含む積層体が形成される。
この多数の光学装置を含む積層体は、それぞれの光学装
置に分割される。従って、本発明に係る光学装置を極め
て効率的に製造することが可能となる。
【0015】〈構成3〉また、本発明に係る光通信端末
局用光学装置は、双方向通信のための互いに異なる波長
成分の光のうち、一方の波長成分の光を受けかつ他方の
波長成分の光を出力するための共通端と、前記一方の波
長成分の光を受光器に送り出すための出力端と、光源か
ら前記他方の波長成分の光を受ける入力端とを備え、さ
らに、前記共通端からの光路を光の波長に応じた第1お
よび第2の分岐路に分ける偏向手段と、前記共通端に入
力する前記一方の波長成分の光を前記受光器に案内すべ
く該受光器に集光させる第1の計算機ホログラムと、前
記入力端からの前記第2の波長成分の光を前記偏向手段
を経て前記共通端へ向けるべく、前記光源からの前記第
2の波長成分の光を前記偏向手段へ向けて案内する第2
の計算機ホログラムとを備えることを特徴とする。
局用光学装置は、双方向通信のための互いに異なる波長
成分の光のうち、一方の波長成分の光を受けかつ他方の
波長成分の光を出力するための共通端と、前記一方の波
長成分の光を受光器に送り出すための出力端と、光源か
ら前記他方の波長成分の光を受ける入力端とを備え、さ
らに、前記共通端からの光路を光の波長に応じた第1お
よび第2の分岐路に分ける偏向手段と、前記共通端に入
力する前記一方の波長成分の光を前記受光器に案内すべ
く該受光器に集光させる第1の計算機ホログラムと、前
記入力端からの前記第2の波長成分の光を前記偏向手段
を経て前記共通端へ向けるべく、前記光源からの前記第
2の波長成分の光を前記偏向手段へ向けて案内する第2
の計算機ホログラムとを備えることを特徴とする。
【0016】双方向通信のための共通端を備える前記光
学装置は、付加的構成として、以下の構成を採用するこ
とができる。偏向手段として、計算機ホログラムを用い
ることができる。この計算機ホログラムの少なくとも高
次回折光の光路を含む回折光路により、第1および第2
の分岐路を構成することができる。
学装置は、付加的構成として、以下の構成を採用するこ
とができる。偏向手段として、計算機ホログラムを用い
ることができる。この計算機ホログラムの少なくとも高
次回折光の光路を含む回折光路により、第1および第2
の分岐路を構成することができる。
【0017】偏向手段の計算機ホログラムとして、透過
型計算機ホログラムおよびこの透過型計算機ホログラム
に反射手段を組み込んで構成される反射型計算機ホログ
ラムを用いることができる。また、この計算機ホログラ
ムは、偏向方向を相互に異にする一対の計算機ホログラ
ム部分を光路内に並列的に配置することにより、形成す
ることができる。
型計算機ホログラムおよびこの透過型計算機ホログラム
に反射手段を組み込んで構成される反射型計算機ホログ
ラムを用いることができる。また、この計算機ホログラ
ムは、偏向方向を相互に異にする一対の計算機ホログラ
ム部分を光路内に並列的に配置することにより、形成す
ることができる。
【0018】また、計算機ホログラムのプリズム機能に
よる偏向角度の波長依存性を利用して、波長に応じた第
1および第2の分岐路を形成することができる。さら
に、前記したような計算機ホログラムにより偏向手段を
構成することに代えて、この偏向手段を誘電体フィルタ
のような波長選択フィルタで構成することができる。
よる偏向角度の波長依存性を利用して、波長に応じた第
1および第2の分岐路を形成することができる。さら
に、前記したような計算機ホログラムにより偏向手段を
構成することに代えて、この偏向手段を誘電体フィルタ
のような波長選択フィルタで構成することができる。
【0019】〈作用3〉本発明に係る構成3に示した前
記光学装置では、基本的には、主要光学素子が計算機ホ
ログラムで構成されている。共通入力端に入力する一方
の波長成分の光は、第1の分岐路を経て、第1の計算機
ホログラムにより受光器に案内され、光源からの他方の
波長成分の光は第2計算機ホログラムにより、第2の分
岐路を経て、第1の出力端に案内される。
記光学装置では、基本的には、主要光学素子が計算機ホ
ログラムで構成されている。共通入力端に入力する一方
の波長成分の光は、第1の分岐路を経て、第1の計算機
ホログラムにより受光器に案内され、光源からの他方の
波長成分の光は第2計算機ホログラムにより、第2の分
岐路を経て、第1の出力端に案内される。
【0020】前記した各計算機ホログラムは、回折現象
を利用した光学素子であり、コリメート機能、集光機
能、偏向機能、光路分割作用および波長分離作用を重複
してあるいは選択的に適宜担わせることができることか
ら、コンパクトであり、しかも光ファイバとの融着接着
作業が不要となることから、これによる製造コストの増
大を招くことはなく、従来の光ファイバ光学装置に比較
して安価に製造することができる。
を利用した光学素子であり、コリメート機能、集光機
能、偏向機能、光路分割作用および波長分離作用を重複
してあるいは選択的に適宜担わせることができることか
ら、コンパクトであり、しかも光ファイバとの融着接着
作業が不要となることから、これによる製造コストの増
大を招くことはなく、従来の光ファイバ光学装置に比較
して安価に製造することができる。
【0021】計算機ホログラムの製造には、CADが用
いられており、所望の回折光学特性を示すホログラム内
での光の位相差関数が求められる。この位相差関数は、
光路差関数ρ(x,y)と呼ばれている。光路差関数ρ
(x,y)は、次式 ρ(x,y)=ΣCNxmyn …(1) で示される多項式に変換される。この多項式(CNxmy
n )は、光路差係数と呼ばれている。nおよびmはそれ
ぞれ正の整数であり、CNは位相係数と呼ばれている。
Nとm、nとの間には、次式 N={(m+n)2 +m+3n}/2 …(2) が成り立つ。
いられており、所望の回折光学特性を示すホログラム内
での光の位相差関数が求められる。この位相差関数は、
光路差関数ρ(x,y)と呼ばれている。光路差関数ρ
(x,y)は、次式 ρ(x,y)=ΣCNxmyn …(1) で示される多項式に変換される。この多項式(CNxmy
n )は、光路差係数と呼ばれている。nおよびmはそれ
ぞれ正の整数であり、CNは位相係数と呼ばれている。
Nとm、nとの間には、次式 N={(m+n)2 +m+3n}/2 …(2) が成り立つ。
【0022】この位相係数CN を2次元テイラー展開に
より求めたテイラー展開近似式の各項係数として求め、
CADプログラムに代入することにより、フォトリソグ
ラフィによって所望形状を得るのに必要なフォトリソグ
ラフィ用マスクのパターンを生成させることができる。
このようなCADプログラムの一例として、アメリカ合
衆国カリフォルニア州に在るNIPT社のCghCADがあ
る。
より求めたテイラー展開近似式の各項係数として求め、
CADプログラムに代入することにより、フォトリソグ
ラフィによって所望形状を得るのに必要なフォトリソグ
ラフィ用マスクのパターンを生成させることができる。
このようなCADプログラムの一例として、アメリカ合
衆国カリフォルニア州に在るNIPT社のCghCADがあ
る。
【0023】このCADプログラムでは、データ処理の
容量の関係から、mとnとの和が10以下であり、かつ
Nが65以下である条件が付されている。従って、所望
の光学特性を示す光路差関数ρ(x,y)を求め、この
光路差関数ρ(x,y)の各位相係数CN (C0 〜
C65)を求めた後、そのデータをCADプログラムに入
力することにより、所望の回折光学特性を示す計算機ホ
ログラムのためのマスク条件を求めることができる。こ
のマスク条件に沿って、マスクを製作し、これらのマス
クを用いたフォトリソグラフィ法により、所望の回折光
学特性を示す計算機ホログラムが得られる。
容量の関係から、mとnとの和が10以下であり、かつ
Nが65以下である条件が付されている。従って、所望
の光学特性を示す光路差関数ρ(x,y)を求め、この
光路差関数ρ(x,y)の各位相係数CN (C0 〜
C65)を求めた後、そのデータをCADプログラムに入
力することにより、所望の回折光学特性を示す計算機ホ
ログラムのためのマスク条件を求めることができる。こ
のマスク条件に沿って、マスクを製作し、これらのマス
クを用いたフォトリソグラフィ法により、所望の回折光
学特性を示す計算機ホログラムが得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明に係る光学装置を概略的に
示す断面図である。本発明に係る光学装置10は、第1
の入力端11および第1の出力端12が一方の面13a
に設けられた例えば第1のガラス基板13と、該ガラス
基板の他方の面13bに、一方の面14aを接合される
第2のガラス基板14と、該ガラス基板の他方の面14
bに、一方の面15aを接合される第3のガラス基板1
5とからなる全体にブロック状の積層構造体16を備え
る。
について詳細に説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明に係る光学装置を概略的に
示す断面図である。本発明に係る光学装置10は、第1
の入力端11および第1の出力端12が一方の面13a
に設けられた例えば第1のガラス基板13と、該ガラス
基板の他方の面13bに、一方の面14aを接合される
第2のガラス基板14と、該ガラス基板の他方の面14
bに、一方の面15aを接合される第3のガラス基板1
5とからなる全体にブロック状の積層構造体16を備え
る。
【0025】各ガラス基板13、14および15は、そ
れぞれ厚さ寸法T1 、T2 およびT3 を有し、それぞれ
屈折率n1 、n2 およびn3 を有する。積層構造体16
のほぼ中央部を各ガラス基板13、14および15の厚
さ方向へ通る軸をz軸とすると、第1の入力端11およ
び第2の出力端12は、このz軸からx軸方向に沿って
相互に反対方向へそれぞれ間隔S1 およびS2 をおく光
ファイバにより構成されている。
れぞれ厚さ寸法T1 、T2 およびT3 を有し、それぞれ
屈折率n1 、n2 およびn3 を有する。積層構造体16
のほぼ中央部を各ガラス基板13、14および15の厚
さ方向へ通る軸をz軸とすると、第1の入力端11およ
び第2の出力端12は、このz軸からx軸方向に沿って
相互に反対方向へそれぞれ間隔S1 およびS2 をおく光
ファイバにより構成されている。
【0026】第1の入力端となる光ファイバ11には、
それぞれが信号媒体となる例えば1.3μmおよび1.
55μmの波長を有する光を相互に重ね合わせた多重光
が入力する。また、第1の出力端となる光ファイバ12
には、その一方の波長成分が案内される。
それぞれが信号媒体となる例えば1.3μmおよび1.
55μmの波長を有する光を相互に重ね合わせた多重光
が入力する。また、第1の出力端となる光ファイバ12
には、その一方の波長成分が案内される。
【0027】一端に第1の入力端11および第1の出力
端12が設けられた積層構造体16の他端となるガラス
基板15の他方の面15bには、双方向通信を可能とす
るための一対の第2の入力端17および出力端18が設
けられている。第2の入力端17は、ガラス基板15の
他方の面15bの一半に設けられており、発信器となる
半導体レーザ19からの光を受ける。また、第2の出力
端18は、他方の面15bの他半に設けられており、フ
ォトディテクタ20へ向けて他方の波長成分の光を放出
する。
端12が設けられた積層構造体16の他端となるガラス
基板15の他方の面15bには、双方向通信を可能とす
るための一対の第2の入力端17および出力端18が設
けられている。第2の入力端17は、ガラス基板15の
他方の面15bの一半に設けられており、発信器となる
半導体レーザ19からの光を受ける。また、第2の出力
端18は、他方の面15bの他半に設けられており、フ
ォトディテクタ20へ向けて他方の波長成分の光を放出
する。
【0028】フォトディテクタ20は、第2の出力端1
8からz軸方向に沿って間隔T4 をおきかつz軸からx
軸方向に沿って間隔x3 をおいて配置されている。ま
た、半導体レーザ19は、第2の入力端17からz軸方
向に沿って間隔T5をおきかつz軸からx軸方向に沿っ
て間隔x2 をおいて配置されている。
8からz軸方向に沿って間隔T4 をおきかつz軸からx
軸方向に沿って間隔x3 をおいて配置されている。ま
た、半導体レーザ19は、第2の入力端17からz軸方
向に沿って間隔T5をおきかつz軸からx軸方向に沿っ
て間隔x2 をおいて配置されている。
【0029】第1のガラス基板13と第2のガラス基板
14との間には、第1および第2の計算機ホログラム
(Computer Generated Hologram 、以下、単にCGH素
子と称する。)21および22が配置されている。ま
た、第2のガラス基板14と第3のガラス基板15との
間には、偏向手段としての波長選択フィルタ23および
分岐手段としてのCGH素子24が配置されている。ま
た、第2の出力端18および第2の入力端17には、第
3および第4のCGH素子25および26がそれぞれ配
置されている。
14との間には、第1および第2の計算機ホログラム
(Computer Generated Hologram 、以下、単にCGH素
子と称する。)21および22が配置されている。ま
た、第2のガラス基板14と第3のガラス基板15との
間には、偏向手段としての波長選択フィルタ23および
分岐手段としてのCGH素子24が配置されている。ま
た、第2の出力端18および第2の入力端17には、第
3および第4のCGH素子25および26がそれぞれ配
置されている。
【0030】第1および第2のCGH素子21および2
2は、ガラス基板14の前記一方の面14aの一半およ
び他半にそれぞれ並列的に形成されている。また、偏向
手段である波長選択フィルタ23は、ガラス基板14の
前記他方の面14bのほぼ全面に形成されている。分岐
手段であるCGH素子24は、ガラス基板15の前記一
方の面15aのほぼ中央部に形成されている。また、第
3および第4のCGH素子25および26は、前記した
とおり、第2の出力端18および第2の入力端17とな
るガラス基板15の他方の面15bの一半および他半に
それぞれ並列的に形成されている。
2は、ガラス基板14の前記一方の面14aの一半およ
び他半にそれぞれ並列的に形成されている。また、偏向
手段である波長選択フィルタ23は、ガラス基板14の
前記他方の面14bのほぼ全面に形成されている。分岐
手段であるCGH素子24は、ガラス基板15の前記一
方の面15aのほぼ中央部に形成されている。また、第
3および第4のCGH素子25および26は、前記した
とおり、第2の出力端18および第2の入力端17とな
るガラス基板15の他方の面15bの一半および他半に
それぞれ並列的に形成されている。
【0031】第1のCGH素子21は、第1の入力端1
1からの多重光からなる発散球面波光を平行光束とする
コリメート機能を有し、かつ平行光束を波長選択フィル
タ23へ向ける偏向機能を有する。
1からの多重光からなる発散球面波光を平行光束とする
コリメート機能を有し、かつ平行光束を波長選択フィル
タ23へ向ける偏向機能を有する。
【0032】第1のCGH素子21により案内された多
重光を受ける波長選択フィルタ23は、図示の例では、
従来よく知られた誘電体の多層膜からなる誘電体フィル
タである。誘電体フィルタからなる波長選択フィルタ2
3は、WDMミラーと称されており、第1の入力端11
から入射して第1のCGH素子21に案内された多重光
のうち、波長1.55μmを有する第1の成分波長の光
に対し、反射面として作用する。他方、波長選択フィル
タ23は、多重光のうちの波長1.3μmを有する第2
の波長成分を透過させる。
重光を受ける波長選択フィルタ23は、図示の例では、
従来よく知られた誘電体の多層膜からなる誘電体フィル
タである。誘電体フィルタからなる波長選択フィルタ2
3は、WDMミラーと称されており、第1の入力端11
から入射して第1のCGH素子21に案内された多重光
のうち、波長1.55μmを有する第1の成分波長の光
に対し、反射面として作用する。他方、波長選択フィル
タ23は、多重光のうちの波長1.3μmを有する第2
の波長成分を透過させる。
【0033】波長選択フィルタ23により反射された第
1の波長成分である波長1.55μmの平行光束は、第
2のCGH素子22により、第1の出力端である出力フ
ァイバ12に集光される。この第1の出力端12から取
り出された第1の波長成分の光は、例えばテレビのよう
な一方向通信の端末装置に送られる。
1の波長成分である波長1.55μmの平行光束は、第
2のCGH素子22により、第1の出力端である出力フ
ァイバ12に集光される。この第1の出力端12から取
り出された第1の波長成分の光は、例えばテレビのよう
な一方向通信の端末装置に送られる。
【0034】他方、偏向手段たる波長選択フィルタ23
を透過した第2の波長成分である波長1.3μmの平行
光束は、分岐手段であるCGH素子24により、ほぼそ
の40%の光が、−1次回折光として、第3のCGH素
子25へ向けて偏向される。他方、波長選択フィルタ2
3を透過した第2の波長成分のほぼその40%の光は、
1次回折光として、第4のCGH素子26へ向けて偏向
される。
を透過した第2の波長成分である波長1.3μmの平行
光束は、分岐手段であるCGH素子24により、ほぼそ
の40%の光が、−1次回折光として、第3のCGH素
子25へ向けて偏向される。他方、波長選択フィルタ2
3を透過した第2の波長成分のほぼその40%の光は、
1次回折光として、第4のCGH素子26へ向けて偏向
される。
【0035】第1の分岐路27を経て第3のCGH素子
25に向けられた第2の波長成分の平行光束は、CGH
素子25の集光機能により、フォトディテクタ20に向
けられ、該フォトディテクタに接続される図示しない例
えば電話器の受信回路により、第2の波長成分の光に含
まれる情報が取り出される。
25に向けられた第2の波長成分の平行光束は、CGH
素子25の集光機能により、フォトディテクタ20に向
けられ、該フォトディテクタに接続される図示しない例
えば電話器の受信回路により、第2の波長成分の光に含
まれる情報が取り出される。
【0036】第2の分岐路28を経て第4のCGH素子
26に向けられる第2の波長成分の平行光束は、第4の
CGH素子26の集光作用により、半導体レーザ19に
集光する。このため、この第4のCGH素子26の焦点
に配置された例えば電話機の発信回路の半導体レーザ1
9から、第4のCGH素子26へ向けて第2の波長成分
の光が発散されると、この第2の波長成分の光は、分岐
手段であるCGH素子24、偏向手段である波長選択フ
ィルタ23および第1のCGH素子21を経て、第1の
入力端11に案内される。従って、多重光の発信源(図
示せず)と、この多重光をその第1の入力端11に受け
る光学装置10との間の双方向通信が、該光学装置の第
2の入力端17および第2の出力端18を用いることに
より、可能となる。
26に向けられる第2の波長成分の平行光束は、第4の
CGH素子26の集光作用により、半導体レーザ19に
集光する。このため、この第4のCGH素子26の焦点
に配置された例えば電話機の発信回路の半導体レーザ1
9から、第4のCGH素子26へ向けて第2の波長成分
の光が発散されると、この第2の波長成分の光は、分岐
手段であるCGH素子24、偏向手段である波長選択フ
ィルタ23および第1のCGH素子21を経て、第1の
入力端11に案内される。従って、多重光の発信源(図
示せず)と、この多重光をその第1の入力端11に受け
る光学装置10との間の双方向通信が、該光学装置の第
2の入力端17および第2の出力端18を用いることに
より、可能となる。
【0037】次に、本発明に係る各CGH素子21〜2
6の光学特性の詳細に触れる前に、一般的なCGH素子
のための前記した光路差関数ρ(x,y)の位相係数C
N (C0 〜C65)について、述べる。
6の光学特性の詳細に触れる前に、一般的なCGH素子
のための前記した光路差関数ρ(x,y)の位相係数C
N (C0 〜C65)について、述べる。
【0038】各位相係数C0 〜C65は、2次元光路差関
数ρ(x,y)をx軸およびy軸に関して2次元テイラ
ー展開し、その10次の項までの近似式から、求めるこ
とができる。この関係が、図2に示された式(3)で表
されている。式(3)の右辺の第2項のΔは、テイラー
展開の余剰項であり、無視し得る程に十分に小さな値で
ある。
数ρ(x,y)をx軸およびy軸に関して2次元テイラ
ー展開し、その10次の項までの近似式から、求めるこ
とができる。この関係が、図2に示された式(3)で表
されている。式(3)の右辺の第2項のΔは、テイラー
展開の余剰項であり、無視し得る程に十分に小さな値で
ある。
【0039】図3ないし図9は、式(3)を展開して求
めた各位相係数C0 〜C65、すなわち光路差係数C0 〜
C65を、光路差関数の一般式ρ(x,y)の関係式とし
て、整理して示す説明図である。所望の光学特性を示す
光路差関数ρ(x,y)を求め、この光路差関数ρ
(x,y)から、図3〜図9に示す光路差係数すなわち
位相係数C0 〜C65を求め、これらの値を前記したCA
Dプログラムに入力することにより、所望の回折光学特
性を示す計算機ホログラムのためのマスク条件を求める
ことができる。
めた各位相係数C0 〜C65、すなわち光路差係数C0 〜
C65を、光路差関数の一般式ρ(x,y)の関係式とし
て、整理して示す説明図である。所望の光学特性を示す
光路差関数ρ(x,y)を求め、この光路差関数ρ
(x,y)から、図3〜図9に示す光路差係数すなわち
位相係数C0 〜C65を求め、これらの値を前記したCA
Dプログラムに入力することにより、所望の回折光学特
性を示す計算機ホログラムのためのマスク条件を求める
ことができる。
【0040】次に、第1の入力端11である点光源から
の発散球面波を平行光束に変換する第1のCGH素子2
1の光路差関数ρ(x,y)について説明する。図10
は、第1のCGH素子21に係る回折光学素子の光学特
性を示す説明図である。図10に示される回折光学素子
(21)は、座標(X,Y,Z)に位置する点光源から
の発散球面を、原点を通るベクトル成分が(α、β、
γ)で表される平行光束に変換する計算機ホログラムで
ある。
の発散球面波を平行光束に変換する第1のCGH素子2
1の光路差関数ρ(x,y)について説明する。図10
は、第1のCGH素子21に係る回折光学素子の光学特
性を示す説明図である。図10に示される回折光学素子
(21)は、座標(X,Y,Z)に位置する点光源から
の発散球面を、原点を通るベクトル成分が(α、β、
γ)で表される平行光束に変換する計算機ホログラムで
ある。
【0041】入射光側媒質の屈折率はn1 で示され、出
射光側媒質の屈折率はn2 で示されている。説明の簡素
化のために、回折光学素子(21)は、z軸上にあり、
その厚さ寸法は、無視できる程に充分に小さな値とす
る。この仮定は、位相係数CN の算出の上で、一般性を
損なうものではない。
射光側媒質の屈折率はn2 で示されている。説明の簡素
化のために、回折光学素子(21)は、z軸上にあり、
その厚さ寸法は、無視できる程に充分に小さな値とす
る。この仮定は、位相係数CN の算出の上で、一般性を
損なうものではない。
【0042】図10に示す回折光学素子(21)の光路
差関数ρ(x,y)は、次式で与えられる。 ρ(x,y)=n1・{(X-x)2+(Y-y)2+Z2) }1/2-n1L-n2・{(αx+βy )/(α 2 +β2+γ2)1/2 } …(5) ここで、Lは光源から原点までの距離であり、次式 L=(X2 +Y2 +Z2 )1/2 …(6) で示される。
差関数ρ(x,y)は、次式で与えられる。 ρ(x,y)=n1・{(X-x)2+(Y-y)2+Z2) }1/2-n1L-n2・{(αx+βy )/(α 2 +β2+γ2)1/2 } …(5) ここで、Lは光源から原点までの距離であり、次式 L=(X2 +Y2 +Z2 )1/2 …(6) で示される。
【0043】式(4)の第1項および第2項は、点光源
からの球面波における回折光学素子(21)内での2次
元光路差を表す。また、式(4)の第3項は、偏向され
た平行光束(α、β、γ)の光路差を表す。
からの球面波における回折光学素子(21)内での2次
元光路差を表す。また、式(4)の第3項は、偏向され
た平行光束(α、β、γ)の光路差を表す。
【0044】発散球面波を平行光束に変換するコリメー
ト機能を有する回折光学素子の図10に示す一般的な光
学特性および該特性を表す一般的な光路差関数の式
(5)および式(6)を参照して、図1に示された第1
のCGH素子21の光路差関数ρ(x,y)を求める
と、該光路差関数として、次式
ト機能を有する回折光学素子の図10に示す一般的な光
学特性および該特性を表す一般的な光路差関数の式
(5)および式(6)を参照して、図1に示された第1
のCGH素子21の光路差関数ρ(x,y)を求める
と、該光路差関数として、次式
【0045】 ρ(x,y)=n1・(x2+y2+T1 2)1/2-n1L-n2・(S1+S2)x/{(S1+S2)2+4T2 2)}1/ 2 } …(7) が求められる。ここで、S1 およびS2 は、図1に沿っ
て説明したとおり、それぞれz軸から第1の入力端11
および第2の出力端12までの距離であり、点光源から
第1のCGH素子21の中心までの距離Lは次式で与え
られる。 L=T1 …(8) で示される。
て説明したとおり、それぞれz軸から第1の入力端11
および第2の出力端12までの距離であり、点光源から
第1のCGH素子21の中心までの距離Lは次式で与え
られる。 L=T1 …(8) で示される。
【0046】式(7)で示される光路差関数ρ(x,
y)についてのテイラー展開による各光路差係数すなわ
ち位相係数C0 〜C65は、図3〜図9の式(4−0)〜
式(4−65)に式(7)を代入することにより、得ら
れる。図11〜図14には、それらの演算結果が各項C
N ごとに、式(9−0)〜式(9−65)の形式で示さ
れている。
y)についてのテイラー展開による各光路差係数すなわ
ち位相係数C0 〜C65は、図3〜図9の式(4−0)〜
式(4−65)に式(7)を代入することにより、得ら
れる。図11〜図14には、それらの演算結果が各項C
N ごとに、式(9−0)〜式(9−65)の形式で示さ
れている。
【0047】この式(9−0)〜式(9−65)に示さ
れるC0 〜C65の各値を光路差係数として、CADプロ
グラムの式(1)で示される光路差係数CN に入力し、
当該プログラムを実行することにより、式(7)で表さ
れる第1のCGH素子21の形成のために必要なマスク
パターンのデータが得られる。
れるC0 〜C65の各値を光路差係数として、CADプロ
グラムの式(1)で示される光路差係数CN に入力し、
当該プログラムを実行することにより、式(7)で表さ
れる第1のCGH素子21の形成のために必要なマスク
パターンのデータが得られる。
【0048】屈折率nは、光の波長の関数であることか
ら、ガラス基板13の屈折率であるn1 およびガラス基
板14の屈折率であるn2 は、光の波長(1.3μmお
よび1.55μm)によって変化する。そこで、式
(7)の屈折率として、1.3μmの波長についての屈
折率n1 およびn2 をそれぞれ採用することができる
が、図1に示した具体例では、1.55μmの波長につ
いての屈折率n1 およびn2 が採用された。
ら、ガラス基板13の屈折率であるn1 およびガラス基
板14の屈折率であるn2 は、光の波長(1.3μmお
よび1.55μm)によって変化する。そこで、式
(7)の屈折率として、1.3μmの波長についての屈
折率n1 およびn2 をそれぞれ採用することができる
が、図1に示した具体例では、1.55μmの波長につ
いての屈折率n1 およびn2 が採用された。
【0049】次に、平行光束を物点である第1の出力端
12に集光する第2のCGH素子22の光路差関数ρ
(x,y)について説明する。
12に集光する第2のCGH素子22の光路差関数ρ
(x,y)について説明する。
【0050】図15は、第2のCGH素子22に係る回
折光学素子の光学特性を示す説明図である。図15に示
される回折光学素子(22)は、原点を通るベクトル成
分が(α、β、γ)で示される任意の偏向角度を有する
平行光束を球面波に変換し、像点位置(X,Y,Z)に
集光させる計算機ホログラム(22)である。図15の
例では、回折光学素子への入射光側媒質の屈折率はn2
で示され、像点が位置する出射光側媒質の屈折率はn1
で示されている。
折光学素子の光学特性を示す説明図である。図15に示
される回折光学素子(22)は、原点を通るベクトル成
分が(α、β、γ)で示される任意の偏向角度を有する
平行光束を球面波に変換し、像点位置(X,Y,Z)に
集光させる計算機ホログラム(22)である。図15の
例では、回折光学素子への入射光側媒質の屈折率はn2
で示され、像点が位置する出射光側媒質の屈折率はn1
で示されている。
【0051】図10に示したと同様に、説明の簡素化の
ために、回折光学素子(22)は、z軸上にあり、その
厚さ寸法は、無視できる程に充分に小さな値とする。
ために、回折光学素子(22)は、z軸上にあり、その
厚さ寸法は、無視できる程に充分に小さな値とする。
【0052】図15に示す回折光学素子(22)の光路
差関数ρ(x,y)は、次式で与えられる。 ρ(x,y)=n1・{(X-x)2+(Y-y)2+Z2) }1/2-n1L+n2・{(αx+βy )/(α 2 +β2+γ2)1/2 } …(10) ここで、Lは原点から像点までの距離であり、次式 L=(X2 +Y2 +Z2 )1/2 …(11) で示される。
差関数ρ(x,y)は、次式で与えられる。 ρ(x,y)=n1・{(X-x)2+(Y-y)2+Z2) }1/2-n1L+n2・{(αx+βy )/(α 2 +β2+γ2)1/2 } …(10) ここで、Lは原点から像点までの距離であり、次式 L=(X2 +Y2 +Z2 )1/2 …(11) で示される。
【0053】平行光束を像点に集光させる集光機能を有
する回折光学素子の図15に示す一般的な光学特性およ
び該特性を表す一般的な光路差関数の式(10)および
式(11)を参照して、図1に示された第2のCGH素
子22の光路差関数ρ(x,y)を求めると、該光路差
関数として、次式
する回折光学素子の図15に示す一般的な光学特性およ
び該特性を表す一般的な光路差関数の式(10)および
式(11)を参照して、図1に示された第2のCGH素
子22の光路差関数ρ(x,y)を求めると、該光路差
関数として、次式
【0054】 ρ(x,y)=n1・(x2+y2+T1 2)1/2-n1L+n2・(S1+S2)x/{(S1+S2)2+4T2 2)}1/ 2 } …(12 ) が求められる。ここで、S1 およびS2 は、図1に沿っ
て説明したとおり、それぞれz軸から第1の入力端11
および第2の出力端12までの距離であり、像点から第
2のCGH素子22の中心までの距離Lは次式で与えら
れる。 L=T1 …(13 )
て説明したとおり、それぞれz軸から第1の入力端11
および第2の出力端12までの距離であり、像点から第
2のCGH素子22の中心までの距離Lは次式で与えら
れる。 L=T1 …(13 )
【0055】式(12)で示される光路差関数ρ(x,
y)についてのテイラー展開による各光路差係数すなわ
ち位相係数C0 〜C65は、図3〜図9の式(4−0)〜
式(4−65)に式(12)を代入することにより、得
られる。図16〜図19には、それらの演算結果が各項
CN ごとに、式(14−0)〜式(14−65)の形式
で示されている。
y)についてのテイラー展開による各光路差係数すなわ
ち位相係数C0 〜C65は、図3〜図9の式(4−0)〜
式(4−65)に式(12)を代入することにより、得
られる。図16〜図19には、それらの演算結果が各項
CN ごとに、式(14−0)〜式(14−65)の形式
で示されている。
【0056】この式(14−0)〜式(14−65)に
示されるC0 〜C65の各値を光路差係数として、CAD
プログラムの式(1)で示される光路差係数CN に入力
し、当該プログラムを実行することにより、式(12)
で表される第2のCGH素子22の形成のために必要な
マスクパターンのデータが得られる。図1の具体例で
は、式(13)の屈折率として、第1のCGH素子21
におけると同様に、1.55μmの波長についての屈折
率n1 およびn2 が採用された。
示されるC0 〜C65の各値を光路差係数として、CAD
プログラムの式(1)で示される光路差係数CN に入力
し、当該プログラムを実行することにより、式(12)
で表される第2のCGH素子22の形成のために必要な
マスクパターンのデータが得られる。図1の具体例で
は、式(13)の屈折率として、第1のCGH素子21
におけると同様に、1.55μmの波長についての屈折
率n1 およびn2 が採用された。
【0057】第1のCGH素子21および第2のCGH
素子22は、前記したとおり、第1の波長成分である
1.55μm波に設定されている。そのため、第2の波
長成分である1.3μm波を取り扱う分岐手段、第3お
よび第4のCGH素子24〜26では、波長のずれに応
じて、焦点距離および回折角を補正する必要が生じる。
そこで、各CGH素子24〜26の光学特性に触れる前
に、CGH素子の偏向角および焦点距離のそれぞれにつ
いての波長依存性を考察する。
素子22は、前記したとおり、第1の波長成分である
1.55μm波に設定されている。そのため、第2の波
長成分である1.3μm波を取り扱う分岐手段、第3お
よび第4のCGH素子24〜26では、波長のずれに応
じて、焦点距離および回折角を補正する必要が生じる。
そこで、各CGH素子24〜26の光学特性に触れる前
に、CGH素子の偏向角および焦点距離のそれぞれにつ
いての波長依存性を考察する。
【0058】先ず、図20に沿って、計算機ホログラム
すなわちCGH素子の回折現象における偏向角の波長依
存性を説明する。入射平行光束を任意の角度に偏向する
CGH素子素子は、周期的な位相分布を有するグレーテ
ィングと見なせることから、CGH素子の光学特性は、
従来よく知られたグレーティング方程式で説明すること
ができる。
すなわちCGH素子の回折現象における偏向角の波長依
存性を説明する。入射平行光束を任意の角度に偏向する
CGH素子素子は、周期的な位相分布を有するグレーテ
ィングと見なせることから、CGH素子の光学特性は、
従来よく知られたグレーティング方程式で説明すること
ができる。
【0059】図20に示すように、CGH素子の光軸に
対する入射角度をθ1 、出射角度をθ2 とすると、グレ
ーティング周期rと、波長λとの関係は、次式 r=λ/(n2 sinθ2 −n1 sinθ1 ) …(15) で示される。
対する入射角度をθ1 、出射角度をθ2 とすると、グレ
ーティング周期rと、波長λとの関係は、次式 r=λ/(n2 sinθ2 −n1 sinθ1 ) …(15) で示される。
【0060】グレーティング周期rは、レンズ作用を持
つCGH素子の同心円パターンの1周期ピッチに相当す
る。式(15)を整理して、波長λについての出射角θ
2 を求めると、次式 sinθ2 =λ/(rn2 )+(n1 /n2 )・sinθ1 …(16) が得られる。
つCGH素子の同心円パターンの1周期ピッチに相当す
る。式(15)を整理して、波長λについての出射角θ
2 を求めると、次式 sinθ2 =λ/(rn2 )+(n1 /n2 )・sinθ1 …(16) が得られる。
【0061】式(15)および式(16)では、屈折率
n1 およびn2 は、波長λに拘わらず一定と見なされ、
波長変化に対する屈折率の変化が考慮されていないが、
厳密にはそれぞれの屈折率n1 およびn2 は波長の関数
となる。そこで、入射光束の波長λおよびこの波長から
僅かのずれを持つ波長λ′について、それぞれの式(1
5)に対応する関係が、 r=λ/(n2(λ)sinθ2 −n1(λ)sinθ1 ) …(17 ) r=λ′/(n2(λ')sinθ2−n1(λ')sinθ1) …(18 ) で示される。ここで、n1(λ)、n2(λ)、n1(λ′) 、
n2(λ′) は、波長λおよびλ′に対する屈折率n1 お
よびn2 をそれぞれ意味する。
n1 およびn2 は、波長λに拘わらず一定と見なされ、
波長変化に対する屈折率の変化が考慮されていないが、
厳密にはそれぞれの屈折率n1 およびn2 は波長の関数
となる。そこで、入射光束の波長λおよびこの波長から
僅かのずれを持つ波長λ′について、それぞれの式(1
5)に対応する関係が、 r=λ/(n2(λ)sinθ2 −n1(λ)sinθ1 ) …(17 ) r=λ′/(n2(λ')sinθ2−n1(λ')sinθ1) …(18 ) で示される。ここで、n1(λ)、n2(λ)、n1(λ′) 、
n2(λ′) は、波長λおよびλ′に対する屈折率n1 お
よびn2 をそれぞれ意味する。
【0062】同一のグレーティング周期rすなわちCG
H素子についての波長依存性を導くために、式(17)
および式(18)からグレーティング周期rを消去し
て、整理すると、次式 sinθ2′={(1/n2(λ'))・(λ′/λ)・(n2(λ)sinθ2−n1(λ)si nθ1 )}+(n1(λ') /n2(λ') )sinθ1 …(19 ) が導かれる。
H素子についての波長依存性を導くために、式(17)
および式(18)からグレーティング周期rを消去し
て、整理すると、次式 sinθ2′={(1/n2(λ'))・(λ′/λ)・(n2(λ)sinθ2−n1(λ)si nθ1 )}+(n1(λ') /n2(λ') )sinθ1 …(19 ) が導かれる。
【0063】式(19)は、入射光の波長λおよびλ′
についての出射光の角度θ2 およびθ2′の関係を示
し、入射光の波長のずれにより、出射角度にずれが生じ
ることを表している。従って、例えば、波長が1.55
μmの光に関して設定されたCGH素子について、波長
1.3μmの光に関する角度θ2′の偏向角の補正は、
次式 θ2′=sin-1[{(1/n2(λ'))・(λ′/λ)・(n2(λ)sinθ2−n1( λ)sinθ1 )}+(n1(λ') /n2(λ') )sinθ1 ] …( 20) で与えられる。
についての出射光の角度θ2 およびθ2′の関係を示
し、入射光の波長のずれにより、出射角度にずれが生じ
ることを表している。従って、例えば、波長が1.55
μmの光に関して設定されたCGH素子について、波長
1.3μmの光に関する角度θ2′の偏向角の補正は、
次式 θ2′=sin-1[{(1/n2(λ'))・(λ′/λ)・(n2(λ)sinθ2−n1( λ)sinθ1 )}+(n1(λ') /n2(λ') )sinθ1 ] …( 20) で与えられる。
【0064】次に、図21に沿って、計算機ホログラム
すなわちCGH素子の回折現象における焦点距離の波長
依存性を説明する。図21に示すように、焦点距離fに
平行光束を集光するCGH素子は、各グレーティング半
径rから焦点までの光路長が焦点距離fに波長の整数倍
を加算した条件を満足するように、CGH素子のグレー
ティングを半径方向に形成することにより、得られる。
従って、焦点距離fと、j番目の周期のグレーティング
半径rj との関係は、次式 rj 2+f2 =(f+jλ)2 …(21) で示される。
すなわちCGH素子の回折現象における焦点距離の波長
依存性を説明する。図21に示すように、焦点距離fに
平行光束を集光するCGH素子は、各グレーティング半
径rから焦点までの光路長が焦点距離fに波長の整数倍
を加算した条件を満足するように、CGH素子のグレー
ティングを半径方向に形成することにより、得られる。
従って、焦点距離fと、j番目の周期のグレーティング
半径rj との関係は、次式 rj 2+f2 =(f+jλ)2 …(21) で示される。
【0065】式(21)から次式 rj 2=2jλf+(jλ)2 …(22) が導き出される。ここで、焦点距離fは、mm単位であ
り、他方、波長λはμm単位であることから、式(2
2)の右辺の第2項は右辺の第1項に比較して無視でき
るに十分に小さな値となる。従って、式(22)の近似
式として、次式 rj 2=2jλf …(23) が求められる。式(23)で、j=1とすると、次式 f=r1 2/2λ …(24) が得られる。式(24)は、従来よく知られたフレネル
レンズの焦点距離fと波長λとの関係式である。
り、他方、波長λはμm単位であることから、式(2
2)の右辺の第2項は右辺の第1項に比較して無視でき
るに十分に小さな値となる。従って、式(22)の近似
式として、次式 rj 2=2jλf …(23) が求められる。式(23)で、j=1とすると、次式 f=r1 2/2λ …(24) が得られる。式(24)は、従来よく知られたフレネル
レンズの焦点距離fと波長λとの関係式である。
【0066】式(24)を微分することにより、次式が
得られる。 f′=f(λ/λ′) …(25) 式(25)は焦点距離の波長依存性を表す。ここでλ′
は変化後の波長であり、f′は変化後の波長に対する焦
点距離である。式(25)は、CGH素子についての当
初の設計波長よりも長い波長に対し、CGH素子は、等
価的に短い焦点距離のレンズとして作用することを意味
する。
得られる。 f′=f(λ/λ′) …(25) 式(25)は焦点距離の波長依存性を表す。ここでλ′
は変化後の波長であり、f′は変化後の波長に対する焦
点距離である。式(25)は、CGH素子についての当
初の設計波長よりも長い波長に対し、CGH素子は、等
価的に短い焦点距離のレンズとして作用することを意味
する。
【0067】一例として、図22に示す結像機能を有す
るCGH素子について考察するに、波長λについて、光
学レンズの結像関係式から次式 (n1 /a)+(n2 /b)=(1/f) …(26) が導き出される。ここでaは、物点までの距離であり、
bは像点までの距離であり、fはCGH素子の真空中で
の焦点距離である。
るCGH素子について考察するに、波長λについて、光
学レンズの結像関係式から次式 (n1 /a)+(n2 /b)=(1/f) …(26) が導き出される。ここでaは、物点までの距離であり、
bは像点までの距離であり、fはCGH素子の真空中で
の焦点距離である。
【0068】入射光の波長λおよびλ′についての出射
光の偏向角度θ2 およびθ2 ′の関係は、前記式(2
0)に示すとおりである。
光の偏向角度θ2 およびθ2 ′の関係は、前記式(2
0)に示すとおりである。
【0069】式(26)から波長λ′での像点位置b′
は、次式 (n1 /a)+(n2 /b′)=(1/f′)=λ′/(fλ)…(27) で与えられる。
は、次式 (n1 /a)+(n2 /b′)=(1/f′)=λ′/(fλ)…(27) で与えられる。
【0070】従って、図22に示すCGH素子によれ
ば、波長λの波長成分の光に対し波長Δλのずれが生じ
ると、偏向角度θ2 は式(20)で示されるθ2′のず
れを生じ、また、像点距離bは、式(27)を満足する
像点距離b′に変化することを意味する。
ば、波長λの波長成分の光に対し波長Δλのずれが生じ
ると、偏向角度θ2 は式(20)で示されるθ2′のず
れを生じ、また、像点距離bは、式(27)を満足する
像点距離b′に変化することを意味する。
【0071】再び図1に示された分岐手段であるCGH
素子24の光学特性を考察するに、該CGH素子24に
関連して、任意の平行光束を任意の偏向角度を持つ平行
光束に偏向する回折光学素子(24)の光路差関数ρ
(x,y)について説明する。
素子24の光学特性を考察するに、該CGH素子24に
関連して、任意の平行光束を任意の偏向角度を持つ平行
光束に偏向する回折光学素子(24)の光路差関数ρ
(x,y)について説明する。
【0072】図23は、分岐手段たる透過型のCGH素
子24の基本的な光学特性を示す。図23に示される回
折光学素子(24)は、任意の偏向角度を持つ平行光束
を任意の偏向角度を持つ平行光束に偏向するプリズム機
能を有する。説明の簡素化のために、前記したところと
同様に、CGH素子24は、原点を通りかつX軸および
Y軸を含む平面内にある。CGH素子24への入射平行
光束は、原点を通る光のベクトル成分(α1 、β1 、γ
1 )に平行であり、出射平行光束は、原点を通るベクト
ル成分(α2 、β2 、γ2 )に平行である。
子24の基本的な光学特性を示す。図23に示される回
折光学素子(24)は、任意の偏向角度を持つ平行光束
を任意の偏向角度を持つ平行光束に偏向するプリズム機
能を有する。説明の簡素化のために、前記したところと
同様に、CGH素子24は、原点を通りかつX軸および
Y軸を含む平面内にある。CGH素子24への入射平行
光束は、原点を通る光のベクトル成分(α1 、β1 、γ
1 )に平行であり、出射平行光束は、原点を通るベクト
ル成分(α2 、β2 、γ2 )に平行である。
【0073】入射平行光束が存在する入射光側媒質は、
屈折率n2 を有し、出射平行光束が存在する出射光側媒
質は屈折率n3 を有する。このとき、光路差関数ρ
(x,y)の一般式は次式、
屈折率n2 を有し、出射平行光束が存在する出射光側媒
質は屈折率n3 を有する。このとき、光路差関数ρ
(x,y)の一般式は次式、
【0074】 ρ(x,y)=n2・(α1x+ β1y)/(α1 2+ β1 2+ γ1 2)1/2)−n3・(α2x+ β2y)/(α2 2+ β2 2+ γ2 2)1/2 …(28) で表される。
【0075】ところで、一般的に、計算機ホログラムの
製造に要するマスクの枚数Mとすると、形成される計算
機ホログラムの位相レベルすなわち位相段数は、2M で
示される。また、位相レベルに応じて、必要とされる1
次回折光の回折効率が変化する。1枚のマスクで1周期
の位相が形成される2位相レベルの計算機ホログラムで
は、従来よく知られているように、入射光の40%ずつ
の光量が、1次回折光および−1次回折光にそれぞれ分
配され、残りの20%の光量がその他の高次回折光に分
配される。従って、この現象を利用することにより、す
なわち2位相レベルの計算機ホログラムを用いることに
より、入射光の40%ずつの光量を1次回折光および−
1次回折光として、分岐させることができる。
製造に要するマスクの枚数Mとすると、形成される計算
機ホログラムの位相レベルすなわち位相段数は、2M で
示される。また、位相レベルに応じて、必要とされる1
次回折光の回折効率が変化する。1枚のマスクで1周期
の位相が形成される2位相レベルの計算機ホログラムで
は、従来よく知られているように、入射光の40%ずつ
の光量が、1次回折光および−1次回折光にそれぞれ分
配され、残りの20%の光量がその他の高次回折光に分
配される。従って、この現象を利用することにより、す
なわち2位相レベルの計算機ホログラムを用いることに
より、入射光の40%ずつの光量を1次回折光および−
1次回折光として、分岐させることができる。
【0076】分岐手段を構成するCGH素子24は、前
記した計算機ホログラムの分岐作用を利用したものであ
り、図24および図25に1次回折光および−1次回折
光のそれぞれの振る舞いが示されている。
記した計算機ホログラムの分岐作用を利用したものであ
り、図24および図25に1次回折光および−1次回折
光のそれぞれの振る舞いが示されている。
【0077】図24に沿って、1次回折光の振る舞いを
説明する。CGH素子24は、第1のCGH素子21を
経た1.3μmの光を受けるが、この第1のCGH素子
21は、前記したとおり、1.55μmの光に対しコリ
メート機能を発揮するように、設定されている。そのた
め、分岐手段であるCGH素子24に関し、1.3μm
の光についての焦点距離および偏向角度は、先に図20
〜図22に沿って説明したとおり、僅かなずれを生じ
る。
説明する。CGH素子24は、第1のCGH素子21を
経た1.3μmの光を受けるが、この第1のCGH素子
21は、前記したとおり、1.55μmの光に対しコリ
メート機能を発揮するように、設定されている。そのた
め、分岐手段であるCGH素子24に関し、1.3μm
の光についての焦点距離および偏向角度は、先に図20
〜図22に沿って説明したとおり、僅かなずれを生じ
る。
【0078】そのため、分岐手段であるCGH素子24
に入射する波長1.3μmの光は、等価的に距離D1 離
れた点からの発散球面波と考えられ、またその入射角Θ
1 は、波長1.55μmの光での入射角Θ0 とは異な
る。
に入射する波長1.3μmの光は、等価的に距離D1 離
れた点からの発散球面波と考えられ、またその入射角Θ
1 は、波長1.55μmの光での入射角Θ0 とは異な
る。
【0079】この両者Θ0 およびΘ1 の関係式として、
前記式(20)の関係から、次式 Θ1 =sin-1{(1/n2(λ=1.3μm))・(1.3/1.55)・(n2(λ=1.55 μm))sinΘ0 } …(29) が導き出される。ここで、Θ0 は、次式 Θ0 =tan-1{(S1+S2)/(2T1)} …(30) で示される。
前記式(20)の関係から、次式 Θ1 =sin-1{(1/n2(λ=1.3μm))・(1.3/1.55)・(n2(λ=1.55 μm))sinΘ0 } …(29) が導き出される。ここで、Θ0 は、次式 Θ0 =tan-1{(S1+S2)/(2T1)} …(30) で示される。
【0080】また、1次回折光がz軸から前記間隔x2
のずれを以て配置された半導体レーザ19に集光するた
めには、CGH素子24の出射偏向角度Θ2 は、次式 Θ2 =tan-1{(x1+x2)/T3} …(31) を満足する必要がある。これらの条件を考慮して、前記
式(28)から第3のCGH素子24についての光路関
数ρ(x,y)を求めると、該光路差関数として、次式
のずれを以て配置された半導体レーザ19に集光するた
めには、CGH素子24の出射偏向角度Θ2 は、次式 Θ2 =tan-1{(x1+x2)/T3} …(31) を満足する必要がある。これらの条件を考慮して、前記
式(28)から第3のCGH素子24についての光路関
数ρ(x,y)を求めると、該光路差関数として、次式
【0081】 ρ(x,y)=n2(x1-S1)x/{(x1-S1)2+ T2 2}1/2+n3(x1+x2)x/{(x1 +x1)2+ T3 2}1/2 …(32) が求められる。
【0082】従って、式(32)で示される光路差関数
ρ(x,y)についてのテイラー展開による各光路差係
数すなわち位相係数C0 〜C65は、図3〜図9の式(4
−0)〜式(4−65)に式(32)を代入することに
より、得られる。図26には、その演算結果が位相係数
すなわち光路差係数C0 〜C2 として示されている。式
(32)は、x、yの1次関数であることから、C3
以降の係数は零となることから、図26に示された式
(33−0)〜式(33−2)を光路差係数として、C
ADプログラムの式(1)で示される光路差係数CN に
入力し、当該プログラムを実行することにより、第3の
CGH素子24の形成のために必要なマスクパターンの
データが得られる。
ρ(x,y)についてのテイラー展開による各光路差係
数すなわち位相係数C0 〜C65は、図3〜図9の式(4
−0)〜式(4−65)に式(32)を代入することに
より、得られる。図26には、その演算結果が位相係数
すなわち光路差係数C0 〜C2 として示されている。式
(32)は、x、yの1次関数であることから、C3
以降の係数は零となることから、図26に示された式
(33−0)〜式(33−2)を光路差係数として、C
ADプログラムの式(1)で示される光路差係数CN に
入力し、当該プログラムを実行することにより、第3の
CGH素子24の形成のために必要なマスクパターンの
データが得られる。
【0083】このCGH素子24の設定により、図25
に示した−1次回折光に関する偏向角度Θ3 は、1義的
に決まり、−1次回折光の中心位置のz軸からのずれx
3 は、光学CADプログラムの実行等により、容易に求
めることができる。
に示した−1次回折光に関する偏向角度Θ3 は、1義的
に決まり、−1次回折光の中心位置のz軸からのずれx
3 は、光学CADプログラムの実行等により、容易に求
めることができる。
【0084】続いて、図27に沿って、第3のCGH素
子25の光学特性について考察する。第3のCGH素子
25は、分岐手段であるCGH素子24により分岐され
た−1次回折光をフォトディテクタ20へ向けて集光さ
せる機能を有する。この第3のCGH素子25に入射す
る−1次回折光は、前記したとおり、1.55μmの波
長をコリメートするように設定された第1のCGH素子
21を経ていることから、分岐手段たるCGH素子24
におけると同様に、1.3μmの光に対して、焦点距離
および偏向角を補正する必要がある。
子25の光学特性について考察する。第3のCGH素子
25は、分岐手段であるCGH素子24により分岐され
た−1次回折光をフォトディテクタ20へ向けて集光さ
せる機能を有する。この第3のCGH素子25に入射す
る−1次回折光は、前記したとおり、1.55μmの波
長をコリメートするように設定された第1のCGH素子
21を経ていることから、分岐手段たるCGH素子24
におけると同様に、1.3μmの光に対して、焦点距離
および偏向角を補正する必要がある。
【0085】そのため、図27に示すように、分岐手段
であるCGH素子24に入射する波長1.3μmの光
は、等価的に距離D1 離れた点からの発散球面波と考え
られ、またその入射角Θ1 と、波長1.55μmの光で
の入射角Θ0 との関係は、前記式(29)および前記式
(31)に示したと同様である。
であるCGH素子24に入射する波長1.3μmの光
は、等価的に距離D1 離れた点からの発散球面波と考え
られ、またその入射角Θ1 と、波長1.55μmの光で
の入射角Θ0 との関係は、前記式(29)および前記式
(31)に示したと同様である。
【0086】また、分岐手段であるCGH素子24から
見た虚像までの距離D1 に関して、前記式(27)を参
照するに、 (n1 /T1)-(n2 /D1)=(n1/T1)・(1.3/1.55) …(34) が求められ、この式(34)を整理すると距離D1 は、
次式 D1 = (n2T1)/{n1(1−1.3/1.55)} …(35) で表される。
見た虚像までの距離D1 に関して、前記式(27)を参
照するに、 (n1 /T1)-(n2 /D1)=(n1/T1)・(1.3/1.55) …(34) が求められ、この式(34)を整理すると距離D1 は、
次式 D1 = (n2T1)/{n1(1−1.3/1.55)} …(35) で表される。
【0087】また−1次回折光が第3のCGH素子25
に達する迄の距離D3 と、第3のCGH素子25への入
射角Θ3 との間には、次式 D3 ={(x3-x1 )2 +T3 2}1/2 …(36) および次式 Θ3 =tan-1{T3/(x1+x2)} …(37) の関係が成り立つ。
に達する迄の距離D3 と、第3のCGH素子25への入
射角Θ3 との間には、次式 D3 ={(x3-x1 )2 +T3 2}1/2 …(36) および次式 Θ3 =tan-1{T3/(x1+x2)} …(37) の関係が成り立つ。
【0088】これらのことから、第3のCGH素子25
は、物点(X41,Y41,Z41)と像点(X42,Y42,Z
42)とを結ぶCGH素子と考えられる。
は、物点(X41,Y41,Z41)と像点(X42,Y42,Z
42)とを結ぶCGH素子と考えられる。
【0089】図28は、点光源(X1 ,Y1 ,Z1 )お
よび集光点(X2 ,Y2 ,Z2 )を有する回折光学素子
である。この集光レンズ作用を有する回折光学素子の光
路差関数ρ(x,y)は、次式で与えられる。
よび集光点(X2 ,Y2 ,Z2 )を有する回折光学素子
である。この集光レンズ作用を有する回折光学素子の光
路差関数ρ(x,y)は、次式で与えられる。
【0090】 ρ(x,y)=n1・{(X1-x)2+(Y1-y)2+Z1 2)}1/2-n1L1+n2・{(X2-x)2+(Y2-y )2+Z2 2)}1/2-n2L2 …(38) ここで、原点から点光源までの距離L1 および原点から
像点までの距離L2 は、それぞれ次式で示される。 L1 =(X1 2+Y1 2+Z1 2)1/2 …(39) L2 =(X2 2+Y2 2+Z2 2)1/2 …(40)
像点までの距離L2 は、それぞれ次式で示される。 L1 =(X1 2+Y1 2+Z1 2)1/2 …(39) L2 =(X2 2+Y2 2+Z2 2)1/2 …(40)
【0091】これらの式(38)〜式(40)から、物
点(X41,Y41,Z41)と像点(X42,Y42,Z42)と
を結ぶ第4のCGH素子25の光路差関数ρ(x,y)
として、次式 ρ(x,y)=n・{(X41-x)2+(Y41-y)2+Z41 2}1/2-nL41+n4・{(X42-x)2+( Y42-y)2+Z42 2)}1/2-n4L42 …(41) が求められる。ここで、現実的な仮定として、屈折率n2
および屈折率n3は、同一の屈折率nが採用されており、
またフォトディテクタ20が屈折率n4 を示す空間に存
在していると仮定されている。
点(X41,Y41,Z41)と像点(X42,Y42,Z42)と
を結ぶ第4のCGH素子25の光路差関数ρ(x,y)
として、次式 ρ(x,y)=n・{(X41-x)2+(Y41-y)2+Z41 2}1/2-nL41+n4・{(X42-x)2+( Y42-y)2+Z42 2)}1/2-n4L42 …(41) が求められる。ここで、現実的な仮定として、屈折率n2
および屈折率n3は、同一の屈折率nが採用されており、
またフォトディテクタ20が屈折率n4 を示す空間に存
在していると仮定されている。
【0092】また、式(41)で、 X41=−(D1 +D3 )sinΘ3 …(42) Y41=0 …(43) Z41=−(D1 +D3 )cosΘ3 …(44) さらには、 X42=x4 −x3 …(45) Y42=0 …(46) Z42=T4 …(47) を示す。
【0093】また、原点から物点までの距離L41および
原点から像点までの距離L42は、それぞれ次式 L41=(X41 2+Y41 2+Z41 2)1/2=D1+D3 …(48) L42=(X42 2+Y42 2+Z42 2)1/2={(x4−x3)2+T4 2)}1/2 …(49) で表される。
原点から像点までの距離L42は、それぞれ次式 L41=(X41 2+Y41 2+Z41 2)1/2=D1+D3 …(48) L42=(X42 2+Y42 2+Z42 2)1/2={(x4−x3)2+T4 2)}1/2 …(49) で表される。
【0094】ここでは、フォトディテクタ20の位置決
めに関する自由度を考慮して、第3のCGH素子25の
中心位置とフォトディテクタ20の位置とは、独立した
パラメータとして取り扱われている。
めに関する自由度を考慮して、第3のCGH素子25の
中心位置とフォトディテクタ20の位置とは、独立した
パラメータとして取り扱われている。
【0095】この第3のCGH素子25について、式
(41)で示される光路差関数ρ(x,y)についての
テイラー展開による各光路差係数すなわち位相係数C0
〜C65は、図3〜図9の式(4−0)〜式(4−65)
に式(41)を代入することにより、得られる。
(41)で示される光路差関数ρ(x,y)についての
テイラー展開による各光路差係数すなわち位相係数C0
〜C65は、図3〜図9の式(4−0)〜式(4−65)
に式(41)を代入することにより、得られる。
【0096】図29〜図34には、その演算結果が位相
係数すなわち光路差係数C0 〜C65として示されてい
る。従って、図29〜図34に示された式(50−0)
〜式(50−65)を光路差係数として、CADプログ
ラムの式(1)で示される光路差係数CN に入力し、当
該プログラムを実行することにより、第3のCGH素子
25の形成のために必要なマスクパターンのデータが得
られる。
係数すなわち光路差係数C0 〜C65として示されてい
る。従って、図29〜図34に示された式(50−0)
〜式(50−65)を光路差係数として、CADプログ
ラムの式(1)で示される光路差係数CN に入力し、当
該プログラムを実行することにより、第3のCGH素子
25の形成のために必要なマスクパターンのデータが得
られる。
【0097】最後のCGH素子である第4のCGH素子
26について、図35に沿って、説明する。第4のCG
H素子26は、分岐手段であるCGH素子24により分
岐された1次回折光を半導体レーザ19へ向けて集光さ
せる機能を有する。実際上は、可逆的に、半導体レーザ
19からの波長1.3μmを有する発散球面波を分岐手
段24へ向けてコリメートすることにより、半導体レー
ザ19からの光を第1の入力端11へ向けて送り出す。
26について、図35に沿って、説明する。第4のCG
H素子26は、分岐手段であるCGH素子24により分
岐された1次回折光を半導体レーザ19へ向けて集光さ
せる機能を有する。実際上は、可逆的に、半導体レーザ
19からの波長1.3μmを有する発散球面波を分岐手
段24へ向けてコリメートすることにより、半導体レー
ザ19からの光を第1の入力端11へ向けて送り出す。
【0098】この第4のCGH素子26に入射する1次
回折光は、前記したとおり、1.55μmの波長をコリ
メートするように設定された第1のCGH素子21を経
ることから、第3のCGH素子25におけると同様に、
1.3μmの光に対して、焦点距離および偏向角を補正
する必要がある。
回折光は、前記したとおり、1.55μmの波長をコリ
メートするように設定された第1のCGH素子21を経
ることから、第3のCGH素子25におけると同様に、
1.3μmの光に対して、焦点距離および偏向角を補正
する必要がある。
【0099】そのため、図28に示すように、第3のC
GH素子25に入射する波長1.3μmの光は、等価的
に距離D1 離れた点からの発散球面波と考えられ、また
その入射角Θ1 と、波長1.55μmの光での入射角Θ
0 との関係は、前記式(29)および前記式(31)に
示したと同様である。
GH素子25に入射する波長1.3μmの光は、等価的
に距離D1 離れた点からの発散球面波と考えられ、また
その入射角Θ1 と、波長1.55μmの光での入射角Θ
0 との関係は、前記式(29)および前記式(31)に
示したと同様である。
【0100】また、分岐手段24から見た虚像までの距
離D1 に関して、前記式(27)を参照するに、前記し
たと同一の式(34)および式(35)の関係が求めら
れる。
離D1 に関して、前記式(27)を参照するに、前記し
たと同一の式(34)および式(35)の関係が求めら
れる。
【0101】他方、1次回折光が第4のCGH素子26
に達する迄の距離D2 と、第4のCGH素子26への入
射角Θ2 との間には、次式 D2 ={(x2-x1 )2 +T3 2}1/2 …(51) および次式 Θ2 =tan-1{T3/(x2−x1)} …(52) の関係が成り立つ。
に達する迄の距離D2 と、第4のCGH素子26への入
射角Θ2 との間には、次式 D2 ={(x2-x1 )2 +T3 2}1/2 …(51) および次式 Θ2 =tan-1{T3/(x2−x1)} …(52) の関係が成り立つ。
【0102】これらのことから、第4のCGH素子26
は、物点(X51,Y51,Z51)と像点(X52,Y52,Z
52)とを結ぶCGH素子と考えられる。従って、第3の
CGH素子25におけると同様に、前記式(38)〜前
記式(40)から、物点(X51,Y51,Z51)と像点
(X52,Y52,Z52)とを結ぶ第4のCGH素子26の
光路差関数ρ(x,y)として、次式 ρ(x,y)=n・{(X51-x)2+(Y51-y)2+Z51 2)}1/2-nL51+n4・{(X52-x)2+ (Y52-y)2+Z52 2)}1/2-n4L52 …(53) が求められる。
は、物点(X51,Y51,Z51)と像点(X52,Y52,Z
52)とを結ぶCGH素子と考えられる。従って、第3の
CGH素子25におけると同様に、前記式(38)〜前
記式(40)から、物点(X51,Y51,Z51)と像点
(X52,Y52,Z52)とを結ぶ第4のCGH素子26の
光路差関数ρ(x,y)として、次式 ρ(x,y)=n・{(X51-x)2+(Y51-y)2+Z51 2)}1/2-nL51+n4・{(X52-x)2+ (Y52-y)2+Z52 2)}1/2-n4L52 …(53) が求められる。
【0103】ここで、現実的な仮定として、第3のCG
H素子25におけると同様に、屈折率n2および屈折率n3
は、同一の屈折率nが採用されており、また半導体レー
ザ19が屈折率n4 を示す空間に存在していると仮定さ
れている。
H素子25におけると同様に、屈折率n2および屈折率n3
は、同一の屈折率nが採用されており、また半導体レー
ザ19が屈折率n4 を示す空間に存在していると仮定さ
れている。
【0104】また、式(53)で、 X51=(D1 +D2 )sinΘ2 …(54) Y51=0 …(55) Z51=−(D1 +D2 )cosΘ2 …(56) さらには、 X52=0 …(57) Y52=0 …(58) Z52=T5 …(59) を示す。
【0105】また、原点から物点までの距離L51および
原点から像点までの距離L52は、それぞれ次式 L51=(X51 2+Y51 2+Z51 2)1/2=D1+D2 …(60) L52=(X52 2+Y52 2+Z52 2)1/2=T5 …(61) で表される。
原点から像点までの距離L52は、それぞれ次式 L51=(X51 2+Y51 2+Z51 2)1/2=D1+D2 …(60) L52=(X52 2+Y52 2+Z52 2)1/2=T5 …(61) で表される。
【0106】ここでは、製造上の要件と一致するよう
に、半導体レーザ19の位置と、第4のCGH素子26
の中心位置とが一致するものとして取り扱われている。
に、半導体レーザ19の位置と、第4のCGH素子26
の中心位置とが一致するものとして取り扱われている。
【0107】この第4のCGH素子26について、式
(53)で示される光路差関数ρ(x,y)についての
テイラー展開による各光路差係数すなわち位相係数C0
〜C65は、図3〜図9の式(4−0)〜式(4−65)
に式(53)を代入することにより、得られる。
(53)で示される光路差関数ρ(x,y)についての
テイラー展開による各光路差係数すなわち位相係数C0
〜C65は、図3〜図9の式(4−0)〜式(4−65)
に式(53)を代入することにより、得られる。
【0108】図36〜図41には、その演算結果が位相
係数すなわち光路差係数C0 〜C65として示されてい
る。従って、図36〜図41に示された式(62−0)
〜式(62−65)を光路差係数として、CADプログ
ラムの式(1)で示される光路差係数CN に入力し、当
該プログラムを実行することにより、第4のCGH素子
26の形成のために必要なマスクパターンのデータが得
られる。
係数すなわち光路差係数C0 〜C65として示されてい
る。従って、図36〜図41に示された式(62−0)
〜式(62−65)を光路差係数として、CADプログ
ラムの式(1)で示される光路差係数CN に入力し、当
該プログラムを実行することにより、第4のCGH素子
26の形成のために必要なマスクパターンのデータが得
られる。
【0109】従って、各CGH素子21〜26の前記し
たマスクパターンのデータに基づいて、それぞれのマス
クを製作し、これらのマスクを用いたフォトリソグラフ
ィ法およびエッチング技術により、ガラス基板14、ガ
ラス基板15に前記したCGH素子21〜26および波
長選択フィルタ23を形成し、これらの光学素子21、
22、23、24、25および26が形成されたガラス
基板14および15とガラス基板13とを層状に接合す
ることにより、本発明に係る光学装置10のための積層
構造体16が形成される。
たマスクパターンのデータに基づいて、それぞれのマス
クを製作し、これらのマスクを用いたフォトリソグラフ
ィ法およびエッチング技術により、ガラス基板14、ガ
ラス基板15に前記したCGH素子21〜26および波
長選択フィルタ23を形成し、これらの光学素子21、
22、23、24、25および26が形成されたガラス
基板14および15とガラス基板13とを層状に接合す
ることにより、本発明に係る光学装置10のための積層
構造体16が形成される。
【0110】この積層構造体16で構成される本発明の
光学装置10の寸法は、数百μm程度に過ぎず、極めて
小型に形成することができる。従って、図42に示され
ているように、大型の各ガラス基板13、14および1
5を用い、大型基板14の一方の面の多数の区画ごとに
第1のCGH素子21および第2のCGH素子22が対
をなすように、集積化して形成し、またこのガラス基板
14の他方の面に、前記区画に対応して、偏向手段であ
る多数の波長選択フィルタ23を集積化して形成する。
光学装置10の寸法は、数百μm程度に過ぎず、極めて
小型に形成することができる。従って、図42に示され
ているように、大型の各ガラス基板13、14および1
5を用い、大型基板14の一方の面の多数の区画ごとに
第1のCGH素子21および第2のCGH素子22が対
をなすように、集積化して形成し、またこのガラス基板
14の他方の面に、前記区画に対応して、偏向手段であ
る多数の波長選択フィルタ23を集積化して形成する。
【0111】さらに、大型基板15の一方の面に、前記
区画に対応して、分岐手段である多数のCGH素子24
を集積化して形成する。また、大型ガラス基板15の他
方の面に、前記区画に対応して、多数の第3のCGH素
子25および第4のCGH素子26を、それらが対をな
すように、集積化して形成する。
区画に対応して、分岐手段である多数のCGH素子24
を集積化して形成する。また、大型ガラス基板15の他
方の面に、前記区画に対応して、多数の第3のCGH素
子25および第4のCGH素子26を、それらが対をな
すように、集積化して形成する。
【0112】これら、これらの光学素子21、22、2
3、24、25および26が形成された大型の各ガラス
基板14および15と大型のガラス基板13とを層状に
接合し、多数の光学装置10が集積的に形成された積層
体16′を形成する。その後、この集積体16′を各ガ
ラス基板13、14および15の板厚方向に沿って、縦
割りに分割することにより、多数の光学装置10を一括
的に形成することができることから、効率的に多数の光
学装置10を形成することができる。
3、24、25および26が形成された大型の各ガラス
基板14および15と大型のガラス基板13とを層状に
接合し、多数の光学装置10が集積的に形成された積層
体16′を形成する。その後、この集積体16′を各ガ
ラス基板13、14および15の板厚方向に沿って、縦
割りに分割することにより、多数の光学装置10を一括
的に形成することができることから、効率的に多数の光
学装置10を形成することができる。
【0113】波長選択フィルタ23を後述するような波
長依存性を示すCGH素子により形成することができ
る。しかしながら、CGH素子からなる波長選択フィル
タでは、誘電体膜からなる波長選択フィルタ23に比較
して、光学装置10のコンパクト化の上で、不利となる
ことから、図1に沿って説明したとおり、例えば誘電体
膜フィルタからなる波長選択フィルタ23を用いること
が望ましい。
長依存性を示すCGH素子により形成することができ
る。しかしながら、CGH素子からなる波長選択フィル
タでは、誘電体膜からなる波長選択フィルタ23に比較
して、光学装置10のコンパクト化の上で、不利となる
ことから、図1に沿って説明したとおり、例えば誘電体
膜フィルタからなる波長選択フィルタ23を用いること
が望ましい。
【0114】また、各ガラス基板13〜15に代えて、
光学的な損失が小さな材料であれば、シリコン基板ある
いはプラスチック基板のような種々の基板材料を用いる
ことができる。
光学的な損失が小さな材料であれば、シリコン基板ある
いはプラスチック基板のような種々の基板材料を用いる
ことができる。
【0115】以下の例では、双方向通信のための互いに
異なる波長成分の光のうち、一方の波長成分の光を受け
かつ他方の波長成分の光を出力するための共通端と、前
記一方の波長成分の光を受光器に送り出すための出力端
と、光源から前記他方の波長成分の光を受ける入力端と
を備える光通信端末局用光学装置について説明する。
異なる波長成分の光のうち、一方の波長成分の光を受け
かつ他方の波長成分の光を出力するための共通端と、前
記一方の波長成分の光を受光器に送り出すための出力端
と、光源から前記他方の波長成分の光を受ける入力端と
を備える光通信端末局用光学装置について説明する。
【0116】〈具体例2〉図43は、本発明に係る他の
具体例の光学装置100を示す。図43に示す光学装置
100は、共通端110が一方の面111aに設けられ
た具体例1に示したと同様な材料からなる第1のガラス
基板111と、該ガラス基板の他方の面111bに、一
方の面112aを接合される第2のガラス基板112
と、該ガラス基板の他方の面112bに、一方の面11
3aを接合される第3のガラス基板113と、該ガラス
基板の他方の面113bに、一方の面114aが接合さ
れる第4のガラス基板114とからなるブロック状の積
層構造体115を備える。
具体例の光学装置100を示す。図43に示す光学装置
100は、共通端110が一方の面111aに設けられ
た具体例1に示したと同様な材料からなる第1のガラス
基板111と、該ガラス基板の他方の面111bに、一
方の面112aを接合される第2のガラス基板112
と、該ガラス基板の他方の面112bに、一方の面11
3aを接合される第3のガラス基板113と、該ガラス
基板の他方の面113bに、一方の面114aが接合さ
れる第4のガラス基板114とからなるブロック状の積
層構造体115を備える。
【0117】ガラス基板111、112、113および
114は、それぞれ厚さ寸法T1 、T2 、T3 およびT
4 を有し、それぞれ屈折率n1 、n2 、n3 、n4 を有
する。屈折率n5 で示される空間には、第4のガラス基
板114の他方の面114bから間隔T5 をおいて、光
源116および受光器117がそれぞれ配置されてい
る。
114は、それぞれ厚さ寸法T1 、T2 、T3 およびT
4 を有し、それぞれ屈折率n1 、n2 、n3 、n4 を有
する。屈折率n5 で示される空間には、第4のガラス基
板114の他方の面114bから間隔T5 をおいて、光
源116および受光器117がそれぞれ配置されてい
る。
【0118】第4のガラス基板114の他方の面114
bの受光器117に対応する部分は、該受光器への出力
端となり、この出力端には第1のCGH素子118が形
成されている。受光器117として、例えば、前記フォ
トディテクタのような光電気変換素子が用いられる。ま
た、ガラス基板114の他方の面114bの光源116
に対応する部分は、光源116のための入力端となり、
この入力端には第2のCGH素子119が形成されてい
る。光源116には、前記した半導体レーザのような発
光素子が用いられる。
bの受光器117に対応する部分は、該受光器への出力
端となり、この出力端には第1のCGH素子118が形
成されている。受光器117として、例えば、前記フォ
トディテクタのような光電気変換素子が用いられる。ま
た、ガラス基板114の他方の面114bの光源116
に対応する部分は、光源116のための入力端となり、
この入力端には第2のCGH素子119が形成されてい
る。光源116には、前記した半導体レーザのような発
光素子が用いられる。
【0119】第1のガラス基板111に設けられた共通
端110には、例えば1.5μmの波長の光が入射す
る。また、共通端110は、後述するように、光源11
6からの例えば1.3μmの波長の光が出射する。
端110には、例えば1.5μmの波長の光が入射す
る。また、共通端110は、後述するように、光源11
6からの例えば1.3μmの波長の光が出射する。
【0120】共通端110と、第1のCGH素子118
および第2のCGH素子119との間には、具体例2で
は、偏向手段を構成する第3のCGH素子120、第4
のCGH素子121、および一対の第5のCGH素子1
22(122aおよび122b)が設けられている。
および第2のCGH素子119との間には、具体例2で
は、偏向手段を構成する第3のCGH素子120、第4
のCGH素子121、および一対の第5のCGH素子1
22(122aおよび122b)が設けられている。
【0121】第4のCGH素子121は、第2のガラス
基板112の他方の面112bに設けられており、この
CGH素子121は、共通端110から入射する発散球
面波の光を平行光束に変換するコリメート機能を有し、
入射光を偏向手段120に案内する。
基板112の他方の面112bに設けられており、この
CGH素子121は、共通端110から入射する発散球
面波の光を平行光束に変換するコリメート機能を有し、
入射光を偏向手段120に案内する。
【0122】偏向手段である第3のCGH素子120
は、図示の例では、第3のガラス基板113の一方の面
113aに設けられている。第4のCGH素子121か
ら平行光束を受ける偏向手段120は、リニアグレーテ
ィングすなわち線形格子として作用し、入射光路からの
光を第1および第2の分岐路123aおよび123bに
分ける。第1の分岐路123aは、例えば1次回折光路
であり、第2の分岐路123bは−1次回折光路で構成
することができる。
は、図示の例では、第3のガラス基板113の一方の面
113aに設けられている。第4のCGH素子121か
ら平行光束を受ける偏向手段120は、リニアグレーテ
ィングすなわち線形格子として作用し、入射光路からの
光を第1および第2の分岐路123aおよび123bに
分ける。第1の分岐路123aは、例えば1次回折光路
であり、第2の分岐路123bは−1次回折光路で構成
することができる。
【0123】第1の分岐路123aには、一方の第5の
CGH素子122aが配置されており、また第2の分岐
路123bには、他方の第5のCGH素子122bが配
置されている。一対の第5のCGH素子122aおよび
122bは、プリズム機能を有し、それぞれ第3のガラ
ス基板113の他方の面113bに形成されている。
CGH素子122aが配置されており、また第2の分岐
路123bには、他方の第5のCGH素子122bが配
置されている。一対の第5のCGH素子122aおよび
122bは、プリズム機能を有し、それぞれ第3のガラ
ス基板113の他方の面113bに形成されている。
【0124】一方の第5のCGH素子122aは、共通
端110から入射し、第4のCGH素子121を経て、
偏向手段120により第1の分岐路123aに案内され
る例えば1.5μmの波長を有する一方の波長成分の光
を第1のCGH素子118に案内する。従って、共通端
110に入力する一方の波長成分の光は、第1のCGH
素子118に案内され、このCGH素子118の集光機
能により、受光器117に導かれる。
端110から入射し、第4のCGH素子121を経て、
偏向手段120により第1の分岐路123aに案内され
る例えば1.5μmの波長を有する一方の波長成分の光
を第1のCGH素子118に案内する。従って、共通端
110に入力する一方の波長成分の光は、第1のCGH
素子118に案内され、このCGH素子118の集光機
能により、受光器117に導かれる。
【0125】また、光源116からの発散球面波の光、
例えば1.3μmの波長を有する他方の波長成分の光
は、集光機能を有し、コリメートレンズとして作用する
第2のCGH素子119により、第5のCGH素子12
2bに案内され、該CGH素子のプリズム機能により偏
向手段120の第2の分岐路123bに案内される。従
って、光源116からの他方の波長成分の光は、第5の
CGH素子122b、偏向手段120、および第4のC
GH素子121を経て、共通端110から出射される。
例えば1.3μmの波長を有する他方の波長成分の光
は、集光機能を有し、コリメートレンズとして作用する
第2のCGH素子119により、第5のCGH素子12
2bに案内され、該CGH素子のプリズム機能により偏
向手段120の第2の分岐路123bに案内される。従
って、光源116からの他方の波長成分の光は、第5の
CGH素子122b、偏向手段120、および第4のC
GH素子121を経て、共通端110から出射される。
【0126】各CGH素子118、119、121、1
20および122(122a、122b)は、具体例1
におけると同様に得ることができる。これらのCGH素
子の設計については、例えば一方の波長成分に適合する
ように各CGH素子を考察し、その後、他方の波長成分
に関するCGH素子に、波長差についての修正を施すこ
とができる。ここでは、各CGH素子を例えば1.3μ
mの波長成分に関する特性で考察し、その後、1.5μ
mの波長成分に関するCGH素子に波長差についての修
正を施す。
20および122(122a、122b)は、具体例1
におけると同様に得ることができる。これらのCGH素
子の設計については、例えば一方の波長成分に適合する
ように各CGH素子を考察し、その後、他方の波長成分
に関するCGH素子に、波長差についての修正を施すこ
とができる。ここでは、各CGH素子を例えば1.3μ
mの波長成分に関する特性で考察し、その後、1.5μ
mの波長成分に関するCGH素子に波長差についての修
正を施す。
【0127】第4のCGH素子121は、コリメート機
能を有する。従って、具体例1の第1のCGH素子にお
けると同様に、発散球面波を平行光束に変換する前記式
(5)および式(6)に沿って得られた光路差関数ρ
(x,y)に基づき、エッチングに必要なエッチングマ
スクを得ることができ、このエッチングマスクを用いた
レンズ材料のエッチング処理により、第4のCGH素子
121が得られる。
能を有する。従って、具体例1の第1のCGH素子にお
けると同様に、発散球面波を平行光束に変換する前記式
(5)および式(6)に沿って得られた光路差関数ρ
(x,y)に基づき、エッチングに必要なエッチングマ
スクを得ることができ、このエッチングマスクを用いた
レンズ材料のエッチング処理により、第4のCGH素子
121が得られる。
【0128】偏向手段である第3のCGH素子120と
各第5のCGH素子122aおよび122bとは、透過
型のプリズム機能を有する。従って、具体例1のCGH
素子24におけると同様に、平行光束を平行光束に変換
する前記式(28)に沿って得られる光路差関数ρ
(x,y)に基づき、エッチングマスクを得ることがで
き、このエッチングマスクを用いたエッチング処理によ
り、これらCGH素子120、122aおよび122b
を得ることができる。
各第5のCGH素子122aおよび122bとは、透過
型のプリズム機能を有する。従って、具体例1のCGH
素子24におけると同様に、平行光束を平行光束に変換
する前記式(28)に沿って得られる光路差関数ρ
(x,y)に基づき、エッチングマスクを得ることがで
き、このエッチングマスクを用いたエッチング処理によ
り、これらCGH素子120、122aおよび122b
を得ることができる。
【0129】また、偏向手段である第3のCGH素子1
20は、リニアグレーティングであり、このCGH素子
120は、具体例1の分岐手段24におけると同様に、
2位相レベルのCGH素子を用いることができる。
20は、リニアグレーティングであり、このCGH素子
120は、具体例1の分岐手段24におけると同様に、
2位相レベルのCGH素子を用いることができる。
【0130】CGH素子は、前記したとおり、CADプ
ログラムの実行により得られたマスクパターンを用いた
ガラス材料へのエッチング処理により形成することがで
きるが、回折光学素子であるCGH素子のエッチング深
さと、その回折効率とに興味ある関係がマサチューセッ
ツ工科大、リンカーン研究所から1991年に発行され
たテクニカルレポート、第914号、「バイナリオプチ
クステクノロジ:セオリティカルリミット・オン・ディ
フラクションエフィシャンシー・オブ・マルチレベルデ
ィフラクティブオプチカルエレメント」に報告されてい
る。
ログラムの実行により得られたマスクパターンを用いた
ガラス材料へのエッチング処理により形成することがで
きるが、回折光学素子であるCGH素子のエッチング深
さと、その回折効率とに興味ある関係がマサチューセッ
ツ工科大、リンカーン研究所から1991年に発行され
たテクニカルレポート、第914号、「バイナリオプチ
クステクノロジ:セオリティカルリミット・オン・ディ
フラクションエフィシャンシー・オブ・マルチレベルデ
ィフラクティブオプチカルエレメント」に報告されてい
る。
【0131】このテクニカルレポートによれば、CGH
素子を形成するために使用したエッチングマスク枚数に
応じた位相レベルに応じて、各位相レベルでのエッチン
グ深さと、回折効率との関係を求めることができる。
素子を形成するために使用したエッチングマスク枚数に
応じた位相レベルに応じて、各位相レベルでのエッチン
グ深さと、回折効率との関係を求めることができる。
【0132】図44には、1枚のエッチングマスクすな
わち2位相レベルでの回折効率ηとエッチング深さφ
(波長単位)との関係が、それぞれを縦軸および横軸と
するグラフで示されている。このグラフに示される各特
性曲線の形態は、位相レベル数に応じて変化する。
わち2位相レベルでの回折効率ηとエッチング深さφ
(波長単位)との関係が、それぞれを縦軸および横軸と
するグラフで示されている。このグラフに示される各特
性曲線の形態は、位相レベル数に応じて変化する。
【0133】図44のグラフに示された特性曲線によれ
ば、エッチング深さを例えば1.3μm波長に等しい
1.3μmとすることにより、実質的に入射光のほぼ4
0%の強度の1次回折光および−1次回折光がそれぞれ
得られることが分かる。また、エッチング深さを波長の
ほぼ60%とすることにより、ほぼ30%の0次回折光
すなわち直線的な透過光と、ほぼ30%の1次回折光お
よび−1次回折光とに分離することができる。
ば、エッチング深さを例えば1.3μm波長に等しい
1.3μmとすることにより、実質的に入射光のほぼ4
0%の強度の1次回折光および−1次回折光がそれぞれ
得られることが分かる。また、エッチング深さを波長の
ほぼ60%とすることにより、ほぼ30%の0次回折光
すなわち直線的な透過光と、ほぼ30%の1次回折光お
よび−1次回折光とに分離することができる。
【0134】この回折効率すなわち分割強度割合と、エ
ッチング深さとの対応関係は、マスク数すなわち位相レ
ベル数に応じて変化することから、使用するCGH素子
の位相レベル数に応じて、適正なエッチング深さを選択
することにより、適正な強度比で光路を分割することが
できる。
ッチング深さとの対応関係は、マスク数すなわち位相レ
ベル数に応じて変化することから、使用するCGH素子
の位相レベル数に応じて、適正なエッチング深さを選択
することにより、適正な強度比で光路を分割することが
できる。
【0135】従って、具体例1で説明したとおり、マス
ク枚数の選択によるCGH素子の位相レベルの選択に加
えて、CGH素子のエッチング深さの選択によっても、
光路を適正な強度比で、例えば第1の分岐路123aお
よび第2の分岐路123bに分割することができる。ま
た、CGH素子からなる偏向手段120は、高次回折光
の利用により、WDMミラーに比較して、その回折方向
を比較的広い範囲から選択することが可能となり、回折
角度を大きくとることにより、第3のガラス基板113
の厚さ寸法T3 の低減が可能となる。
ク枚数の選択によるCGH素子の位相レベルの選択に加
えて、CGH素子のエッチング深さの選択によっても、
光路を適正な強度比で、例えば第1の分岐路123aお
よび第2の分岐路123bに分割することができる。ま
た、CGH素子からなる偏向手段120は、高次回折光
の利用により、WDMミラーに比較して、その回折方向
を比較的広い範囲から選択することが可能となり、回折
角度を大きくとることにより、第3のガラス基板113
の厚さ寸法T3 の低減が可能となる。
【0136】第1のCGH素子118および第2のCG
H素子119は、等価的に第1の分岐路123aおよび
第2の分岐路123bを経る平行光束を像点に集光させ
るCGH素子と見なせる。従って、具体例1におけるC
GH素子22と同様に、前記式(10)および式(1
1)に沿った光路差関数ρ(x,y)に基づいて、第1
のCGH素子118および119を得ることができる。
H素子119は、等価的に第1の分岐路123aおよび
第2の分岐路123bを経る平行光束を像点に集光させ
るCGH素子と見なせる。従って、具体例1におけるC
GH素子22と同様に、前記式(10)および式(1
1)に沿った光路差関数ρ(x,y)に基づいて、第1
のCGH素子118および119を得ることができる。
【0137】ところで、前記したとおり、CGH素子で
は、その焦点距離および偏向角度が光の波長に依存す
る。従って、前記したとおり、1.3μmの波長に沿っ
て第4のCGH素子121、120、122aおよび1
18が設計されると、これらのCGH素子を経る1.5
μmの波長の光では、波長差による修正が必要となる。
は、その焦点距離および偏向角度が光の波長に依存す
る。従って、前記したとおり、1.3μmの波長に沿っ
て第4のCGH素子121、120、122aおよび1
18が設計されると、これらのCGH素子を経る1.5
μmの波長の光では、波長差による修正が必要となる。
【0138】第4のCGH素子121に関して、1.3
μmの波長成分の光については、適正なコリメート機能
を発揮するが、共通端110から入射する1.5μmの
波長成分の光は、平行光束にならず、ある距離D2 を隔
てた像点に集光する。また、偏向手段120について
も、1.3μmの波長のそれと異なる。
μmの波長成分の光については、適正なコリメート機能
を発揮するが、共通端110から入射する1.5μmの
波長成分の光は、平行光束にならず、ある距離D2 を隔
てた像点に集光する。また、偏向手段120について
も、1.3μmの波長のそれと異なる。
【0139】第4のCGH素子121の1.5μmの波
長成分の光についての像点までの距離距離D2 は、前記
式(27)から導かれる次式で求めることができる。 D2 =5.2(n2T1/n1 ) …(63) また、第4のCGH素子121の1.5μmの波長成分
の光についての偏向角度は前記式(20)により、補正
することができる。この偏向角度の補正は、市販されて
いる光学CADプログラムでの光線追跡によっても行う
ことができる。
長成分の光についての像点までの距離距離D2 は、前記
式(27)から導かれる次式で求めることができる。 D2 =5.2(n2T1/n1 ) …(63) また、第4のCGH素子121の1.5μmの波長成分
の光についての偏向角度は前記式(20)により、補正
することができる。この偏向角度の補正は、市販されて
いる光学CADプログラムでの光線追跡によっても行う
ことができる。
【0140】この集光性の光を第5のCGH素子122
aにより平行光束に変換すべく、第5のCGH素子12
2aを補正することができる。第5のCGH素子122
aに関する等価的な点光源までの距離D4 は、式(6
3)から導き出される次式により求められる。 (D4/n4)=(D2/n2)−{(T1/n1)+(T2/n2)+(T3/n3)}…(64) この関係に基づいて、第5のCGH素子122aの1.
5μmの光についてのコリメート機能が求められる。ま
た、第1のCGH素子118について、1.5μmの光
に対するコリメート光を集光させるように修正される。
aにより平行光束に変換すべく、第5のCGH素子12
2aを補正することができる。第5のCGH素子122
aに関する等価的な点光源までの距離D4 は、式(6
3)から導き出される次式により求められる。 (D4/n4)=(D2/n2)−{(T1/n1)+(T2/n2)+(T3/n3)}…(64) この関係に基づいて、第5のCGH素子122aの1.
5μmの光についてのコリメート機能が求められる。ま
た、第1のCGH素子118について、1.5μmの光
に対するコリメート光を集光させるように修正される。
【0141】第5のCGH素子122aにコリメート機
能を付与することなく、第1のCGH素子118に、図
28および前記式(38)で示されるような結像作用を
担わせることができる。このCGH素子118の結像作
用により、第5のCGH素子122aのコリメート機能
を補償することができる。このとき、第1のCGH素子
118から物点までの距離D6 は、次式から導き出され
る。 (D6/n5)=(D2/n2)−{(T1/n1)+(T2/n2)+(T3/n3)+(T4/n3)}…(65) 式(65)の補正を考慮した前記式(38)の光路差関
数ρ(x,y)から、結像作用を有する第1のCGH素
子118が得られる。
能を付与することなく、第1のCGH素子118に、図
28および前記式(38)で示されるような結像作用を
担わせることができる。このCGH素子118の結像作
用により、第5のCGH素子122aのコリメート機能
を補償することができる。このとき、第1のCGH素子
118から物点までの距離D6 は、次式から導き出され
る。 (D6/n5)=(D2/n2)−{(T1/n1)+(T2/n2)+(T3/n3)+(T4/n3)}…(65) 式(65)の補正を考慮した前記式(38)の光路差関
数ρ(x,y)から、結像作用を有する第1のCGH素
子118が得られる。
【0142】このような波長に関する補正は、具体例1
におけると同様に、1.5μmの波長について、まず各
CGH素子を設計し、その後、1.3μmの波長に対す
る補正を考慮することができる。
におけると同様に、1.5μmの波長について、まず各
CGH素子を設計し、その後、1.3μmの波長に対す
る補正を考慮することができる。
【0143】具体例2に示した本発明に係る光学装置1
00では、共通端110から入射する一方の波長成分で
ある1.5μmの波長を有する光は、第4のCGH素子
121を経ることにより、平行光束として偏向手段12
0に案内され、この偏向手段により規定される第1の分
岐路123aを経て、第5のCGH素子122aに案内
される。この第1の分岐路123aを経る一方の波長成
分の光は、第5のCGH素子122aの偏向により、第
1のCGH素子118に案内され、該CGH素子の集光
作用により、受光器117に導かれる。
00では、共通端110から入射する一方の波長成分で
ある1.5μmの波長を有する光は、第4のCGH素子
121を経ることにより、平行光束として偏向手段12
0に案内され、この偏向手段により規定される第1の分
岐路123aを経て、第5のCGH素子122aに案内
される。この第1の分岐路123aを経る一方の波長成
分の光は、第5のCGH素子122aの偏向により、第
1のCGH素子118に案内され、該CGH素子の集光
作用により、受光器117に導かれる。
【0144】また、光源116から発せられる他方の波
長成分である1.3μmの波長を有する光は、第2のC
GH素子119のコリメート機能により平行光束に変換
され、この平行光束は第5のCGH素子122bのプリ
ズム機能により、偏向手段120の第2の分岐路123
bを経て、該偏向手段に案内される。偏向手段120に
案内された他方の波長成分の光は、第4のCGH素子1
21の集光機能により、共通端110に案内される。
長成分である1.3μmの波長を有する光は、第2のC
GH素子119のコリメート機能により平行光束に変換
され、この平行光束は第5のCGH素子122bのプリ
ズム機能により、偏向手段120の第2の分岐路123
bを経て、該偏向手段に案内される。偏向手段120に
案内された他方の波長成分の光は、第4のCGH素子1
21の集光機能により、共通端110に案内される。
【0145】従って、光学装置100によれば、各CG
H素子の採用により、コンパクト化を図ることができ、
また大量生産が容易であることから、安価に光学装置を
提供することができる。
H素子の採用により、コンパクト化を図ることができ、
また大量生産が容易であることから、安価に光学装置を
提供することができる。
【0146】〈具体例3〉図45は、本発明に係る具体
例3の光学装置200を示す。図45に示されているよ
うに、具体例2に示した第5のCGH素子122(12
2aおよび122b)を不要とすることができる。この
とき、第1のCGH素子118および第2のCGH素子
119に、それぞれ前記したコリメート機能または結像
機能に加えて、プリズム機能が付加される。
例3の光学装置200を示す。図45に示されているよ
うに、具体例2に示した第5のCGH素子122(12
2aおよび122b)を不要とすることができる。この
とき、第1のCGH素子118および第2のCGH素子
119に、それぞれ前記したコリメート機能または結像
機能に加えて、プリズム機能が付加される。
【0147】光学装置200によれば、第5のCGH素
子122(122aおよび122b)を不要とすること
ができることに関連して、第4のガラス基板114をも
不要とすることができ、これにより、一層のコンパクト
化およびコストの削減が可能となる。
子122(122aおよび122b)を不要とすること
ができることに関連して、第4のガラス基板114をも
不要とすることができ、これにより、一層のコンパクト
化およびコストの削減が可能となる。
【0148】〈具体例4〉図46は、本発明に係る具体
例4の光学装置210を示す。具体例4では、図46に
示されているように、さらに、具体例2および3に示し
たコリメート機能を有する第4のCGH素子121を不
要とすることができる。この第4のCGH素子121の
削除により、偏向手段120から各CGH素子118お
よび119への第1の分岐路123aおよび第2の分岐
路123bが共に発散光路となる。従って、第1のCG
H素子118および第2のCGH素子119には、それ
ぞれ結像機能が付与される。
例4の光学装置210を示す。具体例4では、図46に
示されているように、さらに、具体例2および3に示し
たコリメート機能を有する第4のCGH素子121を不
要とすることができる。この第4のCGH素子121の
削除により、偏向手段120から各CGH素子118お
よび119への第1の分岐路123aおよび第2の分岐
路123bが共に発散光路となる。従って、第1のCG
H素子118および第2のCGH素子119には、それ
ぞれ結像機能が付与される。
【0149】光学装置210によれば、さらに、第4の
CGH素子121および第3のガラス基板113をも不
要とすることができ、従って、一層のコンパクト化およ
びコストの削減の上で、有利である。
CGH素子121および第3のガラス基板113をも不
要とすることができ、従って、一層のコンパクト化およ
びコストの削減の上で、有利である。
【0150】具体例2〜具体例4では、偏向手段120
として透過型CGH素子が用いられたが、次に示す具体
例5ないし具体例8におけるように、偏向手段120に
反射型CGH素子を用いることができる。この反射型C
GH素子は、透過型CGH素子に例えばアルミニゥムあ
るいは金のような金属を蒸着することにより形成される
反射手段を組み合わせることにより、得ることができ
る。
として透過型CGH素子が用いられたが、次に示す具体
例5ないし具体例8におけるように、偏向手段120に
反射型CGH素子を用いることができる。この反射型C
GH素子は、透過型CGH素子に例えばアルミニゥムあ
るいは金のような金属を蒸着することにより形成される
反射手段を組み合わせることにより、得ることができ
る。
【0151】〈具体例5〉図47に示す光学装置220
では、第1のガラス基板111の一方の面111aに、
共通端110と、光源116および受光器117が設け
られている。また、第1のガラス基板111の他方の面
111bに接合される第2のガラス基板112の一方の
面112aに、第4のCGH素子121と、第1のCG
H素子118および第2のCGH素子119とが形成さ
れている。また、偏向手段120が第2のガラス基板1
12の他方の面112bに形成されており、この偏向手
段である第3のCGH素子120に反射型CGH素子が
用いられている。
では、第1のガラス基板111の一方の面111aに、
共通端110と、光源116および受光器117が設け
られている。また、第1のガラス基板111の他方の面
111bに接合される第2のガラス基板112の一方の
面112aに、第4のCGH素子121と、第1のCG
H素子118および第2のCGH素子119とが形成さ
れている。また、偏向手段120が第2のガラス基板1
12の他方の面112bに形成されており、この偏向手
段である第3のCGH素子120に反射型CGH素子が
用いられている。
【0152】これにより、第4のCGH素子121から
の平行光束は、反射型の第3のCGH素子120によ
り、それぞれ第1のCGH素子118および第2のCG
H素子119へ向けて反射され、第1の分岐路123a
および第2の分岐路123bを経て、第1のCGH素子
118および第2のCGH素子119により、受光器1
17および光源116に集光される。
の平行光束は、反射型の第3のCGH素子120によ
り、それぞれ第1のCGH素子118および第2のCG
H素子119へ向けて反射され、第1の分岐路123a
および第2の分岐路123bを経て、第1のCGH素子
118および第2のCGH素子119により、受光器1
17および光源116に集光される。
【0153】この反射型CGH素子および透過型CGH
素子の形成のために前記したエッチングマスクを用いた
エッチングにおける各位相深さすなわちエッチング深さ
と、波長λとの関係がそれぞれ次式で表される。 TTransmission=λ/(2|n1 −n2 |) …(66) TReflection=λ/(4n1 ) …(67)
素子の形成のために前記したエッチングマスクを用いた
エッチングにおける各位相深さすなわちエッチング深さ
と、波長λとの関係がそれぞれ次式で表される。 TTransmission=λ/(2|n1 −n2 |) …(66) TReflection=λ/(4n1 ) …(67)
【0154】式(66)は、2位相の透過型CGH素子
におけるエッチング深さと波長との関係を示し、式(6
7)は同様に2位相の反射型CGH素子におけるエッチ
ング深さと波長との関係を示す。透過型のCGH素子に
ついての式(66)では、透過する2つの媒質の屈折率
の差(n1 −n2 )が関係する。他方、反射型のCGH
素子についての式(67)では、一方の媒質の屈折率n
1 のみが関係する。
におけるエッチング深さと波長との関係を示し、式(6
7)は同様に2位相の反射型CGH素子におけるエッチ
ング深さと波長との関係を示す。透過型のCGH素子に
ついての式(66)では、透過する2つの媒質の屈折率
の差(n1 −n2 )が関係する。他方、反射型のCGH
素子についての式(67)では、一方の媒質の屈折率n
1 のみが関係する。
【0155】このことは、反射型CGH素子の方が、透
過型CGH素子に比較して、より浅いエッチング深さで
同等の回折効果が得られることを示す。従って、図47
に示すように、反射型CGH素子により構成された偏向
手段120を用いることにより、透過型CGH素子によ
り構成された偏向手段120を用いることに比較して、
同一エッチング深さではより大きな回折角度を得ること
ができ、また、より浅いエッチング深さで同等な回折角
度を得ることができ、さらにアスペクト比を小さくする
ことができる等、種々の点で有利である。
過型CGH素子に比較して、より浅いエッチング深さで
同等の回折効果が得られることを示す。従って、図47
に示すように、反射型CGH素子により構成された偏向
手段120を用いることにより、透過型CGH素子によ
り構成された偏向手段120を用いることに比較して、
同一エッチング深さではより大きな回折角度を得ること
ができ、また、より浅いエッチング深さで同等な回折角
度を得ることができ、さらにアスペクト比を小さくする
ことができる等、種々の点で有利である。
【0156】また、反射型の偏向手段120を用いるこ
とにより、第1のガラス基板13および第2のガラス基
板14の2枚の基板で積層構造体115を形成すること
ができ、構成の一層の簡素化を図ることが可能となる。
とにより、第1のガラス基板13および第2のガラス基
板14の2枚の基板で積層構造体115を形成すること
ができ、構成の一層の簡素化を図ることが可能となる。
【0157】〈具体例6〉図48に示された具体例6の
光学装置230では、第2の分岐路123bに反射型の
第5のCGH素子122bが配置されており、この反射
型CGH素子122bの反射を利用して、受光器117
が設けられた側(第1のガラス基板111の一方の面1
11a)と反対側である第2のガラス基板112の他方
の面112bに光源116を配置することが可能とな
る。
光学装置230では、第2の分岐路123bに反射型の
第5のCGH素子122bが配置されており、この反射
型CGH素子122bの反射を利用して、受光器117
が設けられた側(第1のガラス基板111の一方の面1
11a)と反対側である第2のガラス基板112の他方
の面112bに光源116を配置することが可能とな
る。
【0158】〈具体例7〉また、図49に示すように、
反射型の第3のCGH素子120を用いた具体例7にお
いても、コリメート機能を有する第4のCGH素子12
1を不要とすることができる。この具体例7の光学装置
240では、具体例4におけると同様に、第1のCGH
素子118および第2のCGH素子119に、プリズム
機能に加えて、結像機能が付加される。
反射型の第3のCGH素子120を用いた具体例7にお
いても、コリメート機能を有する第4のCGH素子12
1を不要とすることができる。この具体例7の光学装置
240では、具体例4におけると同様に、第1のCGH
素子118および第2のCGH素子119に、プリズム
機能に加えて、結像機能が付加される。
【0159】〈具体例8〉さらに、図50に示すよう
に、第3のCGH素子120に加えて、第1のCGH素
子118および第2のCGH素子119に、反射型CG
H素子を用いることができる。具体例8に示す光学装置
250では、第1の分岐路123aおよび第2の分岐路
123bに、ミラー124aおよび124bがそれぞれ
適用されている。この光学装置250によれば、複数の
ガラス基板を用いることなく、単一のガラス基板111
への各光学素子の組み付けが可能となる。
に、第3のCGH素子120に加えて、第1のCGH素
子118および第2のCGH素子119に、反射型CG
H素子を用いることができる。具体例8に示す光学装置
250では、第1の分岐路123aおよび第2の分岐路
123bに、ミラー124aおよび124bがそれぞれ
適用されている。この光学装置250によれば、複数の
ガラス基板を用いることなく、単一のガラス基板111
への各光学素子の組み付けが可能となる。
【0160】CGH素子からなる偏向手段120による
第1の分岐路123aおよび第2の分岐路123bとし
て、具体例9ないし具体例11に示すように、0次回折
光路と1次回折光路との組み合わせまたは1次回折光路
と2次回折光路との組み合わせを採用することができ
る。
第1の分岐路123aおよび第2の分岐路123bとし
て、具体例9ないし具体例11に示すように、0次回折
光路と1次回折光路との組み合わせまたは1次回折光路
と2次回折光路との組み合わせを採用することができ
る。
【0161】〈具体例9〉図51に示す光学装置260
では、第4のCGH素子121からの平行光束を受ける
CGH素子で構成された偏向手段120は、入射光の1
次回折光路と、入射光の直進経路である0次回折光路と
で、それぞれ第1の分岐路123aおよび第2の分岐路
123bを規定する。従って、具体例9の光学装置26
0では、共通端110から第4のCGH素子121を経
て偏向手段120に案内される一方の波長成分の光は、
1次回折光路により規定される第1の分岐路123aお
よび第1のCGH素子118を経て、受光器117に案
内される。また、光源116からの他方の波長成分の光
は、第2のCGH素子119を経て第2の分岐路123
bに案内され、さらに偏向手段120および第4のCG
H素子121を経て、共通端110に出力される。
では、第4のCGH素子121からの平行光束を受ける
CGH素子で構成された偏向手段120は、入射光の1
次回折光路と、入射光の直進経路である0次回折光路と
で、それぞれ第1の分岐路123aおよび第2の分岐路
123bを規定する。従って、具体例9の光学装置26
0では、共通端110から第4のCGH素子121を経
て偏向手段120に案内される一方の波長成分の光は、
1次回折光路により規定される第1の分岐路123aお
よび第1のCGH素子118を経て、受光器117に案
内される。また、光源116からの他方の波長成分の光
は、第2のCGH素子119を経て第2の分岐路123
bに案内され、さらに偏向手段120および第4のCG
H素子121を経て、共通端110に出力される。
【0162】CGH素子からなる偏向手段120では、
前記したとおり、CGH素子のエッチングマスクを用い
たレンズ材料でのエッチング処理において、そのエッチ
ング深さを変えることにより、0次回折光路および1次
回折光路の各光強度比を変えることができ、このエッチ
ング深さの調整により、適正な強度比を得ることができ
る。
前記したとおり、CGH素子のエッチングマスクを用い
たレンズ材料でのエッチング処理において、そのエッチ
ング深さを変えることにより、0次回折光路および1次
回折光路の各光強度比を変えることができ、このエッチ
ング深さの調整により、適正な強度比を得ることができ
る。
【0163】また、0次回折光路は、入射光路に直線状
に整列して構成されることから、第3のCGH素子12
0および第2のCGH素子119を共軸的に形成するこ
とができる。そのため、この第2のCGH素子119を
入射光路と角度的な高次回折光路で利用する場合に比較
して、製造技術上、CGH素子119のレンズ開口数の
増大を図ることが可能となり、光源116との結合効率
の向上に有利となる。
に整列して構成されることから、第3のCGH素子12
0および第2のCGH素子119を共軸的に形成するこ
とができる。そのため、この第2のCGH素子119を
入射光路と角度的な高次回折光路で利用する場合に比較
して、製造技術上、CGH素子119のレンズ開口数の
増大を図ることが可能となり、光源116との結合効率
の向上に有利となる。
【0164】〈具体例10〉図52の具体例10に示す
とおり、具体例9に示した第4のCGH素子121を不
要とすることができる。第4のCGH素子121を不要
とした光学装置270では、具体例4に沿って説明した
と同様に、第1のCGH素子118および第2のCGH
素子119には、それぞれ結像機能が付与される。
とおり、具体例9に示した第4のCGH素子121を不
要とすることができる。第4のCGH素子121を不要
とした光学装置270では、具体例4に沿って説明した
と同様に、第1のCGH素子118および第2のCGH
素子119には、それぞれ結像機能が付与される。
【0165】〈具体例11〉また、図53の具体例11
に示されているように、具体例9に示した第3のCGH
素子120に反射型のCGH素子を採用することができ
る。具体例11の光学装置280では、第4のCGH素
子121、第2のCGH素子119および第1のCGH
素子118が第1のガラス基板111の他方の面111
bに形成されている。
に示されているように、具体例9に示した第3のCGH
素子120に反射型のCGH素子を採用することができ
る。具体例11の光学装置280では、第4のCGH素
子121、第2のCGH素子119および第1のCGH
素子118が第1のガラス基板111の他方の面111
bに形成されている。
【0166】図53の具体例11に代えて、各CGH素
子121、119および118を第2のガラス基板11
2の一方の面112aに形成することができる。しかし
ながら、具体例11に示すとおり、第1のガラス基板1
11の共通端110、光源116および受光器117が
設けられる第1のガラス基板111の一方の面111a
と反対側の他方の面111bに、各CGH素子121、
119および118を形成することにより、製造上、相
互に対応する両面111aおよび111b上の光学素子
のアライメント整合を比較的容易に得ることができる。
子121、119および118を第2のガラス基板11
2の一方の面112aに形成することができる。しかし
ながら、具体例11に示すとおり、第1のガラス基板1
11の共通端110、光源116および受光器117が
設けられる第1のガラス基板111の一方の面111a
と反対側の他方の面111bに、各CGH素子121、
119および118を形成することにより、製造上、相
互に対応する両面111aおよび111b上の光学素子
のアライメント整合を比較的容易に得ることができる。
【0167】また、具体例11の光学装置280では、
第1の分岐路123aとして第3のCGH素子120の
2次回折光路が利用され、第2の分岐路123bとして
第3のCGH素子120の1次回折光路が利用されてい
る。この第3のCGH素子120には、例えば8位相の
CGH素子を用い、そのエッチング深さを波長の1.5
倍とすることにより、入射光強度の約40%の強度の各
分岐光をそれぞれ得ることができる。
第1の分岐路123aとして第3のCGH素子120の
2次回折光路が利用され、第2の分岐路123bとして
第3のCGH素子120の1次回折光路が利用されてい
る。この第3のCGH素子120には、例えば8位相の
CGH素子を用い、そのエッチング深さを波長の1.5
倍とすることにより、入射光強度の約40%の強度の各
分岐光をそれぞれ得ることができる。
【0168】さらに、具体例11では、第3のCGH素
子120の0次回折光路がそのCGH素子120への入
射光路として利用されているが、例えば高次回折光路を
入射光路とし、0次回折光路を一方の分岐路(第1の分
岐路123aまたは第2の分岐路123b)として利用
することができる。
子120の0次回折光路がそのCGH素子120への入
射光路として利用されているが、例えば高次回折光路を
入射光路とし、0次回折光路を一方の分岐路(第1の分
岐路123aまたは第2の分岐路123b)として利用
することができる。
【0169】次に説明する具体例12ないし具体例20
は、偏向手段120として、偏向方向を相互に異にして
光路に並列的に形成される2つのCGH素子部分が利用
された例を示す。
は、偏向手段120として、偏向方向を相互に異にして
光路に並列的に形成される2つのCGH素子部分が利用
された例を示す。
【0170】〈具体例12〉図54に示す光学装置29
0では、第1の入力端110から第4のCGH素子12
1を経て平行光束に変換された一方の波長成分の入力光
は、第3のガラス基板113の一方の面113aに形成
された2つの透過型CGH素子部分120aおよび12
0bの組み合わせからなる偏向手段120(120aお
よび120b)により、第1の分岐路123aと、第2
の分岐路123bとに分岐される。
0では、第1の入力端110から第4のCGH素子12
1を経て平行光束に変換された一方の波長成分の入力光
は、第3のガラス基板113の一方の面113aに形成
された2つの透過型CGH素子部分120aおよび12
0bの組み合わせからなる偏向手段120(120aお
よび120b)により、第1の分岐路123aと、第2
の分岐路123bとに分岐される。
【0171】この偏向手段120は、CGH素子部分
(120aおよび120b)がそれぞれのプリズム機能
による偏向角を相互に異にするように、第4のCGH素
子121からの平行光束路内に並列的に形成されてお
り、これにより、偏向手段120が構成されている。
(120aおよび120b)がそれぞれのプリズム機能
による偏向角を相互に異にするように、第4のCGH素
子121からの平行光束路内に並列的に形成されてお
り、これにより、偏向手段120が構成されている。
【0172】一方のCGH素子部分120aは、第1の
分岐路123aを規定し、他方のCGH素子部分120
bは、第2の分岐路123bを規定する。従って、第1
の分岐路123aに案内された一方の波長成分の光は、
第5のCGH素子122aを経て、第1のCGH素子1
18に至り、該CGH素子の集光機能により、受光器1
17に案内される。また、光源116からの他方の波長
成分の光は、第2のCGH素子119のコリメート機能
により、第5のCGH素子122bに至り、該CGH素
子から第2の分岐路123bを経て、さらに、CGH素
子部分120bおよび第4のCGH素子121を経て、
共通端110に案内される。
分岐路123aを規定し、他方のCGH素子部分120
bは、第2の分岐路123bを規定する。従って、第1
の分岐路123aに案内された一方の波長成分の光は、
第5のCGH素子122aを経て、第1のCGH素子1
18に至り、該CGH素子の集光機能により、受光器1
17に案内される。また、光源116からの他方の波長
成分の光は、第2のCGH素子119のコリメート機能
により、第5のCGH素子122bに至り、該CGH素
子から第2の分岐路123bを経て、さらに、CGH素
子部分120bおよび第4のCGH素子121を経て、
共通端110に案内される。
【0173】〈具体例13〉図55の具体例13に示さ
れているように、具体例12に示した第5のCGH素子
122(122aおよび122b)を不要とすることが
できる。この光学装置300では、第1のCGH素子1
18および第2のCGH素子119に、それぞれ前記し
たコリメート機能または結像機能に加えて、プリズム機
能が付加される。
れているように、具体例12に示した第5のCGH素子
122(122aおよび122b)を不要とすることが
できる。この光学装置300では、第1のCGH素子1
18および第2のCGH素子119に、それぞれ前記し
たコリメート機能または結像機能に加えて、プリズム機
能が付加される。
【0174】光学装置200によれば、第5のCGH素
子122(122aおよび122b)を不要とすること
ができることに関連して、第4のガラス基板114をも
不要とすることができることから、具体例12に比較し
て、一層のコンパクト化およびコストの削減が可能とな
る。
子122(122aおよび122b)を不要とすること
ができることに関連して、第4のガラス基板114をも
不要とすることができることから、具体例12に比較し
て、一層のコンパクト化およびコストの削減が可能とな
る。
【0175】〈具体例14〉さらに、図56の具体例1
4に示すように、具体例13に示した第4のCGH素子
121を不要とすることができる。第4のCGH素子1
21を不要とした光学装置310では、第3のCGH素
子部分120aおよび第3のCGH素子部分120bに
コリメート機能が付加されている。各素子部分120a
および120bによりコリメートされる光は、等価的
に、それぞれ第1のCGH素子118および第2のCG
H素子119によって光源116および受光器117に
集光される。
4に示すように、具体例13に示した第4のCGH素子
121を不要とすることができる。第4のCGH素子1
21を不要とした光学装置310では、第3のCGH素
子部分120aおよび第3のCGH素子部分120bに
コリメート機能が付加されている。各素子部分120a
および120bによりコリメートされる光は、等価的
に、それぞれ第1のCGH素子118および第2のCG
H素子119によって光源116および受光器117に
集光される。
【0176】この光学装置310では、第4のCGH素
子121に加えて、さらに第3のガラス基板113をも
不要とすることができ、従って、一層のコンパクト化お
よびコストの削減の上で、有利である。
子121に加えて、さらに第3のガラス基板113をも
不要とすることができ、従って、一層のコンパクト化お
よびコストの削減の上で、有利である。
【0177】〈具体例15〉具体例14では、第3のC
GH素子部分120aおよび第3のCGH素子部分12
0bにコリメート機能を付与したが、図57の具体例1
5に示されているように、各CGH素子部分120aお
よび120bを線状格子であるリニアグレーティングと
することができる。
GH素子部分120aおよび第3のCGH素子部分12
0bにコリメート機能を付与したが、図57の具体例1
5に示されているように、各CGH素子部分120aお
よび120bを線状格子であるリニアグレーティングと
することができる。
【0178】この具体例14の光学装置320では、リ
ニアグレーティングからなる第3のCGH素子部分12
0aおよび120bは、コリメート機能を有しないこと
から、このコリメート機能の補償のために、第1のCG
H素子118および第2のCGH素子119には、それ
ぞれ結像機能が付与されている。
ニアグレーティングからなる第3のCGH素子部分12
0aおよび120bは、コリメート機能を有しないこと
から、このコリメート機能の補償のために、第1のCG
H素子118および第2のCGH素子119には、それ
ぞれ結像機能が付与されている。
【0179】〈具体例16〉図58に示す具体例16で
は、コリメート機能を有する第4のCGH素子121か
らの光路に対応して、光源116および受光器117へ
の集光機能をそれぞれ有する第1のCGH素子118お
よび第2のCGH素子119が、並列的に配置されてい
る。第1のCGH素子118は、第4のCGH素子12
1からの平行光束の一方の波長成分の光を受光器117
に集光させるべく配置されている。また、第2のCGH
素子119は、光源116からの他方の波長成分の光を
第4のCGH素子121に平行光束として案内すべく配
置されている。
は、コリメート機能を有する第4のCGH素子121か
らの光路に対応して、光源116および受光器117へ
の集光機能をそれぞれ有する第1のCGH素子118お
よび第2のCGH素子119が、並列的に配置されてい
る。第1のCGH素子118は、第4のCGH素子12
1からの平行光束の一方の波長成分の光を受光器117
に集光させるべく配置されている。また、第2のCGH
素子119は、光源116からの他方の波長成分の光を
第4のCGH素子121に平行光束として案内すべく配
置されている。
【0180】従って、具体例16の光学装置330で
は、第1のCGH素子118および第2のCGH素子1
19は、具体例12ないし15に示した偏向手段の各C
GH素子部分120aおよび120bの機能をも担って
いる。
は、第1のCGH素子118および第2のCGH素子1
19は、具体例12ないし15に示した偏向手段の各C
GH素子部分120aおよび120bの機能をも担って
いる。
【0181】また、具体例16では、第2のCGH素子
119を第4のCGH素子121と同軸的に形成するこ
とができる。従って、具体例15における第2のCGH
素子119に比較して、具体例9について説明したとお
り、製造技術上、CGH素子119のレンズ開口数の増
大を図ることが可能となる。
119を第4のCGH素子121と同軸的に形成するこ
とができる。従って、具体例15における第2のCGH
素子119に比較して、具体例9について説明したとお
り、製造技術上、CGH素子119のレンズ開口数の増
大を図ることが可能となる。
【0182】また、各CGH素子118および119の
面積比に応じて光源116および受光器117への光強
度分配が決まる。従って、光強度の分配設定により、一
般的に強度の調整が容易でない光源116の、一般的に
感度の調整が可能な受光器117に対しての相対的な結
合効率の調整が可能となり、光源116の相対的な結合
効率の向上の点で、有利となる。
面積比に応じて光源116および受光器117への光強
度分配が決まる。従って、光強度の分配設定により、一
般的に強度の調整が容易でない光源116の、一般的に
感度の調整が可能な受光器117に対しての相対的な結
合効率の調整が可能となり、光源116の相対的な結合
効率の向上の点で、有利となる。
【0183】〈具体例17〉さらに、図59の具体例1
7に示すとおり、共通端110からの発散光を具体例1
6で説明したような、偏向手段の各CGH素子部分12
0aおよび120bの機能をも担う第1のCGH素子1
18および第2のCGH素子119に案内することがで
きる。
7に示すとおり、共通端110からの発散光を具体例1
6で説明したような、偏向手段の各CGH素子部分12
0aおよび120bの機能をも担う第1のCGH素子1
18および第2のCGH素子119に案内することがで
きる。
【0184】具体例17の光学装置340によれば、偏
向手段の機能を担って一方の波長成分を受光器117に
案内する第1のCGH素子118と、偏向手段の機能を
担って他方の波長成分を光源116から共通端110に
案内する第2のCGH素子119とを単一基板111に
組み込むことにより、双方向通信のための光学装置34
0を実現することができることから、構成の簡素化を図
ることができる。さらに、各CGH素子118および1
19は、一方の波長成分および他方の波長成分に適合す
るように予め単一条件で設計することができ、一方の波
長成分あるいは他方の波長成分に応じた修正作業が不要
となり、設計作業の簡素化が図られる。
向手段の機能を担って一方の波長成分を受光器117に
案内する第1のCGH素子118と、偏向手段の機能を
担って他方の波長成分を光源116から共通端110に
案内する第2のCGH素子119とを単一基板111に
組み込むことにより、双方向通信のための光学装置34
0を実現することができることから、構成の簡素化を図
ることができる。さらに、各CGH素子118および1
19は、一方の波長成分および他方の波長成分に適合す
るように予め単一条件で設計することができ、一方の波
長成分あるいは他方の波長成分に応じた修正作業が不要
となり、設計作業の簡素化が図られる。
【0185】具体例18ないし具体例20に、偏向手段
120として、偏向方向を相互に異にして光路に並列的
に形成される2つのCGH素子部分を反射型として利用
した例を示す。
120として、偏向方向を相互に異にして光路に並列的
に形成される2つのCGH素子部分を反射型として利用
した例を示す。
【0186】〈具体例18〉図60に示す具体例18の
光学装置350では、第1のガラス基板111の一方の
面111aに、共通端110と、光源116および受光
器117が設けられている。また、第1のガラス基板1
11の他方の面111bに接合される第2のガラス基板
112の一方の面112aに、第4のCGH素子121
と、第1のCGH素子118および第2のCGH素子1
19とが形成されている。偏向手段120を構成する反
射型CGH素子部分120aおよび120bが第2のガ
ラス基板112の他方の面112bに並列的に形成され
ている。
光学装置350では、第1のガラス基板111の一方の
面111aに、共通端110と、光源116および受光
器117が設けられている。また、第1のガラス基板1
11の他方の面111bに接合される第2のガラス基板
112の一方の面112aに、第4のCGH素子121
と、第1のCGH素子118および第2のCGH素子1
19とが形成されている。偏向手段120を構成する反
射型CGH素子部分120aおよび120bが第2のガ
ラス基板112の他方の面112bに並列的に形成され
ている。
【0187】光学装置350では、第4のCGH素子1
21からの平行光束は、反射型の第3のCGH素子部分
120aおよび120bにより、それぞれ第1のCGH
素子118および第2のCGH素子119へ向けて反射
され、第1の分岐路123aおよび第2の分岐路123
bを経て、第1のCGH素子118および第2のCGH
素子119により、受光器117および光源116に集
光される。
21からの平行光束は、反射型の第3のCGH素子部分
120aおよび120bにより、それぞれ第1のCGH
素子118および第2のCGH素子119へ向けて反射
され、第1の分岐路123aおよび第2の分岐路123
bを経て、第1のCGH素子118および第2のCGH
素子119により、受光器117および光源116に集
光される。
【0188】〈具体例19〉図61に示されているよう
に、反射型の第3のCGH素子120(120aおよび
120b)を用いた具体例18においても、コリメート
機能を有する第4のCGH素子121を不要とすること
ができる。CGH素子121を不要とした具体例19の
光学装置360では、第1のCGH素子118および第
2のCGH素子119に、プリズム機能に加えて、結像
機能が付加される。
に、反射型の第3のCGH素子120(120aおよび
120b)を用いた具体例18においても、コリメート
機能を有する第4のCGH素子121を不要とすること
ができる。CGH素子121を不要とした具体例19の
光学装置360では、第1のCGH素子118および第
2のCGH素子119に、プリズム機能に加えて、結像
機能が付加される。
【0189】〈具体例20〉さらに、図62の具体例2
0に示すように、具体例17に示された第1のCGH素
子118および第2のCGH素子119、すなわち、偏
向手段120を構成する各CGH素子部分120aおよ
び120bの機能をも担う第1のCGH素子118およ
び第2のCGH素子119を反射型とすることができ
る。
0に示すように、具体例17に示された第1のCGH素
子118および第2のCGH素子119、すなわち、偏
向手段120を構成する各CGH素子部分120aおよ
び120bの機能をも担う第1のCGH素子118およ
び第2のCGH素子119を反射型とすることができ
る。
【0190】具体例20の光学装置370によれば、偏
向手段の機能を担って一方の波長成分を受光器117に
案内する第1のCGH素子118と、偏向手段の機能を
担って他方の波長成分を光源116から共通端110に
案内する第2のCGH素子119とを単一基板111に
組み込むことにより、双方向通信のための光学装置34
0を実現することができることから、構成の簡素化を図
ることができる。さらに、各CGH素子118および1
19は、一方の波長成分および他方の波長成分に適合す
るように予め単一条件で設計することができ、一方の波
長成分あるいは他方の波長成分に応じた修正作業が不要
となり、設計作業の簡素化が図られる。
向手段の機能を担って一方の波長成分を受光器117に
案内する第1のCGH素子118と、偏向手段の機能を
担って他方の波長成分を光源116から共通端110に
案内する第2のCGH素子119とを単一基板111に
組み込むことにより、双方向通信のための光学装置34
0を実現することができることから、構成の簡素化を図
ることができる。さらに、各CGH素子118および1
19は、一方の波長成分および他方の波長成分に適合す
るように予め単一条件で設計することができ、一方の波
長成分あるいは他方の波長成分に応じた修正作業が不要
となり、設計作業の簡素化が図られる。
【0191】具体例21ないし具体例23では、CGH
素子の波長依存性を利用した偏向手段120を用いた例
について説明する。
素子の波長依存性を利用した偏向手段120を用いた例
について説明する。
【0192】〈具体例21〉図63に示す光学装置38
0では、第4のCGH素子121の平行光束を受ける偏
向手段120がプリズム機能を有する透過型CGH素子
からなる。この透過型CGH素子120は、リニアグレ
ーティングであり、光に対する偏向角は、波長の小さい
光に比較して、波長の大きい光に対してより大きな偏向
角を示す。
0では、第4のCGH素子121の平行光束を受ける偏
向手段120がプリズム機能を有する透過型CGH素子
からなる。この透過型CGH素子120は、リニアグレ
ーティングであり、光に対する偏向角は、波長の小さい
光に比較して、波長の大きい光に対してより大きな偏向
角を示す。
【0193】この偏向角度の差に基づき、偏向手段12
0は、一方の波長である1.5μmの波長を有する光た
めの大きな偏向角度の第1の分岐路123aおよび他方
の波長である1.3μmの波長を有する光のための小さ
な偏向角度の第2の分岐路123bを規定する。
0は、一方の波長である1.5μmの波長を有する光た
めの大きな偏向角度の第1の分岐路123aおよび他方
の波長である1.3μmの波長を有する光のための小さ
な偏向角度の第2の分岐路123bを規定する。
【0194】従って、共通端110からの一方の波長成
分の光が入射すると、第4のCGH素子121により平
行光束に変換されて偏向手段120に案内され、さらに
第1の分岐路123aを経て、第1のCGH素子118
に案内され、該CGH素子の結像機能または集光機能に
より受光器117に案内される。
分の光が入射すると、第4のCGH素子121により平
行光束に変換されて偏向手段120に案内され、さらに
第1の分岐路123aを経て、第1のCGH素子118
に案内され、該CGH素子の結像機能または集光機能に
より受光器117に案内される。
【0195】また、光源116からの他方の波長成分の
光は、第2のCGH素子119のコリメート機能または
集光機能により第2の分岐路123bを経て偏向手段1
20に案内され、さらに第4のCGH素子121を経て
共通端110に案内される。
光は、第2のCGH素子119のコリメート機能または
集光機能により第2の分岐路123bを経て偏向手段1
20に案内され、さらに第4のCGH素子121を経て
共通端110に案内される。
【0196】このCGH素子120の波長依存性すなわ
ち波長選択性を利用して2つの分岐路123aおよび1
23bを規定することにより、WDMミラーで生じるよ
うな分波時の光量損失を招くことなく分岐路を構成する
ことができる。
ち波長選択性を利用して2つの分岐路123aおよび1
23bを規定することにより、WDMミラーで生じるよ
うな分波時の光量損失を招くことなく分岐路を構成する
ことができる。
【0197】〈具体例22〉図64の光学装置390に
示されているように、具体例21として示された光学装
置380のコリメート機能を有する第4のCGH素子1
21を不要とすることができる。この第4のCGH素子
121の削除により、偏向手段120から各CGH素子
118および119への第1の分岐路123aおよび第
2の分岐路123bが共に発散光路となる。従って、具
体例4で説明したとおり、第1のCGH素子118およ
び第2のCGH素子119には、それぞれ結像機能が付
与される。
示されているように、具体例21として示された光学装
置380のコリメート機能を有する第4のCGH素子1
21を不要とすることができる。この第4のCGH素子
121の削除により、偏向手段120から各CGH素子
118および119への第1の分岐路123aおよび第
2の分岐路123bが共に発散光路となる。従って、具
体例4で説明したとおり、第1のCGH素子118およ
び第2のCGH素子119には、それぞれ結像機能が付
与される。
【0198】光学装置390によれば、光学装置380
に比較して、第4のCGH素子121および第3のガラ
ス基板113をも不要とすることができ、コンパクト化
およびコストの削減の上で、有利である。
に比較して、第4のCGH素子121および第3のガラ
ス基板113をも不要とすることができ、コンパクト化
およびコストの削減の上で、有利である。
【0199】〈具体例23〉図65に示す具体例23の
光学装置400では、波長選択性を利用した偏向手段1
20に反射型のCGH素子が用いられている。第1のガ
ラス基板111の一方の面111aに、共通端110
と、光源116および受光器117が設けられている。
また、第1のガラス基板111の他方の面111bに接
合される第2のガラス基板112の一方の面112a
に、第4のCGH素子121と、第1のCGH素子11
8および第2のCGH素子119とが形成されている。
光学装置400では、波長選択性を利用した偏向手段1
20に反射型のCGH素子が用いられている。第1のガ
ラス基板111の一方の面111aに、共通端110
と、光源116および受光器117が設けられている。
また、第1のガラス基板111の他方の面111bに接
合される第2のガラス基板112の一方の面112a
に、第4のCGH素子121と、第1のCGH素子11
8および第2のCGH素子119とが形成されている。
【0200】また、波長選択性を利用した偏向手段12
0が第2のガラス基板112の他方の面112bに形成
されており、この偏向手段である第3のCGH素子12
0に反射型CGH素子が用いられている。
0が第2のガラス基板112の他方の面112bに形成
されており、この偏向手段である第3のCGH素子12
0に反射型CGH素子が用いられている。
【0201】これにより、第4のCGH素子121から
の平行光束の一方の波長成分は、反射型の第3のCGH
素子120により、第1のCGH素子118へ向けて反
射され、第1の分岐路123aを経て受光器117に案
内される。また、光源116からの他方の波長成分の光
は、第2のCGH素子119を経て第2の分岐路123
bに案内され、偏向手段120の反射作用により、第4
のCGH素子121に案内され、該CGH素子を経て共
通端110に案内される。
の平行光束の一方の波長成分は、反射型の第3のCGH
素子120により、第1のCGH素子118へ向けて反
射され、第1の分岐路123aを経て受光器117に案
内される。また、光源116からの他方の波長成分の光
は、第2のCGH素子119を経て第2の分岐路123
bに案内され、偏向手段120の反射作用により、第4
のCGH素子121に案内され、該CGH素子を経て共
通端110に案内される。
【0202】光学装置400の各CGH素子118、1
19および121を第2のガラス基板112の一方の面
112aに形成することができる。しかしながら、具体
例11で説明したとおり、共通端110、光源116お
よび受光器117が設けられる第1のガラス基板111
の一方の面111aと反対側の面111bに各CGH素
子118、119および121を形成した図65に示す
具体例23は、相互に対応する両面111aおよび11
1b上の光学素子のアライメント整合を比較的容易に得
られることから、製造上、有利である。
19および121を第2のガラス基板112の一方の面
112aに形成することができる。しかしながら、具体
例11で説明したとおり、共通端110、光源116お
よび受光器117が設けられる第1のガラス基板111
の一方の面111aと反対側の面111bに各CGH素
子118、119および121を形成した図65に示す
具体例23は、相互に対応する両面111aおよび11
1b上の光学素子のアライメント整合を比較的容易に得
られることから、製造上、有利である。
【0203】具体例24ないし具体例27では、偏向手
段120に波長選択フィルタを用いた例について説明す
る。
段120に波長選択フィルタを用いた例について説明す
る。
【0204】〈具体例24〉図66の具体例24を示す
光学装置410では、第1のガラス基板111の一方の
面111aに共通端110および受光器117が設けら
れている。第1のガラス基板111の他方の面111b
に接合される第2のガラス基板112の一方の面112
aには、第1のCGH素子118および第4のCGH素
子121が設けられている。第2のガラス基板112と
第3のガラス基板113との間には、多層誘電体膜から
なるWDMミラーのような波長選択フィルタ120が設
けられている。
光学装置410では、第1のガラス基板111の一方の
面111aに共通端110および受光器117が設けら
れている。第1のガラス基板111の他方の面111b
に接合される第2のガラス基板112の一方の面112
aには、第1のCGH素子118および第4のCGH素
子121が設けられている。第2のガラス基板112と
第3のガラス基板113との間には、多層誘電体膜から
なるWDMミラーのような波長選択フィルタ120が設
けられている。
【0205】光学装置410では、共通端110からの
入射光が第4のCGH素子121を経ることにより、斜
め方向から波長選択フィルタ120に入射する。そのた
め、この波長選択フィルタ120は、入射する一方の波
長成分の平行光束を第1のCGH素子118へ向けて反
射する。偏向手段120により反射された一方の波長成
分の光は、第1の分岐路123aを経て、第1のCGH
素子118に案内され、さらに該CGH素子の集光機能
により、受光器117に案内される。
入射光が第4のCGH素子121を経ることにより、斜
め方向から波長選択フィルタ120に入射する。そのた
め、この波長選択フィルタ120は、入射する一方の波
長成分の平行光束を第1のCGH素子118へ向けて反
射する。偏向手段120により反射された一方の波長成
分の光は、第1の分岐路123aを経て、第1のCGH
素子118に案内され、さらに該CGH素子の集光機能
により、受光器117に案内される。
【0206】波長選択フィルタ120は、他方の波長成
分の光を透過させる。この透過光路は第2の分岐路12
3bを規定する。第2の分岐路123bが伸びる第3の
ガラス基板113の面113bには、第2のCGH素子
119が設けられている。従って、光源116からの他
方の波長成分の光は、第2のCGH素子119により第
2の分岐路123bに案内され、該分岐路から波長選択
フィルタ120を経て第4のCGH素子121に案内さ
れ、さらに該CGH素子の集光機能により共通端110
に案内される。
分の光を透過させる。この透過光路は第2の分岐路12
3bを規定する。第2の分岐路123bが伸びる第3の
ガラス基板113の面113bには、第2のCGH素子
119が設けられている。従って、光源116からの他
方の波長成分の光は、第2のCGH素子119により第
2の分岐路123bに案内され、該分岐路から波長選択
フィルタ120を経て第4のCGH素子121に案内さ
れ、さらに該CGH素子の集光機能により共通端110
に案内される。
【0207】〈具体例25〉図67の具体例25に示す
光学装置420では、波長選択フィルタ120の反射に
より規定される第1の分岐路123aに、ミラーのよう
な反射手段401が第1のガラス基板111と第2のガ
ラス基板112との間で設けられている。この反射手段
401により、第1の分岐路123aを第2のCGH素
子119が設けられた第3のガラス基板113の面11
3bに向けることができる。
光学装置420では、波長選択フィルタ120の反射に
より規定される第1の分岐路123aに、ミラーのよう
な反射手段401が第1のガラス基板111と第2のガ
ラス基板112との間で設けられている。この反射手段
401により、第1の分岐路123aを第2のCGH素
子119が設けられた第3のガラス基板113の面11
3bに向けることができる。
【0208】この反射手段401の反射作用により、第
3のガラス基板113の第2のCGH素子119が設け
られたと同じ面113bすなわち積層構造体115の同
一側に、第1の分岐路123aに整合する第1のCGH
素子118を設けることができる。
3のガラス基板113の第2のCGH素子119が設け
られたと同じ面113bすなわち積層構造体115の同
一側に、第1の分岐路123aに整合する第1のCGH
素子118を設けることができる。
【0209】〈具体例26〉また、図68の具体例26
に示されているように、第2のガラス基板112に一方
の面113aで接合する第3のガラス基板113の他方
の面113bに波長選択フィルタ120からの第2の分
岐路123bを反射するためのミラー402を設けるこ
とができる。
に示されているように、第2のガラス基板112に一方
の面113aで接合する第3のガラス基板113の他方
の面113bに波長選択フィルタ120からの第2の分
岐路123bを反射するためのミラー402を設けるこ
とができる。
【0210】光学装置430によれば、ミラー402に
より、第2の分岐路123bを第1の分岐路123aと
同一方向へ向けることができることから、第1のCGH
素子118が設けられた第1のガラス基板111の他方
の面111bに、第2のCGH素子119を設けること
ができる。その結果、共通端110、光源116および
受光器117を積層構造体115の同一面すなわち同一
側に配置することが可能となる。
より、第2の分岐路123bを第1の分岐路123aと
同一方向へ向けることができることから、第1のCGH
素子118が設けられた第1のガラス基板111の他方
の面111bに、第2のCGH素子119を設けること
ができる。その結果、共通端110、光源116および
受光器117を積層構造体115の同一面すなわち同一
側に配置することが可能となる。
【0211】〈具体例27〉また図66に示した具体例
24では、第1の分岐路123aおよび第2の分岐路1
23bの明確な分離のために、共通端110からの入射
光が、第4のCGH素子121の偏向機能により、波長
選択フィルタ120に斜め方向から案内されたが、図6
9の具体例27に示すように、共通端110を第1のガ
ラス基板111に対し角度的に配置することにより、具
体例24に示した第4のCGH素子121を用いること
なく、共通端110からの入射光を波長選択フィルタ1
20に斜め方向から案内することができる。
24では、第1の分岐路123aおよび第2の分岐路1
23bの明確な分離のために、共通端110からの入射
光が、第4のCGH素子121の偏向機能により、波長
選択フィルタ120に斜め方向から案内されたが、図6
9の具体例27に示すように、共通端110を第1のガ
ラス基板111に対し角度的に配置することにより、具
体例24に示した第4のCGH素子121を用いること
なく、共通端110からの入射光を波長選択フィルタ1
20に斜め方向から案内することができる。
【0212】この具体例27の光学装置440では、第
4のCGH素子121の削除により、偏向手段120か
ら各CGH素子118および119への第1の分岐路1
23aおよび第2の分岐路123bが共に発散光路とな
ることから、具体例4で説明したとおり、第1のCGH
素子118および第2のCGH素子119には、それぞ
れ結像機能が付与される。
4のCGH素子121の削除により、偏向手段120か
ら各CGH素子118および119への第1の分岐路1
23aおよび第2の分岐路123bが共に発散光路とな
ることから、具体例4で説明したとおり、第1のCGH
素子118および第2のCGH素子119には、それぞ
れ結像機能が付与される。
【0213】本発明に係る光学装置では、それぞれの具
体例に示した偏向手段および分岐手段の組み合わせ以外
にも、種々の光路の変更に応じて、それらを適宜組み合
わせて利用することができる。また、積層構造体内の光
路を必要に応じて適宜変更することができる。
体例に示した偏向手段および分岐手段の組み合わせ以外
にも、種々の光路の変更に応じて、それらを適宜組み合
わせて利用することができる。また、積層構造体内の光
路を必要に応じて適宜変更することができる。
【0214】
【発明の効果】本発明に係る前記した光学装置によれ
ば、回折現象を利用した計算機ホログラムにコリメート
機能、集光機能、偏向機能、光路分割作用および波長分
離作用を重複してあるいは選択的に適宜担わせることが
できることから、コンパクトであり、しかも、計算機ホ
ログラムでは光ファイバとの融着接着作業が不要となる
ことから、融着作業これによる製造コストの増大を招く
ことはなく、従来の光ファイバ光学装置に比較して安価
に製造することができる。
ば、回折現象を利用した計算機ホログラムにコリメート
機能、集光機能、偏向機能、光路分割作用および波長分
離作用を重複してあるいは選択的に適宜担わせることが
できることから、コンパクトであり、しかも、計算機ホ
ログラムでは光ファイバとの融着接着作業が不要となる
ことから、融着作業これによる製造コストの増大を招く
ことはなく、従来の光ファイバ光学装置に比較して安価
に製造することができる。
【0215】また、本発明に係る前記製造方法によれ
ば、多数の計算機ホログラムを含む光学素子を集積化す
ることにより、複数組の光学装置を含む積層体を形成
し、この多数の光学装置を含む積層体をそれぞれの光学
装置に分割することにより、本発明に係る前記光学装置
を極めて効率的に製造することができる。
ば、多数の計算機ホログラムを含む光学素子を集積化す
ることにより、複数組の光学装置を含む積層体を形成
し、この多数の光学装置を含む積層体をそれぞれの光学
装置に分割することにより、本発明に係る前記光学装置
を極めて効率的に製造することができる。
【図1】本発明に係る光学装置を概略的に示す縦断面図
である。
である。
【図2】本発明に係るテイラー展開式の説明図である。
【図3】本発明に係るテイラー展開による光路差係数の
説明図(その1)である。
説明図(その1)である。
【図4】本発明に係るテイラー展開による光路差係数の
説明図(その2)である。
説明図(その2)である。
【図5】本発明に係るテイラー展開による光路差係数の
説明図(その3)である。
説明図(その3)である。
【図6】本発明に係るテイラー展開による光路差係数の
説明図(その4)である。
説明図(その4)である。
【図7】本発明に係るテイラー展開による光路差係数の
説明図(その5)である。
説明図(その5)である。
【図8】本発明に係るテイラー展開による光路差係数の
説明図(その6)である。
説明図(その6)である。
【図9】本発明に係るテイラー展開による光路差係数の
説明図(その7)である。
説明図(その7)である。
【図10】第1のCGH素子の光学特性を示す説明図で
ある。
ある。
【図11】第1のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の1)である。
の1)である。
【図12】第1のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の2)である。
の2)である。
【図13】第1のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の3)である。
の3)である。
【図14】第1のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の4)である。
の4)である。
【図15】第2のCGH素子の光学特性を示す説明図で
ある。
ある。
【図16】第2のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の1)である。
の1)である。
【図17】第2のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の2)である。
の2)である。
【図18】第2のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の3)である。
の3)である。
【図19】第2のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の4)である。
の4)である。
【図20】CGH素子の偏向角度の波長依存性の説明す
るための図面である。
るための図面である。
【図21】CGH素子の焦点距離の波長依存性の説明す
るための図面である。
るための図面である。
【図22】CGH素子の結像レンズの偏向角および焦点
距離の波長依存性を説明するための図面である。
距離の波長依存性を説明するための図面である。
【図23】分岐手段(CGH素子)の光学特性を示す説
明図である。
明図である。
【図24】分岐手段(CGH素子)の1次回折光の説明
図である。
図である。
【図25】分岐手段(CGH素子)の−1次回折光の説
明図である。
明図である。
【図26】分岐手段(CGH素子)の光路差係数の説明
図である。
図である。
【図27】第3のCGH素子の−1次回折光に関する説
明図である。
明図である。
【図28】CGH素子の点光源と集光点間の結像作用の
説明図である。
説明図である。
【図29】第3のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の1)である。
の1)である。
【図30】第3のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の2)である。
の2)である。
【図31】第3のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の3)である。
の3)である。
【図32】第3のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の4)である。
の4)である。
【図33】第3のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の5)である。
の5)である。
【図34】第3のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の6)である。
の6)である。
【図35】第4のCGH素子の1次回折光に関する説明
図である。
図である。
【図36】第4のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の1)である。
の1)である。
【図37】第4のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の2)である。
の2)である。
【図38】第4のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の3)である。
の3)である。
【図39】第4のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の4)である。
の4)である。
【図40】第4のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の5)である。
の5)である。
【図41】第4のCGH素子の光路差係数の説明図(そ
の6)である。
の6)である。
【図42】本発明係る光学装置10の製造方法を示す製
造工程での分解斜視図である。
造工程での分解斜視図である。
【図43】本発明に係る他の光学装置100の具体例2
を概略的に示す縦断面図である。
を概略的に示す縦断面図である。
【図44】CGH素子の回折効率とエッチング深さとの
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図45】本発明に係るさらに他の光学装置200の具
体例3を概略的に示す縦断面図である。
体例3を概略的に示す縦断面図である。
【図46】本発明に係るさらに他の光学装置210の具
体例4を概略的に示す縦断面図である。
体例4を概略的に示す縦断面図である。
【図47】本発明に係るさらに他の光学装置220の具
体例5を概略的に示す縦断面図である。
体例5を概略的に示す縦断面図である。
【図48】本発明に係るさらに他の光学装置230の具
体例6を概略的に示す縦断面図である。
体例6を概略的に示す縦断面図である。
【図49】本発明に係るさらに他の光学装置240の具
体例7を概略的に示す縦断面図である。
体例7を概略的に示す縦断面図である。
【図50】本発明に係るさらに他の光学装置250の具
体例8を概略的に示す縦断面図である。
体例8を概略的に示す縦断面図である。
【図51】本発明に係るさらに他の光学装置260の具
体例9を概略的に示す縦断面図である。
体例9を概略的に示す縦断面図である。
【図52】本発明に係るさらに他の光学装置270の具
体例10を概略的に示す縦断面図である。
体例10を概略的に示す縦断面図である。
【図53】本発明に係るさらに他の光学装置280の具
体例11を概略的に示す縦断面図である。
体例11を概略的に示す縦断面図である。
【図54】本発明に係るさらに他の光学装置290の具
体例12を概略的に示す縦断面図である。
体例12を概略的に示す縦断面図である。
【図55】本発明に係るさらに他の光学装置300の具
体例13を概略的に示す縦断面図である。
体例13を概略的に示す縦断面図である。
【図56】本発明に係るさらに他の光学装置310の具
体例14を概略的に示す縦断面図である。
体例14を概略的に示す縦断面図である。
【図57】本発明に係るさらに他の光学装置320の具
体例15を概略的に示す縦断面図である。
体例15を概略的に示す縦断面図である。
【図58】本発明に係るさらに他の光学装置330の具
体例16を概略的に示す縦断面図である。
体例16を概略的に示す縦断面図である。
【図59】本発明に係るさらに他の光学装置340の具
体例17を概略的に示す縦断面図である。
体例17を概略的に示す縦断面図である。
【図60】本発明に係るさらに他の光学装置350の具
体例18を概略的に示す縦断面図である。
体例18を概略的に示す縦断面図である。
【図61】本発明に係るさらに他の光学装置360の具
体例19を概略的に示す縦断面図である。
体例19を概略的に示す縦断面図である。
【図62】本発明に係るさらに他の光学装置370の具
体例20を概略的に示す縦断面図である。
体例20を概略的に示す縦断面図である。
【図63】本発明に係るさらに他の光学装置380の具
体例21を概略的に示す縦断面図である。
体例21を概略的に示す縦断面図である。
【図64】本発明に係るさらに他の光学装置390の具
体例22を概略的に示す縦断面図である。
体例22を概略的に示す縦断面図である。
【図65】本発明に係るさらに他の光学装置400の具
体例23を概略的に示す縦断面図である。
体例23を概略的に示す縦断面図である。
【図66】本発明に係るさらに他の光学装置410の具
体例24を概略的に示す縦断面図である。
体例24を概略的に示す縦断面図である。
【図67】本発明に係るさらに他の光学装置420の具
体例25を概略的に示す縦断面図である。
体例25を概略的に示す縦断面図である。
【図68】本発明に係るさらに他の光学装置430の具
体例26を概略的に示す縦断面図である。
体例26を概略的に示す縦断面図である。
【図69】本発明に係るさらに他の光学装置440の具
体例27を概略的に示す縦断面図である。
体例27を概略的に示す縦断面図である。
10、100、200、210、220、230、24
0、250、260、270、280、290、30
0、310、320、330、340、350、36
0、370、380、390、400、410、42
0、430および440 光学装置 11 第1の入力端 12 第1の出力端 13、111 第1のガラス基板 14、112 第2のガラス基板 15 113 第3のガラス基板 16、115、116 積層構造体 17 第2の入力端 18 第2の出力端 19 (光源)半導体レーザ 20 (受光器)フォトディテクタ 21、118 第1のCGH素子 22、119 第2のCGH素子 23(23a、23b)、120(120a、120
b) 偏向手段 24(25、26) 分岐手段 25、121 第3のCGH素子 26 第4のCGH素子 27、123a 第1の分岐路 28、123b 第2の分岐路 114 第4のガラス基板
0、250、260、270、280、290、30
0、310、320、330、340、350、36
0、370、380、390、400、410、42
0、430および440 光学装置 11 第1の入力端 12 第1の出力端 13、111 第1のガラス基板 14、112 第2のガラス基板 15 113 第3のガラス基板 16、115、116 積層構造体 17 第2の入力端 18 第2の出力端 19 (光源)半導体レーザ 20 (受光器)フォトディテクタ 21、118 第1のCGH素子 22、119 第2のCGH素子 23(23a、23b)、120(120a、120
b) 偏向手段 24(25、26) 分岐手段 25、121 第3のCGH素子 26 第4のCGH素子 27、123a 第1の分岐路 28、123b 第2の分岐路 114 第4のガラス基板
Claims (23)
- 【請求項1】 互いに異なる波長の光が信号媒体として
重ね合わされた多重光を受ける第1の入力端と、該入力
端に受けた多重光から分離される第1の波長成分の光を
出力する第1の出力端と、前記多重光から分離される第
2の波長成分の光に関し、前記第1の入力端へ向けての
双方向通信を可能とする第2の一対の入力端および出力
端とを備える光通信端末局用光学装置であって、前記第
1の入力端からの多重光を平行光束に変換する第1の計
算機ホログラムと、該計算機ホログラムを経た多重光を
それらの波長に応じて偏向させる波長選択フィルタと、
該波長選択フィルタにより分離された第1の波長成分の
光を前記第1の出力端に向ける第2の計算機ホログラム
と、前記波長選択フィルタにより分離された第2の波長
成分を分岐させる分岐手段と、該分岐手段により分岐さ
れた一方の分岐路を経る第2の波長成分の光を前記第2
の出力端へ向ける第3の計算機ホログラムと、前記第2
の入力端からの第2の波長成分の光を他方の分岐路、前
記分岐手段および第1の計算機ホログラムを経て前記第
1の入力端へ向けるべく、前記分岐手段へ向けて案内す
る第4の計算機ホログラムとを含む光通信端末局用光学
装置。 - 【請求項2】 前記第1の計算機ホログラムは、前記第
1の入力端からの光を前記波長選択フィルタへ向けるべ
く、平行光束を得るコリメート機能および該平行光束を
偏向させる偏向機能を有することを特徴とする請求項1
記載の光通信端末局用光学装置。 - 【請求項3】 前記第2の計算機ホログラムは、前記波
長選択フィルタで分離された第1の波長成分の光を前記
第1の出力端へ向ける集光機能および偏向機能を有する
ことを特徴とする請求項1記載の光通信端末局用光学装
置。 - 【請求項4】 前記波長選択フィルタは、第1の波長成
分の光を反射しかつ第2の波長成分の光を透過させる誘
電体フィルタからなる請求項1記載の光通信端末局用光
学装置。 - 【請求項5】 前記分岐手段は、第2の波長成分の光を
1次回折光およびー1次回折光に分岐させる請求項1記
載の光通信端末局用光学装置。 - 【請求項6】 前記第3の計算機ホログラムは、前記分
岐手段からの第2の波長成分の光を前記第2の出力端へ
向けるべく、偏向機能および集光機能を有することを特
徴とする請求項1記載の光通信端末局用光学装置。 - 【請求項7】 前記第4の計算機ホログラムは、前記第
2の入力端からの第2の波長成分の光を前記第3の計算
機ホログラムへ向けるべく、コリメート機能を有するこ
とを特徴とする請求項1記載の光通信端末局用光学装
置。 - 【請求項8】 さらに、それぞれが透光性を有しかつ相
互に積層される第1の基板、第2の基板および第3の基
板を備え、前記第1および第2の計算機ホログラムは、
前記第1の入力端および第1の出力端が設けられる前記
第1の基板の一方の面と反対側の他方の面に接合される
前記第2の基板の一方の面に並列的に配列され、前記波
長選択フィルタは前記第2の基板の他方の面に設けら
れ、前記分岐手段は前記第3の基板の前記第2の基板に
接合される一方の面に設けられ、前記第3および第4の
計算機ホログラムは前記第3の基板の他方の面に並列的
に配列されていることを特徴とする請求項1記載の光通
信端末局用光学装置。 - 【請求項9】 第1の入力端からの多重光を平行光束に
変換する第1の計算機ホログラムと、該計算機ホログラ
ムを経た多重光をそれらの波長に応じて偏向させる波長
選択フィルタと、該波長選択フィルタにより分離された
第1の波長成分の光を第1の出力端に向ける第2の計算
機ホログラムと、前記波長選択フィルタにより分離され
た第2の波長成分を分岐させる分岐手段と、該分岐手段
により分岐された一方の分岐路を経る第2の波長成分の
光を第2の出力端へ向ける第3の計算機ホログラムと、
第2の入力端からの第2の波長成分の光を他方の分岐
路、前記分岐手段および第1の計算機ホログラムを経て
前記第1の入力端へ向けるべく、前記分岐手段へ向けて
案内する第4の計算機ホログラムとを含む光通信端末局
用光学装置の製造方法であって、 透光性を有する第1の基板に接合される透光性を有する
第2の基板の接合面である一方の面に、多数の前記第1
および第2の計算機ホログラムを互いに対をなすように
集積化して形成すると共に、前記第2の基板の他方の面
に、前記波長選択フィルタを集積化して形成すること、
透光性を有する第3の基板の、前記第2の基板に対向す
る一方の面に、前記分岐手段を集積化して形成すると共
に、前記第3の基板の他方の面に、前記第3および第4
の計算機ホログラムを互いに対をなすように集積化して
形成すること、前記第1ないし第3の基板を一体化して
積層体を形成すること、当該積層体をそれらの厚さ方向
に沿って縦割りに分割することにより、多数の前記光学
装置に分離することを含む光通信端末局用光学装置の製
造方法。 - 【請求項10】 双方向通信のための互いに異なる波長
成分の光のうち、一方の波長成分の光を受けかつ他方の
波長成分の光を出力するための共通端と、前記一方の波
長成分の光を受光器に送り出すための出力端と、光源か
ら前記他方の波長成分の光を受ける入力端とを備える光
通信端末局用光学装置であって、さらに、前記共通端か
らの光路を光の波長に応じた第1および第2の分岐路に
分ける偏向手段と、前記共通端に入力する前記一方の波
長成分の光を前記受光器に案内すべく該受光器に集光さ
せる第1の計算機ホログラムと、前記入力端からの前記
他方の波長成分の光を前記偏向手段を経て前記共通端へ
向けるべく、前記光源からの前記他方の波長成分の光を
前記偏向手段へ向けて案内する第2の計算機ホログラム
とを備える光通信端末局用光学装置。 - 【請求項11】 前記偏向手段は第3の計算機ホログラ
ムからなる請求項10記載の光通信端末局用光学装置。 - 【請求項12】 前記第3の計算機ホログラムの高次回
折光路が前記分岐路の少なくとも一方として利用される
請求項11記載の光通信端末局用光学装置。 - 【請求項13】 前記第3の計算機ホログラムは透過型
計算機ホログラムである請求項12記載の光通信端末局
用光学装置。 - 【請求項14】 前記第3の計算機ホログラムは反射型
計算機ホログラムである請求項12記載の光通信端末局
用光学装置。 - 【請求項15】 前記第3の計算機ホログラムは、1次
回折光および−1次回折光の光路が前記第1および第2
の分岐路として利用される請求項12記載の光通信端末
局用光学装置。 - 【請求項16】 前記第3の計算機ホログラムは、0次
回折光または2次回折光の光路と1次回折光の光路とが
前記第1および第2の分岐路として利用される請求項1
2記載の光通信端末局用光学装置。 - 【請求項17】 前記第3の計算機ホログラムは、偏向
方向を相互に異にする一対の計算機ホログラム部分が光
路内に並列的に配置されてなる請求項11記載の光通信
端末局用光学装置。 - 【請求項18】 前記第3の計算機ホログラムは、その
プリズム機能による偏向角度の波長依存性を利用して前
記第1および第2の分岐路を形成する請求項第1の入力
端11記載の光通信端末局用光学装置。 - 【請求項19】 前記第1の計算機ホログラムは、前記
偏向手段からの光を前記受光器へ向けるべく、集光機能
を有し、また前記第2の計算機ホログラムは、前記光源
からの光を前記偏向手段に向けるべく、コリメート機能
または結像機能を有することを特徴とする請求項10記
載の光通信端末局用光学装置。 - 【請求項20】 前記共通端と前記偏向手段との間に
は、前記共通端からの光を前記偏向手段へ向けるべく、
平行光束を得るコリメート機能を有する第4の計算機ホ
ログラムが設けられている請求項10記載の光端末局用
光学装置。 - 【請求項21】 前記第1および第2の計算機ホログラ
ムは、前記共通端と前記光源および前記受光器との間の
光路に並列的に配置され、前記偏向手段の機能を果たす
請求項10記載の光通信端末局用光学装置。 - 【請求項22】 前記偏向手段は、第1の波長成分の光
を反射しかつ第2の波長成分の光を透過させる波長選択
フィルタからなる請求項10記載の光通信端末局用光学
装置。 - 【請求項23】 前記波長選択フィルタは誘電体フィル
タで構成されている請求項22記載の光端末局用光学装
置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33244497A JPH1138261A (ja) | 1997-05-21 | 1997-11-17 | 光通信端末局用光学装置およびその製造方法 |
| US09/081,080 US6069987A (en) | 1997-05-21 | 1998-05-19 | Optical device for an optical network unit and manufacturing method therefor |
| CA002238151A CA2238151C (en) | 1997-05-21 | 1998-05-20 | Optical device for an optical network unit and manufacturing method therefor |
| KR1019980018254A KR100350251B1 (ko) | 1997-05-21 | 1998-05-20 | 광통신단말국용광학장치및그제조방법 |
| CNB981088643A CN1170382C (zh) | 1997-05-21 | 1998-05-20 | 用于光通信终端站的光学设备及其制造方法 |
| EP98109164A EP0880041A3 (en) | 1997-05-21 | 1998-05-20 | Optical device for an optical network unit and manufacturing method therefor |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-147115 | 1997-05-21 | ||
| JP14711597 | 1997-05-21 | ||
| JP33244497A JPH1138261A (ja) | 1997-05-21 | 1997-11-17 | 光通信端末局用光学装置およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1138261A true JPH1138261A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=26477763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33244497A Pending JPH1138261A (ja) | 1997-05-21 | 1997-11-17 | 光通信端末局用光学装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1138261A (ja) |
-
1997
- 1997-11-17 JP JP33244497A patent/JPH1138261A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040330 |