JPH1138351A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH1138351A
JPH1138351A JP19263397A JP19263397A JPH1138351A JP H1138351 A JPH1138351 A JP H1138351A JP 19263397 A JP19263397 A JP 19263397A JP 19263397 A JP19263397 A JP 19263397A JP H1138351 A JPH1138351 A JP H1138351A
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JP19263397A
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Kazuhito Hayakawa
早川和仁
Kokichi Kenno
研野孝吉
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心プリズム光学系を接眼光学系として用い
る画像表示装置において偏心プリズム光学系を歪像光学
系とすることにより、より小型・軽量でしかも高い光学
性能を有する明るい画像表示装置。 【解決手段】 画像表示素子6と、それにより形成され
た画像を虚像として観察できるように観察者眼球位置1
に中間像を形成することなしに導く接眼光学系とを有す
る画像表示装置であり、接眼光学系が偏心した2つの反
射面を含む3つの面3〜5からなる偏心プリズム光学系
7を含み、画像表示素子6は2次元表示画面の縦方向に
表示される画像を横方向に表示される画像に比べて圧縮
した形で表示するように構成され、偏心プリズム光学系
7は2次元画像表示画面の縦方向に対応する方向を横方
向に対応する方向に比べて伸長するように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に関
し、特に、観察者の頭部又は顔面に保持することを可能
にする小型の頭部又は顔面装着式画像表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、個人が大画面の画像を楽しむこと
を目的として、頭部又は顔面装着式画像表示装置が開発
されている。
【0003】このような中、特開平7−333551号
等において、2次元画像表示素子の表示画像を観察者眼
球に導く接眼光学系として、3つの光学面で囲まれた屈
折率が1より大きい媒質からなる偏心プリズム光学系で
構成し、液晶表示素子からの光束を第3面からその偏心
光学系内に入射させ、次に、その内部で第1面で全反射
させ、次いで、凹面鏡の第2面で内部反射させ、今度は
第1面を経て偏心光学系外に射出させ、画像表示素子の
表示像を中間像を形成することなく観察者眼球に導くよ
うにしたものが提案されている。
【0004】この場合は、偏心プリズム光学系を構成す
る光学面は3面であり、偏心プリズム光学系内部の反射
回数は2回ある。この他に、2面あるいは4面以上から
なり、光学系内部で1回以上反射する種々の形態の偏心
光学系が本出願人等によって提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】頭部又は顔面装着式画
像表示装置の光学系として偏心プリズム光学系を用いる
と、高い光学性能(画角、解像力等)を維持したまま装
置全体を小型・軽量に構成でき、明るい画像表示装置が
可能なる利点がある。しかしながら、従来の偏心プリズ
ム光学系を接眼光学系として用いる画像表示装置におい
ては、液晶表示素子(以下、LCDと称す。)等の2次
元画像表示素子の画面の縦横何れか一方に圧縮した画像
を表示して接眼光学系側でその圧縮を伸長して縦横同じ
倍率で表示するものは提案されていない。すなわち、従
来の偏心プリズム光学系を画像表示装置の接眼光学系と
して用いる場合に、偏心プリズム光学系を歪像光学系と
するものは提案されていなかった。
【0006】本発明は従来技術のこのような状況に鑑み
てなされたものであり、その目的は、偏心プリズム光学
系を接眼光学系として用いる画像表示装置において偏心
プリズム光学系を歪像光学系とすることにより、より小
型・軽量でしかも高い光学性能を有する明るい画像表示
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像表示装置は、画像表示素子と、前記画像表示素
子により形成された画像を虚像として観察できるように
観察者眼球位置に中間像を形成することなしに導く偏心
プリズム光学系を含む接眼光学系とを有する画像表示装
置において、前記偏心プリズム光学系は、前記画像表示
素子から射出した光を反射及び透過の少なくとも一方の
作用を有する少なくとも3つの面が互いに偏心して配置
され、その少なくとも3つの面の間が屈折率が1.3以
上の透明媒質で埋められてなり、光学系内部で少なくと
も2回の内部反射を行うように、前記の少なくとも3つ
の面の中の少なくとも2つの面が反射作用を有する面で
形成されており、前記の少なくとも3つの面の中の1つ
の面は前記画像表示素子からの光を光学系内に入射させ
る入射面であり、もう1つの面は前記画像表示素子から
の光を光学系から射出させ射出瞳位置の観察者眼球内に
投影する射出面であり、前記画像表示素子は、2次元的
に配置された複数の画素を有する2次元画像表示画面を
備えると共に、前記2次元画像表示画面の縦方向に表示
される画像を横方向に表示される画像に比べて圧縮した
形で表示するように構成され、前記偏心プリズム光学系
は、前記2次元画像表示画面の縦方向に対応する方向を
横方向に対応する方向に比べて伸長するように構成され
ていることを特徴とするものである。
【0008】以下に、本発明において、上記のような構
成をとる理由と作用について説明する。本発明の画像表
示装置の基本的な形態は、図1(a)に垂直断面を、同
図(b)に水平断面を示すような構成になっている。す
なわち、3つの光学面3、4、5で囲まれた屈折率が1
より大きい媒質からなる偏心プリズム光学系7を接眼光
学系として用い、偏心プリズム光学系7の射出瞳1(観
察者眼球の瞳位置と一致する。)は偏心プリズム光学系
7の第1面3に面して位置しており、LCD(液晶表示
素子)等の画像表示素子6は偏心プリズム光学系7の第
3面5に面して配置される。そして、逆光線追跡で、射
出瞳1の中心を通り偏心プリズム光学系7を介して画像
表示素子6の画面の中心に達する光線を偏心プリズム光
学系7の軸上主光線とし、その軸上主光線を光軸2とす
る。
【0009】この画像表示装置において、画像表示素子
6からの表示光は、画像表示素子6に対向した透過面の
第3面5を経て偏心プリズム光学系7内に入射し、射出
瞳1に面した第1面3の内側で全反射により反射され、
次いで、第1面3に対して射出瞳1側と反対側に位置す
る第2面4に入射してその面の内側で反射され、その反
射光は今度は第1面3に臨界角より小さい角度で入射し
て第1面3を透過して偏心プリズム光学系7から射出し
て、中間像を形成することなく射出瞳1の位置にある観
察者の瞳に入射し、観察者の網膜上に表示像を結像す
る。そして、少なくとも2つの反射面は光軸2に対して
偏心している。
【0010】ここで、偏心プリズム光学系7の接眼光学
系の作用を行う正パワーを主として偏心プリズム光学系
7を構成する反射面3、4の何れかあるいは全てが担っ
ている。
【0011】まず、以下の説明において用いる座標系に
ついて説明する。なお、光線追跡は、特別に説明のない
限り、遠方の物点からの光が射出瞳1を通過し、画像表
示素子6の画面を像面として結像する逆追跡で考える。
図1に示すように、射出瞳1中心を通過し、画像表示素
子6の画面の中心に達する光線を軸上主光線とし、偏心
プリズム光学系7の第1面3に交差するまでの直線によ
って定義される光軸をZ軸とし、そのZ軸と直交しかつ
接眼光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸と定義
し、Z軸と直交しかつY軸と直交する軸をX軸とする。
そして、ここではとりあえず、観察者が一方の眼の前方
にこの画像表示装置を装着して画像表示素子6の2次元
画像表示画面の表示像を拡大して観察するときの左右の
水平方向がX軸方向と一致するものとする。なお、実際
の使用に当たっては、偏心プリズム光学系7のX軸方向
と左右の水平方向が一致する必要はない。
【0012】ここで、本発明の画像表示装置において
は、その小型化のために、画像表示素子6の画面のX方
向の寸法に対してそれと直交するY方向の寸法を小さく
することを考える。従来の特開平7−333551号等
の接眼光学系においては、接眼光学系のX方向、Y方向
の拡大倍率が略等しいので、LCD等の画面のY方向だ
けの寸法を小さくすると、観察時の画像もY方向の観察
画角が小さい画像しか観察できない。そこで、本発明に
おいては、接眼光学系として小型の偏心プリズム光学系
7を用いながら、LCD等の画像表示素子6のY方向の
寸法を小さくし、偏心プリズム光学系7のY方向の拡大
倍率をX方向の拡大倍率より大きくすると同時に、画像
表示素子6の表示画像を、偏心プリズム光学系7のX方
向に対するY方向の倍率比の逆数になるように、Y方向
の画像をX方向に対して圧縮表示するようにするもので
ある。
【0013】そこで、偏心プリズム光学系7全系の軸上
主光線2に対するY−Z面内での合成焦点距離をfy、
Y−Z面に直交する面内での合成焦点距離をfxとする
とき、 0.1<fy/fx<0.8 ・・・(1) を満たすことが望ましい。
【0014】上記(1)式の上限の0.8を越えると、
画像表示素子6のY方向寸法を小さくするとの本発明の
目的を達成することが不可能になり、それに伴って偏心
プリズム光学系7を小さくし、薄型の頭部装着式画像表
示装置を提供することができなくなる。まが、(1)式
の下限の0.1を越えると、全系のX方向とY方向のパ
ワーの差が大きくなりすぎ、非点収差が補正し切れなく
なり、解像力の高い観察像を提示することができなくな
る。
【0015】ここで、偏心プリズム光学系7の面形状に
ついて検討する。一般に、球面レンズのみで構成された
球面レンズ系では、球面により発生する球面収差と、コ
マ収差、像面湾曲等の収差をいくつかの面でお互いに補
正しあい、全体として収差を少なくする構成になってい
る。一方、少ない面数で収差を良好に補正するためには
非球面等が用いられる。これは、球面で発生する各種収
差自体を少なくするためである。しかし、偏心プリズム
光学系のような偏心した光学系においては、偏心により
発生する回転非対称な収差を回転対称光学系で補正する
ことは不可能である。
【0016】回転対称な光学系が偏心した場合、回転非
対称な収差が発生し、これを回転対称な光学系でのみ補
正することは不可能である。この偏心により発生する回
転非対称な収差は、像歪、像面湾曲、さらに、軸上でも
発生する非点収差、コマ収差がある。図16は偏心して
配置された凹面鏡Mにより発生する像面湾曲、図17は
偏心して配置された凹面鏡Mにより発生する非点収差、
図18は偏心して配置された凹面鏡Mにより発生する軸
上コマ収差を示す図である。本発明の偏心プリズム光学
系は、上記のような偏心により発生する回転非対称な収
差の補正のために、回転非対称な面を光学系中に配置し
て、その回転非対称な収差を補正している。
【0017】偏心して配置された凹面鏡により発生する
回転非対称な収差に、回転非対称な像面湾曲がある。例
えば、無限遠の物点から偏心した凹面鏡に入射した光線
は、凹面鏡に当たって反射結像されるが、光線が凹面鏡
に当たって以降、像面(反射型LCD8)までの後側焦
点距離は、光線が当たった部分の曲率の半分になる。す
ると、図16に示すように、軸上主光線に対して傾いた
像面を形成する。このような回転非対称な像面湾曲を補
正することは、回転対称な光学系では不可能であった。
この傾いた像面湾曲を補正するには、凹面鏡Mを回転非
対称な面で構成し、この例ではY軸正の方向(図の上方
向)に対して曲率を強く(屈折力を強く)し、Y軸負の
方向((図の下方向)に対して曲率を弱く(屈折力を弱
く)することにより補正することができる。また、上記
構成と同様な効果を持つ回転非対称な面を凹面鏡Mとは
別に光学系中に配置することにより、少ない構成枚数で
フラットの像面を得ることが可能となる。
【0018】次に、回転非対称な非点収差について説明
する。前記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡M
では軸上光線に対しても、図17に示すような非点収差
が発生する。この非点収差を補正するためには、前記説
明と同様に、回転非対称面のX軸方向の曲率とY軸方向
の曲率を適切に変えることによって可能となる。
【0019】さらに、回転非対称なコマ収差について説
明する。前記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡
Mでは、軸上光線に対しても図18に示すようなコマ収
差が発生する。このコマ収差を補正するためには、回転
非対称面のX軸の原点から離れるに従って面の傾きを変
えると共に、Y軸の正負によって面の傾きを適切に変え
ることによって可能となる。
【0020】さらに、偏心プリズム光学系を折り曲げ光
路を有するように構成すると、反射面にパワーを持たせ
ることが可能となり、透過型レンズを省略することが可
能となる。さらに、光路を折り曲げたことにより偏心プ
リズム光学系を小型に構成することが可能となる。
【0021】また、その反射面は、臨界角を越えて光線
が入射するように、光線に対して傾いて配置された全反
射面で構成することにより、高い反射率にすることが可
能となり、また、反射作用と透過作用とを併せ持たすこ
とが可能となる。また、反射面を構成する面にアルミニ
ウム又は銀等の金属薄膜を表面に形成した反射面、又
は、誘電体多層膜で形成された反射面又は半透過反射面
で構成することが好ましい。金属薄膜で反射作用を有す
る場合は、手軽に高反射率を得ることが可能となる。ま
た、誘電体反射膜の場合は、波長選択性や吸収の少ない
反射膜を形成する場合に有利となる。
【0022】さらに好ましくは、反射面に回転非対称面
を用いると、透過面に用いる場合と比べて、色収差は全
く発生しない。また、面の傾きが少なくても光線を屈曲
させることができるために、他の収差発生も少ない。つ
まり、同じ屈折力を得る場合に、反射面の方が屈折面に
比べて収差の発生が少なくてすむ。
【0023】ここで、回転非対称面には、アナモルフィ
ック面、トリーック面、自由曲面がある。アナモルフィ
ック面の面形状は以下の式(a)で表される。 ただし、Zは面形状の原点に対する接平面からのずれ
量、CXはX軸方向曲率、CYはY軸方向曲率、Kx
X軸方向円錐係数、Ky はY軸方向円錐係数、Rnは非
球面項回転対称成分、Pn は非球面項回転非対称成分で
ある。
【0024】トリーック面の面形状は以下の式(b)で
表される。 Z=−Sign(Rx)・{(Rx−G(y))2 −x2 1/2 +Rx ・・・(b) ただし、Zは面形状の原点に対する接平面からのずれ
量、RxはX軸方向曲率半径、Sign(Rx)はX軸
方向曲率半径の符号、G(y)は、 であり、ここで、CYはY軸方向曲率、akは円錐係
数、ac(n)は非球面係数である。
【0025】自由曲面の面形状は以下の式(c)で表さ
れる。 Z=C2 +C3 y+C4 x +C5 2 +C6 yx+C7 2 +C8 3 +C9 2 x+C10yx2 +C113 +C124 +C133 x+C142 2 +C15yx3 +C164 +C175 +C184 x+C193 2 +C202 3 +C21yx4 +C225 +C236 +C245 x+C254 2 +C263 3 +C272 4 +C28yx5 +C296 +C307 +C316 x+C325 2 +C334 3 +C343 4 +C352 5 +C36yx6 +C377 ・・・・・ ・・・(c) ただし、Zは面形状の原点に対する接平面からのずれ
量、Cm (mは2以上の整数)は係数である。
【0026】また、本発明の偏心プリズム光学系におい
ては、偏心した回転非対称面形状を有する反射作用面の
少なくとも1面は、対称面を1つのみ有する面対称自由
曲面を使用することが望ましい。上記式(c)で表され
る自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対
称面を持つことはないが、本発明ではxの奇数次項を全
て0にすることによって、Y−Z面(図1(a)の面)
と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例
えば、上記定義式(a)においては、C4 ,C6
9 ,C11,C13,C15,C18,C20,C22,C24,C
26,C28,C31,C33,C35,C37,・・・の各項の係
数を0にすることによって可能である。
【0027】また、yの奇数次項を全て0にすることに
よって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自
由曲面となる。例えば、上記定義式(a)においては、
3,C6 ,C8 ,C10,C13,C15,C17,C19,C
21,C24,C26,C28,C30,C32,C34,C36,・・
・の各項の係数を0にすることによって可能であり、ま
た、以上のような対称面を持つことにより製作性を向上
することが可能となる。
【0028】上記Y−Z面と平行な対称面、X−Z面と
平行な対称面の何れか一方を対称面とすることにより、
偏心により発生する回転非対称な収差を効果的に補正す
ることが可能となる。上記定義式は、1つの例として示
したものであり、他のいかなる定義式に対しても同じ効
果が得られることは言うまでもない。
【0029】また、一般に、偏心した回転非対称反射面
を有する偏心プリズム光学系は研磨により製作すること
は難しく、研削により1面ずつ形成するか、プラスチッ
クの射出成形又はガラスモールド成形により作製するこ
とになる。このとき、偏心プリズム光学系の面が所定の
形状に作製されているかどうかを確認する必要がある。
このような3次元の回転非対称な形状の測定には、一般
的に3次元座標測定器が使用されるが、測定時間がかか
りすぎてしまう。
【0030】そこで、偏心プリズム光学系を構成する面
の中、少なくとも1面を球面又は回転対称非球面からな
る回転対称面で構成することがより望ましい。後記の実
施例1においは、第1面3を回転対称非球面形状に構成
している。
【0031】さて、図1のように反射面を2面以上有す
る偏心プリズム光学系において、瞳側から数えた逆光線
追跡で、1番目の反射面(第2面4)を第1反射面、2
番目の反射面(第1面3)を第2反射面とするとき、第
2反射面に回転対称面を用いた場合、第1反射面のX方
向のパワーPx2とY方向のパワーPy2の比の絶対値
|Py2/Px2|が次の条件(2)を満たすことが望
ましい。
【0032】 0.1<|Py2/Px2|<4 ・・・(2) 上記(2)式の上限の4を越えると、Y方向のパワーが
強くなりすぎ、この面で発生するY方向の光線の焦点位
置が偏心プリズム光学系に近くなる非点収差が大きく発
生し、これを他の面で補正することは不可能になる。そ
の下限の0.1を越えると、Y方向のパワーが弱くなり
すぎるため、この面で発生するY方向の光線の焦点位置
が偏心プリズム光学系から遠くなる非点収差が大きくな
り、これを他の面で補正することが困難になる。
【0033】さらに好ましくは、 0.5<|Py2/Px2|<1.5 ・・・(2)’ なる条件を満たすことが望ましい。
【0034】また、第2反射面に回転非対称面を用いた
場合、第1反射面のX方向のパワーPx2とY方向のパ
ワーPy2の比の絶対値|Py2/Px2|と、第2反
射面のX方向のパワーPx3とY方向のパワーPy3の
比の絶対値|Py3/Px3|が次の条件を満たすこと
が望ましい。
【0035】 0.1<|Py2/Px2|<4 ・・・(3) 0.1<|Py3/Px3|<4 ・・・(4) 上記(3)、(4)式の上限の4を越えると、Y方向の
パワーが強くなりすぎ、これらの面で発生するY方向の
光線の焦点位置が偏心プリズム光学系に近くなる非点収
差が大きく発生し、これを他の面で補正することは不可
能になる。上記(3)、(4)式の下限の0.1を越え
ると、Y方向のパワーが弱くなりすぎるため、これらの
面で発生するY方向の光線の焦点位置が偏心プリズム光
学系から遠くなる非点収差が大きくなり、これを他の面
で補正することが困難になる。
【0036】さらに好ましくは、 0.1<|Py2/Px2|<1 ・・・(3)’ 0.1<|Py3/Px3|<1 ・・・(4)’ なる条件を満たすことが望ましい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像表示装置の
実施例1、2について説明する。実施例1、2の断面図
をそれぞれ図1、図2に示す。各図において、(a)は
光軸を含むY−Z断面を、(b)はX−Z断面を示す。
後述するこれらの実施例の構成パラメータにおいては、
これらの図に示すように、偏心プリズム光学系7の瞳1
の中心を光学系の原点として、光軸2を遠方の物体中心
から瞳1の中心(原点)を通る光線で定義し、瞳1から
光学系7の第1面3に向かう方向をZ軸方向、このZ軸
に直交し瞳1中心を通り、光線が光学系7によって折り
曲げられる面内の方向をY軸方向、Y軸、Z軸に直交
し、瞳1中心を通る方向をX軸方向とし、瞳1から光学
系7に向かう方向をZ軸の正方向、光軸2から像面6の
側をY軸の正方向、そしてこれらY軸、Z軸と右手系を
構成する方向をX軸の正方向とする。なお、光線追跡
は、光学系7の瞳1側の物体側から光学系7に入射する
逆光線追跡としている。
【0038】そして、偏心が与えられている面について
は、その面の面頂位置の光学系7の原点である瞳1の中
心からのX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の偏心量(それ
ぞれx、y、z)と、その面の中心軸(自由曲面につい
ては、(a)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを
中心とする傾き角(°)(それぞれα、β、γ)とが与
えられている。なお、その場合、αとβの正はそれぞれ
の軸の正方向に対しての反時計回りを、γの正はZ軸の
正方向に対しての時計回りを意味する。その他、球面の
曲率半径、面間隔、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に
従って与えられている。
【0039】自由曲面の定義式は前記(c)式で与えら
れるが、面対称自由曲面の他の定義式として、Zern
ike多項式がある。この面の形状は以下の式(d)に
より定義する。その定義式のZ軸がZernike多項
式の軸となる。 X=R×cos(A) Y=R×sin(A) Z=D2 +D3 Rcos(A)+D4 Rsin(A) +D5 2 cos(2A)+D6 (R2 −1)+D7 2 sin(2A) +D8 3 cos(3A) +D9 (3R3 −2R)cos(A) +D10(3R3 −2R)sin(A)+D113 sin(3A) +D124cos(4A)+D13(4R4 −3R2 )cos(2A) +D14(6R4 −6R2 +1)+D15(4R4 −3R2 )sin(2A) +D164 sin(4A) +D175 cos(5A) +D18(5R5 −4R3 )cos(3A) +D19(10R5 −12R3 +3R)cos(A) +D20(10R5 −12R3 +3R)sin(A) +D21(5R5 −4R3 )sin(3A) +D225 sin(5A) +D236cos(6A)+D24(6R6 −5R4 )cos(4A) +D25(15R6 −20R4 +6R2 )cos(2A) +D26(20R6 −30R4 +12R2 −1) +D27(15R6 −20R4 +6R2 )sin(2A) +D28(6R6 −5R4 )sin(4A) +D296sin(6A)・・・・・ ・・・(d) なお、上記においてX方向に対称な面として表した。た
だし、Dm (mは2以上の整数)は係数である。
【0040】本発明において使用可能なその他の面の表
現例として、(c)式と同様、X方向に対称な面で、k
=7とした面を表す場合、以下の(e)式のように展開
することもできる。
【0041】 Z=C2 +C3 Y+C4 |X| +C5 2 +C6 Y|X|+C7 2 +C8 3 +C9 2 |X|+C10YX2 +C11|X3 | +C124 +C133 |X|+C142 2 +C15Y|X3 |+C164 +C175 +C184 |X|+C193 2 +C202 |X3 | +C21YX4 +C22|X5 | +C236 +C245 |X|+C254 2 +C263 |X3 | +C272 4 +C28Y|X5 |+C296 +C307 +C316 |X|+C325 2 +C334 |X3 | +C343 4 +C352 |X5 |+C36YX6 +C37|X7 | ・・・(e) また、回転対称非球面の定義式は次の(f)式で与えら
れる。この定義式のZ軸が回転対称非球面の軸となる。 Z=(y2 /R)/[1+{1−(1+k)y2 /R2 1/2 ] ay4 +by6 +cy8 +dy10+・・・ ・・・(f) ただし、Zは面形状の原点に対する接平面からのずれ
量、yはZに垂直な方向の距離、Rは近軸曲率半径、k
は円錐係数、a、b、c、dはそれぞれ4次、6次、8
次、10次の非球面係数である。
【0042】なお、以下に示す構成パラメータにおい
て、データの記載されていない非球面に関する項は0で
ある。屈折率についてはd線(波長587.56nm)
に対するものを表記してある。長さの単位はmmであ
る。
【0043】本発明の実施例1、2の画像表示装置は、
それぞれ図1、図2に示すように、画像表示装置の接眼
光学系を構成する偏心プリズム光学系7は3つの面3、
4、5からなっており、その3つの面3〜5の間が屈折
率が1より大きい透明媒質で埋められていて、逆光線追
跡において、不図示の物体から発した光線束が光軸2に
沿って光学系7の瞳1をまず通過し、透過作用と反射作
用を有する第1面3に入射して光学系7内に入り、その
入射光線は瞳1から遠い側の反射作用のみを有する反射
面である第2面4で瞳1に近づく方向に反射され、今度
は第1面3で瞳1から遠ざかる方向に再び反射され、そ
の反射光線は、透過作用のみを有する第3面5を透過し
て像面6に到達し、結像する。実際には、像面6の位置
に画像表示素子が配置され、上記と反対の順に光線が進
み、瞳1位置にある観察者の瞳を通して観察者の眼球内
に画像表示素子6の表示像が拡大投影される。
【0044】実施例1においては、第1面3は瞳1側に
凹面を向けて偏心した前記の(f)式で定義される回転
対称非球面、第2面4は瞳1側に凹面を向けて偏心した
前記の(c)式で定義される自由曲面からなり、第3面
5も前記の(c)式で定義される自由曲面からなる。ま
た、画像表示素子6の画面寸法は、水平方向が14.4
mm、垂直方向が8.3mmであり、水平画角35°、
垂直画角26.6°、瞳径4mmである。
【0045】実施例2においては、第1面3は偏心した
前記の(c)式で定義される自由球面、第2面4は瞳1
側に凹面を向けて偏心した前記の(c)式で定義される
自由曲面からなり、第3面5も前記の(c)式で定義さ
れる自由曲面からなる。また、画像表示素子6の画面寸
法は、水平方向が14.4mm、垂直方向が8.3mm
であり、水平画角35°、垂直画角26.6°、瞳径4
mmである。以下に、上記実施例1、2の構成パラメー
タを示す。
【0046】 実施例1 面番号 面形状 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 (瞳面) ∞ 2 回転対称非球面[1] 偏心(1) 1.5254 56.2 3 自由曲面[1] 偏心(2) 1.5254 56.2 4 回転対称非球面[1] 偏心(1) 1.5254 56.2 5 自由曲面[2] 偏心(3) 像 面 ∞ 偏心(4) 自由曲面[1] C5 -1.0057×10-27 -9.7298×10-38 4.9125×10-510 1.9565×10-512 1.6240×10-614 -2.7913×10-616 -1.6326×10-617 1.0651×10-719 1.1768×10-721 2.5207×10-8 自由曲面[2] C5 -4.1118×10-27 7.1840×10-3 回転対称非球面[1] R -131.28 k 0. a -7.5909×10-7 b -9.8672×10-10 c 6.5038×10-12 d -7.6508×10-15 偏心(1) x 0.00 y 6.83 z 27.93 α 19.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) x 0.00 y 0.82 z 38.51 α -12.06 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) x 0.00 y 17.57 z 32.34 α 68.89 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) x 0.00 y 21.81 z 34.14 α 63.01 β 0.00 γ 0.00 fy/fx= 0.768531 Py2/Px2= 1.03352 。
【0047】 実施例2 面番号 面形状 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ -1000.00 1 (瞳面) ∞ 2 自由曲面[1] 偏心(1) 3 自由曲面[2] 偏心(2) 1.5254 56.2 4 自由曲面[1] 偏心(1) 1.5254 56.2 5 自由曲面[3] 偏心(3) 1.5254 56.2 像 面 ∞ 偏心(4) 自由曲面[1] C5 2.1880×10-37 -4.9617×10-38 -7.5862×10-510 -6.5631×10-512 -1.4470×10-614 3.4252×10-616 1.6254×10-617 -4.2434×10-819 7.2914×10-821 6.6403×10-8 自由曲面[2] C5 -5.1650×10-37 -1.0005×10-28 -7.6376×10-510 -8.9825×10-612 5.9080×10-614 2.1434×10-616 -9.3569×10-717 -7.2994×10-819 -8.4614×10-821 -9.4008×10-9 自由曲面[3] C5 -2.8569×10-27 3.6733×10-310 -1.2982×10-412 4.8821×10-514 6.4196×10-616 -2.2278×10-619 1.2218×10-621 5.7026×10-7 偏心(1) x 0.00 y 8.90 z 27.54 α 11.20 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) x 0.00 y 0.78 z 38.43 α −15.84 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) x 0.00 y 20.05 z 34.21 α 66.45 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) x 0.00 y 22.95 z 36.23 α 48.09 β 0.00 γ 0.00 fy/fx= 0.768535 Py2/Px2= 0.51613 Py3/Px3=-0.44103 。
【0048】上記実施例1の各画角に対する横収差状況
を図3〜図5に、歪曲収差の状況を図9に示す。また、
実施例2の同様の横収差状況を図6〜図8に、歪曲収差
の状況を図10に示す。横収差を表す図において、括弧
内に示された数字は(水平(X方向)画角,垂直(Y方
向)画角)を表し、その画角における横収差図を示す。
【0049】なお、以上の説明においては、偏心プリズ
ム光学系7としては、図1に示すように、第1面3、第
2面4、第3面5の3つの光学作用面からなり、画像表
示素子6から発した光線束は、第3面5で屈折して偏心
プリズム光学系7に入射し、第1面3で内部反射し、第
2面4で反射されて、再び第1面3に入射して屈折され
て、観察者の瞳の虹彩位置又は眼球の回旋中心を射出瞳
1として観察者の眼球内に投影される光学系を前提にし
てきたが、本発明はこのような偏心プリズム光学系7に
限定されず、図11に例示するように、4つ以上の光学
作用面からなる偏心プリズム光学系7にも適用できる。
図11の場合は、偏心プリズム光学系7は第1面3、第
2面4、第3面5、第4面9の4つの光学作用面からな
り、画像表示素子6から発した光線束は、第3面5で屈
折して偏心プリズム光学系7に入射し、第4面9で内部
反射し、第2面4に入射して内部反射し、第1面3に入
射して屈折されて、観察者の瞳の虹彩位置又は眼球の回
旋中心を射出瞳1として観察者の眼球内に投影される。
【0050】また、本発明の画像表示装置においては、
接眼光学系として偏心プリズム光学系7以外の光学素子
を含むものであってもよい。図12にその例を示す。図
12(a)は、偏心プリズム光学系7の第1面3と観察
者眼球との間に視野角(画角)拡大レンズ11が配置さ
れている例を示す図であり、観察画像の画角を拡大する
作用に加えて、偏心プリズム光学系7の第1面3のカバ
ーガラスとしての作用を有している。また、図12
(b)は、偏心プリズム光学系7の第3面5と画像表示
素子であるLCD6との間にフィールドレンズ12を配
置してLCD6の明るい画像を観察できるようにした例
を示している。図12においては、画像表示素子として
LCD6を用いており、その照明のためにバックライト
10が設けられている。なお、LCD6として反射型の
ものを用いる場合は、照明光源はLCD6の前側に配置
される。
【0051】さて、以上に説明したような画像表示装置
を1組用意し、片眼装着用に構成しても、また、そのよ
うな組を左右一対用意し、それらを眼輻距離だけ離して
支持することにより、両眼装着用に構成してもよい。そ
のようにして、片眼あるいは両眼で観察できる据え付け
型又はポータブル型の画像表示装置として構成すること
ができる。
【0052】図13に観察者の一方の眼に対する画像表
示装置本体の配置を、図14に片眼に装着する構成にし
た場合の様子を(この場合は、左眼に装着)、図15に
両眼に装着する構成にした場合の様子をそれぞれ示す。
図13〜図15中、31は表示装置本体部を示し、図1
4の場合は観察者の顔面の左眼の前方に、図15の場合
は観察者の顔面の両眼の前方に保持されるよう支持部材
が頭部を介して固定している。その支持部材としては、
一端を表示装置本体部31に接合し、観察者のこめかみ
から耳の上部にかけて延在する左右の前フレーム32
と、前フレーム32の他端に接合され、観察者の側頭部
を渡るように延在する左右の後フレーム33とから(図
14の場合)、あるいは、さらに、左右の後フレーム3
3の他端に挟まれるように自らの両端を一方づつ接合
し、観察者の頭頂部を支持する頭頂フレーム34とから
(図15の場合)構成されている。
【0053】また、前フレーム32における上記の後フ
レーム33との接合近傍には、弾性体からなり例えば金
属板バネ等で構成されたリヤプレート35が接合されて
いる。このリヤプレート35は、上記支持部材の一翼を
担うリヤカバー36が観察者の後頭部から首のつけねに
かかる部分で耳の後方に位置して支持可能となるように
接合されている(図9の場合)。リヤプレート35又は
リヤカバー36内にの観察者の耳に対応する位置にスピ
ーカー39が取り付けられている。
【0054】映像・音声信号等を外部から送信するため
のケーブル41が表示装置本体部31から、頭頂フレー
ム34(図9の場合)、後フレーム33、前フレーム3
2、リヤプレート35の内部を介してリヤプレート35
あるいはリヤカバー36の後端部より外部に突出してい
る。そして、このケーブル41はビデオ再生装置40に
接続されている。なお、図中、40aはビデオ再生装置
40のスイッチやボリュウム調整部である。
【0055】なお、ケーブル41は先端をジャックし
て、既存のビデオデッキ等に取り付け可能としてもよ
い。さらに、TV電波受信用チューナーに接続してTV
鑑賞用としてもよいし、コンピュータに接続してコンピ
ュータグラフィックスの映像や、コンピュータからのメ
ッセージ映像等を受信するようにしてもよい。また、邪
魔なコードを排斥するために、アンテナを接続して外部
からの信号を電波によって受信するようにしても構わな
い。
【0056】以上の本発明の画像表示装置は例えば次の
ように構成することができる。 〔1〕 画像表示素子と、前記画像表示素子により形成
された画像を虚像として観察できるように観察者眼球位
置に中間像を形成することなしに導く偏心プリズム光学
系を含む接眼光学系とを有する画像表示装置において、
前記偏心プリズム光学系は、前記画像表示素子から射出
した光を反射及び透過の少なくとも一方の作用を有する
少なくとも3つの面が互いに偏心して配置され、その少
なくとも3つの面の間が屈折率が1.3以上の透明媒質
で埋められてなり、光学系内部で少なくとも2回の内部
反射を行うように、前記の少なくとも3つの面の中の少
なくとも2つの面が反射作用を有する面で形成されてお
り、前記の少なくとも3つの面の中の1つの面は前記画
像表示素子からの光を光学系内に入射させる入射面であ
り、もう1つの面は前記画像表示素子からの光を光学系
から射出させ射出瞳位置の観察者眼球内に投影する射出
面であり、前記画像表示素子は、2次元的に配置された
複数の画素を有する2次元画像表示画面を備えると共
に、前記2次元画像表示画面の縦方向に表示される画像
を横方向に表示される画像に比べて圧縮した形で表示す
るように構成され、前記偏心プリズム光学系は、前記2
次元画像表示画面の縦方向に対応する方向を横方向に対
応する方向に比べて伸長するように構成されていること
を特徴とする画像表示装置。
【0057】〔2〕 上記〔1〕において、前記画像表
示素子の2次元画像表示画面が前記偏心プリズム光学系
の入射面に対向して配置されていることを特徴とする画
像表示装置。
【0058】〔3〕 上記〔1〕又は〔2〕において、
前記偏心プリズム光学系の前記2次元画像表示画面の横
方向に対応する方向に対する縦方向に対応する方向の伸
長率が、前記2次元画像表示画面の画像の横方向に対す
る縦方向の圧縮率の逆数と略等しくなるように構成され
ていることを特徴とする画像表示装置。
【0059】〔4〕 上記〔1〕から〔3〕の何れか1
項において、前記射出瞳中心を通過し前記画像表示素子
の画面の中心に達する光線を軸上主光線とし、前記偏心
プリズム光学系の第1面に交差するまでの直線によって
定義される光軸をZ軸、そのZ軸と直交しかつ前記偏心
プリズム光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸、
Z軸と直交しかつY軸と直交する軸をX軸と定義し、前
記偏心プリズム光学系全系の軸上主光線に対するY−Z
面内での合成焦点距離をfy、Y−Z面に直交する面内
での合成焦点距離をfxとするとき、 0.1<fy/fx<0.8 ・・・(1) を満たすことを特徴とする画像表示装置。
【0060】〔5〕 上記〔1〕から〔4〕の何れか1
項において、前記射出瞳側から数えた逆光線追跡で、1
番目の反射面を第1反射面、2番目の反射面を第2反射
面とするとき、前記第2反射面は回転対称面形状を有
し、前記射出瞳中心を通過し前記画像表示素子の画面の
中心に達する光線を軸上主光線とし、前記偏心プリズム
光学系の第1面に交差するまでの直線によって定義され
る光軸をZ軸、そのZ軸と直交しかつ前記偏心プリズム
光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸、Z軸と直
交しかつY軸と直交する軸をX軸と定義し、前記第1反
射面の軸上主光線に対するY−Z面内でのパワーPy2
とし、Y−Z面に直交する面内でのパワーPx2とする
とき、 0.1<|Py2/Px2|<4 ・・・(2) を満たすことを特徴とする画像表示装置。
【0061】〔6〕 上記〔1〕から〔4〕の何れか1
項において、前記射出瞳側から数えた逆光線追跡で、1
番目の反射面を第1反射面、2番目の反射面を第2反射
面とするとき、前記第2反射面は回転非対称面形状を有
し、前記射出瞳中心を通過し前記画像表示素子の画面の
中心に達する光線を軸上主光線とし、前記偏心プリズム
光学系の第1面に交差するまでの直線によって定義され
る光軸をZ軸、そのZ軸と直交しかつ前記偏心プリズム
光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸、Z軸と直
交しかつY軸と直交する軸をX軸と定義し、前記第1反
射面の軸上主光線に対するY−Z面内でのパワーPy2
とし、Y−Z面に直交する面内でのパワーPx2とし、
前記第2反射面の軸上主光線に対するY−Z面内でのパ
ワーPy3とし、Y−Z面に直交する面内でのパワーP
x3とするとき、 0.1<|Py2/Px2|<4 ・・・(3) 0.1<|Py3/Px3|<4 ・・・(4) を満たすことを特徴とする画像表示装置。
【0062】〔7〕 上記〔1〕から〔6〕の何れか1
項において、前記偏心プリズム光学系は、第1面、第2
面、第3面の3つの光学作用面を有し、前記2次元画像
表示画面からの光束を前記第3面から入射させ、入射し
た光束を前記偏心プリズム光学系内部を通過させて前記
第1面で反射させ、反射した光束を前記第2面で反射さ
せ、反射した光束を前記第1面から射出させるように構
成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0063】〔8〕 上記〔7〕において、前記偏心プ
リズム光学系は、前記第3面から入射した光束が前記偏
心プリズム光学系内部を通過して前記第1面に到る光路
中に、反射作用を有する第4面を備えていることを特徴
とする画像表示装置。
【0064】
〔9〕 上記〔8〕において、前記偏心プ
リズム光学系は、前記第2面は前記第1面に対して前記
射出瞳と反対側に配置されていると共に、前記第4面
が、前記第2面に対して観察者視軸からより遠い位置
で、前記第3面に対して媒質を挟む位置に配置されてい
ることを特徴とする画像表示装置。
【0065】〔10〕 上記〔7〕において、前記偏心
プリズム光学系は、前記第3面が、前記2次元画像表示
画面からの光束を前記第1面に向けて入射させるように
媒質を挟んで前記第1面と対向するように配置され、か
つ、前記第2面が、前記第1面で反射された光束を再び
前記第1面に向けて折り返すように反射させるように媒
質を挟んで前記第1面と対向する位置に配置されている
ことを特徴とする画像表示装置。
【0066】〔11〕 上記〔7〕から〔10〕の何れ
か1項において、前記偏心プリズム光学系の前記第1面
が回転対称面形状を有することを特徴とする画像表示装
置。
【0067】〔12〕 上記〔7〕から〔10〕の何れ
か1項において、前記偏心プリズム光学系の前記第1面
が偏心収差補正作用を持った回転非対称面形状を有する
ことを特徴とする画像表示装置。
【0068】〔13〕 上記〔7〕から〔12〕の何れ
か1項において、前記射出瞳中心を通過し前記画像表示
素子の画面の中心に達する光線を軸上主光線とし、前記
偏心プリズム光学系の第1面に交差するまでの直線によ
って定義される光軸をZ軸、そのZ軸と直交しかつ前記
偏心プリズム光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY
軸、Z軸と直交しかつY軸と直交する軸をX軸と定義
し、前記第2面が、Y−Z面内でのパワーとY−Z面に
直交する面内でのパワーとが異なる回転非対称面形状を
有することを特徴とする画像表示装置。
【0069】〔14〕 上記〔13〕において、前記第
2面の回転非対称面形状が、対称面を1つのみ有する面
対称自由曲面からなることを特徴とする画像表示装置。
【0070】〔15〕 上記〔7〕から〔14〕の何れ
か1項において、前記接眼光学系は、前記偏心プリズム
光学系の前記第1面よりも前記射出瞳側に瞳側光学部材
を備えていることを特徴とする画像表示装置。
【0071】〔16〕 上記〔15〕において、前記瞳
側光学部材は画角拡大作用を有するレンズを含むことを
特徴とする画像表示装置。
【0072】〔17〕 上記〔7〕から〔14〕の何れ
か1項において、前記接眼光学系は、前記偏心プリズム
光学系の前記第3面よりも前記画像表示素子側に表示側
光学部材を備えていることを特徴とする画像表示装置。
【0073】〔18〕 上記〔15〕において、前記表
示側光学部材はフィールドレンズからなることを特徴と
する画像表示装置。
【0074】〔19〕 上記〔1〕から〔18〕の何れ
か1項において、前記画像表示素子と前記接眼光学系と
を含む本体部と、前記本体部を観察者顔面に装着する支
持部材とを備えたことを特徴とする頭部装着式画像表示
装置。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、接眼光学系が偏心した少なくとも2つの反射
面を含む3つ以上の面からなる偏心プリズム光学系から
なり、画像表示素子は一方向に圧縮した画像を表示し、
偏心プリズム光学系は画面をその方向に伸長するように
構成されているので、偏心収差補正により高い光学性能
を有しながらより小型・軽量でしかも高い光学性能を有
する明るい画像表示装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の画像表示装置の断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例2の画像表示装置の断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例1の一部の横収差状況を示す図
である。
【図4】本発明の実施例1の他の一部の横収差状況を示
す図である。
【図5】本発明の実施例1の他の一部の横収差状況を示
す図である。
【図6】本発明の実施例2の一部の横収差状況を示す図
である。
【図7】本発明の実施例2の他の一部の横収差状況を示
す図である。
【図8】本発明の実施例2の他の一部の横収差状況を示
す図である。
【図9】本発明の実施例1の歪曲収差状況を示す図であ
る。
【図10】本発明の実施例2の歪曲収差状況を示す図で
ある。
【図11】本発明が適用可能な他の偏心プリズム光学系
を例示する図である。
【図12】本発明の接眼光学系として偏心プリズム光学
系以外の光学素子を含む例を示す図ある。
【図13】本発明による頭部装着型画像表示装置の観察
者の一方の眼に対する配置を示す図である。
【図14】本発明による頭部装着型画像表示装置を片眼
に装着する構成にした場合の様子を示す図である。
【図15】本発明による頭部装着型画像表示装置を両眼
に装着する構成にした場合の様子を示す図である。
【図16】偏心配置の凹面鏡により発生する像面湾曲を
説明するための図である。
【図17】偏心配置の凹面鏡により発生する非点収差を
説明するための図である。
【図18】偏心配置の凹面鏡により発生する軸上コマ収
差を説明するための図である。
【符号の説明】
1…射出瞳 2…光軸 3…第1面 4…第2面 5…第3面 6…画像表示素子 7…偏心プリズム光学系 8…主光線 9…第4面 10…バックライト 11…視野角拡大レンズ 12…フィールドレンズ 31…表示装置本体部 32…前フレーム 33…後フレーム 34…頭頂フレーム 35…リヤプレート 36…リヤカバー 39…スピーカー 41…ケーブル 40…ビデオ再生装置 40a…ボリュウム調整部 M…凹面鏡

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示素子と、前記画像表示素子によ
    り形成された画像を虚像として観察できるように観察者
    眼球位置に中間像を形成することなしに導く偏心プリズ
    ム光学系を含む接眼光学系とを有する画像表示装置にお
    いて、 前記偏心プリズム光学系は、前記画像表示素子から射出
    した光を反射及び透過の少なくとも一方の作用を有する
    少なくとも3つの面が互いに偏心して配置され、その少
    なくとも3つの面の間が屈折率が1.3以上の透明媒質
    で埋められてなり、光学系内部で少なくとも2回の内部
    反射を行うように、前記の少なくとも3つの面の中の少
    なくとも2つの面が反射作用を有する面で形成されてお
    り、 前記の少なくとも3つの面の中の1つの面は前記画像表
    示素子からの光を光学系内に入射させる入射面であり、
    もう1つの面は前記画像表示素子からの光を光学系から
    射出させ射出瞳位置の観察者眼球内に投影する射出面で
    あり、 前記画像表示素子は、2次元的に配置された複数の画素
    を有する2次元画像表示画面を備えると共に、前記2次
    元画像表示画面の縦方向に表示される画像を横方向に表
    示される画像に比べて圧縮した形で表示するように構成
    され、 前記偏心プリズム光学系は、前記2次元画像表示画面の
    縦方向に対応する方向を横方向に対応する方向に比べて
    伸長するように構成されていることを特徴とする画像表
    示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記偏心プリズム光
    学系の前記2次元画像表示画面の横方向に対応する方向
    に対する縦方向に対応する方向の伸長率が、前記2次元
    画像表示画面の画像の横方向に対する縦方向の圧縮率の
    逆数と略等しくなるように構成されていることを特徴と
    する画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記射出瞳中
    心を通過し前記画像表示素子の画面の中心に達する光線
    を軸上主光線とし、前記偏心プリズム光学系の第1面に
    交差するまでの直線によって定義される光軸をZ軸、そ
    のZ軸と直交しかつ前記偏心プリズム光学系を構成する
    各面の偏心面内の軸をY軸、Z軸と直交しかつY軸と直
    交する軸をX軸と定義し、前記偏心プリズム光学系全系
    の軸上主光線に対するY−Z面内での合成焦点距離をf
    y、Y−Z面に直交する面内での合成焦点距離をfxと
    するとき、 0.1<fy/fx<0.8 ・・・(1) を満たすことを特徴とする画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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