JPH1139606A - 磁気ヘッド構造及びこれを用いた磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッド構造及びこれを用いた磁気記録再生装置

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JPH1139606A
JPH1139606A JP9186216A JP18621697A JPH1139606A JP H1139606 A JPH1139606 A JP H1139606A JP 9186216 A JP9186216 A JP 9186216A JP 18621697 A JP18621697 A JP 18621697A JP H1139606 A JPH1139606 A JP H1139606A
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magnetic
recording
slider
magnetic tape
tape
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Hiroshi Watari
浩 渡利
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって磁気ヘッドの記録再生部と
磁気テープの良好な摺動を維持できる磁気ヘッド構造を
提供する。 【解決手段】 磁気ヘッドの記録再生部2が、磁気テー
プ14に接触して信号を記録再生する少なくとも1つの
磁気コア5と、磁気テープ14の幅方向において磁気コ
ア5のシールドケース3側の隣接部に、かつ磁気コア5
を複数有する場合は隣合う磁気コア5の相互間に配置さ
れて、磁気コア5よりも摩耗性が高く磁気コア5よりも
数が1つ多いスライダー6,7と、磁気テープ14の幅
方向の最も端部14a側に配置されるスライダー6のさ
らに同方向端部14a側の隣接部にかつ磁気テープ14
の幅方向の端部14aに対向して配置され、磁気コア5
よりも難摩耗性を有する材質のサブスライダー8とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープを用い
た音声信号記録再生装置等の磁気記録再生装置におい
て、磁気テープへの信号の記録再生に用いる磁気ヘッド
構造に関し、特に磁気テープの搬送経路の一部に固定し
て用いられる磁気ヘッド構造及びこれを用いた磁気記録
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、図6に示すような磁気テープ5
1を用いた磁気記録再生装置(例えば、音声信号記録再
生装置)においては、磁気テープ51の搬送経路の一部
に固定された固定磁気ヘッド52と磁気テープ51の摺
動を介して、信号が磁気テープ51に記録、又は信号が
磁気テープ51から再生される。
【0003】このような固定磁気ヘッド52は、磁気テ
ープ51と摺動する記録再生部53を有する。この記録
再生部53は、固定磁気ヘッド52の外筐を構成し、例
えばFe−Ni合金等の磁性体からなるシールドケース
54の、所定箇所に設けた窓部を通して外部に露出する
ようにして、シールドケース54内に樹脂55により封
入されている。
【0004】ところが、樹脂55は磁気テープ51に対
する摺動特性が悪いことから、固定磁気ヘッド52の磁
気テープ摺動面に対するその露出面積は最小限であるこ
とが望ましい。また、磁性体からなるシールドケース5
4と、記録再生部53を構成する同じく磁性体からなる
磁気コア56との磁気的結合を防止するためには、シー
ルドケース54と磁気コア56は十分離れている必要が
ある。
【0005】このため、樹脂55の露出面積を減少させ
る目的で、記録再生部53には磁気コア56の他に、非
磁性体からなるスライダー57,69を設ける方法が採
用されている。即ち記録再生部53は図8,9に示すよ
うに、1つの磁気コア56の両側に、スライダー57,
69を設ける構成となっている。このようなスライダー
57,69に用いられる具体的な材質としては、非磁性
体からなる金属合金や焼結体が採用されている。
【0006】他方、上記のような、固定された磁気ヘッ
ド52のみで構成される磁気記録再生装置とは別に、図
7に示すような、VTRに用いられる映像信号記録再生
装置のように、数MHZ 以上の信号帯域を記録再生する
目的で、ヘリカルスキャン方式により磁気テープ58の
搬送方向に対して傾けて配置された、回転ドラム59上
に形成された回転磁気ヘッド60によって、映像信号が
磁気テープ58に記録再生される磁気記録再生装置があ
る。
【0007】また、このような磁気記録再生装置におい
ては、回転磁気ヘッド60によって記録再生される信号
以外にも、用途に応じて、コントロール信号や、音声信
号、或はデータ信号等が記録再生される、コントロール
信号用固定磁気ヘッド61や、音声信号用固定磁気ヘッ
ド62等が、回転ドラム59とは別の位置に固定して設
けられる。
【0008】しかしながら、上記した図6及び図7に示
したような従来の磁気記録再生装置は、以下のような解
決すべき課題を有していた。
【0009】まず、図6に示す磁気記録再生装置におい
ては、記録再生部53として、磁性体の磁気コア56
と、非磁性体のスライダー57,69からなる複合構造
を用いている。このような記録再生部53においては、
磁気テープ51に対する摩耗性を考えると、磁気コア5
6とスライダー57,69の摩耗性が一致することが望
ましい。しかしながら、従来においては、磁性体の磁気
コア56と同等な摩耗性を有する非磁性体のスライダー
57,69の材質選定は困難であった。
【0010】そこでスライダー57,69に、磁気コア
56よりも比較的難摩耗性を有する材質を採用した場合
を考えると、その場合は図8に示すように、スライダー
57,69よりも磁気コア56の方が早く摩耗し、磁気
コア56はスライダー57,69に対して凹状態となる
ため、磁気テープ51と磁気コア56との良好な接触を
阻害し、記録再生部53による磁気テープ51の記録再
生動作を円滑に行うことができなくなる。
【0011】一方、スライダー57,69に磁気コア5
6よりも比較的摩耗性の高い材質を採用した場合は、図
9に示すように、磁気コア56よりもスライダー57,
69の方が早く摩耗し、磁気コア56はスライダー5
7,69に対して凸状態となるため、磁気コア56に対
する磁気テープ51の接触面圧を高めることになる。そ
の結果、磁気コア56の摩耗も進行することになり、固
定磁気ヘッド52の寿命を著しく短縮させることにな
る。
【0012】以上のことから従来は、磁気コア56には
Fe−Al−Si合金やCo系非晶質が用いられ、スラ
イダー57,69には洋白等のCu系合金等のような、
磁気コア56よりも若干摩耗性の高い材質を採用してい
た。
【0013】ところが、このように磁気コア56よりも
若干摩耗性の高い材質のスライダー57,69は、磁気
コア56と磁気テープ51との良好な摺動は維持する
が、やはり磁気コア56の摩耗も進行することになっ
て、固定磁気ヘッド52の寿命の短縮を防止できるもの
ではなかった。
【0014】他方、図7に示す磁気記録再生装置におい
ては、図10に示すように、磁気テープ58の幅方向
(図中上下方向)に対して中央部の大部分を専有する形
で、回転磁気ヘッド60により映像信号が記録されるた
め(映像トラック)、コントロール信号や、音声信号、
或はデータ信号等は、固定磁気ヘッド61,62により
磁気テープ58の幅方向における端部に記録されること
が多い(コントロール信号トラック,音声トラック
等)。
【0015】ところがこのような磁気記録再生装置にお
いては、図7に示すような、固定磁気ヘッド61,62
に対する磁気テープ58の接触面圧が、磁気テープ58
の幅方向において不均一となる。すなわち図10に示す
固定磁気ヘッド62は、図11に示すように、磁気テー
プ58の幅方向端部(図中上端部)58a側の接触面圧
が、磁気テープ58幅方向の中央部側(図中下方部)よ
りも大きい。
【0016】このため、磁気テープ58の幅方向端部5
8aに対向して配置されるスライダー66の摩耗が、磁
気コア65や、磁気コア65よりも磁気テープ58幅方
向の中央部側に配置されるスライダー67の方の摩耗よ
りも、著しく進行する。このため、磁気コア65と磁気
テープ58の良好な摺動を阻害するという問題が生じて
いた。
【0017】ところで図11において、磁気コア65,
スライダー66,67からなる記録再生部63は、前記
固定磁気ヘッド52と同様に、固定磁気ヘッド62の外
筐を形成するシールドケース64内に樹脂68により封
入されている。
【0018】そこでこのような問題を解決するために、
本出願人の出願に係る特願平8−20227号に係る磁
気ヘッド構造が提案されている。この出願に係る磁気ヘ
ッド構造は、図12に示すように、磁気テープ14の接
触面圧が強くなるその幅方向端部14a(図中上端部)
が摺動する、磁気テープ14の幅方向端部14aに対向
して配置されるスライダー16に、磁気コア15より難
摩耗性を有する材料を採用したことを特徴としたもので
ある。
【0019】そして、磁気コア15よりも磁気テープ1
4の幅方向中央部側(図12中下側)のスライダー17
には、従来と同様に磁気コア15よりも若干摩耗性の高
い材料が用いられることにより、磁気テープ14が磁気
コア15及びスライダー16,17に摺動した場合は、
次のようになる。
【0020】すなわち、スライダー17は従来と同様に
磁気コア15よりも若干摩耗が進行して、磁気コア15
に対して凹んだ状態となるが、スライダー16は磁気コ
ア15より難摩耗性を有する材料を採用したことによ
り、磁気テープ14の幅方向端部14aの接触面圧が強
くても、図11に示す従来の固定磁気ヘッドのスライダ
ー66のように著しく摩耗することはなく、スライダー
16の摩耗量は磁気コア15と同等になり、長期間にわ
たり固定磁気ヘッドと磁気テープ14とは良好な摺動を
維持することが可能となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すような映像信号記録再生装置が用いられるVTRに
おいては、各種のフォーマットが存在し、そのフォーマ
ット毎に磁気テープへ与えるテープ張力が異なっている
ため、これに応じて、磁気テープの幅方向の端部におけ
る固定磁気ヘッドとの接触面圧も異なる。また、磁気テ
ープにも多数の種類が存在し、それぞれが前記スライダ
ーを摩耗させる研磨性の程度が異なる。
【0022】このため、図12に示した従来の固定磁気
ヘッドによっても、上記フォーマットによるテープ張力
と磁気テープの種類の組合せによっては、図13に示す
ように、磁気テープ14の幅方向端部14aと摺動する
スライダー16の摩耗量が期待された値より小さくなっ
て、スライダー16は磁気コア15に対して凸状態とな
ることにより、磁気コア15と磁気テープ14の良好な
摺動を阻害するおそれがないとは言い切れない。
【0023】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、磁
気テープの張力や研磨性がどのような種類の組合せによ
って変化しても、長期間にわたって磁気ヘッドの記録再
生部と磁気テープの良好な摺動を維持できる磁気ヘッド
構造及びこれを用いた磁気記録再生装置を提供すること
を課題とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による磁気ヘッド構造は、磁気テープの搬送
経路の一部に固定され磁性体により形成されるシールド
ケースと、前記シールドケースの所定箇所に露出するよ
うシールドケース内に封入された記録再生部とを備え、
前記記録再生部が搬送される磁気テープの幅方向端部側
に接触するよう配置された磁気ヘッドにおいて、前記記
録再生部が、磁気テープに接触して信号を記録再生する
磁性体により形成される少なくとも1つの磁気コアと、
磁気テープの幅方向において前記磁気コアの前記シール
ドケース側の隣接部にかつ磁気コアを複数有する場合は
隣合う磁気コアの相互間に配置されて、磁気コアよりも
摩耗性が高く磁気コアよりも数が1つ多い、非磁性体に
より形成されるスライダーと、磁気テープの幅方向の最
も端部側に配置される前記スライダーのさらに同方向端
部側の隣接部にかつ磁気テープの幅方向の端部に対向し
て配置され、前記磁気コアよりも難摩耗性を有する材質
のサブスライダーとを有することを特徴とするものであ
る。
【0025】このような構成の磁気ヘッド構造は、磁気
テープの搬送経路の一部に固定されるシールドケースの
所定箇所に露出するようシールドケース内に封入され、
搬送される磁気テープの幅方向端部側に接触するよう配
置された記録再生部を備え、この記録再生部が、磁気テ
ープに接触して信号を記録再生する少なくとも1つの磁
気コアと、磁気テープの幅方向において磁気コアのシー
ルドケース側の隣接部に、かつ磁気コアを複数有する場
合は隣合う磁気コアの相互間に配置されて、磁気コアよ
りも摩耗性が高く、磁気コアよりも数が1つ多いスライ
ダーと、磁気テープの幅方向の最も端部側に配置される
スライダーのさらに同方向端部側の隣接部にかつ磁気テ
ープの幅方向の端部に対向して配置され、磁気コアより
も難摩耗性を有する材質のサブスライダーとを有する構
成としたため、磁気テープの張力や研磨性によりサブス
ライダーの摩耗量が期待された値より小さくなって、サ
ブスライダーが磁気コアに対して凸状態となる場合であ
っても、サブスライダーと磁気コアはその間のスライダ
ーを挾んで互いに離隔していると共に、磁気テープとの
摺動によりその間のスライダーが磁気コアより若干摩耗
が進行して磁気コアに対して凹状態となるため、この凹
状態となったスライダーに対向する磁気テープの部分が
撓んで、磁気コアに対向する磁気テープの部分はその磁
気コアに容易に接近できて接触することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1ないし図4は、本発明
による磁気ヘッド構造及びこれを用いた磁気記録再生装
置の第1の実施の形態に係る固定磁気ヘッド1を示す図
である。
【0027】図1及び図2に示すように、テープレコー
ダー等の磁気記録再生装置に用いられた固定磁気ヘッド
1の、その記録再生部2は、固定磁気ヘッド1の外筐を
構成し、Fe−Ni合金等の磁性体からなるシールドケ
ース3の、所定箇所に設けた窓部を通して外部に露出す
るようにして、シールドケース3内に樹脂4により封入
されている。
【0028】また記録再生部2は、磁気テープ14に音
声信号等を記録再生させるための、磁性体からなる磁気
コア5を有するとともに、樹脂4の露出面積を減少させ
る目的で磁気コア5の両側に、非磁性体からなるスライ
ダー6,7が設けられている。そしてさらに、スライダ
ー6の磁気コア5と反対側(シールドケース3側)には
サブスライダー8が付加して設けられている。
【0029】上記した構成の固定磁気ヘッド1は、図1
に示すように、磁気テープ14の幅方向上端部14a側
の位置に記録再生部2を露出させる構造となっている。
このような記録再生部2に用いられる材質には、長期間
にわたり電気的及び機械的特性を維持するために、優れ
た耐摩耗性を有する材質が用いられる。
【0030】すなわち図3に示すように、磁気テープ1
4の接触面圧が最も強くなる磁気テープ14の幅方向の
端部(図中上端部)14aが摺動する箇所に位置するサ
ブスライダー8には、磁気コア5より難摩耗性を有する
材質が用いられている。また、磁気コア5よりも磁気テ
ープ14の幅方向中央部側(図中下方部側)に位置する
スライダー7と、磁気コア5のスライダー7と反対側の
スライダー6には、従来と同様に磁気コア5よりも若干
摩耗性の高い材質が採用される。
【0031】このような構成を有する固定磁気ヘッド1
においては、磁気テープ14が記録再生部2上を摺動し
た場合、図3に示すように、スライダー6,7は磁気コ
ア5よりも若干摩耗が進行して、磁気コア5に対して少
し凹んだ状態になる。
【0032】そして、磁気テープ14の接触面圧が最も
強くなる幅方向の端部14aが摺動する箇所に位置する
サブスライダー8に、磁気コア5より難摩耗性を有する
材質を採用したことにより、そのサブスライダー8の摩
耗は従来のスライダー66(図11参照)のように著し
く進行することはなく、長期間にわたり固定磁気ヘッド
1の記録再生部2と磁気テープ14の良好な摺動を維持
することができる。このため、固定磁気ヘッド1の寿命
を飛躍的に延長させることができる。
【0033】さらに、ある固有のテープ張力を有する磁
気記録再生装置Aと、ある固有の研磨力を有する磁気テ
ープaの組合せに最適な材質のスライダー6とサブスラ
イダー8を有する固定磁気ヘッド1を、テープ張力が磁
気記録再生装置Aより小さな磁気記録再生装置Bに搭載
した場合、或いは研磨力が磁気テープaより小さな磁気
テープbを走行させた場合は、サブスライダー8の摩耗
量が予想された値より小さくなり磁気コア5に対して凸
になる。
【0034】このようにサブスライダー8が磁気コア5
に対して凸になっても、図3に示すように、サブスライ
ダー8と磁気コア5はその間のスライダー6を挾んで互
いに離隔していると共に、磁気テープ14との摺動によ
りその間のスライダー6が磁気コア5より若干摩耗が進
行して磁気コア5に対して凹状態となるため、この凹状
態となったスライダー6に対向する磁気テープ14の部
分が撓んで、磁気コア5に対向する磁気テープ14の部
分はその磁気コア5に容易に接近できて接触することが
可能となることにより、磁気テープ14と磁気コア5と
の良好な摺動は阻害されることはない。
【0035】すなわち、テープ張力の高い磁気記録再生
装置と研磨力の高い磁気テープとの組合せに最適な材質
のスライダー6とサブスライダー8を有する固定磁気ヘ
ッドは、その他のテープ張力の低い磁気記録再生装置に
搭載した場合、または研磨力の低い磁気テープが摺動さ
れた場合、或いはテープ張力の低い磁気記録再生装置に
搭載されかつ研磨力の低い磁気テープが摺動された場合
においても、磁気テープ14と磁気コア5との良好な摺
動は阻害されることはない。
【0036】このため、長期間にわたり固定磁気ヘッド
と磁気テープの良好な摺動を維持し、かつ固定磁気ヘッ
ドの寿命を飛躍的に高めることが可能となる。またさら
に、磁気記録再生装置のテープ張力が異なっても、磁気
コア5,スライダー6,及びサブスライダー8の材質は
同一の組合せを使用することが可能となる。
【0037】本実施の形態における固定磁気ヘッド1
は、テープ張力50gの磁気記録再生装置において、磁
気コア5としてFe−Al−Si合金を、スライダー
6,7として洋白(Cu−Ni−Zn合金)を、サブス
ライダー8として非磁性ステンレス鋼(SUS316)
を用いた組合せの記録再生部2を用いる。
【0038】またこれらの材質の他にも、磁気コア5と
してCo系非晶質,Fe−Ni合金を、スライダー6,
7として非磁性フェライト材を、サブスライダー8とし
て非磁性ステンレス鋼(SUS304),非磁性セラミ
ック(Al23TiC、CaTiO3)等を使用するこ
とも可能である。
【0039】このような固定磁気ヘッド1は、図4に示
すような磁気記録再生装置30に用いられている。この
磁気記録再生装置30の記録信号処理回路31には、マ
イク等から記録信号が入力されて信号処理され、記録信
号増幅器32に出力される。記録信号増幅器32は記録
信号処理回路31からの信号を増幅して、その増幅した
信号を記録・再生切換スイッチ35を介して固定磁気ヘ
ッド1に出力する。この信号を入力した固定磁気ヘッド
1は、磁気テープ14と上記のように摺動することによ
り、上記入力した記録信号を磁気テープ14に記録す
る。
【0040】このような磁気記録再生装置30は、磁気
テープ14から信号を再生するときは、制御回路(図示
せず)により記録・再生切換スイッチ35を図中実線の
位置から破線の位置に切換え、磁気テープ14と摺動す
る固定磁気ヘッド1が磁気テープ14から記録データを
読み取って、その読み取った信号を記録・再生切換スイ
ッチ35を介して再生信号増幅器34に出力する。再生
信号増幅器34はその信号を増幅して再生信号処理回路
33に出力し、再生信号処理回路33は信号処理してス
ピーカ等に再生信号を出力するようになっている。
【0041】図5は、本発明による磁気ヘッド構造の第
2の実施の形態を示す図である。前記第1の実施の形態
に係る固定磁気ヘッド1においては記録再生部2が、磁
気コア5とスライダー6,7、及び、サブスライダー8
の四層構造となっていたのに対し、この第2の実施の形
態に係る固定磁気ヘッド20においては、記録再生部2
1が、多層の磁気コア25と、これらを交互に挾むよう
配置された、磁気コア25より1層多い多層のスライダ
ー27と、さらにこれらのサンドイッチ構造の両端の2
層のスライダー27の各々の外側にさらに配置された2
層のサブスライダー28からなる多層構造、いわゆるマ
ルチトラック構造となっている点において異なるもので
ある。
【0042】このような固定磁気ヘッド20の、磁気テ
ープ14の接触面圧が最も強くなる幅方向両端部14b
が摺動する箇所に位置するサブスライダー28には、磁
気コア25より難摩耗性を有する材質が採用され、この
サブスライダー28と磁気コア25との間に、磁気コア
15よりも若干摩耗性の高い材質のスライダー27が設
けられる。
【0043】このことにより、磁気テープ14の張力や
研磨性により、サブスライダー28の摩耗量が期待され
た値より小さくなって、サブスライダー28が磁気コア
25に対して凸状態となっても、サブスライダー28と
磁気コア25はその間のスライダー27を挾んで互いに
離隔していると共に、磁気テープ14との摺動によりそ
の間のスライダー27が磁気コア25より若干摩耗が進
行して磁気コア25に対して凹状態となるため、この凹
状態となったスライダー27に対向する磁気テープ14
の部分が撓んで、磁気コア25に対向する磁気テープ1
4の部分はその磁気コア25に容易に接近できて接触す
ることが可能となる。
【0044】このため、長期間にわたり、固定磁気ヘッ
ドと磁気テープの良好な摺動を維持し、かつ固定磁気ヘ
ッドの寿命を飛躍的に高めることが可能となる。またさ
らに、磁気記録再生装置のテープ張力が異なっても、磁
気コア25,スライダー27,及びサブスライダー28
の材質は同一の組合せを使用することが可能となる。
【0045】なお前記第1の実施の形態においては、固
定磁気ヘッド1が磁気テープ14の幅方向の上端部14
a側に記録再生部2を露出させるよう固定して配置さ
れ、磁気コア5より磁気テープ14の幅方向の上端部1
4a側に、スライダー6を介して磁気コア5より難摩耗
性を有する材質のサブスライダー8を設けた場合につい
て説明したが、本発明に係る磁気ヘッド構造は、磁気テ
ープ14の幅方向下端側に最も強い接触面圧が作用する
場合にも適用でき、その場合は固定磁気ヘッドが磁気テ
ープの幅方向下端部側に記録再生部を露出させるよう配
置され、磁気コアより磁気テープの幅方向下端部側に、
スライダーを介して磁気コアより難摩耗性を有する材質
のサブスライダーを設けることにより実施することがで
きる。
【0046】また前記実施の形態においては、サブスラ
イダー8として非磁性材を使用しているが、サブスライ
ダー8と磁気コア5との間に非磁性材からなるスライダ
ー6が存在するため、サブスライダー8の材質には磁気
コア5と同質の磁性材を使用することも可能である。サ
ブスライダー8に磁気コア5と同質の磁性材を使用した
場合は、外部誘導ノイズに対して高いシールド効果を有
しながら、磁気テープとの良好な摺動を維持することが
でき、かつ寿命を飛躍的に高めた固定磁気ヘッドが実現
可能である。
【0047】さらに本発明に係る磁気ヘッド構造は、磁
気テープの搬送経路の一部に固定された磁気ヘッドのみ
を介して音声信号やデータ信号等が磁気テープに記録再
生される「磁気記録再生装置」に用いることができると
共に、図6に示すような、ヘリカルスキャン方式により
磁気テープに対して傾けて配置された回転ドラム上に設
けられた回転磁気ヘッドによって、映像信号、音声信
号、或いはデータ信号等が記録される磁気記録再生装置
において、少なくとも1個以上の固定磁気ヘッドを用い
て、コントロール信号、音声信号、映像信号、或いはデ
ータ信号等が磁気テープに記録再生される「磁気記録再
生装置」に用いることもできる。
【0048】以上、本発明の実施の形態について述べて
きたが、本発明は上記の実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能な
ものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気ヘッ
ド構造によれば、磁気テープの張力や研磨性によりサブ
スライダーの摩耗量が期待された値より小さくなって、
サブスライダーが磁気コアに対して凸状態となっても、
サブスライダーと磁気コアはその間のスライダーを挾ん
で互いに離隔していると共に、磁気テープとの摺動によ
りその間のスライダーが磁気コアより若干摩耗が進行し
て磁気コアに対して凹状態となるため、この凹状態とな
ったスライダーに対向する磁気テープの部分が撓んで、
磁気コアに対向する磁気テープの部分はその磁気コアに
容易に接近できて接触することが可能となる。
【0050】このため、長期間にわたり固定磁気ヘッド
と磁気テープの良好な摺動を維持し、かつ固定磁気ヘッ
ドの寿命を飛躍的に高めることが可能となる。またさら
に、磁気記録再生装置のテープ張力が異なっても、磁気
コア,スライダー,及びサブスライダーの材質は同一の
組合せを使用することが可能となる。
【0051】また、本発明による磁気ヘッド構造を用い
た「磁気記録再生装置」によれば、長期間にわたり固定
磁気ヘッドの記録再生部の磁気コアと磁気テープの良好
な摺動を維持することができるため、その記録再生動作
の良好な性能を長期間にわたって維持することができる
と共に、磁気記録再生装置の寿命を飛躍的に延長するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ヘッド構造の第1の実施の形
態に係る固定磁気ヘッド1の正面図であり、符号2は記
録再生部、14は磁気テープを示している。
【図2】図1に示す固定磁気ヘッド1の拡大正面図であ
り、符号2は記録再生部、3はシールドケース、4は樹
脂、5は磁気コア、6,7はスライダー、8はサブスラ
イダーを示している。
【図3】図2に示す固定磁気ヘッド1におけるA−A線
断面図であり、符号2は記録再生部、3はシールドケー
ス、4は樹脂、5は磁気コア、6,7はスライダー、8
はサブスライダー、14は磁気テープ、14aは磁気テ
ープ14の幅方向の端部を示している。
【図4】固定磁気ヘッド1が用いられた磁気記録再生装
置30を示すブロック回路図である。
【図5】本発明による磁気ヘッド構造の第2の実施の形
態に係る固定磁気ヘッド20の断面図であり、符号21
は記録再生部、25は磁気コア、27はスライダー、2
8はサブスライダー、14bは磁気テープ14の幅方向
の端部を示している。
【図6】従来の固定磁気ヘッド52の拡大正面図であ
る。
【図7】従来の固定磁気ヘッド61,62を有する映像
信号記録再生装置の斜視図である。
【図8】図6に示す固定磁気ヘッド52におけるC−C
線断面図の一例である。
【図9】図6に示す固定磁気ヘッド52におけるC−C
線断面図の一例である。
【図10】図7に示す固定磁気ヘッド61,62と磁気
テープ58との位置関係を示す概略図である。
【図11】図10に示す固定磁気ヘッド62におけるD
−D線断面図である。
【図12】他の従来の固定磁気ヘッド10の動作結果の
一例を示す断面図である。
【図13】図12に示す従来の固定磁気ヘッド10の動
作結果の一例を示す断面図である。
【符号の説明】 1,10,20,52,61,62…固定磁気ヘッド、
2,11,21,53,63…記録再生部、3,12,
22,54,64…シールドケース、4,13,23,
55,68…樹脂、14,51,58…磁気テープ、1
4a,14b,58a…端部、5,15,25,26,
56,65…磁気コア、6,7,16,17,27,5
7,67,69…スライダー、8,28…サブスライダ
ー、30…磁気記録再生装置、31…記録信号処理回
路、32…記録信号増幅器、33…再生信号処理回路、
34…再生信号増幅器、35…記録・再生切換スイッ
チ、59…回転ドラム、60…回転磁気ヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープの搬送経路の一部に固定され
    磁性体により形成されるシールドケースと、 前記シールドケースの所定箇所に露出するようシールド
    ケース内に封入された記録再生部とを備え、 前記記録再生部が搬送される磁気テープの幅方向端部側
    に接触するよう配置された磁気ヘッドにおいて、 前記記録再生部が、 磁気テープに接触して信号を記録再生する磁性体により
    形成される少なくとも1つの磁気コアと、 磁気テープの幅方向において前記磁気コアの前記シール
    ドケース側の隣接部にかつ磁気コアを複数有する場合は
    隣合う磁気コアの相互間に配置されて、磁気コアよりも
    摩耗性が高く磁気コアよりも数が1つ多い、非磁性体に
    より形成されるスライダーと、 磁気テープの幅方向の最も端部側に配置される前記スラ
    イダーのさらに同方向端部側の隣接部にかつ磁気テープ
    の幅方向の端部に対向して配置され、前記磁気コアより
    も難摩耗性を有する材質のサブスライダーと、 を有することを特徴とする磁気ヘッド構造。
  2. 【請求項2】 磁気テープの搬送経路の一部に固定され
    磁性体により形成されるシールドケースと、 前記シールドケースの所定箇所に露出するようシールド
    ケース内に封入された記録再生部とを備え、 前記記録再生部が搬送される磁気テープの幅方向端部側
    に接触するよう配置された磁気ヘッドにおいて、 前記記録再生部が、 磁気テープに接触して信号を記録再生する磁性体により
    形成される少なくとも1つの磁気コアと、 磁気テープの幅方向において前記磁気コアの前記シール
    ドケース側の隣接部にかつ磁気コアを複数有する場合は
    隣合う磁気コアの相互間に配置されて、磁気コアよりも
    摩耗性が高く磁気コアよりも数が1つ多い、非磁性体に
    より形成されるスライダーと、 磁気テープの幅方向の最も端部側に配置される前記スラ
    イダーのさらに同方向端部側の隣接部にかつ磁気テープ
    の幅方向の端部に対向して配置され、前記磁気コアより
    も難摩耗性を有する材質のサブスライダーと、 を有する磁気ヘッド構造を用いた、 ことを特徴とする磁気記録再生装置。
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