JPH1140127A - 電池用セパレータの製造方法 - Google Patents
電池用セパレータの製造方法Info
- Publication number
- JPH1140127A JPH1140127A JP9189940A JP18994097A JPH1140127A JP H1140127 A JPH1140127 A JP H1140127A JP 9189940 A JP9189940 A JP 9189940A JP 18994097 A JP18994097 A JP 18994097A JP H1140127 A JPH1140127 A JP H1140127A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery separator
- fiber
- battery
- nonwoven fabric
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Cell Separators (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】親水性およびイオン交換能を有する官能基を容
易かつ安全に導入することが可能な電池用セパレータの
製造方法を提供することである。 【解決手段】エステル結合を有するモノマーを1重合成
分として含有する重合体に加水分解処理を施すことで酸
基を生成させて、不織布からなる電池用セパレータに親
水性およびイオン交換能を持たせる。この加水分解処理
は、重合体を繊維形状にする前、繊維形状とした後、ま
たは繊維形状とし、かつ不織布を製造した後のいずれで
行っても良い。
易かつ安全に導入することが可能な電池用セパレータの
製造方法を提供することである。 【解決手段】エステル結合を有するモノマーを1重合成
分として含有する重合体に加水分解処理を施すことで酸
基を生成させて、不織布からなる電池用セパレータに親
水性およびイオン交換能を持たせる。この加水分解処理
は、重合体を繊維形状にする前、繊維形状とした後、ま
たは繊維形状とし、かつ不織布を製造した後のいずれで
行っても良い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池用セパレータ
の製造方法に関し、特にニッケル−カドミウム電池、ニ
ッケル−亜鉛電池、ニッケル−水素電池等のアルカリ二
次電池用セパレータの製造方法に関する。
の製造方法に関し、特にニッケル−カドミウム電池、ニ
ッケル−亜鉛電池、ニッケル−水素電池等のアルカリ二
次電池用セパレータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、小型民生機器だけでなく、大型機
器の駆動電源として、ニッケル−カドミウム電池、ニッ
ケル−亜鉛電池、ニッケル−水素電池等のアルカリ二次
電池が普及している。アルカリ二次電池は、高出力、高
エネルギー密度、長寿命、高容量といった特性を有して
おり、広範囲の産業分野での利用が期待されている。
器の駆動電源として、ニッケル−カドミウム電池、ニッ
ケル−亜鉛電池、ニッケル−水素電池等のアルカリ二次
電池が普及している。アルカリ二次電池は、高出力、高
エネルギー密度、長寿命、高容量といった特性を有して
おり、広範囲の産業分野での利用が期待されている。
【0003】アルカリ二次電池は、少なくとも正極、負
極、電池用セパレータ、電解液とから構成されている。
アルカリ二次電池で使用されている電池用セパレータに
は、電解液(アルカリ性水溶液)との親和性が良く、吸
液速度、保液性が優れていることが必要である。また、
長期間の充放電の繰り返しに耐えることができる耐アル
カリ性および耐酸化性を有していること、内部抵抗が小
さく、電池内部で発生した気体、イオンの透過を妨げる
ことが無い充分な通気性を有すること、電池の小型化に
対応できるように薄膜であり、かつ厚みが均一で、機械
的強度にも優れていること等の性能が要求されている。
極、電池用セパレータ、電解液とから構成されている。
アルカリ二次電池で使用されている電池用セパレータに
は、電解液(アルカリ性水溶液)との親和性が良く、吸
液速度、保液性が優れていることが必要である。また、
長期間の充放電の繰り返しに耐えることができる耐アル
カリ性および耐酸化性を有していること、内部抵抗が小
さく、電池内部で発生した気体、イオンの透過を妨げる
ことが無い充分な通気性を有すること、電池の小型化に
対応できるように薄膜であり、かつ厚みが均一で、機械
的強度にも優れていること等の性能が要求されている。
【0004】上記特性を満たす電池用セパレータとして
は、一般に不織布が使用される。不織布を構成する繊維
としては、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポ
リビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維、
ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維等が用いられてい
る。アルカリ二次電池としては、従来一般的であったニ
ッケル−カドミウム電池では、電解液との親和性に優れ
たポリアミド繊維からなる不織布が用いられることが多
かった。
は、一般に不織布が使用される。不織布を構成する繊維
としては、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポ
リビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維、
ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維等が用いられてい
る。アルカリ二次電池としては、従来一般的であったニ
ッケル−カドミウム電池では、電解液との親和性に優れ
たポリアミド繊維からなる不織布が用いられることが多
かった。
【0005】アルカリ二次電池では、充電状態の電池を
高温下で保存すると、容量が低下していく自己放電現象
が問題となっている。この一原因として、電池用セパレ
ータの分解生成物による正極の還元反応が考えられてい
る。特に、ポリアミド繊維は、電解液によって加水分解
されるために、分解生成物が生じやすく、自己放電現象
が促進されるという欠点を有していた。この現象は、負
極として水素吸蔵合金を用いたニッケル−水素電池にお
いて、より問題となっている。
高温下で保存すると、容量が低下していく自己放電現象
が問題となっている。この一原因として、電池用セパレ
ータの分解生成物による正極の還元反応が考えられてい
る。特に、ポリアミド繊維は、電解液によって加水分解
されるために、分解生成物が生じやすく、自己放電現象
が促進されるという欠点を有していた。この現象は、負
極として水素吸蔵合金を用いたニッケル−水素電池にお
いて、より問題となっている。
【0006】このため、耐アルカリ性および耐酸化性に
優れたポリオレフィン繊維を主成分とする不織布が優位
に用いられるようになった。しかし、ポリオレフィン繊
維は電解液に対する親和性が低いので、スルホン化処
理、親水性モノマーのグラフト重合処理、コロナ放電処
理、界面活性剤浸漬処理等の親水化処理を行う必要があ
る。
優れたポリオレフィン繊維を主成分とする不織布が優位
に用いられるようになった。しかし、ポリオレフィン繊
維は電解液に対する親和性が低いので、スルホン化処
理、親水性モノマーのグラフト重合処理、コロナ放電処
理、界面活性剤浸漬処理等の親水化処理を行う必要があ
る。
【0007】上記親水化処理のうち、スルホン化処理お
よびグラフト重合処理は、スルホン酸基およびカルボン
酸基等のイオン交換能を有する官能基をポリオレフィン
繊維に導入することができ、かつこれらの官能基が不織
布を構成する繊維に結合しているので、長期間安定に親
水性を保持することができるという利点を有している。
これらの官能基は、電池内に含まれる窒素化合物、多価
金属イオン等の不純物を捕捉し、電池特性を向上させる
と考えられている。しかしながら、スルホン化処理は、
濃硫酸を使用するので、繊維が劣化するという欠点があ
るほか、作業環境が良くない、製造コストが高いという
欠点もある。グラフト重合処理は、主にカルボン酸基を
有するモノマーおよび/またはオリゴマーを不織布を構
成する繊維に結合させる処理であるが、カルボン酸基を
有するモノマーは刺激性が強く、作業環境が悪化すると
いう問題がある。また、グラフト重合処理では、ゲルが
生成しやすく、均一な電池用セパレータを得るのが難し
いという問題があった。
よびグラフト重合処理は、スルホン酸基およびカルボン
酸基等のイオン交換能を有する官能基をポリオレフィン
繊維に導入することができ、かつこれらの官能基が不織
布を構成する繊維に結合しているので、長期間安定に親
水性を保持することができるという利点を有している。
これらの官能基は、電池内に含まれる窒素化合物、多価
金属イオン等の不純物を捕捉し、電池特性を向上させる
と考えられている。しかしながら、スルホン化処理は、
濃硫酸を使用するので、繊維が劣化するという欠点があ
るほか、作業環境が良くない、製造コストが高いという
欠点もある。グラフト重合処理は、主にカルボン酸基を
有するモノマーおよび/またはオリゴマーを不織布を構
成する繊維に結合させる処理であるが、カルボン酸基を
有するモノマーは刺激性が強く、作業環境が悪化すると
いう問題がある。また、グラフト重合処理では、ゲルが
生成しやすく、均一な電池用セパレータを得るのが難し
いという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、親水
性およびイオン交換能を有する官能基を容易かつ安全に
導入することが可能な電池用セパレータの製造方法を提
供することである。
性およびイオン交換能を有する官能基を容易かつ安全に
導入することが可能な電池用セパレータの製造方法を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、下記の発明を見出
すに至った。
を解決するために鋭意検討した結果、下記の発明を見出
すに至った。
【0010】(1)エステル結合を有するモノマーを1
重合成分として含有する重合体を1成分とする繊維を用
いた不織布に加水分解処理を施して、酸基を生成させる
電池用セパレータの製造方法。
重合成分として含有する重合体を1成分とする繊維を用
いた不織布に加水分解処理を施して、酸基を生成させる
電池用セパレータの製造方法。
【0011】(2)エステル結合を有するモノマーを1
重合成分として含有する重合体を1成分とする繊維に加
水分解処理を施して酸基を生成させた後に、該繊維を用
いて不織布を作製する電池用セパレータの製造方法。
重合成分として含有する重合体を1成分とする繊維に加
水分解処理を施して酸基を生成させた後に、該繊維を用
いて不織布を作製する電池用セパレータの製造方法。
【0012】(3)エステル結合を有するモノマーを1
成分として含有する重合体に加水分解処理を施して酸基
を生成させた後、該重合体を1成分とする繊維を形成
し、次いで該繊維を用いて不織布を作製する電池用セパ
レータの製造方法。
成分として含有する重合体に加水分解処理を施して酸基
を生成させた後、該重合体を1成分とする繊維を形成
し、次いで該繊維を用いて不織布を作製する電池用セパ
レータの製造方法。
【0013】本発明の電池用セパレータの製造方法で
は、エステル結合を有するモノマーを1重合成分として
含有する重合体に加水分解処理を施して、酸基を生成さ
せ、不織布である電池用セパレータに親水性およびイオ
ン交換能を持たせる。この重合体が不織布の繊維を構成
しているので、酸基は繊維に強固に結合している。した
がって、例えばコロナ処理、界面活性剤浸漬処理等によ
って発現した親水性とは異なり、長時間親水性およびイ
オン交換能を安定に発現することができる。
は、エステル結合を有するモノマーを1重合成分として
含有する重合体に加水分解処理を施して、酸基を生成さ
せ、不織布である電池用セパレータに親水性およびイオ
ン交換能を持たせる。この重合体が不織布の繊維を構成
しているので、酸基は繊維に強固に結合している。した
がって、例えばコロナ処理、界面活性剤浸漬処理等によ
って発現した親水性とは異なり、長時間親水性およびイ
オン交換能を安定に発現することができる。
【0014】また、加水分解処理は穏和な条件で行うこ
とができるので、繊維を劣化させることがない。また、
作業環境を悪化させることがない。
とができるので、繊維を劣化させることがない。また、
作業環境を悪化させることがない。
【0015】また、エステル結合を有するモノマーを1
重合成分として含有する重合体を加水分解した場合に
は、重合体内に均一に酸基が生成されるのでゲルの生成
等がほとんどないという利点がある。
重合成分として含有する重合体を加水分解した場合に
は、重合体内に均一に酸基が生成されるのでゲルの生成
等がほとんどないという利点がある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明の電池用セパレータの製造方法に係
わる重合体は、エステル結合を有するモノマーを1重合
成分として含有する。エステル結合を有するモノマーと
しては、(メタ)アクリル酸エステル、イタコン酸モノ
エステル、マレイン酸モノエステル、フマル酸モノエス
テル等が挙げられる。本発明の電池用セパレータの製造
方法に係わる重合体は、これらのエステル基を有するモ
ノマーを単独、あるいは数種含有することができる。
わる重合体は、エステル結合を有するモノマーを1重合
成分として含有する。エステル結合を有するモノマーと
しては、(メタ)アクリル酸エステル、イタコン酸モノ
エステル、マレイン酸モノエステル、フマル酸モノエス
テル等が挙げられる。本発明の電池用セパレータの製造
方法に係わる重合体は、これらのエステル基を有するモ
ノマーを単独、あるいは数種含有することができる。
【0018】本発明の電池用セパレータの製造方法に係
わる重合体は、上記エステル結合を有するモノマー以外
に、重合体の強度、耐アルカリ性、耐酸化性、電解液に
よる膨潤度等を調整するために、エチレン、プロピレ
ン、ブテン、ブタジエン、ビニルアルコール、酢酸ビニ
ル、スチレン、イソプレン等のモノマーを上記のエステ
ル結合を有するモノマーと共重合させることができる。
また、架橋点を有していても良い。
わる重合体は、上記エステル結合を有するモノマー以外
に、重合体の強度、耐アルカリ性、耐酸化性、電解液に
よる膨潤度等を調整するために、エチレン、プロピレ
ン、ブテン、ブタジエン、ビニルアルコール、酢酸ビニ
ル、スチレン、イソプレン等のモノマーを上記のエステ
ル結合を有するモノマーと共重合させることができる。
また、架橋点を有していても良い。
【0019】本発明の電池用セパレータの製造方法にお
いては、エステル結合を有するモノマーを1重合成分と
する重合体の該エステル結合を加水分解することによっ
て酸基を生成させる。エステル基を加水分解する方法と
しては、「第4版 実験化学講座22 有機合成IV−酸
・アミノ酸・ペプチド−」((社)日本化学会編、19
92年発刊、丸善刊行)、「新実験化学講座14 有機
化合物の合成と反応II」((社)日本化学会編、199
7年発刊、丸善刊行)等に記載されている方法を用いる
ことができる。
いては、エステル結合を有するモノマーを1重合成分と
する重合体の該エステル結合を加水分解することによっ
て酸基を生成させる。エステル基を加水分解する方法と
しては、「第4版 実験化学講座22 有機合成IV−酸
・アミノ酸・ペプチド−」((社)日本化学会編、19
92年発刊、丸善刊行)、「新実験化学講座14 有機
化合物の合成と反応II」((社)日本化学会編、199
7年発刊、丸善刊行)等に記載されている方法を用いる
ことができる。
【0020】本発明の電池用セパレータの製造方法にお
いて、エステル結合を有するモノマーを1重合成分とす
る重合体の該エステル結合を加水分解する工程は、重合
体を繊維形状にする前、繊維形状とした後、または繊維
形状とし、かつ不織布を製造した後のいずれで行っても
良い。
いて、エステル結合を有するモノマーを1重合成分とす
る重合体の該エステル結合を加水分解する工程は、重合
体を繊維形状にする前、繊維形状とした後、または繊維
形状とし、かつ不織布を製造した後のいずれで行っても
良い。
【0021】本発明の電池用セパレータの製造方法に係
わる加水分解の具体的な方法としては、エステル結合を
酸またはアルカリ雰囲気下で処理する方法が挙げられ
る。酸加水分解では、鉱酸(塩酸、シュウ酸、硫酸)、
酢酸、トリフルオロ酢酸、蟻酸、パラトルエンスルホン
酸、ルイス酸、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素等を用いる
ことができる。また、アルカリ加水分解では、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、炭酸ナト
リウム、トリエチルアミン、イミダゾール、アミジン等
を用いる。媒体としては、水が一般的であるが、重合体
の親水性が低い場合にはメタノール、エタノール等のア
ルコールを水に添加するか、またはアルコールそのもの
を媒体としても良い。また、この反応は15〜90℃で
行うのが好ましい。本発明の電池用セパレータの製造方
法においては、主に電解液中に含まれる水酸化カリウム
を用いて加水分解を行うことが好ましい。
わる加水分解の具体的な方法としては、エステル結合を
酸またはアルカリ雰囲気下で処理する方法が挙げられ
る。酸加水分解では、鉱酸(塩酸、シュウ酸、硫酸)、
酢酸、トリフルオロ酢酸、蟻酸、パラトルエンスルホン
酸、ルイス酸、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素等を用いる
ことができる。また、アルカリ加水分解では、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、炭酸ナト
リウム、トリエチルアミン、イミダゾール、アミジン等
を用いる。媒体としては、水が一般的であるが、重合体
の親水性が低い場合にはメタノール、エタノール等のア
ルコールを水に添加するか、またはアルコールそのもの
を媒体としても良い。また、この反応は15〜90℃で
行うのが好ましい。本発明の電池用セパレータの製造方
法においては、主に電解液中に含まれる水酸化カリウム
を用いて加水分解を行うことが好ましい。
【0022】上記加水分解によって生成した酸基は、不
織布に親水性を付与すると共に、金属イオンや窒素化合
物等の不純物を捕捉する能力がある。したがって、本発
明の電池用セパレータの製造方法で得た電池用セパレー
タを用いてなる電池は、自己放電現象を抑制されるほ
か、電池特性を向上させることが可能である。本発明の
電池用セパレータの製造方法によって得られた電池用セ
パレータのイオン交換量は、0.1〜2.5meq/g
が好ましい。
織布に親水性を付与すると共に、金属イオンや窒素化合
物等の不純物を捕捉する能力がある。したがって、本発
明の電池用セパレータの製造方法で得た電池用セパレー
タを用いてなる電池は、自己放電現象を抑制されるほ
か、電池特性を向上させることが可能である。本発明の
電池用セパレータの製造方法によって得られた電池用セ
パレータのイオン交換量は、0.1〜2.5meq/g
が好ましい。
【0023】本発明の電池用セパレータの製造方法によ
って得られた電池用セパレータは、上記のエステル結合
を有するモノマーを1重合成分として含有する重合体が
加水分解された繊維を含有している。該繊維のほかに、
ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル
系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリロニトリル
系、ポリアミド系、再生繊維、半合成繊維、天然繊維、
複合繊維、分割繊維等を添加することができる。
って得られた電池用セパレータは、上記のエステル結合
を有するモノマーを1重合成分として含有する重合体が
加水分解された繊維を含有している。該繊維のほかに、
ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル
系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリロニトリル
系、ポリアミド系、再生繊維、半合成繊維、天然繊維、
複合繊維、分割繊維等を添加することができる。
【0024】本発明の電池用セパレータの製造方法に係
わる不織布は、カード法、エアレイ法、スパンボンド
法、メルトブロー法等の乾式抄造法や湿式抄造法によっ
て製造することができる。これらの方法で得られた不織
布を適宜積層することができる。
わる不織布は、カード法、エアレイ法、スパンボンド
法、メルトブロー法等の乾式抄造法や湿式抄造法によっ
て製造することができる。これらの方法で得られた不織
布を適宜積層することができる。
【0025】また、上記不織布は水流交絡処理、ニード
ルパンチ処理等によって繊維を3次元的に絡合するか、
または熱優着処理等によって繊維を部分的もしくは全面
的に融着させて、機械的強度を向上させることができ
る。電池用セパレータに必要な通気性を適度に保持した
不織布を得るためには、水流交絡処理を行うことが好ま
しい。
ルパンチ処理等によって繊維を3次元的に絡合するか、
または熱優着処理等によって繊維を部分的もしくは全面
的に融着させて、機械的強度を向上させることができ
る。電池用セパレータに必要な通気性を適度に保持した
不織布を得るためには、水流交絡処理を行うことが好ま
しい。
【0026】本発明の電池用セパレータの製造方法に用
いることができる水流交絡処理とは、不織布を支持体上
に単層もしくは複層で載せ、この不織布の上方から水流
を噴射して、繊維を交絡させる処理である。この水流交
絡処理は、不織布の片面のみから行っても、両面から行
っても何れでも良い。
いることができる水流交絡処理とは、不織布を支持体上
に単層もしくは複層で載せ、この不織布の上方から水流
を噴射して、繊維を交絡させる処理である。この水流交
絡処理は、不織布の片面のみから行っても、両面から行
っても何れでも良い。
【0027】本発明の電池用セパレータの製造方法に係
わる繊維は、繊維径が0.5〜50μmが好ましい。繊
維径が0.5μmより小さいと、不織布が緻密になりす
ぎて、通気性が低下する。また、繊維径が50μmを超
えると、不織布の比表面積が低下し、電解液の保液性が
低下する。また、繊維長は1〜100mmが好ましい。
湿式抄造法で不織布を製造する場合には、1〜50μm
が好ましい。繊維長が50μmを超えると、繊維を水に
分散した場合に繊維がもつれ、均一な不織布を得ること
ができにくくなる。
わる繊維は、繊維径が0.5〜50μmが好ましい。繊
維径が0.5μmより小さいと、不織布が緻密になりす
ぎて、通気性が低下する。また、繊維径が50μmを超
えると、不織布の比表面積が低下し、電解液の保液性が
低下する。また、繊維長は1〜100mmが好ましい。
湿式抄造法で不織布を製造する場合には、1〜50μm
が好ましい。繊維長が50μmを超えると、繊維を水に
分散した場合に繊維がもつれ、均一な不織布を得ること
ができにくくなる。
【0028】本発明の電池用セパレータの製造方法に係
わる繊維の断面形状には特に制限はなく、円形、楕円
形、三角形、星形、T型、U型、Y型、葉状等を用いる
ことができる。また、繊維に空隙を有するものを用いる
こともできる。
わる繊維の断面形状には特に制限はなく、円形、楕円
形、三角形、星形、T型、U型、Y型、葉状等を用いる
ことができる。また、繊維に空隙を有するものを用いる
こともできる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳説するが、
本発明はその趣旨を超えない限り、下記実施例に限定さ
れるものではない。
本発明はその趣旨を超えない限り、下記実施例に限定さ
れるものではない。
【0030】実施例1乾式抄造法による不織布の製造 エチレン−アクリル酸エチルエステル共重合体(アクリ
ル酸エチルエステル含有量25重量%、メルトインデッ
クス250g/10分)を使用し、押出機から樹脂温度
250℃で樹脂を押し出し、高速エアーにより延伸、細
化して糸を作った後、この糸をランダムに集積してシー
ト状にした。このシートをエンボスロールと平滑ロール
の間に通し、150℃でエンボス加工を施し、坪量25
g/m2のメルトブロー不織布を得た。
ル酸エチルエステル含有量25重量%、メルトインデッ
クス250g/10分)を使用し、押出機から樹脂温度
250℃で樹脂を押し出し、高速エアーにより延伸、細
化して糸を作った後、この糸をランダムに集積してシー
ト状にした。このシートをエンボスロールと平滑ロール
の間に通し、150℃でエンボス加工を施し、坪量25
g/m2のメルトブロー不織布を得た。
【0031】水流交絡処理 上記不織布を2枚積層して、100メッシュのステンレ
スワイヤーである多孔質支持体上に搬送して、速度20
m/分で搬送し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水
流で水流交絡処理を行った。同様の条件で裏面からも水
流交絡処理を行った。水流交絡後にサクションスルード
ライヤーを用いて130℃で乾燥を行い、坪量50g/
m2の不織布を得た。
スワイヤーである多孔質支持体上に搬送して、速度20
m/分で搬送し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水
流で水流交絡処理を行った。同様の条件で裏面からも水
流交絡処理を行った。水流交絡後にサクションスルード
ライヤーを用いて130℃で乾燥を行い、坪量50g/
m2の不織布を得た。
【0032】
【表1】
【0033】加水分解処理 水流交絡処理後の不織布を、水酸化カリウム100重量
部、エタノール400重量部およびイオン交換水500
重量部からなる均一溶液に浸漬し、70℃で3時間保持
して加水分解処理を行った。続いてイオン交換水で洗浄
し、120℃のサクションドラムドライヤーで乾燥して
電池用セパレータIを得た。
部、エタノール400重量部およびイオン交換水500
重量部からなる均一溶液に浸漬し、70℃で3時間保持
して加水分解処理を行った。続いてイオン交換水で洗浄
し、120℃のサクションドラムドライヤーで乾燥して
電池用セパレータIを得た。
【0034】比較例1乾式抄造法による不織布の製造 ポリプロピレン(メルトインデックス300g/10
分)を使用し、押出機から樹脂温度250℃で樹脂を押
し出し、高速エアーにより延伸、細化して糸を作った
後、この糸をランダムに集積してシート状にした。この
シートをエンボスロールと平滑ロールの間に通し、15
0℃でエンボス加工を施し、坪量25g/m2のメルト
ブロー不織布を得た。
分)を使用し、押出機から樹脂温度250℃で樹脂を押
し出し、高速エアーにより延伸、細化して糸を作った
後、この糸をランダムに集積してシート状にした。この
シートをエンボスロールと平滑ロールの間に通し、15
0℃でエンボス加工を施し、坪量25g/m2のメルト
ブロー不織布を得た。
【0035】水流交絡処理 上記不織布を2枚積層して、100メッシュのステンレ
スワイヤーである多孔質支持体上に搬送して、速度20
m/分で搬送し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水
流で水流交絡処理を行った。同様の条件で裏面からも水
流交絡処理を行った。水流交絡後にサクションスルード
ライヤーを用いて130℃で乾燥を行い、坪量50g/
m2の電池用セパレータiを得た。
スワイヤーである多孔質支持体上に搬送して、速度20
m/分で搬送し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水
流で水流交絡処理を行った。同様の条件で裏面からも水
流交絡処理を行った。水流交絡後にサクションスルード
ライヤーを用いて130℃で乾燥を行い、坪量50g/
m2の電池用セパレータiを得た。
【0036】実施例2繊維の製造 エチレン−メタクリル酸メチルエステル共重合体(メタ
クリル酸メチルエステル含有量20重量%、メルトイン
デックス20g/10分)を鞘成分とし、芯成分として
ポリプロピレン(メルトインデックス27g/10分)
を用いて、一軸押出機2台とホール径0.4mmの複合
繊維用円形ノズルとを備えた複合紡糸設備により、紡糸
温度200〜240℃、引取速度500m/分の条件で
紡糸して、鞘部と芯部の断面積比が50/50で単糸繊
度が3.0デニールである複合繊維を得た。この繊維を
延伸して、繊維長5mm、繊度1.0デニールの繊維A
を得た。
クリル酸メチルエステル含有量20重量%、メルトイン
デックス20g/10分)を鞘成分とし、芯成分として
ポリプロピレン(メルトインデックス27g/10分)
を用いて、一軸押出機2台とホール径0.4mmの複合
繊維用円形ノズルとを備えた複合紡糸設備により、紡糸
温度200〜240℃、引取速度500m/分の条件で
紡糸して、鞘部と芯部の断面積比が50/50で単糸繊
度が3.0デニールである複合繊維を得た。この繊維を
延伸して、繊維長5mm、繊度1.0デニールの繊維A
を得た。
【0037】加水分解処理 上記繊維A200重量部を水酸化カリウム50重量部と
エタノール650重量部からなる均一溶液中に80℃で
3時間保持し、続いてイオン交換水で洗浄後、絞液し、
固形分55重量%の酸基含有繊維A1を得た。
エタノール650重量部からなる均一溶液中に80℃で
3時間保持し、続いてイオン交換水で洗浄後、絞液し、
固形分55重量%の酸基含有繊維A1を得た。
【0038】湿式抄造法による不織布の製造 上記繊維A198重量部をノニオン性界面活性剤1重量
%溶液に含浸させたものと、熱水可溶性ポリビニルアル
コール繊維(VPW103;クラレ製)2重量部をノニ
オン性界面活性剤1重量%溶液に含浸させたものとを、
水中に投入し、高速ミキサーで3分間撹拌して繊維を離
解させた後、往復回転式撹拌機(アジター、島崎製作所
製)を装着したチェスト内で緩やかに撹拌した。次い
で、速やかにポリアクリルアミド0.1重量%水溶液
(粘剤)を適宜添加し、引き続き緩やかに撹拌して、均
一なスラリーを調製した。該スラリーを用い、丸網抄紙
機で幅50cm、坪量50g/m2の不織布を製造し
た。
%溶液に含浸させたものと、熱水可溶性ポリビニルアル
コール繊維(VPW103;クラレ製)2重量部をノニ
オン性界面活性剤1重量%溶液に含浸させたものとを、
水中に投入し、高速ミキサーで3分間撹拌して繊維を離
解させた後、往復回転式撹拌機(アジター、島崎製作所
製)を装着したチェスト内で緩やかに撹拌した。次い
で、速やかにポリアクリルアミド0.1重量%水溶液
(粘剤)を適宜添加し、引き続き緩やかに撹拌して、均
一なスラリーを調製した。該スラリーを用い、丸網抄紙
機で幅50cm、坪量50g/m2の不織布を製造し
た。
【0039】水流交絡処理 上記不織布を100メッシュのステンレスワイヤーであ
る多孔質支持体上に搬送して、速度20m/分で搬送
し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水流で水流交絡
処理を行った。同様の条件で裏面からも水流交絡処理を
行った。水流交絡後にサクションスルードライヤーを用
いて130℃で乾燥を行い、電池用セパレータIIを得
た。
る多孔質支持体上に搬送して、速度20m/分で搬送
し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水流で水流交絡
処理を行った。同様の条件で裏面からも水流交絡処理を
行った。水流交絡後にサクションスルードライヤーを用
いて130℃で乾燥を行い、電池用セパレータIIを得
た。
【0040】実施例3加水分解処理 エチレン−アクリル酸エチルエステル共重合体(アクリ
ル酸エチルエステル含有量25重量%、メルトインデッ
クス20g/10分)100重量部を1900重量部の
トルエンに添加した。次いで、水酸化カリウム20重量
部とエタノール180重量部からなる均一溶液を添加
し、80℃で3時間保持し、加水分解処理を行った。メ
タノール3500重量部、イオン交換水1500重量部
からなる水溶液を用いて再沈殿処理を2回行い、乾燥し
てカルボン酸基を有する重合体aを得た。
ル酸エチルエステル含有量25重量%、メルトインデッ
クス20g/10分)100重量部を1900重量部の
トルエンに添加した。次いで、水酸化カリウム20重量
部とエタノール180重量部からなる均一溶液を添加
し、80℃で3時間保持し、加水分解処理を行った。メ
タノール3500重量部、イオン交換水1500重量部
からなる水溶液を用いて再沈殿処理を2回行い、乾燥し
てカルボン酸基を有する重合体aを得た。
【0041】繊維の製造 上記加水分解処理によって得られた重合体a(メルトイ
ンデックス27g/10分)を鞘成分とし、芯成分とし
てポリプロピレン(メルトインデックス27g/10
分)を用いて、一軸押出機2台とホール径0.4mmの
複合繊維用円形ノズルとを備えた複合紡糸設備により、
紡糸温度200〜240℃、引取速度500m/分の条
件で紡糸して、鞘部と芯部の断面積比が50/50で単
糸繊度が3.0デニールである複合繊維を得た。この繊
維を延伸して、繊維長5mm、繊度1.0デニールのカ
ルボン酸基を有する繊維Bを得た。
ンデックス27g/10分)を鞘成分とし、芯成分とし
てポリプロピレン(メルトインデックス27g/10
分)を用いて、一軸押出機2台とホール径0.4mmの
複合繊維用円形ノズルとを備えた複合紡糸設備により、
紡糸温度200〜240℃、引取速度500m/分の条
件で紡糸して、鞘部と芯部の断面積比が50/50で単
糸繊度が3.0デニールである複合繊維を得た。この繊
維を延伸して、繊維長5mm、繊度1.0デニールのカ
ルボン酸基を有する繊維Bを得た。
【0042】湿式抄造法による不織布の製造 上記繊維B98重量部をノニオン性界面活性剤1重量%
溶液に含浸させたものと、熱水可溶性ポリビニルアルコ
ール繊維(VPW103;クラレ製)2重量部をノニオ
ン性界面活性剤1重量%溶液に含浸させたものとを、水
中に投入し、高速ミキサーで3分間撹拌して繊維を離解
させた後、往復回転式撹拌機(アジター、島崎製作所
製)を装着したチェスト内で緩やかに撹拌した。次い
で、速やかにポリアクリルアミド0.1重量%水溶液
(粘剤)を適宜添加し、引き続き緩やかに撹拌して、均
一なスラリーを調製した。該スラリーを用い、丸網抄紙
機で幅50cm、坪量50g/m2の不織布を製造し
た。
溶液に含浸させたものと、熱水可溶性ポリビニルアルコ
ール繊維(VPW103;クラレ製)2重量部をノニオ
ン性界面活性剤1重量%溶液に含浸させたものとを、水
中に投入し、高速ミキサーで3分間撹拌して繊維を離解
させた後、往復回転式撹拌機(アジター、島崎製作所
製)を装着したチェスト内で緩やかに撹拌した。次い
で、速やかにポリアクリルアミド0.1重量%水溶液
(粘剤)を適宜添加し、引き続き緩やかに撹拌して、均
一なスラリーを調製した。該スラリーを用い、丸網抄紙
機で幅50cm、坪量50g/m2の不織布を製造し
た。
【0043】水流交絡処理 上記不織布を100メッシュのステンレスワイヤーであ
る多孔質支持体上に搬送して、速度20m/分で搬送
し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水流で水流交絡
処理を行った。同様の条件で裏面からも水流交絡処理を
行った。水流交絡後にサクションスルードライヤーを用
いて130℃で乾燥を行い、電池用セパレータIIIを得
た。
る多孔質支持体上に搬送して、速度20m/分で搬送
し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水流で水流交絡
処理を行った。同様の条件で裏面からも水流交絡処理を
行った。水流交絡後にサクションスルードライヤーを用
いて130℃で乾燥を行い、電池用セパレータIIIを得
た。
【0044】比較例2湿式抄造法による不織布の製造 ポリプロピレンとエチレン−ビニルアルコール共重合体
とからなる繊度3デニール、繊維分割後0.2デニール
(3.9μm)、繊維長10mmの分割型複合繊維98
重量部をノニオン性界面活性剤1重量%溶液に含浸させ
たものと、熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維(VP
W103;クラレ製)2重量部をノニオン性界面活性剤
1重量%溶液に含浸させたものとを、水中に投入し、高
速ミキサーで3分間撹拌して繊維を離解させた後、往復
回転式撹拌機(アジター、島崎製作所製)を装着したチ
ェスト内で緩やかに撹拌した。次いで、速やかにポリア
クリルアミド0.1重量%水溶液(粘剤)を適宜添加
し、引き続き緩やかに撹拌して、均一なスラリーを調製
した。該スラリーを用い、丸網抄紙機で幅50cm、坪
量50g/m2の不織布を製造した。
とからなる繊度3デニール、繊維分割後0.2デニール
(3.9μm)、繊維長10mmの分割型複合繊維98
重量部をノニオン性界面活性剤1重量%溶液に含浸させ
たものと、熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維(VP
W103;クラレ製)2重量部をノニオン性界面活性剤
1重量%溶液に含浸させたものとを、水中に投入し、高
速ミキサーで3分間撹拌して繊維を離解させた後、往復
回転式撹拌機(アジター、島崎製作所製)を装着したチ
ェスト内で緩やかに撹拌した。次いで、速やかにポリア
クリルアミド0.1重量%水溶液(粘剤)を適宜添加
し、引き続き緩やかに撹拌して、均一なスラリーを調製
した。該スラリーを用い、丸網抄紙機で幅50cm、坪
量50g/m2の不織布を製造した。
【0045】上記不織布を100メッシュのステンレス
ワイヤーである多孔質支持体上に搬送して、速度20m
/分で搬送し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水流
で水流交絡処理を行った。同様の条件で裏面からも水流
交絡処理を行った。水流交絡後の不織布をサクションド
ラムドライヤーを用いて130℃で乾燥を行い、電池用
セパレータiiを得た。
ワイヤーである多孔質支持体上に搬送して、速度20m
/分で搬送し、表1のノズルヘッドを用いて、柱状水流
で水流交絡処理を行った。同様の条件で裏面からも水流
交絡処理を行った。水流交絡後の不織布をサクションド
ラムドライヤーを用いて130℃で乾燥を行い、電池用
セパレータiiを得た。
【0046】電池用セパレータの評価 電池用セパレータI〜IIIおよびi、iiについて、次の特
性評価を行い、その結果を表2にまとめた。
性評価を行い、その結果を表2にまとめた。
【0047】(1)電解液吸液速度:各電池用セパレー
タから2.5×18cmの試験片を採取し、40±5℃
の下に予備乾燥を行い、公定水分率以下にした後、試験
片を標準温湿度状態の試験室に放置し、その後試験片を
1時間以上の間隔で計量し、その前後の質量差が後の質
量の0.1%以内になった状態(水分平衡状態)とす
る。次に試験片を20±2℃における比重1.3の水酸
化カリウム溶液を入れた水槽上に所定高さの水平棒に下
端を揃えて留めて垂れ下げ、水平棒を降下させて各試験
片の下端が5mmだけ液中に浸かった状態となし、30
分後に毛細管現象により水酸化カリウム溶液が上昇した
高さを測定した。
タから2.5×18cmの試験片を採取し、40±5℃
の下に予備乾燥を行い、公定水分率以下にした後、試験
片を標準温湿度状態の試験室に放置し、その後試験片を
1時間以上の間隔で計量し、その前後の質量差が後の質
量の0.1%以内になった状態(水分平衡状態)とす
る。次に試験片を20±2℃における比重1.3の水酸
化カリウム溶液を入れた水槽上に所定高さの水平棒に下
端を揃えて留めて垂れ下げ、水平棒を降下させて各試験
片の下端が5mmだけ液中に浸かった状態となし、30
分後に毛細管現象により水酸化カリウム溶液が上昇した
高さを測定した。
【0048】(2)電解液保持率:各電池用セパレータ
から10×10cmの大きさの試験片を採取し、水分平
衡状態となしたときの重量をW(g)とする。次に、上
記水酸化カリウム溶液中に試験片を広げて浸漬し、1時
間以上放置した後、液中から取りだして試験片の一つの
角を吊り下げ、10分後に重量W1を測定し、次の式数
1より電解液保持率(%)を算出した。
から10×10cmの大きさの試験片を採取し、水分平
衡状態となしたときの重量をW(g)とする。次に、上
記水酸化カリウム溶液中に試験片を広げて浸漬し、1時
間以上放置した後、液中から取りだして試験片の一つの
角を吊り下げ、10分後に重量W1を測定し、次の式数
1より電解液保持率(%)を算出した。
【0049】
【数1】 電解液保持率(%)=[(W1−W)/W]×100
【0050】(3)通気度:正極側から発生する酸素が
電池用セパレータを経て負極側への透過するしやすさの
評価として、フラジール通気度(cc/cm2/se
c)を測定した。フラジール通気度は、JIS−L−1
096により、フラジール型通気度試験機を用いて、試
験片を通過する空気量を5回測定し、その平均値を示し
た。
電池用セパレータを経て負極側への透過するしやすさの
評価として、フラジール通気度(cc/cm2/se
c)を測定した。フラジール通気度は、JIS−L−1
096により、フラジール型通気度試験機を用いて、試
験片を通過する空気量を5回測定し、その平均値を示し
た。
【0051】(4)引張強度:電極板に巻き付ける際
に、流れ方向に引っ張りながら巻き付けるために必要な
強度と、不織布製造時の取扱性の目安として、縦(抄造
流れ方向)の引張強度(kg/2cm幅)を測定した。
引張強度は、JIS−P−8113により、各電池用セ
パレータを幅2cm、長さ20cmに裁断し、テンシロ
ン測定機(オリエンテック社製;HTM−100)を用
いて、破断時の荷重を10回測定し、その平均値を示し
た。
に、流れ方向に引っ張りながら巻き付けるために必要な
強度と、不織布製造時の取扱性の目安として、縦(抄造
流れ方向)の引張強度(kg/2cm幅)を測定した。
引張強度は、JIS−P−8113により、各電池用セ
パレータを幅2cm、長さ20cmに裁断し、テンシロ
ン測定機(オリエンテック社製;HTM−100)を用
いて、破断時の荷重を10回測定し、その平均値を示し
た。
【0052】(5)電池自己放電特性:正極として発泡
式ニッケル極を、負極として水素吸蔵合金を、電解液と
して比重1.3の水酸化カリウム溶液を、セパレータと
して電池用セパレータI〜IIIおよびi、iiを各々用い
て、ニッケル−水素電池を作製した。これらの電池を1
Cで120%定電流充電した後、電池電圧が1.0Vに
なるまで1Cで定電流放電し、初期放電容量V1を測定
した。次いで、1Cで120%定電流充電した状態で6
0℃の恒温槽に3日間放置した後、1Cで定電流放電
し、放電容量V2を測定し、次式数2より、容量保存率
(%)を求めた。
式ニッケル極を、負極として水素吸蔵合金を、電解液と
して比重1.3の水酸化カリウム溶液を、セパレータと
して電池用セパレータI〜IIIおよびi、iiを各々用い
て、ニッケル−水素電池を作製した。これらの電池を1
Cで120%定電流充電した後、電池電圧が1.0Vに
なるまで1Cで定電流放電し、初期放電容量V1を測定
した。次いで、1Cで120%定電流充電した状態で6
0℃の恒温槽に3日間放置した後、1Cで定電流放電
し、放電容量V2を測定し、次式数2より、容量保存率
(%)を求めた。
【0053】
【数2】容量保存率(%)=(V2/V1)×100
【0054】(6)イオン交換量:各電池用セパレータ
から、1gの試験片を採取し、1NのHCl溶液に、7
0℃で1時間含浸した後、イオン交換水でpHが6〜7
になるまで数回洗浄した。次いで、90℃の送風乾燥機
で2時間乾燥し、室温まで冷却した後の試験片の重量W
2を0.01mgまで測定した。重量測定後の試験片を
0.01NのKOH溶液約110gに、70℃で1時間
含浸した後、試験片を取り出し、溶液を室温まで冷却し
た。冷却後の溶液約100gを0.01gまで量り取り
(S1)、pH計(堀場製作所製)を用いて、0.02
NのHCl溶液で中和滴定した。ブランク溶液も同様に
滴定し、次式数3より、カリウムイオン交換量を算出し
た。
から、1gの試験片を採取し、1NのHCl溶液に、7
0℃で1時間含浸した後、イオン交換水でpHが6〜7
になるまで数回洗浄した。次いで、90℃の送風乾燥機
で2時間乾燥し、室温まで冷却した後の試験片の重量W
2を0.01mgまで測定した。重量測定後の試験片を
0.01NのKOH溶液約110gに、70℃で1時間
含浸した後、試験片を取り出し、溶液を室温まで冷却し
た。冷却後の溶液約100gを0.01gまで量り取り
(S1)、pH計(堀場製作所製)を用いて、0.02
NのHCl溶液で中和滴定した。ブランク溶液も同様に
滴定し、次式数3より、カリウムイオン交換量を算出し
た。
【0055】
【数3】
【0056】
【表2】
【0057】本発明の電池用セパレータの製造方法によ
って得られた電池用セパレータI〜IIIは、アクリル酸
のように分子内に酸基を有する刺激性の高い有害化合物
を使用することなく、またスルホン化処理のように繊維
が劣化することなく、親水性およびイオン交換能を有す
るカルボン酸基を容易に導入することができた。
って得られた電池用セパレータI〜IIIは、アクリル酸
のように分子内に酸基を有する刺激性の高い有害化合物
を使用することなく、またスルホン化処理のように繊維
が劣化することなく、親水性およびイオン交換能を有す
るカルボン酸基を容易に導入することができた。
【0058】本発明の電池用セパレータの製造方法によ
って得られた電池用セパレータIは、比較例の電池用セ
パレータiと比較して、高い吸液性、保液性およびカリ
ウムイオン交換量を示し、電池の自己放電現象を抑制す
ることができた。また、本発明の電池用セパレータの製
造方法によって得られた電池用セパレータII〜IIIは、
比較例の電池用セパレータiiと比較して、高い吸液性、
保液性およびカリウムイオン交換量を示し、電池の自己
放電現象を抑制することができた。
って得られた電池用セパレータIは、比較例の電池用セ
パレータiと比較して、高い吸液性、保液性およびカリ
ウムイオン交換量を示し、電池の自己放電現象を抑制す
ることができた。また、本発明の電池用セパレータの製
造方法によって得られた電池用セパレータII〜IIIは、
比較例の電池用セパレータiiと比較して、高い吸液性、
保液性およびカリウムイオン交換量を示し、電池の自己
放電現象を抑制することができた。
【0059】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明の電池用セ
パレータの製造方法では、エステル基の加水分解による
酸基を生成することによって、良好な作業環境の元で、
容易に親水性およびイオン交換能を不織布に持たせるこ
とが可能である。本発明の電池用セパレータの製造方法
によって製造された電池用セパレータは、自己放電現象
を効率よく抑えることができ、良好な電池特性を発現す
る電池を提供することができるという秀逸な効果をもた
らす。
パレータの製造方法では、エステル基の加水分解による
酸基を生成することによって、良好な作業環境の元で、
容易に親水性およびイオン交換能を不織布に持たせるこ
とが可能である。本発明の電池用セパレータの製造方法
によって製造された電池用セパレータは、自己放電現象
を効率よく抑えることができ、良好な電池特性を発現す
る電池を提供することができるという秀逸な効果をもた
らす。
Claims (3)
- 【請求項1】 エステル結合を有するモノマーを1重合
成分として含有する重合体を1成分とする繊維を用いた
不織布に加水分解処理を施して酸基を生成させる電池用
セパレータの製造方法。 - 【請求項2】 エステル結合を有するモノマーを1重合
成分として含有する重合体を1成分とする繊維に加水分
解処理を施して酸基を生成させた後に、該繊維を用いて
不織布を作製する電池用セパレータの製造方法。 - 【請求項3】 エステル結合を有するモノマーを1成分
として含有する重合体に加水分解処理を施して酸基を生
成させた後、該重合体を1成分とする繊維を形成し、次
いで該繊維を用いて不織布を作製する電池用セパレータ
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9189940A JPH1140127A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 電池用セパレータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9189940A JPH1140127A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 電池用セパレータの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1140127A true JPH1140127A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16249763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9189940A Pending JPH1140127A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 電池用セパレータの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1140127A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009242523A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Asahi Kasei Corp | イオン交換不織布 |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP9189940A patent/JPH1140127A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009242523A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Asahi Kasei Corp | イオン交換不織布 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5389471A (en) | Wettable battery separator for alkaline batteries | |
| JP4452738B2 (ja) | 電気化学的装置および電気化学的装置用の電極隔離板の製造方法 | |
| EP0450449A2 (en) | Separator material for storage batteries and method for making the same | |
| EP0616379A1 (en) | Bulky synthetic pulp sheet useful as a separator for sealed-type lead batteries and process for preparing the same | |
| JP4577920B2 (ja) | 電池用セパレータおよびこれを用いた電池 | |
| JP2984561B2 (ja) | 電池セパレータおよびその製造方法 | |
| JPH117936A (ja) | 電池用セパレータおよび電池 | |
| JPH11238496A (ja) | 電池用セパレータ、電池用セパレータの製造方法および電池 | |
| JPH117937A (ja) | 電池用セパレータの製造方法、電池用セパレータおよび電池 | |
| JPH11283602A (ja) | 電池用セパレータ | |
| JPH10325060A (ja) | 親水性不織布 | |
| JP3372317B2 (ja) | アルカリ電池セパレ−タ用不織布の製造方法 | |
| JPH1140127A (ja) | 電池用セパレータの製造方法 | |
| JP2001176483A (ja) | 電池用セパレータおよび電池 | |
| JPH1143890A (ja) | 不織布、電池用セパレータおよび電池 | |
| JP3372321B2 (ja) | アルカリ電池セパレ−タ用不織布の製造方法 | |
| JP2000164193A (ja) | 電池用セパレータおよび電池 | |
| JP2764335B2 (ja) | アルカリ電池用セパレータ | |
| JP3403647B2 (ja) | 電池セパレータとその製造方法および電池 | |
| JP3372346B2 (ja) | アルカリ電池セパレータ用不織布及びその製造方法 | |
| TW412881B (en) | Battery separator, its manufacture, and battery | |
| JPH1167182A (ja) | アルカリ電池用セパレータ及びその製造方法 | |
| JP2001283813A (ja) | 電池用セパレータおよび電池 | |
| JPH11288702A (ja) | アルカリ電池用セパレータ | |
| JP4061012B2 (ja) | 電池用セパレータおよびこれを用いた電池 |