JPH11288702A - アルカリ電池用セパレータ - Google Patents

アルカリ電池用セパレータ

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JPH11288702A
JPH11288702A JP10104012A JP10401298A JPH11288702A JP H11288702 A JPH11288702 A JP H11288702A JP 10104012 A JP10104012 A JP 10104012A JP 10401298 A JP10401298 A JP 10401298A JP H11288702 A JPH11288702 A JP H11288702A
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fibers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐アルカリ性、電解液の保持性(特にセパレ
ータの内部における電解液の保持性)、及び耐酸化性に
優れるアルカリ電池用セパレータを提供すること。 【解決手段】 本発明のアルカリ電池用セパレータは、
不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸誘導体、不飽和カ
ルボン酸無水物の中から選ばれる一種類以上とエチレン
とからなるエチレンコポリマーを、少なくとも繊維表面
に有する極細繊維を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルカリ電池用セパ
レータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アルカリ電池の正極と負極と
を分離して短絡を防止すると共に、起電反応を円滑に行
うことができるように、これら電極間に電解液を保持で
きるセパレータが配置されている。
【0003】このセパレータは水酸化カリウムなどの電
解液によって侵されないことが必要であるため、耐アル
カリ性に優れるポリオレフィン系繊維からなるセパレー
タを好適に使用できる。しかしながら、ポリオレフィン
系繊維は電解液との親和性が低いため、電解液の保持性
が悪いという欠点があった。
【0004】そのため、このようなポリオレフィン系繊
維からなるセパレータに対して、フッ素ガス処理やコロ
ナ放電処理などの表面処理により親水性を付与していた
が、親水性が付与されるのは主としてセパレータの表面
で、セパレータの内部は十分に親水化されないため、セ
パレータの内部における電解液の保持性の悪いものであ
った。したがって、過充電時における酸素吸収性が悪
く、内圧特性の悪いものであった。
【0005】他方、特開平7−29561号公報や特開
平8−138645号公報には、ポリオレフィン重合体
とエチレンビニルアルコール共重合体とからなる分割性
繊維を使用したセパレータが開示されている。このセパ
レータはポリオレフィン重合体を含有することによる耐
アルカリ性と、エチレンビニルアルコール共重合体を含
有することによる電解液の保持性とに優れ、しかもエチ
レンビニルアルコール共重合体がセパレータの内部にも
存在しているため、セパレータの内部における電解液の
保持性も改善されたものである。しかしながら、エチレ
ンビニルアルコールは耐酸化性が悪いため、長期間電解
液を保持するのが困難であり、また、電解液との親和性
の程度も低いため、過充電時における内圧特性が十分な
ものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、耐アルカリ性、
電解液の保持性(特にセパレータの内部における電解液
の保持性)、及び耐酸化性に優れるアルカリ電池用セパ
レータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアルカリ電池用
セパレータ(以下、単に「セパレータ」ということがあ
る)は、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸誘導体、
不飽和カルボン酸無水物の中から選ばれる一種類以上と
エチレンとからなるエチレンコポリマーを、少なくとも
繊維表面に有する極細繊維を含んでいる。
【0008】このように、本発明のセパレータは電解液
との親和性に優れるエチレンコポリマーを、少なくとも
繊維表面に有する極細繊維を含んでいるため、セパレー
タ表面及び内部における電解液の保持性に優れている。
したがって、過充電時における酸素吸収性に優れ、内圧
特性も優れている。
【0009】また、上記のエチレンコポリマーは耐酸化
性及び耐アルカリ性に優れているため、本発明のセパレ
ータを使用した電池は長期間にわたり安定した性能を発
揮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の極細繊維を構成するエチ
レンコポリマーは、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン
酸誘導体、不飽和カルボン酸無水物の中から選ばれる一
種類以上とエチレンとからなるものであり、電解液との
親和性、耐アルカリ性、耐酸化性、及び融着性に優れて
いる。
【0011】このエチレンとの共重合成分としては、例
えば、アクリル酸やメタクリル酸などの不飽和カルボン
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エステル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
2−ヒドロキシエチルなどのアクリル酸エステル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エステル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシルなどのメタク
リル酸エステル、或いは無水マレイン酸、無水イタコン
酸などの不飽和カルボン酸無水物などを使用できる。こ
れらの中でもアクリル酸やメタクリル酸が好適であり、
メタクリル酸が特に好適である。
【0012】本発明の極細繊維を構成するエチレンコポ
リマーは、上記のような共重合成分を一種類以上含んで
いるが、本発明のエチレンコポリマーはエチレンと上記
共重合成分とが交互に入ったものであっても、ランダム
に入ったものであっても、ブロックに入ったものであっ
ても、或いはそれらの混合物であっても良い。
【0013】このエチレンコポリマー中における共重合
成分の比率は、1〜20mass%であるのが好まし
い。共重合成分の比率が1mass%未満であると、融
着力が低くなり過ぎる傾向があり、共重合成分の比率が
20mass%を越えると、融点が低くなり過ぎて、セ
パレータを製造する際の生産性が悪くなる場合があるた
めで、より好ましくは2〜18mass%であり、最も
好ましくは2〜15mass%である。なお、このエチ
レンコポリマー中における共重合成分の比率はFT−I
R(フーリエ変換赤外分光装置)により測定することが
できる。
【0014】本発明の極細繊維は上述のようなエチレン
コポリマーを、少なくとも繊維表面に有するため、電解
液との親和性、耐酸化性、耐アルカリ性、及び融着性に
優れている。なお、エチレンコポリマーは繊維表面全部
を占めている必要はないが、それに近い状態で存在して
いるのが好ましい。
【0015】本発明の極細繊維はエチレンコポリマーの
みからなっていても良いが、エチレンコポリマー以外の
ポリマーを含んでいても良い。このエチレンコポリマー
以外のポリマーは、耐アルカリ性及び耐酸化性に優れる
ポリオレフィン系ポリマーであるのが好ましい。例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−ブテ
ン−プロピレンコポリマーなどであるのが好ましい。特
に、エチレンコポリマーよりも融点の高いポリマー(以
下、「高融点ポリマー」ということがある)、特にエチ
レンコポリマーよりも融点の高いポリオレフィン系ポリ
マーが混在していると、エチレンコポリマーを融着させ
ても極細繊維の繊維形状を維持することができ、電解液
の保持性がより優れているため、好適な極細繊維であ
る。
【0016】この高融点ポリマーはエチレンコポリマー
を融着させた際に、熱の影響を受けにくいように、エチ
レンコポリマーの融点よりも10℃以上高い融点を有す
るのが好ましく、20℃以上高い融点を有するのがより
好ましく、30℃以上高い融点を有するのが最も好まし
い。なお、本発明における融点は、示差熱量計を用い、
昇温温度20℃/分で、室温から昇温して得られる融解
吸収曲線の極値を与える温度をいう。
【0017】この高融点ポリマーとしては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなど
を好適に使用できる。なお、高融点ポリマーとしてポリ
エチレンを使用する場合には、融点のより高い高密度ポ
リエチレンを使用するのが好ましい。また、高融点ポリ
マーは一種類である必要はなく、二種類以上混在してい
ても良い。
【0018】この高融点ポリマーは、極細繊維中、3〜
25mass%混在しているのが好ましい。高融点ポリ
マーの比率が3mass%未満であると、高融点ポリマ
ーを混在させているにもかかわらず、エチレンコポリマ
ーを融着させた場合に、繊維形状を維持することが困難
となり、電解液の保持性が低下する傾向があり、他方、
25mass%を越えると、融着性が低下する傾向があ
るためで、5〜20mass%であるのが好ましく、1
0〜20mass%であるのがより好ましい。
【0019】なお、このような高融点ポリマーはどのよ
うに混在していても良い。例えば、極細繊維の断面にお
いて、芯鞘状(偏芯の場合も含む)の芯成分として、貼
り合わせ状の一方の成分として、海島状の島成分とし
て、多重バイメタル状の一成分として、或いはオレンジ
状の一成分として混在していることができる。
【0020】本発明における極細繊維とは、繊度が0.
5デニール以下の繊維をいうが、7×10-7デニール〜
0.3デニールであるのがより好ましい。
【0021】このような極細繊維は電解液の保持性、耐
酸化性、耐アルカリ性、及び融着性に優れるように、セ
パレータ中、10mass%以上含まれているのが好ま
しく、20mass%以上含まれているのがより好まし
い。
【0022】本発明のセパレータは上述のようなエチレ
ンコポリマーを少なくとも繊維表面に有する極細繊維
(以下、「第1極細繊維」ということがある)100%
から構成することもできるが、第1極細繊維以外の繊維
を含んでいることができる。例えば、第1極細繊維を構
成するエチレンコポリマーよりも融点の高いポリマーか
らなる繊維(以下、「高融点繊維」ということがあ
る)、より好ましくは第1極細繊維を構成するエチレン
コポリマーよりも融点の高いポリオレフィン系ポリマー
からなる繊維を含んでいることができる。特に、高融点
繊維の繊度が0.5デニール以下(好ましくは7×10
-7デニール〜0.3デニール)の極細繊維(以下、「第
2極細繊維」ということがある)であると、セパレータ
の構造が緻密になるため、電解液の保持性の向上に寄与
する。
【0023】この高融点繊維はエチレンコポリマーを融
着させた場合にも、繊維形状を維持しやすいように、エ
チレンコポリマーの融点よりも10℃以上高い融点を有
するのが好ましく、20℃以上高い融点を有するのがよ
り好ましく、30℃以上高い融点を有するのが最も好ま
しい。
【0024】この高融点繊維を構成するポリマーとして
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテンなどのポリオレフィン系ポリマー1種類以上
からなるのが好ましい。なお、ポリエチレンからなる場
合には、融点のより高い高密度ポリエチレンからなるの
が好ましい。
【0025】本発明の第1極細繊維は、例えば物理的及
び/又は化学的作用によって分割可能な分割性繊維を分
割したり、メルトブロー法により形成することができ
る。これらの中でも、繊維強度の優れる分割性繊維を分
割して形成するのが好ましい。この好適な分割性繊維に
ついて説明する。
【0026】この分割性繊維は、前述のようなエチレン
コポリマー及び/又はエチレンコポリマーとエチレンコ
ポリマー以外のポリマー(好適には高融点ポリマー)と
が混在した成分(以下、「第1成分」ということがあ
る)と、エチレンコポリマー以外からなる成分(以下、
「第2成分」ということがある)からなる。
【0027】この分割性繊維は水流などの流体流、ニー
ドル、カレンダー、或いはフラットプレスなどの物理的
作用、及び/又は溶媒による第1成分及び/又は第2成
分の膨潤、又は第2成分の除去、などの化学的作用によ
り、第1極細繊維を発生させることができる。なお、分
割性繊維を物理的作用により分割した場合、第1極細繊
維と第2極細繊維とを発生する。
【0028】このような第1成分と第2成分との質量比
率は、特に限定するものではないが、20:80〜8
0:20であるのが好ましい。第1成分の比率が20m
ass%未満であると、融着性が低下する傾向があり、
80mass%を越えると、第2成分の比率が少なくな
り過ぎて極細繊維の発生量が少なくなり、緻密なセパレ
ータを製造できない結果、電解液の保持性が低下する傾
向があるためで、より好ましくは30:70〜70:3
0であり、最も好ましくは40:60〜60:40であ
る。
【0029】分割性繊維を構成する第1成分と第2成分
との配置状態としては、例えば、第1成分と第2成分と
が隣接して配置しており、しかも少なくとも第1成分が
表面に露出していることができる。好ましくは、分割し
やすいように、第1成分と第2成分のいずれの成分も繊
維表面に露出している。この場合、第1成分の繊維表面
における露出率は30〜70%であるのが好ましく、4
0〜60%であるのがより好ましい。なお、この露出率
は繊維表面積に対する、第1成分の露出面積の百分率を
いう。
【0030】この分割性繊維は第1成分と第2成分との
境界で分離して、第1極細繊維と第2極細繊維とを発生
可能である。なお、第1成分のみが繊維表面を占める場
合には、第1成分を破壊し、第1成分と第2成分との境
界で剥離できるような物理的作用を施す必要がある。
【0031】より具体的な配置状態としては、例えば、
図1に繊維断面模式図を示すように、断面形状が扇形状
の第1成分1と扇形状の第2成分2とが互いに隣接して
いる状態、図2に別の繊維断面模式図を示すように、断
面形状が涙形状の第1成分又は第2成分2と、断面形状
が銀杏形状の第2成分又は第1成分1とが互いに隣接し
ている状態、図3に更に別の繊維断面模式図を示すよう
に、繊維軸から伸びる第1成分又は第2成分2によって
第2成分又は第1成分1が扇形状に分割された状態、或
いは図4に更に別の繊維断面模式図を示すように、第1
成分1と第2成分2とが層状に積層されて互いに隣接し
ている状態などがある。
【0032】なお、分割性繊維は図1〜4に示すように
断面形状が円形であっても良いし、図5に示すような四
角形状などの非円形であっても良い。この非円形の断面
形状としては、他に楕円状、長円状、アルファベット状
(例えば、T状、Y状など)、プラス(+)状、中空
状、多角形状などを例示できる。
【0033】なお、分割性繊維は分割性に優れるよう
に、繊維表面に窪み3を有しているのが好ましく、特に
第1成分1と第2成分2との境界において窪み3を有す
るのが好ましい(図6参照)。このように、第1成分と
第2成分との境界に窪み3を有すると、繊維表面全体を
第1成分1が占めていたとしても、物理的作用によって
容易に分割することができる。なお、この「窪み」と
は、滑らかな繊維表面から陥没している部分をいい、繊
維の長さ方向及び周方向に不連続であることができる。
このような窪みは顕微鏡により容易に確認することがで
きる。
【0034】このような分割性繊維の繊度は特に限定さ
れるものではないが、繊度が0.5デニール以下(好ま
しくは7×10-7デニール〜0.3デニール)の極細繊
維を発生しやすいように、0.8〜6デニールであるの
が好ましい。また、分割性繊維はフィラメントであって
も良いし、1〜160mm長程度に裁断されたステープ
ルであっても良いが、均一分散性に優れるように、1〜
20mm長程度のステープル繊維を含んでいるのが好ま
しい。
【0035】このような分割性繊維は常法の複合紡糸装
置を利用して紡糸し、延伸し、必要であれば巻縮を付与
して、製造することができる。例えば、第1成分がエチ
レン−メタクリル酸コポリマーとポリプロピレンとから
なり、第2成分がポリプロピレンからなる場合、いずれ
の成分の溶融紡糸温度も220〜300℃、好ましくは
250〜270℃とすることにより容易に紡糸できる。
【0036】なお、繊維表面に窪み3を有する分割性繊
維は、例えば、未延伸糸を2〜8倍延伸(好適には2〜
6倍延伸)したり、第1成分及び/又は第2成分中に溶
剤抽出可能な樹脂を混合しておき、紡糸後にこの溶剤抽
出可能な樹脂を抽出除去することにより製造することが
できる。前者の方法によれば、第1成分と第2成分との
境界において窪み3を有する分割性繊維を製造しやす
く、しかも延伸条件の調整のみで容易に製造できるため
好適である。
【0037】本発明のセパレータは上述のような第1極
細繊維を含んでいるため、セパレータ表面及び内部にお
ける電解液の保持性に優れている。また、エチレンコポ
リマーは耐酸化性及び耐アルカリ性に優れているため、
本発明のセパレータを使用した電池は長期間にわたり安
定した性能を発揮することができる。なお、第1極細繊
維のエチレンコポリマーが融着していると、他の繊維と
の融着点が多いため、引張り強度や剛軟度が向上し、電
池製造上、好適である。
【0038】本発明のセパレータは第1極細繊維、場合
により高融点繊維(好ましくは第2極細繊維)を含むも
のであるが、更に、繊維強度(引張強さ)が5g/d以
上の高強度繊維や融着繊維を含んでいることができる。
前者の高強度繊維を含んでいると、電池を製造する際
に、極板のバリがセパレータを突き抜けることによるシ
ョートを防止することができ、後者の融着繊維を含んで
いると、セパレータの引張り強さや剛軟度を向上させる
ことができ、歩留り良く電池を製造することができる。
【0039】高強度繊維は繊維強度7g/d以上である
のが好ましく、9g/d以上であるのがより好ましい。
この繊維強度はJIS L 1015(化学繊維ステー
プル試験法)に規定された方法によって測定した値をい
う。
【0040】この高強度繊維も耐アルカリ性に優れるよ
うに、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペン
テン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−ブ
テン−プロピレンコポリマーなどのポリオレフィン系ポ
リマーを、少なくとも繊維表面に含んでいるのが好まし
い。これらの中でもポリプロピレンや超高分子量ポリエ
チレンからなるのが好ましく、強度のより優れる超高分
子量ポリエチレンからなるのがより好ましい。なお、超
高分子量とは平均分子量が100万〜500万であるこ
とをいう。
【0041】他方、融着繊維は融着繊維以外の繊維強度
を低下させないように、融着繊維以外の繊維の融点より
も低い融点を有する樹脂成分(以下、「低融点成分」と
いうことがある)を、少なくとも繊維表面に有するのが
好ましい。この低融点成分は融着繊維以外のいずれの繊
維の融点よりも10℃以上低いのが好ましく、15℃以
上低いのがより好ましい。なお、第1極細繊維を構成す
るエチレンコポリマー成分を融着させる場合、融着繊維
の低融点成分はエチレンコポリマーの融点よりも低い必
要はない。
【0042】この融着繊維も耐アルカリ性に優れるよう
に、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテン、エチレンコポリマー、ポリプロピレンコポ
リマー、ポリメチルペンテンコポリマーなどのポリオレ
フィン系ポリマーなど、1種類以上から構成することが
できる。なお、高強度繊維として超高分子量ポリエチレ
ンからなる繊維を使用した場合、超高分子量ポリエチレ
ン繊維の強度を低下させないように、超高分子量ポリエ
チレン繊維の軟化温度(例えば、125℃)以下の温度
で融着繊維の低融点成分を融着するのが好ましいため、
低融点成分として低密度ポリエチレンや前述と同様のエ
チレンコポリマーが好適である。低融点成分がエチレン
コポリマーからなる場合、第1極細繊維を構成するエチ
レンコポリマーと融着繊維の低融点成分を構成するエチ
レンコポリマーとは同じであっても異なっていても良
い。
【0043】この融着繊維は単一成分からなっていても
良いし、2種類以上の樹脂成分からなっていても良い
が、後者の融着繊維はセパレータの引張強さをより向上
させることができる。この2種類以上の樹脂成分からな
る場合、芯鞘型、サイドバイサイド型、偏芯型、海島
型、多重バイメタル型、オレンジ型であることができ
る。
【0044】上述のような高強度繊維及び融着繊維の繊
度は特に限定するものではないが、第1極細繊維などに
よる電解液の保持性を低下させないように、0.6〜5
デニールであるのが好ましい。また、高強度繊維及び融
着繊維はフィラメントであっても良いし、1〜160m
m長程度に裁断されたステープルであっても良いが、均
一分散性に優れるように、1〜20mm長程度のステー
プル繊維を含んでいるのが好ましい。
【0045】次に、本発明のセパレータはどのような形
態(例えば、織物、編物、不織布、或いはこれらの複合
体)であることもできるが、三次元的な空隙を有し、電
解液の保持性に優れる不織布であるのが好ましい。以
下、好適である不織布からなるセパレータの製造方法に
ついて簡単に述べる。
【0046】まず、第1極細繊維及び/又は第1極細繊
維を発生可能な分割性繊維を含む繊維ウエブをカード
法、エアレイ法、スパンボンド法、メルトブロー法など
の乾式法や湿式法により形成する。なお、乾式法により
形成された繊維ウエブと湿式法により形成された繊維ウ
エブとを積層すると、乾式法により形成された繊維ウエ
ブによる引張強さと、湿式法で形成された繊維ウエブの
均一性とを兼ね備えたセパレータを形成できるため、好
適な繊維ウエブである。
【0047】次いで、繊維ウエブを結合する。この結合
方法としては、例えば、水流などの流体流やニードルに
よる絡合、繊維ウエブ構成繊維を部分的又は全面的に融
着する方法などを単独で、又は併用することができる。
【0048】なお、繊維ウエブが分割性繊維を含んでい
る場合、水流などの流体流により絡合すると、絡合と同
時に分割して、第1極細繊維を発生させることができ
る。また、繊維ウエブの結合の前及び/又は後に、分割
性繊維の分割処理(例えば、カレンダー、フラットプレ
ス、少なくとも一方の成分が膨潤する溶液による膨潤処
理、或いは第2成分の除去処理)を実施しても良い。
【0049】好適である流体流による絡合条件(場合に
より分割条件)としては、例えば、ノズル径0.05〜
0.3mm、ピッチ0.2〜3mmで一列又は二列以上
にノズルを配置したノズルプレートから、圧力1MPa
〜30MPaの流体流を繊維ウエブに対して噴出すれば
良い。このような流体流は1回以上、繊維ウエブの片面
又は両面に対して噴出する。なお、流体流で処理する際
に、繊維ウエブを支持する支持体の非開孔部が太いと、
得られる不織布も大きな孔を有するものとなり、短絡が
生じやすくなるので、非開孔部の長さが0.25mm以
下の支持体を使用するのが好ましい。
【0050】なお、分割性繊維から極細繊維を発生させ
る場合、分割性繊維を分割しにくい場合がある。例え
ば、第2極細繊維を発生させるために、第1極細繊維を
発生可能な分割性繊維(以下、「第1分割性繊維」とい
うことがある)以外の分割性繊維(以下、「第2分割性
繊維」ということがある)を含んでいる場合、特に、第
2分割性繊維がポリオレフィン系樹脂成分のみからなる
場合(例えば、ポリエチレンとポリプロピレンとからな
る場合)や、第1又は第2分割性繊維の繊維長が短い
(1〜20mm長程度)場合、第1分割性繊維を構成す
るエチレンコポリマー成分及び/又は融着繊維の低融点
成分を融着することによって、繊維の自由度を低下させ
た後に、流体流などを作用させるのが好ましい。
【0051】この第1分割性繊維のエチレンコポリマー
成分及び/又は融着繊維の低融点成分の融着処理は、ポ
リエチレンコポリマーの融点及び/又は低融点成分の融
点よりも10℃以上高く、かつ他の繊維及び他の樹脂成
分の融点よりも低い温度で実施するのが好ましい。な
お、高強度繊維として、超高分子量ポリエチレン繊維を
含む場合には、軟化温度(例えば125℃)以下で実施
するのが好ましい。
【0052】また、この熱処理によってポリエチレンコ
ポリマー成分がフィルム化して、第1分割性繊維の分割
性が低下しないように、無圧下で実施するのが好まし
い。このような熱処理は、例えば、ドライヤー、熱風ド
ライヤー、吸引付きドライヤーなどによって実施するこ
とができる。
【0053】前述のような方法により繊維ウエブを結合
した後、セパレータの引張り強さや剛性を高めるため
に、第1極細繊維のポリエチレンコポリマー成分及び/
又は融着繊維の低融点成分を融着するのが好ましい。こ
の融着処理は無圧下で実施しても良いし、加圧下で実施
しても良いし、或は無圧下で実施した後に加圧しても良
い。しかしながら、厚さを調整するために、加圧下で融
着するか、無圧下で融着した後に加圧するのが好まし
い。この加圧下での融着処理は、例えば、熱カレンダー
により実施することができる。また、無圧下での融着
は、例えば、ドライヤー、熱風ドライヤー、吸引付きド
ライヤーなどによって実施することができる。
【0054】なお、加熱と加圧とを同時に行なう場合の
加熱温度は、融着成分(エチレンコポリマー及び/又は
低融点成分)の軟化温度から融点までの範囲内の温度で
あるのが好ましく、加熱後に加圧を行なう場合の加熱温
度は、融着成分(エチレンコポリマー及び/又は低融点
成分)の軟化温度から融点よりも20℃以上高い温度ま
での範囲内で実施するのが好ましい。なお、加圧条件は
いずれの場合も線圧力5〜30N/cmで実施するのが
好ましい。また、高強度繊維として、超高分子量ポリエ
チレン繊維を含む場合には、軟化温度(例えば125
℃)以下で実施するのが好ましい。
【0055】このようにして製造できる第1極細繊維を
含むセパレータ(不織布)は、セパレータ内部も含めて
電解液の保持性、耐酸化性、及び耐アルカリ性に優れる
ものであるが、更に電解液の保持性を向上させるため
に、スルホン化処理、フッ素ガス処理、ビニルモノマー
のグラフト重合処理、界面活性剤処理、放電処理、プラ
ズマ処理、或は親水性樹脂付与処理の中から選ばれる1
種類以上の処理を実施するのが好ましい。以下、不織布
を例に説明する。
【0056】スルホン化処理としては、特に限定するも
のではないが、例えば、発煙硫酸、硫酸、三酸化イオ
ウ、クロロ硫酸、又は塩化スルフリルなどによる処理が
ある。これらの中でも、発煙硫酸によるスルホン化処理
は、反応性が高く、比較的容易にスルホン化できるた
め、好適である。
【0057】フッ素ガス処理についても、特に限定する
ものではないが、例えば、不活性ガス(例えば、窒素ガ
ス、アルゴンガスなど)で希釈したフッ素ガスと、酸素
ガス、二酸化炭素ガス、及び二酸化硫黄ガスなどの中か
ら選んだ少なくとも1種類のガスとの混合ガスによる処
理を挙げることができる。なお、不織布に二酸化硫黄ガ
スをあらかじめ付着させた後に、フッ素ガスを接触させ
る方法は、効率的で、恒久的な親水化処理方法である。
【0058】ビニルモノマーのグラフト重合としては、
ビニルモノマーとして、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビ
ニルピリジン、ビニルピロリドン、或いはスチレンを使
用することができる。なお、スチレンをグラフト重合し
た場合には、電解液との親和性を付与するために、スル
ホン化するのが好ましい。これらの中でも、アクリル酸
は電解液との親和性に優れているため、好適に使用でき
る。第1極細繊維を構成するエチレンコポリマーは官能
基を有するため、この官能基を中心としてグラフト重合
しやすい。
【0059】これらビニルモノマーの重合方法として
は、例えば、ビニルモノマーと重合開始剤を含む溶液中
に不織布を浸漬して加熱する方法、不織布にビニルモノ
マーを塗布した後に放射線を照射する方法、不織布に放
射線を照射した後にビニルモノマーと接触させる方法、
増感剤を含むビニルモノマー溶液を不織布に含浸した後
に紫外線を照射する方法などがある。なお、ビニルモノ
マー溶液と不織布とを接触させる前に、紫外線照射、コ
ロナ放電、プラズマ放電などにより、不織布表面を改質
処理すると、ビニルモノマー溶液との親和性が高いた
め、効率的にグラフト重合できる。
【0060】界面活性剤処理としては、例えば、アニオ
ン系界面活性剤(例えば、高級脂肪酸のアルカリ金属
塩、アルキルスルホン酸塩、もしくはスルホコハク酸エ
ステル塩など)、又はノニオン系界面活性剤(例えば、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、もしくはポリオ
キシエチレンアルキルフェノールエーテルなど)の溶液
中に不織布を浸漬したり、この溶液を不織布に塗布、散
布、又はコーティングして付着させることができる。
【0061】放電処理としては、例えば、コロナ放電処
理、プラズマ処理、グロー放電処理、沿面放電処理、又
は電子線処理などがある。
【0062】プラズマ処理としては、例えば、空気中の
大気圧下で、それぞれが誘電体を担持する一対の電極間
に、これら両方の誘電体と接触するように不織布を配置
し、これら両電極間に交流電圧を印加し、不織布内部で
放電を発生させる方法であると、不織布の外側だけでは
なく、不織布の内部の繊維表面も処理することができ
る。したがって、セパレータ内部における電解液の保持
性に優れるため、過充電時における酸素吸収性に優れ、
内圧特性に優れるものを製造できる。
【0063】親水性樹脂付与処理としては、例えば、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、架
橋可能なポリビニルアルコール、又はポリアクリル酸な
どの親水性樹脂を付着させることができる。これらの親
水性樹脂は適当な溶媒に溶解又は分散させた後、この溶
媒中に不織布を浸漬したり、この溶媒を不織布に塗布、
散布、又はコーティングし、乾燥して付着させることが
できる。なお、親水性樹脂の付着量は、通気性を損なわ
ないように、セパレータ全体の0.1〜1mass%で
あるのが好ましい。
【0064】この架橋可能なポリビニルアルコールとし
ては、例えば、水酸基の一部を感光性基で置換したポリ
ビニルアルコールがあり、より具体的には、感光性基と
してスチリルピリジニウム系のもの、スチリルキノリニ
ウム系のもの、スチリルベンゾチアゾリウム系のもので
置換したポリビニルアルコールがある。この架橋可能な
ポリビニルアルコールも他の親水性樹脂と同様にして不
織布に付着させた後、光照射によって架橋させることが
できる。このような水酸基の一部を感光性基で置換した
ポリビニルアルコールは、耐アルカリ性に優れ、しかも
イオンとキレート形成できる水酸基を多く含んでおり、
放電時及び/又は充電時に、極板上に樹枝状の金属が析
出する前のイオンとキレートを形成して、電極間の短絡
を防止できるので、好適に使用できる。
【0065】本発明のセパレータの面密度は30〜10
0g/m2であるのが好ましく、40〜80g/m2であ
るのがより好ましい。面密度が30g/m2未満である
と、引張強さが不足する場合があり、100g/m2
越えると、厚くなり過ぎて電池の高容量化が困難になる
ためである。
【0066】本発明のセパレータは、例えば、アルカリ
マンガン電池、水銀電池、酸化銀電池、空気電池などの
一次電池、ニッケル−カドミウム電池、銀−亜鉛電池、
銀−カドミウム電池、ニッケル−亜鉛電池、ニッケル−
水素電池などの二次電池に使用できる。
【0067】以下に、本発明のセパレータの実施例を記
載するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0068】
【実施例】(実施例1)常法の複合紡糸装置により26
0℃で紡糸し、3.3倍延伸して、図2に繊維断面を示
すように、銀杏形状のエチレン−メタクリル酸コポリマ
ー(エチレンコポリマー中におけるメタクリル酸の比率
15mass%、融点90℃)8個と、涙形状のポリプ
ロピレン(融点160℃)8個とが互いに隣接し、エチ
レンコポリマーとポリプロピレンのいずれもが表面に露
出(エチレンコポリマーの露出率は50%)しており、
しかもエチレンコポリマーとポリプロピレンとの境界に
窪み3を有する第1分割性繊維(図6参照、繊度1.8
デニール、繊維長10mm)を製造した。この第1分割
性繊維は、繊度0.11デニールのエチレンコポリマー
第1極細繊維(エチレンコポリマーが表面に露出)と、
繊度0.11デニールのポリプロピレン第2極細繊維と
を発生可能であった。
【0069】他方、高強度繊維として、繊維強度9g/
d、繊度2デニール、繊維長10mmのポリプロピレン
繊維(融点:160℃)と、融着繊維として、芯成分が
ポリプロピレンからなり、鞘成分が低密度ポリエチレン
(融点:110℃)からなる、線密度2デニール、繊維
長10mmの芯鞘型繊維とを用意した。
【0070】次いで、第1分割性繊維40mass%
と、高強度繊維35mass%と、融着繊維25mas
s%とを混合し、分散させたスラリーを、常法の湿式抄
造法により繊維ウエブを形成した。
【0071】次いで、この繊維ウエブを125℃に設定
されたドライヤー(無圧下)により熱処理して、第1分
割性繊維のエチレンコポリマー成分及び融着繊維の低密
度ポリエチレン成分を融着した。
【0072】次いで、この融着繊維ウエブを線径0.1
5mmのネット上に載置し、ノズル径0.13mm、ピ
ッチ0.6mmのノズルを一列に配置したノズルプレー
トから、圧力12.7MPaの水流を両面交互に2回づ
つ噴出して、第1分割性繊維の分割及び繊維を絡合し
て、絡合繊維ウエブを形成した。
【0073】次いで、絡合繊維ウエブを125℃に設定
されたドライヤー(無圧下)により熱処理して、第1分
割性繊維のエチレンコポリマー成分及び融着繊維の低密
度ポリエチレン成分を再度融着した後、線圧9.8N/
cmでカレンダー処理した。
【0074】その後、フッ素ガス、酸素ガス、及び二酸
化硫黄ガスの混合ガスによりフッ素ガス処理を行い、面
密度60g/m2、厚さ0.15mmのセパレータを製
造した。
【0075】(実施例2)高強度繊維として、繊維強度
33g/d、繊度1デニール、繊維長10mmの超高分
子量ポリエチレン繊維(融点:148℃)を35mas
s%使用したこと、水流絡合前及び水流絡合後の熱処理
温度を115℃としたこと以外は、実施例1と全く同様
にして、面密度60g/m2、厚さ0.15mmのセパ
レータを製造した。
【0076】(実施例3)常法の複合紡糸装置により2
60℃で紡糸し、3.3倍延伸して、図2に繊維断面を
示すように、銀杏形状のエチレン−メタクリル酸コポリ
マー(エチレンコポリマー中におけるメタクリル酸の比
率15mass%、融点90℃)中にポリプロピレン
(融点160℃)が島状に15mass%混在した第1
成分8個と、涙形状のポリプロピレン第2成分(融点1
60℃)8個とが互いに隣接し、第1成分と第2成分の
いずれもが表面に露出(第1成分のの露出率は50%)
しており、しかも第1成分と第2成分との境界に窪み3
を有する第1分割性繊維(図6参照、繊度1.8デニー
ル、繊維長10mm)を製造した。この第1分割性繊維
は、繊度0.11デニールの第1極細繊維(エチレンコ
ポリマーが表面に露出)と、繊度0.11デニールの第
2極細繊維とを発生可能であった。
【0077】また、繊度0.08デニールのポリプロピ
レン極細繊維(融点160℃)を発生可能な扇形状の樹
脂成分Aと、繊度0.08デニールの高密度ポリエチレ
ン極細繊維(融点132℃)を発生可能な扇形状の樹脂
成分Bとが、繊維断面の中心部から放射状にのびて互い
に8分割し、しかも繊度0.02デニールのポリプロピ
レン極細繊維(融点160℃)を発生可能な円形状の樹
脂成分Cを中心部に有する断面形状を有する第2分割性
繊維(繊度1.3デニール、繊維長15mm)を用意し
た。
【0078】更に、実施例1と同じ高強度繊維と融着繊
維とを用意した。
【0079】次いで、第1分割性繊維20mass%
と、第2分割性繊維20mass%と、高強度繊維35
mass%と、融着繊維25mass%とを混合し、分
散させたスラリーを、常法の湿式抄造法により繊維ウエ
ブを形成した。
【0080】次いで、実施例1と全く同様に、第1分割
性繊維のエチレンコポリマー成分及び融着繊維の低密度
ポリエチレン成分の融着処理、第1分割性繊維及び第2
分割性繊維の分割及び絡合処理、第1分割性繊維のエチ
レンコポリマー成分及び融着繊維の低密度ポリエチレン
成分の融着処理、カレンダー処理、及びフッ素ガス処理
を順に行い、面密度60g/m2、厚さ0.15mmの
セパレータを製造した。
【0081】(比較例1)実施例3と同じ第2分割性繊
維40mass%と、実施例1と同じ高強度繊維35m
ass%と、実施例1と同じ融着繊維25mass%と
を混合し、分散させたスラリーを、常法の湿式抄造法に
より繊維ウエブを形成した。
【0082】次いで、実施例1と全く同様に、融着繊維
の低密度ポリエチレン成分の融着処理、第2分割性繊維
の分割及び絡合処理、融着繊維の低密度ポリエチレン成
分の融着処理、カレンダー処理、及びフッ素ガス処理を
順に行い、面密度60g/m2、厚さ0.15mmのセ
パレータを製造した。
【0083】(比較例2)繊度0.19デニールのポリ
プロピレン極細繊維(融点160℃)を発生可能な扇形
状の樹脂成分Aと、繊度0.19デニールのエチレン−
ビニルアルコール極細繊維を発生可能な扇形状の樹脂成
分Bとが、繊維断面の中心部から放射状にのびて互いに
8分割した断面形状を有する分割性繊維(繊度3デニー
ル、繊維長6mm)を用意した。
【0084】また、繊維強度4g/d、繊度2デニー
ル、繊維長10mmのポリプロピレン繊維(融点:16
0℃)と、実施例1と同じ融着繊維を用意した。
【0085】次いで、分割性繊維40mass%と、ポ
リプロピレン繊維35mass%と、融着繊維25ma
ss%とを混合し、分散させたスラリーを、常法の湿式
抄造法により繊維ウエブを形成した。
【0086】次いで、実施例1と全く同様に、融着繊維
の低密度ポリエチレン成分の融着処理、分割性繊維の分
割及び絡合処理、融着繊維の低密度ポリエチレン成分の
融着処理、カレンダー処理、及びフッ素ガス処理を順に
行い、面密度60g/m2、厚さ0.15mmのセパレ
ータを製造した。
【0087】(たて方向における引張り強さ)実施例1
〜3及び比較例1〜2のセパレータを、引張強さ試験機
(オリエンテック製、テンシロンUCT−500)に固
定し(チャック間距離100mm)、速度300mm/
分で引張り、たて方向における引張り強さを測定した。
なお、セパレータの幅は50mmとした。この結果は表
1に示す。
【0088】
【表1】
【0089】(加圧保液率)直径30mmに裁断した実
施例1〜3及び比較例1〜2のセパレータをそれぞれ、
温度20℃、相対湿度65%の状態下で、水分平衡に至
らせた後、質量(M0)を測定した。次に、セパレータ
中の空気を水酸化カリウム溶液で置換するように、比重
1.3(20℃)の水酸化カリウム溶液中に1時間浸漬
し、水酸化カリウム溶液を保持させた。次に、このセパ
レータを上下3枚づつのろ紙(直径30mm)で挟み、
加圧ポンプにより、5.7MPaの圧力を30秒間作用
させた後、セパレータの質量(M1)を測定した。そし
て、次の式により、加圧保液率を求めた。なお、この測
定は1つのセパレータに対して4回行ない、その平均を
加圧保液率とした。この結果も表1に示す。 加圧保液率(%)=[(M1−M0)/M0]×100
【0090】(サイクル寿命試験)電極の集電体とし
て、発泡ニッケル基材を用いたペースト式ニッケル正極
(33mm、182mm長)と、ペースト式水素吸蔵合
金負極(メッシュメタル系合金、33mm、247mm
長)とを作成した。次いで、33mm幅、410mm長
に裁断した実施例1〜3及び比較例1〜2のセパレータ
を、それぞれ正極と負極との間に挟み、渦巻き状に巻回
して、SC型対応の電極群を作成した。この電極群を外
装缶に収納した後、電解液として5N−水酸化カリウム
及び1N−水酸化リチウムを外装缶に注液し、封缶して
円筒型ニッケル−水素電池を作成した。
【0091】次いで、それぞれの円筒型ニッケル−水素
電池を、0.2C、150%充電と、1C放電、終止電
圧1.0V放電からなる充放電サイクルを繰り返し、放
電容量が初期容量の50%となった時点で、充放電サイ
クル寿命が尽きたと判断し、充放電サイクル寿命を測定
した。この結果は表1に示すが、比較例1のサイクル数
を基準(100)とした時の比率で表記した。なお、比
較例1のサイクル数に対するサイクル数が80以上であ
れば、良好である。
【0092】(電池内圧試験)(サイクル寿命試験)と
同様に形成した円筒型ニッケル−水素電池を、0.5
C、20℃で放電を行い、容量の150%での電池内圧
を測定した。この結果は表1に示すが、比較例1の内圧
を基準(100)とした時の比率で表記した。なお、比
較例1の内圧に対する内圧が70以下であれば良好であ
る。
【0093】表1の結果から、本発明のセパレータは電
池内圧が低く、サイクル寿命の優れる電池を製造できる
ことが確認された。
【0094】
【発明の効果】本発明のアルカリ電池用セパレータは、
不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸誘導体、不飽和カ
ルボン酸無水物の中から選ばれる一種類以上とエチレン
とからなるエチレンコポリマーを、少なくとも繊維表面
に有する極細繊維を含んでいる。
【0095】このように、本発明のセパレータは電解液
との親和性に優れるエチレンコポリマーを、少なくとも
繊維表面に有する極細繊維を含んでいるため、セパレー
タ表面及び内部における電解液の保持性に優れている。
したがって、過充電時における酸素吸収性に優れ、内圧
特性も優れている。
【0096】また、上記のエチレンコポリマーは耐酸化
性及び耐アルカリ性に優れているため、本発明のセパレ
ータを使用した電池は長期間にわたり安定した性能を発
揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分割性繊維の断面図
【図2】 本発明の別の分割性繊維の断面図
【図3】 本発明の更に別の分割性繊維の断面図
【図4】 本発明の更に別の分割性繊維の断面図
【図5】 本発明の更に別の分割性繊維の断面図
【図6】 分割性繊維の模式的斜視図
【符号の説明】
1 第1成分 2 第2成分 3 窪み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸誘
    導体、不飽和カルボン酸無水物の中から選ばれる一種類
    以上とエチレンとからなるエチレンコポリマーを、少な
    くとも繊維表面に有する極細繊維を含むことを特徴とす
    るアルカリ電池用セパレータ。
  2. 【請求項2】 極細繊維中に、エチレンコポリマーより
    も融点の高いポリマーが混在していることを特徴とす
    る、請求項1記載のアルカリ電池用セパレータ。
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