JPH1141069A - Cr発振回路 - Google Patents

Cr発振回路

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JPH1141069A
JPH1141069A JP9198868A JP19886897A JPH1141069A JP H1141069 A JPH1141069 A JP H1141069A JP 9198868 A JP9198868 A JP 9198868A JP 19886897 A JP19886897 A JP 19886897A JP H1141069 A JPH1141069 A JP H1141069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力オフセット電圧による発振周波数への影
響を少なくして高精度の周波数設定が可能なCR発振回
路を提供する。 【解決手段】 1つのOPアンプ回路3の一方の入力端
子には、CR時定数回路2の出力端子Out1からの充
電電荷に応じた電位を入力し、他方の端子には、これと
比較するための第1の基準電位V1、第2の基準電位V
2を選択的に入力するように構成した。これにより、実
際に出力端子Out1と比較される電位V1’、V2’
はともに第1、第2の基準電位V1、V2からオフセッ
ト電圧Voだけ低電位側にずれたものとなり、所定の充
電および放電完了時の電位を同じベクトルのずれをもっ
て判定可能とし、入力オフセット電圧による発振周波数
への影響を少なくすることができる。これにより、高精
度の周波数設定が可能なCR発振回路を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はCR発振回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のCR発振回路は図5に示すような
構成をとっていた。51は基準電源であり、電源端子V
DD、VSS間に抵抗r1、r2およびr3を直列に接
続し、抵抗r1、r2の接続点から第1の基準電位V1
を、抵抗r2、r3の接続点から第2の基準電位V2
(ここでV2>V1>0とする。)を得るようにしてあ
る。52はCR時定数回路であり、バッフッア回路53
の出力と電源端子VSSとの間に直列に接続された抵抗
r4、コンデンサc1とからなり、バッファ回路53の
出力レベルに応じてコンデンサc1を充放電する。コン
デンサc1と抵抗r4との接続点を出力端子Out1と
してある。54、55は第1、第2のOP(Operationa
l)アンプ回路であり、第1のOPアンプ回路54は−
入力端子に基準電位V1を受け、+入力端子をCR時定
数回路の出力端子Out1の電位を受ける。第2のOP
アンプ回路55は+入力端子に基準電位V2を受け、−
入力端子に出力端子Out1の電位を受ける。f1、f
2は縦続に接続されたフリップフロップ回路であり、フ
リップフロップ回路f1のセット入力端子Sバー、リセ
ット端子Rバーにはそれぞれ第2のOPアンプ回路55
の出力、第1のOPアンプ回路54の出力が印加され、
フリップフロップ回路f2の出力端子Q’バーはインバ
ータ56に接続されている。インバータ56の出力はバ
ッファ回路53の入力となり、バッフア回路53はこれ
により、発振出力を発生する。現在、以上のようなCR
発振回路では抵抗r4、コンデンサc1以外を集積化
し、抵抗r4、コンデンサc1を外付けとしたものが一
般的である。
【0003】このCR発振回路の発振動作は次のような
ものである。例えば、図6(a)のタイミングt1にお
いてCR時定数回路52が放電動作中であれば、第1の
OPアンプ回路54、第2のOPアンプ回路55はとも
に出力が“H”である。これにより、フリップフロップ
回路f1、f2はその出力状態を保持している。放電が
進み、タイミングt2に出力端子Out1の電位が基準
電位V1より低くなると第1のOPアンプ回路54は出
力を反転し“L”とする。これにより、フリップフロッ
プ回路f1の出力端子Q、Qバーはそれぞれ、“L”、
“H”となってフリップフロップ回路f2の出力端子
Q’Q’バーはそれぞれ、“H”、“L”となる。これ
によってインバータ56は出力を“H”とし、バッフア
回路53の出力を“H”とし、CR時定数回路52は放
電動作を止めて充電動作を開始する。この後、充電によ
って出力端子Out1の電位が基準電位V1より高くな
り、第1のOPアンプ回路54の出力は“H”に戻る
が、フリップフロップ回路f1、f2はその出力状態を
保持し、充電動作は続けられる。さらに、充電がすすみ
タイミングt3に出力端子Out1の電位が基準電位V
2より高くなると、第2のOPアンプ回路55は出力を
反転し“L”とする。これにより、フリップフロップ回
路f1の出力端子Q、Qバーはそれぞれ、“H”、
“L”となってフリップフロップ回路f2の出力端子
Q’Q’バーはそれぞれ、“L”、“H”となる。これ
によってCR時定数回路52は充電動作を止めて放電動
作を開始する。この直後、充電によって出力端子Out
1の電位が基準電位V2より低くなり、第2のOPアン
プ回路55の出力は“H”に戻るが、フリップフロップ
回路f1、f2はその出力状態を保持し、放電動作は続
けられる。このような一連の動作を繰り返すことによ
り、バッファ回路53の出力端子Out2より、図6
(a)のOut2に示すような発振出力が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すCR発振回
路の動作は理想的には上述のとおりであるが、実際は第
1のOPアンプ回路54、第2のOPアンプ回路55は
入力オフセット特性を有し、それぞれ単純に図6(a)
に示したように出力端子Out1の電位と基準電位V
1、V2とを比較するものではない。すなわち、OPア
ンプ回路のオフセット特性により、+入力端子に基準に
して−入力端子側の入力電位を例えばオフセット電圧V
oだけ下げる(ここでは、下げるものとするが、逆に上
げる場合もある。)。このため、出力端子Out1の電
位を、第1のOPアンプ回路54、第2のOPアンプ回
路55においてそれぞれ逆極性の入力端子、+入力端
子、−入力端子に入力した場合、図6(b)に示すよう
に、出力端子Out1の電位は第1のOPアンプ回路5
4では、基準電位V1よりオフセット電圧Voだけ低い
電位V1’と比較され、第2のOPアンプ回路55では
逆に基準電位V2よりオフセット電圧Voだけ高い電位
V2’と比較されることとなる。このため、所定の放電
電位である第1の基準電位V1、所定の充電電位である
第2の基準電位V2となってもさらに放電、充電がすす
まなければ判定出力が生じず、放電完了、充電完了両方
の判定出力が遅れることとなる。このため、図6(b)
の発振出力波形を示すOut2は、図6(a)のOut
2のような理想的な波形に比べ、周期が長い(周波数が
低い)ものとなる。このようにCR発振回路の発振周波
数に影響を及ぼすオフセット電圧は、集積化の際にコン
トロールすることが難しく、CR発振回路の周波数設定
を難しくする要因の一つであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、C
R時定数の充電放電動作を制御する制御信号の電位レベ
ルに応じて比較に用いる第1、第2の基準電位を選択的
に出力する基準電位回路を設け、CR時定数回路の充電
電荷に対応した電位のレベル判定に用いる比較回路を1
つとし、一方の入力にCR時定数回路の充電電荷に対応
した電位を入力し、他方の入力には選択的に出力される
第1、第2の基準電位を入力してこれらを比較し、この
判定出力に基づいて電位レベルの異なる2つの状態を有
する上記制御信号を発生する制御回路を設ける。これに
より、オフセット電圧によってそれぞれ第1、第2の基
準電位からずれた比較動作において実際に基準とされる
電位のそれぞれのずれのベクトルを同じくし、所定の充
電および放電完了時の電位を同じベクトルのずれをもっ
て判定可能として入力オフセット電圧が発振周波数に及
ぼす影響を少なくしてCR発振回路の周波数設定を容易
にし、ひいては、高精度の周波数設定が可能なCR発振
回路を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】御信号の電位レベルの状態に応じ
て互いに電位レベルの異なる第1、第2の基準電位を選
択的に出力する基準電位回路と、抵抗素子と容量素子と
を含み、上記制御信号の電位レベルの状態に応じて、上
記抵抗を介して上記容量素子の充電放電を行って充電電
荷に応じた電位レベルの信号を出力するCR時定数回路
と、上記CR時定数回路からの出力と上記基準電位回路
からの出力との電位レベルを比較して判定出力を発生す
る比較回路と、上記比較回路の判定出力に基づいて電位
レベルの異なる2つの状態を有する上記制御信号を発生
する制御回路とを具備するこCR発振回路を構成するこ
とが好ましい。
【0007】また、上記制御回路は上記比較回路の判定
出力が反転するごとに、制御信号の状態を反転保持し
て、上記基準電位回路による第1、第2の基準電位の切
り替えを行うもので、この切り替えから特定時間の間は
上記制御信号の状態反転動作を禁止する禁止回路を有す
ることも好ましい。
【0008】また、上記制御回路は、上記制御信号を反
転保持するフリップフロップ回路と、このフリップフロ
ップ回路からの出力を上記特定時間分遅延する遅延回路
と、この遅延回路の出力と上記比較回路からの判定出力
とに基づいて上記フリップフロップ回路の反転保持動作
を禁止する論理回路とからなる上記禁止回路とを有する
ことも好ましい。
【0009】
【実施例】次に本発明の一実施例のCR発振回路につい
て説明する。まず、本例の構成について図1を参照しな
がら説明する。なお、同図において図5と同じ符号で示
したものは図5のものと同様のものである。
【0010】同図において、1は基準電位回路であり、
電源端子VSS、VDD間で直列に接続された抵抗r
1、r2およびr3と、一方の端子をそれぞれ抵抗r
1、r2との接続点、抵抗r2、r3との接続点に接続
され、他端を共通の出力端子Out0に接続した第1、
第2のトランスミッションゲートtr1、tr2とから
なる。第1、第2のトランスミッションゲートtr1、
tr2はそれぞれれ第1の基準電位V1、V2を通過さ
せるものであり、出力端子Out0からは後述する制御
信号に応じて第1の基準電位V1、V2が選択的に出力
される。
【0011】2はCR時定数回路であり、抵抗r4とコ
ンデンサc1とからなる。時定数回路2は後述する制御
信号によって充電放電動作を制御され、出力端子Out
1からは充電電荷に応じた電位が出力される。
【0012】3はOPアンプ回路であり、+入力にCR
時定数回路2の出力端子Out1の電位が印加され、−
入力には出力端子Out0からの第1または第2の基準
電位が印加されており、理想的には出力端子Out1の
電位が出力端子Out0の電位を越える毎に出力を
“H”とし、すなわち、判定出力を発生する。しかしな
がら、一般的にOPアンプ回路3はオフセット電圧を有
しており、ここでは、OPアンプ回路3は、+入力端子
を基準にして−入力端子側の入力電位を例えばオフセッ
ト電圧Voだけ下げる入力特性をもち、実際には出力端
子Out1の電位が出力端子Out0の電位からオフセ
ット電圧Voだけ低い電位を越える毎に判定出力“H”
を発生するものとする。
【0013】4は制御回路であり、インバータ回路i1
〜i4と、フリップフロップ回路f1と、遅延回路d1
と、NANDゲートna1と、NORゲートno1とか
らなる。フリップフロップ回路f1は、出力端子Qバー
から制御信号を発生し、これを反転保持する。この制御
信号は端子N1バーから出力され、トランスミッション
ゲートtr1、tr2においてそれぞれNチャネルMO
Sトランジスタ、PチャネルMOSトランジスタのゲー
トに印加される。また、この制御信号はインバータi1
により反転され、その出力端子N1から出力され、トラ
ンスミッションゲートtr1、tr2において、それぞ
れPチャネルMOSトランジスタ、NチャネルMOSト
ランジスタのゲートに印加されるものである。すなわ
ち、制御信号により、トランスミッションゲートtr
1、tr2が交互に開閉され、第1、第2の基準電位V
1、V2の切り替えが行われるのである。遅延回路d1
はインバータi1、i2を介して制御信号を受け、制御
信号を特定時間T0だけ遅延する。NANDゲートna
1とNORゲートno1の一方の入力端子にはインバー
タ回路i3を介してOPアンプ回路3からの判定出力が
入力され、他方の端子には遅延回路d1からの遅延出力
が入力される。NANDゲートna1、とNORゲート
no1はそれぞれフリップフロップ回路f1のセット
用、リセット用のものであり、NANDゲートna1か
らの出力はフリップフロップ回路f1のセット端子Sバ
ーに、NORゲートnor1からの出力はインバータi
4を介してフリップフロップ回路f1のリセット端子R
バーに入力されている。これら遅延回路d1、NAND
ゲートna1、NORゲートno1、インバータi3、
i4により、第1、第2の基準電位V1、V2のの切り
替えから特定時間の間、上記制御信号の状態反転動作を
禁止する禁止回路40が構成される。
【0014】5はバッファ回路であり、インバータi
1、i2、i5を介した制御信号を受けて出力を
“H”、“L”とする。バッファ回路5の出力端子と電
源端子VSSとの間にはCR時定数回路2を構成する抵
抗r4、コンデンサc1が直列に接続され、コンデンサ
c1はバッファ回路5の出力レベルに応じて充電放電さ
れる。
【0015】なお、本例においては、CR時定数回路2
以外の上記構成要素を1つのチップに集積化し、このチ
ップに抵抗r4、コンデンサc1を外付けしてCR時定
数回路2を構成することとする。
【0016】次に本例の動作について、図1および図
2、3に示す図1の各端子の波形を示す波形図を参照し
ながら説明する。
【0017】図2においてはCR発振回路2の出力端子
Out1の波形および発振出力とされるインバータi1
を介した制御信号、すなわち発振出力N1を1周期分示
してある。図3は図2のタイミングT1〜T2、T3〜
T4における各端子の波形を詳細に説明するためのもの
であり、図2に比べ特に時間軸を拡大して示してある。
【0018】まず、図2のタイミングT1〜T2におけ
る動作、すなわち、CR時定数回路2においてコンデン
サc1への充電が進み、出力端子Out1が第2の基準
電位V2からオフセット電位Voだけ低い電位V2’を
越えるタイミングの前後の動作について説明する。この
とき、フリップフロップ回路f1の出力端子Qバーの出
力、すなわち制御信号は“L”に保持され、バッファ回
路5の出力を“H”としてコンデンサc1が充電されて
いる。
【0019】タイミングT1においてはOPアンプ回路
3の出力端子N2は“L”、インバータi3の出力端子
N3は“H”、遅延回路d1の出力端子N4は“L”と
なっている。NANDゲートna1、NORゲートno
1は、ともに一方の入力として出力端子N3の出力を受
け、他方の入力として出力端子N4の出力を受けてお
り、ここではそれぞれ“H”、“L”を出力している。
また、NORゲートno1の出力“L”はインバータi
4を介して“H”に反転される。これらにより、フリッ
プフロップ回路f1のセット端子Sバー、リセット端子
Rバーはともに“H”となっており、フリップフロップ
回路f1は出力端子Qバーの制御信号を“L”に保持し
ているのである。
【0020】タイミングT11においてコンデンサc1
への充電が進み、出力端子Out1が電位V2’を越え
ると、OPアンプ回路3の出力端子N2の出力は
“H”、インバータi3の出力端子N3の出力は“L”
となる。NANDゲートna1は一方に入力されている
遅延回路d1の出力端子N4の出力“L”により、他方
の入力を無効としてあり、出力端子N3からの出力が
“L”となっても出力“H”を保持しており、これによ
り、セット端子Sバーは“H”に保持されている。NO
Rゲートno1は、出力端子N3からの出力が“L”と
なることにより、出力を“H”とする。これにより、リ
セット端子Rバー1は“L”となり、フリップフロップ
回路f1は出力を反転し、出力端子Qバーは“H”とな
る。これによって、インバータi1の出力端子N1から
の出力が“L”となり、第2のトランスミッションゲー
トtr2がオフ、第1のトランスミッションゲートtr
1がオンとなり、出力端子Out0からの出力が第2の
基準電位V2から第1の基準電位V1に切り替わる。こ
の切り替え時に出力端子Out0の出力にスイッチング
ノイズがのる。図3では便宜上、このようなノイズをタ
イミングT11より遅れたタイミングT12におけるn
1として示してある。また、出力端子Qバーからの制御
信号“H”はインバータi1、i2、i5を介してバッ
ファ回路5の出力を“L”とし、これによりコンデンサ
c1の放電が開始される。
【0021】タイミングT12においてはノイズn1の
影響で、OPアンプ回路3の出力N2およびインバータ
i3の出力N3は急激に“H”、“L”を繰り返す。し
かしながら、フリップフロップ回路f1をセットするN
ANDゲートna1は、その他方の入力である遅延回路
d1の出力N4が制御信号Qバーに対して特定時間T0
の遅れを持っており、制御信号Qバーが“H”となって
から特定時間T0の間は制御信号Qバーを“L”として
保持している、すなわち出力N4が“L”に保持されて
いるので、この間インバータi3からの出力N3の入力
を無効とされる。また、NORゲートor1の出力は
“H”、“L”を繰り返すが、フリップフロップ回路f
1に対しては再リセット、保持を指定するものとなるた
め、出力端子Qバーからの出力は“H”に保持される。
このように、基準電位切り替えの際のノイズによるOP
アンプ回路3の出力N2の反転に対して制御信号が反転
することは禁止され、ノイズによる寄生発振は防止され
る。
【0022】また、タイミングT13において、基準電
位の切り替えから特定時間T0が経過し、遅延回路d1
の出力N4も“H”となる。これにより、NANDゲー
トna1においてはインバータi3の出力N3の入力が
有効となる。このタイミングは、基準電位の切り替えに
よるノイズの発生が既に無くなっていると見なせるよう
に設定されたタイミングであり、出力端子Out0は第
1の基準電位V1を安定して出力しており、OPアンプ
回路3の出力N2は安定して“H”である。このため、
NANDゲートna1においてインバータi3の出力N
3の入力を有効としてもノイズの影響を受ける危険性は
ない。また、NORゲートno1においては逆にインバ
ータi3の出力N3の入力が無効になり、出力を“L”
に保持し、これにより、OPアンプ回路3の出力N2に
関わらず、フリップフロップ回路f1のリセット端子R
バーが“H”に保持される。
【0023】次に図2のタイミングT3〜T4の動作、
すなわち、c1の放電が進み、出力端子Out1が第1
の基準電位V1からオフセット電位Voだけ低い電位V
1’を越えるタイミングの前後の動作について説明す
る。
【0024】タイミングT13と同様の放電動作状態に
あるタイミングT3の状態から、コンデンサc1の放電
が進み、タイミングT31に出力端子Out1の電位が
第1の基準電位V1からオフセット電位Voだけ低い電
位V1’を越えて低くなると、OPアンプ回路3の出力
N2は“L”となる。これによってNANDゲートna
1の出力の電位は“L”となり、すなわち、フリップフ
ロップ回路f1のセット端子Sバーの電位は“L”とな
り、フリップフロップ回路f1がセットされ、出力端子
Qバーは“L”となる。これにより、第1のトランスミ
ッションゲートtr1がオフ、第2のトランスミッショ
ンゲートtr2がオンとなり、基準電位が第1の基準電
位V1から第2の基準電位V2に切り替わる。この切り
替え時にも出力端子Out0にスイッチングノイズがの
る。ここでは、これをタイミングT32におけるn2で
示してある。また、出力端子Qバーからの制御信号
“L”により、コンデンサc1の充電が開始される。
【0025】タイミングT32におけるノイズn2の影
響でOPアンプ回路3の出力N2およびインバータi3
の出力N3は急激に“H”、“L”を繰り返す。しかし
ながら、基準電位の切り替えから特定時間が経過するま
で、フリップフロップ回路f1をリセットするNORゲ
ートno1は、遅延回路d1の出力端子N4の出力
“H”により、インバータi3の出力N3の入力を無効
とされている。これにより、制御信号の反転は禁止され
る。この後、基準電位の切り替えから特定時間T0が満
了するタイミングT33においては、出力端子N4から
の出力が“L”となり、フリップフロップ回路f1をリ
セットするNORゲートno1はインバータi3の出力
N3の入力を有効とされる。これ以降のタイミングT4
においてはタイミングT1と同様の充電動作状態とな
る。
【0026】以上の動作を繰り返すことにより、出力端
子Out1からは図2のOut1に示すような波形が、
出力端子N1からは同図のN1に示すような波形が得ら
れる。本例では、1つのOPアンプ回路3の一方の入力
端子にはCR時定数回路2の出力端子Out1からの充
電電荷に応じた電位を入力し、他方の端子には、これと
比較するための第1の基準電位V1、第2の基準電位V
2を選択的に入力するように構成した。これにより、実
際に出力端子Out1と比較される電位V1’、V2’
はともに第1、第2の基準電位V1、V2からオフセッ
ト電圧Voだけ低電位側にずれたものとなる。これによ
り、所定の充電および放電完了時の電位を同じベクトル
のずれをもって判定可能となり、入力オフセット電圧に
よる発振周波数への影響を少なくすることができる。こ
れにより、CR発振回路の周波数設定を容易にし、ひい
ては、高精度の周波数設定が可能なCR発振回路を提供
する。また、OPアンプ回路が1つですみ、規模の縮
小、簡素化を進めることができる。
【0027】また、基準電位の切り替えから特定時間が
満了するまでOPアンプ回路3の判定出力に応じて制御
信号が反転することを禁止したので、基準電位の切り替
えによるノイズの影響をうけることのない安定した発振
動作を可能としている。
【0028】なお、このようなノイズの影響を抑えるた
めには、制御回路4を用いず図4に示すように構成する
ことも可能である。同図においてはインバータi3の出
力端子N3の出力を図1における端子N1の出力と置き
替え、OPアンプ回路3の出力端子N2の出力を端子N
1バーの出力と置き替えて用いており、インバータi3
の出力をインバータi6を介してインバータi5に出力
している。また、CR時定数回路6を出力端子Out0
に接続してノイズを吸収するようにしてある。ただし、
この場合、ノイズを効果的に吸収するため、CR時定数
回路の抵抗r5、コンデンサc2のサイズを適当に大き
く設定する必要がある。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、1つの比較回路を、そ
の基準電位を切り替えて用いるようにしたため、比較回
路の入力オフセット電圧による発振周波数への影響を少
なくすることができ、CR発振回路の周波数設定を容易
とする。ひいては、高精度の周波数設定が可能なCR発
振回路を提供することが可能となる。
【0030】また、禁止回路を設けることにより、基準
電位の切り替えに伴う寄生発振を防止することができ
る。このため、安定した発振動作が可能なCR発振回路
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のCR発振回路の構成を説明
するための説明図。
【図2】図1の動作説明のための波形図。
【図3】図1の動作説明のための波形図。
【図4】本発明の他の例を説明するための説明図。
【図5】従来のCR発振回路の構成を示す説明図。
【図6】図5の動作説明のための波形図。
【符号の説明】
1 基準電位回路 2 CR時定数回路 3 OPアンプ回路(比較回路) 4 制御回路 40 禁止回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号の電位レベルの状態に応じて互
    いに電位レベルの異なる第1、第2の基準電位を選択的
    に出力する基準電位回路と、 抵抗素子と容量素子とを含み、上記制御信号の電位レベ
    ルの状態に応じて、上記抵抗を介して上記容量素子の充
    電放電を行って充電電荷に応じた電位レベルの信号を出
    力するCR時定数回路と、 上記CR時定数回路からの出力と上記基準電位回路から
    の出力との電位レベルを比較して判定出力を発生する比
    較回路と、 上記比較回路の判定出力に基づいて電位レベルの異なる
    2つの状態を有する上記制御信号を発生する制御回路と
    を具備することを特徴とするCR発振回路。
  2. 【請求項2】 上記制御回路は上記比較回路の判定出力
    が反転するごとに、制御信号の状態を反転保持して、上
    記基準電位回路による第1、第2の基準電位の切り替え
    を行うもので、この切り替えから特定時間の間は上記制
    御信号の状態反転動作を禁止する禁止回路を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のCR発振回路。
  3. 【請求項3】 上記制御回路は、上記制御信号を反転保
    持するフリップフロップ回路と、このフリップフロップ
    回路からの出力を上記特定時間分遅延する遅延回路と、
    この遅延回路の出力と上記比較回路からの判定出力とに
    基づいて上記フリップフロップ回路の反転保持動作を禁
    止する論理回路とからなる上記禁止回路とを有すること
    を特徴とする請求項2記載のCR発振回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008131650A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Samsung Electro Mech Co Ltd シュミットトリガーを用いたオシレータ
JP2008148246A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Denso Corp 発振回路
JP2019220824A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 新電元工業株式会社 発振回路および発振回路の制御方法
JP2023076960A (ja) * 2021-11-24 2023-06-05 エイブリック株式会社 シュミット回路。

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