JPH1141768A - 磁性発熱複合線 - Google Patents
磁性発熱複合線Info
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- JPH1141768A JPH1141768A JP9186952A JP18695297A JPH1141768A JP H1141768 A JPH1141768 A JP H1141768A JP 9186952 A JP9186952 A JP 9186952A JP 18695297 A JP18695297 A JP 18695297A JP H1141768 A JPH1141768 A JP H1141768A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
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- Insulated Conductors (AREA)
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 送配電線に流れる電流が少ないときでも、十
分な発熱量を得ることができる磁性発熱複合線を提供す
る。 【解決手段】 磁性素線1が直径0.5mm以下の細か
い線状に加工されており、この各磁性素線1の周面には
絶縁膜2が被覆されており、この磁性素線1を複数本束
ねてバンドル磁性体4が構成されている。そして、この
バンドル磁性体4の周囲は被覆体3により空隙が形成さ
れないように密着して被覆されている。この磁性発熱複
合線10においては、空隙部による発熱量のロスが生じ
ないので、被覆体3における渦電流が更に増大し、ジュ
ール熱による発熱量を更に増加させることができる。
分な発熱量を得ることができる磁性発熱複合線を提供す
る。 【解決手段】 磁性素線1が直径0.5mm以下の細か
い線状に加工されており、この各磁性素線1の周面には
絶縁膜2が被覆されており、この磁性素線1を複数本束
ねてバンドル磁性体4が構成されている。そして、この
バンドル磁性体4の周囲は被覆体3により空隙が形成さ
れないように密着して被覆されている。この磁性発熱複
合線10においては、空隙部による発熱量のロスが生じ
ないので、被覆体3における渦電流が更に増大し、ジュ
ール熱による発熱量を更に増加させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架空送配電線の着雪
又は着氷による被害を防止するために送配電線の周囲に
配置され、送配電線の周囲に発生する磁界により発熱
し、この熱により送配電線に付着した氷雪を融解する磁
性発熱複合線に関する。
又は着氷による被害を防止するために送配電線の周囲に
配置され、送配電線の周囲に発生する磁界により発熱
し、この熱により送配電線に付着した氷雪を融解する磁
性発熱複合線に関する。
【0002】
【従来の技術】冬期には、寒冷地において架空送配電線
に着雪又は着氷することがある。この着氷雪が成長する
と、風圧荷重が増大すると共に、電線の張力が過大にな
り、送配電線の断線又は鉄塔の倒壊等の重大事故が発生
する虞れがある。また、成長した着氷雪が送配電線から
落下して人間又は農作物に損傷を与える虞れもある。こ
のような被害を防止するために、送配電線の周囲に発生
する磁界を利用して氷雪を融解する磁性発熱複合線が実
用化されている。
に着雪又は着氷することがある。この着氷雪が成長する
と、風圧荷重が増大すると共に、電線の張力が過大にな
り、送配電線の断線又は鉄塔の倒壊等の重大事故が発生
する虞れがある。また、成長した着氷雪が送配電線から
落下して人間又は農作物に損傷を与える虞れもある。こ
のような被害を防止するために、送配電線の周囲に発生
する磁界を利用して氷雪を融解する磁性発熱複合線が実
用化されている。
【0003】従来、磁性発熱複合線は強磁性体金属から
なる芯線の周囲を導電性金属からなる被覆材で被覆した
構造を有する。この磁性発熱複合線は送配電線に巻き付
ける等の方法により、送配電線の周囲に配設する。そう
すると、送配電線を流れる電流によりその周囲に発生し
た磁束が磁性発熱複合線に作用し、強磁性体芯線中で鉄
損が生じ、導電性金属被覆材中で渦電流損失が発生して
発熱する。この磁性発熱複合線に発生した熱によって送
配電線に付着した氷雪が融解する。
なる芯線の周囲を導電性金属からなる被覆材で被覆した
構造を有する。この磁性発熱複合線は送配電線に巻き付
ける等の方法により、送配電線の周囲に配設する。そう
すると、送配電線を流れる電流によりその周囲に発生し
た磁束が磁性発熱複合線に作用し、強磁性体芯線中で鉄
損が生じ、導電性金属被覆材中で渦電流損失が発生して
発熱する。この磁性発熱複合線に発生した熱によって送
配電線に付着した氷雪が融解する。
【0004】しかしながら、この従来技術においては、
周囲磁界が弱い場合、発熱量が少なくなるという問題点
がある。電磁誘導によって誘導される起電力の方向は、
それによって流れる電流の作る磁束が、もとの磁束の増
減を妨げる方向であるというレンツの法則(Lenz’
s Low)に従って、送配電線を流れる電流の変化に
よる強磁性体中の磁束変化によって、この強磁性体中に
渦電流が生じる。そして、この渦電流によって生じる逆
方向の磁界によって強磁性体の磁化が妨げられる。この
ため、導電性金属中の鎖交磁束変化が少なくなり、導電
性金属中の渦電流損失が減少して発熱量が極めて少なく
なるという問題点がある。
周囲磁界が弱い場合、発熱量が少なくなるという問題点
がある。電磁誘導によって誘導される起電力の方向は、
それによって流れる電流の作る磁束が、もとの磁束の増
減を妨げる方向であるというレンツの法則(Lenz’
s Low)に従って、送配電線を流れる電流の変化に
よる強磁性体中の磁束変化によって、この強磁性体中に
渦電流が生じる。そして、この渦電流によって生じる逆
方向の磁界によって強磁性体の磁化が妨げられる。この
ため、導電性金属中の鎖交磁束変化が少なくなり、導電
性金属中の渦電流損失が減少して発熱量が極めて少なく
なるという問題点がある。
【0005】このように、逆磁界による発熱量の損失
は、送配電線に流れる電流が少なく、即ち、周囲磁界が
弱いため、発熱量が元来少ない場合には著しい問題点と
なる。而して、送配電線の着雪被害は、このような、電
線電流が少ない地域で多発するので、従来の磁性発熱複
合線では着雪による被害を有効に回避することができな
いという問題点がある。
は、送配電線に流れる電流が少なく、即ち、周囲磁界が
弱いため、発熱量が元来少ない場合には著しい問題点と
なる。而して、送配電線の着雪被害は、このような、電
線電流が少ない地域で多発するので、従来の磁性発熱複
合線では着雪による被害を有効に回避することができな
いという問題点がある。
【0006】そこで、本願発明者等は磁性素線に絶縁被
覆したものを複数本束ねてバンドル磁性体とし、このバ
ンドル磁性体の周囲に導電性被覆体を被覆することによ
り、低磁界側においても高い発熱量を得ることができる
磁性発熱複合線を既に提案し、出願した(特開平2−1
32703号公報)。図2はこの従来の磁性発熱複合線
を示す断面図である。図2に示すように、この従来の磁
性発熱複合線11においては、磁性金属又は合金からな
る磁性素線1が直径が0.5mm以下の細かい線状に加
工されている。そして、この各磁性素線1の周面には絶
縁膜2が被覆されており、この磁性素線1を複数本束ね
てバンドル磁性体4が構成されている。このバンドル磁
性体4の周囲は導電性の、好ましくは良導体の金属又は
合金からなる被覆体3により被覆されている。なお、こ
の磁性発熱複合線11においては、磁性素線1間及び磁
性素線1と被覆体3との間に空隙部5が形成されてい
る。
覆したものを複数本束ねてバンドル磁性体とし、このバ
ンドル磁性体の周囲に導電性被覆体を被覆することによ
り、低磁界側においても高い発熱量を得ることができる
磁性発熱複合線を既に提案し、出願した(特開平2−1
32703号公報)。図2はこの従来の磁性発熱複合線
を示す断面図である。図2に示すように、この従来の磁
性発熱複合線11においては、磁性金属又は合金からな
る磁性素線1が直径が0.5mm以下の細かい線状に加
工されている。そして、この各磁性素線1の周面には絶
縁膜2が被覆されており、この磁性素線1を複数本束ね
てバンドル磁性体4が構成されている。このバンドル磁
性体4の周囲は導電性の、好ましくは良導体の金属又は
合金からなる被覆体3により被覆されている。なお、こ
の磁性発熱複合線11においては、磁性素線1間及び磁
性素線1と被覆体3との間に空隙部5が形成されてい
る。
【0007】このように構成された磁性発熱複合線11
においては、強磁性体の部分を直径が0.5mm以下の
細い素線1を束ねたバンドルにすることにより、この強
磁性体素線1中に発生する渦電流が従来よりも減少し、
磁性素線1の磁化が速やかに且つ鋭敏に進行する。この
ため、バンドル磁性体4の周囲にトラップされる磁束密
度が増大すると共に、磁束の変化量が増大する。従っ
て、バンドル磁性体4の周囲に被覆された導電性金属又
は合金からなる被覆体3に発生する渦電流が増大するた
め、ジュール損による発熱量が増加する。
においては、強磁性体の部分を直径が0.5mm以下の
細い素線1を束ねたバンドルにすることにより、この強
磁性体素線1中に発生する渦電流が従来よりも減少し、
磁性素線1の磁化が速やかに且つ鋭敏に進行する。この
ため、バンドル磁性体4の周囲にトラップされる磁束密
度が増大すると共に、磁束の変化量が増大する。従っ
て、バンドル磁性体4の周囲に被覆された導電性金属又
は合金からなる被覆体3に発生する渦電流が増大するた
め、ジュール損による発熱量が増加する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−132703号公報に記載された従来の磁性発熱複
合線11においては、磁性素線1と被覆体3との間に空
隙部5が形成されており、この空隙部5では渦電流によ
るジュール熱が生じない。このため、磁性素線1に発生
する渦電流を低減させてバンドル磁性体4の周囲にトラ
ップされる磁束密度が増大しても、空隙部5においてジ
ュール熱による発熱量の増加のロスが生じるので、磁性
発熱複合線における発熱量を十分に増大させることがで
きない。このため、電線電流に流れる電流が少ない場合
において、十分な発熱量を得ることができないという問
題点がある。
2−132703号公報に記載された従来の磁性発熱複
合線11においては、磁性素線1と被覆体3との間に空
隙部5が形成されており、この空隙部5では渦電流によ
るジュール熱が生じない。このため、磁性素線1に発生
する渦電流を低減させてバンドル磁性体4の周囲にトラ
ップされる磁束密度が増大しても、空隙部5においてジ
ュール熱による発熱量の増加のロスが生じるので、磁性
発熱複合線における発熱量を十分に増大させることがで
きない。このため、電線電流に流れる電流が少ない場合
において、十分な発熱量を得ることができないという問
題点がある。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、送配電線に流れる電流が少ないときでも、
十分な発熱量を得ることができる磁性発熱複合線を提供
することを目的とする。
のであって、送配電線に流れる電流が少ないときでも、
十分な発熱量を得ることができる磁性発熱複合線を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁性発熱複
合線は、直径が0.5mm以下であると共にその各周面
が絶縁被覆された強磁性体金属又は合金からなる磁性素
線を複数本束ねて構成されたバンドル磁性体と、このバ
ンドル磁性体の外面凹凸を埋めて隙間なく被覆された導
電性金属又は合金からなる被覆体とを有することを特徴
とする。
合線は、直径が0.5mm以下であると共にその各周面
が絶縁被覆された強磁性体金属又は合金からなる磁性素
線を複数本束ねて構成されたバンドル磁性体と、このバ
ンドル磁性体の外面凹凸を埋めて隙間なく被覆された導
電性金属又は合金からなる被覆体とを有することを特徴
とする。
【0011】本発明においては、強磁性体の部分を直径
が0.5mm以下の磁性素線を束ねたバンドルにするこ
とにより、この磁性素線中に発生する渦電流が減少し、
磁性素線の磁化が速やかに且つ鋭敏に進行するので、バ
ンドル磁性体の周囲にトラップされる磁束密度が増大す
ると共に、磁束の変化量が増大する。そして、バンドル
磁性体の周囲には、その外面の凹凸を埋めるようにし
て、導電性金属又は合金からなる被覆体が被覆され、バ
ンドル磁性体と被覆体との間には空隙が形成されていな
い。被覆体が被覆されていない空隙は、渦電流によるジ
ュール熱の増加に寄与しないので、空隙が形成されてい
ると渦電流によるジュール熱の増加のロスとなる。しか
し、本発明では、バンドル磁性体の周囲には、空隙を形
成することなく被覆体が被覆されているので、被覆体に
おける渦電流が更に増大し、ジュール熱による発熱量を
更に増加させることができる。
が0.5mm以下の磁性素線を束ねたバンドルにするこ
とにより、この磁性素線中に発生する渦電流が減少し、
磁性素線の磁化が速やかに且つ鋭敏に進行するので、バ
ンドル磁性体の周囲にトラップされる磁束密度が増大す
ると共に、磁束の変化量が増大する。そして、バンドル
磁性体の周囲には、その外面の凹凸を埋めるようにし
て、導電性金属又は合金からなる被覆体が被覆され、バ
ンドル磁性体と被覆体との間には空隙が形成されていな
い。被覆体が被覆されていない空隙は、渦電流によるジ
ュール熱の増加に寄与しないので、空隙が形成されてい
ると渦電流によるジュール熱の増加のロスとなる。しか
し、本発明では、バンドル磁性体の周囲には、空隙を形
成することなく被覆体が被覆されているので、被覆体に
おける渦電流が更に増大し、ジュール熱による発熱量を
更に増加させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
の実施例に係る磁性発熱複合線の一例を示す断面図であ
る。なお、図1において、図2と同一物には同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。本実施例において
は、磁性素線1が直径が0.5mm以下の細かい線状に
加工されており、この各磁性素線1の周面には酸化膜等
の絶縁膜2が被覆されており、この磁性素線1を複数本
束ねてバンドル磁性体4が構成されている。このバンド
ル磁性体4の周囲においては、被覆体3がバンドル磁性
体4の外面凹凸を埋めるようにして隙間なく被覆されて
いる。
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
の実施例に係る磁性発熱複合線の一例を示す断面図であ
る。なお、図1において、図2と同一物には同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。本実施例において
は、磁性素線1が直径が0.5mm以下の細かい線状に
加工されており、この各磁性素線1の周面には酸化膜等
の絶縁膜2が被覆されており、この磁性素線1を複数本
束ねてバンドル磁性体4が構成されている。このバンド
ル磁性体4の周囲においては、被覆体3がバンドル磁性
体4の外面凹凸を埋めるようにして隙間なく被覆されて
いる。
【0013】このように構成された磁性発熱複合線10
においては、図2に示す従来技術と比較して、磁性発熱
複合線10に生じるジュール熱による発熱量を更に増加
させることができる。即ち、図2のように、バンドル磁
性体4の周囲に空隙部が形成されていると、渦電流によ
るジュール熱の増加のロスとなるので、図1に示す本実
施例のように、外面凹凸を被覆体で隙間なく被覆するこ
とにより、被覆体3における渦電流が更に増大し、ジュ
ール熱による発熱量を更に増加させることができる。こ
のため、磁界強度が低いときでも、十分な発熱量を得る
ことができる。
においては、図2に示す従来技術と比較して、磁性発熱
複合線10に生じるジュール熱による発熱量を更に増加
させることができる。即ち、図2のように、バンドル磁
性体4の周囲に空隙部が形成されていると、渦電流によ
るジュール熱の増加のロスとなるので、図1に示す本実
施例のように、外面凹凸を被覆体で隙間なく被覆するこ
とにより、被覆体3における渦電流が更に増大し、ジュ
ール熱による発熱量を更に増加させることができる。こ
のため、磁界強度が低いときでも、十分な発熱量を得る
ことができる。
【0014】なお、図1は本発明の実施例に係る磁性発
熱複合線の構造の一例を示すためのものであり、本発明
の磁性発熱複合線の断面形状は、これにより限定される
ものではない。
熱複合線の構造の一例を示すためのものであり、本発明
の磁性発熱複合線の断面形状は、これにより限定される
ものではない。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例に係る磁性発熱複合線
を製造し、その発熱量を求めた結果について比較例と比
較して説明する。
を製造し、その発熱量を求めた結果について比較例と比
較して説明する。
【0016】実施例1 磁性体として鉄(Fe)が58重量%、ニッケル(N
i)が42重量%の組成の合金を伸線して直径が0.1
mmの素線を得た。この素線に酸化皮膜処理を施して絶
縁膜を素線の周囲に形成した後、この素線を21本束ね
てバンドル磁性体とした。そして、このバンドル磁性体
をアルミニウム製波付管(以下、アルミパイプという)
内に挿入してバンドル磁性体の周囲にアルミニウム材を
被覆した。このアルミニウム材の被覆においては、アル
ミパイプ内にバンドル磁性体を挿入し、組ダイス(圧力
ダイス)を使用して、40%の加工度(挿入直後から計
算した加工度)になるまで伸線した。そうすると、アル
ミパイプの一部がバンドル磁性体内部まで圧入されて、
バンドル磁性体の周囲に空隙部が形成されず、バンドル
磁性体の外面がアルミニウム材で密に被覆された。
i)が42重量%の組成の合金を伸線して直径が0.1
mmの素線を得た。この素線に酸化皮膜処理を施して絶
縁膜を素線の周囲に形成した後、この素線を21本束ね
てバンドル磁性体とした。そして、このバンドル磁性体
をアルミニウム製波付管(以下、アルミパイプという)
内に挿入してバンドル磁性体の周囲にアルミニウム材を
被覆した。このアルミニウム材の被覆においては、アル
ミパイプ内にバンドル磁性体を挿入し、組ダイス(圧力
ダイス)を使用して、40%の加工度(挿入直後から計
算した加工度)になるまで伸線した。そうすると、アル
ミパイプの一部がバンドル磁性体内部まで圧入されて、
バンドル磁性体の周囲に空隙部が形成されず、バンドル
磁性体の外面がアルミニウム材で密に被覆された。
【0017】このようにして製造した磁性発熱複合線を
本実施例とした。また、比較のために上記組成の鉄−ニ
ッケル合金の単線にアルミニウム材を被覆して得た磁性
発熱複合線を比較例1とし、上記組成の素線の周囲に絶
縁膜を形成した後、この素線を21本束ねてバンドル磁
性体とし、このバンドル磁性体をアルミパイプ内に挿入
し、圧力ダイスを使用しないでバンドル磁性体の周囲に
アルミニウムを被覆した磁性発熱複合線(即ち、図2に
示すような磁性発熱複合線)を比較例2とした。そし
て、これらの磁性発熱複合線を下記表1に示す磁界強度
の磁界中におき、各磁性発熱複合線の単位重量当りの発
熱量を調べた。これらの結果について、各磁界強度と共
に発熱量を夫々下記表1に示す。
本実施例とした。また、比較のために上記組成の鉄−ニ
ッケル合金の単線にアルミニウム材を被覆して得た磁性
発熱複合線を比較例1とし、上記組成の素線の周囲に絶
縁膜を形成した後、この素線を21本束ねてバンドル磁
性体とし、このバンドル磁性体をアルミパイプ内に挿入
し、圧力ダイスを使用しないでバンドル磁性体の周囲に
アルミニウムを被覆した磁性発熱複合線(即ち、図2に
示すような磁性発熱複合線)を比較例2とした。そし
て、これらの磁性発熱複合線を下記表1に示す磁界強度
の磁界中におき、各磁性発熱複合線の単位重量当りの発
熱量を調べた。これらの結果について、各磁界強度と共
に発熱量を夫々下記表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】 表1に示すように、本実施例において
は、比較例に比して全ての磁界強度に対する発熱量が多
かった。これに対して、比較例1については、全ての磁
界強度で発熱量が少なく、特に、磁界強度が10Oeと
弱いときは実施例1と比較すると約50%以下の発熱量
であった。また、比較例2については、比較例1と比較
すると、全ての磁界強度で多い発熱量を示したが、バン
ドル磁性体の周囲に空隙部が形成されるため、実施例1
に比較すると、全ての磁界強度で約10%程度、低い発
熱量であった。前述したように、送配電線の着雪被害は
電線電流が低い地域に多発するので、このように磁界強
度が低いときに磁性発熱複合線の発熱量が多いというこ
とは着雪被害防止上極めて有益である。
は、比較例に比して全ての磁界強度に対する発熱量が多
かった。これに対して、比較例1については、全ての磁
界強度で発熱量が少なく、特に、磁界強度が10Oeと
弱いときは実施例1と比較すると約50%以下の発熱量
であった。また、比較例2については、比較例1と比較
すると、全ての磁界強度で多い発熱量を示したが、バン
ドル磁性体の周囲に空隙部が形成されるため、実施例1
に比較すると、全ての磁界強度で約10%程度、低い発
熱量であった。前述したように、送配電線の着雪被害は
電線電流が低い地域に多発するので、このように磁界強
度が低いときに磁性発熱複合線の発熱量が多いというこ
とは着雪被害防止上極めて有益である。
【0020】実施例2 鉄(Fe)が97重量%、シリコン(Si)が3重量%
の組成の合金を磁性体として使用し、この磁性体を伸線
して直径が0.1mmの素線を得た。この素線に分解温
度が200℃以上のエポキシ樹脂を被覆して絶縁膜を素
線の周囲に形成した後、この素線を21本束ねてバンド
ル磁性体とした。そして、このバンドル磁性体の周囲に
アルミニウム被覆体をCM(コンフォーム法)により被
覆して、磁性発熱複合線を製造した。
の組成の合金を磁性体として使用し、この磁性体を伸線
して直径が0.1mmの素線を得た。この素線に分解温
度が200℃以上のエポキシ樹脂を被覆して絶縁膜を素
線の周囲に形成した後、この素線を21本束ねてバンド
ル磁性体とした。そして、このバンドル磁性体の周囲に
アルミニウム被覆体をCM(コンフォーム法)により被
覆して、磁性発熱複合線を製造した。
【0021】このようにして製造した磁性発熱複合線を
本実施例とした。また、比較のために上記組成の鉄−シ
リコン合金の単線にアルミニウム材を被覆して得た磁性
発熱複合線を比較例3とし、上記組成の素線の周囲に絶
縁膜を形成した後、この素線を21本束ねてバンドル磁
性体とし、このバンドル磁性体の周囲にアルミニウム被
覆体を被覆した磁性発熱複合線(即ち、図2に示すよう
な磁性発熱複合線)を比較例4とした。この比較例4
は、造管方式によりアルミニウム被覆体を被覆した。
本実施例とした。また、比較のために上記組成の鉄−シ
リコン合金の単線にアルミニウム材を被覆して得た磁性
発熱複合線を比較例3とし、上記組成の素線の周囲に絶
縁膜を形成した後、この素線を21本束ねてバンドル磁
性体とし、このバンドル磁性体の周囲にアルミニウム被
覆体を被覆した磁性発熱複合線(即ち、図2に示すよう
な磁性発熱複合線)を比較例4とした。この比較例4
は、造管方式によりアルミニウム被覆体を被覆した。
【0022】そして、これらの磁性発熱複合線を下記表
2に示す磁界強度の磁界中におき、各磁性発熱複合線の
単位重量当りの発熱量を調べた。これらの結果につい
て、各磁界強度と共に発熱量を夫々下記表2に示す。
2に示す磁界強度の磁界中におき、各磁性発熱複合線の
単位重量当りの発熱量を調べた。これらの結果につい
て、各磁界強度と共に発熱量を夫々下記表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2に示すように、本実施例においては、
比較例に比して全ての磁界強度に対する発熱量が多かっ
た。これに対して、比較例3については、全ての磁界強
度で発熱量が少なく、特に、磁界強度が10Oeと弱い
ときは実施例1と比較すると約50%以下の発熱量であ
った。また、比較例2については、比較例1と比較する
と、全ての磁界強度で多い発熱量を示したが、バンドル
磁性体の周囲に空隙部が形成されるため、実施例1に比
較すると、全ての磁界強度で約10%程度、低い発熱量
であった。
比較例に比して全ての磁界強度に対する発熱量が多かっ
た。これに対して、比較例3については、全ての磁界強
度で発熱量が少なく、特に、磁界強度が10Oeと弱い
ときは実施例1と比較すると約50%以下の発熱量であ
った。また、比較例2については、比較例1と比較する
と、全ての磁界強度で多い発熱量を示したが、バンドル
磁性体の周囲に空隙部が形成されるため、実施例1に比
較すると、全ての磁界強度で約10%程度、低い発熱量
であった。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁性
発熱複合線においては、直径が0.5mm以下の磁性素
線に絶縁被覆したものを複数本束ねてバンドル磁性体と
し、このバンドル磁性体の周囲には導電性被覆体が密着
して被覆されており、バンドル磁性体と被覆体との間に
は空隙が形成されていない。このため、低磁界側におい
ても十分に高い発熱量を得ることができる。これによ
り、本発明に係る磁性複合線は電線電流が低い送配電線
においても十分に高い発熱量が得られ、このような地域
における融雪が可能となるため、着雪に起因する被害を
有効に防止することができる。
発熱複合線においては、直径が0.5mm以下の磁性素
線に絶縁被覆したものを複数本束ねてバンドル磁性体と
し、このバンドル磁性体の周囲には導電性被覆体が密着
して被覆されており、バンドル磁性体と被覆体との間に
は空隙が形成されていない。このため、低磁界側におい
ても十分に高い発熱量を得ることができる。これによ
り、本発明に係る磁性複合線は電線電流が低い送配電線
においても十分に高い発熱量が得られ、このような地域
における融雪が可能となるため、着雪に起因する被害を
有効に防止することができる。
【図1】本発明に係る磁性発熱複合線の一例を示す断面
図である。
図である。
【図2】従来の磁性発熱複合線を示す断面図である。
1;磁性素線 2;絶縁膜 3;導電性被覆体 4;バンドル磁性体 5;空隙部 10、11;磁性発熱複合線
Claims (1)
- 【請求項1】 直径が0.5mm以下であると共にその
各周面が絶縁被覆された強磁性体金属又は合金からなる
磁性素線を複数本束ねて構成されたバンドル磁性体と、
このバンドル磁性体の外面凹凸を埋めて隙間なく被覆さ
れた導電性金属又は合金からなる被覆体とを有すること
を特徴とする磁性発熱複合線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9186952A JPH1141768A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 磁性発熱複合線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9186952A JPH1141768A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 磁性発熱複合線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1141768A true JPH1141768A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16197604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9186952A Pending JPH1141768A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 磁性発熱複合線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1141768A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7087876B2 (en) | 1998-06-15 | 2006-08-08 | The Trustees Of Dartmouth College | High-frequency melting of interfacial ice |
| US7164100B2 (en) | 1998-06-15 | 2007-01-16 | The Trustees Of Dartmouth College | High-frequency de-icing of cableways |
| WO2007029801A1 (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-15 | Autonetworks Technologies, Ltd. | 車両用シールド導電体 |
| CN105741941A (zh) * | 2016-02-03 | 2016-07-06 | 安徽长风电缆集团有限公司 | 一种自加热耐压电缆 |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP9186952A patent/JPH1141768A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7087876B2 (en) | 1998-06-15 | 2006-08-08 | The Trustees Of Dartmouth College | High-frequency melting of interfacial ice |
| US7164100B2 (en) | 1998-06-15 | 2007-01-16 | The Trustees Of Dartmouth College | High-frequency de-icing of cableways |
| WO2007029801A1 (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-15 | Autonetworks Technologies, Ltd. | 車両用シールド導電体 |
| JPWO2007029801A1 (ja) * | 2005-09-08 | 2009-03-19 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 車両用シールド導電体 |
| US7700881B2 (en) | 2005-09-08 | 2010-04-20 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Shielded conductor for vehicle |
| CN105741941A (zh) * | 2016-02-03 | 2016-07-06 | 安徽长风电缆集团有限公司 | 一种自加热耐压电缆 |
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