JPH1142085A - でんぷんに吸着したα−アミラーゼの溶離方法 - Google Patents

でんぷんに吸着したα−アミラーゼの溶離方法

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JPH1142085A
JPH1142085A JP20032697A JP20032697A JPH1142085A JP H1142085 A JPH1142085 A JP H1142085A JP 20032697 A JP20032697 A JP 20032697A JP 20032697 A JP20032697 A JP 20032697A JP H1142085 A JPH1142085 A JP H1142085A
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JP
Japan
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amylase
starch
adsorbed
solution
elution
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JP20032697A
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Inventor
Makoto Ninomiya
誠 二宮
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Daiwa Kasei KK
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Daiwa Kasei KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】でんぷん吸着α−アミラーゼからα−アミラー
ゼを溶離させる有効な方法を提供。 【解決手段】pH10.0〜12.5のアルカリ性溶液
をα−アミラーゼの溶出液として用いて、20℃以下
で、でんぷんに吸着したα−アミラーゼを溶離すること
を特徴とするでんぷんに吸着したα−アミラーゼの溶離
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、でんぷんに吸着し
たα−アミラーゼを再び水中に溶離させて純度が高く保
存安定性のよいα−アミラーゼ液を得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】α−アミラーゼがでんぷんに特異的に吸
着することは古くから知られており、この原理に基づい
て、でんぷんにα−アミラーゼを吸着させて、そのまま
乾燥製品とした、いわゆるでんぷん吸着アミラーゼが、
各種用途向けに大量供給されている。上記α−アミラー
ゼをでんぷんに吸着させる方法としては、代表的には、
でんぷんをその水溶液から沈殿させる能力のある塩類ま
たは有機溶媒例えば硫酸アンモニウム、アルコールなど
の適量を含む水溶液中で加熱処理した後、該でんぷん
(以後吸着用でんぷんと呼ぶ)にα−アミラーゼ含有液
を接触させる方法が知られている(特公昭35−154
37号参照)。
【0003】かくして得られるでんぷん吸着アミラーゼ
は、高純度品として高く評価されているが、需要家から
は使用の便宜上、その液状化を要望されることが多く、
また結晶酵素製造などの際にも、でんぷんに吸着したα
−アミラーゼをもう一度水中に溶離させる必要があるな
どの理由から、次のような条件を満たすでんぷん吸着α
−アミラーゼの溶離法の確立が望まれている。
【0004】a)糖類、アルコール類、塩類など無用の
ものの含有量のなるべく少ないα−アミラーゼが得られ
ること、 b)溶離液の保存性が良いこと、 c)方法が簡単で大量生産に適したものであること。
【0005】しかして、でんぷん吸着α−アミラーゼの
溶離法としては、上記吸着方法から考えて、温水を用い
る方法が最も容易に考えられるが、かかる温水による溶
離法では、 1.溶離液中に多量の糖類が混入する、 2.溶離液中の保存性が悪い、 3.溶離中ででんぷんがα−アミラーゼの分解作用を受
けて糊状となるために、でんぷんと溶離液の分離が困難
である、 などの欠点があり、この方法は前記三条件を満たしてい
ない。
【0006】また、低温のテキストリン溶液を溶離液と
する方法も考えられるが、この方法では上記1、2の欠
点の他に多量のテキストリンを必要とするために経済的
でないという不利が伴われ、この方法もまた前記条件を
満たしていない。
【0007】なお、α−アミラーゼは、吸着用でんぷん
以外に生のコーンスターチまたは含水量25%以下で1
00℃以上に加熱処理したでんぷんなどにも吸着される
ことが知られており、これらの場合、α−アミラーゼは
単なる水で溶離され、しかも溶離液中の糖類も少ない
が、これらの吸着方法は、高濃度の硫酸アンモニウムま
たはアルコールの共存下で行なわなければα−アミラー
ゼの吸着は起こらず、これら硫酸アンモニウム、アルコ
ールなどのα−アミラーゼ溶離液中への混入は避けられ
ず、その上、α−アミラーゼ吸着量が吸着用でんぷんを
使った場合に較べてはるかに少ない不利があり、実用的
ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
より斯界で要望されているにも拘わらず、有効な溶離方
法の確立されていなかった、でんぷん吸着α−アミラー
ゼからα−アミラーゼを溶離させる新しい方法を提供す
ることにある。
【0009】本発明者らは、上記目的より鋭意研究を重
ねた結果、特定温度条件下に、特定pHのアルカリ液を
溶離液とするときには、でんぷん吸着α−アミラーゼが
効率よく高濃度で溶離され、しかもこの方法は従来から
考えられている溶離方法に見られる如き欠点を伴わず、
前記条件を満たすことを見い出し、かくして上記目的に
合致する新しい溶離方法を提供するに成功した。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、pH1
0.0〜12.5のアルカリ性溶液をα−アミラーゼの
溶出液として用いて、20℃以下で、でんぷんに吸着し
たα−アミラーゼを溶離することを特徴とするでんぷん
に吸着したα−アミラーゼの溶離方法、殊に上記アルカ
リ性溶液が炭酸ナトリウム水溶液である上記溶離方法が
提供される。
【0011】本発明に係わるα−アミラーゼの溶離方法
は、前述したこの種溶離法に要望される条件を悉く満足
するものである。特に、本発明方法は、 1.α−アミラーゼの作用pH範囲外で溶離を行なうた
め、吸着用でんぷんが殆ど分解されず糊状物の生成は実
質的になく、従って、でんぷんと溶離液との分離も非常
に容易である、 2.希薄なアルカリ以外には特別な薬剤を用いないの
で、溶離液中に他の薬剤等が混入することもなく、それ
故、非常に高純度のα−アミラーゼ液が得られる、 3.得られる溶離液は、後述する通り、その保存性が良
好である、等の優れた利点を有しているに加えて、本発
明により処理されたでんぷんは、これを中和することに
よって、再度α−アミラーゼの吸着用でんぷんとして使
用できるという利点をも有している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明方法につき詳述すれ
ば、本発明方法の適用されるでんぷん吸着α−アミラー
ゼは、従来より各種用途に向けて大量供給されているい
ずれのものでもよく、これを構成するでんぷん及びα−
アミラーゼの種類は問わない。代表的な例としては、各
種起源のでんぷん(吸着用)に枯草菌のα−アミラーゼ
を吸着させたものなどを例示できる。かかるでんぷん吸
着α−アミラーゼにおけるα−アミラーゼの吸着量や力
価には何等限定はない。
【0013】本発明では、上記でんぷん吸着α−アミラ
ーゼからのα−アミラーゼ溶出液として、pH10.0
〜12.5のアルカリ性溶液を用いることを必須とす
る。該アルカリ液はそのpHが上記範囲内にあることを
除いて、特にその種類や濃度等に限定はなく、例えばア
ンモニア水、炭酸ソーダ水、苛性ソーダ水などをいずれ
も使用可能である。
【0014】また、溶離時の温度は低い程、α−アミラ
ーゼの失活が少ないので好ましく、通常20℃以下、よ
り好ましくは10℃以下とするのがよいが、処理時間が
短い場合は、これより若干高い温度となってもよい。
【0015】溶離は、通常の方法に従い被処理でんぷん
吸着α−アミラーゼと溶出液としての上記アルカリ性溶
液とを接触させることにより行ない得、これはバッチ操
作により行なうこともできるが、通常は被処理物に溶出
液を通過させる連続法によるのが望ましい。
【0016】溶離時間は、用いる溶出液の種類やpH、
被処理物のα−アミラーゼ吸着量、溶出すべきα−アミ
ラーゼに要求される保存安定性等に応じて、適宜決定で
き、特に限定されるものではないが、通常10〜30分
間程度の範囲で充分である。
【0017】かくして、本発明所期の保存安定性に優れ
た高純度のα−アミラーゼを得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、実
施例及び試験例を挙げる。
【0019】
【実施例1】吸着用でんぷん(馬鈴薯でんぷん)8kg
を水7.2リットルに懸濁させた液80kgを、吸引濾
過し、濾板上に厚さ約6cmのでんぷん層を造らせた。
次に5℃に冷却した3200LJ(JISK7001、
でんぷん液化力単位)/mlのα−アミラーゼ含有液
(培養濾液、pH6.0)360リットルをでんぷん層
上に供給、通過させた。液がでんぷん層を通過する間に
α−アミラーゼの95%はでんぷん層に吸着し、且つα
−アミラーゼ以外の成分は全て流出した。通過したα−
アミラーゼ液の力価は160LJ/mlに減少してい
た。
【0020】次に、0℃の0.2%食塩水50リットル
にてでんぷん層を洗浄した後、pH11.2の0.5%
炭酸ソーダ水溶液(0℃)100リットルを、でんぷん
層上に供給、通過させた。液がでんぷん層を通過する間
に吸着していたα−アミラーゼの97%は失活すること
なく炭酸ソーダ水溶液中に溶離してきた。かくして、無
色透明な溶離液(109リットル、力価:9740LJ
/ml)を得た。
【0021】この溶離液を酢酸で中和して、無色透明で
9630LJ/mlのα−アミラーゼ含有液110リッ
トルを得た。
【0022】次に、でんぷん層を0℃の0.05%酢酸
液30リットルで洗浄した後、3200LJ/mlのα
−アミラーゼ含有液300リットルをでんぷん層上に供
給、通過させた。液がでんぷん層を通過する間にα−ア
ミラーゼの95%はでんぷん層に吸着した。これは、透
過液の力価が162LJ/mlとなる点から確認され
た。
【0023】このでんぷん層を0℃の0.2%食塩水5
0リットルで洗浄した後、凍結乾燥して、155000
LJ/gのでんぷん吸着α−アミラーゼ粉末5.7kg
を得た。
【0024】この本発明溶離法により処理されたでんぷ
んは、吸着用でんぷんとして再利用できることが判っ
た。
【0025】
【試験例1】 アミラーゼ液の保存性試験 実施例1で処理して得られた本発明α−アミラーゼ液
(9630LJ/ml)、及び比較のため実施例1にお
いて、0.5%炭酸ソーダ水溶液(0℃)に代えて、
(1)温水(55℃)を用いて同様に処理して得られたα
−アミラーゼ液(8600LJ/ml)、(2)デキスト
リン液(デキストリン50gを水950mlに溶解して
調製したもの、5℃)を用いて同様に処理して得られた
α−アミラーゼ液(9560LJ/ml)及び(3)α−
アミラーゼ培養濾液(α−アミラーゼ3200LJ/m
l含有)を供試液とし、濃縮して、α−アミラーゼ液状
品を調製し、それぞれを40℃下に1ヶ月間保存し、1
ヶ月の値の残存活性を測定した。
【0026】結果を、下記表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】但し、表中の各供試液は、いずれも100
00LJ/gのα−アミラーゼおよび食塩20%を含有
する。
【0029】上記表1より、本発明方法により得られる
α−アミラーゼ液は、40℃、1ヶ月の保存後も、非常
に優れた活性を保持していることが明らかである。
【0030】
【試験例2】 アミラーゼの溶離率とpHとの関係 炭酸ソーダ水溶液(5℃)の量及び濃度を種々変化させ
ると共に緩衝液を用いて、pH5〜12の緩衝液(5
℃)を調製し、之等を用いて実施例1と同一処理(α−
アミラーゼ吸着でんぷん層の体積の4倍量を通過させ
た)を繰り返して、それぞれα−アミラーゼの溶離を行
なった。
【0031】上記各種pHと溶離率(でんぷんに吸着し
ているα−アミラーゼの総力価を100%とする百分
率)との関係を図1に示す。該図1は、縦軸に溶離率
(%)を、横軸にpHをとり、各pHにおける溶離率を
プロットしたグラフであり、該図より、pH10以上で
ほぼ100%の溶離率が得られることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例2に従う本発明方法において、各pH条
件におけるα−アミラーゼ溶離率をプロットしたグラフ
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】pH10.0〜12.5のアルカリ性溶液
    をα−アミラーゼの溶出液として用いて、20℃以下
    で、でんぷんに吸着したα−アミラーゼを溶離すること
    を特徴とするでんぷんに吸着したα−アミラーゼの溶離
    方法。
  2. 【請求項2】アルカリ性溶液が炭酸ナトリウム水溶液で
    ある請求項1に記載の溶離方法。
JP20032697A 1997-07-25 1997-07-25 でんぷんに吸着したα−アミラーゼの溶離方法 Pending JPH1142085A (ja)

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