JPH1146445A - 調相設備制御方法及び装置 - Google Patents

調相設備制御方法及び装置

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JPH1146445A
JPH1146445A JP10140078A JP14007898A JPH1146445A JP H1146445 A JPH1146445 A JP H1146445A JP 10140078 A JP10140078 A JP 10140078A JP 14007898 A JP14007898 A JP 14007898A JP H1146445 A JPH1146445 A JP H1146445A
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JP
Japan
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reactive power
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Application number
JP10140078A
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English (en)
Inventor
Masahiro Inui
正博 乾
Kazuhide Hasehira
和秀 馳平
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回路電圧の異常上昇を伴うことなく力率の改善
を図ることができる調相設備制御方法を提供する。 【解決手段】配電線2から検出される回路電圧及び高調
波含有量の内の少なくとも一方と無効電力とを前件部変
数とし、無効電力に対する不感帯を定めるために用いる
感度補正係数を後件部変数とした複数のファジィルール
を用いてファジィ推論を行うファジィ推論部10を設け
る。配電線2から随時検出される無効電力の検出値と回
路電圧または高調波含有量の検出値とに対応した感度補
正係数の値をファジィ推論部10から出力させ、この感
度補正係数を用いて無効電力の不感帯を定めることによ
り、回路電圧を異常上昇させることなく、また高調波の
含有量を抑制しつつ力率の改善を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受配電設備に設け
る調相設備の電力用コンデンサの投入及び開放を制御す
る調相設備制御方法及び該方法を実施するために用いる
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】受配電設備においては、その負荷力率を
改善し、変圧器利用率の向上と電力損失の低減とを図る
ために調相設備を設置している。一般に受配電設備に設
置される調相設備は電力用コンデンサと、該電力用コン
デンサの配電線への投入と配電線からの開放とを行わせ
る開閉装置と、自動力率調整器とを備えていて、配電線
から検出される無効電力が所定の不感帯を超えた時に自
動力率調整器から開閉装置に投入指令または開路指令を
与えて、コンデンサの投入または開放を行わせるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】配電線に電力用コンデ
ンサを投入すると、電源のリアクタンスの影響を受けて
回路電圧が変化するが、従来の調相設備では、力率の改
善のみを目的としてコンデンサの投入及び開放の制御を
行っていたため、コンデンサの投入量または開放量によ
っては、回路電圧が上昇し過ぎたり低下し過ぎたりする
ことがあり、負荷に悪影響を及ぼすおそれがあった。
【0004】即ち、負荷設備に供給される電圧が過大に
なると、負荷の種類によっては消費電力が増加すると同
時に、負荷自身の温度が上昇して、その寿命が短くなる
おそれがある。逆に負荷に供給される電圧が低すぎた場
合には、負荷の性能を十分に発揮させることができなく
なる。
【0005】また、電力用コンデンサは負荷設備等から
発生する高調波を吸収する機能を有しているが、従来は
もっぱら力率の改善を目的としてコンデンサの投入及び
開放を制御しており、高調波を抑制することは考慮して
いなかったため、回路電圧に含まれる高調波の含有率を
低減させる効果を調相設備に期待することはできなかっ
た。
【0006】本発明の目的は、回路電圧の変化を抑制し
つつ力率の改善を図ることができるようにした、調相設
備制御方法及び該制御方法を実施するために用いる調相
設備制御装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、力率の改善を図ると
ともに、回路電圧中の高調波含有量の低減をも図ること
ができるようにした調相設備制御方法及び該制御方法を
実施する制御装置を提供することにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、回路電圧の変化
を抑制しつつ力率の改善を図るとともに、回路電圧中の
高調波含有量の低減をも図ることができるようにした調
相設備制御方法及び該制御方法を実施する制御装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、配電線から検
出される無効電力が不感帯を逸脱して遅相側または進相
側に変化したときに配電線に接続された調相設備の電力
用コンデンサの投入または開放を行わせることにより無
効電力を不感帯内に収めるように制御する調相設備制御
方法、及び該方法を実施するために用いる制御装置に係
わるものである。
【0010】本発明に係わる制御方法おいては、配電線
から検出される回路電圧及び該回路電圧中の高調波含有
量の内の少なくとも一方と無効電力とを配電線の状態を
示す状態情報として該状態情報を前件部変数とするとと
もに不感帯を設定するために用いる不感帯設定用変数を
後件部変数として各変数の状態を複数のファジィラベル
により段階的に表現した複数のファジィルールと、前件
部変数が各ファジィラベルの概念に適合する度合いを規
定するメンバシップ関数と、後件部変数が各ファジィラ
ベルに適合する度合いを規定するメンバシップ関数とを
用いてファジィ推論を行うことにより前件部変数の値に
適合した後件部変数の値を出力するファジィ推論手段を
設ける。そして、配電線から随時検出される状態情報の
検出値をファジィ推論手段に入力して、検出された状態
情報の検出値に対応した不感帯設定用変数の値をファジ
ィ推論手段から出力させ、該ファジィ推論手段から出力
される不感帯設定用変数の値を用いて不感帯を定めるよ
うにする。
【0011】本発明に係わる調相設備制御装置は、配電
線の回路電圧及び該回路電圧中の高調波含有量の内の少
なくとも一方と配電線を流れる無効電力とを配電線の状
態を示す状態情報として検出する状態情報検出部と、状
態情報検出部から随時得られる状態情報に対応した無効
電力の不感帯を定める不感帯設定手段と、状態情報検出
部から検出された無効電力が設定された不感帯を逸脱し
て遅相側または進相側に変化したときに配電線に接続さ
れる調相設備の電力用コンデンサの投入または開放を指
令する指令信号を出力する出力制御部とを設けることに
より構成される。
【0012】上記不感帯設定手段は、状態情報検出部か
ら得られる状態情報を前件部変数とするとともに前記不
感帯を設定するために用いる不感帯設定用変数を後件部
変数として各変数の状態を複数のファジィラベルを用い
て段階的に表現した複数のファジィルールと、前件部変
数が各ファジィラベルの概念に適合する度合いを規定す
るメンバシップ関数と、前記後件部変数が各ファジィラ
ベルの概念に適合する度合いを規定するメンバシップ関
数とを用いてファジィ推論を行うことにより、随時入力
される状態情報の検出値に対応した不感帯設定用変数の
値を出力するファジィ推論部と、ファジィ推論部から出
力された不感帯設定用変数の値を用いて前記不感帯を定
めるための演算処理を少なくとも行う演算部とを備える
ことにより構成される。
【0013】上記のように、回路電圧及び高調波含有量
の内の少なくとも一方と無効電力とを配電線の状態を示
す状態情報として該状態情報を前件部変数とするととも
に、不感帯を設定するために用いる不感帯設定用変数を
後件部変数とした複数のファジィルールと、前件部変数
が各ファジィラベルが持つ概念に適合する度合いを規定
するメンバシップ関数と、後件部変数が各ファジィラベ
ルが持つ概念に適合する度合いを規定するメンバシップ
関数とを用いてファジィ推論を行うことにより状態情報
の検出値に対応した不感帯設定用変数の値を求めて、該
不感帯設定用変数の値に基づいて不感帯を設定するよう
にすると、回路電圧の変化を抑制しつつ無効電力を不感
帯内に収める制御を行わせることができるため、無効電
力の低減のみを目的とした調整を行うことにより回路電
圧が過度に上昇したり低下したりするのを防ぐことがで
きる。
【0014】また前件部変数とする状態情報として高調
波成分含有量を取り入れた場合には、力率を改善すると
同時に、回路電圧に含まれる高調波含有量が多いとき
に、電力用コンデンサの投入量を増加させて、その低減
を図ることができる。
【0015】不感帯を設定するためには、その進相側及
び遅相側の閾値を定める必要がある。本発明において
は、ファジィ推論の結果に基づいて不感帯の進相側及び
遅相側の閾値をその時々の配電線の状態に対応した値に
設定する。なお不感帯を定めるに当り、不感帯の幅は常
に一定としても良く、配電線の状態に応じて適宜に変化
させるようにしてもよい。
【0016】上記不感帯設定用変数は、不感帯を定める
ために用いることができる数値であればよい。この不感
帯設定用変数は、設定しようとする不感帯そのものを表
わす数値であってもよく、不感帯を間接的に規定する数
値であってもよい。例えば、不感帯の幅を一定とし、不
感帯の進相側及び遅相側の閾値を所定の無効電力値だけ
進相側または遅相側に移動させることにより、その時々
の配電線の状況に対応した不感帯を設定する場合には、
基準となる不感帯の移動量に感度補正係数Kfを乗じる
ことにより不感帯の移動量を演算して、演算された移動
量だけ不感帯を進相側または遅相側に移動させることに
より、不感帯を配電線の状態に対応させる方法をとるこ
とができるが、この場合、感度補正係数Kf を不感帯設
定用変数として用いることができる。
【0017】ファジィ推論の方法としては、各ファジィ
ルールの前件部変数の論理積(MIN)をとることによ
り各ルールの前件部の評価値ri を求めた後、その評価
値ri と同じルールの後件部変数のファジィ集合との論
理積をとることにより得たファジィ集合を各ルールの結
論とし、すべてのファジィルールについて求めた結論の
論理和(MAX)をルール群の結論のファジィ集合とす
る方法(MIN・MAX法)や、各ファジィルールの前
件部変数の論理積(MIN)をとることにより各ルール
の前件部の評価値ri を求めた後、その評価値ri と同
じルールの後件部変数のファジィ集合との代数積をとる
ことにより得たファジィ集合を各ルールの結論とし、す
べてのファジィルールの結論の論理和(MAX)をルー
ル群の結論のファジィ集合とする方法等、種々の方法が
知られているが、本発明を実施するに当っては適正な結
果が得られる方法を選択して用いればよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の制御方法を適用
する調相設備と、本発明の制御方法を実施する制御装置
の構成例を示したもので、同図において、1は変圧器、
2は変圧器1の二次側に接続された配電線、3は複数個
設けられたコンデンサバンクである。各コンデンサバン
ク3は、基本的には電力用コンデンサCとそれに直列に
接続された直列リアクトルLs とにより構成されるが、
遅相無効電力の調整要求量が大きい場合には、並列リア
クトル(図示せず。)を更に備えることもある。各コン
デンサバンク3は、開閉器SWを介して配電線2に接続
されていて、各開閉器SWを投入及び遮断することによ
り、各コンデンサバンク3を配電線2に投入したり、配
電線2から開放したりするようになっている。一連のコ
ンデンサバンク3,3,…と配電線2との間に設けられ
た開閉器SW,SW,…により開閉装置4が構成されて
いる。
【0019】5は配電線2の無効電力を検出する無効電
力検出部、6は配電線2の回路電圧を検出する電圧検出
部、7は回路電圧の高調波含有量を検出する高調波検出
部で、無効電力検出部5には、配電線2に取り付けられ
た変流器8及び計器用変圧器9の出力が入力され、電圧
検出部6及び高調波検出部7には、計器用変圧器9の出
力が入力されている。
【0020】無効電力検出部5、電圧検出部6及び高調
波検出部7の出力は、ファジィ推論部10に入力され、
ファジィ推論部10の出力は無効電力検出部5の出力と
ともに演算部11に入力されている。また演算部11の
出力は出力制御部12に入力され、出力制御部12から
開閉装置4の所定の開閉器SWに投入指令及び開放指令
が与えられるようになっている。
【0021】ファジィ推論部10は、無効電力検出部5
により検出された無効電力と電圧検出部6により検出さ
れた回路電圧と高調波検出部7により検出された高調波
含有量とを前件部変数とし、無効電力の不感帯を設定す
るために用いる不感帯設定用変数を後件部変数とする複
数のファジィルールと、前件部変数とファジィラベルと
の関係を規定するメンバシップ関数と、後件部変数とフ
ァジィラベルとの関係を規定するメンバシップ関数とを
用いてファジィ推論を行うことにより、回路電圧の異常
な変化を抑制し、かつ回路電圧中の高調波含有量の低減
を図りつつ、無効電力を不感帯内に収めるように、コン
デンサの投入または開放を行わせるべく、随時入力され
る無効電力、回路電圧及び高調波含有量の検出値に対応
した不感帯設定用変数の値を演算する。
【0022】演算部11は、ファジィ推論部10から与
えられる不感帯設定用変数の値を用いて不感帯を定める
ために必要な演算処理を行う部分で、不感帯設定用変数
の値が変更されたときに、不感帯の進相側及び遅相側の
閾値を変更するための処理を行う。例えば、不感帯の幅
を一定とし、その進相側及び遅相側の閾値を移動させる
ことにより不感帯を適宜に変更する方法をとる場合に
は、ファジィ推論部10から、不感帯の各閾値の基準移
動量に乗じる感度補正係数Kf の値を出力させ、演算部
11では、該感度補正係数Kf を基準移動量に乗じる演
算を行って、不感帯の各閾値の移動量を演算する。演算
部11はまた、無効電力検出部5により検出されている
無効電力が設定された不感帯(随時変更される)から逸
脱しているか否かを判定する。
【0023】出力制御部12は、演算部11で行われた
判定の結果、検出されている無効電力が不感帯より遅相
側に逸脱していることが検出された場合には、開閉装置
4に投入指令を与えて1つの開閉器SWを投入し、1つ
のコンデンサバンクを投入する。1つのコンデンサバン
クを投入した後、未だ検出されている無効電力が不感帯
より遅相側に逸脱している場合には、更に次のコンデン
サバンクを投入する。また検出されている無効電力が不
感帯より進相側に逸脱していることが検出された場合に
は、開閉装置4に開放指令を与えて既に投入されている
コンデンサバンクの1つを開放し、その結果未だ無効電
力が不感帯より進相側に逸脱している場合には、更に投
入されているコンデンサバンクを開放する。これらの動
作により、無効電力を不感帯内に収めるように制御す
る。
【0024】図1に示した例では、無効電力検出部5
と、電圧検出部6と、高調波検出部7とにより、無効電
力、回路電圧及び回路電圧中の高調波含有量を配電線の
状態を示す状態情報として検出する状態情報検出部13
が構成され、ファジィ推論部10と演算部11とによ
り、無効電力に対する不感帯を設定する不感帯設定部1
4が構成されている。
【0025】前述のように、不感帯を設定するために
は、不感帯の進相側及び遅相側の閾値を定める必要があ
る。本発明においては、ファジィ推論の結果に基づい
て、不感帯の進相側の閾値及び遅相側の閾値のそれぞれ
を適宜に変更するようにすることができるが、以下に示
す例では、不感帯の幅を一定とし、配電線の状態に応じ
て不感帯の進相側の閾値及び遅相側の閾値を進相側また
は遅相側に同じ無効電力値だけ移動させることにより、
その時々の配電線の状態に対応した(回路電圧の変化を
抑制し、高調波含有量の低減を図りつつ無効電力を所定
の範囲に収めるために必要な)不感帯を設定するように
する。
【0026】この場合、不感帯を設定するための不感帯
設定用変数としては、不感帯の移動量そのものを用いる
こともできるが、以下の説明では、不感帯の進相側また
は遅相側への移動量を定めるために感度補正係数Kf を
用いて、該感度補正係数Kfを基準移動量Po に乗じる
ことにより不感帯の移動量を演算するものとする。
【0027】また無効電力Pf は、調相設備の1コンデ
ンサバンクの容量Pc (調相設備で1回に投入するコン
デンサ容量)を基準にして正規化して%表示する。即
ち、実際の無効電力をPx とした場合、無効電力Pf
を、Pf =(Px /Pc )×100[%]で表わす。
【0028】ここで、無効電力の進相側への不感帯幅及
び遅相側への不感帯幅をそれぞれ+Pa [%]及び−P
a [%]とする場合には、正負の符号をとる感度補正係
数Kf と、常に正の符号をとる基準移動量Po =Pa /
Kf [%]とを用いて、Ps=Kf ×Po により、不感
帯の進相側または遅相側への移動量Ps を演算する。そ
して、演算されたPs が正の場合には進相側にPs
[%]だけ不感帯(±Pa%の幅を有する)を移動さ
せ、演算されたPs が負の場合には遅相側にPs [%]
だけ不感帯を移動させる。
【0029】例えば初期値として、進相側及び遅相側の
不感帯の幅をともにPa =100[%](1コンデンサ
バンクの容量分)とする場合には、不感帯の基準変更量
Poを25(=100/4)[%]とし、ファジィ推論
により求められた感度補正係数Kf が0の場合には、図
2(A)に示すように、不感帯の移動量を零として、無
効電力Pf の零点を中心に不感帯(±100[%])を
設定する。
【0030】またKf =+4.0の場合には、図2
(B)に示すように、不感帯を進相側に100(Kf ×
Po =25×4.0)[%]移動させ、Kf =−4.0
の場合には、図2(C)に示すように、不感帯を遅相側
に100(Kf ×Po =25×4.0)[%]移動させ
る。
【0031】ここで、不感帯が図2(A)に示したよう
に設定される場合には、無効電力Pf が−100[%]
を超えているとき(1コンデンサバンクの容量に相当す
る大きさを超える遅相無効電力が生じているとき)に開
閉装置4に投入指令を与えて1つのコンデンサバンク3
を配電線に投入する。このコンデンサバンクの投入後、
再びファジィ推論により新たな感度補正係数を演算し、
その感度補正係数に基づいて新たな不感帯を設定する。
検出されている無効電力が新たな不感帯より遅相側に逸
脱している場合には、再び開閉装置4に投入指令を与え
て1つのコンデンサバンク3を投入する。
【0032】また検出されている無効電力が不感帯より
進相側に逸脱している場合、例えば、図2(B)に示す
ようにKf =4.0である場合に、200[%]を超え
る進相無効電力が生じたときには、開閉装置4に開放指
令を与えて既に投入されているコンデンサバンクの内の
1つを配電線2から切り離す。
【0033】以下、ファジィ推論により感度補正係数K
f を求める過程を、MIN・MAX法による場合を例に
とって説明する。
【0034】ファジィ推論を行うに当たっては、入力す
る情報の状態の程度と結論として得ようとする変数の大
きさの程度を段階的に表現するために、特定の概念を有
する複数のファジィラベルを用いる。無効電力Pf 、回
路電圧Vf 、高調波含有量H及び感度補正係数Kf のそ
れぞれの大きさの程度を表現するために用いるファジィ
ラベルの一例を示すと例えば表1の通りである。
【0035】
【表1】 表1に示した例では、無効電力Pf 、回路電圧Vf 及び
高調波含有量Hに対して5段階の異なる概念を有するフ
ァジィラベルPB,PM,ZE,NM,NBを用いてそ
れぞれの大きさの程度を表している。また感度補正係数
Kf についてはPB,PM,PS,ZE,NS,NM,
NBの7段階のファジィラベルを用いてその大きさの程
度を表現している。これらのファジィラベルは、ほぼ同
じような概念を表すために用いられるが、それぞれの細
かい意味は、使用される変数ごとに相違する。例えば、
無効電力に対して用いられるPMは、無効電力が「やや
遅相」であることを意味し、回路電圧に対して用いられ
るPMは、回路電圧が「やや低い」ことを意味し、高調
波含有量に対して用いられるPMは、高調波含有量が
「やや少ない」ことを意味する。また感度補正係数Kf
について用いられるPMは、該感度補正係数が「大き
い」ことを意味する。
【0036】ファジィ推論を行う場合には、上記の各変
数が各ファジィラベルの概念に適合する度合い(適合
度)μとの間の関係を規定する関数(メンバシップ関数
と呼ばれる。)を用意するとともに、If A is
B and C is D,and…,then X
is Y.のようなIf〜then形式のファジィルー
ルを経験則を加味して複数個作成する。
【0037】このIf〜then形式のファジィルール
においては、Ifに続く条件部を「前件部」と呼び、t
henに続く結論部を「後件部」と呼ぶ。本明細書で
は、前件部を構成する変数を前件部変数と呼び、後件部
を構成する変数を後件部変数と呼ぶ。
【0038】本発明においては、配電線から検出される
回路電圧及び高調波含有量の内の少なくとも一方と無効
電力とを配電線の状態を示す状態情報として該状態情報
を前件部変数とし、不感帯を設定するために用いる不感
帯設定用変数を後件部変数として、各変数の状態を複数
のファジィラベルを用いて段階的に表現することによ
り、複数のファジィルールを作成する。
【0039】本発明で用いるメンバシップ関数の一例を
図3ないし図6に示した。図3は定格電圧に対して正規
化して%表示された回路電圧Vf とファジィラベルP
B,PM,ZE,NM及びNBとの関係を規定するメン
バシップ関数を示し、図4は1コンデンサバンクの容量
を基準にして正規化した無効電力Pf とファジィラベル
PB,PM,ZE,NM及びNBとの関係を規定するメ
ンバシップ関数を示している。また図5は高調波含有量
HとファジィラベルPB,PM,ZE,NM及びNBと
の関係を規定するメンバシップ関数を示し、図6は感度
補正係数Kf とファジィラベルPB,PM,PS,Z
E,NS,NM,NBとの関係を示すメンバシップ関数
を示している。これらの例では、無効電力、回路電圧及
び高調波含有量に対して用いるラベルPBのメンバシッ
プ関数、並びに感度補正係数Kf に対して用いるラベル
NBのメンバシップ関数としてZ形の関数が用いられ、
無効電力、回路電圧及び高調波含有量に対して用いるラ
ベルNBのメンバシップ関数、並びに感度補正係数Kf
に対して用いるラベルPBのメンバシップ関数としてS
形の関数が用いられている。また無効電力、回路電圧及
び高調波含有量に対して用いるラベルPM,ZE,NM
のメンバシップ関数、並びに感度補正係数Kf に対して
用いるラベルPM,PS,ZE,NS,NMのメンバシ
ップ関数として三角形のメンバシップ関数が用いられて
いる。
【0040】表2に、本発明で用いるファジィルールを
規定するルールマトリックスの一例を示した。
【0041】
【表2】 表2に示した例では、説明を簡単にするために、配電線
の状態を示す状態情報として、無効電力Pf と回路電圧
Vf とを用いている。表2において、r1 ,r2 ,…r
25は、それぞれルール1、ルール2、…ルール25を意
味し、r1 〜r25のそれぞれの下に記載されたKf =P
B,…は後件部を構成する結論を示している。このルー
ルマトリックスにおいて、第1行目に記載された「低
い、PB」、「やや低い、PM」、…は、回路電圧につ
いての前件部の命題を示し、第1列目に記載された「遅
相、PB」、「やや遅相、PM」、…などの記載は、無
効電力についての前件部の命題を示している。また各行
と各列とが交差する部分に、各行の左端に示された命題
と各列の上端に示された命題とを前件部とするルールの
後件部の結論とが示されている。表2のルールマトリッ
クスに示された一連のファジィルールをIf〜then
形式の文に書き下すと以下の通りである。
【0042】 ルール 1:If Vf is PB and Pf is PB then Kf is PB. ルール 2:If Vf is PM and Pf is PB then Kf is PB. ルール 3:If Vf is ZE and Pf is PB then Kf is PM. ルール 4:If Vf is NM and Pf is PB then Kf is PS. ルール 5:If Vf is NB and Pf is PB then Kf is ZE. ルール 6:If Vf is PB and Pf is PM then Kf is PB. ルール 7:If Vf is PM and Pf is PM then Kf is PM. ルール 8:If Vf is ZE and Pf is PM then Kf is PS. ルール 9:If Vf is NM and Pf is PM then Kf is ZE. ルール10:If Vf is NB and Pf is PM then Kf is NS. …… …… ルール25:If Vf is NB and Pf is NB then Kf is NB. 上記のように、回路電圧と無効電力との2つの変数を前
件部変数とし、感度補正係数Kf を後件部変数としてフ
ァジィルールを作成する場合には、図3に示したよう
に、回路電圧Vf がファジィラベルPB,PM,ZE,
NM,NBのそれぞれの概念に適合する度合いを規定す
るメンバシップ関数と、図4に示したように、無効電力
Pf がファジィラベルPB,PM,ZE,NM,NBの
それぞれの概念に適合する度合いを規程するメンバシッ
プ関数と、図6に示したように、感度補正係数Kf がフ
ァジィラベルNB,NM,NS,ZE,PS,PM及び
PBのそれぞれの概念に適合する度合いを規程するメン
バシップ関数とを用いて、MIN・MAX法を適用する
ことにより、感度補正係数Kf を求める。
【0043】今、回路電圧Vf が約98[%]であった
とすると、図3に示すように、回路電圧のファジィラベ
ルPMの概念に対する適合度μは0.6であり、ファジ
ィラベルZEの概念に対する適合度μは0.35であ
る。回路電圧のその他のファジィラベルの概念に対する
適合度はすべて0である。
【0044】また無効電力Pf が−25[%]であった
とすると、図4に示すように、ファジィラベルPMの概
念に対するPf の適合度は0.5であり、ファジィラベ
ルZEの概念に対するPf の適合度も0.5である。無
効電力の他のファジィラベルの概念に対する適合度は0
である。
【0045】ここで、ルール1〜25のそれぞれについ
て、前件部変数のファジィラベルの概念に対する適合度
の最小値を前件部の評価値ri として求める。前件部の
評価値ri が0以外の値を示すルールは、ルール7,
8,12,13のみであり、その他のルールでは、前件
部の評価値ri が0になる。
【0046】このようにして各ルールの前件部の評価値
ri を求めた後、各ルールの後件部の結論を与えるファ
ジィラベルについてのメンバシップ関数を、そのルール
の前件部の評価値ri により裁断し(論理積を求め)、
該メンバシップ関数の評価値ri から上の部分を除去し
て各ルールの結論としてのファジィ集合を求める。
【0047】上記の例につき具体的に示すと、ルール7
は、「If Vf is PM and Pfis PM then Kf
is PM.」であるが、この場合、回路電圧Vf のP
Mに対する適合度は0.6、無効電力Pf のPMに対す
る適合度は0.5である。これらの内、小さい方の適合
度0.5をルール7の前件部の評価値ri とし、図7
(A)に示すように、ルール7の後件部の結論を与える
ラベルPMのメンバシップ関数を、前件部の評価値ri
=0.5のところで裁断して、0.5から上の部分を除
去することにより、ルール7の結論としてのファジィ集
合M7 (図7Aに斜線を施して示した部分)を求める。
【0048】ルール8は、「If Vf is ZE and P
f is PM then Kf is PS.」であるが、ここで
Vf のZEに対する適合度は0.35であり、Pf のP
Mに対する適合度は0.5である。これらの適合度の
内、小さい方「0.35」をルール8の前件部の評価値
ri とし、図7(B)に示すように、後件部の結論を与
えるラベルPSのメンバシップ関数を前件部の評価値r
i =0.35のところで裁断して、ルール8の結論とし
てのファジィ集合M8 を求める。
【0049】ルール12は、「If Vf is PM and
Pf is ZE then Kf is PS.」であるが、ここ
でVf のPMに対する適合度は0.6であり、Pf のZ
Eに対する適合度は0.5である。これらの適合度の
内、小さい方「0.5」をルール12の前件部の評価値
ri とし、図7(C)に示すように、ルール12後件部
の結論を与えるラベルPSのメンバシップ関数を前件部
の評価値0.5のところで裁断して、ルール12の結論
としてのファジィ集合M12を求める。
【0050】ルール13は、「If Vf is ZE and
Pf is ZE then Kf is ZE.」であり、ここで
Vf のZEに対する適合度は0.35、Pf のZEに対
する適合度は0.5である。これらの適合度の内、小さ
い方「0.35」をルール13の前件部の評価値ri と
し、図7(D)に示すように、後件部の結論を与えるラ
ベルZEのメンバシップ関数を前件部の評価値0.35
のところで裁断して、ルール13の結論としてのファジ
ィ集合M13を求める。
【0051】その他のルールでは前件部の評価値が0で
あるので、その評価値により後件部の結論を与えるメン
バシップ関数を裁断すると、ルールの結論としてのファ
ジィ集合は零になる。
【0052】全てのルールについて結論としてのファジ
ィ集合を求めた後、求められたファジィ集合の論理和を
とって結論としてのファジィ集合を求める。上記の例で
は、図7(A)ないし(D)に斜線で示したファジィ集
合M7 ,M8 ,M12,M13の論理和をとることにより、
図6に斜線で示したように、結論としてのファジィ集合
Mを求める。
【0053】次いで、このファジィ集合Mの重心Gを求
めて非ファジィ化し、この重心Gに相当する感度補正係
数Kf を推論結果として出力する。このようにして得ら
れた感度補正係数Kf を基準移動量(上記の例では25
[%])に乗じることにより、不感帯の移動量を求めて
新たな不感帯を設定する。
【0054】上記の例では、演算部11で無効電力検出
部5により検出されている無効電力が設定された不感帯
から逸脱しているか否かを判定したが、この判定は出力
制御部12で行ってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、回路電
圧及び高調波含有量の少なくとも一方と無効電力とをフ
ァジィルールの前件部変数とし、無効電力の不感帯を定
めるために用いる不感帯設定用変数をファジィルールの
後件部変数として、ファジィ推論を行うことにより、配
電線の状態に対応した不感帯を定めるようにしたので、
回路電圧の変化を抑制しつつ無効電力を適値に調整して
力率の改善を図ることができ、変圧器の利用率の向上と
電力損失の低減とを図ることができる。また回路電圧の
変化抑制効果により、負荷設備の消費電力の増加、寿命
の短縮、または性能の低下等が生じるのを防ぐことがで
きる。
【0056】更に本発明において、無効電力とともに高
調波含有量をファジィルールの前件部変数として用いた
場合には、力率の調整を行うと同時に高調波成分の低減
をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が対象とする調相設備の構成の概略と、
本発明に係わる調相設備制御装置の構成例とを示したブ
ロック図である。
【図2】(A)ないし(C)は、無効電力に対して設定
する不感帯を説明する説明図である。
【図3】ファジィ推論を行う際に用いるメンバシップ関
数を示した線図である。
【図4】ファジィ推論を行う際に用いる他のメンバシッ
プ関数を示した線図である。
【図5】ファジィ推論を行う際に用いる更に他のメンバ
シップ関数を示した線図である。
【図6】ファジィ推論を行う際に用いる更に他のメンバ
シップ関数を示した線図である。
【図7】(A)ないし(D)はファジィ推論の過程を説
明する説明図である。
【符号の説明】
1 変圧器 2 配電線 3 コンデンサバンク 4 開閉装置 5 無効電力検出部 6 電圧検出部 7 高調波検出部 8 変流器 9 計器用変圧器 C コンデンサ Ls 直列リアクトル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線から検出される無効電力が不感帯
    を逸脱して遅相側または進相側に変化したときに前記配
    電線に接続された調相設備の電力用コンデンサの投入ま
    たは開放を行わせることにより前記無効電力を前記不感
    帯内に収めるように制御する調相設備制御方法におい
    て、 前記配電線から検出される回路電圧及び該回路電圧中の
    高調波含有量の内の少なくとも一方と無効電力とを前記
    配電線の状態を示す状態情報として該状態情報を前件部
    変数とするとともに前記不感帯を定めるために用いる不
    感帯設定用変数を後件部変数として各変数の状態を複数
    のファジィラベルにより段階的に表現した複数のファジ
    ィルールと、前記前件部変数が各ファジィラベルの概念
    に適合する度合いを規定するメンバシップ関数と、前記
    後件部変数が各ファジィラベルの概念に適合する度合い
    を規定するメンバシップ関数とを用いてファジィ推論を
    行うことにより前記前件部変数の値に適合した後件部変
    数の値を出力するファジィ推論手段を設け、 前記配電線から随時検出される状態情報の検出値を前記
    ファジィ推論手段に入力して、検出された状態情報の検
    出値に対応した不感帯設定用変数の値を前記ファジィ推
    論手段から出力させ、 前記ファジィ推論手段から出力される不感帯設定用変数
    の値を用いて前記不感帯を定めることを特徴とする調相
    設備制御方法。
  2. 【請求項2】 配電線の回路電圧及び該回路電圧中の高
    調波含有量の内の少なくとも一方と無効電力とを前記配
    電線の状態を示す状態情報として検出する状態情報検出
    部と、 前記状態情報検出部から随時得られる状態情報に対応し
    た無効電力の不感帯を定める不感帯設定手段と、 前記状態情報検出部から検出された無効電力が前記不感
    帯を逸脱して遅相側または進相側に変化したときに前記
    配電線に接続された調相設備の電力用コンデンサの投入
    または開放を指令する指令信号を出力する出力制御部と
    を具備し、 前記不感帯設定手段は、 前記状態情報検出部から得られる状態情報を前件部変数
    とするとともに前記不感帯を設定するために用いる不感
    帯設定用変数を後件部変数として各変数の状態を複数の
    ファジィラベルを用いて段階的に表現した複数のファジ
    ィルールと、前記前件部変数が各ファジィラベルの概念
    に適合する度合いを規定するメンバシップ関数と、前記
    後件部変数が各ファジィラベルの概念に適合する度合い
    を規定するメンバシップ関数とを用いてファジィ推論を
    行うことにより、随時入力される状態情報の検出値に対
    応した不感帯設定用変数の値を出力するファジィ推論部
    と、 前記ファジィ推論部から出力された不感帯設定用変数の
    値を用いて前記不感帯を定めるための演算処理を少なく
    とも行う演算部とを備えていることを特徴とする調相設
    備制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012162152A1 (en) * 2011-05-20 2012-11-29 Chuc, Llc Waveform distortion mitigation in power systems
CN116345701A (zh) * 2023-05-31 2023-06-27 国网安徽省电力有限公司合肥供电公司 一种低压无功补偿智能监测控制系统
CN120109832A (zh) * 2025-03-03 2025-06-06 重庆大学 一种高惯量储能型同步调相机自适应电压支撑控制方法及装置

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