JPH1148212A - 竹集成床材とそれを用いた床構造 - Google Patents

竹集成床材とそれを用いた床構造

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JPH1148212A
JPH1148212A JP20465597A JP20465597A JPH1148212A JP H1148212 A JPH1148212 A JP H1148212A JP 20465597 A JP20465597 A JP 20465597A JP 20465597 A JP20465597 A JP 20465597A JP H1148212 A JPH1148212 A JP H1148212A
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JP
Japan
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bamboo
laminated
flooring
floor
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JP20465597A
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Shigeru Murakami
村上  茂
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MITSUBA KK
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MITSUBA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の竹集成床材は表面が平滑で、その上を
あるいても特に竹踏み効果等を得ることはできなかっ
た。 【解決手段】 本発明の竹集成床材は孟宗竹等の竹を横
挽き及び縦挽きして厚さ数mm、幅数cmの方形板状に
形成し且つかび止め処理及び低温除湿乾燥した竹材1を
幅方向に複数枚並べ、その上に別の竹材1をその幅方向
に数枚並べると共に竹材1間の継ぎ目2を下層の竹材1
間の継ぎ目2から横にずらして2層以上積層し、最上層
の竹材1の表面を円弧状に形成し、それらの竹材1の継
ぎ目2及び積層重合部3を接着剤で接着してなる方形の
積層板30からなるものである。本発明の床構造は竹集
成床材を2枚以上、最上層の竹材の配列方向が縦横の市
松模様になる様に配列したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孟宗竹、真竹等の竹
から切り出した竹材を組合わせてなる竹集成床材であ
り、一般住宅、公共住宅、運動施設等の建物の床材の材
料として使用することができる竹集成床材と、それを用
いた床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より建築材、特に床材には各種のも
のがあり、天然の木材、合板等がある。合板にも各種形
状、構造のものがあり、竹を利用したものもある。竹は
古くから物差しとして使用されていることからも分かる
ように伸縮性が少なく、耐久性、強靭性に優れ、また脱
臭効果も高い。
【0003】そこで従来は孟宗竹を横挽き及び縦挽きし
て厚さ数mm、幅数cm、長さ数10cm〜1mの板状
に成形した竹材Aを図9の様に縦向きに並べ、隣接する
竹材A同士を接着剤を用いて加圧接着した竹積層板Bが
ある。この竹積層板Bは表面Cに竹の模様が表われるの
で竹特有の美観と風合いがあり、体裁が良く、また、竹
特有の弾力性があり、反ったり、割れたりしにくく、た
わみが少なく、振動幅も小さく、耐湿性に優れていると
いった利点がある。
【0004】また従来は図10に示す様にベニヤ板等の
合板Dの上に前記の様な竹材Aを重ねて張り付けた竹合
板Eもある。これも竹の模様が表面に出るので竹独自の
美観と風合いがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す竹積層板B
は多数枚の竹材Aの全てを同じ縦向きに並べてあるた
め、接着剤で接着されていても、縦向きの力に対する接
着強度は弱い。そのため、この竹積層板Bを床材として
使用すると、床に加わる縦向きの力で竹材Aの継ぎ目F
の接着が剥れたり、歪んだりし易くなる。特に、激しい
運動を行う体育館等の床板に使用すると激しい振動が加
わるのでより一層接着が剥れたり、歪んだりし易くな
り、歩きにくくなったり、場合によっては亀裂部分から
出ている竹のささくれが足に突き刺さったりする虞れが
あり危険でもあった。
【0006】図10に示すものは竹材Aが竹とは異質の
合板(例えばベニヤ板)Dに接着されているため、接着
された竹材Aと合板Dの伸縮率や吸湿率等が異なる。こ
のため時の経過に伴って接着が剥れたり、歪んだりする
ことがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本件出願人は先に
前記従来の床材の課題を解決する竹集成床材を開発し、
既に特許出願(特願平7−197090号)している。
本件出願人が先に開発した竹集成床材は、図11
(a)、(b)に示す様に、孟宗竹等の竹を横挽き及び
縦挽きして厚さ数mm、幅数cmの方形板状に形成した
竹材aをかび止め処理してから低温除湿乾燥し、その竹
材aを同竹材aの幅方向に複数枚並べ、それらの上に前
記のかび止め処理及び低温除湿乾燥した竹材aをその幅
方向に数枚並べると共に竹材a間の継ぎ目bを下の層の
竹材a間の継ぎ目bから横にずらして複数層積層し、最
上層の竹材aは節目模様dが表面になるように積層し、
それらの継ぎ目b及び積層重合部eを接着剤で接着して
方形の積層板fを形成し、この積層板fのいずれかの外
周面gに同外周面gよりも竹材aの配列方向又は長手方
向外側に突出する嵌合突部hを形成し、他の外周面gに
同外周面gよりも竹材aの配列方向又は長手方向内側に
窪んで他の竹集成床材の嵌合突部hを嵌入可能な嵌合凹
部jを形成し、嵌合突部hと嵌合凹部jは竹材aの板厚
と同じ厚さにし、積層板fの最上層の竹材aの表面にU
V塗装を施してなるものである。
【0008】本件出願人が既に特許出願している上記竹
集成床材は、従来の床材の課題を十分に解決し、市場に
おいても好評を得ているものであり、特に問題はない。
本件出願の発明は、この竹集成床材の機能をさらに向上
させるべく改良を加えたものである。
【0009】本件発明の目的は、節目を持った竹独自の
美観と風合いがあり、歪んだり、伸縮したり、接着が剥
れたり、割れたりしにくく、湿度に強く、かびも生えに
くく、その上を歩くだけで足の裏が押圧されて自然に竹
踏み効果が得られる竹集成床材とそれを用いた床構造を
提供することにある。
【0010】本件出願の第1の発明は、孟宗竹等の竹を
横挽き及び縦挽きして厚さ数mm、幅数cmの方形板状
に形成し且つかび止め処理及び低温除湿乾燥した竹材を
幅方向に複数枚並べ、その上に別の竹材をその幅方向に
数枚並べると共に竹材間の継ぎ目を下層の竹材間の継ぎ
目から横にずらして2層以上積層し、最上層の竹材の表
面を円弧状に形成し、それら竹材の継ぎ目及び積層重合
部を接着剤で接着してなる方形の積層板からなるもので
ある。
【0011】本件出願の第2の発明は、請求項1記載の
積層板の最上層の竹材を同竹材の節目模様が表面になる
ように並べたものである。
【0012】本件出願の第3の発明は、請求項1又は請
求項2記載の積層板の外周面のいずれかの辺に、同外周
面よりも竹材の配列方向又は長手方向外側に突出する嵌
合突部を形成し、外周面の他の辺に同外周面よりも竹材
の配列方向又は長手方向内側に窪んで他の竹集成床材の
嵌合突部を嵌入可能な嵌合凹部を形成し、嵌合突部と嵌
合凹部は竹材の板厚と同じ又はほぼ同じ厚さに形成した
ものである。
【0013】本件出願の第4の発明は、請求項1乃至請
求項3記載の夫々の積層板の最上層の竹材の表面にUV
塗装を施したものである。
【0014】本件出願の第5の発明は、請求項1乃至請
求項4記載の夫々の竹集成床材において、最上層の竹材
を下層の竹材より幅の広い一枚ものとしたものである。
【0015】本件出願の第6の発明は、請求項1乃至請
求項5記載の夫々の竹集成床材において、最下層の竹材
の幅方向中央部底面に、その両外側より一段浅い凹溝を
形成したものである。
【0016】本件出願の第7の発明は、請求項1乃至請
求項6記載の夫々の竹集成床材において、最下層の竹材
の裏面に消音材を取付けたものである。
【0017】本件出願の第8の発明は、請求項1乃至請
求項7記載の夫々の竹集成床材を2枚以上、最上層の竹
材の配列方向が縦横の市松模様になる様に配列したもの
である。
【0018】
【発明の実施の形態1】本発明の竹集成床材の実施の形
態の一例を図1に示す。この竹集成床材10は孟宗竹を
横挽き及び縦挽きして厚さ数mm、幅数cmの方形板状
に形成した竹材1(図8b)を後述するようにかび止め
処理した後、同竹材1の幅方向に二枚以上並べ、その上
に二枚以上の竹材1をその幅方向に並べ、このとき隣接
する竹材1同士の継ぎ目2を下層の竹材1間の継ぎ目2
から横にずらして所望数積層し、この上に前記と同様に
かび止め処理した後、面取りされて表面が円弧状に形成
された表面用竹材11(図8c)を前記竹材1と同数そ
の幅方向に並る。このときも隣接する表面用竹材11の
継ぎ目2を下層の竹材1の継ぎ目2から横にずらすと共
に節目模様16が表面になるように並べ、竹材1及び表
面用竹材11の継ぎ目2及びこれらの積層重合部3を接
着剤で接着して最上層が円弧面で形成される積層板30
を形成し、この積層板30の外周面20の所定の辺に嵌
合突部5と嵌合凹部6を形成し、積層板30の最上層に
UV塗装を施してなるものである。この実施例では積層
板30を形成する時の竹材1及び表面用竹材11の寸
法、その幅方向に並べる竹材1及び表面用竹材11の枚
数、積層数等は任意に選択することができる。その一例
としては例えば、竹材1及び表面用竹材11の寸法は厚
さ数mm、幅数cm、長さ数cm〜数10cmとし、こ
の竹材1と表面用竹材11を組合わせて製作される竹集
成床材10の寸法を厚さ15mmとすると竹材1を2層
又は4層に積層し、その上に表面用竹材11を一層積層
して縦横約20cm〜30cmの正方形にするとか、幅
7〜9cm、長さ約30cm程度の細長にするとかす
る。使用する複数枚の竹材1及び表面用竹材11は全て
同じ寸法のものでも異なる寸法のものでも良い。
【0019】図1の竹集成床材10は、積層板30の外
周面20のうち、竹材1の配列方向の辺に同外周面20
より外側に突出する嵌合突部5を形成し、反対側の辺に
外周面20より内側に窪んで他の竹集成床材の嵌合突部
5を嵌入可能とした嵌合凹部6を形成し、更に、竹材1
の長手方向一端の辺にも嵌合凹部6を形成してある。嵌
合突部5と嵌合凹部6の数とか形成する位置は図示した
ものに限らず、例えば、竹集成床材10の2辺に嵌合突
部5を、他の2辺に嵌合凹部6を形成する等してもよ
い。嵌合突部5と嵌合凹部6は、後述するサネ切り加工
によって形成する。
【0020】積層板30の最上層のUV塗料仕上げは、
最上層の表面用竹材11の表面を研磨した後に行なうの
がよい。このUV塗装には油変性一液型ポリウレタン樹
脂塗料や油変性二液型ポリウレタン樹脂塗料等のUV塗
料を使用する。
【0021】図1に示す竹材1及び表面用竹材11の接
着方法は各種あるが、その一例として、側面22(図1
b)に接着剤を塗布した竹材1を横に並べながら一枚づ
つ接着し、その上に積層重合部3に接着剤を塗布した竹
材1を重ねながら積層重合部3を一枚づつ接着し、その
上に同じく積層重合部3に接着剤を塗布した表面用竹材
11を重ねて接着する方法があり、他の方法としては側
面22に接着剤を塗布した竹材1を横に並べ、その上に
側面22及び積層重合部3に接着剤をつけた竹材1を横
に並べ、この上に側面22及び積層重合部3に接着剤を
つけた表面用竹材11を横に並べ、これら竹材1及び表
面用竹材11をまとめて加圧接着する方法がある。ま
た、この他にも、側面22に接着剤を塗布した竹材1又
は表面用竹材11を横に並べ、それを配列方向に加圧接
着して一枚の集成板4又は表面用集成板44を形成し
(図3a、b)、この集成板4の上に裏面に接着剤を塗
布した他の集成板4を重ね、更にその上に、裏面に接着
剤を塗布した表面用集成板44を重ね、その状態で上下
に加圧して集成板4及び表面用集成板44を積層方向に
接着する方法もある。いずれの場合にも、接着剤の乾燥
を速めるために加圧と共に高周波加熱し、或は加圧せず
に単に高周波加熱する方法がある。
【0022】図1の竹集成床材10は最下層の竹材1の
うち幅方向中央の竹材1の肉厚をその両側の竹材1の肉
厚より薄くして、その底面に凹溝7を形成してある。こ
の凹溝7を形成することにより、それを敷く床が多少凸
凹していても水平に敷き易くなり、床に布設した後に通
気路となり、通気性が良くなって、竹材1にかびが生え
にくくなる。
【0023】竹集成床材10には図4に示す様に釘孔2
1が形成されている。この釘孔21は竹集成床材10を
床に敷設する時に釘を打ち込んで床に固定するためのも
のである。この釘孔21は嵌合突部5から内側に向けて
斜めに開口されている(図4b)。釘孔21の数、間隔
は竹集成床材10の長さにもよるが、竹集成床材10の
長さが910mmのときは、290mm間隔で3個形成
するのが作業性の面からも竹集成床材10の固定の安定
性の面からも望ましい。釘孔21は釘を打ち込むときに
竹材1又は表面用竹材11が割れない様にするためのも
のである。釘をエアガンで打込む場合は釘孔21が無く
とも竹材1又は表面用竹材11は割れないので、この場
合は釘孔21は必ずしも必要無い。尚、図1(a)の1
6は竹の節目模様である。
【0024】
【発明の実施の形態2】本発明の竹集成床材の実施の形
態の他例を図2に示す。この竹集成床材10も竹材1及
び表面用竹材11を組合わせて形成されており、最上層
に配置される表面用竹材11を幅の広い一枚ものにし、
更に、最下層の竹材1の裏面にシート状の消音材8を貼
り付けたものである。消音材8には種々のものがある
が、本発明で使用される消音材8は汎用されているどの
消音材8であってもよい。この竹集成床材10は二階の
床材に使用すると階下に音が響きにくくなる。
【0025】
【発明の実施の形態3】本発明の竹集成床材10を用い
た床構造の実施の形態の一例を図6に示す。この床構造
には例えば、図5に示すように縦及び横が20cm程度
の正方形の竹集成床材10を使用し、この竹集成床材1
0の最上層の表面用竹材11の竹の繊維方向が縦横にな
る様に組み合わせて全体で市松模様になるように配列し
てある。
【0026】
【本発明の竹集成床材の製造方法の説明】本発明の竹集
成床材の製造方法は各種考えられるが、その一例として
次の様な方法がある。本発明の竹材1及び表面用竹材1
1の原料としては孟宗竹、真竹、剛竹、柱竹等種々のも
のが考えられるが、これらのうちの孟宗竹が望ましい。
また孟宗竹のなかでも3〜4年産の若いものは含水量が
多く反りが発生し易く、さらに糖分が残存しているため
かびや虫が発生することがある。逆に古過ぎるものは耐
久性、強靭性が劣る。従って、5年産の孟宗竹を使用す
るのが最も望ましい。以下では孟宗竹を例として説明す
る。
【0027】1.横挽き、縦挽き 例えば5年産の1本の孟宗竹(内径15cm、円周47
cm、肉厚8mm程度の竹)を長さ約1mの間隔で横挽
きして数本(通常は3〜4本)にする。 2.横挽きした竹を竹割り機にて幅約3.3cmに縦挽
きする。これにより複数の竹材1(図8b)が形成され
る。この竹材1のうちから一部を取り出し、これを面取
加工して表面を円弧状に形成する。これにより複数の表
面用竹材11(図8c)が形成される。竹材1及び表面
用竹材11を検品して不良品を排除する。 3.漂白及び殺菌、カビ止め 本来、竹材はカビが発生する欠点を持ち合わせている。
そこで前記竹材1及び表面用竹材11を漂白、殺菌する
と共にカビ止め処理も行なう。漂白は前記の竹材1及び
表面用竹材11を次亜塩素酸ソーダ液に常温(30℃〜
40℃)で5分間浸漬して行う。漂白は過酸化水素ナト
リウム内で煮沸して行うこともできる。漂白と同時に寄
生虫の殺菌、カビ止めをする。次亜塩素酸ソーダ液は強
い酸化作用を示すアルカリ溶液なので、それから引き揚
げた竹材1及び表面用竹材11は良く水洗いして拭き取
る。この後に選別検査を行うと共に素材の表面色を揃え
る。尚、漂白に過酸化水素ナトリウムを使用した場合に
は、残留過酸化水素を十分に除去しないと漂白、酸化作
用が残留して漂白が過剰に進行したり、その後の加工に
悪影響がでることがある。そこでこのような弊害を防止
するためには短時間で残留過酸化水素を完全に除去でき
る過酸化水素分解酵素(カタラーゼ)を主成分とする分
解剤を用いて残留過酸化水素を完全に除去することが望
ましい。 4.竹材の寸法選定 竹材1及び表面用竹材11が乾燥する前にその側面及び
表面の無駄な部分を剃り落とす。これにより竹材1及び
表面用竹材11の幅、厚さ等が決まる。 5.表面研磨 前記の様に形成された竹材1及び表面用竹材11の表面
を研磨する。研磨は粗研磨した後に微研磨を行う。この
研磨は必ずしも行う必要はない。 6.低温除湿乾燥 前記の様に研磨処理した竹材1及び表面用竹材11を低
温除湿方式により乾燥して仕上げをする。この乾燥はボ
イラーを併用した除湿方式により90℃〜100℃に温
度を維持し、竹材1及び表面用竹材11の100%ある
含水率を38時間以内で7〜8%を限度に乾燥する。こ
の場合、内部から乾燥し始めて外部へと乾燥が拡大す
る。これにより、竹材1及び表面用竹材11は水に触れ
ても常に含水率を7〜8%に維持可能となる。この仕上
げ後に、竹材1及び表面用竹材11の再検査を行なう。 7.竹はぎ機による竹材同士の接着 前記の様に乾燥させた竹材1の周面に自動糊付機にて接
着剤を塗付し、その竹材1を所望枚数だけ横に並べ、そ
の上に別の竹材1を重ねて図1に示す様に2層にし、さ
らにその上に自動糊付機にて底面及び側面に接着剤を塗
布した表面用竹材11を横に並べ、その後、6面竹はぎ
機にて20分以内に位置を設定し、圧力9Kg/cm2
以上かけて竹材1及び表面用竹材11を接着する。この
接着剤は取扱いが容易な水性であること、初期接着性・
冷圧接着性に優れていること、高周波特性に優れ短時間
で接着可能であること、木材の汚染を防ぐためにpH値
が中性領域にあること、硬化剤添加後の泡立ちが少な
く、粘度上昇も低いこと、人体への悪影響が懸念される
ホルマリンを含有しないこと等の条件を満たしたものを
使用するのが望ましく、具体的には変性ビニル樹脂を主
成分とし、硬化剤にポリインシアネートを使用し、引張
り強度10kg/cm2 以上にした水性高分子−イソシ
アネート系接着剤を使用するのが最適である。尚、引張
り強度は7kg/cm2 以下では使用できない。 8.冷圧プレス 前記の様にはぎ合わせた竹材1及び表面用竹材11を高
周波加熱しながら冷圧プレス(コールドプレス)する。
このプレスは20分間、10kg/cm2 、27℃で行
う。この後、接着強度の検査及び選別を行う。尚、ホッ
トプレスは表面の焦付きを防止するため水分を吹き付け
ながら行う必要があるが、この水分が後にそりの原因と
なるため適さない。 9.サネ切り加工 前記の様に3層に接着された積層板30の外周面20の
所望の辺をサネ切り機によりサネ切り加工して、積層板
30の外周面20に嵌合突部5と嵌合凹部6とを形成す
る。その後に、積層板30の段差及び継ぎ目部分の点検
及び選別を行う。 10.研磨加工 前記点検及び選別の後、積層板30の表面を木地研磨
(粗研磨)し、更に、その後に塗面研磨(微研磨)を行
う。 11.前記研磨後に塗装仕上げを行なう。この塗装には
油変性一液型ポリウレタン樹脂塗料(UV塗料)を使用
する。この場合の加工色調は所望の色にすることができ
るが、竹の色調を生かすためにはホワイト又はブラウン
とするのが望ましい。いずれの色の場合も艶あり又は艶
消し仕上げとすることができる。この塗料は紫外線を照
射することにより硬化し、硬度4H程度となり、表面に
傷が付きにくくなる。塗装仕上げには油変性二液型ポリ
ウレタン樹脂塗料を使用することもできる。
【0028】12.竹集成床材10の仕上げ寸法の一例
は厚さT=15mm、幅W=90mm、長さL=910
mm程度とすることができる。長さは455mm、60
6mm、758mm、910mm、1820mmにする
と用途が広がる。勿論これ以外の寸法でも良い。
【0029】他の製造方法として予め表面用竹材11を
形成することなく、竹材1を前記と同様に所望数積層し
て積層板30を形成した後、同積層板30の最上層の竹
材1の表面を円弧状に面取りする方法もある。また、竹
材1を幅方向に複数枚並べて接着して集成板4を形成し
(図3a)、表面用竹材11を幅方向に複数枚並べて接
着して表面用集成板44を形成し(図3b)、集成板4
を上下の集成板4の竹材1間の継ぎ目2を横にずらして
所望枚数積層し、この上に表面用集成板44をその表面
用竹材11の継ぎ目2を下層の集成板4の竹材1間の継
ぎ目2から横にずらして積層する方法もある(図4)。
いずれの方法においてもこれ以外の工程は前記と同様で
ある。
【0030】
【本発明の竹集成床材の使用例】本発明の竹集成床材は
床材として使用することができる。以下に、床暖房シス
テムと組合わせて床材として使用する場合について図7
に基づいて説明する。
【0031】図7に示すものは厚さ12mm程度の防炎
合板を用いた床ベース12に、深さ4mm程度の凹部1
3を形成し、その凹部13の上に厚さ2〜3mmの断熱
材14を敷き、その上にポリエステルフィルムに導電性
発熱塗料をコーティングした厚さ1mm程度の面状発熱
体15を敷き、更にその上に本発明の竹集成床材10を
敷いてある。面状発熱体15は幅25cm、長さ70c
m或は160cmのものが使用されており、図示されて
いないがリード線が取付けられている。この場合の竹集
成床材10には例えば縦及び横が20cm程度の正方形
のものを使用し、それを竹の繊維方向が縦横になる様に
交互に配列して全体で図6のように市松模様になるよう
にしてある。竹集成床材10の配列はこれ以外の配列と
することもできる。また本発明の竹集成床材は表面が連
続する円弧面となるため、その上を歩くだけで足の裏の
ツボが刺激されて、自然に竹踏み効果が得られるので、
浴室や脱衣室等の人が通常裸足で歩く場所の床材として
使用するのに特に適する。但し、浴室や脱衣室等の特に
湿気の多い場所で使用する場合には表面を水性ビニル樹
脂で被覆する等の防水処理を施すことが望ましい。
【0032】
【発明の効果】本件出願の第1の発明には次の様な効果
がある。 .表面が連続する円弧面で形成されているため、その
上を歩くだけで足の裏のツボが押圧され、自然に竹踏み
効果を得ることができる。 .竹材1を横に並べる際に、下層の竹材1同士の継ぎ
目2から横にずらしたので竹材1の接合が強固になる。 .竹材1が厚さ数mm、幅数cmの方形板状であるた
め、手に持ち易い大きさであり、積層し易い。また、数
層積層するだけで床材として十分な厚さとなる。 .自然に竹踏み効果を得ることができるため、人が通
常裸足であるく浴室や脱衣室の床材として使用するのに
適し、また竹は脱臭効果があるのでサウナ等の床材とし
て使用するのに特に適する。 .竹材1をかび止め処理してあるため防かび性に優
れ、湿度、水分等の多い箇所へ敷設しても腐食しない。 .低温除湿乾燥した竹材1を使用するので、床に敷設
した後の乾燥により竹材1が歪んだり、ひび割れしたり
しにくくなり、敷設後も変形しにくい。
【0033】本件出願の第2の発明には上記効果に加え
て次の様な効果がある。 .最上層の竹材1を節目模様16が表面になるように
並べたため、竹の模様が表面に出て竹独特の美観と風合
いがある。
【0034】本件出願の第3の発明には上記効果に加え
て次の様な効果がある。 .積層板30の外周面20のいずれかの辺に嵌合突部
5を、他の辺に他の竹集成床材の嵌合突部5を嵌入可能
な嵌合凹部6を形成したので、多数枚の竹集成床材を手
軽に連結して敷設することができ、しかも敷設後に竹集
成床材が位置ずれしにくくなる。 .嵌合突部5も嵌合凹部6も、竹材1の配列方向又は
肉厚方向に形成したので、それらを形成しても、竹材1
が2つに分断されるとか、竹材1の肉が薄くなるといっ
たこともない。 .嵌合突部5も嵌合凹部6も竹材1の肉厚と同じであ
るかほぼ同じにしてあるため、嵌合突部5も嵌合凹部6
も形成し易い。
【0035】本件出願の第4の発明には上記効果に加え
て次の様な効果がある。 .最上層の竹材1の表面にUV塗装を施してなるた
め、表面が硬くなって傷がつきにくくなり、ささくれも
立ちにくくなるので、床材に使用しても安全である。
【0036】本件出願の第5の発明には上記効果に加え
て次の様な効果がある。 .最上層の竹材1をそれより下層の竹材1より幅の広
い一枚ものとしてなるので、一枚ものの竹材1が表面に
表われて体裁が良くなり、また、一枚ものであるため接
合がより一層強固になる。
【0037】本件出願の第6の発明には上記効果に加え
て次の様な効果がある。 .最下層の竹材1の中央部底面に凹溝7を形成してな
るので、それを敷く床が多少凸凹していても水平に敷き
易くなる。 .床に布設した後は凹溝7が通気路となり、通気性が
良くなって、竹材1にかびが生えにくくなる。
【0038】本件出願の第7の発明には上記効果に加え
て次の様な効果がある。 .最下層の竹材1の裏面に消音材8が取付けられてな
るので、建物の二階の床材として使用すれば防音効果が
発揮される。
【0039】本件出願の第8の発明には上記効果に加え
て次の様な効果がある。 .竹集成床材を2枚以上、最上層の竹材1の配列方向
が縦横の市松模様になる様に配列したものであるため、
見た目が奇麗で、体裁が良い。 .自然に竹踏み効果を得ることができるため、人が通
常裸足であるく浴室や脱衣室の床材として使用するのに
適し、また竹は脱臭効果があるのでサウナ等の床材とし
て使用するのに特に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の竹集成床材の第1の実施形態
を示す斜視図、(b)は竹集成床材の端面図。
【図2】本発明の竹集成床材の第2の実施形態を示す説
明図。
【図3】(a)は本発明の竹集成床材における集成板4
の形成過程を示す説明図、(b)は同表面用集成板44
の形成過程を示す説明図。
【図4】(a)は本発明の竹集成床材の他の実施形態を
示す一部切欠きの斜視図、(b)は(a)のX−X断面
図。
【図5】本発明の竹集成床材の組立て説明図。
【図6】本発明の竹集成床材の組立て後の一例を示す説
明図。
【図7】本発明の竹集成床材を床暖房システムと組合わ
せて使用する場合の縦断説明図。
【図8】(a)、(b)、(c)は本発明の竹集成床材
に使用される竹材1又は表面用竹材11の形成過程を示
す説明図。
【図9】竹材を使用した従来の積層材の説明図。
【図10】竹材をベニヤ板と組合わせて使用した従来の
竹合板の説明図。
【図11】(a)は本件出願人が先に開発した竹集成床
材の一例を示す斜視図、(b)は(a)の幅方向断面
図。
【符号の説明】
1は竹材 2は継ぎ目 3は積層重合部 5は嵌合突部 6は嵌合凹部 7は凹溝 8は消音材 10は竹集成床材 20は外周面 30は積層板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】孟宗竹等の竹を横挽き及び縦挽きして厚さ
    数mm、幅数cmの方形板状に形成し且つかび止め処理
    及び低温除湿乾燥した竹材(1)を幅方向に複数枚並
    べ、その上に別の竹材(1)をその幅方向に数枚並べる
    と共に竹材(1)間の継ぎ目(2)を下層の竹材(1)
    間の継ぎ目(2)から横にずらして2層以上積層し、最
    上層の竹材(1)の表面を円弧状に形成し、それら竹材
    (1)の継ぎ目(2)及び積層重合部(3)を接着剤で
    接着してなる方形の積層板(30)からなることを特徴
    とする竹集成床材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の積層板(30)の最上層の
    竹材(1)を同竹材(1)の節目模様(16)が表面に
    なるように並べてなることを特徴とする竹集成床材。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の積層板(3
    0)の外周面(20)のいずれかの辺に、同外周面(2
    0)よりも竹材(1)の配列方向又は長手方向外側に突
    出する嵌合突部(5)が形成され、外周面(20)の他
    の辺に同外周面(20)よりも竹材(1)の配列方向又
    は長手方向内側に窪んで他の竹集成床材の嵌合突部
    (5)を嵌入可能な嵌合凹部(6)が形成され、嵌合突
    部(5)と嵌合凹部(6)は竹材(1)の板厚と同じ又
    はほぼ同じ厚さに形成されてなることを特徴とする竹集
    成床材。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載の夫々の積層板
    (30)の最上層の竹材(1)の表面にUV塗装が施さ
    れてなることを特徴とする竹集成床材。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4記載の夫々の竹集成
    床材において、最上層の竹材(1)を下層の竹材(1)
    より幅の広い一枚ものとしたことを特徴とする竹集成床
    材。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5記載の夫々の竹集成
    床材において、最下層の竹材(1)の幅方向中央部底面
    に、その両外側より一段浅い凹溝(7)を形成したこと
    を特徴とする竹集成床材。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6記載の夫々の竹集成
    床材において、最下層の竹材(1)の裏面に消音材
    (8)を取付けてなることを特徴とする竹集成床材。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7記載の夫々の竹集成
    床材(10)を2枚以上、最上層の竹材(1)の配列方
    向が縦横の市松模様になる様に配列したことを特徴とす
    る竹集成床材を用いた床構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007016862A1 (en) * 2005-08-09 2007-02-15 Bo Hu A color bamboo floor
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CN106945135A (zh) * 2017-03-10 2017-07-14 安吉远峰竹木有限公司 芯板、竹木复合地板及其生产工艺
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