JPH1148464A - テストプリント方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

テストプリント方法およびインクジェット記録装置

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JPH1148464A
JPH1148464A JP9207961A JP20796197A JPH1148464A JP H1148464 A JPH1148464 A JP H1148464A JP 9207961 A JP9207961 A JP 9207961A JP 20796197 A JP20796197 A JP 20796197A JP H1148464 A JPH1148464 A JP H1148464A
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JP9207961A
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Kenichi Suzuki
健一 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像ムラを解消し、高階調度でかつ原画像に
対して忠実な再現性を発揮するテストプリント方法およ
びインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 記録シート501にインクを吐出する複
数のノズル514を矢印X方向に所定間隔ずらして配置
した記録ヘッド513と、記録ヘッド513を矢印Y方
向に所定の速度で移動させるキャリッジ512と、記録
シート501を矢印X方向に定速で搬送する搬送モータ
507と、記録ヘッド513よりも搬送モータ507に
よる搬送方向下流側に設けられた濃度計526とを含む
インクジェット記録装置を用いて行う。記録ヘッド51
3により前記記録媒体の濃度計526に対応する領域に
テストパターンを記録し、搬送モータ507により前記
記録媒体を定速で搬送しながら前記テストパターンを濃
度計526により読み取り、矢印X方向に沿った濃度信
号の分布を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクの吐出不良
を生じたノズルを容易に特定するテストプリント方法お
よび該方法を実施して画像ムラの少ない高品位画像を得
ることのできるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、患部を可視化して診断や治療等を
施す医療等の分野では、その患部の画像をプリントする
場合に、そのプリント物を基に診断等を行うため、画像
ムラの少ない高品位画像のプリントが要求されている。
【0003】従来より用いられているプリント方法とし
ては、銀塩フィルムにレーザで記録する方法、インク層
を塗布したインクリボンをシートに密着させて熱を加え
ることによりシート上にインクを転写させて画像を形成
する方法などが知られている。
【0004】しかしながら、これらの方法は、いずれ
も、高価な銀塩フィルム、インクリボン、特殊紙等を必
要とするため、安価でしかも高品位の画像を容易に得る
ことのできるプリント方法の採用が求められているとこ
ろである。
【0005】このような要求に応えるプリント方法とし
ては、インクジェット記録装置を用いたプリント方法が
有利である。すなわち、インクジェット記録装置は、イ
ンク吐出口とこれに連通するインク流路とからなるノズ
ルを有する記録ヘッドを用い、上記ノズルからインクを
吐出させてインク液滴を飛翔させ、これを記録シートに
付着させて記録を行うものである。このため、付着した
インクを浸透させるものであれば、このプリント方法に
おいては記録媒体となり得ることから、安価な普通紙の
利用も可能であり、従来の方法に比べて格段にランニン
グコストを下げることが可能である。また、このインク
ジェット方式を用いたプリント方法では、従来の方法に
比べて容易に画像を形成することができる点でも有利で
ある。
【0006】このようなインクジェット方式におけるイ
ンクの吐出方法には、吐出口近傍のインク流路内に発熱
体(例えば、電気熱エネルギ変換体)を設け、この発熱
体に必要に応じて電気信号を供給することにより発熱体
近傍のインクを局所的に加熱して発泡を生ぜしめ、これ
に伴う圧力変化によりインクを吐出口から吐出させる方
式、あるいは上記発熱体に代えて圧電素子等の電気機械
的変換体を用いて生じさせる体積変化によりインクを吐
出させる方式等が知られている。
【0007】いずれの方式の場合も、記録ヘッドに微細
なノズルを複数個配列し、この記録ヘッドを記録紙に対
して相対的に移動させる短い時間内に複数のノズル内の
発熱体等を同時に駆動させるようにして記録速度を上げ
ている。
【0008】しかしながら、上述のインクジェット記録
装置においては、記録休止時間が長いと、吐出口を介し
てインクと外気とが接している場合にインクの溶剤の蒸
発によりインクの粘度が増加してインクの流動性が極端
に低下するため、吐出口がその増粘物により目詰まりす
ることがある。この目詰まりは上述の画像ムラの原因と
なる。
【0009】また、このような微細なノズルを有する記
録ヘッドを製造する際に、複数個のノズルのうち、一部
に欠陥が発生し、所定の吐出動作ができないノズルが生
じる場合がある。
【0010】さらに、上述のような製造時には全く欠陥
が発生していない記録ヘッドの使用中に、何らかの理由
により一部のノズルに不具合が発生し、所定の吐出がで
きなくなる場合もある。
【0011】ところで、上述のノズルの目詰まりについ
ては、記録休止時に記録ヘッドの吐出口形成面を覆うキ
ャッピングによりインクの蒸発を防止すると共に、その
キャッピングを行うキャップ部材と吐出口形成面との間
の空間を減圧状態とし、目詰まりしたノズルからインク
を吐出口側に吸引することでその目詰まりを除去する等
の回復動作が行われている。
【0012】しかし、このような回復動作を行うために
は、目詰まりしたノズルを複数個のノズルから特定しな
ければならず、決して容易ではない。
【0013】この特定方法の一つとしては、特公平6−
78019号に記載されたテストパターン印字方法が知
られている。この方法は、複数のノズルのうち一つのノ
ズルのみを順次選択して駆動して得られる直線と、複数
のノズルを同時に駆動して得られる直線とを交互に順次
印字するものである。この方法によれば、容易に目詰ま
りしたノズルを特定することができ、その特定したノズ
ルに対してのみ回復動作を行うことができる。
【0014】このような回復動作によっても、なお目詰
まりが解消しない場合には、記録ヘッドを交換すること
になる。
【0015】また、上述したようなノズルの目詰まり以
外の原因でも、画像ムラが発生する。例えば、ノズルの
先端部の状態などによって液滴が吐出される角度が微妙
に変化することにより生じるインクの着弾位置ズレ、ま
たノズルによってインクの吐出量が異なる場合における
印字ドットの大きさの違いなどによってもやはり画像上
にインク濃度の濃い部分と薄い部分とが生じて画像ムラ
となる。
【0016】次に、図面を参照してインクジェット方式
でプリントする場合に画像ムラとなるケースについて具
体的に説明する。
【0017】図1(a)は吐出不良ノズルのないヘッド
を用いたベタ印字による画像を示す平面図であり、
(b)は(a)に示した画像を拡大して画像を構成する
各ドットの大きさ、位置を示す平面図である。記録ヘッ
ドは図中の矢印X方向に沿って配列された複数のノズル
を有している。図1(a)および(b)を参照すると、
各ノズルから吐出されたインク液滴により形成された各
正常なドット1が所定の大きさで所定位置に均一に着弾
しており、画像ムラは見られない。
【0018】これに対し、図2(a)は吐出不良ノズル
のあるヘッドを用いたベタ印字による画像を示す平面図
であり、(b)は(a)の拡大平面図である。図2
(a)を参照すると、白スジ2や黒スジ3が形成されて
おり、種々の原因で発生している。図2(b)におい
て、4は矢印X方向にずれて正常なドット1と重なり合
った位置ズレドットを示し、5は矢印Y方向(矢印X方
向に直交する方向)にずれている位置ズレドットを示
し、6はノズルの目詰まり等によって欠落した欠落ドッ
トを示し、7は正常なドット1よりもインク吐出量が多
いために面積が大きくなったドットを示し、8は逆にイ
ンク吐出量が少ないために面積が小さくなったドットを
示している。これらの種々の異常ドットにより上述の白
スジ2や黒スジ3が形成される。なお、図1(a)およ
び図2(a)における符号Lは一つの記録ヘッドの全ノ
ズルで印字できる幅を示す。
【0019】また、図2(a)および(b)に示すよう
に、上述の異常ドットが矢印Y方向に並んで矢印Y方向
の白スジ、黒スジとなっているのは、矢印X方向に配列
した複数のノズルを有する記録ヘッドを矢印Y方向に移
動させながら記録を行う構成のインクジェット記録装置
を例に採っているためである。
【0020】上述のような画像ムラは、複数のノズルの
うち、一つの異常ノズルによる場合以外に、複数のノズ
ルの位置関係によって発生する場合もある。ドット4の
ように、ノズルの異常の程度が少ない場合でも、隣り合
ったノズルの組み合わせによって白スジや黒スジとなる
こともある。
【0021】また、表現する階調を多くするために、同
じ位置に異なるヘッド、または異なるノズルで重ね打ち
をしてドットを重ね合わせることがあるが、ノズルの組
み合わせによっては、上述のように白スジや黒スジとな
ることもある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このような画像ムラの
解消は、上述の医療画像のように、高階調度でかつ原画
像に対して忠実な再現性が求められる分野では、極めて
重要な課題である。
【0023】しかし、従来の方法では、ノズルの目詰ま
りを検出することはできるものの、着弾位置ズレ、吐出
量不良などの吐出不良を検出することはできなかった。
【0024】そこで、本発明は、上述の画像ムラを解消
すべく、目詰まりノズルだけでなく、吐出不良ノズルを
も特定し、隣接する複数のノズルの組み合わせで発生す
る画像ムラ、重ね打ちする複数のノズルの組み合わせで
発生する画像ムラについても能率よく検出できるテスト
プリント方法および該方法を実施し得るインクジェット
記録装置を提供するものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、記録
媒体にインクを吐出する複数のノズルを第1の方向に所
定間隔ずらして配置した記録ヘッドと、該記録ヘッドを
前記第1の方向と直交する第2の方向に所定の速度で移
動させる記録ヘッド移動手段と、前記記録媒体を前記第
1の方向に定速で搬送する定速搬送手段と、前記記録ヘ
ッドよりも前記定速搬送手段による搬送方向下流側に設
けられた印字濃度検知手段とを含むインクジェット記録
装置を用いて行うテストプリント方法であって、前記記
録ヘッドにより前記記録媒体の前記印字濃度検知手段に
対応する領域にテストパターンを記録し、前記定速搬送
手段により前記記録媒体を定速で搬送しながら前記テス
トパターンを前記印字濃度検知手段により読み取り、前
記第1の方向に沿った濃度信号の分布を得ることを特徴
とする。
【0026】ここで、前記テストパターンは前記記録ヘ
ッドの全ノズルからインクを吐出するベタ印字で形成さ
れてもよい。
【0027】前記濃度信号が所定の閾値を越えた場合
に、該濃度信号に対応するノズルが吐出不良であると判
断してもよい。
【0028】前記濃度信号が所定の閾値を越えた場合
に、前記濃度信号の立ち上がりからの時間により、前記
記録ヘッドの複数のノズルのうち何番目のノズルが吐出
不良であるかを判断してもよい。
【0029】前記濃度信号の所定幅の積分値が所定の閾
値を越えた場合に、該濃度信号に対応するノズルが吐出
不良であると判断してもよい。
【0030】前記濃度信号の所定幅の積分値が所定の閾
値を越えた場合に、該濃度信号の立ち上がりからの時間
により、前記記録ヘッドの複数のノズルのうち何番目の
ノズルが吐出不良であるかを判断してもよい。前記判断
結果を表示してもよく、その表示には、前記記録媒体へ
のプリントを含めてもよい。
【0031】前記記録ヘッドは複数個あり、該複数の記
録ヘッドによるテストパターンを前記第1の方向に所定
の間隔をずらしながら記録してもよい。
【0032】前記所定の間隔は前記テストパターン同士
が離間してもよい。
【0033】また、本発明は、インクジェット記録装置
であって、記録媒体にインクを吐出する複数のノズルを
第1の方向に所定間隔ずらして配置した記録ヘッドと、
該記録ヘッドを前記第1の方向と直交する第2の方向に
所定の速度で移動させる記録ヘッド移動手段と、前記記
録媒体にテストパターンを記録する場合に前記記録媒体
を前記第1の方向に定速で搬送し、前記記録媒体に通常
の画像を記録する場合に前記記録媒体を前記第1の方向
に間欠的に搬送する搬送手段と、前記記録ヘッドよりも
前記搬送手段による搬送方向下流側に設けられた印字濃
度検知手段とを含み、前記記録ヘッドにより前記記録媒
体の前記印字濃度検知手段に対応する領域にテストパタ
ーンを記録し、前記搬送手段により前記記録媒体を定速
で搬送しながら前記テストパターンを前記印字濃度検知
手段により読み取り、前記第1の方向に沿った濃度信号
の分布を得ることを特徴とする。なお、「第1の方向に
所定間隔ずらして」という意味は、第1の方向のピッチ
が所定間隔ということであって、第2の方向に若干ずれ
ている場合も含むものとする。
【0034】本発明においては、目詰まりノズルだけで
なく、吐出不良ノズルをも特定し、隣接する複数のノズ
ルの組み合わせで発生する画像ムラ、重ね打ちする複数
のノズルの組み合わせで発生する画像ムラについても能
率よく検出できるテストプリント方法および該方法を実
施し得るインクジェット記録装置を提供することができ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0036】図3は、本発明のインクジェット記録装置
の一実施形態を示す概略斜視図であり、図4は図3のA
矢視図であり、図5は図3および図4に示した記録装置
の記録部に配された複数の記録ヘッドの配置構成を示す
平面図であり、図6(a)は図5に示した記録ヘッドの
吐出口形成面を拡大して示す平面図であり、図6(b)
は(a)に示した記録ヘッドにより吐出されたインク液
滴の着弾により形成された印字ドットを記録ヘッドの吐
出口に対応させて示す平面図である。
【0037】図3および図4において符号501は画像
形成のための記録シートである。一対の搬送ローラ50
2と503とは記録シート501を介して対向してお
り、別の一対の搬送ローラ504と505とは同じく記
録シート501を介して対向している。これらの搬送ロ
ーラは記録シート501を矢印X方向に搬送する搬送部
材であり、特に搬送方向下流側に位置する搬送ローラ5
05の外面には部分的に膨出部506が形成されてお
り、この膨出部506が直接記録シート501に接触す
るようになっている。この膨出部506は記録シート5
01の記録面との接触面積を小さくして画像を保護する
と共に、記録シート501の浮き上がりを抑制するため
のものである。搬送モータ507のモータ軸にはプーリ
508が取り付けられており、上述の搬送ローラのう
ち、主動ローラである搬送ローラ502と504の一端
にはそれぞれプーリ509と510が取り付けられてお
り、ベルト511によってプーリ508がプーリ509
と510に連結されている。従って、搬送モータ507
の回転は各プーリとベルトを介して搬送ローラ502と
504に伝えられるようになっている。従動ローラであ
る搬送ローラ503と505は不図示の機構によりそれ
ぞれ対向するローラ側に押し付けられる方向に付勢され
ているため、それぞれ対向するローラ間には記録シート
501が保持され、各ローラの回転により矢印X方向に
搬送が可能な構成となっている。
【0038】符号512は複数の記録ヘッド513A〜
513Lを搭載するキャリッジである。このキャリッジ
512は矢印Y方向に延在する一対のシャフト516と
517に摺動可能に保持されている。すなわち、キャリ
ッジ512の穴518には上記シャフト516が貫通し
ており、キャリッジ512の矢印X方向に突出する突起
部分519がシャフト517上に載置されている。
【0039】このようなキャリッジ512に搭載された
各記録ヘッドは、図6(a)に示すように矢印X方向に
沿って複数の吐出口514が配列されている。このよう
な吐出口514からインクが吐出されて形成された印字
ドット515は図6(b)に示すように吐出口514の
配列方向に沿って形成される。これらの記録ヘッドの吐
出口514は記録シート501に向けて配され、このシ
ート501の記録面と記録ヘッドの吐出口形成面との離
間距離dは図4に示すように常に一定に保持されてい
る。
【0040】本実施形態における記録ヘッドは12個配
置されているが、このように多数の記録ヘッドを同一の
キャリッジ512上に搭載する理由としては、一つは同
時に複数の記録ヘッドで記録を行うことにより記録速度
を上げるためであり、二つ目は色の異なるインクまたは
濃度の異なるインクを使用することによりカラー画像ま
たは濃度階調画像を形成できるようにするためである。
特に、医用画像の場合には、白黒の高階調画像が好んで
用いられるため、濃度階調画像を形成できるのは有利で
ある。
【0041】符号520は一部をキャリッジ512に固
定されたベルトであり、キャリッジ駆動モータ521の
軸に取り付けられたプーリ522と固定軸523に回転
可能に取り付けられたプーリ524とを連結している。
キャリッジ駆動モータ521の回転により、キャリッジ
512が矢印Y方向およびその反対方向に往復移動可能
とされる。このキャリッジ512の移動領域は記録シー
ト501の幅方向(矢印Y方向)の全域および記録シー
ト501の搬送領域の外側に位置するホームポジション
512a(図3に二点鎖線で示す)を含む。
【0042】このようにキャリッジ512は比較的広範
囲にわたって移動するが、その移動に際しても、上述し
たようにキャリッジ512に搭載した記録ヘッドの吐出
口形成面と記録シート501の記録面との離間距離は常
に一定に保持されていなければ、両者の接触等により記
録ヘッドの吐出口形成面を汚してしまい、吐出不良を招
く可能性がある。このため、本実施形態では、図4に示
すように記録ヘッドの吐出口形成面に対向する位置で、
かつ二対の搬送ローラ間にシートガイド525が設けら
れている。このシートガイド525は記録シート501
に接する面に多数の小穴が設けられており、不図示の手
段で記録シート501をシートガイド525に吸引させ
て記録シート501の記録面の平面性を維持している。
【0043】符号526は記録シート501の記録面に
形成された画像の濃度を光学的に測定する濃度計であ
る。この濃度計526は記録シート501の記録領域の
搬送方向下流側に配置されており、記録シート501を
挟んで発光部とこれに対向する位置に配された受光部と
から概略構成されている。発光部と受光部はいずれが上
部または下部になってもよい。この濃度計526によれ
ば、発光部からの発光を記録シート501で遮らせ、記
録シート501を透過してきた光を受光部で検知するこ
とにより、記録シート501の透過率、すなわちシート
の透過画像の濃度分布を検出することができる。濃度計
の他の態様としては、記録シート501の記録面側であ
る上側に発光部と受光部とを隣接して設け、発光部から
の発光がシートに反射して跳ね返った光を受光部で検知
する構成も可能である。この構成によれば、シートの反
射画像の濃度分布を検出することができる。
【0044】本実施形態では、図3および図4に示すよ
うに1組の濃度計526を設けた構成としたが、複数組
の濃度計を設け、複数箇所の濃度を同時に測定するよう
にしてもよい。
【0045】以上説明した構成を有する本実施形態に係
るインクジェット記録装置において通常の記録を行う場
合には、まず、記録シート501は搬送ローラ502と
503との間に送り込まれ、搬送モータ507の回転に
より所定距離ずつ間欠的に矢印X方向に送られる。記録
シート501の搬送が停止されている間に、キャリッジ
駆動モータ521の回転により、記録ヘッドを搭載した
キャリッジ512を矢印Y方向に一定の速度で移動させ
る。このとき、各ノズル内の発熱体等に対して不図示の
コントロール手段により、画像信号に対応したノズル吐
出指令信号が送られ、これに従って各ノズルから選択的
にインク液滴が吐出される。記録ヘッドが記録シートか
ら離れた位置であるホームポジション512aにある間
に記録シートが所定距離だけ矢印X方向に移動させ、再
びキャリッジ駆動モータ521の回転により、記録ヘッ
ドを搭載したキャリッジ512を矢印Y方向に一定の速
度で移動させながらインク液滴を選択的に吐出させる。
この一連の記録動作を繰り返すことにより、記録シート
上に所望の画像を形成することができる。そして、画像
形成の終了した記録シートは搬送ローラ504と505
により矢印X方向に沿って排出される。
【0046】次に、本実施形態におけるテストプリント
モードで記録を行う場合について説明する。
【0047】このテストプリントモードでの記録は、記
録シートが矢印X方向に間欠的に搬送され、記録ヘッド
を搭載したキャリッジが矢印Y方向に移動させて記録を
行う点では上述の通常の記録モードと同様である。この
テストプリントモードでの記録の特徴は、濃度計526
で読み取れる範囲で記録シートの一部に記録ヘッド毎に
ベタ印字を行う点である。図7(a)はテストプリント
モードによるベタ印字の例を示す平面図である。図7
(a)に示すように、図5に示した複数の記録ヘッド5
13A〜513Lの全ノズルによってそれぞれ所定面積
のベタ印字領域527A〜527Lが矢印X方向に一列
に形成されている。
【0048】このようなテストプリントを終了した後、
記録シート501を搬送ローラ504と505から離れ
る直前に搬送モータ507を逆回転させてベタ印字領域
527Aが濃度計526よりも搬送方向上流側の位置に
来るまで記録シート501を戻す。次に、搬送モータ5
07が一定速度で正回転し、記録シート501を矢印X
方向に一定速度で搬送する。この際、濃度計526が作
動し、図7(b)に示すような種々のパターンの濃度信
号を得ることができる。ここで、図7(a)に示したベ
タ印字領域527Bの濃度信号を図7(b)で確認して
みると、下側の黒スジに対応した突起部分が見え、上側
の白スジに対応した凹み部分が見える。
【0049】本実施形態では、上述のパターンに対して
それぞれ所定の閾値を決めておくことにより、その閾値
を越えた位置を特定し、複数のノズルの中から吐出不良
等のノズルを検知することができる。図8は図7(a)
に示したベタ印字領域527Bに対応する画像信号のパ
ターンを拡大して示すグラフである。図8において縦軸
を濃度とし、横軸を時間としている。なお、図7(b)
において縦軸を時間とし、横軸を濃度としている。図8
においてK,Lは予め決めておいた閾値であり、KとL
との間の範囲であれば正常なドットである。しかし、上
記閾値K,Lと実際に濃度計526によるテストパター
ンの読み取り値とを比較して、その読み取り値が上記閾
値KとLとの範囲から外れた箇所を吐出不良と特定する
ことができる。具体的には、濃度信号の立ち上がり(図
8の符号A)からの時間により、何番目のノズルが閾値
から外れているかで、吐出不良のノズルを特定すること
ができる。また、立ち上がり信号Cから立ち下がり信号
Dまでの時間をノズル数で等分割することにより、その
分割した部分の何番目が閾値から外れているかで、吐出
不良のノズルを特定してもよい。
【0050】信号の立ち上がりまたは立ち下がりに傾斜
がある場合には、予め決めておいた閾値Mを越えた所を
もって立ち上がりとし、該閾値より下がったところで立
ち下がりとすればよい。
【0051】上述したテストプリント方法で閾値内であ
るにも拘わらず、ノズルの状態異常により例えば吐出方
向が変化するなどして黒スジや白スジが発生してしまう
場合もある。この場合には、以下の方法が有効である。
図9を参照すると、立ち上がり信号と立ち下がり信号と
の間をノズル数で等分割し、この分割された1つの幅に
ついて信号を積分する。その積分値が予め決められた閾
値より多いか少ない場合に異常と判断するものである。
これは、人間の目が、ある濃度の部分の面積が広いと濃
く感じ、狭いと薄いと感じる(面積階調)特性に着目し
たもので、ある濃度の部分の面積の広さを信号の積分値
で表すことにより、異常を検出することができる。
【0052】次に、一つのノズルの状態は全く異常でな
くとも、隣接する複数のノズルの位置関係で黒スジ、白
スジが出る場合がある。この場合には、上述の方法にお
いて、積分する幅を複数の分割幅とし、この積分値に対
する閾値を予め決めておいて、これと該積分値を比較し
て異常を検出することができる。
【0053】次に、各ヘッド単独で印字した場合に画像
ムラが発生しなくても、他のヘッドまたは同一ヘッドで
X方向にずらして重ね打ちした場合に画像ムラが生じる
場合もある。この場合についても、所定の重ね打ち状態
で上述のテストパターンを印字し、これを上述の方法で
異常を判別することで対処することができる。
【0054】次に、図10に示すように、印字されたド
ットと、濃度計で検出した信号の山が1対1に対応する
場合には、信号の山の最高点tpを上記ドットの中心と
判定し、各ドット中心の位置が第1のドットの中心位置
から所定距離だけ離れた所定位置からずれている程度、
または、隣接するドットの中心間の距離が所定位置から
ずれている程度を検出し、これらの量が予め決められた
所定値から外れたドットを打ったノズルを特定すること
ができる。信号の山の最高点の位置を特定しにくい場合
には、予め定めた閾値qと交差した位置t1とt2との
中点t12をドットの中心位置と判定してもよい。
【0055】次に、先の図7に対応する図11に示すよ
うに、複数のノズルのうち、一つおきのノズルで印字し
て印字領域527A′を形成し、この印字領域527
A′に隣接した領域に残りの一つおきのノズルで印字し
て印字領域527A″を形成する。このような二つの印
字領域に対応するように二つの濃度計を設け、これらの
濃度計によりそれぞれの印字領域の濃度を読み取る。得
られた濃度信号の例を図12に示す。図12のグラフは
縦軸に濃度をとり、横軸に時間をとっている。このよう
なテストパターンをプリントすると、ドットが一つおき
に打たれることになるので、各ドットの信号がはっきり
と分かれ、各ドットの中心位置を判定するのに都合がよ
い。なお、印字領域は、図11に示すようにX方向に並
んでいる必要はなく、Y方向に並んでいてもよい。その
場合には、濃度計を複数個用意する必要はない。また、
必ずしも一つおきでなくてもよく、二つおき、またはそ
れ以上の間隔をあけてもよい。
【0056】以上説明したように、本発明は濃度計、等
速シート送りによって、テストパターンの濃度分布信号
を得、この信号より白スジ、黒スジなどの画像異常の原
因となっているノズルまたは複数ノズルの組み合わせを
特定するものである。このような結果に基づいて、例え
ば特開昭60−104338号公報に記載されている印
字方法を本発明に適用することができる。すなわち、こ
の印字方法は、主ノズルに対応して予備ノズルを設け、
主ノズルにトラブルが発生したときには、対応する予備
ノズルが主ノズルに代わってインク液滴の吐出を行い、
その駆動タイミングは主ノズルからの距離に対応した走
査時間だけ調整して決められる。
【0057】また、本発明のテストプリント方法を実施
することによりノズルが吐出不良であると判断された場
合には、その判断結果をCRTの表示画面に映し出す
か、あるいは記録シート上にプリントするなどして表示
する。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
目詰まりノズルだけでなく、吐出不良ノズルをも特定
し、隣接する複数のノズルの組み合わせで発生する画像
ムラ、重ね打ちする複数のノズルの組み合わせで発生す
る画像ムラについても能率よく検出できるテストプリン
ト方法および該方法を実施し得るインクジェット記録装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は吐出不良ノズルのないヘッドを用いた
ベタ印字による画像を示す平面図であり、(b)は
(a)に示した画像を拡大して画像を構成する各ドット
の大きさ、位置を示す平面図である。
【図2】(a)は吐出不良ノズルのあるヘッドを用いた
ベタ印字による画像を示す平面図であり、(b)は
(a)の拡大平面図である。
【図3】本発明のインクジェット記録装置の一実施形態
を示す概略斜視図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】図3および図4に示した記録装置の記録部に配
された複数の記録ヘッドの配置構成を示す平面図であ
る。
【図6】(a)は図5に示した記録ヘッドの吐出口形成
面を拡大して示す平面図であり、(b)は(a)に示し
た記録ヘッドにより吐出されたインク液滴の着弾により
形成された印字ドットを記録ヘッドの吐出口に対応させ
て示す平面図である。
【図7】(a)はテストプリントモードによるベタ印字
の例を示す平面図であり、(b)はテストパターンを読
み取った濃度信号の分布を示すグラフである。
【図8】図7(b)の一部を拡大して示した概略平面図
である。
【図9】本発明のテストプリント方法の変形例を示すグ
ラフである。
【図10】本発明のテストプリント方法の他の変形例を
示すグラフである。
【図11】図7(a)に示したテストパターンの変形例
を示す平面図である。
【図12】図11に示したテストパターンの濃度信号の
分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 正常ドット 2 白スジ 3 黒スジ 501 記録シート(記録媒体) 502 搬送ローラ(定速搬送手段) 503 搬送ローラ(定速搬送手段) 504 搬送ローラ(定速搬送手段) 505 搬送ローラ(定速搬送手段) 506 膨出部(定速搬送手段) 507 搬送モータ(定速搬送手段) 508 プーリ 509 プーリ 510 プーリ 511 ベルト 512 キャリッジ(記録ヘッド移動手段) 512a ホームポジション 513A〜513L 記録ヘッド 514 吐出口 515 印字ドット 516 シャフト 517 シャフト 518 穴 519 突起部分 520 ベルト 521 キャリッジ駆動モータ(記録ヘッド移動手段) 522 プーリ 523 固定軸 524 プーリ 525 シートガイド 526 濃度計(印字濃度検知手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にインクを吐出する複数のノズ
    ルを第1の方向に所定間隔ずらして配置した記録ヘッド
    と、該記録ヘッドを前記第1の方向と直交する第2の方
    向に所定の速度で移動させる記録ヘッド移動手段と、前
    記記録媒体を前記第1の方向に定速で搬送する定速搬送
    手段と、前記記録ヘッドよりも前記定速搬送手段による
    搬送方向下流側に設けられた印字濃度検知手段とを含む
    インクジェット記録装置を用いて行うテストプリント方
    法であって、 前記記録ヘッドにより前記記録媒体の前記印字濃度検知
    手段に対応する領域にテストパターンを記録し、前記定
    速搬送手段により前記記録媒体を定速で搬送しながら前
    記テストパターンを前記印字濃度検知手段により読み取
    り、前記第1の方向に沿った濃度信号の分布を得ること
    を特徴とするテストプリント方法。
  2. 【請求項2】 前記テストパターンは前記記録ヘッドの
    全ノズルからインクを吐出するベタ印字で形成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のテストプリント方法。
  3. 【請求項3】 前記濃度信号が所定の閾値を越えた場合
    に、該濃度信号に対応するノズルが吐出不良であると判
    断することを特徴とする請求項1記載のテストプリント
    方法。
  4. 【請求項4】 前記濃度信号が所定の閾値を越えた場合
    に、前記濃度信号の立ち上がりからの時間により、前記
    記録ヘッドの複数のノズルのうち何番目のノズルが吐出
    不良であるかを判断することを特徴とする請求項1記載
    のテストプリント方法。
  5. 【請求項5】 前記濃度信号の所定幅の積分値が所定の
    閾値を越えた場合に、該濃度信号に対応するノズルが吐
    出不良であると判断することを特徴とする請求項1記載
    のテストプリント方法。
  6. 【請求項6】 前記濃度信号の所定幅の積分値が所定の
    閾値を越えた場合に、該濃度信号の立ち上がりからの時
    間により、前記記録ヘッドの複数のノズルのうち何番目
    のノズルが吐出不良であるかを判断することを特徴とす
    る請求項1記載のテストプリント方法。
  7. 【請求項7】 前記判断結果を表示することを特徴とす
    る請求項3〜6のいずれかの項に記載のテストプリント
    方法。
  8. 【請求項8】 前記表示には、前記記録媒体へのプリン
    トも含まれていることを特徴とする請求項7記載のテス
    トプリント方法。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは複数個あり、該複数の
    記録ヘッドによるテストパターンを前記第1の方向に所
    定の間隔をずらしながら記録することを特徴とする請求
    項1記載のテストプリント方法。
  10. 【請求項10】 前記所定の間隔は前記テストパターン
    同士が離間していることを特徴とする請求項9記載のテ
    ストプリント方法。
  11. 【請求項11】 記録媒体にインクを吐出する複数のノ
    ズルを第1の方向に所定間隔ずらして配置した記録ヘッ
    ドと、該記録ヘッドを前記第1の方向と直交する第2の
    方向に所定の速度で移動させる記録ヘッド移動手段と、
    前記記録媒体にテストパターンを記録する場合に前記記
    録媒体を前記第1の方向に定速で搬送し、前記記録媒体
    に通常の画像を記録する場合に前記記録媒体を前記第1
    の方向に間欠的に搬送する搬送手段と、前記記録ヘッド
    よりも前記搬送手段による搬送方向下流側に設けられた
    印字濃度検知手段とを含み、 前記記録ヘッドにより前記記録媒体の前記印字濃度検知
    手段に対応する領域にテストパターンを記録し、前記搬
    送手段により前記記録媒体を定速で搬送しながら前記テ
    ストパターンを前記印字濃度検知手段により読み取り、
    前記第1の方向に沿った濃度信号の分布を得ることを特
    徴とするインクジェット記録装置。
JP9207961A 1997-08-01 1997-08-01 テストプリント方法およびインクジェット記録装置 Pending JPH1148464A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001341294A (ja) * 2000-06-05 2001-12-11 Fuji Photo Film Co Ltd 画像記録方法及び装置
JP2004509780A (ja) * 2000-06-29 2004-04-02 プリンター リミテッド プリント基板製造のためのジェット印刷装置および方法
JP2005103983A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Seiko Epson Corp 印刷動作状態判定システム及び印刷動作状態判定方法並びに光学式センサ調整システム及び光学式センサ調整方法

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Effective date: 20040514