JPH1149019A - 操舵制御装置 - Google Patents

操舵制御装置

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JPH1149019A
JPH1149019A JP20696697A JP20696697A JPH1149019A JP H1149019 A JPH1149019 A JP H1149019A JP 20696697 A JP20696697 A JP 20696697A JP 20696697 A JP20696697 A JP 20696697A JP H1149019 A JPH1149019 A JP H1149019A
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JP
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wheel
steering
pressure
braking force
vehicle
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JP20696697A
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English (en)
Inventor
Hajime Uemae
肇 上前
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は各車輪に対し選択的に制動力を印加す
ることにより操作の容易を図る操舵制御装置に関し、簡
単な構成で小回り性の向上を図ることを課題とする。 【解決手段】操舵制御装置において、操舵輪の操舵方向
を検出するステアリングセンサ88と、各車輪に対して
独立して制動動作を行いうるよう構成された制動装置
(ホイルシリンダ44FL,44FR,44RL,44
RR)と、車速センサ90により検出される車両進行方
向(前方或いは後方)とステアリングセンサ88により
検出される操舵方向とに基づき、進行方向に対する前側
旋回内輪に制動力を発生させる制動力制御手段とを設け
たことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操舵制御装置に係
り、特に各車輪に対し選択的に制動力を印加することに
より操舵の容易化を図った操舵制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の4輪車両の場合、車両の方向転換
は前輪2輪を操舵輪とし、この2輪を操舵することによ
り行なわれる。しかるに、単に前輪2輪を転舵して操舵
する構成(2WS)では最小回転半径を十分に小さくす
ることができず、よって狭い路地の走行や狭い駐車場へ
の車庫入れ時において操舵が行いにくい。このため、従
来より車両の回転半径を小さくする種々の装置が開発さ
れている。
【0003】この操舵時における回転半径を小さくし小
回り性を向上させる装置として、4WS(Four Wheel St
eering System)が知られている。この4WSは前輪2輪
に加え、後輪2輪についても転舵を行なう構成としたも
のである。よって、4WSにおいて前輪2輪と後輪2輪
を逆位相に操舵すると、2WSの場合と同等の切れ角で
前輪を操舵した場合、後輪が逆位相に操舵されると旋回
中心はボディに近づき、よって最小回転半径と内外輪差
が少なくなり、よって小回り性を向上させることができ
る。これにより、狭い路地の走行や狭い駐車場への車庫
入れ時における操舵性を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、4WSは4
輪の全てを転舵する構成であるため、各車輪を転舵する
ためにアクチュエータが必要となり、また各車輪を適正
に転舵するための制御が困難であるという問題点があっ
た。また、後輪を転舵するために車体の後輪配設位置に
おいても転舵を可能とするための空間部を形成する必要
があり、この空間部を設けるためにトランクルームの容
量が低減するという問題点もあった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、操舵方向に応じて選択的に車輪に対し制動を行な
うことにより、簡単な構成で小回り性の向上を図り得る
操舵制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次に述べる手段を講じたことを特徴とす
るものてある。請求項1記載の発明に係る操舵制御装置
では、操舵輪の操舵方向を検出する操舵角検出手段と、
各車輪に対して独立して制動動作を行いうるよう構成さ
れた制動手段と、車両の運転状態を検出する運転状態検
出手段と、前記運転状態検出手段により検出される車両
進行方向と、前記操舵角検出手段により検出される操舵
方向とに基づき、進行方向に対する前側旋回内輪に制動
力を発生させる制動力制御手段とを設けたことを特徴と
するものである。
【0007】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の操舵制御装置において、前記制動力制御手段
に、前記運転状態検出手段により求められる旋回外輪の
速度(V1)と旋回内輪の速度(V2)との比である速
度比(V2/V1)に基づき、各車輪に発生させる制動
力値を決定する制動力値決定手段と、前記運転状態検出
手段により検出される車体速度と前記操舵角とに基づ
き、現在の操舵状態において最も適した最適速度比を求
める最適速度比演算手段とを設けたことを特徴とするも
のである。
【0008】上記の手段は、次のように作用する。請求
項1記載の発明によれば、操舵角検出手段は、操舵輪の
操舵方向を検出し、この情報を制動力制御手段に送信す
る。また、運転状態検出手段は車両の運転状態を検出
し、運転状態の一つである車両の進行方向示す信号を制
動力制御手段に送信する。また、制動手段は、各車輪に
対して独立して制動動作を行いうるよう構成とされてい
る。
【0009】そして、制動力制御手段は、前記運転状態
検出手段により検出される車両進行方向と、前記操舵角
検出手段により検出される操舵方向とに基づき、進行方
向に対する前側旋回内輪に制動力を発生させる。例え
ば、進行方向が前方であり、操舵方向が右方向であった
場合、制動力制御手段は前側右輪に制動力を発生させる
う制動手段を制御する。このように、進行方向に対する
前側旋回内輪に制動力を発生させることにより、旋回時
における車体の最外部の旋回半径を小さくすることがで
き、よって小回り性を向上させることができる。
【0010】また、請求項2記載の発明によれば、前記
制動力制御手段に制動力値決定手段を設けることによ
り、各車輪に発生させる制動力値は、旋回外輪の速度
(V1)と旋回内輪の速度(V2)との比である速度比
(V2/V1)に基づき決定される。またこの際、最適
速度比演算手段の処理により、速度比(V2/V1)は
現在の操舵状態に最も適した最適速度比に設定されてい
る。
【0011】よって、進行方向に対する前側旋回内輪に
対し、車両の現在の運転状態(即ち、旋回角度,車速
等)に最も適した大きさの制動力を発生させることが可
能となり、旋回時における操作性及び操安性を向上させ
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は、本発明の一実施例であ
る操舵制御装置のシステム構成図であり、また図2は操
舵制御装置の制御系のブロック図である。本実施例に係
る操舵制御装置は制動力制御装置としても機能するもの
であり、電子制御ユニット10(以下、ECU10と称
す)により制御されている。以下、操舵制御装置の具体
的構成について説明する。
【0013】操舵制御装置は、ポンプ12を備えてい
る。ポンプ12は、その動力源としてモータ14を備え
ている。ポンプ12の吸入口12aはリザーバタンク1
6に連通しており、またポンプ12の吐出口12bはア
キュムレータ20に連通している。ポンプ12は、アキ
ュムレータ20内に、常に所定の液圧が蓄圧されるよう
に、リザーバタンク16内のブレーキフルードを、その
吐出口12bから圧送する。
【0014】アキュムレータ20は、高圧通路22を介
してレギュレータ24の高圧ポート24a、及びレギュ
レータ切り換えソレノイド26(以下、STR26と称
す)に連通している。レギュレータ24は、低圧通路2
8を介してリザーバタンク16に連通する低圧ポート2
4bと、制御液圧通路29を介してSTR26に連通す
る制御液圧ポート24cを備えている。STR26は、
制御液圧通路29及び高圧通路22の一方を選択的に導
通状態とする2位置の電磁弁であり、常態では、制御液
圧通路29を導通状態とし、かつ、高圧通路22を遮断
状態とする。
【0015】レギュレータ24には、ブレーキペダル3
0が連結されていると共に、マスタシリンダ32が固定
されている。レギュレータ24は、その内部に液圧室を
備えている。液圧室は、常に制御液圧ポート24cに連
通されていると共に、ブレーキペダル30の操作状態に
応じて、選択的に高圧ポート24aまたは低圧ポート2
4bに連通される。
【0016】レギュレータ24は、液圧室の内圧が、ブ
レーキペダル30に作用するブレーキ踏力FP に応じた
液圧に調整されるように構成されている。このため、レ
ギュレータ24の制御液圧ポート24cには、常に、ブ
レーキ踏力FP に応じた液圧が表れる(この液圧をレギ
ュレータ圧PREと称す)。ブレーキペダル30に作用す
るブレーキ踏力FP は、レギュレータ24を介して機械
的にマスタシリンダ32に伝達される。また、マスタシ
リンダ32には、レギュレータ24の液圧室の液圧に応
じた、すなわちレギュレータ圧PREに応じた力が伝達さ
れる(この力をブレーキアシスト力FA と称す)。従っ
て、ブレーキペダル30が踏み込まれると、マスタシリ
ンダ32には、ブレーキ踏力FP とブレーキアシスト力
A との合力が伝達される。
【0017】マスタシリンダ32は、その内部に第1液
圧室32aと第2液圧室32bとを備えている。第1液
圧室32a及び第2液圧室32bには、ブレーキ踏力F
P とブレーキアシスト力FA との合力に応じたマスタシ
リンダ圧PM/C が発生する。第1液圧室32aに発生す
るマスタシリンダ圧PM/C 及び第2液圧室32bに発生
するマスタシリンダ圧PM/C は、共にプロポーショニン
グバルブ34(以下、Pバルブ34と称す)に連通して
いる。
【0018】Pバルブ34には、第1液圧通路36と第
2液圧通路38とが連通している。Pバルブ34は、マ
スタシリンダ圧PM/C が所定値に満たない領域では、第
1液圧通路36及び第2液圧通路38に対して、マスタ
シリンダ圧PM/C をそのまま供給する。また、Pバルブ
34は、マスタシリンダ圧PM/C が所定値を超える領域
では、第1液圧通路36に対してマスタシリンダ圧P
M/C をそのまま供給すると共に、第2液圧通路38に対
してマスタシリンダ圧PM/C を所定の比率で減圧した液
圧を供給する。
【0019】マスタシリンダ32の第2液圧室32bと
Pバルブ34とを接続する通路には、マスタシリンダ圧
M/C に応じた電気信号を出力する油圧センサ40が配
設されている。油圧センサ40の出力信号はECU10
に供給されている。ECU10は、油圧センサ40の出
力信号に基づいて、マスタシリンダ32に生じているマ
スタシリンダ圧PM/C を検出する。
【0020】上述したSTR26には、第3液圧通路4
2が連通している。第3液圧通路42は、STR26の
状態に応じて制御液圧通路29または高圧通路22の一
方と導通状態とされる。本実施例において、左右前輪F
L,FRに配設されるホイルシリンダ44FL,44F
Rには、Pバルブ34に連通する第1液圧通路36、ま
たはSTR26に連通する第3液圧通路42からブレー
キ液圧が供給される。また、左右後輪RL,RRに配設
されるホイルシリンダ44RL,44RRには、Pバル
ブ34に連通する第2液圧通路38、またはSTR26
に連通する第3液圧通路42からブレーキ液圧が供給さ
れる。この各ホイルシリンダ44FL,44FR,44
RL,44RRは、各車輪FL,FR,RL,RRに対
し独立して制動動作を行なう制動手段として機能する。
【0021】第1液圧通路36には、第1アシストソレ
ノイド46(以下、SA-146と称す)、及び第2アシ
ストソレノイド48(以下、SA-248と称す)が連通
している。一方、第3液圧通路42には、右前輪保持ソ
レノイド50(以下、SFRH50と称す)、左前輪保
持ソレノイド52(以下、SFLH52と称す)、及び
第3アシストソレノイド54(以下、SA-354と称
す)が連通している。
【0022】尚、第1液圧通路36の途中位置には増圧
装置55が設けられている。この増圧装置55は、後述
するアキュムレータ20からの液圧により制動を行なう
状態において、供給される液圧の圧力が低下した場合に
フロントホイールシリンダ44FL,44FRの液圧を
増圧するよう構成されており、これにより高い制動力を
確保する構成とされている。また、57は圧力リミッタ
であり、レギュレータ24の助勢力限界以上の入力負圧
に対し、レギュレータ24との経路をとじ、増圧装置5
5の動作を禁止するものである。
【0023】SFRH50は、常態では開弁状態を維持
する2位置の電磁開閉弁である。SFRH50は、調圧
用液圧通路56を介して、SA-248及び右前輪減圧ソ
レノイド58(以下、SFRR58と称す)に連通して
いる。第3液圧通路42と調圧用液圧通路56との間に
は、調圧用液圧通路56側から第3通路42側へ向かう
流体の流れのみを許容する逆止弁60が並設されてい
る。
【0024】SA-248は、第1液圧通路36及び調圧
用液圧通路56の一方を、選択的にホイルシリンダ44
FRに導通させる2位置の電磁弁であり、常態(オフ状
態)では第1液圧通路36とホイルシリンダ44FRと
を導通状態とする。一方、SFRR58は、調圧用液圧
通路56とリザーバタンク16とを導通状態または遮断
状態とする2位置の電磁開閉弁である。SFRR58
は、常態(オフ状態)では調圧用液圧通路56とリザー
バタンク16とを遮断状態とする。
【0025】SFLH52は、常態では開弁状態を維持
する2位置の電磁開閉弁である。SFLH52は、調圧
用液圧通路62を介して、SA-146及び左前輪減圧ソ
レノイド64(以下、SFLR64と称す)に連通して
いる。第3液圧通路42と調圧用液圧通路62との間に
は、調圧用液圧通路62側から第3通路42側へ向かう
流体の流れのみを許容する逆止弁66が並設されてい
る。
【0026】SA-146は、第1液圧通路36及び調圧
用液圧通路62の一方を、選択的にホイルシリンダ44
FLに導通させる2位置の電磁弁であり、常態(オフ状
態)では第1液圧通路36とホイルシリンダ44FLと
を導通状態とする。一方、SFLR64は、調圧用液圧
通路62とリザーバタンク16とを導通状態または遮断
状態とする2位置の電磁開閉弁である。SFLR64
は、常態(オフ状態)では調圧用液圧通路62とリザー
バタンク16とを遮断状態とする。
【0027】第2液圧通路38は、上述したSA-354
に連通している。SA-354の下流側には、右後輪RR
のホイルシリンダ44RRに対応して設けられた右後輪
保持ソレノイド68(以下、SRRH68と称す)、及
び、左後輪RLのホイルシリンダ44RLに対応して設
けられた左後輪保持ソレノイド70(以下、SRLH7
0)が連通している。SA-354は、第2液圧通路38
或いは第3液圧通路42の一方を、選択的にSRRH6
8及びSRLH70に連通させる2位置の電磁弁であ
り、常態(オフ状態)では、第2液圧通路38とSRR
H68及びSRLR70とを連通状態とする。
【0028】SRRH68の下流側には、調圧用液圧通
路72を介して、ホイルシリンダ44RR、及び、右後
輪減圧ソレノイド74(以下、SRRR74と称す)が
連通している。SRRR74は、調圧用液圧通路72と
リザーバタンク16とを導通状態または遮断状態とする
2位置の電磁開閉弁であり、常態(オフ状態)では調圧
用液圧通路72とリザーバタンク16とを遮断状態とす
る。また、SA-354と調圧用液圧通路72との間に
は、調圧用液圧通路72側からSA-354側へ向かう流
体の流れのみを許容する逆止弁76が並設されている。
【0029】同様に、SRLH70の下流側には、調圧
用液圧通路78を介して、ホイルシリンダ44RL及び
左後輪減圧ソレノイド80(以下、SRLR80と称
す)が連通している。SRLR80は、調圧用液圧通路
78とリザーバタンク16とを導通状態または遮断状態
とする2位置の電磁開閉弁であり、常態(オフ状態)で
は調圧用液圧通路78とリザーバタンク16とを遮断状
態とする。また、SA-354と調圧用液圧通路78との
間には、調圧用液圧通路78側からSA-354側へ向か
う流体の流れのみを許容する逆止弁82が並設されてい
る。
【0030】本実施例のシステムにおいて、左右前輪F
L,FR及び左右後輪RL,RRの近傍には、それぞれ
各車輪が所定回転角回転する毎にパルス信号を発する車
輪速センサ86FL,86FR,86RL,86RR
(以下、これらを総称する場合は符号86**を付して表
す)が配設されている。車輪速センサ86**の出力信号
はECU10に供給されている。ECU10は、車輪速
センサ86**の出力信号に基づいて、各車輪FL,F
R,RL,RRの回転速度、すなわち、各車輪FL,F
R,RL,RRの車輪速度を検出する。
【0031】また、ECU10には、操舵輪の操舵方向
を検出する操舵角検出手段として機能するステアリング
センサ88と、車両の運転状態の一つである車両の速度
(SPD)及び進行方向(前進或いは後退)を検出する
車速センサ90が接続されている。ステアリングセンサ
88はステアリングシャフトの回転方向と回転角度を検
出するものであり、例えばステアリングシャフトと一体
的に回転するスリット板とこれを挟んで配設されたホト
インタラプタとにより構成されている。
【0032】また、車速センサ90は車両の速度SPD
を検出するものであり、例えばトランスミッションのギ
ヤの回転により回転されるマグネットと、このマグネッ
トの磁界を検出する磁気センサとにより構成されてい
る。尚、車両の速度SPDは、前記した車輪速センサ8
**に基づき演算することも可能である。ECU10
は、油圧センサ40、車輪速センサ86**、ステアリン
グセンサ88、及び車速センサ90の出力信号に基づい
て、上述したSTR26、SA-146、SA-248、S
-354、SFRH50、SFLH52、SFRR5
8、SFLR64、SRRH68、SRLH70、SR
RR74、及び、SRLR80に対して適宜駆動信号を
供給する。
【0033】尚、図1は示した常態の操舵制御装置を示
しており、よって上述したSTR26、SA-146、S
-248、SA-354、SFRH50、SFLH52、
SFRR58、SFLR64、SRRH68、SRLH
70、SRRR74、及び、SRLR80は全てOFF
状態となっている。次に、本実施例の操舵制御装置の動
作について説明する。
【0034】前記したように、本実施例に係る操舵制御
装置は、制動力制御装置としても機能するものである。
先ず、操舵制御装置としての動作に先立ち、制動力制御
装置としての動作について説明する。本実施例の操舵制
御装置(制動力制御装置)は、車両状態が安定している
場合は、ブレーキペダル30に作用するブレーキ踏力F
P に応じた制動力を発生させる通常制御を実行する。通
常制御は、図1に示す如く、STR26、SA-146、
SA-248、SA-354、SFRH50、SFLH5
2、SFRR58、SFLR64、SRRH68、SR
LH70、SRRR74、及び、SRLR80を全てオ
フ状態とすることで実現される。
【0035】すなわち、図1に示す状態においては、ホ
イルシリンダ44FR及び44FLは第1液圧通路36
に、また、ホイルシリンダ44RR及び44RLは第2
液圧通路38にそれぞれ連通される。この場合、ブレー
キフルードは、マスタシリンダ32とホイルシリンダ4
4FR,44FL,44RL,44RR(以下、これら
を総称する場合は符号44**を付して表す)との間で授
受されることとなり、各車輪FL,FR,RL,RRに
おいて、ブレーキ踏力FP に応じた制動力が発生され
る。
【0036】本実施例において、何れかの車輪について
ロック状態へ移行する可能性が検出されると、アンチロ
ックブレーキ制御(以後、ABS制御と称す)の実行条
件が成立したと判別され、以後、ABS制御が開始され
る。ECU10は、車速センサ86**の出力信号に基づ
いて各車輪の車輪速度VwFL, VwFR, VwRL, Vw RR
(以下、これらを総称する場合は符号Vw**を付して表
す)を演算し、それらの車輪速度Vw**に基づいて、公
知の手法により車体速度の推定値VSO(以下、推定車体
速度VSOと称す)を演算する。そして、車両が制動状態
にある場合に、次式に従って個々の車輪のスリップ率S
を演算し、Sが所定値を超えている場合に、その車輪が
ロック状態に移行する可能性があると判断する。
【0037】 S=(VSO−SPDVw**)・100/VS0 ・・・(1) いずれかの車輪についてABS制御の実行条件が成立す
ると、ECU10は、ABS制御の実行条件が成立した
車輪に対応するSA-146、SA-248、あるいはSA
-354に対して駆動信号を出力する。尚、前輪について
は左右輪独立にABS制御を実行することが可能であ
り、また、後輪については左右輪共通にABS制御が実
行される。
【0038】右前輪についてABS制御の実行条件が成
立してSA-146がオン状態となると、ホイルシリンダ
44FRは、第1液圧通路36から遮断されて調圧用液
圧通路56に連通される。また、左前輪についてABS
制御の実行条件が成立してSA-248がオン状態となる
と、ホイルシリンダ44FLは、第1液圧通路36から
遮断されて調圧用液圧通路62に連通される。更に、左
後輪及び右後輪のいずれかについてABS制御の実行条
件が成立し、SA-354がオン状態となると、SRRH
68及びSRLH70の上流側は、第2液圧通路38か
ら遮断されて第3液圧通路42に連通される。
【0039】この場合、ABS制御が実行される車輪の
ホイルシリンダ44**が、それぞれの保持ソレノイドS
FRH50,SFLH52,SRRH68,又はSRL
H70(以下、これらを総称する場合は、保持ソレノイ
ドS**Hと称す)、及び、それぞれの減圧ソレノイドS
FRR58,SFLR64,SRRR74,又はSRL
R80(以下、これらを総称する場合は、減圧ソレノイ
ドS**Rと称す)に連通し、かつ、全ての保持ソレノイ
ドS**Hの上流に、第3液圧通路42及びSTR26を
介して、レギュレータ圧PREが導かれる。
【0040】上記の状況下では、保持ソレノイドS**
が開弁状態とされ、かつ、減圧ソレノイドS**Rが閉弁
状態とされることにより、対応するホイルシリンダ44
**のホイルシリンダ圧PW/C が、レギュレータ圧PRE
上限値として増圧される。以下、この状態を増圧モー
ドと称す。また、保持ソレノイドS**Hが閉弁状態とさ
れ、かつ、減圧ソレノイドS**Rが閉弁状態とされるこ
とにより、対応するホイルシリンダ44**のホイルシリ
ンダ圧PW/C が増減されることなく保持される。以下、
この状態を保持モードと称す。
【0041】更に、保持ソレノイドS**Hが閉弁状態と
され、かつ、減圧ソレノイドS**Rが開弁状態とされる
ことにより、対応するホイルシリンダ44**のホイルシ
リンダ圧PW/C が減圧される。以下、この状態を減圧
モードと称す。ECU10は、制動時における各車輪の
スリップ率Sが適当な値に収まるように、すなわち、各
車輪がロック状態に移行しないように、適宜上述した
増圧モード、保持モード及び減圧モードを実現す
る。このように、ABS制御が実行されることにより、
車輪にロックが生ずることが防止され、これにより、車
両の操縦安定性が適切に維持される。
【0042】尚、本実施例のシステムは車両の操縦安定
性を向上させるための制御として、上記したABS制御
の他にVSC及びTRCを実行する機能を有している
が、本願発明の要旨とは直接関係がないため、この機能
についての説明は省略するものとする。。続いて、本実
施例の特徴となる操舵制御装置としての動作について説
明する。
【0043】図3は、ECU10が実行する操舵制御処
理を示すフローチャートであり、図4乃至図11は、車
両の運転状態に応じ実施される操舵制御装置の動作状態
を示す図である。本実施例では、車両の運転状態に応じ
て選択的にホイルシリンダ44**を増圧して制動力を発
生させることにより、旋回時における小回り性を向上さ
せるものである。以下、具体的な動作について説明す
る。
【0044】図3に示す操舵制御処理は、所定時間毎に
実施されるルーチン処理である。同図に示す操舵制御処
理が始動すると、先ずECU10はステップ10(図で
は、ステップをSと略称している)において、車速セン
サ86**の出力信号に基づいて各車輪の車輪速度Vw
FL, VwFR, VwRL, VwRRを演算し、ステアリングセ
ンサ88の出力信号に基づいてハンドル中立位置からの
ハンドル切れ角ST(以下、操舵角STという)を演算
し、更に車速センサ90の出力信号に基づいて車体速度
SPDを演算する。
【0045】続くステップ12では、ステップ10の演
算結果に基づき、車体速度SPDが零ではないか否か
(SPD≠0)が判断される。この判断においては、前
進・後退を問わず、車体が進行している状態か、或いは
停止している状態かが判断される。そして、ステップ1
2で否定判断がされた場合、即ち車体が停止していると
判断された場合は、操舵制御処理を行なう必要がないた
め、本ルーチン処理を終了する構成となっている。
【0046】一方、ステップ12で肯定判断がされた場
合、即ち車体が進行している状態であると判断された場
合は、処理はステップ14に進み、ステップ10で演算
された車体速度SPDの絶対値(|SPD|)が制御許
可車体速度VHより小さいか否か(|SPD|≦VH)
が判断される。ここで、車体速度SPDの絶対値をとっ
ているのは、車体の前進・後退の拘わらず、その車体速
度の大きさを求めるためである。
【0047】本実施例では、車庫入れ或いは縦列駐車等
の低速走行時における小回り性を向上させることが目的
であるため、車体速度SPDが車庫入れ或いは縦列駐車
等における通常速度の最大値(これを制御許可車体速度
VHという)に対して大きい場合は、ステップ16以降
の操舵制御処理を行なわない構成としている。従って、
ステップ14において否定判断がされた場合、本ルーチ
ン処理を終了する構成となっている。
【0048】一方、ステップ14で肯定判断がされた場
合、即ち車体速度SPDの絶対値が制御許可車体速度V
Hより小さいと判断された場合は、処理はステップ16
に進み、現在車体が前進しているのか、或いは後退して
いるのかが判断される。この前進・後退の判断は、車速
センサ90の出力信号により判断することができる。ス
テップ16で前進であると判断された場合には、ステッ
プ18に進み、現在のステアリングの操舵状態を判断す
る。この操舵状態の判断は、ステアリングセンサ88の
出力信号に基づいて行なうことができる。
【0049】ステップ18において、現在の操舵状態が
中立であると判断された場合には、操舵制御を行なう必
要がないため、本ルーチン処理を終了する構成となって
いる。また、ステップ18において現在の操舵状態が右
切りの状態であると判断された場合、処理はステップ2
0に進み操舵角STの絶対値(|ST|)が制御開始ハ
ンドル切れ角SHより大きいか否か(|ST|≧SH)
が判断される。
【0050】前記したように、本実施例では車庫入れ或
いは縦列駐車等のステアリングを大きく回転操作した時
における小回り性を向上させることが目的であるため、
操舵角STが小さい場合(即ち、直進状態或いはこれに
近い状態)では操舵制御を行なう必要がない。このた
め、操舵角STが通常走行時におけるステアリングの最
大操舵角(これを制御開始ハンドル切れ角SHという)
に対して小さい場合は、操舵制御処理を行なわない構成
としている。従って、ステップ20において否定判断が
された場合、本ルーチン処理を終了する構成となってい
る。
【0051】一方、ステップ20で肯定判断がされた場
合、即ち操舵角STの絶対値(|ST|)が制御開始ハ
ンドル切れ角SHより大きい場合は、低速で前進した状
態で、かつ大きくステアリングを操作している状態であ
る。即ち、ステップ20で肯定判断された場合は、特に
車両の小回り性を要求される状態である。よって、この
場合にはステップ22に進み、小回り性を向上すべく前
進右切り制御を実施する。尚、前進右切り制御について
は、説明の便宜上、後に詳述するものとする。
【0052】また、ステップ18において現在の操舵状
態が左切りの状態であると判断された場合、処理はステ
ップ24に進み、ステップ20と同様に操舵角STの絶
対値(|ST|)が制御開始ハンドル切れ角SHより大
きいか否か(|ST|≧SH)が判断される。前記のよ
うに、操舵角STが制御開始ハンドル切れ角SHより小
さい場合は操舵制御処理を行なう必要がないため、よっ
てステップ24において否定判断がされた場合、本ルー
チン処理を終了する構成となっている。
【0053】一方、ステップ24で肯定判断がされた場
合、即ち操舵角STの絶対値(|ST|)が制御開始ハ
ンドル切れ角SHより大きい場合は、低速で前進した状
態で、かつ大きくステアリングを操作している状態であ
る。よって、ステップ24で肯定判断された場合も車両
の小回り性を要求される状態である。従って、この場合
は、処理をステップ22に進め、小回り性を向上すべく
前進左切り制御を実施する。尚、前進左切り制御につい
ては、説明の便宜上、後に詳述するものとする。
【0054】一方、ステップ16において車両が後退し
ていると判断された場合には、処理はステップ28に進
み、現在のステアリングの操舵状態を判断する。そし
て、ステップ28において、現在の操舵状態が中立であ
ると判断された場合には、操舵制御を行なう必要がない
ため、本ルーチン処理を終了する。また、ステップ28
において現在の操舵状態が右切りの状態であると判断さ
れた場合、処理はステップ30に進み操舵角STの絶対
値(|ST|)が制御開始ハンドル切れ角SHより大き
いか否か(|ST|≧SH)が判断される。
【0055】前記のように、操舵角STが小さい場合
(即ち、直進状態或いはこれに近い状態)は、操舵制御
を行なう必要がない。よって、ステップ30において否
定判断がされた場合、本ルーチン処理は終了する構成と
なっている。一方、ステップ34で肯定判断がされた場
合、即ち操舵角STの絶対値(|ST|)が制御開始ハ
ンドル切れ角SHより大きい場合は、前記のように低速
で前進した状態で、かつ大きくステアリングを操作して
いる状態である。よって、ステップ24で肯定判断され
た場合も車両の小回り性を要求される状態である。
【0056】従って、この場合は処理をステップ32に
進め、小回り性を向上すべく後退右切り制御を実施す
る。尚、後退右切り制御については、説明の便宜上、後
に詳述するものとする。また、ステップ28において現
在の操舵状態が左切りの状態であると判断された場合、
処理はステップ34に進み、ステップ30と同様に操舵
角STの絶対値(|ST|)が制御開始ハンドル切れ角
SHより大きいか否か(|ST|≧SH)が判断され
る。前記のように、操舵角STが制御開始ハンドル切れ
角SHより小さい場合は操舵制御処理を行なう必要がな
いため、よってステップ34において否定判断がされた
場合、本ルーチン処理を終了する構成となっている。
【0057】一方、ステップ34で肯定判断がされた場
合、即ち操舵角STの絶対値(|ST|)が制御開始ハ
ンドル切れ角SHより大きい場合は、低速で前進した状
態で、かつ大きくステアリングを操作している状態であ
る。よって、ステップ34で肯定判断された場合も、車
両の小回り性を要求される状態である。従って、この場
合は、処理をステップ36に進め、小回り性を向上すべ
く後退左切り制御を実施する。尚、後退左切り制御につ
いては、説明の便宜上、後に詳述するものとする。
【0058】続いて、前記したステップ22で実施され
る前進右切り制御,ステップ26で実施される前進左切
り制御,ステップ32で実施される後退右切り制御,及
びステップ36で実施される後退左切り制御について説
明する。制動力により小回り性を向上させようとした場
合、進行方向に対する前側旋回内輪に制動力を発生させ
ることが有効である。進行方向に対する前側旋回内輪に
制動力を発生させると、旋回時における車体の最外部の
旋回半径を小さくすることができ、よって小回り性を向
上させることができる。前記したステップ22で実施さ
れる前進右切り制御,ステップ26で実施される前進左
切り制御,ステップ32で実施される後退右切り制御,
及びステップ36で実施される後退左切り制御では、こ
の原理に基づき制御処理を行なっている。〔前進右切り
制御〕先ず、前進右切り制御について説明する。図4及
び図5は、ステップ22で実施される前進右切り制御を
説明するための図である。図5に示されるように、車両
92が前進右切りを行なう場合、小回り性を向上させる
には、進行方向に対する前側旋回内輪である右前輪FR
に制動力を発生させることが望ましい。
【0059】そこで、ステップ22で実施される前進右
切り制御では、右前輪FRのホイルシリンダ44FRに
対しブレーキフルードが供給される構成とされている。
具体的には、図4に示されるように図1に示した常態に
対し、ECU10はSTR26及びSA-248をオン状
態とする。これにより、アキュムレータ20に蓄圧され
ていた高圧のブレーキフルードは、高圧通路22,ST
R26,SFRH50,調圧用液圧通路56,及びSA
-248を介してホイルシリンダ44FRに供給され、よ
って右前輪FRに制動力が発生する。これにより、前進
右切り時における小回り性を向上させることができる。
【0060】また、上記処理により右前輪FRに制動力
が発生するが、過剰な制動力が発生した場合には、返っ
て車両の安定性が低下する。よって、過剰な制動力が発
生した場合には、SFRH50及びSFRR58を適宜
オン状態とすることによりホイルシリンダFR内の圧力
を減圧する。そして、ホイルシリンダ44FR内の圧力
が小回り性の向上を実現できる最適圧力となった時点
で、SFRR58を再びオフ状態とする。これにより、
ホイルシリンダ44FRは最適圧力を保持することとな
り、小回り性の良好な状態を維持させることができる。
【0061】ここで、最適圧力を決定する手法について
説明する。本実施例では、旋回外輪の速度(V1)と旋
回内輪の速度(V2)との比である速度比(V2/V
1)に基づき、各車輪に発生させる制動力値を決定する
構成とされている。いま、前記のステップ22で実施さ
れる前進右切り制御を例に挙げて説明すると、ECU1
0は旋回外輪である左前輪FLの車輪速度VwFLと旋回
内輪である右前輪FRの車輪速度VwFRとの速度比(V
FR/VwFL)に基づき、右前輪FRに発生させる制動
力を決定する。
【0062】また、ECU10は、車速センサ90によ
り検出される車体速度SPDとステアリングセンサ88
により求められる操舵角STとに基づき、現在の操舵状
態において最も適した最適速度比を演算する(この処理
は、速度比演算手段の処理に相当する)。ECU10
は、内設されたROMに予め実験等により求められた速
度比,操舵角ST,及び車体速度SPDの関係を示す三
元マップを格納している。そして、この三元マップを参
照することにより、最適速度比を演算する構成とされて
いる。
【0063】図12は、この三元マップの一例を示して
いる。同図を用いて最適速度比を演算する具体例を説明
する。いま、現在の操舵角STがθ1で、また車体速度
SPDがSPD2であったとする。すると、図12の三
元マップより、最適速度比はαであると決定される。即
ち、(VwFR/VwFL)=αとなるよう制御を行なうこ
とにより、最適な小回り性を得ることができる。
【0064】また、前記したように、左前輪FLの車輪
速度VwFLと右前輪FRの車輪速度VwFRは、車輪速セ
ンサ86FL,86FRにより常に検出されている。従
って、前記のように右前輪FRに制動力を発生させた後
の速度比(VwFR/VwFL)を常に演算し、この速度比
(VwFR/VwFL)が最適速度比αとなるようSFRH
50及びSFRR58を駆動制御することにより、ホイ
ルシリンダ44FRの圧力制御を行なう。
【0065】これにより、進行方向に対する前側旋回内
輪に対し、車両の現在の運転状態(即ち、旋回角度S
T,車体速度SPD)に最も適した大きさの制動力を発
生させることが可能となり、旋回時において最適な小回
り性を得ることができると共に、操安性を向上させるこ
とができる。尚、以下説明する前進左切り制御,後退右
切り制御,及び後退左切り制御においても同様の制御処
理が行なわれ、小回り性の向上及び操安性を向上を図っ
ている。 〔前進左切り制御〕次に、前進左切り制御について説明
する。図6及び図7は、ステップ26で実施される前進
左切り制御を説明するための図である。図7に示される
ように、車両92が前進左切りを行なう場合、小回り性
を向上させるには、進行方向に対する前側旋回内輪であ
る左前輪FLに制動力を発生させることが望ましい。
【0066】そこで、ステップ26で実施される前進左
切り制御では、左前輪FLのホイルシリンダ44FLに
対しブレーキフルードが供給される構成とされている。
具体的には、図6に示されるように図1に示した常態に
対し、ECU10はSTR26及びSA-146をオン状
態とする。これにより、アキュムレータ20に蓄圧され
ていた高圧のブレーキフルードは、高圧通路22,ST
R26,SFLH52,調圧用液圧通路62,及びSA
-146を介してホイルシリンダ44FLに供給され、よ
って左前輪FLに制動力が発生する。これにより、前進
左切り時における小回り性を向上させることができる。
【0067】また、上記処理により左前輪FLに制動力
が発生するが、過剰な制動力が発生した場合には、返っ
て車両の安定性が低下する。よって、過剰な制動力が発
生した場合には、SFLH52及びSFLR64を適宜
オン状態とすることによりホイルシリンダFL内の圧力
を減圧する。そして、ホイルシリンダ44FL内の圧力
が小回り性の向上を実現できる最適圧力となった時点
で、SFLR64を再びオフ状態とする。これにより、
ホイルシリンダ44FLは最適圧力を保持することとな
り、小回り性の良好な状態を維持させることができる。 〔後退右切り制御〕図8及び図9は、ステップ32で実
施される後退右切り制御を説明するための図である。図
9に示されるように、車両92が後退右切りを行なう場
合、小回り性を向上させるには、進行方向に対する前側
旋回内輪である右後輪RRに制動力を発生させることが
望ましい。
【0068】そこで、ステップ32で実施される後退右
切り制御では、右後輪RRのホイルシリンダ44RRに
対しブレーキフルードが供給される構成とされている。
具体的には、図8に示されるように図1に示した常態に
対し、ECU10はSTR26,SA-354,及びSR
LR70をオン状態とする。これにより、アキュムレー
タ20に蓄圧されていた高圧のブレーキフルードは、高
圧通路22,STR26,SA-354,SRRH68,
調圧用液圧通路72を介してホイルシリンダ44RRに
供給され、よって右後輪RRに制動力が発生する。これ
により、後退右切り時における小回り性を向上させるこ
とができる。
【0069】また、上記処理により右後輪RRに制動力
が発生するが、過剰な制動力が発生した場合には、返っ
て車両の安定性が低下する。よって、過剰な制動力が発
生した場合には、SRRH68及びSRRR74を適宜
オン状態とすることによりホイルシリンダ44RR内の
圧力を減圧する。そして、ホイルシリンダ44RR内の
圧力が小回り性の向上を実現できる最適な圧力(以下、
最適圧力という)となった時点で、SRRR74を再び
オフ状態とする。これにより、ホイルシリンダ44RR
は最適圧力を保持することとなり、小回り性の良好な状
態を維持させることができる。 〔後退左切り制御〕次に、後退左切り制御について説明
する。図10及び図11は、ステップ36で実施される
後退左切り制御を説明するための図である。図11に示
されるように、車両92が後退左切りを行なう場合、小
回り性を向上させるには、進行方向に対する前側旋回内
輪である左後輪RLに制動力を発生させることが望まし
い。
【0070】そこで、ステップ36で実施される後退左
切り制御では、左後輪RLのホイルシリンダ44RLに
対しブレーキフルードが供給される構成とされている。
具体的には、図10に示されるように図1に示した常態
に対し、ECU10はSRT26,SA-354,及びS
RRH68をオン状態とする。これにより、アキュムレ
ータ20に蓄圧されていた高圧のブレーキフルードは、
高圧通路22,STR26,SA-354,SRLH7
0,調圧用液圧通路78を介してホイルシリンダ44R
Lに供給され、よって左後輪RLに制動力が発生する。
これにより、後退左切り時における小回り性を向上させ
ることができる。
【0071】また、上記処理により左後輪RLに制動力
が発生するが、過剰な制動力が発生した場合には、返っ
て車両の安定性が低下する。よって、過剰な制動力が発
生した場合には、SRLH70及びSRLR80を適宜
オン状態とすることによりホイルシリンダRL内の圧力
を減圧する。そして、ホイルシリンダ44RL内の圧力
が小回り性の向上を実現できる最適圧力となった時点
で、SRLR80を再びオフ状態とする。これにより、
ホイルシリンダ44RLは最適圧力を保持することとな
り、小回り性の良好な状態を維持させることができる。
【0072】尚、前記したように、本実施例に係る操舵
制御装置は、従来より一般に用いられているABS制御
対応の制動制御装置のシステムをそのまま用いており、
ECU10が実行する制御動作のみで、最適な小回り性
を実現している。よって、本実施例を実現するために特
に新たな構成を必要とすることはなく、コストパホーマ
ンスを向上させることができる。
【0073】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
各種効果を実現することができる。請求項1記載の発明
によれば、進行方向に対する前側旋回内輪に制動力を発
生させることにより、旋回時における車体の災害部の旋
回半径を小さくすることができ、よって小回り性を向上
させることができる。
【0074】また、請求項2記載の発明によれば、進行
方向に対する後側旋回内輪に対し、車両の現在の運転状
態(即ち、旋回角度,車速等)に最も適した大きさの制
動力を発生させることが可能となり、旋回時における操
作性及び操安性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である操舵制御装置の全体構
成図である。
【図2】本発明の一実施例である操舵制御装置の制御系
のブロック図である。
【図3】旋回時に実施される制動制御処理を示すフロー
チャートである。
【図4】進行方向が前方であり操舵方向が右方向(前進
右切り)である場合の動作を説明するための図である。
【図5】進行方向が前方であり操舵方向が右方向(前進
右切り)である場合の車両状態を説明するための図であ
る。
【図6】進行方向が前方であり操舵方向が左方向(前進
左切り)である場合の動作を説明するための図である。
【図7】進行方向が前方であり操舵方向が左方向(前進
左切り)である場合の車両状態を説明するための図であ
る。
【図8】進行方向が後方であり操舵方向が右方向(後退
右切り)である場合の動作を説明するための図である。
【図9】進行方向が後方であり操舵方向が右方向(後退
右切り)である場合の車両状態を説明するための図であ
る。
【図10】進行方向が後方であり操舵方向が左方向であ
る場合の動作を説明するための図である。
【図11】進行方向が後方であり操舵方向が左方向であ
る場合の車両状態を説明するための図である。
【図12】旋回時に実施される制動制御処理で用いられ
るマップを示す図である。
【符号の説明】
10 電子制御ユニット 26 レギュレータ切り換えソレノイド(STR) 30 ブレーキペダル 32 マスタシリンダ 40 油圧センサ 46 第1アシストソレノイド(SA-1) 48 第2アシストソレノイド(SA-2) 50 右前輪保持ソレノイド(SFRH) 52 左前輪保持ソレノイド(SFLH) 54 第3アシストソレノイド(SA-3) 58 右前輪減圧ソレノイド(SFRR) 64 左前輪保持ソレノイド(SFLR) 68 右後輪保持ソレノイド(SRRH) 70 左後輪保持ソレノイド(SRLH) 74 右後輪減圧ソレノイド(SRRR) 80 左後輪保持ソレノイド(SRLR) 86FL,86FR,86RL,86RR 車輪速セン
サ 88 ステアリングセンサ 90 車速センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 115:00 137:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵輪の操舵方向を検出する操舵角検出
    手段と、 各車輪に対して独立して制動動作を行いうるよう構成さ
    れた制動手段と、 車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段により検出される車両進行方向
    と、前記操舵角検出手段により検出される操舵方向とに
    基づき、進行方向に対する前側旋回内輪に制動力を発生
    させる制動力制御手段とを具備することを特徴とする操
    舵制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の操舵制御装置において、 前記制動力制御手段に、 前記運転状態検出手段により求められる旋回外輪の速度
    (V1)と旋回内輪の速度(V2)との比である速度比
    (V2/V1)に基づき、各車輪に発生させる制動力値
    を決定する制動力値決定手段と、 前記運転状態検出手段により検出される車体速度と前記
    操舵角とに基づき、現在の操舵状態において最も適した
    最適速度比を求める最適速度比演算手段とを設けたこと
    を特徴とする操舵制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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