JPH1149634A - 撥水処理粉体及びそれを含有する粉体化粧料 - Google Patents

撥水処理粉体及びそれを含有する粉体化粧料

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JPH1149634A
JPH1149634A JP9210559A JP21055997A JPH1149634A JP H1149634 A JPH1149634 A JP H1149634A JP 9210559 A JP9210559 A JP 9210559A JP 21055997 A JP21055997 A JP 21055997A JP H1149634 A JPH1149634 A JP H1149634A
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啓輔 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)スフィンゴシン類縁体、(B)ス
テロール類及び(C)脂肪酸の3成分で粉体を処理して
得られる撥水処理粉体、並びにこれを含有する粉体化粧
料。 【効果】 本発明の撥水処理粉体は、なめらかでのびが
良く、モイスチャー効果に優れるとともに、皮膚刺激が
なく、これを含有する粉体化粧料は、撥水性及び使用感
に優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、なめらかでのびが
良く、モイスチャー効果に優れ、しかも皮膚刺激性のな
い撥水処理粉体、及びそれを含有し、使用感に優れた粉
体化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファンデーション、アイシャドウ
等の粉体化粧料において、皮膚の発汗作用等による化粧
くずれを防止し、化粧持ちを良くするため、化粧料中に
金属石鹸を添加したり、金属石鹸やシリコーンで表面処
理した粉体を用いたりしていた。
【0003】しかしながら、化粧料中に金属石鹸を添加
しても、十分な撥水性は得られないばかりか、金属石鹸
による皮膚刺激のトラブルが発生したり、色のくすみが
あるなどの問題があった。また、金属石鹸で表面処理し
た粉体では、撥水性等は若干改善されるものの、十分で
はなく、のびや感触などの点においても満足できるもの
ではなかった。更に、シリコーンで表面処理した粉体
は、撥水性及びのびの良さの点では優れているものの、
付着性が悪く、粉体自体のウェット感がないために皮膚
が乾燥し、がさがさし易いなどの欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、なめらかでのびが良く、モイスチャー効果に優れ、
しかも皮膚刺激のない撥水処理粉体、及びそれを含有
し、使用感に優れた粉体化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、スフィンゴシン類縁
体、ステロール類及び脂肪酸の3成分により粉体を処理
すれば、なめらかでのびが良く、しっとりとしてモイス
チャー効果に優れるとともに、皮膚刺激のない撥水処理
粉体が得られること、更に当該粉体を用いれば、撥水性
及び使用感に優れた粉体化粧料が得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、(A)スフィンゴシ
ン類縁体、(B)ステロール類及び(C)脂肪酸の3成
分で粉体を処理して得られる撥水処理粉体を提供するも
のである。
【0007】また、本発明は、当該撥水処理粉体を含有
する粉体化粧料を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の撥水処理粉体において、
処理される母粉体としては、任意の無機又は有機粉体を
使用することができる。例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、
ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、マイカ、ベン
トナイト、チタン被覆雲母、ベンガラ、オキシ塩化ビス
マス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カラ
ミン、ゼオライト、カーボンブラック等の無機粉末;ポ
リアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹
脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリ
ル酸樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体等の各
種樹脂粉体あるいはそれらの2種以上からなる共重合樹
脂粉体;セルロイド、アセチルセルロース、多糖類、タ
ンパク質、硬タンパク質等の有機粉末;赤色201号、
赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色22
0号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙
色203号、橙色204号、黄色204号、黄色401
号、青色404号等の各種有機顔料粉末;赤色3号、赤
色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230
号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色
4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3
号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニ
ウムレーキなどからなる顔料粉末;ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、パ
ルミチン酸亜鉛等の金属石鹸などを挙げることができ
る。
【0009】これらの母粉体は、平均粒径が0.1〜5
0μm、特に1〜30μmであるのが、使用感の点から
好ましい。
【0010】一方、これらの粉体を処理するのに用いる
3成分のうち、成分(A)のスフィンゴシン類縁体とし
ては、天然又は合成のいずれのスフィンゴシン類縁体を
も使用することができる。例えば、天然のスフィンゴシ
ン類縁体としては、セラミド、糖セラミド、スフィンゴ
ミエリン、スフィンゴ脂質、スフィンゴ糖脂質等のスフ
ィンゴシン誘導体等を使用することができる。このよう
な天然スフィンゴシン誘導体は、動物組織から抽出する
ことにより製造され、牛脳セラミド等と称されて市販さ
れている。なお、これら抽出物の成分としては、N−
(ω−アシルオキシ)アシルスフィンゴシン、N−アシ
ルスフィンゴシン、N−アシルフィトスフィンゴシン、
N−(α−ヒドロキシ)アシルスフィンゴシン、N−
(ω−(α−ヒドロキシ)アシルオキシ)アシルスフィ
ンゴシン、N−(α−ヒドロキシ)アシルフィトスフィ
ンゴシン等が知られている(Journal of Lipid Researc
h,24,p759(1983)、特公平6−57651
号公報)。また、天然スフィンゴシンを化学修飾した誘
導体も使用できる(特公平1−45442、特表平6−
504264、WO932281等)。
【0011】また、合成のスフィンゴシン類縁体として
は、天然スフィンゴシン誘導体と類似構造を有する種々
のアミド誘導体を使用することができ、例えば、特開昭
62−228048号公報に記載されている次式(1)
のセラミド類似化合物
【0012】
【化1】
【0013】(式中、R1 は炭素数10〜26の直鎖又
は分岐鎖の飽和又は不飽和のアルキル基を示し、R2
炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和のア
ルキル基を示し、X及びYはそれぞれ水素原子又は糖類
残基を示す)、特開平4−342553号公報、WO9
407844等に開示されている化合物等を挙げること
ができる。特に、N−(3−ヘキサデシロキシ−2−ヒ
ドロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルデカナ
ミド(C3163NO4)、N−(3−ヘキサデシロキシ
−2−ヒドロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチ
ルヘキサデカナミド(C3775NO4)、N−(3−テ
トラデシロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−N−2−
ヒドロキシエチルデカナミド(C2959NO4)を好ま
しく使用することができる。
【0014】これらの天然又は合成のスフィンゴシン類
縁体は、1種又は2種以上を組合わせて使用することが
できる。
【0015】成分(A)のスフィンゴシン類縁体として
は、特にセラミド、糖セラミド、スフィンゴミエリン、
スフィンゴ脂質及びスフィンゴ糖脂質から選ばれる天然
スフィンゴシン誘導体;N−(3−ヘキサデシロキシ−
2−ヒドロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチル
デカナミド、N−(3−ヘキサデシロキシ−2−ヒドロ
キシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカ
ナミド及びN−(3−テトラデシロキシ−2−ヒドロキ
シプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルデカナミドか
ら選ばれるアミド誘導体が好ましい。
【0016】成分(B)のステロール類としては、例え
ばコレステロール、イソステアリン酸コレステリル、プ
ロビタミンD3、カンペステロール、ステグマスタノー
ル、ステグマステロール、5−ジヒドロコレステロー
ル、α−スピナステロール、パリステロール、クリオナ
ステロール、γ−シトステロール、ステグマステノー
ル、サルガステロール、アペナステロール、エルゴスタ
ノール、シトステロール、コルビステロール、コンドリ
ラステロール、ポリフェラステロール、ハリクロナステ
ロール、ネオスボンゴステロール、フコステロール、ア
プトスタノール、エルゴスタジエノール、エルゴステロ
ール、22−ジヒドロエルゴステロール、ブラシカステ
ロール、24−メチレンコレステロール、5−ジヒドロ
エルゴステロール、デヒドロエルゴステロール、フンギ
ステロール、コレスタノール、コプロスタノール、ジモ
ステロール、7−ヘトコレステロール、ラトステロー
ル、22−デヒドロコレステロール、β−シトステロー
ル、コレスタトリエン−3β−オール、コプロスタノー
ル、コレスタノール、エルゴステロール、7−デヒドロ
コレステロール、24−デヒドロコレスタジオン−3−
β−オール、エキレニン、エキリン、エストロン、17
β−エストラジオール、アンドロスト−4−エン−3
β,17β−ジオール、デヒドロエビアンドロステロ
ン、アルケニルコハク酸コレステリル(特開平5−29
4989号公報)等が挙げられる。これらのステロール
類は、1種又は2種以上を組合わせて使用することがで
きる。
【0017】成分(B)のステロール類としては、特に
コレステロール、シトステロール、エルゴステロールが
好ましい。
【0018】成分(C)の脂肪酸としては、リノール
酸、γ−リノレイン酸、コルンビン酸、ニコサ−(η−
6,9,13)−トリエン酸、アラキドン酸、α−リノ
レイン酸、チムノドン酸、ヘキサエン酸、イソステアリ
ン酸、ウンデシレン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、
ベヘン酸、ミリスチン酸、ヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、
ラノリン酸、DHAのほか、12−ヒドロキシステアリ
ン酸等のヒドロキシ脂肪酸、セチルリン酸等のモノアル
キルリン酸、ジアルキルリン酸等を挙げることができ
る。これらの脂肪酸は1種又は2種以上を組合わせて使
用することができる。
【0019】成分(C)の脂肪酸としては、炭素数10
〜20の飽和又は不飽和脂肪酸、特に炭素数15〜20
の飽和又は不飽和脂肪酸が好ましい。
【0020】成分(A)、(B)及び(C)の3成分で
粉体を処理する際に、前記3成分の割合は特に制限され
ないが、重量比が(A):(B):(C)=20〜8
0:10〜40:20〜80、特に30〜70:15〜
35:30〜70であるのが好ましい。また、母粉体に
対する成分(A)、(B)及び(C)の割合は、母粉体
の表面状態等に応じて適宜定めることができるが、通
常、母粉体100重量部に対して、3成分の合計量が
0.01〜200重量部、特に5〜100重量部である
のが好ましい。
【0021】粉体の処理方法としては、特に制限され
ず、通常の方法に従って処理することができる。例え
ば、(A)スフィンゴシン類縁体、(B)ステロール類
及び(C)脂肪酸の3成分を有機溶剤に加熱溶解させ、
そこに母粉体を加えて十分に攪拌し、還流させる。次い
で、溶媒を冷却し、濾過・洗浄後、乾燥させることによ
り、本発明の撥水処理粉体を得ることができる。ここで
用いられる有機溶剤としては、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノー
ル、ヘキサン、ヘプタン、アセトニトリル、アセトン、
クロロホルム、酢酸エチル、石油エーテル、テトラヒド
ロフラン等が挙げられる。
【0022】また、他の方法としては、例えば(A)ス
フィンゴシン類縁体、(B)ステロール類及び(C)脂
肪酸の3成分をジエチルエーテル、アセトン、クロロホ
ルム、ベンゼン等の溶解性の大きい溶媒に加温溶解し、
そこに母粉体を加えて再び加温溶解させながら十分に攪
拌を行う。そこにヘキサン等の溶解能の小さい溶媒を攪
拌しながら少しずつ加え、溶液が濁り始めたとき溶媒の
添加を止め、一度加熱してから放冷し、濾過・洗浄後、
乾燥させることにより、本発明の撥水処理粉体を得るこ
とができる。
【0023】このようにして得られる本発明の撥水処理
粉体は、化粧料の配合成分として特に好適である。粉体
化粧料中における当該撥水処理粉体の配合量は特に制限
されないが、全組成中に5〜90重量%、特に10〜8
0重量%配合するのが、なめらかでのびが良く、しっと
りとしてモイスチャー効果に優れるので好ましい。
【0024】本発明の粉体化粧料には、前記の撥水処理
粉体以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えばマ
イカ、タルク、セリサイト、カオリン、炭酸カルシウ
ム、酸化アルミニウム、硫酸バリウムなどの体質顔料;
ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボン
ブラック等の着色顔料;酸化亜鉛、二酸化チタンなどの
白色顔料、雲母チタン、魚鱗箔等のパール顔料;赤色2
02号、226号、黄色4号アルミニウムレーキなどの
有機顔料;ナイロンパウダー等の有機粉体;これらの顔
料(粉体)を通常用いられる撥水処理剤、例えばシリコ
ーン油、脂肪酸金属塩、アルキルリン酸、アルキルリン
酸のアルカリ金属塩又はアミン塩、N−モノ長鎖(炭素
数8〜22)脂肪族アシル塩基性アミノ酸、パーフルオ
ロアルキル基を有するフッ素化合物、アミノ酸、レシチ
ン、シリカ−アルミナ等で表面処理したもの;固体状又
は液体状パラフィン、クリスタルオイル、セレシン、ス
クワラン、オゾケライト、モンタンロウなどの炭化水素
類;オリーブ、ジロウ、カルナウバロウ、ミツロウ、ラ
ノリン、ゲイロウなどの植物油;動物性油脂、ロウ;ス
テアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、グリセリドモ
ノステアリン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エ
ステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、イソプロ
ピルミリスチン酸エステル、イソプロピルステアリン酸
エステル、ブチルステアリン酸エステルなどの高級脂肪
酸(塩)及びそのエステル類;デキストリン脂肪酸エス
テル;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカ
メチルシクロペンタンシロキサンなどのシリコーン油;
水;エタノール、イソプロパノール、セタノール、ステ
アリルアルコール、パルミチルアルコール、ヘキシルド
デシルアルコールなどのアルコール類;保湿剤としての
グリコール、グリセリン又はソルビトールなどの多価ア
ルコール類;界面活性剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、薬剤、香料などを、本発明の効果を
損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0025】本発明の粉体化粧料は、通常の方法に従っ
て製造することができ、例えばパウダーファンデーショ
ン、粉おしろい、アイシャドウ、アイブロウ、ほほ紅等
のメイクアップ化粧料など、所望の剤型に適用すること
ができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の撥水処理粉体は、なめらかでの
びが良く、しっとりとしてモイスチャー効果に優れると
ともに、皮膚刺激がなく、更に当該粉体を含有する粉体
化粧料は、撥水性及び使用感に優れたものである。
【0027】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0028】実施例1 合成セラミド(前記一般式(1)において、R1 =C16
33、R2 =C1531、X=H、Y=Hのもの)40
g、コレステロール20g及びステアリン酸40gの3
成分合計100gをヘキサン5Lに加えて60℃に加熱
し、攪拌溶解させた。これにマイカ1kgを加え、4時間
還流させた。操作終了後、放冷させた後に攪拌を続けな
がら氷冷を3時間行った。次に吸引濾過を行い、減圧乾
燥させ、撥水処理マイカを得た。
【0029】実施例2 合成セラミド(前記一般式(1)において、R1 =C16
33、R2 =C1531、X=H、Y=Hのもの)60
g、シトステロール20g及びミリスチン酸20gの3
成分合計100gをメタノール5Lに加えて、60℃に
加熱し、攪拌溶解させた。これにタルク1kgを加え、4
時間還流させた。操作終了後、放冷させた後に攪拌を続
けながら氷冷を3時間行った。次に吸引濾過を行い、減
圧乾燥させ、撥水処理タルクを得た。
【0030】実施例3 牛脳セラミド70g、シトステロール10g及びパルミ
チン酸20gの3成分合計100gをアセトニトリル5
Lに加えて、60℃に加熱し、攪拌溶解させた。これに
セリサイト1kgを加え、4時間還流させた。操作終了
後、放冷させた後に攪拌を続けながら氷冷を3時間行っ
た。次に吸引濾過を行い、減圧乾燥させ、撥水処理セリ
サイトを得た。
【0031】実施例4 牛脳セラミド50g、シトステロール25g及びリノー
ル酸25gの3成分合計100gをエタノール5Lに加
えて、60℃に加熱し、攪拌溶解させた。これに酸化チ
タン1kgを加え、4時間還流させた。操作終了後、放冷
させた後に攪拌を続けながら氷冷を3時間行った。次に
吸引濾過を行い減圧乾燥させ、撥水処理酸化チタンを得
た。
【0032】実施例5 1−β−D−グルコシルスフィンゴシン40g、エルゴ
ステロール20g及びウンデシレン酸40gの3成分合
計100gをアセトン5Lに加えて、60℃に加熱し、
攪拌溶解させた。これにベンガラ1kgを加え、4時間還
流させた。操作終了後、放冷させた後に攪拌を続けなが
ら氷冷を3時間行った。次に吸引濾過を行い、減圧乾燥
させ、撥水処理ベンガラを得た。
【0033】実施例6 1−β−D−グルコシルスフィンゴシン50g、エルゴ
ステロール25g及びイソステアリン酸25gの3成分
合計100gをテトラヒドロフラン5Lに加えて、60
℃に加熱し、攪拌溶解させた。これに黄色酸化鉄1kgを
加え、4時間還流させた。操作終了後、放冷させた後に
攪拌を続けながら氷冷を3時間行った。次に吸引濾過を
行い、減圧乾燥させ、撥水処理黄色酸化鉄を得た。
【0034】実施例7 1−β−D−グルコシルスフィンゴシン70g、コレス
テロール20g及びリノール酸10gの3成分合計10
0gをヘプタン5Lに加えて、60℃に加熱し、攪拌溶
解させた。これに黒色酸化鉄1kgを加え、4時間還流さ
せた。操作終了後、放冷させた後に攪拌を続けながら氷
冷を3時間行った。次に吸引濾過を行い、減圧乾燥さ
せ、撥水処理黒色酸化鉄を得た。
【0035】実施例1〜7で得られた本発明の撥水処理
粉体は、いずれも優れた撥水性を有し、非常になめらか
でのびが良く、しっとりしており、皮膚につけてもガサ
ガサした感じがなく、優れた感触で、しかも皮膚刺激が
なく、粉体化粧料の原料として理想的なものであった。
【0036】比較例1 マイカ1kgを激しく攪拌している5Lの水に加えて均一
に分散した。これにミリスチン酸カリウム10gを加え
て完全に溶解した。次に、20%硫酸亜鉛100mlを2
0分間にわたって滴下し、更に20分間攪拌を続けた。
反応終了後、吸引濾過を行い、細かく砕いて105℃で
10時間熱風乾燥した。得られた金属石鹸処理マイカは
付着性は良いもののややきしみが感じられ、のびが悪か
った。また、撥水性もやや劣っていた。
【0037】比較例2 ジメチルハイドロジェンポリシロキサン15gをヘキサ
ン150gに完全に溶解し、マイカ500gを加えてヘ
ンシェルミキサーで10分間混合した。これを室温で風
乾してヘキサンを完全に除いた後、120℃で3時間焼
き付け処理した。得られたシリコーン処理マイカは若干
特異臭があり、撥水性、流動性に優れているが、粉体は
非常にドライな感触で付着性が悪く、皮膚に付けるとか
さかさになった。
【0038】比較例3 1リットルの丸底フラスコ(又はニーダー)にセリサイ
ト100gを入れ、イオン交換水500mlを加えた後、
これに下記式で表わされるパーフルオロアルキルリン酸
エステルジオキシエチルアミン塩 〔Rf24O〕mPO(OM)3-m (式中、Rf=炭素数6〜18で、平均炭素数が9であ
るパーフルオロアルキル基、M=−H・NH(CH2
2OH)2、2>m>1の化合物)の約17.5%水溶
液33gを加え、40℃で攪拌した。次いで、1N−塩
酸40mlを加えて水溶液のpHを3以下に下げ、粉体表面
にパーフルオロアルキルリン酸を析出させた後、これを
濾過、水洗、乾燥してフッ素化合物処理粉体105gを
得た。
【0039】比較例4 1リットルの丸底フラスコ(又はニーダー)にセリサイ
ト150gを入れ、これにジヘプタデカフルオロデシル
リン酸〔(C81724O)2PO(OH)〕7.5g
をイソプロピルアルコール1500gに加熱溶解(50
℃)しておいたものを加え、60℃にてイソプロピルア
ルコールを減圧留去し、乾燥してフッ素化合物処理粉体
155gを得た。
【0040】試験例1 専門パネラー10名により、前腕部に処理粉体を塗布し
た時ののび、つき、なじみ及びしっとり感について官能
評価を行い、以下の基準で判定した。結果を表1に示
す。 (判定基準) ◎:7名以上が良好と回答。 ○:4名以上、7名未満が良好と回答。 △:2名以上、4名未満が良好と回答。 ×:1名以下が良好と回答。
【0041】
【表1】
【0042】実施例8、比較例3及び4 表2に示す組成のパウダーファンデーションを製造し、
試験例1と同様にして、ファンデーションののび、つ
き、なじみ及びしっとり感を評価した。結果を表2に示
す。 (製法)粉体成分をそれぞれ粗混合し、アトマイザーを
用いて粉砕を行った。これを高速ブレンダーに移し、成
分(22)〜(26)を加熱混合し均一にしたものを加
えて更に混合し、均一にした。これをアトマイザーで処
理し、ふるいを通して粒度をそろえた後、金皿中に圧縮
成型して、目的のパウダーファンデーションを得た。
【0043】
【表2】
【0044】表2の結果から明らかなように、本発明の
パウダーファンデーションは、使用感に優れたものであ
った。また撥水性も良好であった。
【0045】実施例9(パウダーファンデーション) 以下に示す組成のパウダーファンデーションを次の方法
により製造した。
【0046】
【表3】 (成分) (重量%) (1)3成分処理粉体*4 酸化チタン 10.0 セリサイト 20.0 マイカ バランス (2)フッ素処理粉体*5 カオリン 5.0 ベンガラ 0.8 黄色酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 (3)流動パラフィン 8.0 (4)ミツロウ 2.0 (5)防腐剤 0.2(6)香料 適量 合計 100.0 *4:実施例1と同様にして処理した粉体。 *5:比較例3と同様にして処理した粉体。
【0047】(製法)成分(1)及び(2)を混合し、
粉砕機を通して粉砕した。これを高速ブレンダーに移
し、成分(3)〜(6)を加熱混合し均一にしたものを
加えて更に混合し、均一にした。これを粉砕機で処理
し、ふるいを通して粒度をそろえた後、金皿中に圧縮成
型して、目的のパウダーファンデーションを得た。
【0048】実施例10(両用パウダーファンデーショ
ン) 以下に示す組成の両用パウダーファンデーションを次の
方法により製造した。
【0049】
【表4】 (成分) (重量%) (1)3成分処理粉体*6 酸化チタン 10.0 雲母チタン 3.5 カオリン 5.0 タルク 4.0 酸化アルミニウム 10.0 硫酸バリウム 5.0 ベンガラ 0.8 黄色酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 (2)シリコーン処理粉体*7 セリサイト 20.0 マイカ バランス (3)流動パラフィン 4.0 (4)スクワラン 2.0 (5)メチルフェニルポリシロキサン(100cSt) 4.0 (6)防腐剤 0.2(7)香料 適量 合計 100.0 *6:実施例2と同様にして処理した粉体。 *7:比較例2と同様にして処理した粉体。
【0050】(製法)成分(1)及び(2)を混合し、
粉砕機を通して粉砕した。これを高速ブレンダーに移
し、成分(3)〜(7)を加熱混合し均一にしたものを
加えて更に混合し、均一にした。これを粉砕機で処理
し、ふるいを通して粒度をそろえた後、金皿中に圧縮成
型して、目的の両用パウダーファンデーションを得た。
【0051】実施例11(粉おしろい) 以下に示す組成の粉おしろいを次の方法により製造し
た。
【0052】
【表5】 (成分) (重量%) (1)3成分処理粉体*8 タルク バランス マイカ 20.0 (2)シリコーン処理粉体*9 ベンガラ 0.4 黄色酸化鉄 0.5 黒酸化鉄 0.1 (3)ステアリン酸マグネシウム 5.0(4)香料 適量 合計 100.0 *8:実施例3と同様にして処理した粉体。 *9:比較例2と同様にして処理した粉体。
【0053】(製法)成分(1)〜(3)をブレンダー
で攪拌混合し、これに成分(4)を吹きつけ、更に均一
に攪拌する。これを粉砕機に通して粉砕した後、ふるい
を通し、目的の粉おしろいを得た。
【0054】実施例12(ほほ紅) 以下に示す組成のほほ紅を次の方法により製造した。
【0055】
【表6】 (成分) (重量%) (1)3成分処理粉体*10 酸化チタン 10.0 マイカ 13.0 カオリン バランス (2)赤色202号 2.5 (3)フッ素処理粉体*11 ベンガラ 0.8 黄色酸化鉄 4.0 黒酸化鉄 0.2 (4)ジメチルポリシロキサン(6cSt) 10.0 (5)流動パラフィン 2.0 (6)防腐剤 0.1(7)香料 適量 合計 100.0 *10:実施例4と同様にして処理した粉体。 *11:比較例4と同様にして処理した粉体。
【0056】(製法)成分(1)〜(3)を混合し、粉
砕機を通して粉砕した。これを高速ブレンダーに移し、
成分(3)〜(7)を加熱混合し均一にしたものを加え
て更に混合し、均一にした。これを粉砕機で処理し、ふ
るいを通して粒度をそろえた後、金皿中に圧縮成型し
て、目的のほほ紅を得た。
【0057】実施例9〜12で得られた粉体化粧料はい
ずれも、撥水性に優れ、しかものびやつきが良く、しっ
とり感が得られるなど、使用感も良好であった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)スフィンゴシン類縁体、(B)ス
    テロール類及び(C)脂肪酸の3成分で粉体を処理して
    得られる撥水処理粉体。
  2. 【請求項2】 成分(A)が、セラミド、糖セラミド、
    スフィンゴミエリン、スフィンゴ脂質及びスフィンゴ糖
    脂質から選ばれる天然スフィンゴシン誘導体である請求
    項1記載の撥水処理粉体。
  3. 【請求項3】 成分(A)が、N−(3−ヘキサデシロ
    キシ−2−ヒドロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシ
    エチルデカナミド、N−(3−ヘキサデシロキシ−2−
    ヒドロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルヘキ
    サデカナミド及びN−(3−テトラデシロキシ−2−ヒ
    ドロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルデカナ
    ミドから選ばれるアミド誘導体である請求項1記載の撥
    水処理粉体。
  4. 【請求項4】 成分(B)が、コレステロール、シトス
    テロール又はエルゴステロールである請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の撥水処理粉体。
  5. 【請求項5】 成分(C)が、炭素数10〜20の飽和
    又は不飽和脂肪酸である請求項1〜4記載のいずれか1
    項記載の撥水処理粉体。
  6. 【請求項6】 成分(A)、(B)及び(C)の重量比
    が、(A):(B):(C)=20〜80:10〜4
    0:20〜80である請求項1〜5のいずれか1項記載
    の撥水処理粉体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載の撥水
    処理粉体を含有する粉体化粧料。
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