JPH11500657A - 有機液体の静電浄化法および装置 - Google Patents

有機液体の静電浄化法および装置

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JPH11500657A JP8524108A JP52410896A JPH11500657A JP H11500657 A JPH11500657 A JP H11500657A JP 8524108 A JP8524108 A JP 8524108A JP 52410896 A JP52410896 A JP 52410896A JP H11500657 A JPH11500657 A JP H11500657A
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Abstract

(57)【要約】 粒子状不純物、コロイド状不純物、または液体中に無定形の集塊として浮遊する不純物により汚染された、植物性、動物性、ないしは合成された有機液体を浄化することのできる装置。図面は実施例の一つを示したものである。装置は、浄化しようとする液体を入れるタンク1、およびタンク1内に強度の電界を生じさせる2本の電極2、3を有する。各々の電極は固定式または可動式とすることができる。不純物は、電界の作用により電極表面に析出し、除去することができる。各々の電極は、金属表面を有する柔軟な帯2、3により構成され、表面に析出した不純物を液体外に搬出する。不純物は、かき取り器8によりベルト表面から剥離される。浄化しようとする液体は、タンク1に導かれる前に脱水装置11を通過し、脱水処理を施される。

Description

【発明の詳細な説明】 有機液体の静電浄化法および装置 本発明は、静電気の作用により、植物性、動物性、ないしは合成された有機液 体、すなわち工業用溶剤、作動油、工作機械用切削油、潤滑油、暖房用灯油、発 動機用燃料、植物性および動物性の油ないしは精油(食用および食用外)、その 他を浄化・清澄する方法および装置に関するものである。浄化・清澄とは、主に 液体中に浮遊する粒子状不純物、または多少溶解した状態、特にコロイド状態で 存在する比較的分子量の大きい物質の除去を意味する。不純物はどんな性質のも のであってもよい。例えば埃、機械パーツの摩耗より生ずる微粒子、減摩剤、抽 出物、植物および動物の繊維ないしはその他の成分、残留夾雑物などが挙げられ る。 工業用に使用される液体の粒子状不純物を静電気により除去する技術は、周知 のものである。浄化しようとする液体に、少なくとも2個の電極により適当な強 度の電界を生じさせれば、液体に含まれる粒子状不純物は電極表面に析出する。 もちろん電極を可動式の帯状とし、これが不純物を捉えるようにすれば、継続 的に不純物を除去することも可能である。かかる実施例は、特許FR−2,68 8,146に記載されている。 気体環境における静電気浄化現象に関しては、既に多くの研究がなされており 、豊富な文献がある。本発明は、気体環境とは適用すべき法則の異なる液体環境 における静電気浄化に関するものである。しかし液体環境における静電気浄化の メカニズムに関する情報のいくつかは、次の文献中に記載されている。A. D . Moore、「Electrostatics and its Appl ications」(John Wiley & Sons);D. W. Gre en and J. O. Maloney、「Perry’s Chemica l Engineers’Handbook”(McGraw Hill Bo ok Co.);その他本技術に関連する先行の特許。 本明細書においては、特に果物や植物の種子その他の部分から圧搾や抽出の方 法により得られる植物性油および精油の不純物除去について主に記載する。これ らの液体に含まれる不純物は、一般に繊維、樹脂、重合体(無定形または定形) 、炭水化物、複合脂質、不ケン化物、ポリペプチドその他の細胞構成物質からな る。これらの不純物を従来の方法、特に漉過、デカンテーション、遠心分離によ り除去することは、一般にきわめて困難、高価、または不可能であり、どのよう に行っても液体は不透明のままであるのが常であった。そこで従来周知の静電気 による浄化・清澄技術の適用が試みられてきた。 しかし上記のような不純物の除去に関しては、従来周知の静電気による浄化・ 清澄技術は、不純物が電極上に析出しないため部分的に、あるいはまったく無効 であることが判明してきたのである。 特許US−4,155,924に記載された処理法によれば、不純物を含む動 物性ないし植物性有機液体の質を高めるため、無機性の水性基剤を用いて精製し 、水分と、無機性の水性基剤により生成された残留石鹸を含んだ純度の高い有機 液体を得る。純度の高い有機液体は吸収剤と混合され、高温で脱水、脱気処理を 施した後はじめて電気漉過を行う。かかる処理法は数多くの工程を必要とし、そ の結果実施が複雑となる。 これを改善すべくさらに研究を進めた結果、静電気により有機液体を浄化・清 澄するための、はるかに簡便な方法を発見したのである。この方法を請求の範囲 1に記載する。本発明は、さらにこの方法を実施するための装置(添付図面参照 )にも関する。この装置を請求の範囲4に記載する。 本発明による方法は、浄化しようとする液体に静電気による処理を加えるに先 立ち、液体中の水分を顕著に減少させることのみ[原文ママ]から構成される。 静電浄化法が実施され得るためには、浄化しようとする液体に含まれる水分が0 .3%を越えないことが必要十分な条件であることが確認されたからである。実 際には0.1%を越えないことが望ましく、場合によっては0.03%を越えな いことが望ましい。水分含有率が低ければ低いほど、静電浄化は良好に行われる 。 ゆえに液体に電界を作用させるに先立って液体の水分含有率(脱水の加減)を調 節することにより、静電浄化の効率を必要に応じてコントロールすることが可能 である。 この方法によれば、驚くべきことに従来必要であった前処理としての分離処理 や吸収剤の添加がまったく不要となり、脱水処理のみでよいことが判明した。そ の結果処理方法および装置が簡略化されることになったのである。 液体の脱水には、従来周知の技術の大多数が利用できる。例えば乾燥した空気 中に液体を小滴状に吹き付ける方法、凍結乾燥法、薄膜蒸発法が利用できる。薄 膜蒸発法の場合、「ロタウ゛ェイパー(Rotavapor)」型の装置を用い 、常温または加熱環境下で回転する容器の内面に液体が薄い層となって広がるよ うにし、容器内を適当な強度で真空に[減圧]すると、液体中の水分が蒸発する 。水分含有率が所期の値にまで低下したところで液体を従来の方法により静電浄 化処理すれば、明白な効果が得られる。 液体に前処理として脱水処理を加えることにより、効果的な静電浄化が行われ る理由は、今もって完全に判明してはいない。しかし浄化しようとする液体中に 水分が含まれていると、水が電気分解されて生じた水素または酸素の層が電極表 面に形成され、これが電極表面への不純物の付着を妨げることが推測できる。 添付図面は、脱水機構を含む有機液体の浄化装置の一例を簡略に示したもので ある。 本発明による装置は、請求の範囲に記載した方法を実施することのできるもの である。 この装置は、浄化しようとする液体を脱水するための脱水機構を、静電浄化機 構に先立つように設置してある。図1に簡略に示したように、最初の実施例によ る装置は、以下の部分から構成されている。 静電浄化機構本体は、タンク1を含む。タンク1には浄化しようとする液体が 満たされ、タンク内に必要な電界を生じさせる少なくとも2本の電極2、3が設 置される。電極は高電圧を発生する電源4に接続されている。この実施例におい て電極2、3は可動式であり、液体中から断続的ないしは継続的に引き上げられ る。このため電極2、3は柔軟な帯状で金属表面を有し、輪をなし、ローラー5 、6にかけられている。固定芯材7は、柔軟な帯2、3各々の一対の垂直部分の 間に設置され、浄化しようとする液体が、電極にかかる高電圧により電界を加え られているタンク中央部の通路以外を通れないようにしている。ローラー6は自 由に回転するが、ローラー5は図面には省略したメカニズムにより駆動される。 各可動電極2、3に電界の作用により付着した不純物は、かき取り器8により剥 離される。かき取り器8は、不純物を収納するタンク9に連結されている。常温 より高い温度で浄化処理を行う必要があるときは、加熱装置10を用いる。 静電浄化機構本体に先立つ脱水機構11は、回転シリンダー12を持ち、液体 は回転シリンダー上に吹き付けられ、表面に薄い層となって広がる。真空ポンプ 13の作り出す真空[減圧]状態により、液体の広い表面から水分の効率的な蒸 発が行われる。 装置には、浄化しようとする液体の供給タンク14、浄化済み液体の回収タン ク15、装置の各部分を連結する管とポンプが加わる。 以下に記載した実施例の詳細な説明により、本発明を容易に実施することがで きよう。 実施例1は、コーヒ豆より圧搾抽出された粗油の浄化に関するものである。こ のコーヒー粗油は、黒っぽい色を呈し、不透明である。3mWのHeNeレーザ ー光線を当てると、液体に入射した場所で直ちに拡散し、輝く球状を呈する。レ ーザー光線の拡散は、不純物がつくるコロイド状の粒子により引き起こされるも ので、これを除去するのが目的である。従来の圧力漉過による浄化処理後、レー ザー光線の浸透距離は、肉眼による観測で16から20mmであった。 この実施例では、当初0.8%の水分含有率を示していた充分な量のコーヒー 粗油を「ロタウ゛ェイパー(Rotavapor)」装置を用いて脱水した。容 量1リットルの容器を用い、約50分で0.06%の水分含有率が得られた。真 空[減圧]状態は15ミリバールに相当した。脱水したコーヒー粗油を、次に静 電浄化機構にかけた。浄化ユニット当たりの電極有効表面は360cm2であっ た。装置全体は2浄化ユニットからなる。液体の各部に電界が90分ずつ作用す るように流速を調節することにより、毎時約1リットルの流量が得られるように した。電極間の距離を2cmとし、電圧を30kVとすると、平均電界強度は1 5kv/cmとなる。機構を通過した液体は清澄であった。コーヒー粗油に含ま れる不純物は、接地されたプラス電極にのみ析出した。このことは、電極として 使用する搬送ベルトから析出物を除去する作業をきわめて容易にする。毎分12 mmで送られる搬送ベルトは、約1mm厚の析出物で被われていた。損失は大部 分が不純物からなり、粗油の16%相当した。 上記の方法により浄化した油のサンプルにレーザー・テストを行ったところ、 レーザー光線の浸透距離は、漉過により浄化処理を行った油と同一であることが 確認された。レーザー光線を照射した部分の残留不純物粒子の数を顕微鏡検査し たところ、やはり漉過により浄化処理を行った油と同一であった。静電浄化処理 を行った油にクロマトグラフ分析と質量分析を実施したところ、上記実施例の電 界強度では、油の成分と化学構造に変化は見られなかった。またコーヒー産業で 用いられている比較試験を行ったところ、静電浄化処理を行った油は、所要の品 質基準に達していることが確認された。 実施例2は、エレクトロニクス産業で用いられる有機液体γ−ブチロラクトン (γ−butyrolactone)に関するものである。この液体は、プリン ト配線回路の製造において未硬化のエポキシ樹脂を溶解するのに用いられる。液 体は使用後回収され、再生処理ののち再使用される。再生処理には従来蒸留の方 法が行われていたが、これには多大なエネルギーが必要であった。 γ−ブチロラクトンを、電気エネルギー消費が少ない静電浄化法により浄化す ることは、エネルギー効率の上からきわめて有利である。液体中にはポリマー樹 脂のほか、ポリマーの充填剤として用いられるタルク、その他公表されていない 添加物の存在が確認されている。これらの不純物は液体の1〜2%を占める。さ らにプリント配線回路の製造工程で混入する水分が約1%に達する。静電浄化法 を実施するためには、この水分を除去することがぜひとも必要である。脱水には 4オングストローム・モレキュラーシーブ、塩化カルシウム(CaCl2)、シ リカゲル、登録商標Sicapent(Merck製品)などの乾燥剤を用いる 。液体を上記の乾燥剤に1〜2時間接触させると、水分含有率は300ppm以 下に減少する。なお乾燥剤の再生に必要なエネルギー消費を考慮すると、本浄化 法全体としてのエネルギー効率は低下するが、それでもきわめて有利であること にはかわりがない。脱水後液体は実施例1に記載した静電浄化機構に導入され、 不純物は搬送ベルト状の電極表面に電界の作用で付着する。γ−ブチロラクトン は粘性がより低いため、流量は毎時4〜5リットルに達する。静電浄化処理を行 った後液体は、溶剤として再使用するのに充分な清澄度が得られた。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年4月8日 【補正内容】 特許法第184条の5第1項の規定による書面:明細書の翻訳文 (第3頁第23行目〜第4頁第10行目) [...]図1に簡略に示したように、実施例1による装置は、以下の部分から 構成されている。 静電浄化機構本体は、タンク1を含む。タンク1には浄化しようとする液体が 満たされ、タンク内に必要な電界を生じさせる2本の電極2、3が設置される。 電極は高電圧を発生する電源4に接続されている。この実施例において電極2、 3は可動式であり、液体中から継続的に引き上げられる。このため電極2、3は 柔軟な帯状で金属表面を有し、輪をなし、ローラー5、6にかけられている。固 定芯材7は、柔軟な帯2、3各々の一対の平行な垂直部分の間に設置され、浄化 しようとする液体が、電極にかかる高電圧により電界を加えられているタンク中 央部の通路以外を通れないようにしている。ローラー6は自由に回転するが、ロ ーラー5は図面には省略したメカニズムにより駆動される。各可動電極2、3に 電界の作用により付着した不純物は、かき取り器8により剥離される。かき取り 器8は、不純物を収納するタンク9に連結されている。常温より高い温度で浄化 処理を行う必要があるときは、加熱装置10を用いる。 静電浄化機構本体に先立つ脱水機構11は、[...] 請求の範囲(補正) 1.溶解した状態で、または粒子がコロイド状または非コロイド状で拡散する無 機性、有機性の不純物により汚染された有機液体の静電浄化法で、次の諸点を特 徴とするもの。 −浄化しようとする液体の水分含有率が0.3%を越えない値となるまであ らかじめ脱水処理を行う。 −次に液体を、高電圧電源の各々の極に接続された、少なくとも2個の輪を なす帯状の電極の少なくとも2本の平行な部分の間を通過させ、これらの部分の 間に電界を生じさせ、電界の作用により不純物をこれらの部分のひとつに向って 移動させる。 −上記の輪をなす電極のこれらの平行な部分を移動させることにより、表面 に付着した不純物を回収すると共に、不純物を除去された帯の部分を浄化しよう とする液体とあらたに接触させる。 2.請求項1に記載の方法で、浄化しようとする液体の水分含有率が0.1%未 満となるまであらかじめ脱水処理を行うことを特徴とするもの。 3.請求項1に記載の方法で、浄化しようとする液体の水分含有率が0.03% 未満となるまであらかじめ脱水処理を行うことを特徴とするもの。 4.請求項1に記載の方法を実施するための装置で、次のものを有することを特 徴とするもの。 −浄化しようとする液体の水分含有率が0.3%を越えない値となるまであ らかじめ脱水処理を行うための手段11、12。 −金属表面を有し、輪をなす2本の帯2、3を含む静電浄化機構1。2本の 帯2、3は各々2個のローラー5、6間にかけられ、ローラーのうちの片方は駆 動機構に連結されている。輪をなす2本の帯2、3の各々は、高電圧電源の各々 の電極に接続され、これらの帯の平行な部分の間に電界を生じさせ、電界の作用 により不純物をこれらの部分のひとつに向って移動させる。 −浄化しようとする液体に脱水処理を行うための手段11、12を静電浄化 機構1に連結する管。 −上記の帯2、3の移動に伴い、その表面に集積した不純物を除去するため 手段8。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.溶解した状態で、または粒子がコロイド状または非コロイド状で拡散する無 機性、有機性の不純物により汚染された有機液体の静電浄化法で、液体に電界を 作用させることにより不純物を液体から分離し、浄化しようとする液体の水分含 有率が0.3%を越えない値となるまであらかじめ脱水処理を行うことを特徴と するもの。 2.請求項1に記載の方法で、浄化しようとする液体の水分含有率が0.1%未 満となるまであらかじめ脱水処理を行うことを特徴とするもの。 3.請求項1に記載の方法で、浄化しようとする液体の水分含有率が0.03% 未満となるまであらかじめ脱水処理を行うことを特徴とするもの。 4.請求項1に記載の、浄化しようとする液体に脱水処理を行う方法を実施する ための装置で、浄化しようとする液体を入れる加熱手段付または加熱手段なしの タンク、液体に電界を作用させるように設置され、電源に接続された少なくとも 2個の電極を有し、浄化しようとする液体に静電浄化処理を行うに先立って脱水 処理を行うための機構を備えたことを特徴とするもの。
JP8524108A 1995-02-07 1996-02-07 有機液体の静電浄化法および装置 Pending JPH11500657A (ja)

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