JPH11503077A - カール抵抗性の研磨布紙 - Google Patents

カール抵抗性の研磨布紙

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Abstract

(57)【要約】 マトリックスの中に分散され、本質的に等方的な繊維ウェブを有する連続した固体樹脂マトリックスによって、高負荷研削用途に適する研磨布紙基材が提供される。また、本発明は、前記基材を基礎にした研磨布紙を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 カール抵抗性の研磨布紙 発明の背景 本発明は、研磨ベルトや研磨ディスクのような研磨布紙に関するものであり、 特には、材料が使用中に非常に高いレベルの応力に供される用途に使用されるの に特に適するカール抵抗性の研磨布紙に関する。 これらの研磨布紙が設計される用途は、優れた全方向性強度特性と使用中の突 発的応力を吸収できることが重要とされる用途である。例えば、粗研磨用途に適 する研磨ディスクが挙げられる。ここで、このような研磨布紙は、前記ディスク 以外の用途も有すると考えられる。 研磨ディスクについて具体的に説明すると、研磨布紙は等方性のある物理的特 性を有することが好ましく、特には、ディスクの面内の全方向で等方的な引張強 度を有することが好ましい。この用途のためには、ディスク面内で約30%以下の 引張強度の変動は「等方的(isotropic)」と考えられ、ディスク面内で約10%以 下の引張強度の変動は「高度に等方的」と考えられる。 また、典型的な重研削目的のディスクは、ディスクのエッジが角張った場合に 起こり得るような衝撃エネルギーを吸収できることが好ましく、さらに、加熱や 冷却、あるいは変動する湿度条件に供されたときにそりやカールが生じない寸法 安定性を呈することが好ましい。 従来、この用途においては、加硫繊維基材を用いる研磨布紙によってニッチが 占有され、この基材は、概ね満足できる特性を示すが 、但し、多くは非常に高負荷の研削条件に耐える性能に欠け、また、製造又は使 用中に加熱された場合、寸法安定性の厳しい低下に結びつくことが多かった。 本発明は、満足できるレベルの寸法安定性、あるいは多くの場合、従来の生産 品に勝る寸法安定性を含むこれら全ての望ましい基準を満たすディスクの形態で 製造可能な研磨布紙を提供する。 また、本発明の目的は、磨滅性(erodable)の研磨ディスクを提供することで あり、即ち、ディスクの直径が初期の直径のかなりの割合(約10%以上)で低下 するまでアングル研削用途にディスクが使用できるように、基材上に被覆された 砥粒と実質的に同じ速度で磨滅され得る基材を設けられたディスクを提供するこ とである。これは、本質的に、引張強度、基材の等方性、及び基材と研磨材含有 層の間の結合強度の関数である。 発明の概説 1つの局面において、本発明は、熱硬化性樹脂によって結合されたランダムに 配向した繊維を約5〜約50重量%含み、マトリックス樹脂組成物(樹脂と、混合 されたフィラーを含む)と繊維の体積比が約1:3〜約30:1の等方性基材を含 んでなる。基材の面内の任意の方向における基材の引張強度は少なくとも45MPa 、好ましくは少なくとも50MPa である。 もう1つの局面において、本発明は、寸法安定性のある研磨布紙製品である。 本願における用語「寸法安定性」は、研磨布紙から直径23cmのディスクを切り出 し、このディスクを室温で20%と90%の間の湿度サイクルに約2時間にわたって 供することによって評価される。研磨布紙が「寸法安定性」を実証するためには 、上記の操作の後、表面上の全ての箇所が表面中心でのディスク面より2.5 cm以 上高く又は低くてはならず、曲面が存在するとしても、凸面上に研磨材が残存し なければならない。 もう1つの局面において、本発明は、等方性基材とその上に堆積された研磨材 層を有する磨滅性のある研磨布紙ディスクを提供する。 さらにもう1つの局面において、本発明は、熱硬化性樹脂によって結合された ランダムに配向した繊維を含む研磨布紙製品であって、少なくとも約45MPa、好 ましくは少なくとも約50MPa の最小引張強度を有する研磨布紙製品を提供する。 樹脂はマトリックスとして存在することが好ましく、このことは、樹脂が連続 的構造を形成し、単に繊維を一緒に結合する接着剤だけでなく、繊維がその中に 分散されることを意味する。本発明の好ましい製品において、樹脂組成物(樹脂 と共にその中に混和されたフィラーを含む)は、基材の約50〜約95体積%、より 好ましくは約75〜90体積%を構成するが、これより低い樹脂量であっても、本発 明の基本的な技術的思想から逸脱せずに使用可能である。 樹脂組成物は、好ましくは、適切な配合物中の樹脂そのものの体積割合が基材 の約25〜約65重量%、より好ましくは、基材重量の約35〜約45%であるように、 フィラーを含む。 樹脂組成物はマトリックスを提供するが、このことは、樹脂の中で繊維が個々 に分散されることまでは必要としない。実際には、本発明による適切な製品は、 繊維マットを樹脂組成物で含浸し、繊維マットの中に連続マトリックスを提供す ることによって製造することができる。 基材は本質的に等方的であり、このことは、原理的にマット中の繊維の配向か ら得られる。基材の等方性を確保するには、事実上方向性のない、即ち、繊維に 主たる配向のない繊維マットを堆積する ことができる。このことは、実際には達成することが難しく、このため、若干の 差異(又は十分な)を与えて多数の薄いスクリムを載置することが好ましいこと が多く、次のスクリムに逐次ある角度の方向を与えて下のスクリムの上に置き、 それらのスクリムから得られるラミネートに全体として方向性がないように作成 する。例えば、明らかな方向性を有する3つのスクリムを、1つのスクリムの方 向性が他の2つのスクリムから120 ℃の角度となるように、1つのスクリムの上 に他のスクリムを載置することができる。樹脂は主たる配向性を有しないため、 繊維マットの等方性が基材そのものの等方性に移行される。このため、等方性テ ストは、接着剤含有層が接着される基材に、あるいは、基材を形成するために使 用されるマットに同様に応用される。 本発明による研磨ディスクは、それらの形状を非常に良好に保持し、このこと は、それらが大きく低下したカール度を有することによって基本的に実証される 。また、それらは、使用中にエッジから砥粒を容易に脱落させない。このため、 本研磨ディスクはアングル研削用途においてはるかにより長期間使用可能であり 、研削が進むにつれ、エッジは磨損して新たな切削用砥粒を露出する。このため 、使用される裏材パッドが低下した直径のディスクでの操作を許容するならば、 又は低下したサイズの基材ディスクが周期的に交換されるならば、ディスクのエ ッジで主に磨耗が生じる操作がはるかに長期間にわたって継続されることができ る。ここで、本ディスク基材は十分に高い引張強度と寸法安定性を有し、裏材デ ィスクが必要でなく、問題も生じないことが多い。 発明の詳細な説明 ランダムに配向した繊維材料は、ランダムに空気中で絡ませ、有 孔表面上にウェブとして堆積することができる。このことは、上記のように、完 全に等方的なウェブを理想的にもたらすが、堆積表面は一般に動きがあるため、 実際にはあるわずかな方向性が生じる。 使用される繊維は、あるアスペクト比(長さと直径の比)を有する標準的な繊 維でよく、アスペクト比は、好ましくは約20を上回り、より好ましくは約50を上 回り、最も好ましくは約300 を上回る。ウェブは単一の方向で堆積されてよいが 、あるいは堆積の仕方によって方向性が残存する場合、複数のウェブからラミネ ートを作成し、それらの方向性を均等に分配し、本質的に等方的なラミネートを 得ることもできる。強度と等方性は、ウェブをニードルフェルトすることによっ て改良できることが多い。 脆いマトリックス中にランダムに配向した繊維を含む複合材料の引張強度は次 の式によって求められる。 LがLc上回る生産品について 式中の記号は次の意味を示す。 Tc…複合材料の引張強度 Tf…繊維の引張強度 L …繊維の平均長さ Lc…繊維の臨界長さ ここで、上記の繊維の臨界長さは、材料のフィラメントが脆性マトリックスの中 に収められてフィラメントが破断するまで歪みを受けたときに生じた断片の長さ である。これは次の式によって計算される。 Lc=D・Tf/2Sm ここで、Dは繊維直径、Smはマトリックスの剪断強度である。L の値はLcの値よりもかなり大きいことが非常に好ましいが、これは、それらが 同等であると、基材中の繊維の体積率が幾分多めにしなければならないためであ る。 この点について説明すると、3.1GPaの引張強度を有する繊維を用いてエポキシ 樹脂マトリックス中で50MPa の最小引張強度を得るには、20のアスペクト比を有 する繊維が39%の体積率で必要である。アスペクト比を50まで高めると、繊維の 必要量が約5%まで低下する。 いくつかの繊維の一般的な引張強度は次の通りである。 グラファイト …1.03〜3.1 GPa ガラス繊維 …3.03〜4.6 GPa ケブラー49(ポリアラミド)繊維…3.17GPa 84MPa のSmと1.03GPa のTf値を有するエポキシ樹脂マトリックスとグラファ イト繊維の系において、グラファイト繊維のLc値は6.13Dと計算される。 これらの計算を用いると、次のような予測をすることができる。即ち、少なく とも50MPa の引張強度を得るには、グラファイト繊維のL/D比(アスペクト比 )とマトリックスの繊維の体積割合は次のようになる。 アスペクト比 繊維の体積% 20 14 50 11 300 10 従って、最少限の引張強度を有する基材とするために、上記のパラメーターの 中で、上記の式はあり得る変化の計算を可能にすることが分る。 一部の用途においては、ガラス繊維や炭素繊維のような脆性繊維 の使用は、膨張による応力吸収性能がそれらは限られるため、本発明の製品に制 限を与える。しかしながら、この仕方で強化された生産品は、上記の配慮がそれ 程重要でない別な用途に有用性を見出す。 基材を製造するために使用される等方性マットは、約45MPa 以上、より好まし くは少なくとも50MPa、最も好ましくは約55MPa を上回る引張強度を有する。マ ットは等方的であるため、マットの面内の任意の方向における引張強度は、任意 の別な方向における値から30%以上は相異せず、好ましくは約15%以上は相異す ることはない。 繊維と樹脂組成物の体積比は、繊維の引張強度とそのアスペクト比によって決 まるが、約0.05:1〜約3:1でよく、好ましくは約0.1:1〜1:1である。 マットが作成される繊維は、ガラス、ポリアミド、ポリアラミド、ポリエステ ル、ポリオレフィン、グラファイトなどの繊維、及びこれらの繊維の混合物から なることができる。繊維はステープル状に堆積され、等方的繊維マットを形成す るか、あるいは、ある程度の異方性を有する層に形成され、それらの複数層をラ ミネートし、マット面内で全体として等方性を示すマットを形成することもでき る。 樹脂成分は、過度に脆性でなく、強度の物理的要件を満たす任意のものでよい 。一般に、エポキシ基剤の樹脂が最も適切であるが、フェノール樹脂、架橋ポリ イミド、不飽和ポリエステル、ポリウレタンなどの他の樹脂も使用可能である。 好ましい樹脂は、その樹脂で含浸されるマットを構成する繊維が損傷を受ける温 度よりも低い温度で迅速に硬化するエポキシ基剤の樹脂である。一般に、約250 ℃未満、より好ましくは約200 ℃未満の硬化温度が望ましい。 樹脂は、インラインのプロセスで使用可能なように、十分に迅速に硬化すべき である。このことは、適切なエポキシ樹脂についてのゲル時間が数分間のオーダ ー、例えば適当な温度で約1〜10分間であることを必要とする。 また、樹脂組成物は、炭酸カルシウムのようなフィラー材、及び樹脂配合物の ウェット用途の範中で周知な通常の架橋剤、触媒、溶媒をさらに含むことができ る。一般に、炭酸カルシウムのようなフィラーの過剰な量は、特に母材がある程 度厚肉であれば、母材中の割合に遅い浸透をもたらすことがある。このため、フ ィラーが適量であって自由流動性であることが望ましい。また、特にフェノール 樹脂を用いると、酸化マグネシウムや酸化亜鉛のような添加剤が樹脂の硬化を速 めることが経験されている。従って、フェノール樹脂が使用される場合、これら の添加剤は、硬化時間について特別な効果を与えることができる。 本発明の好ましい研磨布紙は、0〜約20体積%の割合に低い空隙率を有する基 材に施され、一般に、この値は約5〜約10%のように上記範囲の低めであること が好ましい。場合により、樹脂の硬化の際に発泡剤の分解によって空隙を形成さ せることが好ましい。ここで、通常は、マットの生来の気孔が、所望レベルの気 孔を提供するのに十分である。 好ましい基材にとって望ましい高レベルの繊維状マットの含浸を得るための技 術は、当該技術で周知であり、例えば、未硬化樹脂の層の中に繊維状マットを敷 き、ウェブの上に樹脂コーティングをさらに施し、部分硬化させ、次いでその樹 脂/マットの組み合わせをローラーの少なくとも1組のニップの間に通し、未だ 流体の樹脂をマットの隙間の中に強制的に流入させ、得られる基材の中に連続相 を形成させることが挙げられる。 基材の引張強度は、ディスクの面内でいろいろな向きに切断した基材のストリ ップを用い、ASTM D-638に基づいて測定される。 図面 図1は、適切な形状の研磨布紙を切り取ることができる本発明の研磨材を製造 可能な装置の大要の設計を示す概略図である。この装置は、下記の例で評価した 研磨ディスクを製造するために使用したものと基本的に同じである。 好ましい態様の説明 本発明による研磨材を製造するための適切な装置を図1に示す。図面において 、不織繊維マットのロール1が巻き戻され、ステンレス鋼コンベアーベルト2に 接触して供給され、潤滑剤又は剥離剤のコーティングを施されるが、このベルト 2は、ブレードアプリケーター3によって樹脂適用位置でベルト表面に樹脂組成 物を適用された後、ある箇所で前記マットに接触する。このことは、繊維マット の隙間の中に樹脂を強制的に入れ込み、連続マトリックスを形成する効果をもた らす。樹脂が含浸したマットが加熱ロールの周りを通るとき、樹脂を硬化させる 赤外線ヒーター7に曝され、基材を形成する。この基材はコンベアーベルトから 剥ぎ取られ、巻き取りロール9の上に巻き取られる。コンベアーベルトが洗浄ロ ール10の上を通る途中の、適当な張力下にベルトを維持する引張装置11を有する ロールの上を通る前に、全ての樹脂残存物が除去される。以降は、上記の樹脂適 用位置まで再度ベルトが移動する。 次いで、メーカーコートが1つの表面に施され、次に砥粒が施される前に、通 常の随意の前後の充填操作を基材に行なうことができる。メーカーコートを少な くとも部分的に硬化させた後、サイズコ ートが一般に砥粒の上に施される。十分に硬化すると、その製品は本発明による 研磨布紙である。 次に、本発明を下記の例によって説明するが、これらの例は例示の目的に過ぎ なく、本発明の基本的な範囲を不必要に制限するものではない。例1 1.5 のデニール、45%の破断伸び、及び3.8 cmのステープル長さを有するポリ エステル繊維材料から、380 g/m2の重さと9.5 〜12.7mmの厚さを有するマッ トを作成した。引張強度は、縦方向と横方向でほぼ同じであり、50.5MPa であっ た。 基材中で結合を形成するためのマトリックス樹脂は、38.27 %のEpon828(ビ スフェノールAとエピクロロヒドリンの縮合生産品、シェルケミカル社より前記 品名で入手可能)、2.88%のMondur XP-743(イソシアネートの1種、マイルズ 社より入手可能)、9.57%のイソホロン(溶媒)、1.43%のDMP-30(2,4,6-トリ (ジメチルアミノメチル)フェノール、ロームアンドハス社より入手可能な触媒 )、及び47.85 %のAtomite(炭酸カルシウムのフィラー、ECC インターナショ ナル社より上記品名で入手可能)を配合することによって作成した。ここで%は いずれも重量%である。 基材は、図1に示した装置を用い、上記の樹脂組成物と繊維シートより作成し た。樹脂組成物は、約0.75mmの厚さに相当する量で堆積させた。ベルト速度は61 cm/分(2フィート/分)であり、ニップのゲージ圧は0.86MPaであり、ベルト の張力は6.89MPa に維持した。ドラムを約143 ℃に加熱し、赤外線ヒーターが、 ベルトと樹脂含浸シートを約127 ℃の温度まで昇温した。 ナイフブレードの樹脂アプリケーターを0.74mmのナイフ間隙に設 定し、0.68kg/m2(20オンス/平方ヤード)のシートに樹脂組成物を添加した 。得られた基材の厚さは約0.81mmで、得られた基材生産品の全重量は1.22kg/m2 (80ポンド/サンドペーパー製造用リーム)であった。樹脂組成物は、得られ た基材の約49体積%を構成し、シートの繊維は約51%を構成した。 基材生産品の厚さは約0.81mmであり、プロセスの最初にマットに施した樹脂の 膜厚よりも若干厚いに過ぎなく、このことは、マットがニップを通過した後、マ ット中の全ての空隙を実質的に樹脂が占有するようにマットが圧縮されたことを 示唆した。 この基材を使用して研磨ディスクを製造し、このディスクは高負荷の研削条件 下で極めて首尾よく機能した。このディスクは、実際に、本願で用いる用語通り に寸法安定性で且つ磨滅性であった。例2 この例においては、本発明による研磨ディスクの性能を、加硫繊維材料から得 られた基材を有する以外は同一の通常のディスクの性能と比較した。比較材料は 、ノートン社より品名「F826」として市販されているディスクとした。ディス クを試験した仕方は、断熱されたレールジョイントから過剰なエポキシ樹脂とフ ェノール系フロスの複合材料を除去することであった。それぞれに結合した砥粒 は、アルミナ−ジルコニア砥粒であり、F826 ディスクに結合した基材は、標準 的な前後充填操作を用いた加硫繊維からなった。 F826 ディスクを用いた普通の操作において、ディスクがそれ以上使用不可能 になる(通常は基材の屈曲疲労による)前に、20〜25のジョイントを仕上げるこ とができる。本発明による研磨ディスクを用いると、この試験を終えるまでに43 のジョイントを仕上げた。このディスクは、ディスクの性能とは別な理由によっ て試験を終えたとき、かなりの有効寿命を有していた。試験するディスクは、60 0 rpm で作動するIngersoll-Rand HD 空気駆動式ディスクグライン の使用後の通常の加硫繊維ディスクを既に支持する直径5インチのゴムバックア ップ式パッドに装着した。 した。砥粒コーティングにある程度クラックが存在したが、これらのクラックは 基材には伝搬しなかった。砥粒の脱落は全く生じなかった。従って、試験結果は 本願での用語でいう「磨滅性」であった。 5つの使用後のF826 ディスクを評価し、主たる損傷形態を判断 の脱落を示した。屈曲疲労損傷の明らかな証拠があり、1つは周囲で裂け、若干 のかぎ裂きが生じたことを示した。 新しいF826 ディスクは、不十分なカール修正のため研磨表面の内側に時々か なりのカールを有した。本発明による未使用のディスクは寸法安定性を示し、実 際に、研磨表面の外側にわずかなカールを有したに過ぎなかった。 普通のレール研削技術(前述のような)は、古いディスクの上に新しいディス クを被せて適用する。従来技術の通常ディスクを用いてこれを行うと、使用後の ディスク上に残る砥粒が、新らしいディスクの裏に穴を開けることがある。本発 明による新しいディスクの使用は、この種の磨耗の徴候を全く示さなかった。 従って、本発明による改良された研磨布紙は、この用途におけるディスクの有 効寿命を大きく延ばすのに非常に効果がある。この改 良は、砥粒、メーカーコート、サイズコートに起因せず、というのはこれらは同 じであったからである。基材の性状のみが変更され、改良はこの交換に明らかに 帰因する。例3 この例において、フェノール樹脂を使用し、例1に記載した基材を作成するた めに行なったと同様にしてウェブを含浸した。含浸は、ウェブの20cm平方のサン プルについて行い、図に示した装置ではなく、プレートとプレスを使用した。 次の組成物を配合した。 フェノール樹脂 …75g (BX-12, Allied Signal Bendix 社より入手) 水 …15g 60%NaOH溶液 …19g 炭酸カルシウムフィラー …38g pHは11.5と測定された。上記の溶液を適用する直前に、硬化剤(「Alphacure 」910, Borden 社より前記品名で入手可能)を撹拌しながら添加した。この添加 は、ラミネートの処方の直前に行ったが、これは、配合物のゲル時間が約6分間 であったためである。このことは、基材の製造プロセスにとって極めて望ましい が、調合と使用の間にあまり時間を費やさないことを必要とする。 2枚の平らなアルミニウム板に剥離剤をスプレーし、次いで通風乾燥した。ド クターブレードを用い、上記のフェノール樹脂の配合物を板の1枚に施し、板上 に厚さ0.66mmの層を堆積させた。例1で使用した基材を20cm平方の片の形態で板 の上に載置し、第2のアルミニウム板を上に置いてサンドイッチを形成した。こ のサンドイッチを、約93℃に加熱したプレスの中に入れ、10秒間にわたって4545 kgの圧力をこの板に加え、次いで加えた圧力をゼロまで下げ、その 同じ温度でさらに2分間にわたってそのサンドイッチをプレスの中に放置した。 この仕方は、図に示した装置での条件をシミュレーションするのに適当である。 サンプルは良好な樹脂浸透を示した。樹脂は硬化しており、得られた基材は滑 らかで均一な表面を有し、寸法安定性を示した。
【手続補正書】 【提出日】1997年12月16日 【補正内容】 請求の範囲 1.基材を備えた研磨布紙であって、前記基材は、少なくとも45MPa の引張強 度を有し、熱硬化性樹脂によって結合されたステープル繊維マットを含んでなり 、前記樹脂と前記繊維は1:3〜30:1の体積比で存在し、且つ前記基材は、そ の基材の面内で等方的であり、その表面に接着した砥粒含有層を有し、寸法安定 性のある研磨布紙を形成した、研磨布紙。 2.マットが、ポリアミド、ポリアラミド、ポリエステル、ポリオレフィン、 炭素、ガラスの各繊維、及びこれらの繊維の混合物からなる群より選択されたス テープル繊維からなる請求項1に記載の研磨布紙。 3.マットが高度に等方的である請求項1に記載の研磨布紙。 4.樹脂が、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性ポリウレタン、不飽和 ポリエステル、及びポリイミドからなる群より選択された請求項1に記載の研磨 布紙。 5.マットが基材の5〜50重量%を構成し、樹脂が全基材重量の45〜25%を構 成し、残余が不活性フィラーによって構成された請求項1に記載の研磨布紙。 6.基材を備えた研磨布紙ディスクであって、前記基材は、少なくとも50MPa の引張強度を有し、エポキシ樹脂によって結合されたステープルのポリエステル 又はポリアミドの繊維マットを含んでなり、前記繊維と前記樹脂は0.05:1〜1 :3の体積比で存在し、且つ前記基材は、その表面に接着した砥粒含有層を有す る、高度に等方性のある研磨布紙ディスク。 7.繊維と樹脂の体積比が0.1:1〜1:1である請求項6に記載の研磨布紙 。 8.繊維が20〜300 のアスペクト比を有する請求項6に記載の研磨布紙。 9.寸法安定性を示す請求項6に記載の研磨布紙。 10.基材を備え、磨滅性、寸法安定性、且つ等方性のある研磨布紙ディスクで あって、前記基材は、少なくとも50MPa の引張強度を有し、熱硬化性組成物の樹 脂によって結合されたステープルの繊維マットを含んでなり、前記繊維と前記樹 脂組成物は0.05:1〜1:1の体積比で存在し、且つ前記基材は、その表面に接 着した砥粒含有層を有して研磨布紙ディスクを形成した、研磨布紙。 11.基材を備え、磨滅性、寸法安定性、且つ高度に等方性のある研磨布紙ディ スクであって、前記基材は、少なくとも50MPa の引張強度を有し、エポキシ樹脂 によって結合されたステープルのポリエステル又はポリアミドの繊維マットを含 んでなり、前記繊維と前記樹脂は0.1:1〜0.75:1の体積比で存在し、且つ前 記基材は、その表面に接着した砥粒含有層を有する、研磨布紙ディスク。 12.研磨布紙用の基材であって、少なくとも45MPa の引張強度を有し、熱硬化 性樹脂によって結合されたステープルの繊維マットを含んでなり、前記樹脂と前 記繊維は1:3〜30:1の体積比で存在し、且つ前記基材は、その面内で等方的 である基材。 13.マットが、ポリアミド、ポリアラミド、ポリエステル、ポリオレフィン、 炭素、ガラスの各繊維、及びこれらの繊維の混合物からなる群より選択されたス テープル繊維からなる請求項12に記載の基材。 14.マットが基材の面内で高度に等方的である請求項12に記載の基材。 15.樹脂が、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性ポリウレタン、及びポ リイミドからなる群より選択された請求項12に記載の基材。 16.マットが基材の5〜50重量%を構成し、樹脂が全基材重量の45〜25%を構 成し、残余が不活性フィラーによって構成された請求項12に記載の基材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サーグッド,リチャード アメリカ合衆国,ニューヨーク 12185, バレーフォールズ,ピー.オー.ボックス 921,ルート #2 (72)発明者 スウェイ,グー シン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14051, イーストアムハースト,エイボンサイド ドライブ 8430 (72)発明者 セルシーナ,ジェーン エル. アメリカ合衆国,コネチカット 02678, アシュフォード,アシュフォード センタ ー ロード 139

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.基材を備えた研磨布紙であって、前記基材は、少なくとも45MPa の引張強 度を有し、熱硬化性樹脂によって結合されたステープル繊維マットを含んでなり 、前記樹脂と前記繊維は約1:3〜約30:1の体積比で存在し、且つ前記基材は 、その基材の面内で等方的であり、その表面に接着した砥粒含有層を有し、寸法 安定性のある研磨布紙を形成した、研磨布紙。 2.マットが、ポリアミド、ポリアラミド、ポリエステル、ポリオレフィン、 炭素、ガラスの各繊維、及びこれらの繊維の混合物からなる群より選択されたス テープル繊維からなる請求項1に記載の研磨布紙。 3.マットが高度に等方的である請求項1に記載の研磨布紙。 4.マットの繊維が約20〜約300のアスペクト比を有する請求項1に記載の研 磨布紙。 5.樹脂が、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性ポリウレタン、不飽和 ポリエステル、及びポリイミドからなる群より選択された請求項1に記載の研磨 布紙。 6.マットが基材の約5〜約50重量%を構成し、樹脂が全基材重量の約45〜約 25%を構成し、残余が不活性フィラーによって構成された請求項1に記載の研磨 布紙。 7.不活性フィラーが炭酸カルシウムである請求項6に記載の研磨布紙。 8.基材の引張強度が50MPa を上回る請求項1に記載の研磨布紙。 9.基材を備えた研磨布紙ディスクであって、前記基材は、少なくとも50MPa の引張強度を有し、エポキシ樹脂によって結合された ステープルのポリエステル又はポリアミドの繊維マットを含んでなり、前記繊維 と前記樹脂は約0.05:1〜約1:3の体積比で存在し、且つ前記基材は、その表 面に接着した砥粒含有層を有する、高度に等方性のある研磨布紙ディスク。 10.繊維と樹脂の体積比が約0.1:1〜約1:1である請求項9に記載の研磨 布紙。 11.繊維が約20〜約300 のアスペクト比を有する請求項9に記載の研磨布紙。 12.寸法安定性を示す請求項9に記載の研磨布紙。 13.基材を備え、磨滅性、寸法安定性、且つ等方性のある研磨布紙ディスクで あって、前記基材は、少なくとも50MPa の引張強度を有し、熱硬化性組成物の樹 脂によって結合されたステープルの繊維マットを含んでなり、前記繊維と前記樹 脂組成物は約0.05:1〜約1:1の体積比で存在し、且つ前記基材は、その表面 に接着した砥粒含有層を有して研磨布紙ディスクを形成した、研磨布紙。 14.基材を備え、磨滅性、寸法安定性、且つ高度に等方性のある研磨布紙ディ スクであって、前記基材は、少なくとも50MPa の引張強度を有し、エポキシ樹脂 によって結合されたステープルのポリエステル又はポリアミドの繊維マットを含 んでなり、前記繊維と前記樹脂は約0.1:1〜約0.75:1の体積比で存在し、且 つ前記基材は、その表面に接着した砥粒含有層を有する、研磨布紙ディスク。 15.研磨布紙用の基材であって、少なくとも45MPa の引張強度を有し、熱硬化 性樹脂によって結合されたステープルの繊維マットを含んでなり、前記樹脂と前 記繊維は約1:3〜約30:1の体積比で存在し、且つ前記基材は、その面内で等 方的である基材。 16.マットが、ポリアミド、ポリアラミド、ポリエステル、ポリオレフィン、 炭素、ガラスの各繊維、及びこれらの繊維の混合物か らなる群より選択されたステープル繊維からなる請求項15に記載の基材。 17.マットが基材の面内で高度に等方的である請求項15に記載の基材。 18.マットの繊維が約20〜約300のアスペクト比を有する請求項15に記載の基 材。 19.樹脂が、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性ポリウレタン、及びポ リイミドからなる群より選択された請求項15に記載の基材。 20.マットが基材の約5〜約50重量%を構成し、樹脂が全基材重量の約45〜約 25%を構成し、残余が不活性フィラーによって構成された請求項15に記載の基材 。 21.不活性フィラーが炭酸カルシウムである請求項20に記載の基材。 22.基材の面内の引張強度が50MPa を上回る請求項15に記載の基材。
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