JPH115036A - 触媒成分担持チタニア繊維およびその製造方法 - Google Patents
触媒成分担持チタニア繊維およびその製造方法Info
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- JPH115036A JPH115036A JP10047261A JP4726198A JPH115036A JP H115036 A JPH115036 A JP H115036A JP 10047261 A JP10047261 A JP 10047261A JP 4726198 A JP4726198 A JP 4726198A JP H115036 A JPH115036 A JP H115036A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 活性表面積が大きく、触媒成分の脱落が少な
く、長期にわたって高活性の維持が可能な触媒成分担持
チタニア繊維を提供する。 【解決手段】 BET比表面積が10m2/g以上であ
り、窒素吸着法で測定される細孔容積が0.05cc/
g以上であり、10オングストローム以上の細孔半径を
有する細孔容積が0.02cc/g以上であり、単繊維
の引張強度が0.1GPa以上であるチタニア繊維に、
金属または金属酸化物または複合金属酸化物よりなる触
媒成分を担持させる。
く、長期にわたって高活性の維持が可能な触媒成分担持
チタニア繊維を提供する。 【解決手段】 BET比表面積が10m2/g以上であ
り、窒素吸着法で測定される細孔容積が0.05cc/
g以上であり、10オングストローム以上の細孔半径を
有する細孔容積が0.02cc/g以上であり、単繊維
の引張強度が0.1GPa以上であるチタニア繊維に、
金属または金属酸化物または複合金属酸化物よりなる触
媒成分を担持させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窒素酸化物の還元、
有機物の酸化等に使用する触媒成分担持チタニア繊維お
よびその製造方法に関するものであり、更に詳細には特
定物性を有するチタニア繊維に触媒成分を担持してな
る、活性表面積が大きく、触媒成分の脱落が少なく、長
期にわたって高活性の維持が可能な触媒成分担持チタニ
ア繊維およびその製造方法に関するものである。
有機物の酸化等に使用する触媒成分担持チタニア繊維お
よびその製造方法に関するものであり、更に詳細には特
定物性を有するチタニア繊維に触媒成分を担持してな
る、活性表面積が大きく、触媒成分の脱落が少なく、長
期にわたって高活性の維持が可能な触媒成分担持チタニ
ア繊維およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化チタンは、 V,W,Al,As,
Ni,Zr,Mo,Ru,Mg,CaおよびPt等の金
属または酸化物または複合酸化物のうち少なくとも1種
の触媒成分を担持することで窒素酸化物の還元用触媒、
有機物の酸化用触媒等として用いられている。その触媒
性能は、触媒成分の種類や担持量、一次粒子径、比表面
積、細孔容積等に起因することが知られている。
Ni,Zr,Mo,Ru,Mg,CaおよびPt等の金
属または酸化物または複合酸化物のうち少なくとも1種
の触媒成分を担持することで窒素酸化物の還元用触媒、
有機物の酸化用触媒等として用いられている。その触媒
性能は、触媒成分の種類や担持量、一次粒子径、比表面
積、細孔容積等に起因することが知られている。
【0003】上記触媒成分担持にもちいられる酸化チタ
ンは、通常、粉末形状であることより、窒素酸化物の還
元用あるいは酸化用触媒として実際に使用するために
は、造粒や成形等により粒やペレットとして使用され
る。
ンは、通常、粉末形状であることより、窒素酸化物の還
元用あるいは酸化用触媒として実際に使用するために
は、造粒や成形等により粒やペレットとして使用され
る。
【0004】一方、無機質繊維を触媒担体として応用す
る方法は、特開昭50−87974号公報や特公平8−
11196号公報に見られる如く、古くから知られてい
る。これらは、シリカまたはアルミナ質繊維を酸等の可
溶性液体に浸漬し、繊維表面を部分腐蝕させて表面積を
増大させる方法である。
る方法は、特開昭50−87974号公報や特公平8−
11196号公報に見られる如く、古くから知られてい
る。これらは、シリカまたはアルミナ質繊維を酸等の可
溶性液体に浸漬し、繊維表面を部分腐蝕させて表面積を
増大させる方法である。
【0005】また、チタニア繊維に触媒成分を担持させ
たものとしては以下のものが知られている。特開平5−
184923号公報には、チタンアルコキシドおよびバ
ナジウム化合物、あるいはチタンアルコキシドおよびバ
ナジウム化合物と他のアルコキシドとの混合アルコキシ
ド溶液を加水分解しゲル化させるゾルゲル法により作製
したアモルファス繊維を熱処理し、アナターゼ型酸化チ
タンと酸化バナジウムの結晶を析出させることによって
触媒繊維が得られることを示している。特開平6−13
4306号公報には、チタンおよびケイ素の有機アルコ
キシドを原料として、ゾルーゲル法にてTiとSiから
なる重合体を形成させた後、繊維状に紡糸し、この繊維
を乾燥、焼成してTiO2−SiO2からなる繊維を得、
その後に五酸化バナジウムおよび/または酸化タングス
テンを担持して触媒繊維が得られることを示している。
たものとしては以下のものが知られている。特開平5−
184923号公報には、チタンアルコキシドおよびバ
ナジウム化合物、あるいはチタンアルコキシドおよびバ
ナジウム化合物と他のアルコキシドとの混合アルコキシ
ド溶液を加水分解しゲル化させるゾルゲル法により作製
したアモルファス繊維を熱処理し、アナターゼ型酸化チ
タンと酸化バナジウムの結晶を析出させることによって
触媒繊維が得られることを示している。特開平6−13
4306号公報には、チタンおよびケイ素の有機アルコ
キシドを原料として、ゾルーゲル法にてTiとSiから
なる重合体を形成させた後、繊維状に紡糸し、この繊維
を乾燥、焼成してTiO2−SiO2からなる繊維を得、
その後に五酸化バナジウムおよび/または酸化タングス
テンを担持して触媒繊維が得られることを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】触媒繊維を窒素酸化物
の還元、有機物の酸化等に用いようとする場合、大きな
比表面積、細孔容積および十分な繊維強度を有する必要
があり、特に窒素酸化物の還元用触媒担体として用いる
場合は、結晶形はアナターゼ型であることが必要であ
る。しかしながら、特開平5−184923号公報にお
いては、アモルファス酸化チタン相とアナターゼ型酸化
チタン相が共存しており、繊維形状を十分に保持できな
いことや、脱硝性能が低いといった問題があった。ま
た、特開平6−134306号公報においては、担体で
あるチタニア繊維としてアナターゼ型結晶を有する酸化
チタンを用いることの開示はあるものの、チタニア繊維
の表面積や細孔容積等の物性が触媒性能に与えるに影響
についての記載はない。また、従来のチタニア繊維を、
前述した特開昭50−87974号公報や特公平8−1
1196号公報の方法で、多孔質チタニア繊維担体とす
ることは考えられるが、該方法によって得られた繊維
は、繊維表面に均一な細孔を与える等の微細な調製は困
難であり、繊維表面に充分な腐食を与える場合には、処
理後の繊維強度が著しく低下するといった問題点があ
り、さらに、部分腐蝕させる方法自体が煩雑であるとい
った問題点がある。
の還元、有機物の酸化等に用いようとする場合、大きな
比表面積、細孔容積および十分な繊維強度を有する必要
があり、特に窒素酸化物の還元用触媒担体として用いる
場合は、結晶形はアナターゼ型であることが必要であ
る。しかしながら、特開平5−184923号公報にお
いては、アモルファス酸化チタン相とアナターゼ型酸化
チタン相が共存しており、繊維形状を十分に保持できな
いことや、脱硝性能が低いといった問題があった。ま
た、特開平6−134306号公報においては、担体で
あるチタニア繊維としてアナターゼ型結晶を有する酸化
チタンを用いることの開示はあるものの、チタニア繊維
の表面積や細孔容積等の物性が触媒性能に与えるに影響
についての記載はない。また、従来のチタニア繊維を、
前述した特開昭50−87974号公報や特公平8−1
1196号公報の方法で、多孔質チタニア繊維担体とす
ることは考えられるが、該方法によって得られた繊維
は、繊維表面に均一な細孔を与える等の微細な調製は困
難であり、繊維表面に充分な腐食を与える場合には、処
理後の繊維強度が著しく低下するといった問題点があ
り、さらに、部分腐蝕させる方法自体が煩雑であるとい
った問題点がある。
【0007】本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意
検討を重ねた結果、特定の繊維物性を有するチタニア繊
維を用い、これに触媒成分を担持させる場合には、活性
表面積が大きく、触媒成分の脱落が少なく、長期にわた
って高活性の維持が可能な触媒成分担持チタニア繊維が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
検討を重ねた結果、特定の繊維物性を有するチタニア繊
維を用い、これに触媒成分を担持させる場合には、活性
表面積が大きく、触媒成分の脱落が少なく、長期にわた
って高活性の維持が可能な触媒成分担持チタニア繊維が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、BET
比表面積が10m2/g以上であり、窒素吸着法で測定
される細孔容積が0.05cc/g以上であり、10オ
ングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積が0.
02cc/g以上であり、単繊維の引張強度が0.1G
Pa以上であるチタニア繊維に、金属または金属酸化物
または複合金属酸化物よりなる触媒成分が担持されてい
ることを特徴とする触媒成分担持チタニア繊維を提供す
ることにある。
比表面積が10m2/g以上であり、窒素吸着法で測定
される細孔容積が0.05cc/g以上であり、10オ
ングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積が0.
02cc/g以上であり、単繊維の引張強度が0.1G
Pa以上であるチタニア繊維に、金属または金属酸化物
または複合金属酸化物よりなる触媒成分が担持されてい
ることを特徴とする触媒成分担持チタニア繊維を提供す
ることにある。
【0009】また本発明は、BET比表面積が10m2
/g以上であり、窒素吸着法で測定される細孔容積が
0.05cc/g以上であり、10オングストローム以
上の細孔半径を有する細孔容積が0.02cc/g以上
であり、単繊維の引張強度が0.1GPa以上であるチ
タニア繊維を、触媒成分を含有する溶液に浸漬し、乾燥
後、焼成することを特徴とする触媒成分担持チタニア繊
維の製造方法を提供することにある。
/g以上であり、窒素吸着法で測定される細孔容積が
0.05cc/g以上であり、10オングストローム以
上の細孔半径を有する細孔容積が0.02cc/g以上
であり、単繊維の引張強度が0.1GPa以上であるチ
タニア繊維を、触媒成分を含有する溶液に浸漬し、乾燥
後、焼成することを特徴とする触媒成分担持チタニア繊
維の製造方法を提供することにある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の触媒成分担持に用いるチタニア繊維は、繊
維径は約2〜50μmが好ましく、BET比表面積が約
10m2/g以上、好ましくは約20m2/g〜300m
2/gである。BET比表面積が約10m2/gより小さ
い場合、該繊維に触媒成分を担持させても、十分な活性
が得難い。
る。本発明の触媒成分担持に用いるチタニア繊維は、繊
維径は約2〜50μmが好ましく、BET比表面積が約
10m2/g以上、好ましくは約20m2/g〜300m
2/gである。BET比表面積が約10m2/gより小さ
い場合、該繊維に触媒成分を担持させても、十分な活性
が得難い。
【0011】本発明の触媒担体として用いるチタニア繊
維は、窒素吸着法で測定される細孔容積が約0.05c
c/g以上であり、10オングストローム以上の細孔半
径を有する細孔容積が約0.02cc/g以上である。
好ましくは約0.10cc/g以上の細孔容積を有し、
10オングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積
は約0.04cc/g以上が望ましい。細孔容積が約
0.05cc/gよりも小さい場合、該繊維に触媒成分
を担持させても、十分な活性が得難く、また、10オン
グストローム以上の細孔半径を有する細孔容積が約0.
02cc/gよりも小さい場合、十分な触媒活性が得難
く、また使用時に担持触媒が担体より脱落し、活性の継
続的維持が困難である。本発明にもちいるチタニア繊維
はその細孔半径のピークを約10〜300オングストロ
ーム、好ましくは約10〜100オングストロームの範
囲に持つものの使用が推奨される。この範囲に細孔半径
のピークを有する繊維は触媒保持、触媒活性に優れると
ともに、触媒担体として必要な繊維強度を有する。本発
明にもちいるチタニア繊維は、単繊維の引張強度が約
0.1GPa以上であり、好ましくは約0.3GPa以
上である。0.1GPaより小さい場合でも、触媒とし
ては使用できるが、繊維形状を十分に保持させたい場合
や、織物あるいは不織布の形で使用する場合には引張強
度は高い方がよい。
維は、窒素吸着法で測定される細孔容積が約0.05c
c/g以上であり、10オングストローム以上の細孔半
径を有する細孔容積が約0.02cc/g以上である。
好ましくは約0.10cc/g以上の細孔容積を有し、
10オングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積
は約0.04cc/g以上が望ましい。細孔容積が約
0.05cc/gよりも小さい場合、該繊維に触媒成分
を担持させても、十分な活性が得難く、また、10オン
グストローム以上の細孔半径を有する細孔容積が約0.
02cc/gよりも小さい場合、十分な触媒活性が得難
く、また使用時に担持触媒が担体より脱落し、活性の継
続的維持が困難である。本発明にもちいるチタニア繊維
はその細孔半径のピークを約10〜300オングストロ
ーム、好ましくは約10〜100オングストロームの範
囲に持つものの使用が推奨される。この範囲に細孔半径
のピークを有する繊維は触媒保持、触媒活性に優れると
ともに、触媒担体として必要な繊維強度を有する。本発
明にもちいるチタニア繊維は、単繊維の引張強度が約
0.1GPa以上であり、好ましくは約0.3GPa以
上である。0.1GPaより小さい場合でも、触媒とし
ては使用できるが、繊維形状を十分に保持させたい場合
や、織物あるいは不織布の形で使用する場合には引張強
度は高い方がよい。
【0012】本発明に於いて担体として用いるチタニア
繊維は、シリカ成分を含有するものであってもよい。し
かしながらチタニア担体としては主成分がアナターゼ型
酸化チタンであることが望ましい点より、シリカ含有量
は約40重量%以下が好ましい。シリカは繊維の機械的
強度を高める役割を担っているが、シリカを含有しなく
ても特に問題はない。しかし、シリカ含有量が約40重
量%を越える場合、機械的強度はもはやそれ以上改良さ
れず、むしろチタニア成分量が相対的に低下するため
に、触媒繊維活性の低下を引き起こすので好ましくな
い。
繊維は、シリカ成分を含有するものであってもよい。し
かしながらチタニア担体としては主成分がアナターゼ型
酸化チタンであることが望ましい点より、シリカ含有量
は約40重量%以下が好ましい。シリカは繊維の機械的
強度を高める役割を担っているが、シリカを含有しなく
ても特に問題はない。しかし、シリカ含有量が約40重
量%を越える場合、機械的強度はもはやそれ以上改良さ
れず、むしろチタニア成分量が相対的に低下するため
に、触媒繊維活性の低下を引き起こすので好ましくな
い。
【0013】また、本発明に於いてもちいるチタニア繊
維は、主成分がアナターゼ型酸化チタンであるが、ルチ
ル型酸化チタンとの混合物であっても特に問題はない。
しかしながら、触媒繊維活性の点からはアナターゼ型酸
化チタンであることが好ましい。
維は、主成分がアナターゼ型酸化チタンであるが、ルチ
ル型酸化チタンとの混合物であっても特に問題はない。
しかしながら、触媒繊維活性の点からはアナターゼ型酸
化チタンであることが好ましい。
【0014】本発明の触媒成分担持チタニア繊維の製造
方法としては、特に制限されないが、BET比表面積が
10m2/g以上であり、窒素吸着法で測定される細孔
容積が0.05cc/g以上であり、10オングストロ
ーム以上の細孔半径を有する細孔容積が0.02cc/
g以上であり、単繊維の引張強度が0.1GPa以上で
あるチタニア繊維を、触媒成分を含有する溶液に浸漬
し、乾燥後、焼成する方法が挙げられる。
方法としては、特に制限されないが、BET比表面積が
10m2/g以上であり、窒素吸着法で測定される細孔
容積が0.05cc/g以上であり、10オングストロ
ーム以上の細孔半径を有する細孔容積が0.02cc/
g以上であり、単繊維の引張強度が0.1GPa以上で
あるチタニア繊維を、触媒成分を含有する溶液に浸漬
し、乾燥後、焼成する方法が挙げられる。
【0015】触媒成分としては用途により異なるが、通
常V,W,Al,As,Ni,Zr,Mo,Ru,M
g,CaおよびPtからなる群れから選ばれた金属また
は酸化物または複合酸化物の少なくとも1種を担持させ
ればよい。窒素酸化物の還元用としてはV,WまたはM
oからなる群れから選ばれた金属または酸化物または複
合酸化物の少なくとも1種を担持させればよい。
常V,W,Al,As,Ni,Zr,Mo,Ru,M
g,CaおよびPtからなる群れから選ばれた金属また
は酸化物または複合酸化物の少なくとも1種を担持させ
ればよい。窒素酸化物の還元用としてはV,WまたはM
oからなる群れから選ばれた金属または酸化物または複
合酸化物の少なくとも1種を担持させればよい。
【0016】チタニア繊維への担持に際しては、触媒成
分であるV,W,Al,As,Ni,Zr,Mo,R
u,Mg,CaおよびPtのうち少なくとも1種の金属
または金属化合物を含有する溶液に繊維を単に浸漬する
か、あるいは該繊維を浸漬させながら真空引きを行って
該溶液を繊維の細孔内に積極的に浸透させた後、引き上
げ、乾燥した後、焼成してもよい。焼成温度は触媒反応
の種類や反応温度等によって異なり、特に限定されない
が、一般的には約200〜1000℃である。触媒成分
によっては高温での焼成は触媒粒子のシンタリング等に
よる触媒活性の低下を引き起こすため焼成温度は触媒成
分によって適宜決定すればよい。
分であるV,W,Al,As,Ni,Zr,Mo,R
u,Mg,CaおよびPtのうち少なくとも1種の金属
または金属化合物を含有する溶液に繊維を単に浸漬する
か、あるいは該繊維を浸漬させながら真空引きを行って
該溶液を繊維の細孔内に積極的に浸透させた後、引き上
げ、乾燥した後、焼成してもよい。焼成温度は触媒反応
の種類や反応温度等によって異なり、特に限定されない
が、一般的には約200〜1000℃である。触媒成分
によっては高温での焼成は触媒粒子のシンタリング等に
よる触媒活性の低下を引き起こすため焼成温度は触媒成
分によって適宜決定すればよい。
【0017】チタニア繊維に対する触媒成分の担持量
は、触媒反応の種類によって最適値は異なり一義的では
ないが、触媒成分である金属または酸化物または複合酸
化物の量として約0.5〜50重量%、窒素酸化物の還
元触媒に於いては約0.5〜30重量%が適当である。
担持量が約0.5重量%よりも小さい場合は、活性表面
積が小さく十分な触媒活性が得難く、また、担持量が約
50重量%よりも多い場合は、触媒成分が繊維内部のみ
ならず繊維外表面にも相当量担持されるので脱落の原因
となり、活性表面積はもはや増大しないので、コスト的
にも不利である。
は、触媒反応の種類によって最適値は異なり一義的では
ないが、触媒成分である金属または酸化物または複合酸
化物の量として約0.5〜50重量%、窒素酸化物の還
元触媒に於いては約0.5〜30重量%が適当である。
担持量が約0.5重量%よりも小さい場合は、活性表面
積が小さく十分な触媒活性が得難く、また、担持量が約
50重量%よりも多い場合は、触媒成分が繊維内部のみ
ならず繊維外表面にも相当量担持されるので脱落の原因
となり、活性表面積はもはや増大しないので、コスト的
にも不利である。
【0018】本発明にもちいるチタニア繊維は、BET
比表面積が10m2/g以上であり、窒素吸着法で測定
される細孔容積が0.05cc/g以上であり、10オ
ングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積が0.
02cc/g以上であり、単繊維の引張強度が0.1G
Pa以上であるチタニア繊維であればよく、かかる物性
を有するものであれば特にその製法は制限されるもので
はないが、例えば一製造例として、チタンアルコキシド
のアルコール溶液に、水分を添加して加水分解反応およ
び重合反応を行い、該アルコールに不溶性の重合体を生
成・析出させた後、該重合体を該重合体が可溶な有機溶
剤に再溶解させ紡糸液となし、次いで該紡糸液を紡糸し
て前駆体繊維を得、得られた前駆体繊維を焼成前および
/または焼成時に水蒸気処理するチタニア繊維の製造方
法を挙げることができる。
比表面積が10m2/g以上であり、窒素吸着法で測定
される細孔容積が0.05cc/g以上であり、10オ
ングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積が0.
02cc/g以上であり、単繊維の引張強度が0.1G
Pa以上であるチタニア繊維であればよく、かかる物性
を有するものであれば特にその製法は制限されるもので
はないが、例えば一製造例として、チタンアルコキシド
のアルコール溶液に、水分を添加して加水分解反応およ
び重合反応を行い、該アルコールに不溶性の重合体を生
成・析出させた後、該重合体を該重合体が可溶な有機溶
剤に再溶解させ紡糸液となし、次いで該紡糸液を紡糸し
て前駆体繊維を得、得られた前駆体繊維を焼成前および
/または焼成時に水蒸気処理するチタニア繊維の製造方
法を挙げることができる。
【0019】上記製造例に於いて、使用されるチタンア
ルコキシドは一般式〔1〕 Ti(OR1)4(但し、式
中R1は炭素原子数が1〜4のアルキル基を表す)で示
される。より具体的にはチタンテトラメトキシド、チタ
ンテトラエトキシド、チタンテトラn−プロポキシド、
チタンテトラiso−プロポキシド、チタンテトラn−
ブトキシド、チタンテトラsec−ブトキシド、チタン
テトラtert−ブトキシド等が挙げられるが、就中R
1がイソプロピル基であるチタンイソプロポキシドが挙
げられる。一般式〔1〕のR1の炭素原子数が4を越え
る場合、生成する重合体中の残存有機物量が多くなり、
その結果得られるチタニア繊維の機械的強度が低くな
る。
ルコキシドは一般式〔1〕 Ti(OR1)4(但し、式
中R1は炭素原子数が1〜4のアルキル基を表す)で示
される。より具体的にはチタンテトラメトキシド、チタ
ンテトラエトキシド、チタンテトラn−プロポキシド、
チタンテトラiso−プロポキシド、チタンテトラn−
ブトキシド、チタンテトラsec−ブトキシド、チタン
テトラtert−ブトキシド等が挙げられるが、就中R
1がイソプロピル基であるチタンイソプロポキシドが挙
げられる。一般式〔1〕のR1の炭素原子数が4を越え
る場合、生成する重合体中の残存有機物量が多くなり、
その結果得られるチタニア繊維の機械的強度が低くな
る。
【0020】本発明で使用するアルコールは一般式
〔2〕 R2OH(但し、式中R2は炭素原子数が1〜4
のアルキル基を表す)で示されるものであり、このよう
なアルコールとしてはエタノール、イソプロピルアルコ
ール等が挙げられる。一般式〔2〕のR2の炭素原子数
が4を越える場合、沸点が高くなり、後工程に於いてア
ルコールを除去しにくくなるので好ましくない。
〔2〕 R2OH(但し、式中R2は炭素原子数が1〜4
のアルキル基を表す)で示されるものであり、このよう
なアルコールとしてはエタノール、イソプロピルアルコ
ール等が挙げられる。一般式〔2〕のR2の炭素原子数
が4を越える場合、沸点が高くなり、後工程に於いてア
ルコールを除去しにくくなるので好ましくない。
【0021】チタンアルコキシドに対するアルコールの
使用量は水分添加による加水分解に際しアルコキシドと
水が不混和にならない程度であればよく、チタンアルコ
キシド1モルに対し約0.5モル〜約50モルの範囲で
使用される。多すぎても特に問題はないが後工程での重
合体との分離コストが高くなる。
使用量は水分添加による加水分解に際しアルコキシドと
水が不混和にならない程度であればよく、チタンアルコ
キシド1モルに対し約0.5モル〜約50モルの範囲で
使用される。多すぎても特に問題はないが後工程での重
合体との分離コストが高くなる。
【0022】本発明に於いては、チタンアルコキシドの
アルコール溶液のみを原料溶液とし、これを加水分解・
縮重合反応して、得られた重合物を有機溶媒に溶解せし
め、これを紡糸液として紡糸し、得られる前駆体繊維を
水蒸気処理した後に、焼成することによって、多孔質で
あり、かつ機械的強度の高いチタニア繊維を製造するこ
とができるが、より高い機械的強度を有するチタニア繊
維を望む場合には、焼成後得られるチタニア繊維中のシ
リカ含有量が約1〜約40重量%となるように、ケイ素
化合物を紡糸液中に添加・存在せしめることが好まし
い。該ケイ素含有化合物を添加する時期は、紡糸液を紡
糸する前迄に紡糸液中に添加しておればよく、例えば、
チタンアルコキシドのアルコール溶液、またはチタンア
ルコキシドと活性水素を有する化合物とのアルコール溶
液にケイ素化合物を混合させておいてもよいし、あるい
は加水分解・縮重合反応により得られた重合体の有機溶
媒への溶解時に、或いは溶解後に、ケイ素化合物を添加
し、紡糸液中に存在させてもよい。
アルコール溶液のみを原料溶液とし、これを加水分解・
縮重合反応して、得られた重合物を有機溶媒に溶解せし
め、これを紡糸液として紡糸し、得られる前駆体繊維を
水蒸気処理した後に、焼成することによって、多孔質で
あり、かつ機械的強度の高いチタニア繊維を製造するこ
とができるが、より高い機械的強度を有するチタニア繊
維を望む場合には、焼成後得られるチタニア繊維中のシ
リカ含有量が約1〜約40重量%となるように、ケイ素
化合物を紡糸液中に添加・存在せしめることが好まし
い。該ケイ素含有化合物を添加する時期は、紡糸液を紡
糸する前迄に紡糸液中に添加しておればよく、例えば、
チタンアルコキシドのアルコール溶液、またはチタンア
ルコキシドと活性水素を有する化合物とのアルコール溶
液にケイ素化合物を混合させておいてもよいし、あるい
は加水分解・縮重合反応により得られた重合体の有機溶
媒への溶解時に、或いは溶解後に、ケイ素化合物を添加
し、紡糸液中に存在させてもよい。
【0023】ケイ素化合物の添加量は、焼成後得られる
チタニア繊維中のシリカ含有量が約1〜約40重量%、
好ましくは約5〜約30重量%となるようにする。シリ
カ含有量が40重量%を越える場合は、得られるチタニ
ア系繊維の機械的強度はもはや高くならないし、むしろ
チタニア成分量が相対的に低下するために触媒活性の低
下を引き起こすので好ましくない。
チタニア繊維中のシリカ含有量が約1〜約40重量%、
好ましくは約5〜約30重量%となるようにする。シリ
カ含有量が40重量%を越える場合は、得られるチタニ
ア系繊維の機械的強度はもはや高くならないし、むしろ
チタニア成分量が相対的に低下するために触媒活性の低
下を引き起こすので好ましくない。
【0024】本発明に使用し得るケイ素化合物はチタニ
ア中に均一に混合・分散し得るものであれば特に制限さ
れないが、通常一般式〔3〕 SinOn-1(OR3)
2n+2(但し、式中R3は炭素原子数1〜4のアルキル基
を表し、nは1以上の数を表す)で表されるアルキルシ
リケートであることが好ましい。特に好ましく使用され
るアルキルシリケートは、一般式〔3〕中のR3がエチ
ル基であり、nが4〜6の、エチルシリケートが挙げら
れる。
ア中に均一に混合・分散し得るものであれば特に制限さ
れないが、通常一般式〔3〕 SinOn-1(OR3)
2n+2(但し、式中R3は炭素原子数1〜4のアルキル基
を表し、nは1以上の数を表す)で表されるアルキルシ
リケートであることが好ましい。特に好ましく使用され
るアルキルシリケートは、一般式〔3〕中のR3がエチ
ル基であり、nが4〜6の、エチルシリケートが挙げら
れる。
【0025】本発明では、チタンアルコキシドのアルコ
ール溶液中に水分を添加し、加水分解反応および重合反
応して、該アルコール溶液には不溶性の重合体を生成さ
せるのであるが、加水分解反応および重合反応を制御す
るために、該アルコール溶液中に活性水素を有する化合
物を添加しておくこともできる。活性水素を有する化合
物を適当な量添加しておくことによって、チタンアルコ
キシドの加水分解反応および重合反応が制御され、アル
コール中に析出した重合体の有機溶媒への溶解性を向上
させることができる。
ール溶液中に水分を添加し、加水分解反応および重合反
応して、該アルコール溶液には不溶性の重合体を生成さ
せるのであるが、加水分解反応および重合反応を制御す
るために、該アルコール溶液中に活性水素を有する化合
物を添加しておくこともできる。活性水素を有する化合
物を適当な量添加しておくことによって、チタンアルコ
キシドの加水分解反応および重合反応が制御され、アル
コール中に析出した重合体の有機溶媒への溶解性を向上
させることができる。
【0026】活性水素を有する化合物の添加量は、チタ
ンアルコキシド1モルに対して約0.05〜約1.9モ
ル、好ましくは約0.1〜約1.0モルである。チタン
アルコキシド1モルに対する活性水素を有する化合物の
添加量が約0.05より少ない場合には、添加効果が認
められず、また1.9より多い場合には、加水分解と重
合反応が抑制されすぎて重合が進行しにくくなり、得ら
れる重合体中の残存有機物量も多くなり、その結果得ら
れるチタニア繊維の機械的強度が低くなる。
ンアルコキシド1モルに対して約0.05〜約1.9モ
ル、好ましくは約0.1〜約1.0モルである。チタン
アルコキシド1モルに対する活性水素を有する化合物の
添加量が約0.05より少ない場合には、添加効果が認
められず、また1.9より多い場合には、加水分解と重
合反応が抑制されすぎて重合が進行しにくくなり、得ら
れる重合体中の残存有機物量も多くなり、その結果得ら
れるチタニア繊維の機械的強度が低くなる。
【0027】活性水素を有する化合物としては、一般式
〔4〕 R4COCH2COR5(ただし、式中R4、R5
は炭素原子数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基を
表す)で示されるβ−ジケトン化合物またはサリチル酸
アルキルエステルが好ましい。より具体にはβ−ジケト
ン化合物として、アセト酢酸エチル、アセト酢酸イソプ
ロピルが、またサリチル酸アルキルエステルとしては、
サリチル酸エチル、サリチル酸メチル等の使用が推奨さ
れる。
〔4〕 R4COCH2COR5(ただし、式中R4、R5
は炭素原子数1〜4のアルキル基またはアルコキシ基を
表す)で示されるβ−ジケトン化合物またはサリチル酸
アルキルエステルが好ましい。より具体にはβ−ジケト
ン化合物として、アセト酢酸エチル、アセト酢酸イソプ
ロピルが、またサリチル酸アルキルエステルとしては、
サリチル酸エチル、サリチル酸メチル等の使用が推奨さ
れる。
【0028】本発明の実施に際しては、チタンアルコキ
シドのアルコール溶液に、水分を添加することによって
加水分解と重合反応を進行させるが、添加する水分は、
チタンアルコキシドを溶解させたアルコールと同じアル
コールで水分濃度が約1〜約50重量%に希釈した水分
であることが好ましい。直接、水を添加すると、局部的
に反応が進行して、有機溶媒に不溶の重合体が析出する
場合がある。
シドのアルコール溶液に、水分を添加することによって
加水分解と重合反応を進行させるが、添加する水分は、
チタンアルコキシドを溶解させたアルコールと同じアル
コールで水分濃度が約1〜約50重量%に希釈した水分
であることが好ましい。直接、水を添加すると、局部的
に反応が進行して、有機溶媒に不溶の重合体が析出する
場合がある。
【0029】原料チタンアルコキシドのアルコール溶液
中に水分を添加する場合の温度は、室温以下から使用す
るアルコールの沸点温度までのいずれの温度でもよく、
特に限定されない。しかし工業的な観点、即ち早い反応
速度を望む場合には反応温度は高い方が好ましい。例え
ば水およびアルコールの添加を室温で実施し、その後沸
点温度で還流させて反応を行ってもよい。
中に水分を添加する場合の温度は、室温以下から使用す
るアルコールの沸点温度までのいずれの温度でもよく、
特に限定されない。しかし工業的な観点、即ち早い反応
速度を望む場合には反応温度は高い方が好ましい。例え
ば水およびアルコールの添加を室温で実施し、その後沸
点温度で還流させて反応を行ってもよい。
【0030】また工業的観点からは、チタン濃度は高い
方が好ましい。従って、チタンアルコキシドのアルコー
ル溶液中への水分(アルコール希釈水)の添加をアルコ
ールの沸点下で行い、かつ添加した水分中に含有される
アルコールの容量と同じ容量のアルコールを留出させな
がら、水分添加を行えば、水分添加によるチタン濃度の
低下を抑制できるので、工業的にはこの方法が推奨され
る。
方が好ましい。従って、チタンアルコキシドのアルコー
ル溶液中への水分(アルコール希釈水)の添加をアルコ
ールの沸点下で行い、かつ添加した水分中に含有される
アルコールの容量と同じ容量のアルコールを留出させな
がら、水分添加を行えば、水分添加によるチタン濃度の
低下を抑制できるので、工業的にはこの方法が推奨され
る。
【0031】本発明は、チタンアルコキシドのアルコー
ル溶液に、水分を添加して加水分解と重合反応を進行さ
せて、該アルコールには不溶であるが、他の有機溶媒に
は溶解する重合体を生成させ、析出させることを特徴と
している。
ル溶液に、水分を添加して加水分解と重合反応を進行さ
せて、該アルコールには不溶であるが、他の有機溶媒に
は溶解する重合体を生成させ、析出させることを特徴と
している。
【0032】本発明に於けるチタンアルコキシドの加水
分解と重合反応をアルコール以外の溶媒、例えばエーテ
ル類を用いて実施した場合には、得られる重合体は3次
元的なネットワーク構造になりやすく、溶媒を取り込む
かたちでいわゆるゲル化しやすいものとなり、本発明で
得られるような適度な重合度をもつ重合体を製造するこ
とはできない。
分解と重合反応をアルコール以外の溶媒、例えばエーテ
ル類を用いて実施した場合には、得られる重合体は3次
元的なネットワーク構造になりやすく、溶媒を取り込む
かたちでいわゆるゲル化しやすいものとなり、本発明で
得られるような適度な重合度をもつ重合体を製造するこ
とはできない。
【0033】本発明の実施に於いて、該アルコールには
不溶であるが、他の有機溶媒には溶解する重合体を生
成、析出させる条件として、チタンアルコキシドのアル
コール溶液に添加する水分量は重要である。添加する水
分量が少なすぎる場合には、アルコールに可溶性の重合
体が得られる。かかる重合体は重合度が低く、重合体中
に残存する有機物量も相対的に高い。このような重合体
を用いて紡糸液とし、紡糸した場合には、曵糸性は良好
だが、前駆体繊維中に多量の有機成分が残存するために
機械的強度の高いチタニア繊維は得られない。
不溶であるが、他の有機溶媒には溶解する重合体を生
成、析出させる条件として、チタンアルコキシドのアル
コール溶液に添加する水分量は重要である。添加する水
分量が少なすぎる場合には、アルコールに可溶性の重合
体が得られる。かかる重合体は重合度が低く、重合体中
に残存する有機物量も相対的に高い。このような重合体
を用いて紡糸液とし、紡糸した場合には、曵糸性は良好
だが、前駆体繊維中に多量の有機成分が残存するために
機械的強度の高いチタニア繊維は得られない。
【0034】添加する水分量を多くしてゆくと、アルコ
ールに不溶性の重合体が生成し、析出してくる。添加す
る水分量が適当である場合、アルコールには不溶である
ものの、他の有機溶媒にはよく溶解するものとなる。こ
のような重合体は重合度が高く、チタン−酸素−チタン
の結合を多く有しており相対的に有機物量が少ない。従
って、この重合体を紡糸液とし、紡糸して得られるチタ
ニア繊維は、機械的強度の高いものとなる。
ールに不溶性の重合体が生成し、析出してくる。添加す
る水分量が適当である場合、アルコールには不溶である
ものの、他の有機溶媒にはよく溶解するものとなる。こ
のような重合体は重合度が高く、チタン−酸素−チタン
の結合を多く有しており相対的に有機物量が少ない。従
って、この重合体を紡糸液とし、紡糸して得られるチタ
ニア繊維は、機械的強度の高いものとなる。
【0035】ただし、大過剰に水分を添加し重合反応を
すすめると、該アルコールのみならず、他の有機溶媒に
も溶解しないものとなり、紡糸液としての調製が不可能
となる。加水分解・重合反応によりアルコール溶液中に
析出した重合体は、次いで懸濁状態のまま、或いはアル
コールを完全にあるいは一部分除去した後、有機溶媒と
接触混合し、溶解せしめ紡糸液を製造する。通常は、重
合体からアルコールを完全に除去し有機溶媒に溶解する
ことが好ましい。
すすめると、該アルコールのみならず、他の有機溶媒に
も溶解しないものとなり、紡糸液としての調製が不可能
となる。加水分解・重合反応によりアルコール溶液中に
析出した重合体は、次いで懸濁状態のまま、或いはアル
コールを完全にあるいは一部分除去した後、有機溶媒と
接触混合し、溶解せしめ紡糸液を製造する。通常は、重
合体からアルコールを完全に除去し有機溶媒に溶解する
ことが好ましい。
【0036】アルコール溶液と重合体の分離方法はとく
に制限されないが、例えば濾過による分離、遠心分離、
加熱濃縮除去、減圧濃縮除去、更に必要に応じて加熱あ
るいは減圧による乾燥などがあげられる。
に制限されないが、例えば濾過による分離、遠心分離、
加熱濃縮除去、減圧濃縮除去、更に必要に応じて加熱あ
るいは減圧による乾燥などがあげられる。
【0037】チタンアルコキシドのアルコール溶液に水
分を添加し、加水分解・重合反応による重合体の生成、
該アルコール溶液と重合体の分離、さらには得られた重
合体を有機溶媒に溶解せしめ紡糸液を製造するこれら工
程は回分式でも連続式でも実施可能である。
分を添加し、加水分解・重合反応による重合体の生成、
該アルコール溶液と重合体の分離、さらには得られた重
合体を有機溶媒に溶解せしめ紡糸液を製造するこれら工
程は回分式でも連続式でも実施可能である。
【0038】本発明の実施に於いて、チタンアルコキシ
ドの加水分解・重合反応は、チタンアルコキシドのアル
コール溶液に水分を添加し該アルコールには不溶である
が、アルコール以外の有機溶媒には可溶である各種物性
に優れた重合体を析出せしめる水分を添加すればよく、
通常、チタンアルコキシド1モルに対し水を約1.5〜
約4モルの範囲で添加し、反応に供すればよいが、該水
の添加量の上限は必ずしも限定されるものではなく、我
々の多くの実験からは、チタンアルコキシドのアルコー
ル溶液への添加水分量(A)と、該アルコール溶液の水
分添加による重合体を生成・析出させる工程から、析出
した重合体を該アルコール溶液より分離し、有機溶媒に
溶解する重合体を得るまでに反応系外に排出された水分
量(B)の差(A−B)がチタンアルコキシド1モルに
対し約1.5〜約1.95モル、好ましくは約1.6〜
約1.90モルとなるように添加水分量を調整すればよ
く、重合体を得るまでに反応系外に排出する水の量が多
い場合には添加水分量を多くしてもよい。該水分量の
差、即ち実質加水分解反応に消費した水分量が1.5モ
ルより少ない場合は得られる重合体の重合度が小さく、
相対的に有機物含有量の多い重合体となり、これを有機
溶媒に溶解し紡糸液として紡糸しても高い機械的強度を
有するチタニア繊維は得られない。他方、水分量の差
が、1.95モルを越える場合には生成した重合体は有
機溶媒に溶解させるのがきわめて困難となる。
ドの加水分解・重合反応は、チタンアルコキシドのアル
コール溶液に水分を添加し該アルコールには不溶である
が、アルコール以外の有機溶媒には可溶である各種物性
に優れた重合体を析出せしめる水分を添加すればよく、
通常、チタンアルコキシド1モルに対し水を約1.5〜
約4モルの範囲で添加し、反応に供すればよいが、該水
の添加量の上限は必ずしも限定されるものではなく、我
々の多くの実験からは、チタンアルコキシドのアルコー
ル溶液への添加水分量(A)と、該アルコール溶液の水
分添加による重合体を生成・析出させる工程から、析出
した重合体を該アルコール溶液より分離し、有機溶媒に
溶解する重合体を得るまでに反応系外に排出された水分
量(B)の差(A−B)がチタンアルコキシド1モルに
対し約1.5〜約1.95モル、好ましくは約1.6〜
約1.90モルとなるように添加水分量を調整すればよ
く、重合体を得るまでに反応系外に排出する水の量が多
い場合には添加水分量を多くしてもよい。該水分量の
差、即ち実質加水分解反応に消費した水分量が1.5モ
ルより少ない場合は得られる重合体の重合度が小さく、
相対的に有機物含有量の多い重合体となり、これを有機
溶媒に溶解し紡糸液として紡糸しても高い機械的強度を
有するチタニア繊維は得られない。他方、水分量の差
が、1.95モルを越える場合には生成した重合体は有
機溶媒に溶解させるのがきわめて困難となる。
【0039】重合体を溶解させる有機溶媒は、エーテル
類または芳香族系炭化水素類を含有する有機溶媒である
ことが好ましい。該有機溶媒は、紡糸液中の主溶媒であ
るので、高沸点の溶媒は好ましくない。好ましい有機溶
媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、
トルエン等が挙げられる。
類または芳香族系炭化水素類を含有する有機溶媒である
ことが好ましい。該有機溶媒は、紡糸液中の主溶媒であ
るので、高沸点の溶媒は好ましくない。好ましい有機溶
媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、
トルエン等が挙げられる。
【0040】溶解した重合体溶液は、加熱による溶媒除
去あるいは減圧による溶媒除去などによって濃縮し、重
合体の濃度で50〜80重量%になるように調製され
る。また紡糸にあたっては紡糸液の粘度が制御される。
適当な紡糸液の粘度は、約10ポイズ〜約2000ポイ
ズ、好ましくは約20ポイズ〜約500ポイズの範囲
で、これら粘度は紡糸液の濃度や紡糸液の温度を調整す
ることにより制御することができる。
去あるいは減圧による溶媒除去などによって濃縮し、重
合体の濃度で50〜80重量%になるように調製され
る。また紡糸にあたっては紡糸液の粘度が制御される。
適当な紡糸液の粘度は、約10ポイズ〜約2000ポイ
ズ、好ましくは約20ポイズ〜約500ポイズの範囲
で、これら粘度は紡糸液の濃度や紡糸液の温度を調整す
ることにより制御することができる。
【0041】このように粘度調整した紡糸液は、次いで
紡糸して前駆体繊維とする。紡糸方法としては特に制限
されるものではなく、ノズル押し出し紡糸、遠心紡糸、
吹き出し紡糸など公知の紡糸方法が適用できる。紡糸に
際し、前駆体繊維を回転するローラーや高速の空気流等
により延伸することも可能である。また、紡糸にあた
り、紡糸雰囲気や吹き出し空気の温度や湿度を調整する
ことは、安定して良好な繊維を得るのに望ましい方法で
ある。
紡糸して前駆体繊維とする。紡糸方法としては特に制限
されるものではなく、ノズル押し出し紡糸、遠心紡糸、
吹き出し紡糸など公知の紡糸方法が適用できる。紡糸に
際し、前駆体繊維を回転するローラーや高速の空気流等
により延伸することも可能である。また、紡糸にあた
り、紡糸雰囲気や吹き出し空気の温度や湿度を調整する
ことは、安定して良好な繊維を得るのに望ましい方法で
ある。
【0042】本発明においては、紡糸された前駆体繊維
は、水蒸気処理した後に焼成される。水蒸気処理は、8
5℃以上300℃以下、および0.3気圧以上の水蒸気
分圧を有する雰囲気下、1時間以上実施する。温度およ
び水蒸気分圧が高いほど、処理時間は短くなる。処理温
度が、85℃よりも低い場合、水蒸気分圧が高い雰囲気
下においても、長時間の処理が必要となり、工業的には
好ましくない。また、水蒸気分圧が0.3気圧よりも低
い場合も同様に長時間の処理が必要であり、好ましくな
い。
は、水蒸気処理した後に焼成される。水蒸気処理は、8
5℃以上300℃以下、および0.3気圧以上の水蒸気
分圧を有する雰囲気下、1時間以上実施する。温度およ
び水蒸気分圧が高いほど、処理時間は短くなる。処理温
度が、85℃よりも低い場合、水蒸気分圧が高い雰囲気
下においても、長時間の処理が必要となり、工業的には
好ましくない。また、水蒸気分圧が0.3気圧よりも低
い場合も同様に長時間の処理が必要であり、好ましくな
い。
【0043】前記した紡糸液から紡糸して得られる前駆
体繊維は、溶媒および重合体側鎖の有機基にもとずく有
機成分を含有している。該前駆体繊維が水蒸気処理を受
けると、繊維中の重合体はさらに加水分解を受け、側鎖
の有機成分が脱離してOH基に変化し、さらに重合反応
によってTi−O−Ti結合が増加してゆくものと思わ
れる。この有機成分の脱離とTi−O−Ti結合の生成
によって、繊維中に多くの空隙が形成され、その空隙の
大きさが比較的大きいために、焼成過程においても、そ
の空隙が消失せずに残存することによって、多孔質繊維
になるものと思われる。
体繊維は、溶媒および重合体側鎖の有機基にもとずく有
機成分を含有している。該前駆体繊維が水蒸気処理を受
けると、繊維中の重合体はさらに加水分解を受け、側鎖
の有機成分が脱離してOH基に変化し、さらに重合反応
によってTi−O−Ti結合が増加してゆくものと思わ
れる。この有機成分の脱離とTi−O−Ti結合の生成
によって、繊維中に多くの空隙が形成され、その空隙の
大きさが比較的大きいために、焼成過程においても、そ
の空隙が消失せずに残存することによって、多孔質繊維
になるものと思われる。
【0044】焼成過程においては、前駆体繊維中の有機
成分は、300℃までにはほとんど脱離する。従って、
水蒸気処理は300℃以下の温度で実施され、好ましく
は200℃以下である。通常、前駆体繊維を水蒸気処理
した後に焼成するが、焼成工程の中に水蒸気処理を組み
込むことも可能である。紡糸した前駆体繊維を焼成する
際に、85℃以上300℃の間で、0.3気圧以上の水
蒸気分圧を有する雰囲気下で1時間以上保持できればよ
く、その後は水蒸気分圧を下げて通常に焼成してもよ
い。
成分は、300℃までにはほとんど脱離する。従って、
水蒸気処理は300℃以下の温度で実施され、好ましく
は200℃以下である。通常、前駆体繊維を水蒸気処理
した後に焼成するが、焼成工程の中に水蒸気処理を組み
込むことも可能である。紡糸した前駆体繊維を焼成する
際に、85℃以上300℃の間で、0.3気圧以上の水
蒸気分圧を有する雰囲気下で1時間以上保持できればよ
く、その後は水蒸気分圧を下げて通常に焼成してもよ
い。
【0045】水蒸気処理した後の前駆体繊維の焼成方法
は特に制限されるものではなく、通常は空気中で焼成さ
れる。必要に応じて、焼成して得られたチタニア繊維を
再度焼成してもよい。焼成時、前駆体繊維あるいはチタ
ニア繊維に張力をかけて焼成してもよい。
は特に制限されるものではなく、通常は空気中で焼成さ
れる。必要に応じて、焼成して得られたチタニア繊維を
再度焼成してもよい。焼成時、前駆体繊維あるいはチタ
ニア繊維に張力をかけて焼成してもよい。
【0046】多孔質チタニア繊維を製造するための焼成
温度は、水蒸気処理条件と関連するので、特に限定され
ないが、通常500℃〜1100℃の範囲である。焼成
温度が高いほど、多孔性、即ちBET比表面積や細孔容
積は、減少する方向であるが、水蒸気処理条件として、
高温で高水蒸気分圧雰囲気下で長時間処理されたものほ
ど、高い焼成温度でも多孔性が維持される。焼成温度
が、500℃よりも低い場合は、多孔質繊維ではある
が、繊維強度が低くいので好ましくなく、1100℃よ
りも高い場合、多孔性が減少するので好ましくない。
温度は、水蒸気処理条件と関連するので、特に限定され
ないが、通常500℃〜1100℃の範囲である。焼成
温度が高いほど、多孔性、即ちBET比表面積や細孔容
積は、減少する方向であるが、水蒸気処理条件として、
高温で高水蒸気分圧雰囲気下で長時間処理されたものほ
ど、高い焼成温度でも多孔性が維持される。焼成温度
が、500℃よりも低い場合は、多孔質繊維ではある
が、繊維強度が低くいので好ましくなく、1100℃よ
りも高い場合、多孔性が減少するので好ましくない。
【0047】以上、詳述した方法により、BET比表面
積が10m2/g以上であり、窒素吸着法で測定される
細孔容積が0.05cc/g以上であり、10オングス
トローム以上の細孔半径を有する細孔容積が0.02c
c/g以上であり、単繊維の引張強度が0.1GPa以
上であるチタニア繊維を得ることができる。特に水蒸気
処理条件を調節することにより、BET比表面積が50
m2/g以上であり、窒素吸着法で測定される細孔容積
が0.1cc/g以上であり、10オングストローム以
上の細孔半径を有する細孔容積が0.04cc/g以上
で、その繊維の細孔が10オングストローム〜300オ
ングストローム、通常は10オングストローム〜100
オングストロームに集合ピークを有し、且つ繊維強度と
して約0.1GPa以上、好ましくは0.3GPa以上
のものを得ることができる。
積が10m2/g以上であり、窒素吸着法で測定される
細孔容積が0.05cc/g以上であり、10オングス
トローム以上の細孔半径を有する細孔容積が0.02c
c/g以上であり、単繊維の引張強度が0.1GPa以
上であるチタニア繊維を得ることができる。特に水蒸気
処理条件を調節することにより、BET比表面積が50
m2/g以上であり、窒素吸着法で測定される細孔容積
が0.1cc/g以上であり、10オングストローム以
上の細孔半径を有する細孔容積が0.04cc/g以上
で、その繊維の細孔が10オングストローム〜300オ
ングストローム、通常は10オングストローム〜100
オングストロームに集合ピークを有し、且つ繊維強度と
して約0.1GPa以上、好ましくは0.3GPa以上
のものを得ることができる。
【0048】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はかかる実施例により制限を受けるも
のではない。尚、本発明に於いて、繊維径、引張強度、
繊維の結晶形、BET比表面積、細孔容積、SEM観
察、EPMA分析は以下の方法により測定した。
明するが、本発明はかかる実施例により制限を受けるも
のではない。尚、本発明に於いて、繊維径、引張強度、
繊維の結晶形、BET比表面積、細孔容積、SEM観
察、EPMA分析は以下の方法により測定した。
【0049】繊維径:試料を光学顕微鏡で観察し、視野
中に存在する繊維20本を無作為に選択して繊維径を測
定し、その平均値を算出して繊維径とした。
中に存在する繊維20本を無作為に選択して繊維径を測
定し、その平均値を算出して繊維径とした。
【0050】引張強度:繊維を単繊維自動引張試験装置
(東洋ボールドウィン株式会社製、制御部;モデルAM
F−C、引張装置部;TENSILON、UTM−2−
20)を用いて、測定長25mm、引張速度1mm/分
で引っ張り、繊維が破断する強度を引張強度とした。尚
測定値は単繊維30本の引張強度の平均値である。
(東洋ボールドウィン株式会社製、制御部;モデルAM
F−C、引張装置部;TENSILON、UTM−2−
20)を用いて、測定長25mm、引張速度1mm/分
で引っ張り、繊維が破断する強度を引張強度とした。尚
測定値は単繊維30本の引張強度の平均値である。
【0051】繊維の結晶形:繊維を乳鉢にて軽く粉砕
し、X線回折装置(理学電機株式会社製、RAD−II
A)を用いて分析した。
し、X線回折装置(理学電機株式会社製、RAD−II
A)を用いて分析した。
【0052】繊維のBET比表面積および細孔分布:繊
維を乳鉢にて軽く粉砕し、ガス吸着/脱着アナライザー
オムニソープ360(COULTER社製)を用いて、
窒素ガスにて測定した。
維を乳鉢にて軽く粉砕し、ガス吸着/脱着アナライザー
オムニソープ360(COULTER社製)を用いて、
窒素ガスにて測定した。
【0053】繊維のSEM観察:繊維を試料台にセット
し、イオンスパッタリング装置(日本電子製、JFC−
1100E)を用いて金蒸着した後、走査型電子顕微鏡
(日本電子製、JSM−T300)で繊維表面および破
断面を観察した。
し、イオンスパッタリング装置(日本電子製、JFC−
1100E)を用いて金蒸着した後、走査型電子顕微鏡
(日本電子製、JSM−T300)で繊維表面および破
断面を観察した。
【0054】繊維のEPMA分析:繊維を室温型硬化樹
脂にて包埋し、硬化後切断して、繊維破断面を元素分析
した(島津製作所製 EPM−810)。
脂にて包埋し、硬化後切断して、繊維破断面を元素分析
した(島津製作所製 EPM−810)。
【0055】実施例1 [チタニア繊維の製造例]まず、担体である多孔質チタ
ニア繊維の製造例を示す。チタンイソプロポキシド(和
光純薬、試薬1級)300.0g、およびアセト酢酸エ
チル(和光純薬、試薬特級)54.9gをイソプロピル
アルコール(和光純薬、試薬特級)700.0gに溶解
させ、窒素雰囲気下、1時間リフラックスして、原料の
アルコール溶液を調製した。このとき、アセト酢酸エチ
ルのチタンイソプロポキシドに対するモル比は0.40
である。純水51.0gをイソプロピルアルコール46
0.2gと混合し、水濃度10重量%のアルコール溶液
を調製した。この水分量はチタンアルコキシド1モルに
対して2.7モル量である。
ニア繊維の製造例を示す。チタンイソプロポキシド(和
光純薬、試薬1級)300.0g、およびアセト酢酸エ
チル(和光純薬、試薬特級)54.9gをイソプロピル
アルコール(和光純薬、試薬特級)700.0gに溶解
させ、窒素雰囲気下、1時間リフラックスして、原料の
アルコール溶液を調製した。このとき、アセト酢酸エチ
ルのチタンイソプロポキシドに対するモル比は0.40
である。純水51.0gをイソプロピルアルコール46
0.2gと混合し、水濃度10重量%のアルコール溶液
を調製した。この水分量はチタンアルコキシド1モルに
対して2.7モル量である。
【0056】原料のアルコール溶液を窒素雰囲気中で加
熱し沸騰下で還流させると同時に、アルコールを留出さ
せながら、水濃度10重量%のアルコール溶液を撹拌
下、添加した。アルコールの留出速度と添加速度はほぼ
等しくなるように調整し、また添加時間は135分とな
るように調整した。
熱し沸騰下で還流させると同時に、アルコールを留出さ
せながら、水濃度10重量%のアルコール溶液を撹拌
下、添加した。アルコールの留出速度と添加速度はほぼ
等しくなるように調整し、また添加時間は135分とな
るように調整した。
【0057】添加を開始し、チタンアルコキシド1モル
に対して、2.1モル量の水分を添加した頃から、重合
体の析出が始まり、水分を全量添加した時点では、完全
にスラリー状態となった。留出させたアルコール中の水
分を分析したところ、チタンアルコキシド1モルに対し
て、水分は0.19モル量であった。
に対して、2.1モル量の水分を添加した頃から、重合
体の析出が始まり、水分を全量添加した時点では、完全
にスラリー状態となった。留出させたアルコール中の水
分を分析したところ、チタンアルコキシド1モルに対し
て、水分は0.19モル量であった。
【0058】該スラリーを1時間リフラックスした後、
そのまま加熱によりアルコールを留出させ、さらに14
3℃の油バスにて留出液が出なくなるまで加熱を続け
て、重合体を乾燥した。乾燥後の重合体は黄色の粉末で
あり、その重量は144gであった。この操作によって
系外に排出した水分量は、チタンアルコキシド1モルに
対して0.61モル量であった。従って、添加した水分
量と、アルコール等と一緒に系外に排出された水分量と
の差〔2.7−(0.19+0.61)〕は、チタンア
ルコキシド1モルに対して、1.80モル量であった。
そのまま加熱によりアルコールを留出させ、さらに14
3℃の油バスにて留出液が出なくなるまで加熱を続け
て、重合体を乾燥した。乾燥後の重合体は黄色の粉末で
あり、その重量は144gであった。この操作によって
系外に排出した水分量は、チタンアルコキシド1モルに
対して0.61モル量であった。従って、添加した水分
量と、アルコール等と一緒に系外に排出された水分量と
の差〔2.7−(0.19+0.61)〕は、チタンア
ルコキシド1モルに対して、1.80モル量であった。
【0059】該重合体をテトラヒドロフラン(和光純
薬、試薬特級)460gに溶解させた後、エチルシリケ
ート40(多摩化学工業)を37.2g加えて、1時間
リフラックスした。エチルシリケートの添加量は、紡
糸、焼成して得られるチタニア系繊維中にシリカとして
15重量%となる量である。
薬、試薬特級)460gに溶解させた後、エチルシリケ
ート40(多摩化学工業)を37.2g加えて、1時間
リフラックスした。エチルシリケートの添加量は、紡
糸、焼成して得られるチタニア系繊維中にシリカとして
15重量%となる量である。
【0060】重合体溶液をテフロン製の3μmのメンブ
レンフィルターで濾過した後、加熱してテトラヒドロフ
ランを留出させて濃縮し、200gの紡糸液を得た。こ
の時の紡糸液の粘度は、40℃で50ポイズであった。
レンフィルターで濾過した後、加熱してテトラヒドロフ
ランを留出させて濃縮し、200gの紡糸液を得た。こ
の時の紡糸液の粘度は、40℃で50ポイズであった。
【0061】40℃の該紡糸液を、20kg/cm2の
窒素ガスで、口径50μmのノズルから、40℃、60
%RHの空気雰囲気中に押し出し、70m/分の速度で
巻き取り、前駆体繊維を得た。
窒素ガスで、口径50μmのノズルから、40℃、60
%RHの空気雰囲気中に押し出し、70m/分の速度で
巻き取り、前駆体繊維を得た。
【0062】得られた前駆体繊維を85℃、相対湿度9
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて15時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度20
0℃/hr、空気中で900℃で30分間焼成して、担
体である多孔質チタニア繊維を得た。
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて15時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度20
0℃/hr、空気中で900℃で30分間焼成して、担
体である多孔質チタニア繊維を得た。
【0063】該繊維は、繊維径16μm、BET比表面
積が134m2/gであり、窒素吸着法による細孔容積
は0.22cc/gであり、10オングストローム以上
の細孔半径を有する細孔容積は0.22cc/gであっ
た。また、引張強度は0.2GPaであり、XRD分析
によれば、該繊維はアナターゼ形の酸化チタンであり、
アナターゼ以外のピークは認められなかった。
積が134m2/gであり、窒素吸着法による細孔容積
は0.22cc/gであり、10オングストローム以上
の細孔半径を有する細孔容積は0.22cc/gであっ
た。また、引張強度は0.2GPaであり、XRD分析
によれば、該繊維はアナターゼ形の酸化チタンであり、
アナターゼ以外のピークは認められなかった。
【0064】[チタニア繊維への触媒成分の担持]以下
の方法により、脱硝触媒として用いられる酸化バナジウ
ム/酸化チタン系の触媒繊維を製造した。0.5mol
/Lの蓚酸水溶液を調製し、該水溶液にメタバナジン酸
アンモニウムが5wt%になるように添加して調製した
溶液に、上記で製造して得たチタニア繊維を浸漬し、引
き上げた後、110℃で2時間乾燥させた。乾燥後は4
00℃で1時間焼成して触媒繊維を得た。
の方法により、脱硝触媒として用いられる酸化バナジウ
ム/酸化チタン系の触媒繊維を製造した。0.5mol
/Lの蓚酸水溶液を調製し、該水溶液にメタバナジン酸
アンモニウムが5wt%になるように添加して調製した
溶液に、上記で製造して得たチタニア繊維を浸漬し、引
き上げた後、110℃で2時間乾燥させた。乾燥後は4
00℃で1時間焼成して触媒繊維を得た。
【0065】該触媒繊維を評価したところ、酸化バナジ
ウム担持量は6.2wt%であった。SEMで観察した
ところ、図1に示す如く、該触媒繊維外表面には脱落し
そうな酸化バナジウム粒子は存在しなかった。該触媒繊
維の破断面をEPMAで分析したところ酸化バナジウム
が該触媒繊維内部に均一に担持されていることを確認し
た。
ウム担持量は6.2wt%であった。SEMで観察した
ところ、図1に示す如く、該触媒繊維外表面には脱落し
そうな酸化バナジウム粒子は存在しなかった。該触媒繊
維の破断面をEPMAで分析したところ酸化バナジウム
が該触媒繊維内部に均一に担持されていることを確認し
た。
【0066】[触媒性能試験]該触媒繊維を2g秤量
し、内径24mmφの反応管内に充填高さが2cmにな
るように充填し、該反応管にNO:100ppm、NH
3:100ppm、O2:10%を含有する200℃のガ
スを1L/分のガス速度で流通させ脱硝試験を行ったと
ころ、脱硝率は97%であった。
し、内径24mmφの反応管内に充填高さが2cmにな
るように充填し、該反応管にNO:100ppm、NH
3:100ppm、O2:10%を含有する200℃のガ
スを1L/分のガス速度で流通させ脱硝試験を行ったと
ころ、脱硝率は97%であった。
【0067】実施例2 実施例1で得られた前駆体繊維を、85℃、相対湿度9
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて5時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度200
℃/hr、空気中で700℃で30分間焼成して、担体
である多孔質チタニア繊維を得た。該繊維は、繊維径1
6μm、BET比表面積が149m2/gであり、窒素
吸着法による細孔容積は0.14cc/gであり、10
オングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積は
0.06cc/gであった。また、引張強度は0.6G
Paであり、XRD分析によれば、該繊維はアナターゼ
形の酸化チタンであった。次に、該多孔質チタニア繊維
を用いて実施例1と同様の方法で触媒繊維を調製した。
該触媒繊維の酸化バナジウム担持量は5.9wt%であ
り、SEMで観察すると、該触媒繊維外表面には脱落し
そうな酸化バナジウム粒子は存在しなかった。該触媒繊
維の破断面をEPMAで分析したところ該触媒繊維内部
には実施例1よりも少量の酸化バナジウムが均一に担持
されていることを確認した。該触媒繊維を実施例1と同
様の方法で脱硝試験を行ったところ、脱硝率は72%で
あった。
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて5時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度200
℃/hr、空気中で700℃で30分間焼成して、担体
である多孔質チタニア繊維を得た。該繊維は、繊維径1
6μm、BET比表面積が149m2/gであり、窒素
吸着法による細孔容積は0.14cc/gであり、10
オングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積は
0.06cc/gであった。また、引張強度は0.6G
Paであり、XRD分析によれば、該繊維はアナターゼ
形の酸化チタンであった。次に、該多孔質チタニア繊維
を用いて実施例1と同様の方法で触媒繊維を調製した。
該触媒繊維の酸化バナジウム担持量は5.9wt%であ
り、SEMで観察すると、該触媒繊維外表面には脱落し
そうな酸化バナジウム粒子は存在しなかった。該触媒繊
維の破断面をEPMAで分析したところ該触媒繊維内部
には実施例1よりも少量の酸化バナジウムが均一に担持
されていることを確認した。該触媒繊維を実施例1と同
様の方法で脱硝試験を行ったところ、脱硝率は72%で
あった。
【0068】実施例3 実施例1で得られた前駆体繊維を、85℃、相対湿度9
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて10時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度20
0℃/hr、空気中で900℃で30分間焼成して、担
体である多孔質チタニア繊維を得た。該繊維は、繊維径
15μm、BET比表面積が77m2/gであり、窒素
吸着法による細孔容積は0.11cc/gであり、10
オングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積は
0.11cc/gであった。また、引張強度は0.7G
Paであり、XRD分析によれば、該繊維はアナターゼ
形の酸化チタンであった。次に、該多孔質チタニア繊維
を用いて実施例1と同様の方法で触媒繊維を調製した。
該触媒繊維の酸化バナジウム担持量は6.0wt%であ
り、SEMで観察すると、該触媒繊維外表面には脱落し
そうな酸化バナジウム粒子は存在しなかった。該触媒繊
維の破断面をEPMAで分析したところ該触媒繊維内部
には実施例1と実施例2の中間の量の酸化バナジウムが
均一に担持されていることを確認した。該触媒繊維を実
施例1と同様の方法で脱硝試験を行ったところ、脱硝率
は92%であった。
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて10時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度20
0℃/hr、空気中で900℃で30分間焼成して、担
体である多孔質チタニア繊維を得た。該繊維は、繊維径
15μm、BET比表面積が77m2/gであり、窒素
吸着法による細孔容積は0.11cc/gであり、10
オングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積は
0.11cc/gであった。また、引張強度は0.7G
Paであり、XRD分析によれば、該繊維はアナターゼ
形の酸化チタンであった。次に、該多孔質チタニア繊維
を用いて実施例1と同様の方法で触媒繊維を調製した。
該触媒繊維の酸化バナジウム担持量は6.0wt%であ
り、SEMで観察すると、該触媒繊維外表面には脱落し
そうな酸化バナジウム粒子は存在しなかった。該触媒繊
維の破断面をEPMAで分析したところ該触媒繊維内部
には実施例1と実施例2の中間の量の酸化バナジウムが
均一に担持されていることを確認した。該触媒繊維を実
施例1と同様の方法で脱硝試験を行ったところ、脱硝率
は92%であった。
【0069】比較例1 実施例1で得られた前駆体繊維を、85℃、相対湿度9
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて1時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度200
℃/hr、空気中で900℃で30分間焼成して、担体
である多孔質チタニア繊維を得た。該繊維は、繊維径1
5μm、BET比表面積が0.4m2/gであり、窒素
吸着法による細孔容積は0.01cc/g未満であり、
よって10オングストローム以上の細孔半径を有する細
孔容積も0.01cc/g未満であった。また、引張強
度は1.0GPaであり、XRD分析によれば、該繊維
はアナターゼ形の酸化チタンであった。次に、該多孔質
チタニア繊維を用いて実施例1と同様の方法で触媒繊維
を調製した。該触媒繊維の酸化バナジウム担持量は5.
3wt%であり、SEMで観察したところ、該繊維外表
面には細孔容積が小さいため、繊維内に入りきれなかっ
たためか図2に示す如く繊維表面に酸化バナジウム粒子
が多量に被着、存在していた。該触媒繊維の破断面をE
PMAで分析したところ酸化バナジウムが該触媒繊維内
部には少量しか担持されていないことを確認した。該触
媒繊維を実施例1と同様の方法で脱硝試験を行ったとこ
ろ、脱硝率は29%であった。
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて1時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度200
℃/hr、空気中で900℃で30分間焼成して、担体
である多孔質チタニア繊維を得た。該繊維は、繊維径1
5μm、BET比表面積が0.4m2/gであり、窒素
吸着法による細孔容積は0.01cc/g未満であり、
よって10オングストローム以上の細孔半径を有する細
孔容積も0.01cc/g未満であった。また、引張強
度は1.0GPaであり、XRD分析によれば、該繊維
はアナターゼ形の酸化チタンであった。次に、該多孔質
チタニア繊維を用いて実施例1と同様の方法で触媒繊維
を調製した。該触媒繊維の酸化バナジウム担持量は5.
3wt%であり、SEMで観察したところ、該繊維外表
面には細孔容積が小さいため、繊維内に入りきれなかっ
たためか図2に示す如く繊維表面に酸化バナジウム粒子
が多量に被着、存在していた。該触媒繊維の破断面をE
PMAで分析したところ酸化バナジウムが該触媒繊維内
部には少量しか担持されていないことを確認した。該触
媒繊維を実施例1と同様の方法で脱硝試験を行ったとこ
ろ、脱硝率は29%であった。
【0070】比較例2 実施例1で得られた前駆体繊維を、85℃、相対湿度9
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて3時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度200
℃/hr、空気中で600℃で30分間焼成して、担体
である多孔質チタニア繊維を得た。該繊維は、繊維径1
5μm、BET比表面積が90m2/gであり、窒素吸
着法による細孔容積は0.06cc/gであり、10オ
ングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積は0.
01cc/gであった。また、引張強度は0.6GPa
であり、XRD分析によれば、該繊維はアナターゼ形の
酸化チタンであった。次に、該多孔質チタニア繊維を用
いて実施例1と同様の方法で触媒繊維を調製した。該触
媒繊維の酸化バナジウム担持量は6.1wt%であり、
SEMで観察したところ、該触媒繊維外表面には比較例
1ほどではないが少量の酸化バナジウム粒子が存在して
いた。該触媒繊維の破断面をEPMAで分析したところ
該触媒繊維内部には実施例1〜3よりも少量の酸化バナ
ジウムが担持されていることを確認した。該触媒繊維を
実施例1と同様の方法で脱硝試験を行ったところ、脱硝
率は44%であった。
5%(水蒸気分圧0.54気圧)の恒温恒湿器の中に入
れて3時間の水蒸気処理を実施した後、昇温速度200
℃/hr、空気中で600℃で30分間焼成して、担体
である多孔質チタニア繊維を得た。該繊維は、繊維径1
5μm、BET比表面積が90m2/gであり、窒素吸
着法による細孔容積は0.06cc/gであり、10オ
ングストローム以上の細孔半径を有する細孔容積は0.
01cc/gであった。また、引張強度は0.6GPa
であり、XRD分析によれば、該繊維はアナターゼ形の
酸化チタンであった。次に、該多孔質チタニア繊維を用
いて実施例1と同様の方法で触媒繊維を調製した。該触
媒繊維の酸化バナジウム担持量は6.1wt%であり、
SEMで観察したところ、該触媒繊維外表面には比較例
1ほどではないが少量の酸化バナジウム粒子が存在して
いた。該触媒繊維の破断面をEPMAで分析したところ
該触媒繊維内部には実施例1〜3よりも少量の酸化バナ
ジウムが担持されていることを確認した。該触媒繊維を
実施例1と同様の方法で脱硝試験を行ったところ、脱硝
率は44%であった。
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明により得られた触媒成分担持チタ
ニア繊維は活性表面積が大きく、触媒成分の脱落が少な
く、長期にわたって高活性の維持が可能であり、窒素酸
化物の還元や有機物の酸化用触媒等としてその産業上の
利用価値は頗る大である。
ニア繊維は活性表面積が大きく、触媒成分の脱落が少な
く、長期にわたって高活性の維持が可能であり、窒素酸
化物の還元や有機物の酸化用触媒等としてその産業上の
利用価値は頗る大である。
【図1】本発明の触媒成分含有チタニア繊維の繊維形状
を示す。
を示す。
【図2】従来法による触媒成分含有チタニア繊維の繊維
形状を示す。
形状を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/16 B01J 23/22 A 23/22 23/42 A 23/42 23/46 301A 23/46 301 32/00 23/755 35/10 301H 32/00 37/10 35/10 301 D01F 9/08 Z 37/10 B01D 53/36 102D D01F 9/08 B01J 23/74 321A
Claims (7)
- 【請求項1】 BET比表面積が10m2/g以上であ
り、窒素吸着法で測定される細孔容積が0.05cc/
g以上であり、10オングストローム以上の細孔半径を
有する細孔容積が0.02cc/g以上であり、単繊維
の引張強度が0.1GPa以上であるチタニア繊維に、
金属または金属酸化物または複合金属酸化物よりなる触
媒成分が担持されていることを特徴とする触媒成分担持
チタニア繊維。 - 【請求項2】 チタニア繊維として、シリカ含有量が4
0重量%以下で、かつ主成分がアナターゼ型酸化チタン
であるチタニア繊維を用いることを特徴とする請求項1
記載の触媒成分担持チタニア繊維。 - 【請求項3】 触媒成分がV,W,Al, As,N
i,Zr,Mo,Ru,Mg,CaおよびPtからなる
群れから選ばれた元素の金属または金属酸化物または複
合酸化物の少なくとも1種であることを特徴とする請求
項1記載の触媒成分担持チタニア繊維。 - 【請求項4】 触媒成分がV,Wおよび Moからなる
群れから選ばれた元素の金属または金属酸化物または複
合酸化物の少なくとも1種であることを特徴とする請求
項1記載の触媒成分担持チタニア繊維。 - 【請求項5】 BET比表面積が10m2/g以上であ
り、窒素吸着法で測定される細孔容積が0.05cc/
g以上であり、10オングストローム以上の細孔半径を
有する細孔容積が0.02cc/g以上であり、単繊維
の引張強度が0.1GPa以上であるチタニア繊維を、
触媒成分を含有する溶液に浸漬し、乾燥後、焼成するこ
とを特徴とする触媒成分担持チタニア繊維の製造方法。 - 【請求項6】 触媒成分担持に使用されるチタニア繊維
が、チタンアルコキシドのアルコール溶液に、水分を添
加して加水分解反応および重合反応を行い、該アルコー
ルに不溶性の重合体を生成・析出させた後、該重合体を
該重合体が可溶な有機溶剤に再溶解させ紡糸液となし、
次いで該紡糸液を紡糸して前駆体繊維を得、得られた前
駆体繊維を焼成前および/または焼成時に水蒸気処理し
て得られるチタニア繊維を用いることを特徴とする請求
項5記載の触媒成分担持チタニア繊維の製造方法。 - 【請求項7】 前駆体繊維の水蒸気処理条件が、温度8
5℃〜300℃、0.3気圧以上の水蒸気分圧を有する
雰囲気下で、1時間以上保持することを特徴とする請求
項5記載の触媒成分担持チタニア繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10047261A JPH115036A (ja) | 1997-04-25 | 1998-02-27 | 触媒成分担持チタニア繊維およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10962797 | 1997-04-25 | ||
| JP9-109627 | 1997-04-25 | ||
| JP10047261A JPH115036A (ja) | 1997-04-25 | 1998-02-27 | 触媒成分担持チタニア繊維およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH115036A true JPH115036A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=26387426
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP10047261A Pending JPH115036A (ja) | 1997-04-25 | 1998-02-27 | 触媒成分担持チタニア繊維およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH115036A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4700087A (en) * | 1986-12-23 | 1987-10-13 | Tektronix, Inc. | Logic signal level conversion circuit |
| JP2001096154A (ja) * | 1999-09-29 | 2001-04-10 | Yamada Sangyo Kk | バナジウム酸化物/チタニアハイブリッド光触媒とその製造方法 |
| EP1164212A3 (en) * | 2000-06-13 | 2002-01-23 | Ube Industries, Ltd. | Silica-group composite oxide fiber and process for the production thereof |
| EP1072312A3 (en) * | 1999-07-29 | 2002-02-13 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Acid resistant catalyst sheet and process for producing same |
| EP1072311A3 (en) * | 1999-07-29 | 2002-02-13 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Heat resistant catalyst sheet and process for producing same |
| US6399540B1 (en) | 1999-08-12 | 2002-06-04 | Sumitomo Chemical Co., Ltd. | Porous titania, catalyst comprising the porous titania |
| EP1195198A3 (en) * | 2000-10-04 | 2003-04-23 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Catalyst filter, method for producing the same and method for treating exhaust gas with the same |
| JPWO2007123114A1 (ja) * | 2006-04-18 | 2009-09-03 | 帝人株式会社 | チタニア繊維およびチタニア繊維の製造方法 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP10047261A patent/JPH115036A/ja active Pending
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| US6465389B1 (en) | 1999-07-29 | 2002-10-15 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Heat resistant catalyst sheet and process for producing same |
| US6495489B1 (en) | 1999-07-29 | 2002-12-17 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Acid resistant catalyst sheet and process for producing same |
| US6399540B1 (en) | 1999-08-12 | 2002-06-04 | Sumitomo Chemical Co., Ltd. | Porous titania, catalyst comprising the porous titania |
| US6444608B1 (en) | 1999-08-12 | 2002-09-03 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Porous titania, catalyst comprising the porous titania |
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