JPH11503727A - 少なくとも二つのアミノ基を有する化合物を製造するための還元的アルキル化方法 - Google Patents

少なくとも二つのアミノ基を有する化合物を製造するための還元的アルキル化方法

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JPH11503727A
JPH11503727A JP8530821A JP53082196A JPH11503727A JP H11503727 A JPH11503727 A JP H11503727A JP 8530821 A JP8530821 A JP 8530821A JP 53082196 A JP53082196 A JP 53082196A JP H11503727 A JPH11503727 A JP H11503727A
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カウトン,エリザベス,ルーシー,メアリー
バセット,デレック,アンソニー
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ジ アソシエイテッド オクテル カンパニー リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 アルキル化方法が記載されている。この方法は、少なくとも第一の窒素化合物および第二の窒素化合物を、カルボニル化合物と、還元剤の存在下で反応させて少なくとも二つの窒素基を含む生成物を形成することを含み、ここで、カルボニル化合物は少なくとも二つのカルボニル基を有し、第一の窒素化合物はカルボニル化合物の一つのカルボニル基と反応する第一の窒素基を有し、第二の窒素化合物はカルボニル化合物の他の(またはもう一つの)カルボニル基と反応する第二の窒素基を有し、かつ、少なくとも第一の窒素化合物または少なくとも第二の窒素化合物は少なくとも一つの他の官能基を有する。この方法は、式(1)の(S,S)-エチレンジアミンジコハク酸(EDDS)の製造に特に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】 少なくとも二つのアミノ基を有する化合物を製造するための 還元的アルキル化方法 本発明は、アルキル化方法に関する。特に、本発明は、アミノ酸をアルキル化 する方法に関する。 さらに詳しくは、本発明は、アミノ酸のN-アルキル化方法に関し、とりわけ(S ,S)-エチレンジアミンジコハク酸またはその塩の製造方法に関する。 その窒素原子を結合する基により連結されたアミノ酸部分を有する特定の化合 物は、主にそれらの金属キレート化特性に基づく様々な用途を有する。典型的な 例としては、腐食防止剤としての、および清浄剤(洗剤)、写真現像溶液、ゴム および樹脂配合物、および金属処理におけるそれらの用途が挙げられる。一つの 特別な例は、二つのキラル中心を持つエチレンジアミンジコハク酸("EDDS")であ る。EDDSのS,S-エナンチオマーは、その生物分解性と、より良好なキレート化特 性とのために好ましい。EDDSを図1に示す。 ラセミEDDSは、通常、Stauffer Chemical CompanyのW.M.RamseyおよびC.Ke rzerianの手法、US-3,158,635号に従って、無水マレイン酸とエチレンジアミン とをNaOH溶液中で反応させることにより製造される。(S,S)-EDDSは、様々な異な る経路により製造することができる。典型的な経路は、Neal,J.A.およびRose ,N.J.のプロトコル(Inorganic Chemistry,Vol.7,No.11,November 1968 ,page 2405-2412、特にpage 2406)に従って、NaOHをL-アスパラギン酸および ジブロモエタンと反応させることである。しかしながら、たとえこの合成経路が 典型的に用いられるものであるとしても、 通常(S,S)-EDDSの経済的収率を得ることは困難である。さらに、高純度の(S,S)- EDDSを得ることが困難である。 本発明は、公知の方法に伴う問題を克服することを試みる。特に、本発明は、 EDDSのような化合物、とりわけ(S,S)-EDDSを高収率、経済的収率および/または 高純度で製造しうる方法を提供することを試みる。 本発明によれば、少なくとも第一の窒素化合物および第二の窒素化合物をカル ボニル化合物と、還元剤の存在下で反応させて少なくとも二つの窒素基を有する 生成物を形成することを含むアルキル化方法であって、ここで、カルボニル化合 物は少なくとも二つのカルボニル基を有し、第一の窒素化合物は上記カルボニル 化合物の一つのカルボニル基と反応する第一の窒素基を有し、第二の窒素化合物 は上記カルボニル化合物の他の(またはもう一つの)カルボニル基と反応する第 二の窒素基を有し、かつ、少なくとも第一の窒素化合物または少なくとも第二の 窒素化合物は少なくとも一つの他の官能基を有する、上記アルキル化方法が提供 される。 本発明に伴って、多くの利点が存在する。例えば、本発明は、EDDSのような化 合物、とりわけ(S,S)-EDDSを高収率で製造することを可能にする。本発明はまた 、EDDSのような化合物、とりわけ(S,S)-EDDSを経済的収率で製造することも可能 する。本発明はまた、EDDSのような化合物、とりわけ(S,S)-EDDSを高純度で製造 することも可能にする。本発明は、単数/複数の実質的に水性反応媒体を用いる ことによる、光学活性化合物、例えば(S,S)-EDDSの確実な製造方法も提供する。 さらに、本発明は、反応工程における中間体を単離する必要性を要求することな く、その場での還元を許容する方法を提供する。幾つかの場合においては、単数 または複数の中間体を単離することができるが、単数または複数の中間体を単離 しないことが好ましい。 本発明の方法において、第一の窒素化合物および/または第二の窒素化合物は 、二つ以上の更なる窒素基を有することができ、これらはカルボニル化合物のカ ルボニル基と反応する必要はない。また、本発明の方法においては、単数または 複数の更なる窒素化合物を反応させてもよい。また、単数または複数の更なるカ ルボニル化合物を反応させてもよく、このカルボニル化合物は独立して一つ以上 のカルボニル基を有することができる。また、本発明の方法には還元剤の混合物 を用いてもよい。さらに、少なくとも第一の窒素化合物および/または少なくと も第二の窒素化合物は、単数または複数の更なる官能基を有することができる。 反応媒体中には、他の反応性化合物が存在していてもよい。 上記第一の窒素基および第二の窒素基は、独立して一級アミン基または二級ア ミン基から選択されることが好ましい。 第一の窒素基および第二の窒素基のそれぞれは、同一であっても異なってもよ い一級アミン基であることが好ましい。 上記官能基は、酸基であることが好ましい。 この酸基は、カルボン酸基であることが好ましい。 少なくとも第一の窒素化合物または少なくとも第二の窒素化合物は、少なくと も一つのキラル中心を有することが好ましい。少なくとも第一の窒素化合物およ び少なくとも第二の窒素化合物は、少なくとも一つのキラル中心を有することが より好ましい。 第一の窒素化合物または第二の窒素化合物は、1〜20の炭素原子、より好 ましくは1〜12の炭素原子を有することが好ましい。 第一の窒素化合物または第二の窒素化合物は、アミノ酸であることが好ましい 。 本発明の方法に使用される典型的なアミノ酸としては、標準的なテキストブッ クに列挙されている約26種の天然に存在するアミノ酸が、それらの誘導体も含め て挙げられる。アミノ酸は、"中性" アミノ酸、"塩基性" アミノ酸または "酸性 " アミノ酸の何れであってもよい。しかしながら、本発明の方法に使用されるア ミノ酸は、システインではないことが好ましい。その理由は、このアミノ酸が望 まれない副反応を起こしうる-SH基を有するからである。 本発明の方法において、α-アミノ基を有するアミノ酸(例えば、アスパラギ ン酸)を反応させることができる。あるいは、またはさらに、本発明の方法にお いて、β-アミノ基を有するアミノ酸(例えば、β-アラニン)を反応させること ができる。 本発明において用いることができる中性アミノ酸の例としては、グリシン、ア ラニン、バリン、ロイシン、ノルロイシン、フェニルアラニン、チロシン、セリ ン、シスチン、トレオニン、メチオニン、ジ−ヨードチロシン、チロキシン、ジ ブロモチロシン、トリプトファン、プロリンおよびヒドロキシプロリンなどが挙 げられる。 本発明において用いることができる塩基性アミノ酸の例としては、オルニチン 、アルギニン、リジンおよびヒスチジンなどが挙げられる。 本発明において用いることができる酸性アミノ酸の例としては、アスパラギ ン酸、グルタミン酸およびβ-ヒドロキシグルタミン酸などが挙げられる。 本発明の方法のために好ましいアミノ酸は、二つのカルボキシル基および一つ のアミノ基を有するもの、すなわち上記で列挙した酸性アミノ酸である。アスパ ラギン酸およびグルタミン酸は、これら三つの内で最も好ましい。 特定の光学異性体、特にL-型は、生物分解性が増加しているため、かつ幾つか の場合においてはキレート化効果も向上させることができるために望ましい。 したがって、第一の窒素化合物または第二の窒素化合物は、酸性アミノ酸であ ることが好ましい。 第一の窒素化合物または第二の窒素化合物は、アスパラギン酸であることが好 ましい。 第一の窒素化合物または第二の窒素化合物は、L-アミノ酸であることが好まし い。 第一の窒素化合物または第二の窒素化合物は、L-アスパラギン酸であることが 好ましい。 あるいは、本発明の方法において、他のアミノ酸、例えばD-またはDL-アミノ 酸、例えばD-アスパラギン酸またはDL-アスパラギン酸を反応させて、少なくと も二つの窒素基を有する対応するR,R-またはラセミ生成物、例えばR,R-またはラ セミEDDSを生成してもよい。 第一の窒素化合物は、第二の窒素化合物と同一であることが好ましい。 カルボニル化合物のカルボニル基の少なくとも一つは、アルデヒド基またはケ トン基であることが好ましい。 カルボニル化合物のカルボニル基の少なくとも一つは、アルデヒド基またはケ トン基であることが好ましく、かつ、このカルボニル化合物のカルボニル基の他 の少なくとも一つはアルデヒド基またはケトン基であることが好ましい。 少なくとも一つのカルボニル基は、アルデヒド基であることが好ましい。 カルボニル化合物は、二つのカルボニル基を有することが好ましく、すなわち カルボニル化合物は、ジ−カルボニル化合物であることが好ましい。 カルボニル化合物のカルボニル基は、同一であることが好ましい。 カルボニル化合物は、ジ−アルデヒド類であることが好ましい。 カルボニル化合物のカルボニル基は、互いに結合しているか、あるいは、それ ぞれ独立して、飽和または不飽和の、線状または分岐状の、または環状の脂肪族 基(好ましくはC1-20、より好ましくはC1-12)または芳香族基(好ましくはC1-2 0 、より好ましくはC1-12)のいずれか一つから選択された基と結合していること が好ましい。カルボニル化合物の少なくとも二つのカルボニル基は、互いに結合 していることがより好ましい。 カルボニル化合物は、グリオキサールであることが好ましい。 還元剤は、水素および水素化触媒、Zn/HCl、シアノ水素化硼素ナトリウム、水 素化硼素ナトリウム、ペンタカルボニル鉄およびアルコール性KOH、またはギ酸 、あるいはこれらの組み合わせのいずれかであることが好ましい。 本発明の方法は、任意の適当なpH条件で行うことができる。しかし、本方法は 、7〜14の範囲、より好ましくは9〜14の範囲、さらに好ましくは11〜14の範囲 のpHで行うことが好ましい。pHは、アルカリ(すなわち、塩基)、典型的には水 性NaOH溶液で維持することができるが、広範囲の水溶性の無機および有機塩基を 用いてもよい。幾つかの場合において、反応中にアルカリを添加することが望ま しい。 反応媒体は、通常は完全に水性であるが、他の溶媒、例えばエタノールの存在 を除外するものではない。幾つかの状況において、アルカリ(塩基)は、特に第 一の窒素化合物および/または第二の窒素化合物が塩の形態にある場合には、反 応媒体の他成分により全体的にまたは部分的に提供されてもよい。 典型的には、アルキル化された生成物は出発反応物よりも溶解性が一般に低い ので、反応混合物を、単数または複数の残りの出発反応物が溶解するレベルまで 希釈することができ、続いて酸性化し、所望の生成物の選択的結晶化が行われる 。 したがって、第一の窒素化合物および第二の窒素化合物をカルボニル化合物と 、アルカリ性媒体中で反応させることが好ましい。 第一の窒素化合物および第二の窒素化合物を、還元剤の添加前にカルボニル化 合物と反応させることが好ましい。 少なくとも二つの窒素基を有する生成物は、少なくとも一つのキラル中心、好 ましくは少なくとも二つのキラル中心を有することが好ましい。 カルボニル化合物は、反応媒体中でその場で製造されることが好ましい。 少なくとも二つの窒素基を有する生成物は、EDDSであることが好ましい。 少なくとも二つの窒素基を有する生成物は、(S,S)-EDDSであることが好ましい 。 少なくとも二つの窒素基を有する生成物は、本発明の方法により塩の形態で製 造することができる。典型的には、L-アスパラギン酸とグリオキサールとの反応 および次の還元を経由して(S,S)-EDDSを製造することがより好ましく、本発明の 反応溶液は、冷却しながらHClでpH2〜5の間、好ましくは2〜3まで酸性化し て、所望の生成物を晶出させることが好ましい。 下記の表に、本発明のための幾つかの好ましいパラメーターを示す。 [N1+N2 = 第一の窒素含有化合物プラス第二の窒素含有化合物; CC = カルボニル 化合物; RA = 還元剤] 本発明の好ましい態様は、少なくとも第一のアミノ酸および第二のアミノ酸を カルボニル化合物と、還元剤の存在下で反応させて、少なくとも二つの窒素基を 有する生成物を形成することを含むアルカル化方法であって、ここで、カルボニ ル化合物は少なくとも二つのカルボニル基を有する、上記アルキル化方法に関す る。 この好ましい態様に関し、本発明の方法は、アルデヒドまたはケトンを請求項 で定義したようなアミンと、水素および水素化触媒の存在下で反応させることを 包含することができ、これによりアンモニアまたはアミンの還元的アルキル化( またはカルボニル化合物の還元的アミノ化)が起こる。水素および触媒の代わり に、Zn/HCl、シアノ水素化硼素ナトリウム、水素化硼素ナトリウム、ペンタカル ボニル鉄およびアルコール性KOH、およびギ酸などの他の還元剤を用いることも できる。 本発明の非常に好ましい態様は、L-アスパラギン酸とグリオキサールとを、還 元剤の存在下で反応させて(S,S)-EDDSを形成することを含むアルキル化方法に関 する。 したがって、この非常に好ましい態様に関し、本発明の方法は、アミノ酸をグ リオキサール(ジアルデヒド)で還元的N-アルキル化して、二つの窒素原子がエ チル鎖により一緒に連結された、二つのアミノ酸分子を有する誘導体を形成する ことを包含する。 より詳しくは、この非常に好ましい本発明の方法は、L-アスパラギン酸を水 性アルカリ媒体中でグリオキサール、ジアルデヒドと反応させて対応する中間体 を形成し、これを続いて水素化硼素ナトリウムで還元することを包含する。経済 的観点から、未反応のL-アスパラギン酸をリサイクルすることができる。他の還 元剤、例えば水素/触媒の使用は、より経済的実行性がある。好ましい添加順序 は、グリオキサールをL-アスパラギン酸ナトリウムに添加し、次いで水素化硼素 ナトリウムを添加することである。さらに、グリオキサールおよび水素化硼素ナ トリウムは、必要に応じて添加することができる。 上述のように、カルボニル化合物は、反応媒体中でその場で製造することがで きる。これに関して、還元された銅触媒を用いて一級アルコールを対応するアル デヒドに酸化できる。一級アルコールは、アミンの存在下で触媒還元することも できる。次いで、得られたアルデヒドをアミンと反応させて、中間体の水素化分 解(例えば、その場での水素化分解)によりN-アルキルアミンを形成することが できる。これら前提となる反応スキームを以下に示す。 RCH2OH → RCHO + H2 RNH2 + RCHO → RNHCH(OH)R RNHCH(OH)R + H2 → RNHCH2R + H2O ここで、Rは好適なアルキル基(飽和、不飽和、未置換、置換、線状または分岐状 であってよい)またはアリール基(未置換または置換)を表す。 本発明の方法に関し、一級アルコールはエチレングリコールであってよく、こ れは還元形銅触媒を用いてグリオキサールに酸化できる。さらに、L-アスパラギ ン酸との反応は、水素化分解の条件下で(S,S)-EDDSを生成する。 本発明を、以下の図を参照して、例としてのみ説明する。 図1は、EDDSを示し; および 図2は、本発明に係る方法によるEDDSの製造のスキーム図である。 以下の実施例において、"転化率" という語は、反応した(生成物を形成した )アミノ酸(すなわち、窒素化合物)の重量を、初期に存在したアミノ酸の重量 で割って、100%を掛けた値である。"選択率" という語は、反応して所望の生成 物を形成したアミノ酸の重量を、反応した全アミノ酸量で割って、100%を掛けた 値である。実施例1 L-アスパラギン酸(5.26g,39.5mmol)を、反応フラスコに装入し、続いて蒸 留水(50ml)を装入した。pHを水酸化ナトリウム溶液(6.31g,78.8mmol,50% w /w)で11.6に調節し、グリオキサール(5.71g,39.4mmol,水中40wt%溶液)を添 加した。15分後、この溶液を冷却(氷/水浴)し、水素化硼素ナトリウム(1.69g ,44.7mmol)を少しずつ1.5時間かけて添加した。 この後のHPLC分析は、L-アスパラギン酸に対して49%(2.81g)の(S,S)-エチレ ンジアミンジコハク酸の収率を示した。 この溶液をHClを用いてpH2.7まで酸性化した結果、固体が形成された。1時間 後、スラリーをろ過し、固体を水で洗浄した。 母液および洗浄液をまとめ、ケーキを水中でスラリーにし、pH9.5まで塩基性 にした。HPLC分析は、母液および洗浄液が2.32gのL-アスパラギン酸および0.14g の(S,S)-EDDSを含有し、沈澱物が0.07gのL-アスパラ ギン酸および2.6gの(S,S)-EDDSを含有していることを示した。これは、45%の(S, S)-EDDS単離収率に関する。L-アスパラギン酸の転化率は54.5%であり、(S,S)-ED DSへの選択率は87%であった。一般的な反応スキームを図2に示す。実施例2 L-アスパラギン酸(5.39g,40.5mmol)を、反応フラスコに装入し、続いて蒸 留水(50ml)を装入した。pHを水酸化ナトリウム溶液(50% w/w)で13.53に調節 し、グリオキサール(5.89g,40.6mmol,水中40wt %溶液)を添加した。15分後 、この溶液を冷却(氷/水浴)し、水素化硼素ナトリウム(1.74g,46mmol)を少 しずつ2時間かけて添加した。 この後のHPLC分析は、L-アスパラギン酸に対して56%の(S,S)-エチレンジアミ ンジコハク酸の収率を示した。HClを用いてpH2.6まで酸性化すると、52%の(S,S) -EDDSの単離収率を与えた。L-アスパラギン酸の転化率は63%であり、(S,S)-EDDS への選択率は90%であった。一般的な反応スキームを図2に示す。実施例3 L-アスパラギン酸(5.26g,39.5mmol)を、反応フラスコに装入し、続いて蒸 留水(50ml)を装入した。pHを水酸化ナトリウム溶液(7.71g,96.4mmol,50% w /w)で13.5に調節し、グリオキサール(5.71g,39.4mmol,水中40wt %溶液)を 添加した。1時間後、この溶液を0℃まで冷却(氷/水浴)し、水素化硼素ナト リウム(1.68g,44.4mmol)を少しずつ15分間かけて添加した。温度は12℃まで 上昇した。この後のHPLC分析は、L-アスパラギン酸に対して58.4%(3.37g)の(S ,S)-エチレンジアミンジコハク酸の収率を示した。L-アスパラギン酸の転化率は 70.5%であり、 (S,S)-EDDSへの選択率は83%であった。一般的な反応スキームを図2に示す。実施例4 下記の表に、本発明の非常に好ましい態様の観点に関する幾つかの好ましいパ ラメーターを示す。 要約すると、本発明は、EDDSなどのような化合物、特に(S,S)-EDDSを製造する ための新規性および進歩性のある方法を提供する。本発明の方法は、ゲル形成反 応に記載されており、食品産業における '褐色着色料' を製造するためのグリオ キサールとアミノ酸との公知の反応とは非常に異なる。本発明の方法は、α-ア ミノ酸とグリオキサールとの公知の脱カルボキシル化(すなわち、Strecker分解 )とは非常に異なる。 本発明の他の変更は、当業者にとって明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 バセット,デレック,アンソニー 英国 チェシャー シーエイチ2 2エイ ジー,チェスター,ガース ドライブ 32

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも第一の窒素化合物および第二の窒素化合物をカルボニル化合物 と、還元剤の存在下で反応させて少なくとも二つの窒素基を有する生成物を形成 することを含むアルキル化方法であって、ここで、カルボニル化合物は少なくと も二つのカルボニル基を有し、第一の窒素化合物は上記カルボニル化合物の一つ のカルボニル基と反応する第一の窒素基を有し、第二の窒素化合物は上記カルボ ニル化合物の他の(またはもう一つの)カルボニル基と反応する第二の窒素基を 有し、かつ、少なくとも第一の窒素化合物または少なくとも第二の窒素化合物は 少なくとも一つの他の官能基を有する、上記アルキル化方法。 2. 上記第一の窒素基および第二の窒素基が、独立して一級アミン基または二 級アミン基から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3. 上記第一の窒素基および第二の窒素基のそれぞれが、一級アミン基である ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 4. 上記官能基が、酸基であることを特徴とする先行する請求項のいずれかに 記載の方法。 5. 上記酸基が、カルボン酸基であることを特徴とする請求項4に記載の方法 。 6. 上記少なくとも第一の窒素化合物または少なくとも第二の窒素化合物が、 少なくとも一つのキラル中心を有することを特徴とする先行する請求項のいずれ かに記載の方法。 7. 上記第一の窒素化合物または第二の窒素化合物が、アミノ酸であることを 特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。 8. 上記第一の窒素化合物または第二の窒素化合物が、酸性アミノ酸であるこ とを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。 9. 上記第一の窒素化合物または第二の窒素化合物が、アスパラギン酸である ことを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。 10. 上記第一の窒素化合物または第二の窒素化合物が、L-アミノ酸であること を特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。 11. 上記第一の窒素化合物またた第二の窒素化合物が、L-アスパラギン酸であ ることを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。 12. 上記第一の窒素化合物が、上記第二の窒素化合物と同一であることを特徴 とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。 13. 上記カルボニル化合物のカルボニル基の少なくとも一つが、アルデヒド基 またはケトン基であることを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の方法 。 14. 上記カルボニル化合物のカルボニル基の少なくとも一つが、アルデヒド基 またはケトン基であり、かつ、このカルボニル化合物のカルボニル基の他の少な くとも一つが、アルデヒド基またはケトン基であることを特徴とする先行する請 求項のいずれかに記載の方法。 15. 少なくとも一つのカルボニル基が、アルデヒド基であることを特徴とする 先行する請求項のいずれかに記載の方法。 16. 上記カルボニル化合物が、二つのカルボニル基を有することを特徴とする 先行する請求項のいずれかに記載の方法。 17. 上記カルボニル化合物のカルボニル基が、同一であることを特徴とする先 行する請求項のいずれかに記載の方法。 18. 上記カルボニル化合物が、ジアルデヒド類であることを特徴とする先行す る請求項のいずれかに記載の方法。 19. 上記カルボニル化合物のカルボニル基が、互いに結合しているか、あるい は、それぞれ独立して、飽和または不飽和の、線状または分岐状の、または環状 の脂肪族炭素または芳香族炭素のいずれかより選択される炭素と結合しているこ とを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。 20. 上記カルボニル化合物の少なくとも二つのカルボニル基が、互いに結合し ていることを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。 21. 上記カルボニル化合物が、グリオキサールであることを特徴とする先行す る請求項のいずれかに記載の方法。 22. 上記還元剤が、水素および水素化触媒、Zn/HCl、シアノ水素化硼素ナトリ ウム、水素化硼素ナトリウム、ペンタカルボニル鉄およびアルコール性KOH、ま たはギ酸、あるいはこれらの組み合わせのいずれかであることを特徴とする先行 する請求項のいずれかに記載の方法。 23. 上記第一の窒素化合物および第二の窒素化合物を上記カルボニル化合物と 、アルカリ性媒体中で反応させることを特徴とする先行する請求項のいずれかに 記載の方法。 24. 上記第一の窒素化合物および第二の窒素化合物を、上記還元剤を添加する 前に上記カルボニル化合物と反応させることを特徴とする先行する請求項いずれ かに記載の方法。 25. 上記少なくとも二つの窒素基を有する生成物が、少なくとも一つのキラル 中心、好ましくは少なくとも二つのキラル中心を有することを特徴とする先行す る請求項のいずれかに記載の方法。 26. 上記カルボニル化合物が、反応媒体中でその場で製造されることを特徴と する先行する請求項のいずれかに記載の方法。 27. 上記少なくとも二つの窒素基を有する生成物が、EDDSであることを特徴と する先行する請求項のいずれかに記載の方法。 28. 少なくとも二つの窒素基を有する生成物が、(S,S)-EDDSであることを特徴 とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。 29. 実質的に請求項1に関してここに記載した方法。
JP8530821A 1995-04-13 1996-04-12 少なくとも二つのアミノ基を有する化合物を製造するための還元的アルキル化方法 Pending JPH11503727A (ja)

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