JPH1150400A - 廃棄紙材の再生品とその製造方法 - Google Patents

廃棄紙材の再生品とその製造方法

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JPH1150400A
JPH1150400A JP5035798A JP5035798A JPH1150400A JP H1150400 A JPH1150400 A JP H1150400A JP 5035798 A JP5035798 A JP 5035798A JP 5035798 A JP5035798 A JP 5035798A JP H1150400 A JPH1150400 A JP H1150400A
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JP
Japan
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waste paper
recycled
pulp fibers
paper
paper material
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JP5035798A
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Yasuo Takatsu
靖生 高津
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ONO PACKING KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】殆どを外材に頼っており、しかも、不要後は無
駄に廃棄されている輸送用パレットや育苗用マットを廃
棄古紙や段ボールから再生する。 【解決手段】輸送用パレットや育苗用マットを主として
廃棄古紙、段ボール等の紙材を溶解、乾燥してなるパル
プ繊維にて成形する。輸送用パレットは機械的強度を必
要とするため、撹拌溶解して分離されたパルプ繊維溶液
の中から、主として長パルプ繊維を選出して成形される
ものであり、木材と同じ強度にプレス機等で圧縮成型さ
れる。尚、この長パルプ繊維は、パレットの他、強度を
要する建築資材や梱包材等にも再生できるものであり、
反対に短いパルプ繊維の方は、破砕籾殻、肥料等を添加
して主に脆さを必要とする水稲等の育苗用マットとして
再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として古紙等の
廃棄紙材を有効利用すべく輸送用パレットや育苗用マッ
ト等として再利用を図る廃棄紙材の改良に関し、更に詳
しくは、溶解した古紙等の長パルプ繊維を強度を必要と
する輸送用パレットや建築資材、梱包材に再生し、短パ
ルプ繊維を脆さを必要とする水稲等の育苗マットとして
再利用する有用な廃棄紙材の再生品とその製造方法に存
する。
【0002】
【従来の技術】従来、古紙は、回収率が60%程で、残
りは莫大な費用をかけて焼却(廃棄処理)されているの
が現状であり、しかも、最大の紙消費国である我が国に
あっては、国産の木材だけでは追いつかず、外材の大量
輸入を強いられており、また、このことは、世界的に森
林資源が不足している現状も相俟って、過剰な森林伐採
による環境破壊問題として国際的に危惧されている。
【0003】特に、製品、原料の流通に欠かせない輸送
用パレットは、殆どが外材を材料にした製品であり、市
場では約2億5千枚もの木材パレットが商品流通過程に
供されている反面、欠損したものは粗大ゴミとして無駄
に廃棄されているのが現状である。
【0004】また、斯かる廃棄材を再利用した製品(再
生品)としては、例えば、特公昭49−21363号公
報に記載された育苗資材が従来例として周知である。こ
の従来の育苗紙材は、植物性繊維物質と、パルプ状に解
いた紙素材とを混合して、この混合物を、底部を播種部
とする型枠に流し込み、該型枠底部より真空脱水して形
成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た古紙にあっては、回収率が60%程で、残りを莫大な
費用をかけて焼却しているため、ゴミ処理のコストが増
大してしまうといった問題を有すると共に、内外を問わ
ず木材資源の節減と有効利用が切望されている。
【0006】しかも、昨今では、斯かる木材資源の不足
の他、山土採集による自然環境の破壊問題もクローズア
ップされており、就中、山土を利用した育苗床の場合
は、乾燥、砕土、土ふるい、肥料混合等の工程に多大な
る労力と時間を要する他、取り扱いにも注意を要し、保
管スペースも広大になるなどの問題がある。
【0007】ましてや、山赤土の場合は、重くて大変汚
れ易いため、採集作業が困難であると共に、各育苗箱内
の土密を均一にすることが困難であるため、均一状態で
安定した苗を育てるのが難しいといった問題をも有する
ものである。
【0008】一方、前述した特公昭49−21363号
公報に開示されている育苗資材にあっては、高価な接着
剤を使用する必要がなくなり、安価な材料で育苗床の固
結形成が容易にできるといった利点を有するものの、育
苗床に雑誌や新聞等の紙材をも原料としているため、カ
ビが発生し易いといった問題を有するものである。
【0009】本発明は、このような従来の問題点及び要
望に鑑みてなされたもので、無駄に廃棄処理されていた
紙材(古紙、段ボール等)の有効利用を図ると共に、廃
棄物ゼロ運動(所謂、ゼロエミッション)を推進する環
境システムを実現化し、木材に依存し過ぎていた輸送用
パレット等の代用材として、また、山土に代わる育苗用
マット等々、多用途に再利用できる有用な廃棄紙材の再
生品とその製造方法を提供することを目的としたもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、少なくとも廃棄古紙等の紙材を溶解、脱水し
たパルプ繊維を、所望形状に成型し、かつ、乾燥してな
る廃棄紙材の再生品に存し、延いては、前記古紙等のパ
ルプ繊維のうち、少なくとも長パルプ繊維を脱水、圧縮
成型して強度を必要とする輸送用パレット、建築資材、
梱包材に再生し、大半の短パルプ繊維を脆さを必要とす
る水稲等の育苗マットとして再生する廃棄紙材の再生品
に存する。
【0011】また、前記輸送用パレットは、廃棄古紙等
の紙材を撹拌溶解し、鉄などの異物を除去すると共に、
一旦、所望の含水率まで脱水し、かつ、所定強度になる
まで圧縮成型して乾燥するのが良い。
【0012】更に、前記育苗用マットは、水、湯等の液
体にて撹拌溶解された廃棄古紙等のパルプ繊維に、破砕
籾殻及び肥料を加えて更に撹拌し、孔の開いたプラスチ
ック製等の型枠に入れて加圧しながら所望の含水率まで
脱水して乾燥させるのが好ましい。
【0013】また、本発明は、廃棄古紙、段ボール、雑
誌、新聞等の紙材を撹拌溶解する工程と、該溶解物を脱
水する工程と、該脱水物を所定形状にモールディングす
る工程と、該モールディング物を乾燥し表面に塗装、印
刷等を施す仕上工程とを有する廃棄紙材再生品の製造方
法に存する。
【0014】更に、本発明は、廃棄古紙等の紙材に水、
湯等の液体を加えて破砕撹拌した後、所定量の破砕籾殻
と肥料を加えて更に撹拌し、然る後、所定型枠にて所望
厚さに圧縮、乾燥させて、マット、箱若しくはポット等
の所望形状に成形する廃棄紙材再生品の製造方法に存
し、また、好ましくは、防水及び/又は殺菌、殺虫、除
草等の適宜処理を施すのが良い。
【0015】このように構成される本発明の廃棄紙材の
再生品は、少なくとも廃棄古紙等の紙材を溶解、脱水し
たパルプ繊維を、所望形状に成型し乾燥してなることに
よって、機能、耐久性、堅牢性等についても、殆ど木材
や金属製品の代用が可能となり、軽量化と低価格が図
れ、不要後は、再び溶解して再利用(リサイクル)し得
ることとなる。
【0016】更に、前記古紙等のパルプ繊維のうち、少
なくとも長パルプ繊維を脱水、圧縮成型して強度を必要
とする輸送用パレット、建築資材、梱包材に再生し、短
パルプ繊維を脆さを必要とする水稲等の育苗マットとし
て再生すれば、用途に応じて無駄なくパルプ繊維を活用
し得ることとなる。
【0017】また、前記輸送用パレットが、廃棄古紙等
の紙材を撹拌溶解し、鉄などの異物を除去すると共に、
一旦、所望の含水率まで脱水し、かつ、所定強度になる
まで圧縮成型して乾燥されることにより、機能、耐久
性、堅牢性等についても殆ど木材と同等の強度を有する
のみならず、局所的な荷重、捻れなどにも強くなり、か
つ、軽量であるため、作業性にも優れることとなる。
【0018】更に、前記育苗用マットが、水、湯等の液
体にて撹拌溶解された廃棄古紙等のパルプ繊維に、破砕
籾殻及び肥料を加えて更に撹拌し、孔の開いたプラスチ
ック製等の型枠に入れて加圧しながら所望の含水率まで
脱水して乾燥させることにより、軽量で作業効率が向上
するのみならず、パルプ繊維を活かした根張りの良い健
全な育苗が可能となる。
【0019】また、本発明方法が、廃棄古紙、段ボー
ル、雑誌、新聞等の紙材を撹拌溶解する工程と、該溶解
物を脱水する工程と、該脱水物を所定形状にモールディ
ングする工程と、該モールディング物を乾燥し表面に塗
装、印刷等を施す仕上工程とを有することにより、機
能、耐久性、堅牢性等についても殆ど木材と同等の強度
を有し、局所的な荷重、捻れなどにも強く、軽量で作業
性に優れた製品(廃棄紙材の再生品)を生産し得ること
となる。
【0020】更に、廃棄古紙等の紙材に水、湯等の液体
を加えて破砕撹拌した後、所定量の破砕籾殻と肥料を加
えて更に撹拌し、然る後、所定型枠にて所望厚さに圧
縮、乾燥させて、マット、箱若しくはポット等の所望形
状に成形することによって、軽量で作業効率が向上する
のみならず、パルプ繊維を活かした根張りの良い健全な
育苗や栽培が可能となる。
【0021】また、好ましくは、防水及び/又は殺菌、
殺虫、除草等の適宜処理を施すことにより、雑誌や新聞
等の古紙以外の紙材であっても(病害虫に強く、低農薬
栽培が可能な)水稲等の育苗用マットや草花等の栽培ポ
ットや鉢として再利用し得ることとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る廃棄紙材の再
生品の第1実施例である輸送用パレットについて説明す
る。この輸送用パレットは、主として廃棄古紙、段ボー
ル等の紙材を溶解、乾燥してなるパルプ繊維から成形さ
れている。
【0023】すなわち、この輸送用パレットは、水で撹
拌溶解し、プレス機等の所望型枠にて圧縮成型すること
により、木材と同様の強度に成形される。
【0024】また、この輸送用パレットは、機械的強度
を必要とするため、撹拌溶解して分離されたパルプ繊維
溶液の中から、主として長パルプ繊維を選出して成形さ
れるものであり、用途に応じて所定強度に成型されるも
のである。
【0025】尚、この長パルプ繊維は、本実施例のパレ
ットの他、強度を要する建築資材や梱包材にも再生でき
るものであり、反対に短いパルプ繊維の方は、主に脆さ
を必要とする後述の水稲等の育苗用マットとして再利用
するのが好ましい。
【0026】以下、本発明に係る輸送用パレットの製造
方法について、図1又は図2を参照しながら説明する。
まず、第1工程について説明する。前処理用破砕機(図
示せず)で所望大きさに破砕された段ボール1、雑誌
2、新聞3等の原料を、溶解タンク4内に入れて十分に
撹拌溶解し、鉄などの異物を除去する。
【0027】撹拌手段としては、例えば、水500又は
1200リットル入りのステンレス製溶解タンク4にタ
イマー付撹拌装置5を内設したものを使用し、変速モー
ター等にて水流、水速、回転等の撹拌条件を設定して時
限的に撹拌するのが良い。
【0028】尚、撹拌後、12時間以上経過すると、溶
解タンク4内は、上層部と下層部によって度合いが異な
るようになり、特に上層部は長パルプ繊維が集積して強
い溶液に、下層部は短パルプ繊維が沈積して弱い溶液に
と分離される。
【0029】次に、第2工程について説明する。前工程
で得た溶解物を脱水する。主に上層部の長パルプ繊維溶
液を選出すべく上位に取出口を介して排水し脱水する。
脱水手段としては、例えば、前記上位取出口に連通され
たステンレス製等の有孔パイプ6と、低圧真空ポンプ
(図示せず)、排水管等とを備えてなり、強制的にパル
プ繊維溶液を前記有孔パイプ6を介して排出・移送しな
がら脱水するのが良い。
【0030】また、前記有孔パイプ6の脱水効率を高め
るため、同パイプ6を周方向に回転させながらパルプ繊
維溶液を送給・脱水しても良いものであり、更には、脱
水コンベア7を付設して脱水しても良い(図3参照)。
【0031】尚、有孔パイプ6、脱水コンベア7を介し
て脱水された排水は、排水配管8を介して溶解タンク4
内に戻すべく還流させるのが良い。
【0032】次に、第3工程について説明する。前工程
で得た脱水物をプレス機を介して所定形状にモールディ
ングする。具体的には、前記有孔パイプ6の末端側を後
述するプレス機の有孔金型内に溶液注入口を介して連通
せしめ、同脱水物を自動送給すべく制御して圧縮成型す
る。
【0033】モールディング手段としては、例えば、高
油圧プレス機9、制御装置(図示せず)を使用し、更に
詳しくは、前記油圧プレス機9には、下型9a内に有孔
金型9bを、上型9cに(例えば、100トン)油圧シ
リンダー9dを介して圧縮成型するものである。
【0034】また、前記有孔金型9bは、下位に排水バ
ックアップ手段10を付設せしめており、同プレス機の
モールディング動作により更に絞り出される脱水物(長
パルプ繊維)の水分を型外に排水できるように構成され
ている。
【0035】尚、このプレス機にて所定形状に圧縮され
たモールディング物は、有孔金型9b内から自動的に取
り出されて次工程の乾燥室へと搬送されるものであり、
また、図3に示すように、縦型のプレス機に代わり横型
のプレス機を使用しても良い。
【0036】次に、第4工程について説明する。前工程
で得たモールディング物を乾燥し表面に塗装、印刷等を
施す。乾燥手段としては、延赤外線ボイラーの乾燥室1
1に入れて乾燥させたり、ライン乾燥12(図3参照)
に供して、例えば、含水率10〜15%(好ましくは1
1〜13%)まで強制乾燥するものであるが、熱源とし
ては、延赤外線の他、電気熱風発生機、灯油バーナー、
プロパン、電気等の何れを使用しても良い。
【0037】また、仕上げ手段としては、表面から水が
染み込まないように防水、塗装等の表面処理が施される
他、ネーム等の印刷を施して仕上げられるものであり、
欠損等のチェックや仕上げ具合等を点検した上で梱包さ
れる。
【0038】次に、本発明に係る廃棄紙材再生品の第2
実施例である育苗用マットについて説明する。斯かる育
苗マットは、主として廃棄古紙を原料とするものであ
り、溶解した古紙のパルプ繊維に破砕籾殻と肥料とを加
えて撹拌・脱水した後、厚さ12〜15mmの板状に圧
縮成型してなるものであり、かつ、田植機に対応できる
ように(乾燥させて)硬さを調整している。
【0039】前記廃棄古紙は、雨水等に晒されて風化し
ていない所謂バージングペーパーを使用するのが好まし
く、10倍の水にて破砕撹拌することにより、パルプ繊
維の絡み特性を出すことができる。
【0040】蓋し、苗の成長を鑑みた場合、良く根が伸
びることが良い苗を作る最条件であり、また、根の貫入
抵抗が大きすぎると生育に悪影響を来すものであるが、
パルプ繊維が根の貫入抵抗を和らげる間隙を作るべく上
手く絡み合うもの(度合い)であり、また、下述のよう
に破砕籾殻が混入されることも相俟って、通気性、透水
性等が確保され、根張りが良くなるからである。
【0041】また、透水性、保水性、通気性を増大する
ために、破砕籾殻30重量%を混入しており、かつ、作
物の生長をより促進させるために肥料:一箱当たり窒素
1.3重量%、燐酸1.5重量%、カリ1.5重量%以
内を古紙パルプ繊維に加えて撹拌されるものである。
【0042】更に、この育苗マットは、一面に多数の穿
孔を有するプラスチック製の型枠に入れて、例えば、厚
さ約12〜15mmに圧縮(プレス成型)されるもので
あり、然る後、所望の含水率(例えば、80〜90%)
にまで熱風等で強制乾燥されるものである。
【0043】また、この育苗用マットが、育苗箱の規
格:275×575mmに対応できるように裁断され、
殺菌、殺虫処理が行われた最終製品に仕上げられことは
云うまでもない。
【0044】次に、本発明に係る育苗用マットの製造方
法について、図1又は図3を参照しながら説明する。
尚、理解を容易にするため、前述した第1実施例と同一
部分は同一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番
号を付して以下に説明する。
【0045】まず、第1工程について説明する。廃棄古
紙に水を加えて破砕撹拌する。廃棄古紙は、前述したよ
うに雨水等に晒されて風化していないものを使用するの
が好ましく、前処理用破砕機にて予め適宜大きさに破砕
されたものを溶解タンク4内入れて溶解する。
【0046】また、その撹拌手段としては、第1実施例
と同様、水500又は1200リットル入りのステンレ
ス製溶解タンク4にタイマー付撹拌装置5を内設したも
のを使用し、変速モーター等にて水流、水速、回転等の
撹拌条件を設定して時限的に溶解撹拌するのが良い。
【0047】次に、第2工程について説明する。溶解タ
ンク4内に所定量の添加物:破砕籾殻と肥料、殺菌剤等
を加えて更に撹拌する。第1実施例で詳述したように、
撹拌後、12時間以上経過すると、溶解タンク4内が上
層部と下層部に分離されて度合いが異なるようになる
が、その内、下層部1/3の短パルプ繊維溶液を取り出
し、添加混合物:肥料、防菌剤、破砕籾殻を加えて更に
撹拌する。
【0048】次に、第3工程について説明する。第2工
程で得た添加物入り溶解物を脱水する。脱水手段として
は、第1実施例同様、有孔パイプ6を介して排出移送し
ながら脱水するのが良く、更に好ましくは、該同パイプ
6の脱水効率を高めるべく周方向に回転させながらパル
プ繊維溶液を送給脱水したり、脱水コンベア7を付設し
て脱水しても良い(図3参照)。
【0049】次に、第4工程について説明する。前工程
で得た脱水物をプレス機等を介してマット成型する。具
体的には、一面に多数の穿孔を有するプラスチック製の
型枠に脱水物を入れ、プレス機で均等に加圧しながら1
0〜20mmの厚さ(就中12〜15mm又は18〜2
0mm)に圧縮成型する。
【0050】また、プレス手段としては、前実施例の
他、低圧ロールプレス機、有孔ライン金型、打抜金網、
定幅ライン成型、排水バックアップポンプ等を使用して
脱水・成型しても良い。
【0051】次に、第5工程について説明する。前工程
で得たマット成型物を乾燥する。乾燥手段としては、前
記実施例と同様、乾燥室11、ライン乾燥12に供して
延赤外線、風力、灯油バーナー等で含水率80〜90%
に強制乾燥させるものであるが、これに限定されること
なく天火干し等の如く自然乾燥させても良い。
【0052】次に、第6工程について説明する。前工程
で得た乾燥物を適宜大きさに裁断して最終製品に仕上げ
る。最終製品(育苗用マット)が、育苗箱の規格:27
5×575mmに対応できるように裁断して梱包され
る。
【0053】尚、本発明の廃棄紙材の再生品及びその製
造方法は、本実施例に限定されることなく、本発明の目
的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本発明
はそれらの全てを包摂するものである。
【0054】また、本明細書で言及している「育苗用マ
ット」は、水稲用に限られるものではなく、例えば、野
菜用、芝生用、植林用等々、全ての植物を含むものであ
り、更に、この「マット」には、板状のみならず、植木
鉢に代わって盆栽、草花、野菜等の栽培、育成ができる
ように箱状やポット状等の立方体或いは直方体等に成型
された全てのものを総称するものであり、本発明はこれ
らの全てを包摂するものである。
【0055】因に、本発明を育苗ポットとして再利用す
る場合は、現在流通されている直径9cmのポット苗に
代わり、培養土の種類、量、養水分管理方法或いは最適
な挿し穂の大きさ、挿し木方法の解明により、50〜2
00孔のセルを用いてプラグ苗を生産することができる
ものであり、これにより従来の施設で2.5倍の育苗生
産が可能になる(大量育苗)と共に、一株あたり生産コ
スト(用土等)が約2/3になるなど低コスト化が図れ
るものである。
【0056】
【発明の効果】このように構成される本発明の廃棄紙材
の再生品では、少なくとも廃棄古紙等の紙材を溶解、脱
水したパルプ繊維を所望形状に乾燥してなること、延い
ては、前記パルプ繊維のうち、少なくとも長パルプ繊維
を脱水、圧縮成型して強度を必要とする輸送用パレッ
ト、建築資材、梱包材に再生し、短パルプ繊維を脆さを
必要とする水稲等の育苗マットとして再生することによ
って、用途に応じて無駄なく古紙等のパルプ繊維を活用
できる他、繊維特性を活かすことができ、更には、従来
の木材パレットや山土培地に比して、軽量で、作業性に
優れ、不要後は、廃棄されることなく溶解して何度も再
利用(リサイクル)することができるなど、資源の有効
利用と低コスト化を図ることができるといった効果を奏
する。
【0057】また、前記輸送用パレットが、廃棄古紙等
の紙材を撹拌溶解し、鉄などの異物を除去すると共に、
一旦、所望の含水率まで脱水し、かつ、所定強度になる
まで圧縮成型して乾燥されることにより、機能、耐久
性、堅牢性等についても殆ど木材と同等の強度を有する
のみならず、局所的な荷重、捻れなどにも強くなり、か
つ、軽量であるため、作業性にも優れるといった効果を
奏する。
【0058】更に、前記育苗用マットが、水、湯等の液
体にて撹拌溶解された廃棄古紙等のパルプ繊維に、破砕
籾殻及び肥料を加えて更に撹拌し、孔の開いたプラスチ
ック製等の型枠に入れて加圧しながら所望の含水率まで
脱水して乾燥させることにより、軽量で作業効率が向上
するのみならず、パルプ繊維を活かした根張りの良い健
全な育苗ができるといった効果を奏するものである。
【0059】また、本発明方法が、廃棄古紙、段ボー
ル、雑誌、新聞等の紙材を撹拌溶解する工程と、該溶解
物を脱水する工程と、該脱水物を所定形状にモールディ
ングする工程と、該モールディング物を乾燥し表面に塗
装、印刷等を施す仕上工程とを有することにより、軽量
でありながらも機能、耐久性、堅牢性については殆ど木
材と同等の強度を有し、局所的な荷重、捻れなどにも強
くなるなど、耐久性及び作業性に優れた製品(廃棄紙材
の再生品)を生産できるといった効果を奏する。
【0060】更に、廃棄古紙等の紙材に水、湯等の液体
を加えて破砕撹拌した後、所定量の破砕籾殻と肥料を加
えて更に撹拌し、然る後、所定型枠にて所望厚さに圧
縮、乾燥させて、マット、箱若しくはポット等の所望形
状に成形することによって、軽量で作業効率が向上する
のみならず、パルプ繊維を活かした根張りの良い健全な
水稲等の育苗や草花の栽培ができるといった効果を奏す
るものである。
【0061】また、好ましくは、防水及び/又は殺菌、
殺虫、除草等の適宜処理を施すことにより、雑誌や新聞
等の古紙以外の紙材であっても(病害虫に強く、低農薬
栽培が可能な)水稲等の育苗用マットや草花等の栽培ポ
ット・鉢として再利用できるといった効果を奏するもの
である。
【0062】このように本発明に係る廃棄紙材の再生品
とその製造方法は、今まで無駄に廃棄処理されていた廃
棄紙材(古紙等)の有効利用を図ることができると共
に、廃棄物ゼロ運動(所謂、ゼロエミッション)を推進
する環境システムを実現すべく不要後は、再び溶解する
ことにより何度も再利用(リサイクル)できるものであ
り、また、構成が簡単であるため、大量生産に適し、価
格も低廉なものとして需要者に供給できる等、本発明を
実施することはその実益的価値が甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄紙材再生品の製造工程を示す
概略図である。
【図2】本発明に係る廃棄紙材再生品(第1実施例)の
製造工程を示す説明図である。
【図3】本発明に係る廃棄紙材再生品(第2実施例)の
製造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 段ボール 2 雑誌 3 新聞 4 溶解タンク 5 撹拌装置 6 有孔パイプ 7 脱水コンベア 8 排水配管 9 高油圧プレス機 9a 下型 9b 有孔金型 9c 上型 9d 油圧シリンダー 10 排水バックアップ手段 11 乾燥室 12 ライン乾燥

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶解、脱水した廃棄古紙等のパルプ繊維を
    所望形状に成型してなる廃棄紙材の再生品において、前
    記パルプ繊維のうち、少なくとも長パルプ繊維を脱水、
    圧縮成型して強度を必要とする輸送用パレット、建築資
    材、梱包材に再生することを特徴とする廃棄紙材の再生
    品。
  2. 【請求項2】前記パルプ繊維のうち、少なくとも短パル
    プ繊維を脱水、圧縮成型して脆さを必要とする水稲等の
    育苗用マットに再生することを特徴とする請求項1に記
    載の廃棄紙材の再生品。
  3. 【請求項3】前記輸送用パレットは、廃棄古紙等の紙材
    を撹拌溶解し、鉄などの異物を除去すると共に、一旦、
    所望の含水率まで脱水し、かつ、所定強度になるまで圧
    縮成型して乾燥してなることを特徴とする請求項1に記
    載の廃棄紙材の再生品。
  4. 【請求項4】前記育苗用マットは、水、湯等の液体にて
    撹拌溶解された廃棄古紙等のパルプ繊維に、破砕籾殻及
    び肥料を加えて更に撹拌し、孔の開いたプラスチック製
    等の型枠に入れて加圧しながら所望の含水率まで脱水し
    て乾燥させてなることを特徴とする請求項2に記載の廃
    棄紙材の再生品。
  5. 【請求項5】廃棄古紙、段ボール、雑誌、新聞等の紙材
    を撹拌溶解する工程と、該溶解物を脱水する工程と、該
    脱水物を所定形状にモールディングする工程と、該モー
    ルディング物を乾燥し表面に塗装、印刷等を施す仕上工
    程とを有することを特徴とする廃棄紙材再生品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】廃棄古紙等の紙材に水、湯等の液体を加え
    て破砕撹拌した後、所定量の破砕籾殻と肥料を加えて更
    に撹拌し、然る後、所定型枠にて所望厚さに圧縮、乾燥
    させて、マット、箱若しくはポット等の所望形状に成形
    することを特徴とする廃棄紙材再生品の製造方法。
  7. 【請求項7】防水及び/又は殺菌、殺虫、除草等の適宜
    処理が施されることを特徴とする請求項5又は6に記載
    の廃棄紙材再生品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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