【発明の詳細な説明】
包装容器
本発明は、包装容器に関し、さらに詳しくは、圧搾することによって空にする
ことのできる容器に関する。本発明は、中でも特に浣腸用に適した1回投与量チ
ューブに関する。
この分野の最新技術は、多数の特定のプラスチック・チューブの概念を包含す
る。そうした概念の1つは、従来のチューブ技術に基づき、押出成形によって製
造したチューブ本体を、放出口までヒートシールするものである。容器部に放出
口を固定する領域に、通常射出成形によって、より薄い材料の放出口の接続部を
形成することにより、容器の中身を最大限に放出しようとする試みが行われるが
、残念ながら、前記領域の厚さは、技術上の理由から、限定された程度にしか低
減できない。考え方としては、包装容器内の製品の完全な放出(排出)は、チュ
ーブ本体および放出口の前記接続部を圧搾することによって達成される。
別の概念は、チューブ本体を半球形に形成し、放出口の「胸部」を対応する相
補的形状に形成することに基づく。チューブ内の製品の放出は、容器本体を胸部
の方向に圧縮することによって行われる。
しかし、チューブ内の製品を放出する問題に対する周知の解決策には、チュー
ブ本体を強制的に所定位置に保持することを止めるとすぐに、チューブ本体が元
に戻る傾向があるという欠点がある。
チューブ本体の元の形状に戻ろうとするこの傾向は結果的に、吸引効果または
ポンピング(揚水)効果を発生させる。これは、実際、チューブを完全に空にす
るという意図した目的が、充分に達成されないことを意味する。たとえチューブ
本体を完全に圧搾した場合でも、特定の量の製品が放出口内に残る。しかし、問
題は、吸引が発生し、残った製品がチューブ本体内に逆流する前に、この残った
製品を完全に流出させることができないということである。
本発明の目的は、製品の吸引逆流の問題を克服することである。
この目的を達成するために、容器本体およびそれに接続した放出口から成る容
器を提供し、この容器において、放出口を容器内の中空室に結合し、第1および
第2容器本体半分割部の外壁をそれぞれ第1および第2部分壁により定義する。
この容器は、前記部分壁の壁厚が、少なくともその一部分に沿って、相対的に異
なる(相互に対し異なる)ことを特徴とする。
特定の実施例では、容器本体およびそれに接続した放出口から成る基本容器を
提供する。容器本体は、少なくとも容器本体の中心軸を通る面に対し対称性を呈
し、対称面および容器本体の第1部分壁により、第1容器本体半分割部を定義し
、対称面および容器本体の第2部分壁により、第2容器本体半分割部を定義する
。
この容器は、前記部分壁の壁厚が、少なくとも両部分壁を分離する境界線に沿
った領域で、相対的に異なることを特徴とする。
好適な実施例では、部分壁の壁厚は相対的に異なるが、一定である。
1つの実施例では、壁厚が薄い方の部分壁に、放出口の部分壁を形成する部分
を設ける。
部分壁の厚さの比は、薄い方の部分壁を厚い方の部分壁に向かって圧縮するこ
とによって容器を空にした後、容器本体および場合によっては放出口がデッドフ
ォールド(deadfold)特性を示すように、選択する。
実際の実施例では、容器本体および放出口を熱可塑性材料の一体的ユニットと
して射出成形することにより、両方の部分壁を同一材料で形成する。
浣腸用チューブの実施例では、放出口を前記中心軸の方向に細長く伸長する。
また、本発明は、容器本体およびそれに結合した放出口から成る容器であって
、少なくとも容器本体の中心軸を通る面に対し対称性を呈し、対称面および容器
本体の第1部分壁により第1容器本体半分割部を定義し、対称面および容器本体
の第2部分壁により第2容器本体半分割部を定義して成る容器を製造する方法を
も提供する。
この方法は、前記部分壁の壁厚が、少なくとも両部分壁を分離する境界線に沿
った領域で、望ましくはそれぞれの部分壁の全領域で、相対的に異なるように、
容器本体の部分壁および放出口を一体的ユニットとして射出成形することを特徴
とする。
次に、本発明を添付の図面に照らして実証し、いっそう明瞭に説明す
る。
第1図は、本発明によるチューブ(本実施例では浣腸用チューブ)の側面図で
ある。
第2図は、第1図の側面図に対し90°の方向における側面図である。
第3図は、第1図のチューブを上から見た平面図である。
第4図は、第1図のチューブの圧縮状態を示す。
第5図は、浣腸用チューブの第2実施例の側面図である。
第6図は、第5図のチューブを上から見た平面図である。
第7図は、第5図のチューブの中心軸における縦断面図である。
第1図のチューブは、容器本体10および放出/排出口11から成る。容器本
体またはチューブ本体10は放出口11と一緒に、例えばポリエチレンまたはポ
リプロピレンなどの熱可塑性材料の一体的ユニットとして射出成形する。放出口
と本体の間の想像分離線は、破線12で示す高さに位置する。この放出口の外形
は、通常の種類の浣腸用チューブのものであり、したがって、特定の適用例にお
ける導入の深さを定義する外周溝13を有する。内部的には、高さ12の位置に
、本体と放出口との間の溶接遷移が無く、遷移領域の最適形成が可能になる。
チューブ本体10は、異なる壁厚の容器本体半分割部14、15を有する。半
分割部14、15は、容器の中心軸16を通る対称面および容器本体の第1およ
び第2部分壁17、18によってそれぞれ定義される。
第1図ないし第4図による実施例では、容器本体の形状は、第3図から分かる
ように楕円形である。部分壁17の厚さは部分壁18の厚さよりかなり薄く、そ
の比率は約1:2ないし1:6の範囲内である。この壁厚比率は、部分壁17が
第4図に破線で示す位置まで圧縮された後、部分壁18がより薄い部分壁17の
ための固定支持壁になることを意味する。同様の位置では、圧縮力が除去された
後で、薄い方の部分壁17が元の形状に戻るための戻り引張りエネルギが不十分
である。
図示した実施例では、部分壁17、18は、その領域全体にわたって個々の単
一(一定)壁厚を有する。しかし、本発明で提案する射出成形技術は、例えば容
器本体の両方の半分割部を分離する境界線19に沿った領域で、壁の厚さを部分
的に低減することも可能である。この方法により、境界線19全体またはその一
部分に沿って、低減壁厚を形成し、ヒンジ継手とすることが可能である。
第1図ないし第4図のチューブの底部シール20は、様々な方法、例えば加熱
エアシーリング技術により形成することができる。
第5図ないし第7図に示す実施例では、第1図ないし第4図に示す実施例に対
応する参照符号にアポストロフィを付けて使用する。
第5図ないし第7図のチューブは、基本的に円形のチューブ本体10´を有す
る。また、低減された厚さの壁17´の範囲は、放出口11´の胸部領域21に
まで及ぶ。これを点線22で示す。
その目的は、第1図ないし第4図の実施例で達成される以上に完全に
容器の中身の放出を達成することである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年4月21日
【補正内容】
明細書
包装容器
本発明は、包装容器に関し、さらに詳しくは、圧搾することによって空にする
ことのできる容器に関する。本発明は、中でも特に浣腸用に適した1回投与量チ
ューブに関する。
この分野の最新技術は、多数の特定のプラスチック・チューブの概念を包含す
る。そうした概念の1つは、従来のチューブ技術に基づき、押出成形によって製
造したチューブ本体を、放出口までヒートシールするものである。容器部に放出
口を固定する領域に、通常射出成形によって、より薄い材料の放出口の接続部を
形成することにより、容器の中身を最大限に放出しようとする試みが行われるが
、残念ながら、前記領域の厚さは、技術上の理由から、限定された程度にしか低
減できない。考え方としては、包装容器内の製品の完全な放出(排出)は、チュ
ーブ本体および放出口の前記接続部を圧搾することによって達成される。
別の概念は、チューブ本体を半球形に形成し、放出口の「胸部」を対応する相
補的形状に形成することに基づく。チューブ内の製品の放出は、容器本体を胸部
の方向に圧縮することによって行われる。
DK 156 415には、特定の材料密度に限定された特定の曲率半径のチ
ューブ胸部に基づく可撓性チューブ設計が開示されている。
DK 103 686には、製品を包含する空間が部分的に可撓性薄
壁によって定義される、半剛性の2部分構成容器が開示されている。
しかし、チューブ内の製品を放出する問題に対する最初に示した解決策には、
チューブ本体を強制的に所定位置に保持することを止めるとすぐに、チューブ本
体の一部が元に戻る傾向があるという欠点がある。
チューブ本体の元の形状に戻ろうとするこの傾向は結果的に、吸引効果または
ポンピング(揚水)効果を発生させる。これは、実際、チューブを完全に空にす
るという意図した目的が、充分に達成されないことを意味する。たとえチューブ
本体を完全に圧搾した場合でも、特定の量の製品が放出口内に残る。しかし、問
題は、吸引が発生し、残った製品がチューブ本体内に逆流する前に、この残った
製品を完全に流出させることができないということである。
他の周知の解決策(例えばDK 157 514)は、デッドフォールド特性
を持たせるために制限された数のチューブ材料に限定される。さらに別の解決策
(DK 103 686)は、半剛性の容器本体を使用する。
本発明の目的は、製品の吸引逆流の問題を克服し、先行技術の制約を受けない
解決策を提供することである。
この目的を達成するために、請求項1の前文に規定する基本構造を持つ容器を
提供する。既知の特徴的性質は、請求項の特徴表明部分で規定する。
また、本発明は、請求項1に規定する容器の製造法をも提供する。
次に、本発明を添付の図面に照らして実証し、いっそう明瞭に説明する。
第1図は、本発明によるチューブ(本実施例では浣腸用チューブ)の側面図で
ある。
第2図は、第1図の側面図に対し90°の方向における側面図である。
第3図は、第1図のチューブを上から見た平面図である。
第4図は、第1図のチューブの圧縮状態を示す。
第5図は、浣腸用チューブの第2実施例の側面図である。
第6図は、第5図のチューブを上から見た平面図である。
第7図は、第5図のチューブの中心軸における縦断面図である。
第1図のチューブは、容器本体10および放出/排出口11から成る。容器本
体またはチューブ本体10は放出口11と一緒に、例えばポリエチレンまたはポ
リプロピレンなどの熱可塑性材料の一体的ユニットとして射出成形する。放出口
と本体の間の想像分離線は、破線12で示す高さに位置する。この放出口の外形
は、通常の種類の浣腸用チューブのものであり、したがって、特定の適用例にお
ける導入の深さを定義する外周溝13を有する。内部的には、高さ12の位置に
、本体と放出口との間の溶接遷移が無く、遷移領域の最適形成が可能になる。
チューブ本体10は、異なる壁厚の容器本体半分割部14、15を有する。半
分割部14、15は、容器の中心軸16を通る対称面および容
器本体の第1および第2部分壁17、18によってそれぞれ定義される。
第1図ないし第4図による実施例では、容器本体の形状は、第3図から分かる
ように楕円形である。部分壁17の厚さは部分壁18の厚さよりかなり薄く、そ
の比率は約1:2ないし1:6の範囲内である。この壁厚比率は、部分壁17が
第4図に破線で示す位置まで圧縮された後、部分壁18がより薄い部分壁17の
ための固定支持壁になることを意味する。同様の位置では、圧縮力が除去された
後で、薄い方の部分壁17が元の形状に戻るための戻り引張りエネルギが不十分
である。
図示した実施例では、部分壁17、18は、その領域全体にわたって個々の単
一(一定)壁厚を有する。しかし、本発明で提案する射出成形技術は、例えば容
器本体の両方の半分割部を分離する境界線19に沿った領域で、壁の厚さを部分
的に低減することも可能である。この方法により、境界線19全体またはその一
部分に沿って、低減壁厚を形成し、ヒンジ継手とすることが可能である。
第1図ないし第4図のチューブの底部シール20は、様々な方法、例えば加熱
エアシーリング技術により)形成することができる。
第5図ないし第7図に示す実施例では、第1図ないし第4図に示す実施例に対
応する参照符号にアポストロフィを付けて使用する。
第5図ないし第7図のチューブは、基本的に円形のチューブ本体10´を有す
る。また、低減された厚さの壁17´の範囲は、放出口11´
の胸部領域21にまで及ぶ。これを点線22で示す。
その目的は、第1図ないし第4図の実施例で達成される以上に完全に容器の中
身の放出を達成することである。
請求の範囲
1.容器本体(10)およびそれに結合した放出口(11)から成る容器であ
って、前記容器本体が少なくとも前記容器本体の中心軸(16)を通る面に対し
対称性を示し、かつ前記対称面と前記容器本体の第1部分壁(17)とにより第
1容器本体半分割部(14)を定義し、前記対称面(16)と前記容器本体の第
2部分壁(18)とにより第2容器本体半分割部(15)を定義し、前記容器本
体の半分割部のうちの第1半分割部が均一壁厚を持つ容器において、前記容器本
体の第2半分割部が前記均一壁厚より薄い均一壁厚を持つこと、およびより薄い
厚さの前記容器本体半分割部が前記放出口の部分壁を形成する部分(22)を含
むことにより、容器本体の半分割部を圧搾することによって容器を空にした後、
容器本体および放出口の部分壁がデッドフォールド特性を示すようにしたことを
特徴とする容器。
2.容器本体およびそれに結合した放出口から成る容器であって、前記容器本
体が前記容器本体の少なくとも中心軸を通る面に対し対称性を示し、前記対称面
と前記容器本体の第1部分壁とにより第1容器本体半分割部を定義し、前記対称
面と前記容器本体の第2部分壁とにより第2容器本体半分割部を定義して成る請
求項1記載の容器を製造する方法において、前記部分壁が相対的に異なる均一壁
厚を持つように前記容器本体を射出成形すること、およびより薄い厚さの部分壁
が放出口の部分壁をも形成するような範囲に及ぶことを特徴とする容器の製造方
法。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
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SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
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DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I
S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR
,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S
D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT
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