JPH11507084A - アザメタロセン重合触媒 - Google Patents
アザメタロセン重合触媒Info
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Abstract
(57)【要約】
一般式(I)のアザメタロセン重合触媒が開示されている。Lはリガンドまたはリガンドの混合物であり、それぞれ炭素数4〜30であり、少なくとも2つの縮合環を含有し、その一方はピロリル環であり、Cpはシクロペンタジエニル基を含有するリガンドであり、Bはルイス酸であり、Yはハロゲン、C1〜C20アルコキシ、C1〜C20シロキシ、またはそれらの混合物であり、Mはチタン、ジルコニウム、またはそれらの混合物であり、mは1〜4,およびnは0〜2、pは0〜2、qは0〜1、およびm+n+q=4である。この触媒はエチレンのような不飽和オレフィンモノマー類を重合するのに有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
アザメタロセン重合触媒
背景技術
本発明はエチレンのようなオレフィンを重合するのに有用なアザメタロセン触
媒およびその他の触媒であって遷移金属に結合したピロリル環を含有する少なく
とも1のリガンドを有する触媒に関する。
最近まで、ポリオレフインは主としてチーグラー触媒系を用いて製造されてき
た。これらの触媒は典型的には遷移金属含有化合物および1種または2種以上の
有機金属化合物からなる。例えば、ポリエチレンは三塩化チタン、塩化ジエチル
アルミニウムあるいは四塩化チタンと、オキシ三塩化バナジウムと、トリエチル
アルミニウムとの混合物を用いて製造されてきた。これらの触媒は安価であるが
活性が低いため高濃度で使用する必要があった。その結果、ポリマーから触媒残
滓を除去することがしばしば必要となり、製造コストに跳ね返る。従って、中和
剤と安定剤をポリマーに添加して触媒残滓の悪影響を克服する必要がある。触媒
残滓を除去しないとポリマーは黄色または灰色を帯び、紫外線安定性および長期
安定性が悪くなる。例えば、塩素含有残基はポリマー加工装置の腐食を引き起こ
すことがある。
さらに、チーグラー媒は分子量分布の広いポリマーを生成するので、射出成形
のような若干の用途には望ましくない。チーグラー触媒はα−オレフィンコモノ
マーの導入が悪い。コモノマーの導入が悪いと、ポリマー密度の調節が難しい。
ある密度を達成するには大量の過剰コモノマーが必要になることがあり、1−オ
クテンのような多くの高級α−オレフィンは、導入できたとしても、ごく小量し
か導入できない。発見以来、チーグラー触媒系はかなりの改良がなされているけ
れども、これらの触媒は、現在、最近発見されたメタロセン触媒系によって置き
換えられつつある。メタロセン触媒は典型的には1つまたは2つ以上のシクロペ
ンタジエニル環リガンドを有する遷移金属化合物からなる。それらは従来のチー
グラー触媒とともに用いられるアルミニウムアルキル類のような有機金属化合物
とともに用いると活性が低いが、助触媒としてのアルミノキサン類とともに用い
ると非常に活性が高い。活性は一般に高いのでポリマーから触媒残滓を除去する
必要がない。
さらに、これらの触媒は高分子量で分子量分布の狭いポリマーを生成する。ま
た、α−オレフィンコモノマーをよく導入する。しかしながら、高温ではメタロ
セン触媒は低分子量ポリマーを生成する傾向がある。このように、メタロセン触
媒はエチレンの気相重合およびスラリー重合に有用であり、これらの重合は約8
0℃〜約95℃で行われるが、これらの触媒は一般に約150℃〜約250℃で
エチレンの溶液重合においては作用しない。エチレンの溶液重合が望ましいが、
それは、分子量および密度の範囲が広い重合体を生成するフレキシビリティーが
大きいだけでなく、種々のコモノマーを使用することが可能になるからである。
多くの異なる用途に有用なポリマー、例えば、食品包装用のバリアフィルムとし
て有用な高分子量、高密度ポリエチレンフィルムおよび靭性が良好で衝撃強度が
高い低密度エチレンコポリマー、を製造することができる。
メタロセン触媒の特徴の一つは、シクロペンタジエニル環含有リガンドと遷移
金属との間に例えば、食品包装用のバリアフィルムとして有用な高分子量、高密
度ポリエチレンフィルムおよび靭性が良好で衝撃強度が高い低密度エチレンコポ
リマー結合が存在することである。これらの結合は適度に強力でありかつ安定し
ている。対照的に、遷移金属とピロリル環含有リガンドの間のπ−結合は比較的
に不安定である。これらの窒素含有リガンドは不安定なπ−結合を形成するけれ
ども、他のVA族元素(P,As)を持つ類似のリガンドは安定な結合を形成す
る。キング(King)(Inorg. Chem.,1964,3,796)
およびジョシ(Joshi)(J. Organomet. Chem.,19
64,1,471)はフェロセンのピロリル類似体は安定性が低く、ピロリルリ
ガンドはσ−結合を生じやすいことを示した。バンビヌムら(Van Bynu
m et al.)はZrの2,5−ジメチルピロール誘導体を調製し、これら
の化合物にはZr原子に対するπ−結合がないことを示した(Can. J.C
hem.,1986,64,1304)。ラディポら(Ladipo et a
l.)はイリジウムとのインドール錯体も遷移金属に対してσ−結合を形成する
ことを示した(Inorg. Chem.,1990,29,4172) 。π
−結合ピロリル含有リガンドの主題に関する最近の総説(J. Zakreze
wski、Heterocycles、1990,31,383)では、これら
のタイプの錯体が不安定であることが再強調された。
発明の概要
我々は特定のアザメタロセン化合物が広範囲の重合条件にわたって重合触媒と
して有用であることを見出した。これらの化合物はすべてピロリル基を含有する
少なくとも1つのリガンドを持つが、このピロリル基は窒素含有5員共鳴環であ
る。ピロリル基は遷移金属元素に対して結合を形成することができる。これらの
化合物は助触媒と一緒に使用されるが、この助触媒は典型的にはアルモキサン(
alumoxane)である。意外にも、ピロリル基を含有する化合物は重合触
媒として有用であるが、その意外である理由は触媒の分野では窒素含有化合物は
しばしば触媒毒であることがよく知られているからである。しかしながら、本発
明者は、これらの化合物はオレフィン重合触媒として有用であるだけでなく、高
温で活性が良好であり、分子量分布の狭い高分子量ポリマーを生成することを見
出した。本発明の触媒は、ブテン、オクテン、ヘキセン、および4−メチルペン
テン−1のようなコモノマーを導入するのに従来のメタロセンと同様によく作用
する。本発明の触媒はUV安定性と長期安定性とに優れる無色のポリマーを生成
する。さらに、本発明の触媒は調製がかなり簡単であり、類似体のメタロセンよ
りも安価である。
発明を実施するための好適な実施の態様
本発明の触媒は一般式
(式中、Lはリガンド、またはリガンドの混合物であり、それぞれ炭素数4〜3
0であり、かつ、少なくとも2つの縮合環を有し、その一方はピロリル環であり
、Cpはシクロペンタジエニル環を含有するリガンドであり、ここに2つのL同
士または1つのLとCpリガンドとは架橋していてもよく、Bはルイス塩基であ
り、Yはハロゲン、C1〜C20のアルコキシ、C1〜C20のシロキシ、N(R1)2
またはそれらの混合物であり、Mはチタン、ジルコニウム、またはそれらの混合
物であり、mは1〜4の数、nは0〜2の数、pは0〜2の数、qは0〜1の数
、およびm+n+q=4である。)の遷移金属化合物である。上記式中、Yは好
ましくはハロゲンであり、より好ましくは塩素または臭素であるが、メトキシ(
CH3O−)、エトキシ(CH3CH2O−)、またはシロキシ(R1)3SiO−
、ここでR1はC1〜C20のアルキル、も挙げられる。また、mは好ましくは4で
あるが、それはそれらの触媒は最高の温度で最高の分子量を持つポリマーを生成
するからである。
使用できるL基の例としては、アルキル置換ピロリル環類、
例えば2−メチルピロリル、3−メチルピロリル、2,5−ジメチルピロリル、
2,5−ジ−tert−ブチルピロリル、アリール置換ピロリル環類、例えば2
−フェニルピロリル、2,5−ジフェニルピロリル、インドリル、アルキル置換
インドリル類
例えば2−メチルインドリル、2−tert−ブチルインドリル、3−ブチルイ
ンドリル、7−メチルインドリル、4,7−ジメチルインドリル、アリール置換
インドリル類、例えば2−フェニルインドリル、3−フェニルインドリル、2−
ナフチルインドリル、イソインドリル、およびアルキルおよびアリール置換イソ
インドリル類
およびカルバゾリルおよびアルキル置換カルバゾリル類
が挙げられる。
上式中、各Rは好ましくは、水素、C1〜C10アルキル、およびC6〜C10アリ
ールから独立に選ばれ、pは1〜4である。ピロリル環含有リガンド上のアルキ
ルおよびアリール置換基は環中の窒素原子上にはなく、環の炭素原子上にある。
特に好ましいLリガンドは、2位または7位もしくはその両方の位置のカルバ
ゾリルおよびC1〜C4アルキルインドリル類である。その理由は、2位にアルキ
ルがあると二量体の形成が妨げられ、7位にアルキルがあると窒素を介した結合
がよりπ結合様性質を帯び、よりσ結合様性質が乏しくなるからである。カルバ
ゾリル主体およびインドリル主体の触媒は活性が高く、高重合温度における性能
に優れ、靱性がより高いポリマーを意味する高分子量であり、耐衝撃強度がよく
、引張り特性がよい。上述の式は非架橋無置換ピロリル基および非架橋置換ピロ
リル基のみをリガンドから除外しているが、それはそれらの触媒はよく機能する
ようには見えないからである(比較例参照)。
本発明で使用できるルイス塩基、B、の例としては、ジエチルエーテル、ジブ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、および1,2−ジメトキシエタンが挙げら
れる。ルイス塩基Bは残存溶媒であり、BとMとの間の結合は共有結合ではない
。
Cpリガンドは、0〜5個の置換基を持つシクロペンタジエニル環であっても
よい。
ここで、各置換基、R2は、C1〜C20の炭化水素基から独立に選ばれ、rは0〜
5の数である。2つのR2基が隣接している場合は、結合してCp環に縮合した
縮合環を生成してもよい。アルキル置換Cp環類の例としては、ブチルシクロペ
ンタジエニル、メチルシクロペンタジエニル、およびペンタメチルシクロペンタ
ジエニルが挙げられる。縮合Cp環リガンドの例としては、インデニル、テトラ
ヒドロインデニル、フルオレニル、および2−メチルインデニルが挙げられる。
Cpリガンドは他のリガンドと組み合わせて使用できるが、存在しない方が好ま
しい。それはポリエチレンを製造する温度が高くなると分子量が低くなるからで
ある。
2つのリガンドを架橋するのに使用できる基にはメチレン、エチレン、1,2
−フェニレン、ジメチルシリル、ジフェニルシリル、ジエチルシリル、およびメ
チルフェニルシリル、がある。通常は、単一の架橋のみが触媒に用いられている
。リガンドを架橋すると触媒活性のある遷移金属の周囲の形状が変化し、触媒活
性および他の性質、例えばコモノマーの導入および熱安定性、を改善するものと
考えられる。
本発明の触媒は種々の方法で調製することができるが、リガンド化合物を出発
物質として用いるともっとも容易に調製される。リガンドとして用いられる化合
物はほとんど市販されており、これらにはインドール、ピロールおよびカルバゾ
ールが含まれ、若干のアルキルインドールも含まれる。置換リガンド類は種々の
方法により製造することができる。若干の例としては、フリーデルクラフツアル
キル化反応、リチウムアルキル類を用いたアルキル化反応、フィッシャーインド
ール合成による直接合成、およびブレイら(Bray et al.J.Org
.
Chem.,1990,55,6317)に記載の方法が挙げられる。他の方法
も多数当業者に知られている。
触媒を製造する第1の工程において、リガンド化合物をプロトン受容体と反応
させる。化学量論的量を使用できる。プロトン受容体の例としては、臭化メチル
マグネシウム、水素化ナトリウム、金属ナトリウム、および塩化メチルマグネシ
ウムが挙げられる。好ましいプロトン受容体は臭化メチルマグネシウムであるが
、それは使用し易いからである。この反応は、反応体を、活性プロトンを持たな
い有機溶媒、例えばテトラヒドロフラン、アニソール、またはエチルエーテル、
に溶解させることにより行うのが好ましい。ジエチルエーテルのようなエーテル
が好ましい。溶液はできるだけ濃縮して、取り扱わなければならない溶媒の量を
減らす必要がある。反応は約−78℃〜約50℃で行うことができるが、約−1
0℃〜25℃で行うのが加熱を省けるので好ましい。反応はガス発生が止んだと
きに終了する。例えば、インドールは臭化メチルマグネシウムと反応してメタン
ガスとインドリルリガンドが溶媒に溶けた溶液とを生成する:
本発明の触媒を製造する方法の次の工程において、遷移金属のハロゲン化物、
アルコキシド、またはシロキシドをリガンド化合物の溶液に約−100℃と約0
℃との間の温度で添加する。それより高い温度は、金属リガンド生成物の分解を
引き起こすことがあるので、避けるべきである。化学量論的量の反応体を使用す
ることができる。リガンド化合物と遷移金属化合物との間の反応の結果、金属リ
ガンド触媒が生成し、プロトン受容体副生成物、例えばマグネシウムハライドが
沈殿する。例えば、四塩化ジルコニウムを前段に記載のように調製されたインド
リルリガンドと反応させると、金属リガンド触媒が生成され、マグネシウムハラ
イドが沈殿する:
副生成物はろ過により除去し、溶媒を蒸発させ、金属リガンド触媒を捕集する。
いかなる理論にも拘束されるつもりはないが、本発明の触媒は単一サイト触媒で
あると考えられる。その理由としては、本発明の触媒は重量平均分子量の数平均
分子量に対する比が2に非常に近いからである。これらのポリマーは分子量分布
が狭い。
あるいは、本発明のアザメタロセン重合触媒は、3工程法により調製すること
ができ、まず、化学量論的に溶媒中で第IまたはII族金属アルキルアミドをチタ
ンまたはジルコニウム化合物
式中、M′は、金属ジアルキルアミド類が容易に入手できるのでアルカリまたは
アルカリ土類金属、好ましくはリチウム、ナトリウム、またはマグネシウムであ
り、かつR3はハライド、好ましくはクロライド、あるいはC1〜C8のアルコキ
シドである。R1(C1〜C20アルキル)基は好ましくはC2〜C6であるが、それ
らがより容易に入手できるからである。反応温度は臨界的に重要ではなく、−1
0℃と50℃の間の温度、例えば室温が適している。反応はアルカリ金属または
アルカリ土類金属副生成物、例えば塩化リチウム、が沈殿すると終了する。多く
のテトラキス(ジアルキルアミド)チタンおよびジルコニウム化合物が市販され
ているので、この第1の工程は必ずしも必要ではない。
この別の調製方法の第2の工程において、テトラキス(ジアルキルアミド)チ
タンまたはジルコニウムはピロール環を含有する化合物と反応:
M(N(R1)2)4-q(Cp)q+mLH−−−>
(L)mM(N(R1)2)4-m-q(Cp)q+mNH(R1)2
この反応は広範囲の温度にわたってキシレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フランおよびジメトキシエタンを含む種々の溶媒中で起きるが、トルエンのよう
な炭化水素溶媒類が好ましい。好適には、反応温度は約−78℃〜約50℃であ
る。反応の完了は、核磁気共鳴(NMR)を用い、ガスの発生または遊離塩基の
検知により示される。
この別の調製方法の第3の工程において、第2の工程の生成物を残存アミド基
の一部または前部をハロゲン、アルコキシ基またはシロキシ基で置換した化合物
と反応させる:
式中、ZはYZ化合物のカチオン部である。ハロゲン化剤で処理すると、アミド
基がハロゲンで置換される。ハロゲン化剤には四塩化シリコン、塩化水素、メチ
ルトリクロロシラン、三塩化ホウ素、ヘキサクロロエタン、五酸化燐、五塩化ア
ンチモン、塩素などがある。例えば、ビス(カルバゾリル)ビス(ジエチルアミ
ド)ジルコニウムを2モルの四塩化シリコンで処理すると二塩化ビス(カルバゾ
リル)ジルコニウムが生成した。
触媒は通常は助触媒とともに使用されるので金属化合物を、助触媒も溶解性で
ある溶媒に溶解するのが好ましい。例えば、メチルアルモキサン(MAO)が助
触媒であれば、トルエン、キシレン、ベンゼンまたはエチルベンゼンを溶媒とし
て使用できる。好適な序触媒の例としては、MAOおよびMAOと他のアルミニ
ウムアルキル類、例えばトリエチルアルミニウム、トリメチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウム、エチルアルモキサン、またはジイソブチルアルモキ
サンが挙げられる。好ましい助触媒はMAOであるが、それは触媒活性が高く、
コモノマーの導入がよく、ポリマーの分子量分布が狭いためである。触媒と助触
媒とを予備混合しない方がよいが、それは予備混合すると触媒活性が低下するか
らである。むしろ、触媒と助触媒は重合するモノマーを含有する反応器に別々に
注入するのが好ましい。そして、助触媒を最初に注入するのが好ましい。遷移金
属化合物とともに用いる助触媒の量は、モル比で約1:1〜約15,000:1
の範囲内である。
触媒と助触媒はシリカゲル、アルミナ、マグネシアまたはチタニアのような支
持体に載せて使用してもよい。
支持体は一般には好ましくないが、それはポリマーに追加のコンタミナントを
残すからである。しかしながら、支持体は用いる方法によっては必要とされるこ
とがある。例えば、支持体は一般に気相重合法およびスラリー重合法で製造する
ポリマーの粒度を制御するため、および反応器壁に汚れが付着するのを防止する
ために必要である。支持体を使用するためには、触媒は溶媒に溶解し、支持体材
料上に堆積し、溶媒を揮発させる。助触媒も支持体上に堆積するか、あるいは助
触媒を指示された触媒とは別々に反応器内に導入することもできる。
一旦触媒を調製すると、なるべく迅速に使用する必要があるが、それは貯蔵中
に活性が若干失われることがあるからである。触媒の貯蔵は−100℃〜20℃
のような低温で行う必要がある。触媒は従来法により不飽和オレフィンモノマー
類の重合に用いる。スチレンのような不飽和モノマー類を本発明の触媒を用いて
重合することができるが、特にプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、および特にエチレンのようなα−オレフィン類を重合するのに有用であ
る。
触媒はエチレンと、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン等の不飽和モノ
マー類との混合物;エチレンと、1,3−ブタジエン、1,4−ヘキサジエン、
1,5−ヘキサジエン等のようなジオレフィン類との混合物;、およびエチレン
とノルボルナジエン、エチリデンノルボルネン、ビニルノルボルネン等のような
不飽和コモノマー類との混合物を重合するのにも有用である。本発明の触媒は種
々の重合方法に使用できる。本発明の触媒は液層重合法(スラリー重合法、溶液
重合法、懸濁重合法、バルク相重合法、またはこれらの組み合わせ)に、高圧流
体相重合法または気相重合法に使用できる。これらの方法は連続してまたは個別
の単独方法として用いることができる。重合反応帯域の圧力は約15psia〜
約50,000psiaの範囲内でよく、温度は約−100℃〜約300℃の範
囲内でよい。
以下の実施例は本発明を詳細に説明するものである。
実施例1
触媒の調製
すべての工程は従来のシュレンク(Schlenk)ライン技術を用いて窒素
雰囲気中で行った。ガラス製品はすべて清浄にし、湿気と酸素を無くした。溶媒
はすべて水、空気その他の不純物を除去した。これは活性化塩基性アルミナ上を
通過させ、窒素下で捕集し、窒素を分散して、活性化4A分子篩上に貯蔵した。
インドール(アルドリッチ・ケミカル社製)をヘキサンから再結晶した。再結
晶インドール(2.34g)を撹拌棒を収容した250ml容シュレンク(Sch
lenk)フラスコに装入し、このフラスコを隔膜でシールした。両頭針でジエ
チルエーテル(50ml)を添加しインドールを溶解した。このインドール溶液
を氷浴中で0℃に冷却した。撹拌下、臭化メチルマグネシウムエーテル溶液(6
.70ml、30モル)(アルドリッチ・ケミカル社製)を注射器で徐々に添加
した。この添加中にガスが発生した。反応混合物を1時間撹拌した。氷浴を取り
外し、撹拌下、混合物を室温まで昇温した。この混合物をさらに1時間室温で撹
拌した。
アルドリッチ・ケミカル社製の四塩化ジルコニウム(2.33g)をさらに精
製することなく用い、撹拌棒を収容した清浄な、乾燥した、無酸素状態の250
ml容シュレンクフラスコ内に装入した。このフラスコを隔膜でシールした。ジ
エチルエーテル(100ml)を両頭針により添加した。この懸濁液を氷浴中で
0℃に冷却した。インドール/臭化メチルマグネシウム生成物を両頭針を用いて
ZrC14懸濁液に10分間かけて添加した。反応混合物を1時間撹拌した。氷
浴を取り外し、混合物を撹拌下室温まで昇温した。混合物をさらに1時間室温で
撹拌した。生成物は橙色のスラリーであった。エーテルを真空下蒸発させること
によりスラリーから除去した。生成物は茶色の固形物であった。トルエン(10
0ml)をこの固形物に添加し室温で2時間撹拌した。得られた溶液を目の細か
い(4ミクロン)フリットガラスフィルターを用いて真空濾過することにより回
収した。トルエンを真空下蒸発により除去した。生成物は6.0重量%のZrを
含有した固形物であった。元素分析ではClの存在が示されなかった。
重合結果
撹拌された1.7リットル容ステンレス鋼製オートクレーブ内で80℃で重合
を行った。乾燥無酸素トルエン(840ml)を清浄な、乾燥した、無酸素状態
の反応器に装入した。10%MAOトルエン溶液(エチル・コーポレーション社
製、さらに精製することなく使用)6mlを反応器内のトルエンに添加した。反
応器には水素もコモノマーも添加しなかった。十分なエチレンを添加して反応器
圧力を150psigにした。0.3604gの生成物をトルエン100mlに
溶解することにより触媒溶液を調製した。この溶液3mlを反応器に注入して重
合を開始した。
1時間経過時にエチレン流を停止し、反応器を急速に室温まで冷却した。ポリ
マーをトルエンから真空濾遇により濾過した。これを一晩真空オーブン内で乾燥
し、秤量した。ポリマーの重量は75.2gであった。これは触媒生産性69.
9kg/gZrに相当する。
ポリマーの性質
このポリマーのメルトインデックスをASTM D−1238、条件Eおよび
Fに従って測定した。MIは2.16kg重(条件E)で測定したメルトインデ
ックスである。HLMIは21.6kg重(条件F)で測定したメルトインデック
スである。MFRはHLMIのMIに対する比である。ポリマー密度はASTM
D−1505に従って測定した。ポリマーの分子量分布はWaters 15
0C ゲル透過クラマトグラフを135℃で用い、1,2,4−トリクロロベン
ゼンを溶媒として用いて測定した。重量平均分子量(Mw)とMwのMn(数平均
分子量)に対する比を用いて分子量分布を表した。
ポリマーの融点をデュポンインスツルメンツ912示差走査熱量計(DSC)
を用いて測定した。加熱および冷却サイクルを2回行った。融点を2回目の加熱
/冷却サイクルで測定した。加熱および冷却速度は10℃であった。2つのサイ
クルの間にサンプルを200℃で10分間保持してから50℃に冷却した。
ポリマーはMIが0.086dg/分であり、HLMIが2dg/分であった
。これはMFR21.2に相当する。Mwは162,400であり、Mw/Mnは
2.06であった。これは分子量が高いにもかかわらず分子量分布が狭いことを
示している。密度は0.9536g/分であった。DSC融点は136.0℃で
あった。
実施例2
この実施例は触媒を低レベルのMAOと共に用いて高分子量ポリマーを生成す
ることができることを示すものである。メタロセン触媒で典型的に用いられる非
常に高レベルのMAOは必要ではない。実施例1に記載の触媒を、10%MAO
3.0mlを用いた以外は実施例1と同じ重合条件下で試験した。1時間重合し
てポリエチレン26.1gを得た。このポリマーはMIが0.068dg/分で
あり、HLMIが1.53dg/分であった。これはMFR22.5に相当する
。
実施例3
この実施例は触媒を高温で用いて高分子量ポリマーを生成できることを示すも
のである。実施例1に記載の触媒を、温度を110℃にした以外は実施例2と同
じ重合条件下で試験した。生成したポリエチレンの量は38.9gであった。こ
のポリマーはMIが0.90dg/分であり、HLMIが15.93dg/分で
あった。これはMFR17.7に相当する。Mwは102,800であり、Mw/
Mnは1.91であった。ポリマー密度は0.9606g/mlであった。DS
C融点は135.8℃であった。
実施例4
この実施例は高レベルのMAOの実施例1記載の触媒の性能に及ぼす効果を示
すものである。温度を110℃にした以外は実施例と同じ重合条件下で触媒を試
験した。生成したポリエチレンの量は71.3gであった。このポリマーはMI
が1.77dg/分であり、HLMIが32.2dg/分であった。これはMF
R18.2に相当する。Mwは79,600であり、Mw/Mnは1.68であっ
た。ポリマー密度は0.9601g/mlであった。DSC融点は134.9℃
であった。
実施例5
この実施例は実施例1記載の触媒とともに異なるMAOを助触媒として用いる
効果を示すものである。ポリメチルアルモキサン(PMAO)S2(アクゾ・ケ
ミカル社製、さらに精製することなく使用)6.0mlを助触媒として用いた以
外は実施例3と同じ重合条件下で触媒を試験した。このサンプルは4.3モル/
リットルのアルミニウムを含有していた。生成したポリエチレンの量は81.9
gであった。ポリマーのMIは3.69g/分であった。
実施例6
反応器に液体1−ブテンを20.0ml添加した以外は実施例4と同じ重合条
件下で実施例1記載の触媒を試験した。生成したポリエチレンの量は88.9g
であった。ポリマーはMIが11.79dg/分であり、HLMIが233.4
dg/分であった。これはMFR19.8に相当する。
実施例7
触媒調製
触媒は実施例1記載の方法を用いて調製した。再結晶したインドール(2.3
4g)を、撹拌棒を収容した250ml容シュレンクフラスコに装入した。この
フラスコを隔膜でシールした。両頭針でジエチルエーテル(100ml)を添加
しインドールを溶解した。このインドール溶液を氷浴中で0℃に冷却した。臭化
メチルマグネシウムエーテル溶液(6.70ml、30モル)(アルドリッチ・
ケミカル社製)をエーテル(50ml)に溶解した。撹拌下、この臭化メチルマ
グネシウム溶液を両頭針で徐々にインドール溶液に添加した。この添加中にガス
が発生した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。氷浴を取り外し、撹拌下、混
合物を室温まで昇温した。この混合物をさらに1時間室温で撹拌した。
アルドリッチ・ケミカル社製の四塩化チタン(1.10g)をさらに精製する
ことなく用い、撹拌棒を収容した清浄な、乾燥した、無酸素状態の250ml容
シュレンクフラスコ内に装入した。このフラスコを隔膜でシールし、ジエチルエ
ーテル100mlを両頭針により添加した。これを一晩室温で撹拌して黄色溶液
を生成した。この溶液を氷浴中で0℃に冷却した。インドール/臭化メチルマグ
ネシウム生成物を両頭針を用いてTiCl4溶液に10分間かけて添加した。反
応混合物を30分間撹拌し、ついで氷浴を取り外し、混合物を室温まで昇温した
。混合物を室温で2時間撹拌した。生成物は黒色のスラリーであった。エーテル
を真空下蒸発させることによりスラリーから除去して黒色固形物を回収した。
重合試験
固形物0.500gを乾燥した無酸素トルエン100mlに溶解することによ
り生成物の溶液を調製した。1時間撹拌後、サンプルは完全には溶解しなかった
。液層を分析すると、Ti濃度は5.01×10-3モル/リットルであった。重
合を実施例1に記載したとおりに行った。ただし、10%MAOトルエン溶液3
.4mlを助触媒として添加し、30ミリモルの水素を添加した。反応器にはコ
モノマーは添加しなかった。触媒溶液1mlを用いて重合を開始し、1時間後、
3
5.1gのポリマーを生成した。ポリマーはMIが0.125dg/分であり、
HLMIが4.75dg/分であった。これはMFR38.0に相当する。
実施例8
この実施例は異なるMAO量の触媒活性に及ぼす効果を示すものである。実施
例7の固形物(0.450g)をトルエン100mlに溶解した。重合条件は、
触媒溶液を3.0mlおよびMAO溶液を10.0ml用いた以外は実施例7の
ものと同じであった。さらに、水素120ミリモルを添加した。1時間後、ポリ
マー50.1gを生成した。
実施例9
この実施例は水素と1−ブテンを増加した場合の触媒活性に及ぼす効果を示す
ものである。反応器に液体1−ブテン12mlと水素120ミリモルを添加した
以外は実施例8記載の重合を繰り返した。30分間で、ポリマー55.5gを生
成した。
実施例10
この実施例は水素のみを増加した場合の触媒活性に及ぼす効果を示すものであ
る。反応器に水素180ミリモルを添加して分子量を制御した以外は実施例8記
載の重合を繰り返した。30分間で、ポリマー54.9gを生成した。
実施例11
触媒の調製
触媒は実施例1記載の方法を用いて調製した。アルドリッチ・ケミカル社製2
−メチルインドール(2.59g)を、さらに精製することなく用い、撹拌棒を
収容した250ml容シュレンクフラスコに装入した。このフラスコを隔膜でシ
ールした。両頭針でジエチルエーテル(70ml)を添加し2−メチルインドー
ルを溶解した。臭化メチルマグネシウムエーテル溶液(6.70ml、3.0モ
ル)を4オンス容ボトルに装入し、ジエチルエーテル40mlを添加して溶解し
た。
この2−メチルインドール溶液を氷浴中で0℃に冷却した。この臭化メチルマ
グネシウム溶液を両頭針で15分かけてインドールに添加した。この添加中にガ
スが発生した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。氷浴を取り外し、90分
かけて室温まで昇温した。この生成物を一晩10℃で貯蔵した。
四塩化チタン(1.10ml)を、撹拌棒を収容した清浄な、乾燥した、無酸
素状態の4オンス容ボトル内に装入した。トルエン(40ml)をこのボトルに
添加し、このボトルを隔膜でシールした。2−メチルインドールと臭化メチルマ
グネシウムの反応生成物を収容したシュレンクフラスコを氷浴中で15分間0℃
まで冷却した。このTiCl4溶液を両頭針により、撹拌下、約15分かけて添
加した。反応混合物を0℃で約2.5時間撹拌した。ついで氷浴を取り外し、撹
拌下、混合物を室温まで昇温した。フラスコを10℃で一晩貯蔵した。生成物は
赤黒色のスラリーであった。
エーテルを真空下蒸発させることによりスラリーから除去した。生成物は黒色
固形物であった。トルエン約100mlをこの固形物に添加し、室温で1時間撹
拌した。この結果、赤黒色のスラリーを得た。固形物を目の細かいフリットガラ
スフィルターを用いて濾過し、溶液を捕集した。トルエンを真空下蒸発させるこ
とにより除去し、Ti7.9重量%を含有する黒色固形物を得た。
重合試験
生成物0.4501gをトルエン100mlに溶解することにより生成物の溶
液を調製した。実施例1記載のとおり重合を行った。ただし、10%MAOトル
エン溶液10.0mlを助触媒として添加し、重合を80℃で水素3.0モルを
添加して行った。この触媒溶液3mlを用いて重合を開始し、1時間後、12.
5gのポリマーを生成した。このポリマーはMIが0.048dg/分であり、
HLMIが3.04dg/分であった。これはMFR63.2に相当する。
実施例12
触媒の使用量を触媒溶液1.5mlとし、反応器に水素180ミリモルを添加
した以外は実施例11記載の重合を繰り返した。1時間でポリマー14.4gを
生成した。このポリマーはMIが0.393dg/分であり、HLMIが7.7
8dg/分であった。これはMFR19.8に相当する。
実施例13
触媒の調製
触媒は実施例1記載の方法を用いて調製した。アルドリッチ・ケミカル社製2
−メチルインドール(2.69g)を、さらに精製することなく用い、撹拌棒を
収容した250ml容シュレンクフラスコに装入した。このフラスコを隔膜でシ
ールした。両頭針でジエチルエーテル(40ml)を添加し2−メチルインドー
ルを溶解した。臭化メチルマグネシウムエーテル溶液(6.70ml、3.0モ
ル)を4オンス容ボトルに装入し、ジエチルエーテル30mlを添加して溶解し
た。
この2−メチルインドール溶液を氷浴中で0℃に冷却した。この臭化メチルマ
グネシウム溶液を両頭針で10分かけてインドールに添加した。この添加中にガ
スが発生した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。氷浴を取り外し、混合物を
一晩10℃で貯蔵した。
四塩化ジルコニウム(2.30g)を、撹拌棒を収容した清浄な、乾燥した、
無酸素状態の250ml容シュレンクフラスコ内に装入した。ジエチルエーテル
(120ml)を添加し、このフラスコを隔膜でシールした。フラスコを室温で
2時間撹拌し、ついで氷浴中で0℃に冷却した。
2−メチルインドールと臭化メチルマグネシウムの反応生成物を両頭針により
、撹拌下、約20分かけてこのZrCl4スラリーに添加した。これにより黄色
スラリーが生成し、これを0℃で2時間撹拌した。氷浴を取り外し、撹拌下、混
合物を室温まで昇温した。真空下蒸発によりこのスラリーからエーテルを除去し
た。この固形物にトルエン(100ml)を添加し、室温で3時間撹拌した結果
、赤
味を帯びたスラリーを得た。固形物を目の細かいフリットフィルターを用いて濾
過した。生成物を真空下トルエンを蒸発させることによりトルエン溶液から回収
した。生成物は暗赤色の固形物で、Zrを12.2重量%含有していた。
重合試験
生成物0.3440gをトルエン100mlに溶解することにより生成物の溶
液を調製した。実施例1記載のとおり重合を行った。ただし、10%MAOトル
エン溶液10.0mlを助触媒として添加し、重合を80℃で水素120ミリモ
ルを添加して行った。この触媒溶液5mlを用いて重合を開始し、1時間後、1
1.1gのポリマーを生成した。ポリマーはMIが0.082dg/分であり、
HLMIが4.51dg/分であった。これはMFR54.8に相当する。
実施例14
この実施例は水素を増加した場合の触媒活性に及ぼす効果を示すものである。
反応器に水素180ミリモルを添加した以外は実施例13記載の重合を繰り返し
た。生成したポリマーの量は1時間で、7.3gであった。このポリマーはMI
が0.071dg/分であり、HLMIが2.90dg/分であった。これはM
FR41.0に相当する。
実施例15
この実施例は水素と1−ブテンの触媒活性に及ぼす効果を示すものである。反
応器に水素120ミリモルと液体1−ブテン20mlとを添加した以外は実施例
13記載の重合を繰り返した。1時間に生成したポリマーの量は8.5gであっ
た。ポリマーのHLMIは1.05dg/分であった。
実施例16
カルバゾール(1.67g、アルドリッチ・ケミカル社製)をエーテルから再
結晶し、撹拌棒を収容した250ml容シュレンクフラスコに装入した。このフ
ラスコを隔膜でシールした。両頭針でエーテル(100ml)を添加した。溶液
を氷浴中で0℃に冷却した。臭化メチルマグネシウムエーテル溶液(3.30m
1、3.0モル)(アルドリッチ・ケミカル社製)を、撹拌下、注射器で徐々に
添加した。この添加中にガスが発生した。反応混合物を1時間撹拌した。氷浴を
取り外し、撹拌下、混合物を室温まで昇温した。この混合物を室温でさらに1時
間撹拌した。
アルドリッチ・ケミカル社製の四塩化ジルコニウム(1.16g)(さらに精
製することなく用いた)を撹拌棒を収容した清浄な、乾燥した、無酸素状態の2
50ml容シュレンクフラスコ内に装入した。このフラスコを隔膜でシールした
。エーテル50mlを両頭針により添加した。この懸濁液をドライアイス/イソ
プロパノール浴中で−78℃に冷却した。カルバゾール/臭化メチルマグネシウ
ム生成物を両頭針を用いてZrCl4懸濁液に10分間かけて添加した。反応混
合物を1時間撹拌した。浴を取り外し、混合物を撹拌下室温まで昇温した。混合
物を室温でさらに1時間撹拌した。生成物は橙色のスラリーであった。
エーテルを真空下蒸発させることによりスラリーから除去した。トルエン(1
00ml)をこの固形物に添加し室温で2時間撹拌した。得られた溶液を目の細
かい(4ミクロン)フリットガラスフィルターを用いて真空濾過することにより
回収した。トルエンを真空下蒸発により除去した。生成物は8.1重量%のZr
を含有した緑色の固形物であった。
重合結果
重合を、撹拌された1.7リットル容ステンレス鋼製オートクレーブ内で80
℃で行った。乾燥した無酸素トルエン(840ml)を清浄な、乾燥した、無酸
素状態の反応器に装入した。10%MAOトルエン溶液(エチル・コーポレーシ
ョン社製、さらに精製することなく使用)6mlを反応器内のトルエンに添加し
た。反応器には水素もコモノマーも添加しなかった。十分なエチレンを添加して
反応器圧力を150psigにした。0.1090gの生成物をトルエン100
mlに溶解することにより触媒溶液を調製した。この溶液1.0mlを反応器に
注入して重合を開始した。
1時間経過時にエチレン流を停止し、反応器を急速に室温まで冷却した。ポリ
マーをトルエンから真空濾過により濾過した。これを一晩真空オーブン内で乾燥
し、秤量した。ポリマーの重量は26.8gであった。これは触媒生産性304
kg/gZrに相当する。このポリマーはMIが0.136dg/分であり、H
LMIが1.30dg/分であった。これはMFR9.6に相当する。これは、
分子量は高いにもかかわらず分子量分布が狭いことを示す。
実施例17
触媒溶液25mlをトルエンで100mlに希釈した添加した以外は実施例1
6と同じ重合条件下で実施例16記載の触媒を試験した。この希釈溶液(1.0
ml)を実施例16と同じ条件下で用いた。1時間重合してポリエチレン38.
3gを生成した。これは触媒生産性1.737kg/gZrに相当した。このポ
リマーはMIが0.142dg/分であり、HLMIが1.45dg/分であっ
た。これはMFR10.2に相当する。ポリマー密度は0.9599g/mlで
あった。
実施例18
1−ブテン20mlをコモノマーとして添加した以外は実施例16と同じ重合
条件下で実施例16記載の触媒を試験した。生成したポリエチレン41.0gは
触媒生産性1.859kg/gZrに相当した。このポリマーはMIが0.15
4dg/分であり、HLMIが1.71dg/分であった。これはMFR11.
1に相当する。ポリマー密度は0.9411g/mlであった。
実施例19
反応器に水素30ミリモルを添加した以外は実施例17と同じ重合条件下で実
施例16記載の触媒を試験した。生成したポリエチレン7.8gは触媒生産性3
54kg/gZrに相当した。このポリマーはMIが197dg/分であった。
ポリマー密度は0.9700g/mlであった。
実施例20
触媒の調製
1.0モルTiCl4トルエン溶液5.0mlをZrCl4の代わりに用いた以
外は実施例16記載の方法を用いて触媒を調製した。生成物は黒色固形物であり
、Tiを8.7重量%含有していた。
重合試験
生成物0.1065gをトルエン100mlに溶解して生成物の溶液を調製し
た。重合は実施例16記載のとおりに行った。この触媒溶液1.0mlを用いて
重合を開始し、1時間後、ポリマー18.1gを生成した。これは触媒生産性1
96kg/gTiに相当した。このポリマーはMIが0.150dg/分であり
、HLMIが1.60dg/分であった。これはMFR10.7に相当する。
実施例21
触媒溶液25mlをトルエンで100mlに希釈した添加した以外は実施例1
6と同じ重合条件下で実施例20記載の触媒を試験した。この希釈溶液(1.0
ml)を実施例17と同じ条件下で用いた。1時間重合してポリエチレン10.
0gを生成した。これは触媒生産性432kg/gTiに相当した。このポリマ
ーはMIが0.200dg/分であり、HLMIが1.64dg/分であった。
これはMFR8.2に相当する。
実施例22
以下の実施例はテトラキス(ジエチルアミド)ジルコニウムをカルバゾールと
反応させた後、四塩化シリコンで塩素化する方法による二塩化ビス(カルバゾリ
ル)ジルコニウムの調製を実証するものである。
触媒の調製
すべての工程は従来のシュレンク(Schlenk)ライン技術を用いて窒素
雰囲気中で行った。ガラス製品はすべて清浄にし、湿気と酸素を無くした。溶媒
はすべて水、空気その他の不純物を除去した。
カルバゾール(1.874g、アルドリッチ・ケミカル社製)を、テトラキス
(ジエチルアミド)ジルコニウム2.0gをトルエン40mlに溶解した溶液に
室温で添加した。これを10分間かけて添加し室温で3時間撹拌した。揮発分を
真空下に除去した。得られた残滓をトルエン30mlに溶解した。四塩化シリコ
ン(0.954g)をトルエン5.0mlに溶解したものを室温で添加した。混
合物を室温で4時間撹拌した。この期間の終わりに緑色の固形物が最初は茶色の
溶液から分離した。揮発分を蒸発させて固形分1.43gを回収した。これをさ
らに精製することなく用いた。
重合結果
重合を、撹拌された1.7リットル容ステンレス鋼製オートクレーブ内で80
℃で行った。乾燥無酸素トルエン(840ml)を清浄な、乾燥した、無酸素状
態の反応器に装入した。10%MAOトルエン溶液(アルベマール・コーポレー
ション社製、さらに精製することなく使用)6mlを反応器内のトルエンに添加
した。反応器には水素もコモノマーも添加しなかった。十分なエチレンを添加し
て反応器圧力を150psigにした。0.2508gの生成物をトルエン10
0mlに溶解することにより触媒溶液を調製した。この溶液2mlを反応器に注
入して重合を開始した。1時間経過時にエチレン流を停止し、反応器を急速に室
温まで冷却した。ポリマーをトルエンから真空濾過により濾過した。これを一晩
真空オーブン内で乾燥し、秤量した。ポリマーの重量は9.1gであった。これ
は触媒生産性9.88kg/gZrに相当する。このポリマーはMIが0.06
0dg/分であり、HLMIが0.36dg/分であった。これはMFR6.0
に相当し、分子量が非常に高いにもかかわらず分子量分布が狭いことを示す。
実施例23
触媒溶液4.0mlを用いた以外は実施例22と同じ重合条件下で実施例22
記載の触媒を試験した。1時間重合してポリエチレン9.3gを生成した。これ
は触媒生産性5.05kg/gZrに相当した。このポリマーはMIが0.00
31dg/分であり、HLMIが0.097dg/分であった。これはMFR3
1.4に相当する。
比較例1
触媒の調製
実施例1記載の方法を用いて触媒を調製した。ピロール(アルドリッチ・ケミ
カル社製)を窒素下に蒸留した。ピロール(1.40ml、1.36g)を、撹
拌棒を収容した250ml容シュレンクフラスコに装入した。このフラスコを隔
膜でシールした。両頭針でジエチルエーテル(50ml)を添加してピロールを
溶解した。溶液を氷浴中で0℃に冷却し、3.0モル臭化メチルマグネシウムエ
ーテル溶液(アルドリッチ・ケミカル社製)6.70mlを、撹拌下、注射器で
徐々に添加した。この添加中にガスが発生した。反応混合物を1時間撹拌した。
氷浴を取り外し、撹拌下、混合物を室温まで昇温した。この混合物を室温でさら
に1間撹拌した。
四塩化ジルコニウム(2.33g)を、撹拌棒を収容した清浄な、乾燥した、
無酸素状態の250ml容シュレンクフラスコ内に装入した。このフラスコを隔
膜でシールし、エーテル50mlを両頭針により添加した。この懸濁液を氷浴中
で0℃に冷却した。ピロール/臭化メチルマグネシウム生成物を両頭針を用いて
ZrCl4懸濁液に10分間かけて添加した。反応混合物を1時間撹拌した。氷
浴を取り外し、混合物を、撹拌下、室温まで昇温した。混合物を室温でさらに1
時間撹拌した。生成物は黄色のスラリーであった。
エーテルを真空下蒸発させることによりスラリーから除去した。これにより茶
色の固形物が生成した。トルエン100mlをこの固形物に添加し、室温で2時
間撹拌した。得られた溶液を目の細かい(4ミクロン)フリットガラスフィルタ
ーを用いて真空濾過することにより回収した。トルエンを真空下蒸発により除去
した。回収された固形物の量は0.453gであり、15.1重量%のZrを含
有していた。元素分析ではClの存在は示されなかった。
重合試験
生成物0.3201gをトルエン100mlに溶解することにより生成物の溶
液を調製した。実施例1記載のとおり重合を行った。ただし、10%MAOトル
エン溶液6.0mlを助触媒として添加し、重合を110℃で行った。反応器に
は水素もコモノマーも添加しなかった。この触媒溶液5mlを用いて重合を開始
し、1時間後、24.3gのポリマーを生成した。ポリマーはMIが1.20d
g/分であり、HLMIが27.86dg/分であった。これはMFR23.2
に相当する。
比較例2
この例はピロール環に縮合した芳香環を持たないピロール誘導体を用いた結果
触媒収量が低くなり、重合活性が低くなることを示すものである。
触媒の調製
乾燥した無酸素2,5−ジメチルピロール(1.90g、99+%、アルドリ
ッチ・ケミカル社製)を、撹拌棒を収容し、かつゴム製隔膜でシールした清浄な
、乾燥した、無酸素状態の4オンス容ボトル内に装入した。エーテル(50ml
)を注射器で添加した。この溶液を氷浴中で0℃に冷却した。臭化メチルマグネ
シウム(3.0モル、6.7ml)エーテル溶液(アルドリッチ・ケミカル社製
)を別の4オンス容ボトルに装入しエーテル50mlに溶解した。この臭化マグ
ネシウム/エーテル溶液を、撹拌下、両頭針を用いて2,5−ジメチルピロール
溶液に徐々に添加した。この添加の間ガスが発生した。反応混合物を1時間撹拌
した。氷浴を取り外し、撹拌下、混合物を室温まで昇温した。混合物をさらに室
温で1時間撹拌した。
四塩化ジルコニウム(2.32g、アルドリッチ・ケミカル社製、さらに精製
することなく用いた)を撹拌棒を収容した清浄な、乾燥した、無酸素状態の25
0ml容シュレンクフラスコ内に装入した。このフラスコを隔膜でシールし、乾
燥した無酸素のエーテル70mlを注射器により添加した。この溶液を氷浴中で
0℃に冷却した。2,5−ジメチルピロール/臭化メチルマグネシウム生成物を
両頭針を用いてZrCl4スラリーに10分間かけて添加した。反応混合物を約
2時間撹拌した。浴を取り外し、混合物を撹拌下室温まで昇温した。混合物を室
温でさらに1時間撹拌した。エーテルを蒸発させ、褐色の固形生成物を回収した
。
この固形物にトルエン(100ml)を添加し、室温で3時間撹拌した。溶液
を目の細かい(4ミクロン)フリットガラスフィルターを用いた真空濾過により
回収した。溶解した生成物をヘキサン700mlを添加することにより溶液から
沈殿させた。固形物を目の細かいフリットガラスフィルターを用いた真空濾過に
より回収した。約0.06gの淡黄色の固形物を生成した。
重合結果
重合を、実施例1記載の手順で行った。この実施例では、反応器内のトルエン
に、10%メチルアルミノキサン(MAO)トルエン溶液(エチル・コーポレー
ション社製、さらに精製することなく使用)10.0mlを反応器内のトルエン
に添加した。反応器には水素(180ミリモル)を添加したが、コモノマーは添
加しなかった。生成物0.50gをトルエン100mlに溶解することにより触
媒溶液を調製した。この溶液3mlを反応器に注入して重合を開始し、ポリマー
2.0gを生成した。
比較例3
触媒調製
蒸留したピロール(1.38ml、アルドリッチ・ケミカル社製)を、撹拌棒
を収容し、かつゴム製隔膜でシールした清浄な、乾燥した、無酸素状態の250
ml容シュレンクフラスコ内に装入した。エーテル(40ml)を注射器で添加
した。溶液を氷浴中で0℃に冷却し、3.0モル臭化メチルマグネシウムエーテ
ル溶液(アルドリッチ・ケミカル社製)6.70mlを4オンス容ボトルに装入
し、エーテル40mlに溶解した。撹拌下、この臭化メチルマグネシウム/エー
テル溶液を両頭針で徐々にピロール溶液に添加した。この添加中にガスが発生し
た。反応混合物を1時間撹拌した。氷浴を取り外し、撹拌下、混合物を室温まで
昇温した。この混合物をさらに1時間室温で撹拌した。
四塩化チタン(1.10g、アルドリッチ・ケミカル社製)を、撹拌棒を収容
した清浄な、乾燥した、無酸素状態の4オンス容ボトル内のトルエン30ml溶
解した。このボトルを隔膜でシールした。このTiCl4溶液を両頭針によりピ
ロール/臭化メチルマグネシウム生成物に0℃で20分間かけて添加した。反応
混合物を約2時間撹拌した。氷浴を取り外し、混合物を室温まで昇温した。混合
物を室温でさらに1時間撹拌したエーテルを蒸発させて暗茶色の固形物を回収し
た。
この固形物にトルエン(100ml)を添加し、室温で2時間撹拌した。溶液
をフリットガラスフィルターを用いた真空濾過により回収した。溶解した生成物
をトルエンを蒸発させることにより回収した。
重合結果
重合を、実施例1記載の手順で行った。ただし、10%メチルアルミノキサン
(MAO)トルエン溶液10.0mlを水素180ミリモルとともに添加したが
、コモノマーは添加しなかった。生成物0.0960gをトルエン100mlに
溶解することにより触媒溶液を調製した。この溶液3mlを反応器に注入して重
合を開始し、1時間でポリマー3.4gを生成した。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年11月6日
【補正内容】
はZrの2,5−ジメチルピロール誘導体を調製し、これらの化合物にはZr原
子に対するπ−結合がないことを示した(Can. J. Chem.,198
6,64,1304)。ラディポら(Ladipo et al.)はイリジウ
ムとのインドール錯体も遷移金属に対してσ−結合を形成することを示した(I
norg. Chem.,1990,29,4172)。π−結合ピロリル含有
リガンドの主題に関する最近の総説(J. Zakrezewski、Hete
rocycles、1990,31,383)では、これらのタイプの錯体が不
安定であることが再強調された。
データベースWPIAN68−29949q,IT−A−778 386はチ タン−テトラインドリルやチタン−テトラカルバジルのようなチタンのインドリ ルおよびN−カルバジル誘導体およびそれらのチーグラー−ナッタ触媒としての 用途を開示している。EP−A−0 617 052はインドリルおよびカルバ ゾリルジルコニウム化合物をアルミオキサンとともにオレフィン重合触媒として 開示している(第26頁第52〜57行および請求項14参照)。同様の開示が EP−A−0 574 794にも見出される(請求項1〜7項、第5〜8頁、 第4頁第39〜41行参照)。
発明の概要
我々は特定のアザメタロセン化合物が広範囲の重合条件にわたって重合触媒と
して有用であることを見出した。これらの化合物はすべてピロリル基を含有する
少なくとも1つのリガンドを持つが、このピロリル基は窒素含有5員共鳴環であ
る。ピロリル基は遷移金属元素に対して結合を形成することができる。これらの
化合物は助触媒と一緒に使用されるが、この助触媒は典型的にはアルモキサン(
alumoxane)である。意外にも、ピロリル基を含有する化合物は重合触
媒として有用であるが、その意外である理由は触媒の分野では窒素含有化合物は
し
ばしば触媒毒であることがよく知られているからである。しかしながら、本発明
者は、これらの化合物はオレフィン重合触媒として有用であるだけでなく、高温
で活性が良好であり、分子量分布の狭い高分子量ポリマーを生成することを見出
した。本発明の触媒は、ブテン、オクテン、ヘキセン、および4−メチルペンテ
ン−1のようなコモノマーを導入するのに従来のメタロセンと同様によく作用す
る。本発明の触媒はUV安定性と長期安定性とに優れる無色のポリマーを生成す
る。さらに、本発明の触媒は調製がかなり簡単であり、類似体のメタロセンより
も安価である。
mは1〜4の数、好ましくは2、3、または4、nは0〜2の数、pは0〜2の
数、qは0〜1の数、およびm+n+q=4である。)の遷移金属化合物である
。上記式中、Yは好ましくはハロゲンであり、より好ましくは塩素または臭素で
あるが、メトキシ(CH3O−)、エトキシ(CH3CH2O−)、またはシロキ
シ(R1)3SiO−、ここでR1はC1〜C20のアルキル、も挙げられる。また、
mはもっとも好ましくは4であるが、それはそれらの触媒は最高の温度で最高の
分子量を持つポリマーを生成するからである。
使用できるL基の例としては、アルキル置換ピロリル環類、
例えば2−メチルピロリル、3−メチルピロリル、2,5−ジメチルピロリル、
2,5−ジ−tert−ブチルピロリル、アリール置換ピロリル環類、例えば2
−フェニルピロリル、2,5−ジフェニルピロリル、インドリル、アルキル置換
インドリル類
例えば2−メチルインドリル、2−tert−ブチルインドリル、3−ブチルイ
ンドリル、7−メチルインドリル、4,7−ジメチルインドリル、アリール置換
インドリル類、例えば2−フェニルインドリル、3−フェニルインドリル、2−
ナフチルインドリル、イソインドリル、およびアルキルおよびアリール置換イソ
インドリル類
およびカルバゾリルおよびアルキル置換カルバゾリル類
が挙げられる。
上式中、各Rは好ましくは、水素、C1〜C10アルキル、およびC6〜C10アリ
ールから独立に選ばれ、pは1〜4である。ピロリル環含有リガンド上のアルキ
ルおよびアリール置換基は環中の窒素原子上にはなく、環の炭素原子上にある。
特に好ましいLリガンドは、2位または7位もしくはその両方の位置のカルバ
ゾリルおよびC1〜C4アルキルインドリル類である。その理由は、2位にアルキ
ルがあると二量体の形成が妨げられるからである。カルバゾリル主体およびイン
ドリル主体の触媒は活性が高く、高重合温度における性能に優れ、靱性がより高
いポリマーを意味する高分子量であり、耐衝撃強度がよく、引張り特性がよい。
上述の式は芳香環に縮合していないピロリル基のみをリガンドから除外している
が、それはそれらの触媒はよく機能するようには見えないからである(比較例参
照)。
本発明で使用できるルイス塩基、B、の例としては、ジエチルエーテル、ジブ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、および1,2−ジメトキシエタンが挙げら
れる。ルイス塩基Bは残存溶媒であり、BとMとの間の結合は共有結合ではない
。
Cpリガンドは、0〜5個の置換基を持つシクロペンタジエニル環であっても
よい。
多くのテトラキス(ジアルキルアミド)チタンおよびジルコニウム化合物が市販
されているので、この第1の工程は必ずしも必要ではない。
この別の調製方法の第2の工程において、テトラキス(ジアルキルアミド)チタ
ンまたはジルコニウム化合物をピロール環を含有する化合物と反応させる:
M(N(R1)2)4-q(Cp)q+mLH−−−>
(L)mM(N(R1)2)4−m−q(Cp)q+mNH(R1)2
この反応は広範囲の温度にわたってキシレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フランおよびジメトキシエタンを含む種々の溶媒中で起きるが、トルエンのよう
な炭化水素溶媒類が好ましい。好適には、反応温度は約−78℃〜約50℃であ
る。反応の完了は、核磁気共鳴(NMR)を用い、ガスの発生または遊離塩基の
検知により示される。
この別の調製方法の第3の工程において、第2の工程の生成物を残存アミド基
の一部または前部をハロゲン、アルコキシ基またはシロキシ基で置換した化合物
と反応させる:
式中、ZはYZ化合物のカチオン部である。
液体1−ブテン12mlと水素120ミリモルを添加した以外は実施例8記載の
重合を繰り返した。30分間で、ポリマー55.5gを生成した。
実施例10
この実施例は水素のみを増加した場合の触媒活性に及ぼす効果を示すものであ
る。反応器に水素180ミリモルを添加して分子量を制御した以外は実施例8記
載の重合を繰り返した。30分間で、ポリマー54.9gを生成した。
実施例11
触媒の調製
触媒は実施例1記載の方法を用いて調製した。アルドリッチ・ケミカル社製2
−メチルインドール(2.59g)を、さらに精製することなく用い、撹拌棒を
収容した250ml容シュレンクフラスコに装入した。このフラスコを隔膜でシ
ールした。両頭針でジエチルエーテル(70ml)を添加し2−メチルインドー
ルを溶解した。臭化メチルマグネシウムエーテル溶液(6.70ml、3.0モ
ル)を118ml(4オンス)容ボトルに装入し、ジエチルエーテル40mlを
添加して溶解した。
この2−メチルインドール溶液を氷浴中で0℃に冷却した。この臭化メチルマ
グネシウム溶液を両頭針で15分かけてインドールに添加した。この添加中にガ
スが発生した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。氷浴を取り外し、90分
かけて室温まで昇温した。この生成物を一晩10℃で貯蔵した。
四塩化チタン(1.10ml)を、撹拌棒を収容した清浄な、乾燥した、無酸
素状態の118ml(4オンス)容ボトル内に装入した。トルエン(40ml)
をこのボトルに添加し、このボトルを隔膜でシールした。2−メチルインドール
と臭化メチルマグネシウムの反応生成物を収容したシュレンクフラスコを氷浴中
で15分間0℃まで冷却した。このTiCl4溶液を両頭針により、撹拌下、約
15分かけて添加した。反応混合物を0℃で約2.5時間撹拌した。ついで氷浴
を取り外し、撹拌下、混合物を室温まで昇温した。フラスコを10℃で一晩貯蔵
した。生成物は赤黒色のスラリーであった。
エーテルを真空下蒸発させることによりスラリーから除去した。生成物は黒色
固形物であった。トルエン約100mlをこの固形物に添加し、室温で1時間撹
拌した。この結果、赤黒色のスラリーを得た。固形物を目の細かいフリットガラ
スフィルターを用いて濾過し、溶液を捕集した。トルエンを真空下蒸発させるこ
とにより除去し、Ti7.9重量%を含有する黒色固形物を得た。
撹拌棒を収容した250ml容シュレンクフラスコに装入した。このフラスコを
隔膜でシールした。両頭針でジエチルエーテル(40ml)を添加し2−メチル
インドールを溶解した。臭化メチルマグネシウムエーテル溶液(6.70ml、
3.0モル)を118ml(4オンス)容ボトルに装入し、ジエチルエーテル3
0mlを添加して溶解した。
この2−メチルインドール溶液を氷浴中で0℃に冷却した。この臭化メチルマ
グネシウム溶液を両頭針で10分かけてインドールに添加した。この添加中にガ
スが発生した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。氷浴を取り外し、混合物を
一晩10℃で貯蔵した。
四塩化ジルコニウム(2.30g)を、撹拌棒を収容した清浄な、乾燥した、
無酸素状態の250ml容シュレンクフラスコ内に装入した。ジエチルエーテル
(120ml)を添加し、このフラスコを隔膜でシールした。フラスコを室温で
2時間撹拌し、ついで氷浴中で0℃に冷却した。
2−メチルインドールと臭化メチルマグネシウムの反応生成物を両頭針により
、撹拌下、約20分かけてこのZrCl4スラリーに添加した。これにより黄色
スラリーが生成し、これを0℃で2時間撹拌した。氷浴を取り外し、撹拌下、混
合物を室温まで昇温した。真空下蒸発によりこのスラリーからエーテルを除去し
た。
反応器には水素もコモノマーも添加しなかった。この触媒溶液5mlを用いて重
合を開始し、1時間後、24.3gのポリマーを生成した。ポリマーはMIが1
.20dg/分であり、HLMIが27.86dg/分であった。これはMFR
23.2に相当する。
比較例2
この例はピロール環に縮合した芳香環を持たないピロール誘導体を用いた結果
触媒収量が低くなり、重合活性が低くなることを示すものである。
触媒の調製
乾燥した無酸素2,5−ジメチルピロール(1.90g、99+%、アルドリ
ッチ・ケミカル社製)を、撹拌棒を収容し、かつゴム製隔膜でシールした清浄な
、乾燥した、無酸素状態の118ml(4オンス)容ボトル内に装入した。エー
テル(50ml)を注射器で添加した。この溶液を氷浴中で0℃に冷却した。臭
化メチルマグネシウム(3.0モル、6.7ml)エーテル溶液(アルドリッチ
・ケミカル社製)を別の4オンス容ボトルに装入しエーテル50mlに溶解した
。この臭化マグネシウム/エーテル溶液を、撹拌下、両頭針を用いて2,5−ジ
メチルピロール溶液に徐々に添加した。この添加の間ガスが発生した。反応混合
物を1時間撹拌した。氷浴
重合結果
重合を、実施例1記載の手順で行った。この実施例では、反応器内のトルエン
に、10%メチルアルミノキサン(MAO)トルエン溶液(エチル・コーポレー
ション社製、さらに精製することなく使用)10.0mlを反応器内のトルエン
に添加した。反応器には水素(180ミリモル)を添加したが、コモノマーは添
加しなかった。生成物0.50gをトルエン100mlに溶解することにより触
媒溶液を調製した。この溶液3mlを反応器に注入して重合を開始し、ポリマー
2.0gを生成した。
比較例3
触媒調製
蒸留したピロール(1.38ml、アルドリッチ・ケミカル社製)を、撹拌棒
を収容し、かつゴム製隔膜でシールした清浄な、乾燥した、無酸素状態の250
ml容シュレンクフラスコ内に装入した。エーテル(40ml)を注射器で添加
した。溶液を氷浴中で0℃に冷却し、3.0モル臭化メチルマグネシウムエーテ
ル溶液(アルドリッチ・ケミカル社製)6.70mlを118ml(4オンス)
容ボトルに装入し、エーテル40mlに溶解した。撹拌下、この臭化メチルマグ
ネシウム/エーテル溶液を両頭針で徐々にピロール溶液に添加した。この添加中
にガスが発生した。反応混合物を1時間撹拌した。氷浴を取り外し、撹拌下、混
合物を室温まで昇温した。この混合物をさらに1時間室温で撹拌した。
四塩化チタン(1.10g、アルドリッチ・ケミカル社製)を、撹拌棒を収容
した清浄な、乾燥した、無酸素状態の118ml(4オンス)容ボトル内のトル
エン30ml溶解した。このボトルを隔膜でシールした。このTiCl4溶液を
両頭針によりピロール/臭化メチルマグネシウム生成物に0℃で20分間かけて
添加した。反応混合物を約2時間撹拌した。氷浴を取り外し、混合物を室温まで
昇温した。混合物を室温でさらに1時間撹拌したエーテルを蒸発させて暗茶色の
固形物を回収した。
この固形物にトルエン(100ml)を添加し、室温で2時間撹拌した。溶液
をフリットガラスフィルターを用いた真空濾過により回収した。溶解した生成物
をトルエンを蒸発させることにより回収した。
重合結果
重合を、実施例1記載の手順で行った。ただし、10%メチルアルミノキサン
(MAO)トルエン溶液10.0mlを水素180ミリモルとともに添加したが
、コモノマーは添加しなかった。
請求の範囲
1. 助触媒と、一般式
(式中、Lはリガンド、またはリガンドの混合物であり、それぞれ炭素数4〜3
0であり、かつ、少なくとも2つの縮合環を有し、その一方はピロリル環であり
、その他方は芳香性環であり、Cpはシクロペンタジエニル環を含有するリガン
ドであり、ここに2つのL同士または1つのLとCpリガンドとは架橋基により 相互に結合
していてもよく、Bはルイス塩基であり、Yはハロゲン、C1〜C20
のアルコキシ、シロキシ(R1)3SiO−、N(R1)2またはそれらの混合物で
あり、Mはチタン、ジルコニウム、またはそれらの混合物であり、mは2〜4、
nは0または1、pは0または1、qは0または1、m+n+q=4であり、か つm+qは3または4であ
る)の化合物を含むことを特徴とする触媒組成物。
2.前記Mはチタンであることを特徴とする請求項23記載の触媒組成物。
3.前記Mはジルコニウムであることを特徴とする請求項23記載の触媒組成物
。
4.前記Yはハロゲンであることを特徴とする請求項23記載の触媒組成物。
5.前記Yは塩素であることを特徴とする請求項4記載の触媒組成物。
6.前記Lはインドリルまたは置換インドリルであり、かつ、式
(式中、各Rは、独立に、水素、C1〜C10のアルキル、およびC6〜C10のアリ
ールから選ばれ、sは1〜4である)で表されることを特徴とする請求項23記
載の触媒組成物。
7. 前記Lはカルバゾリルまたは置換カルバゾリルであり、かつ、式
(式中、各Rは、独立に、水素、C1〜C10のアルキル、およびC6〜C10のアリ
ールから選ばれ、sは1〜4である)で表されることを特徴とする請求項23記
載の触媒組成物。
8.前記mは3であることを特徴とする請求項23記載の触媒組成物。
9.前記mは4であることを特徴とする請求項23記載の触媒組成物。
10.有機金属助触媒と組み合わせたことを特徴とする請求項23記載の触媒組
成物。
11.前記有機金属助触媒がアルミノキサンであることを特徴とする請求項10
記載の触媒組成物。
12.1種または2種以上のモノマーと組み合わせたことを特徴とする請求項1
0記載の触媒組成物。
13.前記モノマーがエチレンであることを特徴とする請求項12記載の触媒組
成物。
14.不飽和オレフィンモノマーを請求項10に記載の触媒組成物と接触するこ
とを含む、不飽和オレフィンモノマーの重合方法。
15.一般式
[L]m−M−[X]4-m
(式中、Lはインドリルまたはカルバゾリル基を含有するリガンドであり、Mは
チタン、ジルコニウム、およびそれらの混合物よりなる群から選ばれ、Xはハロ
ゲンであり、mは2,3,または4である)で表される金属リガンドを含んでな
ることを特徴とする触媒。
16.前記Mはチタンであることを特徴とする請求項15記載の触媒。
17.前記Mはジルコニウムであることを特徴とする請求項15記載の触媒。
18.前記Xは塩素であることを特徴とする請求項15記載の触媒。
19.前記mは3であることを特徴とする請求項15記載の触媒。
20.前記mは4であることを特徴とする請求項15記載の触媒。23.前記助触媒がアルミノキサンまたはアルミニウムアルキルを含有すること を特徴とする請求項1記載の触媒組成物。 24.メチルアルミノキサンを含有する助触媒と、一般式 [L]m−M−[X]4-m (式中、Lはリガンドまたはリガンドの混合物であり、それぞれ炭素数が4〜3 0であり、少なくとも2つの縮合環を有し、その一方はピロリル環であり、その 他方は芳香性環であり、2つのLリガンドは架橋基により相互に結合していても よく、Xはハロゲンであり、かつmは3または4である)で表される化合物を¥ 含んでなる触媒とを含んでなることを特徴とする触媒組成物。
25.前記mは3であることを特徴とする請求項24記載の触媒組成物。
26.前記mは4であることを特徴とする請求項24記載の触媒組成物。
27.メチルアルミノキサンを含有する助触媒と、一般式
[L]4−Zr (式中、Lは、2位、7位または2位および7位の双方にC1〜C4アルキルを持 つカルバゾリルまたはインドリルである)で表される触媒とを含んでなることを 特徴とする触媒組成物。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C
A,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,GB
,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LK,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N
O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI
,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN
(72)発明者 ナジ,サンダー
アメリカ合衆国 14072 ニューヨーク州
グランドアイランド,ベデルロード,
2159−ビー
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.一般式 (式中、Lはリガンド、またはリガンドの混合物であり、それぞれ炭素数4〜3 0であり、かつ、少なくとも2つの縮合環を有し、その一方はピロリル環であり 、Cpはシクロペンタジエニル環を含有するリガンドであり、ここに2つのL同 士または1つのLとCpリガンドとは架橋していてもよく、Bはルイス塩基であ り、Yはハロゲン、C1〜C20のアルコキシ、C1〜C20のシロキシ、N(R1)2 またはそれらの混合物であり、Mはチタン、ジルコニウム、またはそれらの混合 物であり、mは1〜4、nは0〜2、pは0〜2、qは0〜1、およびm+n+ q=4である)の化合物を含むことを特徴とする触媒。 2.前記Mはチタンであることを特徴とする請求項1記載の触媒。 3.前記Mはジルコニウムであることを特徴とする請求項1記載の触媒。 4.前記Yはハロゲンであることを特徴とする請求項1記載の触媒。 5.前記Yは塩素であることを特徴とする請求項4記載の触媒。 6.前記Lはインドリルまたは置換インドリルであり、かつ、式 (式中、各Rは、独立に、水素、C1〜C10のアルキル、およびC6〜C10のアリ ールから選ばれ、pは1〜4である)で表されることを特徴とする請求項1記載 の触媒。 7.前記Lはカルバゾリルまたは置換カルバゾリルであり、かつ、式 (式中、各Rは、独立に、水素、C1〜C10のアルキル、およびC6〜C10のアリ ールから選ばれ、pは1〜4である)で表されることを特徴とする請求項1記載 の触媒。 8.前記mは3であることを特徴とする請求項1記載の触媒。 9.前記mは4であることを特徴とする請求項1記載の触媒。 10.有機金属助触媒と組み合わせたことを特徴とする請求項1記載の触媒。 11.前記有機金属助触媒がアルミノキサンであることを特徴とする請求項10 記載の触媒。 12.1種または2種以上のモノマーと組み合わせたことを特徴とする請求項1 0記載の触媒。 13.前記モノマーがエチレンであることを特徴とする請求項12記載の触媒。 14.不飽和オレフィンモノマーを請求項10に記載の前記触媒と接触すること を含む、不飽和オレフィンモノマーの重合方法。 15.一般式 [L]m−M−[X]4-m (式中、Lはインドリルまたはカルバゾリル基を含有するリガンドであり、Mは チタン、ジルコニウム、およびそれらの混合物よりなる群から選ばれ、Xはハロ ゲンであり、mは2,3,または4である)で表される金属リガンドを含んでな ることを特徴とする触媒。 16.前記Mはチタンであることを特徴とする請求項15記載の触媒。 17.前記Mはジルコニウムであることを特徴とする請求項15記載の触媒。 18.前記Xは塩素であることを特徴とする請求項15記載の触媒。 19.前記mは3であることを特徴とする請求項15記載の触媒。 20.前記mは4であることを特徴とする請求項15記載の触媒。 21.(A)下記反応を行い、 M(N(R1)2)4-q(Cp)q+mLH−−−> (L)mM(N(R1)2)4−m−q(Cp)q+mNH(R1)2;かつ (B)下記反応を行う (式中、Zはカチオンである)ことを特徴とする請求項1記載の触媒の製造方法 。 22.前記M(N(R1)2)4-qは下記反応 (4−q)M′N(R1)2)+M(R3)4-q(Cp)q−−−> M(N(R1)2)4-q(CP)q+(4−q)M′R3 (式中、M′はI族またはII族の金属であり、R3はハライドまたはC1〜C8の アルコキシドである)により調製されることを特徴とする請求項21記載の方法 。
Applications Claiming Priority (3)
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|---|---|---|---|
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| US08/358,492 US5539124A (en) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | Polymerization catalysts based on transition metal complexes with ligands containing pyrrolyl ring |
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Publications (1)
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